JP3162287B2 - 字消しの包装構造および字消し - Google Patents

字消しの包装構造および字消し

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JP3162287B2
JP3162287B2 JP07144896A JP7144896A JP3162287B2 JP 3162287 B2 JP3162287 B2 JP 3162287B2 JP 07144896 A JP07144896 A JP 07144896A JP 7144896 A JP7144896 A JP 7144896A JP 3162287 B2 JP3162287 B2 JP 3162287B2
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康男 松前
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、字消しの包装構造
および字消しに関し、さらに詳細には、ゴム製、プラス
チック製等の字消しにおいて、その表面を被覆包装する
極薄プラスチックフィルム等の包装フィルムを破断開封
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉛筆等の筆記具による誤字や誤
記などを消去する字消しは、ゴム製、プラスチック製ま
たは熱可塑性エラストマー製の字消し本体が、紙製また
はプラスチック製のカバー部材により被覆される基本構
造を備えるとともに、その製造時から使用時までの間の
流通過程における輸送・保管等の便宜や汚れ付着等の防
止目的から、極薄プラスチックフィルム等の包装フィル
ムにより全周が被覆包装されている。
【0003】したがって、需要者においては、その使用
に際して、上記包装フィルムを破断除去することになる
が、字消しにはこの破断開封の便宜を考慮した包装構造
が採用されている。
【0004】従来の一般的な包装構造は、字消し本体を
包む無色透明な包装フィルムの裏面側内部に、開封用の
破断テープ(またはリボン)が接着されてなり、この破
断テープを手指にて引張り操作することにより、上記包
装フィルムが破断開封される構成とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の包装構造においては、破断テープの使用によ
る材料コストの上昇を招くとともに、その製造工程にお
いても、包装フィルムに破断テープを接着するための工
程が必要で、工程数の増加を招き、結果として、製造コ
ストの上昇を招くといった問題があった。
【0006】この問題は、上述した字消しに限られず、
製品コストが安価で多量生産品であるすべての小型固体
物品に共通するものであり、その改良が要望されてい
た。
【0007】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、プラスチ
ック字消し等の字消しの包装において、破断テープを用
いず、材料コストさらには製造コストの低減化を図るこ
とが可能な包装構造を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的とするところは、
このような包装構造を備えた字消しを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の包装構造は、ゴム製、プラスチック製等の
字消しの表面を極薄プラスチックフィルム等の包装フィ
ルムにより被覆包装する構造であって、上記包装フィル
ムに、弱強度部が上記字消しの一周方向の全周にわたっ
て形成されるとともに、この弱強度部は、上記字消しの
弾性変形時に生じる引張力により破断し得る強度を備え
てなり、上記字消しを弾性変形させることにより、上記
包装フィルムが上記弱強度部に沿って破断される構成と
されていることを特徴とする。
【0010】好適な実施態様として、上記弱強度部は、
上記字消しの一周方向の全周にわたって線状に形成さ
れ、または帯状に形成される。
【0011】また、本発明の字消しは、上述のいずれか
の包装構造を備える例えばゴム製、プラスチック製また
は熱可塑性エラストマー製のものである。
【0012】本発明の包装構造を備えた字消し例えばプ
ラスチック字消しにおいて、使用者は、手指にて字消し
本体を例えば下側方向へわずかに弾性変形させることに
より、包装フィルムが上記弱強度部に沿って破断され
て、包装フィルムが開封される。
【0013】本発明は、被包装物である字消し自体の弾
性変形を利用することにより、破断テープを一切用いず
に、包装フィルムを破断開封することができ、簡易かつ
確実な開封動作が実現する。
【0014】また、従来のような破断テープ材料が全く
不要となる結果、使用材料の減少を図るとともに、この
破断テープを包装フィルムに接着するための工程も不要
となり、工程数の減少が図られる。
【0015】したがって、字消しの包装における材料コ
ストさらには製造コストの低減化を図ることが可能で、
特に上記字消しのように、製品コストが安価で多量生産
品である字消しにおいて顕著な効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】実施形態1 本発明に係る包装構造を備える字消しを図1および図2
に示し、この字消しは、具体的には、鉛筆等の筆記具に
よる誤字や誤記などを消去するためのプラスチック製の
字消し、いわゆるプラスチック字消しまたはプラスチッ
ク消しゴムである。
【0018】この消しゴムは、字消し本体1の外周がカ
バー部材2により被覆されるとともに、さらにその外周
全体が包装フィルム3により被覆包装されてなる。
【0019】字消し本体1はプラスチック製の直方体形
状のものであって、従来周知のように、塩化ビニル等の
プラスチック材料に可塑剤や顔料を加えて成形されてな
る弾性物品である。また、カバー部材2は、紙製または
プラスチック製の帯状板材が上記字消し本体1の外周に
巻装されてなる。
【0020】包装フィルム3は、製造者による字消しの
製造時から一般需要者(使用者)による字消しの使用時
までの間の流通過程における保護被膜を暫定的になすも
のである。この包装フィルム3は、例えばセロハン、ポ
リプロピレン等の極薄プラスチックフィルムからなる無
色透明のものであり、その包装構造は、需要者による破
断開封の便宜を考慮した破断部5を備えている。
【0021】この破断部5は、上記字消し本体1の持つ
弾性を利用した弱強度部の形態とされ、包装フィルム3
の一周方向全周にわたって、つまり、図示のごとく字消
し本体1の横方向全周にわたって形成された線状のもの
である。
【0022】図示の弱強度部5は、図2(a) に示すよう
に、包装フィルム3を断続的に貫通するスリット穴また
は切れ目5a,5a,…が直線状に配されてなるミシン
目の形態とされている。
【0023】この弱強度部5は、包装フィルム3に加え
られる所定の引張力により破断し得るように設計されて
いる。具体的には、上記切れ目5a,5a,…の長さ寸
法および間隔寸法は、通常の取扱い時には上記弱強度部
5が容易に破断せず、一方、字消し本体1を手指により
弾性変形させたときの上記包装フィルム3に加わる引張
力によって、上記弱強度部5が破断し得る程度に、包装
フィルム3の材質、厚さおよび引張強度等を考慮して設
定される。
【0024】また、包装フィルム3としてポリプロピレ
ン製の極薄延伸フィルムを用いる場合など、包装フィル
ム3の張力の強さに方向性がある場合には、上記弱強度
部5の配行方向を、例えば包装フィルム3の張力の強い
方向に垂直な方向とするなど適宜選択することにより、
弱強度部5の破断をより容易かつ確実に行える構成とす
ることも可能となる。
【0025】上記穴5a,5a,…の形成方法は従来周
知のものでよく、例えば、字消し本体1に被覆包装前あ
るいは被覆包装後の包装フィルム3に、ローレット加工
等の適宜の加工方法を用いて形成される。
【0026】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、手指にて字消し本体
1を例えば図2(b) の下側方向へわずかに弾性変形させ
ることにより、包装フィルム3が上記弱強度部5に沿っ
て破断される結果、包装フィルム3が開封される(図1
(b) 参照)。
【0027】実施形態2 本実施形態は図3に示されており、実施形態1における
弱強度部5の構造を若干改変したものである。
【0028】すなわち、本実施形態の弱強度部15は、
その断面形状が図3(b) に示すような断続的な線状凹部
15a,15a,…が直線状に配列されてなる破線状の
凹線の形態とされている。この弱強度部15も、実施形
態1と同様、字消し本体1をわずかに弾性変形させるこ
とにより包装フィルム3に加わる引張力で、上記弱強度
部5が破断する構造とされている。
【0029】具体的には、上記線状凹部15a,15
a,…の長さ寸法、間隔寸法および深さ寸法は、通常の
取扱い時には上記弱強度部5が容易に破断せず、一方、
字消し本体1を手指により弾性変形させたときの上記包
装フィルム3に加わる引張力によって、上記弱強度部5
が破断し得る程度に、包装フィルム3の材質、厚さおよ
び引張強度等を考慮して設定される。
【0030】しかして、以上のように構成された弱強度
部15にあっては、包装フィルム3自体に穴が存在しな
いことから、包装フィルム3の保護被膜としての機能が
より完全な形で発揮され得る。
【0031】なお、図示しないが、上記弱強度部15
は、上記の基本的設計条件が満たされる限り、包装フィ
ルム3を連続的に薄肉とする凹線の形態、つまり、包装
フィルム3が上記線状凹部15aと同じ肉厚になるよう
な凹線の形態としても良い。その他の構成および作用は
実施形態1と同様である。
【0032】実施形態3 本実施形態は図4および図5に示されており、実施形態
1における弱強度部5の構造をさらに改変したものであ
る。
【0033】すなわち、本実施形態の弱強度部25は、
実施形態1の弱強度部5が2箇所に平行に配される構造
とされたものである。具体的には、この弱強度部25
は、上記弱強度部5と同様なミシン目の形態(図2(a)
参照)とされた破断線部25aが、包装フィルム3の一
周方向全周にわたって、つまり、図示のごとく字消し本
体1の横方向全周にわたって2本平行に配列されて、破
断帯の形態とされている(図5(a) 参照)。
【0034】これに対応して、上記破断帯25の開放側
端部つまり開封端25bは手持ち操作可能な舌片状の操
作片とされ、破断帯25の破断開封操作が容易な形態と
されており、好ましくは、その視認性を高めるため、他
の包装フィルム3の部分(本実施形態においては無色透
明)と異なる着色が施されても良い。また、上記破断線
部25aの具体的設計条件は、実施形態1の弱強度部5
と同様である。
【0035】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、上記破断線部25
a,25aを利用して、実施形態1と同様な破断開封が
できることはもちろん、従来の開封用の破断テープ(ま
たはリボン)と同様な作用もなす。
【0036】すなわち、使用者は、破断帯25の操作片
25bを手指にて持って周方向へ引くことにより、破断
線部25a,25aに沿って破断される結果、包装フィ
ルム3が開封される(図4(b) 参照)。
【0037】以上により、本実施形態においては、使用
者の好みに応じていずれか一方の破断開封方法を選択す
ることができる。
【0038】なお、破断帯25の形態とされることに対
応して、上記破断線部25a,25aの平面配列形状
は、例えば図5(b) 、(c) または(d) に示すような形態
とされるなど適宜設計可能であり、また、その断面形状
も、実施形態2の弱強度部15のように、破線状の凹線
の形態(図3(b) 参照)とされたり、連続的に薄肉とす
る凹線の形態(図示省略)とされても良い。その他の構
成および作用は実施形態1と同様である。
【0039】実施形態4 本実施形態は図6に示されており、包装フィルム3が実
施形態3と同様な帯状の弱強度部35を備えるものであ
る。
【0040】この弱強度部35は、図6(b) に示すよう
に、包装フィルム3の他の部分よりも薄肉とされて、包
装フィルム3の一周方向全周にわたって、つまり、図示
のごとく字消し本体1の横方向全周にわたって形成され
た帯状のものである。
【0041】この弱強度部35の設計条件も、実施形態
1と同様、字消し本体1をわずかに弾性変形させること
により包装フィルム3に加わる引張力で、上記弱強度部
35が破断する構造とされている。
【0042】しかして、以上のように構成された弱強度
部35にあっては、実施形態1と同様の操作により、つ
まり、手指にて字消し本体1をわずかに弾性変形させる
ことにより、包装フィルム3が上記弱強度部35に沿っ
て破断される結果、包装フィルム3が開封される。
【0043】また、本実施形態においても、実施形態2
と同様、包装フィルム3自体に穴が存在しないことか
ら、包装フィルム3の保護被膜としての機能がより完全
な形で発揮され得る。その他の構成および作用は実施形
態1と同様である。
【0044】実施形態5 本実施形態は図7および図8に示されている。本実施形
態の弱強度部45は、予め切断された2枚の包装フィル
ム3,13の重合部分46aに形成されている。
【0045】すなわち、2枚の包装フィルム3,13
が、図示のごとく字消し本体1の横方向全周にわたって
重合されるとともに、これら重合部分46aが断続的な
線状に接着されて、つまり線状に配されたスポット接着
46b,46b,…により、上記弱強度部45が形成さ
れている。
【0046】これらスポット接着46bとしては、前述
した実施形態と同様、字消し本体1をわずかに弾性変形
させることにより包装フィルム3に加わる引張力で、そ
の接着部が破断するものであれば良く、熱溶着、熱圧力
等の熱接着や接着剤による接着など従来周知の適宜接着
手段が用いられる。
【0047】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、手指にて字消し本体
1を例えば図8(b) の下側方向へわずかに弾性変形させ
ることにより、上記スポット接着46b,46b,…が
破断される結果、包装フィルム3と13がその重合部分
46aで開封される(図7(b) 参照)。
【0048】なお、図示しないが、上記の基本的設計条
件が満たされる限り、包装フィルム3と13の重合部分
46aが全周にわたって連続的な線状に接着されて、上
記弱強度部45が形成されても良い。このような構造と
されることにより、包装フィルム3と13の重合部分4
6aに隙間が存在しないことから、包装フィルム3,1
3の保護被膜としての機能がより完全な形で発揮され得
る。その他の構成および作用は実施形態1と同様であ
る。
【0049】実施形態6 本実施形態は図9および図10に示され、前述した実施
形態と逆に、包装フィルム3の包装終端部の重合部分5
6に、包装フィルム3の他の部分よりも大きな強度を有
する破断テープ部55が形成されてなるものである。
【0050】すなわち、包装フィルム3は字消し本体1
全周に巻装被覆されてなるところ、この包装終端部の重
合部分56は、図示のごとく通常字消し本体1の一側部
に位置する。そして、この重合部分56が互いに接着さ
れて、厚肉強度の上記破断テープ部55が形成されてい
る。
【0051】これに対応して、上記破断テープ部55の
開放側端部つまり開封端55aは手持ち操作可能な舌片
状の操作片とされ、破断テープ部55の破断開封操作が
容易な形態とされており、好ましくは、その視認性を高
めるため、他の包装フィルム3の部分(本実施形態にお
いては無色透明)と異なる着色が施されても良い。
【0052】上記破断テープ部55の接着手段として
は、実施形態4と同様、熱溶着、熱圧力等の熱接着や接
着剤による接着など従来周知の適宜接着手段が用いられ
る。
【0053】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、破断テープ部55の
操作片55aを手指にて持って、字消し本体1の長手方
向後方へ向けて引くことにより、図10(b) に示すよう
に、破断テープ部55がその両側縁55b,55bに沿
って破断される結果、包装フィルム3が開封される(図
9(b) 参照)。その他の構成および作用は実施形態1と
同様である。
【0054】実施形態7 本実施形態は図11および図12に示され、従来の開封
用の破断テープ等と同様な作用をなす破断テープ部65
を備えるとともに、この破断テープ部65が、実施形態
5と同様、包装フィルム3の他の部分よりも大きな強度
を有する構造とされてなるものである。
【0055】この破断テープ部65は、包装フィルム3
の一周方向全周にわたって、つまり、図示のごとく字消
し本体1の横方向全周にわたって形成された帯状のもの
で、その開放側端部65aが手持ちによる開封操作が容
易な操作片とされている。この操作片65aは前述した
実施形態と同様、好ましくは、その視認性を高めるた
め、他の包装フィルム3の部分(本実施形態においては
無色透明)と異なる着色が施されても良い。
【0056】上記破断テープ部65の裏面内側には、図
12(a) に示すように、補強帯体66が全長にわたって
一体形成されて、包装フィルム3の他の部分よりも厚肉
とされて、強度的に補強されている。上記補強帯体66
としては、包装フィルム3との密着一体性および保形性
の良い、従来周知の樹脂糊等の接着剤が好適に用いられ
ている。
【0057】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、破断テープ部65の
操作片65aを手指にて持って周方向へ引くことによ
り、図12(b) に示すように、破断テープ部65がその
両側縁65b,65bに沿って破断される結果、包装フ
ィルム3が開封される(図11(b) 参照)。その他の構
成および作用は実施形態1と同様である。
【0058】実施形態8 本実施形態は図13および図14に示され、開封用の破
断部75が、前述したカバー部材2の先端縁部分に設け
られたものである。
【0059】すなわち、前述したように、字消し本体1
は紙製またはプラスチック製のカバー部材2により被覆
されているが、本実施形態においては、包装フィルム3
が少なくともこのカバー部材2の先端縁部分2aと全周
にわたり接着されて、上記破断部75が形成されてい
る。図示のものにおいては、カバー部材2と包装フィル
ム3がカバー部材2の全面にわたり接着されている。
【0060】また、上記破断部75よりも先端側の包装
フィルム3部分に手持ち操作可能な操作片76が設けら
れており、具体的には、図13(a) に示すように、包装
フィルム3の巻装終端部に形成されている。
【0061】この接着は、上記破断部75において包装
フィルム3が破断し得るものであればよく、熱溶着、熱
圧力等の熱接着や接着剤による接着など従来周知の適宜
接着手段が用いられる。
【0062】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、操作片76を手指に
て持って周方向へ引くことにより、図14(c) に示すよ
うに、破断部75に沿って破断される結果、包装フィル
ム3が開封される(図13(b) 参照)。その他の構成お
よび作用は実施形態1と同様である。
【0063】実施形態9 本実施形態は図15に示され、実施形態8の包装構造が
若干改変されたものである。
【0064】すなわち、上述のごとく、上記カバー部材
2と包装フィルム3はカバー部材2の全面にわたり接着
されているが、本実施形態においては、これら接着部分
つまりカバー部材2の全面にわたり、線状の破断部80
が複数本形成されてなる。
【0065】この破断部80は、字消し本体1が使用に
よって経時的に消耗していくのに対応して、カバー部材
2を適宜破断除去するためのものであって、具体的に
は、カバー部材2の先端縁部分2aと平行な状態で字消
し本体1の全周にわたって形成されるとともに、このよ
うに形成された破断部80が前後方向へ複数本平行に配
列されている。
【0066】また、各破断部80の破断開始部には、手
持ち操作可能な操作片80aがそれぞれ設けられてお
り、図示のものにおいては、字消し本体1の上面一側縁
部に設けられている。
【0067】これら破断部80と操作片80aの破断線
としては、例えば前述したミシン目の形態が採用されて
いるが、この他の形態も採用可能である。
【0068】しかして、以上のように構成されたプラス
チック字消しにおいて、使用者は、実施形態8の要領で
包装フィルム3を開封して(図13(b) 参照)使用する
一方、字消し本体1が使用によって経時的に消耗した
ら、これに対応して、カバー部材2を適宜の破断部80
で破断除去して、常に字消し本体1の先端部分がカバー
部材2の先端側に露出するようにする。この場合、操作
片80aを手指にて持って周方向へ引くことにより、カ
バー部材2が破断部80に沿って破断除去される(図1
5(b) 参照)。その他の構成および作用は実施形態1と
同様である。
【0069】なお、上述の実施形態はあくまでも本発明
の好適な実施態様を説明するためのものであって、本発
明はこれに限定して解釈されるべきでなく、本発明の要
旨の範囲内で種々設計変更可能である。
【0070】例えば、本発明の包装構造は、実施形態1
〜9のプラスチック字消しのほか、ゴム製の字消し(消
しゴム)あるいは熱可塑性エラストマー製の字消しはも
ちろんのこと、他の弾性を有する小型固体物品にも適用
可能であり、特に、実施形態6〜8の包装構造は、上述
したプラスチック字消しのような弾性物品のほか、弾性
を有さない固体物品にも適用することが可能である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ゴム製、プラスチック製等の字消しの包装において、破
断テープを一切用いずに、包装フィルムを破断開封する
ことができる包装構造が採用されているから、従来のよ
うな破断テープ材料が全く不要で使用材料の減少を図る
ことができるとともに、この破断テープを包装フィルム
に接着するための工程も不要で、工程数の減少も図るこ
とができる。
【0072】したがって、字消しの包装における材料コ
ストさらには製造コストの低減化を図ることが可能で、
この効果は、ゴム製またはプラスチック製の字消しのよ
うに、製品コストが安価で多量生産品である字消しにお
いて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るプラスチック字消し
を示し、図1(a) は包装フィルムによる包装状態を示す
斜視図、図1(b) は包装フィルムの破断開封状態を示す
斜視図である。
【図2】同プラスチック字消しの要部を拡大して示し、
図2(a) は図1におけるII-II線に沿った拡大断面図、
図2(b) は包装フィルムの破断開封動作を示す拡大斜視
図である。
【図3】本発明の実施形態2に係るプラスチック字消し
を示し、図3(a) は包装フィルムによる包装状態を示す
斜視図、図3(b) は図3(a) におけるIII-III 線に沿っ
た拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態3に係るプラスチック字消し
を示し、図4(a) は包装フィルムによる包装状態を示す
斜視図、図4(b) は包装フィルムの破断開封状態を示す
斜視図である。
【図5】図5(a) 〜(d) は、それぞれ同プラスチック字
消における包装フィルムの破断帯の形態例を示す平面図
である。
【図6】本発明の実施形態4に係るプラスチック字消し
を示し、図6(a) は包装フィルムによる包装状態の要部
を拡大して示す斜視図、図6(b) は図6(a) におけるVI
-VI 線に沿った拡大断面図である。
【図7】本発明の実施形態5に係るプラスチック字消し
を示し、図7(a) は包装フィルムによる包装状態を示す
斜視図、図7(b) は包装フィルムの破断開封状態を示す
斜視図である。
【図8】同プラスチック字消しの要部を拡大して示し、
図8(a) は包装フィルムによる包装状態の要部の図7に
おけるA−A線に沿った拡大断面図、図8(b) は同じく
図7におけるB−B線に沿った拡大断面図、および図8
(c) は包装フィルムの破断開封動作を示す拡大斜視図で
ある。
【図9】本発明の実施形態6に係るプラスチック字消し
を示し、図9(a) は包装フィルムによる包装状態を示す
斜視図、図9(b) は包装フィルムの破断開封動作を示す
斜視図である。
【図10】同プラスチック字消しの要部を拡大して示
し、図10(a) は包装フィルムによる包装状態の要部の
図9におけるX−X線に沿った拡大断面図、図10(b)
は包装フィルムの破断開封動作を示す同じく図9のX−
X線に沿った拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態7に係るプラスチック字消
しを示し、図11(a) は包装フィルムによる包装状態を
示す斜視図、図11(b) は包装フィルムの破断開封状態
を示す斜視図である。
【図12】同プラスチック字消しの要部を拡大して示
し、図12(a) は包装フィルムによる包装状態の要部の
図11におけるXII-XII 線に沿った拡大断面図、図12
(b)は包装フィルムの破断開封動作を示す同じく図11
のXII-XII 線に沿った拡大断面図である。
【図13】本発明の実施形態8に係るプラスチック字消
しを示し、図13(a) は包装フィルムによる包装状態を
示す斜視図、図13(b) は包装フィルムの破断開封状態
を示す斜視図である。
【図14】同プラスチック字消しの要部を拡大して示
し、図14(a) は図13におけるA−A線に沿った全体
断面図、図14(b) は包装フィルムによる包装状態の要
部の図13におけるB−B線に沿った拡大断面図、図1
4(c) は包装フィルムの破断開封動作を示す同じく図1
3のB−B線に沿った拡大断面図である。
【図15】本発明の実施形態9に係るプラスチック字消
しを示し、図15(a) は包装フィルムによる包装状態を
示す斜視図、図15(b) は包装フィルムの開封後のカバ
ー部材破断状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 字消し本体 2 カバー部材 3 包装フィルム 5 破断部(弱強度部) 5a 破断部の切れ目 13 包装フィルム 15 破断部(弱強度部) 15a 破断部の線状凹部 25 破断帯(弱強度部) 25a 破断帯の破断線部 25b 破断帯の操作片 35 弱強度部 45 弱強度部 46a 包装フィルムの重合部分 46b スポット接着 55 破断テープ部 55a 破断テープ部の操作片 56 包装フィルムの重合部分 65 破断テープ部 65a 破断テープ部の操作片 66 補強帯体 75 破断部 76 操作片 80 破断部 80a 操作片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−127459(JP,A) 特開 平6−183481(JP,A) 実開 昭59−133465(JP,U) 実開 昭62−108234(JP,U) 実開 昭61−105683(JP,U) 特公 昭47−5160(JP,B2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム製、プラスチック製等の字消しの表
    面を極薄プラスチックフィルム等の包装フィルムにより
    被覆包装する構造であって、 前記包装フィルムに、弱強度部が前記字消しの一周方向
    の全周にわたって形成されるとともに、この弱強度部
    は、前記字消しの弾性変形時に生じる引張力により破断
    し得る強度を備えてなり、前記字消し を弾性変形させることにより、前記包装フィ
    ルムが前記弱強度部に沿って破断される構成とされてい
    ることを特徴とする字消しの包装構造。
  2. 【請求項2】 前記弱強度部は、前記字消しの一周方向
    の全周にわたって線状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の字消しの包装構造。
  3. 【請求項3】 前記弱強度部は前記包装フィルムを断続
    的に貫通するミシン目の形態とされていることを特徴と
    する請求項2に記載の字消しの包装構造。
  4. 【請求項4】 前記弱強度部は前記包装フィルムを断続
    的にまたは連続的に薄肉とする凹線の形態とされている
    ことを特徴とする請求項2に記載の字消しの包装構造。
  5. 【請求項5】 2枚の前記包装フィルムが、前記字消し
    の一周方向の全周にわたって重合されるとともに、これ
    ら重合部分が断続的なまたは連続的な線状に接着され
    て、前記弱強度部が形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の字消しの包装構造。
  6. 【請求項6】 前記弱強度部は、前記包装フィルムに前
    記字消しの一周方向の全周にわたって2本平行に設けら
    れて破断帯の形態とされるとともに、この破断帯の開放
    側端部が手持ち操作可能な操作片とされていることを特
    徴とする請求項2に記載の字消しの包装構造。
  7. 【請求項7】 前記操作片に視認容易な着色が施されて
    いることを特徴とする請求項6に記載の字消しの包装構
    造。
  8. 【請求項8】 前記弱強度部は、前記字消しの一周方向
    の全周にわたって帯状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の字消しの包装構造。
  9. 【請求項9】 前記弱強度部は、前記包装フィルムの他
    の部分よりも薄肉とされていることを特徴とする請求項
    8に記載の字消しの包装構造。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一つに記載
    の包装構造を備えることを特徴とする字消し。
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