JPH0374656B2 - - Google Patents

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JPH0374656B2
JPH0374656B2 JP60293935A JP29393585A JPH0374656B2 JP H0374656 B2 JPH0374656 B2 JP H0374656B2 JP 60293935 A JP60293935 A JP 60293935A JP 29393585 A JP29393585 A JP 29393585A JP H0374656 B2 JPH0374656 B2 JP H0374656B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は免疫調節作用および腫瘍細胞の分化誘
導能を有し医薬、例えば抗アレルギー剤、抗リウ
マチ剤および抗腫瘍剤として有用な9,10−セコ
−5,7,10(19)−プレグナトリエン誘導体に関
する。 従来の技術 ビタミンD3は生体内で最初肝臓においてその
25位が水酸化されて25−ヒドロキシビタミンD3
となり、次いで腎臓において1α位あるいは24位
が水酸化され1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
と24R,25−ジヒドロキシビタミンD3となる。こ
れらの代謝産物の中で1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3およびその合成アナローグである1α−
ヒドロキシビタミンD3等が強い小腸からのカル
シウム吸収作用および骨塩動員能を有し種々のカ
ルシウム代謝異常に基づく疾患の治療薬として有
用であることはよく知られている。また近年これ
らのビタミンD3誘導体がヒト又はマウスの骨髄
性白血病細胞に対し強い分化誘導能を有すること
[プロシーデイング オブ ザ ナシヨナル ア
カデミー オブ サイエンス オブ アメリカ
(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.)78,4990(1980),
バイオケミカル アンド バイオフイジカル リ
サーチ コミユニケーシヨン(Biochem.
Biophys.Res.Commun.)102,937(1980)]およ
び免疫能の異常亢進に基づく疾患、例えば慢性関
節リウマチ等に有効であること(特開昭56−
26820号公報)が明らかにされている。 発明が解決しようとする問題点 前述したビタミンD類は強い分化誘導能等の活
性は有しているものの一方では生体内カルシウム
代謝に及ぼす影響も強く、投与量如何によつては
高カルシウム血症を引き起し、場合によつては大
量かつ連続的な投与が必要となる白血病等の腫瘍
の治療薬または抗リウマチ剤としては難点を有し
ている。本発明者等はこれらの事情を鑑み鋭意研
究した結果9,10−セコ−5,7,10(19)−プレ
グナトリエン誘導体の中に免疫調節作用および骨
髄性白血病細胞に対する強い分化誘導能を有して
おり、しかも生体内カルシウム代謝に対する影響
が少ないものがあることを見い出し、更に検討を
加え本発明に至つた。 問題点を解決するための手段 本発明は一般式 (式中R1,R2およびR3は各々同一または異な
つて水素原子または水酸基を意味し、R4は水素
原子または水酸基で置換されているか若しくは非
置換の炭素数4乃至6の低級アルキル基を意味す
る)で示される9,10−セコ−5,7,10(19)−
プレグナトリエン誘導体に関する。 本発明の一般式で示される化合物において
R4で示される低級アルキル基としては炭素数4
乃至6の分岐または直鎖状の低級アルキル基であ
り、好ましい例としてはn−ブチル基、イソブチ
ル基、2,3−ジメチルブチル基および3−メチ
ルブチル基等が挙げられる。 またこれらの低級アルキル基は任意の位置で水
酸基で置換されていてもよい。 本発明の一般式で示される化合物は新規化合
物であり、例えばプレグネノロンまたはデヒドロ
エピアンドロステロンを原料とし以下述べる方法
によつて製造される。 (A) プレグネノロンを出発物質とする方法 プレグネノロンをDyges等の方法[J.O.C.,
44,1590(1979)]に従つて一般式で示される
エーテル体を製造した後、 (式中R4′は水素原子を除き前記R4と同じも
のを意味し、R5はトリエチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基等のトリ低級アルキル
シリル基を意味する) 以下3β位の水酸基の保護基をアセチル基等
のアシル基に変換し3β−アシルオキシ−20−
低級アルキルオキシ−5−プレグネンとし、次
いで7位のブロム化−脱臭化水素化という一連
の反応に付し、7位に2重結合を形成させプロ
ビタミンD体(5,7−プレグナジエン体)と
する。このプロビタミンD体は、以下3β位の
アシル基を除去した後、ビタミンD骨格(9,
10−セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエン
構造)を製造するための常套手段である紫外線
照射−熱異性化という反応に付すことにより一
般式aで示される本発明の化合物が得られ
る。 (式中R4′は前記と同じものを意味する) (B) デヒドロエピアンドロステロンを原料物質と
する方法 デヒドロエピアンドロステロンの微生物変換
によつて得れる1α−ヒドロキシデヒドロエピ
アンドロステロンの1α位と3β位の水酸基をト
リエチルシリルクロライドまたはtert−ブチル
ジメチルシリムクロライド等を用いてトリ低級
アルキルシリル化して製造した一般式で示さ
せる化合物を出発物質とし、以下(B−1)、
(B−2)および(B−3)に記載する方法。 (式中R5は前記と同じものを意味する) (B‐1) :一般式で示され化合物をエチルトリフ
エニルフオスフオニウムブロマイドを用いた
ウイツテヒ反応に付して得られる一般式で
得られたエチリデン体を用い、以下式示する
方法。 (式中R4′およびR5は前記と同じものを意
味し、Acはアセチル基を、Phはフエニル基
を意味する) この反応式において一般式で示される化
合物を9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナ
ンを用いたハイドロボレーシヨンを行うと一
般式で示される化合物が得られる。次いで
この化合物に一般式R4′−Br(R4′は前記と同
じものを意味する)で示される化合物を反応
させアルキル化反応を行い、エーテル体
()とした後、水酸基の保護基を常法によ
り変換しジアセテート体()を得る。 ジアセテート体()は以下特開昭51−
19752号公報および特開昭50−84555号公報に
記載の方法に従い7位のブロム化、脱臭化水
素化、次いで4−フエニル−1,2,4−ト
リアゾリン−3,5−ジオンの付加、水素化
アルミニウムリチウムによる還元という一連
の反応に付しプロビタミンD体()とした
後、前記(A)で述べた紫外線照射−熱異性化と
いう反応に付すと一般式bで示される本発
明の化合物が得られる。 (B‐2) :前記一般式()で示される化合物で
R5がtert−ブチルジメチルシリル基である化
合物を7位のブロム化−脱臭化水素化という
反応に付して製造した、1α,3β−ビス(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)−5,7−
アンドロスタジエン−17−オン(化合物1)
を前記(B−1)で記したのと同様のウイテ
ヒ反応に付して得られるエチリデン体(化合
物2)を出発物質として以下次示する方法。 (式中Yはtert−ブチルジメチルシリル基
を意味し、R4′は前記と同じものを意味する) この反応式において、化合物2を前記(B
−1)に記すのと同様にハイドロボレーシヨ
ンを行うと化合物3が得られる。化合物3は
以下、水酸基の保護基を除去することなく直
接、紫外線照射−熱異性化という反応に付
し、次いでトリフルオロ酢酸を用いて水酸基
の保護基を除去することにより本発明の化合
物4が得られる。また化合物3に一般式
R4′−Br(R4′は前記を同じものを意味する)
という化合物を反応させ生成するエーテル体
(XI)を化合物3から化合物4を製造するの
と同様な反応に付すと前記(B−1)に記し
た本発明の化合物bが得られる。 (B‐3) :前記(B−2)に記した化合物1を用
い、以下Neef等の方法[Chem.Ber.,113
1184(1980)]に従つて製造した1α,3β−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−
20−メトキシ−5,7,17(20)−プレグナト
リエン−21−オール(化合物5)を出発物質
とし、以下(i)および(ii)に式示する方法。 (式中Yは前記と同じものを意味する) 反応式(i)において化合物6は化合物5を
Neef等の方法[Chem.Ber.,113,1184
(1980)]に従いシユウ酸で処理することによ
り得られる。次いで化合物6を塩基の存在下
tert−ブチルジメチルシリルクロライドと反
応させ1α位と21位の水酸基を保護し化合物
7を製造する。この化合物7を紫外線照射−
熱異性化という一連の反応に付した後、トリ
フルオロ酢酸で処理することにより化合物8
を製造し、次いでこの化合物8を水素化硼素
ナトリウムを用いた還元反応に付し本発明の
化合物9が得られる。 反応式(ii)において化合物10は化合物5をm
−クロロ過安息香酸で処理することによつて
得られる。以下化合物10から化合物11を得る
反応および化合物11から化合物12を得る反応
は、前記反応式(i)の化合物8から化合物9を
得る反応および化合物7から化合物9を得る
反応と各々同様にして行なわれる。 作 用 本発明の一般式で示される化合物は、腫瘍細
胞の分化誘導能および免疫調節作用を有し、しか
もカルシウム代謝に対する影響が少いという特性
を有している。これらの作用は以下に記す NBT還元試験、抗SRBC PFC試験、抗
DNP−FicollPFC試験およびカルシウム代謝
に及ぼす影響を調べることにより確認した。 NBT還元試験 平底96穴マイクロプレートを用い、HL−60
細胞(ヒト骨髄性白血病細胞)を本発明の化合
物または対照として用いた1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3[1α,25−(OH)2D3]と一緒に
一定時間(3〜4日間)培養した。次いで遠心
操作により細胞を沈殿させ、上清を除いた後、
NBT(ニトロブルーテトラゾリウム,1mg/
ml)およびTPA(12−0−デカノイルフオルボ
ール−13−アセテート,100ng/ml)を含む
RPMI−1640培地を各穴に100μずつ加え細胞
を再浮遊させた。37℃、20分間炭酸ガス恒温器
に放置後、遠心操作により全ての細胞を底面に
落下させ、倒立顕微鏡を用い一定視野内の全細
胞数およびNBT還元陽性細胞数(淡黄色の
NBTが還元されて生成する水不溶性のホルマ
ザンにより青く染色される細胞数)を計測し
た。(NBT還元陽性細胞数/全細胞数)×100を
求めて分化誘導の指標とした。その結果を次表
1に示す。なお表中の化合物No.は後記実施例の
各No.に対応している。(以下に記す表2乃至10
においても同じである。) 【表】 抗SRBC PFC試験 (免疫スケジユール) BALB/Cマウス(一群5〜6匹)を用い、
SRBC(ヒツジ赤血球、0.2%、0.2ml/head)
を腹腔内投与し一次感作した。一次感作直後お
よび24時間後に本発明の化合物をMCT(中鎖脂
肪酸のトリグリセライド)に溶解し経口投与し
た。 (試験) (i) 標的細胞の調整:よく洗浄したSRBCを培
地で40%に調整した。 (ii) PFC試験:マウスを脱血後脾臓細胞を摘
出し、シングルセルサスペンジヨンにし、細
胞数を測定した。補体はデンカ生研乾燥補体
を2倍希釈し用意した。40%SRBC25μ、
補体25μ、および脾臓細胞のサスペンジヨ
ン200μをよく混和後100μをカンニンガ
ム(Cunningham)チヤンバーに入れて1時
間、37℃にて培養しその後PFC(プラーク形
成細胞)数を測定した。 (iii) 結果:脾臓細胞数、全脾臓細胞数当りの
PFC数、一定の脾臓細胞数当りのPFC数を
算出した結果次表2乃至5に示す。 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 抗DNP−FicollPFC試験 (免疫スケジユール) BALB/Cマウス(一群5〜6匹)を用い、
DNP−Ficoll(10μg/head,100μ)を腹腔
内投与し一次感作した。一次感作直後および試
験の前日迄5日間毎日本発明の化合物をMCT
に溶解し経口投与した。 (試験) (i) 標的細胞の調整 50%SRBC:0.75%DNP−BSA(7.5mg/
ml):0.5mM CrO3・6H2O=1:10:10の割
合で0℃でよく混和後、37℃で1時間ゆるや
かに撹拌した。その後生理食塩水で洗浄後、
40%DNP−BSA−SRBCとした。 (ii) PFC試験:マウスを脱血後脾臓細胞を摘
出しシングルセルサスペンジヨンにし細胞数
を測定した。補体はデンカ生研乾燥補体を2
倍希釈して用意し、40%DNP−BSA−
SRBC25μ、補体25μ、および脾臓細胞の
サスペンジヨン200μをよく混和後100μ
をカンニンガム、チヤンバーに入れ2時間、
37℃にて培養し、その後PFC数を測定した。 (iii) 結果:脾臓細胞数、全脾臓細胞数当りの
PFC数、一定の脾臓細胞数当りのPFC数を
算出した結果を次表6に示す。 【表】 カルシウム代謝に及ぼす影響 離乳直後のスプラークドーレイ(Spraque
Dawley)系雄性ラツト(体重45〜50g、一群
6匹)をダイエツト11と脱イオン水で3週間白
熱灯下飼育した。本発明の化合物、対照として
用いた25−ヒドロキシビタミンD3(25−OH−
D3)又は1α−ヒドロキシビタミンD3(1α−OH
−D3)はエタノールに溶解し、これを静脈内
投与した。各検体を投与後24時間絶食し、心臓
より採血した。採血した血液から血漿を分離
し、この中に含まれるカルシウムと無機リンを
それぞれOCPC法[Am.J.Clin.Path.,45,290
(1966)およびBiochem.J.,65 709(1957)]
にて測定した。その結果を次表7乃至10に示
す。 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 実施例 1 a) 1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)
−5−アンドロステン−17−オンの製造 1α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロ
ン9.13gをピリジン600mlに懸濁し、アルゴン気
流下トリエチルアミン100mlおよびトリエチルク
ロロシラン39.0g加え、室温で24時間撹拌する。
水500mlを加え、減圧下溶媒を留去する。残渣を
ベンゼン抽出する。ベンゼン層を0.5NHCl水溶
液、水、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水溶
液で順次洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフイー(溶媒、クロロホル
ム)に付し淡黄色結晶の1α,3β−ビス(トリエ
チルシリルオキシ)−5−アンドロステン−17−
オン9.64gを得る。このものの一部をメタノール
より再結晶し融点99〜100℃の無色針状晶を得る。 IRνmax(cm-1)=1740,1080 NMRδ:0.3〜1.2(36H,m),1.3〜2.5(17H,
m),3.7〜4.1(2H,br),5.3〜5.5(1H,br)。 MS(m/e):400(M+−HOSiEt3)。 b) 1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)
−5,17(20)−プレグナジエンの製造 60%水素化ナトリウム113mgをジメチルスルホ
キシド2mlに懸濁し、窒素気流下80〜85℃で40分
間撹拌する。水冷としエチルトリフエニルフオス
フオニウムブロマイド1.04gのジメチルスルホキ
シド4ml溶液を加え、同温度で5分間撹拌する。
前記a)で得たケトン体294mgをジメチルスルホ
キシド10mlおよびテトラヒドロフラン3mlに溶解
して加え、60〜65℃で3.5時間撹拌する。水20ml
を加えエーテル抽出する。エーテル層を水、飽和
食塩水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥
後減圧下溶媒を留去して得られる残渣を活性アル
ミナ300メツシユを用いたカラムクロマトグラフ
イー(溶媒、ヘキサン)に付し無色油状物の粗製
の1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)−
5,17(20)−プレグナジエンを得る。このものを
シリカゲルを用いた分取用薄層クロマトグラフイ
ー(溶媒、石油エーテル:n−ヘキサン=5:1
で2回展開)で精製し無色針状晶210mgを得る。
このものの一部をメタノールより再結晶し融点81
〜82℃の無色針状晶を得る。 I.Rνmax(cm-1):1080。 NMRδ:0.3〜1.2(36H,m),1.3〜2.5(17H,
br),1.65(3H,d,J=7Hz),3.7〜4.2(2H,
br),5.0〜5.2(1H,br),5.3〜5.5(1H,br)。 MS(m/e):412(M+−HOSiEt3)。 c) 1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)
−5−プレグネン−20(α,β)−オールの製造 前記b)で得たエチリデン体1.07gのテトラヒ
ドロフラン10mlの溶液に窒素気流下9−BBN
(0.5Mテトラヒドロフラン溶液)10mlを加え室温
で3.5時間撹拌する。 3Mの水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え、次
いで氷冷下35%過酸化水素水溶液2mlを45℃以下
に保ちながら加えた後、室温で1時間撹拌する。
反応液にエーテル20mlを加え、エーテル層を水、
飽和食塩水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリ
カゲルを用いたカラムクロマトグラフイー(溶
媒,ベンゼン:酢酸エチル=20:1)で精製し融
点約80℃の無色固形物の1α,3β−ビス(トリエ
チルシリルオキシ)−5−プレグネン−20β−オ
ール30mgおよび融点146〜146.5℃の無色粒状晶の
1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)−5−
プレグネン−20α−オール 0.87gを得る。 [20β一体]IRνmax(cm-1):3350,1080。 NMRδ:0.3〜1.1(36H,m),1.13(3H,d,J
=6Hz),1.40(1H,s),3.5〜4.2(3H,br),
5.3〜5.5(1H,br)。 MS(m/e):430(M+−HOSi Et3),298。 [20α一体]IRνmax(cm-1):3520,1080。 NMRδ:0.3〜1.1(36H,m),1.22(3H,d,J
=6Hz),1.40(1H,s),3.5〜4.2(3H,br),
5.3〜5.5(1H,br)。 MS(m/e):430(M+−HOSi Et3),298。 d) 1α,3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)
−20α−(3−メチルブチルオキシ)−5−プレ
グネンの製造 60%水素化ナトリウム126mg(3.15mmol)のキ
シレン7ml懸濁液にアルゴン気流下前記c)で得
た20(α)一体443mgのキシレン10ml溶液を加え2
時間加熱還流する。冷後イソアミルブロマイド
713mgのキシレン10ml溶液を加え21時間加熱還流
する。水20mlを加えエーテルで抽出する。エーテ
ル層を水、飽和食塩水で順次洗浄する。硫酸マグ
ネシウムで乾燥後減圧下溶媒を留去して得られる
残渣をシリカゲルを用いた分取用薄層クロマトグ
ラフイー(溶媒,ベンゼン:n−ヘキサン=1:
1)で精製し融点78〜82℃の淡黄色粉末の1α,
3β−ビス(トリエチルシリルオキシ)−20α−(3
−メチルブチルオキシ)−5−プレグネン284mgを
得る。 IRνmax(cm-1):1090。 NMRδ:0.3〜1.1(42H,m),1.13(3H,d,J
=6Hz),3.30(2H,t,J=6Hz),3.5〜4.0
(3H,br),5.3〜5.6(1H,br) MS(m/e):500(M+−HOSi Et3),368。 e) 20α−(3−メチルブチルオキシ)−5−プ
レグネン−1α,3β−ジオールの製造 前記d)で得たエーテル体318mgのジメトキシ
エタン16mlの溶液にメタノール16mlおよび
1NHCl水溶液16mlを加え室温で1.75時間撹拌す
る。飽和食塩水溶液40mlで希釈し酢酸エチルで抽
出する。硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下溶媒を
留去して得られる残渣をシリカゲルを用いた分取
用薄層クロマトグラフイー(溶媒,クロロホル
ム:エタノール=10:1)で精製し融点121〜124
℃の無色粉末の20α−(3−メチルブチルオキシ)
−5−プレグネン−1α,3β−ジオール152mgを得
る。 IRνmax(cm-1):3375。 NMRδ:0.66(3H,s),0.87(6H,d,J=6
Hz),1.00(3H,s),1.13(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.6(23H,br),3.2〜4.1(3H,br),
3.27(2H,t,J=6Hz),5.4〜5.6(1H,br)。 MS(m/e):404(M+),386。 f) 1α,3β−ジアセトキシ−20α−(3−メチ
ルブチルオキシ)−5−プレグネンの製造 前記e)で得たジオール体149mgをピリジン10
mlおよび無水酢酸5mlに溶解し、室温で37時間撹
拌する。水20mlを加えベンゼンで抽出する。ベン
ゼン層を10%HCl水溶液、水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄する。硫酸
マグネシウムで乾燥後減圧下溶媒を留去して得ら
れる残渣をシリカゲルを用いた分取用薄層クロマ
トグラフイー(溶媒、ベンゼン:酢酸エチル=
10:1)で精製し無色油状物の1α,3β−ジアセ
トキシ−20α−(3−メチルブチルオキシ)−5−
プレグネン143mgを得る。 IRνmax(cm-1):1735,1240。 NMRδ:0.66(3H,s),0.90(6H,d,J=6
Hz),1.08(3H,s),1.13(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.6(21H,br),2.00(3H,s),2.05
(3H,s),3.1〜3.8(1H,br),3.27(2H,t,
J=6Hz),4.6〜5.2(2H,br),5.4〜5.6(1H,
br)。 MS(m/e):368(M+−2×CH3COOH),71 g) 1α,3β−ジアセトキシ−20α−(3−メチ
ルブチルオキシ)−5,7−プレグナジエンと
4−フエニル−1,2,4−トリアゾリン−
3,5−ジオンとの1,4−環化付加体の製造 前記f)で得たジアセテート体140mgのヘキサ
ン7ml溶液に炭酸水素ナトリウム96mgおよびN−
ブロモコハク酸イミド66mgを加え1時間加熱還流
する。酢酸エチル20mlで希釈し有機層を4%チオ
硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗
浄する。硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下溶媒を
留去して得られる残渣をキシレン7mlに溶解し、
γ−コリジン0.2mlを加え1時間加熱還流する。
ベンゼン20mlで希釈し有機層を水、10%HCl水溶
液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧下溶媒を留去して得られる残渣を塩化メチレ
ン7mlに溶解し4−フエニル−1,2,4−トリ
アゾリン−3,5−ジオン50mgの塩化メチレン2
ml溶液を加え、室温で1時間撹拌する。減圧下溶
媒を留去して得られる残渣をシリカゲルを用いた
分取用薄層クロマトグラフイー(溶媒、ベンゼ
ン:酢酸エチル=2:1)で精製し融点102〜107
℃の淡黄色半固型状の1α,3β−ジアセトキシ−
20α−(3−メチルブチルオキシ)−5,7−プレ
グナジエンと4−フエニル−1,2,4−トリア
ゾリン−3,5−ジオンとの1,4−環化付加体
104mgを得る。 IRνmax(cm-1):1740,1690,1240。 NMRδ:0.84(3H,s),0.89(6H,d,J=6
Hz),1.06(3H,s),1.13(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.8(17H,br),2.00(3H,s),2.02
(3H,s),3.0〜3.7(3H,m),5.0〜5.2(1H,
br),5.6〜6.0(1H,m),6.26(1H,d,J=
8Hz),6.45(1H,d,J=8Hz),7.2〜7.6
(5H,m)。 MS(m/e):426(M+−235),71。 h) 20α−(3−メチルブチルオキシ)−5,7
−プレグナジエン−1α,3β−ジオールの製造 水素化リチウムアルミニウム97mgのテトラヒド
ロフラン3ml懸濁液に氷冷、アルゴン気流下、前
記g)で得た1,4−環化付加体100mgのテトラ
ヒドロフラン7ml溶液を加え室温にもどしながら
0.5時間撹拌する。次いで1時間加熱還流した後
氷冷とし10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた後
エーテル抽出する。エーテル層を水、飽和食塩水
で順次洗浄する。水層を更に塩化メチレンで抽出
し、先のエーテル層と合わせて硫酸マグネシウム
で乾燥後減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシ
リカゲルを用いた分取用薄層クロマトグラフイー
(溶媒、クロロホルム:エタノール=10:1)で
精製し融点が約105℃の無色アモルフアスの20α
−(3−メチルブチルオキシ)−5,7−プレグナ
ジエン−1α,3β−ジオール28mgを得る。 IRνmax(cm-1):3350。 NMRδ:0.61(3H,s),0.89(6H,d,J=6
Hz),0.94(3H,s),1.17(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.8(20H,br),3.39(2H,t,J=
6Hz),3.5〜4.2(3H,m),5.34(1H,d,J
=6Hz),5.69(1H,d,J=6Hz)。 MS(m/e):402(M+),71 UVλmax(nm):293,282,271。 i) 20α−(3−メチルブチルオキシ)−9,10
−セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエン−
1α,3β−ジオールの製造 前記h)で得たプロビタミンD体25.6mgをエタ
ノール400mlに溶解し、氷冷下、アルゴンガスを
導通しながら200W高圧水銀灯を用い4.5分間光照
射する。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をテ
トラヒドロフラン10mlに溶解し1時間加熱還流す
る。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をセフア
デイツクスLH−20,10gを用いたカラムクロマ
トグラフイー(溶媒、,クロロホルム:n−ヘキ
サン=13:7)で精製し20α−(3−メチルブチ
ルオキシ)−9,10−セコ−5,7,10(19)−プ
レグナトリエン−1α,3β−ジオール2.7mgを得る。 MS(m/e):402(M+),71 UVλmax(nm):262, λmin(nm):227。 [α]25 D:27.0゜(C=0.27,エタノール)。 実施例 2 a) 3β−アセトキシ−20α−(3−メチルブチ
ルオキシ)−5−プレグネンの製造 3β−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−
20α−(3−メチルブチルオキシ)−5−プレグネ
ン1.12gを出発物質とし、以下実施例1のe),
f)に記載の方法と同様に処理し3β−アセトキ
シ−20α−(3−メチルブチルオキシ)−5−プレ
グネン0.44gを得る。 IRνmax(cm-1):1730,1250。 NMRδ:0.65(3H,s),0.89(6H,d,J=6
Hz),1.01(3H,s),1.14(3H,d,J=6
Hz),2.00(3H,s),3.0〜3.7(3H,m),4.3〜
4.8(1H,br),5.2〜5.4(1H,br)。 MS(m/e):370(M+−CH3COOH),71。 b) 3β−アセトキシ−20α−(3−メチルブチ
ルオキシ)−5,7−プレグナジエンの製造 前記a)で得たアセテート体431mgのヘキサン
15ml溶液に炭酸水素ナトリウム277mg、N−ブロ
ムコハク酸イミド(1.2mmol)を加え2時間加熱
還流する。冷後20mlの酢酸エチルで希釈し有機層
を3%チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥後減
圧下溶媒を留去して得られる残渣をキシレン15ml
に溶解しγ−コリジン0.5mlを加えて2時間加熱
還流する。ベンゼン20mlで希釈し有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで乾
燥後減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカ
ゲルを用いたカラムクロマトグラフイー(溶媒、
ベンゼン:酢酸エチル=25:1)で精製し無色泡
状物の3β−アセトキシ−20α−(3−メチルブチ
ルオキシ)−5,7−プレグナジエン51mgを得る。 NMRδ:0.60(3H,s),0.89(6H,d,J=6
Hz),0.99(3H,s),1.17(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.6(20H,br),1.99(3H,s),3.0
〜3.8(3H,m),4.4〜4.9(1H,br),5.2〜5.7
(1H,br), MS(m/e):428(M+),71 c) 20α−(3−メチルブチルオキシ)−5,7
−プレグナジエン−3β−オールの製造 前記b)で得た5,7−ジエン体51mg,水素化
リチウムアルミニウム30mgおよびテトラヒドロフ
ラン7mlを用い、以下実施例1.h)に記載の方法
と同様に処理し、20α−(3−メチルブチルオキ
シ)−5,7−プレグナジエン−3β−オール41mg
を得る。 IRνmax(cm-1):3230。 NMRδ:0.60(3H,s),0.88(6H,d,J=6
Hz),0.91(3H,s),1.17(3H,d,J=6
Hz),1.2〜2.6(21H,br),3.1〜3.9(4H,m),
5.2〜5.7(2H,m)。 MS(m/e):386(M+),71 d) 20α−(3−メチルブチルオキシ)−9,10
−セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエン−
3β−オールの製造 前記c)で得たプロビタミンD体41.4mgエタノ
ール400mlおよびテトラヒドロフラン15mlを用い、
以下実施例1i)と同様に処理し20α−(3−メチル
ブチルオキシ)−9,10−セコ−5,7,10(19)
−プレグナトリエン−3β−オール6.1mgを得る。 MS(m/e):386(M+),71 UVλmax(nm):261, λmin(nm):226。 実施例 3 a) メチル1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−17β−ヒドロキシ−20−メ
トキシ−5,7−プレグナジエン−21−オエ−
トの製造 ジイソプロピルアミン80mlをテトラヒドロフラ
ン80mlに溶解し、−78゜に冷却する。n−ブチルリ
チウムのヘキサン溶液64ml(96mmol)をゆつく
り加える。反応温度を−20℃まで上げ、次に再び
−78℃まで冷却する。次いでメトキシ酢酸メチル
11.24gを30分間で滴下する。−65℃まで温度を上
げ、ここから40分間で温度を−60℃にする。再び
温度を−78℃とし1α,3β−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−5,7−アンドロスタジ
エン−17−オン6.37gの20mlテトラヒドロフラン
溶液を30分間で滴下する。温度−65℃乃至−55℃
の間に保ちながら3時間撹拌した後、反応溶液を
そのまま水にあけ酢酸エチルで3回抽出する。抽
出液を硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去する。
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶媒、30
%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し目的化合物
5.32gを得る。 NMRδ(CDCl3):0.07(3H,s),0.08(3H,s),
0.09(3H,s),0.13(3H,s),0.84(3H,s),
0.88(9H,s),0.90(12H,s),2.70〜2.84
(1H,m),3.34(3H,s),3.70(1H,bs),
3.79(1H,s),3.80(3H,s),3.91〜4.11
(1H,m),5.30(1H,dt,J=5.7and2.3Hz),
5.56(1H,d,J=5.7Hz)。 b) メチル1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−20−メトキシ−5,7,17
(20)−プレグナトリエン−21−オエートの製造 前記a)で得た化合物330mgをピリジン2mlに
溶解し、−30℃に冷却する。チオニルクロライド
120μをシリンジにてゆつくり滴下する。−20℃
で1時間撹拌後水1mlを加えて反応溶液を直ちに
食塩水にあける。酢酸メチル100mlで抽出後、抽
出液を食塩水で2回洗い硫酸ナトリウムで乾燥
後、分取用薄層クロマトグラフイー(溶媒:15%
酢酸エチル−ヘキサン)で精製し目的化合物180
mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.05(3H,s),0.06(6H,s),
0.11(3H,s),0.88(12H,s),0.89(9H,
s),0.92(3H,s),2.29〜2.89(6H,m),
3.57(3H,s),3.70(1H,bs),3.78(3H,s),
3.93〜4.15(1H,m),5.39(1H,dt,J=
5.7and2.9Hz),5.59(1H,d,J=5.7Hz)。 c) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−20−メトキシ−5,7,17(20)−
プレグナトリエン−21−オールの製造 前記b)で得た化合物2.34gをヘキサン30mlに
溶かし−40℃に冷却する。シリンジでジイソブチ
ル水素化アルミニウムのヘキサン溶液15.2ml
(15.2mmol)をゆつくり滴下し、滴下終了後温度
を−20℃にして、同温で1時間撹拌する。次いで
水2mlを滴下し温度を徐々に0℃まであげる。反
応溶液を食塩水にあけ、酢酸エチルで3回抽出す
る。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
媒:30%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し目的化
合物1.84gを得る。 NMRδ(CDCl3):0.05(3H,s),0.06(3H,s),
0.07(3H,s),0.11(3H,s),0.84(3H,s),
0.88(18H,s),0.92(3H,s),2.20〜2.57
(6H,m),2.74〜2.89(1H,m),3.55(3H,
s),3.71(1H,bs),3.45〜4.19(1H,m),
4.13〜4.28(2H,m),5.36(1H,dt,J=
5.7and2.9Hz),5.58(1H,d,J=5.7Hz)。 d) 1α−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
−3β,21−ジヒドロキシ−5,7−プレグナ
ジエン−20−オンの製造 前記c)で得た化合物324mgとシユウ酸・2水
和物1.6gを70mlのメタノールと7mlの水に懸濁
させ50〜55℃で3時間撹拌する。冷却後約500ml
の食塩水にあけ酢酸エチルで3回抽出する。抽出
液を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
い、更に飽和食塩水で洗う。硫酸ナトリウムで乾
燥後シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
媒:50%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し目的化
合物226mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.06(3H,s),0.14(3H,s),
0.61(3H,s),0.89(2H,s),2.58(1H,t,
J=8.5Hz),2.83(1H,t,J〜8.6Hz),3.26
(1H,t,J〜4.6Hz),3.75(1H,bs),3.94〜
4.16(2H,m),4.21(2H,bs),5.36(1H,dt,
J=5.7and2.9Hz),5.62(1H,dd,J=
5.7and2.6Hz)。 e )1α,3β,21−トリス(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−5、7−プレグナジエン−
20−オンの製造 前記d)で得た化合物270mgを2mlのジメチル
ホルムアミドに溶かし、イミダゾール560mgおよ
びtert−ブチルジメチルシリルクロライド500mg
を加えて撹拌する。更にテトラヒドロフラン3ml
を加えて30分間撹拌する。次いでn−ヘキサン
300mlに溶かし食塩水で3回抽出する。水層から
バツクエクストラクシヨンし、有機層を合わせて
硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去する。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(溶媒:クロロホ
ルム)で精製し目的化合物299mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.05(3H,s),0.06(3H,s),
0.07(3H,s),0.08(6H,s),0.11(3H,s),
0.59(3H,s),0.88(9H,s),0.89(12H,
s),0.92(9H,s),2.75〜2.90(1H,m),
2.85(1H,t,J=8.6Hz),3.71(1H,bs),
3.91〜4.14(1H,m),4.17(1H,d,J=17.7
Hz),4.21(1H,d,J=17.7Hz),5.34(1H,
dt,J=5.7and2.3Hz),5.58(1H,d,J=5.7
Hz)。 f) 1α,3β,21−トリヒドロキシ−9,10−
セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエン−20
−オンの製造 前記e)で得た化合物178mgをヘキサン400mlに
溶かし、200W高圧水銀灯で36分間光照射する。
次いで溶媒を約半分に濃縮し1時間加熱還流す
る。シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
媒:クロロホルム)に付し原料物質とビタミンD
体との混合物30mgを得る。次いでこの混合物をテ
トラヒドロフラン3mlとメタノール3mlに溶か
し、トリフルオロ酢酸500μを加えて室温で1.5
時間撹拌する。更にトリフルオロ酢酸100μを
加えて7時間撹拌する。氷冷下炭酸水素ナトリウ
ム1gを加える。次いで室温で15分間撹拌後、ろ
過し、溶媒を留去後残渣を分取用薄層クロマトグ
ラフイー(溶媒:10%メタノール−クロロホル
ム)に付すと12.4mgの1α,3β,21−トリヒドロキ
シ−9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナト
リエン−20−オンを得る。 NMRδ(CDCl3):0.53(3H,s),2.52〜2.68(2H,
m),2.87(1H,d,J〜12Hz),3.26(2H,
bs),4.12〜4.34(4H,m),4.38〜4.49(1H,
m),4.98(1H,t,J=1.7Hz),5.33(1H,
t,J=1.7Hz),6.05(1H,d,J=10.8Hz),
6.34(1H,d,J=10.8Hz) UVλmax(nm):262 g) 9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナ
トリエン−1α,3β,20β,21−テトラオールの
製造 前記f)で得た化合物3.7mgをイソプロパノー
ル3mlに溶かし0℃に冷却した後、水素化ホウ素
ナトリウム10mgを加える。同温で15分間撹拌した
後室温にもどし更に1時間撹拌する。水100μ
を加え溶媒を留去した後分取用薄層クロマトグラ
フイーに付し粗製の9,10−セコ−5,7,10
(19)−プレグナトリエン−1α,3β,20β,21−テ
トラオール1.7mgを得る。このものを更にフラツ
シユカラム(溶媒:酢酸エチル)で精製し1.5mg
の目的化合物を得る。 NMRδ(CDCl3):0.65(3H,s),2.32(1H,dd,
J=12.5and6.3Hz),2.59(1H,dd,J=
12.5and3.4Hz),2.85(1H,dd,J=11.4and2.8
Hz),3.32〜3.48(1H,m),3.57〜3.76(2H,
m),4.16〜4.30(1H,m),4.37〜4.48(1H,
m),4.99(1H,t,J=1.4Hz),5.32(1H,
t,J=1.4Hz),6.01(1H,d,J=11.2Hz),
6.36(1H,d,J=11.2Hz)。 UVλmax(nm):264 実施例 4 a) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−17,21−ジヒドロキシ−5,7−
ブレグナジエン−20−オンの製造 実施例3c)で得た1α,3β−ビス(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−20−メトキシ−5,7,
17(20)−プレグナトリエン−21−オール330mgを
ジクロルメタン200mlに溶かしm−クロロ過安息
香酸100mgのジクロルメタン20ml溶液を−75℃で
40分間で滴下する。同温で1時間撹拌した後3時
間かけて徐々に5℃まで温度を上げる。次いで炭
酸水素ナトリウム5gを加えて激しく撹拌する。
反応溶液をろ過し、ろ液を濃縮し残渣を分取用薄
層クロマトグラフイー(溶媒:30%酢酸エチル−
ヘキサン)に付し目的化合物187mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.06(3H,s)、0.07(3H,s),
0.10(3H,s),0.13(3H,s),0.63(3H,s),
0.88(12H,s),0.90(9H,s),2.24〜2.90
(4H,m),3.11(1H,t,J=5.1Hz),3.42
(1H,s),3.70(1H,bs),3.92〜4.14(1H,
m),4.36(1H,dd,J=20.5and5.1Hz),4.68
(1H,dd,J=20.5and5.1Hz),5,37(1H,
dt,J=5.7and2.9Hz),5.58(1H,d,J=5.7
Hz)。 b) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−5,7−プレグナジエン−17,
20β,21−トリオールの製造 前記a)で得た化合物100mgをイソプロパノー
ル8mlに溶かし0℃に冷却する。水素化ホウ素ナ
トリウム20mgを加えて1時間激しく撹拌する。水
0.1mlを加え30分間攪拌した後酢酸エチル200mlを
加え飽和食塩水で洗う。水層をバツクエクストラ
クシヨンし、有機層を合わせて硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を留去した後残渣を分取用カラム
クロマトグラフイー(溶媒:65%酢酸エチル−ヘ
キサン)に付し目的化合物59mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.06(3H,s),0.07(3H,s),
0.08(3H,s),0.11(3H,s),0.75(3H,s),
0.88(18H,s),0.92(3H,s),2.27〜3.04
(7H,m),3.56〜3.91(4H,m),3.91〜4.15
(1H,m),5.32(1H,dt,J=5.7and2.9Hz),
5.58(1H,d,J=5.7Hz) c) 9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナ
トリエン−1α,3β,17,20β,21−ペンタオールの
製造 前記b)で得た化合物59mgをエタノール400ml
に溶かしアルゴンガスを導通しながら200W高圧
水銀灯にて35分間光照射する。反応溶液をそのま
ま1.5時間加熱還流する。溶媒を留去した後、残
渣を分取用薄層クロマトグラフイー(溶媒:65%
酢酸エチル−ヘキサン)に付し出発物質とビタミ
ンD体との混合物38.1mgを得る。この混合物を減
圧乾燥後1.2mlのテトラヒドロフランに溶かしテ
トラブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒ
ドロフラン溶液0.3ml(0.3mmol)を加えて24時
間撹拌する。反応溶液をそのまま分取用薄層クロ
マトグラフイー(溶媒:15%メタノール−クロロ
ホルム)に付し粗製の目的とするビタミンD体
6.0mgを得る。このものは更に分取用薄層クロマ
トグラフイー(溶媒:5%メタノール−酢酸エチ
ル)で精製した。 NMRδ(CDCl3):0.68(3H,s),3.70〜3.86(3H,
m),4.16〜4.29(1H,m),4.37〜4.47(1H,
m),4.99(1H,t,J=1.6Hz),5.32(1H,
t,J=1.6Hz),6.03(1H,d,J=11.4Hz),
6.36(1H,d,J=11.4Hz)。 UVλmax(nm):263。 実施例 5 a) 3β−ヒドロキシ−5,7−プレグナジエ
ン−20−オンの製造 プレグネノロンアセテート15.0gを四塩化炭素
100mlに溶解し、N−ブロムコハク酸イミド8.95
g、微粉状重炭酸ナトリウム8gを加え、30分間
加熱還流する。冷後反応液を水洗し、乾燥し、減
圧下溶媒留去する。黄色固化物をキシレン100ml
に溶解し、コリジン4.5mlを加え、油浴上で1時
間加熱還流する。冷却後酢酸エチルを加え、水、
稀塩酸、水、重炭酸ナトリウム水溶液の順に洗浄
し、乾燥、減圧下溶媒留去する。残渣をメタノー
ル100mlに加熱溶解し、冷却後水酸化カリウム4
gを加え、室温で4時間撹拌する。析出する白沈
をろ過して除き、メタノールで洗浄する。ろ液を
減圧下溶媒留去し、目的物である粗5,7−ジエ
ン体6.46gを得る。 UVλmax(nm):293,280,270,262(sh) b) 3β−ヒドロキシ−9,10−セコ−5,7,
10(19)−プグナトリエン−20−オンの製造 前記a)で得た3β−ヒドロキシ−5,7−プ
レグナジエン−20−オン300mgを特級エタノール
400mlに溶解し、アルゴンガスを通じながら、氷
水冷却下、400W高圧水銀燈を用い、パイレツク
スフイルターを通して光照射する(60分)。照射
後減圧下溶液を留去し、残渣を無水テトラヒドロ
フラン(パーオキサイド除去)10mlに溶解し、1
時間加熱還流する。減圧下溶媒を留去した後、シ
リカゲルを用いたカラムクロマトグラフイーに付
し、5%アセトン−クロロホルムで溶出する。目
的物を含むフラクシヨンを集め、減圧下溶媒を留
去し、3β−ヒドロキシ−9,10−セコ−5,7,
10(19)−プレグナトリエン−20−オン30mgを得
る。 UVλmax(nm):263 c) 6ξ−メトキシ−3,5−シクロ−9,10
−セコ−7,10(19)−プレグナジエン−20−オ
ンの製造 前記b)で得た3β−ヒドロキシ−9,10−セ
コ−5,7,10(19)−プレグナトリエン−20−オ
ン96.8mgをピリジン10mlに溶解し、p−トルエン
スルホニルクロライド882.7mgを氷冷下加え、5
℃で36時間放置する。反応液を冷重炭酸ナトリウ
ム水中に注ぎエーテルで抽出する。エーテル層を
水洗し、乾燥し、溶媒留去し、油状の3−トシレ
ート1.03gを得る。 3−トシレートをメタノール100mlに溶解し、
重炭酸ナトリウム5gを加え、6時間加熱還流す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテル抽出
し、エーテル層を水洗し、乾燥し、溶媒留去す
る。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフイーに付し、クロロホルムで溶出する。油状
の目的とする3,5−シクロ体292.4mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.49(3H,s),2.09(3H,s),
3.22(3H,s),4.05(1H,d,J=10Hz),
4.70〜5.20(3H,m)。 d) 1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−セコ−
5,7,10(19)−プレグナトリエン−20−オン
の製造 t−ブチルハイドロパーオキサイド(70%水溶
液)0.5mlをジクロルメタン50mlに加え、40℃の
浴温下減圧留去し、約20mlとする。再び50mlのジ
クロルメタンを加え同様に処理し、得たジクロル
メタン溶液に二酸化ゼレン56mgを加え30分室温で
撹拌する。この溶液に前記c)で得た6ξ−メト
キシ−3,5−シクロ−9,10−セコ−7,10
(19)−プレグナジエン−20−オン292.4mgを10ml
のジクロルメタンに溶解した溶液を加え室温で30
分間撹拌する。10%水酸化ナトリウム水溶液5ml
を加え、30分間撹拌する。エーテルを加え、水洗
し、次いで5%亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄
し、有機層を乾燥し、減圧下溶媒を留去する。残
渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイ
ーに付し10%アセトン含有クロロホルムで溶出す
る。 最初に1−オキソ体が溶出する。油状の1−オ
キソ体64.1mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.45(3H,s),2.09(3H,s),
3.25(3H,s),3.99(1H,d,J=9Hz),
4.98(1H,d,J=9Hz),5.49,5.91
(each1H,s)。 次に目的物の1α−OH体1α−ヒドロキシ−6ξ−
メトキシ−3,5−シクロ−9,10−セコ−7,
10(19)−プレグナジエン−20−オンが溶出する。
油状の1α−OH体60.5mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.49(3H,s),2.09(3H,s),
3.22(3H,s),3.95〜4.35(1H,m),4.11
(1H,d,J=9Hz),4.99(1H,d,J=9
Hz),4.99〜5.35(2H,m)。 1α−OH体60.5mgをピリジン1.5mlに溶解し、無
水酢酸0.5mlを加え、55〜60℃で2時間撹拌する。
冷却後、冷重炭酸ナトリウム水に注ぎ、エーテル
抽出する。エーテル層を水洗後、有機層を乾燥
し、溶媒を留去し、油状の1α−アセトキシ体65
mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.50(3H,s),2.05(3H,s),
2.10(3H,s),3.22(3H,s),4.06(1H,d,
J=9Hz),4.88〜5.40(3H,m)。 1α−アセトキシ体65mgをジオキサン3mlに溶
解し、水1mlを加え、次いでp−トルエンスルホ
ン酸10mgを加え、室温で1時間撹拌する。重炭酸
ナトリウム水溶液を加え、エーテルで抽出する。
エーテル層を水洗し、有機層を乾燥し、溶媒を留
去する。シリカゲルを用いたカラムクロマトグラ
フイーに付し、酢酸エチル:ヘキサン(3:7)
で溶出する。目的物のフラクシヨンを集め、濃縮
し、次いでエタノール3mlに溶解し、10%水酸化
ナトリウム水1mlを加え一夜室温で撹拌する。減
圧下溶媒を留去し、エーテル抽出する。エーテル
層を水洗し、有機層を乾燥し、溶媒を留去する。
残渣をセフアデツクスLH−20のカラムクロマト
グラフイーに付し、クロロホルム:ヘキサン
(65:35)で溶出し、目的物1α−OH−D体24.9
mgを得る。 UVλmax(nm):265,210 MS(m/e):330(M+) e) 9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナ
トリエン−1α,3β,20β−トリオールの製造 前記d)で得た化合物4.7mgを用い、以下実施
例3g)に記載の方法と同様に処理し、目的とす
るビタミンD体1.42mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.63(3H,s),1.15(3H,d,
J=5.7Hz),2.31(1H,dd,J=13.1and6.3
Hz),2.59(1H,dd,J=13.1and3.4Hz),2.85
(1H,dd,J=10.8and2.9Hz),3.71(1H,dq,
J=9.1and5.7Hz),4.16−4.30(1H,m),4.36
−4.48(1H,m),4.99(1H,t,J=1.5Hz),
5.31(1H,t,J=1.5Hz),6.00(1H,d,J
=11.4Hz),6.37(1H,d,J=11.4Hz) UVλmax(nm):264 実施例 6 a) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−5,7−プレグナジエン−20α−
オールの製造 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−5,7−アンドロスタジエン−17−オン
を出発物資とし、以下実施例1b),c)に記載の
方法と同様に順次処理し、目的化合物を得る。 NMRδ(CDCl3):0.05(3H,s),0.06(6H,s),
0.11(3H,s),0.62(3H,s),0.88(18H,
s),0.90(3H,s),1.24(3H,d,J=5.7
Hz),2.71−2.85(1H,m),3.62−3.79(2H,
m),3.92−4.11(1H,m),5.32(1H,dt,J=
5.7and2.9Hz),5.58(1H,d,J=5.7Hz) b) 9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナ
トリエン−1α,3β,20α−トリオールの製造 前記a)で得た化合物60mgをエタノール400ml
に溶かしアルゴンガスを導通しながら200W高圧
水銀灯を用い42分間光照射する。以下実施例4c)
に記載の方法と同様に処理し目的とするビタミン
D体を得る。 NMRδ(CDCl3):0.55(3H,s),1.23(3H,d,
J=6.6Hz),2.33(1H,dd,J=13.1and6.0
Hz),2.61(1H,dd,J=13.1and2.9Hz),2.85
(1H,dd,J=10.8and2.9Hz),3.71(1H,
quint,J=6.6Hz),4.17−4.31(1H,m),4.37
−4.51(1H,m),5.00(1H,t,J=1.4Hz),
5.33(1H,t,J=1.4Hz),6.04(1H,d,J
=11.7Hz),6.37(1H,d,J=11.7Hz) UVλmax(nm):263 実施例 7 a) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−20α−(3−オキソブチルオキシ)
−5,7−プレグナジエンの製造 実施例6a)で得た1α,3β−ビス(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−5,7−プレグナジエ
ン−20α−オール300mgを10mlのキシレンに溶か
し、水素化ナトリウム500mgおよび1−ブロム−
3−プロペン6.0gを加えて18時間加熱還流する。
次いで200μの水を加えて撹拌した後シリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(溶媒:酢酸エチ
ル)に付し固体を除く。次いで溶媒を留去し残渣
を分取用薄層クロマトグラフイー(溶媒:4%酢
酸エチル−ヘキサン)に付し、20α−(3−ブテ
ニルオキシ)−1α,3β−ビス(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−5,7−プレグナジエンを
含む混合物200mgを得る。この混合物をジメチル
ホルムアミド20mlに溶かし、水0.5mlを加える。
次いで塩化第一銅29mgおよび2塩化パラジウム17
mgを加え酸素雰囲気下で19時間激しく撹拌する。
フロジルカラムクロマトグラフイー(溶媒:酢酸
エチル−ヘキサン=1:1)に付し、金属塩を除
いた後、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)300ml
に溶かし、食塩水で3回洗い、水層をバツクエク
ストラクシヨンし、有機層を合わせて硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去後、残渣を分取用薄
層クロマトグラフイーに付し目的化合物70mgを得
る。 NMRδ(CDCl3):0.05(3H,s),0.06(3H,s),
0.07(3H,s),0.10(3H,s),0.58(3H,s),
0.88(18H,s),0.89(3H,s),1.16(3H,d,
J=5.7Hz),2.18(3H,s),2.28−2.38(2H,
m),2.56−2.68(2H,m),2.68−2.84(1H,
m),3.16−3.34(1H,m),3.52(1H,dt,J=
9.7and6.4Hz),3.65−3.72(1H,m),3.80(1H,
dt,J=9.7and6.4Hz),5.31(1H,dt,J=
5.7and2.9Hz),5.57(1H,d,J=5.7Hz) b) 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−20α−(3−ヒドロキシ−3−メチ
ルブチルオキシ)−5,7−プレグナジエンの
製造 前記a)で得た化合物73mgをテトラヒドロフラ
ン4mlに溶かし氷冷する。メチルマグネシウムブ
ロマイドのエーテル溶液0.3ml(0.9mmol)を加
え氷冷下1時間撹拌する。反応溶液を食塩水にあ
け、200mlの酢酸エチルで抽出する。食塩水で更
に洗い、水層を合わせてバツクエクストラクシヨ
ンする。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥
する。溶媒を留去し残渣を分取用薄層クロマトグ
ラフイー(溶媒:25%酢酸エチル−ヘキサン)に
付し目的化合物45.8mgを得る。 NMRδ(CDCl3):0.06(3H,s),0.07(6H,s),
0.11(3H,s),0.61(3H,s),0.88(18H,
s),0.90(3H,s),1.21(3H,d,J=6.3
Hz),1.23(3H,s),1.24(3H,s),2.27−
2.38(2H,m),2.67−2.86(1H,m),3.26
(1H,quint,J=6.3Hz),3.49(1H,dt,J=
9.1and5.4Hz),3.66−3.72(1H,m),3.72−
3.90(1H,m),3.90−4.14(1H,m),5.31
(1H,dt,J=5.7and2.3Hz),5.57(1H,d,
J=5.7Hz) c) 1α,3β−ジヒドロキシ−20α−(3−ヒド
ロキシ−3−メチルブチルオキシ)−9,10−
セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエンの製
造 前記b)で得た化合物43mgをエタノール400ml
に溶かし、アルゴンガスを導通しながら、200W
高圧水銀灯で35分間光照射する。反応溶液をその
まま窒素ガス雰囲気下で2時間加熱還流する。溶
媒を留去し残渣をフラツシユカラム(溶媒:25%
酢酸エチル−ヘキサン)に付し、ビタミンD体を
主成分とする留分7mgと出発物質を主成分とする
留分30mgを得る。後者をエタノール400mlに溶か
し同様に光照射を行いフラツシユカラムに付すと
ビタミンD体を含む成分16mgを得る。これを先に
得た7mgと合わせて減圧乾燥する。次いで1mlの
テトラヒドロフランに溶かしテトラブチルアンモ
ニウムフルオライドのテトラヒドロフラン溶液
0.11ml(0.11mmol)を加え室温で19時間撹拌す
る。更にテトラブチルアンモニウムフルオライド
のテトラヒドロフラン溶液0.11ml(0.11mmol)
を加えて4時間撹拌する。反応溶液をそのまま分
取用薄層クロマトグラフイー(溶媒:酢酸エチ
ル)に付し目的とするビタミンD体6.6mgを得る。
これをフラツシユカラム(溶媒:10%クロロホル
ム−酢酸エチル)に付し純品とする。 NMRδ(CDCl3):0.54(3H,s),1.18(3H,d,
J=6.3Hz),1.23(6H,s),2.31(1H,dd,J
=13.7and6.6Hz),2.60(1H,dd,J=13.7Hz
and3.4Hz),2.82(1H,dd,J=12.0and1.7Hz),
3.25(1H,quint,J=6.3Hz),3.47(1H,dt,
J=9.1and5.4Hz),3.75−3.91(2H,m),4.16
−4.30(1H,m),4.36−4.50(1H,m),4.98
(1H,t,J=1.4Hz),5.32(1H,t,J=1.4
Hz),6.02(1H,d,J=11.4Hz),6.36(1H,
d,J=11.4Hz) UVλmax(nm):263。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1,R2およびR3は各々同一または異な
    つて水素原子または水酸基を意味し、R4は水素
    原子または水酸基で置換されているか若しくは非
    置換の炭素数4乃至6の低級アルキル基を意味す
    る、但しR1,R2,およびR3が共に水素原子の場
    合を除く)で示される9,10−セコ−5,7,10
    (19)−プレグナトリエン誘導体。
JP60293935A 1984-12-28 1985-12-26 9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナトリエン誘導体 Granted JPS61267550A (ja)

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JP59-278616 1984-12-28
JP27861684 1984-12-28

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JP3493037B2 (ja) * 1991-12-18 2004-02-03 中外製薬株式会社 22−オキサコレカルシフェロール誘導体とその製造方法
PT755922E (pt) 1994-04-11 2000-11-30 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Derivado de 22-tiavitamina d3
US5977092A (en) * 1994-04-19 1999-11-02 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Drug for curing/ameliorating concomitant syndrome of tumor
AU2001248777A1 (en) 2000-04-19 2001-10-30 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Vitamin d derivatives
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