JP2000095827A - 顔料分散剤及び感光性着色組成物 - Google Patents

顔料分散剤及び感光性着色組成物

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JP2000095827A
JP2000095827A JP26760398A JP26760398A JP2000095827A JP 2000095827 A JP2000095827 A JP 2000095827A JP 26760398 A JP26760398 A JP 26760398A JP 26760398 A JP26760398 A JP 26760398A JP 2000095827 A JP2000095827 A JP 2000095827A
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monomer
meth
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Yoshiko Kiyohara
欣子 清原
Masayuki Ando
雅之 安藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顔料の分散される樹脂の適用範囲が広く、優
れた顔料分散能を有する顔料分散剤と、さらに感光性着
色組成物のレジスト特性の向上に有効な光重合性顔料分
散剤及びカラーフィルターの作製に適した感光性着色組
成物を提供する。 【構成】 アミノ基とポリカプロラクトン骨格を有する
モノマーを重合成分として少なくとも含有する重合体を
成分とする顔料分散剤は、顔料分散性、各種樹脂に対す
る相溶性に優れている。アミノ基とポリカプロラクトン
骨格を有するポリマーとして、下記一般式(I)または
(II)で示されるモノマーを重合成分として少なくと
も1種含有する顔料分散剤が好適である。 【化6】 【化7】 (式(I)、(II)中、R1 は水素またはメチル基を
示し、R2 、R3 は炭素数1〜10のアルキル基を示
し、R4 は炭素数2〜6のアルキレン基を示す。nは1
〜100を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、印刷イン
キ、複写用トナー、カラープラスチック成形品、磁気テ
ープ等の製造において顔料分散を向上させるために用い
られる顔料分散剤に関する。また、本発明の顔料分散剤
の中で、UVやEBに対する反応性基を有しているもの
は、UV・EB硬化性塗料やインキ、ソルダーレジスト
等の各種レジストに効果的であり、特に顔料分散法カラ
ーフィルターにおける着色組成物の分散剤として好適な
顔料分散剤、また、該分散剤を使用した感光性着色組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料、印刷インキ、複写用トナー、カラ
ープラスチック成形品、磁気テープ等の製造において、
顔料分散が不良である場合、顔料の凝集により、顔料を
分散させた組成物の安定性の低下、液体系における粘度
の増大、塗装時や成形時のトラブル、または最終的に得
られる塗膜や製品の光沢、着色力の低下、色分かれ、機
械的強度の低下など好ましくない現象を生じる。特に顔
料分散レジストを用いフォトリソ法によってカラーフィ
ルターを作製する方法においては、顔料の分散が不十分
であると、色純度や寸法精度に問題を生じたり、消偏作
用のため表示コントラスト比が著しく劣化する。また、
顔料の分散安定性の悪いレジスト組成物は、カラーフィ
ルター製造プロセスにおける塗布時の膜厚均一性、露光
時の感度、現像時の溶解性に悪影響を及ぼすという問題
がある。
【0003】顔料の分散性を高める手段として、一般に
界面活性剤、顔料誘導体等の分散剤が用いられている。
また、特開昭54−37082号公報などに記載のポリ
アルキレンイミンとポリエステル化合物とを反応させた
化合物を分散剤として使用する方法等が知られている。
しかし、界面活性剤は分子量が小さく、立体障害効果が
不十分であり、顔料が長期に安定な分散状態を得ること
は難しい。また、置換基を有する顔料誘導体は、顔料誘
導体自身の着色のため汎用性に乏しい。特開昭54−3
7082号公報記載の分散剤はポリエステル化合物の極
性が低く、プラスチック系例えばハイソリッドペイン
ト、UVあるいはEBにより硬化する系において樹脂と
の十分な相溶性がなく、沈澱現象、または粘度の増加が
みられる。また、ポリアルキルイミンを用いているた
め、加熱により黄変するという欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では顔料の分散
される樹脂の適用範囲が広く、優れた顔料分散能を有す
る顔料分散剤を提供することを目的とする。さらに、感
光性着色組成物のレジスト特性の向上に有効な光重合性
顔料分散剤、及びカラーフィルターの作製に適した感光
性着色組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに鋭意検討を行った結果、アミノ基とポリカプロラク
トン骨格を有するモノマーを重合成分として少なくとも
含有する重合体であることを特徴とする顔料分散剤は、
顔料分散性、各種樹脂に対する相溶性に優れていること
を見出し、本発明に至った。アミノ基とポリカプロラク
トン骨格を有するポリマーとして下記一般式(I)また
は(II)で示されるモノマーを重合成分として少なく
とも1種含有することを特徴とする顔料分散剤が好適で
ある。
【0006】
【化3】
【化4】 (式(I)、(II)中、R1 は水素またはメチル基を
示し、R2 、R3 は炭素数1〜10のアルキル基を示
し、R4 は炭素数2〜6のアルキレン基を示す。nは1
〜100を示す。)
【0007】また、上記共重合体でさらにエチレン性不
飽和二重結合を有することを特徴とする光重合性顔料分
散剤は、感光性着色組成物の感度・基板密着性・パター
ン形成性を改善することを見出した。本発明の感光性着
色組成物は、アルカリ可溶性バインダー、光重合性モノ
マー、光重合性開始剤、分散剤、顔料及び溶剤を主成分
とし、該分散剤が、アミノ基とポリカプロラクトン骨格
を有するモノマーを重合成分として少なくとも含有する
重合体を少なくとも1種含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の顔料分散剤につい
て詳細に説明する。本発明の一般式(I)で示されるモ
ノマーは、2級アミンの存在下で、ε−カプロラクトン
を重合して得られる、下記一般式(III)で示される
化合物に(メタ)アクリル酸クロリドを付加させること
により合成できる。
【化5】 (式(III)中R2 、R3 は炭素数1〜10のアルキ
ル基を示し、nは1〜100を示す。)
【0009】本発明の一般式(II)で示されるモノマ
ーは、一般式(III)で示される化合物に(メタ)ア
クリロイルアルキルイソシアネート化合物を付加させる
ことにより合成できる。分子中に1個の二級アミノ基を
有する化合物としては、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミンなど
のアルキルアミン類、N−メチルエタノールアミン、N
−エチルエタノールアミンなどのアルコールアミン類、
ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペラジン、モル
ホリン、2−ピペコリンなどの環状アミン類等が挙げら
れる。
【0010】(メタ)アクリロイルアルキルイソシアネ
ート化合物としては、(メタ)アクリロイル基が炭素数
2〜6のアルキレン基を介してイソシアネート基と結合
したもので、具体的には2−(メタ)アクリロイルエチ
ルイソシアネート等が例示される。2−メタクリロイル
エチルイソシアネートは昭和電工(株)製カレンズMO
I等で市販されている。(メタ)アクリロイルアルキル
イソシアネート化合物と一般式(III)で示される化
合物との反応は、ラウリル酸ジブチルスズ等の触媒の存
在下で行われ、また重合禁止剤が必要に応じて使用され
る。
【0011】本発明の共重合体には一般式(I)、(I
I)で示されるモノマーと共重合可能な他のモノマー
(IV)が含まれてもよい。(IV)の具体例としては
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの
芳香族ビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
トなどの不飽和カルボン酸アルキルエステル;ベンジル
(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸アリール
アルキルエステル;アミノエチルアクリレートなどの不
飽和カルボン酸アミノアルキルエステル;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル;
および1、3−ブタジエン、イソプレンなどの脂肪族共
役ジエンなどが挙げられる。
【0012】これら、(I)、(II)及び(IV)は
単独であるいは2種類以上組み合わせて用いられる。共
重合体における(I)、(II)の共重合比は、全モノ
マー100重量部に対して5重量部以上が好ましい。5
重量部未満では、顔料に対する吸着部が少なく分散性が
低い。本発明の共重合体は、重量平均分子量(以下Mw
という)が好ましくは、1000〜100000であ
り、より好ましくは5000〜30000である。この
ようなMwを有する共重合体は(I)、(II)及び
(IV)を溶媒の存在下、ラジカル重合することにより
得ることができる。その際連鎖移動剤を使用することが
できる。
【0013】上記共重合体に対するエチレン性不飽和基
の導入は、共重合体のモノマー(IV)として(メタ)
アクリル酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸、また
はヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸ヒ
ドロキシアルキルエステルを含有する場合に行うことが
できる。具体的には、共重合体中の不飽和カルボン酸に
由来する末端カルボキシル基に対してグリシジル(メ
タ)アクリレートを、不飽和カルボン酸ヒドロキシアル
キルエステルに由来する末端水酸基に(メタ)アクリロ
イルアルキルイソシアネート化合物、(メタ)アクリル
酸クロリド等を反応させることにより可能である。エチ
レン性不飽和基の導入量は、グラフトポリマー1g当た
り0.1ミリモルから5ミリモルが好ましい。導入量が
0.1ミリモルよりも少ないと光硬化性が低く、塗膜密
着性、レジスト特性の改善効果が小さい。一方、導入量
が5ミリモルより多いと、顔料分散性に支障をきたし、
液体系における粘度が高くなり、好ましくない。
【0014】本発明の顔料分散剤は、種々の無機顔料及
び有機顔料に適用できる。具体的には、鉄、コバルト、
アルミニウム、カドミウム、鉛、銅、チタン、マグネシ
ウム、クロム、亜鉛、アンチモン、マンガン等の金属酸
化物、及び前記金属の複合酸化物、硫酸バリウム、シリ
カ、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、カーボン
ブラック、金属アルミニウム、金属鉛、金属亜鉛、塩基
性硫酸鉛、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸鉛等の無機
化合物、及び、アゾ系、ジアゾ系、チオインジゴ系、イ
ンダンスロン系、キナクドリン系、アントラキノン系、
ベンゾイミダゾロン系、ペリレン系、フタロシアニン
系、ハロゲン化フタロシアニン系、アントラピリジン
系、ジオキサジン系などのカラーインデックス(C.
I.;The Society of Dyersan
d Colourists社発行)のピグメントに分類
される有機顔料が挙げられる。
【0015】顔料は通常凝集体を形成しており、顔料を
微粒子化するのは容易ではない。そのため、本発明の感
光性着色組成物は、顔料、光重合性分散剤、溶媒からな
る着色液を予め調製し、その着色液にアルカリ可溶性バ
インダー、光重合性モノマー、光重合性開始剤、溶媒を
混合して調製する。上記着色液の調製において、本発明
の分散剤は予め微粉状の顔料等に均質に混合するか、あ
るいは分散媒中に予め溶解して用い、または顔料等と非
水溶媒からなる分散系に添加して用いるのが好ましい。
【0016】また、本分散剤は、単独もしくは一般的な
低分子界面活性剤、高分子界面活性剤、顔料誘導体と混
合して用いることができる。着色液の調製においては、
いずれの分散機を使用してもよく、例えば、ボールミ
ル、サンドミル、ビスコミル、ロールミル、ニーダー、
アトライター、ハイスピードミキサー、ホモミキサー等
が挙げられる。
【0017】以下、感光性着色組成物について詳述す
る。感光性着色組成物は、アルカリ可溶性バインダー、
光重合性モノマー、光重合性開始剤、分散剤、顔料及び
溶剤を主成分とする。アルカリ可溶性バインダーは、ア
ルカリ現像液に対する現像性、被膜形成材、感光性着色
組成物の粘度調製剤として作用する。また、カラーフィ
ルター部材としての強度、軟化温度等が適当であるもの
が好ましい。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、(メ
タ)アクリロイル基を有する感光性モノマー及びオリゴ
マーが挙げられる。さらには、ポリ(メタ)アクリル酸
エステルまたはその部分加水分解物、ポリ酢酸ビニルま
たはその部分鹸化物、ポリビニルフェノール、フェノー
ルノボラック、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、
ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、ポリビニルピロリドン、ス
チレンと無水マレイン酸の共重合体またはそのハーフエ
ステル、さらに(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル
酸エステル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリ
ロニトリル等の共重合可能なモノマーから選ばれる共重
合体等が挙げられる。
【0018】アルカリ可溶性バインダーは、感光性着色
組成物中の全固形分の5重量%〜80重量%である。ア
ルカリ可溶性バインダーの量が、5重量%未満であると
感光性着色組成物の基板に対する塗布適性が低下すると
ともに、形成された着色膜のアルカリ現像液に対する現
像性が不十分で、形成される着色膜の接着強度、可とう
性が不十分であり、一方アルカリ可溶性バインダーが8
0重量%を超えると、ポストベーク後の着色膜の膜減率
の増加、光硬化着色膜内部の未硬化量の増加による被膜
硬度の減少等の面で不十分になる場合がある。
【0019】光重合性モノマーとしては、一つの分子中
に2個以上の二重結合官能基をもつ多官能(メタ)アク
リレートが好ましい。例えば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリン
ジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アク
リレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、
テトラトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等が挙げられ、これらの成分の単独又は混合物して使
用される。上記光重合性モノマーの含有量は、感光性着
色組成物中の全固形分の5〜50重量%、好ましくは5
〜40重量%の範囲である。
【0020】光重合開始剤は、紫外から可視領域に感度
を有するものを、使用する露光光源に応じて適宜選択可
能であり、ベンゾイン、ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン等のベンゾフェノン誘導体、又はそれらのエステル等
の誘導体、チオキサントン並びにチオキサントン誘導
体、ハロゲン含有化合物としてクロロスルホニル及びク
ロロメチル多核芳香族化合物、クロロメチル複素環式化
合物、クロロメチルベンゾフェノン類、フルオレノン
類、ハロアルカン類、光還元性色素と還元剤とのレドッ
クスカップル類、有機硫黄化合物、過酸化物類等があ
り、これらの一種又は二種以上の組合せによっても使用
できる。光重合開始剤の含有量は、感光性着色組成物中
の全固形分の5〜50重量%である。
【0021】溶剤としては、感光性着色組成物の塗布適
性、アルカリ可溶性バインダー等のポリマーやモノマ
ー、顔料分散剤、光重合開始剤に対する溶解性ならびに
顔料の分散性を考慮して、下記に示す1種または2種以
上の溶剤を適宜選択して用いることができる。溶剤の具
体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテル、グリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピ
ルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テート、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール
イソアミルエーテル、メトキシメトキシエーテル、エチ
レングリコールモノアセテート、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテ
ル、プロピレングリコール、ブロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、1−ブトキシエトキシプロパノール、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、3−メチル−3−メ
トキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルア
セテート、メチルアミルケトン、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、メチル−α−ヒドロキシイソブチレート、メチル−
β−メトキシイソブチレート等が挙げられる。
【0022】上記本発明の感光性着色組成物において、
組成物中に占める顔料の割合は、組成物の固形分の約4
0〜75重量%であり、好ましくは約45〜70重量%
である。顔料が約40重量%未満であると、各着色膜
(画素)の着色力が不十分であり、鮮明な画像の表示が
困難である。一方、顔料が約75重量%を超えると、各
着色膜における光透過率が不十分となる。顔料はその種
類、粒径、分散の状態等によって着色力、透光性等の各
種光学的性質が変化するので、R、G、B及びBkとし
て選択した特定の顔料の物性に従って使用量を決定す
る。
【0023】上記の感光性着色組成物を用いてカラーフ
ィルターのパターンを形成する方法は、従来公知の方法
でよく、例えば、適当な順序でR、G、B及びBkの該
感光性着色組成物を透明基板上にスピンコート、低速回
転コーターやロールコーターやナイフコーター等を用い
て全面コーティングを行うか、あるいは各種の印刷方法
による全面印刷またはパターンよりやや大きな部分印刷
を行い、予備乾燥後フォトマスクを密着させ、超高圧水
銀灯を使用して露光を行ってパターンを焼き付ける。次
いで、現像及び水洗を行い、必要に応じてポストベーク
を行うことにより、カラーフィルターのパターンを形成
させることができる。
【0024】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はそれらによって何ら限定されるもの
ではない。実施例中の「部」は重量部を意味する。
【合成例】合成例1 ジエチルアミン0.35部、ε−カプロラクトン30
部、エトキシエタノール210部を攪拌機を備えたガラ
ス製容器に仕込み、溶解させた。80℃で10時間反応
後、反応溶液をヘキサンに滴下し再沈澱精製を行った。
ろ過後、減圧乾燥を行った。得られた化合物のポリスチ
レン換算の重量平均分子量(Mw)は6000であっ
た。
【0025】合成例2 合成例1で得られた化合物20部をメトキシブチルアセ
テート80部に溶解した溶液に、2−メタクリロイルエ
チルイソシアネート0.5部、ラウリン酸ジプチルスズ
0.005部、メトキシブチルアセテート10部の混合
物を滴下した。反応の進行はIR(赤外線吸収スペクト
ル)によりモニターしつつ、2200cm-1のイソシア
ネート基によるピークが消失するまで反応させた。反応
溶液をヘキサンに滴下し再沈澱精製を行った。ろ過後、
減圧乾燥した。
【0026】合成例3 共重合体の合成 合成例2で得られた化合物10部、メタクリル酸メチル
10部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル5部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.01部を攪拌機を備えたガ
ラス製容器に仕込み、エトキシエタノール250部に溶
解させた。80℃で10時間反応後、反応溶液をヘキサ
ンに滴下し再沈澱精製を行った。ろ過後、減圧乾燥して
共重合体を得た。得られた共重合体のポリスチレン換算
の重量平均分子量Mwは30000であった。
【0027】合成例4 光重合性分散剤の合成 合成例3で得られた共重合体20部をメトキシブチルア
セテート180部に溶解した溶液に、2−メタクリロイ
ルエチルイソシアネート3.5部、ラウリン酸ジプチル
スズ0.005部、メトキシブチルアセテート20部の
混合物を30分かけて滴下した。反応の進行はIR(赤
外線吸収スペクトル)によりモニターしつつ、2200
cm-1のイソシアネート基によるピークが消失するまで
反応させた。反応溶液をヘキサンに滴下し再沈澱精製を
行った。ろ過後、減圧乾燥して共重合体を得た。得られ
た共重合体は1g当たり0.8ミリモルのメタクリロイ
ル基を有していた。
【0028】
【実施例】 1.顔料分散液の調製 ・緑顔料:MONASTRAL GREEN 6Y−CL(ゼネカ製)6.5部 ・顔料分散剤 2.6部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA) 41部 上記の各成分を混合し、0.3mm径ジルコニアビーズ
を入れ、ペイントシェーカーにて3時間分散した。
【0029】2.顔料の粒度分布測定 上記1で得られた顔料分散液を100倍希釈し、粒度分
布計(日機装(株)製9340UPA)にて、分散液中
の顔料の粒径を測定し、分散能を評価した。 3.感光性着色組成物の調製 ・上記1で作製した顔料分散液 20部 ・アルカリ可溶性バインダー 1.5部 (ベンジルメタクリレート−スチレン−アクリル酸共重合体、共重合比率1:1 :1、分子量約3万) ・光重合性モノマー(ジペンタエリスリトールペンタアクリレート) 2部 ・光重合性開始剤 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノ ン 0.4部 4、4’−ジエチルオキサントン 0.1部 ビイミダゾール 0.2部 ・溶剤(PGMEA) 10部
【0030】4.着色層の作製 ガラス基板に上記3で作製した感光性着色組成物をスピ
ンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚
約1μmの着色層を形成した。 5.露光及び現像 上記着色層に対して、窒素気流下、超高圧水銀灯で着色
層パターンを露光量300mJ/cm2 で露光した後、
1%水酸化カリウム水溶液で現像した。
【0031】実施例において、各顔料分散液を調製し、
顔料分散液の平均粒径、レジスト現像特性を評価した結
果を下記の表1に示す。
【表1】
【0032】表からわかるように、実施例1、2の分散
剤は、顔料分散性が優れ、さらに、実施例2の光反応性
分散剤は、実施例1の分散剤と比べ現像特性が向上す
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、顔料の分散性に優れる
塗料、インキを作製することができ、さらに基板密着
性、パターン形成性に優れる、カラーフィルターの作製
に適した感光性着色組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/00 G02B 5/00 B 5/20 101 5/20 101 5/22 5/22 G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 G03G 9/08 C09D 7/12 A // C09D 7/12 G03G 9/08 365

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基とポリカプロラクトン骨格を有
    するモノマーを重合成分として少なくとも含有する重合
    体であることを特徴とする顔料分散剤。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)または(II)で示さ
    れるモノマーを重合成分として少なくとも含有する重合
    体であることを特徴とする上記の請求項1に記載する顔
    料分散剤。 【化1】 【化2】 (式(I)、(II)中、R1 は水素またはメチル基を
    示し、R2 、R3 は炭素数1〜10のアルキル基を示
    し、R4 は炭素数2〜6のアルキレン基を示す。nは1
    〜100を示す。)
  3. 【請求項3】 エチレン性不飽和二重結合を有すること
    を特徴とする上記の請求項1または請求項2に記載する
    顔料分散剤。
  4. 【請求項4】 アルカリ可溶性バインダー、光重合性モ
    ノマー、光重合性開始剤、分散剤、顔料及び溶剤を主成
    分とし、該分散剤が、上記の請求項1〜3のいずれかひ
    とつに記載する共重合体を少なくとも1種含むことを特
    徴とする感光性着色組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007000711A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤及び顔料組成物
JP2007204755A (ja) * 2007-02-21 2007-08-16 Toagosei Co Ltd 活性エネルギー線硬化性グラフト共重合体組成物

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