JP2000084774A - 自動工具交換装置を備えた工作機械 - Google Patents

自動工具交換装置を備えた工作機械

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JP2000084774A
JP2000084774A JP10267222A JP26722298A JP2000084774A JP 2000084774 A JP2000084774 A JP 2000084774A JP 10267222 A JP10267222 A JP 10267222A JP 26722298 A JP26722298 A JP 26722298A JP 2000084774 A JP2000084774 A JP 2000084774A
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Japan
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tool
magazine
spindle
exchange
tool magazine
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JP10267222A
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English (en)
Inventor
Shinji Uetake
植竹伸二
Michihiro Suzuki
鈴木道博
Koichi Sakai
酒井浩一
Hideyasu Isotani
磯谷秀逸
Masanao Kato
加藤正直
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、工具交換時間を短縮し、機構が簡素
化できる自動工具交換装置を備える工作機械を提供す
る。 【構成】本発明の自動工具交換装置を備えた工作機械
は、工具主軸13と平行な軸線の周りに回転可能で、同
軸線の周りに工具主軸13との間で直接工具交換するこ
とのできる工具収納部23c〜g及び、同軸線の周りの
90度より小さな角度離間した2位置に配置された工具
交換アームとして作用する一対の工具交換把持部23
a、23bとを有する第1工具マガジン22と、多数の
工具収納部54を有し、工具主軸13と平行に割出し可
能である第2工具マガジン50と、第1工具マガジン2
2の工具交換把持部23a,23bの工具受渡位置と第
2工具マガジン50の工具受渡位置との間で直線移動
し、第2工具マガジン50の工具収納部と第1工具マガ
ジン22の工具交換把持部23a,23bとの間で工具
を搬入、搬出するシャトルアーム30とより構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具交換時間を短縮
し、機構が簡素化できる自動工具交換装置を備えるマシ
ニングセンタ等の工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マシニングセンタにおいては、
主軸へッドの工具主軸に対して工具を交換する自動工具
交換装置が設けられる。この交換装置としては、工具主
軸と平行な軸線の周りで割出し回動される円盤状の工具
マガジンを有し、この工具マガジンがその周囲に工具軸
線と平行に収納した多数の工具を常時収納しておき、そ
の工具マガジンをその軸線回りに割出し回動して所用の
工具を工具主軸に対して直接交換動作する第1の形式の
ものが知られている。また、前記円盤状工具マガジンと
は別に、機械の側方又は後方に第2の工具マガジンを設
けておき、前記円盤状工具マガジンで不要になった工具
を第2工具マガジンに戻し、逆に第2工具マガジンから
円盤状工具マガジンに必要な工具を充填するマガジン間
搬送機構を備えた第2形式のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の第2形
式の交換装置においては、円盤状工具マガジンの工具収
納部は、工具主軸から取り外す工具を受け取るため、1
つの工具収納部が空となっているが、他の残りの工具収
納部は全て工具を保持する工具収納部として構成され
る。このため、円盤状工具マガジンは、第2工具マガジ
ンと工具主軸との間で工具を搬送する装置として構成さ
れておらず、第2工具マガジン上の工具を工具主軸で使
用したい場合、工具交換時間が長くなる欠点があった。
そこで本発明の目的は、マシニングセンタ等の工作機械
における自動工具交換装置において、工具交換のための
工具交換アームの回転角度を小さくするともに、円盤状
工具マガジンに多数の工具収納部とは別に一対の工具交
換把持部を設け、この一対の工具交換把持部を工具交換
アームとして作動させることにより工具交換を短時間に
行うことができる自動工具交換装置を備えた工作機械を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の自動工具交換装置を備えた工作機械は、工
具主軸の軸線と平行な軸線の周りに回転割出し可能であ
り、多数の工具を工具主軸の回転軸線と平行に収納する
工具収納部と前記軸線の周りの180度より小さな角度
離間した2位置に工具を前記軸線と平行にして支持する
一対の工具交換把持部とを有する円盤状の第1工具マガ
ジンと、選択した工具を保持する工具収納部を第1工具
マガジンとの工具受渡位置に割出し可能であり、多数の
工具収納部を有する第2工具マガジンと、第1工具マガ
ジンの工具受渡位置に割出された工具交換把持部の一方
から第2工具マガジンの工具受渡位置に割出された1つ
の工具収納部へ使用済工具を返却し、第2工具マガジン
の工具受渡位置に割出された1つの工具収納部から第1
工具マガジンの工具受渡位置に割出された一対の工具交
換把持部のいずれか一方へ使用工具を搬入する中間搬送
装置とから構成されたことを特徴としている。
【0005】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、前記第1工具マガジンが、円周の一部に切
欠部を有し、一対の工具交換把持部が切欠部の円周方向
の一端に隣接し、工具収納部が工具交換把持部と切欠部
の円周方向における他端までの円周に配置されているこ
とを特徴としている。
【0006】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、前記特徴に加え、前記第1工具マガジンが
その切欠部を工具主軸側に向ける休止位置にあるとき、
少なくとも第1工具マガジン及びその回転割出機構を、
加工領域から隔絶するカバー装置を設け、該カバー装置
は、第1工具マガジンが休止位置にあるとき、その工具
交換把持部及び全ての工具収納部をカバー装置内に収納
するが、休止位置から回動して工具交換把持部或いは工
具収納部を工具主軸と協働する工具交換位置に前進させ
るとき、工具交換把持部或いは工具収納部をカバー装置
外へ露出させることを許容する開放部を有し、第1工具
マガジンと一体的に回動でき、第1工具マガジンが休止
位置にあるとき、カバー装置の開放部を閉塞する可動カ
バーを第1工具マガジンに取付けたことを特徴としてい
る。
【0007】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、前記特徴に加え、工具主軸は、水平に延び
る回転軸線を有し、工具主軸を支える支持要素が、工具
主軸を、前記回転軸線と垂直な面内で水平な左右方向及
び上下方向に移動できると共に前記回転軸線上で前進後
退移動できるようにベッド上に支持され、脚部がベッド
から直立し、水平部が工具主軸の最上位置よりも上位で
左右方向に延びるブリッジを設け、第1工具マガジンの
回転軸線が工具主軸と平行となり、かつその工具交換把
持部或いは工具収納部が工具交換位置に割出された工具
主軸の前端よりも前方に位置するように、第1工具マガ
ジンをブリッジの水平部に取付け、工具交換時におい
て、工具交換把持部或いは工具収納部を工具主軸と同心
位置に選択的に割出す第1工具マガジンの回動割出しと
工具主軸の前進後退動作が協働することを特徴とする
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の自動工具交換装置を備え
た工作機械は、工具主軸の軸線と平行な軸線の周りに旋
回割出し可能であり、多数の工具を工具主軸の回転軸線
と平行に収納する工具収納部と前記軸線の周りの180
度より小さな角度離間した2位置に工具を前記軸線と平
行にして支持する一対の工具交換把持部とを有する円盤
状の第1工具マガジンと、選択した工具を保持する工具
収納部を第1工具マガジンとの工具受渡位置に割出し可
能であり、多数の工具収納部を有する第2工具マガジン
と、第1工具マガジンの工具受渡位置に割出された工具
交換把持部の一方から第2工具マガジンの工具受渡位置
に割出された1つの工具収納部へ使用済工具を返却し、
第2工具マガジンの工具受渡位置に割出された1つの工
具収納部から第1工具マガジンの工具受渡位置に割出さ
れた一対の工具交換把持部のいずれか一方へ使用工具を
搬入する中間搬送装置とから構成することにより、第1
工具マガジンの工具収納部に収納された工具は直接工具
主軸と交換することができ、第2工具マガジンに収納さ
れた工具は中間搬送装置と第1工具マガジンの工具交換
把持部を利用して、効率的に短時間に多数の工具を工具
主軸に交換できるものである。
【0009】更に、前記第1工具マガジンは、円周の一
部に切欠部を有し、一対の工具交換把持部が切欠部の円
周方向の一端に隣接し、工具収納部が工具交換把持部と
切欠部の円周方向における他端までの円周に配置するこ
とにより、工具主軸と第1工具マガジンの工具とを接近
ささることができ、工具交換把持部を工具主軸に接近し
て配置されることにより工具交換時間を短縮化できる。
【0010】更にまた、本発明の自動工具交換装置を備
えた工作機械は、第1工具マガジンがその切欠部を工具
主軸側に向ける休止位置にあるとき、少なくとも第1工
具マガジン及びその回転割出機構を、加工領域から隔絶
するカバー装置を設け、該カバー装置は、第1工具マガ
ジンが休止位置にあるとき、その工具交換把持部及び全
ての工具収納部をカバー装置内に収納するが、休止位置
から回動して工具交換把持部或いは工具収納部を工具主
軸と協働する工具交換位置に前進させるとき、工具交換
把持部或いは工具収納部をカバー装置外へ露出させるこ
とを許容する開放部を有し、第1工具マガジンと一体的
に回動でき、第1工具マガジンが休止位置にあるとき、
カバー装置の開放部を閉塞する可動カバーを第1工具マ
ガジンに取付けたことにより、加工中は工具交換装置は
カバーされ、工具交換のためにカバーの開口は第1工具
マガジンの工具交換のための回動により行われるので工
具交換時間が節約できる。
【0011】更にまた、本発明の自動工具交換装置を備
えた工作機械は、工具主軸は、水平に延びる回転軸線を
有し、工具主軸を支える支持要素が、工具主軸を、前記
回転軸線と垂直な面内で水平な左右方向及び上下方向に
移動できると共に前記回転軸線上で前進後退移動できる
ようにベッド上に支持され、脚部がベッドから直立し、
水平部が工具主軸の最上位置よりも上位で左右方向に延
びるブリッジを設け、第1工具マガジンの回転軸線が工
具主軸と平行となり、かつその工具交換把持部或いは工
具収納部が工具交換位置に割出された工具主軸の前端よ
りも前方に位置するように、第1工具マガジンをブリッ
ジの水平部に取付け、工具交換時において、工具交換把
持部或いは工具収納部を工具主軸と同心位置に選択的に
割出す第1工具マガジンの回動割出しと工具主軸の前進
後退動作が協働することにより、各要素の合理的な配置
により、工具交換動作を単純化できるので、工具交換時
間を短縮化できる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図7について説明す
る。本発明の自動工具交換装置を備えた工作機械の基本
構成は、図1及び図2に示されるように、ベッド1上の
左右方向(X軸方向)に固定されたガイド2、2上にコ
ラム5が摺動自在に設けられ、コラム5の前面両側の垂
直方向(Y軸方向)に設けられたがイド6、6に沿って
工具主軸13を支持する主軸サドル7が垂直方向に摺動
自在に支持され、コラム5の水平前後方向(Z軸方向)
のガイド11、11に沿って工具主軸13を回転自在に
支持する主軸支持要素としての4角形断面のラム9が前
後方向に摺動自在に支持されている。ベッド1の前方部
には旋回テーブル17が固定位置で旋回可能に設けられ
ており、旋回テーブル17上に固定された工作物Wに対
して、工具主軸13先端に固定される工具を、工作機械
の左右方向(X軸方向),垂直方向(Y軸方向),前後
方向(Z軸方向)に制御移動させながら加工を行うもの
である。
【0013】コラム5はベッド1上のガイドレール2、
2に沿ってX軸方向送りモータ4により回転されるX軸
方向送りねじ3によりX軸方向に摺動され、該コラム5
には中間部に空間が形成され、その中空部にその前面両
側の垂直方向のガイドレール6、6に沿って案内支持さ
れた工具主軸支持要素を有する主軸サドル7が2つのY
軸方向送りモータ15、15で回転されるY軸方向送り
ねじ8、8によりY軸方向(垂直方向)に摺動され、主
軸サドル7には水平前後方向(Z軸方向)にガイドレー
ル11、11が設けられ、該ガイドレール11、11に
沿って、主軸支持要素としての4角形断面のラム9がそ
の下方に設けられたZ軸方向送り用のねじ12により摺
動される。ラム9には工具主軸13が回転自在に支持さ
れ、その後部に設けられた主軸モータ14により回転駆
動される。コラム5の直前部には、ベッド1の両側から
立設された工具交換装置を支持するための支持部材18
が設けられており、該支持部材18には工具主軸13の
上限位置よりも高い位置に工具交換装置20を支持する
ためのブリッジ19が水平方向に設けられている。ブリ
ッジ19の左端部にはカバーにより覆われた工具交換装
置20が設けられ、コラム5の左側面部のベッド1上に
は、多数の工具収納部を有し、工具主軸13の軸線と平
行な面内で工具収納部を回動割出し可能であり、選択し
た工具を保持する工具収納部を第1工具マガジン22と
の工具受渡位置に工具主軸と平行に割出し可能である第
2工具マガジン50が設けられている。
【0014】次に、自動工具交換装置20について図3
〜図5により説明する。前記ブリッジ19には、その左
端部の工具交換位置に工具交換装置20が設けられてい
る。すなわち、ブリッジ19には、第1工具マガジン2
2の支持部材21が直接固定されており、該支持部材2
1の下端に工具主軸13との間で工具交換を行うことが
できる第1工具マガジン22が工具主軸13の軸心と平
行する軸心の回りに回転自在に支持され、該第1工具マ
ガジン22は一部に切り欠き部を有する円盤状をなして
おり、円周の先端部に一定の角度を隔てて、工具把持部
23a、23b,23c,23d,23e,23gが設
けられている。各工具把持部23a〜gは、先端が解放
された円形状の工具収容部を形成する固定把持爪24a
〜gと、ピン26a〜gにより枢着されスプリング27
a〜gにより挟持方向に付勢された可動把持爪25a〜
gとから構成され、その先端開放部分は工具60が嵌合
しやすいように先端広がり状に形成されており、これら
1対の鋏部材により工具の工具把持溝63を挟持するよ
うになっている。
【0015】該第1工具マガジン22の工具把持部23
a〜gのうち、切り欠き部に近い2つの工具把持部23
a及び23bは、第2工具マガジン50から搬送された
工具の交換に使用される工具交換把持部として働き、そ
の他の工具把持部23c〜gは工具収納部として常時特
定された工具が収納される。一般的な使用方法として
は、工具収納部23c〜gには、使用頻度の高い工具が
常時収納され、直接工具主軸13との間で工具交換する
ことができ、切り欠き部に近い一対の工具交換把持部2
3a及び23bは、第2工具マガジン50に収納されて
いる多数の工具から選択された工具を、工具中間搬送装
置を介して工具主軸13との間で工具交換するものであ
る。
【0016】1対の工具交換把持部23a、23bが配
置される角度は、角度が小さい程、工具交換のための工
具交換アームとして作用する第1工具マガジン22の回
転角を小さくすることができ、工具交換時間の短縮にな
る。この点についていえば、従来の直線の工具交換アー
ム(すなわち180度)と比較した場合には、180度
以下であればその効果を得ることができるが、好適には
本実施例のように鋭角、すなわち90度以下とすること
により特に効果が期待できる。第1工具マガジン22
は、支持部材21に固定されたモータ36より減速装置
37を介して回転される回転部材38に固定されている
ので、モータ36の回転により回転される。第1工具マ
ガジン22の回転軸線は工具主軸13の軸線と平行であ
り、その円周先端に設けられた各工具把持部23a〜g
が工具交換位置に割出し位置決めされた工具主軸13の
前端よりも前方に位置するように、工具交換装置20が
前記ブリッジ19に取付けられ、第1工具マガジン22
はその軸心方向へは移動しない構成となっている。した
がって、工具交換時においては、各工具把持部23a〜
gを選択的に工具主軸13と同心位置に割出し回動する
第1工具マガジン22の動作と、工具主軸13の前進後
退動作とが協働することにより工具交換作業が行われ
る。
【0017】第1工具マガジン22と第2工具マガジン
50との間に、第1工具マガジン22の工具交換把持部
23a、23bと第2工具マガジン50の工具収納部5
4との間で工具60を搬送する中間搬送部材としてのシ
ャトルアーム30が配置されている。前記第1工具マガ
ジン22の支持部材21の上部がブリッジ19の上部に
突き抜け、ブリッジ19と平行にシャトルアーム30の
支持用基板34が形成され、その水平方向にガイド33
が固定されており、そのガイド33に沿ってキャリッジ
32が流体圧シリンダ35により水平方向にスライドで
きるように構成され、キャリッジ32には、工具主軸1
3の軸線と平行な方向に流体圧シリンダ31が設けら
れ、シャトルアーム30はその流体圧ピストン31´の
先端に固定されている。キャリッジ32は、流体圧シリ
ンダ31の両側で工具主軸13の軸線と平行に配置され
ると共に基端がシャトルアーム30に結合された一対の
ガイドバー30aを軸方向移動可能に案内している。し
たがって、シャトルアーム30は、流体圧シリンダ31
により工具主軸13の軸線と平行な方向に移動すること
ができ、更に流体圧シリンダ35により左右方向(X軸
方向)に移動することができる。シャトルアーム30の
先端には工具のシャンク部62を嵌合保持するシャンク
把持部45が設けられ、そのシャンク把持部45に直角
方向からスプリングにより付勢された保持ボール46が
設けられており、工具の後方からシャンク把持部45を
工具のシャンク部62に嵌合し保持ボール46がシャン
ク部62の溝に押圧係合することにより工具60を保持
するように構成されている。
【0018】第2工具マガジン50は、コラム5の左側
面側でベッド1上に設けられ、上下一対のスプロケット
51に係合回転されるチエン52の外周に適宜間隔を置
いてL字状の工具収納部支持部材53が固定され、該工
具収納部支持部材53には、それぞれ工具収納部54
a,b〜が固定され、工具主軸13の軸線と平行な面内
で工具収納部54を回動割出し可能であり、選択した工
具を保持する工具収納部54a,b〜を第1工具マガジ
ン22との工具受渡位置に割出された工具60の軸線が
工具主軸13の軸線と平行になるように設けられている
(図5参照)。工具収納部54a,b〜は、第1工具マ
ガジン22の工具把持部23a〜gと同様に、工具把持
手段として先端が解放された円形状の工具収容部を形成
する固定把持爪55aと、ピン56により枢着されスプ
リング57により挟持方向に付勢された可動把持爪55
bとから構成され、その先端部分は工具60が嵌合しや
すいように先端広がり状に形成されており、これら1対
の鋏部材により工具の工具把持溝63を挟持するように
なっている。なお、58は工具マガジン50側面に設け
られたバックアップ部材であり、チエン52上の工具収
納部の必要以上の振れを防いでいるものである。
【0019】各工具60は、図5に示されるように、そ
の軸方向後方のシャンク部62と前方の刃物装着部61
との中間に環状の工具把持溝63を有しており、第2工
具マガジン50の工具収納部56及び第1工具マガジン
22の工具把持部23a〜gにおける固定把持爪24a
〜g、55aと可動把持爪25a〜g、55bが前記工
具把持溝63に係合し、工具が保持されるようになって
いる。
【0020】第2工具マガジン50の工具収納部54
a,b〜の両工具把持爪55a、55bはその解放方向
が第1工具マガジン22上の工具交換把持部23a,2
3bの方向を向くように固定され、また工具の搬送を受
ける位置に割り出された第1工具マガジン22の工具把
持爪24a、25aと24b,25bも第2工具マガジ
ン50の工具収納部54の方向を向くように固定されて
いる。すなわち、図3に示された第1工具マガジン22
の位置においては、工具把持部23bが工具の搬送を受
ける位置であり、その工具把持爪24b,25bの開放
方向が第2工具マガジン50の工具収納部54bにおけ
る両工具把持爪55a、55bの開放方向と相対面する
ように配置されている。
【0021】第1工具マガジン22の工具交換把持部2
3bから第2工具マガジン50の工具収納部54bへ工
具60を搬送するには、図5に示されているように、ま
ず、シャトルアーム30のシャンク把持部45を、工具
受渡位置に割出された第1工具マガジン22上の工具の
シャンク部23と整列させ、シャトルアーム30を流体
圧シリンダ31により前方(矢印イの方向)に移動さ
せ、その先端に設けられたシャンク把持部45を工具の
シャンク部62に後方から嵌合し、付勢された保持ボー
ル46を工具シャンク部の溝に係合することにより保持
する。
【0022】次にシャトルアーム30を流体圧シリンダ
35により左方向(矢印ロの方向)に移動することによ
り、工具61を第1工具マガジン22の工具交換把持爪
24b,25bの開放側へ抜き取り、第2工具マガジン
50の工具把持爪55a、55bの開放側からそのスプ
リング57に抗して挿入して第2工具マガジン50の工
具把持手段と整列する位置で停止し、シャトルアーム3
0を流体圧シリンダ31により後方(矢印ハの方向)に
移動させ、その先端に設けられたシャンク把持部45を
工具のシャンク部62の後方へ抜く。L字状の支持部材
53は、シャンク把持部45の後方移動を許容する空間
を有している。この際、工具60はその環状の工具把持
溝63に工具把持爪55a、55bが係合し、挟持され
ているため、保持ボール46の押圧にかかわらず容易に
シャトルアーム30を工具シャンク部62から抜くこと
ができる。最後にシャトルアーム30を流体圧シリンダ
35により右方向(矢印ニの方向)に移動させて元の位
置に戻る。したがって、シャトルアーム30の移動は、
前記のように矢印イ、ロ、ハ、ニの経路、すなわち矩形
の経路により第1工具マガジン22の工具交換把持部2
3a,bから第2工具マガジン50への工具の搬送を行
うことができる。
【0023】第2工具マガジン50の工具収納部54か
ら第1工具マガジン22の工具交換把持部23a,23
bへ工具60を搬送するには、今の説明のサイクルと逆
のサイクル、すなわち、まず、シャトルアーム30のシ
ャンク把持部45を、矢印ニの逆方向に移動させ、工具
受渡位置に割出された第2工具マガジン50上の工具6
0のシャンク部62と整列させ、更にハ、ロ、イを逆行
する順序で同じく矩形の経路をたどってシャトルアーム
30を移動させることにより遂行することができる。工
具交換はできる限り短時間に素早く行う必要があるた
め、工具の移動距離をできる限り短くすることが必要と
なるため、シャトルアーム30の形状は図3に示される
ように工夫された形状となっている。
【0024】第1工具マガジン22、その回転割出し機
構及び中間搬送装置を含む工具交換装置全体は、切屑等
の侵入を防止するため前記ブリッジ19に固定された固
定カバー40により覆われている。しかし、工具を交換
する必要があるため、工具主軸13と第1工具マガジン
22の間、及びシャトルアーム30により工具を搬送す
るための第1工具マガジン22と第2工具マガジン50
との間には、そのための開口部41及び42が設けられ
ている。
【0025】工具を交換する時には、工具主軸13と第
1工具マガジン22とはできる限り接近した位置に配置
しなければならないので、図3に示されるように固定カ
バー40の工具主軸側開口部41は切り欠き形状をして
いる。工具主軸側開口部41は加工領域に面しているた
め、加工中に切屑が飛び込むので、カバーする必要があ
る。そこで本発明の実施例においては、前記開口部41
を閉鎖するように可動カバー43を直接第1工具マガジ
ン22の切り欠き部に固定している。工具主軸13の移
動範囲をできる限り制限しないように、本実施例では可
動カバー43は約直角の断面形状を有し、かつ、前記固
定カバー40の開口部41を閉塞できる形状となってい
る。前記固定カバー40の開口部41を閉塞できる可動
カバー43を直接工具交換を行う第1工具マガジン22
に固定しているので、工具交換を行う際、別の機構によ
り可動カバーを開閉する必要がなく、その時間が省略さ
れ工具交換時間を短縮することができた。更に第1工具
マガジン22に設けた2つの工具交換把持部23a,2
3bは隣接する位置に設けたので、工具交換のための回
転角を小さくできるので工具交換時間は更に短縮化され
る。
【0026】本実施例においては第1工具マガジン22
に設けた2つの工具交換把持部23a,23bは隣接す
る位置に設けているが、2つの工具交換把持部の角度位
置は、この例に限らず、180度以下であれば、従来の
工具交換アームと比較して、工具交換のための回転角を
小さくできるので工具交換時間の短縮化には効果がある
ことになる。前記カバー装置の工具マガジン側の開口部
42は加工領域の反対側にあるので、特に可動カバーを
設ける必要はないが、出来る限り塵等の侵入を防止する
ため、その開口部に可撓性のブラシを設ける等の何らか
の機構を設けてもよい。
【0027】次に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械の作動を説明する。本発明の自動工具交換装置
を備えた工作機械は、ベッド1の前方部の旋回テーブル
17上に固定された工作物Wに対して、工具主軸13先
端に固定された工具を、コラム5をベッド1上のガイド
レール2、2に沿ってX軸方向送りモータ4により工作
機械の左右方向(X軸方向)に移動させ、コラム5の前
面両側の垂直方向のガイドレール6、6に沿って案内支
持された主軸サドル7をY軸方向送りモータ15、15
によりY軸方向(垂直方向)に移動させ、主軸サドル7
の水平前後方向(Z軸方向)のガイドレール11、11
に沿ってZ軸方向送り用のねじ12により移動されるラ
ム9により前後方向(Z軸方向)に、それぞれ制御移動
させながら加工を行うものである。各モータはいずれも
サーボモータが用いられており、数値制御(NC)等の
適当な制御装置により工作機械全体が制御作動されるも
のである。
【0028】自動工具交換動作は、第1工具マガジン2
2の工具収納部23c〜gに常時収納された工具を工具
主軸13に交換、装着する場合と、第1工具マガジンの
工具交換把持部23a,23bを用いて、第2工具マガ
ジン50からシャトルアーム30を用いて搬送された工
具を工具主軸13に交換、装着する場合の2通りの動作
になる。最初に、第1工具マガジン22の工具交換把持
部23a,23bを用いて、第2工具マガジン50から
搬送される工具の交換を行う場合について、その代表的
な工具交換サイクルを図6により説明する。図6の
(a)から(b)(c)〜(h)へ動作が進むことにな
る。
【0029】まず(a)の状態は、1つの工具60aに
よる加工工程中で、可動カバー43により固定カバー4
0の開口部41が閉鎖されている状態を示している。第
1工具マガジン22の工具交換把持部は、工具主軸13
に近い側23aが使用済み工具60aを受けとるために
空になっており、他の工具交換把持部23bには次に使
用される工具60bが把持されて、待機状態となってい
る。そこで、工具60aによる加工工程が終了すると、
工具主軸13は、Z軸方向に後退した位置、すなわち、
工具主軸端面が第1工具マガジン22より後になり、工
具の工具把持溝63が、第1工具マガジン22の工具交
換把持部23aに整列する位置に待機される。
【0030】次に、(b)の段階では、第1工具マガジ
ン22の空の工具交換把持部23aが工具主軸13の工
具交換位置と上下方向に整列する位置に来るように第1
工具マガジン22を反時計方向に回転(θ1)される。
その位置で、工具主軸13が上昇させられ、工具主軸端
面に固定さた工具60aの工具把持溝63が第1工具マ
ガジン22の空の工具交換把持部23aに係合される
(c)。工具60aが空の工具交換把持部23aに係合
された状態で、工具主軸13のドローボルトを解除し、
主軸13は更に後退させられ、工具シャンク部62から
完全に離れる。(d)においては、第1工具マガジン2
2を更に反時計方向に回転(θ2)させ、第1工具マガ
ジン22の他の工具交換把持部23bに把持された次に
使用する工具60bを工具主軸13の軸線に整列させ
る。その位置で、工具主軸13を前進させその先端の工
具受入れ孔に工具60bのシャンク部62を嵌合させ、
ドローボルトにより工具60bを工具主軸13に固定す
る。(e)では、工具主軸13を降下させて、次の加工
位置へ移動させる。この場合、第1工具マガジン22の
工具交換把持部23bは、前述のように、先端が開放さ
れ、スプリング27bにより挟持方向に付勢された可動
把持爪25bにより構成されているので、工具60bを
下降させることにより工具交換把持部23bより容易に
工具60bを外すことができる。
【0031】(f)では、工具主軸13が更に下降し、
第1工具マガジン22の回転と(可動カバーを含めて)
干渉しない位置まで下降した段階で、第1工具マガジン
22を時計方向に回転(θ3)させ、使用済み工具60
aが、工具搬送のためのシャトルアーム42のシャンク
把持部45に整列するようにさせる。その角度位置にお
いて、シャトルアーム45を作動させて使用済み工具6
0aを第2工具マガジン50の空の工具収納部54に戻
す(g)。(h)において、第1工具マガジン22を反
時計方向に回転(θ4)させ、最初の待機位置(a)に
戻し、シャトルアーム42によりその次に使用する工具
60cを第2工具マガジン50より第1工具マガジン2
2の他の工具交換把持部23bに収容する。その状態
で、工具交換装置のカバー40の開口部41は可動カバ
ー43により完全に閉塞され、その後工具60bによる
加工が行われることになる。
【0032】工具交換サイクルは前述の図6のもののみ
ではなく他にいろいろの工具交換サイクルが考えられ、
その一例として図7の(a)から(b)(c)〜(h)
への動作サイクルを説明する。図6の工具交換サイクル
と共通する動作は省略する。まず図7の(a)の状態
は、1つの工具60aによる加工工程中で、可動カバー
43により固定カバーの開口部が閉塞されている状態を
示しており、これから使用中の工具60aを次に使用が
予定されている工具60bと交換するための待機状態を
示している。第1工具マガジン22の工具交換把持部に
は、工具主軸13に近い側の工具交換把持部23aに次
に使用される工具60bが把持されており、工具主軸1
3から離れた他の工具交換把持部23bが使用済み工具
60aを受けとるために空になっている点で、前述の図
6の交換サイクル(a)とは相違している。
【0033】そこで、工具60aによる加工工程が終了
すると、工具主軸13は、Z軸方向に後退した位置、す
なわち、工具主軸端面が第1工具マガジン22より後に
なり、工具の工具把持溝63が、第1工具マガジン22
の工具交換把持部に整列する位置に待機される。次に、
(b)の段階では、第1工具マガジン22の空の工具交
換把持部23bが工具主軸13の工具交換位置と上下方
向に整列する位置に来るように第1工具マガジン22を
反時計方向に回転(θ3´)させる。この場合の回転角
は図6の(b)段階の回転角(θ1)より大きくなる。
その位置で、主軸13が上昇させられ、工具主軸端面に
固定さた工具60aが第1工具マガジン22の空の工具
交換把持部23bにその先端開放側から可動把持爪25
bを押し開いて係合され(c)、工具主軸13が工具6
0aのシャンク部から抜かれる。
【0034】(d)においては、第1工具マガジン22
を時計方向に回転(θ2)させ、第1工具マガジン22
の他の工具交換把持部23aに把持された次に使用する
工具60bを工具主軸13の軸線に整列させる。その位
置で、工具主軸13を前進させその先端の工具受入れ孔
に工具60bのシャンク部62を嵌合させ、ドローボル
トにより工具60bを工具主軸13に固定する。(e)
では、工具主軸13を降下させて、次の加工位置へ移動
させる。(f)では、工具主軸13が更に下降し、第1
工具マガジン22の回転と(可動カバーを含めて)干渉
しない位置まで下降した段階で、第1工具マガジン22
を時計方向に回転(θ1)させ、使用済み工具60a
が、工具搬送のためのシャトルアーム42のシャンク把
持部45に整列するようにさせる。その角度位置におい
て、シャトルアーム42を作動させて使用済み工具60
aを第2工具マガジン50の空の工具収納部54に戻す
(g)。(h)において、第1工具マガジン22の主軸
に近い位置の工具交換把持部23aに第2工具マガジン
50からの次の工具60cを受け入れる位置に整列させ
るため、第1工具マガジン22を更に時計方向に回転
(θ4´)させ、シャトルアーム42によりその次に使
用する工具60cを第2工具マガジン50より第1工具
マガジン22の工具交換把持部23aに収容する。そし
て、最初の待機位置(a)に戻し、その後工具60bに
よる加工が行われることになる。
【0035】工具交換サイクルの例を図6及び図7につ
いて説明したが、これらを適宜組み合わせることもでき
る。すなわち、図7(g)の状態で、第1工具マガジン
22を回転せずに同じ工具交換把持部23bに工具60
cを収容し、図6(a)の状態に進み、次の交換サイク
ルは図6のサイクルを実行し、図6(g)の状態から図
7(a)に進み再び図7の交換サイクルを実行すること
により、工具交換サイクルを短縮することも可能であ
る。
【0036】次に、第1工具マガジン22の工具収納部
23c〜gに収納されている使用頻度の高い工具60U
〜Zを工具主軸13との間で工具交換を行う場合につい
て説明する。基本的には前記の場合と同じであり、ま
ず、工具が抜き取られて空になった工具主軸13を工具
交換位置に割り出し位置決めし、工具主軸13をZ軸方
向に後退した位置、すなわち、工具主軸端面が第1工具
マガジン22より後になる位置に待機させ、第1工具マ
ガジン22を回転して必要な工具を工具主軸13位置に
整列させる。その位置で、工具主軸13を前進させその
先端の工具受入れ孔に工具60のシャンク部62を嵌合
させ、ドローボルトにより工具60を工具主軸13に固
定する。その状態で工具主軸13が下降し、第1工具マ
ガジン22は最初の待機位置(カバー装置が閉塞されて
いる状態)に戻り、工具主軸13は加工領域において加
工工程を遂行する。加工工程が終了したときには、第1
工具マガジン22の、前記工具を収納していた空の工具
収納部を工具主軸位置に回転割り出し、工具主軸13を
上昇して、使用済みの工具を元の工具収納部の工具把持
爪24、25に係合させ、工具主軸13を後退させるこ
とにより第1工具マガジン22へ戻す。したがって、工
具収納部23c〜gは、1対1に工具60U〜Zと対応
している固定番地方式によっている。
【0037】(その他の実施例)前記実施例の自動工具
交換装置を備えた工作機械においては、工具主軸の工具
受入孔に対する工具の挿入、抜出し動作を、ラムを動作
させることにより工具主軸を前進後退移動させて行うよ
うにしているが、第1工具マガジンをその軸線方向に前
進後退移動させることにより行うようにしてもよい。前
記実施例の自動工具交換装置は、工具主軸の支持要素と
してラム式主軸を有する形式の工作機械に適用している
が、その他の形式の工作機械、例えばコラム自体を工具
主軸支持要素として左右送り可能に設けると共に、前後
方向(Z軸方向)に進退させるような形式の工作機械に
も適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の自動工具交換装置を備えた工作
機械は、第1工具マガジンに常時工具を収納する工具収
納部と、工具交換把持部とを備えているので、第1工具
マガジンの工具収納部に収納された工具は工具主軸と直
接交換することができ、第2工具マガジンに収納された
工具は中間搬送装置と第1工具マガジンの工具交換把持
部を利用して、工具交換することができるので、多数の
工具を工具主軸に効率的にしかも、短時間で交換でき
る。しかも、工具交換アームとして作用する第1工具マ
ガジン上の一対の工具交換把持部は、その回転軸線の周
りの180度より小さな角度離間した2位置に配置した
ので、工具交換のための回転角度を従来の交換アームと
比較して小さくなるので、工具交換時間を短縮すること
ができる。
【0039】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、第1工具マガジンが円周の一部に切欠部を
有し、一対の工具交換把持部が切欠部の円周方向の一端
に隣接し、工具収納部が工具交換把持部と切欠部の円周
方向における他端までの円周に配置することにより、工
具交換位置の工具主軸と第1工具マガジンの工具とを接
近ささることができ、工具交換把持部を工具主軸に接近
して配置されることにより工具交換時間を短縮化でき
る。
【0040】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、第1工具マガジンがその切欠部を工具主軸
側に向ける休止位置にあるとき、少なくとも第1工具マ
ガジン及びその回転割出機構を、加工領域から隔絶する
カバー装置を設け、該カバー装置は、第1工具マガジン
が休止位置にあるとき、その工具交換把持部及び全ての
工具収納部をカバー装置内に収納するが、休止位置から
回動して工具交換把持部或いは工具収納部を工具主軸と
協働する工具交換位置に前進させるとき、工具交換把持
部或いは工具収納部をカバー装置外へ露出させることを
許容する開放部を有し、第1工具マガジンと一体的に回
動でき、第1工具マガジンが休止位置にあるとき、カバ
ー装置の開放部を閉塞する可動カバーを第1工具マガジ
ンに取付けたことにより、加工中は工具交換装置はカバ
ー装置の開口部は閉塞され、工具交換のためにカバーを
開口する場合、格別は開閉装置及び開閉のための時間が
必要なく、第1工具マガジンの工具交換のための回動の
みにより行われるので工具交換時間が短縮できる。
【0041】更に、本発明の自動工具交換装置を備えた
工作機械は、工具主軸は、水平に延びる回転軸線を有
し、工具主軸を支える支持要素が、工具主軸を、前記回
転軸線と垂直な面内で水平な左右方向及び上下方向に移
動できると共に前記回転軸線上で前進後退移動できるよ
うにベッド上に支持され、脚部がベッドから直立し、水
平部が工具主軸の最上位置よりも上位で左右方向に延び
るブリッジを設け、第1工具マガジンの回転軸線が工具
主軸と平行となり、かつその工具交換把持部或いは工具
収納部が工具交換位置に割出された工具主軸の前端より
も前方に位置するように、第1工具マガジンをブリッジ
の水平部に取付け、工具交換時において、工具交換把持
部或いは工具収納部を工具主軸と同心位置に選択的に割
出す第1工具マガジン回動割出しと工具主軸の前進後退
動作が協働することにより、各要素の合理的な配置によ
り、工具交換動作を単純化できるので、工具交換時間を
短縮化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動工具交換装置を備えた横形工
作機械の平面図。
【図2】本発明による自動工具交換装置を備えた横形工
作機械の正面図。
【図3】図1のIII−III矢視線に沿って破断した
自動工具交換装置の正面図。
【図4】図3のIV−IV矢視線に沿って一部を破断し
た自動工具交換装置の縦断面。
【図5】図3のV−V矢視線の断面図。
【図6】(a)〜(h)の順に実行される工具交換動作
の1動作サイクルを説明する説明図。
【図7】図6の工具交換動作サイクルに代わる他の動作
サイクルを説明する説明図。
【符号の説明】
1: ベッド 5: コラム 13: 工具主軸 22: 第1工具マガジン 23a,b: 工具交換把持部 23c〜g: 工具収納部 30: シャトルアーム 40: 固定カバー 43: 可動カバー 45: シャンク保持部 50: 第2工具マガジン 54: 工具収納部 60: 工具 61: 刃物装着部 62: シャンク部 63: 環状の工具把持溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井浩一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 磯谷秀逸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 加藤正直 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C002 AA02 AA04 BB07 DD13 JJ04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具主軸の軸線と平行な軸線の周りに回転
    割出し可能であり、多数の工具を工具主軸の回転軸線と
    平行に収納する工具収納部と前記軸線の周りの180度
    より小さな角度離間した2位置に工具を前記軸線と平行
    にして支持する一対の工具交換把持部とを有する円盤状
    の第1工具マガジンと、 選択した工具を保持する工具収納部を第1工具マガジン
    との工具受渡位置に割出し可能であり、多数の工具収納
    部を有する第2工具マガジンと、 第1工具マガジンの工具受渡位置に割出された工具交換
    把持部の一方から第2工具マガジンの工具受渡位置に割
    出された1つの工具収納部へ使用済工具を返却し、第2
    工具マガジンの工具受渡位置に割出された1つの工具収
    納部から第1工具マガジンの工具受渡位置に割出された
    一対の工具交換把持部のいずれか一方へ使用工具を搬入
    する中間搬送装置とから構成されたことを特徴とする自
    動工具交換装置を備えた工作機械。
  2. 【請求項2】前記第1工具マガジンは、円周の一部に切
    欠部を有し、一対の工具交換把持部が切欠部の円周方向
    の一端に隣接し、工具収納部が工具交換把持部と切欠部
    の円周方向における他端までの円周に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動工具交換装置を備え
    た工作機械。
  3. 【請求項3】前記第1工具マガジンがその切欠部を工具
    主軸側に向ける休止位置にあるとき、少なくとも第1工
    具マガジン及びその回転割出機構を、加工領域から隔絶
    するカバー装置を設け、 該カバー装置は、第1工具マガジンが休止位置にあると
    き、その工具交換把持部及び全ての工具収納部をカバー
    装置内に収納するが、休止位置から回動して工具交換把
    持部或いは工具収納部を工具主軸と協働する工具交換位
    置に前進させるとき、工具交換把持部或いは工具収納部
    をカバー装置外へ露出させることを許容する開放部を有
    し、 第1工具マガジンと一体的に回動でき、第1工具マガジ
    ンが休止位置にあるとき、カバー装置の開放部を閉塞す
    る可動カバーを第1工具マガジンに取付けたことを特徴
    とする請求項2項記載の自動工具交換装置を備えた工作
    機械。
  4. 【請求項4】工具主軸は、水平に延びる回転軸線を有
    し、工具主軸を支える支持要素が、工具主軸を、前記回
    転軸線と垂直な面内で水平な左右方向及び上下方向に移
    動できると共に前記回転軸線上で前進後退移動できるよ
    うにベッド上に支持され、 脚部がベッドから直立し、水平部が工具主軸の最上位置
    よりも上位で左右方向に延びるブリッジを設け、 第1工具マガジンの回転軸線が工具主軸と平行となり、
    かつその工具交換把持部或いは工具収納部が工具交換位
    置に割出された工具主軸の前端よりも前方に位置するよ
    うに、第1工具マガジンをブリッジの水平部に取付け、 工具交換時において、工具交換把持部或いは工具収納部
    を工具主軸と同心位置に選択的に割出す第1工具マガジ
    ンの回動割出しと工具主軸の前進後退動作が協働するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載の自動工具交換装置を備えた工作機械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102314160A (zh) * 2010-06-30 2012-01-11 兄弟工业株式会社 工具配置计算装置和工具配置计算方法
CN103419053A (zh) * 2012-05-25 2013-12-04 德大机械股份有限公司 刀库换刀口的启闭结构
CN116673798A (zh) * 2023-05-16 2023-09-01 广东钜拓智能装备有限公司 一种精雕机

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