JP2000094478A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2000094478A
JP2000094478A JP10265968A JP26596898A JP2000094478A JP 2000094478 A JP2000094478 A JP 2000094478A JP 10265968 A JP10265968 A JP 10265968A JP 26596898 A JP26596898 A JP 26596898A JP 2000094478 A JP2000094478 A JP 2000094478A
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JP
Japan
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plate
fixed
runner
mold
mounting plate
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JP10265968A
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English (en)
Inventor
Michihisa Taniguchi
道久 谷口
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NIKKOO KANAGATA KK
Original Assignee
NIKKOO KANAGATA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型開きの際の衝撃音を抑え、更に、ストップ
ボルト及びプラーボルトが破損しにくい射出成形用金型
を提供する。 【構成】 固定側型板4とプラーボルト12との間、固
定側取付板2とストップボルト11との間に、6−6ナ
イロンにより構成されている緩衝ワッシャ10を設けた
ことにより、型開きの際の、固定側型板4とプラーボル
トフランジ12a及び固定側取付板2とストップボルト
フランジ11aが衝止する部分からの衝撃音を抑えるこ
とができ、作業者に不快感を与えることがないばかりで
なく、騒音の原因になることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定側取付板と固
定側型板との間にランナーストリッパプレートを設け、
型開きの際に前記固定側型板とプラーボルトとの当接に
よって規制されるピンポイントゲート部での成形品とラ
ンナーとを分離する第1工程と、前記固定側取付板とス
トップボルトとの当接によって規制される前記ランナー
ストリッパプレートと前記ランナーとを分離する第2工
程とによって前記ランナーを取り出す3枚プレート射出
成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックの射出成形用金型の
一例として、固定側取付板と固定側型板の間にランナー
ストリッパプレートを設け、型開きのたびにランナース
トリッパプレートを開いてランナーを取り出す3枚プレ
ート金型が知られている。この3枚プレート金型は、射
出成形時にゲートが自動的に切断され、ゲート跡も小さ
くて後加工をしなくても良く、また、多数個取りもでき
るという利点がある。このような利点を有する3枚プレ
ート射出成形用金型の動作について図6を参照して説明
すると、3枚プレート射出成形用金型1は、可動側取付
板9の下方向への移動に伴って最初にランナーストリッ
パプレート3と固定側型板4との間で分離される。この
分離動作の初期において、ランナー17aと成形品19
が、ピンポイントゲート18部分で自動的に切断され、
分離される。この後、可動側取付板9が下方向へ移動し
続け、固定側型板4がプラーボルト12のプラーボルト
フランジ12aに衝止する。固定側型板4がプラーボル
トフランジ12aに当接した後、更に可動側取付板9が
下方向へ移動することにより、プラーボルト12,ラン
ナーストリッパプレート3及びストップボルト11も同
時に下方向に向かって移動し、固定側取付板2とランナ
ーストリッパプレート3との間で分離される。固定側取
付板2とランナーストリッパプレート3とが分離する
際、ランナー17aのスプルー16の上端部分が自動的
に切断され、ランナー17aが固定側取付板2から分離
されると共に、ランナーエジェクトセット21によりラ
ンナー17aが押し出され、ランナー17aがランナー
ストリッパプレート3から分離される。また、ストップ
ボルト11が下方向に向かって移動することにより、ス
トップボルトフランジ11aが固定側取付板2の外周部
に穿設された段付き穴の段差部に衝止し、プラーボルト
12,ランナーストリッパプレート3及びストップボル
ト11の動作が停止する。
【0003】上記のように従来の3枚プレート射出成形
用金型1においては、型開きの際に固定側型板4とプラ
ーボルト12及び固定側取付板2とストップボルト11
とが直接衝止する構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のよう
な、固定側型板4とプラーボルトフランジ12a及び固
定側取付板2とストップボルトフランジ11aとが直接
衝止する構造では、型開きの際の、固定側型板4とプラ
ーボルトフランジ12a及び固定側取付板2とストップ
ボルトフランジ11aが衝止する部分からの衝撃音が大
きく、作業者に不快感を与えるばかりでなく、騒音の原
因になるという欠点があった。
【0005】また、固定側型板4とプラーボルトフラン
ジ12a及び固定側取付板2とストップボルトフランジ
11aが直接衝止することにより、衝止した際の衝撃を
プラーボルトフランジ12a及びストップボルトフラン
ジ11aが直接受けるため、ストップボルト11及びプ
ラーボルト12が金属疲労によって破損し易く、頻繁に
ストップボルト11及びプラーボルト12を交換しなけ
ればならないという欠点があった。本発明は、上記した
事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
型開きの際の衝撃音を抑え、更に、ストップボルト11
及びプラーボルト12が破損しにくい射出成形用金型を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した具体的な解決手段を図面を参照
して説明する。請求項1の発明においては、図1乃至図
5に示すように、固定側取付板2と固定側型板4との間
にランナーストリッパプレート3を設け、型開きの際に
前記固定側型板4とプラーボルト12との当接によって
規制されるピンポイントゲート18部での成形品19と
ランナー17aとを分離する第1工程と、前記固定側取
付板4とストップボルト11との当接によって規制され
る前記ランナーストリッパプレート3と前記ランナー1
7aとを分離する第2工程とによって前記ランナー17
aを取り出す3枚プレート射出成形用金型1において、
前記固定側型板4とプラーボルト12との間、前記固定
側取付板2とストップボルト11との間のいずれか一方
又は両方に緩衝ワッシャ10を設けたことを特徴とする
ものである。このように構成することにより、型開きの
際の、固定側型板4とプラーボルトフランジ12a及び
固定側取付板2とストップボルトフランジ11aが衝止
する部分からの衝撃音を抑えることができ、作業者に不
快感を与えることがないばかりでなく、騒音の原因にな
ることがない。また、固定側型板4とプラーボルトフラ
ンジ12a及び固定側取付板2とストップボルトフラン
ジ11aが緩衝ワッシャ10を介して衝止することによ
り、衝止した際の衝撃を緩衝ワッシャ10が吸収するた
め、ストップボルト11及びプラーボルト12が破損し
にくく、ストップボルト11及びプラーボルト12を頻
繁に交換する必要がない。
【0007】更に、請求項2の発明においては、緩衝ワ
ッシャ10は、6−6ナイロンにより形成されているこ
とを特徴とするものである。このように、緩衝ワッシャ
10を約300℃以上の融点を持つ6−6ナイロンによ
り形成することにより、約250〜260℃に加熱され
る金型内でも溶融することがない。また、6−6ナイロ
ンは、軽量で耐久性に優れているため、ストップボルト
11及びプラーボルト12に対して装着が容易であり、
更に、頻繁に交換する必要がない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について、説明する。まず、図1を参照して実
施形態に係る射出成形用金型1の全体の構成について説
明する。図1は、射出成形用金型1全体の内部構造を示
す断面図である。
【0009】図1に示すように、射出成形用金型1は、
固定側取付板2,ランナーストリッパプレート3,及び
固定側型板4からなる固定側構成部材と、可動側型板
5,受け板7,スペーサブロック8,及び可動側取付板
9からなる可動側構成部材から構成され、その全体が射
出成形機(図示しない)内に設置されるものである。
【0010】まず、固定側構成部材について説明する
と、固定側取付板2には、そのほぼ中央の内部に、図示
しない射出装置から注入される溶融樹脂の通路であるス
プルー16が形成されたスプルーブシュ15が埋設され
ていると共に、このスプルーブシュ15と射出装置のノ
ズル(図示しない)の位置を適正にするロケートリング
14が固定側取付板2の上面に装着されている。また、
スプルーブシュ15の側方には、後述するランナーロッ
クピン20が埋設されている。また、固定側取付板2の
外周部には、ランナーストリッパプレート3及び固定側
型板4を摺動させるためのサポートピン13が複数箇所
埋設されている。更に、固定側取付板2の外周部には、
後述するストップボルト11が挿通されるように、段付
きの穴が穿設され、その段差部がストップボルト11の
ストップボルトフランジ11aに装着された後述する緩
衝ワッシャ10との当接部を形成している。この固定側
取付板2は、射出成形機内の射出装置に連結固定される
ものであるため、型開きの際に移動するものではない。
【0011】ランナーストリッパプレート3のほぼ中央
部には、前記スプルーブシュ15が挿入される挿入穴が
穿設され、その側方には前記ランナーロックピン20が
挿入される挿入穴及び後述するランナーエジェクトセッ
ト21が挿通される段付きの穴が穿設されている。ま
た、ランナーストリッパプレート3の外周部には、前記
サポートピン13を摺動するための摺動穴がサポートピ
ン13に対応する位置に複数箇所穿設されている。更
に、ランナーストリッパプレート3の外周部には、前記
ストップボルト11のネジ部が挿通する貫通穴が複数箇
所穿設され、この貫通穴を介してストップボルト11及
び前記プラーボルト12がランナーストリッパプレート
3に固定される。
【0012】固定側型板4のランナーストリッパプレー
ト3側の面ほぼ中央部には、金型の空隙部であり成形品
19の形状に形成されるキャビティ29に溶融樹脂を流
入するための通路であるランナー用キャビティ17が形
成されている。また、後述する可動側型板5側の面に
も、成形品19の上面形状が彫り込まれており、この彫
り込みとランナー用キャビティ17との連通部には、溶
融樹脂のキャビティ29への流入口であるピンポイント
ゲート18が形成されている。また、固定側型板4の外
周部には、サポートピン13を摺動するための摺動穴及
びプラーボルト12を摺動するための摺動穴が複数箇所
穿設されている。更に、固定側型板4の外周部には、後
述するガイドピン28(図5参照)が挿入される挿入穴
(図示しない)が複数箇所穿設されている。
【0013】次に、可動側構成部材について説明する
と、可動側型板5のほぼ中央部には、成形品19の下面
形状に彫り出されたコア6が装着され、コア6が装着さ
れた面と反対側の面には、可動側型板5を補強する受け
板7が装着されると共に、この可動側型板5,コア6及
び受け板7に亘って、後述するエジェクタピン24が挿
通される貫通穴が穿設されている。また、可動側型板5
の外周部には、プラーボルト12及びストップボルト1
3が挿通される貫通穴が複数箇所穿設されている。更
に、可動側型板5の外周部には、前記固定側型板4をガ
イドするガイドピン28が複数箇所埋設されている。
【0014】可動側取付板9は、複数のスペーサブロッ
ク8,受け板7を支えるサポート25及び後述するエジ
ェクタガイドピン26により、前記受け板7と連結され
ている。また、可動側取付板9は、射出成形機内の駆動
装置に連結されており、この駆動部により可動側取付板
9が駆動されることにより、型開きが行われる。
【0015】また、可動側構成部材である受け板7と可
動側取付板9との間の空間には、この空間内をエジェク
トピン26に沿って上下摺動する上部エジェクタプレー
ト22及び下部エジェクタプレート23が位置してお
り、エジェクタピン24の固定側端部がこの上部エジェ
クタプレート22及び下部エジェクタプレート23に挟
持固定されている。エジェクタピン24は、前述したよ
うに、可動側型板5,コア6及び受け板7に亘って穿設
される貫通穴に挿通されているが、その先端面は、キャ
ビティ29の一部を形成するものである。すなわち、エ
ジェクタピン24先端の形状は、成形される成形品19
の形状の一部を構成するものである。また、上部エジェ
クタプレート22及び下部エジェクタプレート23は、
エジェクタガイドピン26に沿って摺動するものである
が、成形品19の成形時には、可動側型板9側に位置し
ている。
【0016】なお、上記したストップボルト11及びプ
ラーボルト12は、前述したようにランナーストリッパ
プレート3の貫通穴を介してランナーストリッパプレー
ト3に固定されるものであり、図に示すように、ストッ
プボルト11の端部に設けられたストップボルトフラン
ジ11aの固定側取付板2側には、6−6ナイロンによ
り形成されている緩衝ワッシャ10が装着されており、
同様に、プラーボルト12の端部に設けられたプラーボ
ルトフランジ12aの固定側型板4側にも、緩衝ワッシ
ャ10が装着されている。
【0017】以上、射出成形用金型1の構成について説
明してきたが、次に、射出成形の工程及び本実施形態の
要部である緩衝ワッシャ10について図1乃至図5を参
照して説明する。図1は、前記の通りであり、図2は、
固定側型板4とランナーストリッパプレート3との間で
金型が開いた状態(第1工程)を示す射出成形用金型1
の断面図であり、図3は、ランナーストリッパプレート
3が固定側取付板2から分離し、ランナーエジェクトセ
ット21によりランナー17aが押し出された状態(第
2工程)を示す射出成形用金型1の断面図であり、図4
は、可動側型板5が固定側型板4から分離した状態(第
3工程)を示す射出成形用金型1の断面図であり、図5
は、エジェクタプレート22,23が移動し、エジェク
タピン24により成形品19が押し出された状態(第4
工程)を示す射出成形用金型1の断面図である。
【0018】図1において、射出成形機内から射出成形
用金型1内のスプルー16に注入された溶融樹脂は、ラ
ンナー用キャビティ17を通り、キャビティ29内に充
填される。溶融樹脂がキャビティ29内に充填された後
も溶融樹脂は注入され続けるため、ランナー用キャビテ
ィ17,スプルー16にも溶融樹脂が充填される。この
とき、金型温度は、約250〜260℃程度の高温に保
たれているため、溶融樹脂は、溶融状態のままキャビテ
ィ29,ランナー用キャビティ17,スプルー16内に
充填される。キャビティ29,ランナー用キャビティ1
7,スプルー16内に溶融樹脂を充填し終えると、溶融
樹脂の金型内への注入が停止すると共に、金型内の溶融
樹脂を凝固させるために金型の冷却が行われる。金型が
冷却され、金型内の樹脂が十分に凝固した後、成形品を
金型から取り出すための型開きが行われる。型開きは、
固定側構成部材と可動側構成部材が分離することにより
ランナー17aと成形品19が分離された後、固定側型
板4とプラーボルト12が当接する第1工程と、固定側
取付板2とランナーストリッパプレート3が分離するこ
とによりランナー17aが固定側取付板2及びランナー
ストリッパプレート3から分離されると共に、固定側取
付板2とプラーボルト12が当接する第2工程と、固定
側型板4と可動側型板5が分離することにより成形品1
9が取り出せ得る状態になる第3工程と、上部エジェク
タプレート22及び下部エジェクタプレート23が受け
板7側へ移動することによりエジェクタピン24がコア
6から突き出され、成形品19が押し出される第4工程
とからなる。
【0019】まず、図2を参照して第1工程について説
明すると、可動側取付板9は、射出成形機内の駆動装置
内に連結されており、駆動装置が作動すると、固定側型
板4から可動側取付板9までの構成部材がプラーボルト
12及びサポートピン13に沿って駆動装置側(図の下
方に向かって)に移動し、ランナーストリッパプレート
3と固定側型板4との間で分離される。この分離動作の
初期において、固定側型板4のランナー用キャビティ1
7内で成形されたランナー17aとキャビティ29内で
成形された成形品19が、ピンポイントゲート18部分
で自動的に切断され、分離される。ランナー17aと成
形品19が分離される際、ランナー17aが成形品19
側に引っ張られないように、固定側取付板2内にランナ
ーロックピン20が埋設されている。ランナーロックピ
ン20は、固定側取付板2から突出したその先端部分が
ランナーストリッパプレート3に設けられた貫通穴に挿
通されており、その最先端部分には、円錐台形の突起が
設けられている。この突起は、先端側が太く形成されて
おり、図2に示すように、この突起部分にかかるように
ランナー17aが成形されるため、前述のように、ラン
ナー17aと成形品19が分離される際、ランナー17
aが成形品19側に引っ張られることがない。
【0020】また、固定側型板4から可動側取付板9ま
での構成部品が移動すると、固定側型板4が緩衝ワッシ
ャ10を介してプラーボルトフランジ12aに衝止す
る。このとき、固定側型板4とプラーボルトフランジ1
2aとの間に、緩衝ワッシャ10が装着されているた
め、固定側型板4とプラーボルトフランジ12aが衝止
する部分からの衝撃音を抑えることができ、作業者に不
快感を与えることがないばかりでなく、騒音の原因にな
ることがない。また、固定側型板4とプラーボルトフラ
ンジ12aが緩衝ワッシャ10を介して衝止することに
より、衝止した際の衝撃を緩衝ワッシャ10が吸収する
ため、プラーボルト12が破損しにくく、プラーボルト
12を頻繁に交換する必要がない。この緩衝ワッシャ1
0は、リング形状のものであり、融点が300℃以上の
6−6ナイロンにより形成されているため、前述の金型
温度約250〜260℃の金型内でも溶融することがな
く、軽量で耐久性に優れ、長期間の使用によっても変形
し難いものである。
【0021】次いで、更に固定側型板4から可動側取付
板9までの構成部材が下方に向かって移動すると、図2
に示すように、プラーボルト12,ランナーストリッパ
プレート3及びストップボルト11も同時に下方に向か
って移動する第2工程となる。ストップボルト11が移
動すると、ストップボルトフランジ11aが緩衝ワッシ
ャ10を介して固定側取付板2の外周部に穿設された段
付き穴の段差部に衝止する。このとき、ストップボルト
フランジ11aと固定側取付板2との間に、緩衝ワッシ
ャ10が装着されているため、ストップボルトフランジ
11aと固定側取付板2が衝止する部分からの衝撃音を
抑えることができ、作業者に不快感を与えることがない
ばかりでなく、騒音の原因になることがない。また、固
定側取付板2とストップボルトフランジ11aが緩衝ワ
ッシャ10を介して衝止することにより、衝止した際の
衝撃を緩衝ワッシャ10が吸収するため、ストップボル
ト11が破損しにくく、ストップボルト11を頻繁に交
換する必要がない。この緩衝ワッシャ10も前述と同様
にリング形状のものであり、融点が300℃以上の6−
6ナイロンにより形成されているため、前述の金型温度
約250〜260℃の金型内でも溶融することがない。
【0022】なお、固定側取付板2とランナーストリッ
パプレート3が分離する際、ランナー17aがランナー
ストリッパプレート3と共に下方に向かって引っ張られ
るため、ランナー17aのスプルー16の上端部分が自
動的に切断され、固定側取付板2から分離される。この
とき、ランナーロックピン20の先端部分もランナー1
7aから引き抜かれる。ランナー17aが固定側取付板
2から分離された直後は、ランナー17aは、ランナー
ストリッパプレート3に付着しているが、ランナースト
リッパプレート3内に装着された前記ランナーエジェク
トセット21がスプリング(図示しない)に押し出され
ることにより、ランナー17aが押し出され、ランナー
17aがランナーストリッパプレート3から分離され
る。このように、実施形態に係る射出成形用金型1にお
いては、ランナー17aが自動的に金型から取り出され
るものである。
【0023】図3の状態から更に、固定側型板4から可
動側取付板9までの構成部品が下方に向かって移動する
と、図4に示すように、固定側型板4と可動側型板5
が、ガイドピン28に沿って分離する第3工程となる。
この第3工程においては、固定側型板4と可動側型板5
が分離することにより、キャビティ29内で成形された
成形品19が取り出せ得る状態となる。なお、ガイドピ
ン28は、可動側型板5に立設固定されるものであり、
固定側型板4には、ガイドピン28に対応する位置に該
ガイドピン28が挿通される貫通穴が穿設されている。
【0024】更に、固定側型板4と可動側型板5が分離
し、成形品19が取り出せ得る状態で、図5に示すよう
に、上部エジェクタプレート22及び下部エジェクタプ
レート23を図示しない駆動装置によって受け板7側
(上方)へ移動させることにより第4工程となる。この
第4工程においては、エジェクタピン24がコア6から
突き出され、成形品19が押し出される。成形品19が
押し出された後、上部エジェクタプレート22及び下部
エジェクタプレート23は、可動側型板9側(下方)に
移動し、可動側型板9に装着されたストップピン27の
位置で停止して元の位置に戻る。
【0025】なお、上記した実施形態において、緩衝ワ
ッシャ10は、6−6ナイロンにより形成されるものを
示したが、6−6ナイロンにより形成されるものに限ら
ず、6ナイロンあるいはポリアセタール樹脂により形成
されるものであってもよい。6ナイロンは、6−6ナイ
ロンに比べ強度が高いため、緩衝ワッシャ10の交換回
数をより少なくすることができ、また、ポリアセタール
樹脂は、6−6ナイロンに比べ耐熱性が高いため、金型
温度をより高く設定することが可能となる。また、6−
6ナイロンを含め上記した各樹脂材料に15〜30%程
度のガラス繊維を混入させることにより、更に強度を高
めることができる。
【0026】また、上記した実施形態においては、固定
側型板4とプラーボルト12との間、及び固定側取付板
2とストップボルト11との間に緩衝ワッシャ10を設
けたものを示したが、いずれか一方の間だけに緩衝ワッ
シャ10を設けても良い。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に記載の発明においては、固定側取付板と
固定側型板との間にランナーストリッパプレートを設
け、型開きの際に前記固定側型板とプラーボルトとの当
接によって規制されるピンポイントゲート部での成形品
とランナーとを分離する第1工程と、前記固定側取付板
とストップボルトとの当接によって規制される前記ラン
ナーストリッパプレートと前記ランナーとを分離する第
2工程とによって前記ランナーを取り出す3枚プレート
射出成形用金型において、前記固定側型板とプラーボル
トとの間、前記固定側取付板とストップボルトとの間の
いずれか一方又は両方に緩衝ワッシャを設けたことによ
り、型開きの際の、固定側型板とプラーボルトフランジ
及び固定側取付板とストップボルトフランジが衝止する
部分からの衝撃音を抑えることができ、作業者に不快感
を与えることがないばかりでなく、騒音の原因になるこ
とがない。また、固定側型板とプラーボルトフランジ及
び固定側取付板とストップボルトフランジが緩衝ワッシ
ャを介して衝止することにより、衝止した際の衝撃を緩
衝ワッシャが吸収するため、ストップボルト及びプラー
ボルトが破損しにくく、ストップボルト及びプラーボル
トを頻繁に交換する必要がない。
【0028】更に、請求項2の発明においては、緩衝ワ
ッシャは、6−6ナイロンにより形成されており、この
ように、緩衝ワッシャを約300℃以上の融点を持つ6
−6ナイロンにより形成することにより、約250〜2
60℃に加熱される金型内でも溶融することがない。ま
た、6−6ナイロンは、軽量で耐久性に優れているた
め、ストップボルト及びプラーボルトに対して装着が容
易であり、更に、頻繁に交換する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形用金型全体の内部を示す断面図であ
る。
【図2】固定側型板とランナーストリッパプレートとの
間で金型が開いた状態(第1工程)を示す射出成形用金
型の断面図である。
【図3】ランナーストリッパプレートが固定側取付板か
ら分離し、ランナーエジェクトセットによりランナーが
押し出された状態(第2工程)を示す射出成形用金型の
断面図である。
【図4】可動側型板が固定側型板から分離した状態(第
3工程)を示す射出成形用金型の断面図である。
【図5】エジェクタプレートが移動し、エジェクタピン
により成形品が押し出された状態(第4工程)を示す射
出成形用金型の断面図である。
【図6】従来の射出成形用金型全体の内部を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 射出成形用金型 2 固定側取付板 3 ランナーストリッパプレート 4 固定側型板 5 可動側型板 6 コア 9 可動側取付板 10 緩衝ワッシャ 11 ストップボルト 11a ストップボルトフランジ 12 プラーボルト 12a プラーボルトフランジ 13 サポートピン 17 ランナー用キャビティ 17a ランナー 19 成形品 22 上部エジェクタプレート 23 下部エジェクタプレート 24 エジェクタピン 29 キャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側取付板と固定側型板との間にラン
    ナーストリッパプレートを設け、型開きの際に前記固定
    側型板とプラーボルトとの当接によって規制されるピン
    ポイントゲート部での成形品とランナーとを分離する第
    1工程と、前記固定側取付板とストップボルトとの当接
    によって規制される前記ランナーストリッパプレートと
    前記ランナーとを分離する第2工程とによって前記ラン
    ナーを取り出す3枚プレート射出成形用金型において、 前記固定側型板とプラーボルトとの間、前記固定側取付
    板とストップボルトとの間のいずれか一方又は両方に緩
    衝ワッシャを設けたことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記緩衝ワッシャは、6−6ナイロンに
    より形成されていることを特徴とする請求項1記載の射
    出成形用金型。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103831932A (zh) * 2012-11-20 2014-06-04 杭州飞越达塑胶模具有限公司 一种改进型三板模
CN105172041A (zh) * 2015-07-15 2015-12-23 季音 一种复合翻盖瓶盖注塑模具
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CN105965751A (zh) * 2016-05-10 2016-09-28 宁波诚德兴汽车饰件有限公司 一种imd斜曲面膜预成型工艺装置

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