JP2000094710A - 印刷ヘッド装置、インクジェットプリンタおよびインクカートリッジ - Google Patents
印刷ヘッド装置、インクジェットプリンタおよびインクカートリッジInfo
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- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
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- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/1752—Mounting within the printer
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
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- B41J2/17513—Inner structure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通気口フィルムを引き剥がす手間を省くこと
ができると共に、インクカートリッジの通気口を適切且
つ確実に大気に開放することができる印刷ヘッド装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 インク供給口２３および通気口３０をそ
れぞれ封止する供給口フィルム２６および通気口フィル
ム３４を有するインクカートリッジ３と、印刷ヘッド４
１に連なるヘッド針４２を有し、インクカートリッジ３
が着脱自在に装着される印刷ヘッドユニット１０とを備
え、印刷ヘッドユニット１０が、仮装着されたインクカ
ートリッジ３を押し込んで本装着させる押込み部材４６
を有する印刷ヘッド装置において、押込み部材４６の押
込み動作に伴って、供給口フィルム２６を突き破るヘッ
ド針４２に先行して、通気口フィルム３４を突き破って
通気口３０を大気に開放する開放部材５１を備えたもの
である。
ができると共に、インクカートリッジの通気口を適切且
つ確実に大気に開放することができる印刷ヘッド装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 インク供給口２３および通気口３０をそ
れぞれ封止する供給口フィルム２６および通気口フィル
ム３４を有するインクカートリッジ３と、印刷ヘッド４
１に連なるヘッド針４２を有し、インクカートリッジ３
が着脱自在に装着される印刷ヘッドユニット１０とを備
え、印刷ヘッドユニット１０が、仮装着されたインクカ
ートリッジ３を押し込んで本装着させる押込み部材４６
を有する印刷ヘッド装置において、押込み部材４６の押
込み動作に伴って、供給口フィルム２６を突き破るヘッ
ド針４２に先行して、通気口フィルム３４を突き破って
通気口３０を大気に開放する開放部材５１を備えたもの
である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッド搭載し
た印刷ヘッドユニットに、インクカートリッジが直接装
着される形式の印刷ヘッド装置、これを備えたインクジ
ェットプリンタおよびインクカートリッジに関するもの
である。
た印刷ヘッドユニットに、インクカートリッジが直接装
着される形式の印刷ヘッド装置、これを備えたインクジ
ェットプリンタおよびインクカートリッジに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の印刷ヘッド装置用のイン
クカートリッジとして、例えば特開平８−１３２６３６
号公報に記載のものが知られている。このインクカート
リッジは、内部にインクを貯留したカートリッジ本体
と、カートリッジ本体のインク供給口を封止する供給口
フィルムと、カートリッジ本体のインク注入口および通
気口を封止する通気口フィルムとを備えている。インク
供給口５３の内周面には、パッキンが装着されており、
インクカートリッジを印刷ヘッドユニットに装着する
と、印刷ヘッドユニットのヘッド針が供給口フィルムを
突き破ってパッキンに嵌合し、インクカートリッジが印
刷ヘッドユニットに接合される。この場合、ユーザー
は、予め通気口フィルムの一部（剥離部）を引き剥して
通気口（実際には、通気口に連なる蛇行通路の上流端）
を大気に開放してから、インクカートリッジを印刷ヘッ
ドユニットに装着する。これにより、ヘッド針を介して
印刷ヘッドの内部とインクカートリッジの内部とが連通
すると共に、インクカートリッジの内部と大気とが連通
し、インクの供給が可能になる。
クカートリッジとして、例えば特開平８−１３２６３６
号公報に記載のものが知られている。このインクカート
リッジは、内部にインクを貯留したカートリッジ本体
と、カートリッジ本体のインク供給口を封止する供給口
フィルムと、カートリッジ本体のインク注入口および通
気口を封止する通気口フィルムとを備えている。インク
供給口５３の内周面には、パッキンが装着されており、
インクカートリッジを印刷ヘッドユニットに装着する
と、印刷ヘッドユニットのヘッド針が供給口フィルムを
突き破ってパッキンに嵌合し、インクカートリッジが印
刷ヘッドユニットに接合される。この場合、ユーザー
は、予め通気口フィルムの一部（剥離部）を引き剥して
通気口（実際には、通気口に連なる蛇行通路の上流端）
を大気に開放してから、インクカートリッジを印刷ヘッ
ドユニットに装着する。これにより、ヘッド針を介して
印刷ヘッドの内部とインクカートリッジの内部とが連通
すると共に、インクカートリッジの内部と大気とが連通
し、インクの供給が可能になる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の印刷
ヘッド装置では、通気口フィルム（剥離部）を引き剥し
忘れてインクカートリッジを装着すると、インクが供給
不能になるばかりでなく、この種のインクカートリッジ
は内部を負圧にして提供されるため、印刷開始前のイン
ク吸引の際にインクにエアーが混入する問題があった。
いったんエアーがインクに混入すると、その後通気口フ
ィルムを引き剥しても、エアーを排除するのに困難を要
し、印刷不良を生ずるおそれがある。
ヘッド装置では、通気口フィルム（剥離部）を引き剥し
忘れてインクカートリッジを装着すると、インクが供給
不能になるばかりでなく、この種のインクカートリッジ
は内部を負圧にして提供されるため、印刷開始前のイン
ク吸引の際にインクにエアーが混入する問題があった。
いったんエアーがインクに混入すると、その後通気口フ
ィルムを引き剥しても、エアーを排除するのに困難を要
し、印刷不良を生ずるおそれがある。
【０００４】本発明は、通気口フィルムを引き剥がす手
間を省くことができると共に、供給口フィルムをヘッド
針が破る前に、インクカートリッジの通気口を適切且つ
確実に大気に開放することができる印刷ヘッド装置、イ
ンクジェットプリンタおよびインクカートリッジを提供
することをその目的としている。
間を省くことができると共に、供給口フィルムをヘッド
針が破る前に、インクカートリッジの通気口を適切且つ
確実に大気に開放することができる印刷ヘッド装置、イ
ンクジェットプリンタおよびインクカートリッジを提供
することをその目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷ヘッド装置
は、インクカートリッジと、インクカートリッジが着脱
自在に装着される印刷ヘッドユニットとを備え、インク
カートリッジは、インク供給口および通気口を有すると
共に、インク供給口および通気口をそれぞれ封止する供
給口フィルムおよび通気口フィルムを有し、印刷ヘッド
ユニットは、印刷ヘッドおよび印刷ヘッドに連なるヘッ
ド針を有すると共に、仮装着されたインクカートリッジ
を押し込んで、ヘッド針が供給口フィルムを突き破って
インク供給口に嵌合するように本装着させる押込み部材
を有する印刷ヘッド装置において、押込み部材の押込み
動作に伴って、供給口フィルムを突き破るヘッド針に先
行して、通気口フィルムを突き破って通気口を大気に開
放する開放部材を備えたことを特徴とする。
は、インクカートリッジと、インクカートリッジが着脱
自在に装着される印刷ヘッドユニットとを備え、インク
カートリッジは、インク供給口および通気口を有すると
共に、インク供給口および通気口をそれぞれ封止する供
給口フィルムおよび通気口フィルムを有し、印刷ヘッド
ユニットは、印刷ヘッドおよび印刷ヘッドに連なるヘッ
ド針を有すると共に、仮装着されたインクカートリッジ
を押し込んで、ヘッド針が供給口フィルムを突き破って
インク供給口に嵌合するように本装着させる押込み部材
を有する印刷ヘッド装置において、押込み部材の押込み
動作に伴って、供給口フィルムを突き破るヘッド針に先
行して、通気口フィルムを突き破って通気口を大気に開
放する開放部材を備えたことを特徴とする。
【０００６】この構成によれば、インクカートリッジを
印刷ヘッドユニットに仮装着した後、押込み部材によ
り、インクカートリッジを押し込んで本装着させると、
開放部材が通気口フィルムを突き破った後、ヘッド針が
供給口フィルムを突き破る。すなわち、インクカートリ
ッジを印刷ヘッドユニットに通常の方法で装着するだけ
で、通気口フィルムを自動的に大気に開放することがで
き、且つこれをヘッド針が供給口フィルムを突き破る前
に行うことができる。
印刷ヘッドユニットに仮装着した後、押込み部材によ
り、インクカートリッジを押し込んで本装着させると、
開放部材が通気口フィルムを突き破った後、ヘッド針が
供給口フィルムを突き破る。すなわち、インクカートリ
ッジを印刷ヘッドユニットに通常の方法で装着するだけ
で、通気口フィルムを自動的に大気に開放することがで
き、且つこれをヘッド針が供給口フィルムを突き破る前
に行うことができる。
【０００７】この場合、通気口の開放端はインクカート
リッジの押込み部材が当接する側の面に延設されてお
り、開放部材は、押込み部材の内側に突設されているこ
とが、好ましい。
リッジの押込み部材が当接する側の面に延設されてお
り、開放部材は、押込み部材の内側に突設されているこ
とが、好ましい。
【０００８】この構成によれば、通気口フィルムを突き
破る力を、押込み部材を介して直接加えることができる
と共に、開放部材の押込み部材への組み付けやメンテナ
イス等を簡単に行うことができる。
破る力を、押込み部材を介して直接加えることができる
と共に、開放部材の押込み部材への組み付けやメンテナ
イス等を簡単に行うことができる。
【０００９】この場合、押込み部材は支軸を中心に回動
自在に構成されており、開放部材は、押込み部材の支軸
に近い位置に配設されていることが、好ましい。
自在に構成されており、開放部材は、押込み部材の支軸
に近い位置に配設されていることが、好ましい。
【００１０】この構成によれば、通気口フィルムを比較
的弱い力で突き破ることができると共に、通気口フィル
ムの突き破るべき領域が狭くても、また押込み部材の支
軸にがたがあっても、開放部材を突き破るべき領域に確
実に突き当てることができる。
的弱い力で突き破ることができると共に、通気口フィル
ムの突き破るべき領域が狭くても、また押込み部材の支
軸にがたがあっても、開放部材を突き破るべき領域に確
実に突き当てることができる。
【００１１】また、通気口の開放端はインクカートリッ
ジのインク供給口側の面に延設されており、開放部材
は、印刷ヘッドユニットの内側に突設されていること
が、好ましい。
ジのインク供給口側の面に延設されており、開放部材
は、印刷ヘッドユニットの内側に突設されていること
が、好ましい。
【００１２】この構成によれば、ユーザーが誤って開放
部材に触れることがなく、開放部材が損傷するなどの不
具合を防止することができる。また、ユーザーが誤って
押込み部材を用いることなく、インクカートリッジを仮
装着の状態から本装着の状態まで押し込んでも、通気口
フィルム、供給口フィルムの順で、これらを適切に突き
破ることができる。
部材に触れることがなく、開放部材が損傷するなどの不
具合を防止することができる。また、ユーザーが誤って
押込み部材を用いることなく、インクカートリッジを仮
装着の状態から本装着の状態まで押し込んでも、通気口
フィルム、供給口フィルムの順で、これらを適切に突き
破ることができる。
【００１３】この場合、開放部材は、ヘッド針と並べて
配設されており、インクカートリッジが仮装着された状
態で通気口フィルムを突き破り、続く本装着に至る過程
で後退することが、好ましい。
配設されており、インクカートリッジが仮装着された状
態で通気口フィルムを突き破り、続く本装着に至る過程
で後退することが、好ましい。
【００１４】この構成によれば、通気口フィルム、供給
口フィルムの順で、これらを確実に突き破ることができ
ると共に、供給口フィルムを突き破る仮装着から本装着
の過程で、インクカートリッジが開放部材につかえるこ
とがない。このことはまた、開放部材として針を用いる
場合に、針を長くする必要がなく、かつこれを受けるイ
ンクカートリッジ側の溝（穴）を深くする必要がない。
口フィルムの順で、これらを確実に突き破ることができ
ると共に、供給口フィルムを突き破る仮装着から本装着
の過程で、インクカートリッジが開放部材につかえるこ
とがない。このことはまた、開放部材として針を用いる
場合に、針を長くする必要がなく、かつこれを受けるイ
ンクカートリッジ側の溝（穴）を深くする必要がない。
【００１５】また、開放部材はインクカートリッジに設
けられており、押込み部材の押込み動作により押圧され
て通気口フィルムを突き破ることが、好ましい。
けられており、押込み部材の押込み動作により押圧され
て通気口フィルムを突き破ることが、好ましい。
【００１６】この構成によれば、印刷ヘッドユニットを
構造変更することなく、通気口フィルムを自動的に大気
に開放することができる。
構造変更することなく、通気口フィルムを自動的に大気
に開放することができる。
【００１７】この場合、インクカートリッジには、印刷
ヘッドユニットへの非装着時に、開放部材の押圧を阻止
するプロテクタが着脱自在に装着されていることが、好
ましい。
ヘッドユニットへの非装着時に、開放部材の押圧を阻止
するプロテクタが着脱自在に装着されていることが、好
ましい。
【００１８】この構成によれば、インクカートリッジを
単独で運搬や保管するときに、誤って開放部材が通気口
フィルムを突き破ってしまうのを、防止することができ
る。
単独で運搬や保管するときに、誤って開放部材が通気口
フィルムを突き破ってしまうのを、防止することができ
る。
【００１９】これらの場合、開放部材は、通気口フィル
ムを突き破る開放針を有し、開放針の先端は、ヘッド針
の先端より鋭利に形成されていることが、好ましい。
ムを突き破る開放針を有し、開放針の先端は、ヘッド針
の先端より鋭利に形成されていることが、好ましい。
【００２０】この構成によれば、通気口フィルムおよび
供給口フィルムにそれぞれ開放針およびヘッド針を同時
に突き当てた場合に、これらの突き破りに対する強度が
同一であっても、通気口フィルムを供給口フィルムに先
行して突き破ることができる。
供給口フィルムにそれぞれ開放針およびヘッド針を同時
に突き当てた場合に、これらの突き破りに対する強度が
同一であっても、通気口フィルムを供給口フィルムに先
行して突き破ることができる。
【００２１】これらの場合、開放部材は、通気口フィル
ムを突き破る開放針を有し、開放針は、軸心にエアー通
路を形成した中空針で構成されていることが、好まし
い。
ムを突き破る開放針を有し、開放針は、軸心にエアー通
路を形成した中空針で構成されていることが、好まし
い。
【００２２】この構成によれば、開放針が通気口フィル
ムを突き破った状態で、通気口を確実に開放することが
できる。
ムを突き破った状態で、通気口を確実に開放することが
できる。
【００２３】また、本発明のインクジェットプリンタ
は、請求項１ないし９のいずれかに記載の印刷ヘッド装
置を備えたことを特徴とする。
は、請求項１ないし９のいずれかに記載の印刷ヘッド装
置を備えたことを特徴とする。
【００２４】この構成によれば、インクカートリッジの
通気口フィルムを剥がす手間を省くことができ、使い勝
手の良いものとすることができる。
通気口フィルムを剥がす手間を省くことができ、使い勝
手の良いものとすることができる。
【００２５】さらに、本発明のインクカートリッジは、
インク供給口および通気口と、インク供給口および通気
口をそれぞれ封止する供給口フィルムおよび通気口フィ
ルムとを有すると共に、印刷ヘッドと印刷ヘッドに連な
り供給口フィルムを突き破ってインク供給口に接合され
るヘッド針とを有する印刷ヘッドユニットに、着脱自在
に装着されるインクカートリッジにおいて、印刷ヘッド
ユニットへの装着動作に伴って、供給口フィルムを突き
破るヘッド針に先行して、通気口フィルムを突き破って
通気口を大気に開放する開放部材を有することを特徴と
する。
インク供給口および通気口と、インク供給口および通気
口をそれぞれ封止する供給口フィルムおよび通気口フィ
ルムとを有すると共に、印刷ヘッドと印刷ヘッドに連な
り供給口フィルムを突き破ってインク供給口に接合され
るヘッド針とを有する印刷ヘッドユニットに、着脱自在
に装着されるインクカートリッジにおいて、印刷ヘッド
ユニットへの装着動作に伴って、供給口フィルムを突き
破るヘッド針に先行して、通気口フィルムを突き破って
通気口を大気に開放する開放部材を有することを特徴と
する。
【００２６】この構成によれば、印刷ヘッドユニットに
装着するだけで、通気口フィルムを予め引き剥がすこと
なく、インクカートリッジの通気口を適切に大気に開放
することができる。このことは、印刷ヘッドユニット
が、既存のものであっても同様である。
装着するだけで、通気口フィルムを予め引き剥がすこと
なく、インクカートリッジの通気口を適切に大気に開放
することができる。このことは、印刷ヘッドユニット
が、既存のものであっても同様である。
【００２７】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係る印刷ヘッド装置、インクジェッ
トプリンタおよびインクカートリッジを、テープ印刷装
置に適用した場合について説明する。このテープ印刷装
置は、キー入力した所望の文字などを、印刷対象物であ
るテープにインクジェット方式でカラー印刷を行い、こ
のテープの印刷した部分を切断してラベルを作成するも
のである。
発明の一実施形態に係る印刷ヘッド装置、インクジェッ
トプリンタおよびインクカートリッジを、テープ印刷装
置に適用した場合について説明する。このテープ印刷装
置は、キー入力した所望の文字などを、印刷対象物であ
るテープにインクジェット方式でカラー印刷を行い、こ
のテープの印刷した部分を切断してラベルを作成するも
のである。
【００２８】図１はインクカートリッジおよびテープカ
ートリッジを装着した状態のテープ印刷装置の断面図で
ある。同図に示すように、このテープ印刷装置１は、複
数色のインクを充填したインクカートリッジ３と、テー
プを収容したテープカートリッジ４と、これらが着脱自
在に装着された装置本体２とで構成されている。装置本
体２は、装置ケース５によりその外殻が形成され、その
前部上面には、各種のキー６ａなどから成るキーボード
６が配設され、後部上面には、図示しないが液晶ディス
プレイなどが配設されている。
ートリッジを装着した状態のテープ印刷装置の断面図で
ある。同図に示すように、このテープ印刷装置１は、複
数色のインクを充填したインクカートリッジ３と、テー
プを収容したテープカートリッジ４と、これらが着脱自
在に装着された装置本体２とで構成されている。装置本
体２は、装置ケース５によりその外殻が形成され、その
前部上面には、各種のキー６ａなどから成るキーボード
６が配設され、後部上面には、図示しないが液晶ディス
プレイなどが配設されている。
【００２９】装置ケース５の後面には、テープカートリ
ッジ４が装着されるテープカートリッジ装着部７に面し
て、テープカートリッジ４を着脱するための第１開閉蓋
８が設けられている。また、第１開閉蓋８の上側に位置
して装置ケース５の後面には、印刷済みのテープを外部
に排出するスリット状のテープ排出口９が設けられてい
る。さらに、装置ケース５の下面には、後述する印刷ヘ
ッドユニット１０に面して、インクカートリッジ３を着
脱するための第２開閉蓋１１が設けられている。
ッジ４が装着されるテープカートリッジ装着部７に面し
て、テープカートリッジ４を着脱するための第１開閉蓋
８が設けられている。また、第１開閉蓋８の上側に位置
して装置ケース５の後面には、印刷済みのテープを外部
に排出するスリット状のテープ排出口９が設けられてい
る。さらに、装置ケース５の下面には、後述する印刷ヘ
ッドユニット１０に面して、インクカートリッジ３を着
脱するための第２開閉蓋１１が設けられている。
【００３０】一方、装置ケース５の内部には、前部に情
報処理部（図示省略）が、中間部にインクカートリッジ
３が装着される印刷ヘッドユニット１０および印刷の際
に印刷ヘッドユニット１０を移動（走査）させるヘッド
駆動部１２が、そして後部にテープカートリッジ４から
テープを繰り出すテープ供給部１３および印刷後のテー
プを外部に送り出すテープ排出部１４などが、それぞれ
配設されている。また、これら印刷ヘッドユニット１
０、ヘッド駆動部１２およびテープ供給部１３などは、
ベースフレーム１５に支持されて、ユニット化された状
態で装置本体２に組み込まれている。
報処理部（図示省略）が、中間部にインクカートリッジ
３が装着される印刷ヘッドユニット１０および印刷の際
に印刷ヘッドユニット１０を移動（走査）させるヘッド
駆動部１２が、そして後部にテープカートリッジ４から
テープを繰り出すテープ供給部１３および印刷後のテー
プを外部に送り出すテープ排出部１４などが、それぞれ
配設されている。また、これら印刷ヘッドユニット１
０、ヘッド駆動部１２およびテープ供給部１３などは、
ベースフレーム１５に支持されて、ユニット化された状
態で装置本体２に組み込まれている。
【００３１】キー６ａ入力により液晶ディスプレイ上で
印刷する内容が確定した後、印刷が指令されると、テー
プ供給部１３によりテープカートリッジ４からテープが
繰り出される。繰り出されたテープは、印刷ヘッドユニ
ット１０の前面を通過し、さらにテープ排出部１４によ
り適宜切断された後、外部に送り出される。このテープ
の走行に伴って、印刷ヘッドユニット１０はインクカー
トリッジ３から供給されたインクを吐出しながら、ヘッ
ド駆動部１２により、左右方向に往復動を繰り返して、
テープに印刷を行う。すなわち、印刷ヘッドユニット１
０の移動方向を主走査方向とし、テープの送り方向を副
走査方向としてテープに所望の印刷が行われる。
印刷する内容が確定した後、印刷が指令されると、テー
プ供給部１３によりテープカートリッジ４からテープが
繰り出される。繰り出されたテープは、印刷ヘッドユニ
ット１０の前面を通過し、さらにテープ排出部１４によ
り適宜切断された後、外部に送り出される。このテープ
の走行に伴って、印刷ヘッドユニット１０はインクカー
トリッジ３から供給されたインクを吐出しながら、ヘッ
ド駆動部１２により、左右方向に往復動を繰り返して、
テープに印刷を行う。すなわち、印刷ヘッドユニット１
０の移動方向を主走査方向とし、テープの送り方向を副
走査方向としてテープに所望の印刷が行われる。
【００３２】次に、図２および図３を参照して、印刷ヘ
ッドユニット１０およびインクカートリッジ３について
説明する。同図に示すように、インクカートリッジ３
は、下ケース２１ａと、下ケース２１ａの上端を閉塞す
るように設けた上ケース２１ｂとから成るカートリッジ
ケース２１を備えている。カートリッジケース２１は、
いわゆるインクタンクであり、内部にはインクを吸収す
るようにして貯留するインク吸収材２２が充填されてい
る。インクタンクは４連のものであり、それぞれシア
ン、マゼンタ、イエローおよびブラックの４色のインク
が貯留されている（図３参照）。
ッドユニット１０およびインクカートリッジ３について
説明する。同図に示すように、インクカートリッジ３
は、下ケース２１ａと、下ケース２１ａの上端を閉塞す
るように設けた上ケース２１ｂとから成るカートリッジ
ケース２１を備えている。カートリッジケース２１は、
いわゆるインクタンクであり、内部にはインクを吸収す
るようにして貯留するインク吸収材２２が充填されてい
る。インクタンクは４連のものであり、それぞれシア
ン、マゼンタ、イエローおよびブラックの４色のインク
が貯留されている（図３参照）。
【００３３】下ケース２１ａの下端部は、各インクを供
給するための４つのインク供給口２３が突出形成されて
おり、各インク供給口２３の内面にはパッキン２４が装
着されている。インクカートリッジ３は、このパッキン
２４を介してインク供給口２３により、印刷ヘッドユニ
ット１０に、針接触形式で気密に接合（着脱）されるよ
うになっている。各インク供給口２３の内部には、イン
ク吸収材２２の下流側に位置して、インク供給口２３に
臨むようにフィルタ２５が設けられている。インク吸収
材２２に貯留されているインクは、このフィルタ２５を
通過して印刷ヘッドユニット１０に供給される。また、
これらインク供給口２３の縁部には、インク供給口２３
を封止する供給口フィルム２６が熱圧着されている。
給するための４つのインク供給口２３が突出形成されて
おり、各インク供給口２３の内面にはパッキン２４が装
着されている。インクカートリッジ３は、このパッキン
２４を介してインク供給口２３により、印刷ヘッドユニ
ット１０に、針接触形式で気密に接合（着脱）されるよ
うになっている。各インク供給口２３の内部には、イン
ク吸収材２２の下流側に位置して、インク供給口２３に
臨むようにフィルタ２５が設けられている。インク吸収
材２２に貯留されているインクは、このフィルタ２５を
通過して印刷ヘッドユニット１０に供給される。また、
これらインク供給口２３の縁部には、インク供給口２３
を封止する供給口フィルム２６が熱圧着されている。
【００３４】上ケース２１ｂの上面には、インク供給口
２３に対応して４つのインク注入孔３１と４つの通気孔
３２が形成されており、各通気孔３２は、上ケース２１
ｂの表面に形成した蛇行状溝３３に連なっている。ま
た、４つの蛇行状溝３３の終端部は合流して一体となっ
ている。そして、上ケース２１ｂの全域には、インク注
入孔３１、通気孔３２および蛇行状溝３３を封止する通
気口フィルム３４が熱圧着されている。すなわち、通気
孔３２および蛇行状溝３３により、インク内の水分の蒸
発を抑制可能な通気口３０が構成され、通気口フィルム
３４の４つの蛇行状溝３３の合流部３０ａに面する部位
を、後述する中空針５１で突き破ることで、通気口３０
が大気に開放される。これにより、インクカートリッジ
３内の各インクは、印刷ヘッドユニット１０に供給さ
れ、この供給したインク量分のエアーが通気口３０から
インクカートリッジ３内に供給される。
２３に対応して４つのインク注入孔３１と４つの通気孔
３２が形成されており、各通気孔３２は、上ケース２１
ｂの表面に形成した蛇行状溝３３に連なっている。ま
た、４つの蛇行状溝３３の終端部は合流して一体となっ
ている。そして、上ケース２１ｂの全域には、インク注
入孔３１、通気孔３２および蛇行状溝３３を封止する通
気口フィルム３４が熱圧着されている。すなわち、通気
孔３２および蛇行状溝３３により、インク内の水分の蒸
発を抑制可能な通気口３０が構成され、通気口フィルム
３４の４つの蛇行状溝３３の合流部３０ａに面する部位
を、後述する中空針５１で突き破ることで、通気口３０
が大気に開放される。これにより、インクカートリッジ
３内の各インクは、印刷ヘッドユニット１０に供給さ
れ、この供給したインク量分のエアーが通気口３０から
インクカートリッジ３内に供給される。
【００３５】一方、印刷ヘッドユニット１０は、先端に
多数のノズル４１ａを整列配置した印刷ヘッド４１と、
印刷ヘッド４１の内側に取り付けたヘッド針４２と、イ
ンクカートリッジ３が着脱自在に装着されるケース状の
カートリッジホルダ４３とで構成されおり、これらは上
記のヘッド駆動部１２に連結したキャリッジ４４に搭載
されている。ヘッド針４２は、先端部が尖塔状に形成さ
れると共に基端部がフランジ状に形成され、内部に印刷
ヘッド４１のノズル４１ａに連通するインク流路４２ａ
が形成されている。インクカートリッジ３を装着した状
態でヘッド針４２は、上記にパッキン２４に挿入接触
し、その先端部に形成した複数の小孔３２ｂを介して、
インクカートリッジ３の内部と連通する。
多数のノズル４１ａを整列配置した印刷ヘッド４１と、
印刷ヘッド４１の内側に取り付けたヘッド針４２と、イ
ンクカートリッジ３が着脱自在に装着されるケース状の
カートリッジホルダ４３とで構成されおり、これらは上
記のヘッド駆動部１２に連結したキャリッジ４４に搭載
されている。ヘッド針４２は、先端部が尖塔状に形成さ
れると共に基端部がフランジ状に形成され、内部に印刷
ヘッド４１のノズル４１ａに連通するインク流路４２ａ
が形成されている。インクカートリッジ３を装着した状
態でヘッド針４２は、上記にパッキン２４に挿入接触
し、その先端部に形成した複数の小孔３２ｂを介して、
インクカートリッジ３の内部と連通する。
【００３６】カートリッジホルダ４３の上部には、支軸
４５を中心に開閉する押さえ蓋（押さえ部材）４６が設
けられており、仮装着されたインクカートリッジ３を、
この押さえ蓋４６で閉塞するような押し込むことで、イ
ンクカートリッジ３が本装着される。また、カートリッ
ジホルダ４３の支軸４５寄りの位置には、上記の通気口
フィルム３４を突き破る中空針（開放部材）５１が組み
込まれている。中空針５１は図４（ａ）に示すように、
ロート状の本体５２と、本体５２から延びる針部５３と
で構成されており、本体５２が押さえ蓋４６に埋め込ま
れるようにして取り付けられている。針部５３の軸心に
はエアー通路５４が形成され、中空針５１が通気口フィ
ルム３４を突き破ると、通気口（上記の合流部３０ａ）
３０とこのエアー通路５４とが連通して、通気口３０が
大気に開放される。また、中空針５１の先端は、ヘッド
針４２の先端より鋭利に形成され、且つ針部５３は、通
気口フィルム３４を突き破ったときに合流部３０ａの溝
底に突き当たることのない長さに形成されている。
４５を中心に開閉する押さえ蓋（押さえ部材）４６が設
けられており、仮装着されたインクカートリッジ３を、
この押さえ蓋４６で閉塞するような押し込むことで、イ
ンクカートリッジ３が本装着される。また、カートリッ
ジホルダ４３の支軸４５寄りの位置には、上記の通気口
フィルム３４を突き破る中空針（開放部材）５１が組み
込まれている。中空針５１は図４（ａ）に示すように、
ロート状の本体５２と、本体５２から延びる針部５３と
で構成されており、本体５２が押さえ蓋４６に埋め込ま
れるようにして取り付けられている。針部５３の軸心に
はエアー通路５４が形成され、中空針５１が通気口フィ
ルム３４を突き破ると、通気口（上記の合流部３０ａ）
３０とこのエアー通路５４とが連通して、通気口３０が
大気に開放される。また、中空針５１の先端は、ヘッド
針４２の先端より鋭利に形成され、且つ針部５３は、通
気口フィルム３４を突き破ったときに合流部３０ａの溝
底に突き当たることのない長さに形成されている。
【００３７】図５示すように、同図（ａ）の仮装着の状
態から押さえ蓋４６を閉塞させてゆくと、中空針５１
が、通気口フィルム３４の蛇行状溝３３の合流部３０ａ
に面する部分に突き刺さってこれを破り、通気口３０を
大気に開放する（同図（ｂ））。続いて押さえ蓋４６に
よりインクカートリッジ３が深く押し込まれてゆくと、
ヘッド針４２が供給口フィルム２６を突き破るようにし
てインク供給口２３に接合され、本装着となる（同図
（ｃ））。この状態では、インクカートリッジ３の内部
と印刷ヘッド４１の内部とが連通し、印刷ヘッド４１へ
のインクが供給可能となると共に、インクカートリッジ
３の内部と大気とが連通して、インクカートリッジ３へ
のエアーの供給が可能になる。
態から押さえ蓋４６を閉塞させてゆくと、中空針５１
が、通気口フィルム３４の蛇行状溝３３の合流部３０ａ
に面する部分に突き刺さってこれを破り、通気口３０を
大気に開放する（同図（ｂ））。続いて押さえ蓋４６に
よりインクカートリッジ３が深く押し込まれてゆくと、
ヘッド針４２が供給口フィルム２６を突き破るようにし
てインク供給口２３に接合され、本装着となる（同図
（ｃ））。この状態では、インクカートリッジ３の内部
と印刷ヘッド４１の内部とが連通し、印刷ヘッド４１へ
のインクが供給可能となると共に、インクカートリッジ
３の内部と大気とが連通して、インクカートリッジ３へ
のエアーの供給が可能になる。
【００３８】次に、図６を参照して、第２実施形態につ
いて説明する。この実施形態では、各蛇行状溝（通気口
３０）３３がインクカートリッジ３の下面まで延びてお
り、通気口フィルム３４もインクカートリッジ３の下面
まで延在している。また、中空針５１は、蛇行状溝３３
の合流部３０ａに対峙し、ヘッド針４２と並ぶように印
刷ヘッドユニット１０の内側に配設されている。この場
合、中空針５１は、図４（ｂ）に示すように、フランジ
状の保持部５６と、保持部５６の中心から延びる針部５
７と、針部５７の先端寄りに設けたストッパ部５８とで
構成されている。ストッパ部５８は、針部５７が通気口
フィルム３４を突き破った後、合流部３０ａの縁部に当
接して、針部５７の先端が合流部３０ａの溝底に突き当
たるのを防止している。そして、このように構成された
中空針５１は、印刷ヘッドユニット１０の一部に上下動
自在に装着され、且つ下側からコイルばね５９により付
勢されている。
いて説明する。この実施形態では、各蛇行状溝（通気口
３０）３３がインクカートリッジ３の下面まで延びてお
り、通気口フィルム３４もインクカートリッジ３の下面
まで延在している。また、中空針５１は、蛇行状溝３３
の合流部３０ａに対峙し、ヘッド針４２と並ぶように印
刷ヘッドユニット１０の内側に配設されている。この場
合、中空針５１は、図４（ｂ）に示すように、フランジ
状の保持部５６と、保持部５６の中心から延びる針部５
７と、針部５７の先端寄りに設けたストッパ部５８とで
構成されている。ストッパ部５８は、針部５７が通気口
フィルム３４を突き破った後、合流部３０ａの縁部に当
接して、針部５７の先端が合流部３０ａの溝底に突き当
たるのを防止している。そして、このように構成された
中空針５１は、印刷ヘッドユニット１０の一部に上下動
自在に装着され、且つ下側からコイルばね５９により付
勢されている。
【００３９】同図（ａ）の仮装着の状態から押さえ蓋４
６を閉塞させてゆくと、中空針５１が、通気口フィルム
３４の合流部３０ａに面する部分に突き刺さってこれを
破り、通気口３０を大気に開放する（同図（ｂ））。続
いて押さえ蓋４６によりインクカートリッジ３が深く押
し込まれてゆくと、ヘッド針４２が供給口フィルム２６
を突き破るようにしてインク供給口２３に接合され、本
装着となる。またこのとき、中空針５１のストッパ部５
８がインクカートリッジ３の下面に当接し、コイルばね
５９に抗して沈みこんでゆく（同図（ｃ））。
６を閉塞させてゆくと、中空針５１が、通気口フィルム
３４の合流部３０ａに面する部分に突き刺さってこれを
破り、通気口３０を大気に開放する（同図（ｂ））。続
いて押さえ蓋４６によりインクカートリッジ３が深く押
し込まれてゆくと、ヘッド針４２が供給口フィルム２６
を突き破るようにしてインク供給口２３に接合され、本
装着となる。またこのとき、中空針５１のストッパ部５
８がインクカートリッジ３の下面に当接し、コイルばね
５９に抗して沈みこんでゆく（同図（ｃ））。
【００４０】次に、図７を参照して、第３実施形態につ
いて説明する。この実施形態では、中空針５１がインク
カートリッジ３の上面に設けられている。上ケース２１
ｂの上面には、蛇行状溝３３の合流部３０ａを跨ぐよう
に針ホルダ６１が設けられ、中空針５１がこの針ホルダ
６１に上下動自在に支持されている。中空針５１は、図
４（ａ）に示すように、第１実施形態と同様に本体６２
および針部６３を有すると共に、針部６３のほぼ中間位
置に板状のばね受け部（同図（ａ）の仮想線参照）６４
を有している。
いて説明する。この実施形態では、中空針５１がインク
カートリッジ３の上面に設けられている。上ケース２１
ｂの上面には、蛇行状溝３３の合流部３０ａを跨ぐよう
に針ホルダ６１が設けられ、中空針５１がこの針ホルダ
６１に上下動自在に支持されている。中空針５１は、図
４（ａ）に示すように、第１実施形態と同様に本体６２
および針部６３を有すると共に、針部６３のほぼ中間位
置に板状のばね受け部（同図（ａ）の仮想線参照）６４
を有している。
【００４１】また、針ホルダ６１に装着した中空針５１
のばね受け部６４と合流部３０ａの縁部との間には、コ
イルばね６５が介設されている。仮装着状態のインクカ
ートリッジ３に対し、押さえ蓋４６を閉塞してゆくと、
押さえ蓋４６の下面が中空針５１に当接し、コイルばね
６５に抗して中空針５１を押し込んでゆく。これによ
り、中空針５１は下動し、通気口フィルム３４を突き破
って通気口３０を大気に開放する。なお、図中の符号４
６ａは、押さえ蓋４６の中空針５１に当接する部分に形
成した貫通口である。また、図中の符号（仮想線部分）
６６は、上ケース２１ｂに着脱自在に取り付けられた中
空針５１を保護するプロテクタであり、インクカートリ
ッジ３を使用するときに取り外すようにする。
のばね受け部６４と合流部３０ａの縁部との間には、コ
イルばね６５が介設されている。仮装着状態のインクカ
ートリッジ３に対し、押さえ蓋４６を閉塞してゆくと、
押さえ蓋４６の下面が中空針５１に当接し、コイルばね
６５に抗して中空針５１を押し込んでゆく。これによ
り、中空針５１は下動し、通気口フィルム３４を突き破
って通気口３０を大気に開放する。なお、図中の符号４
６ａは、押さえ蓋４６の中空針５１に当接する部分に形
成した貫通口である。また、図中の符号（仮想線部分）
６６は、上ケース２１ｂに着脱自在に取り付けられた中
空針５１を保護するプロテクタであり、インクカートリ
ッジ３を使用するときに取り外すようにする。
【００４２】以上のように、これらの実施形態によれ
ば、通気口フィルム３４を引き剥がすことなく、印刷ヘ
ッドユニット１０に対しインクカートリッジ３を通常の
方法で装着するだけで、通気口３０を大気に開放するこ
とができる。また、その際、通気口フィルム３４、供給
口フィルム２６の順でこれらを適切且つ確実に突き破る
ことができる。なお、通気口フィルム３４は引き剥がす
必要がないため、これに剥離部を作り込む必要がなく、
通気口フィルム３４を単純な構造とすることができ、且
つ従来のようにな剥離部の剥離ミス（剥離不良）を防止
することができる。
ば、通気口フィルム３４を引き剥がすことなく、印刷ヘ
ッドユニット１０に対しインクカートリッジ３を通常の
方法で装着するだけで、通気口３０を大気に開放するこ
とができる。また、その際、通気口フィルム３４、供給
口フィルム２６の順でこれらを適切且つ確実に突き破る
ことができる。なお、通気口フィルム３４は引き剥がす
必要がないため、これに剥離部を作り込む必要がなく、
通気口フィルム３４を単純な構造とすることができ、且
つ従来のようにな剥離部の剥離ミス（剥離不良）を防止
することができる。
【００４３】なお、本実施形態では、開放部材として中
空針を用いた場合について説明したが、中実の針を用い
てもよい。またかかる場合には、通気口フィルムを十字
状に突き破れるように横断面十字状の針とすることが、
好ましい。また、必ずして中空針がヘッド針より鋭利で
なくてもよいが、かかる場合には、供給口フィルムに突
き破り難い材質のものを用い、供給口フィルムに先行し
て、通気口フィルムが破れるようにする。さらに、この
構成は、テープ印刷装置に限らず、用紙を印刷対象物と
する一般的なインクジェットプリンタに適用できること
は、いうまでもない。
空針を用いた場合について説明したが、中実の針を用い
てもよい。またかかる場合には、通気口フィルムを十字
状に突き破れるように横断面十字状の針とすることが、
好ましい。また、必ずして中空針がヘッド針より鋭利で
なくてもよいが、かかる場合には、供給口フィルムに突
き破り難い材質のものを用い、供給口フィルムに先行し
て、通気口フィルムが破れるようにする。さらに、この
構成は、テープ印刷装置に限らず、用紙を印刷対象物と
する一般的なインクジェットプリンタに適用できること
は、いうまでもない。
【００４４】
【発明の効果】以上のように本発明の印刷ヘッド装置に
よれば、インクカートリッジを印刷ヘッドユニットに通
常の方法で装着するだけで、通気口フィルムを自動的に
大気に開放することができ、且つこれをヘッド針が供給
口フィルムを突き破る前に行うことができる。したがっ
て、通気口フィルムを引き剥がす手間を省くことができ
ると共に、インクカートリッジの通気口を適切且つ確実
に大気に開放することができる。
よれば、インクカートリッジを印刷ヘッドユニットに通
常の方法で装着するだけで、通気口フィルムを自動的に
大気に開放することができ、且つこれをヘッド針が供給
口フィルムを突き破る前に行うことができる。したがっ
て、通気口フィルムを引き剥がす手間を省くことができ
ると共に、インクカートリッジの通気口を適切且つ確実
に大気に開放することができる。
【００４５】また、本発明のインクジェットプリンタに
よれば、インクカートリッジの通気口フィルムの剥がし
忘れにより生ずる不具合を、確実に解消することができ
る。
よれば、インクカートリッジの通気口フィルムの剥がし
忘れにより生ずる不具合を、確実に解消することができ
る。
【００４６】さらに、本発明のインクカートリッジによ
れば、既存のインクジェットプリンタにおける通気口フ
ィルムの剥がし忘れにより生ずる不具合も、解消するこ
とができる。
れば、既存のインクジェットプリンタにおける通気口フ
ィルムの剥がし忘れにより生ずる不具合も、解消するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施形態に係る印刷ヘッド装置、イ
ンクジェットプリンタおよびインクカートリッジを適用
したテープ印刷装置の断面図である。
ンクジェットプリンタおよびインクカートリッジを適用
したテープ印刷装置の断面図である。
【図２】実施形態のテープ印刷装置の印刷ヘッド装置の
断面図である。
断面図である。
【図３】実施形態のインクカートリッジの外観斜視図で
ある。
ある。
【図４】各種中空針の断面図である。
【図５】第１実施形態におけるインクカートリッジの装
着動作を模式的に示した断面図である。
着動作を模式的に示した断面図である。
【図６】第２実施形態におけるインクカートリッジの装
着動作を模式的に示した断面図である。
着動作を模式的に示した断面図である。
【図７】第３実施形態におけるインクカートリッジの装
着動作を模式的に示した拡大断面図である。
着動作を模式的に示した拡大断面図である。
１ テープ印刷装置 ２ 装置本体 ３ インクカートリッジ １０ 印刷ヘッドユニット ２１ カートリッジケース ２１ａ 下ケース ２１ｂ 上ケース ２３ インク供給口 ２６ 供給口フィルム ３０ 通気口 ３０ａ 合流部 ３４ 通気口フィルム ４１ 印刷ヘッド ４２ ヘッド針 ４３ カートリッジホルダ ４５ 支軸 ４６ 押さえ蓋 ５１ 中空針 ５４ エアー通路 ６６ プロテクタ
Claims (11)
- 【請求項１】 インクカートリッジと、当該インクカー
トリッジが着脱自在に装着される印刷ヘッドユニットと
を備え、 前記インクカートリッジは、インク供給口および通気口
を有すると共に、当該インク供給口および当該通気口を
それぞれ封止する供給口フィルムおよび通気口フィルム
を有し、 前記印刷ヘッドユニットは、印刷ヘッドおよび当該印刷
ヘッドに連なるヘッド針を有すると共に、仮装着された
前記インクカートリッジを押し込んで、前記ヘッド針が
前記供給口フィルムを突き破って前記インク供給口に嵌
合するように本装着させる押込み部材を有する印刷ヘッ
ド装置において、 前記押込み部材の押込み動作に伴って、前記供給口フィ
ルムを突き破るヘッド針に先行して、前記通気口フィル
ムを突き破って通気口を大気に開放する開放部材を備え
たことを特徴とする印刷ヘッド装置。 - 【請求項２】 前記通気口の開放端は前記インクカート
リッジの前記押込み部材が当接する側の面に延設されて
おり、 前記開放部材は、前記押込み部材の内側に突設されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項３】 前記押込み部材は支軸を中心に回動自在
に構成されており、 前記開放部材は、前記押込み部材の支軸に近い位置に配
設されていることを特徴とする請求項２に記載の印刷ヘ
ッド装置。 - 【請求項４】 前記通気口の開放端は前記インクカート
リッジの前記インク供給口側の面に延設されており、 前記開放部材は、前記印刷ヘッドユニットの内側に突設
されていることを特徴とする請求項１に記載の印刷ヘッ
ド装置。 - 【請求項５】 前記開放部材は、前記ヘッド針と並べて
配設されており、 前記インクカートリッジが仮装着された状態で前記通気
口フィルムを突き破り、続く本装着に至る過程で後退す
ることを特徴とする請求項４に記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項６】 前記開放部材はインクカートリッジに設
けられており、前記押込み部材の押込み動作により押圧
されて前記通気口フィルムを突き破ることを特徴とする
請求項１に記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項７】 前記インクカートリッジには、前記印刷
ヘッドユニットへの非装着時に、前記開放部材の押圧を
阻止するプロテクタが着脱自在に装着されていることを
特徴とする請求項６に記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項８】 前記開放部材は、前記通気口フィルムを
突き破る開放針を有し、 前記開放針の先端は、前記ヘッド針の先端より鋭利に形
成されていることを特徴とする請求項１ないし７のいず
れかに記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項９】 前記開放部材は、前記通気口フィルムを
突き破る開放針を有し、前記開放針は、軸心にエアー通
路を形成した中空針で構成されていることを特徴とする
請求項１ないし８のいずれかに記載の印刷ヘッド装置。 - 【請求項１０】 請求項１ないし９のいずれかに記載の
印刷ヘッド装置を備えたことを特徴とするインクジェッ
トプリンタ。 - 【請求項１１】 インク供給口および通気口と、当該イ
ンク供給口および当該通気口をそれぞれ封止する供給口
フィルムおよび通気口フィルムとを有すると共に、 印刷ヘッドと当該印刷ヘッドに連なり前記供給口フィル
ムを突き破って前記インク供給口に接合されるヘッド針
とを有する印刷ヘッドユニットに、着脱自在に装着され
るインクカートリッジにおいて、 前記印刷ヘッドユニットへの装着動作に伴って、前記供
給口フィルムを突き破るヘッド針に先行して、前記通気
口フィルムを突き破って通気口を大気に開放する開放部
材を有することを特徴とするインクカートリッジ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10270285A JP2000094710A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 印刷ヘッド装置、インクジェットプリンタおよびインクカートリッジ |
| US09/401,679 US6264316B1 (en) | 1998-09-24 | 1999-09-22 | Print head device, ink jet printer, and ink cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10270285A JP2000094710A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 印刷ヘッド装置、インクジェットプリンタおよびインクカートリッジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000094710A true JP2000094710A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17484140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10270285A Pending JP2000094710A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 印刷ヘッド装置、インクジェットプリンタおよびインクカートリッジ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6264316B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000094710A (ja) |
Cited By (6)
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| JP2008515663A (ja) * | 2004-10-06 | 2008-05-15 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル．ピー． | 破棄可能なシール |
| KR100936840B1 (ko) | 2006-08-11 | 2010-01-14 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 액체 주입 방법, 액체 수용 용기 및 액체 수용 용기의 제조 방법 |
| US7815296B2 (en) | 2006-03-31 | 2010-10-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink cartridge holding device |
| JP2015510662A (ja) * | 2012-01-24 | 2015-04-09 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトＤａｉｍｌｅｒ ＡＧ | 燃料電池システムの冷媒回路のための機能モジュールおよび機能モジュールを製造する方法および燃料電池システムの冷媒回路のための容器 |
| JP2016030439A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-07 | セイコーエプソン株式会社 | インクタンクおよびプリンター |
| CN115246271A (zh) * | 2021-04-26 | 2022-10-28 | 船井电机株式会社 | 墨盒、墨盒保持机构以及印刷装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3755344B2 (ja) * | 1999-07-07 | 2006-03-15 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷ヘッド装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ |
| US6474802B1 (en) * | 2001-12-14 | 2002-11-05 | Monitek Electronics Limited | Ink cartridge |
| DE102004004558B4 (de) * | 2004-01-29 | 2008-01-03 | Pelikan Hardcopy Production Ag | Tintenpatrone |
| US7844665B2 (en) | 2004-04-23 | 2010-11-30 | Waratek Pty Ltd. | Modified computer architecture having coordinated deletion of corresponding replicated memory locations among plural computers |
| US20060095483A1 (en) * | 2004-04-23 | 2006-05-04 | Waratek Pty Limited | Modified computer architecture with finalization of objects |
| JP4122522B2 (ja) * | 2005-01-27 | 2008-07-23 | セイコーエプソン株式会社 | 液体収容容器、およびこれが装着される液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、ならびにこれらを用いる液体吐出ヘッドへの液体供給方法および液滴吐出方法 |
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