JP2000079824A - 自動車の燃料タンク支持構造 - Google Patents

自動車の燃料タンク支持構造

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JP2000079824A
JP2000079824A JP11233798A JP23379899A JP2000079824A JP 2000079824 A JP2000079824 A JP 2000079824A JP 11233798 A JP11233798 A JP 11233798A JP 23379899 A JP23379899 A JP 23379899A JP 2000079824 A JP2000079824 A JP 2000079824A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料タンクをフロア下方にレイアウトする場
合において、該燃料タンクの保護性能の向上を図るとと
もに、車体側への組付作業効率を向上させ、また、車体
フロアや燃料タンク自体の強度・剛性をむやみに高める
ことなく、フロア振動の発生を抑制する 【構成】 車体フロア1の下方に配設される燃料タンク
20の支持構造であって、左右のリヤサイドフレーム2
を含む車体フロアの骨格部材がフロア下面側に設けら
れ、リヤサイドフレーム間に掛け渡すように配置されて
左右両側部が上記骨格部材に固定された平面視で枠型形
状のサスペンションクロスメンバ10が車体フロアの下
方に配設され、上記サスペンションクロスメンバの左右
の縦メンバ間に位置してサスペンションクロスメンバに
のみ固定された燃料タンクが、車体フロアの下方に支持
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体フロアの下方に
配設される自動車の燃料タンクの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の燃料タンクの配置構
造として、燃料タンクを、車体フロアの下方、例えば後
席シートが設置されたフロア部分の下方に配設するよう
にしたものは、一般に良く知られている(例えば、実開
昭60−62326号公報あるいは実開昭61−350
32号公報参照)。かかるレイアウトを採用することに
より、燃料タンクの必要容量を確保した上で、トランク
ルームのスペースをより広く確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように燃料タン
クをフロア下方にレイアウトする場合、該燃料タンク
は、通常、例えばボルト及びナット更にはベルト部材な
どにより、車体側のフレーム部材等に対して吊り下げ状
態で取り付けられる。そして、この場合、その取付強度
を確保するとともに、車両が衝突を受けた際における燃
料タンクの保護性能の向上を図ることは重要である。
【0004】また、車体フロアの下方には、上記燃料タ
ンクやサスペンションクロスメンバなどが配置されてお
り、これらを車体側に組み付ける場合、従来では、上記
各部品を順次個別に車体に組み付けるようにしている。
しかしながら、上記各部品の組付作業はいずれも車体下
方から行なわれるので、本来その作業性が悪く、しかも
組立ライン上にて各部品を個別に組み付けて行くので作
業効率が低く、車両組立工程における生産性を向上させ
る上で一つのネックになっていた。
【0005】更に、自動車の燃料タンクでは、車両運行
時の燃料消費や燃料補給に伴なって燃料の残量が変化す
るため、燃料タンクの総重量および燃料タンクの剛性に
も不可避的に変動が生じる。このため、エンジン振動や
走行振動等に起因する車体フロアの振動についても、そ
の固有の振動モードが一定でなく変動が生じることとな
り、走行フィーリングに悪影響を及ぼすフロア振動が生
じ易くなる等の問題があった。かかる問題に対して、車
体フロア自体の強度・剛性や燃料タンク自体の剛性を高
くすることが考えられるが、この場合には、車体重量の
増大や製造コストの上昇を招くという難点があった。
【0006】この発明は、上記諸問題に鑑みてなされた
もので、燃料タンクをフロア下方にレイアウトする場合
において、該燃料タンクの保護性能の向上を図るととも
に、車体側への組付作業効率を向上させることができ、
また、車体フロアや燃料タンク自体の強度・剛性をむや
みに高めることなく、フロア振動の発生を抑制すること
ができる自動車の燃料タンク支持構造を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、本願の第1の発明という。)は、
車体フロアの下方に配設される燃料タンクを車体側に支
持する自動車の燃料タンク支持構造であって、上記車体
フロアの後部下面側において車体幅方向に所定間隔を隔
てて配設され車体前後方向にそれぞれ延びる左右一対の
リヤサイドフレームを含む車体フロアの骨格部材が車体
フロアの下面側に設けられるとともに、上記一対のリヤ
サイドフレーム間に掛け渡すように配置されて左右両側
部がそれぞれ上記リヤサイドフレームを含むリヤサイド
フレーム近傍の上記骨格部材に固定された平面視で枠型
形状のサスペンションクロスメンバが車体フロアの下方
に配設され、上記サスペンションクロスメンバの左右の
側部において車体前後方向にそれぞれ延びる左右の縦メ
ンバ間に位置して上記サスペンションクロスメンバにの
み固定された燃料タンクが、車体フロアの下方において
上記サスペンションクロスメンバを介して車体側に支持
されていることを特徴としたものである。
【0008】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
本願の第2の発明という。)は、上記第1の発明におい
て、上記サスペンションクロスメンバの車体後方側部分
には、車体幅方向に延びる横メンバが設けられており、
上記燃料タンクは、上記横メンバよりも車体前方に配置
されていることを特徴としたものである。
【0009】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
本願の第3の発明という。)は、上記第1または第2の
発明において、上記サスペンションクロスメンバには、
上記燃料タンクの下方位置で上記左右の縦メンバを連結
する連結部材が設けられていることを特徴としたもので
ある。
【0010】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、燃料タンク
は、平面視で枠型形状のサスペンションクロスメンバの
みに固定され、このサスペンションクロスメンバを介し
て車体側に支持されているので、構造部材として高い強
度及び剛性を有するサスペンションクロスメンバに燃料
タンクを取り付けることにより、フロア下方に吊り下げ
状態で支持されていた従来に比べて、上記燃料タンクの
保護性能を向上させることができる。また、車両衝突
時、リヤサイドフレームを含む車体フロアの骨格部材に
衝突荷重が入力された場合、該衝突荷重は、構造部材と
して高い固定強度を有するサスペンションクロスメンバ
の車体側への取付部に作用することがあっても、上記燃
料タンクのサスペンションクロスメンバへの固定部に直
接的に影響を及ぼすことがなく、該タンクの固定部の保
護性能も向上する。更に、車体の衝突部位から燃料タン
クが短くて衝撃吸収量が少なくなる車体側方からの衝突
においても、燃料タンクがサスペンションクロスメンバ
の縦メンバ間に位置していることにより、衝突荷重が高
強度のサスペンションクロスメンバで受け持たれること
となり、燃料タンクヘの衝突エネルギの伝達が大幅に抑
制され、燃料タンクの保護性能を高めることができる。
また更に、サスペンションクロスメンバを平面視で枠型
形状としたことにより、サスペンションクロスメンバの
捩り剛性を高めることができ、例えば、車両衝突時、衝
突エネルギによって車体やサスペンションクロスメンバ
が捩られることによる燃料タンクヘの悪影響も抑制で
き、燃料タンクの安全性を向上させることができる。ま
た、上記燃料タンクを平面視で枠型形状のサスペンショ
ンクロスメンバのみに固定した後に、該サスペンション
クロスメンバを車体側に組み付けることで、燃料タンク
とサスペンションクロスメンバとを同時に車体に組み付
けることができ、これらを車体組立ラインにて順次組み
付けていた場合に比べて、組付作業性を高めることがで
きる。更に、上記燃料タンクを平面視で枠型形状をなし
構造的に強度および剛性が高いサスペンションクロスメ
ンバにのみ固定し、該サスペンションクロスメンバを車
体フロアの骨格部材に取り付けて燃料タンクを車体側に
支持させるようにしたことにより、車体フロア自体の強
度・剛性や燃料タンク自体の剛性をむやみに高くするこ
となく、フロア振動を抑制することができる。
【0011】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、燃料タンクは、サスペンションクロスメンバ
の車体後方側部分に設けられた車体幅方向に延びる横メ
ンバよりも車体前方に配置されているので、車両が後方
からの衝突を受けた際における燃料タンクに対する保護
機能をより高めることができる。
【0012】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には上記第1または第2の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。特に、サスペンションクロスメンバには、
燃料タンクの下方位置で左右の縦メンバを連結する連結
部材が設けられているので、上記サスペンションクロス
メンバの車体幅方向における強度・剛性を燃料タンクの
下方位置でより高めることができ、例えば車体側方から
の衝突時における燃料タンク保護機能を一層高めること
ができるなど、安全性をより向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本実施例に係る自動車の
車体後部におけるフロア下面側の平面説明図であるが、
この図に示すように、上記自動車の車体後部には、左右
両側部において前後方向に延びる一対のリヤサイドフレ
ーム2間に、エンジン(不図示)の駆動力を後輪側に伝え
るプロペラシャフト3が車体前後方向に延設され、該プ
ロペラシャフト3の後端側は、左右の後輪車軸6に連結
されたディファレンシャル装置4に接続されており、該
ディファレンシャル装置4は、リヤサスペンション装置
(不図示)を支持するサスペンションクロスメンバ10に
取り付けられている。
【0014】該サスペンションクロスメンバ10は、図
3に示すように、上下に組み合わされる2つのフレーム
体11,12で構成されており、上側のフレーム体11
(サスクロスアッパ)は、上方に湾曲した左右一対の湾曲
フレーム13と、該湾曲フレーム13の後端どうしを連
結して車幅方向に延びる上下の連結メンバ14とで形成
されている。また、下側のフレーム体12(サスクロス
ロア)は、左右一対の前後フレーム16と、該前後フレ
ーム16の前端どうしを連結する前端フレーム17とで
略枠状に形成されたベースフレーム15と、該ベースフ
レーム15内の後部において上記前後フレーム16,1
6間に掛け渡して設けられた2本の平行なデフ固定メン
バ18とで構成されている。本実施例では、上記湾曲フ
レーム13,前後フレーム16が本願請求項に記載した
サスペンションクロスメンバの「縦メンバ」に相当し、
また、連結メンバ14及びデフ固定メンバ18が本願請
求項に記載したサスペンションクロスメンバの「横メン
バ」及び「連結部材」にそれぞれ相当している。
【0015】そして、サスクロスアッパ11の湾曲フレ
ーム13,13の後端部をサスクロスロア12の前後フ
レーム16,16の後端部に、また、上記湾曲フレーム
13,13の前端部を上記前後フレーム16,16の途中
部に、それぞれ溶接接合あるいは締結固定することによ
り、アッパ及びロアのフレーム体11及び12を一体化
して、平面視で枠型形状をなし構造的に強度および剛性
が高いサスペンションクロスメンバ10が形成されるよ
うになっている。尚、上記サスクロスロア12のベース
フレーム15の例えば前端及び後端における左右両端部
には、サスクロスロア12を(つまりサスペンションク
ロスメンバ10を)車体側に取り付けるための取付部1
9(ボルト挿通穴)がそれぞれ設けられている。
【0016】また、図2に示すように、上記自動車の車
体後部には、フロアパネル1の後部を若干立ち上げて形
成した段部1aが設けられており、この段部1aの下面に
は左右のリヤサイドフレーム2の途中部どうしを連結す
る補強用の中間クロスメンバ8が配設されている。そし
て、上記段部1aの上方には後席シート9が配置される
一方、段部1aの下方には、上記ディファレンシャル装
置4にプロペラシャフト3を連結して構成される差動ユ
ニット5のほか、この差動ユニット5を跨ぐようにして
燃料タンク20が配設されている。尚、上記フロアパネ
ル1の車幅方向の略中央には、前後方向に延びるトンネ
ル部1bが形成されており、プロペラシャフト3はこの
トンネル部1b内を挿通している。
【0017】上記燃料タンク20は所謂鞍型状のもの
で、例えば図4に示すように、その底面側には、差動ユ
ニット5の上部外形形状、つまりプロペラシャフト3及
びディファレンシャル装置4の上部の外形形状に対応し
た前後方向に延びる凹部20aが形成され、この凹部2
0a内に上記差動ユニット5の上部を収納し得るように
なっている。尚、上記燃料タンク20の下部外周には、
該タンク20を取り付けるために、ボルト挿通穴21a
を有する複数の取付金具21が設けられ、また、上記燃
料タンク20の後端部には、車体側部に延びるフィラー
パイプ22が接続されている。燃料タンク20を上記の
ような鞍型状に形成することにより、該燃料タンク20
を、上記差動ユニット5を跨いでその両側に広がるよう
にレイアウトすることが可能になり、燃料タンク20が
差動ユニット5の上方に配置され上下方向のスペースが
制限される場合でも、該燃料タンク20の容量を十分に
確保することができる。
【0018】次に、上記燃料タンク20を車体フロア1
の下方に組み付ける組付手順について、図5を参照しな
がら説明する。まず、差動ユニット5をサスクロスロア
12の上側に配置して、ディファレンシャル装置4をデ
フ固定メンバ18,18に対して締結固定する。尚、こ
のディファレンシャル装置4をサスクロスロア12に固
定した後に、プロペラシャフト3を上記ディファレンシ
ャル装置4に連結しても良い。次に、上記差動ユニット
5を跨ぐようにして上方から燃料タンク20を配置し、
取付金具21,…,21を介して、該燃料タンク20を上
記サスクロスロア12に締結固定する。
【0019】このとき、燃料タンク20は、サスペンシ
ョンクロスメンバ10の左右側部において車体前後方向
に延びる左右の前後フレーム16間および湾曲フレーム
13間に位置させられ、且つ、サスペンションクロスメ
ンバ10の車体後方側部分で車体幅方向に延びる上下の
連結メンバ14よりも車体前方に位置させられた状態で
サスペンションクロスメンバ10に固定される。また、
このとき、燃料タンク20の下方には、上記左右の前後
フレーム16を連結するデフ固定メンバ18が位置して
いる。
【0020】その後、サスクロスアッパ11を上記サス
クロスロア12に組み合わせて両者を接合し、サスペン
ションクロスメンバ10を形成する。この結果、サスペ
ンションクロスメンバ10に差動ユニット5及び燃料タ
ンク20が組み付けられたサブアセッンブリが構成され
る。尚、アッパ及びロアのサスクロス11及び12を接
合してサスペンションクロスメンバ10を形成した後
に、上記差動ユニット5及び燃料タンク20を順次組み
付けてサブアセッンブリを構成することも可能である。
【0021】そして、上記サブアセッンブリを車体後部
の下方に配置し、サスクロスロア12の前側の取付部1
9,19を中間クロスメンバ8の左右両端部に、また後
側の取付部19,19を、左右のリヤサイドフレーム2
の後部下面側に設けられたマウント部2a,2aに位置さ
せた上で、サスクロスロア12を介して上記サブアセッ
ンブリを車体側に締結固定するようになっている。従っ
て、燃料タンク20は、サスペンションクロスメンバ1
0のみに固定された状態で、該サスペンションクロスメ
ンバ10を介して車体フロア1の下方に支持されること
になる。尚、このサブアセッンブリを車体側に組み付け
る場合、例えば、位置決め機構や上下リフタ機構あるい
はネジ締め機構等を備えた組立装置を用いることによ
り、上記アッセンブリを自動搭載することも可能であ
る。
【0022】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、燃料タンク20は、平面視で枠型形状のサスペンシ
ョンクロスメンバ10のみに固定され、このサスペンシ
ョンクロスメンバ10を介して車体側に支持されている
ので、構造部材として高い強度及び剛性を有するサスペ
ンションクロスメンバ10に燃料タンク20を取り付け
ることにより、フロア下方に吊り下げ状態で支持されて
いた従来に比べて、上記燃料タンク20の保護性能を向
上させることができる。特に、本実施例では、より好ま
しくは、上記サスペンションクロスメンバ10は、サス
クロスアッパ11とサスクロスロア12とを組み合わせ
て特に剛性が高いフレーム状に形成されており、上記燃
料タンク20は、このフレーム体(サスペンションクロ
スメンバ10)で囲まれるように配置されているので、
車両衝突時には、上記サスペンションクロスメンバ10
によって保護され、その衝突荷重の影響が軽減される。
【0023】また、車両衝突時、リヤサイドフレーム2
を含む車体フロア1の骨格部材に衝突荷重が入力された
場合、該衝突荷重は、構造部材として高い固定強度を有
するサスペンションクロスメンバ10の車体側への取付
部19,…,19に作用することがあっても、上記燃料タ
ンク20のサスペンションクロスメンバ10への固定部
21,…,21に直接的に影響を及ぼすことがなく、該タ
ンク20の固定部の保護性能も向上する。更に、車体の
衝突部位から燃料タンク20への距離が短くて衝撃吸収
量が少なくなる車体側方からの衝突においても、燃料タ
ンク20がサスペンションクロスメンバ10の縦メンバ
(湾曲フレーム13,前後フレーム16)間に位置して
いることにより、衝突荷重が高強度のサスペンションク
ロスメンバ10で受け持たれることとなり、燃料タンク
20ヘの衝突エネルギの伝達が大幅に抑制され、燃料タ
ンク20の保護性能を高めることができる。また更に、
サスペンションクロスメンバ20を平面視で枠型形状と
したことにより、サスペンションクロスメンバ20の捩
り剛性を高めることができ、例えば、車両衝突時、衝突
エネルギによって車体やサスペンションクロスメンバ1
0が捩られることによる燃料タンク20ヘの悪影響も抑
制でき、燃料タンク20の安全性を向上させることがで
きる。
【0024】また、上記燃料タンク20を平面視で枠型
形状のサスペンションクロスメンバ10のみに固定した
後に、該サスペンションクロスメンバ10を車体側に組
み付けることで、燃料タンク20とサスペンションクロ
スメンバ10とを同時に車体に組み付けることができ、
これらを車体組立ラインにて順次組み付けていた場合に
比べて、組付作業性を高めることができる。特に、本実
施例では、上記燃料タンク20を車体側に組み付けるに
際して、より好ましくは、上記差動ユニット5と燃料タ
ンク20とをサスペンションクロスメンバ10に組み付
けて予めサブアセッンブリを形成し、このサブアセッン
ブリを車体側に組み付けるようにしたので、車両組立ラ
インにて上記各部品を順次個別に組み付けていた従来に
比べて、組立ラインでの組付作業効率を大幅に向上さ
せ、車両組立工程における生産性の向上に寄与すること
ができるのである。
【0025】更に、上記燃料タンク20を平面視で枠型
形状をなし構造的に強度および剛性が高いサスペンショ
ンクロスメンバ10にのみ固定し、該サスペンションク
ロスメンバ10を車体フロア1の骨格部材に取り付けて
燃料タンク20を車体側に支持させるようにしたことに
より、車体フロア1自体の強度・剛性や燃料タンク20
自体の剛性をむやみに高くすることなく、フロア振動を
抑制することができるのである。
【0026】また更に、燃料タンク20は、サスペンシ
ョンクロスメンバ10の車体後方側部分に設けられた車
体幅方向に延びる横メンバ(連結メンバ14)よりも車
体前方に配置されているので、車両が後方からの衝突を
受けた際における燃料タンク20に対する保護機能をよ
り高めることができる。また更に、サスペンションクロ
スメンバ10には、燃料タンク20の下方位置で左右の
縦メンバ(前後フレーム16)を連結する連結部材(デ
フ固定メンバ18)が設けられているので、上記サスペ
ンションクロスメンバ10の車体幅方向における強度・
剛性を燃料タンク20の下方位置でより高めることがで
き、例えば車体側方からの衝突時における燃料タンク2
0の保護機能を一層高めることができるなど、安全性を
より向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動車の車体後部にお
けるフロア下面側の平面説明図である。
【図2】 上記自動車の車体後部の側面説明図である。
【図3】 上記自動車のサスペンションクロスメンバの
斜視図である。
【図4】 上記自動車の燃料タンクの斜視図である。
【図5】 上記燃料タンクの組付方法を示す側面説明図
である。
【符号の説明】
1…フロアパネル 2…リヤサイドフレーム 10…サスペンションクロスメンバ 11…サスクロスアッパ 12…サスクロスロア 13…湾曲フレーム 14…連結メンバ 16…前後フレーム 18…デフ固定メンバ 20…燃料タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロアの下方に配設される燃料タン
    クを車体側に支持する自動車の燃料タンク支持構造であ
    って、 上記車体フロアの後部下面側において車体幅方向に所定
    間隔を隔てて配設され車体前後方向にそれぞれ延びる左
    右一対のリヤサイドフレームを含む車体フロアの骨格部
    材が車体フロアの下面側に設けられるとともに、 上記一対のリヤサイドフレーム間に掛け渡すように配置
    され、左右両側部がそれぞれ上記リヤサイドフレームを
    含むリヤサイドフレーム近傍の上記骨格部材に固定され
    た平面視で枠型形状のサスペンションクロスメンバが車
    体フロアの下方に配設され、 上記サスペンションクロスメンバの左右の側部において
    車体前後方向にそれぞれ延びる左右の縦メンバ間に位置
    し、上記サスペンションクロスメンバにのみ固定された
    燃料タンクが、車体フロアの下方において上記サスペン
    ションクロスメンバを介して車体側に支持されているこ
    とを特徴とする自動車の燃料タンク支持構造。
  2. 【請求項2】 上記サスペンションクロスメンバの車体
    後方側部分には、車体幅方向に延びる横メンバが設けら
    れており、上記燃料タンクは、上記横メンバよりも車体
    前方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車の燃料タンク支持構造。
  3. 【請求項3】 上記サスペンションクロスメンバには、
    上記燃料タンクの下方位置で上記左右の縦メンバを連結
    する連結部材が設けられていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の自動車の燃料タンク支持構
    造。
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