JP2000086673A - 化学蒸着のための化合物およびその製造方法 - Google Patents

化学蒸着のための化合物およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学蒸着のための化合物およびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 式、H(R’)Al:L 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
たはパーフルオロアルキル基であり、Lは非共有電子対
をアルミニウムに与えることができる1以上のルイス塩
基であって、チオフェン、チオピラン、または、式II
またはIIIの有機アミンから選択される。〕 【化1】 〔式中、Rは、1〜4の炭素数を有するアルキル基であ
り;R、R、R21、R22、R23およびR24
はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭素数を有する
アルキル基であり;Xは酸素またはアルキル基を有する
窒素であり;mは2〜8の整数であり;kおよびlはそ
れぞれ独立して1〜3の整数であり;さらにnは1また
は2である。〕の有機金属化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、概して、金属膜の化学蒸着に使
用される化合物に関する。特に、本発明はアルミニウム
膜の化学蒸着において使用される先駆体化合物に関す
る。
【0002】半導体産業においては、技術的および材料
的発達は、半導体集積回路のような、小型化、高信頼
性、高速、高機能、および高集積のデバイスをもたらし
た。半導体デバイスの製造方法の発達とともに、ダイナ
ミックランダムアクセスメモリ(「DRAM」)のよう
な改良されたメモリデバイスの発達は速くなっている。
現在、64メガDRAMが大量生産されており、2,0
00年には、次世代半導体デバイスの新規製造方法、お
よびその大量生産が可能となり、256メガクラスメモ
リデバイス、および1ギガ(「G」)および4Gクラス
の高メモリデバイスが利用されることが予想される。
【0003】高記憶容量を有する次世代メモリデバイス
はメモリデバイス回路の小型化の結果であり、特に、ラ
インの幅を0.25、0.18および0.15ミクロン
(「マイクロメートル」)まで狭くすることによる。配
線材料としてアルミニウムを使用する半導体メモリデバ
イスにおける現在の配線方法は蒸着、すなわち、金属、
すなわちアルミニウム、自体が堆積に使用され所望の薄
膜を得る、スパッタ法によるものである。この方法は、
上述の狭いライン幅の達成において製造方法技術を限定
する。
【0004】アルミニウム(Al)金属配線を使用する
64メガDRAMの製造においては、スパッタ法が、ア
ルミニウムターゲットからのアルミニウムの堆積に使用
される唯一の方法である。上述の次世代メモリデバイス
においては、回路ライン幅は0.25マイクロメートル
より狭く、蒸着金属においては、コンタクトホール(c
ontact and via hole)のアスペク
ト比(深さ/直径)が大きく、よって、蒸着法における
スパッタリングの使用は適していない。
【0005】そのような問題を軽減するため、化学蒸着
(「CVD」)法を使用するアルミニウム配線方法が長
い間研究されてきた。この方法は、高いステップカバレ
ージを有し、また改良されたコンタクトホールの埋め込
み方法を有し、これらがこの方法の利点である。よっ
て、アルミニウムの蒸着(「Al−CVD」またはアル
ミニウム化学蒸着)によるアルミニウム配線は次世代ク
ラスメモリデバイスの製造のための技術の基礎となるで
あろう、そしてCVD法は避けられない方法であると考
えられる。
【0006】化学蒸着法を使用するアルミニウム膜堆積
においては、先駆物質として知られるアルミニウム化合
物がソース材料として使用された。化合物の化学特性お
よび選択はCVD法に非常に大きく影響し、さらにそれ
らは方法において最も重要な要素である。よって、堆積
方法の選択に先立ち、先駆物質の選択および開発は考慮
されるべき第1の要素であることが避けられない。先駆
物質の役割の重要性に拘わらず、CVD法を使用する金
属膜堆積方法は、次世代半導体デバイスの製造方法とと
もに開発されている。このため、Al−CVDのための
先駆物質の開発は遅れている。
【0007】Al−CVD法の開発の初期段階において
は、アルキルアルミニウム化合物が工業において広く使
用された。一般的に使用された典型的なアルキルアルミ
ニウム化合物はAl(CHの化学式で示されるト
リメチルアルミニウム、および、〔(CHCHC
Alの化学式で示されるトリイソブチルアルミ
ニウムである。1990年代には、化学蒸着法を使用す
るアルミニウム膜堆積のための先駆物質の開発が日本に
おいて大変活発であり、〔(CHAlH〕の化
学式で表される水素化ジメチルアルミニウムが開発さ
れ、さらにアメリカにおいて、H Al:N(CH
の化学式によって表されるジメチルエチルア
ミンアランが開発された。これらの化合物はAl−CV
D法における主要な先駆物質であった。
【0008】J.K.Ruffらのthe Journ
al of the American Chemic
al Society、1960における報告の後、試
験された化学化合物の間では、ジメチルエチルアミンア
ランが、1989年に、University of
MinnesotaのWayne Gladfelte
rによって合成された。ジメチルエチルアミン(N(C
)の合成は、報告の中の水素化アルミ
ニウム(AlH)とアルキルアミンから開発された錯
体化合物中には報告されていない。米国特許第5191
099号(Gladfelterら)はAl−CVD法
における先駆物質としてジメチルエチルアミンアランを
開示する。
【0009】水素化ジメチルアルミニウム、トリメチル
アルミニウム、およびトリイソブチルアルミニウムのよ
うな他の化学物質が開発され、そして1950年代以
来、種々の製品に広く使用されている。特に、水素化ジ
メチルアルミニウムはT.WartikらによってJo
urnal of American Chemica
l Society、1953,75,835に報告さ
れ、またトリメチルアルミニウムおよびトリイソブチル
アルミニウムは上述のものよりもより早く報告されてい
た。
【0010】1990年代よりも前に、これらの化合物
は充分に商業化されており、そして多くの産業分野で使
用されていた。それらは安価に得られることができ、さ
らに、それらは室温で液体であり、これらがこれらの化
合物の利点である。しかし、Al−CVD法において先
駆物質として使用されるとき、上述の化合物は問題を有
している。膜堆積温度は300℃以上で、400℃に近
い。この高堆積温度のせいで、蒸着法は非常に困難とな
り、また高温堆積は、堆積膜の電気抵抗を増加させる炭
素不純物を含むこととなり、これらは有害な欠点であ
る。
【0011】Al−CVD法におけるそのような問題を
軽減するために、水素化ジメチルアルミニウム先駆物質
および関連する技術が1980年代前半に開発された。
水素化ジメチルアルミニウムは高い蒸気圧(25℃で2
トル)を有し、その蒸着速度は速く、また室温で無色の
液体化合物である。また、都合の良いことには、反応ガ
スとして水素ガスを使用したときに、それは低温(30
℃)において蒸着させることができ、非常に純粋なアル
ミニウム膜を生じさせる。しかし、水素化ジメチルアル
ミニウムは、空気と接触すると爆発するアルキルアルミ
ニウム化合物である。よって、取り扱いが非常に困難で
あり、また、製造工程が非常に困難であり、低収率およ
び高コストとなる。
【0012】Al−CVD法における別の先駆物質とし
ては、水素化ジメチルアルミニウムの代わりにアラン
(AlH)誘導体が使用された。アラン誘導体の1つ
であるジメチルエチルアミンアランは、100〜200
℃の低温で高純度の蒸着膜を形成する。ジメチルエチル
アミンアランは室温で無色の化学物質であり、比較的高
い蒸気圧(25℃で1.5トル)を有する。水素化ジメ
チルアルミニウムと比較して、可燃性は幾分低くそして
比較的単純な工程で低コストで製造されることができ、
この点は有利である。
【0013】しかし、ジメチルエチルアミンアランは、
室温で、および30から40℃で行われる蒸着工程で、
熱的に不安定である。よって、貯蔵の間に容器の中で先
駆物質は徐々に分解する。この室温貯蔵の困難性は不利
な点である。このため、化学蒸着法の開発および再現
は、半導体デバイス製造方法において困難であった。
【0014】特定のアルミニウム化合物がAl−CVD
用途において、アルミニウム膜堆積用の公知の先駆化合
物の利点を保持しつつ、その問題を解決することが見出
された。本発明は、式 H(R’)Al:L (I) 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
たはパーフルオロアルキル基であり、Lは非共有電子対
をアルミニウムに与えることができる1以上のルイス塩
基であって、チオフェン、チオピラン、または、式II
またはIIIの有機アミンから選択される。〕
【0015】
【化4】
【0016】〔式中、Rは、1〜4の炭素数を有するア
ルキル基であり;R、R、R21、R22、R23
およびR24はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭
素数を有するアルキル基であり;Xは酸素またはアルキ
ル基を有する窒素であり;mは2〜8の整数であり;k
およびlはそれぞれ独立して1〜3の整数であり;さら
にnは1または2である。〕の有機金属化合物に関す
る。
【0017】本発明は、上記の有機金属化合物を含む蒸
着先駆物質組成物も提供する。本発明はさらに、基板上
にアルミニウム膜を蒸着する工程を含み、該アルミニウ
ム膜中のアルミニウムのソースが式 H(R’)Al:L 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
たはパーフルオロアルキル基であり、Lは非共有電子対
をアルミニウムに与えることができる1以上のルイス塩
基であって、チオフェン、チオピラン、または、式II
またはIIIの有機アミンから選択される。〕
【0018】
【化5】
【0019】〔式中、Rは1〜4の炭素数を有するアル
キル基であり;R、R、R21、R22、R23
よびR24はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭素
数を有するアルキル基であり;Xは酸素またはアルキル
基を有する窒素であり;mは2〜8の整数であり;kお
よびlはそれぞれ独立して1〜3の整数であり;さらに
nは1または2である。〕の有機金属化合物を含む蒸着
先駆物質である、アルミニウム膜形成方法に関する。
【0020】さらに、本発明は、式 H(R’)Al:L 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
たはパーフルオロアルキル基であり、Lは非共有電子対
をアルミニウムに与えることができる1以上のルイス塩
基であって、チオフェン、チオピラン、または、式II
またはIIIの有機アミンから選択される。〕
【0021】
【化6】
【0022】〔式中、Rは1〜4の炭素数を有するアル
キル基であり;R、R、R21、R22、R23
よびR24はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭素
数を有するアルキル基であり;Xは酸素またはアルキル
基を有する窒素であり;mは2〜8の整数であり;kお
よびlはそれぞれ独立して1〜3の整数であり;さらに
nは1または2である。〕の有機金属化合物の製造方法
であって、 a)ヘキサンまたはペンタン中で、R’Al[式中、
R’は前記の通りである]の式を有するトリアルキルア
ンモニウム、および水素化アルミニウムリチウムの懸濁
液を形成し、さらに b)懸濁液にルイス塩基を添加する工程を含む、製造方
法を提供する。
【0023】本発明は、半導体デバイスにおける配線と
してのアルミニウム膜の蒸着における先駆物質として役
立つ有機金属化合物、および該先駆化合物の製造方法に
関する。特に、該先駆体はシリコン基盤上の拡散バリア
層、または接着層上のアルミニウム金属膜の形成に有用
である。
【0024】本発明においては、アルミニウム中心金属
(aluminum metalcenter)に非共
有電子対を与えることができるルイス塩基が有用であ
る。好適なルイス塩基はチオフェン、チオピラン、およ
び、式IIまたはIIIの有機アミン誘導体を含む。例
えば、有機アミン誘導体としては、アルキルアジリジ
ン、アルキルアゼチジン、アルキルピロリジン、アルキ
ルピペリジン、アルキルヘキサメチレンイミン、アルキ
ルヘプタメチレンイミン、アルキルモルホリン、1,4
−ジアルキルピペラジンから選択される1以上の複素環
式アミン類を含む。
【0025】
【化7】
【0026】上述の式IIにおいては、Rは1〜4の炭
素数を有するアルキル基であり、R およびRはそれ
ぞれ独立して水素(H)または1〜2の炭素数を有する
アルキル基であり、さらにmは2〜8の整数である。R
はメチルまたはエチルが好ましい。
【0027】
【化8】
【0028】上述の式IIIにおいては、Rは1〜4の
炭素数を有するアルキル基であり、R21、R22、R
23およびR24はそれぞれ独立して水素(H)または
1〜2の炭素数を有するアルキル基であり、Xは酸素ま
たはアルキル基を有する窒素であり、さらにkおよびl
はそれぞれ独立して1〜3の整数である。式IIで示さ
れる化合物においては、好ましい化合物は式IVを有す
るアルキルアジリジン類、式Vを有するアルキルピロリ
ジン類、および式VIを有するアルキルピペリジン類で
ある。式IIIで示される化合物においては、好ましい
化合物は式VIIを有するアルキルモルホリン類、およ
び式VIIIを有するアルキルピペラジン類である。
【0029】
【化9】
【0030】上述の式IVにおいては、Rはメチルまた
はエチルであることが好ましく、R は水素またはメチ
ルであることが好ましい。RとRのどちらもメチルで
あることがより好ましい。
【0031】
【化10】
【0032】上述の式Vにおいては、Rは1〜4の炭素
数を有するアルキル基であり、R〜R10はそれぞれ
独立して水素(H)または1〜2の炭素数を有するアル
キル基である。式Vの好ましい化合物においては、
、R、R、R、RおよびR10がそれぞれ
独立して水素またはメチルであり、より好ましくはR
とRが水素であり、最も好ましくはRがメチル、エチ
ルまたはブチルである。1−メチルピロリジンおよび
1,4−ジメチルピロリジンが特に好ましい。
【0033】
【化11】
【0034】上述の式VIにおいては、Rは1〜4の炭
素数を有するアルキル基であり、さらにR11〜R20
はそれぞれ独立して水素(H)または1〜2の炭素数を
有するアルキル基である。式VIの好ましい化合物は、
Rがメチルまたはエチルであり、さらにR11
12、R14、R16、R18、R19およびR20
がそれぞれ独立して水素またはメチルである化合物であ
る。1−メチルピペリジン、1−エチルピペリジン、お
よび1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンが特
に好ましい。
【0035】
【化12】
【0036】上述の式VIIにおいては、Rは1〜4の
炭素数を有するアルキル基であり、さらにR25〜R
32はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭素数を有
するアルキル基である。式VIIの好ましい化合物は、
Rがメチルまたはエチルであり、さらにR25
26、R27、R28、R29、R30、R31およ
びR がそれぞれ独立して水素またはメチルである化
合物である。4−エチルモルホリンが特に好ましい。
【0037】
【化13】
【0038】上述の式VIIIにおいては、Rは1〜4
の炭素数を有するアルキル基であり、さらにR33〜R
40はそれぞれ独立して水素または1〜2の炭素数を有
するアルキル基である。式VIIIの好ましい化合物
は、Rがメチルまたはエチルであり、さらにR33、R
34、R35、R36、R37、R38、R39および
40がそれぞれ独立して水素またはメチルである化合
物である。Rがメチルであり、R33、R34
35、R36、R37、R38、R39およびR40
がそれぞれ水素であることがより好ましい。
【0039】式IIにより定義される化合物には、ルイ
ス塩基がアルキルピロリジンであるものがある。好まし
いアルキルピロリジンは式IXにより定義される。式I
Xの好ましい化合物は、R,R,R,R,R
およびR10のそれぞれが独立して水素またはメチルで
あるものである。式IXで定義される化合物としては、
以下のものが挙げられる:式Xを有する1,2−ジメチ
ルピロリジン、式XIを有する1−メチルピロリジン、
および式XIIを有する1−ブチルピロリジン。式II
により定義される化合物には、ルイス塩基が式VIを有
するアルキルピペリジンであるものがあり、好ましくは
アルキルピペリジンは式XIIIを有する。より好まし
くは、アルキルピペリジンは式XIVを有する1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン、式XVを有する
1−メチルピペリジン、および式XVIを有する1−エ
チルピペリジンである。
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】式IIIにより定義される化合物には、ル
イス塩基が式VIIで示されるアルキルモルホリンであ
るものがある。式VIIで定義される好ましい化合物と
しては、以下のものが挙げられる:式XVIIを有する
4−メチルモルホリン、および式XVIIIを有する4
−エチルモルホリン。さらに、式VIIIを有するアル
キルピペラジンにおいて、好ましいものは式XIXで示
される1,4−ジメチメピペラジンである。
【0043】
【化16】
【0044】すなわち、好ましい有機アミンは、1,2
−ジメチルピロリジン、1−メチルピロリジン、1−ブ
チルピロリジン、1,4−ジメチルピロリジン、1−メ
チルピペリジン、1−エチルピペリジン、1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン、4−メチルモルホリ
ン、4−エチルモルホリンおよび1,4−ジメチルピペ
ラジンである。
【0045】アルミニウム膜蒸着に用いられる式Iで示
されるアルミニウム化合物は反応式1で示される化学反
応に従って容易に製造されることができる。反応器内
の、トリアルキルアルミニウム(Al(R’))と水
素化アルミニウムリチウム(LiAlH)の混合物
に、室温でヘキサンまたはペンタンが添加され、懸濁液
を形成し、次いで、アルキルピロリジン、アルキルピペ
リジン、アルキルモルホリンおよびアルキルピペラジン
のようなルイス塩基「L」が添加され、本発明の化合物
が得られる。
【0046】
【化17】
【0047】上述の反応式1では、式Iにおいて定義さ
れるように、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキ
ルまたはパーフルオロアルキル基であり、Lはルイス塩
基であり、そしてnは1または2である。好ましくは
R’はメチルである。本発明において有用なルイス塩基
化合物の中では、1−メチルピロリジン、および1−エ
チルピペリジンが好ましい。よって、半導体デバイスに
おける配線材料としてのアルミニウム膜の化学蒸着のた
めの典型的な先駆物質は、式XXで示される1−メチル
ピロリジンジメチルアルミニウムハイドライド、および
式XXIで示される1−エチルピペリジンジメチルアル
ミニウムハイドライドである。本発明はこれら2つの化
合物に関連づけて説明され、すなわち、これらの化合物
のアルミニウム膜の化学蒸着のための使用について説明
される。
【0048】
【化18】
【0049】ジメチルアルミニウムハイドライドはアル
ミニウム膜の化学蒸着のための先駆体として公知であ
り、1980年代から使用されている。しかし、この化
合物の問題点はその大きな粘度であり、この粘度の問題
を解決すれば、バブラー(bubbler)または他の
液体移送システム(liquid deliverys
ystem)が移送システムとして使用された場合に、
適当な移送速度となるよう制御することができる。移送
速度制御の容易性は、半導体デバイスの製造において非
常に重要である。アルミニウム膜の化学蒸着プロセスの
再現性も重要である。そのような再現性はアルミニウム
化学蒸着プロセスの発展を可能とする。
【0050】ジメチルエチルアミンアラン、トリメチル
アルミニウムおよび水素化ジメチルアルミニウムなどの
ような、従来のアルミニウムCVD先駆化合物は水また
は空気と接触すると爆発的に発火する。本発明の化合物
は可燃性であるが、爆発的に発火せず、従来の先駆物質
よりも可燃性がより低く、よって、火事およびけがの危
険性が減少される。化合物の製造プロセスは容易に、危
険なく行うことができ、水素化ジメチルアルミニウムの
製造プロセスと比較すると、収率も高い。さらに、単位
あたりの製造コストも、水素化ジメチルアルミニウムよ
りも低い。したがって、本発明の化合物は、化学蒸着プ
ロセスを使用したアルミニウム膜蒸着の優れた先駆物質
であることが期待される。
【0051】本発明の化合物は室温で液体であり、バブ
ラーを使用することにより、方法の再現性に非常に大き
く関係する先駆化合物の移送速度の制御が蒸着プロセス
において容易に達成される。さらに、ダイレクトリキッ
ドインジェクター(direct liquid in
jector)または液体移送システムを使用する他の
化学蒸着方法においても容易に行われることができ、こ
れは有利な点である。化学蒸着プロセスにおいては、本
発明の化合物は基板に適用される熱エネルギー、プラズ
マまたはバイアスによって気化されることができる。
【0052】さらに、本発明者はダイレクトリキッドイ
ンジェクターおよび液体移送システムのような移送シス
テムで使用される公知の先駆物質溶液よりも、より利点
の大きい先駆化合物溶液を開発した。複素環式アミン
が、移送システムにおいて溶質である式Iの先駆化合物
の移送のための先駆物質溶液の製造のための溶媒として
使用された。複素環式アミン溶媒の例としては、1−メ
チルピロリジン、1−ブチルピロリジン、1−メチルピ
ペリジン、1−エチルピペリジン、4−メチルモルホリ
ン、4−エチルモルホリン、1,4−ジメチルピペラジ
ンなどを含む。溶媒としては1−メチルピロリジンが好
ましい。溶質および溶媒は様々な組み合わせで使用さ
れ、得られたアルミニウム化合物溶液は、アルミニウム
蒸着工程における効果的な先駆物質として使用されるこ
とができる。
【0053】アルミニウム膜蒸着において、従来の先駆
物質溶液と比較して広範囲の先駆物質を選択できるの
で、本発明の溶液は新たな方法の開発を可能にする。式
Iで示される上述の新規化合物の溶液は、溶媒として複
素環式アミンを用いて製造される。新規の先駆化合物溶
液は、水を含まず、純粋な溶媒であり、さらにルイス塩
基である複素環式アミンに、式Iで示される本発明の化
合物を溶解することによって製造されることができる。
反応の全体は、空気への暴露による化合物の劣化を防止
するため、窒素またはアルゴンストリームのような不活
性ガス雰囲気下で行われる。本発明の化合物および化合
物の溶液の製造は実施例に示される。
【0054】実施例1:1−メチルピロリジンジメチル
アルミニウムハイドライドの合成 212グラム(2.5モル)の無色の1−メチルピロリ
ジンが、室温で、撹拌しつつ、窒素ストリーム下、ペン
タン中の198グラム(2モル)のトリメチルアルミニ
ウムおよび95グラム(2モル)の水素化アルミニウム
リチウム粉末懸濁液に滴下された。反応熱が微小であ
り、反応器を冷却する必要がなかった。熱は反応の助け
となることができる。1−メチルピロリジンの添加後、
反応混合物は約5時間、室温で撹拌された。
【0055】反応の完了後、本発明の化合物である1−
メチルピロリジンジメチルアルミニウムハイドライド
は、窒素ストリーム中での濾過によって反応混合物から
分離され、無色の第1濾液を得た。フィルター上の副生
成物は充分な量のペンタンで2回洗浄され、次いで、洗
浄液は第1濾液に添加された。濾液中の全ての揮発性成
分は室温で真空下で除去され、無色の液体を得た。乾燥
された無色の濾液は、真空下(10−2トル)、45℃
で蒸留され、ドライアイスで冷却された受容器中で留出
物を凝縮した。無色の第1蒸留液は同様の方法で40℃
で処理し、精製され、高純度の1−メチルピロリジンジ
メチルアルミニウムハイドライドを250グラム得た。
【0056】反応式2に示される反応は1−メチルピロ
リジンジメチルアルミニウムハイドライドの製造に関す
るものであり、高度に精製された1−メチルピロリジン
ジメチルアルミニウムハイドライドはプロトン核磁気共
鳴(「NMR」)によって分析された。データおよび特
性は表1に示される。
【0057】
【化19】
【0058】実施例2:1−ブチルピロリジンの合成 実施例1に従って調製された、ペンタン中のトリメチル
アルミニウムおよび水素化アルミニウムリチウムの懸濁
液に、279グラム(2.2モル)の1−ブチルピロリ
ジンが室温で、窒素ストリーム中で滴下され、次いで、
混合物は加熱しながら5時間撹拌された。実施例1に従
って濾過した後、得られた濾液を乾燥し、無色の液体を
得た。乾燥された無色の液体化合物は、真空下(10
−2トル)、50℃で蒸留され、ドライアイス(−78
℃)で冷却された受容器に採取し、無色、高純度の1−
ブチルピロリジンジメチルアルミニウムハイドライドを
332グラム得た。反応式3に示される反応は1−ブチ
ルピロリジンジメチルアルミニウムハイドライドの製造
に関するものであり、合成された化合物はプロトン核磁
気共鳴によって分析された。データおよび観察された特
性は表1に示される。結果は、化合物が1−ブチルピロ
リジンジメチルアルミニウムハイドライドであることを
示した。
【0059】
【化20】
【0060】実施例3:1−メチルピペリジンジメチル
アルミニウムハイドライドの合成 実施例1に従って調製された、ペンタン中のトリメチル
アルミニウムおよび水素化アルミニウムリチウム懸濁液
に、218グラム(2.2モル)の1−メチルピペリジ
ンが室温で、窒素ストリーム下で滴下され、反応混合物
は5時間撹拌された。実施例1に従って濾過した後、得
られた無色の濾液を真空下で乾燥し、無色の液体を得
た。乾燥された無色の液体化合物は、真空下(10−2
トル)、45℃で蒸留され、蒸留液をドライアイス(−
78℃)で冷却された受容器に採取し、無色、高純度の
1−メチルピペリジンジメチルアルミニウムハイドライ
ドを280グラム得た。反応式4に示される反応は1−
メチルピペリジンジメチルアルミニウムハイドライドの
製造に関するものであり、合成された化合物はプロトン
核磁気共鳴によって分析された。データおよび観察され
た特性は表1に示される。結果は、化合物が1−メチル
ピペリジンジメチルアルミニウムハイドライドであるこ
とを示した。
【0061】
【化21】
【0062】実施例4:1−エチルピペリジンジメチル
アルミニウムハイドライドの合成 実施例1に従って調製された、ヘキサン中のトリメチル
アルミニウムおよび水素化アルミニウムリチウム懸濁液
に、249グラム(2.2モル)の1−エチルピペリジ
ンが室温で、窒素ストリーム下で滴下され、反応を実施
例1に従って行った。生成物を濾過、乾燥、蒸留し、無
色、高純度の1−エチルピペリジンジメチルアルミニウ
ムハイドライドを308グラム得た。反応式5に示され
る反応は1−エチルピペリジンジメチルアルミニウムハ
イドライドの製造に関するものであり、合成された化合
物はプロトン核磁気共鳴によって分析された。データお
よび観察された特性は表1に示される。結果は、化合物
が1−エチルピペリジンジメチルアルミニウムハイドラ
イドであることを示した。
【0063】
【化22】
【0064】実施例5:4−エチルモルホリンジメチル
アルミニウムハイドライドの合成 実施例1に従って調製された、ペンタン中のトリメチル
アルミニウムおよび水素化アルミニウムリチウム懸濁液
に、253グラム(2.2モル)の4−エチルモルホリ
ンが室温で、窒素ストリーム下で滴下され、反応を実施
例1に従って行った。反応完了後、反応生成物を分離
し、4−エチルモルホリンジメチルアルミニウムハイド
ライドを310グラム得た。反応式6に示される反応は
4−エチルモルホリンジメチルアルミニウムハイドライ
ドの製造に関するものであり、合成された化合物はプロ
トン核磁気共鳴によって分析された。データおよび観察
された特性は表1に示される。結果は、化合物が4−エ
チルモルホリンジメチルアルミニウムハイドライドであ
ることを示した。
【0065】
【化23】
【0066】実施例6:1,4−ジメチルピペラジンジ
メチルアルミニウムハイドライドの合成 実施例1に従って調製された、ペンタン中のトリメチル
アルミニウムおよび水素化アルミニウムリチウム懸濁液
に、250グラム(2.2モル)の1,4−ジメチルピ
ペラジンが室温で、窒素ストリーム下で滴下され、反応
を実施例1に従って行った。反応完了後、反応生成物を
分離し、1,4−ジメチルピペラジンジメチルアルミニ
ウムハイドライドを260グラム得た。反応式7に示さ
れる反応は1,4−ジメチルピペラジンジメチルアルミ
ニウムハイドライドの製造に関するものであり、合成さ
れた化合物はプロトン核磁気共鳴によって分析された。
データおよび観察された特性は表1に示される。結果
は、化合物が1,4−ジメチルピペラジンジメチルアル
ミニウムハイドライドであることを示した。
【0067】
【化24】
【0068】
【表1】
【0069】実施例7:1−メチルピペリジンの溶液中
の1−メチルピペリジンジメチルアルミニウムハイドラ
イドの合成 実施例3で得られた1−メチルピペリジンジメチルアル
ミニウムハイドライドの液体化合物80グラムに、20
グラムの純粋な1−メチルピペリジンを加え、無色の溶
液を得た。
【0070】実施例8 実施例1で得られた1−メチルピロリジンジメチルアル
ミニウムハイドライド、実施例4で得られた1−エチル
ピペリジンジメチルアルミニウムハイドライド、および
実施例7で得られた1−メチルピペリジンジメチルアル
ミニウムハイドライド溶液について、以下の手順により
アルミニウム膜蒸着に関して試験を行った。
【0071】試験1 実施例1および実施例4で合成された化合物である1−
メチルピロリジンジメチルアルミニウムハイドライド、
および1−エチルピペリジンジメチルアルミニウムハイ
ドライドのそれぞれがステンレススチールバブラーに添
加され、次いで40〜50℃に加熱された。アルゴンま
たは窒素ガスをキャリアガスとして使用し、溶液を通じ
て、流速100〜600SCCM(標準立方センチメー
トル/分)でバブルされた。
【0072】気化された先駆化合物は還元性水素ガス
(reducing hydrogen gas)で稀
釈され、40〜60℃に加熱されたステンレススチール
管を通して、膜蒸着のための基板を含む反応器に送られ
た。反応器の壁は40〜60℃に加熱され、先駆物質の
凝集を防止した。900オングストロームの厚さのTi
N(窒化チタン)層で蒸着された、2,000オングス
トロームの厚さのSiOを基板として使用した。基板
は高純度アルミニウムの蒸着のために、200から30
0℃に加熱された。蒸着アルミニウム膜はオージェ電子
分光法(AES:Auger electron sp
ectroscopy)によって不純物量を測定され、
蒸着アルミニウム膜が高純度膜であることが確認され
た。シートの抵抗は4点プローブ(4−point p
robe)で測定された。蒸着条件および分析データは
表2に示される。
【0073】
【表2】
【0074】試験2 実施例7に従って調製された先駆化合物溶液が、化学蒸
着法によるアルミニウム膜の形成に使用された。シリコ
ン基板は試験1で使用された基板と同じであり、基板温
度は200〜300℃であった。内直径5センチメート
ル、長さ30センチメートルのガラスチューブである反
応容器は、一方の端が閉ざされ、開放された端は真空ポ
ンプ(10−2トル)に結合された。先駆物質溶液が2
ミリリットル(「mL」)ガラス容器に満たされ、ガラ
ス容器は反応器内の閉ざされた端に置かれた。いくつか
の薄いシリコン片が反応器内に置かれた。先駆物質溶液
および基板は、独立した加熱線を用いて、それぞれ、4
5℃および200〜300℃に維持された。溶液および
基板を加熱しつつ、反応器は真空ポンプで10−2トル
の真空にされ、蒸着高純度アルミニウム膜を得た。蒸着
膜はオージェ電子分光法(「AES」)および4点プロ
ーブ試験によって試験された。アルミニウム膜が高純度
であると確認された結果が表3に示される。これは、本
発明の溶液が、液体先駆物質移送システムとしてのダイ
レクトリキッドインジェクターおよび液体移送システム
に適することをさらに示す。
【0075】
【表3】
【0076】本発明の化合物は、200〜300℃のよ
うな広範な基板温度で蒸着され薄膜を形成することがで
きる。また、シリコン基板上のアルミニウム膜の堆積速
度、抵抗、不純物量、接着強度および反射率は公知の先
駆物質を使用して得られたものよりも優れている。さら
に、本発明の先駆物質は、蒸着法におけるダイレクトリ
キッドインジェクターおよび液体移送システムで使用さ
れることができ、これも有利な点である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 H(R’)Al:L (I) 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
    たはパーフルオロアルキル基であり、 Lは非共有電子対をアルミニウムに与えることができる
    1以上のルイス塩基であって、チオフェン、チオピラ
    ン、または、式IIまたはIIIの有機アミンから選択
    される。〕 【化1】 〔式中、 Rは、1〜4の炭素数を有するアルキル基であり;
    、R、R21、R22、R23およびR24はそ
    れぞれ独立して水素または1〜2の炭素数を有するアル
    キル基であり;Xは酸素またはアルキル基を有する窒素
    であり;mは2〜8の整数であり;kおよびlはそれぞ
    れ独立して1〜3の整数であり;さらにnは1または2
    である。〕の有機金属化合物。
  2. 【請求項2】 有機アミンがアルキルアジリジン、アル
    キルアゼチジン、アルキルピロリジン、アルキルピペリ
    ジン、アルキルヘキサメチレンイミン、アルキルヘプタ
    メチレンイミン、アルキルモルホリンまたはアルキルピ
    ペラジンから選択される1以上である請求項1記載の化
    合物。
  3. 【請求項3】 有機アミンが1,2−ジメチルピロリジ
    ン、1−メチルピロリジン、1−ブチルピロリジン、1
    −メチルピペリジン、1−エチルピペリジン、1,2,
    2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−メチルモル
    ホリン、4−エチルモルホリンまたは1,4−ジメチル
    ピペラジンから選択される1以上である請求項2記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の有機金属化合物を含む蒸
    着先駆物質組成物。
  5. 【請求項5】 複素環式アミン溶媒をさらに含む請求項
    4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 複素環式アミン溶媒が1−メチルピロリ
    ジン、1−ブチルピロリジン、1−メチルピペリジン、
    1−エチルピペリジン、4−メチルモルホリン、4−エ
    チルモルホリンまたは1,4−ジメチルピペラジンから
    選択される1以上である請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 基板上にアルミニウム膜を蒸着する工程
    を含み、該アルミニウム膜中のアルミニウムのソースが
    式 H(R’)Al:L 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
    たはパーフルオロアルキル基であり、 Lは非共有電子対をアルミニウムに与えることができる
    1以上のルイス塩基であって、チオフェン、チオピラ
    ン、または、式IIまたはIIIの有機アミンから選択
    される。〕 【化2】 〔式中、 Rは1〜4の炭素数を有するアルキル基であり;R
    、R21、R22、R23およびR24はそれぞれ
    独立して水素または1〜2の炭素数を有するアルキル基
    であり;Xは酸素またはアルキル基を有する窒素であ
    り;mは2〜8の整数であり;kおよびlはそれぞれ独
    立して1〜3の整数であり;さらにnは1または2であ
    る。〕の有機金属化合物を含む蒸着先駆物質である、ア
    ルミニウム膜形成方法。
  8. 【請求項8】 有機金属化合物が基板に適用される熱エ
    ネルギー、プラズマまたはバイアスによって気化される
    請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 式 H(R’)Al:L 〔式中、R’は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
    たはパーフルオロアルキル基である、 Lは非共有電子対をアルミニウムに与えることができる
    1以上のルイス塩基であって、チオフェン、チオピラ
    ン、または、式IIまたはIIIの有機アミンから選択
    される。〕 【化3】 〔式中、 Rは1〜4の炭素数を有するアルキル基であり;R
    、R21、R22、R23およびR24はそれぞれ
    独立して水素または1〜2の炭素数を有するアルキル基
    であり;Xは酸素またはアルキル基を有する窒素であ
    り;mは2〜8の整数であり;kおよびlはそれぞれ独
    立して1〜3の整数であり;さらにnは1または2であ
    る。〕の有機金属化合物の製造方法であって、 a)ヘキサンまたはペンタン中で、R’Al[式中、
    R’は前記の通りである]の式を有するトリアルキルア
    ンモニウム、および水素化アルミニウムリチウムの懸濁
    液を形成し、さらに b)懸濁液にルイス塩基を添加する工程を含む、製造方
    法。
  10. 【請求項10】 有機アミンが1,2−ジメチルピロリ
    ジン、1−メチルピロリジン、1−ブチルピロリジン、
    1−メチルピペリジン、1−エチルピペリジン、1,
    2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−メチル
    モルホリン、4−エチルモルホリンまたは1,4−ジメ
    チルピペラジンから選択される1以上である請求項9記
    載の方法。
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