JP2000092829A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

Info

Publication number
JP2000092829A
JP2000092829A JP10252848A JP25284898A JP2000092829A JP 2000092829 A JP2000092829 A JP 2000092829A JP 10252848 A JP10252848 A JP 10252848A JP 25284898 A JP25284898 A JP 25284898A JP 2000092829 A JP2000092829 A JP 2000092829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transformer
timing
mos transistor
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10252848A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryotaro Kudo
良太郎 工藤
Ryohei Saga
良平 嵯峨
Kenichi Yokota
健一 横田
Yoshihisa Mita
芳久 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10252848A priority Critical patent/JP2000092829A/ja
Publication of JP2000092829A publication Critical patent/JP2000092829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源回路でのスイッチング損失
を、素子の特性バラツキや動作温度等の変動要因に影響
されることなく確実かつ再現性良く低減させる。 【解決手段】 トランスの次巻線電流をスイッチング素
子で周期的にオン/オフ制御することによりそのトラン
スの二次巻線から出力電流を得るスイッチング電源回路
にあって、上記スイッチング素子のオフ期間ごとに動作
して上記一次巻線の電圧クランプを行わせるとともに、
上記スイッチング素子の印加電圧が最小となるタイミン
グを検出し、この検出したタイミングに基づいて上記ス
イッチング素子のオンタイミングを定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
回路、さらにはアクティブクランプ回路を備えたスイッ
チング電源回路に適用して有効な技術に関するものであ
って、たとえば主要回路部をIC化したPWM制御方式
のスイッチング電源回路に利用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源回路は、トランスの一
次巻線電流をスイッチング素子で周期的にオン/オフ制
御することによりそのトランスの二次巻線から出力電流
をとりだすものであって、そのスイッチング素子のオン
/オフ時間の比いわゆるデューティで出力電圧を可変制
御することができる。
【0003】このスイッチング電源回路では、スイッチ
ング素子のオン/オフ切替時に生じるスイッチング損失
が問題となる。この損失を少なくするにはスイッチング
素子の動作速度、とくにそのスイッチング素子が完全オ
フ状態から完全オン状態(飽和状態)に移行するまでの
切替時間を短くすることが有効であるが、これには限度
がある。仮に、その切替時間を大幅に短くし得たとして
も、今度は、通電電流の急激な立ち上がりに伴う過渡現
象によるノイズの増大という問題が新たに生じる場合が
ある。
【0004】そこで、上記スイッチング損失を少なくす
るために、図5に示すようなアクティブクランプ方式の
スイッチング電源回路が開発されている。
【0005】図5は、本発明者が本発明に先立って検討
したスイッチング電源回路の概略構成を示す。
【0006】同図に示すスイッチング電源回路は、アク
ティブクランプ方式(あるいはアクティブトランスクラ
ンプ/リセット方式)と呼ばれるものであって、トラン
ス1、整流回路2、帰還回路3、PWM制御回路4、オ
ン/オフ制御回路5、アクティブクランプ回路6、トラ
ンス回路7、半固定遅延回路80、パワーMOSトラン
ジスタM1などにより構成されている。
【0007】同図において、トランス1の一次巻線L1
には、交流入力電源Vin(AC100V)を全波整流
器D1と容量素子(たとえば電解コンデンサ)C1で整
流および平滑して得られる直流電源が入力される。
【0008】トランス1の一次巻線電流はパワーMOS
トランジスタM1により周期的にオン/オフ制御され
る。これにより、そのトランス1の二次巻線L2には交
流の二次起電力が現れる。この二次起電力は整流回路2
で直流変換(整流および平滑)されて外部へ出力され
る。このとき、その出力電圧Voutはフォトカプラー
などを用いた帰還回路3を介してPWM制御回路4にフ
ィードバックされる。
【0009】PWM制御回路4は、オン/オフ制御回路
5を介してパワーMOSトランジスタM1をオン/オフ
制御するためのパルス信号CKを生成するとともに、上
記出力電圧Voutが所定の目標値となるようにそのパ
ルス信号CKのデューティ比をフィードバック制御す
る。
【0010】オン/オフ制御回路5は、上記パルス信号
CKに基づいて、パワーMOSトランジスタM1のオン
/オフ制御信号MSと、後述するクランプ制御信号AS
を生成する。この場合、オン/オフ制御信号MSはMO
SトランジスタM1のゲートに直接伝達され、クランプ
制御信号ASはトランス回路7を介してアクティブクラ
ンプ回路6へ伝達される。
【0011】アクティブクランプ回路6は、トランス1
の一次巻線L1にMOSトランジスタM2を介して容量
素子C1を接続させたものであり、上記クランプ制御信
号ASによってトランジスタM2がオンさせられたとき
だけ、一次巻線L1に介入して一種の電圧クランプ動作
(いわゆるトランス1のリセット)を行う。
【0012】この場合、クランプ制御信号ASは、パワ
ーMOSトランジスタM1のオン/オフ制御信号MSに
対して、一定のオフセット期間(時間差)を持つように
生成される。つまり、両者(M1とM2)が共にオフと
なるオフセット期間(tr,ts)が置かれる。このオ
フセット期間のうち、クランプ制御信号ASが非能動レ
ベル(ロウ)に立ち下がってオン/オフ制御信号ASが
能動レベル(ハイ)立ち上がるまでの期間、すなわちク
ランプの解除から一次巻線電流の再通電開始までのオン
時オフセット期間(ts)については、半固定遅延回路
80により設定される半固定遅延回路80は外づけ抵抗
Rxをパラメータとする遅延要素を有し、その外づけ抵
抗Rxの抵抗値を選ぶことにより任意のオン時オフセッ
ト期間tsを設定することができる。
【0013】図6は、図5に示した回路の要部における
動作波形チャートを示す。
【0014】図5および図6において、一次巻線L1に
直列に介在するMOSトランジスタM1と、アクティブ
クランプ回路6のMOSトランジスタM2は、両者(M
1とM2)が共にオフとなるオフセット期間tr,ts
を置きながら、相補的にオン/オフ制御される。
【0015】M2のオフによりアクティブクランプ回路
6のクランプ動作が停止すると、MOSトランジスタM
1のドレイン電圧Vdsは、主に一次巻線L1のインダ
クタンスとMOSトランジスタM1のドレイン・ソース
間寄生容量Csにより定められる共振周波数で振動す
る。図中に波線で示す波形はその共振が持続した場合の
波形を示す。
【0016】ここで、クランプ動作が解除されてからM
OSトランジスタM1がオンさせられるまでのオン時オ
フセット時間tsは、そのクランプ動作が解除されて生
じる電圧振動の波形が最下点にくるまでの時間と一致す
るように、外づけ抵抗Rxによりあらかじめ設定されて
いる。
【0017】これにより、そのMOSトランジスタM1
は、共振により変動するドレイン電圧Vdsが最小とな
るタイミングでオン動作することになり、この結果、そ
のオン動作に伴うスイッチング損失を小さく抑えること
ができる。dvはそのトランジスタM1のオン動作時の
ドレイン電圧を示す。
【0018】なお、この種のスイッチング電源回路につ
いては、たとえばUnitrode Integrated Circuits社
発行「Power Supply Components」3−6〜3−9に
記載されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0020】すなわち、上述したスイッチング電源回路
では、クランプ動作解除後のMOSトランジスタM1の
オンタイミングを外づけ抵抗Rxにってあらかじめ設定
しているが、そのクランプ動作解除後に現れる電圧振動
の共振周波数は、必ずしも一定ではない。たとえば、同
タイプのトランスやスイッチング素子を使用する場合で
も、素子ごとの特性バラツキや動作温度などの諸要因に
より上記共振周波数は変動する。
【0021】この共振周波数が当初の見込みから外れた
場合、図7に示すように、MOSトランジスタM1は、
ドレイン電圧Vdsが最小となる当初の見込みポイント
から外れたところでオン動作するようになって、そのオ
ン動作に伴うスイッチング損失が増大してしまう。
【0022】したがって、スイッチング損失を低減させ
るためには、素子ごとの特性バラツキも考慮したタイミ
ング設定が必要になるが、このためには電源回路1台ご
とに面倒な調整作業が必要となる。しかし、それを行っ
たとしても、動作温度などの変動要因は残る。結局、上
述した回路では、スイッチング損失を確実かつ再現性良
く低減させることが困難であった。
【0023】本発明の目的は、スイッチング電源回路で
のスイッチング損失を、素子の特性バラツキや動作温度
等の変動要因に影響されることなく確実かつ再現性良く
低減させる、という技術を提供することにある。
【0024】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0026】すなわち、第1の手段は、トランスの次巻
線電流をスイッチング素子で周期的にオン/オフ制御す
ることによりそのトランスの二次巻線から出力電流を得
るスイッチング電源回路にあって、上記スイッチング素
子のオフ期間ごとに動作して上記一次巻線の電圧クラン
プを行うアクティブクランプ回路と、上記スイッチング
素子の印加電圧が最小となるタイミングを検出するタイ
ミング検出手段と、上記アクティブクランプ回路の動作
終了ごとに上記タイミング検出手段の検出に基づいて上
記スイッチング素子のオンタイミングを定める制御手段
を備えるというものである(第1発明)。
【0027】第2の手段は、スイッチング素子への印加
電圧の変化を検出する微分回路と、この微分回路の出力
が所定レベルを越える瞬間を検出するレベル検出回路に
より、スイッチング素子の印加電圧が最小となるタイミ
ングを検出するタイミング検出手段を構成するというも
のである(第2発明)。
【0028】第3の手段は、トランスの一次巻線電流を
制御するスイッチング素子としてMOSトランジスタを
用いるというものである(第3発明)。
【0029】第4の手段は、トランスの一次巻線にMO
Sトランジスタを介して容量素子を接続することによ
り、そのMOSトランジスタがオン状態のときだけ選択
的に動作するアクティブクランプ回路を構成するという
ものである(第4発明)。
【0030】上述した手段によれば、トランスの一次巻
線電流をオン/オフ制御するスイッチング素子のオンタ
イミングは、アクティブクランプ回路の動作終了ごとに
自動的に最適設定される。
【0031】これにより、スイッチング電源回路でのス
イッチング損失を、素子の特性バラツキや動作温度等の
変動要因に影響されることなく確実かつ再現性良く低減
させる、という目的が達成される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0033】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0034】図1は本発明の技術が適用されたスイッチ
ング電源回路の一実施態様を示す。
【0035】同図に示すスイッチング電源回路はアクテ
ィブクランプ方式(あるいはアクティブトランスクラン
プ/リセット方式)と呼ばれるものであって、トランス
1、整流回路2、帰還回路3、PWM制御回路4、オン
/オフ制御回路5、アクティブクランプ回路6、トラン
ス回路7、最小値検出回路8、パワーMOSトランジス
タM1などにより構成されている。
【0036】同図において、トランス1の一次巻線L1
には、交流入力電源Vin(AC100V)を全波整流
器D1と容量素子(電解コンデンサ)C1で整流および
平滑して得られる直流電源が入力される。
【0037】トランス1の一次巻線電流はパワーMOS
トランジスタM1により周期的にオン/オフ制御され
る。これにより、そのトランス1の二次巻線L2には交
流の二次起電力が現れる。この二次起電力は整流回路2
で直流変換(整流および平滑)されて外部へ出力され
る。このとき、その出力電圧Voutは、フォトカプラ
ーを用いた帰還回路3を介してPWM制御回路4にフィ
ードバックされる。
【0038】PWM制御回路4は、オン/オフ制御回路
5を介してパワーMOSトランジスタM1をオン/オフ
制御するためのパルス信号CKを生成するとともに、上
記出力電圧Voutが所定の目標値となるようにそのパ
ルス信号CKのデューティ比をフィードバック制御す
る。
【0039】オン/オフ制御回路5は、上記パルス信号
CKと、後述する最小値検出回路8の検出出力とに基づ
いて、パワーMOSトランジスタM1のオン/オフ制御
信号MSと、後述するクランプ制御信号ASを生成す
る。この場合、オン/オフ制御信号MSはMOSトラン
ジスタM1のゲートに直接伝達される。クランプ制御信
号ASは、入出力間を直流的に絶縁分離するトランス回
路7を介して、アクティブクランプ回路6へ伝達され
る。
【0040】アクティブクランプ回路6は、トランス1
の一次巻線L1にMOSトランジスタM2を介して容量
素子C1を接続させたものであり、上記クランプ制御信
号ASによってトランジスタM2がオンさせられたとき
だけ、一次巻線L1に介入して一種の電圧クランプ動作
(いわゆるトランス1のリセット)を行う。容量素子C
2には、そのクランプ動作を行うに必要な容量と耐圧を
有するものが使用される。
【0041】クランプ制御信号ASは、パワーMOSト
ランジスタM1のオン/オフ制御信号MSに対して、一
定のオフセット期間(時間差)を持つように生成され
る。つまり、両者(M1とM2)が共にオフとなるオフ
セット期間(tr,ts)が置かれる。このオフセット
期間のうち、クランプ制御信号ASが非能動レベル(ロ
ウ)に立ち下がってオン/オフ制御信号ASが能動レベ
ル(ハイ)立ち上がるまでの期間、すなわちクランプ動
作の解除から一次巻線電流の再通電開始までのオン時オ
フセット期間(ts)については、後述する最小値検出
回路8の検出出力に基づいて制御される。
【0042】最小値検出回路8は、トランス1の一次巻
線電流をオン/オフ制御するパワーMOSトランジスタ
M1のドレイン電圧(ドレイン・ソース間電圧)Vds
をモニターし、アクティブクランプ回路6によるクラン
プ動作解除後のドレイン電圧Vdsが最小値をとるタイ
ミングを検出する。この検出は、たとえばドレイン電圧
Vdsのレベル値またはその微分値を所定のしきい値と
比較するレベル弁別により行うことができる。
【0043】この最小値検出回路8の検出出力に基づい
て上記オン/オフ制御信号MSのオン時オフセット時間
tsが可変制御されるようになっている。すなわち、ク
ランプ動作解除後のドレイン電圧Vdsの最小値が上記
最小値検出回路8にて検出された時点でパワーMOSト
ランジスタM1がオンさせられるようなタイミング制御
が行われる。
【0044】図2は、図1に示した回路の要部における
動作波形チャートを示す。
【0045】図1および図2において、一次巻線L1に
直列に介在するMOSトランジスタM1と、アクティブ
クランプ回路6のMOSトランジスタM2は、両者(M
1とM2)が共にオフとなるオフセット期間tr,ts
を置きながら、相補的にオン/オフ制御される。
【0046】一次巻線電流を制御するMOSトランジス
タM1は、MSがロウでオフとなり、ハイでオンとなる
ように動作する。クランプ回路6のMOSトランジスタ
M2は、ASがハイでオンとなり、ロウでオフとなるよ
うに動作する。M1のオフからM2のオンまでの間に介
在するオフ時オフセット時間trはあらかじめ一定に定
められているが、M2のオフからM1のオンまでのオン
時オフセット時間tsは、後述するように、最小値検出
回路8の検出出力に基づいてその都度決定される。
【0047】M2のオフによりアクティブクランプ回路
6のクランプ動作が解除されると、MOSトランジスタ
M1のドレイン電圧Vdsは、主に一次巻線L1のイン
ダクタンスとMOSトランジスタM1のドレイン・ソー
ス間寄生容量Csにより定められる共振周波数で振動す
る。図中に波線で示す波形はその共振が持続した場合の
波形を示す。
【0048】ここで、クランプ動作解除により振動を開
始したドレイン電圧Vdsが最初の極小点である最小値
にくると、最小値検出回路8から最小値検出出力が発せ
られる。この最小値検出出力を受けてオン/オフ制御信
号MSがロウからハイに立ち上がり、MOSトランジス
タM1がオンさせられる。
【0049】このように、MOSトランジスタM1のド
レイン電圧Vdsが最小となるタイミングを検出し、ア
クティブクランプ回路6の動作終了ごとにその検出した
タイミングに基づいて上記MOSトランジスタM1のオ
ンタイミングを定める制御を行うことにより、そのMO
SトランジスタM1を、上記共振周波数に関係なく、常
に、上記ドレイン電圧Vdsが最小となるタイミングで
オンさせることができるようになる。
【0050】これにより、スイッチング電源回路でのス
イッチング損失を、素子の特性バラツキや動作温度等の
変動要因に影響されることなく確実かつ再現性良く低減
させるという目的が達成される。
【0051】図3は、上述したスイッチング電源回路の
要部における詳細な実施態様を示す。
【0052】同図において、まず、整流回路2は、ダイ
オードD2,D3、チョークコイルL3、および平滑用
容量素子C3を用いて、トランス1の二次巻線L2に現
れる二次起電力を整流および平滑する。
【0053】オン/オフ制御回路5は、PWM制御回路
4(図1参照)にてデューティ制御されるパルス信号C
Kを同相パルス信号CK+と逆相パルス信号CK−に振
り分けて出力する位相分割回路51、セット/リセット
型フリップフロップ53、ANDゲート52,54、バ
ッファ回路55、およびオフ時オフセット時間trを設
定する遅延回路56により構成され、上記パルス信号C
K+,CK−と最小値検出回路8の検出出力とに基づい
てオン/オフ制御信号MSとクランプ制御信号ASを生
成する。
【0054】トランス回路7は、バッファ回路71、ト
ランス72、容量素子C4,C5、抵抗R1,R2、定
電圧ダイオード(ツェナーダイオード)Z1を用いて構
成され、オン/オフ制御回路5にて生成されたクランプ
制御信号ASをアクティブクランプ回路6のMOSトラ
ンジスタM2のゲートへ伝達する。このとき、その伝達
は、トランス72が介在することにより、MOSトラン
ジスタM2とオン/オフ制御回路5間を直流的に絶縁分
離した状態で行われる。
【0055】最小値検出回路8は、容量素子C6と抵抗
R2でMOSトランジスタM1のドレイン電圧Vdsを
微分する微分回路81、ダイオードD4,D5を逆極性
同士で並列接続してなる両極性電圧クランプ回路82、
微分回路81の出力電圧dvdを所定のしきい値Vsh
と比較する電圧比較器83により構成され、微分回路8
1の出力dvdが上記しきい値Vshを越える瞬間(タ
イミング)を検出する。この場合、上記しきい値Vsh
はゼロレベルに近い一定値(たとえば0.2V)に設定
されている。これにより、最小値検出回路8は、M2の
ドレイン電圧Vdsが下降から上昇に転じた直後のタイ
ミングすなわちVdsが極小となった直後のタイミング
を検出する。
【0056】図4は、図3に示した回路の要部動作波形
チャートを示す。
【0057】図3および図4において、MOSトランジ
スタM1がオンからオフになると、一定のオフ時オフセ
ット時間trを置いてアクティブクランプ回路6のMO
SトランジスタM2がオフからオンになる。これによ
り、トランス1は、その一次巻線L2に容量素子C2が
並列に介入してアクティブクランプ状態となる。
【0058】このあと、MOSトランジスタM2がオフ
に復帰してトランス1のクランプ状態が解除されると、
MOSトランジスタM1のドレイン電圧Vdsは、その
トランス1の一次巻線L1のインダクタンスとMOSト
ランジスタM1の寄生容量Csなどにより生じる電圧共
振によって大きく振動する。
【0059】この電圧共振は減衰振動であって、クラン
プ解除後の最初の極小点が最小点となる。したがって、
M2がオフになった後にて、上記最小値検出回路8が検
出する極小点は最小点となる。これにより、上記最小値
検出回路8は、クランプ解除後に電圧共振するドレイン
電圧Vdsが最小値となるようなタイミングを簡単かつ
確実に検出することができる。この最小値検出出力は上
記オン/オフ制御回路5へ送られ、そこでM1のオンタ
イミング制御に使用される。
【0060】以上説明したように、本願発明の第1の発
明は、トランス(1)の一次巻線電流をスイッチング素
子(M1)で周期的にオン/オフ制御することによりそ
のトランスの二次巻線(L2)から出力電流を得るスイ
ッチング電源回路であって、上記スイッチング素子のオ
フ期間ごとに動作して上記一次巻線の電圧クランプを行
うアクティブクランプ回路(6)と、上記スイッチング
素子の印加電圧(Vds)が最小となるタイミングを検
出するタイミング検出手段(8)と、上記アクティブク
ランプ回路の動作終了ごとに上記タイミング検出手段の
検出に基づいて上記スイッチング素子のオンタイミング
を定める制御手段(5)を備えたことを特徴とするもの
であり、これにより、スイッチング損失を素子の特性バ
ラツキや動作温度等の変動要因に影響されることなく確
実かつ再現性良く低減させるなどの効果が得られる。
【0061】本発明の第2の発明は、上記第1の発明に
おいて、スイッチング素子(M1)への印加電圧(Vd
s)の変化を検出する微分回路(81)と、この微分回
路の出力(dVd)が所定レベルを越える瞬間を検出す
るレベル検出回路(83)により、スイッチング素子の
印加電圧が最小となるタイミングを検出するタイミング
検出手段を構成したことを特徴とするものであり、これ
により、アクティブクランプの解除後における上記印加
電圧(Vds)の最小値を簡単かつ確実に検出すること
ができるようになる。
【0062】本発明の第3の発明は、トランス(1)の
一次巻線電流を制御するスイッチング素子としてMOS
トランジスタ(M1)を用いたことを特徴とするもので
あり、これにより、スイッチング素子の駆動に要する消
費電力を低減させることができるため、スイッチング損
失の低減効果と相俟って回路全体の電力効率向上を有効
に達成することができる。
【0063】本発明の第4の発明は、トランス(1)の
一次巻線(L1)にMOSトランジスタ(M2)を介し
て容量素子(C2)を接続することにより、そのMOS
トランジスタがオン状態のときだけ選択的に動作するア
クティブクランプ回路(6)を構成したことを特徴とす
るものであり、これにより、一次巻線の電圧クランプ動
作は、その一次巻線に生じる誘導起電力を容量素子に充
電して保存する一種の電力再生の形で行われるようにな
り、したがって回路全体の電力効率をさらに向上させる
ことができる。
【0064】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0065】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるAC
−DC(交流−直流)変換型のスイッチング電源回路に
適用した場合について説明したが、それに限定されるも
のではなく、たとえばAC−DCあるいはDC−AC変
換型の電源回路にも適用できる。
【0066】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0067】すなわち、スイッチング電源回路でのスイ
ッチング損失を、素子の特性バラツキや動作温度等の変
動要因に影響されることなく確実かつ再現性良く低減さ
せるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用されたスイッチング電源回
路の一実施態様を示す回路図
【図2】図1に示した回路の要部動作波形チャート
【図3】図1に示した回路の要部における詳細な実施態
様を示す回路図
【図4】図3に示した回路の要部動作波形チャート
【図5】本発明に先立って検討したスイッチング電源回
路の概略構成を示す回路図
【図6】図5に示した回路の要部における動作波形チャ
ート
【図7】図5に示した回路の問題点を説明するための動
作波形チャート
【符号の説明】
1 トランス L1 一次巻線 L2 二次巻線 M1 パワーMOSトランジスタ(スイッチング素子) Vds ドレイン電圧(印加電圧) 2 整流回路 3 帰還回路(フォトカプラ) 4 PWM制御回路 5 オン/オフ制御回路 6 アクティブクランプ回路 C2 容量素子 M2 MOSトランジスタ(スイッチング素子) 7 トランス回路 8 最小値検出回路 81 微分回路 83 電圧比較器(レベル検出回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嵯峨 良平 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 横田 健一 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 三田 芳久 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA14 BB23 CC01 DD04 EE08 EE10 FD26 FF19 FG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの一次巻線電流をスイッチング
    素子で周期的にオン/オフ制御することによりそのトラ
    ンスの二次巻線から出力電流を得るスイッチング電源回
    路であって、上記スイッチング素子のオフ期間ごとに動
    作して上記一次巻線の電圧クランプを行うアクティブク
    ランプ回路と、上記スイッチング素子の印加電圧が最小
    となるタイミングを検出するタイミング検出手段と、上
    記アクティブクランプ回路の動作終了ごとに上記タイミ
    ング検出手段の検出に基づいて上記スイッチング素子の
    オンタイミングを定める制御手段を備えたことを特徴と
    するスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子への印加電圧の変化を
    検出する微分回路と、この微分回路の出力が所定レベル
    を越える瞬間を検出するレベル検出回路により、スイッ
    チング素子の印加電圧が最小となるタイミングを検出す
    るタイミング検出手段を構成したことを特徴とする請求
    項1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 トランスの一次巻線電流を制御するスイ
    ッチング素子としてMOSトランジスタを用いたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源
    回路。
  4. 【請求項4】 トランスの一次巻線にMOSトランジス
    タを介して容量素子を接続することにより、そのMOS
    トランジスタがオン状態のときだけ選択的に動作するア
    クティブクランプ回路を構成したことを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源回路。
JP10252848A 1998-09-07 1998-09-07 スイッチング電源回路 Pending JP2000092829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252848A JP2000092829A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 スイッチング電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252848A JP2000092829A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 スイッチング電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000092829A true JP2000092829A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17243030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10252848A Pending JP2000092829A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 スイッチング電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000092829A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008871A1 (ja) * 2003-07-16 2005-01-27 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
WO2005011094A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
WO2005048439A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
JP2006262566A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP2007037235A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Toyota Motor Corp Dc−dcコンバータ回路
US7203080B2 (en) 2005-01-06 2007-04-10 Sanken Electric Co., Ltd. DC converter
JP2008301576A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP2010088251A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Panasonic Corp エネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置
JP2011041419A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
JP2012034549A (ja) * 2010-08-03 2012-02-16 Toyota Industries Corp アクティブクランプ型dcdcコンバータ
JP2012110117A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
KR20160125676A (ko) 2015-04-22 2016-11-01 주식회사 동아일렉콤 자려식 액티브 클램프를 적용한 플라이백 컨버터
JP2017017847A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置
KR20200091933A (ko) * 2017-12-21 2020-07-31 실라나 아시아 피티이 리미티드 액티브 클램프를 갖는 전력 변환기
JP2022122847A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 ファーウェイ デジタル パワー テクノロジーズ カンパニー リミテッド コンバータ及び電力アダプタ
WO2023162074A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 サンケン電気株式会社 アクティブクランプフライバックコンバータ

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008871A1 (ja) * 2003-07-16 2005-01-27 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
EP1555742A1 (en) * 2003-07-16 2005-07-20 Sanken Electric Co., Ltd. Dc converter
US7075801B2 (en) 2003-07-16 2006-07-11 Sanken Electric Co., Ltd. Dc converter
EP1555742A4 (en) * 2003-07-16 2008-10-01 Sanken Electric Co Ltd CONTINUOUS CURRENT CONVERTER
US7251146B2 (en) 2003-07-24 2007-07-31 Sanken Electric Co., Ltd. Direct-current converter having active clamp circuit
WO2005011094A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
CN100440702C (zh) * 2003-11-17 2008-12-03 三垦电气株式会社 直流转换装置
US7193867B2 (en) 2003-11-17 2007-03-20 Sanken Electric Co., Ltd. DC converter
WO2005048439A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Sanken Electric Co., Ltd. 直流変換装置
US7203080B2 (en) 2005-01-06 2007-04-10 Sanken Electric Co., Ltd. DC converter
US7382633B2 (en) 2005-03-15 2008-06-03 Sanken Electric Co., Ltd. DC converter
JP2006262566A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP4701763B2 (ja) * 2005-03-15 2011-06-15 サンケン電気株式会社 直流変換装置
JP2007037235A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Toyota Motor Corp Dc−dcコンバータ回路
JP4654814B2 (ja) * 2005-07-25 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 Dc−dcコンバータ回路
JP2008301576A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP2010088251A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Panasonic Corp エネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置
JP2011041419A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
JP2012034549A (ja) * 2010-08-03 2012-02-16 Toyota Industries Corp アクティブクランプ型dcdcコンバータ
JP2012110117A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
KR20160125676A (ko) 2015-04-22 2016-11-01 주식회사 동아일렉콤 자려식 액티브 클램프를 적용한 플라이백 컨버터
JP2017017847A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置
KR20200091933A (ko) * 2017-12-21 2020-07-31 실라나 아시아 피티이 리미티드 액티브 클램프를 갖는 전력 변환기
KR102650677B1 (ko) 2017-12-21 2024-03-22 애펄스 파워 인코포레이티드 액티브 클램프를 갖는 전력 변환기
JP2022122847A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 ファーウェイ デジタル パワー テクノロジーズ カンパニー リミテッド コンバータ及び電力アダプタ
JP7266723B2 (ja) 2021-02-10 2023-04-28 ファーウェイ デジタル パワー テクノロジーズ カンパニー リミテッド コンバータ及び電力アダプタ
US11843318B2 (en) 2021-02-10 2023-12-12 Huawei Digital Power Technologies Co., Ltd. Converter and power adapter for reducing energy loss
WO2023162074A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 サンケン電気株式会社 アクティブクランプフライバックコンバータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10897206B2 (en) Power supply with near valley switching in near valley window time period
US7075802B2 (en) Semiconductor device for controlling switching power supply
US9407155B2 (en) Isolated switching converter with secondary side modulation and control method
JP2000092829A (ja) スイッチング電源回路
TWI558083B (zh) 絕緣型直流電源裝置以及控制方法
JP3116338B2 (ja) スイッチング電源
EP2876798B1 (en) Synchronous rectifier controller
US20100321963A1 (en) Switching power supply apparatus and semiconductor device
JP6075008B2 (ja) スイッチング電源装置
US20020181252A1 (en) Switching power source device
CN111181406B (zh) 同步整流电路及其控制电路和控制方法
JP2010093922A (ja) スイッチング電源装置
JP4506469B2 (ja) 共振型電源装置
US20060013020A1 (en) Dc converter
GB2374214A (en) Switching power supply unit
JP4376775B2 (ja) 共振形コンバータのための回路構成、及び該コンバータを動作させるための方法
JP2007244121A (ja) 部分共振型スイッチング電源
JP5143095B2 (ja) スイッチング電源装置
US7474543B2 (en) Isolated DC-DC converter
JP6791744B2 (ja) スイッチング電源
KR101145551B1 (ko) 동기식 정류기
JP6660699B2 (ja) 同期整流fet駆動回路
JP2016116319A (ja) 絶縁型直流電源装置
JP4218286B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH09308240A (ja) スイッチング電源