JP2752506B2 - 1α―ヒドロキシタキステロール誘導体の製造方法 - Google Patents
1α―ヒドロキシタキステロール誘導体の製造方法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1α−ヒドロキシタキステロール誘導体の製
造方法に関する。
造方法に関する。
本発明によって提供される1α−ヒドロキシタキステ
ロール誘導体は、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、骨
軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療
に有効であることが知られている1α−ヒドロキシビタ
ミンD3、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3、1α,25−
ジヒドロキシビタミンD2など1α位に水酸基を有するビ
タミンD誘導体の合成中間体として有用である。
ロール誘導体は、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、骨
軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療
に有効であることが知られている1α−ヒドロキシビタ
ミンD3、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3、1α,25−
ジヒドロキシビタミンD2など1α位に水酸基を有するビ
タミンD誘導体の合成中間体として有用である。
[従来の技術] 従来、1α位に水酸基を有するビタミンD誘導体の製
造方法としてコレスタ−5,7−ジエン誘導体(以下、こ
れをプロビタミンと称することがある)に紫外線を照射
し、得られる9,10−セココレスター5(10),6,8−トル
エン誘導体(以下、これをプレビタミンと称することが
ある)を熱エネルギーにより異性化させることによって
1α位に水酸基を有する9,10−セココレスター5,7,10
(19)−トリエン誘導体(以下、これをビタミンと称す
ることがある)へ変換する方法が知られている(特開昭
48−62750号公報、特開昭49−95956号公報、特開昭56−
92267号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−14
7765号公報参照)。この方法において、紫外線照射によ
るプロビタミンからプレビタミンへの変換は、プレビタ
ミンと原料のプロビタミン及び該プレビタミンの異性体
との平衡反応であり、変換率を低く抑えた場合にプレビ
タミンの選択率が高くなることが知られている(特開昭
55−7215号公報参照)。従って、工業的に1α位に水酸
基を有するビタミンD誘導体を製造する際には通常プロ
ビタミンの変換率を低く抑える方法が行われるため、原
料のプロビタミンとプレビタミンまたはビタミンとの分
離が問題となる。
造方法としてコレスタ−5,7−ジエン誘導体(以下、こ
れをプロビタミンと称することがある)に紫外線を照射
し、得られる9,10−セココレスター5(10),6,8−トル
エン誘導体(以下、これをプレビタミンと称することが
ある)を熱エネルギーにより異性化させることによって
1α位に水酸基を有する9,10−セココレスター5,7,10
(19)−トリエン誘導体(以下、これをビタミンと称す
ることがある)へ変換する方法が知られている(特開昭
48−62750号公報、特開昭49−95956号公報、特開昭56−
92267号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−14
7765号公報参照)。この方法において、紫外線照射によ
るプロビタミンからプレビタミンへの変換は、プレビタ
ミンと原料のプロビタミン及び該プレビタミンの異性体
との平衡反応であり、変換率を低く抑えた場合にプレビ
タミンの選択率が高くなることが知られている(特開昭
55−7215号公報参照)。従って、工業的に1α位に水酸
基を有するビタミンD誘導体を製造する際には通常プロ
ビタミンの変換率を低く抑える方法が行われるため、原
料のプロビタミンとプレビタミンまたはビタミンとの分
離が問題となる。
この分離方法としては、硝酸銀を担持したシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフィにより分離する方法
(特開昭48−62750号公報参照)、薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法(特開昭49−95956号公報参
照)、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボニル
基を用いることにより、反応混合物から原料であるプロ
ビタミンを晶析又はリンス程度で分離可能とし、回収し
たプロビタミンを循環再使用する方法(特開昭56−9226
7号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−147765
号公報参照)などが知られている。
を用いたカラムクロマトグラフィにより分離する方法
(特開昭48−62750号公報参照)、薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法(特開昭49−95956号公報参
照)、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボニル
基を用いることにより、反応混合物から原料であるプロ
ビタミンを晶析又はリンス程度で分離可能とし、回収し
たプロビタミンを循環再使用する方法(特開昭56−9226
7号公報、特開昭56−92268号公報及び特開昭56−147765
号公報参照)などが知られている。
また、特定波長の紫外線(紫外レーザー光を含む)を
用いた7−デヒドロコレステロールの光開裂反応が知ら
れているが[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサィエティ(J.Am.Chem.Soc.)、第103巻、6781頁
(1981年)及び第104巻、5780頁(1982年)参照]、1
α位に水酸基を有するビタミンD誘導体の製造に紫外レ
ーザー光を使用した例は知られていない。
用いた7−デヒドロコレステロールの光開裂反応が知ら
れているが[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサィエティ(J.Am.Chem.Soc.)、第103巻、6781頁
(1981年)及び第104巻、5780頁(1982年)参照]、1
α位に水酸基を有するビタミンD誘導体の製造に紫外レ
ーザー光を使用した例は知られていない。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、1α位に水酸基を有するビタミンD誘
導体の製造において、未反応のプロビタミンとプレビタ
ミン又はビタミンとの分離方法はいくつか知られている
が、硝酸銀を担持したシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィにより分離する方法及び薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法はいずれも工業上実用的ではな
い。また、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボ
ニル基を有するプロビタミンを反応混合物から回収し、
再使用する方法においても、実際には生成物であるプレ
ビタミン又はビタミンと原料であるプロビタミン及び他
の副生物との分離は容易ではない。例えば、上記の公報
に記載された実施例によれば、脱保護したのちに得られ
た2.1gの反応混合物より233mgの1α−ヒドロキシビタ
ミンD3が得られているに過ぎず(特開昭56−92267号公
報及び特開昭56−92268号公報参照)、また139mgの反応
混合物から37.4mgの1α−ヒドロキシビタミンD3が得ら
れているに過ぎない(特開昭56−147765号公報参照)。
導体の製造において、未反応のプロビタミンとプレビタ
ミン又はビタミンとの分離方法はいくつか知られている
が、硝酸銀を担持したシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィにより分離する方法及び薄層クロマトグラフ
ィにより分取する方法はいずれも工業上実用的ではな
い。また、水酸基の保護基として低級アルコキシカルボ
ニル基を有するプロビタミンを反応混合物から回収し、
再使用する方法においても、実際には生成物であるプレ
ビタミン又はビタミンと原料であるプロビタミン及び他
の副生物との分離は容易ではない。例えば、上記の公報
に記載された実施例によれば、脱保護したのちに得られ
た2.1gの反応混合物より233mgの1α−ヒドロキシビタ
ミンD3が得られているに過ぎず(特開昭56−92267号公
報及び特開昭56−92268号公報参照)、また139mgの反応
混合物から37.4mgの1α−ヒドロキシビタミンD3が得ら
れているに過ぎない(特開昭56−147765号公報参照)。
一般に、目的とする生成物が反応混合物中の主成分で
はない場合には、該生成物を反応混合物から単離・精製
することは容易ではなく、単離・精製するには煩雑な工
程が必要となる。
はない場合には、該生成物を反応混合物から単離・精製
することは容易ではなく、単離・精製するには煩雑な工
程が必要となる。
しかして、本発明の目的は、1α位に水酸基を有する
ビタミンD誘導体に誘導可能な1α−ヒドロキシタキス
テロール誘導体を選択的かつ収率よくに製造する方法を
提供することにある。
ビタミンD誘導体に誘導可能な1α−ヒドロキシタキス
テロール誘導体を選択的かつ収率よくに製造する方法を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は、一般式(I) (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は水酸基の保護
基を表し、R3及びR4はそれぞれ低級アルキル基を表す
か、又は一緒になってエチレン基を表し、Xは酸素原
子、メチレン基又はビニレン基を表し、Yは水素原子、
メチル基又は式−OR5で示される基を表し、Zは水素原
子又は式−OR6で示される基を表し、R5及びR6はそれぞ
れの水素原子又は水酸基の保護基を表し、nは0〜4の
整数を表す) で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD誘導体[以
下、これを化合物(I)と称する]に波長190〜310nmの
範囲から選ばれる波長を有する紫外レーザー光[以下、
これを紫外レーザー光(A)と称する]を照射すること
を特徴とする一般式(II) (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体[以
下、これを化合物(II)と称する]の製造方法を提供す
ることにより達成される。
基を表し、R3及びR4はそれぞれ低級アルキル基を表す
か、又は一緒になってエチレン基を表し、Xは酸素原
子、メチレン基又はビニレン基を表し、Yは水素原子、
メチル基又は式−OR5で示される基を表し、Zは水素原
子又は式−OR6で示される基を表し、R5及びR6はそれぞ
れの水素原子又は水酸基の保護基を表し、nは0〜4の
整数を表す) で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD誘導体[以
下、これを化合物(I)と称する]に波長190〜310nmの
範囲から選ばれる波長を有する紫外レーザー光[以下、
これを紫外レーザー光(A)と称する]を照射すること
を特徴とする一般式(II) (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体[以
下、これを化合物(II)と称する]の製造方法を提供す
ることにより達成される。
上記の一般式におけるR1、R2、R5及びR6が表す水酸基
の保護基としては、アシル基、アルコキシカルボニル
基、三置換シリル基、置換基を有していてもよいアルコ
キシメチル基などが挙げられるが、水酸基の保護基とし
て機能する限りどのような保護基でもよい。アシル基と
しては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピ
バロイル基などの低級アルカノイル基;ベンゾイル基、
ニトロベンゾイル基、ジニトロベンゾイル基、トリメチ
ルベンゾイル基などのアレノイル基;メトキシアセチル
基、フェノキシアセチル基、クロルアセチル基、ジクロ
ルアセチル基、トリクロルアセチル基、トリフルオロア
セチル基などの置換アセチル基などが挙げられる。アル
コキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボ
ニル基などの低級アルコキシカルボニル基;フェノキシ
カルボニル基、p−メチルフェノキシカルボニル基、p
−ニトロフェノキシカルボニル基、p−クロルフェノキ
シカルボニル基、p−ブロムフェノキシカルボニル基な
どのアレノキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニ
ル基、p−ブロモベンジルオキシカルボニル基、p−ニ
トロベンジルオキシカルボニル基などのアラルコキシカ
ルボニル基;アリルオキシカルボニル基、メタリルオキ
シカルボニル基、ジメチルアリルオキシカルボニル基な
どのアルケニルキシカルボニル基などが挙げられる。三
置換シリル基としては、例えばトリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基;t
ert−ブチルジフェニルシリル基などのアルキルジアリ
ールシリル基などが挙げられる。置換基を有していても
よいアルコキシメチル基としては、例えばメトキシメチ
ル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチ
ル基などのアルコキシメチル基;エトキシエチル基、メ
トキシイソプロピル基、メトキシ−4−テトラヒドロピ
ラニル基などの置換アルコキシメチル基;2−テトラヒド
ロピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基などのオク
サシクロアルカン−2−イル基などが挙げられる。
の保護基としては、アシル基、アルコキシカルボニル
基、三置換シリル基、置換基を有していてもよいアルコ
キシメチル基などが挙げられるが、水酸基の保護基とし
て機能する限りどのような保護基でもよい。アシル基と
しては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピ
バロイル基などの低級アルカノイル基;ベンゾイル基、
ニトロベンゾイル基、ジニトロベンゾイル基、トリメチ
ルベンゾイル基などのアレノイル基;メトキシアセチル
基、フェノキシアセチル基、クロルアセチル基、ジクロ
ルアセチル基、トリクロルアセチル基、トリフルオロア
セチル基などの置換アセチル基などが挙げられる。アル
コキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボ
ニル基などの低級アルコキシカルボニル基;フェノキシ
カルボニル基、p−メチルフェノキシカルボニル基、p
−ニトロフェノキシカルボニル基、p−クロルフェノキ
シカルボニル基、p−ブロムフェノキシカルボニル基な
どのアレノキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニ
ル基、p−ブロモベンジルオキシカルボニル基、p−ニ
トロベンジルオキシカルボニル基などのアラルコキシカ
ルボニル基;アリルオキシカルボニル基、メタリルオキ
シカルボニル基、ジメチルアリルオキシカルボニル基な
どのアルケニルキシカルボニル基などが挙げられる。三
置換シリル基としては、例えばトリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基;t
ert−ブチルジフェニルシリル基などのアルキルジアリ
ールシリル基などが挙げられる。置換基を有していても
よいアルコキシメチル基としては、例えばメトキシメチ
ル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチ
ル基などのアルコキシメチル基;エトキシエチル基、メ
トキシイソプロピル基、メトキシ−4−テトラヒドロピ
ラニル基などの置換アルコキシメチル基;2−テトラヒド
ロピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基などのオク
サシクロアルカン−2−イル基などが挙げられる。
化合物(I)を化合物(II)に変換させるに際して使
用される紫外レーザー光(A)としては、波長220〜295
nmの範囲から選ばれる波長を有するものが好ましい。紫
外レーザー光(A)を発振する紫外レーザーとしては、
例えばアルゴンイオンレーザー、フッ化クリプトンエキ
シマレーザー、フッ化アルゴンエキシマレーザー、塩化
クリプトンエキシマレーザー、塩化キセノンエキシマレ
ーザー、色素レーザー、YAGレーザー、YAGレーザー励起
色素レーザー、エキシマレーザー励起色素レーザー、ル
ビーレーザーなどが使用される。
用される紫外レーザー光(A)としては、波長220〜295
nmの範囲から選ばれる波長を有するものが好ましい。紫
外レーザー光(A)を発振する紫外レーザーとしては、
例えばアルゴンイオンレーザー、フッ化クリプトンエキ
シマレーザー、フッ化アルゴンエキシマレーザー、塩化
クリプトンエキシマレーザー、塩化キセノンエキシマレ
ーザー、色素レーザー、YAGレーザー、YAGレーザー励起
色素レーザー、エキシマレーザー励起色素レーザー、ル
ビーレーザーなどが使用される。
上記の反応は通常溶媒中で行うのが好ましく、溶媒と
しては、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素系溶媒;ブロムベンゼン、クロルベンゼン、四塩化
炭素、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジブロムエタンなど
のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセロソルブなどの
エーテル系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ルなどのアルコール系溶媒などが用いられる。溶媒の使
用量は化合物(I)に対して、通常約50〜500,000倍重
量である。反応は通常約−50℃〜120℃の範囲内の温
度、好ましくは約−10℃〜20℃の範囲内の温度で行われ
る。
しては、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素系溶媒;ブロムベンゼン、クロルベンゼン、四塩化
炭素、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジブロムエタンなど
のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセロソルブなどの
エーテル系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ルなどのアルコール系溶媒などが用いられる。溶媒の使
用量は化合物(I)に対して、通常約50〜500,000倍重
量である。反応は通常約−50℃〜120℃の範囲内の温
度、好ましくは約−10℃〜20℃の範囲内の温度で行われ
る。
このようにして得られた化合物(II)の反応混合物か
らの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製にお
いて用いられる方法と同様にして行われる。例えば、反
応混合物を減圧下に濃縮したのち、残渣を再結晶、クロ
マトグラフィなどにより精製することにより行われる。
化合物(II)を1α位に水酸基を有するビタミンD誘導
体に誘導するためには、化合物(II)の反応混合物から
の単離・精製は必ずしも必要ではなく、化合物(II)を
含む反応混合物をそのまま次の反応に付することもでき
る。
らの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製にお
いて用いられる方法と同様にして行われる。例えば、反
応混合物を減圧下に濃縮したのち、残渣を再結晶、クロ
マトグラフィなどにより精製することにより行われる。
化合物(II)を1α位に水酸基を有するビタミンD誘導
体に誘導するためには、化合物(II)の反応混合物から
の単離・精製は必ずしも必要ではなく、化合物(II)を
含む反応混合物をそのまま次の反応に付することもでき
る。
化合物(II)は、例えばこれに波長280〜400nmの範囲
から選ばれ、かつ紫外レーザー光(A)よりも長い波長
を有する紫外レーザー光[以下、これを紫外レーザー光
(B)と称する]を照射し、得られた生成物を熱エネル
ギーにより異性化させ、さらに必要に応じて水酸基の脱
保護を行うことにより一般式(III) (式中、R3、R4、X及びnは前記定義のとおりであり、
Y1は水素原子、水酸基又はメチル基を表し、Z1は水素原
子又は水酸基を表す) で示される1α−ヒドロキシビタミンD誘導体[以下、
これを化合物(III)と称する]へ変換される。
から選ばれ、かつ紫外レーザー光(A)よりも長い波長
を有する紫外レーザー光[以下、これを紫外レーザー光
(B)と称する]を照射し、得られた生成物を熱エネル
ギーにより異性化させ、さらに必要に応じて水酸基の脱
保護を行うことにより一般式(III) (式中、R3、R4、X及びnは前記定義のとおりであり、
Y1は水素原子、水酸基又はメチル基を表し、Z1は水素原
子又は水酸基を表す) で示される1α−ヒドロキシビタミンD誘導体[以下、
これを化合物(III)と称する]へ変換される。
紫外レーザー光(B)の照射下に行う反応は、溶媒中
で行うのが好ましく、溶媒としては、例えば前述の化合
物(I)を化合物(II)に変換する反応で用いられる溶
媒などが使用される。溶媒の使用量は化合物(II)に対
して通常約50〜500,000倍重量である。反応は通常約−5
0℃〜120℃の範囲内の温度、好ましくは約−10℃〜20℃
の範囲内の温度で行われる。紫外レーザー光(B)とし
ては、波長295〜380nmの範囲から選ばれる波長を有する
ものが好ましい。紫外レーザー光(B)を発振する紫外
レーザーとしては、例えば窒素レーザー、アルゴンイオ
ンレーザー、クリプトンイオンレーザー、ヘリウム−カ
ドミウムレーザー、フッ化キセノンエキシマレーザー、
塩化キセノンエキシマレーザー、色素レーザー、YAGレ
ーザー、YAGレーザー励起色素レーザー、エキシマレー
ザー励起色素レーザー、ルビーレーザーなどが使用され
る。また、この反応はベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ブチロフェノン、9−フルオレノン、キサントンな
どの増感剤の存在下に行うことができる。増感剤の使用
量は化合物(II)1モルに対して約0.05〜50モルの範囲
が好ましい。
で行うのが好ましく、溶媒としては、例えば前述の化合
物(I)を化合物(II)に変換する反応で用いられる溶
媒などが使用される。溶媒の使用量は化合物(II)に対
して通常約50〜500,000倍重量である。反応は通常約−5
0℃〜120℃の範囲内の温度、好ましくは約−10℃〜20℃
の範囲内の温度で行われる。紫外レーザー光(B)とし
ては、波長295〜380nmの範囲から選ばれる波長を有する
ものが好ましい。紫外レーザー光(B)を発振する紫外
レーザーとしては、例えば窒素レーザー、アルゴンイオ
ンレーザー、クリプトンイオンレーザー、ヘリウム−カ
ドミウムレーザー、フッ化キセノンエキシマレーザー、
塩化キセノンエキシマレーザー、色素レーザー、YAGレ
ーザー、YAGレーザー励起色素レーザー、エキシマレー
ザー励起色素レーザー、ルビーレーザーなどが使用され
る。また、この反応はベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ブチロフェノン、9−フルオレノン、キサントンな
どの増感剤の存在下に行うことができる。増感剤の使用
量は化合物(II)1モルに対して約0.05〜50モルの範囲
が好ましい。
熱エネルギーによる異性化反応は、通常約0〜120℃
の範囲内の温度で行われる。この反応は通常溶媒中で行
われ、使用される溶媒としては、前述の化合物(I)を
化合物(II)に変換する反応において用いられる溶媒な
どが挙げられる。
の範囲内の温度で行われる。この反応は通常溶媒中で行
われ、使用される溶媒としては、前述の化合物(I)を
化合物(II)に変換する反応において用いられる溶媒な
どが挙げられる。
これら紫外レーザー光(B)照射下の反応、次いで熱
エネルギーによる異性化反応により得られる化合物は、
通常の有機化合物の単離・精製において用いられる方法
と同様に単離・精製することもできるが、単離・精製す
ることなく次の水酸基の脱保護反応に付することもでき
る。
エネルギーによる異性化反応により得られる化合物は、
通常の有機化合物の単離・精製において用いられる方法
と同様に単離・精製することもできるが、単離・精製す
ることなく次の水酸基の脱保護反応に付することもでき
る。
必要に応じて行われる水酸基の脱保護反応は、通常の
水酸基の脱保護において用いられる方法と同様にして行
われる。
水酸基の脱保護において用いられる方法と同様にして行
われる。
このようにして得られた化合物(III)の反応混合物
からの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製に
おいて用いられている方法と同様にして行われる。例え
ば、反応混合物を氷水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸
エチル、塩化メチレンなどの有機溶媒で抽出し、必要に
応じて希算塩、希硫酸、重曹水、水、食塩水などで洗浄
することにより中性とし、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウムなどの乾燥剤をい用いて脱水したのち、減圧下に
濃縮し、残渣を再結晶、クロマトグラフィなどにより精
製することにより行われる。
からの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製に
おいて用いられている方法と同様にして行われる。例え
ば、反応混合物を氷水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸
エチル、塩化メチレンなどの有機溶媒で抽出し、必要に
応じて希算塩、希硫酸、重曹水、水、食塩水などで洗浄
することにより中性とし、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウムなどの乾燥剤をい用いて脱水したのち、減圧下に
濃縮し、残渣を再結晶、クロマトグラフィなどにより精
製することにより行われる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール67.4mg
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度で
フッ化クリプトンエキシマレーザー(照射パワー1.5W、
繰り返し数70Hz)を用いて波長248nmの紫外レーザー光
を18.75分間照射した。反応混合物を高速液体クロマト
グラフィにより分析したところ、コレスタ−5,7−ジエ
ン−1α,3β−ジオールの変換率は90%、(6E)−9,10
−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β−
ジオールの選択率は61%であった。反応終了後、反応混
合物を減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフ
ィにより精製し、下記の物性値を示す(6E)−9,10−セ
ココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオ
ールを31.9mg得た(収率47%)。
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度で
フッ化クリプトンエキシマレーザー(照射パワー1.5W、
繰り返し数70Hz)を用いて波長248nmの紫外レーザー光
を18.75分間照射した。反応混合物を高速液体クロマト
グラフィにより分析したところ、コレスタ−5,7−ジエ
ン−1α,3β−ジオールの変換率は90%、(6E)−9,10
−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β−
ジオールの選択率は61%であった。反応終了後、反応混
合物を減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフ
ィにより精製し、下記の物性値を示す(6E)−9,10−セ
ココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオ
ールを31.9mg得た(収率47%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):400(M+) 参考例1 実施例1で得られた(6E)−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオール31.9mg及び
9−フルオレノン17.9mgをジエチルエーテル120mlに溶
解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら−2〜
−5℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザ
ー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長35
1nmの紫外レーザー光を7分間照射した。反応終了後、
反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを
加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混
合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を
高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値
を示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β−ジオールを23.0mg得た(収率72%)。このも
のの物性値は文献値と一致した。
(10),6,8−トリエン−1α,3β−ジオール31.9mg及び
9−フルオレノン17.9mgをジエチルエーテル120mlに溶
解し、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら−2〜
−5℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザ
ー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長35
1nmの紫外レーザー光を7分間照射した。反応終了後、
反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを
加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混
合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を
高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値
を示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β−ジオールを23.0mg得た(収率72%)。このも
のの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):400(M+) 参考例2 実施例1と同様にして反応を行うことにより(6E)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β−ジオールを含む反応混合物を得た。反応混合物に9
−フルオレノン30.4mgを加え、アルゴンガスを通じなが
ら−2〜−5℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシ
マレーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用い
て波長351nmの紫外レーザー光を9分間照射した。反応
終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン
100mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流し
た。反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮
し、残渣を高速液体クロマトグラフィで精製し、参考例
1で得られたものと同じ物性値を示す9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール37.1
mgを得た(収率55%)。
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β−ジオールを含む反応混合物を得た。反応混合物に9
−フルオレノン30.4mgを加え、アルゴンガスを通じなが
ら−2〜−5℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシ
マレーザー(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用い
て波長351nmの紫外レーザー光を9分間照射した。反応
終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン
100mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流し
た。反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮
し、残渣を高速液体クロマトグラフィで精製し、参考例
1で得られたものと同じ物性値を示す9,10−セココレス
タ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール37.1
mgを得た(収率55%)。
比較例 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール67.4mg
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスを通じながら5〜10℃の範囲内の温度で、40
0W高圧水銀灯を用い、バイコール(Vycor)フィルタを
通して、3分間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下
に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲
気下に2時間加熱還流した。反応混合物を高速液体クロ
マトグラフィにより分析したところ、コレスタ−5,7−
ジエン−1α,3β−ジオールの変換率は42%、9,10−セ
ココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオ
ールの選択率は39%であった。反応混合物を室温まで放
冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマト
グラフィで精製し、参考例1で得られたものと同じ物性
値を示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン
−1α,3β−ジオールを9.4mg得た(収率14%)。
をジエチルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にア
ルゴンガスを通じながら5〜10℃の範囲内の温度で、40
0W高圧水銀灯を用い、バイコール(Vycor)フィルタを
通して、3分間紫外線を照射した。反応混合物を減圧下
に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲
気下に2時間加熱還流した。反応混合物を高速液体クロ
マトグラフィにより分析したところ、コレスタ−5,7−
ジエン−1α,3β−ジオールの変換率は42%、9,10−セ
ココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3β−ジオ
ールの選択率は39%であった。反応混合物を室温まで放
冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマト
グラフィで精製し、参考例1で得られたものと同じ物性
値を示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン
−1α,3β−ジオールを9.4mg得た(収率14%)。
実施例2 コレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール7
0.1mgをジエチルエーテル−エタノール混合溶液を200ml
(容量比2対1)に溶解し、得られた溶液に−5〜0℃
の範囲内の温度でフッ化クリプトンエキシマレーザー
(照射パワー1.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長248n
mの紫外レーザー光を20.5分間照射した。反応混合物を
高速液体クロマトグラフィにより分析したところ、コレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの変換率
は92%、(6E)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−
トリエン−1α,3β,25−トリオールの選択率は59%で
あった。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す(6E)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−1α,3β,25−トリオールを29.4mg得た
(収率42%)。
0.1mgをジエチルエーテル−エタノール混合溶液を200ml
(容量比2対1)に溶解し、得られた溶液に−5〜0℃
の範囲内の温度でフッ化クリプトンエキシマレーザー
(照射パワー1.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長248n
mの紫外レーザー光を20.5分間照射した。反応混合物を
高速液体クロマトグラフィにより分析したところ、コレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの変換率
は92%、(6E)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−
トリエン−1α,3β,25−トリオールの選択率は59%で
あった。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す(6E)−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−1α,3β,25−トリオールを29.4mg得た
(収率42%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 参考例3 実施例2で得られた(6E)−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−トリオール29.4m
gをジエチルエーテル−エタノール混合溶液120ml(容量
比2対1)に溶解し、得られた溶液に9−フルオレノン
18.2mgを加え、アルゴンガスを通じながら−5〜0℃の
範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射
パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫
外レーザー光を50分間照射した。反応終了後、反応混合
物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、ア
ルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室
温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体
クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す9,
10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3
β,25−トリオールを22.1mg得た(収率75%)。このも
のの物性値は文献値と一致した。
(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−トリオール29.4m
gをジエチルエーテル−エタノール混合溶液120ml(容量
比2対1)に溶解し、得られた溶液に9−フルオレノン
18.2mgを加え、アルゴンガスを通じながら−5〜0℃の
範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射
パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫
外レーザー光を50分間照射した。反応終了後、反応混合
物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、ア
ルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室
温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体
クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す9,
10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1α,3
β,25−トリオールを22.1mg得た(収率75%)。このも
のの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 参考例4 実施例2と同様にして反応を行うことにより(6E)−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25トリオールを含む反応混合物を得た。反応混合物
に9−フルオレノン30.4mgを加え、得られた溶液にアル
ゴンガスを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でフッ
化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.5W、繰り返
し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザー光を85分
間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィ
により精製し、参考例3で得られたものと同じ物性値を
示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1
α,3β,25−トリオールを42.1mg得た(収率61%)。
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25トリオールを含む反応混合物を得た。反応混合物
に9−フルオレノン30.4mgを加え、得られた溶液にアル
ゴンガスを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でフッ
化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.5W、繰り返
し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザー光を85分
間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィ
により精製し、参考例3で得られたものと同じ物性値を
示す9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−1
α,3β,25−トリオールを42.1mg得た(収率61%)。
実施例3 実施例1においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(メトキシ
カルボニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オー
ル85.1mgを用いた以外は同様にして反応及び分離操作を
行うことにより、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β
−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−9,10−セココレ
スタ−5(10),6,8−トリエン−24−オールを37.4mg得
た(収率44%)。
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(メトキシ
カルボニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オー
ル85.1mgを用いた以外は同様にして反応及び分離操作を
行うことにより、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β
−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−9,10−セココレ
スタ−5(10),6,8−トリエン−24−オールを37.4mg得
た(収率44%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):532(M+) 参考例5 実施例3と同様にして反応を行うことにより(6E)−
1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−9,10−
セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−24−オールを
含む反応混合物を得た。反応混合物にベンゾフェノン2
9.1mgを加え、アルゴンガスを通じながら−5〜0℃の
範囲内の温度で窒素レーザー(照射パワー0.1W、繰り返
し数20Hz)を用いて波長337nmの紫外レーザー光を30分
間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣にメタノール5ml及び水酸
化カリウム20mgを加え、アルゴンガス雰囲気下に1時間
加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したのち、反
応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減
圧下に濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィによ
り精製し、下記の物性値を示す9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1α,3β,24−トリオールを32.
6mg得た(収率49%)。このものの物性値は文献値と一
致した。
1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−9,10−
セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−24−オールを
含む反応混合物を得た。反応混合物にベンゾフェノン2
9.1mgを加え、アルゴンガスを通じながら−5〜0℃の
範囲内の温度で窒素レーザー(照射パワー0.1W、繰り返
し数20Hz)を用いて波長337nmの紫外レーザー光を30分
間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣にメタノール5ml及び水酸
化カリウム20mgを加え、アルゴンガス雰囲気下に1時間
加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したのち、反
応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減
圧下に濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィによ
り精製し、下記の物性値を示す9,10−セココレスタ−5,
7,10(19)−トリエン−1α,3β,24−トリオールを32.
6mg得た(収率49%)。このものの物性値は文献値と一
致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):416(M+) 実施例4 実施例1においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ジアセトキシ−
24−メチル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オ
キシコレスタ−5,7,22−トリエン93.4mgを用いた以外は
同様にして反応及び分離操作を行うことにより、下記の
物性値を示す(6E)−1α,3β−ジアセトキシ−24−メ
チル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシ−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8,22−テトラエンを3
8.3mg得た(収率41%)。
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ジアセトキシ−
24−メチル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オ
キシコレスタ−5,7,22−トリエン93.4mgを用いた以外は
同様にして反応及び分離操作を行うことにより、下記の
物性値を示す(6E)−1α,3β−ジアセトキシ−24−メ
チル−25−(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシ−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8,22−テトラエンを3
8.3mg得た(収率41%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):584(M+) 参考例6 実施例4と同様にして反応を行うことにより(6E)−
1α,3β−ジアセトキシ−24−メチル−25−(テトラヒ
ドロフラン−2−イル)オキシ−9,10−セココレスタ−
5(10),6,8,22−テトラエンを含む反応混合物を得
た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加え、アル
ゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度でフ
ッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.5W、繰り
返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザー光を9
分間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール5mlに溶解
し、得られた溶液にp−トルエンスルホン酸ピリジニウ
ム5mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で1時間撹拌し
た。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、食塩水で
洗浄したのち、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃
縮した。残渣をメタノール10ml溶解し、得られた溶液に
炭酸カリウム20mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で4
時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を高速液体クロマトグ
ラフィで精製し、下記の物性値を示す9,10−セココレス
タ−5,9,10(19),22−テトラエン−1α,3β,25−トリ
オール32.9mgを得た(収率48%)。このものの物性値は
文献値と一致した。
1α,3β−ジアセトキシ−24−メチル−25−(テトラヒ
ドロフラン−2−イル)オキシ−9,10−セココレスタ−
5(10),6,8,22−テトラエンを含む反応混合物を得
た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加え、アル
ゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の温度でフ
ッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.5W、繰り
返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザー光を9
分間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰囲気下に
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール5mlに溶解
し、得られた溶液にp−トルエンスルホン酸ピリジニウ
ム5mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で1時間撹拌し
た。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、食塩水で
洗浄したのち、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃
縮した。残渣をメタノール10ml溶解し、得られた溶液に
炭酸カリウム20mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で4
時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を高速液体クロマトグ
ラフィで精製し、下記の物性値を示す9,10−セココレス
タ−5,9,10(19),22−テトラエン−1α,3β,25−トリ
オール32.9mgを得た(収率48%)。このものの物性値は
文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):428(M+) 実施例5 1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1
−プロペニル)プレグナ−5,7−ジエン102.4mgをジエチ
ルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガ
スを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザ
ーの第4高調波(照射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長2
60nm)を25.3分間照射した。反応終了後、反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィによ
り精製し、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β−ビス
(tert−ブチルジチルシリルオキシ)−20−(3−シク
ロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−9,10
−セコプレグナー5(10),6,8−トリエンを43.0mg得た
(収率42%)。
シ)−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1
−プロペニル)プレグナ−5,7−ジエン102.4mgをジエチ
ルエーテル200mlに溶解し、得られた溶液にアルゴンガ
スを通じながら−5〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザ
ーの第4高調波(照射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長2
60nm)を25.3分間照射した。反応終了後、反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィによ
り精製し、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β−ビス
(tert−ブチルジチルシリルオキシ)−20−(3−シク
ロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−9,10
−セコプレグナー5(10),6,8−トリエンを43.0mg得た
(収率42%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):640(M+) 参考例7 実施例5と同様にして反応を行うことにより(6E)−
1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−9,10−セコプレグナー5(10),6,8−トリ
エンを含む反応混合物を得た。反応混合物に9−フルオ
レノン30.4mgを加え、、アルゴンガスを通じながら−5
〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザーの第3高調波(照
射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長355nm)を34分間照射
した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン10
0mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。
反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し
た。残渣をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、得られた
溶液に1規定フッ化テトラブチルアンモニウム−テトラ
ヒドロフラン溶液0.5mlを加え、アルゴン雰囲気下に室
温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を重曹水および食塩水で順次洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残
渣を高速液体クロマトグラフィで精製し、下記の物性値
を示す20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1
−プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)−
トリエン−1α,3β−ジオールを27.0mg得た(収率41
%)。このものの物性値は文献値と一致した。
1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
−20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−9,10−セコプレグナー5(10),6,8−トリ
エンを含む反応混合物を得た。反応混合物に9−フルオ
レノン30.4mgを加え、、アルゴンガスを通じながら−5
〜0℃の範囲内の温度でYAGレーザーの第3高調波(照
射パワー1W、繰り返し数50Hz;波長355nm)を34分間照射
した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン10
0mlを加え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。
反応混合物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し
た。残渣をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、得られた
溶液に1規定フッ化テトラブチルアンモニウム−テトラ
ヒドロフラン溶液0.5mlを加え、アルゴン雰囲気下に室
温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を重曹水および食塩水で順次洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残
渣を高速液体クロマトグラフィで精製し、下記の物性値
を示す20−(3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−1
−プロペニル)−9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)−
トリエン−1α,3β−ジオールを27.0mg得た(収率41
%)。このものの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):264nm 質量スペクトル(m/z):412(M+) 実施例6 実施例1においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−25−トリエチルシリル
オキシ−24−ビスホモコレスタ5,7−ジエン116.2mgを用
いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことによ
り、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β−ビス(テト
ラヒドロフラン−2−イルオキシ)−25−トリエチルシ
リルオキシ−24−ビスホモ−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエンを51.1mg得た(収率44%)。
−ジオール67.4mgの代わりに1α,3β−ビス(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−25−トリエチルシリル
オキシ−24−ビスホモコレスタ5,7−ジエン116.2mgを用
いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことによ
り、下記の物性値を示す(6E)−1α,3β−ビス(テト
ラヒドロフラン−2−イルオキシ)−25−トリエチルシ
リルオキシ−24−ビスホモ−9,10−セココレスタ−5
(10),6,8−トリエンを51.1mg得た(収率44%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):726(M+) 参考例8 実施例6と同様にして反応を行うことにより(6E)−
1α,3β−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−25トリエチルシリルオキシ−24−ビスホモ−9,10
−セココレスタ−5(10),6,8−トリエンを含む反応混
合物を得た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加
え、アルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の
温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.
5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザ
ー光を9分間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰
囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放
冷したのち、減圧下に濃縮した。残渣をテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解し、得られた溶液に1規定フッ化テトラ
ブチルアンモニウム−テトラヒドロフラン溶液0.5mlを
加え、アルゴン雰囲気下に室温で2時間撹拌した。反応
混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を重曹
水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール5mlに溶解
し、得られた溶液にp−トリエンスルホン酸ピリジニウ
ム10mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で3時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す24−ビスホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)トリエン−1α,3β,25−トリオールを34.1mg得
た(収率48%)。このものの物性値は文献値と一致し
た。
1α,3β−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−25トリエチルシリルオキシ−24−ビスホモ−9,10
−セココレスタ−5(10),6,8−トリエンを含む反応混
合物を得た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加
え、アルゴンガスを通じながら−2〜−5℃の範囲内の
温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワー0.
5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レーザ
ー光を9分間照射した。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴン雰
囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放
冷したのち、減圧下に濃縮した。残渣をテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解し、得られた溶液に1規定フッ化テトラ
ブチルアンモニウム−テトラヒドロフラン溶液0.5mlを
加え、アルゴン雰囲気下に室温で2時間撹拌した。反応
混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を重曹
水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール5mlに溶解
し、得られた溶液にp−トリエンスルホン酸ピリジニウ
ム10mgを加え、アルゴン雰囲気下に室温で3時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残
渣を高速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物
性値を示す24−ビスホモ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)トリエン−1α,3β,25−トリオールを34.1mg得
た(収率48%)。このものの物性値は文献値と一致し
た。
紫外吸収スペクトル(λmax):264nm 質量スペクトル(m/z):444(M+) 実施例7 実施例2においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,
25−トリオール70.1mgの代わりに22−オキサコレスタ−
5,7,−ジエン−1α,3β,25−トリオール66.9mgを用い
た以外は同様にして反応及び分離操作を行うことによ
り、下記の物値を示す(6E)−22−オキサ−9,10−セコ
コレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−ト
リオールを25.4mg得た(収率38%)。
25−トリオール70.1mgの代わりに22−オキサコレスタ−
5,7,−ジエン−1α,3β,25−トリオール66.9mgを用い
た以外は同様にして反応及び分離操作を行うことによ
り、下記の物値を示す(6E)−22−オキサ−9,10−セコ
コレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3β,25−ト
リオールを25.4mg得た(収率38%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):418(M+) 参考例9 実施例7と同様にして反応を行うことにより(6E)−
22−オキサ−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリ
エン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合物を得
た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加え、得ら
れた溶液にアルゴンガスを通じながら−5〜0℃の範囲
内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワ
ー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レ
ーザー光を85分間照射した。反応終了後、反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴ
ン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室温ま
で放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロ
マトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す22−オ
キサ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β,25−トリオールを34.9mg得た(収率52%)。
このものの物性値は文献値と一致した。
22−オキサ−9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリ
エン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合物を得
た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加え、得ら
れた溶液にアルゴンガスを通じながら−5〜0℃の範囲
内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー(照射パワ
ー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351nmの紫外レ
ーザー光を85分間照射した。反応終了後、反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加え、アルゴ
ン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合物を室温ま
で放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高速液体クロ
マトグラフィにより精製し、下記の物性値を示す22−オ
キサ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β,25−トリオールを34.9mg得た(収率52%)。
このものの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):262nm 質量スペクトル(m/z):418(M+) 実施例8 実施例2においてコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,
25−トリオール70.1mgの代わりに26,27−ジエチルコレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール75.5mgを
用いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことに
より、下記の物性値を示す(6E)−26,27−ジエチル−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25−トリオールを34.0mg得た(収率45%)。
25−トリオール70.1mgの代わりに26,27−ジエチルコレ
スタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール75.5mgを
用いた以外は同様にして反応及び分離操作を行うことに
より、下記の物性値を示す(6E)−26,27−ジエチル−
9,10−セココレスタ−5(10),6,8−トリエン−1α,3
β,25−トリオールを34.0mg得た(収率45%)。
紫外吸収スペクトル(λmax):280nm 質量スペクトル(m/z):472(M+) 参考例10 実施例8と同様にして反応を行うことにより(6E)−
26,27−ジエチル−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合
物を得た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加
え、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら−5〜0
℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー
(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351n
mの紫外レーザー光を85分間照射した。反応終了後、反
応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加
え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合
物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高
速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を
示す26,27−ジエチル−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9)−トリエン−1α,3β,25−トリオールを43.8mg得た
(収率58%)。このものの物性値は文献値と一致した。
26,27−ジエチル−9,10−セココレスタ−5(10),6,8
−トリエン−1α,3β,25−トリオールを含む反応混合
物を得た。反応混合物に9−フルオレノン30.4mgを加
え、得られた溶液にアルゴンガスを通じながら−5〜0
℃の範囲内の温度でフッ化キセノンエキシマレーザー
(照射パワー0.5W、繰り返し数70Hz)を用いて波長351n
mの紫外レーザー光を85分間照射した。反応終了後、反
応混合物を減圧下に濃縮し、残渣にヘキサン100mlを加
え、アルゴン雰囲気下に2時間加熱還流した。反応混合
物を室温まで放冷したのち、減圧下に濃縮し、残渣を高
速液体クロマトグラフィにより精製し、下記の物性値を
示す26,27−ジエチル−9,10−セココレスタ−5,7,10(1
9)−トリエン−1α,3β,25−トリオールを43.8mg得た
(収率58%)。このものの物性値は文献値と一致した。
紫外吸収スペクトル(λmax):265nm 質量スペクトル(m/z):472(M+) [発明の効果] 本発明によれば、化合物(II)を選択的かつ収率よく
製造することができる。
製造することができる。
本発明により製造される化合物(II)は化合物(II
I)に容易に誘導される。本発明によれば、選択的かつ
収率よく化合物(II)が得られることから、紫外レーザ
ー光(A)の照射後に得られる反応混合物からの化合物
(II)の分離操作が極めて容易となり、また前記反応混
合物をそのまま又は該反応混合物から分離された化合物
(II)を熱エネルギーによる異性化反応、次いで必要に
応じて水酸基の脱保護反応に付する場合には、得られる
反応混合物からの化合物(III)の分離操作が極めて容
易になる。
I)に容易に誘導される。本発明によれば、選択的かつ
収率よく化合物(II)が得られることから、紫外レーザ
ー光(A)の照射後に得られる反応混合物からの化合物
(II)の分離操作が極めて容易となり、また前記反応混
合物をそのまま又は該反応混合物から分離された化合物
(II)を熱エネルギーによる異性化反応、次いで必要に
応じて水酸基の脱保護反応に付する場合には、得られる
反応混合物からの化合物(III)の分離操作が極めて容
易になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 岳彦 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 (72)発明者 森 実紀夫 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 (72)発明者 天野 壮泰 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社内 審査官 藤森 知郎 (56)参考文献 特開 昭55−7215(JP,A) J.Am.Chem.Soc.103 (1981)P.6781〜P.6783 J.Am.Chem.Soc.104 (1982)P.5780〜P.5781
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は水酸基の保護
基を表し、R3及びR4はそれぞれ低級アルキル基を表す
か、又は一緒になってエチレン基を表し、Xは酸素原
子、メチレン基又はビニレン基を表し、Yは水素原子、
メチル基又は式−OR5で示される基を表し、Zは水素原
子又は式−OR6で示される基を表し、R5及びR6はそれぞ
れ水素原子又は水酸基の保護基を表し、nは0〜4の整
数を表す) で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD誘導体に波
長190〜310nmの範囲から選ばれる波長を有する紫外レー
ザー光を照射することを特徴とする一般式 (式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びnはそれぞれ
前記定義のとおりである) で示される1α−ヒドロキシタキステロール誘導体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2199473A JP2752506B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 1α―ヒドロキシタキステロール誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2199473A JP2752506B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 1α―ヒドロキシタキステロール誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0489473A JPH0489473A (ja) | 1992-03-23 |
JP2752506B2 true JP2752506B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=16408386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2199473A Expired - Lifetime JP2752506B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 1α―ヒドロキシタキステロール誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752506B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2147264C (en) * | 1992-10-16 | 2006-05-16 | Tetsuhiro Mikami | Vitamin d derivatives and a process for producing them |
US6103709A (en) * | 1993-12-23 | 2000-08-15 | The Regents Of The University Of California | Therapeutically effective 1α,25-dihydroxyvitamin D3 analogs and methods for treatment of vitamin D diseases |
US6121469A (en) * | 1993-12-23 | 2000-09-19 | The Regents Of The University Of California | Therapeutically effective 1α,25-dihydroxyvitamin D3 analogs |
WO1995027697A1 (fr) * | 1994-04-11 | 1995-10-19 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Derive de la 22-thiavitamine d¿3? |
WO2000001477A1 (fr) | 1998-07-03 | 2000-01-13 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Dispositif a rayonnement uv pour reaction photochimique et elaboration d'un derive de vitamine d avec ce dispositif |
-
1990
- 1990-07-26 JP JP2199473A patent/JP2752506B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
J.Am.Chem.Soc.103(1981)P.6781〜P.6783 |
J.Am.Chem.Soc.104(1982)P.5780〜P.5781 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0489473A (ja) | 1992-03-23 |
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