JP2000078332A - ネガ・ポジ判別装置 - Google Patents
ネガ・ポジ判別装置Info
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- JP2000078332A JP2000078332A JP10243853A JP24385398A JP2000078332A JP 2000078332 A JP2000078332 A JP 2000078332A JP 10243853 A JP10243853 A JP 10243853A JP 24385398 A JP24385398 A JP 24385398A JP 2000078332 A JP2000078332 A JP 2000078332A
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- JP
- Japan
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- film
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- negative
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像読取装置に装着されたフィルムがネガフ
ィルムとポジフィルムのいずれであるかを常に正確に判
別する。 【解決手段】 フィルムに記録されたカラー画像のR、
G、Bの各色成分に対応した画像データをラインセンサ
によって検出する。画像データを構成する画素値の出現
頻度を示すヒストグラムHR1、HG1、HB1、HR
2、HG2、HB2を各色成分毎に作成する。Gのヒス
トグラムの最大有効値GD2、あるいはBのヒストグラ
ムの最大有効値BD2が相対的に大きいとき、フィルム
はポジフィルムであると判別する。
ィルムとポジフィルムのいずれであるかを常に正確に判
別する。 【解決手段】 フィルムに記録されたカラー画像のR、
G、Bの各色成分に対応した画像データをラインセンサ
によって検出する。画像データを構成する画素値の出現
頻度を示すヒストグラムHR1、HG1、HB1、HR
2、HG2、HB2を各色成分毎に作成する。Gのヒス
トグラムの最大有効値GD2、あるいはBのヒストグラ
ムの最大有効値BD2が相対的に大きいとき、フィルム
はポジフィルムであると判別する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフィルムス
キャナに搭載され、カラー画像が記録されたフィルムが
ネガフィルムであるかポジフィルムであるかを判別する
装置に関する。
キャナに搭載され、カラー画像が記録されたフィルムが
ネガフィルムであるかポジフィルムであるかを判別する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(2行目「自然なもの」を「自然」に変
えた)フィルムに記録されたカラー画像を読み取ってデ
ィスプレイ装置の画面上に表示するとき、表示されたカ
ラー画像の色合いが自然になるようにするため、フィル
ムスキャナでは色補正等の画像処理が行なわれる。この
画像処理における処理内容はフィルムがネガフィルムで
あるかポジフィルムであるかによって異なる。そこで従
来、装着されているフィルムがネガフィルムであるかポ
ジフィルムであるかを自動的に判別することができるフ
ィルムスキャナが知られている。これは例えば、フィル
ムのコマ間の領域すなわち画像が記録されていない領域
の情報をラインセンサによって読み取り、この領域の透
過率を検出することによってフィルムの種類を判別し、
あるいはフィルムがスライドマウントに装着されていれ
ば一義的にポジフィルムであると判別するように構成さ
れている。
えた)フィルムに記録されたカラー画像を読み取ってデ
ィスプレイ装置の画面上に表示するとき、表示されたカ
ラー画像の色合いが自然になるようにするため、フィル
ムスキャナでは色補正等の画像処理が行なわれる。この
画像処理における処理内容はフィルムがネガフィルムで
あるかポジフィルムであるかによって異なる。そこで従
来、装着されているフィルムがネガフィルムであるかポ
ジフィルムであるかを自動的に判別することができるフ
ィルムスキャナが知られている。これは例えば、フィル
ムのコマ間の領域すなわち画像が記録されていない領域
の情報をラインセンサによって読み取り、この領域の透
過率を検出することによってフィルムの種類を判別し、
あるいはフィルムがスライドマウントに装着されていれ
ば一義的にポジフィルムであると判別するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コマ間の領域
の透過率のみを検出することによって判別を行なっても
フィルムホルダに対してフィルムを所定の位置にセット
していない場合等、その判定結果は常に正しいわけでは
なく、フィルムによっては誤認識することもある。また
スライドマウントに装着されるフィルムをポジフィルム
であると見做す構成によると、ネガフィルムが装着され
た場合には利用できない。
の透過率のみを検出することによって判別を行なっても
フィルムホルダに対してフィルムを所定の位置にセット
していない場合等、その判定結果は常に正しいわけでは
なく、フィルムによっては誤認識することもある。また
スライドマウントに装着されるフィルムをポジフィルム
であると見做す構成によると、ネガフィルムが装着され
た場合には利用できない。
【0004】本発明は、例えばフィルムスキャナ(画像
読取装置)に装着されたフィルムがネガフィルムとポジ
フィルムのいずれであるかを常に正確に判別することが
できるネガ・ポジ判別装置を得ることを目的としてい
る。
読取装置)に装着されたフィルムがネガフィルムとポジ
フィルムのいずれであるかを常に正確に判別することが
できるネガ・ポジ判別装置を得ることを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るネガ・ポジ
判別装置は、フィルムから導かれた光によって露光する
ことによりフィルムに記録されたカラー画像を検出し、
このカラー画像の各色成分に対応した画像データをそれ
ぞれ出力する光学センサと、出力が飽和しないような露
光時間を用いて光学センサを露光して得られた画像デー
タに基づいて、各色成分毎に透過率を求め、これらの透
過率に基づいてフィルムがネガフィルムであるかポジフ
ィルムであるかを判別する判別手段とを備えたことを特
徴としている。
判別装置は、フィルムから導かれた光によって露光する
ことによりフィルムに記録されたカラー画像を検出し、
このカラー画像の各色成分に対応した画像データをそれ
ぞれ出力する光学センサと、出力が飽和しないような露
光時間を用いて光学センサを露光して得られた画像デー
タに基づいて、各色成分毎に透過率を求め、これらの透
過率に基づいてフィルムがネガフィルムであるかポジフ
ィルムであるかを判別する判別手段とを備えたことを特
徴としている。
【0006】好ましくは判別手段は、画像データを構成
する画素値の出現頻度を示すヒストグラムを各色成分毎
に作成するヒストグラム作成手段と、ヒストグラムの最
大有効値を各色成分毎に求める最大有効値検出手段とを
備え、前記各色成分毎の最大有効値の大きさに基づい
て、前記フィルムがネガフィルムであるかポジフィルム
であるかを判別する。
する画素値の出現頻度を示すヒストグラムを各色成分毎
に作成するヒストグラム作成手段と、ヒストグラムの最
大有効値を各色成分毎に求める最大有効値検出手段とを
備え、前記各色成分毎の最大有効値の大きさに基づい
て、前記フィルムがネガフィルムであるかポジフィルム
であるかを判別する。
【0007】各色成分は例えばレッド、グリーンおよび
ブルーを含み、前記ヒストグラム作成手段がレッド、グ
リーンおよびブルーの画像データに関してヒストグラム
をそれぞれ作成する。
ブルーを含み、前記ヒストグラム作成手段がレッド、グ
リーンおよびブルーの画像データに関してヒストグラム
をそれぞれ作成する。
【0008】判別手段は、例えば、グリーンのヒストグ
ラムの最大有効値が相対的に大きいとき、フィルムがポ
ジフィルムであると判別する。また判別手段は、レッド
のヒストグラムの最大有効値に対するブルーのヒストグ
ラムの最大有効値の比が相対的に大きいとき、フィルム
がネガフィルムであると判別してもよい。さらに判別手
段は、グリーンのヒストグラムの最大有効値(GD)
と、ブルーのヒストグラムの最大有効値(BD)に対す
るレッドのヒストグラムの最大有効値(RD)の比(B
D/RD)との積(GD×BD/RD)が第1の基準値
より大きいとき、フィルムがポジフィルムであると判別
してもよい。また判別手段は例えば、ブルーのヒストグ
ラムの最大有効値が相対的に大きいとき、フィルムがポ
ジフィルムであると判別する。判別手段は、相対的に長
い第2の露光時間を用いて得られたブルーのヒストグラ
ムの最大有効値が第2の基準値より大きいか、または相
対的に長い第3の露光時間を用いて得られたグリーンの
ヒストグラムの最大有効値が第3の基準値より大きいと
き、フィルムがポジフィルムであると判別してもよい。
ラムの最大有効値が相対的に大きいとき、フィルムがポ
ジフィルムであると判別する。また判別手段は、レッド
のヒストグラムの最大有効値に対するブルーのヒストグ
ラムの最大有効値の比が相対的に大きいとき、フィルム
がネガフィルムであると判別してもよい。さらに判別手
段は、グリーンのヒストグラムの最大有効値(GD)
と、ブルーのヒストグラムの最大有効値(BD)に対す
るレッドのヒストグラムの最大有効値(RD)の比(B
D/RD)との積(GD×BD/RD)が第1の基準値
より大きいとき、フィルムがポジフィルムであると判別
してもよい。また判別手段は例えば、ブルーのヒストグ
ラムの最大有効値が相対的に大きいとき、フィルムがポ
ジフィルムであると判別する。判別手段は、相対的に長
い第2の露光時間を用いて得られたブルーのヒストグラ
ムの最大有効値が第2の基準値より大きいか、または相
対的に長い第3の露光時間を用いて得られたグリーンの
ヒストグラムの最大有効値が第3の基準値より大きいと
き、フィルムがポジフィルムであると判別してもよい。
【0009】好ましくは判別手段は、フィルムを装着し
ない状態において前記光学センサから所定の大きさの出
力が得られるような露光時間を用いて透過率を求める。
ない状態において前記光学センサから所定の大きさの出
力が得られるような露光時間を用いて透過率を求める。
【0010】ネガ・ポジ判別装置は、判別手段による判
別動作を解除する判別動作解除手段を備えてもよい。こ
の場合、判別動作解除手段はフィルムがポジフィルムで
あると見做してもよい。
別動作を解除する判別動作解除手段を備えてもよい。こ
の場合、判別動作解除手段はフィルムがポジフィルムで
あると見做してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態であるネ
ガ・ポジ判別装置を備えた画像読取装置を示すブロック
図である。
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態であるネ
ガ・ポジ判別装置を備えた画像読取装置を示すブロック
図である。
【0012】この画像読取装置において用いられる被読
取原稿Mは透過原稿であり、このフィルムにはカラー画
像が記録されている。フィルムMは原稿移送機構10に
よって矢印A方向に間欠的に移送される。フィルムMの
通過経路の上方には光源20とシリンドリカルレンズ2
3が配設され、また下方には結像レンズ31とラインセ
ンサ30が設けられている。光源20の点灯と消灯は光
源駆動回路41によって、またラインセンサ30による
画像の検出動作はラインセンサ駆動回路42によって制
御される。原稿移送機構10、光源駆動回路41および
ラインセンサ駆動回路42はシステムコントロール回路
40から出力される指令信号に従って動作する。
取原稿Mは透過原稿であり、このフィルムにはカラー画
像が記録されている。フィルムMは原稿移送機構10に
よって矢印A方向に間欠的に移送される。フィルムMの
通過経路の上方には光源20とシリンドリカルレンズ2
3が配設され、また下方には結像レンズ31とラインセ
ンサ30が設けられている。光源20の点灯と消灯は光
源駆動回路41によって、またラインセンサ30による
画像の検出動作はラインセンサ駆動回路42によって制
御される。原稿移送機構10、光源駆動回路41および
ラインセンサ駆動回路42はシステムコントロール回路
40から出力される指令信号に従って動作する。
【0013】ラインセンサ30から読み出された画像デ
ータはアンプ43により増幅され、A/D変換器44に
よってデジタル信号に変換される。デジタルの画像デー
タは、画像処理回路45においてシェーディング補正を
施された後、メモリ46に一旦格納される。この画像デ
ータはメモリ46から読み出され、色補正、ガンマ補正
等の所定の演算処理を施される。そして画像データは、
インターフェース回路47において所定のフォーマット
に従った信号に変換され、入出力端子48を介して、こ
の画像読取装置の外部に設けられたコンピュータ60に
出力される。画像処理回路45とインターフェース回路
47は、システムコントロール回路40により制御され
る。
ータはアンプ43により増幅され、A/D変換器44に
よってデジタル信号に変換される。デジタルの画像デー
タは、画像処理回路45においてシェーディング補正を
施された後、メモリ46に一旦格納される。この画像デ
ータはメモリ46から読み出され、色補正、ガンマ補正
等の所定の演算処理を施される。そして画像データは、
インターフェース回路47において所定のフォーマット
に従った信号に変換され、入出力端子48を介して、こ
の画像読取装置の外部に設けられたコンピュータ60に
出力される。画像処理回路45とインターフェース回路
47は、システムコントロール回路40により制御され
る。
【0014】本実施形態において、画像読取装置の全て
の動作はコンピュータ60によって制御されるが、スイ
ッチ49をシステムコントロール回路40に接続して、
このスイッチ49を操作することによって画像読取装置
の動作を制御するように構成してもよい。
の動作はコンピュータ60によって制御されるが、スイ
ッチ49をシステムコントロール回路40に接続して、
このスイッチ49を操作することによって画像読取装置
の動作を制御するように構成してもよい。
【0015】図2は原稿移送機構10、光源20および
ラインセンサ30を示している。フィルムMは枠体11
に支持され、枠体11は板状のステージ12に止め具1
3によって固定される。ステージ12には、フィルムM
に対応した位置に、図示しない開口が形成されている。
ステージ12の側端面にはラック14が形成され、この
ラック14には原稿送りモータ15の出力軸に設けられ
たピニオン16が噛合している。原稿送りモータ15は
システムコントロール回路40の制御に基づいて駆動さ
れ、フィルムMの位置が制御される。
ラインセンサ30を示している。フィルムMは枠体11
に支持され、枠体11は板状のステージ12に止め具1
3によって固定される。ステージ12には、フィルムM
に対応した位置に、図示しない開口が形成されている。
ステージ12の側端面にはラック14が形成され、この
ラック14には原稿送りモータ15の出力軸に設けられ
たピニオン16が噛合している。原稿送りモータ15は
システムコントロール回路40の制御に基づいて駆動さ
れ、フィルムMの位置が制御される。
【0016】光源20はステージ12の上方に位置し、
レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の光
を出射する発光素子21R、21G、21Bを、この順
序で周期的に配列して構成されているが、この配列は目
的に応じて変更可能である。なお、図2では発光素子は
6個だけ示されているが、さらに多くの発光素子を設け
てもよく、あるいは少なくてもよい。これらの発光素子
21R、21G、21Bはステージ12の幅方向に延び
る細長い支持部材22に支持され、支持部材22とステ
ージ12の間には、支持部材22と平行に延びるシリン
ドリカルレンズ23が配設されている。すなわち発光素
子21から出射された光はシリンドリカルレンズ23に
よって集光され、フィルムMの上にライン状に照射され
る。
レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の光
を出射する発光素子21R、21G、21Bを、この順
序で周期的に配列して構成されているが、この配列は目
的に応じて変更可能である。なお、図2では発光素子は
6個だけ示されているが、さらに多くの発光素子を設け
てもよく、あるいは少なくてもよい。これらの発光素子
21R、21G、21Bはステージ12の幅方向に延び
る細長い支持部材22に支持され、支持部材22とステ
ージ12の間には、支持部材22と平行に延びるシリン
ドリカルレンズ23が配設されている。すなわち発光素
子21から出射された光はシリンドリカルレンズ23に
よって集光され、フィルムMの上にライン状に照射され
る。
【0017】ラインセンサ30はステージ12を挟んで
光源20の下方に位置し、光源20とシリンドリカルレ
ンズ23に平行に設けられている。すなわちラインセン
サ30は、フィルムMが移送される方向に略直交する方
向に延びている。ラインセンサ30とステージ12の間
には結像レンズ31が設けられている。結像レンズ31
はラインセンサ30と平行に延び、ロッドレンズアレイ
32によって構成される。したがって、フィルムMに対
して光源20によって光が照射されると、このフィルム
Mに記録された画像が、結像レンズ31を介してライン
センサ30の受光面に結像される。
光源20の下方に位置し、光源20とシリンドリカルレ
ンズ23に平行に設けられている。すなわちラインセン
サ30は、フィルムMが移送される方向に略直交する方
向に延びている。ラインセンサ30とステージ12の間
には結像レンズ31が設けられている。結像レンズ31
はラインセンサ30と平行に延び、ロッドレンズアレイ
32によって構成される。したがって、フィルムMに対
して光源20によって光が照射されると、このフィルム
Mに記録された画像が、結像レンズ31を介してライン
センサ30の受光面に結像される。
【0018】図3および図4は画像読取装置において実
行される画像読取ルーチンを示すフローチャートであ
る。図5は、コンピュータ60に接続されたディスプレ
イ装置の画面の一例を示し、本実施形態において画像読
取装置の動作は、ディスプレイ装置の画面に表示された
所定のマークを例えばマウスを用いてクリックすること
により制御される。
行される画像読取ルーチンを示すフローチャートであ
る。図5は、コンピュータ60に接続されたディスプレ
イ装置の画面の一例を示し、本実施形態において画像読
取装置の動作は、ディスプレイ装置の画面に表示された
所定のマークを例えばマウスを用いてクリックすること
により制御される。
【0019】ステップ102ではプリスキャンを開始す
るか否かが判定される。ディスプレイ装置の画面に表示
された「プリスキャン」のマークMPがクリックされる
と、ステップ102からステップ104へ進み、露出測
定が実行され、後述するように最適露光時間が求められ
る。すなわち光源20が点灯された状態で、フィルムM
が原稿移送機構10により、ステップ130において実
行される本スキャンよりも粗いピッチで間欠的に移送さ
れる。この間欠移送において、光源20は、ステージ1
2が停止する度に発光素子21R、21G、21Bが所
定の順序で点灯されるように制御される。これにより、
フィルムMに記録された画像に関するR、G、Bの画像
データが検出される。
るか否かが判定される。ディスプレイ装置の画面に表示
された「プリスキャン」のマークMPがクリックされる
と、ステップ102からステップ104へ進み、露出測
定が実行され、後述するように最適露光時間が求められ
る。すなわち光源20が点灯された状態で、フィルムM
が原稿移送機構10により、ステップ130において実
行される本スキャンよりも粗いピッチで間欠的に移送さ
れる。この間欠移送において、光源20は、ステージ1
2が停止する度に発光素子21R、21G、21Bが所
定の順序で点灯されるように制御される。これにより、
フィルムMに記録された画像に関するR、G、Bの画像
データが検出される。
【0020】露出測定における各発光素子の点灯時間す
なわちラインセンサ30に対する露光時間は、R、G、
B毎に異なり、画像読取装置の電源投入時に行なわれる
照明キャリブレーションにおいて決定される。すなわち
露光時間は、フィルムMを装着しない状態で発光素子2
1R、21G、21Bを別々に点灯し、ラインセンサ3
0の各フォトダイオードによって検出される画素値の最
大値が所定値となるように定められる。この所定値は、
ラインセンサ30の出力が飽和しないように露光時間を
定めるために決定され、画素値が10ビットで表される
場合、例えば900である。
なわちラインセンサ30に対する露光時間は、R、G、
B毎に異なり、画像読取装置の電源投入時に行なわれる
照明キャリブレーションにおいて決定される。すなわち
露光時間は、フィルムMを装着しない状態で発光素子2
1R、21G、21Bを別々に点灯し、ラインセンサ3
0の各フォトダイオードによって検出される画素値の最
大値が所定値となるように定められる。この所定値は、
ラインセンサ30の出力が飽和しないように露光時間を
定めるために決定され、画素値が10ビットで表される
場合、例えば900である。
【0021】さて露出測定では、まず、検出されたR、
G、Bの画像データについて、画素値のレベルの度数
(画素数)分布を示すヒストグラムがそれぞれ求められ
る。図6はヒストグラムの一例であり、横軸は画素値の
レベルを示し、縦軸は画素値の出現頻度(度数)を示
す。R、G、Bの各色成分のヒストグラムについて、最
大画素値MXから所定量だけ小さい画素値である最大有
効値Dが求められる。すなわち最大有効値Dは、各画素
値の度数を最大画素値MX側から積算し、その積算値が
全画素数の例えば1%に達したときの画素値であり、フ
ィルムMに記録されたカラー画像のR、G、Bの各色成
分毎の透過率に対応している。
G、Bの画像データについて、画素値のレベルの度数
(画素数)分布を示すヒストグラムがそれぞれ求められ
る。図6はヒストグラムの一例であり、横軸は画素値の
レベルを示し、縦軸は画素値の出現頻度(度数)を示
す。R、G、Bの各色成分のヒストグラムについて、最
大画素値MXから所定量だけ小さい画素値である最大有
効値Dが求められる。すなわち最大有効値Dは、各画素
値の度数を最大画素値MX側から積算し、その積算値が
全画素数の例えば1%に達したときの画素値であり、フ
ィルムMに記録されたカラー画像のR、G、Bの各色成
分毎の透過率に対応している。
【0022】最適露光時間は、露出測定における露光時
間tと検出された最大有効値Dと所定値(例えば102
3)とに基づいて、下式によって求められる。 最適露光時間=(所定値/D)×t 最大有効値Dは各色毎に異なり、したがって最適露光時
間も各色毎に異なる。ステップ122およびステップ1
30では、最適露光時間を用いて粗読み取りおよび本ス
キャンがそれぞれ実行される。
間tと検出された最大有効値Dと所定値(例えば102
3)とに基づいて、下式によって求められる。 最適露光時間=(所定値/D)×t 最大有効値Dは各色毎に異なり、したがって最適露光時
間も各色毎に異なる。ステップ122およびステップ1
30では、最適露光時間を用いて粗読み取りおよび本ス
キャンがそれぞれ実行される。
【0023】ステップ106〜116では、フィルムM
がネガフィルムであるかポジフィルムであるかを判別す
るネガ・ポジ判別が行なわれ、ネガフィルムあるいはポ
ジフィルムに応じた処理が実行される。
がネガフィルムであるかポジフィルムであるかを判別す
るネガ・ポジ判別が行なわれ、ネガフィルムあるいはポ
ジフィルムに応じた処理が実行される。
【0024】ステップ106では、自動判別モードが選
択されているか否かが判定される。自動判別モードは、
ネガ・ポジ判別を画像読取装置において自動的に行なう
モードであり、ディスプレイ装置の画面に表示された
「ネガ・ポジ判別」の「自動」のマークMJをマウスを
用いてクリックすることにより設定される。図5に示さ
れるように「自動」のマークMJが黒に切換えられ、自
動判別モードが選択されているとき、ステップ108に
おいてネガ・ポジ判別が実行される。ネガ・ポジ判別に
ついては後述する。
択されているか否かが判定される。自動判別モードは、
ネガ・ポジ判別を画像読取装置において自動的に行なう
モードであり、ディスプレイ装置の画面に表示された
「ネガ・ポジ判別」の「自動」のマークMJをマウスを
用いてクリックすることにより設定される。図5に示さ
れるように「自動」のマークMJが黒に切換えられ、自
動判別モードが選択されているとき、ステップ108に
おいてネガ・ポジ判別が実行される。ネガ・ポジ判別に
ついては後述する。
【0025】ステップ110では、ネガ・ポジ判別によ
って、フィルムMがポジフィルムであると判別されたか
否かが判定される。フィルムMがネガフィルムであると
き、ステップ112においてネガ読取モード処理が実行
され、ポジフィルムであるとき、ステップ116におい
てポジ読取モード処理が実行される。
って、フィルムMがポジフィルムであると判別されたか
否かが判定される。フィルムMがネガフィルムであると
き、ステップ112においてネガ読取モード処理が実行
され、ポジフィルムであるとき、ステップ116におい
てポジ読取モード処理が実行される。
【0026】ステップ112のネガ読取モード処理で
は、ラインセンサ30の出力信号(画素値)に対して色
補正とネガ/ポジ変換するための露光パラメータが求め
られる。まず、最大有効値Dを求めた処理と同様にして
最小有効値dが求められる。すなわち最小有効値dは、
各画素値の度数を最小画素値MI側から積算し、その積
算値が全画素数の例えば1%に達したときの画素値であ
る(図6参照)。露光パラメータは、最大有効値Dと最
小有効値dを用いて求められる。
は、ラインセンサ30の出力信号(画素値)に対して色
補正とネガ/ポジ変換するための露光パラメータが求め
られる。まず、最大有効値Dを求めた処理と同様にして
最小有効値dが求められる。すなわち最小有効値dは、
各画素値の度数を最小画素値MI側から積算し、その積
算値が全画素数の例えば1%に達したときの画素値であ
る(図6参照)。露光パラメータは、最大有効値Dと最
小有効値dを用いて求められる。
【0027】次に露光パラメータの算出について説明す
る。(1)式は色補正とネガ/ポジ変換を施すための式
であり、これによって得られた正規化データは、メモリ
46に格納されたルックアップテーブル(LUT)を参
照することにより、ガンマ補正等の補正を施される。
る。(1)式は色補正とネガ/ポジ変換を施すための式
であり、これによって得られた正規化データは、メモリ
46に格納されたルックアップテーブル(LUT)を参
照することにより、ガンマ補正等の補正を施される。
【0028】
【数1】
【0029】(1)式において、L1、L2は、ガンマ
補正等を行うためのルックアップテーブル(LUT)の
下側基準値と上側基準値である。すなわち下側基準値L
1はLUTにおいて参照可能な画素値の最小値であり、
上側基準値L2はLUTにおいて参照可能な画素値の最
大値である。
補正等を行うためのルックアップテーブル(LUT)の
下側基準値と上側基準値である。すなわち下側基準値L
1はLUTにおいて参照可能な画素値の最小値であり、
上側基準値L2はLUTにおいて参照可能な画素値の最
大値である。
【0030】図6のヒストグラムH1における画素値は
次の(2)式に従ってオフセット減算を施される。 X1=(画素値−d)+L1 (2)
次の(2)式に従ってオフセット減算を施される。 X1=(画素値−d)+L1 (2)
【0031】すなわち(画素値−d)の項によって、画
素値が最小有効値dだけ減算され、ヒストグラムH1は
図6の左側にシフトする。このシフト後の画素値に下側
基準値L1を加算することにより、図7に示されるヒス
トグラムH2が得られる。
素値が最小有効値dだけ減算され、ヒストグラムH1は
図6の左側にシフトする。このシフト後の画素値に下側
基準値L1を加算することにより、図7に示されるヒス
トグラムH2が得られる。
【0032】ヒストグラムH2の実質的な分布幅W1は
L1〜(D−d)+L1であるが、(3)式に従って分
布幅W2に変換される。
L1〜(D−d)+L1であるが、(3)式に従って分
布幅W2に変換される。
【0033】
【数2】
【0034】すなわち、図8のヒストグラムH2におけ
る画素値X1からオフセットL1を引いた値(X1−L
1)に係数(L2−L1)/(D−d)を乗じることに
より、図8に示される分布幅W2に拡大される。これに
下側基準値L1を加算することにより、図8に示される
ヒトグラムH3が得られる。
る画素値X1からオフセットL1を引いた値(X1−L
1)に係数(L2−L1)/(D−d)を乗じることに
より、図8に示される分布幅W2に拡大される。これに
下側基準値L1を加算することにより、図8に示される
ヒトグラムH3が得られる。
【0035】次に、上側基準値L2から(2)式のX2
を減じるとともに下側基準値L1を加算することにより
((4)式参照))、ヒストグラムは図において左右に
反転される。すなわち画像データがネガ/ポジ変換さ
れ、図9に示される正規化データのヒストグラムH4が
得られる。
を減じるとともに下側基準値L1を加算することにより
((4)式参照))、ヒストグラムは図において左右に
反転される。すなわち画像データがネガ/ポジ変換さ
れ、図9に示される正規化データのヒストグラムH4が
得られる。
【0036】
【数3】
【0037】このように画像データのヒストグラムは
(4)式によって、最小有効値dから最大有効値Dの分
布範囲が上側基準値L2から下側基準値L1の分布範囲
へ変換される。この分布範囲の変換が、R、GおよびB
の各色成分についてそれぞれ独立に行なわれることによ
って、各色成分のバランスがとられ、読み取られた画像
が本来有する自然な色調で再現され得る。すなわち各色
成分のヒストグラムの分布範囲が調整されることによっ
て、画像データが色補正される。なお(4)式におい
て、 L2+{(L2−L1)/(D−d)}×d はオフセット値、 (L2−L1)/(D−d) は係数であり、これらオフセット値と係数は露光パラメ
ータである。これらの露光パラメータはR、G、Bの各
色成分毎に求められる。
(4)式によって、最小有効値dから最大有効値Dの分
布範囲が上側基準値L2から下側基準値L1の分布範囲
へ変換される。この分布範囲の変換が、R、GおよびB
の各色成分についてそれぞれ独立に行なわれることによ
って、各色成分のバランスがとられ、読み取られた画像
が本来有する自然な色調で再現され得る。すなわち各色
成分のヒストグラムの分布範囲が調整されることによっ
て、画像データが色補正される。なお(4)式におい
て、 L2+{(L2−L1)/(D−d)}×d はオフセット値、 (L2−L1)/(D−d) は係数であり、これらオフセット値と係数は露光パラメ
ータである。これらの露光パラメータはR、G、Bの各
色成分毎に求められる。
【0038】ステップ116のポジ読取モードでは、ネ
ガ読取モードのように露光パラメータは演算されない
が、所定の補正演算処理が実行される。
ガ読取モードのように露光パラメータは演算されない
が、所定の補正演算処理が実行される。
【0039】一方、ステップ106において自動判別モ
ードが選択されていないと判定されたとき、ステップ1
14において、ポジ読取モードが選択されているか否か
が判定される。ポジ読取モードはディスプレイ装置の画
面に表示された「ポジ」のマークMFをマウスを用いて
クリックすることにより選択され、このときステップ1
16が実行される。これに対し、ポジ読取モードが選択
されていないとき、すなわちネガ読取モードが選択され
ているときは、ステップ112が実行される。ネガ読取
モードは、ディスプレイ装置の画面に表示された「ネ
ガ」のマークMNをマウスを用いてクリックすることに
より選択される。
ードが選択されていないと判定されたとき、ステップ1
14において、ポジ読取モードが選択されているか否か
が判定される。ポジ読取モードはディスプレイ装置の画
面に表示された「ポジ」のマークMFをマウスを用いて
クリックすることにより選択され、このときステップ1
16が実行される。これに対し、ポジ読取モードが選択
されていないとき、すなわちネガ読取モードが選択され
ているときは、ステップ112が実行される。ネガ読取
モードは、ディスプレイ装置の画面に表示された「ネ
ガ」のマークMNをマウスを用いてクリックすることに
より選択される。
【0040】ステップ112、116の実行の後、ステ
ップ122において粗読み取りが行なわれる。すなわ
ち、ステップ130において実行される本スキャンより
も粗いピッチでステージ12が間欠的に移送される。こ
の間欠移送の間に、ラインセンサ30が、R、G、Bの
各色成分毎に最適露光時間だけ露光されて画像データが
検出される。各色成分の画像データはA/D変換器44
によりデジタルの画像データに変換される。
ップ122において粗読み取りが行なわれる。すなわ
ち、ステップ130において実行される本スキャンより
も粗いピッチでステージ12が間欠的に移送される。こ
の間欠移送の間に、ラインセンサ30が、R、G、Bの
各色成分毎に最適露光時間だけ露光されて画像データが
検出される。各色成分の画像データはA/D変換器44
によりデジタルの画像データに変換される。
【0041】画像データは、画像処理回路45におい
て、ネガフィルムの場合には、ステップ112において
求められた露光パラメータを用いて色補正とネガ/ポジ
変換を施され、ポジフィルムの場合には、所定の演算処
理を施される。この後、画像データはガンマ補正を施さ
れた後、ステップ124の実行により、入出力端子48
を介してコンピュータ60へ出力され、コンピュータ6
0に接続されたディスプレイ装置の画面上にカラー画像
が表示される。次いでステップ126では、フィルムM
が読取原点すなわち同画像の端部がラインセンサ30に
対応した位置に来るように復帰する。
て、ネガフィルムの場合には、ステップ112において
求められた露光パラメータを用いて色補正とネガ/ポジ
変換を施され、ポジフィルムの場合には、所定の演算処
理を施される。この後、画像データはガンマ補正を施さ
れた後、ステップ124の実行により、入出力端子48
を介してコンピュータ60へ出力され、コンピュータ6
0に接続されたディスプレイ装置の画面上にカラー画像
が表示される。次いでステップ126では、フィルムM
が読取原点すなわち同画像の端部がラインセンサ30に
対応した位置に来るように復帰する。
【0042】ステップ128では本スキャンを開始する
か否かが判定される。ユーザはディスプレイ装置の画面
に表示された画像を見ることによって、本スキャンを開
始するか否かを判断することができる。例えばマウスを
用いて本スキャンを開始するためのマークMSをクリッ
クすることにより、ステップ128からステップ130
へ移り、本スキャンが実行される。本スキャンでは、相
対的に細かいピッチで画像の読取が行なわれ、この画像
はプリスキャンと同様な作用によってディスプレイ装置
の画面上に表示される。そして、フィルムMは所定の読
取原点の位置まで復帰せしめられ、このルーチンは終了
する。
か否かが判定される。ユーザはディスプレイ装置の画面
に表示された画像を見ることによって、本スキャンを開
始するか否かを判断することができる。例えばマウスを
用いて本スキャンを開始するためのマークMSをクリッ
クすることにより、ステップ128からステップ130
へ移り、本スキャンが実行される。本スキャンでは、相
対的に細かいピッチで画像の読取が行なわれ、この画像
はプリスキャンと同様な作用によってディスプレイ装置
の画面上に表示される。そして、フィルムMは所定の読
取原点の位置まで復帰せしめられ、このルーチンは終了
する。
【0043】これに対し、ステップ128において本ス
キャンを開始しないと判定されたとき、ステップ134
において読取動作等の処理を中止するか否かが判定され
る。ディスプレイ装置の画面上の「キャンセル」のマー
クMCをクリックすることによって処理の中止が選択さ
れているとき、ステップ132が実行され、このルーチ
ンは終了する。処理の中止が選択されていないときは、
ステップ136においてプリスキャンを実行すべきか否
かが判定される。ディスプレイ装置の画面に表示された
「プリスキャン」のマークMPがクリックされたとき、
プリスキャンを実行すべくステップ136からステップ
104へ戻る。これに対し、プリスキャンを実行しない
とき、ステップ128へ戻る。
キャンを開始しないと判定されたとき、ステップ134
において読取動作等の処理を中止するか否かが判定され
る。ディスプレイ装置の画面上の「キャンセル」のマー
クMCをクリックすることによって処理の中止が選択さ
れているとき、ステップ132が実行され、このルーチ
ンは終了する。処理の中止が選択されていないときは、
ステップ136においてプリスキャンを実行すべきか否
かが判定される。ディスプレイ装置の画面に表示された
「プリスキャン」のマークMPがクリックされたとき、
プリスキャンを実行すべくステップ136からステップ
104へ戻る。これに対し、プリスキャンを実行しない
とき、ステップ128へ戻る。
【0044】次にステップ108において実行されるネ
ガ・ポジ判別について説明する。ネガ・ポジ判別は露出
測定において求められたヒストグラムを用いて行なわれ
る。R、G、Bの各色成分に関するヒストグラムにおい
て最大有効値がそれぞれRD、GD、BDであるとする
と、Gの最大有効値GDはポジフィルムに比べてネガフ
ィルムの場合の方が小さい傾向にあり、Rの最大有効値
RDに対するBの最大有効値BDはポジフィルムに比べ
てネガフィルムの方が大きい傾向にある。
ガ・ポジ判別について説明する。ネガ・ポジ判別は露出
測定において求められたヒストグラムを用いて行なわれ
る。R、G、Bの各色成分に関するヒストグラムにおい
て最大有効値がそれぞれRD、GD、BDであるとする
と、Gの最大有効値GDはポジフィルムに比べてネガフ
ィルムの場合の方が小さい傾向にあり、Rの最大有効値
RDに対するBの最大有効値BDはポジフィルムに比べ
てネガフィルムの方が大きい傾向にある。
【0045】したがってネガ・ポジ判別の第1の例とし
て、(GD×BD)/RDを計算し、この計算結果が第
1の基準値(例えば110)よりも大きい場合、フィル
ムMはポジフィルムであると判別し、それ以外の場合、
フィルムMはネガフィルムであると判別することができ
る。すなわち、最大有効値GDが相対的に大きいとき、
フィルムMがポジフィルムであると判別することがで
き、また最大有効値RDに対する最大有効値BDの比が
相対的に大きいとき、フィルムMがネガフィルムである
と判別することができるが、第1の例では、ネガ・ポジ
の差を顕著にするために、(GD×BD)/RDの値に
応じてネガ・ポジ判別している。
て、(GD×BD)/RDを計算し、この計算結果が第
1の基準値(例えば110)よりも大きい場合、フィル
ムMはポジフィルムであると判別し、それ以外の場合、
フィルムMはネガフィルムであると判別することができ
る。すなわち、最大有効値GDが相対的に大きいとき、
フィルムMがポジフィルムであると判別することがで
き、また最大有効値RDに対する最大有効値BDの比が
相対的に大きいとき、フィルムMがネガフィルムである
と判別することができるが、第1の例では、ネガ・ポジ
の差を顕著にするために、(GD×BD)/RDの値に
応じてネガ・ポジ判別している。
【0046】一方ネガ・ポジ判別の第2の例では、最大
有効値BD、GDはポジフィルムにおいてネガフィルム
よりも大きい傾向にある、という性質を利用している。
この例では、Rに関しては露出測定によって得られたヒ
ストグラムをそのまま利用するが、G、Bに関しては、
異なる露光時間を用いて得られたヒストグラムを利用す
る。すなわち、Gに関しては露出測定における露光時間
の2倍の露光時間を用いて得られたヒストグラムの最大
有効値GD2を用い、Bに関しては露出測定における露
光時間の3倍の露光時間を用いて得られたヒストグラム
の最大有効値GD2を用いている。
有効値BD、GDはポジフィルムにおいてネガフィルム
よりも大きい傾向にある、という性質を利用している。
この例では、Rに関しては露出測定によって得られたヒ
ストグラムをそのまま利用するが、G、Bに関しては、
異なる露光時間を用いて得られたヒストグラムを利用す
る。すなわち、Gに関しては露出測定における露光時間
の2倍の露光時間を用いて得られたヒストグラムの最大
有効値GD2を用い、Bに関しては露出測定における露
光時間の3倍の露光時間を用いて得られたヒストグラム
の最大有効値GD2を用いている。
【0047】このようにR、G、Bにおいてそれぞれ露
光時間を変えると、ポジフィルムとネガフィルムでは、
ヒストグラムの幅が変化する。すなわち、図10に示さ
れるように、ポジフィルムの場合、RのヒストグラムH
R1に対して、GのヒストグラムHG1とBのヒストグ
ラムHB1は、それぞれ幅が大きくなる傾向にある。こ
れに対し、ネガフィルムの場合、R、G、Bのヒストグ
ラムHR2、HG2、HB2はポジフィルムの場合ほど
差が生じない。
光時間を変えると、ポジフィルムとネガフィルムでは、
ヒストグラムの幅が変化する。すなわち、図10に示さ
れるように、ポジフィルムの場合、RのヒストグラムH
R1に対して、GのヒストグラムHG1とBのヒストグ
ラムHB1は、それぞれ幅が大きくなる傾向にある。こ
れに対し、ネガフィルムの場合、R、G、Bのヒストグ
ラムHR2、HG2、HB2はポジフィルムの場合ほど
差が生じない。
【0048】したがって第2の例では、最大有効値BD
2が第2の基準値より大きいか、あるいは最大有効値G
D2が第3の基準値より大きいとき、フィルムMはポジ
フィルムであると判別し、それ以外のとき、ネガフィル
ムであると判別している。
2が第2の基準値より大きいか、あるいは最大有効値G
D2が第3の基準値より大きいとき、フィルムMはポジ
フィルムであると判別し、それ以外のとき、ネガフィル
ムであると判別している。
【0049】図11は本発明の他の実施形態である画像
読取装置に接続されたコンピュータのディスプレイ装置
の画面を示す。この図に示されるように、画面には、自
動判別モードを選択するためのマークMJと、ポジモー
ドを選択するためのマークMFのみが表示されている。
ポジモードが選択されるとき、自動判別モードは解除さ
れ、フィルムMはポジフィルムであると見做される。こ
の実施形態では、フィルムMが実際にはポジフィルムで
あるのにネガフィルムであると判別するおそれがある場
合に、有効である。
読取装置に接続されたコンピュータのディスプレイ装置
の画面を示す。この図に示されるように、画面には、自
動判別モードを選択するためのマークMJと、ポジモー
ドを選択するためのマークMFのみが表示されている。
ポジモードが選択されるとき、自動判別モードは解除さ
れ、フィルムMはポジフィルムであると見做される。こ
の実施形態では、フィルムMが実際にはポジフィルムで
あるのにネガフィルムであると判別するおそれがある場
合に、有効である。
【0050】以上のように各実施形態は、フィルムMに
記録されたカラー画像をラインセンサ30によって検出
し、R、G、Bの各色成分のヒストグラムの最大有効値
に基づいてフィルムMがポジフィルムであるかネガフィ
ルムであるかを判別している。したがって、フィルムM
のコマ間の領域の透過率とは関係なく、またスライドマ
ウントに装着されたフィルムであっても、適切に判別す
ることができる。
記録されたカラー画像をラインセンサ30によって検出
し、R、G、Bの各色成分のヒストグラムの最大有効値
に基づいてフィルムMがポジフィルムであるかネガフィ
ルムであるかを判別している。したがって、フィルムM
のコマ間の領域の透過率とは関係なく、またスライドマ
ウントに装着されたフィルムであっても、適切に判別す
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像読取
装置に装着されたフィルムがネガフィルムとポジフィル
ムのいずれであるかを常に正確に判別することができ
る。
装置に装着されたフィルムがネガフィルムとポジフィル
ムのいずれであるかを常に正確に判別することができ
る。
【図1】本発明の一実施形態である画像読取装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】原稿移送機構、光源およびラインセンサを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】画像読取ルーチンを示すフローチャートの前半
部分である。
部分である。
【図4】画像読取ルーチンを示すフローチャートの後半
部分である。
部分である。
【図5】コンピュータに接続されたディスプレイ装置の
画面の一例を示す図である。
画面の一例を示す図である。
【図6】ラインセンサによって得られた画素値の分布を
示すヒストグラムの図である。
示すヒストグラムの図である。
【図7】図6のヒストグラムにオフセット演算を施すこ
とによって得られたヒストグラムを示す図である。
とによって得られたヒストグラムを示す図である。
【図8】図7のヒストグラムに係数(L2−L1)/
(D−d)を乗じることにより得られたヒストグラムを
示す図である。
(D−d)を乗じることにより得られたヒストグラムを
示す図である。
【図9】正規化データのヒストグラムを示す図である。
【図10】図3のステップ108において実行されるネ
ガ・ポジ自動判別のサブルーチンにおいて得られるヒス
トグラムを示す図である。
ガ・ポジ自動判別のサブルーチンにおいて得られるヒス
トグラムを示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態である画像読取装置に
接続されたコンピュータのディスプレイ装置の画面を示
す図である。
接続されたコンピュータのディスプレイ装置の画面を示
す図である。
30 光学センサ M フィルム
Claims (11)
- 【請求項1】 フィルムから導かれた光によって露光す
ることにより前記フィルムに記録されたカラー画像を検
出し、このカラー画像の各色成分に対応した画像データ
をそれぞれ出力する光学センサと、 出力が飽和しないような露光時間を用いて前記光学セン
サを露光して得られた画像データに基づいて、前記各色
成分毎に透過率を求め、これらの透過率に基づいて前記
フィルムがネガフィルムであるかポジフィルムであるか
を判別する判別手段とを備えたことを特徴とするネガ・
ポジ判別装置。 - 【請求項2】 前記判別手段が、前記露光時間を用いて
得られた前記画像データを構成する画素値の出現頻度を
示すヒストグラムを各色成分毎に作成するヒストグラム
作成手段と、前記ヒストグラムの最大有効値を各色成分
毎に求める最大有効値検出手段とを備え、前記各色成分
毎の最大有効値の大きさに基づいて、前記フィルムがネ
ガフィルムであるかポジフィルムであるかを判別するこ
とを特徴とする請求項1に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項3】 前記各色成分がレッド、グリーンおよび
ブルーを含み、前記ヒストグラム作成手段がレッド、グ
リーンおよびブルーの画像データに関してヒストグラム
をそれぞれ作成することを特徴とする請求項2に記載の
ネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項4】 前記グリーンのヒストグラムの最大有効
値が相対的に大きいとき、前記判別手段は前記フィルム
がポジフィルムであると判別することを特徴とする請求
項3に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項5】 前記レッドのヒストグラムの最大有効値
に対するブルーのヒストグラムの最大有効値の比が相対
的に大きいとき、前記判別手段は前記フィルムがネガフ
ィルムであると判別することを特徴とする請求項3に記
載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項6】 前記グリーンのヒストグラムの最大有効
値(GD)と、前記ブルーのヒストグラムの最大有効値
(BD)に対する前記レッドのヒストグラムの最大有効
値(RD)の比(BD/RD)との積(GD×BD/R
D)が第1の基準値より大きいとき、前記判別手段は前
記フィルムがポジフィルムであると判別することを特徴
とする請求項3に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項7】 前記ブルーのヒストグラムの最大有効値
が相対的に大きいとき、前記判別手段は前記フィルムが
ポジフィルムであると判別することを特徴とする請求項
3に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項8】 前記露光時間よりも長い第2の露光時間
を用いて得られたブルーのヒストグラムの最大有効値が
第2の基準値より大きいか、または前記露光時間よりも
長い第3の露光時間を用いて得られたグリーンのヒスト
グラムの最大有効値が第3の基準値より大きいとき、前
記フィルムがポジフィルムであると判別することを特徴
とする請求項3に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項9】 前記判別手段は、前記フィルムを装着し
ない状態において前記光学センサから所定の大きさの出
力が得られるような露光時間を用いて、前記透過率を求
めることを特徴とする請求項1に記載のネガ・ポジ判別
装置。 - 【請求項10】 前記判別手段による判別動作を解除す
る判別動作解除手段を備えたことを特徴とする請求項1
に記載のネガ・ポジ判別装置。 - 【請求項11】 前記判別動作解除手段は、前記フィル
ムがポジフィルムであると見做すことを特徴とする請求
項10に記載のネガ・ポジ判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24385398A JP3569450B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | ネガ・ポジ判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24385398A JP3569450B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | ネガ・ポジ判別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000078332A true JP2000078332A (ja) | 2000-03-14 |
JP3569450B2 JP3569450B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=17109940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24385398A Expired - Fee Related JP3569450B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | ネガ・ポジ判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3569450B2 (ja) |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP24385398A patent/JP3569450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3569450B2 (ja) | 2004-09-22 |
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