JP2000095257A - 密閉容器の蓋体の製造方法及びそのためのシャッター装置 - Google Patents

密閉容器の蓋体の製造方法及びそのためのシャッター装置

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JP2000095257A JP26774298A JP26774298A JP2000095257A JP 2000095257 A JP2000095257 A JP 2000095257A JP 26774298 A JP26774298 A JP 26774298A JP 26774298 A JP26774298 A JP 26774298A JP 2000095257 A JP2000095257 A JP 2000095257A
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    • B65D43/02Removable lids or covers
    • B65D43/0202Removable lids or covers without integral tamper element
    • B65D43/0214Removable lids or covers without integral tamper element secured only by friction or gravity
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト低減を図りながら、蓋体を構成してい
る硬質本体部と、その周縁に形成される軟質周縁部との
一体化を確実にすることができ、「バリ」の発生を簡単
に防止することができて、しかも密閉性を向上させるこ
とのできる密閉容器の蓋体を提供すること。 【構成】 硬質本体部用キャビティと軟質周縁部用キャ
ビティとの境界部分に蓋体の段部30に該当する段部4
4を有する分離用突出部43を備えたシャッター装置4
0を挿入することにより、硬質本体部用キャビティと軟
質周縁部用キャビティとの連通を遮断して、硬質本体部
用キャビティ内に合成樹脂を一次射出した後、分離用突
出部43を、その段部44が硬質本体部11の外に出る
ように後退させることにより、軟質周縁部用キャビティ
内に蓋体の段部30を露出させ、この軟質周縁部用キャ
ビティ内に合成樹脂を二次射出することにより、軟質周
縁部と突出リブとを一体成形するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉容器の容器本
体に嵌合される蓋体の製造方法及びそのためのシャッタ
ー装置に関し、特に容器本体側に対する嵌合溝を含む部
分を軟質周縁部として、密閉容器として必要とされる機
能を向上させるようにした密閉容器のための蓋体の製造
方法及びそのためのシャッター装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】所謂密閉容器としては、既に種々なもの
が提案されてきており、特に食品の鮮度を保つものとし
て重宝されているものである。ところが、この密閉容器
は、例えば実公平7−32432号公報に指摘されてい
る通り、その容器本体及びこれに嵌合されるべき蓋体が
合成樹脂材料によって形成してあるため、例えば温度変
化によってどちらかが相対的に収縮するものである。こ
のように収縮すると、蓋体と容器本体との間に隙間が生
じ、従来の容器は、その密閉性が低下するという問題を
有していたものである。
【0003】特に、密閉性を向上させようとすると、容
器本体も蓋体も精度良く形成しなければならないし、密
閉性が向上したとすると、今度は蓋体が容器本体にしっ
かりと密着してしまって、その取外しが困難となるだけ
でなく、嵌合操作性(嵌合を容易に行えるようにするこ
と)も悪くなってしまうのである。
【0004】すなわち、この種の密閉容器については、
まず、次のような〜の要望があるのである。
【0005】この種の密閉容器は、例えば食品を密閉
して収納するものであるが、十分な密閉性を有したも
の、特に水分の流通を完全に遮断できる性質・構造のも
のとする必要がある。食品の変化は、その水分の移動に
よって生ずるものだからである。(密閉性の確保) この種の密閉容器は、合成樹脂を材料として、「型」
を利用した成形法を駆使して製造されるものである。そ
うであれば、型成形によるメリットを十分生かせるよう
なものとして、成形が容易で製造コストを安価にするこ
とができるようにしなければならない。(型成形の容易
化) この種の密閉容器は、手に持って容器本体に対する蓋
体の嵌合、及びその取り外しを行うものであるから、上
記の密閉性を確保しながら、嵌合操作を簡単に行える
ようにするとともに、逆に蓋体の取り外しも簡単に行え
るものとしなければならない。(嵌合操作性の向上) この種密閉容器の蓋体は、容器本体側に嵌合すべき部
分が軟質である方が、上記を達成し易いし、その他の
部分はある程度の剛性を有していた方がよい。一部に硬
い部分を有していると、の嵌合操作性が良くなるから
である。(物性の二重性)
【0006】上記のように、一つの物で部分的に物
性を変えようとすると、異なる材料を使用して成形する
のが最もよいが、幸い、次に説明する「コアバック成形
法」が確立されてきている。この「コアバック成形法」
を簡単に適用できる密閉容器となれば、好都合である。
(コアバック成形法の適用性) こので述べた「コアバック成形法」は、異なる合成樹
脂材料を使用しながら一つの製品を射出成形する方法で
あるが、このコアバック成形法は、所謂「インサート成
形法」とは全く異なって、言わば異種材料から一つの製
品を一つの型で略同時に射出成形する方法である。すな
わち、例えば、硬質本体部と、その周縁に軟質周縁部を
一体化した蓋体を、このコアバック成形法によって同時
形成するには、第一材料によって硬質本体部を(一次)
射出成形しておき、その後に硬質本体部を形成していた
型の一部を後退させること(コアバック)により空間
(キャビティ)を形成、またはこの空間への樹脂の流動
路を形成しておく。このようにして形成された空間内
に、第二材料を注入することにより、軟質周縁部が硬質
本体部の周縁に射出成形(二次)されるのである。この
間、型開きされることはなく、一次射出されたものの一
次冷却時間中に二次射出がなされるのであり、成形時間
を短縮しながら、例えば蓋体を同時に射出成形するもの
である。
【0007】上記のコアバック成形法を適用した場
合、材料が異なる界面での密着性が問題となる。特に、
蓋体について異種材料を使用して成形した場合、この蓋
体は容器本体に対する嵌合や取り外しを強制的に行わな
ければならないものであるからその時の引張り力に十分
抗することができて、界面での分離がなされないものと
なっていなければならない。(界面における密着性の確
保) 特に、この種の密閉容器を構成する蓋体に限ってみて
みると、この蓋体を通して容器本体内に収納した食品の
状態が見えれば、保存状態等の確認を外部から容易に行
うことができるから、蓋体の、例えば中心部は、透明性
に優れていれば好都合である。(蓋体の透明性) 以上の〜の要望は、容器本体についてよりも、む
しろ蓋体側の改良によって達成できるものと考えられ、
蓋体についてこれらの〜の要望を解決できれば、密
閉容器全体の要望の解決になるものと考えられる。(蓋
体改良の重要性) ところで、この種の合成樹脂を材料として成形される密
閉容器において更に重要なことは、パーティングライン
(P.L.)(製品中の、型が分割される面に対応する
線)上に、所謂「バリ」が生じないようにすることであ
る。食品を収納するためのこの種の密閉容器に「バリ」
が存在したままになっていると、手触りが非常に悪い製
品となるだけでなく、衛生的にも好ましくない。このた
め、後述する「コアバック成形法」であろうが、二色
(二種類の材料)成形で一般的に採用されている所謂
「インサート成形法」であろうが、異なる合成樹脂材料
を使用しながら、一つの製品を射出成形する場合には、
この「バリ」が生じないようにしなければならないので
ある。
【0008】そもそも、「バリ」が発生するのは、溶融
された合成樹脂が図9に示したような流れを発生させる
からである。つまり、溶融した樹脂は、キャビティの周
囲を形成している成形型によって冷却されて粘性を失
い、冷却が遅いキャビティの中心部分の樹脂が流れてい
くのであり(図9のA参照)、流れの先端が型に到達す
ると、図9の(B)に示すように、コーナー部に射出圧
力が大きく掛かることになる。このコーナー部には、通
常パーティングライン(成形型の分離面に相当する)が
存在しており、図9の(C)に示すように、このパーテ
ィングラインから樹脂が浸みだして、これが「バリ」と
なるのである。
【0009】「バリ」の発生を防止するためには、種々
な解決策が既に提案されている。代表的には、型の精度
を高めて、上記パーティングラインでの型同士の密着を
向上させるとともに、射出される樹脂の圧力を低くする
ことである。ところが、型の精度で言えば、通常採用さ
れている精度、つまり1/100程度の精度を越えよう
とすると、型同士の相対移動が困難となるだけでなく、
成形サイクルも長くなる。一方、射出される樹脂の圧力
を低めることは、製品に「ひけ」を生じ易くて品質上問
題がおき、商品価値が下がることとなる。
【0010】つまり、この種の密閉容器については、上
記〜の要望の他に、 この種の密閉容器を、合成樹脂を材料として型成形し
た場合、成形型の精度を上げなくても、「バリ」が発生
しないようにしなければならない。という条件をもクリ
アーしなければならないのである。
【0011】以上のような要望を解決するために、本発
明者等は、特願平10−217835号において、図4
〜図6に示すような蓋体10を提案してきている。この
蓋体10は、「密閉容器を構成する容器本体20の開口
端縁21に気密的に嵌合される蓋体10を構成して、こ
の蓋体10の中央部を構成する硬質本体部11と、この
硬質本体部11の周縁に一体化されて容器本体20の開
口端縁21に嵌合される嵌合溝13を有した軟質周縁部
12とからなる蓋体10であって、この軟質周縁部12
と硬質本体部11との境界全周に段部30を形成すると
ともに、この段部30の内側に、軟質周縁部12の一部
を突出させた突出リブ31を一体的に形成したことを特
徴とする密閉容器の蓋体10」であるが、上記突出リブ
31を形成することによって、「バリ」の発生を簡単に
防止することができて、蓋体1の容器本体20に対する
密閉性を向上させることのできる密閉容器の蓋体10を
提供することができたのであった。
【0012】そこで、本発明者等は、この種の密閉容器
のコスト低減を図りながら、その蓋体10の嵌合操作性
や密閉性等を十分なものとしながら、突出リブ13を有
する蓋体10を短時間で大量生産するようにするにはど
うしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、
本発明を完成したのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、上記〜の要望を満たすことのできる密閉
容器の蓋体の製造方法及びそのためのシャッター装置を
提供することである。
【0014】すなわち、請求項1に係る発明の目的とす
るところは、上記〜の要望を満たすことのできる密
閉容器の蓋体の製造方法を提供することにあり、請求項
2に係る発明の目的をするところは、請求項1の蓋体を
製造することができて、しかも従来からある成形装置に
簡単に適用することができるシャッター装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述
する実施の形態の説明中において使用する符号を付して
説明すると、「蓋体10の中央部を構成する硬質本体部
11と、この硬質本体部11の外周に形成した段部30
と、この段部30を介して硬質本体部11に一体化さ
れ、密閉容器を構成する容器本体20の開口端縁21に
嵌合される嵌合溝13を有した軟質周縁部12と、段部
30の内側に軟質周縁部12の一部を突出させて一体的
に形成した突出リブ31とを備えた、容器本体20の開
口端縁21に気密的に嵌合される蓋体10の製造方法で
あって、型50a・50bによって、硬質本体部11と
軟質周縁部12とをそれぞれ形成するための硬質本体部
用キャビティ51と軟質周縁部用キャビティ52とを構
成し、硬質本体部用キャビティ51と軟質周縁部用キャ
ビティ52との境界部分に、蓋体10の段部30に該当
する段部44を有する分離用突出部43を備えたシャッ
ター装置40を挿入することにより、硬質本体部用キャ
ビティ51と軟質周縁部用キャビティ52との連通を遮
断して、硬質本体部用キャビティ51内に合成樹脂を一
次射出した後、分離用突出部43を、その段部44が硬
質本体部11の外に出るように後退させることにより、
軟質周縁部用キャビティ52内に蓋体10の段部30を
露出させ、この軟質周縁部用キャビティ52内に合成樹
脂を二次射出することにより、軟質周縁部12と突出リ
ブ31とを一体成形するようにしたことを特徴とする密
閉容器の蓋体10の製造方法」である。
【0016】すなわち、この請求項1の製造方法は、蓋
体10の硬質本体部11と、その外周の段部30と、容
器本体20に嵌合される嵌合溝13を有した軟質周縁部
12と、段部30の内側に一体的に形成した突出リブ3
1とを備えた蓋体10を製造するための方法である。
【0017】この製造方法では、図1及び図2に示すよ
うに、型50a・50bによって、硬質本体部11と軟
質周縁部12とをそれぞれ形成するための硬質本体部用
キャビティ51と軟質周縁部用キャビティ52とを構成
しなければならない。その理由は、これらの硬質本体部
用キャビティ51及び軟質周縁部用キャビティ52によ
って、蓋体10の硬質本体部11及び軟質周縁部12を
それぞれ別材料によって形成しなければならないからで
ある。
【0018】このように構成した硬質本体部用キャビテ
ィ51と軟質周縁部用キャビティ52との境界部分に、
後述の請求項2に係るシャッター装置40を、例えば図
1等に示した下型50bのシャッター装置挿入溝53に
挿通することにより、蓋体10の段部30に該当する段
部44を有する分離用突出部43を挿入するのである。
これにより、硬質本体部用キャビティ51と軟質周縁部
用キャビティ52との連通が遮断されるのであり、その
後は、この硬質本体部用キャビティ51内に硬質本体部
11となる原料樹脂の注入、つまり一次射出を行うので
ある。
【0019】なお、この一次射出によって、硬質本体部
11の段部30の下端に、図3に示すように、小さなバ
リが発生することがある。しかしながら、このバリは、
後に二次射出成形される突出リブ31に吸収されてしま
うため、何等問題となるものではない。
【0020】この一次射出の後、シャッター装置40の
全体を後退させて、分離用突出部43の段部44を硬質
本体部11の外に出るように後退させることにより、軟
質周縁部用キャビティ52内に蓋体10の段部30を露
出させるのである。その理由は、一次射出によって形成
されている硬質本体部11の段部30に、二次射出され
る軟質周縁部12の原材料を溶着・接着させて、軟質周
縁部12を硬質本体部11に一体化するためである。つ
まり、この軟質周縁部用キャビティ52内に軟質周縁部
12のための原料樹脂を注入することにより、硬質本体
部11と一体的となる軟質周縁部12と、バリの発生し
ない突出リブ31とが同時に一体成形されるのである。
【0021】この突出リブ31にバリが発生しないの
は、次の理由による。そもそも、「バリ」が発生するの
は、溶融された合成樹脂が図9に示したような流れを発
生させるからであった。つまり、溶融した樹脂は、キャ
ビティの周囲を形成している成形型によって冷却されて
粘性を失い、冷却が遅いキャビティの中心部分の樹脂が
流れていくのであり(図9のA参照)、流れの先端が型
に到達すると、図9の(B)に示すように、コーナー部
に射出圧力が大きく掛かることになるからであった。と
ころが、本発明の製造方法では、図9に示したキャビテ
ィに該当するキャビティ51が、硬質本体部11と一体
化される軟質周縁部12との境界部分に段部30を形成
しなければならないから、図7に示すようになる。
【0022】この段部30の近傍では、図7の(A)に
示すように、シャッター装置40を構成している分離用
突出部43の段部44が存在していて、この段部44の
図示右側の縦線部分が、樹脂の流れが最初に到達するパ
ーティングラインとなる。この右側の縦パーティングラ
インは、硬質本体部11と一体化される軟質周縁部12
との境界部分に段部30を形成するものであるから、こ
れに樹脂の流れが最初に到達しても、図7の(B)に示
すように、図示上側左端に位置する縦パーティングライ
ンまでは、まだ樹脂が流れるものである。従って、下側
縦パーティングラインの近傍を構成している分離用突出
部43の段部44には、図9に示した従来の技術におけ
るような大きな流動圧力が掛かることはないのである。
【0023】それのみならず、分離用突出部43の外側
上端部には、図2及び図3に示すように、二次射出時に
突出リブ31を形成するためのキャビティが段部44と
して存在しているから、この段部44に一次射出時に圧
力が加わって、従来では単なる「バリ」となっていた樹
脂の一部が薄肉片(図3中に示したバリ)ができたとし
ても、このバリに二次射出された突出リブ31が融着一
体化されるのである。このため、当該突出リブ31のた
めの段部44が存在することによって、この蓋体10で
は、「バリ」を生じないことになるのである。以上の通
り、一次射出時に仮に「バリ」が生じたとしても、これ
は突出リブ31にくっついたものとなってしまうため、
何等の問題を生じさせないのである。
【0024】従って、この請求項1に係る密閉容器の蓋
体10の製造方法によれば、密閉容器のコスト低減を図
りながら、その蓋体10の嵌合操作性や密閉性等を十分
なものとしながら、突出リブ13を有する蓋体10を短
時間で大量生産することができるのである。
【0025】さて、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、同様に、「蓋体10の中
央部を構成する硬質本体部11と、この硬質本体部11
の外周に形成した段部30と、この段部30を介して硬
質本体部11に一体化され、密閉容器を構成する容器本
体20の開口端縁21に嵌合される嵌合溝13を有した
軟質周縁部12と、段部30の内側に軟質周縁部12の
一部を突出させて一体的に形成した突出リブ31とを備
えた、容器本体20の開口端縁21に気密的に嵌合され
る蓋体10の製造に使用され、硬質本体部11と軟質周
縁部12とをそれぞれ形成するための硬質本体部用キャ
ビティ51と軟質周縁部用キャビティ52とを構成する
型50a・50b内に挿入されるシャッター装置40で
あって、このシャッター装置40を、硬質本体部用キャ
ビティ51と軟質周縁部用キャビティ52との連通を遮
断すべく両者の境界部分に挿入され、蓋体10の段部3
0に該当する段部44を有した分離用突出部43と、こ
の分離用突出部43の段部44が硬質本体部11の外に
出るように後退されたとき、軟質周縁部用キャビティ5
2内に突出して、軟質周縁部12内に嵌合溝13を形成
することになる嵌合溝用突出部42とを備えたものとし
たことを特徴とする密閉容器の蓋体10の製造に使用す
るシャッター装置40」である。
【0026】すなわち、この請求項2に係るシャッター
装置40は、上記請求項1の製造方法を具体的に実施す
るために使用されるものであり、蓋体10の製造に使用
される型50a・50b内に挿入されて、これらの型5
0a・50bの中に、蓋体10の硬質本体部11と軟質
周縁部12とをそれぞれ形成するための硬質本体部用キ
ャビティ51と軟質周縁部用キャビティ52とを区画す
るものである。
【0027】換言すれば、このシャッター装置40は、
特に図3に示すように、例えば、下型50bの縦方向に
形成してあるシャッター装置挿入溝53内の上下方向に
挿入される本体41の先端に、嵌合溝用突出部42(図
示左側部分)と分離用突出部43(図示右側部分)とを
一体的に突出形成したものであり、分離用突出部43の
図示右側上部には、蓋体10側の段部30に対応する段
部44が形成してあるものである。嵌合溝用突出部42
は、軟質周縁部12内に嵌合溝13を形成するものであ
り、一方、分離用突出部43は、硬質本体部用キャビテ
ィ51と軟質周縁部用キャビティ52との連通を遮断す
べく両者の境界部分に挿入されるものであって、蓋体1
0の段部30に該当する段部44を有したものである。
【0028】特に、このシャッター装置40は、軟質周
縁部用キャビティ52との連通を遮断した硬質本体部用
キャビティ51内に材料樹脂を充填して硬質本体部11
を形成した後に、その本体41を、図2に示すように、
分離用突出部43に形成してある段部44が硬質本体部
11の外(図2では硬質本体部11の底面下)に出るよ
うに後退させるようにしたものである。このとき、嵌合
溝用突出部42は、軟質周縁部用キャビティ52内に突
出するのであり、この軟質周縁部用キャビティ52内に
原料樹脂が充填されることにより、この嵌合溝用突出部
42が、蓋体10を構成する軟質周縁部12の全周に嵌
合溝13を形成することになるのである。
【0029】従って、このシャッター装置40によれ
ば、請求項1に係る蓋体10の製造方法を具体的に実施
することができるのであり、しかも従来からある成形装
置にシャッター装置挿入溝53を形成するのみで、従来
装置に簡単に適用することができるのである。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、上記のように構成した各発
明を、図面に示した実施の形態に基づいて説明するが、
請求項1の製造方法は、請求項2に係るシャッター装置
40を使用して行うものであるため、以下では、このシ
ャッター装置40の実施形態について先に説明すること
とする。そして、この請求項2に係るシャッター装置4
0の使用状態が、請求項1の製造方法を実質的に説明す
るものでもあるため、以下では、請求項2のシャッター
装置40を中心に説明するが、その前に、製造対象であ
る蓋体10そのものについて概略的に説明する。
【0031】図4〜図6には、本発明に係る製造方法に
よって形成した蓋体10を有する密閉容器が示してある
が、図4は、上側半分を底面とした密閉容器の平面図を
示すものであり、図5は、左側半分を断面とした密閉容
器の正面図を示し、図6は図5の要部拡大断面図であ
る。
【0032】この密閉容器の容器本体20は、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂材料により一体成形したもので、そ
の全体を比較的硬質なものとしてあり、蓋体10が嵌合
されるべき開口端縁21の剛性を十分なものとしたもの
である。また、この容器本体20の側面は、図5及び図
6に示したように、その開口端縁21が僅かに外方に拡
開するように形成してあり、これによっても蓋体10と
の密閉性を向上させたものである。なお、この容器本体
20の底部下面には、複数の脚部22が一体的に形成し
てあり、これらの脚部22によって当該容器本体20の
底面が机上等に密着しないようにしてある。
【0033】さて、蓋体10であるが、実施形態のもの
では、その軟質周縁部12と硬質本体部11を、所謂
「コアバック成形法」を適用した請求項1に係る製造方
法によって、異なる材料を時間差を設けて射出成形する
ことにより一体化したものである。
【0034】この蓋体10を成形するには、シンジオタ
クチックポリプロピレン(SPP)(透明または半透明
である)に、透明なアイソタクチックポリプロピレン
(IPP)を添加した材料によって硬質本体部11を
(一次)射出成形しておき、その後に、硬質本体部11
を形成していた型の一部を後退させること(コアバッ
ク)により空間(軟質周縁部12のためのキャビティ)
を形成、またはこの空間への樹脂の流動路を形成するの
である。そして、この空間内に、100〜70%のシン
ジオタクチックポリエチレン(SPE)に、0〜30%
のSEPS系エラストマーを添加した合成樹脂材料を注
入することにより、射出成形(二次)を行うことにより
なされる。この間、型開きされることはなく、一次射出
されたものの一次冷却時間中に二次射出がなされるので
あり、成形時間を短縮しながら、軟質周縁部12の硬質
本体部11に対する密着性を確保しているものである。
【0035】本実施形態における軟質周縁部12の合成
樹脂材料としては、シンジオタクチックポリエチレン
(SPE)に、重量比で7.5%のSESPを入れたも
のを採用している。このように、軟質周縁部12の材料
としてSPEのベースポリマーとして熱可塑性エラスト
マーを使用しているのは、このベースポリマーは二重結
合を有していなくて、この蓋体10の軟質周縁部12を
耐候性や耐熱性に優れたものとすることができるだけで
なく、例えば食品を収納するための密閉容器として適し
ているためである。
【0036】つまり、本発明に係る製造方法によって成
形される蓋体10は、その軟質周縁部12の硬度と、硬
質本体部11の硬度との間に硬度差を設けることによ
り、密閉する際には、硬度の高い硬質本体部11を強く
押圧することができるという操作性を向上させる意味が
あり、硬質本体部11より軟質周縁部12の硬度を低く
することは、容器本体20の開口端縁21に対する嵌合
・取外し操作を従来品より行い易くし、かつ密閉性を向
上させるという意味がある。
【0037】ところで、この蓋体10を、図4に示した
ような略長方形のものに形成した場合に、その大部分は
透明または半透明の材料によって形成した硬質本体部1
1であるから、この硬質本体部11を通して容器本体2
0内を視認することができるだけでなく、硬質本体部1
1の周囲には着色された軟質周縁部12を存在させるこ
とができるから、この軟質周縁部12によってその内側
は見えない。すなわちこの蓋体10は、着色された軟質
周縁部12が硬質本体部11の周囲に存在しているとい
うデザイン上でも優れたものとなっているだけでなく、
もし蓋体10と容器本体20との間に物が挟っていたと
しても、これを軟質周縁部12が外部からは見えなくし
ているのであり、使用時における全体の見栄えをよくす
るものである。
【0038】勿論、この蓋体10の軟質周縁部12に
は、図5及び図6に示したように、断面略逆U字状の嵌
合溝13が形成してあるが、この嵌合溝13内に容器本
体20側の開口端縁21が嵌入されることになるのであ
る。この嵌合溝13の周囲は、前述した硬度を有する合
成樹脂材料によって形成されている軟質周縁部12なの
であるから、当該蓋体10の容器本体20に対する嵌合
性が良好でかつ密閉性も良いものであることは前述した
通りである。
【0039】本実施形態の嵌合溝13は、図6に示した
ように、その中心線が前述した容器本体20の開口端縁
21の傾斜方向に合わせて上方外側に傾斜させてあり、
かつその外側内面(容器本体20の開口端縁21の外側
面が当たる面)を、開口端縁21の上端からの垂線に対
して内方に傾斜させてある。また、この嵌合溝13を形
成している軟質周縁部12の外側部分を、図6に示した
ように他の部分よりも肉厚のものとしてある。以上の結
果、一部に指掛け14が一体化してある軟質周縁部12
の外周縁は、これを成形後に僅かに内方に縮むことにあ
り、開口端縁21に対する密着をより向上させることに
なるものである。
【0040】さて、図1には、蓋体10の製造に使用さ
れる型50a・50bが閉じられた状態が示してあっ
て、これにより形成された硬質本体部用キャビティ51
内に、硬質本体部11のための原料樹脂が注入された状
態が示してある。このとき、実施形態の下型50bに形
成してある図示縦方向のシャッター装置挿入溝53に
は、本発明に係るシャッター装置40が挿入されている
のであり、このシャッター装置挿入溝53の上端に設け
てある分離用突出部43によって、硬質本体部用キャビ
ティ51と軟質周縁部用キャビティ52との境界部分が
遮断されている。
【0041】すなわち、このシャッター装置40は、特
に図3に示すように、例えば、下型50bの縦方向に形
成してあるシャッター装置挿入溝53内の上下方向に挿
入される本体41の先端に、嵌合溝用突出部42(図示
左側部分)と分離用突出部43(図示右側部分)とを一
体的に突出形成したものであり、分離用突出部43の図
示右側上部には、蓋体10側の段部30に対応する段部
44が形成してあるものである。嵌合溝用突出部42
は、軟質周縁部12内に嵌合溝13を形成するものであ
り、一方、分離用突出部43は、硬質本体部用キャビテ
ィ51と軟質周縁部用キャビティ52との連通を遮断す
べく両者の境界部分に挿入されるものであって、蓋体1
0の段部30に該当する段部44を有したものである。
【0042】特に、このシャッター装置40は、軟質周
縁部用キャビティ52との連通を遮断した硬質本体部用
キャビティ51内に材料樹脂を充填することによって、
硬質本体部11のみを一次形成した後に、その本体41
全体を、種々な手段によって後退させるのである。この
とき、重要なのは、図2に示すように、分離用突出部4
3に形成してある段部44が硬質本体部11の外(図2
では硬質本体部11の底面下)に出るように後退させる
ことである。これによって、嵌合溝用突出部42は、軟
質周縁部用キャビティ52内に突出するのであり、この
軟質周縁部用キャビティ52内に原料樹脂が充填される
ことにより、この嵌合溝用突出部42が、蓋体10を構
成する軟質周縁部12の全周に嵌合溝13を形成するこ
とになるのである。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず、請求項1に
係る発明によれば、上記の実施形態にて例示した如く、
「型50a・50bによって、硬質本体部11と軟質周
縁部12とをそれぞれ形成するための硬質本体部用キャ
ビティ51と軟質周縁部用キャビティ52とを構成し、
硬質本体部用キャビティ51と軟質周縁部用キャビティ
52との境界部分に、蓋体10の段部30に該当する段
部44を有する分離用突出部43を備えたシャッター装
置40挿入することにより、硬質本体部用キャビティ5
1と軟質周縁部用キャビティ52との連通を遮断して、
硬質本体部用キャビティ51内に合成樹脂を一次射出し
た後、分離用突出部43を、その段部44が硬質本体部
11の外に出るように後退させることにより、軟質周縁
部用キャビティ52内に蓋体10の段部30を露出さ
せ、この軟質周縁部用キャビティ52内に合成樹脂を二
次射出することにより、軟質周縁部12と突出リブ31
とを一体成形する」ようにしたことにその構成上の特徴
があり、これにより、上記〜の要望を満たすことの
できる密閉容器の蓋体10の製造方法を提供することが
できるのである。
【0044】そして、この請求項1に係る製造方法によ
って製造した蓋体10によれば、次のような効果が得ら
れることになる。
【0045】この蓋体10を採用した密閉容器は、例
えば食品を密閉して収納するものであるが、上述したよ
うに十分な密閉性を有したものとなっており、特に水分
の流通を完全に遮断できる性質・構造のものなってい
る。
【0046】この係る蓋体10は、合成樹脂を材料と
して、「型」を利用した成形法を駆使して製造可能であ
り、型成形によるメリットを十分生かすことができて、
成形を容易に行え、製造コストが安価となる。
【0047】この蓋体10を採用した密閉容器は、手
に持って容器本体20に対する蓋体10の嵌合、及びそ
の取り外しを行う際に、上記の密閉性を確保しながら
嵌合操作が簡単に行え、逆に蓋体10の取り外しも簡単
に行える。
【0048】この蓋体10は、容器本体20側に嵌合
すべき部分が軟質であるから、上記を達成し、その他
の部分を、ある程度の剛性を有したものとして、の嵌
合操作性が良くなる。
【0049】上記のように、一つの物で部分的に物
性を変えようとすると、異なる材料を使用して成形する
のが最もよいが、この蓋体10は、異なる材料を使用し
て、「コアバック成形法」の適用が簡単に行える。
【0050】この蓋体10は、容器本体20に対する
嵌合や取り外しを強制的に行わなければならないもので
あるが、その時の引張力に十分抗するものであり、界面
での分離がなされないものとなっている。
【0051】特に、この蓋体10では、その硬質本体
部11を通して容器本体20内に収納した食品の状態が
よく見え、その保存状態等の確認を外部から容易に行え
る。
【0052】蓋体10側を改良することによって、密
閉容器全体の要望の解決を達成することができる。
【0053】突出リブ31は、これを積極的に形成す
るようにしたことにより、軟質周縁部12と硬質本体部
11との境界部分に、「バリ」を極力発生しないように
している。換言すれば、仮に「バリ」が発生したとして
も、このバリは、当該突出リブ13と略一体的なものと
なって殆ど目立つことがない。
【0054】また、請求項2に係る発明によれば、同様
に、「硬質本体部用キャビティ51と軟質周縁部用キャ
ビティ52との連通を遮断すべく両者の境界部分に挿入
され、蓋体10の段部30に該当する段部44を有した
分離用突出部43と、この分離用突出部43の段部44
が硬質本体部11の外に出るように後退されたとき、軟
質周縁部用キャビティ52内に突出して、軟質周縁部1
2内に嵌合溝13を形成することになる嵌合溝用突出部
42とを備えたものとしたこと」にその構成上の特徴が
あり、これにより、上記〜の要望を満たすことので
きる密閉容器の蓋体10の製造を確実に行うことができ
て、しかも従来からある成形装置に簡単に適用すること
ができる、密閉容器の蓋体10の製造に使用するシャッ
ター装置40を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法を説明するための、蓋体
の硬質本体部の全周に位置する段部を中心にして見た部
分拡大断面図である。
【図2】本発明に係るシャッター装置の上端部が、図1
に示した状態から規定寸法下がった状態を示す、段部を
中心にして見た部分拡大断面図である。
【図3】本発明に係るシャッター装置の上端部と硬質本
体部の近傍を示す部分拡大断面図である。
【図4】上側半分に容器本体の底面を示し、下側半分に
本発明に係る蓋体を示した密閉容器の平面図である。
【図5】左側半分を断面とした密閉容器の正面図であ
る。
【図6】図5の軟質周縁部を中心にして見た要部拡大断
面図である。
【図7】本発明に係る方法によって蓋体の型成形を行う
場合の状態を示すもので、(A)は溶融樹脂が流れ込む
途中の状態を示したキャビティの部分拡大断面図、
(B)同樹脂が流れ込み終わる直前の状態を示したキャ
ビティの部分拡大断面図である。
【図8】本発明に係る製造方法によって成形した蓋体の
段部を中心にして見た部分拡大断面図である。
【図9】従来の技術における溶融樹脂の流れを、(A)
〜(C)の順に示した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 蓋体 11 硬質本体部 12 軟質周縁部 13 嵌合溝 14 指掛け 20 容器本体 21 開口端縁 22 脚部 30 段部 31 突出リブ 40 シャッター装置 41 本体 42 嵌合溝用突出部 43 分離用突出部 44 段部 50a 上型 50b 下型 51 硬質本体部用キャビティ 52 軟質周縁部用キャビティ 53 シャッター装置挿入溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA05 AA14 AA26 AB10 BA01 CA03 CC05 DA03 DB09 DB13 DC03 DC04 EA04 EC03 EC04 FA09 FC03 GA08 GB12 GB17 4F206 AA04 AA11 AH57 JA07 JB21 JN12 JN25 JQ81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体の中央部を構成する硬質本体部と、
    この硬質本体部の外周に形成した段部と、この段部を介
    して前記硬質本体部に一体化され、密閉容器を構成する
    容器本体の開口端縁に嵌合される嵌合溝を有した軟質周
    縁部と、前記段部の内側に前記軟質周縁部の一部を突出
    させて一体的に形成した突出リブとを備えた、前記容器
    本体の開口端縁に気密的に嵌合される蓋体の製造方法で
    あって、 型によって、前記硬質本体部と軟質周縁部とをそれぞれ
    形成するための硬質本体部用キャビティと軟質周縁部用
    キャビティとを構成し、 前記硬質本体部用キャビティと軟質周縁部用キャビティ
    との境界部分に、前記蓋体の段部に該当する段部を有す
    る分離用突出部を備えたシャッター装置を挿入すること
    により、前記硬質本体部用キャビティと軟質周縁部用キ
    ャビティとの連通を遮断して、前記硬質本体部用キャビ
    ティ内に合成樹脂を一次射出した後、 前記分離用突出部を、その前記段部が前記硬質本体部の
    外に出るように後退させることにより、軟質周縁部用キ
    ャビティ内に前記蓋体の段部を露出させ、 この軟質周縁部用キャビティ内に合成樹脂を二次射出す
    ることにより、前記軟質周縁部と突出リブとを一体成形
    するようにしたことを特徴とする密閉容器の蓋体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 蓋体の中央部を構成する硬質本体部と、
    この硬質本体部の外周に形成した段部と、この段部を介
    して前記硬質本体部に一体化され、密閉容器を構成する
    容器本体の開口端縁に嵌合される嵌合溝を有した軟質周
    縁部と、前記段部の内側に前記軟質周縁部の一部を突出
    させて一体的に形成した突出リブとを備えた、前記容器
    本体の開口端縁に気密的に嵌合される蓋体の製造に使用
    され、前記硬質本体部と軟質周縁部とをそれぞれ形成す
    るための硬質本体部用キャビティと軟質周縁部用キャビ
    ティとを構成する型内に挿入されるシャッター装置であ
    って、 このシャッター装置を、前記硬質本体部用キャビティと
    軟質周縁部用キャビティとの連通を遮断すべく両者の境
    界部分に挿入され、前記蓋体の段部に該当する段部を有
    した分離用突出部と、この分離用突出部の前記段部が前
    記硬質本体部の外に出るように後退されたとき、前記軟
    質周縁部用キャビティ内に突出して、前記軟質周縁部内
    に前記嵌合溝を形成することになる嵌合溝用突出部とを
    備えたものとしたことを特徴とする密閉容器の蓋体の製
    造に使用するシャッター装置。
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