JP2000076020A - テープドライブ方法、テープドライブ装置 - Google Patents

テープドライブ方法、テープドライブ装置

Info

Publication number
JP2000076020A
JP2000076020A JP10249417A JP24941798A JP2000076020A JP 2000076020 A JP2000076020 A JP 2000076020A JP 10249417 A JP10249417 A JP 10249417A JP 24941798 A JP24941798 A JP 24941798A JP 2000076020 A JP2000076020 A JP 2000076020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
information
partition
memory
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10249417A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Takayama
佳久 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10249417A priority Critical patent/JP2000076020A/ja
Publication of JP2000076020A publication Critical patent/JP2000076020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/36Monitoring, i.e. supervising the progress of recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/11Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information not detectable on the record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/60Solid state media
    • G11B2220/65Solid state media wherein solid state memory is used for storing indexing information or metadata
    • G11B2220/652Solid state media wherein solid state memory is used for storing indexing information or metadata said memory being attached to the recording medium
    • G11B2220/655Memory in cassette [MIC]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用履歴に応じた判定/警告でシステムの信
頼性を向上させる。 【解決手段】 装填されているテープカセットの磁気テ
ープに対しての記録再生動作が行われることに応じて、
テープカセット内のメモリに磁気テープの使用履歴情報
を記憶させていく使用履歴情報書込処理と、装填されて
いるテープカセットのメモリに記憶された使用履歴情報
から品質劣化状況を判定する判定処理と、判定処理で得
られた判定情報をテープカセット内のメモリに記憶させ
ていく判定情報書込処理と、判定処理により判定した品
質劣化状況、もしくはテープカセットのメモリに記憶さ
れていた判定情報で示される品質劣化状況に応じて、警
告を行う警告処理とが行なわれるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータスト
レージ用途などに用いるテープカセットに対応するテー
プドライブ装置、及びテープドライブ方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】そして、上述のようなテープストリーマド
ライブとして、例えば、8ミリVTRのテープカセット
を記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン
方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされた
ものが提案されている。
【0004】上記のような8ミリVTRのテープカセッ
トを利用したテープストリーマドライブでは、記録/再
生データの入出力インターフェイスとして例えばSCS
I(Small Computer System Interface)を用いる。そし
て、記録時においては例えばホストコンピュータから供
給されるデータがSCSIインターフェイスを介して入
力され、この入力データが所定の圧縮処理、エンコード
処理されてテープカセットの磁気テープに記録される。
また、再生時であれば、磁気テープのデータが読み出さ
れ、必要なデコード処理が施されて、SCSIインター
フェイスを介してホストコンピュータに伝送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なテープストリーマドライブとホストコンピュータ、及
びテープカセットよりなるデータストレージシステムに
おいては、テープカセットの使用頻度や使用履歴に関す
る情報(以下、使用履歴情報)を、そのテープカセット
に対する記録再生時(磁気テープに対するアクセス後)
に書き込むようにしているものがある。例えば磁気テー
プ上の管理情報の記録領域や、もしくはテープカセット
筐体内に不揮発性メモリを設け、その不揮発性メモリに
管理情報を記憶させるようするシステムでは、その不揮
発性メモリに使用履歴情報を書き込むようにしている。
そしてこのようにテープカセット内に記録した使用履歴
情報をより有効利用することが求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は使用履歴
情報を有効に利用し、テープカセットに対するドライブ
動作の信頼性を向上させることを目的とする。
【0007】このため、装填されているテープカセット
の磁気テープに対しての記録再生動作が行われることに
応じて、テープカセット内のメモリに磁気テープの使用
履歴情報を記憶させていく使用履歴情報書込処理と、装
填されているテープカセットのメモリに記憶された使用
履歴情報から品質劣化状況を判定する判定処理と、判定
処理で得られた判定情報をテープカセット内のメモリに
記憶させていく判定情報書込処理と、判定処理により判
定した品質劣化状況、もしくはテープカセットのメモリ
に記憶されていた判定情報で示される品質劣化状況に応
じて、警告を行う警告処理とが行なわれるようにする。
即ちテープドライブ装置(テープドライブシステム)と
しては、磁気テープに対する記録再生動作に応じて使用
履歴情報をテープカセット内のメモリに書き込んでいく
とともに、磁気テープに対する記録再生動作に際して
は、使用履歴に基づいた判定処理でテープカセットの劣
化状況を判別し、所要の警告を行うことで、ユーザーが
対応をとれるようにする。また劣化状況の判定結果とし
ての判定情報は、テープカセット内のメモリに書き込ん
でおくようにする。例えばテープストリーマドライブと
ホストコンピュータにより構成されるテープドライブ装
置がこのような動作を行うことで、その信頼性を向上で
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。ここで、先に本出願人により不揮発性メモ
リが設けられたテープカセット及び、このメモリ付きテ
ープカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が
可能とされるデータストレージシステムを形成するテー
プドライブ装置(テープストリーマドライブ及びホスト
コンピュータ)についての発明が提案されているが、本
発明は、これらメモリ付きテープカセットに対応するデ
ータストレージシステムにおいて本発明を適用したもの
とする。なお、テープカセットに備えられる不揮発性メ
モリについては、MIC(Memory In Cassette)というこ
とにする。ただし本例のテープストリーマドライブは、
MICの設けられていないテープカセットにも対応でき
るものである。説明は次の順序で行う。 1.テープカセットの構成 2.テープストリーマドライブ及びホストコンピュータ
の構成 3.磁気テープ上のデータ構成 4.MICのデータ構造 5.劣化/故障判定内容例 6.記録再生時のシステムの各種処理例
【0009】1.テープカセットの構成 先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するMI
C付のテープカセットについて図3及び図4を参照して
説明する。図3は、テープカセットの内部構造を概念的
に示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内
部にはリールハブ2A、2Bが設けられ、この両リール
ハブ2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が
巻装される。
【0010】このテープカセット1には不揮発性メモリ
であるMIC4が設けられており、このMIC4のモジ
ュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロ
ック入力端子5C、アース端子5D等が導出されてい
る。詳しくは後述するが、このMIC4には、テープカ
セットごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長
さ、材質、テープ3上のに形成される各パーティション
ごとの記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ
情報等が記憶される。なお、本明細書ではこれらのMI
C4に格納される各種情報は『管理情報』とも言うこと
にする。
【0011】図4は、テープカセット1の外観例を示す
ものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6
b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTR
に用いられるテープカセットの構成と基本的には同様と
なっている。このテープカセット1の側面のラベル面9
には、端子ピン7A、7B、7C、7Dが設けられてお
り、上記図3にて説明した電源端子5A、データ入力端
子5B、クロック入力端子5C、アース端子5Dとそれ
ぞれ接続されているものとされる。即ち、本例ては、テ
ープカセット1は次に説明するテープストリーマドライ
ブ10と、上記端子ピン7A、7B、7C、7Dを介し
て物理的に接触してデータ信号等の相互伝送が行われる
ものとされる。
【0012】2.テープストリーマドライブ及びホスト
コンピュータの構成 次に、図1により本例のテープストリーマドライブ10
の構成について説明する。このテープストリーマドライ
ブ10は、装填されたテープカセット1の磁気テープ3
に対して、ヘリカルスキャン方式により記録/再生を行
うようにされている。回転ドラム11には、例えば2つ
の記録ヘッド12A、12B及び3つの再生ヘッド13
A、13B、13Cが設けられる。記録ヘッド12A、
12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究
めて近接して配置される構造となっている。再生ヘッド
13A、13Bも互いにアジマス角の異なるヘッドとさ
れるが、例えば90度離れた状態で配置される。再生ヘ
ッド13Cは、記録直後の読出(いわゆるリードアフタ
ーライト)に用いられるヘッドとなる。
【0013】テープカセット1から引き出された磁気テ
ープ3が巻き付けられる回転ドラム11はドラムモータ
14Aにより回転される。また磁気テープ3を定速走行
させるための図示しないキャプスタン37はキャプスタ
ンモータ14Bにより回転駆動される。またテープカセ
ット1内の上記リールハブ2A,2Bは、それぞれリー
ルモータ14C、14Dにより、独自に、順方向及び逆
方向に回転駆動される。ローディングモータ14Eは、
図示しないローディング機構を駆動し、磁気テープ3の
回転ドラム11へのローディング/アンローディングを
実行する。
【0014】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14Eは、それぞれメカドライバ17からの電力印
加により回転駆動される。メカドライバ17はサーボコ
ントローラ16からの制御に基づいて各モータを駆動す
る。サーボコントローラ16は各モータの回転速度制御
を行って通常の記録再生時の走行や高速再生時のテープ
走行、早送り、巻き戻し時のテープ走行、テープカセッ
ト装填動作、ローディング/アンローディング動作、テ
ープテンション制御動作、などを実行させる。図示して
いないが、サーボコントローラ16が各モータのサーボ
制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプス
タンモータ14B、リールモータ14C、14Dにはそ
れぞれFG(周波数発生器)が設けられており、各モー
タの回転情報が検出できるようにしている。そしてサー
ボコントローラ16はこれらのFGパルスに基づいて各
モータの回転速度を判別することで、各モータの回転動
作について目的とする回転速度との誤差を検出し、その
誤差分に相当する印加電力制御をメカドライバ17に対
して行うことで、閉ループによる回転速度制御を実現す
ることができる。従って、記録/再生時の通常走行や、
高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの各種動作時に、サ
ーボコントローラ16はそれぞれの動作に応じた目標回
転速度により各モータが回転されるように制御を行うこ
とができる。
【0015】EEP−ROM18にはサーボコントロー
ラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納さ
れている。
【0016】サーボコントローラ16はインターフェー
スコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF
/ECCコントローラという)を介してシステム全体の
制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向
に接続されている。
【0017】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコードという伝送データ
単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次
データが入力され、圧縮/伸長回路21に供給される。
なお、このようなテープストリーマドライブシステムに
おいては、可変長のデータの集合単位によってホストコ
ンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在す
る。
【0018】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0019】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0020】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0021】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIインターフェイス2
0を介して再生データとしてホストコンピュータ40に
出力される。
【0022】また、この図にはテープカセット1の磁気
テープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4
は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに
装填されると、図4に示した端子ピンを介してシステム
コントローラ15とデータの入出力が可能なように接続
される。これによりシステムコントローラ15はMIC
4に記録されている管理情報を読み込んだり、管理情報
を更新できる。
【0023】MIC4と外部のホストコンピュータ40
間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送が行わ
れる。このため、特にMIC4とホストコンピュータ4
0との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的に
テープカセットとホストコンピュータ40とのデータの
やりとりは、SCSIインターフェイスだけで結ぶこと
ができる。
【0024】テープストリーマドライブ10とホストコ
ンピュータ40間は上記のようにSCSIインターフェ
ース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システ
ムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40
がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことにな
る。また従って、ホストコンピュータ40はSCSIコ
マンドによりシステムコントローラ15に指示を行って
MIC4に対するデータ書込/読出を実行させることが
できる。
【0025】S−RAM24,フラッシュROM25
は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデー
タが記憶される。例えばフラッシュROM25には制御
に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワ
ークメモリとして用いられたり、MIC4から読み出さ
れたデータ、MIC4に書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。な
お、S−RAM24,フラッシュROM25は、システ
ムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの
内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ
23の領域の一部をワークメモリとして用いる構成とし
てもよい。
【0026】図2にホストコンピュータ40側の構成例
とともにシステム全体構成例を示す。一点鎖線内に示す
ホストコンピュータ40は、CPU41、メインメモリ
42の他に各種インターフェースを備えて、各種機器と
接続される。まずディスプレイインターフェース45に
より表示装置61と接続され、表示装置61がユーザー
に対するモニタとして機能する。またマウスインターフ
ェース44にマウス62が接続され、キーボードインタ
ーフェース43にキーボード63が接続されることで、
マウス62及びキーボード63がユーザーの用いる入力
装置として機能する。
【0027】また上述のようにテープストリーマドライ
ブ10はSCSI接続されるものとしているが、従って
テープストリーマドライブ10はホストコンピュータ4
0のSCSIインターフェース51と接続されることに
なる。他に、SCSIインターフェース51によりSC
SI対応のハードディスクドライブ66が接続されるこ
ともある。
【0028】IDEインターフェース50にはIDE対
応のハードディスクドライブ64や、IDE対応のCD
−ROMドライブ65などが接続される。さらに、ホス
トコンピュータ40には、ネットワークインターフェー
ス46、フロッピーディスクインターフェース47、R
S232Cシリアルインターフェース48、セントロニ
クスプリンタインターフェース49等が用意され、それ
ぞれ所要の機器が接続される。
【0029】3.磁気テープ上のデータ構成 次に、上述してきたテープストリーマドライブにより記
録再生が行われるテープカセット1の、磁気テープ3上
のデータフォーマットについて概略的に説明する。
【0030】図5は、磁気テープ3に記録されるデータ
の構造を示している。図5(a)には1本の磁気テープ
3が模式的に示されている。本例においては、図5
(a)のように1本の磁気テープ3を、パーティション
(Partition)単位で分割して利用することが
できるものとされ、本例のシステムの場合には最大25
6のパーティション数を設定して管理することが可能と
されている。また、この図に示す各パーティションは、
それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・
として記されているように、パーティションナンバが与
えられて管理されるようになっている。
【0031】従って、本例においてはパーティションご
とにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うこと
が可能とされるが、例えば図5(b)に示す1パーティ
ション内におけるデータの記録単位は、図5(c)に示
すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分
割することができ、このグループごとの単位によって磁
気テープ3に対する記録が行われる。この場合、1グル
ープは20フレーム(Frame)のデータ量に対応
し、図5(d)に示すように、1フレームは、2トラッ
ク(Track)により形成される。この場合、1フレ
ームを形成する2トラックは、互いに隣り合うプラスア
ジマスとマイナスアジマスのトラックとされる。従っ
て、1グループは40トラックにより形成されることに
なる。
【0032】また、図5(d)に示した1トラック分の
データの構造は、図6(a)及び図6(b)に示され
る。図6(a)にはブロック(Block)単位のデー
タ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYN
CデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイト
のIDエリアA2、IDデータのための2バイトからな
るエラー訂正用のパリティエリアA3、64バイトのデ
ータエリアA4より形成される。そして、図6(b)に
示す1トラック分のデータは全471ブロックにより形
成され、1トラックは図のように、両端に4ブロック分
のマージンエリアA11、A17が設けられ、これらマ
ージンエリアA11の後ろとマージンA17の前にはト
ラッキング制御用のATFエリアA12、A16が設け
られる。更に1トラックの中間に対してATFエリアA
14が設けられる。これらATFエリアA12、A1
4、A16としては5ブロック分の領域が設けられる。
そして、上記ATFエリアA12、A14の間と、AT
FエリアA14、A16との間にそれぞれ224ブロッ
ク分のデータエリアA13、A15が設けられる。従っ
て、1トラック内における全データエリア(A13及び
A15)は、全471ブロックのうち、224×2=4
88ブロックを占めることになる。そして上記トラック
は、磁気テープ3上に対して図6(c)に示すようにし
て物理的に記録され、前述のように40トラック(=2
0フレーム)で1グループとされることになる。
【0033】図5、図6で説明した磁気テープ3には、
図7に示すエリア構造によりデータ記録が行われること
になる。なお、ここではパーティションが#0〜#N−
1までとしてN個形成されている例をあげている。
【0034】図7(a)に示すように、磁気テープの最
初の部分には物理的にリーダーテープが先頭に位置して
おり、次にテープカセットのローディング/アンローデ
ィングを行う領域となるデバイスエリアが設けられてい
る。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位
置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。上
記デバイスエリアに続いては、パーティション#0に関
してのリファレンスエリア及びテープの使用履歴情報等
が格納されるシステムエリア(以下、リファレンスエリ
アを含めてシステムエリアという)が設けられて、以降
にデータエリアが設けられる。システムエリアの先頭が
論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining o
f Tape) とされる。
【0035】このシステムエリアには、図7(c)に拡
大して示すように、リファレンスエリア、ポジショント
レランスバンドNO.1、システムプリアンブル、シス
テムログ、システムポストアンブル、ポジショントレラ
ンスバンドNO.2、ベンダーグループプリアンブルが
形成される。
【0036】このようなシステムエリアに続くデータエ
リアにおいては、図7(b)に拡大して示すように、最
初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が
示されるベンダーグループが設けられ、続いて図5
(c)に示したグループが、ここではグループ1〜グル
ープ(n)として示すように複数連続して形成されてい
くことになる。そして最後のグループ(n)の後にアン
ブルフレームが配される。
【0037】このようなデータエリアに続いて図7
(a)のように、パーティションのデータ領域の終了を
示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。パーテ
ィションが1つしか形成されない場合は、そのパーティ
ション#0のEODの最後が、論理的テープの終了位置
LEOT(Logical End of Tape)とされるが、この場合
はN個のパーティションが形成されている例であるた
め、パーティション#0のEODに続いてオプショナル
デバイスエリアが形成される。上記した先頭位置PBO
Tからのデバイスエリアは、パーティション#0に対応
するロード/アンロードを行うエリアとなるが、パーテ
ィション#0の最後のオプショナルデバイスエリアは、
パーティション#1に対応するロード/アンロードを行
うエリアとなる。
【0038】パーティション#1としては、パーティシ
ョン#0と同様にエリアが構成され、またその最後には
次のパーティション#2に対応するロード/アンロード
を行うエリアとなるオプショナルデバイスエリアが形成
される。以降同様にパーティション#(N−1)までが
同様に形成される。なお、最後のパーティション#(N
−1)では、オプショナルデバイスエリアは不要である
ため形成されず、パーティション#(N−1)のEOD
の最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical
End of Tape)とされる。PEOT(Phisycal End of Ta
pe) は、物理的テープの終了位置、又はパーティション
の物理的終了位置を示すことになる。
【0039】4.MICのデータ構造 次に、テープカセット1に備えられるMIC4のデータ
構造について説明する。図7は、MIC4に記憶される
データの構造の一例を摸式的に示す図である。このMI
C4の容量は例えば2キロバイトとされており、この領
域に対して図のようにフィールドFL1〜FL7が設定
されている。これらフィールドFL1〜FL7におい
て、テープカセットの製造時の各種情報、初期化時のテ
ープ情報やパーティションごとの情報などが書き込まれ
る。
【0040】フィールドFL1はマニファクチャーパー
ト(Manufacture Part)とされ、主にテープカセットの
製造時の各種情報が記憶される。フィールドFL2はド
ライブイニシャライズパート(Drive Initialize Par
t)とされ、主に初期化時の情報等が記憶される。フィ
ールドFL3はボリュームインフォメーション(Volume
Information)とされ、テープカセット全体の基本的な
管理情報が記憶される。またフィールドFL4としてア
キュムレイティブパーティションインフォメーション
(Accumulative Partition Information)、フィールド
FL5としてボリュームタグ(Volume Tags)としての
各情報が記憶される。
【0041】フィールドFL6は、メモリーフリープー
ルの領域とされるが、記録再生動作の経過や必要に応じ
て各種情報が記憶される。まず、磁気テープ3に形成さ
れるパーティションに応じて、各パーティションに対応
する管理情報となるパーティションインフォメーション
#0、#1・・・がメモリーフリープールの先頭側から
順次書き込まれる。
【0042】またメモリーフリープールの後端側から
は、高速サーチ用のマップ情報としてのアブソリュート
ボリュームマップインフォメーションが書き込まれ、続
いてユーザーボリュームノートや、ユーザーパーティシ
ョンノートが書き込まれる。ユーザーボリュームノート
はテープカセット全体に関してユーザーが入力したコメ
ント等の情報であり、ユーザーパーティションノートは
各パーティションに関してユーザーが入力したコメント
等の情報である。従って、これらはユーザーが書込を指
示した際に記憶されるものであり、これらの情報が必ず
しも全て記述されるものではない。またこれらの情報が
記憶されていない中間の領域は、メモリーフリープール
として後の書込のために残される。
【0043】本例ではフィールドFL7として劣化/故
障判定情報を記憶するエリアを設けている。劣化/故障
判定情報については後述するが、おおまかに言えば、こ
れはテープカセットの使用履歴に基づいてシステム側
(テープストリーマドライブ10及びホストコンピュー
タ40)でテープの劣化状況を判別した情報やテープス
トリーマドライブでの動作エラー等に関する情報であ
る。本例ではこのような劣化/故障判定情報(以下、単
に判定情報ともいう)をMIC4内に記憶するものと
し、そのためにこのフィールドFL7を設定している。
ただしこの図8のフィールド構成はあくまでも一例であ
り、特にフィールドFL7は特別に形成しなくてもよ
い。例えばフィールドFL6に判定情報を記憶するよう
にしてもよいし、また個々のパーティションに対応する
劣化等の判定情報として、パーティションインフォメー
ション内に記憶させるものとしてもよい(例えばパーテ
ィションインフォメーションには後述するようにリザー
ブとされている領域が存在するため、そのような領域を
用いて判定情報を記憶する)。なお、後述する判定情報
をMIC4には記憶しないで磁気テープ3上にエリアを
設けて記憶する例も考えられ、さらにMIC4と磁気テ
ープ3の両方に記憶する例も考えられるが、本例では判
定情報はMIC4のみに記憶するとして説明を行う。
【0044】フィールドFL1のマニファクチャーパー
トは、例えば図9に示すような構造とされる。マニュフ
ァクチャーパートにはまずマニュファクチャパート・チ
ェックサム(manufacture part checksum)としてマニ
ュファクチャーパートのデータに対するチェックサムの
情報が格納される。このマニュファクチャパート・チェ
ックサムの情報はカセット製造時に与えられる。
【0045】そしてマニュファクチャーパートを構成す
る実データとしてMICタイプ(mic type)からライト
プロテクトバイトカウント(Write Protect byte coun
t)までが記述される。なおリザーブ(reserved)と
は、将来的なデータ記憶のための予備とされている領域
を示している。これは図10〜図12でも同様である。
【0046】MICタイプ(mic type)は、当該テープ
カセットに実際に備えられるMICのタイプを示すデー
タである。MICマニュファクチャ・デート(mic manu
facture date)は、当該MICの製造年月日(及び時
間)が示される。MICマニュファクチャ・ラインネー
ム(mic manufacture line name)はMICを製造した
ライン名の情報が示される。MICマニュファクチャ・
プラントネーム(mic manufacture plant name)はMI
Cを製造した工場名の情報が示される。MICマニュフ
ァクチュアラ・ネーム(mic manufacturer name)は、
MICの製造社名の情報が示される。MICネーム(mi
c name)はMICのベンダー名の情報が示される。
【0047】またカセットマニュファクチャデート(ca
ssette manufacture date)、カセットマニュファクチ
ャ・ラインネーム(cassette manufacture line nam
e)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cas
sette manufacture plant name)、カセットマニュファ
クチュアラ・ネーム(cassette manufacturer name)、
カセットネーム(cassette name)は、それぞれ上記し
たMICに関する情報と同様のカセット自体の情報が記
述される。
【0048】OEMカスタマーネーム(oem customer n
ame)としては、OEM(OriginalEquipment Manufactu
res)の相手先の会社名の情報が格納される。ロウフォ
ーマットID(RawFormat ID)としては、例えば、テー
プの材質、テープ厚、テープ長、トラックピッチ、フレ
ームサイズ、1ブロックあたりのバイト数等の、物理的
な磁気テープの特性の情報が示される。マキシマムクロ
ックフリケンシー(maximum clock frequency)として
は、当該MICが対応する最大クロック周波数を示す情
報が格納される。マキシマムライトバイトカウント/サ
イクル(maximum write byte count/cycle)では、例え
ばMICの特性として1回で何バイト記録可能かという
情報が示される。この情報はMICとして使用する不揮
発性メモリの物理的な特性に依存するものとされる。M
ICキャパシティ(mic capacity)としては、当該MI
Cの記憶可能容量の情報が示される。
【0049】ライトプロテクト・トップアドレス(writ
e protect top address)は、MICの所要の一部の領
域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み禁止
領域の開始アドレスを示す。ライトプロテクトバイトカ
ウント(write protect byte count)は書き込み禁止領
域のバイト数が示される。つまり、上記ライトプロテク
ト・トップアドレスで指定されたアドレスから、このラ
イトプロテクトカウントの領域により示されるバイト数
により占められる領域が書き込み禁止領域として設定さ
れることになる。
【0050】続いて図8のフィールドFL2のドライブ
イニシャライズパートの構造を図10で説明する。ドラ
イブイニシャライズパートにはまずドライブイニシャラ
イズパートチェックサム(drive Initialize part chec
ksum)として、ドライブイニシャライズパートのデータ
に対するチェックサムの情報が格納される。
【0051】そしてドライブイニシャライズパートを構
成する実データとしてMICロジカルフォーマットタイ
プ(mic logical format type)からフリープールボト
ムアドレス(Free Pool Bottom Address)までの情報が
記述される。
【0052】まずMICロジカルフォーマットタイプ
(mic logical format type)として、MICの論理フ
ォーマットのIDナンバが格納される。MICフォーマ
ットとしては、例えば、基本MICフォーマットのほか
に、ファームウェア更新テープMICフォーマット、リ
ファレンステープMICフォーマット、クリーニングカ
セットMICフォーマット等に関連するフォーマットが
各種存在するものとされ、当該テープカセットのMIC
フォーマットに応じたIDナンバが示されることにな
る。
【0053】アブソリュートボリュームマップポインタ
(absolute volume map pointer)には図8のアブソリ
ュートボリュームマップの領域のアドレスを示すポイン
タが配置される。ユーザボリュームノートポインタ(us
er volume note pointer)は、ユーザがSCSI経由で
自由にデータの読み書きが可能な記憶領域を、例えばテ
ープカセット1個につき一つ設けた場合、つまり図8に
示したユーザボリュームノートの構造体の開始アドレス
を示す。ユーザパーティションノートポインタ(user p
artition note pointer)は、ユーザがSCSI経由で
自由にデータの読み書が可能な記憶領域を、例えばパー
ティション1個につき一つ設けた場合、つまり図8のユ
ーザパーティションノートの構造体の開始アドレスを示
している。
【0054】パーティションインフォーメーションポイ
ンタ(partition information pointer)は、図8のパ
ーティションインフォメーション#0の開始アドレスを
示す。メモリーフリープールに書き込まれていくパーテ
ィションインフォーメーションは、磁気テープ3に形成
されるパーティションの数だけ形成されることになる
が、全てのパーティションインフォーメーション#0〜
#Nはリンク構造によりポインタによって連結されてい
る。つまり、パーティションインフォーメーションポイ
ンタがパーティション#0のアドレスを示すルートとさ
れ、それ以降のパーティションインフォメーションのポ
インタは、直前のパーティションインフォメーション内
に配される。
【0055】以上のように各ポインタ(アブソリュート
ボリュームマップポインタ、ユーザボリュームノートポ
インタ、ユーザパーティションノートポインタ、パーテ
ィションインフォーメーションポインタ)により、フィ
ールドFL6内の各データ位置が管理される。
【0056】MICヘッダフラグ(MIC Header Flags)
は、MIC4に対する論理的な書込み禁止タブを提供す
るために1バイトのフラグとされている。すなわち、M
ICヘッダフラグが示す内容としては、マニュファクチ
ャーパート部分の書込み許可/禁止、またはマニュファ
クチャーパート以外の部分の書込み許可/禁止とされ
る。
【0057】フリープールトップアドレス(Free Pool
Top Address)及びフリープールボトムアドレス(Free
Pool Bottom Address)は、フィールドFL6における
その時点でのメモリーフリープールの開始アドレスと終
了アドレスを示す。メモリーフリープールとしての領域
は、パーティションインフォメーションやユーザーパー
ティションノート等の書込や消去に応じて変化するた
め、それに応じてフリープールトップアドレスやフリー
プールボトムアドレスが更新される。
【0058】続いて図8のフィールドFL3のボリュー
ムインフォメーションの構造を図11で説明する。図1
1(a)に示すようにボリュームインフォメーションに
は、まずボリュームインフォメーションチェックサム
(Volume Information checksum)として、ボリューム
インフォメーションのデータに対するチェックサムの情
報が格納される。そしてボリュームインフォメーション
を構成する実データとして20バイトのイジェクトステ
イタス(Eject Status)、4バイトのリール径(Reel D
iameter)、3バイトのイニシャライズカウント(Initi
alize Count)、72バイトのボリュームインフォメー
ションオンテープ(Volume Information On Tape)が記
述される。
【0059】イジェクトステイタスはテープカセットを
アンロードした場合の磁気テープ3の論理位置情報が記
述され、リール径がテープカセットをアンロードした時
点での両方のリールハブ2A、2Bの直径情報とされ
る。またイニシャライズカウントは、磁気テープ3が初
期化された回数情報とされる。
【0060】そして、ボリュームインフォメーションオ
ンテープの内容は図11(b)に示されているようにな
る。図示されているように、ボリュームインフォメーシ
ョンオンテープはリザーブとしての領域を除いて、1ビ
ットのスーパーハイスピードサーチイネーブルフラグ
(Super High Speed Search Enable Flag)、2ビット
のシステムログアロケーションフラグ(System Log All
ocation Flags)、1ビットのオールウェイズアンロー
ドPBOTフラグ(Always Unload PBOT Flag)、1ビ
ットのDDSエミュレーションフラグ(DDS Emulation
Flag)、1バイトのラストバリッドパティションナンバ
(Last Valid Partition Number)、32バイトのオプ
ショナルデバイスエリアアロケーションマップ(Option
al Device Area Allocation Map)が記述される。
【0061】スーパーハイスピードサーチイネーブルフ
ラグは、MIC4のアブソリュートボリュームマップと
して格納したテープ位置情報を利用して、高速サーチを
さらに高速化する機能を有効にするか否かを指示するフ
ラグとされる。システムログアロケーションフラグは、
テープカセットの使用履歴(システムログ)が何処に格
納されているかを示すフラグとされ、例えば磁気テープ
3上のみに記録されている、または磁気テープ3及びM
IC4の双方に記録されていない、または磁気テープ3
及びMIC4の双方に記録されている、またはMIC4
のみに記録されているかを識別することができるように
されている。
【0062】オールウェイズアンロードPBOTフラグ
は磁気テープ3にマルチパーティションが形成され、し
かもパーティションにオプショナルデバイスエリアが在
ったとしても、PBOTに在るデバイスエリアでアンロ
ードを行なうことを指示するフラグとされる。DDSエ
ミュレーションフラグはデフォルトモード(DDS互換
モード)を示すフラグとされる。ラストバリッドパーテ
ィションナンバは、形成されている最後のパーティショ
ンのナンバを示す。
【0063】オプショナルデバイスエリアマップは、2
56ビットからなり磁気テープ3上に形成される各パー
ティションそれぞれに各1ビットが対応している。そし
て、ビットの値が「1」とされている場合は当該ビット
に対応したパーティションにオプショナルデバイスエリ
アが形成されていることを示している。
【0064】続いてパーティションインフォメーション
について説明する。上述したようにフィールドFL6に
は、磁気テープ上のパーティション#0〜#Nに対応し
て、パーティションインフォメーション(Partition In
formation)#0〜#Nが記憶される。各パーティショ
ンインフォメーション(システムログ)には、それぞれ
対応するパーティションごとの磁気テープに対する使用
履歴に関する各種情報が格納され、テープストリーマド
ライブが自身の記録/再生動作の管理のための情報とし
て利用されるものとなる。
【0065】或る1つのパーティションに対応する1つ
のパーティションインフォメーションのデータ構造は、
例えば図12に示すように定義される。4バイトのプリ
ビアスグループリトゥン(Previous Groups written)
には、当該パーティションインフォメーションが最後に
更新されたときから起算して、磁気テープに対して物理
的に記録された当該パーティション内のグループ数の情
報が示される。4バイトのトータルグループリトゥン
(Total Groups written)には、これまで当該パーティ
ションに対して記録されたグループの総数が示される。
この値は、例えばテープカセットが寿命となって使用不
能あるいは廃棄処分されるまで積算される。これらプリ
ビアスグループリトゥン及びトータルグループリトゥン
には、例えば、テープストリーマドライブにより磁気テ
ープ3に対してデータを記録中の状態であれば、テープ
ストリーマドライブのシステムコントローラ15の処理
により、現在の記録動作によって新たに記録されるグル
ープ数に応じて、その領域の値がインクリメントされて
いくことになる。
【0066】3バイトのプリビアスグループリード(Pr
evious Groups read)には、当該パーティションインフ
ォメーションが最後に更新されたときから起算して、物
理的に読み出しが行われたグループ数が示される。4バ
イトのトータルグループリード(Total Groups read)
には、これまで当該パーティションより読み出されたグ
ループ数が積算された値を示す。
【0067】3バイトのトータルリリトゥンフレーム
(Total Rewritten frames)は、当該パーティションに
おいてREAD−AFTER−WRITE(以下略して
RAWと記述する)に基づいてデータ再書き込みの要求
がなされたフレーム数を積算した値を示すものとされ
る。本例のテープストリーマドライブでは、RAW動作
として磁気テープ3に対して書き込まれたフレームのデ
ータをその直後に例えば再生ヘッド13Cで読み出しを
行うようにされている。そして、RAWにより読み出さ
れたフレームのデータは、システムコントローラ15に
よってエラー検出がなされ、エラーが発生したと検出さ
れた場合には、そのエラーが発生したフレームのデータ
の再書き込みを行うように記録系を制御することが行わ
れる。このような際にデータ再書き込みが行われたフレ
ーム数の積算値がトータルリリトゥンフレームとなる。
【0068】3バイトのトータル3rdECCカウント
(Total 3rd ECC count)では、当該パーティションに
おいてC3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が積算された値が示される。本例のテープストリー
マドライブシステムでは、磁気テープ3より読み出した
データについて、C1,C2,C3のパリティによりエ
ラー訂正を行うようにしているが、C3パリティは、C
1,C2パリティのみではデータの回復が図れなかった
場合に用いられるものである。
【0069】4バイトのアクセスカウント(Access cou
nt)では、テープストリーマドライブが磁気テープ上の
当該パーティションにアクセスした回数が示される。こ
こでのアクセスとは物理的に当該パーティションを通過
した回数をいい、つまりそのパーティションに対する記
録又は再生が行われた回数だけでなく、及び通過した回
数も含まれる。
【0070】4バイトのアップデートリプレイスカウン
ト(Update Replace count)には、アップデートにより
当該パーティションにおいて磁気テープに対してデータ
を書き換えた回数を積算した情報が示される。つまり当
該パーティションに対する更新回数である。
【0071】2バイトのプリビアスリリトゥンフレーム
(Previous rewritten frames)には、先に説明したR
AWにより、当該パーティションインフォメーションが
最後に更新されたときから起算して、データ再書き込み
の要求がなされたパーティション内のフレーム数の情報
が示される。
【0072】2バイトのプリビアス3rdECCカウン
ト(Previous 3rd ECC count)には、当該パーティショ
ンインフォメーションが最後に更新されたときから起算
して、C3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が示される。
【0073】3バイトのロードカウント(Load count)
では、テープをロードした回数を積算した値が示され
る。
【0074】3バイトのバリッド・マキシマム・アブソ
リュートフレームナンバ(Valid Maximum Absolute fra
me Number)は、当該パーティションで有効とされる最
後のフレームまでのフレームカウントの情報が示され
る。これに対してパーティションインフォメーションの
最後の3バイトのマキシマム・アブソリュートフレーム
カウント(Maximum Absolute frame Number)は、当該
パーティションの最後のフレームカウントの情報が示さ
れる。
【0075】1バイトのフラグバイトでは、各ビットに
ついてフラグ内容が次のように定義される。即ち、プレ
ベントライト(Prevent Write)、プレベントリード(P
revent Read)、プレベントライトリトライ(Prevent W
rite Retry)、プレベントリードリトライ(Prevent Re
ad Retry)として、当該パーティションに対する書き込
み許可/禁止、読み出し許可/禁止、及び記録時のRA
Wに基づくデータの再書き込み許可/禁止、再生時のデ
ータ読出のリトライの許可/禁止、のそれぞれを示すフ
ラグが用意される。またパーティションイズオープンド
(Partition is Opened)として、当該パーティション
に対する記録中にセットされ、記録終了に応じてリセッ
トされるフラグが用意される。
【0076】以上のようにMIC4内のデータ構造は図
8〜図12で説明してきたようになるが、このようなM
IC4のデータ構造はあくまで一例であり、データの配
置や領域設定、データ内容、データサイズ等はこれに限
定されるものではない。
【0077】5.劣化/故障判定内容例 以上のMIC4のデータ構造からわかるように、各パー
ティションについての使用履歴情報は主に各パーティシ
ョンに対応するパーティションインフォメーションに記
述されていくことになる。本例では、このような使用履
歴情報から、そのテープカセットの磁気テープ3につい
ての劣化状況を判断し、判断結果に応じてユーザーに警
告メッセージを発することで、その後の事故を未然に防
止することを行う。また、判断結果としての情報として
上述した劣化/故障判定情報を、MIC4に記憶させる
ことで、判定結果をテープカセット1に対して対応させ
た状態で保存できるようにする。さらに判定情報として
は、使用履歴から判断したテープ消耗状況等のみでな
く、テープストリーマドライブ10の動作エラー状況な
ども含めることで、より有益な内容となるようにするも
のである。
【0078】本例における判定情報としての内容例を図
13に(1)〜(18)として示す。まず(1)〜(1
1)は、MIC4に記憶された使用履歴情報をそれぞれ
システム側に設定された設定値と比較することで判定す
る内容である。即ち上述したプリビアスグループリトゥ
ン、トータルグループリトゥン、プリビアスグループリ
ード、トータルグループリード、トータルリリトゥンフ
レーム、トータル3rdECCカウント、アクセスカウ
ント、アップデートリプレイスカウント、プリビアスリ
リトゥンフレーム、プリビアス3rdECCカウント、
ロードカウントのそれぞれについて、それぞれに対して
設定されている設定値と比較する。そして設定値をこえ
たデータがあった場合は、それを劣化の兆候として判定
フラグをセットする。即ち設定値とは、これら使用履歴
情報としての各データについての上限値(劣化が生じて
いないと推定される上限値)とされるものであり、その
設定値を超えた場合は、磁気テープに劣化が生じている
と考えられるものとする。但し設定値としては、各設定
値のデフォルト値を保持する(例えばホストコンピュー
タ40内のドライバシステムやアプリケーションにおい
て保持する)だけでなく、ユーザーが自分の判断で設定
変更できるようにするとよい。
【0079】また(12)〜(18)はテープストリー
マドライブ1自体の動作状況としての不具合を判定する
判定内容となる。例えば記録再生データのエラーレート
が高くなった場合などは、ヘッド汚れの可能性があるた
め、ヘッドクリーニング必要と判定する。さらに記録再
生動作中に動作エラーがあった場合は、そのエラー発生
部位に応じてエラー発生を示すフラグをセットする。例
えばSCSI通信系、電気回路系、サーボ系、CPU
(システムコントローラ15の処理)、メディア(テー
プカセット関連)、メカニズム(各種モータ及び機構
系)などの別に応じて判定を行う。
【0080】このような判定内容のそれぞれは、判定結
果に応じてユーザーに対して所要の警告を行う基準とさ
れるとともに、MIC4に書き込まれる。一例として
は、上記フィールドFL7において図14のような領域
を設定し、判定情報を記憶させる。即ち各判定内容
(1)〜(18)に対応させて判定フラグを記憶させる
ようにする。また、判定フラグとともに、そのフラグが
セットされた(つまり劣化・故障の発生と判定された)
日時や、そのときのテープストリーマドライブを示すシ
リアルナンバ、判定基準となった設定値、判定された対
象のパーティションナンバ等を記憶させる。
【0081】例えば図14に示す例では、(2)のトー
タルグループリトゥンが設定値を超えたことに応じて、
劣化を示す判定フラグが「1」にセッとされ、またその
際の日時、テープストリーマドライブのシリアルナン
バ、設定値、該当パーティションナンバが記憶されてい
る。さらに(18)のメカニズムエラーが発生したこと
に応じて、エラー発生を示す判定フラグが「1」にセッ
とされ、またその際の日時、テープストリーマドライブ
のシリアルナンバ、そのときアクセス中の該当パーティ
ションナンバが記憶されている。
【0082】なお、もちろん記憶形態は図14のような
フラグ形式の例に限られず、例えば劣化・故障有りと判
定される毎に、判定内容を示すデータとともに日時等を
1つのブロックデータとして、MIC内のフィールドF
L7等に追加記憶していくようにしてもよい。また上述
のようにパーティションインフォメーション内などに記
憶させてもよい。また判定情報としては、少なくとも判
定結果のフラグのみとしてもよいし、上記の日時やシリ
アルナンバ等以外にも何らかのデータを対応させて記憶
させてもよい。
【0083】6.記録再生時のシステムの各種処理例 上記のような判定内容で劣化/故障判定を行うことを含
めた、本例の処理例を各種説明していく。
【0084】[テープカセット装填時及び記録再生時の
処理]まず、テープカセットが装填された際や、そのテ
ープカセットに対する記録再生時に行われる劣化/故障
判定処理について図15、図16で説明する。この処理
は主に、テープストリーマドライブ10での状況に応じ
てホストコンピュータ40側で行う処理となる。即ちテ
ープカセット1によるMIC4や磁気テープ3について
のデータ読出、データ書込をホストコンピュータ40が
指示しながら実行される処理を示している。
【0085】テープカセット1がテープストリーマドラ
イブ10に装填されると、処理はステップF101とし
て、テープストリーマドライブ10にそのテープカセッ
ト1のMIC4から図8に示した各種管理情報を読み出
させ、例えばSRAM24に記憶させる。本例の処理と
してはホストコンピュータ40はこの管理情報内で特に
履歴情報となる部分をSCSIインターフェースを介し
て取り込むことになる。例えば図12に示したパーティ
ションインフォメーションとしての各データを取り込む
とともに、図8のフィールドFL7の判定情報(即ちそ
れ以前に記憶されていた例えば図14のような判定情
報)を取り込む。
【0086】ステップF12では、判定情報として判定
フラグがオンとされているものの有無を確認する。つま
りそれ以前に劣化または故障と判定されたことがあるか
否かを確認することになる。判定フラグがセットされて
いなければ、ステップF102の時点で特に問題はない
ためとして示すように図16の処理に進む。ところ
が、この時点で判定フラグがオンとされているものが存
在した場合は、ステップF103に進んで、まず判定フ
ラグが意味する内容がテープ劣化(即ち図13の(1)
〜(11)のいずれかに相当するフラグ)か、もしくは
テープストリーマドライブ10における動作エラー等の
故障(即ち図13の(12)〜(18)のいずれかに相
当するフラグ)であるかを確認する。
【0087】テープ劣化の判定であった場合は、ステッ
プF104でユーザーに警告メッセージを発する。例え
ば図2の表示装置61上にメッセージを表示する。警告
メッセージの内容は単にテープ劣化の可能性を提示し所
定の処置を薦めるものとしてもよいし、図13の(1)
〜(11)の内容に応じて異なるメッセージを出力して
もよい。例えば劣化判定の内容に限らず、「テープ劣化
の可能性があります。データを他のテープに移すことを
おすすめします」というようなメッセージを発生させる
ことが考えられる。また、劣化判定の内容として例えば
(6)のフラグがオンとなっていた場合は「ECC回数
が規定値を越えました」、(7)のフラグがオンとなっ
ていた場合は「アクセス回数が規定値を越えました」、
(11)のフラグがオンとなっていた場合は「ロード回
数が規定値を越えました」、というように具体的な劣化
判定原因を提示してもよい。そして、これらの劣化状況
をユーザーに提示するとともに、「このまま続けますか
?」というように応答を求めるメッセージも出力する。
【0088】ユーザーはこのようなメッセージを確認し
て、このテープカセット1に対する記録再生を中断して
所要の処置を行うか、もしくはそのまま続行するかを決
め、続行OKもしくは中断を指示する操作を行うことに
なる。ユーザーの指示が続行OKであったら、処理はス
テップF105からとして示すように図16の処理に
進む。一方、中断を指示した場合は、その後のユーザー
の操作に応じた対応処置に移ることになる。
【0089】ステップF103で判定フラグが意味する
内容がテープ劣化ではなくテープストリーマドライブ1
0における動作エラー等の故障であったと確認された場
合は、ステップF106で、そのような動作エラーが、
当該テープストリーマドライブ10において生じたもの
であったか否かを確認する。つまりそのテープカセット
1に判定フラグ及び付随データとして図14のように記
憶されていた故障(エラー)が、当該ドライブでの記録
再生時に生じたのか、あるいは他のドライブでの記録再
生時に生じたのかを判定する。この判定には、判定フラ
グとともに記憶されているドライブシリアルナンバを照
合すればよい。他のドライブでの記録再生時にセットさ
れたフラグであったのなら、今回の記録再生動作には特
に問題はないため以降、図16の処理に進むことにな
る。
【0090】ところが当該テープストリーマドライブで
の記録再生時にセットされたフラグであった場合は、ス
テップF107に進んで、表示装置61からユーザーに
警告メッセージを発する。この場合、警告メッセージの
内容は単にドライブ故障の可能性を提示し所定の処置を
薦めるものとしてもよいし、図13の(12)〜(1
8)の内容に応じて異なるメッセージを出力してもよ
い。例えばエラー判定の内容に限らず、「ドライブ故障
の可能性があります。他のドライブで記録又は再生を行
うことをおすすめします」というようなメッセージを発
生させることが考えられる。また、劣化判定の内容とし
て例えば図13の(12)についてのフラグがオンとな
っていた場合は「ヘッドクリーニングを実行してくださ
い」、(13)についてのフラグがオンとなっていた場
合は「接続状態を確認してください」というように具体
的な指示を行ってもよい」そして、これらの劣化状況を
ユーザーに提示するとともに、「このまま続けますか
?」というように応答を求めるメッセージも出力する。
【0091】ユーザーはこのようなメッセージを確認し
て、テープカセット1に対する記録再生を中断して所要
の処置を行うか、もしくはそのまま続行するかを決め、
続行OKもしくは中断を指示する操作を行うことにな
る。ユーザーの指示が続行OKであったら、処理はステ
ップF108からとして示すように図16の処理に進
む。一方、中断を指示した場合は、その後のユーザーの
操作に応じた対応処置に移ることになる。
【0092】図16は、実際にテープカセット1に対す
る記録又は再生要求が発生した場合の処理となり、ホス
トコンピュータ40側での動作中のアプリケーションや
ユーザーの操作などに応じて、テープカセット1の磁気
テープ3に対するデータの書込要求、読出要求が発生す
る際には、ホストコンピュータ40は処理(テープスト
リーマドライブ対応処理)をステップF109からF1
11に進む。それ以外の時はステップF109、F11
0で、要求発生とイジェクト指示の有無を監視しながら
待機する。
【0093】記録又は再生要求が発生した場合にはまず
ステップF111でテープストリーマドライブ10のS
RAM24に格納されている使用履歴情報をチェックす
る。使用履歴情報は記録又は再生が行われるために、後
述するステップF119で更新されていくものであり、
従ってテープカセット1が装填されたまま何回か記録再
生が行われているうちに、上記ステップF101で読み
込んだ状態から更新されているものであるため、記録再
生に際してステップF111でチェックを行うようにし
ている。即ちこのステップF111では、図13の
(1)〜(11)の内容について、それぞれ設定値と比
較し、設定値を越えたものがあるか否かを確認する。
【0094】特に設定値を越えたものがなければ、ステ
ップF112からF116に進んで、実際の記録又は再
生動作を実行する。即ちSCSIコマンドにより記録又
は再生の指示を行うとともに、記録データの送信、もし
くは再生データの取り込みを行う。ここでステップF1
16での記録再生動作中に何らかの動作エラーが発生し
た場合は、ステップF118で、SRAM24内で該当
する判定フラグをセットする。即ちエラー状況に応じて
図13の(12)〜(18)のいづれかに相当する判定
フラグをセットする。なお、この時点で判定フラグをM
IC4に書き込むようにしてもよい。一方ステップF1
16での記録再生動作が正常に終了した場合は、このよ
うな処理は不要である。
【0095】またステップF119では、ステップF1
16での記録再生動作に応じて、使用履歴情報、即ちパ
ーティションインフォメーションのデータをSRAM2
4内で更新する。もちろんこのとき更新したパーティシ
ョンインフォメーションをMIC4内に書き込んでもよ
い。
【0096】通常は以上のように記録再生動作に応じて
使用履歴情報が更新されて行くが、或る時点でステップ
F111のチェックにおいて設定値オーバー、即ちテー
プ劣化の可能性があると判断されると、処理はステップ
F113に進む。まずその設定値オーバーと判定された
内容に応じてSRAM24内で判定フラグがセットされ
る(同時にMIC4に書き込んでもよい)。そして、テ
ープ劣化の可能性があることに応じてステップF114
でユーザーに警告メッセージを表示装置61上に発す
る。警告メッセージの内容は上記ステップF104の場
合と同様であり、例えば「テープ劣化の可能性がありま
す。データを他のテープに移すことをおすすめします」
というようなメッセージを発生させ、また劣化判定の原
因としT「ECC回数が規定値を越えました」、「アク
セス回数が規定値を越えました」、「ロード回数が規定
値を越えました」というような提示を行ってもよい。そ
して、これらの劣化状況をユーザーに提示するととも
に、「このまま続けますか?」というように応答を求め
るメッセージも出力する。
【0097】ユーザーはこのようなメッセージを確認し
て、このテープカセット1に対する記録再生を中断して
所要の処置を行うか、もしくはそのまま続行するかを決
め、続行OKもしくは中断を指示する操作を行うことに
なる。ユーザーの指示が続行OKであったら、処理はス
テップF116に進み、実際の記録再生動作に移る。一
方、中断を指示した場合は、その後のユーザーの操作に
応じた対応処置に移ることになる。
【0098】ユーザーがテープカセット1のテープスト
リーマドライブ10からのイジェクト操作を行った場合
は、テープストリーマドライブ1はテープカセット1の
アンローディングを行い排出を行うことになるが、その
際にはホストコンピュータ40はMIC4の情報を更新
させてから排出を行うようにテープストリーマドライブ
10に指示することになる。つまりステップF110で
イジェクト指示があったことが検出されたら、ステップ
F120で、その時点でSRAM24に保持されている
使用履歴情報、判定情報をMIC4に書き込ませる。そ
してそれが完了したら、イジェクト(排出)を実行させ
る。なお、ステップF113,F118,F119等の
更新処理が同時にMIC4に対しても行われる場合は、
ステップF120の時点では、使用履歴情報や判定情報
については更新を行なわなくてもよい。また、このステ
ップF110〜F121の処理はホストコンピュータ4
0が関与せずにテープストリーマドライブ10のシステ
ムコントローラ15が実行するようにしてもよい。
【0099】以上のような処理が行われることにより、
テープカセットの使用に際して、その使用履歴情報に基
づいて品質劣化状況が判定され、劣化の可能性が認めら
れればユーザーに対して警告が行われる。従ってそのテ
ープカセットに対して適切な処置をとることが可能とな
る。例えば他のテープカセットにデータをバックアップ
させることのなどの対応をタイミング良く実行できる。
これによりデータストレージシステムとしての信頼性を
向上させることができる。
【0100】また品質劣化の判別情報は、そのテープカ
セット1内のMIC4に記録されるようにしているた
め、判別結果はテープカセット1がイジェクトされた
り、もしくはドライブ装置の電源がオフとされた場合で
も、そのテープカセット1に対応された状態で残ること
になり、その後のドライブ時にも適切に劣化状況が判別
できる。例えばテープカセット1が装填された時点のス
テップF102で判定フラグをチェックして劣化状況等
を判定できる。これによりテープカセット装填の段階で
迅速に必要な対応をとることもできる。またこれは、テ
ープカセット自体が劣化状況を把握しているものとなる
ため、テープストリーマドライブ10もしくはホストコ
ンピュータ40側で個々のテープカセットに対しての劣
化状況を個別に管理していなくてもよいものとなり、シ
ステム側での管理負担の無いまま、最適な対応処置をも
とめるユーザーへの警告が可能となる。
【0101】また、テープカセット1自体の劣化状況だ
けでなく、テープストリーマドライブ10側のエラー状
況等も判定情報に含めてMIC4に記憶するようにする
ことで、テープストリーマドライブ10側のエラーに応
じた対応や、個々のテープストリーマドライブ10と個
々のテープカセット1との間の動作状況(相性など)も
把握できる。もちろん個々のテープカセット1について
動作エラーが生じたテープストリーマドライブ10を特
定できることにもなる。また、劣化状況の判定として
は、使用履歴情報としての1又は複数の情報を、それぞ
れ設定値と比較することで適切な判定が可能となる。
【0102】[パーティション状況の判定処理]次に、
磁気テープ3上の或るパーティションへのデータ書込が
正常に終了しているかをチェックする判定処理について
説明する。図12に示したように、パーティションイン
フォメーション内のフラグバイトのビット8は、「Part
ition is Opened」というフラグとなっている。このフ
ラグは、テープストリーマドライブ10内部のファーム
ウエアが、データ書込中の予期せぬ停電等の事故があっ
て書込が正常終了しなかったことを後に知ることができ
るようにセットするものとされている。つまりシステム
コントローラ15は或るパーティションへのデータ記録
時には図17のような処理を行う。
【0103】即ちホストコンピュータ40の指示により
記録動作を開始する際には、システムコントローラ15
はまずステップF201としてMIC4における該当パ
ーティションのパーティションインフォメーションにお
けるフラグ「Partition is Opened」をセットする。そ
してステップF202から磁気テープ3上のそのパーテ
ィションに対するデータ記録動作を開始することにな
る。そのデータ記録動作として、ホストコンピュータ4
0から供給されるデータが磁気テープ3に記録されて行
くわけであるが、その記録動作が終了したら、システム
コントローラ15の処理はステップF203からF20
4に進み、MIC4のフラグ「Partition is Opened」
をリセットする。
【0104】このような処理が行われることになるた
め、フラグ「Partition is Opened」はそのパーティシ
ョンに対する書込動作中を示すフラグとなる。そして、
もし突然の電源のオフ等が生じ記録動作が適正に完了し
なかった場合は、フラグ「Partition is Opened」はセ
ットされたまま残されることとなる。従って、その後の
テープカセット1に対する或る動作時点で、フラグ「Pa
rtition is Opened」を確認することで、前回の記録動
作が適正に完了したか否か(パーティションが論理的に
正しいか否か)が判断できる。
【0105】そこで、例えばあるパーティションに対す
るデータ読出を行う場合は、システムコントローラ15
は図18の処理を行い、まずステップF221としてM
IC4のその該当パーティションのパーティションイン
フォメーションからフラグ「Partition is Opened」を
読み込み、ステップF222でフラグ状態を判断する。
この時点ではフラグはオフ(リセット)とされているべ
きであり、オフであればデータ読出を行うことに特に問
題はない。ところがフラグがオンとされていれた場合
は、そのパーティションに対する前回の記録動作の際に
異常が発生したと判断できるため、ステップF223
で、パーティションに異常が生じていることをホストコ
ンピュータ40に通知することになる。
【0106】一方、ホストコンピュータ40では読出時
のシステムコントローラ15からの通知に対応して図1
9のような処理を行う。即ちシステムコントローラ15
からフラグ「Partition is Opened」の判断についての
異常通知がなければステップF254でパーティション
からのデータ読出を実行させるが、もしフラグ異常が通
知された場合はステップF251からF252に進んで
ユーザーに警告メッセージを出力する。例えば「このパ
ーティションは壊れている可能性があります。読込を続
けますか?」というメッセージを出力する。これに対し
てユーザーが続行OKの指示を行った場合はステップF
253からF254に進んでデータ読出を行う。この場
合、データの信頼性は保証できず、読み出されところま
で読んでいくというような処理となる。一方、ユーザー
が中止指示を行った場合は、ステップF255で中止処
理を行い、その後のユーザーの対処に任せることとな
る。
【0107】以上のような処理により、或るパーティシ
ョンの読出を行う際に、その読出データが信頼できるも
のであるか否かを事前に判断することができ、またその
状況をユーザーに知らせることができる。従って、これ
もデータストレージシステムとしての信頼性向上に寄与
することとなる。
【0108】[パーティション使用平均化処理]続い
て、パーティション使用平均化処理について説明する。
上記2つの処理例は、テープ劣化その他の信頼性を低下
させる要因を事前判断しユーザーに対応を促すことがで
きる例、即ち直接的なプリディクティブフェイリアーア
ナリシスを実現するための処理であるが、このパーティ
ション使用平均化処理は、磁気テープ3上の或るパーテ
ィションのみが集中して使用され、その部位のみ劣化が
進行することを防止することで、テープ全体の寿命を長
期化させるものである。つまり劣化・故障判断としての
プリディクティブフェイリアーアナリシスを実行するも
のではないが、上記例と合わせて採用することで、テー
プカセットの長寿命化及びシステムの信頼性の向上を促
進できるものである。
【0109】例えばホストコンピュータ上のアプリケー
ションソフトウエアにより25Gバイトのテープカセッ
ト1(磁気テープ3)に対して5つのパーティション
(#0〜#4)を設定し、5Gバイトの1つのテープカ
セットとしてユーザーに見せかけるようにする。これに
対してユーザーが最大5Gバイトの自分のハードディス
クドライブのデータを毎週金曜日にテープカセット1に
バックアップするような使用例を考える。この際、上記
アプリケーションは、バックアップ記録を行う毎に、そ
の時点で最も使用頻度の少ないパーティションを選択し
てテープストリーマドライブ1に記録動作を実行させる
ようにするものである。
【0110】ここで各パーティションの使用頻度は、図
12に示したパーティションインフォメーションにおけ
る、アップデイトリプレイスカウントもしくはアクセス
カウントの値で判断できる。上記したようにアップデイ
トリプレイスカウントとはそのパーティションの更新回
数、アクセスカウントとはそのパーティションに対する
物理的な通過(アクセス)回数である。
【0111】図20にホストコンピュータ40側のアプ
リケーションソフトウエアによる処理例を示す。バック
アップ記録の実行に際して、まずステップF301でテ
ープカセット1のMIC4に記憶された各パーティショ
ンインフォメーション#0〜#4におけるアクセスカウ
ントの値を読み込む(アップデイトリプレイスカウント
でもよい)。そしてステップF302で、アクセスカウ
ントが最小となっているパーティション#xを選択す
る。つまりその時点で最も使用頻度の少ないパーティシ
ョンである。そしてステップF303では、テープスト
リーマドライブ10に対してパーティション#xへの移
動を指示するとともに、移動が完了したらステップF3
04でユーザーデータのパーティション#xへのバック
アップ記録を実行させる。
【0112】記録動作が完了したらステップF305
で、その記録動作に応じてMIC4における使用履歴情
報を更新するとともに、使用管理データを書き込む。使
用履歴情報とは上述したパーティションインフォメーシ
ョンであり、記録動作が行われることで、プリビアスグ
ループスリトゥン、トータルグループスリトゥン、アク
セスカウント、アップデイトリプレイスカウント・・・
等が更新される。
【0113】また、使用管理データとは、このパーティ
ション平均化処理が実行される際に必要となるものであ
り、即ちどのパーティションが最新のバックアップデー
タを格納したパーティションを識別するための情報であ
る。例えば最新のデータを格納したパーティションであ
ることを示すフラグと記録日時などが記憶されればよ
く、またその記憶は、例えばパーティションインフォメ
ーションないのリザーブの領域を用いることなどが考え
られる。その場合、他のパーティションについてのパー
ティションインフォメーション内では、使用管理データ
がクリアされ、今回記録を行ったパーティションのパー
ティションインフォメーション内のみフラグ及び日時が
記憶されるようにする。このように最新のデータを格納
したパーティションを識別できるようにすることは、例
えば5つのパーティションを順次利用するようにしたと
きには当然必要となるものである。つまりバックアップ
データの読出を行う場合には、最新のバックアップデー
タがどのパーティションに記録されているかを判別しな
ければならないためである。
【0114】以上の図20のような処理が行われること
で、或る程度定期的に実行されるバックアップ動作に対
して、各パーティションがまんべんなく使用されること
になりテープ寿命の長期化を実現できる。例えば25G
バイトのテープを1パーティションで使用し、定期的に
5Gバイトのデータバックアップを行うようにすると、
通常はテープトップ側の5Gバイトの領域のみが繰り返
し使用されて消耗が激しくなるとともに、残りの20G
バイトの領域は無駄となってしまう。ところが本例のよ
うにしてパーティションを設定して分散してバックアッ
プ記録が行われるようにすることで、テープ上で集中的
に劣化が激しくなるような部位を生じさせないことにな
るためである。
【0115】なお、上記ステップF305で更新する使
用管理データとしては最新のバックアップデータのパー
ティションの情報だけでなく、過去のバックアップデー
タを格納したパーティションも判別できるようにするこ
とも考えられる。例えば図21のようなテーブルデータ
をMIC4に格納するようにする。ここでは、最大25
6個のパーティションが設定可能なことに対応して、2
56個のパーティションに対する順番データを格納する
領域を設定する(ただしMIC4の容量などに応じて、
必ずしも256個のパーティションに対応して用意しな
くてもよい。例えば十数個のパーティションに対応した
順番データが記憶できるようにすれば、通常は十分であ
る)。そして順番データとしてバックアップデータの順
番を記憶する。例えば五回目のバックアップデータ記録
に際しては、そのパーティションに対応させて「5」と
記憶する。また磁気テープ上に実際に設定されていない
パーティション(例えばパーティション#5以降)や、
まだ記録が行われていないパーティションについては
「0」を記憶する。
【0116】この図21の場合は、過去5回のバックア
ップ記録が、パーティション#3、#0、#2、#4、
#1の順番でそれぞれ実行されることが示されているこ
とになり、これによりパーティション#1が最新のデー
タを格納していることが判別できるようになる。また、
このようにしておくことで、前回、前々回・・・という
ように過去のバックアップデータをさかのぼって判別で
き、例えばユーザーが最新のものより過去のバックアッ
プデータを読み出したいと思ったときに、そのデータの
記録位置(パーティション)を判別して読み出せたり、
バックアップデータを順番に過去に遡って読み出してい
くことなどができるという利点も得られる。なお、この
ようなデータテーブル方式以外にも、リスト構造により
同様に順番の識別できるようにすることも可能である。
【0117】[パーティションの領域/容量判定処理]
使用履歴情報、即ち図12のパーティションインフォメ
ーションからは、そのパーティションにおける空き領域
容量、総容量、記録されたデータ容量をそれぞれ判別で
きる。
【0118】例えば図7のパーティション#0が初期化
された際には、最後のデータグループ(n)の最後のフ
レーム番号が、図12のパーティションインフォメーシ
ョンにおけるバリッドマキシマムアブソリュートフレー
ムナンバ(以下、バリッドマックスAFN)となり、ま
たその時点でマキシマムアブソリュートフレームナンバ
(以下、マックスAFN)は、バリッドマックスAFN
と同値となる。その後、このパーティション#0に書い
てあるデータ量よりも小さいデータ量の更新データをパ
ーティションの先頭から上書き記録した場合は、マック
スAFNの値は変わらないが、バリッドマックスAFN
の値はそれ以前よりも小さい値に更新されるものであ
る。このマックスAFNとバリッドマックスAFNを用
いれば、或るパーティションについて次のように空き領
域容量、総容量、記録されたデータ容量を算出できるこ
とになる。例えばホストコンピュータがこれらを知りた
いときにテープストリーマドライブ10に要求を出す
と、システムコントローラ15が以下のような各計算処
理を行う。そして計算された結果をホストコンピュータ
40に通知する。
【0119】まずあるパーティションについて空き領域
を知りたいときは、図22のようにステップF401で
MIC4から、そのパーティションに対応するパーティ
ションインフォメーションにおけるマックスAFNとバ
リッドマックスAFNを読み出す。そしてステップF4
02で(マックスAFN)−(バリッドマックスAF
N)の計算を行うと、その答えはそのパーティションの
空き領域のサイズとなる。このように任意のパーティシ
ョンについて空き領域を判別できることから、ホストコ
ンピュータ40は空き領域のサイズに応じた有効なパー
ティション利用を実行できる。
【0120】また、あるパーティションについてそのパ
ーティション全体の容量を知りたいときは、図23のよ
うにステップF411でMIC4から、そのパーティシ
ョンに対応するパーティションインフォメーションにお
けるマックスAFNを読み出す。そしてステップF41
2でマックスAFNの値をそのパーティションの容量と
判別してこれをホストコンピュータ40に通知するよう
にする。なお磁気テープ3上の1つのフレームに格納で
きるデータ量は一意に決まっており、またテープにはグ
ループデータ構造体として記録を行うので、グループデ
ータ構造体のオーバーヘッドが存在する。オーバーヘッ
ドには固定長のものとホストが指示した内容による可変
長のものとがある。このためテープストリーマドライブ
10は図23のような計算の際には、最もオーバーヘッ
ドの少ない場合の容量に換算するようにする。
【0121】次に、或るパーティションに記録されてい
るデータの容量を知りたいときは、図24のようにステ
ップF421でMIC4から、そのパーティションに対
応するパーティションインフォメーションにおけるバリ
ッドマックスAFNを読み出す。そしてステップF42
2でバリッドマックスAFNの値をそのパーティション
に記録されたデータの容量と判別してこれをホストコン
ピュータ40に通知するようにする。このような処理
は、例えばあるパーティションにバックアップしたデー
タをホストコンピュータ40がハードディスクドライブ
(66,64)等にリストアするような場合に便利なも
のとなる。つまりリストア作業に先立ってデータ容量を
確認でき、その容量がハードディスク側に残されている
か否かを確認できるからである。
【0122】以上のように本例では、磁気テープを実際
に移動させることなしにMIC4の各パーティションイ
ンフォメーションからパーティション情報を得ることが
でき、多様な処理を実現できることになる。そして磁気
テープを移動させないと言うことは、磁気テープの消耗
が進むことを防止するということにつながる。
【0123】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は、これまで説明してきた各図に示す構
成や動作に限定されるものではなく、テープカセット、
テープストリーマドライブ、及びMICに格納されるべ
きデータのフォーマットや処理動作等は、実際の使用条
件等に応じて適宜変更が可能とされる。また、これまで
説明してきた実施の形態としては、デジタル信号の記録
/再生が行われる不揮発性メモリ付きの8mmVTR用
テープカセットと、このテープカセットに対応するテー
プストリーマドライブからなる記録/再生システムにつ
いて説明してきたが、これに限定されるものではなく、
例えば映像信号や音声信号の情報をデジタル信号として
記録/再生可能な記録/再生システムにおいても適用が
可能である。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、テープ
カセットに使用履歴情報が記録されるようにしていると
ともに、その使用履歴情報に基づいて品質劣化状況が判
定され、必要であれば(劣化の可能性が認められれば)
ユーザーに対して警告されるようにしているため、その
テープカセットに対して適切な処置をとることが可能と
なる。例えば他のテープカセットにデータをバックアッ
プさせることのなどの対応をタイミング良く実行でき
る。これによりデータストレージシステムとしての信頼
性を向上させることができる。また品質劣化の判別情報
は、そのテープカセット内のメモリ(MIC)に記録さ
れるようにしているため、判別結果はテープカセットが
イジェクトされたり、もしくはドライブ装置の電源がオ
フとされた場合でも、そのテープカセットに対応された
状態で残ることになり、その後のドライブ時にも適切に
劣化状況が判別でき、必要な対応をとることができる。
またこれは、テープカセット自体が劣化状況を把握して
いるものとなるため、ドライブ装置としてのシステム側
で個々のテープカセットに対しての劣化状況を個別に管
理していなくてもよいものとなり、システム側での管理
負担の無いまま、最適な対応処置をもとめるユーザーへ
の警告が可能となることにもなる。
【0125】また、テープカセット自体の劣化状況だけ
でなく、ドライブ装置側のエラー状況等も判定情報に含
めてテープカセット内のメモリに記憶するようにするこ
とで、ドライブ装置側のエラーに応じた対応や、ドライ
ブ装置と個々のテープカセットとの間の動作状況(相性
など)も把握できるようになる。さらに個々のテープカ
セットに対して動作エラーが生じたドライブを特定でき
ることにもなる。また、劣化状況の判定としては、使用
履歴情報としての1又は複数の情報を、それぞれ設定値
と比較することで適切な判定が可能となる。
【0126】そしてこれらのことにより、システム側で
はプリディクティブフェイリアーアナリシス、即ち故障
等の不具合が起こりそうな状況を事前に把握することが
可能となり、適切な対応を促すことで、データストレー
ジシステムの信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のテープストリーマドライ
ブのブロック図である。
【図2】実施の形態のホストコンピュータの構成のブロ
ック図である。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図5】磁気テープに記録されるデータ構造の説明図で
ある。
【図6】1トラックのデータ構造を示す模式図である。
【図7】磁気テープ上のエリア構成の説明図である。
【図8】実施の形態のMICのデータ構造の説明図であ
る。
【図9】実施の形態のMICのマニファクチャラーパー
トの説明図である。
【図10】実施の形態のMICのドライブイニシャライ
ズパートの説明図である。
【図11】実施の形態のMICのボリュームインフォメ
ーションの説明図である。
【図12】実施の形態のMICのパーティションインフ
ォメーションの説明図である。
【図13】実施の形態の劣化/故障判定内容例の説明図
である。
【図14】実施の形態のMICに記憶される判定情報例
の説明図である。
【図15】実施の形態のテープカセット装填時の処理の
フローチャートである。
【図16】実施の形態の記録再生動作実行の際の処理の
フローチャートである。
【図17】実施の形態のデータ記録時の処理のフローチ
ャートである。
【図18】実施の形態のパーティション読出時のチェッ
ク処理のフローチャートである。
【図19】実施の形態のチェック対応処理のフローチャ
ートである。
【図20】実施の形態のパーティション使用平均化処理
のフローチャートである。
【図21】実施の形態のパーティション使用管理方式の
説明図である。
【図22】実施の形態のパーティション空き領域判別の
フローチャートである。
【図23】実施の形態のパーティション容量判別のフロ
ーチャートである。
【図24】実施の形態のパーティション内の記録データ
サイズ判別のフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
0 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、1
2A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C
14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、
14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、1
4E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システ
ムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メ
カドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
40 ホストコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが収納されるとともに、その
    磁気テープに対する記録/再生に関する各種情報を記憶
    するメモリが設けられているテープカセットに対して、 装填されているテープカセットの磁気テープに対しての
    記録再生動作が行われることに応じて、前記メモリに磁
    気テープの使用履歴情報を記憶させていく使用履歴情報
    書込処理と、 装填されているテープカセットのメモリに記憶された使
    用履歴情報から品質劣化状況を判定する判定処理と、 前記判定処理で得られた判定情報を前記メモリに記憶さ
    せていく判定情報書込処理と、 テープカセットのメモリに記憶された使用履歴情報を用
    いて前記判定処理により判定した品質劣化状況、もしく
    は前記判定情報書込処理によりテープカセットのメモリ
    に記憶されていた判定情報で示される品質劣化状況に応
    じて、警告を行う警告処理と、 が行われることを特徴とするテープドライブ方法。
  2. 【請求項2】 テープドライブ装置により、装填されて
    いるテープカセットの磁気テープに対しての記録再生動
    作が行われた際のそのテープドライブ装置の動作エラー
    状況が判定情報とされて、前記判定情報書込処理により
    前記メモリに記憶されることを特徴とする請求項1に記
    載のテープドライブ方法。
  3. 【請求項3】 前記判定処理は、前記使用履歴情報とし
    ての1又は複数の情報を、それぞれ設定値と比較するこ
    とで品質劣化状況を判定することを特徴とする請求項1
    に記載のテープドライブ方法。
  4. 【請求項4】 磁気テープが収納されるとともに、その
    磁気テープに対する記録/再生に関する各種情報を記憶
    するメモリが設けられているテープカセットに対して記
    録又は再生動作を行うテープドライブ装置として、 磁気テープが収納されたテープカセットが装填された際
    に、その磁気テープに対して情報の記録又は再生を行う
    ことができるテープドライブ手段と、 装填されたテープカセットのメモリに対して情報の読出
    又は書込を行うことのできるメモリドライブ手段と、 前記テープドライブ手段によりテープカセットの磁気テ
    ープに対しての記録再生動作が行われることに応じて、
    前記メモリドライブ手段によりテープカセットのメモリ
    に磁気テープの使用履歴情報を記憶させていく使用履歴
    情報書込制御手段と、 前記メモリドライブ手段によりテープカセットのメモリ
    から読み出された使用履歴情報から品質劣化状況を判定
    する判定手段と、 前記判定手段で得られた判定情報を前記メモリドライブ
    手段によりテープカセットのメモリに記憶させる判定情
    報書込制御手段と、 前記判定手段により判定した品質劣化状況、もしくは前
    記メモリドライブ手段によりテープカセットのメモリか
    ら読み出された判定情報で示される品質劣化状況に応じ
    て、警告を行う警告手段と、 を備えたことを特徴とするテープドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記判定情報書込制御手段は、装填され
    ているテープカセットの磁気テープに対しての記録再生
    動作が行われた際の、当該テープドライブ装置の動作エ
    ラー状況を判定情報として、前記メモリドライブ手段に
    よりテープカセットのメモリに記憶させることを特徴と
    する請求項4に記載のテープドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記使用履歴情報とし
    ての1又は複数の情報に対する設定値を有し、設定値と
    の比較処理により品質劣化状況を判定することを特徴と
    する請求項4に記載のテープドライブ装置。
JP10249417A 1998-09-03 1998-09-03 テープドライブ方法、テープドライブ装置 Pending JP2000076020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249417A JP2000076020A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 テープドライブ方法、テープドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249417A JP2000076020A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 テープドライブ方法、テープドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000076020A true JP2000076020A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17192676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10249417A Pending JP2000076020A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 テープドライブ方法、テープドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000076020A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7664910B2 (en) 2004-12-20 2010-02-16 Fujitsu Limited Data management method and apparatus, hierarchical storage apparatus and computer-readable storage medium
US7809990B2 (en) 2004-12-09 2010-10-05 Fujitsu Limited Method and apparatus for monitoring failure of memory device, and computer product
US10176847B2 (en) 2017-03-27 2019-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer
JP2019046522A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 富士フイルム株式会社 記録制御装置、記録制御方法、及び記録テープカートリッジ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7809990B2 (en) 2004-12-09 2010-10-05 Fujitsu Limited Method and apparatus for monitoring failure of memory device, and computer product
US7664910B2 (en) 2004-12-20 2010-02-16 Fujitsu Limited Data management method and apparatus, hierarchical storage apparatus and computer-readable storage medium
US10176847B2 (en) 2017-03-27 2019-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer
JP2019046522A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 富士フイルム株式会社 記録制御装置、記録制御方法、及び記録テープカートリッジ
US10783023B2 (en) 2017-09-04 2020-09-22 Fujifilm Corporation Recording control device, recording control method, recording tape cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3994532B2 (ja) テープドライブ装置
JP2000268443A (ja) テープドライブ装置、記録媒体
US6535344B1 (en) Tape drive unit and recording medium
JP4099886B2 (ja) 記録媒体及びテープドライブ装置
JPH1186509A (ja) テープ記録及び/又は再生装置、及びテープ記録及び/又は再生方法
US6501612B1 (en) Recording medium and tape drive suitable for the same
EP1008987A2 (en) Tape drive unit and recording medium
JP2000173243A (ja) テープドライブ装置、記録媒体
JP4061727B2 (ja) テープドライブ装置
JP3525615B2 (ja) テープカセット、デジタルデータ記録装置、及びデジタルデータ再生装置
JP2000076020A (ja) テープドライブ方法、テープドライブ装置
JP2000182293A (ja) テープドライブ装置、記録媒体
JP2000173244A (ja) 記録媒体及びテープドライブ装置
JP2000173242A (ja) 記録媒体及びテープドライブ装置
JP2002074903A (ja) 磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法
EP1017057B1 (en) Tape drive unit
JP4151124B2 (ja) テープドライブ装置、記録媒体
JP4131257B2 (ja) テープ再生装置
JPH1131376A (ja) 情報記録再生装置及び方法
JPH09171648A (ja) データ記録/再生方法及びテープカセット
JP2000187905A (ja) テープドライブ装置、記録媒体
JP2000100151A (ja) テープドライブ装置
JP2000090641A (ja) 記録媒体及びテープドライブ装置
JP2000173241A (ja) 記録媒体及びテープドライブ装置
JP2000090640A (ja) テープドライブ方法、テープドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081118