JPH06256302A - 1−低級アルキルビタミンd誘導体 - Google Patents

1−低級アルキルビタミンd誘導体

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JPH06256302A
JPH06256302A JP7121793A JP7121793A JPH06256302A JP H06256302 A JPH06256302 A JP H06256302A JP 7121793 A JP7121793 A JP 7121793A JP 7121793 A JP7121793 A JP 7121793A JP H06256302 A JPH06256302 A JP H06256302A
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幸子 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (式中、Rは低級アルキル基を表し、R1 およびR2
水素原子または水酸基の保護基を表し、R3 はアルキル
基、アルケニル基、またはオキサアルキル基を表し、こ
れらのアルキル基、アルケニル基、またはオキサアルキ
ル基は、水酸基、保護された水酸基、ハロゲン原子、有
機スルホニルオキシ基、アリールスルフェニル基、アリ
ールスルホニル基、オキソ基またはアルコキシカルボニ
ル基で置換されていてもよい)で示される1−低級アル
キルビタミンD誘導体。 【効果】乾癬などの皮膚疾患、骨髄性白血病、乳ガンな
ど悪性腫瘍の治療薬として有用であり、副作用の少ない
カルシウム代謝の欠陥症の治療薬としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な1−低級アルキル
ビタミンD誘導体に関する。本発明の1−低級アルキル
ビタミンD誘導体は、慢性腎不全、副甲状腺機能低下
症、骨軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥
症、乾癬などの皮膚疾患および骨髄性白血病、乳ガンに
代表される悪性腫瘍などの細胞分化機能に異常をきたし
た疾患の治療薬およびその合成中間体として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビタミンD研究の進展に伴い、各
種の1α−ヒドロキシビタミンD誘導体が医薬品として
開発されてきており、例えば、1α−ヒドロキシビタミ
ンD3や1α,25−ジヒドロキシビタミンD3 がすで
に臨床的に骨粗鬆症治療薬として用いられている。しか
しながら、これらの化合物は血中カルシウムの上昇作用
などの副作用を有することから、かかる副作用の少ない
ビタミンD誘導体の開発が最近活発に行われてきてお
り、例えば、24,25−ジヒドロキシビタミンD3
24−エピビタミンD2 などが骨粗鬆症治療薬として開
発が試みられており、また、22−オキサ−1,25−
ジヒドロキシビタミンD3 などが副甲状腺機能亢進症治
療薬として検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように副作用が少
ないビタミンD誘導体がいくつか検討されてはいるもの
の、疾患を治療する立場からは、より高活性でかつ安全
性の高いビタミンD誘導体の開発が望まれているのが実
状である。しかして、本発明の目的は、かかる作用特性
を有する新規なビタミンD誘導体およびその合成中間体
として有用な新規な化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者によれば、上記
の目的は、(1)下記の一般式(I)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、Rは低級アルキル基を表し、R1
およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を
表し、R3 はアルキル基、アルケニル基、またはオキサ
アルキル基を表し、これらのアルキル基、アルケニル
基、またはオキサアルキル基は、水酸基、保護された水
酸基、ハロゲン原子、有機スルホニルオキシ基、アリー
ルスルフェニル基、アリールスルホニル基、オキソ基ま
たはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい)
で示される1−低級アルキルビタミンD誘導体、および
(2)下記の一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、Rは低級アルキル基を表し、R1
およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を
表し、R3 はアルキル基、アルケニル基、またはオキサ
アルキル基を表し、これらのアルキル基、アルケニル
基、またはオキサアルキル基は、水酸基、保護された水
酸基、ハロゲン原子、有機スルホニルオキシ基、アリー
ルスルフェニル基、アリールスルホニル基、オキソ基ま
たはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい)
で示される1−低級アルキルプロビタミンD誘導体、ま
たはそのジエン付加物を提供することによって達成され
る。
【0009】上記一般式においてRで表される低級アル
キル基としては、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ
る。R1 、R2 が表わす水酸基の保護基、あるいはR3
が保護された水酸基で置換されているアルキル基、アル
ケニル基またはオキサアルキル基である場合における該
水酸基の保護基としては、水酸基の保護の役割を果たす
基であればどのようなものであってもよく、例えば、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロ
イル基、カプロイル基、ベンゾイル基、トリフルオロア
セチル基などのアシル基;メトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロ
ポキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル
基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイ
ソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル
基、tert−ブチルジフェニルシリル基などの三置換
シリル基;メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、1−エトキシエチル基、メトキシイソプロピル基な
どの1−アルコキシアルキル基;テトラヒドロフラニル
基、テトラヒドロピラニル基などの2−オキサシクロア
ルキル基などを挙げることができる。
【0010】R3 が表す無置換のアルキル基としては、
エチル基、イソプロピル基、2−ブチル基、2−ペンチ
ル基、6−メチル−2−ヘプチル基、5,6−ジメチル
−2−ヘプチル基、5,5,6−トリメチル−2−ヘプ
チル基、7−メチル−2−オクチル基、6−エチル−2
−オクチル基、8−メチル−2−ノニル基、4−(1−
イソプロピルシクロプロピル)−2−ブチル基、5−シ
クロプロピル−2−ペンチル基、5−シクロペンチル−
2−ペンチル基などを挙げることができる。
【0011】R3 が表す無置換のアルケニル基として
は、3−ペンテン−2−イル基、6−メチル−3−ヘプ
テン−2−イル基、5,6−ジメチル−3−ヘプテン−
2−イル基、5,5,6−トリメチル−3−ヘプテン−
2−イル基、7−メチル−3−オクテン−2−イル基、
6−エチル−3−オクテン−2−イル基、8−メチル−
3−ノネン−2−イル基、4−(1−イソプロピルシク
ロプロピル)−3−ブテン−2−イル基、5−シクロプ
ロピル−3−ペンテン−2−イル基、5−シクロペンチ
ル−3−ペンテン−2−イル基などを挙げることができ
る。
【0012】R3 が表す無置換のオキサアルキル基とし
ては、3−オキサ−2−ペンチル基、3−オキサ−6−
メチル−2−ヘプチル基、3−オキサ−5,6−ジメチ
ル−2−ヘプチル基、3−オキサ−5,5,6−トリメ
チル−2−ヘプチル基、3−オキサ−7−メチル−2−
オクチル基、3−オキサ−6−エチル−2−オクチル
基、3−オキサ−8−メチル−2−ノニル基、3−オキ
サ−4−(1−イソプロピルシクロプロピル)−2−ブ
チル基、3−オキサ−5−シクロプロピル−2−ペンチ
ル基、3−オキサ−5−シクロペンチル−2−ペンチル
基などを挙げることができる。
【0013】R3 が表すアルキル基、アルケニル基、オ
キサアルキル基は、前記のような無置換でもよいが、置
換されていてもよい。この場合、置換基として有してい
てもよいハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、有機スルホニル
オキシ基としては、例えばメタンスルホニルオキシ基、
ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキ
シ基などが挙げられ、アリールスルフェニル基として
は、例えばベンゼンスルフェニル基、トルエンスルフェ
ニル基などが挙げられ、アリールスルホニル基として
は、例えばベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル
基などが挙げられ、アルコキシカルボニル基としては、
例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基などが挙げられる。
【0014】本発明の1−低級アルキルビタミンD誘導
体(I)および1−低級アルキルプロビタミンD誘導体
(II)、またはそのジエン付加物は、新規化合物であ
り、それぞれ公知化合物である一般式(III )で示され
るアンドロスター5,7−ジエン−1,3β−ジオール
誘導体またはそのジエン付加物を原料として、以下に示
すスキーム1に従って合成することができる。
【0015】
【化5】
【0016】上記式中、R1 、R2 、R3 およびRは前
記定義のとおりであり、R4 は水酸基の保護基を表す。
ここで、R4 で表される水酸基の保護基としては、前記
のR1 およびR2 が表す水酸基の保護基ならびにR3
表すアルキル基、アルケニル基またはオキサアルキル基
が有していてもよい水酸基の保護基で定義されたものと
同様のものが挙げられる。
【0017】ジエン付加物を形成するジエノフィルとし
てはビタミンD類の合成分野で用いられているものであ
れば何でもよいが、4−フェニル−1,2,4−トリア
ゾリジン−ジオン、ジヒドロフタラジン−1,4−ジオ
ンなどが好ましい。
【0018】上記スキーム1の各工程について以下に詳
しく説明する。一般式(III )で示されるアンドロスタ
ー5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体または
そのジエン付加物は、例えば国際公開WO88/075
45号公報等に記載されている方法に従って合成するこ
とができる。
【0019】上記のアンドロスター5,7−ジエン−1
α,3β−ジオール誘導体またはそのジエン付加物を不
活性溶媒中ピリジニウムジクロメートなどの酸化剤で酸
化することにより、一般式(IV)で示される3β−ヒド
ロキシアンドロスター5,7−ジエン−1−オン誘導体
またはそのジエン付加物を得ることができる。ついで、
該3β−ヒドロキシアンドロスター5,7−ジエン−1
−オン誘導体またはそのジエン付加物とアルキルリチウ
ムを不活性溶媒中で反応させることにより、一般式(I
I)で示される1−低級アルキルプロビタミンD誘導体
またはそのジエン付加物を得ることができる。ここで使
用されるアルキルリチウムとしては、メチルリチウム、
エチルリチウム、ブチルリチウム等が挙げられる。
【0020】一般式(II)で示される1−低級アルキル
プロビタミンD誘導体またはそのジエン付加物は、必要
に応じ側鎖を変換した後、常法に従い、光異性化、熱異
性化を行い、必要に応じて保護基を除去することによ
り、一般式(I)で示される1−低級アルキルビタミン
D誘導体を得ることができる。なお、上記スキーム1の
工程の途中でジエノフィル部分が脱離した場合は、改め
て常法に従いジエノフィルと反応させることによりジエ
ン付加物とすることができる。さらに、ジエン付加物は
常法に従い水素化リチウムアルミニウムやアルカリで処
理することにより、対応する1−低級アルキルビタミン
D誘導体に変換することができる。
【0021】このようにして得られる一般式(II)で示
される1−低級アルキルプロビタミンD誘導体および一
般式(I)で示される1−低級アルキルビタミンD誘導
体の反応混合物からの単離・精製は、一般に有機化合物
を反応混合物から単離・精製するに際して用いられてい
る方法と同様の方法により行われる。例えば、反応混合
物を氷水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出し、抽出液を冷希塩酸、重曹水、食塩水
などで順次洗浄し、乾燥後、濃縮して粗生成物を得、該
粗生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィーな
どにより精製し、一般式(II)で示される1−低級アル
キルプロビタミンD誘導体および一般式(I)で示され
る1−低級アルキルビタミンD誘導体をそれぞれ得るこ
とができる。
【0022】本発明の1−低級アルキルビタミンD誘導
体は、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3 受容体と
の結合活性を示し、かつ骨髄性白血病細胞の分化誘導作
用を有していることから、乾癬などの皮膚疾患、骨髄性
白血病、乳ガンに代表される悪性腫瘍などの細胞分化機
能に異常をきたした疾患の治療薬として有用である。ま
た、低カルシウム、低ビタミンD食ラットに対する投与
においても血中カルシウムの上昇作用は弱く、急性毒性
試験においても低毒性であったことから、副作用の少な
い、骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症、慢性腎不全、骨軟
化症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療薬としても有
用である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定
されるものではない。
【0024】参考例1 (20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−20−メチルプレグナ−5,7−ジエン−21
−オール〔化合物4〕(2g,4.33mmol)とジ
ヒドロピラン592μl(6.49mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温で撹拌下、
ピリジニウム−p−トルエンスルホネート109mg
(0.433mmol)を加えた。2.5時間後、反応
液を塩化メチレンでうすめ、蒸留水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層は無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過して溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル20g,10%酢酸エチル−ヘキサン)
で精製し、下記の物性を有する(20S)−1α,3β
−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−20−メチル−
21−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プレグ
ナ−5,7−ジエン〔化合物5〕を2.35g(99
%)得た。
【0025】1HNMRスペクトル δ (本実施例のNMRデータはすべて、270MHzにお
いてCDCl3 溶媒中、内部標準としてTMSを用いて
測定した) 0.64(3H,s,H−L8)、1.01(3H,
s,H−19)、1.06&1.08(3H(1:
1),d,J=6.4Hz,H−21)、3.77&
3.79(各3H,s,CH3 OCO−)、4.52&
4.57(1H(1:1),m,THP)、4.84
(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−
3)、5.38&5.68(各1H,m,H−7&H−
6) 質量スペクトル m/z (%) 394(M+ −152,23%)、310(44)、2
09(29.9)、141(39.5)、85(10
0)、55(36.5)
【0026】参考例2 (20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−20−メチル−21−(テトラヒドロピラン−
2−イルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン〔化合物
5〕(21.8g、0.04mol)を5%水酸化カリ
ウム−メタノール(300ml)とジオキサン(40m
l)に溶かし、室温で撹拌した。5時間後、濃縮し、氷
水にあけ結晶化させ、吸引濾過した。とれた結晶をクロ
ロホルムに一度溶かして、飽和食塩水で洗浄し、有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、下記
の物性を有する(20S)−20−メチル−21−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)プレグナ−5,7
−ジエン−1α,3β−ジオール〔化合物6〕18.2
gを定量的に得た。
【0027】1HNMRスペクトル δ 0.65(3H,s,H−18)、0.95(3H,
s,H−19)、1.07&1.09(3H(1:
1),d,J=6.4Hz,H−21)、3.78(1
H,m,H−1)、4.07(1H,m,H−3)、
5.38&5.74(各1H,m,H−6&H−7)
【0028】参考例3 (20S)−20−メチル−21−(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−1
α,3β−ジオール〔化合物6〕(18.2g,0.0
42mol)のクロロホルム(120ml)溶液に、0
℃で撹拌下、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリジ
ン−3,5−ジオン(7.35g,0.042mol)
を少しづつ加えた。添加後、10分撹拌し、水を加え、
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1
50g,5%メタノール−クロロホルム)で精製し、下
記の物性を有する(20S)−20−メチル−5α,8
α−(4−フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−
トリアゾリジン−1,2−ジイル)−21−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)プレグナ−6−エン−1
α,3β−ジオール〔化合物7〕25.6gを定量的に
得た。
【0029】1HNMRスペクトル δ 0.84(3H,s,H−18)、0.92(3H,
s,H−19)、1.07&1.08(3H(1:
1),d,J=6.4Hz,H−21)、3.85(1
H,m,H−1)、4.89(1H,m,H−3)、
6.26&6.42(各1H,d,J=8.4Hz,H
−6&H−7)、7.39(5H,m,Ph)
【0030】参考例4 (20S)−20−メチル−5α,8α−(4−フェニ
ル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリジン−
1,2−ジイル)−21−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)プレグナ−6−エン−1α,3β−ジオー
ル〔化合物7〕(634mg,1.05mmol)の乾
燥塩化メチレン(14ml)溶液にセライト(1g)を
懸濁させ、室温で撹拌下、そこにピリジニウムジクロメ
ート(473mg,1.26mmol)を少しづつ加え
た。2時間後、ジエチルエーテルでうすめ、吸引濾過し
た。濾液の溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル35g,30%ヘキサン−酢酸エチ
ル)で精製し、下記の物性を有する(20S)−20−
メチル−1−オキソ−5α,8α−(4−フェニル−
3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリジン−1,
2−ジイル)−21−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)プレグナ−6−エン−3β−オール〔化合物
8〕を444mg(70%)得た。
【0031】1HNMRスペクトル δ 0.82&0.83(3H(1:1),s,H−1
8)、1.08&1.09(3H(1:1),d,J=
6.4Hz,H−21)、1.21(3H,s,H−1
9)、4.50&4.58(1H(1:1),m,TH
P),4.77(1H,m,H−3)、6.27&6.
52(各1H,d,J=8.4Hz,H−6&H−
7)、7.37(5H,m,Ph) 質量スペクトル m/z(%) 428(M+ −175,3.8)、410(M+ −17
5−18,3.5)、326(M+ −175−18−8
4,8.7)、119(M+ −484,45.3)、8
5(M+ −518,100)
【0032】実施例1 (20S)−20−メチル−1−オキソ−5α,8α−
(4−フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリ
アゾリジン−1,2−ジイル)−21−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)プレグナ−6−エン−3β−
オール〔化合物8〕(500mg,8.29×10-4
ol)のテトラヒドロフラン(12ml)溶液にヘキサ
メチルリン酸トリアミド(432μl,2.49mmo
l)を加え、−78℃で撹拌下で、メチルリチウムの
1.4Mジエチルエーテル溶液1.9ml(2.07m
mol)を少しづつ加えた。15分後、塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水(3
回)、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル35g,2%メタノール−クロロホ
ルム)で精製し、原料(20S)−20−メチル−1−
オキソ−5α,8α−(4−フェニル−3,5−ジオキ
ソ−1,2,4−トリアゾリジン−1,2−ジイル)−
21−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プレグ
ナ−6−エン−3β−オール〔化合物8〕を148mg
(30%)、下記の物性を有する目的物(20S)−
1,20−ジメチル−5α,8α−(4−フェニル−
3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリジン−1,
2−ジイル)−21−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)プレグナ−6−エン−1,3β−ジオール〔化
合物9〕を363mg(70%)得た。
【0033】1HNMRスペクトル δ 0.87(3H,s,H−18)、1.00(3H,
s,H−19)、1.06(3H,d,J=6.4H
z,H−21)、1.14(3H,s,CH3 −1)、
4.91(1H,m,H−3)、6.32&6.37
(各1H,d,J=8.4Hz,H−6&H−7)、
7.39(5H,m,Ph) 質量スペクトル m/z(%) 444(M+ −175,1.8)、426(M+ −17
5−18,2.5)、342(M+ −175−18−8
4,1.2)
【0034】実施例2 (20S)−1,20−ジメチル−5α,8α−(4−
フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリ
ジン−1,2−ジイル)−21−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)プレグナ−6−エン−1,3β−ジ
オール〔化合物9〕(7.57g,0.012mol)
のエタノール(70ml)溶液にピリジニウム−p−ト
ルエンスルホネート(4.6g,0.018mol)を
加え、45℃で撹拌した。2.5時間後、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水(2回)、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル150g,5%メタノール−クロロホルム)で精製
し、下記の物性を有する(20S)−1,20−ジメチ
ル−5α,8α−(4−フェニル−3,5−ジオキソ−
1,2,4−トリアゾリジン−1,2−ジイル)プレグ
ナ−6−エン−1,3β,21−トリオール〔化合物1
0〕を5.6g(87%)得た。 mp(溶媒) 203〜205℃(アセトン)
【0035】1HNMRスペクトル δ 0.87(3H,s,H−18)、0.99(3H,
s,H−19)、1.06(1H,d,J=6.4H
z,H−21)、1.13(3H,s,CH3 −1)、
4.91(1H,m,H−3)、6.33&6.34
(各1H,d,J=8.4Hz,H−6&H−7)、
7.39(5H,m,Ph) 質量スペクトル m/e(%) 360(M+ −175,8.5)、342(M+ −17
5−18,6.6)、324(M+ −175−18−1
8,4.4)
【0036】実施例3 (20S)−1,20−ジメチル−5α,8α−(4−
フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリ
ジン−1,2−ジイル)プレグナ−6−エン−1,3
β,21−トリオール〔化合物10〕(5.6g,0.
01mol)の乾燥ピリジン(20ml)溶液に、0℃
で撹拌下、p−トルエンスルホニルクロリド(2.2
g,0.012mol)を加えた。3時間後、酢酸エチ
ルでうすめ、氷水にあけ、有機層を水(3回)、3%塩
酸、5%重炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残留物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g,4%
メタノール−クロロホルム)で精製し、下記の物性を有
する(20S)−1,20−ジメチル−5α,8α−
(4−フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリ
アゾリジン−1,2−ジイル)−21−(p−トルエン
スルホニルオキシ)プレグナ−6−エン−1,3β−ジ
オール〔化合物11〕を4.1g(60%)得た。
【0037】1HNMRスペクトル δ 0.82(3H,s,H−18)、0.98(3H,
s,H−19)、1.03(3H,d,J=6.4H
z,H−21)、2.44(3H,s,Ph−C
3)、3.73(1H,dd,J=6.9Hz,8.
9Hz,H−22)、4.04(1H,dd,J=3.
2Hz,8.9Hz,H−22)、4.89(1H,
m,H−3)、6.32(2H,s,H−6&H−
7)、7.26(7H,m,Ph)、7.78(2H,
m,Ph)
【0038】実施例4 ベンゼンチオール(733μl,7.14mmol)と
t−ブトキシカリウム(801mg,7.14mmo
l)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液に0℃で
撹拌下、(20S)−1,20−ジメチル−5α,8α
−(4−フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−ト
リアゾリジン−1,2−ジイル)−21−(p−トルエ
ンスルホニルオキシ)プレグナ−6−エン−1,3β−
ジオール〔化合物11〕(4.1g,5.95mmo
l)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液を少しづ
つ加えた。30分後、酢酸エチルでうすめ、有機層を水
(3回)、5%重炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し
た。次にその残留物を乾燥塩化メチレン(30ml)に
溶かし、0℃で撹拌下、そこにm−クロロ過安息香酸
(2.68g,0.0124mol)を少しづつ加え
た。添加後、室温にもどした。30分後、塩化メチレン
でうすめ、有機層を乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g,4%メ
タノール−クロロホルム)で精製し、下記の物性を有す
る(20S)−1,20−ジメチル−5α,8α−(4
−フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾ
リジン−1,2−ジイル)−21−(フェニルスルホニ
ル)プレグナ−6−エン−1,3β−ジオール〔化合物
13〕を3.63g(93%)得た。
【0039】1HNMRスペクトル δ 0.85(3H,s,H−18)、0.97(3H,
s,H−19)、1.09(3H,s,1−CH3 )、
1.23(3H,d,J=6.4Hz,H−21)、
2.86(1H,dd,J=9.4Hz,13.9H
z,H−22)、3.14(1H,d,J=13.9H
z,H−22)、4.86(1H,m,H−3)、6.
31(2H,s,H−6.7)、7.29〜7.69
(8H,m,Ph)、7.90(2H,m,Ph) 質量スペクトル m/e(%);484(M+ −17
5,5.5)、466(M+ −175−18,9.
8)、448(M+ −175−18−18,7.6)、
119(M+ −540,100)
【0040】実施例5 (20S)−1,20−ジメチル−5α,8α−(4−
フェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリ
ジン−1,2−ジイル)−21−(フェニルスルホニ
ル)プレグナ−6−エン−1,3β−ジオール〔化合物
13〕(3.63g,5.51mmol)のジメチルス
ルホオキシド(70ml)溶液に無水炭酸カリウム
(6.8g,0.05mol)を加え、160℃で撹拌
した。2.5時間後、冷却後、水を加え酢酸エチル抽出
(2回)し、有機層を水(3回)、飽和食塩水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル90
g,2.5%メタノール−クロロホルム)で精製し、下
記の物性を有する(20S)−1,20−ジメチル−2
1−(フェニルスルホニル)プレグナ−5,7−ジエン
−1,3β−ジオール〔化合物14〕を2.1g(79
%)得た。
【0041】1HNMRスペクトル δ 0.58(3H,s,H−18)、1.12(3H,
s,H−19)、1.16(3H,s,1−CH3 )、
1.20(3H,d,J=6.4Hz,H−21)、
3.88(1H,m,H−3)、5.21&5.74
(各1H,m,H−6&H−7)、7.54〜7.68
(3H,m,Ph)、7.91(2H,m,Ph) 質量スペクトル m/e(%) 484(M+ 13.3)、466(M+ −18,22.
4)、448(M+ −18−18,16.7)、157
(M+ −327,100)
【0042】実施例6 (20S)−1,20−ジメチル−21−(フェニルス
ルホニル)プレグナ−5,7−ジエン−1,3β−ジオ
ール〔化合物14〕(1.96g,4.05mmol)
の乾燥ジメチルホルムアミド(9ml)溶液にイミダゾ
ール(827mg,0.012mol)を加え、室温で
撹拌下、そこにt−ブチルジメチルシリルクロリド(T
BDMSCl)(916mg,6.07mmol)の乾
燥ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を少しづつ加え
た。40分後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水(3回)、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル70g,1%メタノール
−クロロホルム)で精製し、下記の物性を有する(20
S)−1,20−ジメチル−21−フェニルスルホニル
−3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プレグナ
−5,7−ジエン−1−オール〔化合物15〕を2.1
g(90%)得た。
【0043】1HNMRスペクトル δ 0.05(6H,s,Si−(CH3 2 )、0.58
(3H,s,H−18)、0.88(9H,s,t−B
u)、1.10(3H,s,H−19)、1.15(3
H,s,1−CH3 )、1.2(3H,d,J=6.4
Hz,H−21)、3.82(1H,m,H−3)、
5.20&5.71(各1H,m,H−6&H−7)、
7.54〜7.68(3H,m,Ph)、7.91(2
H,m,Ph) 質量スペクトル m/e(%) 580(M+ −18,4.9)、523(M+ −18−
57,18.5)、448(M+ −18−57−75,
13.9)、73(M+ −525,100)
【0044】実施例7 (20S)−1,20−ジメチル−21−フェニルスル
ホニル−3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プ
レグナ−5,7−ジエン−1−オール〔化合物15〕
(80mg,0.13mmol)とジイソプロピルアミ
ン(37μl,0.26mmol)のテトラヒドロフラ
ン(1.5ml)溶液に、−20℃で撹拌下、n−ブチ
ルリチウムの1.6Mヘキサン溶液184μl(0.2
9mmol)をゆっくり滴下した。10分後、1−ブロ
モ−3−メチルブタン(48μl,0.4mmol)と
ヘキサメチルリン酸トリアミド(70μl,0.4mm
ol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を加えた。
1時間後、塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,20%酢
酸エチル−ヘキサン)で精製し、下記の物性を有する
(20S)−1−メチル−22−フェニルスルホニル−
3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)コレスタ−
5,7−ジエン−1−オール〔化合物19〕を51g
(57%)得た。
【0045】1HNMRスペクトル δ 0.05(6H,s,Si−(CH3 2 )、0.50
(3H,s,H−18)、0.82(6H,d,J=
6.9Hz,H−26&27)、0.88(9H,s,
t−Bu)、1.07(3H,d,J=6.4Hz,H
−21)、1.09(3H,s,H−19)、1.15
(3H,s,CH3 −1)、3.76〜3.88(1
H,m,H−3)、5.19&5.70(各1H,m,
H−6&7)、7.52〜7.88(5H,m,Ph)
【0046】実施例8 (20S)−1,20−ジメチル−21−フェニルスル
ホニル−3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プ
レグナ−5,7−ジエン−1−オール〔化合物15〕
(500mg,0.84mmol)とジイソプロピルア
ミン(352μl,2.51mmol)の乾燥テトラヒ
ドロフラン(4ml)溶液に、−20℃で撹拌下、n−
ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液1.57μl
(2.51mmol)を加えた。10分後、1−ブロモ
−3−メチル−3−(トリエチルシリルオキシ)ブタン
(702mg,2.51mmol)とヘキサメチルリン
酸トリアミド(873μl,5.02mmol)の乾燥
テトラヒドロフラン(3ml)溶液を加えた。45分
後、塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を止め、酢酸
エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残
留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g,
15%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、下記の物性を
有する(20S)−1−メチル−22−フェニルスルホ
ニル−3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2
5−(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7−ジ
エン−1−オール〔化合物20〕を492mg(73
%)得た。
【0047】1HNMRスペクトル δ 0.05(6H,s,Si−(CH3 2 )、0.49
(3H,s,H−18)、0.54(6H,q,J=
7.9Hz,3×Si−CH2 CH3 )、0.88(9
H,s,t−Bu)、0.93(9H,t,J=7.9
Hz,3×Si−CH2 CH3 )、1.07(3H,
d,J=6.4Hz,H−21)、1.10(3H,
s,H−19)、1.15(9H,s,H−26&27
&CH3 −1)、3.78〜3.88(1H,m,H−
3)、5.19&5.71(各1H,m,H−6&H−
7)、7.48〜7.89(5H,m,Ph)
【0048】実施例9 (20S)−1−メチル−22−フェニルスルホニル−
3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−
(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン
−1−オール〔化合物20〕(409mg,0.51m
mol)のメタノール(20ml)溶液にリン酸水素二
ナトリウム(728mg,5.1mmol)を懸濁さ
せ、0℃で撹拌下、そこに8.4%ナトリウムアマルガ
ム(1.4g,5.1mmol)を加えた。5分後室温
に戻した。3時間後、氷水を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル35g,5%酢酸エチル
−ヘキサン)で精製し、下記の物性を有する(20R)
−1−メチル−3β−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−25−(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−
5,7−ジエン−1−オール〔化合物21〕を206m
g(61%)を115mg(28%)得た。
【0049】1HNMRスペクトル δ 0.06(6H,s,Si−(CH3 2 )、0.56
(6H,q,J=7.9Hz,3×Si−CH2
3 )、0.60(3H,s,H−18),0.89
(9H,s,t−Bu)、0.942(3H,d,J=
6.4Hz,H−21),0.945(9H,t,J=
7.9Hz,3×Si−CH2 CH3 )、1.11(3
H,s,H−19)、1.17(3H,s,CH3
1)、1.18(6H,s,CH3 −26&CH3 −2
7)、3.77〜3.89(1H,m,H−3)、5.
23&5.73(各1H,m,H−6&H−7)
【0050】実施例10 (20R)−1−メチル−3β−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−25−(トリエチルシリルオキシ)コ
レスタ−5,7−ジエン−1−オール〔化合物21〕
(164mg,0.25mmol)の乾燥テトラヒドロ
フラン(3ml)溶液に、0℃で撹拌下、n−テトラブ
チルアンモニウムフロリドのテトラヒドロフラン溶液
(3.5ml,3.5mmol)を加えた。添加後室温
に戻した。7時間後、塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25
g,4%メタノール−クロロホルム)で精製し、下記の
物性を有する(20R)−1−メチル−コレスタ−5,
7−ジエン−1,3β,25−トリオール〔化合物2
2〕を73mg(68%)を得た。
【0051】1HNMRスペクトル δ 0.60(3H,s,H−18)、0.93(3H,
d,J=6.4Hz,H−21)、1.14(3H,
s,H−19)、1.18(3H,s,CH3 −1)、
1.21(6H,s,CH3 −26&27)、2.68
(1H,dd,J=5.5Hz,12.4Hz)、3.
80〜3.95(1H,m,H−3)、5.24&5.
76(各1H,m,H−6&H−7) 質量スペクトル m/z(%) 430(M+ ,10.5)、412(M+ −18,1
1.6)、394(M+ −18−18,10.2)、5
9(M+ −371,100) UV吸収スペクトル λmax(95%エタノール) 272,282,293nm
【0052】実施例11 (20R)−1−メチル−コレスタ−5,7−ジエン−
1,3β,25−トリオール〔化合物22〕(10m
g,2.33×10-5mol)の局方エタノール(17
0ml)溶液を氷冷下、アルゴンガスを15分間通じて
脱気し、前もって5分間点灯しておいた高圧水銀ランプ
でバイコールフィルターを通して1.5分間照射した。
溶媒を留去後、カラムクロマトグラフィー(セファデッ
クスLH−20 20g,ヘキサン:クロロホルム:メ
タノール=30:70:0.5)で精製し、1,25−
ジヒドロキシ−1−メチルプレビタミンD3 を545μ
g(5.5%)得た。次に該プレビタミンD3 の局方エ
タノール(10ml)溶液を室温で12日間放置し熱異
性化させ、溶媒を留去後セファデックスLH−20で精
製し、下記の物性を有する1,25−ジヒドロキシ−1
−メチルビタミンD3〔化合物23〕を495μg(プ
レビタミンD3 から91%)得た。
【0053】1HNMRスペクトル δ 0.53(3H,s,H−18)、0.93(3H,
d,J=6.4Hz,H−21)、1.21(6H,
s,H−26&27)、1.26(3H,s,CH3
1)、4.15(1H,m,H−3)、4.94&5.
32(各1H,d,J=1.5Hz,H−19)、5.
93(1H,d,J=11.3Hz,H−7)、6.4
1(1H,d,J=11.3Hz,H−6) 質量スペクトル m/z(%) 430(M+ ,5)、412(19)、394(1
4)、283(7)、265(10)、166(3
5)、151(69) UVスペクトル λmax(95%エタノール) 265nm
【0054】実施例12 実施例1で得られた(20S)−1,20−ジメチル−
5α,8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,
2,4−トリアゾリジン−1,2−ジイル)−21−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プレグナ−6
−エン−1,3β−ジオール〔化合物9〕619mgを
テトラヒドロフラン5mlに溶解し、水素化リチウムア
ルミニウム100mgのテトラヒドロフラン10ml懸
濁液に滴下した。滴下後室温で30分間撹拌し、ジエチ
ルエーテルを加え、冷却しながら飽和硫酸ナトリウム水
溶液を滴下して水酸化アルミニウムを沈澱させた。得ら
れた懸濁液をセライトを通して濾過し、ジエチルエーテ
ルで洗浄した。濾液と洗液を合わせて食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより、下記の物性を有する(20S)−1,2
0−ジメチル−21−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)プレグナ−5,7−ジエン−1,3β−ジオー
ル〔化合物24〕を350mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 444
【0055】実施例13 実施例12で得られた(20S)−1,20−ジメチル
−21−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プレ
グナ−5,7−ジエン−1,3β−ジオール〔化合物2
4〕222mgをピリジン3mlに溶解し、無水酢酸
0.5mlとジメチルアミノピリジン触媒量を加えて室
温で一夜撹拌した。反応液を水にあけ、ジエチルエーテ
ルで抽出し、抽出液を水洗した後、減圧下に濃縮した。
残留物をテトラヒドロフラン5mlに溶解し、希塩酸を
加えて室温で2時間撹拌した。反応液にジエチルエーテ
ルを加え、水、重曹水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性
を有する(20S)−1,3β−ジアセトキシ−1,2
0−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−21−オール
〔化合物25〕を201mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 444
【0056】実施例14 実施例13で得られた(20S)−1,3β−ジアセト
キシ−1,20−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−
21−オール〔化合物25〕111mg、トリエチルア
ミン0.5ml、ジメチルスルホオキシド0.5mlを
塩化メチレン5mlに溶解し、−78℃で塩化オキザリ
ル35mgを滴下した。1時間撹拌したのち、氷水にあ
け、酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸、重曹水、
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製することにより、下記の物性を有する(20
S)−1,3β−ジアセトキシ−1,20−ジメチルプ
レグナ−5,7−ジエン−21−アール〔化合物26〕
を105mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 442
【0057】実施例15 2,3−ジメチルブチルフェニルスルホン300mgを
テトラヒドロフラン5mlに溶解し、−78℃でブチル
リチウム(1.6Mヘキサン溶液)0.8mlを滴下
し、30分間撹拌した。実施例14で得られた溶液を
(20S)−1,3β−ジアセトキシ−1,20−ジメ
チルプレグナ−5,7−ジエン−21−アール〔化合物
26〕442mgのテトラヒドロフラン10ml溶液に
−78℃で滴下し、0℃まで昇温した。反応液に塩化ア
ンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製することにより、下記の物性を有する(20
S)−1,3β−ジアセトキシ−1,24−ジメチル−
23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−ジエン−
22−オール〔化合物27〕を527mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 668
【0058】(20S)−1,3β−ジアセトキシ−
1,24−ジメチル−23−フェニルスルホニルコレス
タ−5,7−ジエン−22−オール〔化合物27〕33
4mgを、リン酸水素二ナトリウムを飽和させたメタノ
ール30mlに溶解し、室温で5%ナトリウムアマルガ
ム4gを加えて6時間撹拌した。セライトを通して水銀
を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。濾液と洗液を
合わせ、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、下記の物性を有する
(20R)−1,24−ジメチルコレスタ−5,7,2
2−トリエン−1,3β−ジオール〔化合物28〕を1
88mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 426
【0059】実施例16 実施例15で得られた(20R)−1,24−ジメチル
コレスタ−5,7,22−トリエン−1,3β−ジオー
ル〔化合物28〕42.6mgをジエチルエーテル50
0mlに溶解し、400W高圧水銀ランプを用い、バイ
コールフィルターを通して、0℃で30秒間紫外線を照
射した。反応液を濃縮し、残留物をエタノール2mlに
溶解して、密封容器中、室温で2週間放置した。反応液
を濃縮し、高速液体クロマトグラフィーで精製すること
により、下記の物性を有する1−ヒドロキシ−1−メチ
ルビタミンD2 〔化合物29〕を3.5mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 426
【0060】実施例17 実施例14で得られた(20S)−1,3β−ジアセト
キシ−1,20−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−
21−アール〔化合物26〕315mgをジメチルホル
ムアミド45mlに溶解し、ジアザビシクロウンデセン
49mg、酢酸第二銅一水塩38mg、2,2’−ビピ
リジル33mgを加えて室温で一夜空気を吹き込んだ。
得られた反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製することにより、下記の物性を有する1,3β−ジア
セトキシ−1−メチルプレグナ−5,7−ジエン−20
−オン〔化合物30〕を214mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 428
【0061】上記の方法により得られた1,3β−ジア
セトキシ−1−メチルプレグナ−5,7−ジエン−20
−オン〔化合物30〕214mgをエタノール5mlに
溶解し、6N−水酸化カリウム水溶液を0.5ml加え
て50℃で1時間加熱した。反応液を濃縮し、水を加え
て塩化メチレンで抽出し、抽出液を水洗し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮することによ
り、1−メチル−20−オキソプレグナ−5,7−ジエ
ン−1,3β−ジオール〔化合物31〕を得た。得られ
た1−メチル−20−オキソプレグナ−5,7−ジエン
−1,3β−ジオール〔化合物31〕を塩化メチレン1
0mlに溶解し、触媒量のピリジニウム−p−トルエン
スルホネートを加えたのち、0℃でエチルビニルエーテ
ル2mlを滴下した。2時間撹拌したのち、反応液を重
曹水、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下に濃縮することにより、1,3β−ビ
ス(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1−メチ
ルプレグナ−5,7−ジエン−20−オン〔化合物3
2〕を得た。得られた1,3β−ビス(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−1−メチルプレグナ−5,7
−ジエン−20−オン〔化合物32〕を塩化メチレン5
mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム20mgとメタ
ノール1mlを加えて室温で1時間撹拌した。反応液に
水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
に濃縮し、シリカゲルのショートカラムを通すことによ
り、下記の物性を有する1,3β−ビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−1−メチルプレグナ−5,
7−ジエン−20−オール〔化合物33〕を247mg
得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 514
【0062】実施例18 実施例17で得られた1,3β−ビス(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−1−メチルプレグナ−5,7
−ジエン−20−オール〔化合物33〕514mgとア
クリル酸エチル3mlをトルエン30mlに溶解し、1
0%水酸化テトラブチルアンモニウム水溶液0.2m
l、50%水酸化ナトリウム水溶液12.5mlを加
え、室温で15時間激しく撹拌した。反応液に水を加
え、ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮
し、シリカゲルのショートカラムを通すことにより、
1,3β−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−20−(2−エトキシカルボニルエトキシ)−1
−メチルプレグナ−5,7−ジエン〔化合物34〕を1
80mg得た。上記により得られた1,3β−ビス(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−20−(2−エ
トキシカルボニルエトキシ)−1−メチルプレグナ−
5,7−ジエン〔化合物34〕123mgをテトラヒド
ロフラン5mlに溶解し、−65℃でメチルリチウム
(2Mジエチルエーテル溶液)0.2mlを加え、30
分間撹拌した。反応液に希塩酸を加え、40℃で30分
間撹拌したのち、ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下に濃縮し、シリカゲルのショートカラムを通すこ
とにより、下記の物性を有する1−メチル−22−オキ
サコレスタ−5,7−ジエン−1,3β,25−トリオ
ール〔化合物35〕を81mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 432
【0063】実施例19 実施例18で得られた1−メチル−22−オキサコレス
タ−5,7−ジエン−1,3β,25−トリオール〔化
合物35〕43.2mgをジエチルエーテル500ml
に溶解し、400W高圧水銀ランプを用い、バイコール
フィルターを通して、0℃で30秒間紫外線を照射し
た。反応液を濃縮し、残留物をエタノール2mlに溶解
して、密封容器中、室温で2週間放置した。反応液を濃
縮し、高速液体クロマトグラフィーで精製することによ
り、下記の物性を有する1,25−ジヒドロキシ−1−
メチル−22−オキサビタミンD3 〔化合物36〕を
3.2mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 432 UV吸収スペクトル(エタノール) λmax 265
nm
【0064】実施例20 実施例13で得られた(20S)−1,3β−ジアセト
キシ−1,20−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−
21−オール〔化合物25〕222mgをジエチルエー
テル500mlに溶解し、400W高圧水銀ランプを用
い、バイコールフィルターを通して、0℃で3分間紫外
線を照射した。反応液を濃縮し、ヘキサン20mlを加
えて密封容器中、室温で2週間放置した。反応液を濃縮
し、高速液体クロマトグラフィーで精製することによ
り、下記の物性を有する(20S)−1,3β−ジアセ
トキシ−1,20−ジメチル−9,10−セコプレグナ
−5,7,10(19)−トリエン−21−オール〔化
合物37〕を45mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 444 UV吸収スペクトル(エタノール) λmax 265
nm 実施例21 実施例20で得られた(20S)−1,3β−ジアセト
キシ−1,20−ジメチル−9,10−セコプレグナ−
5,7,10(19)−トリエン−21−オール〔化合
物37〕111mg、トリエチルアミン0.5ml、ジ
メチルスルホオキシド0.5mlを塩化メチレン5ml
に溶解し、−78℃で塩化オキザリル35mgを滴下し
た。1時間撹拌したのち、氷水にあけ、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を重曹水、食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、
下記の物性を有する1,3β−ジアセトキシ−1,20
−ジメチル−9,10−セコプレグナ−5,7,10
(19)−トリエン−21−アール〔化合物38〕を1
01mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 442
【0065】実施例22 ヨウ化 2,3−ジメチル−3−ヒドロキシブチルトリ
フェニルホスホニウム490mgをジエチルエーテル3
0mlに懸濁させ、室温でメチルリチウム(2Mジエチ
ルエーテル溶液)1.1mlを滴下し、室温で2時間撹
拌してイリドを生成させた。得られた溶液を−40℃に
冷却し、実施例21で得られた1,3β−ジアセトキシ
−1,20−ジメチル−9,10−セコプレグナ−5,
7,10(19)−トリエン−21−アール〔化合物3
8〕440mgのジエチルエーテル10ml溶液を滴下
し、室温で20時間撹拌した。反応液を水洗したのち、
濃縮してエタノール10mlに溶解し、6N−水酸化カ
リウム水溶液を加えて40℃にて3時間撹拌した。得ら
れた反応液に水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、抽
出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下に濃縮し、高速液体クロマトグラフィーで
精製することにより、下記の物性を有する1,25−ジ
ヒドロキシ−1−メチルビタミンD2 〔化合物39〕を
205mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 442 UV吸収スペクトル(エタノール) λmax 265
nm
【0066】実施例23 実施例14で得られた(20S)−1,3β−ジアセト
キシ−1,20−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−
21−アール〔化合物26〕442mgをエタノール1
0mlに溶解し、2N−水酸化カリウム水溶液2mlを
加えて40℃に加熱した。得られた反応液に水を加え、
ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮し、
高速液体クロマトグラフィーで精製することにより、
(20R)−1,3β−ジヒドロキシ−1,20−ジメ
チルプレグナ−5,7−ジエン−21−アール〔化合物
40〕を125mg得た。上記により得られた(20
R)−1,3β−ジヒドロキシ−1,20−ジメチルプ
レグナ−5,7−ジエン−21−アール〔化合物40〕
125mgを塩化メチレン5mlに溶解し、触媒量のピ
リジニウム−p−トルエンスルホネートおよびエチルビ
ニルエーテル0.2mlを加え、室温で1時間撹拌し
た。反応液に重曹水を加え、ジエチルエーテルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下に濃縮することにより、下記の物性
を有する(20R)−1,3β−ビス(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−1,20−ジメチルプレグナ
−5,7−ジエン−21−アール〔化合物41〕を18
5mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 526
【0067】実施例24 4−メチル−4−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)ペンチルフェニルスルホン460mgをテトラヒド
ロフラン5mlに溶解し、−78℃でブチルリチウム
(1.6Mヘキサン溶液)0.8mlを滴下し、30分
間撹拌した。得られた溶液に(20R)−1,3β−ビ
ス(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1,20
−ジメチルプレグナ−5,7−ジエン−21−アール
〔化合物41〕526mgのテトラヒドロフラン10m
l溶液に−78℃で滴下し、0℃まで昇温した。反応液
に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製することにより、(20R)−1,
3β,25−トリス(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−24−ホモ−1−メチル−23−フェニルスル
ホニルコレスタ−5,7−ジエン−22−オール〔化合
物42〕を427mg得た。
【0068】(20R)−1,3β,25−トリス(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−1
−メチル−23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7
−ジエン−22−オール〔化合物42〕427mgを、
リン酸水素二ナトリウムを飽和させたメタノール30m
lに溶解し、室温で5%ナトリウムアマルガム4gを加
えて6時間撹拌した。セライトを通して水銀を濾過し、
ジエチルエーテルで洗浄した。濾液と洗浄を合わせ、食
塩水で洗浄し、減圧下に濃縮したのち、テトラヒドロフ
ラン10mlに溶解し、希塩酸2mlを加えて40℃で
30分間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製することにより、下記の物性を有する(20S)−2
4−ホモ−1−メチルコレスタ−5,7,22−トリエ
ン−1,3β,25−トリオール〔化合物43〕を21
8mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 442
【0069】実施例25 実施例24で得られた(20S)−24−ホモ−1−メ
チルコレスタ−5,7,22−トリエン−1,3β,2
5−トリオール〔化合物43〕44.2mgをジエチル
エーテル500mlに溶解し、400W高圧水銀ランプ
を用い、バイコールフィルターを通して、0℃で30秒
間紫外線を照射した。反応液を濃縮し、残留物をエタノ
ール2mlに溶解して、密封容器中、室温で2週間放置
した。反応液を濃縮し、高速液体クロマトグラフィーで
精製することにより、下記の物性を有する(20S)−
22,23−デヒドロ−1,25−ジヒドロキシ−24
−ホモ−1−メチルビタミンD3 〔化合物44〕を4.
6mg得た。 質量スペクトル(FD) [M]+ 442 UV吸収スペクトル(エタノール) λmax 265
nm
【0070】実施例26 実施例3で得られた(20S)−1,20−ジメチル−
21−(p−トルエンスルホニルオキシ)−5α,8α
−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2,4−ト
リアゾリジン−1,2−ジイル)プレグナ−6−エン−
1,3β−ジオール68.9mgをジメチルホルムアミ
ド5mlに溶解し、炭酸リチウム10mgおよび臭化リ
チウム70mgを加えて70℃で1時間加熱した。反応
液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、下記の物性を有する(20S)−1,20−ジメ
チル−21−ブロモ−5α,8α−(3,5−ジオキソ
−4−フェニル−1,2,4−トリアゾリジン−1,2
−ジイル)プレグナ−6−エン−1,3β−ジオールを
55.4mg得た。1 H−NMRスペクトル δ 0.85(3H,s,H−18)、0.98(3H,
s,H−19)、1.10(3H,s,CH3 −1)、
3.50(2H,m,H−22)、4.90(1H,
m,H−3)、7.32(5H,m,Ph)
【0071】
【化6】
【0072】
【化7】
【0073】
【化8】
【0074】
【発明の効果】本発明の1−低級アルキルビタミンD誘
導体は、乾癬などの皮膚疾患、骨髄性白血病、乳ガンな
ど悪性腫瘍の治療薬として有用であり、副作用の少ない
カルシウム代謝の欠陥症の治療薬としても有用である。
また、本発明の1−低級アルキルプロビタミンD誘導体
およびそのジエン付加物は、該1−低級アルキルビタミ
ンD誘導体合成中間体として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を表し、R1 およびR2
    それぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R3
    アルキル基、アルケニル基、またはオキサアルキル基を
    表し、これらのアルキル基、アルケニル基、またはオキ
    サアルキル基は、水酸基、保護された水酸基、ハロゲン
    原子、有機スルホニルオキシ基、アリールスルフェニル
    基、アリールスルホニル基、オキソ基またはアルコキシ
    カルボニル基で置換されていてもよい)で示される1−
    低級アルキルビタミンD誘導体。
  2. 【請求項2】 下記の一般式(II) 【化2】 (式中、Rは低級アルキル基を表し、R1 およびR2
    それぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R3
    アルキル基、アルケニル基、またはオキサアルキル基を
    表し、これらのアルキル基、アルケニル基、またはオキ
    サアルキル基は、水酸基、保護された水酸基、ハロゲン
    原子、有機スルホニルオキシ基、アリールスルフェニル
    基、アリールスルホニル基、オキソ基またはアルコキシ
    カルボニル基で置換されていてもよい)で示される1−
    低級アルキルプロビタミンD誘導体、またはそのジエン
    付加物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064870A1 (fr) * 1999-04-23 2000-11-02 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Derives de vitamine d methylee-3
WO2002014268A1 (fr) * 2000-08-14 2002-02-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Derive de 1-methyl-20-epivitamine d
WO2005110979A3 (en) * 2004-05-14 2006-03-16 Inst Farmaceutyczny Process and intermediates to prepare the sulphonyl derivatives of cholecalciferol

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WO2005110979A3 (en) * 2004-05-14 2006-03-16 Inst Farmaceutyczny Process and intermediates to prepare the sulphonyl derivatives of cholecalciferol

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