JP2000086480A - 荒れ肌改善化粧料 - Google Patents

荒れ肌改善化粧料

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JP2000086480A
JP2000086480A JP10254989A JP25498998A JP2000086480A JP 2000086480 A JP2000086480 A JP 2000086480A JP 10254989 A JP10254989 A JP 10254989A JP 25498998 A JP25498998 A JP 25498998A JP 2000086480 A JP2000086480 A JP 2000086480A
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cosmetic
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skin
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Taiji Nakagawa
泰治 中川
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】荒れ肌改善効果を持つ化粧料を提供する。 【解決手段】リン脂質、シリコン油と消炎剤を含有させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消炎剤による炎症
抑制効果に加え、安全性に優れるリン脂質、シリコン油
(リン脂質で形成されるシリコンエマルション)の被膜
効果により、使用感にも優れ、相乗的に優れた荒れ肌改
善効果を有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚の荒れ肌、炎症を防ぎ、
皮膚を健常な状態に修繕するために、様々な消炎剤が用
いられてきた。
【0003】しかしながら、複雑な混合系である化粧料
にこれらの消炎剤を配合しただけでは、炎症抑制効果が
充分に発揮されるものではない。また、一時的には皮膚
を健常な状態に保持することはできても、持続性は乏し
く、荒れ肌を修繕するには至らないという問題もある。
【0004】一方、従来、リン脂質は安全性の高い天然
由来素材として知られており、化粧料分野においても乳
化剤あるいは保湿剤として、クリーム、乳液、化粧水、
ファンデーション等に使用されている。
【0005】しかしながら、リン脂質を配合した従来の
製剤では炎症抑制効果は得られず、持続的な荒れ肌改善
効果も得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の欠
点を解消すべく鋭意検討を行った結果、リン脂質とシリ
コン油からなるリン脂質シリコンエマルジョンが、炎症
付近に安全性の高い被膜を形成し、消炎剤との相乗効果
により荒れ肌改善効果が格段に向上することを見出し、
本発明を完成した。したがって、本発明の目的とすると
ころは、安全性も高く、非常に優れた荒れ肌改善効果を
持ち、さらに使用感にも優れた新規荒れ肌改善化粧料を
提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、成分
(A)としてのリン脂質と成分(B)としてのシリコン
油と成分(C)としての消炎剤を含有することを特徴と
する荒れ肌改善化粧料によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の通り
詳説する。本発明に用いられる成分(A)のリン脂質
は、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール
アミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセ
ロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン
脂質等が挙げられ、これらの類似品あるいはこれらを含
有する組成物、すなわち大豆レシチン、卵黄レシチン
等、あるいはそれらの水素添加物も挙げられる。
【0009】本発明においては、上記のリン脂質を一種
又は二種以上組み合わせて用いることができる。成分
(A)のリン脂質の配合量としては、化粧料の総量を基
準として0.01〜10.0重量%が好ましく、更に好
ましくは0.1〜5.0重量%であり、最適には0.2
〜3.0重量%である。0.01〜10.0重量%のと
き、剤型の安定性及び感触面で好ましく、更に0.1〜
5.0重量%であるとその傾向が著しく、更に0.2〜
3.0重量%であると更にその傾向が著しい。
【0010】本発明で用いられる成分(B)のシリコン
油は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。
【0011】本発明においては、上記のシリコン油を一
種又は二種以上組み合わせて用いることができる。成分
(B)のシリコン油の配合量としては、化粧料の総量を
基準として0.01〜80.0重量%が好ましく、更に
好ましくは0.02〜40.0重量%が好ましい。0.
01〜80.0重量%のとき被膜形成能及び感触面で好
ましく、更に0.02〜40.0重量%であるとその傾
向が著しい。
【0012】本発明で用いられる成分(C)の消炎剤は
一般的に炎症抑制効果を有する物質であり、グリチルリ
チン酸塩、グリチルレチン酸誘導体等が挙げられ、これ
らを含有する組成物、さらには、甘草抽出末、甘草エキ
ス等も挙げられる。
【0013】本発明においては、上記の消炎剤を一種又
は二種以上組み合わせて用いることができる。成分
(C)の消炎剤の配合量としては、化粧料の総量を基準
として0.0001〜10.0重量%が好ましく、更に
好ましくは0.001〜5.0重量%が好ましい。0.
0001〜10.0重量%のとき炎症抑制効果及び安定
性において好ましく、更に0.001〜5.0重量%で
あるとその傾向が著しい。
【0014】本発明の化粧料には、上述した成分のほか
にも、皮膚外用剤や化粧料に配合される成分、例えば、
油剤、界面活性剤、粉体、顔料、染料、水溶性高分子、
紫外線吸収剤、防腐剤、香料等を、本発明の効果を妨げ
ない範囲内で、適宜配合することができる。
【0015】本発明は、通常化粧品として用いられるク
リーム、乳液、化粧水、美溶液、ファンデーション等の
剤型に応用できる。
【0016】本発明の化粧料の形態としては、粉末、顆
粒状、固形、半固形、液状、ペースト状、ゲル状等化粧
料に一般に使用されている形態であればいずれでも良い
が、特に液状、ゲル状が好ましい。
【0017】本発明の化粧料は、例えば次のようにして
調整することができる。水溶性成分と油溶性成分をそれ
ぞれ80℃で加温溶解し、水溶性成分を油溶性成分に徐
々に添加し、混合した。次いで、攪拌しつつ室温まで冷
却して化粧料を得る。
【0018】以下、実施例によって本発明を更に詳細に
説明する。
【0019】
【実施例】実施例に先立って、本発明の評価に用いた
(1)荒れ肌改善効果試験、(2)保湿効果試験(TW
L値低減率)、(3)実用テスト(使用感)の方法につ
いて記載する。
【0020】(1)荒れ肌改善効果試験方法 下脚に、荒れ肌、乾燥肌などを訴える中高年女子被験者
(30〜50才)20名を対象として、4週間連続塗布
した効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日1
回約1gの試料を5×10cm面に塗布し、塗布開始前
及び塗布終了3日後の皮膚の状態を表1の皮膚乾燥度の
判定基準により肉眼判定した。なお、右側下脚は試料を
塗布せず対照とした。
【0021】
【表1】
【0022】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば、+→−、++→±)を有効、1段階改善された場
合をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験
結果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
【0023】(2)保湿効果試験(TWL値低減率) 前述の荒れ肌改善効果試験開始前及び終了後の被験者皮
膚を対象とした。4週間連続塗布前及び塗布終了後3日
目にTWL値を測定し、これらの値からTWL値の低減
率(水分保持機能亢進効果)を下記のように算出して保
湿効果を調べた。
【0024】(TWL値の測定法)密閉した皮表上の空
気の一定時間内の湿度変化を電気抵抗に変換して測定す
る方法を用いた。すなわち、被験者の皮表を測定用セル
で密閉し、セルに強制乾燥した空気を通気してセル内を
乾燥空気で充分置換した後、乾燥空気の通気を停止して
その時点でのセル内の相対湿度RHS (%)で求め、次
いで10分間放置して再びセル内の相対湿度RH
10(%)を測定し、この時の湿度変化から次の式により
TWL値(mg/cm2 /hr)を算出した。 TWL値=[(RH10−RHS )×Dt×V×6]/
(S×100) 但し、Dt:測定温度下(t℃)での空気中の飽和水蒸
気の密度(mg/l) V :セルの容積(l) S :測定面積(cm2
【0025】(TWL値の低減率)TWL値の低減率
は、試料塗布前後のTWL値、TWLA及びTWLBを
次の式に代入して算出した。 TWL値低減率(%)=(1−TWLB/TWLA)×
100 TWLA:試料塗布前のTWL値 TWLB:試料塗布終了後3日目のTWL値 TWL値の低減率が20%以上の場合を「有効」、低減
率が20%未満の場合を「無効」とした。試験結果は、
20人中の「有効」であった被験者の人数で表示した。
【0026】(3)実用テスト(使用感) 前述の荒れ肌改善効果試験の、終了後3日目の効果を評
価した。試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の
各項目に対して、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚が滑
らかになった」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人
数で示した。
【0027】実施例1 表2の組成に基づいて、下記の製法に従い、本発明の荒
れ肌改善化粧料を調整する。
【0028】(調整法)(A)成分と(B)成分をそれ
ぞれ80℃で加温溶解し、(A)成分を(B)成分に徐
々に添加し、混合した。次いで、攪拌しつつ室温まで冷
却して化粧料を得た。
【0029】
【表2】
【0030】実施例2 表3の組成に基づいて、常法により本発明の化粧料を調
整した。
【0031】
【表3】
【0032】比較例1 表4の組成に基づいて、常法により本発明の化粧料を調
整した。
【0033】
【表4】
【0034】比較例2 表5の組成に基づいて、常法により本発明の化粧料を調
整した。
【0035】
【表5】
【0036】比較例3 表6の組成に基づいて、常法により、本発明の化粧料を
調整した。
【0037】
【表6】
【0038】実施例と比較例の各化粧料について実施し
た前記各試験の結果を表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】表7からわかる通り、本発明の実施例1〜
2の化粧料は、本発明の必須条件を満たさない比較例1
〜3の化粧料と比べて、諸特性の全てに亘って優れてい
た。
【発明の効果】
【0041】以上記載のように、本発明の荒れ肌改善化
粧料は、皮膚の水分保持機能を持続的に亢進、維持する
効果が高く、相乗効果により荒れ肌改善効果を持ち、実
用上の使用感にも優れた荒れ肌改善化粧料を提供するこ
とは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A)としてのリン脂質と成分
    (B)としてのシリコン油と成分(C)としての消炎剤
    を含有することを特徴とする荒れ肌改善化粧料。
JP10254989A 1998-09-09 1998-09-09 荒れ肌改善化粧料 Pending JP2000086480A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009110205A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 ナガセケムテックス株式会社 ヒアルロン酸増量剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110205A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 ナガセケムテックス株式会社 ヒアルロン酸増量剤
JP5561614B2 (ja) * 2008-03-04 2014-07-30 ナガセケムテックス株式会社 ヒアルロン酸増量剤

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