JP2925382B2 - 1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体の製造方法 - Google Patents

1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体の製造方法

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JP2925382B2 JP3280645A JP28064591A JP2925382B2 JP 2925382 B2 JP2925382 B2 JP 2925382B2 JP 3280645 A JP3280645 A JP 3280645A JP 28064591 A JP28064591 A JP 28064591A JP 2925382 B2 JP2925382 B2 JP 2925382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1α−ヒドロキシビタミ
ンD2誘導体の製造方法に関し、詳しくは一般式(I)
【0002】
【化16】
【0003】(式中、A1は一般式(a)
【0004】
【化17】
【0005】で示される基を表し、ここで、R2および
3は各々低級アルキル基もしくはトリフルオロメチル
基を表すか、またはそれらが結合する炭素原子と一緒に
なって炭素環式環を表し、X1およびY1は各々水素原
子、フッ素原子、メチル基、水酸基または保護された水
酸基を表し、nは1〜4の整数を表す)で示される1α
−ヒドロキシビタミンD2誘導体の製造方法、および該
製造方法において有用な新規中間体化合物に関する。
【0006】一般式(I)で示される1α−ヒドロキシ
ビタミンD2誘導体、例えば、1α−ヒドロキシビタミ
ンD2、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2等は慢性
腎不全、副甲状腺機能低下症、骨軟化症、骨粗鬆症など
のカルシウム代謝の欠陥症の治療に有効であることが知
られている。また、(24R,22E)−9,10−セ
コエルゴスタ−5,7,10(19),22−テトラエ
ン−1α,3β,25−トリオールは乾癬等の皮膚疾患
の治療に有効であることが知られている。また、1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2の24位エピマーは、
細胞分化誘導作用を有していることから注目を集めてい
る化合物である。
【0007】
【従来の技術】1α,25−ジヒドロキシビタミンD2
およびその24位エピマーの製造方法としては、ジエン
部分を保護したステロイドの22−アルデヒド誘導体を
出発物質とし、25位をアセタールで保護した5,7−
ジエン誘導体を得、紫外線照射、熱異性化、1位の酸
化、脱保護等の反応工程を経由することにより製造する
方法(特表昭60−501261号公報参照)、(22
E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β
−ジオールジアセテートを出発物質として、5,7−ジ
エンの保護、オゾン分解、生成したアルデヒド化合物と
スルホン化合物とのカップリング、5,7−ジエンの保
護基の脱保護等の反応工程を経由して誘導される(22
E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3
β,25−トリオールまたはその24位エピマーに、紫
外線を照射し、その生成物を熱異性化することにより製
造する方法(特開平2−36166号公報参照)が知ら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来提案されて
いる方法は、1α−ヒドロキシプロビタミンD2誘導体
に紫外線を照射し、得られる1α−ヒドロキシプレビタ
ミンD2誘導体を熱エネルギーにより異性化させること
によって1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体へ変換す
るものである。
【0009】ビタミンD2誘導体については、紫外線照
射によるプロビタミンからプレビタミンへの変換は、プ
レビタミンと原料のプロビタミンおよび該プレビタミン
の異性体との平衡反応であり、変換率を低く抑える場合
にプレビタミンの選択率が高くなる傾向がみられる。
【0010】従って、工業的に1α−ヒドロキシビタミ
ンD2誘導体を製造する際にも、プレビタミンへの変換
率を低く抑える方法が行われるため、原料のプロビタミ
ンとプレビタミンまたはビタミンとの分離が問題とな
る。
【0011】しかして、本発明の主たる目的は、1α−
ヒドロキシビタミンD2誘導体の工業的に有利な製造方
法を提供することにある。本発明の他の目的および利点
は以下の記述から明らかとなるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(II)
【0013】
【化18】
【0014】(式中、R1はアルキル基、アルケニル
基、置換もしくは未置換のアリール基または置換もしく
は未置換のアラルキル基を表し、A2は一般式(b)
【0015】
【化19】
【0016】で示される基を表し、ここで、R2および
3は各々低級アルキル基もしくはトリフルオロメチル
基を表すか、またはそれらが結合する炭素原子と一緒に
なって炭素環式環を表し、X2およびY2は各々水素原
子、フッ素原子、メチル基、水酸基または保護された水
酸基を表し、nは1〜4の整数を表す)で示される1α
−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導体
に紫外線を照射することにより一般式(III)
【0017】
【化20】
【0018】(式中、R1およびA2は前記定義のとおり
である)で示される1α−アルコキシカルボニルオキシ
プレビタミンD2誘導体を生成せしめ、該1α−アルコ
キシカルボニルオキシプレビタミンD2誘導体を熱エネ
ルギーにより異性化することにより一般式(IV)
【0019】
【化21】
【0020】(式中、R1およびA2は前記定義のとおり
である)で示される1α−アルコキシカルボニルオキシ
ビタミンD2誘導体に変換し、次いで該1α−アルコキ
シカルボニルオキシビタミンD2誘導体から1α位の−
OCOR1基および場合により水酸基の保護基を離脱せ
しめることにより前記一般式(I)で示される1α−ヒ
ドロキシビタミンD2誘導体および未反応の前記一般式
(II)で示される1α−アルコキシカルボニルオキシプ
ロビタミンD2誘導体を含む混合物を生成せしめ、該混
合物から該1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体および
該1α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2
誘導体をそれぞれ分離することを特徴とする上記一般式
(I)で示される1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体
の製造方法(以下、これを方法Aという)が提供され
る。
【0021】また本発明によれば、一般式(II)で示さ
れる1α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD
2誘導体に紫外線を照射することにより一般式(III)で
示される1α−アルコキシカルボニルオキシプレビタミ
ンD2誘導体を生成せしめ、該1α−アルコキシカルボ
ニルオキシプレビタミンD2誘導体を熱エネルギーによ
り異性化することにより一般式(IV)で示される1α−
アルコキシカルボニルオキシビタミンD2誘導体および
未反応の前記一般式(II)で示される1α−アルコキシ
カルボニルオキシプロビタミンD2誘導体を含む混合物
を生成せしめ、該混合物から一般式(II)で示される1
α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導
体を結晶として分離し、それを循環再使用すると共に、
残留する粗製の一般式(IV)で示される1α−アルコキ
シカルボニルオキシビタミンD2誘導体から1α位の−
OCOR1基および場合により水酸基の保護基を離脱せ
しめることにより一般式(I)で示される1α−ヒドロ
キシビタミンD2誘導体および残存する未反応の前記一
般式(II)で示される1α−アルコキシカルボニルオキ
シプロビタミンD2誘導体を含む混合物を生成せしめ、
該混合物から該1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体お
よび該1α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミン
2誘導体をそれぞれ分離し、一般式(II)で示される1
α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導
体を循環再使用することを特徴とする上記一般式(I)
で示される1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体の製造
方法(以下、これを方法Bという)が提供される。
【0022】本明細書において、「低級」なる語は、こ
の語が付された基または化合物の炭素数が6個以下、好
ましくは3個以下であることを意味する。
【0023】上記の一般式において、「アルキル基」は
直鎖状および分枝鎖状のいずれであってもよく、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。また、「アルケニ
ル基」もまた直鎖状および分枝鎖状のいずれであっても
よく、例えば、アリル、メタリル、ジメチルアリル等が
包含される。「アリール基」は単環式および多環式のい
ずれであってもよく、例えば、フエニル、ナフチル等が
挙げられる。また、該アリール基は適宜1〜3個の置換
基によって置換されていてもよく、置換基としては、例
えば、クロル、ブロムなどのハロゲン原子;メチル、エ
チルなどの低級アルキル基;メトキシ、エトキシなどの
低級アルコキシ基;ニトロ基などが挙げられる。しかし
て、そのように置換されたアリール基の具体例には、例
えば、p−クロルフエニル、p−ブロムフエニル、p−
メチルフエニル、p−ニトロフエニル等が包含される。
「アラルキル基」は、アリール部分およびアルキル部分
がそれぞれ上記の如き意味を有するアリール−アルキル
基であり、例えば、ベンジル、フエネチル等が包含され
る。該アラルキル基のアリール部分は、上記アリール基
について述べたと同様の置換基によって適宜置換されて
いてもよく、置換されたアラルキル基としては、例え
ば、p−ブロモベンジル、p−ニトロベンジル、p−ク
ロルベンジル、p−メトキシベンジル等が挙げられる。
2およびR3がこれらが結合する炭素原子と一緒になっ
て形成する「炭素環式環」は好ましくは3〜6員環、特
に3〜5員環であることができ、例えば、シクロプロパ
ン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキ
サン環などが挙げられる。
【0024】上記の一般式において、「保護された水酸
基」における水酸基の保護基は、有機化学の分野で通常
の、例えば加溶媒分解によって離脱させうる任意の水酸
基の保護基であることができ、例えば、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバ
レリル、ピバロイル、ベンゾイル、モノクロルアセチ
ル、トリフルオロアセチルなどのアシル基;メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボ
ニルなどの低級アルコキシカルボニル基;トリメチルシ
リル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t
ert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフ
エニルシリルなどの三置換有機シリル基;メトキシメチ
ル、メトキシエトキシメチル、1−(エトキシ)エチ
ル、メトキシイソプロピルなどの置換基を有していても
よいアルコキシアルキル基;テトラヒドロフラニル基、
テトラヒドロピラニル基などが挙げられる。X1、X2
1およびY2がそれぞれ表しうる「保護された水酸基」
における保護基としては、三置換有機シリル基、置換基
を有していてもよいアルコキシアルキル基、テトラヒド
ロフラニル基およびテトラヒドロピラニル基が特に好ま
しい。
【0025】かくして、上記の一般式(I)ないし(I
V)において、R1としては低級アルキル基が好適であ
り、A1およびA2としては、それぞれ下記式で示される
基からなる群より選ばれるものが好適である。
【0026】
【化22】
【0027】以下、本発明の方法について、さらに詳細
に説明する。
【0028】本発明の方法の1つの大きな特徴は、1α
位の水酸基が−OOCOR1基(以下、これをアルコキ
シカルボニルオキシ基と総称することがある)で置換さ
れており、かつ3β位の水酸基が遊離の状態にある(す
なわち保護されていない)、従来の文献に未載の新規な
前記一般式(II)で示される1α−アルコキシカルボニ
ルオキシプロビタミンD2誘導体〔以下、これを化合物
(II)ということがある〕を出発原料として使用する点
にある。
【0029】かかる化合物(II)を出発原料として使用
することにより、本発明の方法には、その任意の工程で
未反応の化合物(II)を反応混合物から、例えば、メタ
ノール処理(またはメタノールリンス)、ジエチルエー
テル処理(またはジエチルエーテルリンス)など化合物
(II)の貧溶媒で処理するという極めて簡単な操作によ
り、結晶として分離することができ、出発原料として循
環再使用することができるという、工業的に大きな利点
がある。
【0030】本発明の方法Aの第一工程は、出発原料の
化合物(II)に紫外線を照射して、対応する一般式(II
I)で示される1α−アルコキシカルボニルオキシプレビ
タミンD2誘導体〔以下、これを化合物(III)というこ
とがある〕を生成せしめる工程である。
【0031】この紫外線照射に使用される紫外線として
は、一般に、波長が約200nm〜約310nmの範囲
内、好ましくは約260nm〜約310nmの範囲内に
ある紫外線が適している。しかして、紫外線照射のため
の光源としては、上記範囲内の波長の紫外線を含む光を
発するものであれば、どのような光源でも使用すること
ができ、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯などを用いる
ことができる。
【0032】この第一工程における反応は溶媒中で行う
のが好ましく、溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、リグロイン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ブロムベンゼン、
クロルベンゼン、四塩化炭素、1,2−ジクロルエタ
ン、1,2−ジブロムエタンなどのハロゲン化炭化水素
系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、エチルセロソルブなどのエーテル系溶媒;メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール系
溶媒などが使用される。その使用量は化合物(II)に対
して通常約50〜10000倍重量とすることができ
る。反応は通常約−20℃〜約120℃の範囲内の温
度、好ましくは約−10℃〜約20℃の範囲内の温度で
行われる。また、この反応はアルゴン、窒素などの不活
性ガス雰囲気中で行うのが好ましい。
【0033】上記の紫外線照射による化合物(II)の化
合物(III)への変換反応は、化合物(II)と化合物(II
I)との間の平衡反応および化合物(III)と副生するタキ
ステロールなどの化合物(III)の異性体との間の平衡反
応である。従って、紫外線照射による化合物(II)の変
換率を低く抑える場合には、化合物(III)の選択率、す
なわち消費される化合物(II)に対する化合物(III)の
収率を向上させることができる。
【0034】従って、目的とする一般式(I)で示され
る1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体〔以下、これを
化合物(I)ということがある〕を工業的に効率よく製
造するためには、化合物(II)の変換率を低く抑え、か
つ未反応の化合物(II)を回収し循環再使用することが
極めて重要である。本発明で出発原料として使用する化
合物(II)は、前述したとおり、本発明の方法の任意の
工程の反応混合物から簡単な操作(例えば、結晶化、ク
ロマトグラフィ等)により容易に分離回収し、循環再使
用することができるという工業上極めて重要な利点を有
している。
【0035】かくして、本発明の方法において、化合物
(II)への紫外線照射は、化合物(II)の変換率が60%
を超えない範囲内、好ましくは5〜50%の範囲内、さ
らに好ましくは20〜50%の範囲内に入るようにして
行うのが好都合である。
【0036】上記の第一工程で生成する化合物(III)
は、反応混合物から分離せずにそのまま、場合によって
は溶媒の一部を除去したのち、次の第二工程の熱異性化
反応に供することができる。しかし、場合によっては、
化合物(III)を反応混合物から分離したのちに第二工程
に供することも可能であるが、工業的には分離せずその
まま次の工程に供するのが有利である。
【0037】化合物(III)の熱エネルギーによる異性化
反応は、通常、約0℃〜約120℃の範囲内の温度、好
ましくは約20℃〜約80℃の範囲内の温度において行
うことができる。この反応は前記第一工程に引続いて、
第一工程で用いたと同じ溶媒中で実施することができ
る。また、この反応はアルゴン、窒素などの不活性ガス
雰囲気中で行うのが好ましい。
【0038】上記の化合物(III)の熱異性化によって生
成する一般式(IV)で示される1α−アルコキシカルボ
ニルオキシビタミンD2誘導体〔以下、これを化合物(I
V)ということがある〕は、第三工程で、1α位のアルコ
キシカルボニル基(OCOR1)の離脱反応に付され
る。
【0039】この離脱反応は、前記第二工程の反応混合
物から未反応の化合物(II)を予め分離除去することな
く、例えば、該反応混合物から必要に応じて溶媒を少な
くとも部分的に除去したのちの反応混合物に対して実施
することができる。その理由は、第二工程からの反応混
合物中に含まれる化合物(IV)および未反応の化合物(I
I)の各化合物における1α−アルコキシカルボニル基
(OCOR1)の離脱のし易さに相違があり(化合物(I
I)における1α−アルコキシカルボニル基の方が化合物
(IV)における1α−アルコキシカルボニル基に比べて
離脱し難い)、従って、上記離脱反応の条件を適当に選
択することにより、化合物(IV)から選択的に1α−ア
ルコキシカルボニル基を離脱せしめることができ、化合
物(II)は反応混合物から実質的にそのままの形で回収
し循環再使用することができるという、工業上大きな利
点を得ることができるからである。
【0040】上記の1α−アルコキシカルボニル基の離
脱反応は、通常、加溶媒分解によって行うことができ
る。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノー
ルなどの低級アルカノール中で、水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリまたはその水溶
液を用いて行う。中でも水を含んでいてもよいアルカリ
含有メタノール、特に水酸化リチウム含有メタノールを
使用するのが好適である。かかるアルカリの使用量は、
一般に触媒量程度の少量で充分であるが、必要に応じ
て、化合物(IV)1モルに対し約30当量までの量を使
用することができる。一般に、アルカリは化合物(IV)
1モルあたり0.1〜20当量の範囲内、特に0.5〜
15当量の範囲内で使用するのが好都合である。
【0041】この離脱反応は通常約0℃〜約80℃の範
囲内の温度、好ましくは約10℃〜約50℃の範囲内の
温度で行うのが適当である。
【0042】かくして得られる化合物(I)は、1α位
および3β位の2つの水酸基が共に遊離の状態にあり、
1α位にアルコキシカルボニルオキシ基をもつ未反応の
化合物(II)とはクロマトグラフィや結晶性等の物性に
おいて大きな相違があるため、両化合物間の分離は極め
て容易である。
【0043】しかして、化合物(I)および未反応の化
合物(II)は、液体クロマトグラフィー等のクロマトグ
ラフィによって、結晶化によって、または両者の組合わ
せによって、反応混合物からそれぞれ分離、精製するこ
とができる。
【0044】未反応の化合物(II)は結晶化が容易であ
り、反応混合物に例えばメタノール、ジエチルエーテル
等を添加することにより容易に結晶として析出せしめる
ことができる。従って、第三工程における化合物(IV)
の脱アルコキシカルボニル化反応に際して、アルカリ含
有メタノールを使用すれば、化合物(IV)の加溶媒分解
と同時に、未反応の化合物(II)の結晶化を行うことが
でき、反応操作上極めて有利である。
【0045】結晶化後の母液からの化合物(I)の分
離、精製は、有機化合物の分離、精製において通常用い
られている方法と同様にして行われる。例えば、反応混
合物を中和し、必要に応じて減圧下に濃縮したのち、水
を加え、酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン
などの溶媒で抽出し、抽出液を食塩水で洗浄したのち乾
燥し、減圧下に濃縮する。得られる残渣を再結晶、クロ
マトグラフィなどにより精製することにより化合物
(I)が得られる。
【0046】X1および/またはY1が保護された水酸基
を表す場合の化合物(I)は、必要に応じて、水酸基の
保護基の離脱反応に付すことができ、これにより、X1
および/またはY1が水酸基を表す対応する化合物
(I)に変換することができる。該水酸基の保護基の離
脱反応は、保護基の種類に応じたそれ自体既知の方法を
用いて行うことができる。例えば、保護基がアシル基ま
たは低級アルコキシカルボニル基の場合、離脱反応は前
記1α−アルコキシカルボニル基の離脱反応と同じ条件
下で行うことができ、またテトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテルなどの不活性溶媒中、約0℃〜約80℃の範
囲の温度で水素化リチウムアルミニウム、メチルリチウ
ム、ブチルリチウムなどの求核剤を反応させることによ
り行うこともできる。保護基が三置換有機シリル基の場
合、離脱反応はテトラヒドロフラン、アセトニトリルな
どの不活性溶媒中、テトラブチルアンモニウムフルオラ
イド、フッ化セシウムなどのフッ素イオンを作用させる
ことにより行うことができる。また、保護基が置換基を
有していてもよいアルコキシアルキル基、テトラヒドロ
フラニル基またはテトラヒドロピラニル基の場合、離脱
反応はテトラヒドロフラン−水、テトラヒドロフラン−
エタノールなどの溶媒中、p−トルエンスルホン酸、ピ
リジニウムp−トルエンスルホナート、酢酸などの酸触
媒を作用させることにより行うことができる。
【0047】一方、上記の第三工程で反応混合物から分
離、回収される未反応の化合物(II)は、前述した第一
工程に循環し再使用することができる。
【0048】以上述べた本発明の方法Aによれば、前述
した従来法に比べて、はるかに効率よく高収率で活性型
の一般式(I)で示される1α−ヒドロキシビタミンD
2誘導体を製造することができる。
【0049】また、本発明の方法Bは、前述した方法A
の第二工程で得られる反応混合物をメタノール、ジエチ
ルエーテルなどの貧溶媒で処理して、該混合物から化合
物(II)を結晶として分離し、それを第一工程に循環す
ると共に、残留する粗製の化合物(IV)を方法Aの第三
工程におけると同様に処理して化合物(IV)から1α位
のアルコキシカルボニル基(OCOR1)および場合に
より水酸基の保護基を離脱せしめ、生成する化合物
(I)と残存する未反応の化合物(II)を含む反応混合
物から化合物(I)と化合物(II)をそれぞれ前述した
如くして分離し、分離回収される化合物(II)を第一工
程に循環するようにした、本発明の方法Aの変法であ
る。
【0050】しかして、本発明の方法Bにおける各工程
は、上記の点を除いて、基本的には方法Aの第一工程、
第二工程および第三工程と同様に操作することができ
る。
【0051】第二工程で得られる反応混合物のメタノー
ル、ジエチルエーテルなどの貧溶媒による処理は、通
常、該反応混合物から必要により少なくとも部分的に溶
媒を除したのち、該反応混合物にメタノール、ジエチル
エーテルなどの貧溶媒を添加し、それに含まれている未
反応の化合物(II)を結晶として析出せしめることから
なる。この処理に用いられる貧溶媒の量は厳密に制限さ
れるものではなく、化合物(II)の種類や反応溶媒の種
類等に応じて広範にわたり変えることができるが、一般
には10〜500倍量(V/W)、好ましくは20〜1
00倍量(V/W)の範囲内とすることができる。貧溶
媒がメタノールの場合には、使用されるメタノールに水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアル
カリ、特に好ましくは水酸化リチウムまたはその水溶液
を含ませることができる。これらアルカリのメタノール
中またはメタノール水中の濃度は一般に0.01〜5重
量%、好ましくは0.1〜1重量%の範囲内が適当であ
る。そのようなアルカリ含有メタノールの使用により、
該メタノール処理によって、化合物(IV)からの1α−
アルコキシカルボニル基の離脱反応をも一部兼ねさせる
ことができる。貧溶媒による処理は通常常温で行うこと
ができるが、必要に応じて、冷却下に行うこともでき
る。
【0052】上記貧溶媒による処理によって、反応混合
物中に結晶として析出する化合物(II)は通常の方法で
分離、回収し、第一工程に循環する。
【0053】一方、化合物(II)を分離したのちには、
主量の化合物(IV)と、結晶化せずに残存する少量の未
反応の化合物(II)とを含む混合物が残留する。この混
合物に対し、前述した方法Aの第三工程と同様の操作を
行うことにより、未反応の化合物(II)を分離、回収す
ると共に、目的とする化合物(I)を取得する。そして
回収される化合物(II)は第一工程に循環することによ
り再使用する。
【0054】以上述べた本発明の方法Bによれば、出発
原料の化合物(II)が無駄なく再使用され、極めて効率
よく、高収率で一般式(I)で示される1α−ヒドロキ
シビタミンD2誘導体を製造することができる。
【0055】以上述べた本発明の方法において出発原料
として使用される化合物(II)ならびに中間に生成する
化合物(III)および化合物(IV)は、いずれも従来の文
献に未載の新規な化合物である。
【0056】化合物(II)は、下記一般式(V)
【0057】
【化23】
【0058】(式中、R41は水素原子または水酸基の保
護基を表し、R1は前記定義のとおりである)で示され
る化合物を原料として用い、この化合物より二重結合を
有する側鎖を22位に導入する公知の方法に準じて製造
することができる。
【0059】上記の方法において、R41が水酸基の保護
基である化合物を原料として用いる場合には、用いられ
る試薬により自動的にその保護基が脱離したR41が水素
原子である化合物(II)が得られることがある。またR
41が水酸基の保護基である化合物(II)が得られた場合
には、この化合物(II)より従来知られている保護基の
脱離条件を採用して上記の水酸基の保護基を選択的に脱
離し、R41が水素原子である化合物(II)を得ることが
できる。
【0060】このようにして得られる化合物(II)の反
応混合物からの分離、精製は通常の有機化合物の分離、
精製において用いられる方法と同様にして行われる。例
えば、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液または水に
あけ、ジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレンな
どの有機溶媒で抽出し、抽出液を食塩水で洗浄したの
ち、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を
得、該粗生成物を再結晶、クロマトグラフィなどにより
精製することにより行われる。
【0061】前記一般式(V)で示される化合物はそれ
自体既知のものであり、既知の化合物の製造法に準じて
製造することができる〔例えば、特開平3−14129
3号公報参照〕。
【0062】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限
定されるものではないことを了解すべきである。
【0063】 実施例1 (24R,22E)−1α−(メトキシカルボニルオキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,25
−ジオール500mgを油脂酸価・過酸価物価測定用ジ
エチルエーテル(和光純薬工業株式会社販売)500m
lに溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら
氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて4分間紫外線を照
射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた濃縮液
をジイソプロピルエーテル(ナトリウム−ベンゾフェノ
ンケチル存在下に蒸留精製)100mlに溶解し、窒素
雰囲気下に3時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に
濃縮し、残渣に1規定水酸化リチウム水溶液を2.5m
lおよびメタノール25mlを加えて室温で3時間撹拌
した。結晶を濾過し、冷メタノールで洗浄した。結晶を
減圧下に乾燥し、未反応の(24R,22E)−1α−
(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,2
2−トリエン−3β,25−ジオールを245mg回収
した。濾液と洗液を合わせて濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィで精製することにより、未反応の(2
4R,22E)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)
エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジ
オール77mgおよびビタミンを含む画分を得、ビタミ
ンを含む画分はさらに高速液体クロマトグラフィで精製
することにより、下記の物性値を示す(24R,22
E)−9,10−セコエルゴスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−1α,3β,25−トリオー
ル57.1mgを得た[収率:消費された(24R,2
2E)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴス
タ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオールに
対して36%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.56(s,3H),0.96(d,3H,J=6.
9Hz),1.01(d,3H,J=6.5Hz),
1.12(s,3H),1.16(s,3H),4.2
2(brm,1H),4.43(brm,1H),4.
99(brs,1H),5.29(m,2H),5.3
1(brs,1H),5.99(d,1H,J=11.
2Hz),6.37(d,1H,J=11.2Hz)
【0064】 実施例2 20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)プレ
グナ−5,7−ジエン−3β−オール500mgを油脂
酸価・過酸価物価測定用ジエチルエーテル(和光純薬工
業株式会社販売)500mlに溶解し、得られた溶液に
アルゴンガスを通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯
を用いて4分間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下
に濃縮し、得られた濃縮液をジイソプロピルエーテル
(ナトリウム−ベンゾフェノンケチル存在下に蒸留精
製)60mlに溶解し、窒素雰囲気下に3時間加熱還流
した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣に1規定水酸
化リチウム水溶液を2.5mlおよびメタノール25m
lを加えて室温で190分間撹拌した。反応液を氷冷下
に希塩酸で中和し、重曹水を1滴加えて濾過した。結晶
を冷メタノールで洗浄し、減圧下に乾燥して未反応の2
0−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロ
ペニル)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)プレグ
ナ−5,7−ジエン−3β−オール270mgを回収し
た。濾液と洗液を合わせて減圧下に濃縮し、得られた残
渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで
精製することにより、未反応の20−(3−シクロプロ
ピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−1α−(メ
トキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−
3β−オール82.3mgおよび主にビタミンを含む混
合物82.3mgを得た。ビタミンを含む混合物は高速
液体クロマトグラフィで精製することにより、下記の物
性値を示す20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキ
シ−1−プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5,
7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール5
8.4mgを得た[収率:消費された20−(3−シク
ロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−1α
−(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジ
エン−3β−オールに対して36%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),1.01(d,3H),4.2
0(brm,1H),4.40(m,1H),4.43
(brm,1H),5.01(brs,1H),5.3
3(m,3H),6.03(d,1H),6.37
(d,1H)
【0065】 実施例3 1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,
7,22−トリエン−3β−オール1.45gをヘキサ
ン−ジエチルエーテル混合液(容量比9対1)1500
mlに溶解し、得られた溶液を約500mlずつにわ
け、それぞれの溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷下
に400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照射し
た。反応混合液を合わせ、約300mlまで減圧下に濃
縮した。この溶液をアルゴン雰囲気下、3時間加熱還流
した。反応混合物を減圧下に濃縮したのち、残渣にメタ
ノール8mlを加え、−10℃〜−5℃の範囲内の温度
で15分間撹拌した。析出物を濾別し、氷冷したメタノ
ール3mlで2回洗浄し、減圧下に乾燥することによ
り、1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−
5,7,22−トリエン−3β−オール682mgを回
収した。結晶母液にメタノール10mlおよび1規定水
酸化リチウム水溶液2.5mlを加え、室温で3時間撹
拌した。反応混合物を氷冷下に1規定塩酸を用いて中和
し、減圧下にメタノールを留去した。残渣に水を加え、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、未反応
の1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−
5,7,22−トリエン−3β−オール61mgおよび
1α−ヒドロキシビタミン 2 を主に含む混合物220
mg[純度93.5%]を得た。この混合物を高速液体
クロマトグラフィにより精製し、文献値と同じ物性値を
有する1α−ヒドロキシビタミン 2 を198mgを得
た[収率:消費された1α−(メトキシカルボニルオキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オー
ルに対して32%]。
【0066】 実施例4 (24R,22E)−1α−(メトキシカルボニルオキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,25
−ジオール300mgをジエチルエーテル300mlに
溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷
下に400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照射し
た。反応混合物にベンゼン約100mlを加えたのち、
約100mlになるまで減圧下に濃縮した。このように
して得られた反応混合物をアルゴン雰囲気下に2時間加
熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をジエ
チルエーテルで洗浄したのち、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィで精製することにより、未反応の(24R,
22E)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴ
スタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオール
175mgを回収し、未反応の(24R,22E)−1
α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,
7,22−トリエン−3β,25−ジオールと(24
R,22E)−1α−(メトキシカルボニルオキシ)−
9,10−セコエルゴスタ−5,7,10(19),2
2−テトラエン−3β,25−ジオールとを含む混合物
81mgを得た。この混合物をメタノール3.7mlに
懸濁させ、得られた懸濁液に1規定水酸化リチウム水溶
液を0.37ml加え、室温で3時間撹拌した。反応混
合物を氷冷下に希塩酸で中和し、減圧下にメタノールを
留去した。残渣を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィにより精製し、(24R,22E)−1α−
(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,2
2−トリエン−3β,25−ジオール21mgおよび2
4−エピ−1α,25−ジヒドロキシビタミン 2 を主
に含む混合物47mg[純度:65.0%]を得た。こ
の混合物を高速液体クロマトグラフィにより精製し、実
施例1で得られたものと同じ物性値を示す24−エピ−
1α,25−ジヒドロキシビタミン 2 を30mg得た
[純度99.5%、収率:消費された(24R,22E)
−1α−(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−
5,7,22−トリエン−3β,25−ジオールに対し
て33%]。
【0067】 実施例5 (24R,22E)−1α−(メトキシカルボニルオキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,25
−ジオール300mgをジエチルエーテル300mlに
溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷
下に400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照射し
た。反応混合物にベンゼン約100mlを加えたのち、
約100mlになるまで減圧下に濃縮した。このように
して得られた反応混合物をアルゴン雰囲気下に2時間加
熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をメタ
ノール15mlに懸濁させ、得られた懸濁液に1規定水
酸化リチウム水溶液を1.5ml加え、室温で3時間撹
拌した。反応混合物を氷冷下に希塩酸で中和し、減圧下
にメタノールを留去した。残渣を水にあけ、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をメタノー
ルを用いてリンスし、(24R,22E)−1α−(メ
トキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−
トリエン−3β,25−ジオール180mgを回収し
た。母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精
製し、(24R,22E)−1α−(メトキシカルボニ
ルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3
β,25−ジオール30mgおよび24−エピ−1α,
25−ジヒドロキシビタミン 2 を主に含む混合物48
mg[純度:80.3%]を得た。この混合物を高速液
体クロマトグラフィにより精製し、実施例1で得られた
ものと同じ物性値を示す24−エピ−1α,25−ジヒ
ドロキシビタミン 2 を25mg得た[純度99.1
%、収率:消費された(24R,22E)−1α−(メ
トキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−
トリエン−3β,25−ジオールに対して32%]。
【0068】 実施例6 (24R,22E)−1α−エトキシカルボニルオキシ
−25−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ)エル
ゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール506
mgをヘキサン−ジエチルエーテル混合液(容量比1対
1)500mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガス
を通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて3分
間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣にジエチルエーテル5mlを加え、−10℃〜−5℃
の範囲内の温度で5分間撹拌した。析出物を濾別し、氷
冷したジエチルエーテル2mlで2回洗浄し、減圧下に
乾燥することにより、(24R,22E)−1α−エト
キシカルボニルオキシ−25−(テトラヒドロフラン−
2−イルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン
−3β−オール292mgを回収した。結晶母液を減圧
下に濃縮し、残渣にベンゼン100mlを加え、アルゴ
ン雰囲気下に2時間加熱還流した。このようにして得ら
れた反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にメタノール5
mlおよび1規定水酸化リチウム水溶液0.5mlを加
え、室温で2時間30分間撹拌した。反応混合物を氷冷
下に1規定塩酸を用いて中和し、減圧下にメタノールを
留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィにより精製し、(24R,22E)−1α−
エトキシカルボニルオキシ−25−(テトラヒドロフラ
ン−2−イルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリ
エン−3β−オール38mgおよび24−エピ−1α−
ヒドロキシ−25−(テトラヒドロフラン−2−イルオ
キシ)ビタミン 2 を主に含む混合物53mg[純度:
82.1%]を得た。この混合物を高速液体クロマトグ
ラフィにより精製し、下記の物性値を示す24−エピ−
1α−ヒドロキシ−25−(テトラヒドロフラン−2−
イルオキシ)ビタミン 2 を56mg得た。[純度:9
8.5%、収率:消費された(24R,22E)−1α
−エトキシカルボニルオキシ−25−(テトラヒドロフ
ラン−2−イルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−ト
リエン−3β−オールに対して36%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.56(s,3H),0.98(s,3H),1.0
2(d,3H),1.11(d,3H),1.18
(d,3H),3.77(m,2H),4.18〜4.
23(m,3H),4.99(brs,1H),5.2
7〜5.40(m,5H),5.97(d,1H,J=
11.1Hz),6.37(d,1H,J=11.1H
z)24−エピ−1α−ヒドロキシ−25−(テトラヒ
ドロフラン−2−イルオキシ)ビタミン 2 の35mg
をメタノール4mlに溶解し、得られた溶液にピリジニ
ウムp−トルエンスルホナート2mgを加えて室温で1
時間撹拌した。反応混合液に重曹水を加え、得られた混
合液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下
に濃縮した。残渣をジエチルエーテルを用いて再結晶す
ることにより精製し、実施例1で得られたものと同じ物
性値を示す24−エピ−1α,25−ジヒドロキシビタ
ミン 2 を23mg得た。
【0069】 実施例7 (24S,22E)−1α−アリルオキシカルボニルオ
キシ−25−(メトキシメトキシ)エルゴスタ−5,
7,22−トリエン−3β−オール615mgをジエチ
ルエーテル600mlに溶解し、得られた溶液にアルゴ
ンガスを通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯を用い
て3分間紫外線を照射した。反応混合物にヘキサン20
0mlを加え、約200mlになるまで減圧下に濃縮し
た。このようにして得られた反応混合物をアルゴン雰囲
気下に2時間加熱還流したのち、反応混合物を減圧下に
濃縮し、残渣をメタノール30mlに懸濁させ、得られ
た懸濁液に1規定水酸化リチウム水溶液を3ml加え、
室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷冷下に希塩酸で
中和し、減圧下にメタノールを留去した。残渣を水にあ
け、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。
残渣をメタノールを用いてリンスし、(24S,22
E)−1α−アリルオキシカルボニルオキシ−25−
(メトキシメトキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリ
エン−3β−オール320mgを回収した。母液をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、(24
S,22E)−1α−アリルオキシカルボニルオキシ−
25−(メトキシメトキシ)エルゴスタ−5,7,22
−トリエン−3β−オール55mgおよび1α−ヒドロ
キシ−25−(メトキシメトキシ)ビタミン 2 を主に
含む混合物82mgを得た[純度79.8%]。この混
合物を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の
物性値を示す1α−ヒドロキシ−25−(メトキシメト
キシ)ビタミン 2 の62mgを得た[純度:98.9
%、収率:消費された(24S,22E)−1α−アリ
ルオキシカルボニルオキシ−25−(メトキシメトキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オー
ルに対して30%]。 1 −NMRスペクトル(90Hz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),0.99(d,3H,J=6.
8Hz),1.03(d,3H,J=6.5Hz),
1.12(s,3H),1.17(s,3H),3.4
0(s,3H),4.23(brm,1H),4.43
(brm,1H),4.59(s,2H),5.00
(brs,1H),5.31(m,3H),5.99
(d,1H,J=10.7Hz),6.37(d,1
H,J=10.7Hz)1α−ヒドロキシ−25−(メ
トキシメトキシ)ビタミン 2 の41mgをテトラヒド
ロフラン5mlに溶解し、得られた溶液に5N塩酸1m
lを加えて室温で30時間撹拌した。反応混合液に重曹
水を加え、得られた混合液を水にあけ、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をジエチルエー
テルを用いて再結晶することにより精製し、下記の物性
値を示す1α,25−ジヒドロキシビタミン 2 の29
mgを得た。 1 −NMRスペクトル(90Hz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),1.00(d,3H,J=6.
8Hz),1.03(d,3H,J=6.6Hz),
1.12(s,3H),1.17(s,3H),4.2
3(brm,1H),4.43(brm,1H),5.
00(brs,1H),5.32(m,3H),6.0
0(d,1H,J=10.7Hz),6.37(d,1
H,J=10.6Hz)
【0070】 実施例8 (24S,22E)−1α−(アリルオキシカルボニル
オキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,
25−ジオール500mgをジエチルエーテル500m
lに溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら
氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照
射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にベンゼン
200mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流
した。このようにして得られた反応混合物を減圧下に濃
縮し、残渣にエタノール−水混合液(容量比95対5)
10mlを加え、氷冷下で20分間撹拌した。析出物を
濾別し、氷冷したエタノール2mlで2回洗浄し、減圧
下に乾燥することにより、(24S,22E)−1α−
(アリルオキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,
7,22−トリエン−3β,25−ジオール188mg
を回収した。結晶母液を減圧下に濃縮し、残渣にメタノ
ール32mlおよび1規定水酸化リチウム水溶液3.5
mlを加え、氷冷下に1時間撹拌した。反応混合物を1
規定塩酸で中和し、減圧下に濃縮した。残渣に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製
し、(24S,22E)−1α−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3
β,25−ジオール71.0mgおよび1α,25−ジ
ヒドロキシビタミン 2 を主に含む混合物92.1mg
[純度:88.3%]を得た。この混合物を高速液体ク
ロマトグラフィにより精製し、実施例7で得られたもの
と同じ物性値を示す1α,25−ジヒドロキシビタミン
2 を61.0mg得た[純度:99.0%、収率:消
費された(24S,22E)−1α−(アリルオキシカ
ルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン
−3β,25−ジオールに対して30%]。
【0071】 実施例9 20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−1α−(エトキシカルボニルオキシ)プレ
グナ−5,7−ジエン−3β−オール488mgをジエ
チルエーテル500mlに溶解し、得られた溶液にアル
ゴンガスを通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯を用
いて3分間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下に濃
縮し、残渣にベンゼン300mlを加え、アルゴン雰囲
気下に2時間加熱還流した。このようにして得られた反
応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にメタノール−水混合
液(容量比9対1)10mlを加え、氷冷下で10分間
撹拌した。析出物を濾別し、氷冷したメタノール5ml
で2回洗浄し、減圧下に乾燥することにより、20−
(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニ
ル)−1α−(エトキシカルボニルオキシ)プレグナ−
5,7−ジエン−3β−オール263.8mgを回収し
た。結晶母液を減圧下に濃縮し、残渣にメタノール30
mlおよび1規定水酸化リチウム水溶液3.25mlを
加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を1規定塩酸
で中和し、減圧下にメタノールを留去した。残渣に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精
製し、20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−
1−プロペニル)−1α−(エトキシカルボニルオキ
シ)プレグナ−5,7−ジエン−3β−オール71.5
mgおよび20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキ
シ−1−プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5,
7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオールを
主に含む混合物82.9mgを得た。この混合物を高速
液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示
す20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−
プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5,7,10
(19)−トリエン−1α,3β−ジオール47.8m
gを得た[純度:98.2%、収率:消費された20−
(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニ
ル)−1α−(エトキシカルボニルオキシ)プレグナ−
5,7−ジエン−3β−オールに対して37%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),1.01(d,3H),4.2
0(brm,1H),4.40(m,1H),4.43
(brm,1H),5.01(brs,1H),5.3
3(m,3H),6.03(d,1H),6.37
(d,1H)
【0072】 実施例10 (22E)−1α−メトキシカルボニルオキシ−25−
(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7,22−
トリエン−3β−オール410mgをヘキサン−ジエチ
ルエーテル混合液(容量比9対1)400mlに溶解
し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷下に
400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照射した。
反応混合物を約200mlになるまで減圧下に濃縮し
た。このようにして得られた反応混合物をアルゴン雰囲
気下に2時間加熱還流したのち、減圧下に濃縮し、得ら
れた残渣をメタノール15mlに懸濁させ、得られた懸
濁液に1規定水酸化リチウム水溶液を1.2ml加え、
室温で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷下に希塩酸で
中和し、減圧下にメタノールを留去した。残渣を水にあ
け、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。
残渣をメタノールを用いてリンスし、(22E)−1α
−メトキシカルボニルオキシ−25−(トリエチルシリ
ルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β−
オール87.1mgを回収した。母液をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製し、(22E)−1α−
メトキシカルボニルオキシ−25−(トリエチルシリル
オキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β−オ
ール96.5mgおよび(22E)−25−トリエチル
シリルオキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオールを
主に含む混合物157.7mg[純度:87.6%]を
得た。この混合物を高速液体クロマトグラフィにより精
製し、下記の物性値を示す22E−25−トリエチルシ
リルオキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオール8
2.4mgを得た[純度:98.8%、収率:消費され
た22E−1α−メトキシカルボニルオキシ−25−
(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7,22−
トリエン−3β−オールに対して40%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.52〜0.55(m,9H),0.91〜1.03
(m,12H),1.16(s,3H),1.18
(s,3H),4.21(brm,1H),4.43
(brm,1H),5.00(m,1H),5.31
(m,3H),6.01(d,1H),6.38(d,
1H)アルゴン雰囲気下に(22E)−25−トリエチ
ルシリルオキシ−9,10−セココレスタ−5,7,1
0(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオール
42.4mgをテトラヒドロフラン15mlに溶解し、
得られた溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテト
ラヒドロフラン溶液(1M溶液)0.8mlを加え、5
0℃で1時間撹拌した。放冷後、反応混合液を水にあ
け、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。
残渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の
物性値を示す(22E)−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19),22−テトラエン−1α,3
β,25−トリオール30.7mgを得た。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.52(s,3H),0.91(d,3H,J=6.
4Hz),1.19(s,6H),4.21(brm,
1H),4.43(brm,1H),5.00(m,1
H),5.31(m,3H),6.01(d,1H),
6.37(d,1H)
【0073】 実施例11 (22E)−26−メチル−1α−(フェノキシカルボ
ニルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3
β,25−ジオール310mgをジエチルエーテル30
0mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じな
がら氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線
を照射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にエタ
ノール−水混合液(容量比9対1)4mlを加え、氷冷
下に15分間撹拌した。析出物を濾別し、氷冷したエタ
ノール1.5mlで2回洗浄し、減圧下に乾燥すること
により、(22E)−26−メチル−1α−(フェノキ
シカルボニルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエ
ン−3β,25−ジオール112mgを回収した。結晶
母液を減圧下に濃縮し、残渣にベンゼン140mlを加
え、アルゴン雰囲気下に3時間加熱還流した。このよう
にして得られた反応混合物を室温で一晩放置したのち、
減圧下に濃縮し、残渣にメタノール15mlおよび1規
定水酸化リチウム水溶液0.8mlを加え、氷冷下に1
時間撹拌した。反応混合物を1規定塩酸で中和し、減圧
下にメタノールを留去した。残渣に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、(22E)
−26−メチル−1α−(フェノキシカルボニルオキ
シ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−
ジオール22.8mgおよび(22E)−26−メチル
−9,10−セココレスタ−5,7,10(19),2
2−テトラエン−1α,3β,25−トリオールを主に
含む混合物67.3mgを得た。この混合物を高速液体
クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す
(22E)−26−メチル−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19),22−テトラエン−1α,3
β,25−トリオール45.2mgを得た[純度:9
9.8%、収率:消費された(22E)−26−メチル
−1α−(フェノキシカルボニルオキシ)コレスタ−
5,7,22−トリエン−3β,25−ジオールに対し
て33%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.56(s,3H),1.01(d,3H),1.1
8(s,3H),4.23(brm,1H),4.44
(brm,1H),5.00(brs,1H),5.3
2(m,3H),6.00(d,1H,J=11.
0),6.38(d,1H,J=11.0)
【0074】 実施例12 (22E)−1α−ベンジルオキシカルボニルオキシ−
24−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)コレ
スタ−5,7,22−トリエン−3β−オール268m
gをジエチルエーテル300mlに溶解し、得られた溶
液にアルゴンガスを通じながら氷冷下に400W高圧水
銀灯を用いて2.5分間紫外線を照射した。反応混合物
にベンゼン200mlを加え、約150mlになるまで
減圧下に濃縮した。このようにして得られた反応混合物
をアルゴン雰囲気下に3時間加熱還流したのち、減圧下
に濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄したのち、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、未反応
の(22E)−1α−ベンジルオキシカルボニルオキシ
−24−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)コ
レスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール82.
0mgを回収し、(22E)−1α−ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ−24−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β
−オールと(22E)−24−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−9,10−セココレスタ−5,
7,10(19),22−テトラエン−1α,3β−ジ
オールとを含む混合物157mgを得た。この混合物を
メタノール7.5mlに懸濁させ、得られた懸濁液に1
規定水酸化リチウム水溶液を0.8ml加え、室温で3
時間撹拌した。反応混合物を氷冷下に希塩酸で中和し、
減圧下にメタノールを留去した。残渣を水にあけ、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、(22
E)−1α−ベンジルオキシカルボニルオキシ−24−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)コレスタ−
5,7,22−トリエン−3β−オール25.5mgお
よび(22E)−24−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオールを
主に含む混合物56.6mgを得た。この混合物を高速
液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示
す(22E)−24−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオール3
5.2mgを得た[純度:97.7%、収率:消費され
た(22E)−1α−ベンジルオキシカルボニルオキシ
−24−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)コ
レスタ−5,7,22−トリエン−3β−オールに対し
て35%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.07(s,6H),0.56(s,3H),0.8
8(s,9H),1.00(d,3H),4.22(b
rm,1H),4.39(m,1H),4.42(br
m,1H),5.00(brs,1H),5.30
(m,3H),6.02(d,1H),6.37(d,
1H)22E−24−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β−ジオール1
5.2mgをテトラヒドロフラン7mlに溶解し、得ら
れた溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒ
ドロフラン溶液(1M溶液)0.3mlを加え、50℃
で1時間撹拌した。放冷後、反応混合液を水にあけ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣を
高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値
を示す22E−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β,24−トリ
オール8.2mgを得た。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),0.99(d,3H),4.2
2(brm,1H),4.39(m,1H),4.42
(brm,1H),5.01(brs,1H),5.3
0(m,3H),6.01(d,1H),6.37
(d,1H)
【0075】 実施例13 (24R,22E)−1α−(イソブトキシカルボニル
オキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−
オール502mgをジエチルエーテル500mlに溶解
し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷下に
400W高圧水銀灯を用いて3分間紫外線を照射した。
反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にエタノール−水混
合液(容量比9対1)6.5mlを加え、氷冷下に15
分間撹拌した。析出物を濾別し、氷冷したエタノール
2.5mlで2回洗浄し、減圧下に乾燥することによ
り、(24R,22E)−1α−(イソブトキシカルボ
ニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β
−オール271.4mgを回収した。結晶母液を減圧下
に濃縮し、残渣にベンゼン230mlを加え、アルゴン
雰囲気下に3時間加熱還流した。このようにして得られ
た反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にメタノール25
mlおよび1規定水酸化リチウム水溶液1.3mlを加
え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を1規定塩酸で
中和し、減圧下にメタノールを留去した。残渣に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製
し、(24R,22E)−1α−(イソブトキシカルボ
ニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3
β−オール34.9mgおよび1α−ヒドロキシビタミ
2 を主に含む混合物56.4mgを得た。この混合
物を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す1α−ヒドロキシビタミン 2 49.7mg
を得た[純度:99.6%、収率:消費された(24
R,22E)−1α−(イソブトキシカルボニルオキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オー
ルに対して32%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.56(s,3H),0.83(dd,6H,J=
4.4Hz),0.93(d,3H,J=6.0H
z),1.04(d,3H,J=6.7Hz),4.2
3(brm,1H),4.42(brm,1H),5.
00(m,1H),5.21(m,2H),5.32
(m,1H)
【0076】 実施例14 1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ホモコレスタ
−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオール50
0mgをヘキサン−ジエチルエーテル混合液(容量比9
対1)500mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガ
スを通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて3
分間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、
残渣にベンゼン60mlを加え、アルゴン雰囲気下に3
時間加熱還流した。このようにして得られた反応混合物
を減圧下に濃縮し、残渣をメタノール25mlに懸濁さ
せ、得られた懸濁液に1規定水酸化リチウム水溶液を
1.25ml加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物
を氷冷下に希塩酸で中和し、減圧下にメタノールを留去
した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、
減圧下に濃縮した。残渣をメタノールを用いてリンス
し、未反応の1α−メトキシカルボニルオキシ−24−
ホモコレスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−
ジオール182mgを回収した。母液を減圧下に濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精
製し、未反応の1α−メトキシカルボニルオキシ−24
−ホモコレスタ−5,7,22−トリエン−3β,25
−ジオール90mgおよび24−ホモ−9,10−セコ
コレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−
1α,3β,25−トリオールを主に含む混合物79m
g[純度89.3%]を得た。この混合物を高速液体ク
ロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す24
−ホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−1α,3β,25−トリオー
ル60.5mgを得た[純度:99.2%、収率:消費
された1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ホモコ
レスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオー
ルに対して30%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.55(s,3H),1.02(d,3H,J=6.
6Hz),1.22(s,6H),2,32(dd,1
H,J=13Hz,7Hz),2.60(dd,1H,
J=13Hz,3Hz),2.83(dd,1H,J=
12Hz,3Hz),4.23(m,1H),4.43
(m,1H),5.00(brs,1H),5.30
(dd,1H,J=15Hz,7Hz),5.33(b
rs,1H),6.01(d,1H,J=11Hz),
6.32(d,1H,J=11Hz)
【0077】 実施例15 1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ジホモコレス
タ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオール5
00mgをヘキサン−ジエチルエーテル混合液(容量比
9対1)500mlに溶解し、得られた溶液にアルゴン
ガスを通じながら氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて
3分間紫外線を照射した。反応混合物にベンゼン100
mlを加え約50mlになるまで減圧下に濃縮した。こ
のようにして得られた反応混合物をアルゴン雰囲気下に
3時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣をメタノール25mlに懸濁させ、得られた懸濁液に
1規定水酸化リチウム水溶液を1.25ml加え、室温
で3時間撹拌した。反応混合物を氷冷下に希塩酸で中和
し、減圧下にメタノールを留去した。残渣に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣
をメタノールを用いてリンスし、1α−メトキシカルボ
ニルオキシ−24−ジホモコレスタ−5,7,22−ト
リエン−3β,25−ジオール197mgを回収した。
母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製
し、1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ジホモコ
レスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオー
ル98mgおよび24−ジホモ−9,10−セココレス
タ−5,7,10(19),22−テトラエン−1α,
3β,25−トリオールを主に含む混合物を高速液体ク
ロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す24
−ジホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−1α,3β,25−トリオー
ル58.1mgを得た[純度:99.3%、収率:消費
された1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ホモコ
レスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオー
ルに対して32%]。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
δ(ppm): 0.56(s,3H),1.02(d,3H,J=6.
5Hz),1.21(s,6H),2.32(dd,1
H,J=13Hz,7Hz),2.59(dd,1H,
J=13Hz,3Hz),2.82(dd,1H,J=
12Hz,3Hz),4.23(m,1H),4.44
(m,1H),5.00(brs,1H),5.30
(dd,1H,J=15Hz,7Hz),5.33(b
rs,1H),6.01(d,1H,J=11Hz),
6.32(d,1H,J=11Hz)
【0078】 実施例16 (2S)−(2,3−ジメチル−3−テトラヒドロフラ
ニルオキシブチル)フェニルスルホン13.6g(4
3.6mmol)をテトラヒドロフラン200mlに溶
解し、−68℃でブチルリチウム26.4ml(1.6
5M、ヘキサン溶液)を滴下した。同温度にて20分間
撹拌したのち、1α,3β−ビス(メトキシカルボニル
オキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアル
デヒド10g(21.7mmol)をテトラヒドロフラ
ン60mlに溶解した溶液を滴下し、徐々に室温まで昇
温した。反応液に塩化アンモニウムを加えたのち、水に
あけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で濃縮し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精
製することにより、(24S)−1α,3β−ビス(メ
トキシカルボニルオキシ)−24−メチル−23−フェ
ニルスルホニル−25−テトラヒドロフラニルオキシコ
レスタ−5,7−ジエン−22−オールを15.4g得
た(収率91.6%)。上記により得られた(24S)
−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−2
4−メチル−23−フェニルスルホニル−25−テトラ
ヒドロフラニルオキシコレスタ−5,7−ジエン−22
−オール3g(5.4mmol)をテトラヒドロフラン
400mlに溶解し、飽和リン酸水素2ナトリウム/メ
タノール溶液を400mlおよびリン酸水素2ナトリウ
ム60gを加えた。室温で30分間撹拌したのち、氷冷
し、5%ナトリウムアマルガム50gを加えて22時間
撹拌を続けた。反応液にヘキサンを加え、デカントした
のち、減圧下で濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィで精製することにより、下記の物性を有する
(24R,22E)−1α−メトキシカルボニルオキシ
−25−テトラヒドロフラニルオキシエルゴスタ−5,
7,22−トリエン−3β−オール702mgを得た
(収率32.5%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.64(s,3H),0.94〜1.05(m,9
H),1.13(s,3H),3.78(s,3H),
3.99(brm,1H),4.82(brs,1
H),5.2〜5.45(m,4H),5.7〜5.7
8(brm,1H)
【0079】 実施例17 実施例16により得られた(24R,22E)−1α−
メトキシカルボニルオキシ−25−テトラヒドロフラニ
ルオキシエルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−
オール70.2mg(0.126mmol)をメタノー
ル10mlに溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホ
ナートを5mg加え、室温で一日撹拌を続けた。反応液
に重曹水を加えたのち、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィで精製することにより、下記の物性を有する
(24R,22E)−1α−メトキシカルボニルオキシ
エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−ジ
オール52.9mgを得た(収率86.2%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.64(s,3H),0.94〜1.05(m,9
H),1.13(s,3H),3.78(s,3H),
3.99(brm,1H),4.82(brs,1
H),5.21〜5.39(m,3H),5.65〜
5.68(brm,1H)
【0080】 実施例18 ジイソプロピルアミン3mlをテトラヒドロフラン40
mlに溶解し、−78℃にてブチルリチウム(1.6M
ヘキサン溶液)13mlを滴下した。この溶液にシクロ
プロピルメチルケトン1.68gをテトラヒドロフラン
10mlに溶解した溶液を−78℃にて滴下し、1時間
撹拌した。この溶液に1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド8.28g(18mmol)をテトラヒド
ロフラン30mlに溶解して得られた溶液を−78℃に
て滴下し、1時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム
水溶液を加え、室温まで昇温したのち、ジエチルエーテ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮し、得られ
た残渣をクロロホルム100mlおよびトルエン200
mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸1.5gを加え
て60℃で20分間撹拌した。得られた反応液に酢酸エ
チルを加えて重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィで精製することにより、1α,3
β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−20−(3−
シクロプロピル−3−オキソ−1−プロペニル)プレグ
ナ−5,7−ジエンを5.87g得た。1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)−20−(3−シクロ
プロピル−3−オキソ−1−プロペニル)プレグナ−
5,7−ジエン5.26g(10mmol)とテトラヒ
ドロフラン50mlからなる溶液に0.4M三塩化セリ
ウム六水和物のメタノール溶液25mlおよびメタノー
ル15mlを加え、ついで氷冷下に水素化ホウ素ナトリ
ウム1gを少しずつ加え、10分間撹拌した。この溶液
に1N−水酸化リチウム水溶液25mlおよびメタノー
ル100mlを加えて室温で2時間撹拌した。得られた
反応液を水で希釈し、塩化メチレンで抽出し、抽出液を
食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち、減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィで精製することにより、下記の物性を
有する1α−(メトキシカルボニルオキシ)−20−
(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニ
ル)プレグナ−5,7−ジエン−3β−オール3.62
gを得た。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.17−0.4(m,4H),0.4−0.6(m,
1H),0.64(s,3H),0.9−1.1(m,
6H),1.2−2.2(m,14H),2.2−2.
42(m,2H),2.45−2.62(m,2H),
3.4−3.5(m,1H),3.79(s,3H),
3.92−4.07(m,1H),4.82(brs,
1H),5.38(brs,1H),5.4−5.6
(m,2H),5.67(brs,1H)
【0081】 実施例19 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(2
R)−(2,3−ジメチルブチル)フェニルスルホン4
3.6mmolを用いた以外は同様にして反応および分
離精製を行うことにより、(24R)−1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)−24−メチル−23
−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−ジエン−22
−オールを13.7g得た(収率92%)。ついで、
(24S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニル−2
5−テトラヒドロフラニルオキシコレスタ−5,7−ジ
エン−22−オール3g(5.4mmol)の代わりに
(24R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニルコレ
スタ−5,7−ジエン−22−オール5.4mmolを
用いた以外は同様にして反応および分離精製を行うこと
により、下記の物性を有する(24R,22E)−1α
−メトキシカルボニルオキシエルゴスタ−5,7,22
−トリエン−3β−オール1.14gを得た(収率45
%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.64(s,3H),0.94〜1.05(m,9
H),1.13(s,3H),3.78(s,3H),
3.99(brm,1H),4.82(brs,1
H),5.21〜5.39(m,3H),5.67〜
5.7(brm,1H)
【0082】 実施例20 実施例16において、1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド10g(21.7mmol)の代わりに1
α,3β−ビス(エトキシカルボニルオキシ)プレグナ
−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド21.7m
molを用いた以外は同様にして反応および分離精製を
行うことにより、(24S)−1α,3β−ビス(エト
キシカルボニルオキシ)−24−メチル−23−フェニ
ルスルホニル−25−テトラヒドロフラニルオキシコレ
スタ−5,7−ジエン−22−オールを16.1g得た
(収率92.7%)。(24S)−1α,3β−ビス
(メトキシカルボニルオキシ)−24−メチル−23−
フェニルスルホニル−25−テトラヒドロフラニルオキ
シコレスタ−5,7−ジエン−22−オール5.4mm
olの代わりに(24S)−1α,3β−ビス(エトキ
シカルボニルオキシ)−24−メチル−23−フェニル
スルホニル−25−テトラヒドロフラニルオキシコレス
タ−5,7−ジエン−22−オールを5.4mmol用
いた以外は同様にして反応および分離精製を行うことに
より、下記の物性を有する(24R,22E)−1α−
エトキシカルボニルオキシ−25−テトラヒドロフラニ
ルオキシエルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−
オール1.17gを得た(収率38%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.63(s,3H),0.93〜1.02(m,9
H),1.10〜1.21(m,6H),3.77
(m,2H),3.78〜4.00(m,3H),4.
82(brs,1H),5.21〜5.43(m,4
H),5.65〜5.68(brm,1H)
【0083】 実施例21 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(2
R)−(2,3−ジメチル−3−メトキシメトキシブチ
ル)フェニルスルホン43.6mmolを用い、かつ1
α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ
−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド10g(2
1.7mmol)の代わりに1α,3β−ビス(アリル
オキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−
20−カルブアルデヒド21.7mmolを用いた以外
は同様にして反応および分離精製を行うことにより、
(24R)−1α,3β−ビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニル
−25−(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエ
ン−22−オールを15.2g得た(収率87.8
%)。(24S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボ
ニルオキシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニ
ル−25−テトラヒドロフラニルオキシコレスタ−5,
7−ジエン−22−オール5.4mmolの代わりに
(24R)−1α,3β−ビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニル
−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7−ジエン−
22−オール5.4mmolを用いた以外は同様にして
反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有
する(24S,22E)−1α−アリルオキシカルボニ
ルオキシ−25−(メトキシメトキシ)エルゴスタ−
5,7,22−トリエン−3β−オール1.26gを得
た(収率42%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.64(s,3H),0.94〜1.06(m,9
H),1.13(s,3H),1.16(s,3H),
3.41(s,3H),4.02(brm,1H),
4.55〜4.83(m,5H),5.09〜5.52
(m,5H),5.65〜6.27(m,2H)
【0084】 実施例22 実施例17において、(24R,22E)−1α−メト
キシカルボニルオキシ−25−テトラヒドロフラニルオ
キシエルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オー
ル70.2mg(0.126mmol)の代わりに(2
4S,22E)−1α−アリルオキシカルボニルオキシ
−25−メトキシメトキシエルゴスタ−5,7,22−
トリエン−3β−オールを用い、かつピリジニウムp−
トルエンスルホナート5mgの代わりにp−トルエンス
ルホン酸を用いた以外は同様にして反応および分離精製
を行うことにより、下記の物性を有する(24S,22
E)−1α−アリルオキシカルボニルオキシエルゴスタ
−5,7,22−トリエン−3β,25−ジオール5
2.9mgを得た(収率82%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.63(s,3H),0.92〜1.08(m,9
H),1.13(s,3H),1.15(s,3H),
4.02(brm,1H),4.53〜4.66(br
m,2H),4.83(brs,1H),5.03〜
5.54(m,5H),5.65〜6.25(m,2
H)
【0085】 実施例23 ジイソプロピルアミン3mlをテトラヒドロフラン40
mlに溶解し、得られた溶液に−78℃にてブチルリチ
ウム(1.6Mヘキサン溶液)13mlを滴下した。こ
の溶液にシクロプロピルメチルケトン1.68gをテト
ラヒドロフラン10mlに溶解して得られた溶液を−7
8℃にて滴下し、1時間撹拌した。この溶液に1α−エ
トキシカルボニルオキシ−3β−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド18mmolをテトラヒドロフラン30m
lに溶解して得られた溶液を−78℃にて滴下し、1時
間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、
室温まで昇温したのち、ジエチルエーテルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム100mlおよびトルエン200mlに溶解し、
p−トルエンスルホン酸1.5gを加えて60℃で20
分間撹拌した。得られた反応液に酢酸エチルを加えて重
曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
に濃縮し、得られた残渣をテトラヒドロフラン100m
lに溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラ
ヒドロフラン溶液(1M溶液)を加え、30分間撹拌し
た。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減
圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィで精製することにより、1α−エトキシカルボニルオ
キシ−20−(3−シクロプロピル−3−オキソ−1−
プロペニル)プレグナ−5,7−ジエン−3β−オール
を7.55g得た。1α−エトキシカルボニルオキシ−
20−(3−シクロプロピル−3−オキソ−1−プロペ
ニル)プレグナ−5,7−ジエン−3β−オール4.8
2g(10mmol)とテトラヒドロフラン50mlか
らなる溶液に0.4M三塩化セリウム六水和物のメタノ
ール溶液25mlおよびメタノール15mlを加え、つ
いで氷冷下に水素化ホウ素ナトリウム1gを少しずつ加
え、10分間撹拌した。得られた反応液を水で希釈し、
塩化メチレンで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製
することにより、下記の物性を有する1α−(エトキシ
カルボニルオキシ)−20−(3−シクロプロピル−3
−ヒドロキシ−1−プロペニル)プレグナ−5,7−ジ
エン−3β−オール4.60gを得た。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.17−0.4(m,4H),0.4−0.6(m,
1H),0.64(s,3H),0.9−1.1(m,
6H),1.2−2.2(m,17H),2.2−2.
42(m,2H),2.45−2.62(m,2H),
3.4−3.5(m,1H),3.92−4.07
(m,1H),4.2(q,2H,J=7Hz)4.8
2(brs,1H),5.38(brs,1H),5.
4−5.6(m,2H),5.67(brs,1H)
【0086】 実施例24 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(3−
メチル−3−トリエチルシリルオキシブチル)フェニル
スルホン43.6mmolを用い、かつ1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジ
エン−20−カルブアルデヒド10g(21.7mmo
l)の代わりに1α−メトキシカルボニルオキシ−3β
−(1−エトキシエトキシ)プレグナ−5,7−ジエン
−20−カルブアルデヒド21.7mmolを用いた以
外は同様にして反応および分離精製を行うことにより、
1α−メトキシカルボニルオキシ−3β−(1−エトキ
シエトキシ)−23−フェニルスルホニル−25−(ト
リエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−2
2−オールを16.1g得た(収率86%)。ついで
(24S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−24−メチル−23−フェニルスルホニル−2
5−テトラヒドロフラニルオキシコレスタ−5,7−ジ
エン−22−オール5.4mmolの代わりに1α−メ
トキシカルボニルオキシ−3β−(1−エトキシエトキ
シ)−23−フェニルスルホニル−25−(トリエチル
シリルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オー
ル5.4mmolを用いた以外は同様にして反応および
分離精製を行うことにより、1α−メトキシカルボニル
オキシ−3β−(1−エトキシエトキシ)−25−(ト
リエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリ
エンを1.17g得た(収率33%)。1α−メトキシ
カルボニルオキシ−3β−(1−エトキシエトキシ)−
25−(トリエチルシリルオキシ)コレスタ−5,7,
22−トリエン0.66g(1mmol)をメタノール
10mlに溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホナ
ート10mgを加えて室温で2時間撹拌した。反応液に
重曹水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩
水で洗浄したのち、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下
に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィで精製することにより、下記の物性値を有する
1α−メトキシカルボニルオキシ−25−(トリエチル
シリルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3
β−オールを0.50g得た(収率85%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.50(m,6H),0.64(s,3H),0.9
1−1.05(m,15H),1.13(s,3H),
1.17(s,3H),3.78(s,3H),4.0
0(brs,1H),4.80(brs,1H),5.
2−5.4(m,3H),5.64−5.67(m,1
H)
【0087】 実施例25 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(3−
メチル−3−テトラヒドロフラニルオキシペンチル)フ
ェニルスルホン43.6mmolを用い、かつ1α,3
β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,
7−ジエン−20−カルブアルデヒド10g(21.7
mmol)の代わりに1α,3β−ビス(フェノキシカ
ルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カ
ルブアルデヒド21.7mmolを用いた以外は同様に
して反応および分離精製を行うことにより、1α,3β
−ビス(フェノキシカルボニルオキシ)−26−メチル
−23−フェニルスルホニル−25−(テトラヒドロフ
ラニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オー
ルを15.1g得た(収率79%)。ついで(24S)
−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−2
4−メチル−23−フェニルスルホニル−25−テトラ
ヒドロフラニルオキシコレスタ−5,7−ジエン−22
−オール5.4mmolの代わりに1α,3β−ビス
(フェノキシカルボニルオキシ)−26−メチル−23
−フェニルスルホニル−25−(テトラヒドロフラニル
オキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オール5.
4mmolを用いた以外は同様にして反応および分離精
製を行うことにより、1α−フェノキシカルボニルオキ
シ−26−メチル−25−(テトラヒドロフラニルオキ
シ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール
を1.35g得た(収率41%)。実施例17におい
て、(24R,22E)−1α−メトキシカルボニルオ
キシ−25−テトラヒドロフラニルオキシエルゴスタ−
5,7,22−トリエン−3β−オール70.2mg
(0.126mmol)の代わりに1α−フェノキシカ
ルボニルオキシ−26−メチル−25−(テトラヒドロ
フラニルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−
3β−オールを用いた以外は同様にして反応および分離
精製を行うことにより、下記の物性を有する(22E)
−26−メチル−1α−(フェノキシカルボニルオキ
シ)コレスタ−5,7,22−トリエン−3β,25−
ジオールを64.6g得た(収率96%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.64(s,3H),0.94−1.05(m,6
H),4.84(brs,1H),5.23−5.4
(m,3H),5.63−5.67(brm,1H),
7.1−7.5(m,5H)
【0088】 実施例26 ジイソプロピルアミン3mlをテトラヒドロフラン40
mlに溶解し、得られた溶液に−78℃にてブチルリチ
ウム(1.6Mヘキサン溶液)13mlを滴下した。こ
の溶液にイソプロピルメチルケトン1.72gをテトラ
ヒドロフラン10mlに溶解して得られた溶液を−78
℃にて滴下し、1時間撹拌した。この溶液に1α−ベン
ジルオキシカルボニルオキシ−3β−(テトラヒドロフ
ラニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド18mmolをテトラヒドロフラン30m
lに溶解して得られた溶液を−78℃にて滴下し、1時
間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、
室温まで昇温したのち、ジエチルエーテルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮し、得られた残渣をクロロ
ホルム100mlおよびトルエン200mlに溶解し、
p−トルエンスルホン酸1.5gを加えて60℃で20
分間撹拌した。得られた反応液に酢酸エチルを加えて重
曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
に濃縮し、得られた残渣を塩化メチレン100mlに溶
解し、触媒量のピリジニウムp−トルエンスルホナート
を加えたのち、ジヒドロフラン2mlを加え、室温で3
時間撹拌した。反応液に重曹水を加え、酢酸エチルで抽
出し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。減圧下に濃縮し、
得られた残渣をエタノール20mlに溶解し、水素化ホ
ウ素ナトリウム0.5gをエタノール20mlに懸濁し
た溶液に滴下した。室温で30分間撹拌したのち、水で
希釈し、塩化メチレンで抽出した。抽出液を食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧下に
濃縮した。得られた残渣を塩化メチレン30mlに溶解
し、この溶液にイミダゾール2gを加えた後、tert
−ブチルジメチルシリルクロリド4gを加え、室温で3
時間撹拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製することによ
り、下記の物性値を有する(22E)−1α−ベンジル
オキシカルボニルオキシ−24−(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)コレスタ−5,7,22−トリエ
ン−3β−オール5.36gを得た(収率45%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.05(s,6H),0.63(s,3H),0.8
7−1.10(m,21H),4.00(brm,1
H),4.37(m,1H),4.83(brs,1
H),5.18−5.39(m,5H),5.66−
5.68(brm,1H),7.26(brs,5H)
【0089】 実施例27 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(2
R)−(2,3−ジメチルブチル)フェニルスルホン4
3.6mmolを用いた以外は同様にして反応および分
離精製を行うことにより、(24R)−1α,3β−ビ
ス(イソブトキシカルボニルオキシ)−24−メチル−
23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−ジエン−
22−オールを15.4g得た(収率92%)。つい
で、実施例16において、(24S)−1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)−24−メチル−23
−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−ジエン−22
−オール5.4mmolの代わりに(24R)−1α,
3β−ビス(イソブトキシカルボニルオキシ)−24−
メチル−23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−
ジエン−22−オールを5.4mmol用いた以外は同
様にして反応および分離精製を行うことにより、下記の
物性を有する(24R,22E)−1α−(イソブトキ
シカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリ
エン−3β−オール1.41g得た(収率51%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.63(s,3H),0.89−1.10(m,21
H),3.99−4.15(m,3H),4.82(b
rs,1H),5.20−5.4(m,3H),64−
5.66(brm,1H)
【0090】 実施例28 実施例16において、1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド21.7mmolの代わりに1α−メトキ
シカルボニルオキシ−3β−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カ
ルブアルデヒド21.7mmolを用い、かつ(2S)
−(2,3−ジメチル−3−テトラヒドロフラニルオキ
シブチル)フェニルスルホン13.6g(43.6mm
ol)の代わりに(4−トリエチルシリルオキシ−4−
メチルペンチル)フェニルスルホン43.6mmolを
用いた以外は同様にして反応および分離精製を行うこと
により、1α−メトキシカルボニルオキシ−3β−(t
ert−ブチルジメチルシリルオキシ)−23−フェニ
ルスルホニル−25−(トリエチルシリルオキシ)−2
4−ホモコレスタ−5,7−ジエン−22−オール1
7.6gを得た(収率93%)。ついで(24S)−1
α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−
メチル−23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−
ジエン−22−オール5.4mmolの代わりに1α−
メトキシカルボニルオキシ−3β−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−23−フェニルスルホニル−
25−(トリエチルシリルオキシ)−24−ホモコレス
タ−5,7−ジエン−22−オール5.4mmolを用
いた以外は同様にして反応および分離精製を行うことに
より、1α−メトキシカルボニルオキシ−3β−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−(トリエ
チルシリルオキシ)−24−ホモコレスタ−5,7,2
2−トリエン2.55gを得た(収率66%)。1α−
メトキシカルボニルオキシ−3β−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−25−(トリエチルシリルオ
キシ)−24−ホモコレスタ−5,7,22−トリエン
2.15gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、こ
の溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒド
ロフラン溶液(1M)10mlを加えて、50℃で1時
間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
したのち、減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィで精製することにより、下記の物性を有
する1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ホモコレ
スタ−5,7−ジエン−3β,25−ジオール1.39
gを得た(収率95%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.62(s,3H),0.94(m,6H),1.1
3(s,3H),1.17(s,3H),3.78
(s,3H),3.99(brm,1H),4.82
(brs,1H),5.20−5.40(brm,3
H),5.60−5.70(brm,1H)
【0091】 実施例29 実施例16において、(2S)−(2,3−ジメチル−
3−テトラヒドロフラニルオキシブチル)フェニルスル
ホン13.6g(43.6mmol)の代わりに(5−
トリエチルシリルオキシ−5−メチルペンチル)フェニ
ルスルホン43.6mmolを用いた以外は同様にして
反応および分離精製を行うことにより、1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)−23−フェニルスル
ホニル−25−(トリエチルシリルオキシ)−24−ジ
ホモコレスタ−5,7−ジエン−22−オール16.9
gを得た(収率94%)。ついで(24S)−1α,3
β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−メチル
−23−フェニルスルホニルコレスタ−5,7−ジエン
−22−オール5.4mmolの代わりに1α,3β−
ビス(メトキシカルボニルオキシ)−23−フェニルス
ルホニル−25−(トリエチルシリルオキシ)−24−
ジホモコレスタ−5,7−ジエン−22−オール5.4
mmolを用いた以外は同様にして反応および分離精製
を行うことにより、1α−メトキシカルボニルオキシ−
25−(トリエチルシリルオキシ)−24−ジホモコレ
スタ−5,7,22−トリエン−3β−オール2.03
gを得た(収率61%)。1α−メトキシカルボニルオ
キシ−25−(トリエチルシリルオキシ)−24−ジホ
モコレスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール
1.85gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、こ
の溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒド
ロフラン溶液(1M)10mlを加えて、50℃で1時
間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
したのち、減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィで精製することにより、下記の物性を有
する1α−メトキシカルボニルオキシ−24−ジホモコ
レスタ−5,7−ジエン−3β,25−ジオール1.3
1gを得た(収率87%)。 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.61(s,3H),0.96(m,6H),1.1
4(s,3H),1.17(s,3H),3.78
(s,3H),4.00(brm,1H),4.81
(brs,1H),5.2−5.4(brm,3H),
5.6−5.7(brm,1H)
【0092】 実施例30 実施例16において、1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カル
ブアルデヒド21.7mmolの代わりに1α−メトキ
シカルボニルオキシ−3β−ヒドロキシプレグナ−5,
7−ジエン−20−カルブアルデヒド21.7mmol
を用いた以外は同様にして反応および分離精製を行うこ
とにより、(24S)−1α−メトキシカルボニルオキ
シ−24−メチル−23−フェニルスルホニル−25−
(テトラヒドロフラニルオキシ)コレスタ−5,7−ジ
エン−3β,22−ジオール17.6gを得た(収率9
3%)。(24S)−1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)−24−メチル−23−フェニルスルホ
ニル−25−(テトラヒドロフラニルオキシ)コレスタ
−5,7−ジエン−22−オール5.4mmolの代わ
りに(24S)−1α−メトキシカルボニルオキシ−2
4−メチル−23−フェニルスルホニル−25−(テト
ラヒドロフラニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−
3β,22−ジオール5.4mmolを用いた以外は同
様にして反応および分離精製を行うことにより、実施例
16で得られたものと同じ物性値を示す(24R,22
E)−1α−メトキシカルボニルオキシ−25−(テト
ラヒドロフラニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−
トリエン−3β−オールを1.38g得た(収率46
%)。
【0093】 実施例31〜41 実施例4および6〜15におけると同様にして紫外線照
射後に得られた反応混合物をそれぞれ減圧下に濃縮した
のち、それらの残渣をシリカゲルクロマトグラフィに付
することにより、それぞれ下記の物性値を示す1α−ア
ルコキシカルボニルオキシプレビタミン 2 誘導体を得
た。
【0094】(24R,22E)−1α−メトキシカル
ボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5(1
0),6,8,22−テトラエン−3β,25−ジオー
1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.71(s,3H),1.00(d,3H,J=7.
0Hz),1.05(d,3H,J=6.5Hz),
1.13(s,3H),1.17(s,3H),3.7
9(s,3H),4.00(brm,1H),5.20
−5.41(m,3H),5.51(brm,1H),
5.79(d,1H,J=11.9Hz),5.88
(d,1H,J=11.9Hz)
【0095】(24R,22E)−1α−エトキシカル
ボニルオキシ−25−(テトラヒドロフラン−2−イル
オキシ)−9,10−セコエルゴスタ−5(10),
6,8,22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.70(s,3H),0.98(d,3H),1.0
2(d,3H),1.13(s,3H),1.18
(s,3H),3.77(m,2H),4.00−4.
20(m,3H),5.21−5.40(m,4H),
5.50(brm,3H),5.80(d,1H,J=
12.0Hz)5.89(d,1H,J=12.1H
z)
【0096】(24S,22E)−1α−アリルオキシ
カルボニルオキシ−25−(メトキシメトキシ)−9,
10−セコエルゴスタ−5(10),6,8,22−テ
トラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.68(s,3H),0.99(d,3H,J=6.
9Hz),1.04(d,3H,J=6.6Hz),
1.12(s,3H),1.16(s,3H),3.4
0(s,3H),4.05(brm,1H),4.54
−4.63(m,3H),5.07−5.51(m,6
H),5.70−6.29(m,3H)
【0097】(24S,22E)−1α−アリルオキシ
カルボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5(1
0),6,8,22−テトラエン−3β,25−ジオー
1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.70(s,3H),0.98(d,3H,J=6.
9Hz),1.02(d,3H,J=6.5Hz),
1.13(s,3H),1.15(s,3H),4.0
4(brm,1H),4.53−4.62(m,2
H),5.06−5.52(m,6H),5.69−
6.27(m,3H)
【0098】20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル)−1α−エトキシカルボニルオ
キシ−9,10−セコプレグナ−5(10),6,8−
トリエン−3βーオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.70(s,3H),1.01(d,3H),4.0
3ー4.21(m,3H),4.40(m,1H),
5.21ー5.53(m,4H),5.80(d,1
H),5.89(d,1H)
【0099】(22E)−1α−メトキシカルボニルオ
キシ−25−トリエチルシリルオキシ−9,10−セコ
コレスタ−5(10),6,8,22−テトラエン−3
β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.51(q,6H),0.70(s,3H),0.9
0−1.04(m,12H),1.13(s,3H),
1.18(s,3H),3.77(s,3H),4.0
6(brm,1H),5.18−5.41(m,3
H),5.53(brm,1H),5.77(d,1
H),5.88(d,1H)
【0100】(22E)−26−メチル−1α−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)−9,10−セココレスタ−
5(10),6,8,22−テトラエン−3β,25ー
ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.73(s,3H),1.03(d,3H),1.1
5(s,3H),4.05(brm,1H),5.20
ー5.42(m,4H),5.50(brm,1H),
5.80(d,1H,J=11.9Hz),5.89
(d,1H,J=11.9Hz),7.1−7.5
(m,5H)
【0101】(22E)−1α−ベンジルオキシカルボ
ニル−24−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8,
22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.05(s,6H),0.70(s,3H),0.8
8(s,9H),1.02(d,3H),4.03(b
rm,1H),4.38(m,1H),5.19−5.
40(m,5H),5.48(m,1H),5.77
(d,1H),5.87(d,1H),7.25(br
s,5H)
【0102】(24R,22E)−1α−イソブトキシ
カルボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5(1
0),6,8,22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.72(s,3H),0.88−1.14(m,18
H),4.05−4.17(m,3H),5.22−
5.50(m,4H),5.77(d,1H,J=1
1.8Hz),5.87(d,1H,J=11.8H
z)
【0103】1α−メトキシカルボニルオキシ−24−
ホモ−9,10−セココレスタ−5(10),6,8,
22−テトラエン−3β,25−ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.70(s,3H),1.00(d,3H,J=7.
0Hz),1.14(s,3H),3.79(s,3
H),1.67(s,3H),3.79(s,3H),
4.03(brm,1H),5.20−5.40(m,
3H),5.51(brm,1H),5.79(d,1
H,J=12.0Hz),5.89(d,1H,J=1
1.9Hz)
【0104】1α−メトキシカルボニルオキシ−24−
ジホモ−9,10−セココレスタ−5(10),6,
8,22−テトラエン−3β,25−ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.70(s,3H),1.00(d,3H,J=6.
7Hz),1.14(s,3H),1.18(s,3
H),1.67(brm,1H),3.79(s,3
H),4.01(brm,1H),5.21−5.40
(m,3H),5.51(brm,1H),5.80
(d,1H,J=11.9Hz),5.89(d,1
H,J=11.9Hz)
【0105】 実施例42〜52 実施例4および6〜15におけると同様にして加熱還流
して得られた反応混合物をそれぞれ減圧下に濃縮したの
ち、それらの残渣をシリカゲルクロマトグラフィに付す
ることにより、それぞれ下記の物性値を示す1α−アル
コキシカルボニルオキシプレビタミン 2 誘導体を得
た。
【0106】(24R,22E)−1α−メトキシカル
ボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5,7,1
0(19),22−テトラエン−3β,25−ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.54(s,3H),0.99(d,3H,J=7.
0Hz),1.03(d,3H,J=6.8Hz),
1.12(s,3H),1.17(s,3H),3.7
6(s,3H),4.20(brm,1H),5.07
(brs,1H),5.20−5.39(m,4H),
5.94(d,1H,J=11.1Hz),6.38
(d,1H,J=11.3Hz)
【0107】(24R,22E)−1α−エトキシカル
ボニルオキシ−25−(テトラヒドロフラン−2−イル
オキシ)−9,10−セコエルゴスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.98(d,3H),1.0
2(d,3H),1.12(s,3H),1.18
(s,3H),3.77(m,2H),4.18−4.
23(m,3H),4.99(brs,1H),5.2
7−5.40(m,5H),5.97(d,1H,J=
11.1Hz),6.37(d,1H,J=11.1H
z)
【0108】(24S,22E)−1α−アリルオキシ
カルボニルオキシ−25−(メトキシメトキシ)−9,
10−セコエルゴスタ−5,7,10(19),22−
テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.99(d,3H,J=6.
9Hz),1.03(d,3H,J=6.6Hz),
1.12(s,3H),1.15(s,3H),3.4
1(s,3H),4.22(brm,1H),5.08
−5.46(m,6H),5.70−6.30(m,2
H),6.36(d,1H,J=11.0Hz)
【0109】(24S,22E)−1α−アリルオキシ
カルボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5,
7,10(19),22−テトラエン−3β,25−ジ
オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.98(d,3H,J=6.
8Hz),1.03(d,3H,J=6.7Hz),
1.13(s,3H),1.15(s,3H),4.2
0(brm,1H),4.58−4.62(m,2
H),5.01(brs,1H),5.08−5.47
(m,6H),5.68−6.29(m,2H),6.
36(d,1H,J=10.8Hz)
【0110】20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル)−1α−エトキシカルボニルオ
キシ−9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)
−トリエン−3βーオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.96(d,3H),4.1
8−4.23(m,3H),4.41(m,1H),
5.00(brs,1H),5.27−5.37(m,
4H),6.01(d,1H),6.37(d,1H)
【0111】(22E)−1α−メトキシカルボニルオ
キシ−25−トリエチルシリルオキシ−9,10−セコ
コレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−
3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.50−0.55(m,9H),0.90−1.04
(m,12H),1.15(s,3H),1.18
(s,3H),3.77(s,3H),4.21(br
m,1H),5.02(m,1H),5.26−5.3
3(m,4H),6.00(d,1H),6.36
(d,1H),
【0112】(22E)−26−メチル−1α−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)−9,10−セココレスタ−
5,7,10(19),22−テトラエン−3β,25
ージオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.98(d,3H),1.1
7(s,3H),4.22(brm,1H),5.00
(brs,1H),5.25−5.36(m,1H),
6.02(d,1H,J=11.1Hz),6.36
(d,1H,J=11.1Hz),7.1−7.5
(m,5H)
【0113】(22E)−1α−ベンジルオキシカルボ
ニル−24−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.06(s,6H),0.56(s,3H),0.8
8(s,9H),0.96(d,3H),4.22(b
rm,1H),4.39(m,1H),5.00(br
s,1H),5.19−5.40(m,6H),5.4
8(m,1H),6.00(d,1H),6.35
(d,1H),7.27(brs,5H)
【0114】(24R,22E)−1α−イソブトキシ
カルボニルオキシ−9,10−セコエルゴスタ−5,
7,10(19),22−テトラエン−3β−オール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),0.90−1.04(m,9
H),4.08−4.23(m,3H),5.01(b
rs,1H),5.25−5.37(m,4H),6.
00(d,1H,J=11.0Hz),6.37(d,
1H,J=11.0Hz)
【0115】1α−メトキシカルボニルオキシ−24−
ホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−3β,25−ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.55(s,3H),1.01(d,3H,J=6.
5Hz),1.21(s,6H),3.77(s,3
H),4.22(brm,1H),4.99−5.09
(m,2H),5.20−5.41(m,3H),6.
02(d,1H,J=11.2Hz),6.32(d,
1H,J=11.2Hz)
【0116】1α−メトキシカルボニルオキシ−24−
ジホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9),22−テトラエン−3β,25−ジオール 1 −NMRスペクトル(90MHz,CDCl 3 ,TM
S) 0.56(s,3H),1.01(d,3H,J=6.
5Hz),1.22(s,6H),3.78(s,3
H),4.23(brm,1H),5.00−5.10
(m,2H),5.20−5.40(m,3H),6.
01(d,1H,J=11.2Hz),6.32(d,
1H,J=11.2Hz)
【0117】 比較例1 (24R,22E)−1α,3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−
25−オール500mgを油脂酸価・過酸価物価測定用
ジエチルエーテル(和光純薬工業株式会社販売)500
mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じなが
ら氷冷下に400W高圧水銀灯を用いて4分間紫外線を
照射した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた濃縮
液をジイソプロピルエーテル(ナトリウム−ベンゾフェ
ノンケチル存在下に蒸留精製)100mlに溶解し、窒
素雰囲気下に3時間加熱還流した。反応混合物を減圧下
に濃縮し、残渣に1規定水酸化リチウム水溶液を2.5
mlおよびメタノール25mlを加えて室温で3時間撹
拌した。結晶を濾過し、冷メタノールで洗浄した。結晶
を減圧下に乾燥し、(24R,22E)−1α−(メト
キシカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−ト
リエン−3β,25−ジオールを53mg回収した。濾
液と洗液を合わせて、氷冷下に希塩酸で中和し、重曹水
を加えて減圧下に濃縮した。濃縮液を酢酸エチルで抽出
し、抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
した。減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィで精製した。未反応の(24R,22E)−1α,
3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)エルゴスタ−
5,7,22−トリエン−25−オールは回収できず、
ビタミンを含む画分115mgを得た。ビタミンを含む
画分をさらに高速液体クロマトグラフィで精製すること
により、(24R,22E)−9,10−セコエルゴス
タ−5,7,10(19),22−テトラエン−1α,3
β,25−トリオール58.0mgを得た[収率:消費
された(24R,22E)−1α,3β−ビス(メトキ
シカルボニルオキシ)エルゴスタ−5,7,22−トリ
エン−25−オールに対して14.7%]。
【0118】 比較例2 (24R,22E)−1α,25−ビス(アセトキシ)
エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール5
00mgを油脂酸価・過酸価物価測定用ジエチルエーテ
ル(和光純薬工業株式会社販売)500mlに溶解し、
得られた溶液にアルゴンガスを通じながら氷冷下に40
0W高圧水銀灯を用いて4分間紫外線を照射した。反応
混合物を減圧下に濃縮し、得られた濃縮液をジイソプロ
ピルエーテル(ナトリウム−ベンゾフェノンケチル存在
下に蒸留精製)100mlに溶解し、窒素雰囲気下に3
時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣
に1規定水酸化リチウム水溶液を2.5mlおよびメタ
ノール25mlを加えて室温で3時間撹拌した。反応液
を氷冷下に希塩酸で中和し、重曹水を加えて減圧下に濃
縮した。濃縮液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。減圧下に濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、未反
応の(24R,22E)−1α,25−ビス(アセトキ
シ)エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オー
ル65mgおよびビタミンを含む画分240mgを得
た。ビタミンを含む画分をさらに高速液体クロマトグラ
フィで精製することにより、(24R,22E)−9,
10−セコエルゴスタ−5,7,10(19),22−テ
トラエン−1α,3β,25−トリオール9.0mgお
よび(24R,22E)−25−アセトキシ−9,10
−セコエルゴスタ−5,7,10(19),22−テトラ
エン−1α,3β−ジオール65.0mg[(24R,
22E)−9,10−セコエルゴスタ−5,7,10
(19),22−テトラエン−1α,3β,25−トリオ
ール59.2mgに相当]を得た[収率:消費された
(24R,22E)−1α,25−ビス(アセトキシ)
エルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オールに
対して18.8%]。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、前記一般式(I)で示
される1α−ヒドロキシビタミン 2 誘導体の工業的に
有利な製造方法が提供される。本発明の方法Aによれ
ば、前述した従来法に比べて、はるかに効率よく高収率
で一般式(I)で示される1α−ヒドロキシビタミン
2 誘導体を製造することができる。また、本発明の方法
Bによれば、出発原料の化合物(II)が無駄なく再使
用され、きわめて効率よく、高収率で一般式(I)で示
される1α−ヒドロキシビタミン 2 誘導体を製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−13692(JP,A) 国際公開88/7545(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 401/00 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 (式中、R1はアルキル基、アルケニル基、置換もしく
    は未置換のアリール基または置換もしくは未置換のアラ
    ルキル基を表し、A2は一般式(b) 【化2】 で示される基を表し、ここで、R2およびR3は各々低級
    アルキル基もしくはトリフルオロメチル基を表すか、ま
    たはそれらが結合する炭素原子と一緒になって炭素環式
    環を表し、X2およびY2は各々水素原子、フッ素原子、
    メチル基、水酸基または保護された水酸基を表し、nは
    1〜4の整数を表す)で示される1α−アルコキシカル
    ボニルオキシプロビタミンD2誘導体に紫外線を照射す
    ることにより一般式(III) 【化3】 (式中、R1およびA2は前記定義のとおりである)で示
    される1α−アルコキシカルボニルオキシプレビタミン
    2誘導体を生成せしめ、該1α−アルコキシカルボニ
    ルオキシプレビタミンD2誘導体を熱エネルギーにより
    異性化することにより一般式(IV) 【化4】 (式中、R1およびA2は前記定義のとおりである)で示
    される1α−アルコキシカルボニルオキシビタミンD2
    誘導体に変換し、次いで該1α−アルコキシカルボニル
    オキシビタミンD2誘導体から1α位の−OCOR1基お
    よび場合により水酸基の保護基を離脱せしめることによ
    り一般式(I) 【化5】 (式中、A1は一般式(a) 【化6】 で示される基を表し、ここで、X1およびY1は各々水素
    原子、フツ素原子、メチル基、水酸基または保護された
    水酸基を表し、R2、R3およびnは前記定義のとおりで
    ある)で示される1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体
    および未反応の前記一般式(II)で示される1α−アル
    コキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導体を含む
    混合物を生成せしめ、該混合物から該1α−ヒドロキシ
    ビタミンD2誘導体および該1α−アルコキシカルボニ
    ルオキシプロビタミンD2誘導体をそれぞれ分離するこ
    とを特徴とする上記一般式(I)で示される1α−ヒド
    ロキシビタミンD2誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化7】 (式中、R1はアルキル基、アルケニル基、置換もしく
    は未置換のアリール基または置換もしくは未置換のアラ
    ルキル基を表し、A2は一般式(b) 【化8】 で示される基を表し、ここで、R2およびR3は各々低級
    アルキル基もしくはトリフルオロメチル基を表すか、ま
    たはそれらが結合する炭素原子を一緒になって炭素環式
    環を表し、X2およびY2は各々水素原子、フッ素原子、
    メチル基、水酸基または保護された水酸基を表し、nは
    1〜4の整数を表す)で示される1α−アルコキシカル
    ボニルオキシプロビタミンD2誘導体に紫外線を照射す
    ることにより一般式(III) 【化9】 (式中、R1およびA2は前記定義のとおりである)で示
    される1α−アルコキシカルボニルオキシプレビタミン
    2誘導体を生成せしめ、該1α−アルコキシカルボニ
    ルオキシプレビタミンD2誘導体を熱エネルギーにより
    異性化することにより一般式(IV) 【化10】 (式中、R1およびA2は前記定義のとおりである)で示
    される1α−アルコキシカルボニルオキシビタミンD2
    誘導体および未反応の前記一般式(II)で示される1α
    −アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導体
    を含む混合物を生成せしめ、該混合物から一般式(II)
    で示される1α−アルコキシカルボニルオキシプロビタ
    ミンD2誘導体を結晶として分離し、それを循環再使用
    すると共に、残留する粗製の一般式(IV)で示される1
    α−アルコキシカルボニルオキシビタミンD2誘導体か
    ら1α位の−OCOR1基および場合により水酸基の保
    護基を離脱せしめることにより一般式(I) 【化11】 (式中、A1は一般式(a) 【化12】 で示される基を表し、ここで、X1およびY1は各々水素
    原子、フッ素原子、メチル基、水酸基または保護された
    水酸基を表し、R2、R3およびnは前記定義のとおりで
    ある)で示される1α−ヒドロキシビタミンD2誘導体
    および残存する未反応の前記一般式(II)で示される1
    α−アルコキシカルボニルオキシプロビタミンD2誘導
    体を含む混合物を生成せしめ、該混合物から該1α−ヒ
    ドロキシビタミンD2誘導体および該1α−アルコキシ
    カルボニルオキシプロビタミンD2誘導体をそれぞれ分
    離し、一般式(II)で示される1α−アルコキシカルボ
    ニルオキシプロビタミンD2誘導体を循環再使用するこ
    とを特徴とする上記一般式(I)で示される1α−ヒド
    ロキシビタミンD2誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(II) 【化13】 (式中、R1およびA2は請求項1記載の定義のとおりで
    ある)で示される化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(III) 【化14】 (式中、R1およびA2は請求項1記載の定義のとおりで
    ある)で示される化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(IV) 【化15】 (式中、R1およびA2は請求項1記載の定義のとおりで
    ある)で示される化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2262765A4 (en) * 2008-03-12 2013-04-03 Cytochroma Inc 1.25-DIHYDROXYVITAMIN D-2 STABILIZED AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
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