JP2000092914A - 薬剤散布車 - Google Patents

薬剤散布車

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JP2000092914A
JP2000092914A JP10273635A JP27363598A JP2000092914A JP 2000092914 A JP2000092914 A JP 2000092914A JP 10273635 A JP10273635 A JP 10273635A JP 27363598 A JP27363598 A JP 27363598A JP 2000092914 A JP2000092914 A JP 2000092914A
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JP
Japan
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traveling
turning
vehicle
hst
medicine
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Pending
Application number
JP10273635A
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English (en)
Inventor
Toru Sakai
透 坂井
Koji Suematsu
幸治 末松
Katsuhiro Kuroda
勝博 黒田
Takahiro Ikeda
隆弘 池田
Masahiro Hanabusa
昌弘 花房
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水田の回行領域や枕地をいためることなく、
効率良く薬剤散布作業を行なうこと。 【解決手段】 左右一対のクローラ式の走行部間に車体
フレームを介設し、同車体フレーム上に、原動機部と、
同原動機部に連動連結した旋回用HST及び直進用HS
Tと、両HSTと上記走行部との間に介設したミッショ
ン部と、各HSTに設けた斜板を操作可能とした運転部
とを設け、運転部に設けたステアリングハンドルの旋回
操作切角に連動して、左右一対の走行部をそれぞれ増減
速作動させて、一方の走行部が減速する緩旋回と、一方
の走行部が停止するピボットターンと、一方の走行部が
他方の走行部とは反対方向に進行すべく作動するスピン
ターンのいずれかの形態で車体を旋回可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤散布車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤散布車の一形態として、走行
車体に薬剤タンクと、同薬剤タンクに連動連結した薬剤
散布装置とを設けて、同薬剤散布装置により水田に植生
している若苗に薬剤を散布するようにしたものがある。
【0003】そして、走行車体は、ホイール式の水田走
行用の車輪を具備して、水田中にて若苗を跨ぐようにし
て走行するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した薬
剤散布車では、水田内の回行領域において走行車体を回
行(Uターン)させる際に、回行側の後車輪を停止させ
て、同後車輪を耕盤上にてスリップさせながら旋回させ
るために、同後車輪によって回行領域の水田や枕地がい
ためられるという不具合がある。
【0005】しかも、後車輪幅が小さいために、接地圧
が大きくなり、この点からも回行領域の水田や枕地のい
たみがひどくなっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、薬
剤タンクと、同薬剤タンクに連通連結した薬剤散布装置
とを具備する薬剤散布車であって、左右一対のクローラ
式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム
上に、原動機部と、同原動機部に連動連結した旋回用H
ST及び直進用HSTと、両HSTと上記走行部との間
に介設したミッション部と、各HSTに設けた斜板を操
作可能とした運転部とを設け、走行部は、ミッション部
に連動連設すると共に、車体フレームの左右側略中央部
に配置した駆動輪と、各駆動輪の前後側下方位置にそれ
ぞれ配置した従動輪と、三角形の頂点を形成する位置に
配置したこれら各駆動輪と各前・後側従動輪との間に巻
回した履帯とを具備し、運転部に設けたステアリングハ
ンドルの旋回操作切角に連動して、左右一対の走行部を
それぞれ増減速作動させて、一方の走行部が減速する緩
旋回と、一方の走行部が停止するピボットターンと、一
方の走行部が他方の走行部とは反対方向に進行すべく作
動するスピンターンのいずれかの形態で車体を旋回可能
としたことを特徴とする薬剤散布車を提供せんとするも
のである。
【0007】また、本発明は、旋回用HSTと直進用H
STからの動力をそれぞれミッション部に設けた左・右
遊星歯車機構に合流させ、各遊星歯車機構より左右一対
の走行部を駆動する左右走行駆動軸にそれぞれ動力を伝
達可能としたこと、及び、左・右遊星歯車機構にそれぞ
れ設けたサンギヤに旋回用HSTを連動連結する一方、
左・右遊星歯車機構にそれぞれ設けたリングギヤに直進
用HSTを連動連結して、上記リングギヤにサンギヤを
プラネタリギヤを介して噛合させたことにも特徴を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】すなわち、本発明に係る薬剤散布車は、薬
剤タンクと、同薬剤タンクに連通連結した薬剤散布装置
とを具備しており、左右一対のクローラ式の走行部間に
車体フレームを介設し、同車体フレーム上に、原動機部
と、同原動機部に連動連結した旋回用HST及び直進用
HSTと、両HSTと上記走行部との間に介設したミッ
ション部と、各HSTに設けた斜板を操作可能とした運
転部とを設け、走行部は、ミッション部に連動連設する
と共に、車体フレームの左右側略中央部に配置した駆動
輪と、各駆動輪の前後側下方位置にそれぞれ配置した従
動輪と、三角形の頂点を形成する位置に配置したこれら
各駆動輪と各前・後側従動輪との間に巻回した履帯とを
具備し、運転部に設けたステアリングハンドルの旋回操
作切角に連動して、左右一対の走行部をそれぞれ増減速
作動させて、一方の走行部が減速する緩旋回と、一方の
走行部が停止するピボットターンと、一方の走行部が他
方の走行部とは反対方向に進行すべく作動するスピンタ
ーンのいずれかの形態で車体を旋回可能としている。
【0010】このようにして、回行領域において車体を
スピンターンさせることにより、速やかに車体を回行さ
せることができると共に、履帯による接地圧を小さくす
ることができて、水田の回行領域や枕地をいためること
がない。
【0011】そして、旋回用HSTと直進用HSTから
の動力をそれぞれミッション部に設けた左・右遊星歯車
機構に合流させ、各遊星歯車機構より左右一対の走行部
を駆動する左右走行駆動軸にそれぞれ動力を伝達可能と
している。
【0012】このようにして、ステアリングハンドルの
旋回操作切角に連動して、左右一対の走行部をそれぞれ
スムーズに増減速作動させて、車体を緩旋回、ピボット
ターン、及び、スピーンターンの内のいずれか一つの形
態でスムーズに旋回させることができる。
【0013】従って、薬剤散布作業能率を向上させるこ
とができる。
【0014】また、左・右遊星歯車機構にそれぞれ設け
たサンギヤに旋回用HSTを連動連結する一方、左・右
遊星歯車機構にそれぞれ設けたリングギヤに直進用HS
Tを連動連結して、上記リングギヤにサンギヤをプラネ
タリギヤを介して噛合している。
【0015】このようにして、旋回用HSTからの動力
をサンギヤに入力して、同サンギヤからリングギヤにプ
ラネタリギヤを介して減速することができて、同リング
ギヤより走行駆動軸へ伝達される回転トルクを増大させ
ることができる。
【0016】従って、水田中では、クローラ式の走行部
も自重により沈下して旋回抵抗が大きくなるにもかかわ
らず、大きな回転トルクで走行部を駆動して、スムーズ
に車体を旋回させることができ、この点からも薬剤散布
作業能率を向上させることができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0018】図1〜図3に示すAは、本発明に係る薬剤
散布車であり、同薬剤散布車Aは、左右一対のクローラ
式の走行部1L,1R 間に車体フレーム2を介設し、同車体
フレーム2上に、原動機部3とミッション部4と運転部
5と作動油タンク6と燃料タンク7と薬剤タンク8と薬
剤散布装置9とを設けている。Gは水田、Nは、水田G
に植生している若苗である。
【0019】走行部1L,1R は、前後方向に伸延させて形
成した走行フレーム10L,10R と、各走行フレーム10L,10
R の中途部上方位置において後述する後側ミッションケ
ース42に連動連結した駆動輪11L,11R と、各走行フレー
ム10L,10R の前後端部にそれぞれ取付けた従動輪12L,12
R,13L,13R と、三角形の頂点を形成するこれらの回りに
巻回した履帯14L,14R と、各履帯14L,14R の下側回動側
部をガイドすべく走行フレーム10L,10R の下側部に取付
けたガイドローラ15L,15R 及びイコライザ16L,16R とを
具備している。
【0020】そして、各走行フレーム10L,10R には、前
後一対の支持フレーム17L,17R,18L,18R の下端を取付
け、各支持フレーム17L,17R,18L,18R を略垂直上方に立
上げると共に、各支持フレーム17L,17R,18L,18R を中途
部より内側方へ屈曲させて、各先端部に車体フレーム2
を連結している。
【0021】このようにして、車体フレーム2の地上高
を大きく確保することができ、水田Gに植生している若
苗Nを跨ぐようにして走行して、若苗Nを損傷等させる
ことなく薬剤散布作業を行なうことができる。
【0022】ここで、前記した駆動輪11L,11R は、前後
一対の支持フレーム17L,17R,18L,18R 間に配置してい
る。
【0023】このようにして、左右一対の走行フレーム
10L,10R 上に車体フレーム2を前後一対の支持フレーム
17L,17R,18L,18R を介して確実に支持することができる
と共に、前後一対の支持フレーム17L,17R,18L,18R によ
り駆動輪11L,11R を前後方向より保護することができ
る。
【0024】そして、図3に示すように、前後一対の支
持フレーム17L,17R,18L,18R は、履帯幅(左右幅)W2,W
2 内に位置する中途部の地上高H2、さらには、履帯14L,
14Rよりも内方へ伸延する部分の地上高が、少なくとも
水田Gに植生する若苗Nの地上高H1(例えば、60c
m)よりも高くなるように設定している。
【0025】このようにして、支持フレーム17L,17R,18
L,18R が若苗Nに干渉することがなく、同若苗Nを支持
フレーム17L,17R,18L,18R により損傷等するのを防止す
ることができる。
【0026】また、履帯14L,14R の履帯幅W2は、水田G
に植生する若苗Nの株間W1の半分以下に設定している。
【0027】このようにして、若苗Nの株間W1を走行部
1L,1R が移動する際にも、同走行部1L,1R の履帯14L,14
R 、又は、履帯14L,14R の沈下にともなって側方へ押出
される泥土gによって若苗Nが倒伏される等の不具合を
防止することができる。
【0028】車体フレーム2は、図1及び図6に示すよ
うに、前後方向に伸延させて断面コ字状に形成した左右
一対の車体フレーム形成体2aL,2aR を具備している。
【0029】原動機部3は、車体フレーム2上の前部に
配設しており、エンジンEを主要部として、ボンネット
41により被覆している。
【0030】ミッション部4は、図6に示すように、車
体フレーム2の中央部に配設した後側ミッションケース
42と、車体フレーム2の前部に配設した前側ミッション
ケース43とを伝動機構44により連動連結すると共に、両
ミッションケース43,42 のケース本体46,45 同士の下部
をゴムホース等の連通パイプ47により連通連結してい
る。
【0031】ここで、前・後側ミッションケース43,42
は、それぞれ作動用油圧タンクを兼用しており、両ミッ
ションケース43,42 を連通パイプ47により連通連結する
ことにより、両ミッションケース43,42 内に貯留をさせ
た油面のレベルを均一に保つことができると共に、一方
のミッションケースから給油すれば、両方のミッション
ケースにも給油が行なえる。
【0032】そして、後側ミッションケース42の前側に
は、可変容量型油圧ポンプ(図示せず)と定容量型油圧
モータ(図示せず)とを具備する操向用変速手段として
の旋回用HST50を連動連設し、同旋回用HST50の前
側にチャージポンプP1を連動連結する一方、前側ミッシ
ョンケース43の後側には、可変容量型油圧ポンプ(図示
せず)と定容量型油圧モータ(図示せず)とを具備する
直進用変速手段としての直進用HST51を連動連設し、
同直進用HST51の後側にサーボポンプP2を連動連設し
ている。
【0033】しかも、旋回用HST50の可変容量型油圧
ポンプとチャージポンプP1とサーボポンプP2と直進用H
ST51の可変容量型油圧ポンプは、エンジンEにフライ
ホイール部52と第一伝動機構53と第二伝動機構54とを介
して直列的に連動連結している。
【0034】後側ミッションケース42は、図6に示すよ
うに、ケース本体45内に第一伝動機構53と連動連結した
ポンプ駆動用入力ギヤ60と、同入力ギヤ60に噛合させる
と共に、旋回用HST50の可変容量型油圧ポンプの入力
軸に連動連結したポンプ駆動用出力ギヤ61と、旋回用H
ST50の定容量型油圧モータの出力軸に連動連結した旋
回用入力ギヤ62と、同入力ギヤ62に噛合させた旋回用出
力ギヤ63と、同出力ギヤ63に連動連結した正逆転歯車機
構64と、同正逆転歯車機構64に連動連結した左・右遊星
歯車機構65L,65R と、各遊星歯車機構65L,65R に連動連
結した左・右走行伝動軸66L,66R とを具備している。
【0035】そして、正逆転歯車機構64は、左右一対の
旋回操向軸67L,67R と、各旋回操向軸67L,67R の内側端
部に取付けた旋回用受動傘歯車68L,68R と、両受動傘歯
車68L,68R に噛合する旋回用原動傘歯車69と、同原動傘
歯車69を支持すると共に前記旋回用出力ギヤ63に連動連
結した原動軸70と、右側の旋回用操向軸67R の右側端部
に取付けた多板油圧式のブレーキ部71と、各旋回操向軸
67L,67R の外側端部に取付けた出力用平歯車72L,72R と
を具備している。
【0036】左・右遊星歯車機構65L,65R は、歯車支軸
73L,73R と、各歯車支軸73L,73R に同軸的に取付けた入
力用平歯車一体成形サンギヤ74L,74R 、出力用歯車75L,
75R及びゲージ76L,76R と、各ゲージ76L,76R に取付け
たプラネタリギヤ77L,77R と、両歯車支軸73L,73R 間に
て同一軸線上に位置させて転動自在に介設した中間軸78
と、同中間軸78の左右側部にそれぞれ取付けると共に、
上記プラネタリギヤ77L,77R に噛合させたリングギヤ79
L,79R と、中間軸78の中央部に取付けた直進用受動傘歯
車80と、同受動傘歯車80に噛合させると共に、前記伝動
機構44の前端部に連動連結した直進用原動傘歯車81とを
具備している。
【0037】左・右走行伝動軸66L,66R は、ケース本体
45の左右側下部よりそれぞれ左右側方へ伸延させて形成
した駆動軸ケース85L,85R 中に挿通しており、各伝動軸
66L,66R の内側端部に、前記出力用歯車75L,75R と噛合
する入力用歯車86L,86R を取付けている。
【0038】そして、駆動軸ケース85L,85R は、それぞ
れ車体フレーム形成体2aL,2aR に支持ブラケット88L,88
R を介して連結ボルト89,89 により連結して支持させて
いる。
【0039】しかも、右側の車体フレーム形成体2Ra に
は、前記ブレーキ部71の外側方に整合する個所に開口部
90を開口し、同開口部90を右側の支持ブラケット88R に
より開閉自在に閉蓋して、同支持ブラケット88R を開口
部90の蓋体としても機能させている。
【0040】ここで、ブレーキ部71は、開口部90と対面
する側に着脱蓋71a をボルト91により着脱自在に取付け
て、内部の多板71b 等を着脱蓋71a を取外すことによ
り、容易に取出し可能として、メンテナンス等が楽に行
なえるようにしている。
【0041】左・右駆動軸ケース85L,85R には、それぞ
れファイナルケース27L,27R を連動連結している。
【0042】そして、図6中、103L,103R はファイナル
入力軸、104L,104R はファイナル出力ギヤ、105L,105R
は走行駆動軸、106L,106R はファイナル入力ギヤ、107
L,107R は駆動輪取付体である。
【0043】前側ミッションケース43は、図7に示すよ
うに、ケース本体46内に直進用入力軸110 と直進用中間
軸111 と直進用出力軸112 とを平行状態に横架して、こ
れら各軸110,111,112 を第1〜第7直進用伝動ギヤ113,
114,115,116,117,118,119 を介して連動連結しており、
直進用入力軸110 は、前記直進用HST51の定容量型油
圧モータMbの出力軸120 に油圧式の直進用クラッチ部12
1 を介して連動連結する一方、直進用出力軸112 は前記
伝動機構44に連動連結している。122 は直進用ブレーキ
部、123 は直進用変速部である。
【0044】そして、上記ケース本体46内には、図7に
示すように、PTO用入力軸125 とPTO用中間軸126
とPTO軸127 とを平行状態に横架して、これら各軸12
5,126,127 を第1〜第8PTO用伝動ギヤ128,129,130,
131,132,133,134,135 を介して連動連結しており、PT
O用入力軸125 は、前記可変容量型油圧ポンプPbを駆動
すべくエンジンEと直結した駆動軸136 に油圧式のPT
O用クラッチ部137 を介して連動連結している。138 は
PTO用変速部である。
【0045】運転部5は、図1、図2及び図8に示すよ
うに、ボンネット41の前端部にダッシュボード140 とハ
ンドルコラム141 とを一体的に連設し、同ハンドルコラ
ム141 に後側ハンドル支柱142 を設けると共に、車体フ
レーム2の前部に前側ハンドル支柱143 を設けて、これ
ら前・後側ハンドル支柱143,142 に1個のステアリング
ハンドル144 を付替え自在に取付け、これら前・後側ハ
ンドル支柱143,142 間に運転席145 を運転席支持体146
を介して前後方向へ反転自在に配設して、同運転席145
に前方向きに着座して行なう前方向き運転操作形態と、
後方向きに着座して行なう後方向き運転操作形態とを選
択可能としている。
【0046】そして、後側ハンドル支柱142 は、図8に
示すように、車体フレーム2の中途部にボックスステー
147 を介して固設した後側ステアリングボックス148 に
連動連結しており、後側ステアリングボックス148 より
上方へ突出させた入力軸149に、ステアリングシャフト1
50 の下端部をユニバーサルジョイント162 を介して連
動連結し、同ステアリングシャフト150 の上端部に筒状
ステリアングシャフト151 の下端部を連動連結し、同筒
状ステアリングシャフト151 の上端部にステアリングハ
ンドル144 に取付けたハンドル支軸152 を抜差し自在に
挿通すると共に、ステアリングシャフト150 にハンドル
支軸152 の下端部をスプライン連結体153 を介してスプ
ライン嵌合することにより連動連結可能として、ステア
リングハンドル144 と後側ハンドル支柱142 とにより後
側の操向手段を形成するようにしている。154 はキャッ
プである。
【0047】また、前側ハンドル支柱143 は、図8に示
すように、車体フレーム2の前部にボックス支持台155
を介して固設した前側ステアリングボックス156 に連動
連結しており、前記した後側ハンドル支柱142 と同様に
構成してステアリングハンドル144 と前側ハンドル支柱
143 とにより前側の操向手段を形成するようにしてい
る。157 は入力軸、158 はステアリングシャフト、159
は筒状ステアリングシャフト、160 はスプライン連結
体、161 はユニバーサルジョイントである。
【0048】後側ステアリングボックス148 と前側ステ
アリングボックス156 は、基本的構造を同じくしてお
り、各入力軸149,157 にピニオンギヤ165,165 を取付
け、各ピニオンギヤ165,165 にセクタギヤ166,166 を噛
合させ、各セクタギヤ166,166 をセクタギヤ支軸167,16
8 により支持すると共に、各セクタギヤ支軸167,168 を
下方へ突出させ、各セクタギヤ支軸167,168 の下端部に
作動アーム169,170 の基端部を取付けている。
【0049】そして、後側ステアリングボックス148 の
作動アーム169 は、図5にも示すように、旋回用HST
50の可変容量型油圧ポンプに設けた斜板に連動連結した
トラニオンアーム171 に、操向伝達手段としての旋回用
リンク機構172 を介して連動連結して、車体の旋回操作
が行なえるようにしている。
【0050】しかも、後側ステアリングボックス148 の
作動アーム169 には、連動アーム173 をセクタギヤ支軸
167 を介して連動連設し、同連動アーム173 に前側ステ
アリングボックス156 の作動アーム170 を、操向用連動
手段としての旋回用連動ワイヤ174 を介して連動連結し
ている。
【0051】このようにして、前側の操向手段によって
も旋回用リンク機構172 を介して旋回用HST50の可変
容量型油圧ポンプに設けた斜板(図示せず)を作動させ
て、車体の旋回操作が行なえるようにしている。
【0052】すなわち、運転部5に設けたステアリング
ハンドル144 の旋回操作切角に連動して、左右一対の走
行部1L,1R をそれぞれ増減速作動させて、一方の走行部
1L(1R)が減速する緩旋回と、一方の走行部1L(1R)が停止
するピボットターンと、一方の走行部1L(1R)が他方の走
行部1R(1L)とは反対方向に進行すべく作動するスピンタ
ーンのいずれかの形態で車体を旋回可能としている。
【0053】また、前側ハンドル支柱143 は、車体フレ
ーム2の前部より上方へ膨出状に形成した前側カバー体
180 との間に、中折れ自在の連結体181 を介設して、使
用位置(イ)と、その後方へ傾倒させた収納位置(ロ)
との間で位置変更自在としている。
【0054】前記した運転席支持体146 は、運転部5に
形成した床部190 上に立設した支柱としての昇降伸縮支
柱182 と、同昇降伸縮支柱182 の上端部に一側方へ張出
し状に載設した支持台としての旋回台183 とを具備して
おり、184 は昇降ストッパーピン、185 は旋回ストッパ
ーピン、186 は旋回ストッパーピン操作レバー、187は
昇降シリンダ、188 は昇降操作レバーである。
【0055】このようにして、前方向き運転操作形態で
は、昇降伸縮支柱182 を伸長状態にて固定すると共に、
旋回台183 上に載置した運転席145 が前方向きとなるよ
うに旋回台183 を旋回させて固定する一方、後方向き運
転操作形態では、昇降伸縮支柱182 を短縮状態にて固定
すると共に、旋回台183 上に載置した運転席145 が後方
向きとなるように旋回台183 を旋回させて固定すること
ができる。
【0056】この際、旋回台183 は、昇降伸縮支柱182
の上端部に一側方へ張出し状に載設しているために、各
運転操作状態において、運転席145 とステアリングハン
ドル144 との間の間隔、すなわち、運転操作空間を適度
に確保することができて、オペレータは、楽に運転操作
が行なえて、疲労を少なくすることができる。
【0057】また、運転部5には、図2及び図9に示す
ように、運転席145 の下方に形成した床部190 の後部右
側にアクセルペダル191 とブレーキペダル192 を近接さ
せて配設する一方、床部190 の前部の右側にアクセルペ
ダル193 を配設すると共に、床部190 の前部の左側にブ
レーキペダル194 を配設している。
【0058】そして、後側のアクセルペダル191 は、ア
クセル作動軸195 に連動連結し、同アクセル作動軸195
は、ハンドルコラム141 の左側壁に取付けたアクセルレ
バー196 にアクセル連動機構197 を介して連動連結し、
同アクセルレバー196 はエンジンEにアクセルワイヤ19
8 を介して連動連結している。
【0059】しかも、後側のアクセルペダル191 に連動
連結したアクセル作動軸195 と、前側のアクセルペダル
193 に連動連結したアクセル支軸199 との間には、アク
セル用連動手段としてのアクセル用連動ワイヤ200 を介
設して、前側のアクセルペダル193 を踏込み操作した場
合にも、後側のアクセルペダル191 を踏込み操作した場
合と同様に、アクセル操作が行なえるようにしている。
【0060】また、後側のブレーキペダル192 は、後側
ブレーキ支軸201 に連動連結し、同ブレーキ支軸201 に
ブレーキ作動アーム202 を連動連設して、同ブレーキ作
動アーム202 に前記直進用ブレーキ部122 を連動連結し
ている。
【0061】しかも、後側ブレーキ支軸201 には後側ブ
レーキ連動アーム203 を連動連設する一方、前側のブレ
ーキペダル194 に連動連結した前側ブレーキ支軸204 に
は前側ブレーキ連動アーム205 を連動連設して、両ブレ
ーキ連動アーム203,205 間にブレーキ用連動手段として
のブレーキ用連動ワイヤ206 を介設して、前側のブレー
キペダル194 を踏込み操作した場合にも、後側のブレー
キペダル192 を踏込み操作した場合と同様に、ブレーキ
操作が行なえるようにしている。
【0062】ここで、前側のアクセルペダル193 とブレ
ーキペダル194 は、図9に示すように、後方向き運転操
作形態では、運転席145 の下方への投影面積内に配置し
ている。
【0063】そして、運転席145 は、図1及び図2に示
すように、左右方向に略連続する床部190 上に配設し、
同運転席145 の左右両方向にそれぞれ開放空間208,209
を形成して、車体の左右いずれの方向からも開放空間20
8,209 を通して楽に乗降が行なえるようにしている。
【0064】しかも、運転席145 は、図1に示すよう
に、左右一対の走行部1,1が相互に反対方向に進行す
べく作動して車体を旋回させるスピンターンの旋回中心
線Cの近傍に配置している。
【0065】このようにして、車体がスピンターンした
際に、運転席145 に着座しているオペレータは、大きく
振り回されることがなく、恐怖感を感じることなく、安
心して薬剤散布作業を行なうことができる。
【0066】また、前方向き運転操作形態において、運
転席145 の右側方に前記作動油タンク6を配設すると共
に、同作動油タンク6の内側方に副変速レバー210 とP
TO変速レバー211 を配設する一方、左側方に前記燃料
タンク7を配設すると共に、同燃料タンク7の内側方に
主変速レバー212 とポジションレバー213 とサブコント
ロールレバー214 とコントロールボックス215 とを配設
している。
【0067】そして、上記した各レバー210,211,212,21
3,214 は、前方向き運転操作形態はもとより、後方向き
運転操作形態においても操作可能としている。
【0068】薬剤タンク8は、図1及び図2に示すよう
に、車体フレーム2の後端部より補助フレーム220 を後
方へ向けて延設して、同補助フレーム220 上に載設して
おり、同薬剤タンク8は、ボンネット41の直後方位置に
配置したタンク本体221 と、同タンク本体221 の左右側
部よりボンネット41の左右側壁に沿わせて前方へ延設さ
せて形成した左右側伸延部形成体222,223 とから、平面
視コ字状に形成している。
【0069】このようにして、薬剤タンク8の容積を可
及的に大きく形成している。
【0070】薬剤散布装置9は、図1〜図3及び図10
に示すように、車体フレーム2の前端部に装置支持枠体
225 を上側連結体226 と左右一対の下側連結体227,227
とを介して連結し、装置支持枠体225 に、薬剤タンク8
と連通連結した薬剤吐出用ポンプ228 と、同薬剤吐出用
ポンプ228 から吐出される薬剤を圧送する圧送ファン22
9 と、同圧送ファン229 より圧送されてくる薬剤を若苗
N上に散布する散布部230 とを設けている。
【0071】薬剤吐出用ポンプ228 は、図4にも示すよ
うに、PTO軸127 に伝動ケース231 とポンプ用伝動シ
ャフト232 と減速ケース233 とポンプ用伝動ベルト234
とを介して連動連結している。235 は入力プーリ、236
は出力プーリ、237 は連動ベルト、238 はポンプ用出力
プーリ、239 はポンプ用入力プーリである。
【0072】圧送ファン229 は、図4にも示すように、
PTO軸127 に伝動ケース231 とファン用伝動シャフト
240 とファン用伝動ベルト241 とを介して連動連結して
いる。242 はファン用出力プーリ、243 はファン用入力
プーリである。
【0073】散布部230 は、装置支持枠体225 に昇降機
構250 を取付け、同昇降機構250 に上下揺動機構251 を
取付け、同上下揺動機構251 に散布用パイプ252 を取付
けている。
【0074】昇降機構250 は、装置支持枠体225 にスラ
イド体253 を上下スライド自在に取付け、同スライド体
253 を装置支持枠体225 に立設した昇降用シリンダ254
により昇降可能としている。
【0075】上下揺動機構251 は、スライド体253 の中
央部に、左右方向に伸延する揺動アーム255 の中央部
を、前後方向に軸線を向けた枢軸256 により枢支し、同
揺動アーム255 の右側部と装置支持枠体225 との間に揺
動用シリンダ257 を介設している。258 は衝撃吸収用の
ダンパーである。
【0076】ここで、揺動用シリンダ257 は、装置支持
枠体225 の姿勢が水田の耕盤の凹凸により変化したこと
を検出して伸縮作動し、散布用パイプ252 の姿勢が水平
に保持されるように、コントロールボックス215 を介し
て姿勢制御すべく構成している。
【0077】そして、揺動アーム255 の左右側端部に
は、それぞれ回動アーム259,259 の基端部を上下方向に
軸線を向けた枢軸260,260 を介して枢支し、両アーム25
5,259,259 の間には回動用シリンダ261,261 を介設して
いる。262 は、収納状態保持用スプリングである。
【0078】散布用パイプ252 は、左右方向に伸延させ
て揺動アーム255 に取付けた固定側パイプ形成体265
と、同固定側パイプ形成体265 の左右側端部に可撓性連
結体266,266 を介して接続し、かつ、回動アーム259,25
9 に取付けた第1可動側パイプ形成体267,267 と、各第
1可動側パイプ形成体267,267 の先端部に基端部を可撓
性連結体268,268 を介して接続すると共に、折返し用連
結ブラケット269,269 を介して折返し自在に連結した第
2可動側パイプ形成体270,270 とから形成している。
【0079】そして、各パイプ形成体265,267,270 には
薬剤散布用ノズル271 を長手方向に一定の間隔を開けて
形成し、各ノズル271,271 間には送風孔272 を形成して
いる。
【0080】このようにして、散布部230 は、散布用パ
イプ252 を昇降機構250 により適宜昇降位置調節自在と
すると共に、薬剤散布作業中は、上下揺動機構251 によ
り姿勢制御されて、水平姿勢を保持することができるよ
うにしている。
【0081】そして、散布用パイプ252 は、第1可動側
パイプ形成体267,267 を回動用シリンダ261,261 により
左右方向に張出した使用姿勢と、車体の側方に沿わせた
収納姿勢との間で回動させて姿勢変更自在とし、第2可
動側パイプ形成体27,270を第1可動側パイプ形成体267,
267 と同一伸延方向に張出した使用姿勢と、第1可動側
パイプ形成体267,267 の上側面に重合すべく折返した収
納姿勢との間で回動させて姿勢変更自在としている。
【0082】また、本実施例では、左右一対のクローラ
式の走行部1L,1R 間に車体フレーム2を介設し、同車体
フレーム2上の前部に運転部5を配設し、同運転部5の
後方位置に原動機部3を配設し、同原動機部3の後方位
置に薬剤タンク8を配設する一方、車体フレーム2の前
方位置に薬剤散布装置9を配設しているために、車体の
前後重量バランスを良好に確保することができて、走行
安定性を向上させることができる。
【0083】しかも、走行部1L,1R はクローラ式として
いるために、ホイール式のものに比べて接地圧を小さく
することができて、水田をいためないようにすることが
できる。
【0084】さらに、薬剤散布装置9を車体の前方位置
に配設しているために、運転部5の運転席145 に着座し
たオペレータは、同薬剤散布装置9による薬剤の散布状
況を視認しながら、操向操作を行なうことができ、薬剤
散布作業の安全性と確実性とを確保することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0086】 請求項1記載の本発明では、左右一対
のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車
体フレーム上に、原動機部と、同原動機部に連動連結し
た旋回用HST及び直進用HSTと、両HSTと上記走
行部との間に介設したミッション部と、各HSTに設け
た斜板を操作可能とした運転部とを設け、走行部は、ミ
ッション部に連動連設すると共に、車体フレームの左右
側略中央部に配置した駆動輪と、各駆動輪の前後側下方
位置にそれぞれ配置した従動輪と、三角形の頂点を形成
する位置に配置したこれら各駆動輪と各前・後側従動輪
との間に巻回した履帯とを具備し、運転部に設けたステ
アリングハンドルの旋回操作切角に連動して、左右一対
の走行部をそれぞれ増減速作動させて、一方の走行部が
減速する緩旋回と、一方の走行部が停止するピボットタ
ーンと、一方の走行部が他方の走行部とは反対方向に進
行すべく作動するスピンターンのいずれかの形態で車体
を旋回可能としているために、回行領域において車体を
スピンターンさせることにより、速やかに車体を回行さ
せることができると共に、履帯による接地圧を小さくす
ることができて、水田の回行領域や枕地をいためること
がない。
【0087】 請求項2記載の本発明では、旋回用H
STと直進用HSTからの動力をそれぞれミッション部
に設けた左・右遊星歯車機構に合流させ、各遊星歯車機
構より左右一対の走行部を駆動する左右走行駆動軸にそ
れぞれ動力を伝達可能としているために、ステアリング
ハンドルの旋回操作切角に連動して、左右一対の走行部
をそれぞれスムーズに増減速作動させて、車体を緩旋
回、ピボットターン、及び、スピーンターンの内のいず
れか一つの形態で旋回させることができる。
【0088】従って、薬剤散布作業能率を向上させるこ
とができる。
【0089】 請求項3記載の本発明では、左・右遊
星歯車機構にそれぞれ設けたサンギヤに旋回用HSTを
連動連結する一方、左・右遊星歯車機構にそれぞれ設け
たリングギヤに直進用HSTを連動連結して、上記リン
グギヤにサンギヤをプラネタリギヤを介して噛合してい
るために、旋回用HSTからの動力をサンギヤに入力し
て、同サンギヤからリングギヤにプラネタリギヤを介し
て減速することができて、同リングギヤより走行駆動軸
へ伝達される回転トルクを増大させることができる。
【0090】従って、水田中では、クローラ式の走行部
も自重により沈下して旋回抵抗が大きくなるにもかかわ
らず、大きな回転トルクで走行部を駆動して、スムーズ
に車体を旋回させることができ、この点からも薬剤散布
作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬剤散布車の側面図。
【図2】同薬剤散布車の平面図。
【図3】同薬剤散布車の作業状態を示す正面説明図。
【図4】動力伝達説明図。
【図5】ミッション部の側面図。
【図6】後側ミッションケースの断面平面説明図。
【図7】前側ミッションケースの断面側面説明図。
【図8】運転部の断面側面説明図。
【図9】同運転部の平面説明図。
【図10】薬剤散布装置の正面図。
【符号の説明】
A クローラ式作業車 1 走行部 2 車体フレーム 3 原動機部 4 ミッション部 5 運転部 6 作動油タンク 7 燃料タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 勝博 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 (72)発明者 池田 隆弘 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 (72)発明者 花房 昌弘 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB06 AB15 BA02 BA05 BB08 DB16 DB22 EA04 EA13 ED02 ED12 ED21 2B121 AA19 CB02 CB24 CB42 CB45 CB51 EA26 FA16 3D052 AA02 AA11 BB08 BB11 DD01 DD03 EE01 FF01 GG03 HH01 HH05 JJ00 JJ10 JJ21 JJ31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤タンク(8) と、同薬剤タンク(8) に
    連通連結した薬剤散布装置(9) とを具備する薬剤散布車
    であって、 左右一対のクローラ式の走行部(1L,1R) 間に車体フレー
    ム(2) を介設し、同車体フレーム(2) 上に、原動機部
    (3) と、同原動機部(3) に連動連結した旋回用HST(5
    0)及び直進用HST(51)と、両HST(50,51) と上記走
    行部(1L,1R) との間に介設したミッション部(4) と、各
    HST(50,51) に設けた斜板を操作可能とした運転部
    (5) とを設け、 走行部(1L,1R) は、ミッション部(4) に連動連設すると
    共に、車体フレーム(2) の左右側略中央部に配置した駆
    動輪(11L,11R) と、各駆動輪(11L,11R) の前後側下方位
    置にそれぞれ配置した従動輪(12L,12R,13L,13R) と、三
    角形の頂点を形成する位置に配置したこれら各駆動輪(1
    1L,11R) と各前・後側従動輪(12L,12R,13L,13R) との間
    に巻回した履帯(14L,14R) とを具備し、 運転部(5) に設けたステアリングハンドル(144) の旋回
    操作切角に連動して、左右一対の走行部(1L,1R) をそれ
    ぞれ増減速作動させて、一方の走行部が減速する緩旋回
    と、一方の走行部が停止するピボットターンと、一方の
    走行部が他方の走行部とは反対方向に進行すべく作動す
    るスピンターンのいずれかの形態で車体を旋回可能とし
    たことを特徴とする薬剤散布車。
  2. 【請求項2】 旋回用HST(50)と直進用HST(51)か
    らの動力をそれぞれミッション部(4) に設けた左・右遊
    星歯車機構(65L,65R) に合流させ、各遊星歯車機構(65
    L,65R) より左右一対の走行部(1L,1R) を駆動する左右
    走行駆動軸(105L,105R) にそれぞれ動力を伝達可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の薬剤散布車。
  3. 【請求項3】 左・右遊星歯車機構(65L,65R) にそれぞ
    れ設けたサンギヤ(74L,74R) に旋回用HST(50)を連動
    連結する一方、 左・右遊星歯車機構(65L,65R) にそれぞれ設けたリング
    ギヤ(79L,79R) に直進用HST(51)を連動連結して、 上記リングギヤ(79L,79R) にサンギヤ(74L,74R) をプラ
    ネタリギヤ(77L,77R)を介して噛合させたことを特徴と
    する請求2記載の薬剤散布車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054698A (ja) * 2000-08-07 2002-02-20 Seirei Ind Co Ltd 走行車両
CN101891514A (zh) * 2010-08-05 2010-11-24 柳州市万强机械制造有限公司 物料翻堆机
CN110012893A (zh) * 2019-04-29 2019-07-16 安徽理工大学 智能化磁诱导农药喷洒车

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