JP2000077408A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2000077408A
JP2000077408A JP10244966A JP24496698A JP2000077408A JP 2000077408 A JP2000077408 A JP 2000077408A JP 10244966 A JP10244966 A JP 10244966A JP 24496698 A JP24496698 A JP 24496698A JP 2000077408 A JP2000077408 A JP 2000077408A
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metal layer
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circuit device
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Yoshikazu Tanabe
義和 田辺
Tatsuyuki Saito
達之 齋藤
Naoki Yamamoto
直樹 山本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダマシンプロセスによって埋め込みメタル配
線を形成する際、絶縁膜上に成膜したメタル層を低熱負
荷で安定にリフローさせる。 【解決手段】 ウエハ1の主面上の酸化シリコン膜23
に溝24〜27を形成した後、溝24〜27の内部を含
む酸化シリコン膜23上にCu膜を堆積する。次に、水
素ガスおよび酸素ガスから触媒により合成された水蒸気
と水素とを含んだ混合ガス雰囲気下でCu膜をリフロー
することによって、溝24〜27の内部にCu膜を流し
込んだ後、溝24〜27の外部の不要なCu膜をCMP
法によって除去することにより、溝24〜27の内部に
Cu配線30〜33を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、絶縁膜上に成膜したメタル
層をリフローして絶縁膜の溝やスルーホールに埋め込ん
だ後、メタル層に機械的平坦化処理を施して埋め込みメ
タル配線を形成するプロセスに適用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−316233号公報は、あら
かじめ配線形成領域に溝やコンタクトホールを形成した
半導体基板上にCu(銅)やAg(銀)などを主体とす
る導電膜を成膜し、酸化性ガスおよび還元性ガスを供給
しながら導電膜をリフローして溝やコンタクトホールに
充填した後、配線形成領域以外の導電膜を研磨により除
去して埋め込み配線を形成する技術を開示している。
【0003】特開平8−264535号公報は、シリコ
ンウエハ上の酸化シリコン膜に配線溝を形成し、次いで
スパッタリング法によって配線溝を含む酸化シリコン膜
上にCu膜を堆積した後、Cu膜をスパッタリング装置
から大気中に晒すことによってその表面を酸化し、次に
水素雰囲気中で熱処理することによって配線溝に充填し
た後、CMP法で酸化シリコン膜上のCu膜を除去し、
配線溝にCu配線を形成する技術を開示している。
【0004】特開平5−152282号公報は、水素ガ
ス導入管の内面をNi(ニッケル)またはNi含有材料
で形成すると共に、水素ガス導入管を加熱する手段を備
えた熱酸化装置を開示している。この熱酸化装置は、3
00℃以上に加熱した水素ガス導入管内のNi(または
Ni含有材料)に水素を接触させて水素活性種を生じさ
せ、この水素活性種と酸素(または酸素含有ガス)とを
反応させることによって水を生成する構造になってい
る。
【0005】1992年12月1日および2日に行われ
た半導体集積回路技術第45回シンポジウム公演論文集
p128〜p133は、ステンレス触媒により合成さ
れた水蒸気を含む強還元性雰囲気下における酸化膜形成
技術を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】Si(シリコン)ウエ
ハ上に形成される回路の高集積化に伴い、ディープサブ
ミクロン・オーダの微細なデザインルールで形成される
配線の材料として、従来使用されてきたAl(アルミニ
ウム)よりも電気抵抗が低く、かつエレクトロマイグレ
ーション耐性の高いCu(銅)の導入が進められてい
る。
【0007】Alを主体とするメタル材料をパターニン
グして配線を形成する場合には、従来よりフォトレジス
ト膜をマスクに用いたドライエッチング技術が使用され
ている。しかし、Cuの場合は、選択比に優れたフォト
レジストが開発されていないなどの理由から、あらかじ
め溝やスルーホールを形成した絶縁膜上にスパッタリン
グ法などによってCu膜を堆積した後、CMP(化学的
機械的研磨)法などの機械的平坦化処理によって絶縁膜
上の不要なCu膜を除去し、溝やスルーホールの内部に
埋め込みCu配線を形成する、いわゆるダマシン(Damas
cene) プロセスが採用される。
【0008】上記したダマシンプロセスでは、ボイド
(空隙)などの欠陥が生じないCu配線を形成するため
の重要な課題として、絶縁膜上に堆積したCu膜を溝や
スルーホール内に十分に埋め込むことが要求される。溝
やスルーホール内にボイドを生じることなくCu膜を埋
め込むためには、成膜後にリフロー処理を行なってCu
膜の表面を流動させることが考えられるが、Cu膜の表
面流動を促進するためにリフロー温度を高くしたり、リ
フロー時間を長くしたりすることは、素子の劣化を引き
起こしたり、絶縁膜中へのCuの拡散を増速させるたり
することとなるため望ましくない。
【0009】本発明の目的は、絶縁膜上に成膜したメタ
ル層をリフローして絶縁膜の溝やスルーホールに埋め込
んだ後、メタル層に機械的平坦化処理を施して埋め込み
メタル配線を形成する際、絶縁膜上に成膜したメタル層
を低熱負荷で安定にリフローさせることのできる技術を
提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0012】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、ウエハの主面上の絶縁膜に孔または溝を形成した
後、前記孔または溝の内部を含む前記絶縁膜上にCuを
主要な成分として含むメタル層を形成し、次に、水蒸気
および還元性ガスを含む混合ガス雰囲気下で前記メタル
層にリフロー処理を施した後、前記孔または溝の外部の
前記メタル層を機械的平坦化処理で除去することによっ
て、前記孔または溝の内部に埋め込みメタル配線を形成
するものである。
【0013】上記した発明以外の本願発明の概要を簡単
に項分けして記載すれば、以下の通りである。すなわ
ち、 1.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
分とするメタル層を形成する工程、(c)水蒸気および
還元性ガスを含む混合ガス雰囲気下で、前記メタル層に
リフロー処理を施す工程、(d)リフロー処理された前
記第1の主面側に機械的平坦化処理を施すことによっ
て、前記孔または溝の外部の前記メタル層を除去する工
程。
【0014】2.前記請求項1において、前記還元性ガ
スは、水素ガスを主要な成分として含む半導体集積回路
装置の製造方法。
【0015】3.前記請求項2において、前記リフロー
処理は、摂氏300℃から500℃の温度範囲で行われ
る半導体集積回路装置の製造方法。
【0016】4.前記請求項3において、前記混合ガス
に占める前記水蒸気の分圧は、1%から30%である半
導体集積回路装置の製造方法。
【0017】5.前記請求項4において、前記混合ガス
雰囲気は、前記メタル層に対して酸化性でも還元性でも
ないガスを含む半導体集積回路装置の製造方法。
【0018】6.以下の工程を含む半導体集積回路装置
の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
分とするメタル層を形成する工程、(c)酸化性ガスお
よび還元性ガスを含む雰囲気下で、かつ準大気圧減圧領
域またはそれ以上の気圧下において、前記メタル層にリ
フロー処理を施す工程、(d)リフロー処理された前記
第1の主面側に機械的平坦化処理を施すことによって、
前記孔または溝外部の前記メタル層を除去する工程。
【0019】7.前記請求項6において、前記準大気圧
減圧領域の気圧は、10Torr以上である半導体集積回路
装置の製造方法。
【0020】8.以下の工程を含む半導体集積回路装置
の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
分とするメタル層を形成する工程、(c)水素ガスと酸
素ガスから触媒により合成された水蒸気を含むガス雰囲
気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
(d)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
記メタル層を除去する工程。
【0021】9.前記請求項8において、前記水蒸気の
合成は、前記リフロー処理と実質的に並行して行われる
半導体集積回路装置の製造方法。
【0022】10.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
点金属を主要な成分とするメタル層を形成する工程、
(c)水素ガスと酸素ガスから触媒により合成された水
蒸気を含むガス雰囲気下で、前記メタル層にリフローの
ための第1の加熱処理を施す工程、(d)前記工程の
後、還元性ガスを含むガス雰囲気下で、前記メタル層に
第2の加熱処理を施す工程、(e)前記工程の後、リフ
ロー処理された前記第1の主面側に機械的平坦化処理を
施すことによって、前記孔または溝外部の前記メタル層
を除去する工程。
【0023】11.前記請求項10において、前記工程
(c)および(d)が交互に複数回繰り返される半導体
集積回路装置の製造方法。
【0024】12.前記請求項10において、前記水蒸
気の合成は、前記リフロー処理と実質的に並行して行わ
れる半導体集積回路装置の製造方法。
【0025】13.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
分とするメタル層を形成する工程、(c)混合ガスから
触媒により合成された水蒸気を含む第1のガスを還元性
ガスを含む第2のガスで希釈したガス雰囲気下で、前記
メタル層にリフロー処理を施す工程、(d)リフロー処
理された前記第1の主面側に機械的平坦化処理を施すこ
とによって、前記孔または溝外部の前記メタル層を除去
する工程。
【0026】14.前記請求項13において、前記水蒸
気の合成は、前記リフロー処理と実質的に並行して行わ
れる半導体集積回路装置の製造方法。
【0027】15.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
点金属を主要な成分とするメタル層を形成する工程、
(c)前記メタル層が形成された前記ウエハを外気に晒
すことなく、酸化性ガスおよび還元性ガスを含むガス雰
囲気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
(d)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
記メタル層を除去する工程。
【0028】16.前記請求項15において、前記メタ
ル層の形成は、スパッタリング法により行われる半導体
集積回路装置の製造方法。
【0029】17.前記請求項15において、前記メタ
ル層の形成は、化学的気相成長法により行われる半導体
集積回路装置の製造方法。
【0030】18.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
点金属を主要な成分とするメタル層を液相中において形
成する工程、(c)還元性ガスを含む第1のガス雰囲気
下で、前記メタル層に表面処理を施す工程、(d)前記
工程の後、酸化性ガスおよび還元性ガスを含むガス雰囲
気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
(e)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
記メタル層を除去する工程。
【0031】19.前記請求項18において、前記メタ
ル層の形成は、液相メッキによって行われる半導体集積
回路装置の製造方法。
【0032】20.前記請求項18において、前記表面
処理は、プラズマ処理によって行われる半導体集積回路
装置の製造方法。
【0033】21.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上にメタル層を形成する工
程、(c)水蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気
下で前記メタル層にリフロー処理を施す工程、(d)前
記絶縁膜の上部の前記メタル層をCMP法で研磨して除
去することによって、前記半導体素子または前記下層配
線と電気的に接続されるメタル配線を前記溝の内部に形
成する工程。
【0034】22.前記項21において、前記メタル層
は、銅または銅を主要な成分として含む銅合金からなる
半導体集積回路装置の製造方法。
【0035】23.前記項21において、前記リフロー
処理の温度は、300℃〜500℃である半導体集積回
路装置の製造方法。
【0036】24.前記項21において、前記混合ガス
に占める前記水蒸気の分圧は、0.1%〜30%である
半導体集積回路装置の製造方法。
【0037】25.前記項21において、前記混合ガス
に占める前記水蒸気の分圧は、1%〜30%である半導
体集積回路装置の製造方法。
【0038】26.前記項21において、前記混合ガス
に占める前記水蒸気の分圧は、1%〜30%である半導
体集積回路装置の製造方法。
【0039】27.前記請項21において、10Torr以
上の気圧下で前記メタル層に前記リフロー処理を施す半
導体集積回路装置の製造方法。
【0040】28.前記項21において、前記溝の内部
を含む前記絶縁膜上にバリア層を介して前記メタル層を
形成する半導体集積回路装置の製造方法。
【0041】29.前記項21において、前記混合ガス
雰囲気は、不活性ガスを含む半導体集積回路装置の製造
方法。
【0042】30.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上にメタル層を形成する工
程、(c)水素ガスと酸素ガスとから触媒により合成さ
れた水蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気下で前
記メタル層にリフロー処理を施す工程、(d)前記絶縁
膜の上部の前記メタル層をCMP法で研磨して除去する
ことによって、前記半導体素子または前記下層配線と電
気的に接続されるメタル配線を前記溝の内部に形成する
工程。
【0043】31.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上にメタル層を形成する工
程、(c)水素ガスと酸素ガスとから触媒により合成さ
れた水蒸気を含むガス雰囲気下で前記メタル層に第1の
リフロー処理を施す工程、(d)還元性ガスを含むガス
雰囲気下で前記メタル層に第2のリフロー処理を施す工
程、(e)前記絶縁膜の上部の前記メタル層をCMP法
で研磨して除去することによって、前記半導体素子また
は前記下層配線と電気的に接続されるメタル配線を前記
溝の内部に形成する工程。
【0044】32.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜にコンタクトホールまたはスル
ーホールを形成する工程、(b)前記コンタクトホール
または前記スルーホールの上部の前記絶縁膜に溝を形成
する工程、(c)前記コンタクトホールまたは前記スル
ーホールおよび前記溝の内部を含む前記絶縁膜上にメタ
ル層を形成する工程、(d)水蒸気および水素ガスを含
む混合ガス雰囲気下で前記メタル層にリフロー処理を施
す工程、(e)前記絶縁膜の上部の前記メタル層をCM
P法で研磨して除去することによって、前記半導体素子
または前記下層配線と電気的に接続されるメタル配線を
前記コンタクトホールまたは前記スルーホールおよび前
記溝の内部に形成する工程。
【0045】33.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜にコンタクトホールまたはスル
ーホールを形成する工程、(b)前記コンタクトホール
または前記スルーホールの上部の前記絶縁膜に溝を形成
する工程、(c)前記コンタクトホールまたは前記スル
ーホールおよび前記溝の内部を含む前記絶縁膜上にメタ
ル層を形成する工程、(d)水素ガスと酸素ガスとから
触媒により合成された水蒸気および水素ガスを含む混合
ガス雰囲気下で前記メタル層にリフロー処理を施す工
程、(e)前記絶縁膜の上部の前記メタル層をCMP法
で研磨して除去することによって、前記半導体素子また
は前記下層配線と電気的に接続されるメタル配線を前記
コンタクトホールまたは前記スルーホールおよび前記溝
の内部に形成する工程。
【0046】34.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に第1絶縁膜を形成した後、前記半導
体素子または前記下層配線と電気的に接続される配線を
形成すべき領域の前記第1絶縁膜にコンタクトホールま
たはスルーホールを形成する工程、(b)前記コンタク
トホールまたは前記スルーホールの内部にプラグを形成
する工程、(c)前記第1絶縁膜の上部に第2絶縁膜を
形成した後、前記プラグが形成された前記コンタクトホ
ールまたは前記スルーホールの上部の前記第2絶縁膜に
溝を形成する工程、(d)前記溝の内部を含む前記第2
絶縁膜上にメタル層を形成する工程、(e)水蒸気およ
び水素ガスを含む混合ガス雰囲気下で前記メタル層にリ
フロー処理を施す工程、(f)前記第2絶縁膜の上部の
前記メタル層をCMP法で研磨して除去することによっ
て、前記プラグと電気的に接続されるメタル配線を前記
溝の内部に形成する工程。
【0047】35.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上にスパッタリング法また
はCVD法によってメタル層を形成する工程、(c)前
記工程(b)の後、前記メタル層を大気に晒すことな
く、水素ガスと酸素ガスとから触媒により合成された水
蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気下で前記メタ
ル層にリフロー処理を施す工程、(d)前記絶縁膜の上
部の前記メタル層をCMP法で研磨して除去することに
よって、前記半導体素子または前記下層配線と電気的に
接続されるメタル配線を前記溝の内部に形成する工程。
【0048】36.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上に液相メッキによってメ
タル層を形成する工程、(c)前記メタル層の表面を水
素アニール処理またはプラズマ処理する工程、(d)前
記工程(c)の後、前記メタル層を大気に晒すことな
く、水蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気下で前
記メタル層にリフロー処理を施す工程、(e)前記絶縁
膜の上部の前記メタル層をCMP法で研磨して除去する
ことによって、前記半導体素子または前記下層配線と電
気的に接続されるメタル配線を前記溝の内部に形成する
工程。
【0049】37.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上に液相メッキによってメ
タル層を形成する工程、(c)前記メタル層の表面を水
素アニール処理またはプラズマ処理する工程、(d)前
記工程(c)の後、前記メタル層を大気に晒すことな
く、水素ガスと酸素ガスとから触媒により合成された水
蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気下で前記メタ
ル層にリフロー処理を施す工程、(e)前記絶縁膜の上
部の前記メタル層をCMP法で研磨して除去することに
よって、前記半導体素子または前記下層配線と電気的に
接続されるメタル配線を前記溝の内部に形成する工程。
【0050】38.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上に化学的気相成長法によ
ってメタル層を形成する工程、(c)前記メタル層の表
面を水素アニール処理またはプラズマ処理する工程、
(d)前記工程(c)の後、前記メタル層を大気に晒す
ことなく、水蒸気および水素ガスを含む混合ガス雰囲気
下で前記メタル層にリフロー処理を施す工程、(e)前
記絶縁膜の上部の前記メタル層をCMP法で研磨して除
去することによって、前記半導体素子または前記下層配
線と電気的に接続されるメタル配線を前記溝の内部に形
成する工程。
【0051】39.以下の工程を含む半導体集積回路装
置の製造方法; (a)半導体ウエハの主面に形成された半導体素子また
は下層配線の上部に絶縁膜を形成した後、前記半導体素
子または前記下層配線と電気的に接続される配線を形成
すべき領域の前記絶縁膜に溝を形成する工程、(b)前
記溝の内部を含む前記絶縁膜上に化学的気相成長法によ
って液相メッキによってメタル層を形成する工程、
(c)前記メタル層の表面を水素アニール処理またはプ
ラズマ処理する工程、(d)前記工程(c)の後、前記
メタル層を大気に晒すことなく、水素ガスと酸素ガスと
から触媒により合成された水蒸気および水素ガスを含む
混合ガス雰囲気下で前記メタル層にリフロー処理を施す
工程、(e)前記絶縁膜の上部の前記メタル層をCMP
法で研磨して除去することによって、前記半導体素子ま
たは前記下層配線と電気的に接続されるメタル配線を前
記溝の内部に形成する工程。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。ま
た、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一
または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0053】また、以下の実施の形態では、便宜上その
必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態
に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それ
らは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
【0054】さらに、以下の実施の形態において、要素
の数等(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する
場合、特に明示したときおよび原理的に明らかに特定の
数に限定されるときを除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さら
に、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ス
テップ等を含む)は、特に明示した場合および原理的に
明らかに必須であると考えられる場合を除き、必ずしも
必須のものではないことは言うまでもない。
【0055】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素などの形状、位置関係などに言及するときは、特に
明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考え
られる場合を除き、実質的にその形状などに近似または
類似するものなどを含むものとする。このことは、上記
数値および範囲についても同様である。
【0056】さらに、本願において、以下の用語は次の
ような定義を有している。
【0057】半導体集積回路装置製造用ウエハ:単結晶
シリコン基板だけでなく、SOI(Silicon On Insulato
r)基板、TFT(Thin Film Transistor)液晶製造用基板
などの他の基板を含むものとする。
【0058】機械的平坦化:CMP(化学的機械的研
磨)法などの浮遊砥粒を使うものに限らず、CML法な
どの固定砥粒を使うものを含むものとする。
【0059】プラグ:絶縁膜に形成されたスルーホール
またはコンタクトホール内に埋め込まれ、上下の配線間
または配線と基板とを電気的に接続する導電層をいう。
【0060】ダマシン:絶縁膜に、少なくとも一部が下
層の導電領域(基板または下層配線)に連結される孔ま
たは溝を形成した後、この孔または溝の内部を含む絶縁
膜上にメタル層を形成し、次いでこのメタル層に機械的
平坦化処理を施して絶縁膜上の不要なメタル層を除去す
ることによって、孔または溝の内部にメタル配線を形成
する方法をいう。
【0061】デュアルダマシン:絶縁膜に、少なくとも
一部が下層の導電領域(基板または下層配線)に連結さ
れる孔(または溝)およびスルーホールを形成した後、
この孔(または溝)およびスルーホール孔の内部を含む
絶縁膜上にメタル層を形成し、次いでこのメタル層に機
械的平坦化処理を施して絶縁膜上の不要なメタル層を除
去することによって、孔(または溝)の内部にメタル配
線を形成し、スルーホールの内部にプラグを形成する方
法をいう。
【0062】準大気圧減圧領域:10Torr以上、760
Torr以下の気圧領域をいう。
【0063】(実施の形態1)本発明の一実施の形態で
あるCMOS−LSIの製造方法を図1〜図14を用い
て工程順に説明する。
【0064】まず、図1 に示すように、例えばp型の単
結晶シリコンからなるウエハ(半導体集積回路装置製造
用ウエハ)1を用意し、周知のイオン打ち込みと選択酸
化(LOCOS)法とによってその主面にn型ウエル2
n、p型ウエル2pおよびフィールド酸化膜3を形成し
た後、n型ウエル2nおよびp型ウエル2pの表面を熱
酸化することによってゲート酸化膜4を形成する。
【0065】次に、図2に示すように、n型ウエル2n
およびp型ウエル2pのゲート酸化膜4上にゲート電極
5を形成した後、p型ウエル2pにn型不純物(例えば
リン)をイオン打ち込みしてソース、ドレイン(n型半
導体領域6)を形成し、n型ウエル2nにp型不純物
(例えばホウ素)をイオン打ち込みしてソース、ドレイ
ン(p型半導体領域7)を形成することによって、nチ
ャネル型MISFET(Qn)およびpチャネル型MI
SFET(Qp)を形成する。
【0066】次に、図3に示すように、半導体基板1上
にCVD(化学的気相成長)法によって酸化シリコン膜
8を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにして酸化
シリコン膜8をドライエッチングすることによって、n
チャネル型MISFET(Qn)のソース、ドレイン
(n型半導体領域6)の上部にコンタクトホール9を形
成し、pチャネル型MISFET(Qp)のソース、ド
レイン(p型半導体領域7)の上部にコンタクトホール
10を形成する。
【0067】次に、図4に示すように、酸化シリコン膜
8の上部に第1層目のW(タングステン)配線11〜1
6を形成し、次いでこれらのW配線11〜16の上部に
CVD法によって酸化シリコン膜17を堆積した後、フ
ォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングによっ
て、第1層目のW配線11、13、14、16の上部の
酸化シリコン膜17にスルーホール18〜21を形成す
る。第1層目のW配線11〜16は、例えばコンタクト
ホール9、10の内部を含む酸化シリコン膜8の上部に
CVD法(またはスパッタリング法)によってW膜を堆
積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッ
チングでW膜をパターニングすることによって形成す
る。
【0068】次に、図5に示すように、スルーホール1
8〜21の内部にプラグ22を形成し、次いで酸化シリ
コン膜17の上部にCVD法によって酸化シリコン膜2
3を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドラ
イエッチングによって、プラグ22が形成されたスルー
ホール18〜21(導電領域)の上部の酸化シリコン膜
23に溝(または孔)24〜27を形成する。プラグ2
2は、スルーホール18〜21の内部を含む酸化シリコ
ン膜17の上部にCVD法によってW膜を堆積した後、
酸化シリコン膜17の上部の不要なW膜をドライエッチ
ング(または後述するCMP法による機械的平坦化処
理)で除去することにより形成する。なお、第1層目の
W配線11〜16の上部に形成する絶縁膜として、SO
G(Spin OnGlass) 膜など、CVD−酸化シリコン膜以
外の絶縁膜や、CVD−酸化シリコン膜と他の絶縁膜と
の積層膜を使用することもできる。
【0069】次に、必要に応じてスパッタエッチングあ
るいは水素アニールなどによって、酸化シリコン膜23
の表面および溝24〜27の内部をクリーニングした
後、図6に示すように、溝24〜27の内部を含む酸化
シリコン膜23の上部にバリア層28を薄く(膜厚50
nm程度)形成し、続いて、スパッタリング法によってバ
リア層28の上部にCu膜29を堆積する。
【0070】スパッタリング法によってCu膜29を堆
積する場合は、溝24〜27の内部の段差被覆性(ステ
ップカバレージ)を向上させるため、例えばターゲット
とウエハ1との間にコリメータを挿入することによっ
て、垂直成分の高いCu原子をウエハ1に到達させるコ
リメータスパッタリング法、ターゲットとウエハ1との
距離を通常よりも長く設定することによって、水平方向
の速度成分が大きいCu原子をウエハ1に到達させない
ようにする低圧長距離スパッタリング法、あるいはター
ゲットとウエハ1との間にコイルを設けると共にウエハ
1にバイアスを印加することによってCu原子をイオン
化させ、垂直成分の高いCu原子をウエハ1に到達させ
るイオン化スパッタリング法などを用いるとよい。ま
た、スパッタリング法よりも段差被覆性に優れるCVD
法を併用してもよい。
【0071】バリア層28は、例えばCVD法によって
堆積した膜厚50nm程度のTiN(窒化チタン)膜やW
N(窒化タングステン)膜によって構成される。また、
Cu膜29は、バリア層28を介さずに酸化シリコン膜
23の上部に直接堆積してもよいが、Cuが酸化シリコ
ン膜23に拡散するのを防ぐためには、Cu膜29の下
層にバリア層28を形成するのが有効である。なお、C
u膜29は、スパッタリング法以外の成膜方法、例えば
CVD法や電気メッキ法やその他の成膜法によって形成
してもよく、さらに、高純度のCuによって構成される
ものの他、Cuを主要な成分とするCu合金やCu化合
物によって構成されるものであってもよい。
【0072】酸化シリコン膜23の上部にCu膜29を
堆積する場合、酸化シリコン膜23に形成された溝24
〜27の径が0.5μm 程度以下と微細な場合は、前記
図6に示すように、Cu膜29を厚い膜厚(例えば80
0μm 程度)で堆積しても、溝24〜27の内部にはC
u膜29が十分に埋め込まれない。そのため、この状態
でCu膜29に機械的平坦化処理を施しても安定した研
磨特性が得られず、後の工程で溝24〜27の内部に形
成されるCu配線30〜33にボイド(空隙)などの欠
陥が発生する。
【0073】そこで、以下のような方法でCu膜29の
表面をリフローさせることによって、溝24〜27の内
部にCu膜29を流し込む。
【0074】図7(a)は、Cu膜29のリフローに用
いる枚葉式アニール装置の具体的な構成の一例を示す概
略平面図、図7(b)は、図7(a)のB−B' 線に沿
った断面図である。
【0075】このアニール装置100は、多重壁石英管
で構成されたチャンバ101を備えており、その上部お
よび下部にはウエハ1を加熱するヒータ102a、10
2bが設置されている。チャンバ101の内部には、こ
のヒータ102a、102bから供給される熱をウエハ
1の全面に均等に分散させる円盤状の均熱リング103
が収容され、その上部にウエハ1を水平に保持するサセ
プタ104が載置されている。均熱リング103は、石
英あるいはSiC(シリコンカーバイド)などの耐熱材
料で構成され、チャンバ101の壁面から延びる支持ア
ーム105によって支持されている。均熱リング103
の近傍には、サセプタ104に保持されたウエハ1の温
度を測定する熱電対106が設置されている。Cu膜2
9のリフローは、上記のようなヒータ102a、102
bによる抵抗加熱方式の他、例えば図8に示すようなハ
ロゲンランプ107を用いたRTA(Rapid Thermal Ann
ealing) 方式のアニール装置を使用して行なってもよ
い。
【0076】チャンバ101の壁面の一部には、チャン
バ101内に、Cuに対して酸化性を示す水蒸気と還元
性を示す水素とを含む混合ガス(水蒸気/水素混合ガ
ス)およびパージガスを導入するためのガス導入管10
8の一端が接続されている。このガス導入管108の他
端には、後述する触媒方式のガス生成装置が接続されて
いる。ガス導入管108の近傍には、多数の貫通孔10
9を備えた隔壁110が設けられており、チャンバ10
1内に導入された水蒸気/水素混合ガスは、この隔壁1
10の貫通孔109を通過してチャンバ101内に均等
に行き渡る。チャンバ101の壁面の他の一部には、チ
ャンバ101内に導入された水蒸気/水素混合ガスおよ
びパージガスを排出するための排気管111の一端が接
続されている。
【0077】図9は、上記アニール装置100のチャン
バ101に接続された触媒方式の水蒸気/水素混合ガス
生成装置を示す概略図、図10は、このガス生成装置の
配管系統を示す図である。このガス生成装置140は、
耐熱耐食性合金(例えば商品名「ハステロイ(Hastello
y) 」として知られるNi合金など)で構成された反応
器141を備えており、その内部にはPt(プラチ
ナ)、Ni(ニッケル)あるいはPd(パラジウム)な
どの触媒金属からなるコイル142とこのコイル142
を加熱するヒータ143とが収容されている。
【0078】上記反応器141には、水素および酸素か
らなるプロセスガスと、窒素あるいはAr(アルゴン)
などの不活性ガスからなるパージガスとがガス貯留槽1
44a、144b、144cから配管145を通じて導
入されるようになっている。また、ガス貯留槽144
a、144b、144cと配管145との間には、ガス
の量を調節するマスフローコントローラ146a、14
6b、146cと、ガスの流路を開閉する開閉バルブ1
47a、147b、147cとが設置され、反応器14
1内に導入されるガスの流量および分圧がこれらによっ
て精密に制御されるようになっている。
【0079】上記反応器141内に導入されたプロセス
ガス(水素および酸素)は、350〜450℃程度に加
熱されたコイル142に接触して励起され、水素分子か
らは水素ラジカルが生成し(H2 →2H* )、酸素分子
からは酸素ラジカルが生成する(O2 →2O* )。これ
ら2種のラジカルは化学的に極めて活性であるため、速
やかに反応して水を生成する(2H* +O* →H
2 O)。そこで、水(水蒸気)が生成するモル比(水
素:酸素=2:1)に調整したプロセスガス、またはこ
のモル比よりも僅かに過剰の水素を含むプロセスガスを
反応器141内に導入することにより、水蒸気または水
蒸気/水素混合ガスが生成する。この水蒸気または水蒸
気/水素混合ガスは、前記図10に示す希釈ライン14
8を通じて供給される水素と混合されて所望の水分濃度
の水蒸気/水素混合ガスに調整された後、前記ガス導入
管108を通じてアニール装置100のチャンバ101
に導入される。
【0080】なお、水(水蒸気)が生成するモル比より
も大過剰の水素を含むプロセスガスを反応器141内に
導入すると、水蒸気の生成効率が低下する。従って、上
記のように、水(水蒸気)が生成するモル比(水素:酸
素=2:1)、またはこのモル比よりも僅かに過剰の水
素を含むプロセスガスを反応器141内に導入して水蒸
気または水蒸気/水素混合ガスを生成した後、希釈ライ
ン148を通じて水素を供給し、所望の水分濃度の水蒸
気/水素混合ガスに調整することが好ましい。また、水
蒸気/水素混合ガスは、Cuに対して酸化性も還元性も
示さないガス、例えば窒素やアルゴンなどの不活性ガス
によって適度の濃度に希釈してからチャンバ101に導
入してもよい。
【0081】上記のような触媒方式のガス生成装置14
0は、水の生成に関与する水素と酸素の量およびそれら
の比率を高精度に制御できるので、チャンバ101に導
入される水蒸気/水素混合ガス中の水蒸気濃度をppm オ
ーダの極低濃度から数10%程度の高濃度まで広範囲
に、かつ高精度に制御することができる。すなわち、触
媒方式で生成した水蒸気/水素混合ガスを使用すること
により、Cu膜29のリフローを高精度に制御すること
が可能となる。
【0082】また、上記のような触媒方式のガス生成装
置140は、反応器141にプロセスガスを導入すると
瞬時に水が生成されるので、所望する水蒸気濃度の水蒸
気/水素混合ガスがリアルタイムで得られる。これによ
り、水蒸気/水素混合ガスの合成とCu膜29のリフロ
ーとを実質的に並行して行なうことができ、リフローの
スループットを向上させることができる。またこれと同
時に、ガス生成装置140内で混入する異物の量も最小
限に抑えられるので、クリーンな水蒸気/水素混合ガス
をチャンバ101に導入することができる。なお、反応
器141内の触媒金属は、水素および酸素をラジカル化
できるものであれば前述した金属に限定されない。ま
た、触媒金属はコイル状に加工して使用する他、例えば
中空の管あるいは細かい繊維フィルタなどに加工し、そ
の内部にプロセスガスを通してもよい。
【0083】上記アニール装置100を使ったCu膜2
9のリフローは、Cu膜29を成膜した後、ウエハ1を
外気に晒すことなく行なうことが望ましい。すなわち、
Cu膜29の成膜とその後のリフローは、マルチチャン
バ方式の成膜/アニール装置を使って連続して行なうこ
とが望ましい。なお、電気メッキ法のようにCu膜29
を液相中において形成する場合には、Cu膜29の成膜
からリフローまでの間にウエハ1が外気に晒されるの
で、Cu膜29の表面に酸化膜などの不所望の改質層が
形成される。このような場合は、水素などの還元性ガス
を含むガス雰囲気下でCu膜29の表面にアニール処理
またはプラズマ処理を施すことによって改質層を除去し
た後、Cu膜29のリフローを行なうことが望ましい。
【0084】上記アニール装置100を使ったCu膜2
9のリフロープロセスの一例を図11を参照しながら説
明する。
【0085】まずアニール装置100のチャンバ101
を開放し、その内部にパージガス(窒素)を導入しなが
ら、Cu膜29が形成されたウエハ1をサセプタ104
の上にロードする。このとき、ウエハ1の配置は、酸化
シリコン膜23に形成された溝24〜27の底部が開孔
端に比べて重力による位置エネルギーが低くなるよう、
主面側を上向きにすることが望ましい。
【0086】次いで、チャンバ101を閉鎖し、引き続
きパージガスを導入してチャンバ101内のガス交換を
十分に行った後、サセプタ104を加熱してウエハ1の
表面温度を摂氏300℃〜500℃の範囲に設定する。
【0087】次に、ガス生成装置140の反応器141
に酸素と過剰の水素とを導入し、触媒作用によって酸素
と水素とから生成した水を含む水蒸気/水素混合ガスを
希釈ライン148から供給される水素と混合して所望の
水分濃度に調整した後、ガス導入管108を通じてアニ
ール装置100のチャンバ101に導入し、この水蒸気
/水素混合ガスをウエハ1の表面に流しながらCu膜2
9にリフロー処理を施すことにより、図12に示すよう
に、Cu膜29を溝24〜27の内部に流動させる。チ
ャンバ101の圧力は、10Torr以上、760Torr以下
の準大気圧減圧領域乃至常圧程度に設定するが、大気圧
(760Torr)を越える加圧雰囲気であっても支障はな
い。また、水蒸気/水素混合ガスに占める水蒸気の分圧
は0.1%〜30%程度、好ましくは1%〜30%に設
定する。リフロー時間は、ウエハ1の表面温度を450
℃に設定した場合、5分程度である。
【0088】上記のような水蒸気/水素混合ガス雰囲気
下でのリフロー処理では、(式1)に従い、酸化性ガス
である水蒸気によってCu膜29の表面の酸化反応が進
行する。そして、このとき酸化されたCu(CuO)
は、(式2)に従い、水素によって直ちに還元される。
【0089】 Cu+H2 O → CuO+H2 ・・・(1) CuO+H2 → Cu+H2 O ・・・(2) 上記還元反応は発熱反応であることから、水蒸気/水素
混合ガスに占める水蒸気および水素の分圧を、還元反応
がより多く進行するように調整することにより、還元反
応に伴う発熱でCu膜29の表面拡散を促進させること
ができる。
【0090】このように、水蒸気/水素混合ガス雰囲気
下でのリフロー処理によれば、酸化・還元反応によって
生じた熱がCu膜29の表面の局所的な温度上昇に寄与
し、Cu膜29の表面拡散を促進させるため、リフロー
処理温度を500℃以上にしたり、リフロー処理時間を
長くしなくともCu膜29の安定したリフローが可能と
なる。また、酸化反応および還元反応が同時に進行する
ために、酸化と還元を別工程で行なう場合に比べてリフ
ロー処理のスループットが向上する。
【0091】上記リフロー処理の終了後は、チャンバ1
01内にパージガス(窒素)を導入して水蒸気/水素混
合ガスを排出してからチャンバ101を開放し、その内
部にパージガスを導入しながらウエハ1をサセプタ10
4からアンロードする。
【0092】次に、図13に示すように、上記ウエハ1
の表面側にCMP法による機械的平坦化処理を施し、酸
化シリコン膜23の上部のCu膜29を除去することに
よって、溝24〜27の内部に埋め込まれた第2層目の
Cu配線30〜33を形成する。
【0093】図14は、上記Cu膜29の機械的平坦化
処理に用いる枚葉式のCMP装置200を示す概略図で
ある。図示のように、このCMP装置200は、上部が
開口された筐体201を有しており、この筐体201に
取り付けられた回転軸202の上端部には、モータ20
3によって回転駆動される研磨盤(プラテン)204が
取り付けられている。この研磨盤204の表面には、多
数の気孔を有する合成樹脂を均一に貼り付けて形成した
研磨パッド205が取り付けられている。
【0094】また、このCMP装置200は、ウエハ1
を保持するためのウエハキャリア206を備えている。
ウエハキャリア206を取り付けた駆動軸207は、ウ
エハキャリア206と一体となってモータ(図示せず)
により回転駆動され、かつ研磨盤204の上方で上下動
されるようになっている。
【0095】ウエハ1は、ウエハキャリア206に設け
られた真空吸着機構(図示せず)により、その主面すな
わち被研磨面を下向きとしてウエハキャリア206に保
持される。ウエハキャリア206の下端部には、ウエハ
1が収容される凹部206aが形成されており、この凹
部106a内にウエハ1を収容すると、その被研磨面が
ウエハキャリア206の下端面とほぼ同一か僅かに突出
した状態となる。
【0096】研磨盤204の上方には、研磨パッド20
5の表面とウエハ1の被研磨面との間に研磨スラリ
(S)を供給するためのスラリ供給管208が設けられ
ており、その下端から供給される研磨スラリ(S)によ
ってウエハ1の被研磨面が化学的および機械的に研磨さ
れる。研磨スラリ(S)としては、例えばアルミナなど
の砥粒と過酸化水素水または硝酸第二鉄水溶液などの酸
化剤とを主成分とし、これらを水に分散または溶解させ
たものが使用される。
【0097】また、このCMP装置200は、研磨パッ
ド205の表面を整形(ドレッシング)するための工具
であるドレッサ209を備えている。このドレッサ20
9は、研磨盤204の上方で上下動する駆動軸210の
下端部に取り付けられ、モータ(図示せず)により回転
駆動されるようになっている。
【0098】ドレッシングは、何枚かのウエハ1の研磨
作業が終了した後(バッチ処理)、または1枚のウエハ
1の研磨作業が終了する毎に行われる(枚葉処理)。あ
るいは研磨と同時にドレッシングを行うようにしてもよ
い。例えばウエハ1がウエハキャリア206によって研
磨パッド205に押し付けられ、所定の時間研磨が行わ
れると、ウエハキャリア206が上方に退避移動され
る。次いで、ドレッサ209が下降移動して研磨パッド
205に押し付けられ、その表面が所定の時間ドレッシ
ングされた後、ドレッサ209が上方に退避移動され
る。引き続いて他のウエハ1がウエハキャリア206に
取り付けられ、上記の研磨工程が繰り返される。このよ
うにしてウエハ1が研磨された後、研磨盤204の回転
が停止されることによって研磨作業が終了する。
【0099】以下、上記したダマシンプロセスを繰り返
すことによって第2層目のCu配線30〜33の上層に
1層または複数層のCu配線を形成した後、最上層のC
u配の上部に表面保護膜を形成することによってCMO
S−LSIが完成する。
【0100】(実施の形態2)本発明は、デュアルダマ
シンプロセスによってCu配線を形成する場合にも適用
することができる。
【0101】この場合は、まず図15に示すように、第
1層目のW配線11〜16の上部にCVD法によって酸
化シリコン膜34を堆積した後、フォトレジスト膜をマ
スクにしたドライエッチングによって、第1層目のW配
線11、13、14、16の上部の酸化シリコン膜34
にスルーホール18〜21および溝(または孔)24〜
27を形成する。
【0102】次に、図16に示すように、スルーホール
18〜21および溝24〜27の内部を含む酸化シリコ
ン膜34の上部にバリア層28を薄く形成した後、バリ
ア層28の上部にCu膜29を堆積する。
【0103】次に、上記Cu膜29に対して前述した水
蒸気/水素混合ガス雰囲気下でのリフロー処理および機
械的平坦化処理を施すことによって、図17に示すよう
に、スルーホール18〜21および溝24〜27の内部
にCu配線35〜38を形成する。
【0104】Cu膜29のリフロー処理は、酸化性ガス
雰囲気下でのリフロー処理および還元性ガス雰囲気下で
のリフロー処理の2段階に分けて行なってもよい。すな
わち、水素ガスと酸素ガスから触媒により合成された水
蒸気を含むガス雰囲気下で第1のリフロー処理を行なっ
た後、水素などの還元性ガスを含むガス雰囲気下で第2
のリフロー処理を行なってもよい。また、酸化性ガス雰
囲気下でのリフロー処理と還元性ガス雰囲気下でのリフ
ロー処理とを交互に複数回繰り返す多段階リフロー処理
も可能である。
【0105】これらの場合は、水蒸気/水素混合ガス雰
囲気下でCu膜29の酸化・還元を同時に行なう前記実
施の形態1のリフロー処理に比べてスループットが低下
するが、酸化反応によって生じた熱および還元反応によ
って生じた熱がCu膜29の表面の局所的な温度上昇に
寄与し、Cu膜29の表面拡散を促進させるので、リフ
ロー処理温度を500℃以上にしたり、リフロー処理時
間を長くしなくともCu膜29の安定したリフローが可
能となる。
【0106】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0107】Cu膜のリフロー処理は、例えば図18に
示すようなバッチ式縦型アニール装置150に前記のよ
うな触媒方式の水蒸気/水素混合ガス生成装置140を
取り付けて行うこともできる。この種のバッチ式縦型リ
フロー炉150を使用する場合には、昇降温機構を設け
たリフロー炉を使用するとよい。
【0108】また、前記のような触媒方式に比べて水分
濃度の設定範囲は狭くなるが、例えば容器に入れた純水
中に水素ガスを供給するバブリング方式によって水蒸気
/水素混合ガスを生成してもよい。この場合、水蒸気の
分圧は、純水の温度を変えることによって制御すればよ
い。
【0109】また、Cu膜を酸化するガスとして、水蒸
気の他、例えばO2 、N2 O、NOなどの酸化性ガスを
使用することもできる。同様に、Cu膜を還元するガス
として、水素を単独で使用する他、例えば水素ガスを主
要な成分として含むガスを使用することもできる。
【0110】本発明は、Cu以外のメタル材料(例えば
Al、Al合金、Wなど)を使ったダマシンプロセスや
デュアルダマシンプロセスによって配線を形成する場合
にも適用することができる。本発明は、一般に、絶縁膜
上に成膜したメタル層をリフローして絶縁膜の溝やスル
ーホールに埋め込んだ後、メタル層に機械的平坦化処理
を施して埋め込み配線を形成するプロセスに広く適用す
ることができる。
【0111】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0112】本発明によれば、水蒸気および還元性ガス
を含む混合ガス雰囲気下でメタル層にリフロー処理を施
すことにより、リフロー処理の熱負荷を低減することが
できるので、ダマシンプロセスのスループット向上なら
びに低温化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1であるCMOS−LSI
の製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図7】(a)は、Cu膜のリフローに用いる枚葉式ア
ニール装置の一例を示す概略平面図、(b)は、(a)
のB−B' 線に沿った断面図である。
【図8】(a)は、Cu膜のリフローに用いる枚葉式ア
ニール装置の一例を示す概略平面図、(b)は、(a)
のB−B' 線に沿った断面図である。
【図9】図8に示すアニール装置に接続された触媒方式
の水蒸気/水素混合ガス生成装置を示す概略図である。
【図10】図9に示す水蒸気/水素混合ガス生成装置の
配管系統を示す図である。
【図11】アニール装置を使ったリフロープロセスのシ
ーケンスを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1であるCMOS−LS
Iの製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1であるCMOS−LS
Iの製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図14】Cu膜の機械的平坦化処理に用いるCMP装
置の全体構成図である。
【図15】本発明の実施の形態2であるCMOS−LS
Iの製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図16】本発明の実施の形態2であるCMOS−LS
Iの製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図17】本発明の実施の形態2であるCMOS−LS
Iの製造方法を示すウエハの要部断面図である。
【図18】Cu膜のリフローに用いるバッチ式縦型アニ
ール装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 ウエハ(半導体集積回路装置製造用ウエハ) 2n n型ウエル 2p p型ウエル 3 フィールド酸化膜 4 ゲート酸化膜 5 ゲート電極 6 n型半導体領域(ソース、ドレイン) 7 p型半導体領域(ソース、ドレイン) 8 酸化シリコン膜 9、10 コンタクトホール 11〜16 W配線 17 酸化シリコン膜 18〜21 スルーホール 22 プラグ 23 酸化シリコン膜 24〜27 溝(または孔) 28 バリア層 29 Cu膜 30〜33 Cu配線 34 酸化シリコン膜 35〜38 Cu配線 100 アニール装置 101 チャンバ 102a、102b ヒータ 103 均熱リング 104 サセプタ 105 支持アーム 106 熱電対 107 ハロゲンランプ 108 ガス導入管 109 貫通孔 110 隔壁 111 排気管 140 ガス生成装置 141 反応器 142 コイル 143 ヒータ 144a〜144c ガス貯留槽 145 配管 146a〜146c マスフローコントローラ 147a〜147c 開閉バルブ 148 希釈ライン 150 バッチ式縦型アニール装置 200 CMP装置 201 筐体 202 回転軸 203 モータ 204 研磨盤(プラテン) 205 研磨パッド 206 ウエハキャリア 206a 凹部 207 駆動軸 208 スラリ供給管 209 ドレッサ 210 駆動軸 Qn nチャネル型MOSFET Qp pチャネル型MOSFET S 研磨スラリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 直樹 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5F033 AA02 AA04 AA05 AA12 AA29 AA64 AA67 AA73 BA15 BA17 BA25 BA36 BA45 DA06 DA07 DA13 DA15 DA34 DA35 DA36 DA38 EA02 EA25

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程を含むことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
    分とするメタル層を形成する工程、(c)水蒸気および
    還元性ガスを含む混合ガス雰囲気下で、前記メタル層に
    リフロー処理を施す工程、(d)リフロー処理された前
    記第1の主面側に機械的平坦化処理を施すことによっ
    て、前記孔または溝の外部の前記メタル層を除去する工
    程。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記還元性ガスは水素ガスを主要な成
    分として含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記リフロー処理は摂氏300℃から
    500℃の温度範囲で行われることを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記混合ガスに占める前記水蒸気の分
    圧は1%から30%であることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記混合ガス雰囲気は前記メタル層に
    対して酸化性でも還元性でもないガスを含むことを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 以下の工程を含むことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
    分とするメタル層を形成する工程、(c)酸化性ガスお
    よび還元性ガスを含む雰囲気下で、かつ準大気圧減圧領
    域またはそれ以上の気圧下において、前記メタル層にリ
    フロー処理を施す工程、(d)リフロー処理された前記
    第1の主面側に機械的平坦化処理を施すことによって、
    前記孔または溝外部の前記メタル層を除去する工程。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記準大気圧減圧領域の気圧は10To
    rr以上であることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 以下の工程を含むことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
    分とするメタル層を形成する工程、(c)水素ガスと酸
    素ガスから触媒により合成された水蒸気を含むガス雰囲
    気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
    (d)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
    坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
    記メタル層を除去する工程。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記水蒸気の合成は前記リフロー処理
    と実質的に並行して行われることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 以下の工程を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
    点金属を主要な成分とするメタル層を形成する工程、
    (c)水素ガスと酸素ガスから触媒により合成された水
    蒸気を含むガス雰囲気下で、前記メタル層にリフローの
    ための第1の加熱処理を施す工程、(d)前記工程の
    後、還元性ガスを含むガス雰囲気下で、前記メタル層に
    第2の加熱処理を施す工程、(e)前記工程の後、リフ
    ロー処理された前記第1の主面側に機械的平坦化処理を
    施すことによって、前記孔または溝外部の前記メタル層
    を除去する工程。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記工程(c)および(d)が交
    互に複数回繰り返されることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記水蒸気の合成は前記リフロー
    処理と実質的に並行して行われることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 以下の工程を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅を主要な成
    分とするメタル層を形成する工程、(c)混合ガスから
    触媒により合成された水蒸気を含む第1のガスを還元性
    ガスを含む第2のガスで希釈したガス雰囲気下で、前記
    メタル層にリフロー処理を施す工程、(d)リフロー処
    理された前記第1の主面側に機械的平坦化処理を施すこ
    とによって、前記孔または溝外部の前記メタル層を除去
    する工程。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記水蒸気の合成は前記リフロー
    処理と実質的に並行して行われることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 以下の工程を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
    点金属を主要な成分とするメタル層を形成する工程、
    (c)前記メタル層が形成された前記ウエハを外気に晒
    すことなく、酸化性ガスおよび還元性ガスを含むガス雰
    囲気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
    (d)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
    坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
    記メタル層を除去する工程。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記メタル層の形成はスパッタリ
    ング法により行われることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記メタル層の形成は化学的気相
    成長法により行われることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 以下の工程を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置製造用ウエハの第1の主面の
    第1の絶縁膜に、少なくとも一部が前記第1の絶縁膜の
    下層に設けられた第1の導電領域に連結した孔または溝
    を形成する工程、(b)前記孔または溝および前記第1
    の絶縁膜上に直接またはバリア層を介して銅または高融
    点金属を主要な成分とするメタル層を液相中において形
    成する工程、(c)還元性ガスを含む第1のガス雰囲気
    下で、前記メタル層に表面処理を施す工程、(d)前記
    工程の後、酸化性ガスおよび還元性ガスを含むガス雰囲
    気下で、前記メタル層にリフロー処理を施す工程、
    (e)リフロー処理された前記第1の主面側に機械的平
    坦化処理を施すことによって、前記孔または溝外部の前
    記メタル層を除去する工程。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記メタル層の形成は液相メッキ
    によって行われることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記表面処理はプラズマ処理によ
    って行われることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
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