JP2000080074A - ビタミンd誘導体の製造方法 - Google Patents

ビタミンd誘導体の製造方法

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JP2000080074A
JP2000080074A JP11183445A JP18344599A JP2000080074A JP 2000080074 A JP2000080074 A JP 2000080074A JP 11183445 A JP11183445 A JP 11183445A JP 18344599 A JP18344599 A JP 18344599A JP 2000080074 A JP2000080074 A JP 2000080074A
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哲弘 三上
Kaname Tsuzaki
要 津崎
Masahiro Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロビタミンD誘導体を一段階の光照射によ
る光化学反応によって高い効率でプレビタミンD誘導体
に変換することができ、これにより、高い効率でビタミ
ンD誘導体を製造することのできる方法を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のビタミンD誘導体の製造方法で
は、紫外線放射ランプと、波長選択特性を有する光学系
と、この光学系よりの特定波長の紫外線が入射される石
英製ロッドとを有してなる光化学反応用紫外線照射装置
を用い、石英製ロッドから放射される特定波長の紫外線
をプロビタミンD誘導体の溶液に照射して光化学反応さ
せてプレビタミンD誘導体を生成させる。さらに、この
プレビタミンD誘導体を熱異性化反応させることにより
ビタミンD誘導体が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンD誘導体
の製造方法に関し、さらに詳しくは、特定の紫外線照射
装置よりの特定波長の紫外線をプロビタミンD誘導体の
溶液に照射してプロビタミンD誘導体を光化学反応によ
りプレビタミンD誘導体に変換し、あるいはさらにこの
プレビタミンD誘導体を熱異性化反応させてビタミンD
誘導体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビタミンD誘導体は、骨粗鬆
症、副甲状腺機能亢進症、乾せんなどに対する医薬とし
て有用である。従来、ビタミンD誘導体を合成するため
の方法としては、対応するプロビタミンD誘導体に、高
圧水銀灯よりの紫外線をバイコールフィルターなどを介
して照射し、これにより得られるプレビタミンD誘導体
をさらに熱異性化反応させる方法が知られている。しか
しながら、この方法では、目的物であるビタミンD誘導
体の収率が数%〜十数%と低いものであり、その原因は
光化学反応の収率が低いためである。このことは、例え
ば特開平3−188061号公報、特開平6−7299
4号公報または特開平6−80626号公報に記載され
ているとおりである。
【0003】一方、プレビタミンD誘導体を合成するた
めに、特異性のない高圧水銀ランプの代わりに単色光の
レーザー光を照射して中間生成物としてタキステロール
誘導体を得、さらに異なる波長のレーザー光を照射する
二段階反応を利用する方法も知られている(J.Am.
Chem.Soc.103巻、6781頁(1981
年)、特開平4−89473号〜特開平4−89476
号公報)。しかしながら、この方法は、レーザー光を使
用する点で効率が低いために生産性が悪く、工業的スケ
ールでは実用することができない。
【0004】また、二段階反応としては、ジメチルアミ
ノベンゾエートで代表される有機化合物により、高圧水
銀ランプよりの光のうち波長300〜315nmの領域
の光をカットし、これによりルミステロール誘導体の生
成を抑制する方法も報告されているが、中間生成物とし
て得られるタキステロール誘導体をプレビタミンD誘導
体に変換するために光増感剤を用いる必要があり(J.
Org.Chem.,60巻,767頁(1995
年))、従って医薬品の製造方法としてはその除去方法
が大きな問題となる。その他、光照射の際に溶液フィル
ターを用いて光の波長を制限して照射する方法も知られ
ているが、収率は40%程度であって大幅な向上を期待
することはできず、また、溶液フィルターとして使用す
る化合物の廃棄物処理の点においても問題がある(J.
Nutr.Sci.Vitamino.,26巻,54
5頁(1980年))。
【0005】一方、上記の一段階の光照射反応におい
て、最も効果的な光は、波長295nmの紫外線である
ことが知られている(J.Am.Chem.Soc.1
04巻、5780頁(1982年)、J.Am.Che
m.Soc.110巻,2548頁(1988年))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決
し、プロビタミンD誘導体を一段階の光照射による光化
学反応によって高い効率でプレビタミンD誘導体に変換
することのできる方法が要請されており、本発明は、そ
のような方法を提供すること、並びにこの方法を利用し
て高い効率で工業的にビタミンD誘導体を製造すること
のできる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、特定の構成による光化
学反応用紫外線照射装置を用いて特定波長の紫外線をプ
ロビタミンD誘導体の溶液に照射して光化学反応させ、
これにより、高い効率でプレビタミンD誘導体を生成さ
せることができることを見出し、これによって本発明が
完成された。すなわち、本発明のビタミンD誘導体の製
造方法は、紫外線放射ランプと、この紫外線放射ランプ
よりの光が入射されて特定波長の紫外線を出射する光学
系と、この光学系よりの特定波長の紫外線が入射される
石英製ロッドとを有してなる光化学反応用紫外線照射装
置を用い、該紫外線照射装置の石英製ロッドより放射さ
れる特定波長の紫外線をプロビタミンD誘導体の溶液に
照射して光化学反応させることによりプレビタミンD誘
導体を生成させ、このプレビタミンD誘導体を熱異性化
反応させてビタミンD誘導体を製造することを特徴とす
る。
【0008】以上において、プロビタミンD誘導体は一
般式1で示される化合物であり、プレビタミンD誘導体
は一般式2で示される化合物であり、またビタミンD誘
導体は一般式3で示される化合物であることが好まし
い。
【0009】
【化2】 〔式中、R1 およびR3 は水素原子または保護基を有し
ていてもよい水酸基を表し、R2 は水素原子、保護基を
有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよい炭
素数1から10の低級アルコキシ基、または置換基を有
していてもよい炭素数1から10の低級アルキル基を表
し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭素
数1から10の低級アルキル基を表し、Xは−O−CH
2 −、−S−CH2 −、−CH2 −CH2 −、−CH=
CH−または−N(R4 ) −CH2−(R4 は水素原子
または置換基を有していてもよい炭素数1から10の低
級アルキル基を表す。)を表す。〕
【0010】本発明のプレビタミンD誘導体の製造方法
は、上記の光化学反応用紫外線照射装置からの特定波長
の紫外線を、一般式1で示されるプロビタミンD誘導体
の溶液に照射して光化学反応させることにより、一般式
2で示されるプレビタミンD誘導体を生成させることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、280nm〜320
nmの光を効率的に放射する光化学反応用紫外線照射装
置が使用される。図1は、本発明に使用される光化学反
応用紫外線照射装置の一例における構成の概要を示す説
明図、図2は、図1の装置の反応容器部分の具体的な構
成の一例を示す斜視図である。図1において、11は紫
外線を放射する放電ランプ、12は楕円反射鏡、13は
第1の平面鏡、14は入射レンズ、16は干渉フィルタ
ー、17は第2の平面鏡、18は集光性レンズ、20は
石英製ロッドである。ここに、楕円反射鏡12は集光反
射鏡を構成するものであり、集光反射鏡としては、放電
ランプ11よりの光を集めて反射する機能を有するもの
であれば制限されるものではないが、特に楕円反射鏡が
好ましい。
【0012】放電ランプ11は超高圧水銀ランプまたは
キセノン−水銀ランプよりなり、アークの方向が垂直方
向となるよう配置されている。この放電ランプ11から
放射された光は、楕円反射鏡12により下方に向かうよ
う集光されると共に第1の平面鏡13により反射されて
水平方向に向かい、焦点の後方位置に配置された、例え
ば各々が正レンズすなわちジオプターの値が正である複
数のレンズ素子よりなる入射レンズ14に入射され、こ
の入射レンズ14よりの光は、干渉フィルター16によ
り、所期の特定波長の紫外線(単に「特定波長の紫外
線」という。)のみが選択的に透過されて第2の平面鏡
17により下方に向かうよう反射され、この特定波長の
紫外線が、集光性レンズ18により、垂直方向に伸びる
よう保持された石英製ロッド20の上端面に入射され
る。ここに、干渉フィルター16よりの特定波長の紫外
線を石英製ロッド20に入射させるための集光光学系と
しては、集光性レンズ18のほかに集光反射鏡を用いる
こともできる。
【0013】以上において、楕円反射鏡12および第1
の平面鏡13はダイクロイックミラーにより構成され、
これにより、波長254〜405nmの特定波長領域の
紫外線を反射するが、他の遠紫外域、可視域および赤外
域の光を透過する波長選択特性を有するものである。ま
た、必要に応じて、入射レンズ14における少なくとも
1つのレンズ素子は、上記特定波長領域の紫外線を透過
するが他の波長域の光を遮断しあるいは減衰させる波長
選択特性を有するものとしてもよい。そして、干渉フィ
ルター16は、波動干渉により波長選択を行う全誘電体
膜フィルターにより構成され、その膜構成が選定される
ことにより、狭い波長域例えば波長280〜320nm
の紫外線または295nmの特定波長の紫外線のみを高
い効率で透過させる特性を有するものである。
【0014】石英製ロッド20は、適宜の材質よりなる
反応容器22の上部開口から内部に挿入されて支持さ
れ、これにより、該石英製ロッド20の少なくとも先端
部が、反応容器22内に充填された光反応溶液L中に浸
漬された状態とされている。24は、反応容器22の外
面に形成された冷却水ジャケット、25は攪拌機であ
る。
【0015】図2は反応容器22の具体的な他の構成の
一例を示し、この例では、反応容器22は例えばパイレ
ックスガラスよりなるものとされ、石英製ロッド20
は、反応容器22の上部開口から内部に挿入され、該石
英製ロッド20の途中部に固定して設けられたキャップ
21が反応容器22の開口を塞ぐよう装着されることに
より支持され、これにより、該石英製ロッド20の先端
部が反応容器22の底に接近した状態、すなわち反応容
器22内に充填された光反応溶液中に少なくとも先端部
が浸漬された状態とされている。27,28は反応容器
22に形成されたガス導入口およびガス出口、29はマ
グネティックスターラーである。
【0016】以上の構成においては、放電ランプ11か
らは紫外域のみでなく遠紫外域、可視域および赤外域の
光が放射されるが、楕円反射鏡12および第1の平面鏡
13の波長選択特性により、また入射レンズ14が波長
選択特性を有する場合にはその波長選択特性も加わっ
て、例えば波長254〜405nmの特定波長領域の紫
外線が得られ、この特定波長領域の紫外線が干渉フィル
ター16を透過することにより、より狭い波長域である
280〜320nmの紫外線が得られ、これが第2の平
面鏡17および集光性レンズ18を介して石英製ロッド
20の上端面に入射される。この特定波長の紫外線は、
該石英製ロッド20中を全反射を繰り返しながらその長
さ方向に伝達され、石英製ロッド20の下端部から外部
に放射され、光反応溶液Lに照射される。
【0017】然るに、上記の光化学反応用紫外線照射装
置では、石英製ロッド20の紫外線透過率が高いので特
定波長の紫外線の伝達損失が少なく、しかも石英製ロッ
ド20の先端部が光反応溶液L中に直接に浸漬されてい
るため、該石英製ロッド20から放射される特定波長の
紫外線がそのまま光反応溶液Lに照射され、その結果、
プロビタミンD誘導体からプレビタミンD誘導体を生成
する光化学反応をきわめて高い効率で生起させることが
でき、結局、ビタミンD誘導体を高い収率で製造するこ
とができる。
【0018】石英製ロッド20中を導かれた特定波長の
紫外線は、該石英製ロッド20が図3(A)に示されて
いるように均一な断面形状のロッド状(図の例では四角
柱状)であれば、通常、その先端面30から放射される
こととなる。また、図3の(B)に示すように、石英製
ロッド20の先端部の外周面にフロスト加工を施して粗
面部32を形成することにより、該粗面部32を紫外線
放射面とすることができる。また、図3の(C)に示す
ように、石英製ロッド20の先端部に、先端に向かうに
従って中心軸に接近する斜面部34を形成することによ
り、該斜面部34から特定波長の紫外線を放射させるこ
とが可能となる。この斜面部34の軸方向に対する角度
は30度以上であることが好ましく、またこの斜面部3
4にフロスト加工を施すことも有効である。
【0019】図3の(B)または(C)のような構成の
石英製ロッド20を用いることにより、特定波長の紫外
線の放射部の面積を大きくすることができるので、目的
とする光化学反応を一層高い効率で生起させることがで
き、また粗面部32および斜面部34の位置または状態
を制御することにより、特定波長の紫外線の照射領域の
調整および光密度の調整が可能となる。
【0020】図4は、本発明で使用される光化学反応用
紫外線照射装置の他の例の構成の概要を示す説明図であ
る。この例では、図1のものに比して、第2の平面鏡1
7が除去され、また石英製ロッド20が水平方向に伸び
るように位置されており、その一端面に集光性レンズ1
8からの特定波長の紫外線が入射される。この石英製ロ
ッド20の他端面側には、投射用レンズ40が配置さ
れ、これより放射される特定波長の紫外線が透明材料よ
りなるセル容器44に照射される。このセル容器44
は、溶液流路46を介して、内部に光反応溶液Lが充填
された溶液槽48と共に溶液循環路を構成するものであ
り、適宜のポンプ(図示せず)により、光反応溶液Lが
該セル容器44を流過させられる。50はセル容器44
に設けられた冷却水流通機構、51はマグネティックス
ターラーの回転子である。
【0021】この例の装置では、石英製ロッド20によ
り高い効率で特定波長の紫外線が導かれて損失が少な
く、セル容器44の壁を通して特定波長の紫外線が照射
される点では若干の紫外線の損失があるが、セル容器4
4に照射される特定波長の紫外線のスポットの径を、投
射用レンズ40によって適宜の大きさに制御することが
可能であり、従って反応容器44の受光面の大きさに応
じたスポット径で特定波長の紫外線を照射することがで
き、従って該特定波長の紫外線の利用率が高いものとな
る利点がある。さらに、光密度の調整も可能である。
【0022】図5は、図4に示した光化学反応用紫外線
照射装置の変形例を示す説明図である。この例では、図
4の装置における投射用レンズ40よりの特定波長の紫
外線が、内部に光反応溶液Lが充填された透明材料より
なる小型セル容器45に照射される。 このような小型セ
ル容器45は、比較的少量の光反応溶液に対して紫外線
照射処理を行う場合に有利に用いられる。
【0023】本発明の方法では、上記の紫外線照射装置
を用い、これより得られる特定波長の紫外線をプロビタ
ミンD誘導体の溶液に照射してプロビタミンD誘導体を
プレビタミンD誘導体に変換する。このプレビタミンD
誘導体は、さらに熱異性化反応によって最終的な目的物
であるビタミンD誘導体に変換される。
【0024】プロビタミンD誘導体とは下記の式Aに示
した骨格を有する化合物であり、プレビタミンD誘導体
とは式Bに示した骨格を有する化合物であり、ビタミン
D誘導体とは式Cに示した骨格を有する化合物である。
【0025】
【化3】
【0026】本発明においては、実際上、以上のプロビ
タミンD誘導体、プレビタミンD誘導体およびビタミン
D誘導体の具体例としては、それぞれ、上記の一般式
1、一般式2および一般式3で示されるものが好まし
い。
【0027】上記一般式1〜3におけるR1 およびR3
が表す保護基を有していてもよい水酸基の保護基として
は、水酸基の保護基として機能するものであればどのよ
うな基であってもよく、例えば、アルキル基、アシル
基、アルコキシカルボニル基、シリル基などが挙げられ
る。ここにアルキル基としては、例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などの
直鎖および分枝アルキル基、およびシクロプロピル基、
シクロブチル基などの環状アルキル基、メトキシメチル
基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
基などのアルコキシメチル基、その他、トリフェニルメ
チル基、エトキシエチル基、2−テトラヒドロピラニル
基などが挙げられる。また、アシル基としては、例え
ば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、ベンゾイル基、メトキシアセチル基、トリフ
ェニルメトキシアセチル基、フェノキシアセチル基、ク
ロロジフェニルアセチル基、クロロアセチル基、トリフ
ルオロアセチル基、トリクロロアセチル基などが挙げら
れる。
【0028】アルコキシカルボニル基としては、例え
ば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、p−
ブロモフェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、p−ブロモベンジルオキシカルボニル基、アリ
ルオキシカルボニル基、ジメチルアリルオキシカルボニ
ル基などが挙げられる。シリル基としては、例えば、ト
リメチルシリル基、トリエチルシリル基、イソプロピル
ジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−
ブチルジフェニルシリル基、メチルジイソプロピルシリ
ル基、トリベンジルシリル基、トリフェニルシリル基な
どが挙げられる。
【0029】上記一般式1〜3におけるR2 は、水素原
子、保護基を有していてもよい水酸基、置換基を有して
いてもよい炭素数1から10の低級アルコキシ基、また
は置換基を有していてもよい炭素数1から10の低級ア
ルキル基を表す。保護基を有していてもよい水酸基の保
護基としては、上記R1 およびR3 の説明で示した保護
基が挙げられ、置換基を有していてもよい炭素数1から
10の低級アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、
イソブトキシ基の他、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキ
シ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオ
キシ基、デカニルオキシ基などの直鎖および分枝アルコ
キシ基およびシクロプロピルオキシ基、シクロブチルオ
キシ基などの環状アルコキシ基、さらには2−プロペニ
ルオキシ基、2−プロピニルオキシ基、3−ブテニルオ
キシ基、3−ブチニルオキシ基などの不飽和アルコキシ
基などが挙げられ、また、水酸化アルコキシ基であるヒ
ドロキシメトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、ヒドロキ
シプロポキシ基、ヒドロキシイソプロポキシ基、ヒドロ
キシブトキシ基などの直鎖および分枝ヒドロキシアルコ
キシ基およびヒドロキシシクロプロピルオキシ基、ヒド
ロキシシクロブチルオキシ基などの環状ヒドロキシアル
コキシ基などが挙げられ、置換基を有していてもよい炭
素数1から10の低級アルキル基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基の他、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デカニル基などの直鎖および分
枝アルキル基およびシクロプロピル基、シクロブチル基
などの環状アルキル基、さらには2−プロペニル基、2
−プロピニル基、3−ブテニル基、3−ブチニル基など
の不飽和アルキル基などが挙げられる。二重結合に関し
てはシスまたはトランスの何れでもよい。
【0030】上記一般式1〜3におけるXは、−O−C
2 −、−S−CH2 −、−CH2−CH2 −、−CH
=CH−、または−N(R4 )−CH2 −を表す。
【0031】上記一般式1〜3におけるRは、水素原子
または置換基を有していてもよい炭素数1から10の低
級アルキル基を表す。ここに、アルキル基としては、上
記のアルキル基の他、2−メチル−プロピル基、1−シ
クロプロピル−1−ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキ
シ−1−メチルエチル基、2−ヒドロキシ−1−メチル
エチル基、1,2−ジヒドロキシ−1−メチルエチル
基、1−エチル−1−ヒドロキシプロピル基、1−エチ
ル−2−ヒドロキシプロピル基、1−エチル−1,2−
ジヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシ−1−(n−
プロピル)ブチル基、2−ヒドロキシ−1−(n−プロ
ピル)ブチル基、1,2−ジヒドロキシ−1−(n−プ
ロピル)ブチル基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピ
ル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、3−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピル基、1,2−ジヒドロキ
シ−2−メチルプロピル基、1,3−ジヒドロキシ−2
−メチルプロピル基、
【0032】2,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロピ
ル基、2−エチル−1−ヒドロキシブチル基、2−エチ
ル−2−ヒドロキシブチル基、2−エチル−3−ヒドロ
キシブチル基、2−エチル−1,2−ジヒドロキシブチ
ル基、2−エチル−1,3−ジヒドロキシブチル基、2
−エチル−2,3−ジヒドロキシブチル基、1−ヒドロ
キシ−2−(n−プロピル)ペンチル基、2−ヒドロキ
シ−2−(n−プロピル)ペンチル基、3−ヒドロキシ
−2−(n−プロピル)ペンチル基、1,2−ジヒドロ
キシ−2−(n−プロピル)ペンチル基、1,3−ジヒ
ドロキシ−2−(n−プロピル)ペンチル基、2,3−
ジヒドロキシ−2−(n−プロピル)ペンチル基、2−
ヒドロキシ−3−メチルブチル基、3−ヒドロキシ−3
−メチルブチル基、4−ヒドロキシ−3−メチルブチル
基、2,3−ジヒドロキシ−3−メチルブチル基、2,
4−ジヒドロキシ−3−メチルブチル基、3,4−ジヒ
ドロキシ−3−メチルブチル基、3−エチル−2−ヒド
ロキシペンチル基、3−エチル−3−ヒドロキシペンチ
ル基、3−エチル−4−ヒドロキシペンチル基、3−エ
チル−2,3−ジヒドロキシペンチル基、3−エチル−
2,4−ジヒドロキシペンチル基、3−エチル−3,4
−ジヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシ−3−(n
−プロピル)ヘキシル基、3−ヒドロキシ−3−(n−
プロピル)ヘキシル基、4−ヒドロキシ−3−(n−プ
ロピル)ヘキシル基、2,3−ジヒドロキシ−3−(n
−プロピル)ヘキシル基、2,4−ジヒドロキシ−3−
(n−プロピル)ヘキシル基、3,4−ジヒドロキシ−
3−(n−プロピル)ヘキシル基、3−ヒドロキシ−4
−メチルペンチル基、4−ヒドロキシ−4−メチルペン
チル基、5−ヒドロキシ−4−メチルペンチル基、3,
4−ジヒドロキシ−4−メチルペンチル基、3,5−ジ
ヒドロキシ−4−メチルペンチル基、4,5−ジヒドロ
キシ−4−メチルペンチル基、4−エチル−3−ヒドロ
キシヘキシル基、4−エチル−4−ヒドロキシヘキシル
基、4−エチル−5−ヒドロキシヘキシル基、4−エチ
ル−3,4−ジヒドロキシヘキシル基、4−エチル−
3,5−ジヒドロキシヘキシル基、4−エチル−4,5
−ジヒドロキシヘキシル基、3−ヒドロキシ−4−(n
−プロピル)ヘプチル基、4−ヒドロキシ−4−(n−
プロピル)ヘプチル基、5−ヒドロキシ−4−(n−プ
ロピル)ヘプチル基、
【0033】3,4−ジヒドロキシ−4−(n−プロピ
ル)ヘプチル基、3,5−ジヒドロキシ−4−(n−プ
ロピル)ヘプチル基、4,5−ジヒドロキシ−4−(n
−プロピル)ヘプチル基、4−ヒドロキシ−5−メチル
ヘキシル基、5−ヒドロキシ−5−メチルヘキシル基、
6−ヒドロキシ−5−メチルヘキシル基、4,5−ジヒ
ドロキシ−5−メチルヘキシル基、4,6−ジヒドロキ
シ−5−メチルヘキシル基、5,6−ジヒドロキシ−5
−メチルヘキシル基、5−エチル−4−ヒドロキシヘプ
チル基、5−エチル−5−ヒドロキシヘプチル基、5−
エチル−6−ヒドロキシヘプチル基、5−エチル−4,
5−ジヒドロキシヘプチル基、5−エチル−4,6−ジ
ヒドロキシヘプチル基、5−エチル−5,6−ジヒドロ
キシヘプチル基、4−ヒドロキシ−5−(n−プロピ
ル)オクチル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピ
ル)オクチル基、6−ヒドロキシ−5−(n−プロピ
ル)オクチル基、4,5−ジヒドロキシ−5−(n−プ
ロピル)オクチル基、4,6−ジヒドロキシ−5−(n
−プロピル)オクチル基、5,6−ジヒドロキシ−5−
(n−プロピル)オクチル基などの飽和アルキル基のも
の、
【0034】また3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブ
テニル基、4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテニル
基、3,4−ジヒドロキシ−3−メチル−1−ブテニル
基、3−エチル−3−ヒドロキシ−1−ペンテニル基、
3−エチル−4−ヒドロキシ−1−ペンテニル基、3−
エチル−3,4−ジヒドロキシ−1−ペンテニル基、3
−ヒドロキシ−3−(n−プロピル)−1−へキセニル
基、4−ヒドロキシ−3−(n−プロピル)−1−ヘキ
セニル基、3,4−ジヒドロキシ−3−(n−プロピ
ル)−1−ヘキセニル基、4−ヒドロキシ−4−メチル
−2−ペンテニル基、5−ヒドロキシ−4−メチル−2
−ペンテニル基、4,5−ジヒドロキシ−4−メチル−
2−ペンテニル基、4−エチル−4−ヒドロキシ−2−
ヘキセニル基、4−エチル−5−ヒドロキシ−2−ヘキ
セニル基、4−エチル−4,5−ジヒドロキシ−2−ヘ
キセニル基、4−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)−
2−へプテニル基、5−ヒドロキシ−4−(n−プロピ
ル)−2−へプテニル基、4,5−ジヒドロキシ−4−
(n−プロピル)−2−へプテニル基、
【0035】3−ヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテ
ニル基、4−ヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテニル
基、5−ヒドロキシ−4−メチル−l−ペンテニル基、
3,4−ジヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテニル
基、3,5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテニ
ル基、4,5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテ
ニル基、4−エチル−3−ヒドロキシ−1−ヘキセニル
基、4−エチル−4−ヒドロキシ−l−ヘキセニル基、
4−エチル−5−ヒドロキシ−1−ヘキセニル基、4−
エチル−3,4−ジヒドロキシ−1−へキセニル基、4
−エチル−3,5−ジヒドロキシ−1−ヘキセニル基、
4−エチル−4,5−ジヒドロキシ−1−へキセニル
基、3−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)−1−ヘプ
テニル基、4−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)−1
−ヘプテニル基、5−ヒドロキシ−4−(n−プロピ
ル)−1−ヘプテニル基、3,4−ジヒドロキシ−4−
(n−プロピル)−l−ヘプテニル基、3,5−ジヒド
ロキシ−4−(n−プロピル)−1−へプテニル基、
4,5−ジヒドロキシ−4−(n−プロピル)−1−ヘ
プテニル基、5−ヒドロキシ−5−メチル−3−ヘキセ
ニル基、6−ヒドロキシ−5−メチル−3−ヘキセニル
基、5,6−ジヒドロキシ−5−メチル−3−へキセニ
ル基、5−エチル−5−ヒドロキシ−3−へプテニル
基、5−エチル−6−ヒドロキシ−3−ヘプテニル基、
5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−3−ヘプテニル
基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)−3−オク
テニル基、6−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)−3
−オクテニル基、5,6−ジヒドロキシ−5−(n−プ
ロピル)−3−オクテニル基、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−2−ヘキセニル基、5−ヒドロキシ−5−メチル
−2−ヘキセニル基、6−ヒドロキシ−5−メチル−2
−ヘキセニル基、4,5−ジヒドロキシ−5−メチル−
2−ヘキセニル基、4,6−ジヒドロキシ−5−メチル
−2−へキセニル基、5,6−ジヒドロキシ−5−メチ
ル−2−ヘキセニル基、5−エチル−4−ヒドロキシ−
4−ヘプテニル基、5−エチル−5−ヒドロキシ−2−
ヘプテニル基、5−エチル−6−ヒドロキシ−2−ヘプ
テニル基、5−エチル−4,5−ジヒドロキシ−2−へ
プテニル基、5−エチル−4,6−ジヒドロキシ−2−
ヘプテニル基、5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−2
−ヘプテニル基、
【0036】4−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)−
2−オクテニル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピ
ル)−2−オクテニル基、6−ヒドロキシ−5−(n−
プロピル)−2−オクテニル基、4,5−ジヒドロキシ
−5−(n−プロピル)−2−オクテニル基、4,6−
ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−2−オクテニル
基、5,6−ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−2
−オクテニル基、4−ヒドロキシ−5−メチル−l−ヘ
キセニル基、5−ヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキセ
ニル基、6−ヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキセニル
基、4,5−ジヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキセニ
ル基、4,6−ジヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキセ
ニル基、5,6−ジヒドロキシ−5−メチル−1−へキ
セニル基、5−エチル−4−ヒドロキシ−1−ヘプテニ
ル基、5−エチル−5−ヒドロキシ−1−ヘプテニル
基、5−エチル−6−ヒドロキシ−1−ヘプテニル基、
5−エチル−4,5−ジヒドロキシ−1−ヘプテニル
基、5−エチル−4,6−ジヒドロキシ−1−ヘプテニ
ル基、5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−1−ヘプテ
ニル基、4−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)−1−
オクテニル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)
−1−オクテニル基、6−ヒドロキシ−5−(n−プロ
ピル)−l−オクテニル基、4,5−ジヒドロキシ−5
−(n−プロピル)−1−オクテニル基、4,6−ジヒ
ドロキシ−5−(n−プロピル)−1−オクテニル基、
5,6−ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−1−オ
クテニル基、3−ヒドロキシ−3−メチル−l−ブチニ
ル基、4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル基、
3,4−ジヒドロキシ−3−メチル−l−ブチニル基、
3−エチル−3−ヒドロキシ−2−ペンチニル基、3−
エチル−4−ヒドロキシ−l−ペンチニル基、3−エチ
ル−3,4−ジヒドロキシ−1−ペンチニル基、3−ヒ
ドロキシ−3−(n−プロピル)−l−ヘキシニル基、
4−ヒドロキシ−3−(n−プロピル)−1−ヘキシニ
ル基、3,4−ジヒドロキシ−3−(n−プロピル)−
1−ヘキシニル基、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−
ペンチニル基、5−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペン
チニル基、4,5−ジヒドロキシ−4−メチル−2−ペ
ンチニル基、4−エチル−4−ヒドロキシ−2−ヘキシ
ニル基、4−エチル−5−ヒドロキシ−2−ヘキシニル
基、
【0037】4−エチル−4,5−ジヒドロキシ−2−
ヘキシニル基、4−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)
−2−ヘプチニル基、5−ヒドロキシ−4−(n−プロ
ピル)−2−へプチニル基、4,5−ジヒドロキシ−4
−(n−プロピル)−2−ヘプチニル基、3−ヒドロキ
シ−4−メチル−l−ペンチニル基、4−ヒドロキシ−
4−メチル−l−ペンチニル基、5−ヒドロキシ−4−
メチル−1−ペンチニル基、3,4−ジヒドロキシ−4
−メチル−1−ペンチニル基、3,5−ジヒドロキシ−
4−メチル−l−ペンチニル基、4,5−ジヒドロキシ
−4−メチル−l−ペンチニル基、4−エチル−3−ヒ
ドロキシ−l−ヘキシニル基、4−エチル−4−ヒドロ
キシ−l−ヘキシニル基、4−エチル−5−ヒドロキシ
−l−ヘキシニル基、4−エチル−3,4−ジヒドロキ
シ−l−ヘキシニル基、4−エチル−3,5−ジヒドロ
キシ−1−へキシニル基、4−エチル−4,5−ジヒド
ロキシ−1−ヘキシニル基、3−ヒドロキシ−4−(n
−プロピル)−1−ヘプチニル基、4−ヒドロキシ−4
−(n−プロピル)−1−ヘプチニル基、5−ヒドロキ
シ−4−(n−プロピル)−l−へプチニル基、3,4
−ジヒドロキシ−4−(n−プロピル)−1−へプチニ
ル基、3,5−ジヒドロキシ−4−(n−プロピル)−
l−へプチニル基、4,5−ジヒドロキシ−4−(n−
プロピル)−1−へプチニル基、5−ヒドロキシ−5−
メチル−3−ヘキセニル基、6−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3−ヘキセニル基、5,6−ジヒドロキシ−5−メ
チル−3−ヘキセニル基、5−エチル−5−ヒドロキシ
−3−ヘプチニル基、5−エチル−6−ヒドロキシ−3
−ヘプチニル基、5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−
3−ヘプチニル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピ
ル)−3−オクチニル基、6−ヒドロキシ−5−(n−
プロピル)−3−オクチニル基、5,6−ジヒドロキシ
−5−(n−プロピル)−3−オクチニル基、4−ヒド
ロキシ−5−メチル−2−ヘキシニル基、5−ヒドロキ
シ−5−メチル−2−ヘキシニル基、6−ヒドロキシ−
5−メチル−2−ヘキシニル基、4,5−ジヒドロキシ
−5−メチル−2−ヘキシニル基、4,6−ジヒドロキ
シ−5−メチル−2−ヘキシニル基、5,6−ジヒドロ
キシ−5−メチル−2−ヘキシニル基、5−エチル−4
−ヒドロキシ−2−ヘプチニル基、5−エチル−5−ヒ
ドロキシ−2−へプチニル基、
【0038】5−エチル−6−ヒドロキシ−2−へプチ
ニル基、5−エチル−4,5−ジヒドロキシ−2−ヘプ
チニル基、5−エチル−4,6−ジヒドロキシ−2−ヘ
プチニル基、5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−2−
ヘプチニル基、4−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)
−2−オクチニル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロ
ピル)−2−オクチニル基、6−ヒドロキシ−5−(n
−プロピル)−2−オクチニル基、4,5−ジヒドロキ
シ−5−(n−プロピル)−2−オクチニル基、4,6
−ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−2−オクチニ
ル基、5,6−ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−
2−オクチニル基、4−ヒドロキシ−5−メチル−1−
ヘキシニル基、5−ヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキ
シニル基、6−ヒドロキシ−5−メチル−1−ヘキシニ
ル基、4,5−ジヒドロキシ−5−メチル−l−ヘキシ
ニル基、4,6−ジヒドロキシ−5−メチル−l−ヘキ
シニル基、5,6−ジヒドロキシ−5−メチル−l−ヘ
キシニル基、5−エチル−4−ヒドロキシ−l−へプチ
ニル基、5−エチル−5−ヒドロキシ−1−ヘプチニル
基、5−エチル−6−ヒドロキシ−1−ヘプチニル基、
5−エチル−4,5−ジヒドロキシ−1−へプチニル
基、5−エチル−4,6−ジヒドロキシ−1−ヘプチニ
ル基、5−エチル−5,6−ジヒドロキシ−1−へプチ
ニル基、4−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)−l−
オクチニル基、5−ヒドロキシ−5−(n−プロピル)
−1−オクチニル基、6−ヒドロキシ−5−(n−プロ
ピル)−1−オクチニル基、4,5−ジヒドロキシ−5
−(n−プロピル)−1−オクチニル基、4,6−ジヒ
ドロキシ−5−(n−プロピル)−1−オクチニル基、
5,6−ジヒドロキシ−5−(n−プロピル)−1−オ
クチニル基などが挙げられ、
【0039】好ましくは2−メチル−プロピル基、1−
シクロプロピル−1−ヒドロキシメチル基、1−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル基、2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル基、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル
基、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロピル基、2
−エチル−2−ヒドロキシブチル基、2−エチル−3−
ヒドロキシブチル基、2−エチル−2,3−ジヒドロキ
シブチル基、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル基、4
−ヒドロキシ−3−メチルブチル基、3,4−ジヒドロ
キシ−3−メチルブチル基、3−エチル−3−ヒドロキ
シペンチル基、3−エチル−4−ヒドロキシペンチル
基、3−エチル−3,4−ジヒドロキシペンチル基、3
−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテニル基、4−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−ブテニル基、3,4−ジヒド
ロキシ−3−メチル−1−ブテニル基、3−エチル−3
−ヒドロキシ−l−ペンテニル基、3−エチル−4−ヒ
ドロキシ−1−ペンテニル基、3−エチル−3,4−ジ
ヒドロキシ−1−ペンテニル基、3−ヒドロキシ−3−
メチル−1−ブチニル基、4−ヒドロキシ−3−メチル
−l−ブチニル基、3,4−ジヒドロキシ−3−メチル
−1−ブチニル基、3−エチル−3−ヒドロキシ−1−
ペンチニル基、3−エチル−4−ヒドロキシ−1−ペン
チニル基、3−エチル−3,4−ジヒドロキシ−l−ペ
ンチニル基などが挙げられる。
【0040】一般式1〜3の各々において、R3 は水酸
基であることが好ましく、またR1およびR3 の両方が
水酸基であることが好ましく、この場合にはさらにR2
は水素原子またはヒドロキシプロポキシ基であることが
好ましい。また、R3 が水酸基である場合には、Xは−
O−CH2 −、−CH2 −CH2 −または−CH=CH
−であることが好ましい。さらに、R1 およびR3 の両
方が水酸基であり、R2 が水素原子であり、Xが上記の
好ましい基である場合に、Rは−CH2 −C(CH3)2
OHまたは−CH 2 −CH(CH3)2 であることが好ま
しい。
【0041】一般式1で示されるプロビタミンD誘導体
は適宜の溶媒に溶解されて溶液とされ、このプロビタミ
ンD誘導体の溶液に対して、上記の紫外線照射装置から
の特定波長の紫外線が照射されて光化学反応が行われ、
これにより、一般式2で示されるプレビタミンD誘導体
が生成される。
【0042】上記反応溶媒としては、例えば、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノールなどのアル
コール系溶媒、ペンタン、へキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水
素系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、
クロロベンゼン、ブロモベンゼン、クロロホルム、四塩
化炭素などのハロゲン化炭化水素系溶媒などが挙げられ
る。反応溶媒の使用量は、一般式1で示されるプロビタ
ミンD誘導体に対し、通常10〜100,000倍量で
あり、好ましくは20〜1,000倍量である。反応温
度は通常約−50℃〜50℃の範囲内の温度であり、好
ましくは約−10℃〜15℃の範囲内の温度である。反
応時間は、一般式lで示されるプロビタミンD誘導体1
gに対し、通常約1分間〜1,000分間であり、好ま
しくは約10分間〜100分間である。
【0043】このようにして得られる反応混合物からの
一般式2で示されるプレビタミンD誘導体の単離・精製
は、通常の有機化合物の単離・精製において用いられる
方法と同様にして行われる。例えば、反応混合物を減圧
下で濃縮した後、残査を再結晶あるいはクロマトグラフ
ィーなどにより精製することにより行われる。クロマト
グラフィーとしては順相系および逆相系のどちらでも利
用することができる。順相系の分離溶媒の例としては、
酢酸エチル/ヘキサン系、塩化メチレン/エタノール系
などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。逆相系の分離溶媒の例としては、アセトニトリル/
水系、メタノール/アセトニトリル/水系などが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。目的とする
物質を効率よく分離するためには、分離溶媒および充て
ん剤の種類、並びにカラムへの負荷量を適宜選択するこ
とが必要である。最終的に一般式3で示されるビタミン
D誘導体に誘導する場合には、一般式2で示されるプレ
ビタミンD誘導体の単離・精製を行うことは必ずしも必
要ではなく、一般式2で示されるプレビタミンD誘導体
を含む反応混合物をそのまま次の反応に供することもで
きる。
【0044】一般式2で示されるプレビタミンD誘導体
から一般式3で示されるビタミンD誘導体への変換は、
熱異性化反応により行われる。この熱異性化反応の反応
溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンなどの
エーテル系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール系溶媒、酢酸メ
チル、酢酸エチル、プロピオン酸メチルなどのエステル
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系
溶媒、ペンタン、へキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶
媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロ
ベンゼン、ブロモベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素
などのハロゲン化炭化水素系溶媒などが挙げられる。反
応溶媒の使用量は、一般式2で示されるプレビタミンD
誘導体1gに対し、通常1〜1,000倍量であり、好
ましくは5〜20倍量であり、さらに好ましくは10倍
量である。反応温度は通常約−20℃〜120℃の範囲
内の温度であり、好ましくは約0℃〜100℃であり、
さらに好ましくは約20℃〜30℃の範囲内である。反
応時間は、通常約10分間〜6日間であり、反応温度が
約20℃〜30℃の場合には約3日間〜6日間である。
文献記載のように反応温度と反応時間は適宜選択するこ
とが可能である(Journal of Pharma
ceuticalSciences,57巻,1326
頁(1968年))。
【0045】このようにして得られた一般式3で示され
るビタミンD誘導体の反応混合物からの単離・精製は、
通常の有機化合物の単離・精製において用いられる方法
と同様にして行われる。例えば、反応混合物を減圧下で
濃縮した後、残査を再結晶あるいはクロマトグラフィー
などにより精製することにより行われる。クロマトグラ
フィーとしては順相系および逆相系のどちらでも利用す
ることができる。順相系の分離溶媒の例としては、酢酸
エチル/ヘキサン系、塩化メチレン/エタノール系など
が拳げられるが、これらに限定されるものではない。逆
相系の分離溶媒の例としては、アセトニトリル/水系、
メタノール/アセトニトリル/水系などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。目的とする物質
を効率よく分離するためには、分離溶媒および充てん剤
の種類、並びにカラムヘの負荷量を適宜選択することが
必要である。クロマトグラフィーで精製して得られる油
状の化合物については、結晶化により、目的とする物質
を結晶として得ることができる。結晶化溶媒としては、
例えば、アセトン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、アセトニトリル、蟻酸メチル、酢酸エチル、
酢酸メチル、ペンタン、ヘキサン、へプタンなどの単一
溶媒、酢酸エチル/へキサン、酢酸エチル/へプタン、
エタノール/水などの混合溶媒などが用いられる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。 <実施例1>光化学反応用紫外線照射装置として、図4
に示されている構成に従い、出力5kWのキセノン−水
銀ランプよりなる放電ランプ11と、選択透過波長が2
80〜320nmである干渉フィルター16と、図3の
(A)に示されている矩形柱状の石英製ロッド20を有
するものを用いた。
【0047】プロビタミンD誘導体である(1S,3
R,20S)−20−(3−ヒドロキシ−3−メチルブ
トキシ)プレグナ−5,7−ジエン−1,3−ジオール
42g(含量89.1%)をテトラヒドロフラン1リッ
トルに溶解し、温度−3〜1℃でアルゴンガスを通じな
がらマグネティックスターラーで攪拌し、セル容器にお
ける光反応溶液の流量が0.2リットル/分となる割合
で溶液を循環させながら、上記の紫外線照射装置よりの
特定波長の紫外線を、連続して1512分間、セル容器
に照射した。ここにセル容器の容量は3ミリリットル、
内部の厚さは0.5mmである。
【0048】以上の光化学反応により得られた溶液につ
いて、目的生成物のプレビタミンD誘導体である(6
Z)−(1S,3R,20S)−20−(3−ヒドロキ
シ−3−メチルブトキシ)−9,10−セコプレグナ−
5(10),6,8−トリエン−1,3−ジオールの含
量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により求
めたところ、22.5g(収率60.1%)であった。
ここに得られた反応混合物を、展開溶媒として酢酸エチ
ル/n−ヘキサン(重量比85/15)の混合溶媒を用
いた工業用HPLC分取装置を用いて精製することによ
り、(6Z)−(1S,3R,20S)−20−(3−
ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−9,10−セコプ
レグナ−5(10),6,8−トリエン−1,3−ジオ
ール26.8gを得た。
【0049】これをテトラヒドロフラン0.286リッ
トルに溶解し、24〜28℃で4〜5日間異性化反応を
行った。得られた反応混合物を、上記と同様の混合溶媒
を用いた工業用HPLC分取装置を用いて精製し、油状
の(+)(5Z,7E)−(1S,3R,20S)−2
0−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−9,1
0−セコプレグナ−5,7,10(19)−トリエン−
1,3−ジオール12.7gを得た。これを酢酸エチル
とn−ヘキサンとの混合溶媒を用いて結晶化することに
より、(+)(5Z,7E)−(1S,3R,20S)
−20−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−
9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)−トリ
エン−1,3−ジオールの結晶9.83gを得た。収率
は26.3%である。この物質の同定結果は次のとおり
であった。 赤外吸収スペクトル(波数cm-1):3400、163
7、1056、895、 紫外吸収スペクトル(λmax ):265nm、純度(R
P−HPLC):99.9%、融点:102.6〜10
5.5℃。
【0050】<実施例2>図1に示した光化学反応用紫
外線照射装置を用い、プロビタミンD誘導体である(1
S,3R,20S)−20−(3−ヒドロキシ−3−メ
チルブトキシ)プレグナ−5,7−ジエン−1,3−ジ
オール5.0g(含量94.3%)をテトラヒドロフラ
ン5リットルに溶解して得られる溶液に対し、温度−9
〜−7℃でアルゴンガスを通じながら攪拌機で攪拌しつ
つ、紫外線照射装置よりの特定波長の紫外線を連続して
150分間照射した。この結果得られた溶液について、
目的生成物である(6Z)−(1S,3R,20S)−
20−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−9,
10−セコプレグナ−5(10),6,8−トリエン−
1,3−ジオールの含量を高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)により求めたところ、2.84g(収率6
0.3%)であった。
【0051】<実施例3>図1に示した光化学反応用紫
外線照射装置を用い、プロビタミンD誘導体である(1
S,3R,20S)−コレスタ−5,7−ジエン−1,
3−ジオール20gをテトラヒドロフラン5リットルに
溶解して得られる溶液に対し、温度−4〜−2℃でアル
ゴンガスを通じながら攪拌機で攪拌しつつ、紫外線照射
装置よりの特定波長の紫外線を連続して480分間照射
した。この結果得られた溶液について、目的生成物であ
る(6Z)−(1S,3R,20S)−9,10−セコ
コレスタ−5(10),6,8−トリエン−1,3−ジ
オールの収率を高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)により求めたところ、66.4%であった。
【0052】<実施例4>図5に示した光化学反応用紫
外線照射装置を用い、プロビタミンD誘導体である(1
S,2R,3R,20S)−2−(3−ヒドロキシプロ
ポキシ)コレスタ−5,7−ジエン−1,3,25−ト
リオール3mgをテトラヒドロフラン3ミリリットルに
溶解して得られる溶液を小型セル容器に入れ、室温でマ
グネティックスターラーにより攪拌しつつ、紫外線照射
装置よりの特定波長の紫外線を連続して120秒間小型
セル容器に照射した。この結果得られた溶液について、
目的生成物である(6Z)−(1S,2R,3R,20
S)−2−(3−ヒドロキシプロポキシ)−9,10−
セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1,
3,25−トリオールの収率を高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)により求めたところ、50.3%であ
った。
【0053】<実施例5>図5に示した光化学反応用紫
外線照射装置を用い、プロビタミンD2 (エルゴステロ
ール)3mgをテトラヒドロフラン3ミリリットルに溶
解して得られる溶液を小型セル容器に入れ、室温でマグ
ネティックスターラーにより攪拌しつつ、紫外線照射装
置よりの特定波長の紫外線を連続して140秒間小型セ
ル容器に照射した。この結果得られた溶液について、目
的生成物であるプレビタミンD2 の収率を高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)により求めたところ、5
3.7%であった。
【0054】<実施例6>図5に示した光化学反応用紫
外線照射装置を用い、プロビタミンD3 (7−デヒドロ
コレステロール)3mgをテトラヒドロフラン3ミリリ
ットルに溶解して得られる溶液を小型セル容器に入れ、
室温でマグネティックスターラーにより攪拌しつつ、紫
外線照射装置よりの特定波長の紫外線を連続して160
秒間小型セル容器に照射した。この結果得られた溶液に
ついて、目的生成物であるプレビタミンD3 の収率を高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)により求めたと
ころ、61.1%であった。
【0055】
【発明の効果】本発明のビタミンD誘導体の製造方法に
よれば、波長選択特性を有する光学系により得られる特
定波長の紫外線を石英製ロッドを介して放射する特定の
光化学反応用紫外線照射装置を用いることにより、プロ
ビタミンD誘導体を一段階の光照射による光化学反応に
よって高い効率でプレビタミンD誘導体に変換すること
ができ、従って、このプレビタミンD誘導体を熱異性化
反応させることにより、高い効率でビタミンD誘導体を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に使用される光化学反応用紫外
線照射装置の一例の構成の概要を示す説明図である。
【図2】 図1の装置の反応容器部分の具体的な構成の
一例を示す斜視図である。
【図3】 光化学反応用紫外線照射装置の構成に用いら
れる石英製ロッドの例を示す説明用斜視図である。
【図4】 本発明の方法に使用される光化学反応用紫外
線照射装置の他の例の構成の概要を示す説明図である。
【図5】 図4に示された光化学反応用紫外線照射装置
の変形例の構成の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
11 放電ランプ 12 楕円反射鏡 13 第1の平面鏡 14 入射レンズ 16 干渉フィルター 17 第2の平面鏡 18 集光性レンズ 20 石英製ロッド 21 キャップ 22 反応容器 L 光反応溶液 24 冷却水ジャケット 25 攪拌機 27 ガス導入口 28 ガス出口 29 マグネティックスターラー 30 先端面 32 粗面部 34 斜面部 40 投射用レンズ 44 セル容器 45 小型セル容器 46 溶液流路 48 溶液槽 50 冷却水流通機構 51 マグネティックスターラーの回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 31/00 603 A61K 31/00 603D 31/59 601 31/59 601

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線放射ランプと、この紫外線放射ラ
    ンプよりの光が入射されて特定波長の紫外線を出射する
    光学系と、この光学系よりの特定波長の紫外線が入射さ
    れる石英製ロッドとを有してなる光化学反応用紫外線照
    射装置を用い、該紫外線照射装置の石英製ロッドより放
    射される特定波長の紫外線をプロビタミンD誘導体の溶
    液に照射して光化学反応させることによりプレビタミン
    D誘導体を生成させ、 このプレビタミンD誘導体を熱異性化反応させてビタミ
    ンD誘導体を製造することを特徴とするビタミンD誘導
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 プロビタミンD誘導体が一般式1で示さ
    れる化合物であり、プレビタミンD誘導体が一般式2で
    示される化合物であり、ビタミンD誘導体が一般式3で
    示される化合物であることを特徴とする請求項1に記載
    のビタミンD誘導体の製造方法。 【化1】 〔式中、R1 およびR3 は水素原子または保護基を有し
    ていてもよい水酸基を表し、R2 は水素原子、保護基を
    有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよい炭
    素数1から10の低級アルコキシ基、または置換基を有
    していてもよい炭素数1から10の低級アルキル基を表
    し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭素
    数1から10の低級アルキル基を表し、Xは−O−CH
    2 −、−S−CH2 −、−CH2 −CH2 −、−CH=
    CH−または−N(R4 ) −CH2−(R4 は水素原子
    または置換基を有していてもよい炭素数1から10の低
    級アルキル基を表す。)を表す。〕
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光化学反応用紫外線照
    射装置からの特定波長の紫外線を、請求項2に記載の一
    般式1で示されるプロビタミンD誘導体の溶液に照射し
    て光化学反応させることにより、請求項2に記載の一般
    式2で示されるプレビタミンD誘導体を生成させること
    を特徴とするプレビタミンD誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、一般式1、一般式2
    および一般式3において、R3 が水酸基であり、Xが−
    O−CH2 −である請求項2に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、一般式1、一般式2
    および一般式3において、R1 が水酸基である請求項4
    に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、一般式1、一般式2
    および一般式3において、R2 が水素原子である請求項
    5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、一般式1、一般式2
    および一般式3において、Rが−CH2 −C(CH3)2
    OHである請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、一般式1、一般式2
    および一般式3において、Rが−CH2 −CH(CH3)
    2 である請求項6に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項3において、一般式1および一般
    式2において、R3が水酸基であり、Xが−O−CH2
    −である請求項3に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、一般式1および一
    般式2において、R 1 が水酸基である請求項9に記載の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、一般式1および
    一般式2において、R2 が水素原子である請求項10に
    記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −C(CH3)2 OHで
    ある請求項11に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −CH(CH3)2 であ
    る請求項11に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項2において、一般式1、一般式
    2および一般式3において、R3 が水酸基であり、Xが
    −CH2 −CH2 −である請求項2に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、R1 が水酸基である請求
    項14に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、R2 が水素原子である請
    求項15に記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、R2 がヒドロキシプロポ
    キシ基である請求項15に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項16において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −C(CH
    3)2 OHである請求項16に記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項16において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −CH(C
    3)2 である請求項16に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項17において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −C(CH
    3)2 OHである請求項17に記載の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項17において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −CH(C
    3)2 である請求項17に記載の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項3において、一般式1および一
    般式2において、R 3 が水酸基であり、Xが−CH2
    CH2 −である請求項3に記載の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22において、一般式1および
    一般式2において、R1 が水酸基である請求項22に記
    載の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23において、一般式1および
    一般式2において、R2 が水素原子である請求項23に
    記載の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項23において、一般式1および
    一般式2において、R2 がヒドロキシプロポキシ基であ
    る請求項23に記載の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項24において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −C(CH3)2 OHで
    ある請求項24に記載の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項24において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −CH(CH3)2 であ
    る請求項24に記載の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項25において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −C(CH3)2 OHで
    ある請求項25に記載の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項25において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −CH(CH3)2 であ
    る請求項25に記載の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項2において、一般式1、一般式
    2および一般式3において、R3 が水酸基で、Xが−C
    H=CH−である請求項2に記載の製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項30において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、R1 が水酸基である請求
    項30に記載の製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項31において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、R2 が水素原子である請
    求項31に記載の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項32において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −C(CH
    3)2 OHである請求項32に記載の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項32において、一般式1、一般
    式2および一般式3において、Rが−CH2 −CH(C
    3)2 である請求項32に記載の製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項3において、一般式1および一
    般式2において、R 3 が水酸基で、Xが−CH=CH−
    である請求項3に記載の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項35において、一般式1および
    一般式2において、R1 が水酸基である請求項35に記
    載の製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項36において、一般式1および
    一般式2において、R2 が水素原子である請求項36に
    記載の製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項37において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −C(CH3)2 OHで
    ある請求項37に記載の製造方法。
  39. 【請求項39】 請求項37において、一般式1および
    一般式2において、Rが−CH2 −CH(CH3)2 であ
    る請求項37に記載の製造方法。
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