JP2000087289A - 金属条へのスポットメッキ方法及びスポットメッキ装置 - Google Patents

金属条へのスポットメッキ方法及びスポットメッキ装置

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JP2000087289A
JP2000087289A JP10257940A JP25794098A JP2000087289A JP 2000087289 A JP2000087289 A JP 2000087289A JP 10257940 A JP10257940 A JP 10257940A JP 25794098 A JP25794098 A JP 25794098A JP 2000087289 A JP2000087289 A JP 2000087289A
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plating
metal strip
spot
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spot plating
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JP10257940A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Nobeyoshi
良一 延吉
Nobuo Sato
信雄 佐藤
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Nippon Mining Holdings Inc
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining and Metals Co Ltd
Nippon Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ精度の高いスポットメッキ方法及びそ
の方法を実現するスポットメッキ装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 長尺の金属条3を、複数のメッキ孔13
bと突起部13aを有し、かつ、円周方向に回転自在に
支持された円筒状の樹脂製部材13をその両側から互い
に対向するように位置する2つの剛性を有するホイル1
1で挟持して構成されてなる支持体10に密着させ、金
属条3を無限ベルト41により押圧する押圧機構により
押圧し、2枚の射出板21が間隙を設けて接合され、そ
の間隙内にアノードが通電可能に設置された噴出機構内
にメッキ液を流入させてメッキ液を噴出しつつ通電しス
ポットメッキした後、スポットメッキが施された金属条
3を回収機構30により順次巻き取り回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の金属条の表
面に所定の間隔で所定の大きさのメッキを連続的に施す
スポットメッキ方法及び金属条の表面にそのようなメッ
キを施すためのスポットメッキ装置関する。
【0002】
【従来の技術】従来、端子、コネクタ、ICリードフレ
ーム等のリード等は、一般にストライプメッキ条又はス
ポットメッキ条を所定の形状に打ち抜いたものが使用さ
れている。ここで、ストライプメッキ条とは、銅合金、
ステンレス等の長尺金属条の長手方向に連続的にメッキ
部分と非メッキ部分を施した帯状基材をいい、スポット
メッキ条とは、銅合金、ステンレス等の長尺金属条の長
手方向に所定の間隔で所定の大きさのメッキ部分を繰り
返して連続的に施した帯状基材をいう。
【0003】スポットメッキ条の製造工程は、概略、第
一工程として、所定の形状及び大きさに穿設された開口
部がその表面に繰返し連続的に設けられた円筒状の
「型」に長尺の金属条を密着させる工程と、第二工程と
して、金属条に向かってメッキ液を噴射しつつ通電して
開口部から覗く金属条の表面に金、銀、ニッケル等のメ
ッキを行なう工程とにより製造される。また、メッキ液
が溜められたメッキ槽内に長尺金属条を浸漬した後、通
電し、メッキ部分に金、銀、ニッケル等のメッキを行な
うことによっても行なわれる。さらに、第一工程は、長
尺金属条に所定の形状及び大きさの開口部を繰返し連続
的に穿設されたマスキングテープを貼り付けるか、また
は長尺金属状にマスキングテープを貼った後所定の形状
及び大きさの開口部を繰返し連続的に穿設することによ
っても行なわれる。尚、メッキ液はメッキとなる金属イ
オンを含んだ電解液であり、例えば、金メッキの場合に
は金イオン、銀メッキの場合には銀イオン、ニッケルメ
ッキの場合はニッケルイオンが含まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スポットメッキに用い
られる「型」は、通常、種々あるスポットメッキの形状
にそれぞれ対応するため、スポット部の加工がし易く、
導電性のない材質、例えばアクリル等の樹脂が用いられ
ている。しかし、メッキ液の温度は50〜60℃程度の
ため樹脂製の「型」が熱膨張を起こす。その際、均一に
熱膨張すればよいが、通常は不均一に熱膨張するため樹
脂製の「型」が正確な円筒状から変形し歪んだ状態とな
る。そのため、金属条と「型」が均等な圧力で密着しな
くなり隙間を生じ、スポットの外側までメッキされる、
いわゆる「にじむ」状態となってしまう問題があった。
また、樹脂製の「型」が熱膨張により歪むと、金属条に
設けられたキャリア用の孔が樹脂製の「型」に設けられ
た突起から外れてしまうという問題も生じる。
【0005】さらに、金属条を「型」に密着させるため
に金属条の外側からベルトで押圧して密着性を確保する
ことも行なわれているが、噴射されたメッキ液がベルト
と金属条の間に入り込んでしまうとベルトがスリップし
やすくなる。ベルトがスリップすると金属条も樹脂製の
「型」からズレてしまい正確なメッキができなくなって
しまうという問題もあった。また、最近の電子部品の小
型集積化は著しく、ますます精度の向上が求められてお
り、従来の方法では所望の寸法精度を満足させることは
困難となっていた。
【0006】そこで、本発明は、長尺の金属条の表面に
所定の間隔で所定の大きさのメッキを連続的に施すスポ
ットメッキのメッキ精度の向上を図ることであり、メッ
キ精度の高いスポットメッキ方法を提供すると共に、金
属条の表面にそのようなメッキを施すためのスポットメ
ッキ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の本発明は、所定の間隔で複数のキャ
リア用穴が長手方向に穿設された長尺の金属条を、周囲
に所定の間隔で所定の大きさに穿設された複数のメッキ
孔と金属条に設けられたキャリヤ用穴に嵌合する突起部
を有し、かつ、円周方向に回転自在に支持された円筒状
の樹脂製部材をその両側から互いに対向するように位置
する2つの剛性を有するホイルで挟持して構成されてな
る支持体に密着させる工程と、支持体に密着された金属
条を、所定の張力で張架された無限ベルトにより押圧す
る押圧機構により金属条の外側方向から押圧する工程
と、支持体の内側に配置され、2枚の射出板が互いに近
接し所定の間隙を設けて接合されると共に、間隙内にア
ノードが通電可能に設置された噴出機構の間隙内にメッ
キ液を流入させて、金属条が支持体に支持されている側
とは反対の側から金属条に向かってメッキ液を噴出しつ
つアノードと金属条との間に通電して、金属条の前記メ
ッキ孔に相当する位置のみをスポットメッキする工程
と、そして、スポットメッキが施された金属条を駆動装
置により駆動される回収機構により順次巻き取り回収す
る工程と、を含み構成される。
【0008】上記目的を達成するために請求項2に記載
の本発明は、請求項1に記載のスポットメッキ方法にお
いて、支持体の周面に穿設されたメッキ孔の外側に、メ
ッキ孔と同寸法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mmの
弾性を有するクッションが貼り付けられていることを特
徴とする。
【0009】上記目的を達成するために請求項3に記載
の本発明は、請求項1又は2に記載のスポットメッキ方
法において、押圧機構の一部を構成する無限ベルトのう
ち支持体に密着された金属条と接する面には、噴出され
たメッキ液を流出させるための溝が設けられていること
を特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために請求項4に記載
の本発明は、周囲に所定の間隔で所定の大きさに穿設さ
れた複数のメッキ孔と、所定の間隔で複数のキャリア用
穴が長手方向に穿設された長尺の金属条に設けられたキ
ャリヤ用穴に嵌合する突起部を有し、かつ、円周方向に
回転自在に支持された円筒状の樹脂製部材をその両側か
ら互いに対向するように位置する2つの剛性を有するホ
イルで挟持して構成されてなる支持体と、支持体に密着
された金属条を、所定の張力で張架された無限ベルトに
より押圧する押圧機構と、支持体の内側に配置され、2
枚の射出板が互いに近接し所定の間隙を設けて接合され
ると共に、間隙内にアノードが通電可能に設置された噴
出機構と、そして、スポットメッキが施された金属条を
駆動装置により順次巻き取り回収する回収機構と、を含
み構成される。
【0011】上記目的を達成するために請求項5に記載
の本発明は、請求項4に記載のスポットメッキ装置にお
いて、支持体の周面に穿設されたメッキ孔の外側に、メ
ッキ孔と同寸法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mmの
弾性を有するクッションが貼り付けられていることを特
徴とする。
【0012】上記目的を達成するために請求項6に記載
の本発明は、請求項4又は5に記載のスポットメッキ装
置において、押圧機構の一部を構成する無限ベルトのう
ち支持体に密着された金属条と接する面には、噴出され
たメッキ液を流出させるための溝が設けられていること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る装置の好まし
い一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1
は本発明に係るスポットメッキ装置の一実施例の斜視図
である。本実施例におけるスポットメッキ装置1は、図
1に示すように概略として、支持体10と、噴出機構2
0と、回収機構30により構成され、メッキ液が溜めら
れたメッキ槽5上部に取り付けられている。
【0014】初めに、スポットメッキを施す長尺の金属
条3は、その表面にスポットメッキが施される細長い帯
状の金属製部材であり、銅合金、ステンレス等の金属製
材料から形成されている。また、金属条3の長手方向に
は支持体10を構成するの樹脂製部材13の外周面に設
けられた複数の突起部13と嵌合する複数のキャリヤ用
穴3aが穿設されている。図1に示す実施例におけるス
ポットメッキ装置1で金属条3の表面をメッキする際に
は金属条3がたるまないように両端に軽い張力が印加さ
れる。また、金属条3は図示しない電極と接続されて陰
極とされる。
【0015】支持体10は、その外周面に金属条3を密
着させた状態で巻回して支持するものである。この支持
体10は、概略として、2つのホイル11、11と円筒
状の樹脂製部材13により構成され、ホイル11、11
を互いに対向するように位置させて円筒状の樹脂製部材
13を両側面から挟持して形成される。そして、支持体
10はホイル11、11の外周面で2つの支持ローラ1
7、17及び後述するベルト41とにより回転自在に支
持されている。
【0016】ホイル11は剛性を有する素材、例えばス
テンレス等の金属製材料によりリング状に形成されてい
る。メッキ液は約50℃〜60℃に加温されているの
で、樹脂製部材13を単独で用いたのでは熱膨張を起こ
し正確な円筒状から変形してしまう。この熱膨張を防止
するために樹脂製部材13に取り付けられるホイル1
1、11はメッキ液の熱により熱膨張を起さず変形しな
いことが要求される。尚、ホイル11はリング状に形成
されたものに限られず、円盤状又は板状に形成されたも
のであっても良い。
【0017】一方、樹脂製部材13は中空の円筒形状を
しており、外周面には円周方向に複数の突起部13a及
び複数のメッキ孔13bが設けられている。突起部13
aは金属条3に設けられたキャリヤ用穴3aと嵌合して
金属条3を樹脂製部材13表面の所定の位置に正確に定
着させると共に、金属条3が回収機構30の巻取装置3
1により回収されるに伴い支持体10を回転させるもの
である。突起部13aは、図4(b)に示すように、円
柱の先端部が円錐状に窄まったような形状をしている。
この様な形状としたのは金属条3が樹脂製部材13に巻
回される際に突起部13aがキャリヤ用穴3aににスム
ーズに嵌合されると共に、支持体10から外れる際にも
スムーズな脱離を図るためである。突起部13aはキャ
リヤ用穴3aに絶えず嵌脱が繰り返されるので摩耗して
変形することがないように硬質材料で、かつ、メッキ液
と接触するのでメッキがされないよう絶縁性材料で形成
することが好ましく、例えば、セラミック等が好まし
い。突起部13aは、必ずしもキャリア用穴3aと1対
1で対応していなくてもよい。尚、金属条3はガイドロ
ーラ15、15により樹脂製部材13の外周面に巻回さ
れるようになっている。
【0018】また、メッキ孔13bは金属条3の表面に
メッキ液を接触させるために樹脂製部材13の表面に開
口して設けられた孔であり、金属条3に施すメッキの形
状及び大きさに対応している。メッキ孔13bは、樹脂
製部材13の表面にピッチ幅20〜30mm程度の間隔
で複数設けられている。メッキ孔13bは樹脂製部材1
3の表面に均等に配置されることが必要であるためピッ
チ幅が均等になるよう樹脂製部材13の直径を変化させ
て調整する。すなわち、Pをメッキ孔13bのピッチ
幅、nをメッキ孔13bの数(整数)、Dを樹脂製部材
13の直径、πを円周率とすると、「Pn=Dπ」とな
るようにDを設定する。従って、金属条3に異なるサイ
ズのメッキを施す場合には、支持体10を交換すること
により対応する。
【0019】また、樹脂製部材13の表面には、メッキ
孔13bと同寸法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mm
の弾性を有するクッション14が貼り付けられている。
このクッション14は金属条3がズレてメッキがにじむ
のを防止するために設けられたものである。このクッシ
ョン14の厚さが薄すぎるとクッションの役目を果たさ
ず、逆に厚すぎるとクッションの変形(いわゆる「ちぢ
み」)が大きく、スポットメッキのピッチ精度が悪くな
ることから厚さ0.3〜0.7mmが好ましい。また、
樹脂製部材13の表面に設けられるメッキ孔13bの間
隔はこのクッション14の厚さも考慮して決定される。
尚、クッション14の材質としては、例えば、天然ゴ
ム、合成ゴム、シリコンゴム等がある。
【0020】噴出機構20は支持体10の内側に配置さ
れ、その外側に位置する樹脂製部材13へ向かってメッ
キ液を噴出させ、メッキ液を金属条3の表面に接触させ
ると共に、噴出されたメッキ液に電流を供給する電極の
役割をなすものである。噴出機構20は図3(a)及び
(b)に示すように、2つの円盤状の射出板21、21
が内側に間隙を形成するように互いに近接した状態でボ
ルト25aとナット25bにより固着されている。そし
て、メッキ槽5に溜められたメッキ液は供給ポンプ6に
より一方の射出板21の中心部付近から間隙に供給され
るようになっている。また、2つの射出板21、21で
構成される外周部の間隙は狭められているため、供給さ
れたメッキ液はその間隙から勢い良く噴出され、金属条
3の表面に接触する。射出板21は導電可能な金属製材
料で形成され、電極23が取り付けられており、この電
極23と2つの射出板21、21で構成される間隙内に
設置されたアノード(Pt線)23aが通電可能とされ
ている。
【0021】回収機構30は、所定の位置にメッキが施
された金属条3を駆動装置により順次巻き取って回収す
るものである。尚、支持体10では金属条3のキャリヤ
用穴3aと突起部13aが嵌合されているので、巻取装
置31により金属条3が巻き取られるに伴い、支持体1
0が回転されるようになっている。
【0022】本実施例においては、さらに、押圧機構4
0が設けられている。この押圧機構40は、支持体10
に巻回された金属条3を外側方向から所定の張力で張架
されたベルト41により押圧して樹脂製部材13に密着
させるものである。押圧機構40は支持体10の上部に
位置し、所定位置に配置された上部ローラ47a、47
a及び下部ローラ47b、47bで案内されるベルト4
1が取り付けられている。下部ローラ47b、47bは
上下に移動可能とされており、金属条3を支持体10に
巻回するときには上部方向に移動し、金属条3を押圧す
るときには下部方向へ移動して樹脂製部材13に密着さ
せる。また、ベルト41の張力を調整するために上下方
向に移動可能なプーリ45が設けられている。ベルト4
1は軟質性の材質、例えば塩化ビニル等が用いられ、金
属条3と接する側のベルト41には、金属条3とベルト
41の間に入り込んだメッキ液を逃がすために所定の間
隔で幅方向に溝41aが設けられている。金属条3とベ
ルト41の間にメッキ液が入り込むとベルト41がスリ
ップし易くなり、その際、金属条3も支持体10からズ
レてしまい正確なメッキができなくなってしまう。そこ
で、ベルト41の金属条3と接触する面に溝41aを設
け間に入り込んだメッキ液を溝に沿って逃がすことによ
りベルト41のスリップを防止するものである。溝の形
状は直線形状に限るものではなく、金属条3とベルト4
1の間に入り込んだメッキ液を逃がすためであればどん
な形状でもよい。例えば、タイヤのトレッドパターンの
ような溝であってもよい。
【0023】次に、本発明に係るスポットメッキ方法の
手順について説明する。まず、下部ローラ47b、47
bを上部方向に移動し、長尺の金属条3をガイドローラ
15、15を介して樹脂製部材13に設けられた突起部
13aにキャリヤ用穴3aを嵌合させて支持体10巻回
し、金属条3の端部を巻取装置31に係止する。
【0024】そして、下部ローラ47b、47bを下部
方向に移動させて金属条3を外側方向から押圧し、樹脂
製部材13表面に貼り付けられたクッション14上に密
着させる。金属条3の巻回が完了したらメッキ槽5に溜
められたメッキ液を供給ポンプ6で2つの円盤状の射出
板21、21により形成された間隙内に一方の射出板2
1の中心部付近から供給し、射出板21、21の外周部
の間隙からメッキ液を勢い良く噴出させる。そして、射
出板21に取り付けられた電極23をマイナスとし、金
属条3に接続される図示しない電極をプラスとして電流
を通電する。このとき噴出されたメッキ液が金属条3と
常に接触した状態となるのでメッキ液を介して電流が流
れ、メッキ液中の金属イオンがメッキ孔13bから金属
条3の表面に付着しメッキが行なわれる。噴出されたメ
ッキ液はメッキ槽5内に落下し再び供給ポンプ6で射出
板21へ送られる。
【0025】金属条3は図示しないモータにより駆動さ
れる巻取装置31により順次巻き取られ回収される。こ
の巻取装置31の駆動により金属条3を介して支持体1
0も回転する。従って、回収は金属条3が樹脂製部材1
3の表面に接触している間にメッキが完了するような回
転速度で行なわれる。最後にメッキが完了した金属条3
は所定の形状に打ち抜かれて(図5参照)製品となる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、円筒状の樹脂製部材が
その両側から互いに対向するように位置する2つの剛性
を有するホイルで挟持して構成されているので、メッキ
液の温度が50〜60℃程度であっても樹脂製部材の熱
膨張による変形が押さえられ均一に膨張するようにな
り、スポットの外側までメッキされる、いわゆる「にじ
む」状態を回避できるという効果有すると共に、金属条
に設けられたキャリア用の孔が樹脂製部材に設けられた
突起から外れないという効果を有する。
【0027】また、樹脂製部材の表面にメッキ孔と同寸
法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mmの弾性を有する
クッションが貼り付けられているので、樹脂製部材の熱
膨張に伴い金属条がズレて樹脂製部材に設けられた突起
から外れメッキがにじんでしまうのが防止できるという
効果を有する。さらに、金属条と接する側のベルトに、
金属条とベルトの間に入り込んだメッキ液を逃がすため
に溝が設けたので、ベルトと金属条とが接触する面の間
に入り込んだメッキ液を溝に沿って逃がすことによりベ
ルトのスリップが防止できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスポットメッキ装置の一実施例の
斜視図である。
【図2】図1に示したスポットメッキ装置の正面図であ
る。
【図3】(a)は図1に示したスポットメッキ装置の側
面断面図であり、(b)は射出板の一実施例の斜視図で
ある。
【図4】(a)は支持体の一実施例の斜視図であり、
(b)は突起部の一実施例の斜視図である。
【図5】(a)はメッキが完了した金属条の打ち抜き前
の平面図であり、(b)は打ち抜き後の金属条の平面で
ある。
【符号の説明】
1 スポットメッキ装置 3 金属条、 3a キャリヤ用穴 5 メッキ槽 6 供給ポンプ 7 メッキ部 10 支持体 11 ホイル 13 樹脂製部材、 13a 突起部、 13b
メッキ孔、 14 クッション 15 ガイドローラ 20 噴出機構 21 射出板 23 電極 23a アノード 25a ボルト 25b ナット 30 回収機構 31 巻取装置 40 押圧機構 41 ベルト 41a 溝 45 プーリ 47a 上部ローラ 47b 下部ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で複数のキャリア用穴が長手
    方向に穿設された長尺の金属条を、周囲に所定の間隔で
    所定の大きさに穿設された複数のメッキ孔と前記金属条
    に設けられた前記キャリヤ用穴に嵌合する突起部を有
    し、かつ、円周方向に回転自在に支持された円筒状の樹
    脂製部材をその両側から互いに対向するように位置する
    2つの剛性を有するホイルで挟持して構成されてなる支
    持体に密着させる工程と、 前記支持体に密着された前記金属条を、所定の張力で張
    架された無限ベルトにより押圧する押圧機構により該金
    属条の外側方向から押圧する工程と、 前記支持体の内側に配置され、2枚の射出板が互いに近
    接し所定の間隙を設けて接合されると共に、該間隙内に
    アノードが通電可能に設置された噴出機構の前記間隙内
    にメッキ液を流入させて、前記金属条が前記支持体に支
    持されている側とは反対の側から該金属条に向かってメ
    ッキ液を噴出しつつ前記アノードと前記金属条との間に
    通電して、前記金属条の前記メッキ孔に相当する位置の
    みをスポットメッキする工程と、そして、 スポットメッキが施された前記金属条を駆動装置により
    駆動される回収機構により順次巻き取り回収する工程
    と、 を含み構成される金属条へのスポットメッキ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスポットメッキ方法に
    おいて、 前記支持体の周面に穿設されたメッキ孔の外側に、メッ
    キ孔と同寸法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mmの弾
    性を有するクッションが貼り付けられていることを特徴
    とする金属条へのスポットメッキ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスポットメッキ
    方法において、 前記押圧機構の一部を構成する前記無限ベルトのうち前
    記支持体に密着された前記金属条と接する面には、噴出
    されたメッキ液を流出させるための溝が設けられている
    ことを特徴とする金属条へのスポットメッキ方法。
  4. 【請求項4】周囲に所定の間隔で所定の大きさに穿設さ
    れた複数のメッキ孔と、所定の間隔で複数のキャリア用
    穴が長手方向に穿設された長尺の金属条に設けられた前
    記キャリヤ用穴に嵌合する突起部を有し、かつ、円周方
    向に回転自在に支持された円筒状の樹脂製部材をその両
    側から互いに対向するように位置する2つの剛性を有す
    るホイルで挟持して構成されてなる支持体と、 前記支持体に密着された前記金属条を、所定の張力で張
    架された無限ベルトにより押圧する押圧機構と、 前記支持体の内側に配置され、2枚の射出板が互いに近
    接し所定の間隙を設けて接合されると共に、該間隙内に
    アノードが通電可能に設置された噴出機構と、そして、 スポットメッキが施された前記金属条を駆動装置により
    順次巻き取り回収する回収機構と、 を含み構成されるスポットメッキ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスポットメッキ装置に
    おいて、 前記支持体の周面に穿設されたメッキ孔の外側に、メッ
    キ孔と同寸法の孔を有する厚さ0.3〜0.7mmの弾
    性を有するクッションが貼り付けられていることを特徴
    とするスポットメッキ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のスポットメッキ
    装置において、 前記押圧機構の一部を構成する前記無限ベルトのうち前
    記支持体に密着された前記金属条と接する面には、噴出
    されたメッキ液を流出させるための溝が設けられている
    ことを特徴とするスポットメッキ装置。
JP10257940A 1998-09-11 1998-09-11 金属条へのスポットメッキ方法及びスポットメッキ装置 Pending JP2000087289A (ja)

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