JP2000082808A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000082808A
JP2000082808A JP10251116A JP25111698A JP2000082808A JP 2000082808 A JP2000082808 A JP 2000082808A JP 10251116 A JP10251116 A JP 10251116A JP 25111698 A JP25111698 A JP 25111698A JP 2000082808 A JP2000082808 A JP 2000082808A
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region
sti
semiconductor device
forming
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Naohito Chikamatsu
尚人 親松
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/762Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
    • H01L21/76224Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using trench refilling with dielectric materials
    • H01L21/76237Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using trench refilling with dielectric materials introducing impurities in trench side or bottom walls, e.g. for forming channel stoppers or alter isolation behavior

Abstract

(57)【要約】 【課題】STI構造を有するnチャネル型MOSFET
のキンク特性を低減し、リーク電流を低減することを目
的としている。 【解決手段】STI構造の埋め込み酸化膜34とSi基
板31との界面近傍のSi基板31中に、窒素(N)の
イオン注入によって形成され、MOSFETの基板不純
物がSTI領域中へ熱拡散するのを阻止するためのバリ
アとして働く窒化シリコン(SiN)領域40を介在さ
せたことを特徴としている。この窒化シリコン領域40
は、Si基板31の主表面からSTI端におけるMOS
FETのしきい値電圧を決める基板深さより深い領域ま
で分布する。MOSFETの基板領域からSTI構造の
埋め込み酸化膜34中へのボロンの外方拡散が抑制さ
れ、MOSFETの基板領域のボロン濃度の低下による
しきい値電圧の低下に起因するキンク特性を抑えること
ができる。これによって、リーク電流を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置及び
その製造方法に関し、特にSTI(Shallow T
rench Isolation)構造を用いたnチャ
ネル型MOSFETにおけるキンク特性の改善に適用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】素子の微細化によるLSIの高集積化や
高性能化のため、従来から広く用いられていたLOCO
S(Local Oxidation Of Sili
con)法による素子分離絶縁膜に代えて、近年はST
I構造の素子分離絶縁膜が多く用いられるようになって
きた。この背景として、LOCOS法ではSi34
どの耐酸化性を持つ膜をマスクにして、素子分離領域に
熱酸化によりSiO2 膜を形成するため、素子分離膜を
厚くして深さ方向に絶縁性を高めることが難しく、微細
化に伴い実効的な素子分離距離を充分に確保できなくな
っていること、熱酸化では素子分離領域の端部で酸化が
進むため、これによって形成されるフィールドバーズビ
ークが微細化の大きな障害となること等があげられる。
これに対し、STI構造では、通常の写真蝕刻法と異方
性ドライエッチングによりパターン寸法が決定されるた
め、先端のプロセス技術により微細寸法を実現可能なこ
と、溝を深くすることにより実効的な素子分離距離を深
さ方向に対して容易に確保できること等の理由により、
LOCOS法で形成した素子分離絶縁膜に比して微細化
にとってより有利である。このような理由により、近年
のLSIでは、素子分離領域を微細化に有利なSTI構
造にしている。
【0003】上述したようなSTI構造を有する従来の
半導体装置の一例として、nチャネル型MOSFETと
その製造方法について説明する。図16(a)はパター
ン平面図、図16(b)は図16(a)のY−Y’線に
沿った断面図、図16(c)は図16(a)のX−X’
線に沿った断面図である。p型Si基板11の主表面に
はpウェル領域12が形成されており、このpウェル領
域12内にnチャネル型MOSFETのソース・ドレイ
ン領域13としてのn+ 型拡散層が設けられている。上
記p型Si基板11の主表面には溝が形成され、この溝
内に埋め込み酸化膜14が形成されてSTI構造の素子
分離領域が形成されている。また、上記ソース・ドレイ
ン領域13間の基板11上には、ゲート絶縁膜15を介
してゲート電極16が設けられている。上記基板11の
主表面上には層間絶縁膜(SiO2 /BPSG)17が
形成されており、この層間絶縁膜17の上記ソース・ド
レイン領域13上に形成されたコンタクトホール内にコ
ンタクトプラグ18が設けられている。そして、上記層
間絶縁膜17上に、ソース・ドレイン電極19としての
メタル配線が形成され、これらソース・ドレイン電極1
9はそれぞれ上記コンタクトプラグ18を介してソース
・ドレイン領域13と電気的に接続されている。
【0004】次に、上記図16(a),(b),(c)
に示したnチャネル型MOSFETの製造方法について
説明する。図17(a)ないし図23(a)はそれぞれ
上記図16(a)のY−Y’線に沿った断面構造を製造
工程順に示す断面図であり、図17(b)ないし図23
(b)はそれぞれ上記図16(a)のX−X’線に沿っ
た断面構造を製造工程順に示す断面図である。まず、図
17(a),(b)に示すように、p型Si基板11の
主表面を熱酸化してSiO2 膜(バッファ膜)21を例
えば10nmの厚さに形成し、その上にLP−CVD法
により多結晶Si膜22を200nm程度の厚さに堆積
形成し、更にその上にLP−CVD法によりSiO2
23を200nmの厚さに堆積形成する。次に、写真蝕
刻法により上記SiO2 膜23上に、素子領域に対応す
るレジストパターン24を形成する。このレジストパタ
ーン24をマスクにして、多結晶Siに対して大きな選
択比を持つ異方性ドライエッチングによりSiO2 膜2
3をエッチングした後、このレジストパターン24を剥
離する。その後、残存されたSiO2 膜23のパターン
をマスクにして、酸化膜に対して選択比が十分に取れる
異方性ドライエッチングにて多結晶Si膜22をエッチ
ングし、更に、熱酸化膜(SiO2 膜)21をエッチン
グすると図18(a),(b)に示すようになる。
【0005】しかる後、酸化膜に対して選択比が十分に
取れる異方性ドライエッチングにてSi基板11を0.
5μm程度の深さまでエッチングして、図19(a),
(b)に示すようなSTI構造を形成するための溝部2
5を形成する。
【0006】この後、LP−CVD法により全面にSi
2 膜14を1.5μm程度の厚さに堆積形成する。そ
して、多結晶Siに対して選択比の取れる化学的機械的
研磨法(Chemical Mechanical P
olishing)により上記SiO2 膜14の平坦化
を行う。平坦化後、SiO2 膜14,23をNH4 Fあ
るいはドライエッチングにより多結晶Si膜22の表面
がちょうど露出するまでエッチングすると、溝部25内
に上記SiO2 膜が残存されて埋め込み酸化膜14が形
成される(図20(a),(b)参照)。
【0007】次に、SiO2 に対して選択比が取れる等
方性ドライエッチングにて多結晶Si膜22をエッチン
グして除去した後、例えば1000℃の温度にて埋め込
み酸化膜14の膜応力低減のための熱処理を行う。この
後、Si基板11上のSiO2 膜21をNH4 Fでエッ
チングして除去し、例えば800℃の熱酸化によりSi
基板11上に新たなSiO2 膜(犠牲酸化膜)26を形
成する。引き続き、pウェル領域12の形成のためにボ
ロン(B)を例えば加速電圧200KeVでドーズ量8
×1012cm-2程度打ち込み、更にnチャネル型MOS
FETのしきい値電圧制御のためBを例えば加速電圧5
0KeV、ドーズ量1×1013cm-2程度の条件で打ち
込む。この後、1000℃で30秒の熱処理を行うこと
により、導入した不純物の活性化を行う(図21
(a),(b))。
【0008】更に、Si基板11表面の犠牲酸化膜26
を除去し、750℃の温度でSi基板11の表面を熱酸
化して厚さ6nmのゲート酸化膜15を形成する。しか
る後に、LP−CVD法により全面に多結晶Siを30
0nm堆積する。写真蝕刻法によりゲート電極を形成す
るためのレジストパターン27を形成し、このレジスト
パターン27をマスクにしてSiO2 に対して選択比の
十分に取れる異方性ドライエッチングを行って多結晶S
i膜をパターニングしてゲート電極15を形成する(図
22(a),(b))。
【0009】この後、Si基板11に砒素(As)を加
速電圧50KeV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で
イオン注入し、1000℃のN2 雰囲気で30秒程度の
熱処理を行い、ソース・ドレイン領域13として働くn
+ 型拡散層を形成するとともに、ゲート電極15をn+
型にドーピングする(図23(a),(b))。
【0010】この後は、層間絶縁膜17の形成工程、コ
ンタクトプラグ18の形成工程、及び所定のメタライゼ
ーションによるソース・ドレイン電極19の形成工程等
を経て、図16(a),(b),(c)に示したような
nチャネル型MOSFETを形成する。
【0011】ところで、このようにSTI構造の素子分
離領域を形成したnチャネル型MOSFETにおいて
は、図24に示すようにMOSFETのサブスレショル
ド特性に現れるキンク特性が大きな問題になっている。
キンク特性は図24に示すように通常のMOSFETで
は見られないサブスレショルド領域が2重になるような
特性である。このサブスレショルド特性は図25(a)
に示すようにnチャネル型MOSFETにおけるSTI
構造の端部28で発生すると考えられており、その理由
として、 (1)STI端では、図25(b)に示すようなLOC
OS法で形成した素子分離絶縁膜(破線部29参照)と
異なり、鋭利なSi端がチャネル領域に接して存在して
おり、この角部において発生する電界集中のため、一部
の領域の実効的なしきい値電圧が低下してキンク特性を
生ずる。
【0012】(2)STI構造にしたことにより、Si
基板中の不純物がSTI構造の絶縁膜領域に外方拡散し
てしまい、このSTI端のチャネル領域の実効的なしき
い値電圧が低下してしまう。特にSTI構造ではLOC
OS法で形成した素子分離絶縁膜に対し、チャネル端で
絶縁膜と接する断面積が大きくなるため、この外方拡散
の影響を受けやすい。このため、STI端のMOSFE
Tのしきい値電圧が局所的に低下してしまいキンク特性
を生じる。
【0013】これら二つの要因が重なり合って、MOS
FETのキンク現象が見られると考えられているが、こ
のキンク現象は同一プロセスでCMOSFETを製造し
た場合、nチャネル型MOSFETで顕著であり、pチ
ャネル型MOSFETではその発生が見られない。これ
は、pチャネル型MOSFETでは基板領域の不純物と
して、リン(Phos)や砒素(As)といったSTI
領域中のSiO2 膜に対して不純物が外方拡散せずにパ
イルアップするものを用いているのに対し、nチャネル
型MOSFETでは基板領域の不純物としてSTI中に
外方拡散しやすいボロン(B)を用いていることに起因
している。
【0014】このように、キンク特性は、そのチャネル
幅がSTI端のみで決まっているため、この部分のMO
SFETの駆動力に対する関与は無視できるほど小さい
が、図24からも明らかなように、通常現れないような
大きなリーク電流を生じてしまうため、素子の微細化や
高速化に対して大きな障害となる。LSIとしての高速
化を考慮すると、このキンク特性によりスタンバイ状態
のリーク電流の下限が決まってしまい、この寄生MOS
FETの与えるしきい値電圧によりLSI中のMOSF
ETのしきい値電圧の下限が決まってしまうため、その
影響は計り知れない。寄生MOSFETのしきい値電圧
が通常のMOSFETに比べて0.2V低いとすると、
2.5Vの動作電圧で0.5Vのしきい値電圧設定を
0.7Vにせねばならず、ショックレイの電流モデルで
考えても10%程度の性能低下が予想され、微細化に伴
う今後の電源電圧の低下を考えると、その影響はより顕
著となるため、高集積化と高性能化の両面でキンク特性
の改善が強く望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにSTI
構造を有する従来のMISFETにおいては、キンク特
性が大きな問題となっている。キンク特性は、STI端
での電界集中の影響等により引き起こされるが、STI
端の一部のしきい値電圧が実効的に低下することによ
り、見かけ上しきい値電圧の低いMISFETが寄生す
るのと等価になり、MISFETのリーク電流が増大す
るという問題があった。
【0016】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、キンク特性に起
因するリーク電流を低減でき、高集積化や高性能化が図
れる半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した半導体装置は、STI(Shallow Tre
nch Isolation)構造の素子分離領域を有
する半導体装置において、STI界面に隣接するMIS
FETのSi基板中に、窒素(N)のイオン注入によっ
て形成された窒化シリコン(SiN)からなるバリア領
域を具備することを特徴としている。
【0018】また、請求項2に記載したように、請求項
1の半導体装置において、前記バリア領域は、Si基板
の主表面からSTI端におけるMISFETのしきい値
電圧を決める基板深さより深い領域まで分布することを
特徴とする。
【0019】請求項3に記載したように、請求項1の半
導体装置において、前記バリア領域は、前記MISFE
Tの実質的なチャネル領域には存在せず、STI端にお
けるSi基板の主表面からMISFETのしきい値電圧
を決める基板深さより深い領域まで分布することを特徴
とする。
【0020】請求項4に記載したように、前記バリア領
域の窒素濃度のピーク位置は、前記Si基板の主表面よ
り深い位置にあることを特徴とする。更に、請求項5に
記載したように、請求項1ないし4いずれか1つの項に
記載の半導体装置において、前記MISFETの基板不
純物は、ボロン(B)であることを特徴とする。
【0021】また、この発明の請求項6に記載した半導
体装置の製造方法は、STI(Shallow Tre
nch Isolation)構造の素子分離領域を有
する半導体装置の製造方法において、Si基板の主表面
にSTI用の溝を形成する工程と、前記溝内に露出され
たSi基板中に窒素(N)をイオン注入し、前記溝の側
壁部に窒化シリコン(SiN)からなるバリア領域を形
成する工程と、前記溝内に絶縁物を埋め込んでSTI構
造の素子分離領域を形成する工程と、素子領域にMIS
FETを形成する工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0022】この発明の請求項7に記載した半導体装置
の製造方法は、STI(Shallow Trench
Isolation)構造の素子分離領域を有する半
導体装置の製造方法において、Si基板上にバッファ膜
を形成する工程と、前記バッファ膜上に前記Si基板の
主表面にSTI用の溝を形成する際のマスクとなるパタ
ーンを形成する工程と、前記パターンをマスクにして前
記Si基板中に窒素(N)をイオン注入する工程と、前
記パターンをマスクとして前記Si基板の主表面をエッ
チングし、側壁部に窒化シリコン(SiN)からなるバ
リア領域が位置する溝を形成する工程と、前記溝内に絶
縁物を埋め込んでSTI構造の素子分離領域を形成する
工程と、素子領域にMISFETを形成する工程とを具
備することを特徴としている。
【0023】更に、この発明の請求項8に記載した半導
体装置の製造方法は、STI(Shallow Tre
nch Isolation)構造の素子分離領域を有
する半導体装置の製造方法において、Si基板の主表面
にSTI用の溝を形成する工程と、前記溝内に絶縁物を
埋め込んでSTI構造の素子分離領域を形成する工程
と、前記素子分離領域との境界領域を除く素子領域上に
マスクを形成する工程と、前記マスクを介して前記Si
基板の前記素子分離領域との境界領域中に窒素(N)を
イオン注入し、窒化シリコン(SiN)からなるバリア
領域を形成する工程と、前記素子領域にMISFETを
形成する工程とを具備することを特徴としている。
【0024】請求項9に記載したように、請求項6に記
載の半導体装置の製造方法において、前記バリア領域を
形成する工程は、前記窒素のイオン注入時におけるSi
基板の主表面に対する注入角度を変化させ、Si基板を
回転させることにより深さを調整することを特徴とす
る。
【0025】請求項10に記載したように、請求項6な
いし9いずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方法
において、前記MISFETの基板不純物は、ボロン
(B)であることを特徴とする。
【0026】請求項1のような構成によれば、STI端
に基板不純物のバリア材となる窒化シリコンの領域を設
けたので、Si基板中の基板不純物がSTI領域中へ熱
拡散するのを阻止できる。これによって、STI端に形
成される寄生MISFETのしきい値電圧の低下を抑制
でき、キンク特性を低減できる。しかも、STI端で不
純物がパイルアップすれば、不純物濃度で決まる実効的
なしきい値電圧が上昇し、STI端での電界集中による
しきい値電圧の低下分をキャンセルしてキンク特性の発
生しない良好なMISFET特性を得ることができる。
このキンク特性の改善によりMISFETのオフ状態時
のリーク電流を低減できるので、LSIチップのスタン
バイパワーを一定に保ち、よりしきい値電圧を下げた高
性能のMISFET特性を実現でき、これによってLS
Iを高速化できる。
【0027】MISFETのキンク特性は、STI端の
基板不純物濃度の低下により増長されるので、MISF
ETのしきい値電圧を決めるSi基板の深さ分の不純物
をSTI領域へ拡散しないようにブロックするのが有効
である。よって、請求項2に示すように、この領域より
も深い位置にまでバリア材として働く窒化シリコンの領
域を設ければ、STI端での不純物のパイルアップの効
果がより増大し、キンク特性の抑制効果を高めることが
できる。
【0028】一方、MISFETのチャネル領域中の窒
素は準位を生成したり、Si基板の主表面のラフネスを
悪化させ、モビリティの悪化要因となる。そこで、請求
項3に示すようにMISFETの実質的なチャネル領域
にはバリア材を形成せず、STI端の深い位置にまでバ
リア材として働く窒化シリコンの領域を設ければ、高い
駆動能力を持つMISFETを提供できる。
【0029】請求項4に示すように、窒化シリコンの領
域中に含まれる窒素濃度のピーク位置を、Si基板の表
面より深い位置にすれば、MISFETの駆動力の低下
を最小限に抑えることができる。
【0030】請求項5に示すように、この発明は、基板
不純物としてボロン(B)を用いるnチャネル型MOS
FETにおいて、このボロンの外方拡散によるキンク特
性の抑制に対して大きな効果が得られる。
【0031】請求項6のような製造方法によれば、MI
SFETのチャネル領域に隣接するSTI近傍のSi基
板中に、ボロン(B)等の基板不純物の外方拡散に対し
てバリア性を有する窒化シリコンの領域を容易に形成で
き、これによりボロンの外方拡散を抑制してキンク特性
を改善することができる。
【0032】請求項7のような製造方法によれば、ST
I構造の形成前に、STI構造の形成予定領域の端部の
Si基板中に窒化シリコンの領域を形成でき、これによ
りボロン等の基板不純物の外方拡散を抑制してキンク特
性を改善できる。
【0033】請求項8の製造方法では、STI領域中の
埋め込み酸化膜の平坦化後のウェル領域等の不純物イオ
ン注入前に、窒素をイオン注入することにより窒化シリ
コンの領域を形成する。この窒化シリコンの領域は、S
TI構造に隣接するSi基板中に形成するので、ボロン
等の基板不純物の外方拡散を抑えてキンク特性を改善で
きる。
【0034】請求項9に示すように、窒素イオンの注入
角度とSi基板の回転により、窒化シリコンの領域の深
さを自由に設定できる。請求項10に示すように、基板
不純物としてボロン(B)を用いるnチャネル型MOS
FETの製造方法において、この発明はボロンの外方拡
散によるキンク特性の抑制に対して大きな効果が得られ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。nチャネル型MOSFE
Tのキンク特性を抑制するためには、MOSFETのS
TI端において基板不純物の外方拡散を抑える技術が必
要となる。そこで、この発明では、nチャネル型MOS
FETの基板不純物としてボロン(B)に着目し、MO
SFETのチャネル領域に隣接するSTI近傍のSi基
板中に、このBの外方拡散に対してバリア性を有する窒
化シリコンの領域を形成したものである。
【0036】図1(a),(b),(c)はそれぞれ、
この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置について
説明するためのもので、図1(a)はnチャネル型MO
SFETのパターン平面図、図1(b)は図1(a)の
Y−Y’線に沿った断面図、図1(c)は図1(a)の
X−X’線に沿った断面図である。p型Si基板31の
主表面領域中にはpウェル領域32が形成されており、
このpウェル領域32内にnチャネル型MOSFETの
ソース・ドレイン領域33としてのn+ 型拡散層が離隔
して設けられている。上記p型Si基板31の主表面に
は溝が形成され、この溝内に埋め込み酸化膜34が形成
されてSTI構造の素子分離領域が形成されている。上
記素子分離領域としての埋め込み酸化膜34と上記Si
基板31との境界領域のSi基板31中には、ボロン
(B)の外方拡散に対するバリア材として働く窒化シリ
コン領域40が介在されている。この窒化シリコン領域
40は、MOSFETの実質的なチャネル領域には存在
せず、ほぼ寄生MOSFETのチャネル領域に対応して
設けられており、Si基板31の主表面からSTI端に
おけるMOSFETのしきい値電圧を決める基板深さよ
り深い領域まで形成されている。また、上記ソース・ド
レイン領域33間のSi基板31上には、ゲート絶縁膜
35を介してゲート電極36が設けられている。上記S
i基板31の主表面上には層間絶縁膜(SiO2 /BP
SG)37が形成されており、この層間絶縁膜37の上
記ソース・ドレイン領域33上に形成されたコンタクト
ホール内にはコンタクトプラグ38が設けられている。
そして、上記層間絶縁膜37上に、ソース・ドレイン電
極39としてのメタル配線が形成され、これらソース・
ドレイン電極39はそれぞれ上記コンタクトプラグ38
を介してソース・ドレイン領域33と電気的に接続され
ている。
【0037】上記のような構成によれば、STI端に基
板不純物(ボロン)のバリア材となる窒化シリコン領域
40を設けたので、Si基板31中のボロンがSTI領
域中へ外方拡散(熱拡散)するのを阻止でき、STI端
に形成される寄生MOSFETのしきい値電圧の低下を
抑制してキンク特性を低減できる。このキンク特性の改
善によりMOSFETのオフ状態時のリーク電流を低減
できるので、LSIチップのスタンバイパワーを一定に
保ち、よりしきい値電圧を下げた高性能のMOSFET
特性を実現でき、これによってLSIを高速化できる。
また、上記窒化シリコン領域40は、STI端のSi基
板31中に形成するので、高集積化を妨げることもな
い。しかも、Si基板31の表面からSTI端における
MOSFETのしきい値電圧を決める基板深さより深い
領域まで形成されているので、pチャネル型MOSFE
Tと同様に不純物をパイルアップする効果を引き出すこ
とができ、前述した(2)の原因をなくすことができ、
(1)の要因に起因するキンク特性も抑制したMOSF
ET構造を実現できる。
【0038】次に、上記図1(a),(b),(c)に
示したnチャネル型MOSFETの製造方法について説
明する。図2(a),(b)ないし図10(a),
(b)はそれぞれ、この発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
図2(a)ないし図10(a)はそれぞれ図1(a)の
Y−Y’線に沿った断面構造を製造工程順に順次示す断
面図、図2(b)ないし図10(b)はそれぞれ図1
(a)のX−X’線に沿った断面構造を製造工程順に順
次示す断面図である。
【0039】まず、従来と同様に、図2(a),(b)
ないし図4(a),(b)に示すような製造工程を経て
Si基板上にSTI構造を形成するための溝を形成す
る。すなわち、図2(a),(b)に示すように、p型
Si基板31の主表面を熱酸化して、バッファ膜となる
例えば厚さ10nmのSiO2 膜41を形成し、このS
iO2 膜41上にLP−CVD法により200nm程度
の厚さの多結晶Si膜42を堆積形成し、更にその上に
LP−CVD法により約200nmの厚さのSiO2
43を堆積形成する。次に、上記SiO2 膜43上に写
真蝕刻法により素子領域に対応するレジストパターン4
4を形成する。そして、このレジストパターン44をマ
スクにして、多結晶Siに対して大きな選択比を持つ異
方性ドライエッチングによりSiO2 膜43をエッチン
グした後、このレジストパターン44を剥離する。その
後、パターニングされたSiO2 膜43をマスクにし
て、酸化膜に対して選択比が十分に取れる異方性ドライ
エッチングにより多結晶Si膜42をエッチングし、更
に、熱酸化膜(SiO2 膜)41をエッチングすると図
3(a),(b)に示すような構造が得られる。
【0040】しかる後に、酸化膜に対して選択比が十分
に取れる異方性ドライエッチングにてSi基板31を
0.5μm程度の深さまでエッチングしてSTI構造の
溝部45を形成すると図4(a),(b)に示すように
なる。
【0041】その後、図5(a),(b)に示すよう
に、溝部45内に露出されているSi基板31の表面に
熱酸化膜46を例えば5nmの厚さに形成し、イオン注
入により窒素(N)をSTI側面に注入して窒化シリコ
ン領域40を形成する。この際、Si基板31を回転さ
せながら、Si基板31の主表面に対して所定の角度、
例えば45°で窒素イオンを注入する。その直後、N2
雰囲気中もしくは酸化雰囲気中にて熱処理し、溝部45
のエッチング時にSi基板31の表面に形成された欠陥
を回復した後、図6(a),(b)に示すように、LP
−CVD法にて全面にSiO2 膜34を1.5μm程度
の厚さに堆積形成する。次に、CMP法にて多結晶Si
膜42が露出するまでSiO2 膜34,43を研磨し、
平坦化する。
【0042】以降のプロセスは図20(a),(b)な
いし図22(a),(b)に示した従来の製造工程と同
様であり、SiO2 膜34,43の表面をNH4 Fを用
いたエッチング、あるいはドライエッチングを行って多
結晶Si膜42を完全に露出させ(図7(a),
(b))、しかる後にSiO2 に対して高い選択比が取
れる等方性ドライエッチングにて多結晶Si膜42とそ
の側壁部に形成されたSiN膜47をエッチングし、例
えば1000℃の温度で残存されたSiO2 膜34(埋
め込み酸化膜)の膜応力低減のための熱処理を行う。こ
の後、Si基板31上のSiO2 膜41をNH4 Fにて
エッチングして除去し、Si基板31の表面を例えば8
00℃の温度で熱酸化して新たなSiO2 膜(犠牲酸化
膜)48を形成した後、このSiO2 膜48を介してS
i基板31中にボロン(B)を例えば加速電圧200K
eV、ドーズ量8×1012cm-2の条件で打ち込んでp
ウェル領域32を形成し、更にnチャネル型MOSFE
Tのしきい値電圧を制御するためBを例えば加速電圧5
0KeV、ドーズ量1×1013cm-2の条件で打ち込
む。この後、1000℃の温度にて30秒程度の熱処理
により、導入した不純物の活性化を行う(図8(a),
(b))。
【0043】更に、Si基板31表面の熱酸化膜(Si
2 膜)48を除去し、750℃の温度で6nm程度の
厚さのゲート酸化膜35を形成する。しかる後に、LP
−CVD法により多結晶Si膜36を300nm程度の
厚さに堆積形成する。更に写真蝕刻法により上記多結晶
Si膜36上にゲート電極を形成するためのレジストパ
ターン49を形成し、このレジストパターン49をマス
クにして、SiO2 に対して選択比の十分に取れる異方
性ドライエッチングを行ってゲート電極36を形成する
(図9(a),(b))。
【0044】この後、図10(a),(b)に示すよう
に、Si基板31中に砒素(As)を加速電圧50Ke
V、ドーズ量5×1015cm-2の条件でイオン注入し、
1000℃のN2 雰囲気中で30秒程度の熱処理を行
い、ソース・ドレイン領域33として働くn+ 型拡散層
を形成するとともに、ゲート電極36をn+ 型にドーピ
ングする。
【0045】この後は、所定のメタライゼーション工程
を経て、nチャネル型MOSFETを形成する。すなわ
ち、上記のようにして得られた半導体構造上に層間絶縁
膜(SiO2 /BPSG)37を形成した後、上記ソー
ス・ドレイン領域33としてのn+ 型拡散層上にコンタ
クトホールを形成し、このコンタクトホール内にLP−
CVD法により例えばタングステン(W)を埋め込んで
コンタクトプラグ38を形成する。そして、上記層間絶
縁膜38上にAlCu等を蒸着し、パターニングを行っ
てソース・ドレイン電極39としてのメタル配線を形成
すると、図1(a),(b),(c)に示したような構
造のnチャネル型MOSFETが形成できる。
【0046】上記のような製造方法によれば、MOSF
ETのチャネル領域に隣接するSTI近傍のSi基板3
1中に、基板不純物であるボロン(B)の外方拡散に対
してバリア性を有する窒化シリコン領域40を形成した
ので、この領域40によりBの外方拡散を抑制してキン
ク特性を改善することができる。この時に形成される窒
化シリコン領域40は、窒素(N)のイオン注入時のウ
ェハ(Si基板31)に対する注入角度を変化させ、ウ
ェハを回転させることによりその深さを自由に調整でき
る。Nを導入する深さは、pウェル領域32とMOSF
ETのしきい値電圧を制御するためのイオン注入工程の
後、どの程度の温度による熱工程を経てMOSFETを
形成するかにより異なるが、少なくともMOSFETの
しきい値電圧が決まる深さ、またMOSFETのソース
・ドレイン領域33と基板(pウェル領域32)との界
面で空乏層が最も延びる深さより深くするのが好まし
く、例えば0.25μmデザインルールで形成されるM
OSFETではSi基板31の主表面からおよそ40n
m以上となる。
【0047】なお、上述した製造方法では、窒化シリコ
ン領域40をSTIの側壁部に形成するようにしたが、
必要とする特性に合わせてイオン注入の角度を変化さ
せ、例えばSi基板31の主表面に対して45°から9
0°に変化させれば、窒化シリコン領域40をSTIの
側壁部から底部に亘るSi基板31中に形成でき、MO
SFETの駆動力の低下を最小限に抑制できる。
【0048】図11(a),(b)ないし図13
(a),(b)はそれぞれ、この発明の第2の実施の形
態に係る半導体装置及びその製造方法について説明する
ためのもので、nチャネル型MOSFETの他の製造工
程を示している。図11(a)ないし図13(a)はそ
れぞれ図1(a)のY−Y’線に沿った断面構造を製造
工程の一部を抽出して示す断面図、図11(b)ないし
図13(b)はそれぞれ図1(a)のX−X’線に沿っ
た断面構造を製造の一部を抽出して示す断面図である。
【0049】この第2の実施の形態では、図2(a),
(b)及び図3(a),(b)と同様な工程により、多
結晶Si膜42をエッチングしてパターニングした後、
Si基板31中に熱酸化膜41を介して窒素(N)を例
えば加速電圧100KeVでイオン注入する(図11
(a),(b))。これによって、素子分離領域として
の埋め込み酸化膜を形成する領域とその近傍のSi基板
31中に、ボロン(B)の外方拡散に対するバリア材と
して働く窒化シリコン領域50が形成される。この窒化
シリコン領域50は、後に形成されるMOSFETの実
質的なチャネル領域には存在せず、Si基板31の表面
からMOSFETのしきい値電圧を決める基板深さより
深い領域まで形成されている。
【0050】次に、上記熱酸化膜41を除去してSi基
板31の主表面を露出させた後、Si基板31をエッチ
ングしてSTIのための溝部45を形成する。この溝部
45の形成では、酸化膜に対して選択比が十分に取れる
異方性ドライエッチングによりSi基板31を0.5μ
m程度の深さまでエッチングする。この結果、図12
(a),(b)に示すように、溝部45の側壁部のSi
基板31中に窒化シリコン領域50が残存される。
【0051】その後は、従来の製造方法と同様に、ST
I構造の素子分離領域の形成、MOSFETの形成、メ
タライゼーション等のプロセスを経て図13(a),
(b)に示すようなMOSFETを製造する。
【0052】上記のような構成並びに製造方法によれ
ば、MOSFETのチャネル領域に隣接するSTI近傍
のSi基板31中に、ボロン(B)の外方拡散に対して
バリア性を有する窒化シリコン領域50を容易に形成で
き、これにより上述した第1の実施の形態と同様な作用
効果が得られる。なお、窒化シリコン領域50は、窒素
(N)のイオン注入時の加速電圧を変化させることによ
り、その幅や深さを高精度且つ自由に調整できる。
【0053】図14(a),(b)及び図15(a),
(b)はそれぞれ、この発明の第3の実施の形態に係る
半導体装置及びその製造方法について説明するためのも
ので、nチャネル型MOSFETの更に他の製造工程を
示している。図14(a)及び図15(a)はそれぞれ
図1(a)のY−Y’線に沿った断面構造を製造工程の
一部を抽出して示す断面図、図14(b)及び図15
(b)はそれぞれ図1(a)のX−X’線に沿った断面
構造を製造の一部を抽出して示す断面図である。
【0054】この第3の実施の形態では、従来の製造工
程と同様に、図17(a),(b)ないし図21
(a),(b)に示したような製造工程を経て、STI
のための埋め込み酸化膜34を平坦化した後、pウェル
領域等の形成のための不純物のイオン注入前に、写真蝕
刻法によりSTI端部から例えば0.2μmのオフセッ
トを有し、素子領域を覆うレジストパターン51を形成
する。そして、このレジストパターン51をマスクにし
て窒素(N)をSi基板31中にイオン注入する(図1
4(a),(b))。
【0055】この後、従来の製造工程と同様に、pウェ
ル領域32の形成、しきい値電圧制御用の不純物のイオ
ン注入を行い、最終的に図15(a),(b)に示すよ
うなMOSFETを形成する。図14(a),(b)で
導入した窒素(N)によって窒化シリコン領域60が形
成され、前述した第1,第2の実施の形態と同様にST
Iと隣接するSi基板31中に窒化シリコン領域60が
存在することにより、Bの外方拡散を抑え、キンク効果
を改善することができる。
【0056】なお、上述した第1ないし第3の実施の形
態では、基板不純物としてボロン(B)を用いたnチャ
ネル型MOSFETを例にとって説明したが、MOSF
ETで外方拡散をする不純物イオンとこれに対するバリ
ア性を持つ材料をSTI界面に形成する場合においても
同様に適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、キンク特性に起因するリーク電流を低減でき、高集
積化や高性能化が図れる半導体装置及びその製造方法が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
について説明するためのもので、(a)図はnチャネル
型MOSFETのパターン平面図、(b)図は(a)図
に示したパターンのY−Y’線に沿った断面図、(c)
図は(a)図に示したパターンのX−X’線に沿った断
面図。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第1の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第2の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第3の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第4の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第5の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第6の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第7の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図9】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、第8の製造
工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパタ
ーンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−X’
線に沿った断面図。
【図10】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、第9の製
造工程を示しており、(a)図は図1(a)に示したパ
ターンのY−Y’線に沿った断面図、(b)図はX−
X’線に沿った断面図。
【図11】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、製
造工程の一部を抽出して示しており、(a)図は図1
(a)に示したパターンのY−Y’線に沿った断面図、
(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図12】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、図
11に示した製造工程に続く工程を示しており、(a)
図は図1(a)に示したパターンのY−Y’線に沿った
断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図13】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、形
成されたnチャネル型MOSFETの構成を示してお
り、(a)図は図1(a)に示したパターンのY−Y’
線に沿った断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面
図。
【図14】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、製
造工程の一部を抽出して示しており、(a)図は図1
(a)に示したパターンのY−Y’線に沿った断面図、
(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図15】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、形
成されたnチャネル型MOSFETの構成を示してお
り、(a)図は図1(a)に示したパターンのY−Y’
線に沿った断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面
図。
【図16】従来の半導体装置について説明するためのも
ので、(a)図はnチャネル型MOSFETのパターン
平面図、(b)図は(a)図に示したパターンのY−
Y’線に沿った断面図、(c)図は(a)図に示したパ
ターンのX−X’線に沿った断面図。
【図17】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第1の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図18】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第2の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図19】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第3の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図20】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第4の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図21】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第5の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図22】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第6の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図23】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、第7の製造工程を示しており、(a)
図は図16(a)に示したパターンのY−Y’線に沿っ
た断面図、(b)図はX−X’線に沿った断面図。
【図24】nチャネル型MOSFETのサブスレショル
ド特性に現れるキンク特性について説明するための図、
【図25】サブスレショルド特性について説明するため
のもので、(a)図はSTI構造の場合、(b)図はL
OCOS法で素子分離絶縁膜を形成した場合をそれぞれ
示す断面図。
【符号の説明】
31…Si基板、32…pウェル領域、33…ソース・
ドレイン領域、34…埋め込み酸化膜、35…ゲート絶
縁膜、36…ゲート電極、37…層間絶縁膜、38…コ
ンタクトプラグ、39…ソース・ドレイン電極、40,
50,60…窒化シリコン領域、41…SiO2 膜、4
2…多結晶Si膜、43…SiO2 膜、44…レジスト
パターン、45…STI構造の溝部、46…熱酸化膜、
47,49,51…レジストパターン、48…熱酸化膜
(SiO2 膜)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 STI(Shallow Trench
    Isolation)構造の素子分離領域を有する半
    導体装置において、STI界面に隣接するMISFET
    のSi基板中に、窒素(N)のイオン注入によって形成
    された窒化シリコン(SiN)からなるバリア領域を具
    備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記バリア領域は、Si基板の主表面か
    らSTI端におけるMISFETのしきい値電圧を決め
    る基板深さより深い領域まで分布することを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記バリア領域は、前記MISFETの
    実質的なチャネル領域には存在せず、STI端における
    Si基板の主表面からMISFETのしきい値電圧を決
    める基板深さより深い領域まで分布することを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記バリア領域の窒素濃度のピーク位置
    は、前記Si基板の主表面より深い位置にあることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記MISFETの基板不純物は、ボロ
    ン(B)であることを特徴とする請求項1ないし4いず
    れか1つの項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 STI(Shallow Trench
    Isolation)構造の素子分離領域を有する半
    導体装置の製造方法において、Si基板の主表面にST
    I用の溝を形成する工程と、前記溝内に露出されたSi
    基板中に窒素(N)をイオン注入し、前記溝の側壁部に
    窒化シリコン(SiN)からなるバリア領域を形成する
    工程と、前記溝内に絶縁物を埋め込んでSTI構造の素
    子分離領域を形成する工程と、素子領域にMISFET
    を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 STI(Shallow Trench
    Isolation)構造の素子分離領域を有する半
    導体装置の製造方法において、Si基板上にバッファ膜
    を形成する工程と、前記バッファ膜上に前記Si基板の
    主表面にSTI用の溝を形成する際のマスクとなるパタ
    ーンを形成する工程と、前記パターンをマスクにして前
    記Si基板中に窒素(N)をイオン注入する工程と、前
    記パターンをマスクとして前記Si基板の主表面をエッ
    チングし、側壁部に窒化シリコン(SiN)からなるバ
    リア領域が位置する溝を形成する工程と、前記溝内に絶
    縁物を埋め込んでSTI構造の素子分離領域を形成する
    工程と、素子領域にMISFETを形成する工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 STI(Shallow Trench
    Isolation)構造の素子分離領域を有する半
    導体装置の製造方法において、Si基板の主表面にST
    I用の溝を形成する工程と、前記溝内に絶縁物を埋め込
    んでSTI構造の素子分離領域を形成する工程と、前記
    素子分離領域との境界領域を除く素子領域上にマスクを
    形成する工程と、前記マスクを介して前記Si基板の前
    記素子分離領域との境界領域中に窒素(N)をイオン注
    入し、窒化シリコン(SiN)からなるバリア領域を形
    成する工程と、前記素子領域にMISFETを形成する
    工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記バリア領域を形成する工程は、前記
    窒素のイオン注入時におけるSi基板の主表面に対する
    注入角度を変化させ、Si基板を回転させることにより
    深さを調整することを特徴とする請求項6に記載の半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記MISFETの基板不純物は、ボ
    ロン(B)であることを特徴とする請求項6ないし9い
    ずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

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