JP2000094854A - 平版印刷版用湿し水組成物 - Google Patents
平版印刷版用湿し水組成物Info
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- JP2000094854A JP2000094854A JP10271677A JP27167798A JP2000094854A JP 2000094854 A JP2000094854 A JP 2000094854A JP 10271677 A JP10271677 A JP 10271677A JP 27167798 A JP27167798 A JP 27167798A JP 2000094854 A JP2000094854 A JP 2000094854A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】イソプロピルアルコール系に代替しうる、作業
環境上安全で、かつ高速で回転する部材の条件下で十分
に効果を発揮できる平版印刷版用湿し水組成物を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される少なくとも
1種の化合物を含有することを特徴とする平版印刷版用
湿し水組成物。 【化1】(式中、Rは炭素原子数8〜18の炭化水素基
を表し、a及びbはそれぞれ1〜10の整数を表す。)
環境上安全で、かつ高速で回転する部材の条件下で十分
に効果を発揮できる平版印刷版用湿し水組成物を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される少なくとも
1種の化合物を含有することを特徴とする平版印刷版用
湿し水組成物。 【化1】(式中、Rは炭素原子数8〜18の炭化水素基
を表し、a及びbはそれぞれ1〜10の整数を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版用湿し
水組成物に関し、より具体的には平版印刷版のオフセッ
ト印刷法に有用な湿し水組成物に関する。
水組成物に関し、より具体的には平版印刷版のオフセッ
ト印刷法に有用な湿し水組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は水と油が本質的に混じり合わ
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥し油
性インキを受容する領域から成り、前者が非画像領域で
あり、後者が画像領域である。不感脂化剤は、これを含
む湿し水で非画像領域を湿潤することにより画像領域と
非画像領域との界面化学的な差を拡大して、非画像領域
のインキ反撥性と画像領域のインキ受容性とを増大させ
る作用を有している。従来から一般的に知られている湿
し水としては、重クロム酸のアルカリ金属塩又はアンモ
ニウム塩、リン酸又はその塩、例えばアンモニウム塩、
アラビアガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)
等のコロイド物質等を添加した水溶液がある。しかしな
がら、これらの化合物だけを含む湿し水は、版の非画像
部に均一に濡れ難い欠点があり、このため印刷物が時々
汚れたり、また湿し水の供給量を調節するのに相当の熟
練を要するなど問題となっていた。
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥し油
性インキを受容する領域から成り、前者が非画像領域で
あり、後者が画像領域である。不感脂化剤は、これを含
む湿し水で非画像領域を湿潤することにより画像領域と
非画像領域との界面化学的な差を拡大して、非画像領域
のインキ反撥性と画像領域のインキ受容性とを増大させ
る作用を有している。従来から一般的に知られている湿
し水としては、重クロム酸のアルカリ金属塩又はアンモ
ニウム塩、リン酸又はその塩、例えばアンモニウム塩、
アラビアガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)
等のコロイド物質等を添加した水溶液がある。しかしな
がら、これらの化合物だけを含む湿し水は、版の非画像
部に均一に濡れ難い欠点があり、このため印刷物が時々
汚れたり、また湿し水の供給量を調節するのに相当の熟
練を要するなど問題となっていた。
【0003】この欠点を改良するため、イソプロピルア
ルコールを約20〜25%加えた水溶液を湿し水として
用いるダールグレン方式が提案されている。この方式に
よると、非画像部への濡れが良くなり、湿し水の量が少
なくて済み、印刷インキと水との供給量のバランスの調
整が容易であり、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少
なくなり、更にブランケットへの印刷インキの転移性が
良くなる等、作業性の面及び得られた印刷物の精度の面
において数々の利点がある。しかしながら、このイソプ
ロピルアルコールは蒸発し易いために、湿し水のイソプ
ロピルアルコール濃度を一定に保つための特殊な装置が
必要であり、価格の点において高価なものとなる。ま
た、イソプロピルアルコールは特有の不快臭があること
と共に、毒性の面でも問題があって作業環境上好ましく
ない。また、このイソプロピルアルコールを添加した湿
し水を、通常の水棒を用いるオフセット印刷に適用して
も、ローラー上及び版面上でイソプロピルアルコールが
蒸発するため、その効果を発揮することができないなど
問題となっていた。
ルコールを約20〜25%加えた水溶液を湿し水として
用いるダールグレン方式が提案されている。この方式に
よると、非画像部への濡れが良くなり、湿し水の量が少
なくて済み、印刷インキと水との供給量のバランスの調
整が容易であり、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少
なくなり、更にブランケットへの印刷インキの転移性が
良くなる等、作業性の面及び得られた印刷物の精度の面
において数々の利点がある。しかしながら、このイソプ
ロピルアルコールは蒸発し易いために、湿し水のイソプ
ロピルアルコール濃度を一定に保つための特殊な装置が
必要であり、価格の点において高価なものとなる。ま
た、イソプロピルアルコールは特有の不快臭があること
と共に、毒性の面でも問題があって作業環境上好ましく
ない。また、このイソプロピルアルコールを添加した湿
し水を、通常の水棒を用いるオフセット印刷に適用して
も、ローラー上及び版面上でイソプロピルアルコールが
蒸発するため、その効果を発揮することができないなど
問題となっていた。
【0004】更に、近年産業公害に対する社会的関心が
非常に高まり、廃水中のクロムイオンの排出規制が厳し
くなり、またイソプロピルアルコールのような有機溶剤
の使用が安全衛生面から規制される傾向にある。このた
め、これらを含有しない示し水組成物が望まれている。
これらの目的を達成するために、例えば特公昭55−2
5075号公報、特公昭55−19757号公報、特公
昭58−5797号公報には、種々の界面活性剤を含有
する組成物が記載されているが、これらを湿し水として
使用する場合、界面活性剤濃度をかなり高くしておく必
要がある。また、実際の平版印刷においては、高速度で
回転するインキロール、印刷版、湿し水供給ロールの下
でインキ/水が激しく運動しているため、インキ皮膜上
に水が付着したり、水の表面にインキが拡散する等が問
題となっているが、上記に提案されている界面活性剤の
組合せは、これらの問題点を完全に解消するには充分で
はなかった。更に、これらの界面活性剤を含む湿し水は
ポンプ輸送や攪拌の際に発泡し易いという欠点もあっ
た。
非常に高まり、廃水中のクロムイオンの排出規制が厳し
くなり、またイソプロピルアルコールのような有機溶剤
の使用が安全衛生面から規制される傾向にある。このた
め、これらを含有しない示し水組成物が望まれている。
これらの目的を達成するために、例えば特公昭55−2
5075号公報、特公昭55−19757号公報、特公
昭58−5797号公報には、種々の界面活性剤を含有
する組成物が記載されているが、これらを湿し水として
使用する場合、界面活性剤濃度をかなり高くしておく必
要がある。また、実際の平版印刷においては、高速度で
回転するインキロール、印刷版、湿し水供給ロールの下
でインキ/水が激しく運動しているため、インキ皮膜上
に水が付着したり、水の表面にインキが拡散する等が問
題となっているが、上記に提案されている界面活性剤の
組合せは、これらの問題点を完全に解消するには充分で
はなかった。更に、これらの界面活性剤を含む湿し水は
ポンプ輸送や攪拌の際に発泡し易いという欠点もあっ
た。
【0005】他方、米国特許第3,877,372号に
は、エチレングリコールモノブチルエーテルと、へキシ
レングリコール及びエチレングリコールの少なくとも1
種との混合物を含有する溶液が記載されている。米国特
許第4,278,467号には、n−へキソキシジエチ
レングリコール、n−へキソキシエチレングリコール、
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、n−ブトキシ
エチレングリコールアセテート、n−ブトキシジエチレ
ングリコールアセテート、3−ブトキシ−2−プロパノ
ールの少なくとも1種を含有する湿し水が記載されてい
る。特開昭57−199693号公報には、2−エチル
−1,3−へキサンジオールと、完全水溶性のプロピレ
ングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、へキシレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、トリプロパングリコール、1,5−ペンタンジオー
ルの少なくとも1種を含有する湿し水が記載されてい
る。これらの湿し水組成物はイソプロピルアルコールを
含有しないため、安全衛生面で有利ではあるが、陽極酸
化アルミニウム基板のPS版では印刷中の非画像部の濡
れが完全とは言いがたく、特に高速印刷時に非画像部に
汚れが生じたり、網点画像部の形状が正常ではなく、大
きくなり、ムラ状となる、いわゆる網点画像部の絡みが
発生してしまう問題があった。更に、2−エチル−1,
3−へキサンジオールは水に対する溶解性が十分でな
く、高濃度の濃縮湿し水組成物や湿し水用添加剤を得る
のに不利であるなど問題となっていた。
は、エチレングリコールモノブチルエーテルと、へキシ
レングリコール及びエチレングリコールの少なくとも1
種との混合物を含有する溶液が記載されている。米国特
許第4,278,467号には、n−へキソキシジエチ
レングリコール、n−へキソキシエチレングリコール、
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、n−ブトキシ
エチレングリコールアセテート、n−ブトキシジエチレ
ングリコールアセテート、3−ブトキシ−2−プロパノ
ールの少なくとも1種を含有する湿し水が記載されてい
る。特開昭57−199693号公報には、2−エチル
−1,3−へキサンジオールと、完全水溶性のプロピレ
ングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、へキシレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、トリプロパングリコール、1,5−ペンタンジオー
ルの少なくとも1種を含有する湿し水が記載されてい
る。これらの湿し水組成物はイソプロピルアルコールを
含有しないため、安全衛生面で有利ではあるが、陽極酸
化アルミニウム基板のPS版では印刷中の非画像部の濡
れが完全とは言いがたく、特に高速印刷時に非画像部に
汚れが生じたり、網点画像部の形状が正常ではなく、大
きくなり、ムラ状となる、いわゆる網点画像部の絡みが
発生してしまう問題があった。更に、2−エチル−1,
3−へキサンジオールは水に対する溶解性が十分でな
く、高濃度の濃縮湿し水組成物や湿し水用添加剤を得る
のに不利であるなど問題となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イソ
プロピルアルコール系に代替しうる、作業環境上安全
で、かつ高速で回転する部材の条件下で十分に効果を発
揮できる平版印刷版用湿し水組成物を提供することであ
る。
プロピルアルコール系に代替しうる、作業環境上安全
で、かつ高速で回転する部材の条件下で十分に効果を発
揮できる平版印刷版用湿し水組成物を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成するため、環境上安全で且つ比較的少量で動的表面
張力を低下し、又、印刷インキに対して適当に乳化バラ
ンスが得られる成分について研究を重ねた結果、特定の
化合物を用いることで上記目的が容易に解決できること
を見出し、本発明に到達したものである。即ち、本発明
は下記一般式(I) で示される少なくとも1種の化合物を
含有することを特徴とする平版印刷版用湿し水組成物に
関する。
達成するため、環境上安全で且つ比較的少量で動的表面
張力を低下し、又、印刷インキに対して適当に乳化バラ
ンスが得られる成分について研究を重ねた結果、特定の
化合物を用いることで上記目的が容易に解決できること
を見出し、本発明に到達したものである。即ち、本発明
は下記一般式(I) で示される少なくとも1種の化合物を
含有することを特徴とする平版印刷版用湿し水組成物に
関する。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Rは炭素原子数8〜18の炭化水
素基を表し、a及びbはそれぞれ1〜10の整数を表
す。)
素基を表し、a及びbはそれぞれ1〜10の整数を表
す。)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する一般式(I)で
示される化合物において、式中Rは炭素原子数8〜1
8、好ましくは炭素原子数10〜16の脂肪族炭化水素
基を表し、該炭化水素基は直鎖状でも分岐状でもよく、
また飽和でも不飽和でもよい。式中Rについて、オキシ
プロピレンに付加する具体的な例としてアルカン、又は
アルケンの一価アルコールが好ましく使用できる。例え
ば、n−オクチルノール、2−オクタノール、2−エチ
ルヘキサノール、3,5,5−トリメチルヘキサノー
ル、ノナノール、n−デカノール、ウデカンノール、n
−ドデカノール(ラウリルアルコール)、トリメチルノ
ニルアルコール、テトラデカノール、ヘプタデカノー
ル、セチルアルコール、オレイルアルコール等の付加が
好ましく使用される。特に上記化合物の炭素原子数10
〜16の範囲の付加物が好適に使用される。
示される化合物において、式中Rは炭素原子数8〜1
8、好ましくは炭素原子数10〜16の脂肪族炭化水素
基を表し、該炭化水素基は直鎖状でも分岐状でもよく、
また飽和でも不飽和でもよい。式中Rについて、オキシ
プロピレンに付加する具体的な例としてアルカン、又は
アルケンの一価アルコールが好ましく使用できる。例え
ば、n−オクチルノール、2−オクタノール、2−エチ
ルヘキサノール、3,5,5−トリメチルヘキサノー
ル、ノナノール、n−デカノール、ウデカンノール、n
−ドデカノール(ラウリルアルコール)、トリメチルノ
ニルアルコール、テトラデカノール、ヘプタデカノー
ル、セチルアルコール、オレイルアルコール等の付加が
好ましく使用される。特に上記化合物の炭素原子数10
〜16の範囲の付加物が好適に使用される。
【0011】オキシプロピレンの重合モル数(式中、
a)は1〜10であって、好ましくは4〜8の範囲であ
る。一方オキシエチレンの重合モル数(式中、b)は1
〜10であって、オキシプロピレンの重合モル数以下が
特に好ましい。オキシプロピレンの重合モル数が10モ
ルを超えると湿し水適性が劣化傾向を示し、又、可溶性
及び水に対する溶解性も劣化する。オキシエチレンの重
合モル数が10モルを超えると、動的表面張力が劣化し
やすくなり湿し水組成物の濡れ性、インキに対する相性
が大幅に劣化し、湿し水組成物の水負け現象が発生しや
すくなる要因となる。
a)は1〜10であって、好ましくは4〜8の範囲であ
る。一方オキシエチレンの重合モル数(式中、b)は1
〜10であって、オキシプロピレンの重合モル数以下が
特に好ましい。オキシプロピレンの重合モル数が10モ
ルを超えると湿し水適性が劣化傾向を示し、又、可溶性
及び水に対する溶解性も劣化する。オキシエチレンの重
合モル数が10モルを超えると、動的表面張力が劣化し
やすくなり湿し水組成物の濡れ性、インキに対する相性
が大幅に劣化し、湿し水組成物の水負け現象が発生しや
すくなる要因となる。
【0012】本発明の平版印刷版用湿し水組成物におい
て上記一般式(I)で示される化合物は1種のみで、又
は2種以上を組み合わせて使用することができる。湿し
水組成物における上記一般式(I)で示される化合物の
含有量は、湿し水組成物の全重量に基づいて、0.001
〜3.0重量%の範囲が適当であって、より好ましくは0.
05〜2.0重量%の範囲である。0.001重量%未満で
あると、本発明が目的とする効果が十分に発揮されず、
一方3.0重量%を超えると水に対する溶解性が劣り、水
の表面に浮遊するため液全体が不均一となりやすくなる
問題点を有している。一般式(I)で示される化合物の
具合例としては、以下のものを挙げることができる。こ
のような化合物は、常法の有機合成の方法により製造す
ることができるものである。
て上記一般式(I)で示される化合物は1種のみで、又
は2種以上を組み合わせて使用することができる。湿し
水組成物における上記一般式(I)で示される化合物の
含有量は、湿し水組成物の全重量に基づいて、0.001
〜3.0重量%の範囲が適当であって、より好ましくは0.
05〜2.0重量%の範囲である。0.001重量%未満で
あると、本発明が目的とする効果が十分に発揮されず、
一方3.0重量%を超えると水に対する溶解性が劣り、水
の表面に浮遊するため液全体が不均一となりやすくなる
問題点を有している。一般式(I)で示される化合物の
具合例としては、以下のものを挙げることができる。こ
のような化合物は、常法の有機合成の方法により製造す
ることができるものである。
【0013】
【化3】
【0014】本発明の平版印刷版用湿し水組成物におい
て、上記の化合物の他に、動的表面張力の調節、可溶性
向上又はインキの乳化率を適度な範囲に抑える等のため
に、必要に応じて下記の化合物を添加することができ
る。その具体例として、エチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエー
テル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレン
グリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコール
モノターシャリブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノターシャリブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノターシャリブチルエーテル、エチレングリコール
モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキ
シルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジ
エチレングコールモノフェニルエーテル、トリエチレン
グリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、テトラプロピレングリコール、
て、上記の化合物の他に、動的表面張力の調節、可溶性
向上又はインキの乳化率を適度な範囲に抑える等のため
に、必要に応じて下記の化合物を添加することができ
る。その具体例として、エチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエー
テル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレン
グリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコール
モノターシャリブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノターシャリブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノターシャリブチルエーテル、エチレングリコール
モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキ
シルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジ
エチレングコールモノフェニルエーテル、トリエチレン
グリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、テトラプロピレングリコール、
【0015】プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
エチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノターシャリブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノターシャリブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノターシャリブチル
エーテル等が挙げられる。中でも好ましく使用される化
合物は、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールモノターシャリブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル等である。
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
エチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノターシャリブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノターシャリブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノターシャリブチル
エーテル等が挙げられる。中でも好ましく使用される化
合物は、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールモノターシャリブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル等である。
【0016】その他、分子量200〜1000のポリプ
ロピレングリコール及びそれらの化合物のモノメチルエ
ーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、
モノブチルエーテル、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール及びこれらのオキシエチレン/オキシプロピレン
付加物、アセチレンアルコール、アセチレングリコー
ル、及びこれらのオキシエチレン/オキシプロピレン付
加物、グリセリンのオキシプロピレン付加物、トリメチ
ロールプロパンのオキシエチレン/オキシプロピレン付
加物、ソルビトールのオキシエチレン/オキシプロピレ
ン付加物、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノール、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、エタノール等がある。
ロピレングリコール及びそれらの化合物のモノメチルエ
ーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、
モノブチルエーテル、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール及びこれらのオキシエチレン/オキシプロピレン
付加物、アセチレンアルコール、アセチレングリコー
ル、及びこれらのオキシエチレン/オキシプロピレン付
加物、グリセリンのオキシプロピレン付加物、トリメチ
ロールプロパンのオキシエチレン/オキシプロピレン付
加物、ソルビトールのオキシエチレン/オキシプロピレ
ン付加物、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノール、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、エタノール等がある。
【0017】これらの化合物の中で動的表面張力補助剤
として有効な化合物としては2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、アセチレングリコールのオキシエチレン
付加物、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノブチルエーテル、平均付加モル数が2〜10
のポリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜
4)エーテルが特に有効である。可溶化剤としては、エ
チレングコールモノターシャリーブチルエーテル、3−
メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキシブタノ
ール、テトラヒドロフルフリルアルコール等が好適に使
用される。インキ乳化制御剤としては2−エチル−1,
3−ヘキサンジオールのオキシエチレン付加物、トリメ
チロールプロパンのオキシエチレン付加物等を好適に使
用することができる。これらの化合物は単独でも2種以
上の化合物を併用していもよく、好適に使用できる範囲
は湿し水組成物の全重量に基づいて0.01〜7重量%
で、より好ましくは0.05〜5重量%である。
として有効な化合物としては2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、アセチレングリコールのオキシエチレン
付加物、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノブチルエーテル、平均付加モル数が2〜10
のポリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜
4)エーテルが特に有効である。可溶化剤としては、エ
チレングコールモノターシャリーブチルエーテル、3−
メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキシブタノ
ール、テトラヒドロフルフリルアルコール等が好適に使
用される。インキ乳化制御剤としては2−エチル−1,
3−ヘキサンジオールのオキシエチレン付加物、トリメ
チロールプロパンのオキシエチレン付加物等を好適に使
用することができる。これらの化合物は単独でも2種以
上の化合物を併用していもよく、好適に使用できる範囲
は湿し水組成物の全重量に基づいて0.01〜7重量%
で、より好ましくは0.05〜5重量%である。
【0018】本発明の湿し水組成物に用いられるpH緩
衝剤としては、水溶性の有機酸及び/又は無機酸又はそ
れらの塩が使用でき、これらの化合物は湿し水のpH調
整あるいはpH緩衝、平版印刷版支持体の適度なエッチ
ング又は防腐食に効果がある。好ましい有機酸として
は、例えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石
酸、乳酸、酢酸、グルコン酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、
蓚酸、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−ト
ルエンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸等が挙
げられる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸、
ポリリン酸が挙げられる。更にこれら有機酸及び/又は
無機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいは
アンモニウム塩、有機アミン塩も好適に用いられ、これ
らの有機酸、無機酸及び/又はこれらの塩は単独で使用
しても、あるいは2種以上の混合物として使用してもよ
い。これらpH緩衝剤の本発明の湿し水組成物への添加
量は、湿し水組成物の全重量に基づいて0.001〜0.3
重量%の範囲が好ましく、湿し水組成物のpH値が3〜
7の範囲の酸性領域で用いることが好ましいが、アルカ
リ金属水酸化物、リン酸、アルカリ金属塩、炭酸アルカ
リ金属塩、ケイ酸塩などを含有したpH7〜11のアル
カリ性領域で用いることもできる。
衝剤としては、水溶性の有機酸及び/又は無機酸又はそ
れらの塩が使用でき、これらの化合物は湿し水のpH調
整あるいはpH緩衝、平版印刷版支持体の適度なエッチ
ング又は防腐食に効果がある。好ましい有機酸として
は、例えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石
酸、乳酸、酢酸、グルコン酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、
蓚酸、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−ト
ルエンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸等が挙
げられる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸、
ポリリン酸が挙げられる。更にこれら有機酸及び/又は
無機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいは
アンモニウム塩、有機アミン塩も好適に用いられ、これ
らの有機酸、無機酸及び/又はこれらの塩は単独で使用
しても、あるいは2種以上の混合物として使用してもよ
い。これらpH緩衝剤の本発明の湿し水組成物への添加
量は、湿し水組成物の全重量に基づいて0.001〜0.3
重量%の範囲が好ましく、湿し水組成物のpH値が3〜
7の範囲の酸性領域で用いることが好ましいが、アルカ
リ金属水酸化物、リン酸、アルカリ金属塩、炭酸アルカ
リ金属塩、ケイ酸塩などを含有したpH7〜11のアル
カリ性領域で用いることもできる。
【0019】本発明の湿し水組成物には、更に(a)水
溶性高分子化合物、(b)キレート化合物、(c)防腐
剤、(d)防錆剤、(e)着色剤、(f)香料、(g)
消泡剤等の成分を必要に応じて添加することができる。
本発明に使用できる(a)水溶性高分子化合物としては
例えばアラビアガム、澱粉誘導体(例えば、デキストリ
ン、酵素分解デキストリン、ヒドロキシプロピル化酵素
分解デキストリン、カルボキシメチル化澱粉、リン酸澱
粉、オクテニルコハク化澱粉)、アルギン酸塩、繊維素
誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシエチルセルロース、メチルセルロース)等の天然物
及びその変性体、ポリエチレングリコール及びその共重
合体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド及びその共重合体、
ポリアクリル酸及びその共重合体、ビニルメチルエーテ
ル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイ
ン酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸及びその共重合
体の合成物が挙げられる。水溶性高分子の含有量は、湿
し水組成物の全重量に基づいて0.0001〜0.1重量%
が適しており、より好ましくは、0.0005〜0.05重
量%である。
溶性高分子化合物、(b)キレート化合物、(c)防腐
剤、(d)防錆剤、(e)着色剤、(f)香料、(g)
消泡剤等の成分を必要に応じて添加することができる。
本発明に使用できる(a)水溶性高分子化合物としては
例えばアラビアガム、澱粉誘導体(例えば、デキストリ
ン、酵素分解デキストリン、ヒドロキシプロピル化酵素
分解デキストリン、カルボキシメチル化澱粉、リン酸澱
粉、オクテニルコハク化澱粉)、アルギン酸塩、繊維素
誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシエチルセルロース、メチルセルロース)等の天然物
及びその変性体、ポリエチレングリコール及びその共重
合体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド及びその共重合体、
ポリアクリル酸及びその共重合体、ビニルメチルエーテ
ル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイ
ン酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸及びその共重合
体の合成物が挙げられる。水溶性高分子の含有量は、湿
し水組成物の全重量に基づいて0.0001〜0.1重量%
が適しており、より好ましくは、0.0005〜0.05重
量%である。
【0020】通常、濃縮湿し水組成物は水道水、井戸水
等を加えて希釈して使用される。この際希釈する水道水
や井戸水に含まれているカルシウムイオン等が印刷に悪
影響を与え、印刷物を汚れ易くする原因となることもあ
る。このような場合、湿し水組成物に(b)キレート化
合物を添加しておけば、上記欠点を解消することができ
る。好ましいキレート化合物としては、例えば、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウ
ム塩;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム
塩、そのナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ
酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ヒドロキシ
エチルエチレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そ
のナトリウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム
塩;L-グルタミン酸二酢酸、そのカリウム塩、ナトリウ
ム塩、N,N-ビス−カルボキシメチル−β−アラニントリ
スエタノールアミン塩;1−ヒドロキシエタン−1,1
−ジホスホン酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、そのカリウム塩、
そのナトリウム塩などのような有機ホスホン酸類あるい
はホスホノアルカントリカルボン酸類を挙げることがで
きる。上記のキレート剤のナトリウム塩あるいはカリウ
ム塩の代りに有機アミンの塩も有効である。これらのキ
レート剤は湿し水組成物中に安定に存在し、印刷性を阻
害しないものが選ばれる。湿し水組成物中に添加する量
としては0.0001〜1.0重量%、好ましくは0.000
5〜0.1重量%が適当である。
等を加えて希釈して使用される。この際希釈する水道水
や井戸水に含まれているカルシウムイオン等が印刷に悪
影響を与え、印刷物を汚れ易くする原因となることもあ
る。このような場合、湿し水組成物に(b)キレート化
合物を添加しておけば、上記欠点を解消することができ
る。好ましいキレート化合物としては、例えば、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウ
ム塩;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム
塩、そのナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ
酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ヒドロキシ
エチルエチレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そ
のナトリウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム
塩;L-グルタミン酸二酢酸、そのカリウム塩、ナトリウ
ム塩、N,N-ビス−カルボキシメチル−β−アラニントリ
スエタノールアミン塩;1−ヒドロキシエタン−1,1
−ジホスホン酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、そのカリウム塩、
そのナトリウム塩などのような有機ホスホン酸類あるい
はホスホノアルカントリカルボン酸類を挙げることがで
きる。上記のキレート剤のナトリウム塩あるいはカリウ
ム塩の代りに有機アミンの塩も有効である。これらのキ
レート剤は湿し水組成物中に安定に存在し、印刷性を阻
害しないものが選ばれる。湿し水組成物中に添加する量
としては0.0001〜1.0重量%、好ましくは0.000
5〜0.1重量%が適当である。
【0021】本発明の湿し水組成物に使用できる(c)
防腐剤としてはフェノール又はその誘導体、ホルマリ
ン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4
−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾー
ル誘導体、アミジン又はグアニジンの誘導体、四級アン
モニウム塩類、ピリジン、キノリン又はグアニジンの誘
導体、ダイアジン又はトリアゾールの誘導体、オキサゾ
ール又はオキサジンの誘導体、ブロモニトロプロパノー
ル、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−エタノール、
3−ブロモ−3−ニトロペンタン、2,4−ジオール等
が挙げられる。好ましい添加量は細菌、カビ、酵母等に
対して、安定に効力を発揮する量であって、細菌、カ
ビ、酵母の種類によっても異なるが、湿し水組成物に対
し、0.001〜1.0重量%の範囲が好ましく、また種々
のカビ、細菌、酵母に対して効力のあるような2種以上
の防腐剤を併用することが好ましい。
防腐剤としてはフェノール又はその誘導体、ホルマリ
ン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4
−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾー
ル誘導体、アミジン又はグアニジンの誘導体、四級アン
モニウム塩類、ピリジン、キノリン又はグアニジンの誘
導体、ダイアジン又はトリアゾールの誘導体、オキサゾ
ール又はオキサジンの誘導体、ブロモニトロプロパノー
ル、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−エタノール、
3−ブロモ−3−ニトロペンタン、2,4−ジオール等
が挙げられる。好ましい添加量は細菌、カビ、酵母等に
対して、安定に効力を発揮する量であって、細菌、カ
ビ、酵母の種類によっても異なるが、湿し水組成物に対
し、0.001〜1.0重量%の範囲が好ましく、また種々
のカビ、細菌、酵母に対して効力のあるような2種以上
の防腐剤を併用することが好ましい。
【0022】本発明の湿し水組成物に使用できる(d)
防錆剤としては、例えばベンゾトリアゾール、5−メチ
ルベンゾトリアゾール、チオサリチル酸、ベンゾイミダ
ゾール及びその誘導体等が挙げられる。本発明の湿し水
組成物に使用できる(e)着色剤としては、食品用色素
等が好ましく使用できる。例えば、黄色色素としてはC
INo. 19140、15985、赤色色素としてはCI
No. 16185、45430、16255、4538
0、45100、紫色色素としてはCINo. 4264
0、青色色素としてはCINo. 42090、7301
5、緑色色素としてはCINo. 42095、等が挙げら
れる。
防錆剤としては、例えばベンゾトリアゾール、5−メチ
ルベンゾトリアゾール、チオサリチル酸、ベンゾイミダ
ゾール及びその誘導体等が挙げられる。本発明の湿し水
組成物に使用できる(e)着色剤としては、食品用色素
等が好ましく使用できる。例えば、黄色色素としてはC
INo. 19140、15985、赤色色素としてはCI
No. 16185、45430、16255、4538
0、45100、紫色色素としてはCINo. 4264
0、青色色素としてはCINo. 42090、7301
5、緑色色素としてはCINo. 42095、等が挙げら
れる。
【0023】本発明の湿し水組成物に使用できる(f)
香料は微量混入することにより印刷環境性を高めるのに
好適に使用できる。例えばキンモクセイ臭、レモン臭、
バニリン臭、等が臭気をマスキングして更に使い易い湿
し水とすることができる。本発明の湿し水組成物に使用
できる(g)消泡剤としてはシリコン消泡剤が好まし
く、その中で乳化分散型及び可溶化型等いずれも使用す
ることができる。本発明の平版印刷版用湿し水組成物
は、通常商業ベースとするときは濃縮化し商品化するの
が一般的である。濃縮液を使用するときは、水道水、井
戸水等で30〜500倍に希釈して用いる方が経済的で
好ましい。また、本発明でいう湿し水組成物は、使用時
にエッチ液と混合する湿し水添加液組成物(通常、pH緩
衝剤及び水溶性高分子化合物を含まない組成で流通され
る) もその概念に含む。
香料は微量混入することにより印刷環境性を高めるのに
好適に使用できる。例えばキンモクセイ臭、レモン臭、
バニリン臭、等が臭気をマスキングして更に使い易い湿
し水とすることができる。本発明の湿し水組成物に使用
できる(g)消泡剤としてはシリコン消泡剤が好まし
く、その中で乳化分散型及び可溶化型等いずれも使用す
ることができる。本発明の平版印刷版用湿し水組成物
は、通常商業ベースとするときは濃縮化し商品化するの
が一般的である。濃縮液を使用するときは、水道水、井
戸水等で30〜500倍に希釈して用いる方が経済的で
好ましい。また、本発明でいう湿し水組成物は、使用時
にエッチ液と混合する湿し水添加液組成物(通常、pH緩
衝剤及び水溶性高分子化合物を含まない組成で流通され
る) もその概念に含む。
【0024】
【発明の効果】本発明の湿し水組成物は、環境衛生上安
全で、動的表面張力を低下させる能力に優れている。特
に連続給水方式の湿し水供給装置によるクロムローラ及
びゴムローラーの濡れ性が良好なため、均一の水膜とし
て印刷版面の非画像部に供給することができる。本発明
の湿し水組成物に採用される成分は、インキへの溶解が
少ないので、湿し水組成物におけるその濃度を一定に保
つことが容易であって、延いては印刷物のインキ濃度の
管理が容易となる。従って、良好な印刷適性を発揮し、
安定に優れた印刷物を得ることができる。また、界面活
性剤系で問題となる発泡性も少く、更に印刷室の環境と
して溶剤臭がさわやかな臭気となり作業環境性が良化す
る。そして、濃縮化して調製しても、成分が溶解したま
ま均一性が保持され、使いやすいものである。
全で、動的表面張力を低下させる能力に優れている。特
に連続給水方式の湿し水供給装置によるクロムローラ及
びゴムローラーの濡れ性が良好なため、均一の水膜とし
て印刷版面の非画像部に供給することができる。本発明
の湿し水組成物に採用される成分は、インキへの溶解が
少ないので、湿し水組成物におけるその濃度を一定に保
つことが容易であって、延いては印刷物のインキ濃度の
管理が容易となる。従って、良好な印刷適性を発揮し、
安定に優れた印刷物を得ることができる。また、界面活
性剤系で問題となる発泡性も少く、更に印刷室の環境と
して溶剤臭がさわやかな臭気となり作業環境性が良化す
る。そして、濃縮化して調製しても、成分が溶解したま
ま均一性が保持され、使いやすいものである。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
する。なお、%は特に指定のない限り重量%を示す。
する。なお、%は特に指定のない限り重量%を示す。
【実施例1〜5及び比較例1〜5】下記表1及び表2の
組成に従って、各種湿し水組成物を調製した。単位はグ
ラム(g)であり、水を加えて1000mlとした。な
お、各例で使用した表中の化合物A〜Eの構造は下記に
示すとおりである。
組成に従って、各種湿し水組成物を調製した。単位はグ
ラム(g)であり、水を加えて1000mlとした。な
お、各例で使用した表中の化合物A〜Eの構造は下記に
示すとおりである。
【0026】
【表1】 実施例 成分 1 2 3 4 5 化合物A 20 - - 30 15 化合物B - 20 - - - 化合物C - - 20 - 15 化合物D - - - - - 化合物E - - - - - [可溶化剤] 3-メチル-3- メトキシブタノール 200 - 100 300 - エチレングリコールモノt-ブチルエーテル - 200 100 - 200 [動的表面張力助剤] プロピレングリコールモノブチルエーテル 200 - 150 300 - エチレングリコールモノブチルエーテル - 150 - - 400 ジプロピレングリコールモノブチルエーテル - - 50 - - ジエチレングリコールモノブチルエーテル - 50 - - - [pH緩衝剤] リン酸(85%) 10 10 10 - - クエン酸第一アンモン 25 25 25 - - [硝酸基] 硝酸アンモン 10 10 10 - - [防錆剤] ベンゾトリアゾール 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 [水溶性高分子化合物] ヒドロキシプロピルセルロース(HPC) 3 - 3 - - ポリビニルピロリドン(PVP-K15) 3 - - [防腐剤] 4-イソチアゾリン-3- オン誘導体 2 2 2 2 2 2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3- ジオール 2 2 2 2 2純水 全量を1000mlとする量
【0027】
【表2】 比較例 成分 1 2 3 4 5 化合物A - - - - - 化合物B - - - - - 化合物C - - - - - 化合物D - 20 - 30 15 化合物E - - 20 - 15 [可溶化剤] 3-メチル-3- メトキシブタノール 200 - 100 300 - エチレングリコールモノt-ブチルエーテル - 200 100 - 200 [動的表面張力助剤] プロピレングリコールモノブチルエーテル 200 - 150 300 - エチレングリコールモノブチルエーテル - 150 - - 400 ジプロピレングリコールモノブチルエーテル - - 50 - - ジエチレングリコールモノブチルエーテル - 50 - - - [pH緩衝剤] リン酸(85%) 10 10 10 - - クエン酸第一アンモン 25 25 25 - - [硝酸基] 硝酸アンモン 10 10 10 - - [防錆剤] ベンゾトリアゾール 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 [水溶性高分子化合物] ヒドロキシプロピルセルロース(HPC) 3 - 3 - - ポリビニルピロリドン(PVP-K15) 3 - - [防腐剤] 4-イソチアゾリン-3- オン誘導体 2 2 2 2 2 2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3- ジオール 2 2 2 2 2純水 全量を1000mlとする量
【0028】
【化4】
【0029】上記のように各調液した実施例1〜3、比
較例1〜3の湿し水組成物を、硬度400ppm の疑似硬
水を用いて50倍に希釈して、苛性ソーダ及びリン酸で
pH5.0 〜5.3 に調整して、これらを印刷テストに供し
た。また、実施例4〜5及び比較例4〜5は、エッチ液
と組み合わせて使用するタイプの湿し水組成物(通常、
湿し水添加液組成物と称される)であるので、富士フイ
ルム(株)製の名称EU−3(エッチ液)の100倍希
釈液(硬度400ppm の疑似硬水による)にて50倍に
希釈して、印刷テストに供した。印刷テストには、印刷
機のダイヤ給水装置を用いて、東洋インキ(株)の名称
ハイプラスMZシアンインキと使用プレートとして富士
写真フイルム(株)製のVPSを標準条件で製版したも
のを用い、下記の印刷テストを実施した。 それらの結
果を下記表3及び表4に示す。
較例1〜3の湿し水組成物を、硬度400ppm の疑似硬
水を用いて50倍に希釈して、苛性ソーダ及びリン酸で
pH5.0 〜5.3 に調整して、これらを印刷テストに供し
た。また、実施例4〜5及び比較例4〜5は、エッチ液
と組み合わせて使用するタイプの湿し水組成物(通常、
湿し水添加液組成物と称される)であるので、富士フイ
ルム(株)製の名称EU−3(エッチ液)の100倍希
釈液(硬度400ppm の疑似硬水による)にて50倍に
希釈して、印刷テストに供した。印刷テストには、印刷
機のダイヤ給水装置を用いて、東洋インキ(株)の名称
ハイプラスMZシアンインキと使用プレートとして富士
写真フイルム(株)製のVPSを標準条件で製版したも
のを用い、下記の印刷テストを実施した。 それらの結
果を下記表3及び表4に示す。
【0030】(a) メータリングロール汚れ:水あげ用メ
ータリングロールに対するインキの付着汚れの程度を調
べた。 良い A やや劣る B 劣る C (b) ブリード性:5000及び10000枚印刷したと
ころで印刷機の運転を休止し、画像部のインキが非画像
部に滲みでている程度を調べた。 滲みがほとんどない A 滲みがややある B 滲みが多い C
ータリングロールに対するインキの付着汚れの程度を調
べた。 良い A やや劣る B 劣る C (b) ブリード性:5000及び10000枚印刷したと
ころで印刷機の運転を休止し、画像部のインキが非画像
部に滲みでている程度を調べた。 滲みがほとんどない A 滲みがややある B 滲みが多い C
【0031】(c) 乳化性:10000枚印刷したとき、
インキ練ロール上のインキの乳化状態を調べた。 良い A やや悪い B 悪い C (d) 連続安定性:真水を湿し水として用いて、1000
0枚印刷し、汚れを生じない湿し水の量(最小水あげ
量)を求め、各種の湿し水をこの最小水あげ量で用いて
印刷を行い、印刷物の汚れが発生するまでの印刷枚数に
より判定した。 10000枚以上 A 10000〜3000枚 B (e) リブマーク適性(雨ふり状スジの出やすさ):印刷
機スピード10000万rphと500rphに於ける
ベタ部と平網部の状態を観察した。
インキ練ロール上のインキの乳化状態を調べた。 良い A やや悪い B 悪い C (d) 連続安定性:真水を湿し水として用いて、1000
0枚印刷し、汚れを生じない湿し水の量(最小水あげ
量)を求め、各種の湿し水をこの最小水あげ量で用いて
印刷を行い、印刷物の汚れが発生するまでの印刷枚数に
より判定した。 10000枚以上 A 10000〜3000枚 B (e) リブマーク適性(雨ふり状スジの出やすさ):印刷
機スピード10000万rphと500rphに於ける
ベタ部と平網部の状態を観察した。
【0032】
【表3】 実施例 比較例 テスト 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 メータ リング A A A A A A〜B A〜B A〜B A〜B A〜B ロール 汚れ ブリード性 A A A A A A〜B A〜B A〜B A〜B A〜B 乳化性 A A A A A B C C C C 連続安定性 A A A A A C C C C C リブマーク 適性 A A A A A C C C C C ────────────────────────────────────
【0033】本発明の湿し水組成物は、いずれのテスト
項目についても優れており、良好な印刷物が得られ、ま
た、湿し水適性も優れていることが判った。
項目についても優れており、良好な印刷物が得られ、ま
た、湿し水適性も優れていることが判った。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で示される少なくとも
1種の化合物を含有することを特徴とする平版印刷版用
湿し水組成物。 【化1】 (式中、Rは炭素原子数8〜18の炭化水素基を表し、
a及びbはそれぞれ1〜10の整数を表す。)
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10271677A JP2000094854A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 平版印刷版用湿し水組成物 |
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