JP2752507B2 - 1α―ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製造方法 - Google Patents

1α―ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製造方法

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JP2752507B2
JP2752507B2 JP2199474A JP19947490A JP2752507B2 JP 2752507 B2 JP2752507 B2 JP 2752507B2 JP 2199474 A JP2199474 A JP 2199474A JP 19947490 A JP19947490 A JP 19947490A JP 2752507 B2 JP2752507 B2 JP 2752507B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製
造方法に関する。
本発明によって提供される1α−ヒドロキシプレビタ
ミンD誘導体は、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、骨
軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療
に有効であることが知られている1α−ヒドロキシビタ
ミンD3、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3、1α,25−
ジヒドロキシビタミンD2など1α位に水酸基を有するビ
タミンD誘導体の合成中間体として有用である。
[従来の技術] 従来、1α位に水酸基を有するビタミンD誘導体の製
造方法としてコレスタ−5,7−ジエン誘導体(以下、こ
れをプロビタミンと称することがある)に紫外線を照射
し、得られる9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリ
エン誘導体(以下、これをプレビタミンと称することが
ある)を熱エネルギーにより異性化させることによって
1α位に水酸基を有する9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン誘導体(以下、これをビタミンと称す
ることがある)へ変換する方法が知られている(特開昭
48−62750号公報、特開昭49−95956号公報、特開昭56−
92267号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−14
7765号公報参照)。この方法において、紫外線照射によ
るプロビタミンからプレビタミンへの変換は、プレビタ
ミンと原料のプロビタミン及び該プレビタミンの異性体
との平衡反応であり、変換率を低く抑えた場合にプレビ
タミンの選択率が高くなることが知られている(特開昭
55−7215号公報参照)。従って、工業的に1α位に水酸
基を有するビタミンD誘導体を製造する際には通常プロ
ビタミンの変換率を低く抑える方法が行われるため、原
料のプロビタミンとプレビタミンまたはビタミンとの分
離が問題となる。
この分離方法としては、硝酸銀を担持したシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフィにより分離する方法
(特開昭48−62750号公報参照)、薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法(特開昭49−95956号公報参
照)、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボニル
基を用いることにより、反応混合物から原料であるプロ
ビタミンを晶析又はリンス程度で分離可能とし、回収し
たプロビタミンを循環再使用する方法(特開昭56−9226
7号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−147765
号公報参照)などが知られている。
また、特定波長の紫外線(紫外レーザー光を含む)を
用いた7−デヒドロコレステロールの光開裂反応は知ら
れているが[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサィエティ(J.Am.Chem.Soc.)、第103巻、6781頁
(1981年)及び第104巻、5780頁(1982年)参照]、1
α位に水酸基を有するビタミンD誘導体の製造に紫外レ
ーザー光を使用した例は知られていない。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、1α位に水酸基を有するビタミンD誘
導体の製造において、未反応のプロビタミンとプレビタ
ミン又はビタミンとの分離方法はいくつか知られてい
る、硝酸銀を担持したシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィにより分離する方法及び薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法はいずれも工業上実用的ではな
い。また、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボ
ニル基を有するプロビタミンを反応混合物から回収し、
再使用する方法においても、実際には生成物であるプレ
ビタミン又はビタミンと原料であるプロビタミン及び他
の副生物との分離は容易ではない。例えば、上記の公報
に記載された実施例によれば、脱保護したのちに得られ
た2.1gの反応混合物より233mgの1α−ヒドロキシビタ
ミンD3が得られているに過ぎず(特開昭56−92267号公
報及び特開昭56−92268号公報参照)、また139mgの反応
混合物から37.4mgの1α−ヒドロキシビタミンD3が得ら
れているに過ぎない(特開昭56−147765号公報参照)。
一般に、目的とする生成物が反応混合物中の主成分で
はない場合には、該生成物を反応混合物から単離・精製
することは容易ではなく、単離・精製するには煩雑な工
程が必要となる。
しかして、本発明の目的は、1α位に水酸基を有する
ビタミンD誘導体に誘導可能な1α−ヒドロキシプレビ
タミンD誘導体を選択的かつ収率よくに製造する方法を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は、 一般式(I) (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は水酸基の保護
基を表し、R3及びR4はそれぞれ低級アルキル基を表す
か、又は一緒になってエチレン基を表し、Xは酸素原
子、メチレン基又はビニレン基を表し、Yは水素原子、
メチル基又は式−OR5で示される基を表し、Zは水素原
子又は式−OR6で示される基を表し、R5及びR6はそれぞ
れ水素原子又は水酸基の保護基を表し、nは0〜4の整
数を表す) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体[以
下、これを化合物(I)と称する]に波長280〜400nmの
範囲から選ばれる波長を有する紫外レーザー光を照射す
ることを特徴とする一般式(II) (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体[以
下、これを化合物(II)と称する]の製造方法、 一般式(III) (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD誘導体[以
下、これを化合物(III)と称する]に波長190〜310nm
の範囲から選ばれる波長を有する紫外レーザー光と波長
280〜400nmの範囲から選ばれ、かつ前記の紫外レーザー
光よりも長い波長を有する紫外レーザー光を逐次的に又
は同時に照射することを特徴とする化合物(II)の製造
方法、及び 化合物(III)に波長190〜310nmの範囲から選ばれる
波長を有する紫外レーザー光を照射することにより化合
物(I)を得、該化合物(I)に波長280〜400nmの範囲
から選ばれ、かつ前記の紫外レーザー光よりも長い波長
を有する紫外レーザー光を照射することを特徴とする化
合物(II)の製造方法を提供することにより達成され
る。
上記の一般式におけるR1、R2、R5及びR6が表す水酸基
の保護基としては、アシル基、アルコキシカルボニル
基、三置換シリル基、置換基を有していてもよいアルコ
キシメチル基などが挙げられているが、水酸基の保護基
として機能する限りどのような保護基でもよい。アシル
基としては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル
基、ピバロイル基などの低級アルカノイル基;ベンゾイ
ル基、ニトロベンゾイル基、ジニトロベンゾイル基、ト
リメチルベンゾイル基などのアレノイル基;メトキシア
セチル基、フェノキシアセチル基、クロルアセチル基、
ジクロルアセチル基、トリクロルアセチル基、トリフル
オロアセチル基などの置換アセチル基などが挙げられ
る。アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカル
ボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカル
ボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシ
カルボニル基などの低級アルコキシカルボニル基;フェ
ノキシカルボニル基、p−メチルフェノキシカルボニル
基、p−ニトロフェノキシカルボニル基、p−クロルフ
ェノキシカルボニル基、p−ブロムフェノキシカルボニ
ル基などのアレノキシカルボニル基;ベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ブロモベンジルオキシカルボニル基、
p−ニトロベンジルオキシカルボニル基などのアラルコ
キシカルボニル基;アリルオキシカルボニル基、メタリ
ルオキシカルボニル基、ジメチルアリルオキシカルボニ
ル基などのアルケニルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。三置換シリル基としては、例えばトリメチルシリ
ル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル
基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキル
シリル基;tert−ブチルジフェニルシリル基などのアル
キルジアリールシリル基などが挙げられる。置換基を有
していてもよいアルコキシメチル基としては、例えばメ
トキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジル
オキシメチル基などのアルコキシメチル基;エトキシエ
チル基、メトキシイソプロピル基、メトキシ−4−テト
ラヒドロピラニル基などの置換アルコキシメチル基;2−
テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基
などのオクサシクロアルカン−2−イル基などが挙げら
れる。
化合物(III)に波長190〜310nmの範囲から選ばれる
波長を有する紫外レーザー光[以下、これを紫外レーザ
ー光(A)と称する]を照射することによって化合物
(III)を化合物(I)に変換する反応、化合物(I)
に波長280〜400nmの範囲から選ばれ、かつ紫外レーザー
光(A)よりも長い波長を有する紫外レーザー光[以
下、これを紫外レーザー光(B)と称する]を照射する
ことによって化合物(I)を化合物(II)に変換する反
応、及び化合物(III)に紫外レーザー光(A)と紫外
レーザー光(B)とを逐次的に又は同時に照射すること
によって化合物(III)を化合物(I)に変換する反応
は、いずれも溶媒中で行うのが好ましい。溶媒として
は、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、リグ
ロイン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素
系溶媒;ブロムベンゼン、クロルベンゼン、四塩化炭
素、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジブロムエタンなどの
ハロゲン化炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチルセロソルブなどのエ
ーテル系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール
などのアルコール系溶媒などが使用され、その使用量
は、紫外レーザー光を照射する化合物に対して通常約50
〜500,000倍重量である。これらの反応は、通常約−50
℃〜120℃の範囲内の温度、好ましくは−10℃〜20℃の
範囲内の温度で行われる。
紫外レーザー光(B)の照射は、ベンゾフェノン、ア
セトフェノン、ブチロフェノン、9−フルオレノン、キ
サントンなどの増感剤の存在下に行うこともできる。増
感剤の使用量は、紫外レーザー光(B)を照射する化合
物1モルに対して約0.05〜50モルの範囲が望ましい。
紫外レーザー光(A)としては、波長220〜295nmの範
囲から選ばれる波長を有するものが好ましく、また紫外
レーザー光(B)としては、波長295〜380nmの範囲から
選ばれる波長を有するものが好ましい。紫外レーザー光
(A)を発振する紫外レーザーとしては、例えばアルゴ
ンイオンレーザー、フッ化クリプトンエキシマレーザ
ー、フッ化アルゴンエキシマレーザー、塩化クリプトン
エキシマレーザー、塩化キセノンエキシマレーザー、色
素レーザー、YAGレーザー、YAGレーザー励起色素レーザ
ー、エキシマレーザー励起色素レーザー、ルビーレーザ
ーなどが使用され、紫外レーザー光(B)を発振する紫
外レーザーといては、例えば窒素レーザー、アルゴンイ
オンレーザー、クリプトンインオンレーザー、ヘリウム
−カドミウムレーザー、フッ化キセノンエキシマレーザ
ー、塩化キセノンエキシマレーザー、色素レーザー、YA
Gレーザー、YAGレーザー励起色素レーザー、エキシマレ
ーザー励起色素レーザー、ルビーレーザーなどが使用さ
れる。
化合物(III)に紫外レーザー光(A)を照射するこ
とにより得られた化合物(I)を含む反応混合物はその
まま次の反応に付することができるが、反応混合物から
化合物(I)を通常の有機化合物の単離・精製において
用いられている方法と同様にして単離・精製したのちに
次の反応に付することもできる。化合物(I)の反応混
合物からの単離・精製は、例えば反応混合物を減圧下に
濃縮したのち、残渣を再結晶、クロマトグラフィなどに
より精製することにより行われる。
上記のようにして得られた化合物(II)の反応混合物
からの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製に
おいて用いられている方法と同様にして行われる。例え
ば、反応混合物を減圧下に濃縮したのち、残渣を再結
晶、クロマトグラフィなどにより精製することにより行
われる。また、化合物(II)を単離・精製することなく
次の反応に付することもできる。
化合物(II)は熱エネルギーによる異性化反応に付し
たのち、必要に応じて生成物を水酸基の脱保護反応に付
するとにより一般式(IV) (式中、R3、R4、X及びnは前記定義のとおりであり、
Y1は水素原子、水酸基又はメチル基を表し、Z1を水素原
子又は水酸基を表す) で示される1α−ヒドロキシビタミンD誘導体[以下、
これを化合物(IV)と称する]に誘導される。
熱エネルギーによる異性化反応は、通常約0〜120℃
の範囲内の温度で行われる。この反応は通常溶媒中で行
われ、使用される溶媒としては、前述の化合物(III)
を化合物(I)に変換する反応において用いられる溶媒
などが挙げられる。
必要に応じて行われる水酸基の脱保護反応は、通常の
水酸基の脱保護において用いられる方法と同様にして行
われる。
このようにして得られた化合物(IV)の反応混合物か
らの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製にお
いて用いられている方法と同様にして行われる。例え
ば、反応混合物を氷水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸
エチル、塩化メチレンなどの有機溶媒により抽出し、必
要に応じて希塩酸、希硫酸、重曹水、水、食塩水などで
洗浄することにより中性とし、硫酸ナトリウム、硫酸マ
グネシウムなどの乾燥剤を用いて脱水したのち、減圧下
に濃縮し、残渣を再結晶、クロマトグラフィなどにより
精製することにより行われる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール67.4mg
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液には
アルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度
でフッ化クリプトンエキシマレーザー(照射パワー1.5
W、繰り返し数70Hz)を用いて波長248nmの紫外レーザー
光を18.75分間照射した。反応混合物を高速液体クロマ
トグラフィにより分析したところ、コレスタ−5,7−ジ
エン−1α−3β−ジオールの変換率は90%、(6E)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β−ジオールの選択率は61%であった。反応終了後、反
応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグ
ラフィにより精製し、(6E)−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオール31.9mgを得
た。これをジエチルエーテル120mlに溶解し、得られた
溶液に9−フルオレノン17.9mgを加え、アルゴンガスを
通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度で、フッ化キセ
ノンエキシマレーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70
Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザー光を7分間照射
した。反応混合物を高速液体クロマトグラフィにより分
析したところ、(6E)−9,10−セココレスタ−5(1
0),6,8−トリエン−1α,3β−ジオールの変換率は91
%、(6Z)−9,10−セココレスタ−5(10)−6,8−ト
リエン−1α,3β−ジオールの選択率は88%であった。
反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を高速
液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示
す(6Z)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエ
ン−1α,3β−ジオールを22.6mg得た(収率71%) 紫外吸収スペクトル(λmax):260nm 質量スペクトル(m/z):400(M+) 実施例2 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール67.4mg
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度で
フッ化クリプトンエキシマレーザー(照射パワー1.5W、
繰り返し数70Hz)を用いて波長248nmの紫外レーザー光
を18.75分間照射した。反応終了後、反応混合物に9−
フルオレノン30.4mgを加え、アルゴンガスを通じながら
−2〜−5℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマ
レーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて
波長351nmの紫外レーザー光を9分間照射した。反応混
合物を高速液体クロマトグラフィにより分析したとこ
ろ、コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオールの変
換率は92%、(6Z)−9,10−セココレスタ−5(10),
6,8−トリエン−1α,3β−ジオールの選択率は72%で
あった。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、実施例1
で得られたものと同じ物性値を示す(6Z)−9,10−セコ
コレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオー
ルを32.4mg得た(収率48%)。
比較例1 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール67.4mg
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスヲ通じながら5〜10℃の範囲内の温度で、40
0W高圧水銀灯を用い、バイコール(Vycor)フィルタを
通して、3分間紫外線を照射した。反応混合物を高速液
体クロマトグラフィにより分析したところ、コレスタ−
5,7−ジエン−1α,3β−ジオールの変換率は41%、(6
Z)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−
1α,3β−ジオールの選択率は42%であった。反応終了
後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロ
マトグラフィにより精製し、実施例1で得られたものと
同じ物性値を示す(6Z)−9,10−セココレスタ−5(1
0),6,8−トリエン−1α,3β−ジオールを6.7mg得た
(収率10%)。
参考例1 実施例2と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β−ジオールを含む反応混合物を得た。反応混合物を減
圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン
雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで
放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマ
トグラフィぐらいふぃにより精製し、下記の物性値を示
す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1
α,3β−ジオールを37.1mg得た(収率55%)。このもの
の物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):400(M+) 比較例2 比較例1と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β−ジオールを含む反応混合物を得た。反応混合物を減
圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン
雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を高速液体
クロマトグラフィにより分析したところ、コレスタ−5,
7−ジエン−1α,3β−ジオールの変換率は42%、9,10
−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−
ジオールの選択率は39%であった。反応混合物を室温ま
で放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロ
マトグラフィで精製し、参考例1で得られたものと同じ
物性値を示す物性値を示す9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1α,3β−ジオールを9.4mg得た
(収率14%)。
実施例3 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール7
0.1mgをジエチルエーテル−エタノール混合溶液200ml
(容量比2対1)に溶解し、得られた溶液に−5〜0℃
の範囲内の温度でフッ化クリプトンエキシマレーザー
(照射パワー1.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長248n
mの紫外レーザー光を20.5分間照射した。反応混合物を
高速液体クロマトグラフィにより分析したところ、コレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの変換率
は92%、(6E)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−
トリエン−1α,3β,25−トリオールの選択率は59%で
あった。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、(6E)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8トルエン−1α,3
β,25−トリオール29.4mgを得た(収率42%)。これを
ジエチルエーテルエタノール混合溶液120ml(容量比2
対1)に溶解し、得られた溶液に9−フルオレノン18.2
mgを加え、アルゴンガスを通じながら−5〜0℃の範囲
内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワ
ー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レ
ーザー光を50分間照射した。反応混合物を高速液体クロ
マトグラフィにより分析したところ、(6E)−9,10−セ
ココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−
トリオールの変換率は84%、(6Z)−9,10−セココレス
タ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−トリオー
ルの選択率は85%であった。反応終了後、反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィによ
り精製し、下記の物性値を示す(6Z)−9,10−セココレ
スタ−5(10),6,8−トリエン1α,3β,25−トリオー
ルを19.1mg得た(収率65%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):261nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 実施例4 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール7
0.1mgをジエチルエーテル−エタノール混合溶液200ml
(容量比2対1)に溶解し、得られた溶液にアルゴンガ
スを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でフッ化クリ
プトンエキシマレーザー(照射パワー1.5W、繰り返し数
70Hz)を用いて波長248nmの紫外レーザー光を20.5分間
照射した。反応終了後、反応混合物に9−フルオレノン
30.4mgを加え、得られた溶液にアルゴンガスを通じなが
ら−5〜0℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマ
レーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて
波長351nmの紫外レーザー光を85分間照射した。反応混
合物を高速液体クロマトグラフィにより分析したとこ
ろ、コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール
の変換率は91%、(6Z)−9,10−セココレスタ−5(1
0)−6,8−トリエン−1α,3β,25−トリオールの選択
率は69%であった。反応終了後、反応混合物を減圧下に
濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィにより精製
し、実施例3で得られたものと同じ物性値を示す(6Z)
−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1
α,3β,25−トリオールを30.1mg得た(収率43%)。
参考例2 実施例4と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25−トリオールを含む反応混合物を得た。反応混合
物を減圧下に濃縮し、得られた残渣にヘキサン100mlを
加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混
合物を高速液体クロマトグラフィにより分析したとこ
ろ、コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール
の変換率は89%、9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−
トリエン−1α,3β,25−トリオールの選択率は72%で
あった。反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に
濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィにより精製
し、下記の物性値を示す9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1α,3β,25−トリオールを42.1mg
得た(収率60%)。このものの物性値は文献値と一致し
た。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 実施例5 実施例2においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(メトキシ
カルボニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オー
ル85.1mgを用い、9−フルオレノン30.4mgの代わりにベ
ンゾフェノン29.1mgを用い、かつフッ化キセノンエキシ
マレーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用い
て波長351nmの紫外レーザー光を9分間照射する代わり
に窒素レーザー(照射パワー0.1W、繰り返し数20Hz)を
用いて波長337nmの紫外レーザー光を30分間照射した以
外は同様にして反応及び分離操作を行うことにより、下
記の物性値を示す(6Z)−1α,3β−ビス(メトキシカ
ルボニルオキシ)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−24−オールを35.7mg得た(収率42%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):261nm 質量スペクトル(m/z):532(M+) 参考例3 実施例5と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−9,10−
セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−24−オールを
含む反応混合物を得た。反応混合物を減圧下に濃縮した
のち、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下
に2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷した
のち、減圧下に濃縮した。残渣にメタノール5ml及び水
酸化カリウム20mgを加え、アルゴン雰囲気下に1時間加
熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したのち、これ
に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃
縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィにより精製
し、下記の物性値を示す9,10−セココレスタ−5,7−10
(19)−トリエン−1α,3β,24−トリオールを32.6mg
得た(収率49%)。このものの物性値は文献値と一致し
た。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 実施例6 実施例2においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ジアセトキシ−
24−メチル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オ
キシコレスタ−5,7,22−トリエン93.4mgを用いた以外は
同様にして反応及び分離操作を行うことにより、下記の
物性値を示す(6Z)−1α,3β−ジアセトキシ−24−メ
チル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシ−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8,22−テトラエンを4
3.9mg得た(収率47%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):262nm 質量スペクトル(m/z):584(M+) 参考例4 実施例6と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
1α,3β−ジアセトキシ−24−メチル−25−(テトラヒ
ドロフラン−2−イル)オキシ−9,10−セココレスタ−
5(10),6,8,22−テトラエンを含む反応混合物を得
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100m
lを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反
応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮した。
残渣をメタノール5mlに溶解し、得られた溶液にp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを加え、アルゴン雰
囲気下に室温で1時間撹拌した。反応混合物をジエチル
エーテルで希釈し、食塩水で洗浄したのち、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール
10mlに溶解し、得られた溶液に炭酸カリウム20mgを加
え、アルゴン雰囲気下に室温で4時間撹拌した。反応混
合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮
した。残渣を高速液体クロマトグラフィで精製し、下記
の物性値を示す9,10−セココレスタ−5,9,10(19),22
−テトラエン−1α,3β,25−トリオールを32.9mg得た
(収率48%)。このものの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):428(M+) 実施例7 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1
−プロペニル)プレグナ−5,7−ジエン102.4mgをジエチ
ルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガ
スを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザ
ーの第4高調波(照射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長2
66nm)を25.3分間照射した。反応終了後、反応混合物に
9−フルオレノン30.4mgを加え、アルゴンガスを通じな
がら−5〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザーの第3高
調波(照射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長355nm)を34
分間照射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を高
速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を
示す(6Z)−1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5(1
0),6,8−トリエン39.9mgを得た(収率39%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):263nm 質量スペクトル(m/z):640(M+) 参考例5 実施例7と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−9,10−セコプレグナ−5(10),6,8−トリ
エンを含む反応混合物を得た。反応混合物を減圧下に濃
縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下
に2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷した
のち、減圧下に濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン10
mlに溶解し、得られた溶液に1規定フッ化テトラブチル
アンモニウム−テトラヒドロフラン溶液0.5mlを加え、
アルゴン雰囲気下に室温で4時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を重曹水及び
食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧
下に濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィで精製
し、下記の物性値を示す20−(3−シクロプロピル−3
−ヒドロキシ−1−プロペニル)−9,10−セコプレグナ
−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオールを27.0
mg得た(収率41%)。このものの物性値は文献値と一致
した。
紫外吸収スペクトル(λmax):264nm 質量スペクトル(m/z):412(M+) 実施例8 実施例1においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−25−トリエチルシリル
オキシ−24−ビスホモコレスタ−5,7−ジエン116.2mgを
用いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことに
より、下記の物性値を示す(6Z)−1α,3β−ビス(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−25−トリエチル
シリルオキシ−24−ビスホモ−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエンを58.1mg得た(収率50%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):260nm 質量スペクトル(m/z):726(M+) 参考例6 実施例8と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
1α,3β−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−25−トリエチリシリルオキシ−24−ビスホモ−9,
10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエンを含む反応
混合物を得た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘ
キサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還
流した。反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に
濃縮し、残渣をテトラヒドロフラン5mlに溶解し、得ら
れた溶液に1規定フッ化テトラブチルアンモニウム−テ
トラヒドロフラン溶液0.5mlを加え、アルゴン雰囲気下
に室温で2時間還流した。反応混合物を水にあけ、酢酸
エチルで抽出し、抽出液を重曹水及び食塩水で順次洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残
渣にメタノール5ml及びp−トルエンスルホン酸ピリジ
ニウム10mgを加え、室温で3.5時間撹拌した。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を高速液体ク
ロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す24−
ビスホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエ
ン−1α,3β,25−トリオールを34.1mg得た(収率48
%)。このものの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):264nm 質量スペクトル(m/z):444(M+) 実施例9 実施例4においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,
25−トリオール70.1mgの代わりに22−オキコレスタ−5,
7−ジエン−1α,3β,25−トリオール66.9mgを用いた以
外は同様にして反応及び分離操作を行うことにより、下
記の物性値を示す(6Z)−22−オキサ−9,10−セココレ
スタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−トリオ
ール28.1mgを得た(収率42%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):261nm 質量スペクトル(m/z):418(M+) 参考例7 実施例9と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
22−オキサ−9,10−セココレスタ−5(10),6,8,−ト
リエン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合物を
得た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン10
0mlを加え、アルゴン雰囲下に2時間加熱還流した。反
応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す22−オキサ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエン−1α,3β,25−トリオールを34.9mg
得た(収率52%)。このものの物性値は文献値と一致し
た。
紫外吸収スペクトル(λmax):262nm 質量スペクトル(m/z):418(M+) 実施例10 実施例4においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,
25−トリオール70.1mgの代わりに26,27−ジエチルコレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール75.5mgを
用いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことに
より、下記の物性値を示す(6Z)−26,27−ジエチル−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25−トリオール37.0mgを得た(収率49%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):260nm 質量スペクトル(m/z):472(M+) 参考例8 実施例10と同様にして反応を行うことにより(6Z)−
26,27−ジエチル−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合
物を得た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサ
ン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流し
た。反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮
し、残渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下
記の物性値を示す26,27−ジエチル−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β,25−トリオー
ルを43.8mg得た(収率58%)。このものの物性値は文献
値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):472(M+) [発明の効果] 本発明によれば、化合物(II)を選択的にかつ収率よ
く製造することができる。
本発明により製造される化合物(II)は化合物(IV)
に容易に誘導される。本発明によれば選択的かつ収率よ
く化合物(II)が得られることから、紫外レーザー光照
射後に得られる反応混合物からの化合物(II)の分離操
作が極めて容易となり、また前記反応混合物をそのまま
又は該反応混合物から分離された化合物(II)を熱エネ
ルギーによる異性化反応、次いで必要に応じて水酸基の
脱保護反応に付する場合には、得られる反応混合物から
の化合物(IV)の分離操作が極めて容易となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 岳彦 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 (72)発明者 森 実紀夫 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 (72)発明者 天野 壮泰 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 審査官 藤森 知郎 (56)参考文献 特開 昭55−7215(JP,A) J.Am.Chem.Soc.103 (1981)P.6781〜P.6783 J.Am.Chem.Soc.104 (1982)P.5780〜P.5781

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は水酸基の保護
    基を表し、R3及びR4はそれぞれ低級アルキル基を表す
    か、又は一緒になってエチレン基を表し、Xは酸素原
    子、メチレン基又はビニレン基を表し、Yは水素原子、
    メチル基又は式−OR5で示される基を表し、Zは水素原
    子又は式−OR6で示される基を表し、R5及びR6はそれぞ
    れ水素原子又は水酸基の保護基を表し、nは0〜4の整
    数を表す) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体に波
    長280〜400nmの範囲から選ばれる波長を有する紫外レー
    ザー光を照射することを特徴とする一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
    前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
    請求項1記載の定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD誘導体に波
    長190〜310nmの範囲から選ばれる波長を有する紫外レー
    ザー光と波長280〜400nmの範囲から選ばれ、かつ前記の
    紫外レーザー光よりも長い波長を有する紫外レーザー光
    を逐次的に又は同時に照射することを特徴とする一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
    前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
    請求項1記載の定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体に波
    長190〜310nmの範囲ら選ばれる波長を有する紫外レーザ
    ー光を照射することにより一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
    前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体を
    得、該1α−ヒドロキシタキステロール誘導体に波長28
    0〜400nmの範囲から選ばれ、かつ前記の紫外レーザー光
    よりも長い波長を有する紫外レーザー光を照射すること
    を特徴とする一般式 (式中、R1、R2、X1、X2及びYはそれぞれ前記定義のと
    おりである) で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD誘導体の製
    造方法。
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