JP2000085832A - 易開封手段を備えた包装体 - Google Patents
易開封手段を備えた包装体Info
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Abstract
コストで実現する。 【解決手段】 プラスチックフィルムからなる包装体1
の開封予定位置に切り込み3を設けると共に、この切り
込みを覆うようにプラスチックフィルムからなる開封片
2の一部2Aをヒートシールにより包装体上に固着す
る。
Description
段に関し、特に各種の食品の包装体に最適な易開封手段
に関する。
種の食品の包装体としてプラスチックフィルムが使用さ
れているが、紙製の包装体と異なりこの種の包装体は強
度を有するので、包装後に需要者においてそれを手で引
き裂いて開封することは困難である。そこで、このよう
な引き裂きを支援する手段(以下、「易開封手段」と称
する。)が過去提案されている。
て、包装体の裏側にテープ状の開封片を固着すると共
に、この開封片の端部を包装体の表側に露出し、需要者
において開封片の端部を引っ張り上げることにより、開
封片により包装体を分断して引き裂こうというものがあ
る。
けると共に、この切り込みを覆うように開封片の一部を
粘着層や熱により活性化する感熱接着層等の接着剤によ
り包装体上に固着し、需要者において開封片の端部を引
っ張り上げることにより、それにつられて切り込みを始
点として包装体を引き裂こうというものがある。
前者の従来手段においては次のような問題があった。 包装体の裏側に位置させた開封片により包装体を分断
して引き裂く関係上、開封片の幅を狭く構成せざるを得
ないので充分な強度を得られず、包装体の表面に表示用
のラベルが固着されている際はこのラべルが開封片によ
り包装体の分断を妨害し、開封片が途中で切断されてし
まう。 上記の場合、ラベルに切り込み等の分断手段を予め設
けておく発明が提案されているが(この点に言及した公
知例としては例えば実開平9−469号。)、そのため
のコストを要することとなった。 開封片を包装体の裏側に接着剤等により固着させてお
くので、食品を包装する場合には接着剤による食品への
影響を考慮しなくてはならなかった。 開封片を予め包装体の裏側に接着剤等により固着しな
くてはならないので包装工程が複雑となり、自動化の妨
げになり、包装コストが上昇した。
うな問題があった。 開封片を包装体に固着する接着剤を粘着層として開封
片に予め設けている場合は、固着にあたって剥離する保
護紙を開封片の粘着層に設けるが、この保護紙を剥離し
易くするためのこしを与えるために開封片の厚みを厚め
に設定しなくてはならず、材料に無駄が生じた。 粘着層が包装体の無関係の部分に付着し、不用意に包
装体を引き裂いてしまうおそれがあった。 上記の場合、接着剤を感熱接着層として開封片に予め
設ける場合には保護紙の問題は解消するが、製造工程に
おける部材の保管上の温度管理を厳密に行わないと、感
熱接着層が不用意に活性化してしまうおそれがあった。 何れの手段の場合も、接着剤により透明性を損ない包
装の見栄えを損なうおそれがあった。 接着剤を粘着層とした場合は事前の保護紙の剥離工程
が、同じく感熱接着層とした場合は事前の保護紙の加熱
工程が必要となり、包装工程が複雑となり、自動化の妨
げになる問題があった。
術の問題点に鑑みて創作されたものであり、プラスチッ
クフィルムからなる包装体の開封予定位置に切り込みを
設けると共に、この切り込みを覆うようにプラスチック
フィルムからなる開封片の一部をヒートシールにより包
装体上に固着することにより易開封手段としている。
す図である。図中符号1はプラスチックフィルムからな
る包装体であり、ここでは延伸ポリプロピレン、無延伸
ポリプロピレン、共押し出し多層ポリプロピレン製のも
のを想定している。
る開封片であり、ここでは延伸ポリプロピレンやポリエ
チレン製フィルムにヒートシール性能の優れた樹脂を塗
布したパートコーテッドフィルムや、延伸ポリプロピレ
ンとヒートシール性能の優れたポリプロピレンを共押し
出しした多層フィルムを想定している。
封片2を固着した状態を示す図であり、包装体の開封予
定位置に切り込み3を設けると共に、この切り込みを覆
うように開封片2の一部2Aをヒートシールにより包装
体上に固着している。尚、この際、開封片2の他端側2
Bは開封の際の摘み部分とするためにヒートシールを行
わず、包装体1より浮かしている。
要者において開封片2の一端2Bを指先で摘んで引っ張
り上げることにより、それにつられて切り込み3を始点
としてヒートーシールにより開封片と一体化した包装体
1が引き裂さかれて開封が実現される(図2、4乃至6
参照)。この場合、切り込み3は包装体1を引き裂くた
めのきっかけを与える始点の機能を果たすが、切り込み
3の形状には特に制限はない。この実施例においては弧
状のものを、図8においては山状のものを、図9におい
ては×状のものを例示しているが、この他の形状であっ
てもよいことは勿論であり、形状を特定できない単なる
傷状のものであってもよい。
2は長尺のものを巻き取って用意しておき、これを包装
の度に順次繰り出して、所要の全長で切断して包装体1
にヒートシールにより固着する。
ある。この実施例においては、表示用ラベルRを固着し
た包装体1を開封する場合の易開封手段を想定してい
る。定型的な印刷が施された包装体本体とは別に、製造
日、価格、バーコード等の表示を印刷したラベルを別体
として用意し、これを包装体本体に固着することが広く
行われてる。この場合、例えばおにぎりのように内容物
が小さい場合は、ラベルが包装体のかなり面積を占め、
ラベルも同時に引き裂かなければ包装体を開封できない
場合がある。この実施例の易開封手段はこのような場合
に特に有用である。
状態を示す図であり、包装体の開封予定位置に切り込み
3を設けると共に、この切り込みを覆うように開封片2
の一部2Aをヒートシールにより包装体上に固着してい
る。この際、開封片2の他端側2Bは開封の際の摘み部
分とするためにヒートシールを行わず、包装体1より浮
かしている。一方、表示用のラベルRは固着された開封
片2の上から包装体1に粘着層等の手段により固着され
る。従って、この場合、開封片2の幅は表示用のラベル
Rの幅より狭く構成されなければならない。
要者において開封片2の一端2Bを指先で摘んで引っ張
り上げることにより、それにつられて切り込み3を始点
としてヒートーシールにより開封片と一体化した包装体
1が引き裂さかれ、同時に表示用のラベルRは開封片に
より分断されてやはり引き裂かれて開封が実現する。こ
の場合、ヒートシールにより包装体1へ固着された開封
片2は同種素材同士の融着により固着部分において包装
体1と一体化し、包装体1を引き裂いた際に、引き上げ
た開封片の裏面には包装体1の引き裂かれ片が一体化し
て融着されている。従って、引き上げた開封片は包装体
と合体した厚みを有する非常に強固なものとなり、その
まま引き上げてもラベルRの剛性に屈して切断されるこ
となく、逆にラベルRを分断してそれを引き裂く作用を
生じることとなる。この作用はこの発明の易開封手段に
特有のものである。
段は次の特有の効果を奏する。 開封片に粘着層や感熱接着層を設けず、ヒートシール
により包装体に固着するので、開封片を薄手のポリプロ
ピレンで構成することができ、材料コストを軽減するこ
とが可能となる。
状態で保管して、包装の都度の繰り出して切断し、ワン
タッチで包装体に固着できるので、所要寸法に予め裁断
してその都度保護紙を剥離しなくてはならなかった粘着
層を設けたものや、温度管理を誤ると不用意に活性化し
て粘着してしまう感熱接着層を設けたものに比し、製造
工程を大幅に簡略化することができ、製造コストを軽減
することが可能となる。
性に優れ、包装体の見栄えがよい。
で、内部の食品への影響を考慮する必要がない。
着されるので、固着前及び開封後において粘着性を有す
ることがなく、他の部分に不用意に付着してしまうこと
がない。
開封片は同種素材同士の融着により固着部分において包
装体と一体化して非常に強固となるので、ラベルを上に
固着している場合でも、ラベルを分断して引き裂くこと
が可能となるので、従来技術のようにラベルに切り込み
等の分断手段を予め設けておくことが不要となりコスト
を低減できる。
前の斜視図。
平面図。
平面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 プラスチックフィルムからなる包装体の
開封予定位置に切り込みを設けると共に、この切り込み
を覆うようにプラスチックフィルムからなる開封片の一
部をヒートシールにより包装体上に固着したことを特徴
とする易開封手段を備えた包装体。 - 【請求項2】 包装体と開封片を同素材とした請求項1
記載の易開封手段を備えた包装体。 - 【請求項3】 開封片の幅を包装体に固着されるべき表
示用ラベルの幅より狭く構成すると共に、この表示用ラ
ベルを包装体上に固着された開封片の上から包装体に固
着した請求項1又は2記載の易開封手段を備えた包装
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26904998A JP3567757B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 易開封手段を備えた包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26904998A JP3567757B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 易開封手段を備えた包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085832A true JP2000085832A (ja) | 2000-03-28 |
JP3567757B2 JP3567757B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=17466972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26904998A Expired - Lifetime JP3567757B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 易開封手段を備えた包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3567757B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107054873A (zh) * | 2017-04-27 | 2017-08-18 | 广州易键电子科技有限公司 | 一体式撕手保护膜 |
JP2021041965A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 朋和産業株式会社 | 食品用包装材 |
-
1998
- 1998-09-08 JP JP26904998A patent/JP3567757B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107054873A (zh) * | 2017-04-27 | 2017-08-18 | 广州易键电子科技有限公司 | 一体式撕手保护膜 |
JP2021041965A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 朋和産業株式会社 | 食品用包装材 |
JP7458160B2 (ja) | 2019-09-10 | 2024-03-29 | 朋和産業株式会社 | 食品用包装材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3567757B2 (ja) | 2004-09-22 |
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