JP2000090641A - 記録媒体及びテープドライブ装置 - Google Patents

記録媒体及びテープドライブ装置

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JP2000090641A
JP2000090641A JP10258638A JP25863898A JP2000090641A JP 2000090641 A JP2000090641 A JP 2000090641A JP 10258638 A JP10258638 A JP 10258638A JP 25863898 A JP25863898 A JP 25863898A JP 2000090641 A JP2000090641 A JP 2000090641A
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Tatsuya Kato
達矢 加藤
Katsumi Ikeda
克巳 池田
Masaki Yoshida
正樹 吉田
Yoshihisa Takayama
佳久 高山
Takanobu Sano
高信 佐野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MICデータの適切な更新処理の実現。 【解決手段】 テープドライブ装置に、所要の管理情報
単位をメモリ(MIC)のフリー領域に書き込ませる動
作、及び所要の管理情報単位をメモリのフリー領域から
削除させる動作をメモリドライブ手段に実行させること
ができるメモリ更新制御手段とを備え、テープカセット
上に用意されたフリー領域に対して管理情報の書込又は
読出又は削除を行ない、テープカセット内のメモリに対
して常に最適な管理情報内容を保持させるようにする。
またこの更新処理にフリー領域アドレス情報、リンケー
ジ情報を利用して効率化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータスト
レージ用途などに用いる記録媒体、及びそのような記録
媒体としてのテープカセットに対応するテープドライブ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】そして、上述のようなテープストリーマド
ライブとして、例えば、8ミリVTRのテープカセット
を記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン
方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされた
ものが提案されている。
【0004】上記のような8ミリVTRのテープカセッ
トを利用したテープストリーマドライブでは、記録/再
生データの入出力インターフェイスとして例えばSCS
I(Small Computer System Interface)を用いる。そし
て、記録時においては例えばホストコンピュータから供
給されるデータがSCSIインターフェイスを介して入
力され、この入力データが所定の圧縮処理、エンコード
処理されてテープカセットの磁気テープに記録される。
また、再生時であれば、磁気テープのデータが読み出さ
れ、必要なデコード処理が施されて、SCSIインター
フェイスを介してホストコンピュータに伝送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なテープストリーマドライブとホストコンピュータ、及
びテープカセットよりなるデータストレージシステムに
おいては、テープカセット内に不揮発性メモリを収納
し、磁気テープに対しての記録再生動作などに関する各
種管理情報を不揮発性メモリに格納するようにしたもの
が開発されている。
【0006】この不揮発性メモリについては、テープカ
セット上にインターフェースのための端子が形成され、
テープカセットが装填されるとテープストリーマドライ
ブ側の対応する端子と接続される。これによりテープス
トリーマドライブは不揮発性メモリに対するアクセスが
可能となる。
【0007】不揮発性メモリには例えばテープカセット
の製造情報、使用履歴情報、磁気テープ上のパーティシ
ョン情報などが管理情報として記憶される。このように
不揮発性メモリに管理情報を記憶するようにすると、磁
気テープ上のある特定の領域に管理情報を記録すること
と比べて各種動作が非常に効率化される。即ち管理情報
の書込・読出のためにテープ走行を実行させることが不
要となり、管理情報の読出や更新に要する時間は著しく
短縮化される。換言すれば磁気テープ上の位置や動作状
況に関わらず管理情報の書込・読出が可能となる。また
これにより管理情報の応用範囲が広がり多様かつ有効な
制御処理が可能となる。
【0008】このような不揮発性メモリ上の管理情報
は、磁気テープへのデータの記録/再生/消去を好適に
実現するために、常に最新の内容に更新されていかなけ
ればならない。また磁気テープ上のデータ構造や、ユー
ザーの指示に応じて管理情報内容の追加、更新、削除も
行われなければならない。このため、そのような管理情
報内容の更新に適した管理情報構造が求められるととも
に、管理情報内容の読出や更新のためのアクセス処理を
効率よく実現するドライブ装置が求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に応じて、記録媒体(例えばテープカセット)内のメモ
リ(不揮発性メモリ)の管理情報の構造として、更新に
適した情報を付加するとともに、管理情報の読出や更新
等のアクセスを効率的に実現するテープドライブ装置を
提供することを目的とする。
【0010】このため記録媒体としては、磁気テープ、
及びその磁気テープに関する管理情報を記憶するメモリ
が設けられ、このメモリには、管理情報を追加記憶でき
るフリー領域が設定されているとともに、当該フリー領
域の範囲を管理するフリー領域アドレス情報が記憶され
るようにする。即ち、フリー領域内を検索していかなく
とも、書込可能な領域が把握できるようにする。そして
フリー領域アドレス情報は、フリー領域における管理情
報の更新(書込又は削除)に応じて書き換えられる情報
とすることで、常にその時点での書込可能な領域が示さ
れているようにする。
【0011】また、フリー領域に記憶される管理情報に
ついて、同一内容種別の各管理情報単位(例えば後述す
るセル)を連結させた状態で管理するリンケージ情報が
記憶されるようにする。これにより各管理情報単位を関
連づけるとともに、フリー領域内のデータを実際に確認
しなくともリンケージ情報により各管理情報単位の内容
を把握できるようにする。またリンケージ情報は、フリ
ー領域における管理情報単位の書込又は削除に応じて書
き換えられる情報とすることで、常にその時点での管理
情報の記憶状況が把握できるようにする。
【0012】このような記録媒体に相当するテープカセ
ットに対応する本発明のテープドライブ装置としては、
装填されたテープカセットの磁気テープに対して情報の
記録又は再生又は消去を行うことができるテープドライ
ブ手段と、装填されたテープカセットのメモリに対して
管理情報の書込又は読出又は削除を行うことのできるメ
モリドライブ手段と、所要の管理情報単位をメモリのフ
リー領域に書き込ませる動作、及び所要の管理情報単位
をメモリのフリー領域から削除させる動作を、メモリド
ライブ手段に実行させることができるメモリ更新制御手
段とを備えるようにする。つまりテープカセット上に用
意されたフリー領域に対して管理情報の書込又は読出又
は削除を行なうことができるようにして、テープカセッ
ト内のメモリに対して常に最適な管理情報内容を保持さ
せることができるようにする。
【0013】また、装填されたテープカセットのメモリ
にフリー領域の範囲を管理するフリー領域アドレス情報
が記憶されている場合は、メモリ更新制御手段は、その
フリー領域アドレス情報を読み出させて格納するととも
に、所要の管理情報単位のフリー領域への書き込み動作
制御を行う際には、格納されたフリー領域アドレス情報
に基づいて処理制御を行う。これにより、書込の際にメ
モリにおけるフリー領域内の記憶状況を検索して行かな
くとも書込可能な範囲を判断できる。また、メモリ更新
制御手段は、フリー領域への所要の管理情報単位の書込
又は削除処理に際して、当該書込又は削除処理に応じて
格納されたフリー領域アドレス情報の更新処理を行い、
さらにメモリ上でのフリー領域アドレス情報の更新を実
行させる。これによりテープドライブ装置側で常に最新
のフリー領域アドレス情報を保持できるとともに、テー
プカセットのメモリ上でも常に最新のフリー領域アドレ
ス情報が記憶される状態とする。
【0014】また、装填されたテープカセットのメモリ
に、フリー領域に記憶される管理情報について、同一内
容種別の各管理情報単位を連結させた状態で管理するリ
ンケージ情報が記憶されている場合は、メモリ更新制御
手段は、そのリンケージ情報を読み出させて格納すると
ともに、フリー領域への所要の管理情報単位の書込又は
読出又は削除処理を行う際には、格納されたリンケージ
情報に基づいて処理制御を行うようにする。これによ
り、管理情報単位の書込、読出、削除等の処理を行う際
に、毎回メモリからリンケージ情報を読み出す必要がな
い。また、メモリ更新制御手段は、フリー領域への所要
の管理情報単位の書込又は削除処理に際して、当該書込
又は削除処理に応じて格納されたリンケージ情報の更新
処理を行い、さらにメモリ上でのリンケージ情報の更新
を実行させる。これによりテープドライブ装置側で常に
最新のリンケージ情報を保持できるとともに、テープカ
セットのメモリ上でも常に最新のリンケージ情報が記憶
される状態とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。ここで、先に本出願人により不揮発性メモ
リが設けられたテープカセット及び、このメモリ付きテ
ープカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が
可能とされるデータストレージシステムを形成するテー
プドライブ装置についての発明が提案されているが、本
発明は、これらメモリ付きテープカセットに対応するデ
ータストレージシステムにおいて本発明を適用したもの
とする。なお、テープカセットに備えられる不揮発性メ
モリについては、MIC(Memory In Cassette)というこ
とにする。説明は次の順序で行う。 1.テープカセットの構成 2.テープストリーマドライブの構成 3.磁気テープ上のデータ構成 4.MICのデータ構造 5.テープカセット装填時のMIC処理 6.MICでのデータ更新 7.MICへのデータ書込処理 8.MICのデータ削除処理
【0016】1.テープカセットの構成 先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するMI
C付のテープカセットについて図2及び図3を参照して
説明する。図2は、テープカセットの内部構造を概念的
に示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内
部にはリールハブ2A、2Bが設けられ、この両リール
ハブ2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が
巻装される。
【0017】このテープカセット1には不揮発性メモリ
であるMIC4が設けられており、このMIC4のモジ
ュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロ
ック入力端子5C、アース端子5D等が導出されてい
る。詳しくは後述するが、このMIC4には、テープカ
セットごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長
さ、材質、テープ3上のに形成される各パーティション
ごとの記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ
情報等が記憶される。なお、本明細書ではこれらのMI
C4に格納される各種情報は『管理情報』とも言うこと
にする。
【0018】図3は、テープカセット1の外観例を示す
ものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6
b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTR
に用いられるテープカセットの構成と基本的には同様と
なっている。このテープカセット1の側面のラベル面9
には、端子ピン7A、7B、7C、7Dが設けられてお
り、上記図2にて説明した電源端子5A、データ入力端
子5B、クロック入力端子5C、アース端子5Dとそれ
ぞれ接続されている。即ち、本例ては、テープカセット
1は次に説明するテープストリーマドライブ10と、上
記端子ピン7A、7B、7C、7Dを介して物理的に接
触してデータ信号等の相互伝送が行われるものとされ
る。
【0019】2.テープストリーマドライブの構成 次に、図1により本例のテープストリーマドライブ10
の構成について説明する。このテープストリーマドライ
ブ10は、装填されたテープカセット1の磁気テープ3
に対して、ヘリカルスキャン方式により記録/再生を行
うようにされている。回転ドラム11には、アジマス角
の異なる2つの記録ヘッド12A、12B。及びそれぞ
れ所要のアジマス角の3つの再生ヘッド13A、13
B、13Cが所定の角度間隔で設けられる。
【0020】テープカセット1から引き出された磁気テ
ープ3が巻き付けられる回転ドラム11はドラムモータ
14Aにより回転される。また磁気テープ3を定速走行
させるための図示しないキャプスタンはキャプスタンモ
ータ14Bにより回転駆動される。またテープカセット
1内の上記リールハブ2A,2Bは、それぞれリールモ
ータ14C、14Dにより、独自に、順方向及び逆方向
に回転駆動される。ローディングモータ14Eは、図示
しないローディング機構を駆動し、磁気テープ3の回転
ドラム11へのローディング/アンローディングを実行
する。
【0021】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14Eは、それぞれメカドライバ17からの電力印
加により回転駆動される。メカドライバ17はサーボコ
ントローラ16からの制御に基づいて各モータを駆動す
る。サーボコントローラ16は各モータの回転速度制御
を行って通常の記録再生時の走行や高速再生時のテープ
走行、早送り、巻き戻し時のテープ走行、テープカセッ
ト装填動作、ローディング/アンローディング動作、テ
ープテンション制御動作、などを実行させる。図示して
いないが、サーボコントローラ16が各モータのサーボ
制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプス
タンモータ14B、リールモータ14C、14Dにはそ
れぞれFG(周波数発生器)が設けられており、各モー
タの回転情報が検出できるようにしている。そしてサー
ボコントローラ16はこれらのFGパルスに基づいて各
モータの回転速度を判別することで、各モータの回転動
作について目的とする回転速度との誤差を検出し、その
誤差分に相当する印加電力制御をメカドライバ17に対
して行うことで、閉ループによる回転速度制御を実現す
ることができる。従って、記録/再生時の通常走行や、
高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの各種動作時に、サ
ーボコントローラ16はそれぞれの動作に応じた目標回
転速度により各モータが回転されるように制御を行うこ
とができる。
【0022】EEP−ROM18にはサーボコントロー
ラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納さ
れている。
【0023】サーボコントローラ16はインターフェー
スコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF
/ECCコントローラという)を介してシステム全体の
制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向
に接続されている。
【0024】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコードという伝送データ
単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次
データが入力され、圧縮/伸長回路21に供給される。
なお、このようなテープストリーマドライブシステムに
おいては、可変長のデータの集合単位によってホストコ
ンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在す
る。
【0025】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0026】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0027】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0028】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIインターフェイス2
0を介して再生データとしてホストコンピュータ40に
出力される。
【0029】また、この図にはテープカセット1の磁気
テープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4
は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに
装填されると、図4に示した端子ピンを介してシステム
コントローラ15とデータの入出力が可能なように接続
される。これによりシステムコントローラ15はMIC
4に記録されている管理情報を読み込んだり、管理情報
を更新できる。
【0030】MIC4と外部のホストコンピュータ40
間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送が行わ
れる。このため、特にMIC4とホストコンピュータ4
0との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的に
テープカセットとホストコンピュータ40とのデータの
やりとりは、SCSIインターフェイスだけで結ぶこと
ができる。
【0031】テープストリーマドライブ10とホストコ
ンピュータ40間は上記のようにSCSIインターフェ
ース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システ
ムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40
がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことにな
る。また従って、ホストコンピュータ40はSCSIコ
マンドによりシステムコントローラ15に指示を行って
MIC4に対するデータ書込/読出を実行させることが
できる。
【0032】S−RAM24,フラッシュROM25
は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデー
タが記憶される。例えばフラッシュROM25には制御
に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワ
ークメモリとして用いられたり、MIC4から読み出さ
れたデータ、MIC4に書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。な
お、S−RAM24,フラッシュROM25は、システ
ムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの
内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ
23の領域の一部をワークメモリとして用いる構成とし
てもよい。
【0033】3.磁気テープ上のデータ構成 次に、上述してきたテープストリーマドライブ10によ
り記録再生が行われるテープカセット1の、磁気テープ
3上のデータフォーマットについて概略的に説明する。
【0034】図4は、磁気テープ3に記録されるデータ
の構造を示している。図4(a)には1本の磁気テープ
3が模式的に示されている。本例においては、図4
(a)のように1本の磁気テープ3を、パーティション
(Partition)単位で分割して利用することが
できるものとされ、本例のシステムの場合には最大25
6のパーティション数を設定して管理することが可能と
されている。また、この図に示す各パーティションは、
それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・
として記されているように、パーティションナンバが与
えられて管理されるようになっている。
【0035】従って、本例においてはパーティションご
とにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うこと
が可能とされるが、例えば図4(b)に示す1パーティ
ション内におけるデータの記録単位は、図4(c)に示
すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分
割することができ、このグループごとの単位によって磁
気テープ3に対する記録が行われる。この場合、1グル
ープは20フレーム(Frame)のデータ量に対応
し、図4(d)に示すように、1フレームは、2トラッ
ク(Track)により形成される。この場合、1フレ
ームを形成する2トラックは、互いに隣り合うプラスア
ジマスとマイナスアジマスのトラックとされる。従っ
て、1グループは40トラックにより形成されることに
なる。
【0036】また、図4(d)に示した1トラック分の
データの構造は、図5(a)及び図5(b)に示され
る。図5(a)にはブロック(Block)単位のデー
タ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYN
CデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイト
のIDエリアA2、IDデータのための2バイトからな
るエラー訂正用のパリティエリアA3、64バイトのデ
ータエリアA4より形成される。そして、図5(b)に
示す1トラック分のデータは全471ブロックにより形
成され、1トラックは図のように、両端に4ブロック分
のマージンエリアA11、A17が設けられ、これらマ
ージンエリアA11の後ろとマージンA17の前にはト
ラッキング制御用のATFエリアA12、A16が設け
られる。更に1トラックの中間に対してATFエリアA
14が設けられる。これらATFエリアA12、A1
4、A16としては5ブロック分の領域が設けられる。
そして、上記ATFエリアA12、A14の間と、AT
FエリアA14、A16との間にそれぞれ224ブロッ
ク分のデータエリアA13、A15が設けられる。従っ
て、1トラック内における全データエリア(A13及び
A15)は、全471ブロックのうち、224×2=4
88ブロックを占めることになる。そして上記トラック
は、磁気テープ3上に対して図5(c)に示すようにし
て物理的に記録され、前述のように40トラック(=2
0フレーム)で1グループとされることになる。
【0037】図4、図5で説明した磁気テープ3には、
図6に示すエリア構造によりデータ記録が行われること
になる。なお、ここではパーティションが#0〜#N−
1までとしてN個形成されている例をあげている。
【0038】図6(a)に示すように、磁気テープの最
初の部分には物理的にリーダーテープが先頭に位置して
おり、次にテープカセットのローディング/アンローデ
ィングを行う領域となるデバイスエリアが設けられてい
る。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位
置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。上
記デバイスエリアに続いては、パーティション#0に関
してのリファレンスエリア及びテープの使用履歴情報等
が格納されるシステムエリア(以下、リファレンスエリ
アを含めてシステムエリアという)が設けられて、以降
にデータエリアが設けられる。システムエリアの先頭が
論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining o
f Tape) とされる。
【0039】このシステムエリアには、図6(c)に拡
大して示すように、リファレンスエリア、ポジショント
レランスバンドNO.1、システムプリアンブル、シス
テムログ、システムポストアンブル、ポジショントレラ
ンスバンドNO.2、ベンダーグループプリアンブルが
形成される。
【0040】このようなシステムエリアに続くデータエ
リアにおいては、図6(b)に拡大して示すように、最
初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が
示されるベンダーグループが設けられ、続いて図4
(c)に示したグループが、ここではグループ1〜グル
ープ(n)として示すように複数連続して形成されてい
くことになる。そして最後のグループ(n)の後にアン
ブルフレームが配される。
【0041】このようなデータエリアに続いて図6
(a)のように、パーティションのデータ領域の終了を
示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。パーテ
ィションが1つしか形成されない場合は、そのパーティ
ション#0のEODの最後が、論理的テープの終了位置
LEOT(Logical End of Tape)とされるが、この場合
はN個のパーティションが形成されている例であるた
め、パーティション#0のEODに続いてオプショナル
デバイスエリアが形成される。上記した先頭位置PBO
Tからのデバイスエリアは、パーティション#0に対応
するロード/アンロードを行うエリアとなるが、パーテ
ィション#0の最後のオプショナルデバイスエリアは、
パーティション#1に対応するロード/アンロードを行
うエリアとなる。
【0042】パーティション#1としては、パーティシ
ョン#0と同様にエリアが構成され、またその最後には
次のパーティション#2に対応するロード/アンロード
を行うエリアとなるオプショナルデバイスエリアが形成
される。以降同様にパーティション#(N−1)までが
同様に形成される。なお、最後のパーティション#(N
−1)では、オプショナルデバイスエリアは不要である
ため形成されず、パーティション#(N−1)のEOD
の最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical
End of Tape)とされる。PEOT(Phisycal End of Ta
pe) は、物理的テープの終了位置、又はパーティション
の物理的終了位置を示すことになる。
【0043】4.MICのデータ構造 次に、テープカセット1に備えられるMIC4のデータ
構造について説明する。図7は、MIC4に記憶される
データの構造の一例を摸式的に示す図である。このMI
C4の容量は例えば2キロバイトとされており、この領
域に対して図のようにフィールドFL1〜FL6が設定
されている。これらフィールドFL1〜FL6におい
て、テープカセットの製造時の各種情報、初期化時のテ
ープ情報やパーティションごとの情報などが書き込まれ
る。
【0044】フィールドFL1はマニファクチャーパー
ト(Manufacture Part)とされ、主にテープカセットの
製造時の各種情報が記憶される。フィールドFL2はド
ライブイニシャライズパート(Drive Initialize Par
t)とされ、主に初期化時の情報等が記憶される。フィ
ールドFL3はボリュームインフォメーション(Volume
Information)とされ、テープカセット全体の基本的な
管理情報が記憶される。フィールドFL4はアキュムレ
イティブパーティションインフォメーション(Accumula
tive Partition Information)として、テープカセット
製造時からの履歴情報が記憶される。フィールドFL5
はボリュームタグ(Volume Tags)としての各情報が記
憶される。
【0045】フィールドFL6は、メモリーフリープー
ルの領域とされ、管理情報の追加記憶が可能な領域とさ
れる。このメモリーフリープールには記録再生動作の経
過や必要に応じて各種情報が記憶される。なお、メモリ
ーフリープールに記憶される1単位のデータ群を「セ
ル」ということとする。まず、磁気テープ3に形成され
るパーティションに応じて、各パーティションに対応す
る管理情報となるパーティションインフォメーションセ
ル#0、#1・・・がメモリーフリープールの先頭側か
ら順次書き込まれる。つまり磁気テープ3上に形成され
たパーティションと同数のセルとしてパーティションイ
ンフォメーションセルが形成される。
【0046】またメモリーフリープールの後端側から
は、高速サーチ用のマップ情報としてのアブソリュート
ボリュームマップインフォメーションセルが書き込まれ
る。また続いて後端側からユーザーボリュームノートセ
ルや、ユーザーパーティションノートセルが書き込まれ
る。ユーザーボリュームノートセルはテープカセット全
体に関してユーザーが入力したコメント等の情報であ
り、ユーザーパーティションノートセルは各パーティシ
ョンに関してユーザーが入力したコメント等の情報であ
る。従って、これらはユーザーが書込を指示した際に記
憶されるものであり、これらの情報が必ずしも全て記述
されるものではない。またこれらの情報が記憶されてい
ない中間の領域は、メモリーフリープールとして後の書
込のために残される。
【0047】フィールドFL1のマニファクチャーパー
トは、例えば図8に示すような構造とされる。なお各デ
ータのサイズ(バイト数)を右側に示している。マニュ
ファクチャーパートには、まず先頭1バイトにマニュフ
ァクチャパート・チェックサム(manufacture part che
cksum)として、このマニュファクチャーパートのデー
タに対するチェックサムの情報が格納される。このマニ
ュファクチャパート・チェックサムの情報はカセット製
造時に与えられる。
【0048】そしてマニュファクチャーパートを構成す
る実データとしてMICタイプ(mic type)からライト
プロテクトバイトカウント(Write Protect byte coun
t)までが記述される。なおリザーブ(reserved)と
は、将来的なデータ記憶のための予備とされている領域
を示している。これは図9〜図13でも同様である。
【0049】MICタイプ(mic type)は、当該テープ
カセットに実際に備えられるMICのタイプを示すデー
タである。MICマニュファクチャ・デート(mic manu
facture date)は、当該MICの製造年月日(及び時
間)が示される。MICマニュファクチャ・ラインネー
ム(mic manufacture line name)はMICを製造した
ライン名の情報が示される。MICマニュファクチャ・
プラントネーム(mic manufacture plant name)はMI
Cを製造した工場名の情報が示される。MICマニュフ
ァクチュアラ・ネーム(mic manufacturer name)は、
MICの製造社名の情報が示される。MICネーム(mi
c name)はMICのベンダー名の情報が示される。
【0050】またカセットマニュファクチャデート(ca
ssette manufacture date)、カセットマニュファクチ
ャ・ラインネーム(cassette manufacture line nam
e)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cas
sette manufacture plant name)、カセットマニュファ
クチュアラ・ネーム(cassette manufacturer name)、
カセットネーム(cassette name)は、それぞれ上記し
たMICに関する情報と同様のカセット自体の情報が記
述される。
【0051】OEMカスタマーネーム(oem customer n
ame)としては、OEM(OriginalEquipment Manufactu
res)の相手先の会社名の情報が格納される。フィジカ
ルテープキャラクタリステックID(physical tape ch
aracteristicID)としては、例えば、テープの材質、テ
ープ厚、テープ長、トラックピッチ、フレームサイズ、
1ブロックあたりのバイト数等の、物理的な磁気テープ
の特性の情報が示される。マキシマムクロックフリケン
シー(maximum clock frequency)としては、当該MI
Cが対応する最大クロック周波数を示す情報が格納され
る。マキシマムライトバイトカウント/サイクル(maxi
mum write byte count/cycle)では、例えばMICの特
性として1回で何バイト記録可能かという情報が示され
る。この情報はMICとして使用する不揮発性メモリの
物理的な特性に依存するものとされる。MICキャパシ
ティ(mic capacity)としては、当該MICの記憶可能
容量の情報が示される。
【0052】ライトプロテクト・トップアドレス(writ
e protect top address)は、MICの所要の一部の領
域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み禁止
領域の開始アドレスを示す。ライトプロテクトバイトカ
ウント(write protect byte count)は書き込み禁止領
域のバイト数が示される。つまり、上記ライトプロテク
ト・トップアドレスで指定されたアドレスから、このラ
イトプロテクトカウントの領域により示されるバイト数
により占められる領域が書き込み禁止領域として設定さ
れることになる。
【0053】続いて図7のフィールドFL2のドライブ
イニシャライズパートの構造を図9で説明する。各デー
タのサイズ(バイト数)を右側に示す。ドライブイニシ
ャライズパートにはまずドライブイニシャライズパート
チェックサム(drive Initialize part checksum)とし
て、このドライブイニシャライズパートのデータに対す
るチェックサムの情報が格納される。
【0054】そしてドライブイニシャライズパートを構
成する実データとしてMICロジカルフォーマットタイ
プ(mic logical format type)からフリープールボト
ムアドレス(Free Pool Bottom Address)までの情報が
記述される。
【0055】まずMICロジカルフォーマットタイプ
(mic logical format type)として、MICの論理フ
ォーマットのIDナンバが格納される。MICフォーマ
ットとしては、例えば、基本MICフォーマットのほか
に、ファームウェア更新テープMICフォーマット、リ
ファレンステープMICフォーマット、クリーニングカ
セットMICフォーマット等に関連するフォーマットが
各種存在するものとされ、当該テープカセットのMIC
フォーマットに応じたIDナンバが示されることにな
る。
【0056】アブソリュートボリュームマップポインタ
(absolute volume map pointer)には図7のアブソリ
ュートボリュームマップインフォメーションセルの領域
の先頭アドレスを示すポインタが配置される。ユーザボ
リュームノートセルポインタ(user volume note cell
pointer)は、テープカセットに対してユーザがSCS
I経由で自由にデータの読み書きが可能な記憶領域、つ
まり図7に示したユーザボリュームノートセルの開始ア
ドレスを示す。ユーザパーティションノートセルポイン
タ(user partition note cell pointer)は、各パーテ
ィションに対してユーザがSCSI経由で自由にデータ
の読み書きが可能な記憶領域、つまり図7のユーザパー
ティションノートセルの開始アドレスを示している。な
おユーザーパーティションノートセルは複数個記憶され
る場合があるが、このユーザパーティションノートセル
ポインタは、複数のユーザーパーティションノートセル
のうちの先頭のセルの開始アドレスを示すことになる。
【0057】パーティションインフォーメーションセル
ポインタ(partition informationcell pointer)は、
図7のパーティションインフォメーションセル#0の開
始アドレスを示す。メモリーフリープールに書き込まれ
ていくパーティションインフォーメーションは、磁気テ
ープ3に形成されるパーティションの数だけ形成される
ことになるが、全てのパーティションインフォーメーシ
ョンセル#0〜#Nはリンク構造によりポインタによっ
て連結されている。つまり、パーティションインフォー
メーションセルポインタがパーティション#0のアドレ
スを示すルートとされ、それ以降のパーティションイン
フォメーションセルのポインタは、直前のパーティショ
ンインフォメーションセル内に配される。このリンク構
造については後に図14、図15で説明する。
【0058】以上のように各ポインタ(アブソリュート
ボリュームマップポインタ、ユーザボリュームノートセ
ルポインタ、ユーザパーティションノートセルポイン
タ、パーティションインフォーメーションセルポイン
タ)により、フィールドFL6内の各データ位置が管理
される。
【0059】MICヘッダフラグ(MIC Header Flags)
は、MIC4に対する論理的な書込み禁止タブを提供す
るために1バイトのフラグとされている。すなわち、M
ICヘッダフラグが示す内容としては、マニュファクチ
ャーパート部分の書込み許可/禁止、またはマニュファ
クチャーパート以外の部分の書込み許可/禁止とされ
る。
【0060】フリープールトップアドレス(Free Pool
Top Address)及びフリープールボトムアドレス(Free
Pool Bottom Address)は、フィールドFL6における
その時点でのメモリーフリープールの開始アドレスと終
了アドレスを示す。メモリーフリープールとしての領域
は、パーティションインフォメーションやユーザーパー
ティションノート等の書込や消去に応じて変化するた
め、それに応じてフリープールトップアドレスやフリー
プールボトムアドレスが更新される。
【0061】続いて図7のフィールドFL3のボリュー
ムインフォメーションの構造を図10で説明する。図1
0(a)に示すようにボリュームインフォメーションに
は、先頭1バイトにボリュームインフォメーションチェ
ックサム(Volume Information checksum)として、こ
のボリュームインフォメーションのデータに対するチェ
ックサムの情報が格納される。そしてボリュームインフ
ォメーションを構成する実データとして20バイトのイ
ジェクトステイタス(Eject Status)、4バイトのリー
ル径(Reel Diameter)、3バイトのイニシャライズカ
ウント(Initialize Count)、72バイトのボリューム
インフォメーションオンテープ(Volume Information O
n Tape)が記述される。
【0062】イジェクトステイタスはテープカセットを
アンロードした場合の磁気テープ3の論理位置情報が記
述され、リール径がテープカセットをアンロードした時
点での両方のリールハブ2A、2Bの直径情報とされ
る。またイニシャライズカウントは、磁気テープ3が初
期化された回数情報とされる。
【0063】そして、ボリュームインフォメーションオ
ンテープの内容は図10(b)に示されているようにな
る。図示されているように、ボリュームインフォメーシ
ョンオンテープはリザーブとしての領域を除いて、1ビ
ットのスーパーハイスピードサーチイネーブルフラグ
(Super High Speed Search Enable Flag)、2ビット
のシステムログアロケーションフラグ(System Log All
ocation Flags)、1ビットのオールウェイズアンロー
ドPBOTフラグ(Always Unload PBOT Flag)、1ビ
ットのAIT/DDSフラグ(AIT/DDS Flag)、1バイ
トのラストバリッドパティションナンバ(Last Valid P
artition Number)、32バイトのオプショナルデバイ
スエリアアロケーションマップ(Optional Device Area
Allocation Map)が記述される。
【0064】スーパーハイスピードサーチイネーブルフ
ラグは、MIC4のアブソリュートボリュームマップと
して格納したテープ位置情報を利用して、高速サーチを
さらに高速化する機能を有効にするか否かを指示するフ
ラグとされる。システムログアロケーションフラグは、
テープカセットの使用履歴(システムログ)が何処に格
納されているかを示すフラグとされ、例えば磁気テープ
3上のみに記録されている、または磁気テープ3及びM
IC4の双方に記録されていない、または磁気テープ3
及びMIC4の双方に記録されている、またはMIC4
のみに記録されているかを識別することができるように
されている。
【0065】オールウェイズアンロードPBOTフラグ
は磁気テープ3にマルチパーティションが形成され、し
かもパーティションにオプショナルデバイスエリアが在
ったとしても、PBOTに在るデバイスエリアでアンロ
ードを行なうことを指示するフラグとされる。AIT/
DDSフラグはテープカセット1のモードを示すフラグ
とされる。ラストバリッドパーティションナンバは、形
成されている最後のパーティションのナンバを示す。
【0066】オプショナルデバイスエリアマップは、2
56ビットからなり磁気テープ3上に形成される各パー
ティションそれぞれに各1ビットが対応している。そし
て、ビットの値が「1」とされている場合は当該ビット
に対応したパーティションにオプショナルデバイスエリ
アが形成されていることを示している。
【0067】続いてフィールドFL6に記憶されるセル
について説明する。上記したようにフィールドFL6に
はパーティションインフォメーションセル、ユーザーパ
ーティションノートセル等が記憶される。これらの各セ
ルの構造を図11に示す。1つのセルは図11(a)に
示すように8バイトのリンクインフォメーションと、n
バイト(セル種別によって異なる)のデータから形成さ
れる。
【0068】8バイトのリンクインフォメーションは、
各セルに設けられているもので、その構造は図11
(b)のようになる。まずセル内のデータに関するチェ
ックサムとして、1バイトのセルチェックサム(cell c
hecksum)が設けられる。また2バイトのセルサイズ(c
ell size)として、そのセルのサイズが示される。
【0069】プリビアスセルポインタ(previous cell
pointer)及びネクストセルポインタ(next cell point
er)は、実際のリンケージデータ(リンク構造を構築す
るデータ)であり、同一種類の複数のセルがリンクされ
る際に、このプリビアスセルポインタとネクトセルポイ
ンタで前後のセルが指定される。
【0070】このような構造のセルとしては、パーティ
ションインフォメーションセル、アブソリュートボリュ
ームマップインフォメーションセル、ユーザーボリュー
ムノートセル、ユーザーパーティションノートセルが存
在する。そしてパーティションインフォメーションセル
は、セルサイズは固定値となる。その他のセルは、セル
サイズは可変値となる。
【0071】セルサイズが固定値となるパーティション
インフォメーションセルについて図12、図13で説明
する。パーティションインフォメーションセルは、図1
2に示すように8バイトのリンクインフォメーション
と、56バイトのデータから形成される。そして56バ
イトのデータのうち8バイトはパーティションメモとさ
れ、48バイトはパーティションインフォメーションと
される。
【0072】このパーティションインフォメーション
(システムログ)には、そのセルが対応するパーティシ
ョンにおける磁気テープに対する使用履歴に関する各種
情報が格納され、テープストリーマドライブが自身の記
録/再生動作の管理のための情報として利用されるもの
となる。
【0073】或るパーティションに対応する、1つのパ
ーティションインフォメーションセル内のパーティショ
ンインフォメーションのデータ構造は、例えば図13に
示すように定義される。4バイトのプリビアスグループ
リトゥン(Previous Groups written)には、当該パー
ティションインフォメーションが最後に更新されたとき
から起算して、磁気テープに対して物理的に記録された
当該パーティション内のグループ数の情報が示される。
4バイトのトータルグループリトゥン(Total Groups w
ritten)には、これまで当該パーティションに対して記
録されたグループの総数が示される。この値は、例えば
テープカセットが寿命となって使用不能あるいは廃棄処
分されるまで積算される。これらプリビアスグループリ
トゥン及びトータルグループリトゥンには、例えば、テ
ープストリーマドライブにより磁気テープ3に対してデ
ータを記録中の状態であれば、テープストリーマドライ
ブのシステムコントローラ15の処理により、現在の記
録動作によって新たに記録されるグループ数に応じて、
その領域の値がインクリメントされていくことになる。
【0074】3バイトのプリビアスグループリード(Pr
evious Groups read)には、当該パーティションインフ
ォメーションが最後に更新されたときから起算して、物
理的に読み出しが行われたグループ数が示される。4バ
イトのトータルグループリード(Total Groups read)
には、これまで当該パーティションより読み出されたグ
ループ数が積算された値を示す。
【0075】3バイトのトータルリリトゥンフレーム
(Total Rewritten frames)は、当該パーティションに
おいてREAD−AFTER−WRITE(以下略して
RAWと記述する)に基づいてデータ再書き込みの要求
がなされたフレーム数を積算した値を示すものとされ
る。本例のテープストリーマドライブでは、RAW動作
として磁気テープ3に対して書き込まれたフレームのデ
ータをその直後に例えば再生ヘッド13Cで読み出しを
行うようにされている。そして、RAWにより読み出さ
れたフレームのデータは、システムコントローラ15に
よってエラー検出がなされ、エラーが発生したと検出さ
れた場合には、そのエラーが発生したフレームのデータ
の再書き込みを行うように記録系を制御することが行わ
れる。このような際にデータ再書き込みが行われたフレ
ーム数の積算値がトータルリリトゥンフレームとなる。
【0076】3バイトのトータル3rdECCカウント
(Total 3rd ECC count)では、当該パーティションに
おいてC3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が積算された値が示される。本例のテープストリー
マドライブシステムでは、磁気テープ3より読み出した
データについて、C1,C2,C3のパリティによりエ
ラー訂正を行うようにしているが、C3パリティは、C
1,C2パリティのみではデータの回復が図れなかった
場合に用いられるものである。
【0077】4バイトのアクセスカウント(Access cou
nt)では、テープストリーマドライブが磁気テープ上の
当該パーティションにアクセスした回数が示される。こ
こでのアクセスとは物理的に当該パーティションを通過
した回数をいい、つまりそのパーティションに対する記
録又は再生が行われた回数だけでなく、及び通過した回
数も含まれる。
【0078】4バイトのアップデートリプレイスカウン
ト(Update Replace count)には、アップデートにより
当該パーティションにおいて磁気テープに対してデータ
を書き換えた回数を積算した情報が示される。つまり当
該パーティションに対する更新回数である。
【0079】2バイトのプリビアスリリトゥンフレーム
(Previous rewritten frames)には、先に説明したR
AWにより、当該パーティションインフォメーションが
最後に更新されたときから起算して、データ再書き込み
の要求がなされたパーティション内のフレーム数の情報
が示される。
【0080】2バイトのプリビアス3rdECCカウン
ト(Previous 3rd ECC count)には、当該パーティショ
ンインフォメーションが最後に更新されたときから起算
して、C3パリティを用いてエラー訂正を行ったグルー
プ数が示される。
【0081】3バイトのロードカウント(Load count)
では、テープをロードした回数を積算した値が示され
る。
【0082】3バイトのバリッド・マキシマム・アブソ
リュートフレームナンバ(Valid Maximum Absolute fra
me Number)は、当該パーティションで有効とされる最
後のフレームまでのフレームカウントの情報が示され
る。これに対してパーティションインフォメーションの
最後の3バイトのマキシマム・アブソリュートフレーム
カウント(Maximum Absolute frame Number)は、当該
パーティションの最後のフレームカウントの情報が示さ
れる。
【0083】1バイトのフラグバイトでは、各ビットに
ついてフラグ内容が次のように定義される。即ち、プレ
ベントライト(Prevent Write)、プレベントリード(P
revent Read)、プレベントライトリトライ(Prevent W
rite Retry)、プレベントリードリトライ(Prevent Re
ad Retry)として、当該パーティションに対する書き込
み許可/禁止、読み出し許可/禁止、及び記録時のRA
Wに基づくデータの再書き込み許可/禁止、再生時のデ
ータ読出のリトライの許可/禁止、のそれぞれを示すフ
ラグが用意される。またパーティションイズオープンド
(Partition is Opened)として、当該パーティション
に対する記録中にセットされ、記録終了に応じてリセッ
トされるフラグが用意される。
【0084】次に、図14、図15でフィールドFL6
に記憶される各セルのリンク形態を説明する。上述した
ようにフィールドFL2内における各ポインタ(アブソ
リュートボリュームマップポインタ、ユーザボリューム
ノートセルポインタ、ユーザパーティションノートセル
ポインタ、パーティションインフォーメーションセルポ
インタ)により、フィールドFL6内の各セルの位置が
管理される。
【0085】磁気テープ3上に4つのパーティション#
0〜#3が形成されているとすると、図14に示すよう
にフィールドFL6においてパーティションインフォメ
ーションセル#0〜#3が記憶される。また図示するよ
うに、フィールドFL6にアブソリュートボリュームマ
ップインフォメーションセル、ユーザボリュームノート
セル、ユーザパーティションノートセル#0、#2、#
3が、それぞれ記憶されているとする。
【0086】そしてパーティションインフォメーション
セル#0〜#3の各先頭アドレスを図示するようにad
1、ad2、ad3、ad4とする。またアブソリュー
トボリュームマップインフォメーションセルの先頭アド
レスをad11、ユーザボリュームノートセルの先頭ア
ドレスをad10、ユーザパーティションノートセル#
0、#2、#3の各先頭アドレスをad9、ad8、a
d7とする。さらに、残されたメモリーフリープールと
しての先頭アドレスをad5、後端アドレスをad6と
する。
【0087】この状態において、まずフィールドFL2
内のフリープールトップアドレスとしてのデータは「a
d5」とされ、またフリープールボトムアドレスとして
のデータは「ad6」とされる。これによってフィール
ドFL6内で実データセルが形成されていない領域が管
理される。
【0088】またフィールドFL2内におけるアブソリ
ュートボリュームマップポインタの値は「ad11」と
され、フィールドFL6内でのアブソリュートボリュー
ムマップインフォメーションセルとしての位置が管理さ
れる。またフィールドFL2内におけるユーザボリュー
ムノートセルポインタの値は「ad10」とされ、フィ
ールドFL6内でのユーザーボリュームノートセルとし
ての位置が管理される。
【0089】同種の複数のセルが形成されるユーザパー
ティションノートセル、パーティションインフォーメー
ションセルについては、フィールドFL2内のポインタ
によりその先頭のセルの位置が示される。即ちフィール
ドFL2内のパーティションインフォメーションセルポ
インタの値は「ad1」とされ、フィールドFL6内で
の第1のパーティションインフォメーションセル#0の
位置が示される。またフィールドFL2内のユーザーパ
ーティションノートセルポインタの値は「ad9」とさ
れ、フィールドFL6内での第1のユーザーパーティシ
ョンノートセル#0の位置が示される。
【0090】パーティションインフォメーションセルポ
インタで示されない第2番目以降のパーティションイン
フォメーションセル#1〜#3、及びユーザーパーティ
ションノートセルポインタで示されない第2番目以降の
ユーザーパーティションノートセル#2、#3は、上述
した各セル内のリンクインフォメーションにより、前後
のセルがリンクされて管理される。この状態を図15に
示す。なお図15において「NP」「PP」は図11で
説明したネクストセルポインタ、プリビアスセルポイン
タを示す。
【0091】図15(a)はパーティションインフォメ
ーションセルのリンク形態を示している。パーティショ
ンインフォメーションセルポインタで示される第1のパ
ーティションインフォメーションセル#0においては、
ネクストセルポインタNP=ad2とされる。これによ
ってパーティションインフォメーションセル#1の位置
が示される。またパーティションインフォメーションセ
ル#1のネクストセルポインタNP=ad3とされ、次
のパーティションインフォメーションセル#2の位置が
示される。さらに、パーティションインフォメーション
セル#2のネクストセルポインタNP=ad4とされ、
次のパーティションインフォメーションセル#3の位置
が示される。この最後のパーティションインフォメーシ
ョンセル#3では、リンクすべき次のセルは存在しない
ためネクストセルポインタNP=0(NO LINK)とされ
る。
【0092】また最後のパーティションインフォメーシ
ョンセル#3では、プリビアスセルポインタPP=「a
d3」とされ、直前のパーティションインフォメーショ
ンセル#2の位置が示される。パーティションインフォ
メーションセル#2では、プリビアスセルポインタPP
=「ad2」とされ、直前のパーティションインフォメ
ーションセル#1の位置が示される。さらにパーティシ
ョンインフォメーションセル#1では、プリビアスセル
ポインタPP=「ad1」とされ、直前のパーティショ
ンインフォメーションセル#0の位置が示される。この
ように、各パーティションインフォメーションセルは、
ネクストセルポインタ及びプリビアスセルポインタによ
り前後にリンクされた状態となって管理されている。
【0093】図15(b)はユーザーパーティションノ
ートセルのリンク形態を示している。ユーザーパーティ
ションノートセルポインタで示される第1のユーザーパ
ーティションノートセル#0においては、ネクストセル
ポインタNP=ad8とされる。これによって次のユー
ザーパーティションノートセル#2の位置が示される。
またユーザーパーティションノートセル#2のネクスト
セルポインタNP=ad7とされ、次のユーザーパーテ
ィションノートセル#3の位置が示される。この最後の
ユーザーパーティションノートセル#3では、リンクす
べき次のセルは存在しないためネクストセルポインタN
P=0(NO LINK)とされる。
【0094】また最後のユーザーパーティションノート
セル#3では、プリビアスセルポインタPP=「ad
8」とされ、直前のユーザーパーティションノートセル
#2の位置が示される。ユーザーパーティションノート
セル#2では、プリビアスセルポインタPP=「ad
9」とされ、直前のユーザーパーティションノートセル
#0の位置が示される。このように、各ユーザーパーテ
ィションノートセルも、ネクストセルポインタ及びプリ
ビアスセルポインタにより前後にリンクされた状態とな
って管理されている。
【0095】以上のようにフィールドFL6に記憶され
る各セルは、フィールドFL2におけるポインタにより
アドレスが管理されるとともに、複数のセルがリンクさ
れる場合は、各セルがリンクインフォメーションにより
前後のセルを把握できるようにしている。このようにリ
ンク構造が構築されて各セルが管理されることで、セル
の追加、更新などが可能となる。例えば磁気テープ3上
でのパーティションの追加や削除に伴ってパーティショ
ンインフォメーションセルが追加されたり削除されるこ
とになるが、その際にはポインタ及びリンクインフォメ
ーションで構築されたリンク形態をおっていきながらセ
ル構造の更新が行われることになる。なお、このような
リンケージデータ(ポインタやリンクインフォメーショ
ン)や、フリープールの範囲を示すフリー領域アドレス
情報(フリープールトップアドレス及びフリープールボ
トムアドレス)は、後述するように、MIC4内の管理
情報単位(セル)の更新のために用いられるデータとな
る。
【0096】以上のようにMIC4内のデータ構造は図
7〜図15で説明してきたようになるが、このようなM
IC4のデータ構造はあくまで一例であり、データの配
置や領域設定、データ内容、データサイズ等はこれに限
定されるものではない。
【0097】5.テープカセット装填時のMIC処理 以上のようなMIC4における管理情報は、テープスト
リーマドライブ10によるテープカセット1に対する動
作の効率化、多様化のために非常に有益なものとなる
が、もちろんこれにはMIC4内の管理情報が常に最新
の磁気テープの状況やユーザーの入力に応じて適正に更
新されて行かなければならない。さらにその読出や更新
処理が効率的に行われることが求められる。
【0098】そこで本例では、テープカセット1が装填
された際には、その後のMIC4の更新処理を考慮し
て、リンケージデータ(ポインタ及びリンクインフォメ
ーション)と、フリープールアドレス(フリープールト
ップアドレス及びフリープールボトムアドレス)を取り
込んで格納しておく処理を行う。
【0099】このような処理を含む、本例のテープスト
リーマドライブ10における、テープカセット1が装填
された際のMIC4に関するシステムコントローラ15
の処理を説明していく。
【0100】ところで、MIC4から読み込んだリンケ
ージデータ及びフリープールアドレスを格納するための
記憶領域としては、SRAM24もしくはバッファメモ
リ(DRAM)23などが用いられればよい。例えば図
16のようにSRAM24にはワーク領域の他にリンケ
ージデータ領域が設定しておき、リンケージデータ領域
にリンケージデータ及びフリープールアドレスを格納す
るようにする。もちろん他のメモリに格納してもよい。
【0101】図17はテープカセット1が装填された際
のMIC4に対するシステムコントローラ15の処理を
示している。テープカセット1が装填された際には、ま
ずそのテープカセット1がMIC付のものであるか否か
を確認する処理が必要となる。また、上記のようにリン
ケージデータ及びフリープールアドレスを読み込む処理
を行う。このための処理がステップF101〜F106
として行われる。
【0102】まずステップF101では、MIC4のマ
ニファクチャーパート(フィールドFL1)の読込を行
う。この読込が適正に完了できれば、ステップF102
からF103に進んで、続いてMIC4のドライブイニ
シャライズパート(フィールドFL2)の読込を行う。
さらにこの読込が適正に完了できれば、ステップF10
4からF105に進んで、MIC4に形成されているリ
ンク形態を把握するために、リンケージデータ及びフリ
ープールアドレスの読込、及びSRAM24への記憶を
行う。この処理が適正に完了したら、装填されたテープ
カセット1には適正なMIC4が配されていると判断
し、ステップF106から装填時の処理を終える。一
方、ステップF101,F104,F105のいずれか
の処理が適正に完了しなかった場合は、ステップF10
7に進んで、装填されたテープカセット1にはMIC4
が存在しない(又は、例え存在するとしても管理情報と
して不適切な情報が記憶された不適切なMIC)と判断
する。従って以降はMIC4のないテープカセット1と
して扱い、後に説明していく本例のMIC4に関する処
理は行われないことになる。
【0103】ステップF101、及びステップF103
での読込処理は図18のように行われる。即ちマニファ
クチャーパート又はドライブイニシャライズパートの読
込のために、所定のリトライ回数が設定されており、ま
ずステップF201では、リトライ回数が上限に達した
か否かを確認する。上限に達していなければ、ステップ
F202でマニファクチャーパート又はドライブイニシ
ャライズパートの読込動作が行われる。即ちMIC4の
端子を介してアクセスを行い、例えばSRAM24のワ
ーク領域にデータを読み込む。ここで、読込動作が適正
に行われればステップF203からF205に進み、パ
リティチェックを行う。例えばマニファクチャーパート
の読込時であれば、マニファクチャーパートチェックサ
ムのデータを用いてパリティチェックを行う。そしてパ
リティチェックOKであれば、読込動作が適正に完了し
たとしてステップF206から処理を終える。例えば図
17のステップF101の読込処理時であればマニファ
クチャーパートの読込OKとして、ステップF103の
読込処理に移ることになる。
【0104】ところが端子の接触不良その他の原因でス
テップF202での読込が良好にできなかった場合はス
テップF203からF204に進む。さらに、読込は完
了したがパリティチェックでNGとなった場合はステッ
プF206からF204に進む。これらの場合は、読込
失敗として、読込動作のリトライを行うことになる。ま
ずステップF204でリトライ回数をカウントするカウ
ント値をインクリメントした後、ステップF201に戻
る。そしてリトライ回数が上限に達していなければ、再
びステップF202からの処理を行う。従って、例えば
マニファクチャーパートの読込が失敗したとしても、上
限としての所定回数に達するまでは、読込のリトライが
行われることになる。
【0105】上限回数までリトライを行ってもなお読込
不能もしくはパリティチェックNGとなった場合は、ス
テップF201からF207に進んで、読込エラー判定
を行って処理を終了する。従って例えば図17のステッ
プF101の読込処理時であればマニファクチャーパー
トの読込エラーとされ、ステップF102からF107
に進み、MIC無しのテープカセットと判定されること
になる。
【0106】ステップF105のリンケージデータ/フ
リープールアドレスの読込及びダウンロード処理は図1
9のように行われる。リンケージデータとしては、上述
したようにドライブイニシャライズパートの4つのポイ
ンタ(アブソリュートボリュームマップポインタ、ユー
ザボリュームノートセルポインタ、ユーザパーティショ
ンノートセルポインタ、パーティションインフォーメー
ションセルポインタ)を起点としてそれぞれセルをリン
クされるものであり、従ってここでは4種類のリンケー
ジデータを取り込むことになる。
【0107】まずステップF301では取り込むリンケ
ージデータの起点となるポインタを設定する。例えばま
ずパーティションインフォーメーションセルポインタを
選択する。なお、この時点ではステップF103でSR
AM24のワーク領域に読み込まれた各ポインタを保持
しているため、各ポインタの値は把握しているものとな
る。そして読出アドレスを選択したポインタの値に設定
する。例えばパーティションインフォーメーションセル
ポインタを選択したら、そのポインタの値が読出アドレ
スとされ、ステップF302以降の処理として、パーテ
ィションインフォメーションセルに関するリンケージデ
ータの取り込みを開始する。
【0108】まずステップF302では、リトライ回数
が上限に達したか否かを確認する。上限に達していなけ
れば、ステップF303で読出アドレスとして設定され
たセルを読み込む。つまりこの場合パーティションイン
フォメーションセル#0の読込を行うことになる。そし
て読み込まれたセルのリンクインフォメーションをSR
AM24のリンケージデータ領域に記憶する。ここで、
読込動作が適正に行われればステップF304からF3
05に進み、パリティチェックを行う。そしてパリティ
チェックOKであれば、読込動作が適正に行われたとし
てステップF306からF308に進み、続いてリンク
されるセルが存在するか否かを確認する。即ち読み込ん
だリンケージデータとしてネクストセルポインタの値を
確認する。ネクストセルポインタの値が有効な値(NO L
INKではない値)とされていた場合は、ステップF30
9でその値を次の読出アドレスと設定し、ステップF3
10でリトライ回数としてのカウント値をクリアしてス
テップF302に戻る。そしてステップF303に進ん
で、セルデータの読出を行う。つまりリンクされる次の
セル(パーティションインフォメーションセル#1)が
読み出されることになる。そして、そのセルのリンクイ
ンフォメーションをSRAM24のリンケージデータ領
域に記憶する。
【0109】このような処理がステップF308で、次
のリンク無し、つまりネクストセルポインタの値がNO L
INKとしての値と判断されるまで繰り返されることで、
SRAM24のリンケージデータ領域には、パーティシ
ョンインフォメーションセル#0〜#Nまでのリンクイ
ンフォメーションが格納されることになる。このような
処理が完了してステップF311に進んだら、4種類の
全リンケージデータの格納が終了したか否かを判断し、
終了していなければステップF301に戻る。例えば続
いてステップF301でユーザパーティションノートセ
ルポインタを選択するとともにその値を読出アドレスと
してセットし、ステップF302以降の処理で、上記パ
ーティションインフォメーションセルの場合と同様に、
ユーザーパーティションノートセルについてのリンケー
ジデータを取り込んでいくことになる。
【0110】さらにその後、アブソリュートボリューム
マップポインタが選択されてアブソリュートボリューム
マップセルのリンクインフォメーションが取り込まれ、
またその後、ユーザボリュームノートセルポインタが選
択されてユーザーボリュームノートセルのリンクインフ
ォメーションが取り込まれていく。
【0111】なお、アブソリュートボリュームマップセ
ル及びユーザボリュームノートセルについては通常、リ
ンクされる他のセルは存在しないため、単にポインタ
(アブソリュートボリュームマップポインタ、ユーザボ
リュームノートセルポインタ)の値を取り込んでおくの
みでもよい。またそのような場合は、図17のステップ
F103でのドライブイニシャライズパートの読込時
に、既に一度アブソリュートボリュームマップポイン
タ、ユーザボリュームノートセルポインタを読み込んで
いることになるため、それを保持しておいてリンケージ
データとしてリンケージデータ領域に記憶させるのみで
もよい。
【0112】以上のようなリンケージデータのダウンロ
ードが問題なく完了した場合は、ステップF311から
F313に進む。ところがこの処理過程において、端子
の接触不良その他の原因でステップF303での読込が
良好にできなかった場合はステップF304からF30
7に進む。さらに、読込は完了したがステップF305
のパリティチェックでNGとなった場合はステップF3
06からF307に進む。これらの場合は、読込失敗と
して、読込動作のリトライを行うことになる。まずステ
ップF307でリトライ回数をカウントするカウント値
をインクリメントした後、ステップF302に戻る。そ
してリトライ回数が上限に達していなければ、再びステ
ップF303からの処理を行う。従って、あるセルの読
込が失敗したとしても、上限としての所定回数に達する
までは、読込のリトライが行われることになる。
【0113】あるセルの読込について上限回数までリト
ライを行ってもなお読込不能もしくはパリティチェック
NGとなった場合は、ステップF302からF312に
進んで、読込/ダウンロードエラー判定を行って処理を
終了する。
【0114】リンケージデータのダウンロードが問題な
く完了した場合は、ステップF311からF313に進
み、続いてフリープールアドレスのダウンロードを実行
する。なお説明の煩雑化を避けるために詳しい処理ステ
ップの図示を省略しているが、このステップF313で
は、この図19において一点鎖線で囲った上記ステップ
F302〜F307、F312と概略同様の処理方式で
フリープールアドレスのダウンロードが行われることに
なる。
【0115】即ちフリープールトップアドレス及びフリ
ープールボトムアドレスの読込に際してステップF30
2に相当する処理でリトライ上限回数を確認して、上限
に達していなければ、ステップF303に相当する処理
で、フリープールトップアドレス及びフリープールボト
ムアドレスの読込及びSRAM24のリンケージデータ
領域への記憶が行われる。そして読込失敗の場合やパリ
ティチェックNGの場合は、ステップF304〜F30
7に相当する処理で、リトライが行われる。また上限回
数までリトライを行ってもなお読込不能もしくはパリテ
ィチェックNGとなった場合は、ステップF312に相
当する処理において、読込/ダウンロードエラー判定を
行って処理を終了する。
【0116】なお、上述した図17のステップF103
でのドライブイニシャライズパートの読込時に、既に一
度フリープールトップアドレス及びフリープールボトム
アドレスを読み込んでいるため、それを保持しておき、
ステップF313の時点で再度読込を行わずに、保持し
ておいてたフリープールトップアドレス及びフリープー
ルボトムアドレスをSRAM24のリンケージデータ領
域に記憶させるような処理でもよい。
【0117】このような図19の処理として、リンケー
ジデータ及びフリープールアドレスのSRAM24への
ダウンロードが正常に完了した場合は、図17のステッ
プF106から処理を終える。即ちこの場合は、装填さ
れたテープカセット1にMIC4が配されていると判断
される。一方、4種類のリンケージデータのうちで1つ
でも読込/ダウンロードエラーが発生した場合、もしく
はフリープールアドレスに関して読込/ダウンロードエ
ラーが発生した場合は、図17のステップF105とし
てのリンケージデータ及びフリープールアドレスの読込
/ダウンロードエラーとされ、ステップF106からF
107に進み、MIC無しのテープカセットと判定され
ることになる。
【0118】以上、図17〜図19の処理に示されるよ
うに、テープカセット1が装填された場合はまずシステ
ムコントローラ15は、そのテープカセット1がMIC
4付のものであるか否かを判別する。換言すれば、MI
C4の存在しないテープカセットや、イリーガルなフォ
ーマットが行われたMIC4を有するテープカセット、
さらには管理情報としてのデータが不適切な状態となっ
ているMIC4を有するテープカセットを適切に識別で
き、これによってテープカセットに応じた処理を実行で
きるようになる。
【0119】また、MIC4内の管理情報に含まれる、
上記セルとしての管理情報の更新に必要な情報(即ちリ
ンケージデータ及びフリープールアドレス)を読み込ん
で記憶しておくようにしているため、その後、MICの
管理情報の読出時や更新時に毎回、必要なリンケージデ
ータを読み出す必要がない。つまりMIC4に対する管
理情報の読出/書込/削除のためのアクセス処理を迅速
かつ簡単な処理手順で実行できるようにする用意が調え
られることになる。
【0120】さらに、MIC4からのデータの読込動作
に関しては、所定回数を上限としてリトライが行われる
ようにしている。従って何らかの事情で読込に失敗した
としても、リトライにより読込動作を成功に導く可能性
が高くなり、これによってMIC4の存在についての誤
判断や、リンケージデータ及びフリープールアドレスの
ダウンロードの失敗を最小限に抑えることができ、もっ
て動作の信頼性を向上させることができる。また読込動
作の成功/失敗の判断は通信状況だけでなくパリティチ
ェックも含めて行うことで、より読込データの信頼性を
高めることができる。
【0121】6.MICでのデータ更新 MIC4のフリープールには、上記したように磁気テー
プ3上のパーティションに応じたパーティションインフ
ォメーションセルや、ユーザーの入力に応じたユーザー
ボリュームノートセル、ユーザーパーティションノート
セル、さらにはアブソリュートボリュームマップインフ
ォメーションセルが、それぞれ書き込まれていき、また
削除される場合もある。磁気テープでのパーティション
設定やホストコンピュータ40側からのユーザーの操作
に応じたセルの各種更新の様子を図20〜図27で説明
する。
【0122】なお図21〜図27は、上記図14とほぼ
同様の形態で、フィールドFL2におけるポインタとフ
リープールアドレス、及びフィールドFL6のセルの状
態を模式的に示しているものである。またこれらの図で
は各ポインタの値や、各セルに書き込まれるリンケージ
データ(ネクストセルポインタNP,プリビアスセルポ
インタPP)の値も同時に右側に示している。ここで、
各リンケージデータの値として「−」とされているのは
「NO LINK」を意味することとしている。またad1、
ad2・・・という値は、それぞれある特定のアドレス
値を意味する。
【0123】図20はテープカセット1の磁気テープ3
において設定されるパーティションの状況を示してい
る。図20(a)はまだテープストリーマドライブ1に
よってフォーマットされていないテープカセット1の磁
気テープ3の状態である。このとき、そのテープカセッ
ト1におけるMIC4もフォーマット前の状態として図
21のようになっている。フォーマット前の状態では、
MIC4において図7に示したMICヘッダ部分(フィ
ールドFL1〜FL5)は、初期データが記憶されてい
るが、フィールドFL6は図21のように全てメモリー
フリープールとされている。またこのため、図示するよ
うにフィールドFL2の各ポインタ(アブソリュートボ
リュームマップポインタ、ユーザボリュームノートセル
ポインタ、ユーザパーティションノートセルポインタ、
パーティションインフォーメーションセルポインタ)
は、指示すべきセルが存在しないためNO LINKの状態と
なっている。さらにフリープールトップアドレスはフィ
ールドFL6の先頭アドレスである「ad1」、フリー
プールボトムアドレスはフィールドFL6の終端アドレ
スである「ad12」とされている。
【0124】この後、テープカセット1のフォーマット
が行われ、データストレージシステムで使用可能な状態
とされるとともに、その後の動作に応じてメモリーフリ
ープールにセルの書込や削除が行われることになるが、
本例ではそのようなメモリーフリープールにおけるセル
データの更新に関しては、次のような規則(1)〜
(6)を設定している。
【0125】規則(1):セルデータとしてのサイズが
固定値をとるもの(即ちパーティションインフォメーシ
ョンセル)は、メモリーフリープールの先頭側から隙間
なく追加記憶していく。 規則(2):セルデータとしてのサイズが可変値をとる
もの(即ちユーザーパーティションノートセル、ユーザ
ーボリュームノートセル、アブソリュートボリュームマ
ップインフォメーションセル)は、メモリーフリープー
ルの後端側から隙間なく追加記憶していく。 規則(3):既に存在するセルについて、そのセルサイ
ズを変更して書き換えができるのは、その時点でのメモ
リーフリープールの境界に接しているセルのみとする。
それ以外のセルについては、セルサイズが同じ場合のみ
書換を許可し、セルサイズが変更される場合は書換を許
可しない。 規則(4):パーティションに関するセル(即ちパーテ
ィションインフォメーションセル及びユーザーパーティ
ションノートセル)は、磁気テープ3に存在するパーテ
ィションのナンバーの若い順に書き込むことができる。
なおユーザーパーティションノートセルについてはパー
ティションナンバに欠番が生じてもよい(磁気テープ3
に存在する或るパーティションについて対応するユーザ
ーパーティションノートセルが存在しなくてもよい)。 規則(5):ユーザーボリュームノートセルは、ユーザ
ーパーティションノートより先に書き込まなければなら
ない(つまりメモリーフリープールにおける後端側に位
置しなければならない)。既に1つでもユーザーパーテ
ィションノートが存在している場合は、ユーザーボリュ
ームノートの書き込みは許可されない。 規則(6):パーティションに関するセル(即ちパーテ
ィションインフォメーションセル及びユーザーパーティ
ションノートセル)は、削除することができる。但し削
除指定されたパーティションナンバより大きなパーティ
ションナンバーのセルが存在する場合、そのセルも削除
される。
【0126】このような規則に従って更新が行われてい
く例を説明していく。まず未フォーマットのテープカセ
ット1に対してユーザーが3パーティションを設定して
のフォーマットを実行したとすると、磁気テープ3上で
は図20(b)のようにパーティション#0、#1、#
2が形成される。これに伴ってメモリーフリープールに
はパーティション#0、#1、#2にそれぞれ対応する
セルが、上記規則(1)(4)に従って書き込まれる。
即ち図22に示すように、メモリーフリープールの先頭
側からパーティションインフォメーションセル#0、#
1、#2が記憶される。
【0127】さらにこのとき、リンケージデータとし
て、パーティションインフォメーションセルポインタの
値が「ad1」、パーティションインフォメーションセ
ル#0のネクストセルポインタNPの値が「ad2」、
パーティションインフォメーションセル#1のネクスト
セルポインタNP値が「ad3」、パーティションイン
フォメーションセル#2のネクストセルポインタNPの
値が「NO LINK」とされて、各セルがパーティションイ
ンフォメーションセルポインタを起点として順方向にリ
ンクされて管理される状態となる。またパーティション
インフォメーションセル#2、#1、#0の各プリビア
スセルポインタPPの値が、それぞれ「ad2」「ad
1」「NO LINK」とされて、各セルが逆方向にリンクさ
れる。
【0128】また上記規則(2)に従って、アブソリュ
ートボリュームマップインフォメーションセルが、メモ
リーフリープールの後端側から書き込まれ、またこれに
応じてアブソリュートボリュームマップポインタの値
が、アブソリュートボリュームマップインフォメーショ
ンセルの先頭アドレスである「ad11」とされる。
【0129】このような各セルが書き込まれた時点で、
フリープールトップアドレスは「ad4」、フリープー
ルボトムアドレスは「ad13」と、それぞれ更新され
る。
【0130】さらにその後、ユーザーがテープカセット
1のコメントや各パーティションについてのコメントを
入力したとする。なお、パーティション#1については
コメントを入力しなかったとする。すると、上記規則
(2)(4)(5)に従って、図23のようにユーザー
ボリュームノートセル、ユーザーパーティションインフ
ォメーションセル#0、#2が、アブソリュートボリュ
ームマップインフォメーションセルに続いて後端側から
書き込まれていく。
【0131】これに応じてユーザーボリュームノートセ
ルポインタの値が、ユーザーボリュームノートセルの先
頭アドレスである「ad10」とされる。さらに、ユー
ザーパーティションノートセルポインタの値が「ad
9」、ユーザーパーティションノートセル#0のネクス
トセルポインタNPの値が「ad8」、ユーザーパーテ
ィションノートセル#2のネクストセルポインタNP値
が「NO LINK」とされて、各セルがユーザーパーティシ
ョンノートセルポインタを起点として順方向にリンクさ
れて管理される状態となる。またユーザーパーティショ
ンノートセル#2、#0の各プリビアスセルポインタP
Pの値が、それぞれ「ad9」「NO LINK」とされて、
各セルが逆方向にリンクされる。
【0132】このような書き込みが行われた時点で、フ
リープールボトムアドレスは「ad14」に更新され
る。
【0133】その後、ユーザーが磁気テープ上のパーテ
ィション追加を指示し、テープストリーマドライブ1が
図20(c)に示すようにパーティション#3の追加設
定を行ったとする。この場合、新たなパーティション#
3に対応して、上記規則(1)(4)に従って図24に
示すようにパーティションインフォメーションセル#3
が書き込まれる。またこのとき、パーティションインフ
ォメーションセル#2のネクストセルポインタNPは
「ad4」に更新される。パーティションインフォメー
ションセル#3のネクストセルポインタNPは「NO LIN
K」となる。さらにパーティションインフォメーション
セル#3のプリビアスセルポインタPPは「ad3」と
なる。これによって新たなパーティションインフォメー
ションセル#3がパーティションインフォメーションセ
ルポインタを起点としたリンクに組み込まれる。このよ
うな書き込みが行われた時点で、フリープールトップア
ドレスは「ad5」に更新される。
【0134】さらにその後ユーザーがパーティション#
3に関するコメント等の内容の書込を指示したとする
と、上記規則(2)(4)に従って、図25のようにユ
ーザーパーティションインフォメーションセル#3が書
き込まれる。これに応じてユーザーパーティションノー
トセル#2のネクストセルポインタNPは「ad7」に
更新される。ユーザーパーティションノートセル#3の
ネクストセルポインタNPは「NO LINK」、プリビアス
セルポインタPPは「ad8」となる。これによって新
たなユーザーパーティションノートセル#3がユーザー
パーティションノートセルポインタを起点としたリンク
に組み込まれる。このような書き込みが行われた時点
で、フリープールボトムアドレスは「ad15」に更新
される。
【0135】例えばこのような時点において、セルの更
新が可能なのは上記規則(3)により、次の通りとな
る。まずパーティションインフォメーションセルは固定
サイズであるため、パーティションインフォメーション
セル#0〜#3は常に更新可能である。また他のセル
も、この時点で記憶されているセルと同一サイズであれ
ば更新可能である。従って、例えば各セルのリンクイン
フォメーション(NP,PP)の書換など、サイズ変更
が伴わない更新は常に可能となる。ところが、パーティ
ションインフォメーションセル以外の可変サイズのセル
について、サイズを変更して更新できるのは、メモリー
フリープールの境界と接しているユーザーパーティショ
ンノートセル#3のみとなる。
【0136】もし、ユーザーパーティションノートセル
#3のサイズが拡大されての更新が指示されたとする
と、図26に示すようにユーザーパーティションノート
セル#3が書き換えられる。このときユーザーパーティ
ションノートセル#3の先頭アドレスは「ad16」に
変更されることから、ユーザーパーティションノートセ
ル#2のネクストセルポインタNPは「ad16」に更
新される。また、フリープールボトムアドレスは「ad
17」に更新されることになる。
【0137】次に、ユーザーが磁気テープ3上のパーテ
ィション#2を削除する処理をテープストリーマドライ
ブ1に実行させたとする。パーティションの削除は、指
定されたパーティション以降の全てのパーティションが
削除されるものとして行われる。従ってパーティション
#2を削した場合、図20(d)のようにパーティショ
ン#2、#3が削除されることになる。
【0138】このようなパーティション削除に応じて、
MIC4でのセルの削除も行われる。これは上記規則
(6)に従って行われる。即ち図27に示すように削除
されたパーティション#2、#3に対応するセルとし
て、パーティションインフォメーションセル#2、#
3、及びユーザーパーティションノートセル#2、#3
が削除される。
【0139】なお、これらの削除は実際にはリンケージ
データの更新により実行される。即ちパーティションイ
ンフォメーションセル#1のネクストセルポインタNP
が「NO LINK」とされることでパーティションインフォ
メーションセル#2、#3の削除が実現する。同様にユ
ーザーパーティションノートセル#1のネクストセルポ
インタNPが「NO LINK」とされることでユーザーパー
ティションノートセル#2、#3の削除が実現する。こ
のようなセルの削除に応じて、フリープールトップアド
レスは「ad3」に更新され、また、フリープールボト
ムアドレスは「ad18」に更新されることになる。
【0140】以上のように磁気テープ3におけるパーテ
ィションの状況や、ユーザーの指示に応じて、各セルの
書込、更新、削除が行われていく。もちろんセルの更
新、例えばパーティションインフォメーションセルの更
新は、対応する磁気テープ3上のパーティションへの動
作(記録再生等)に応じて随時実行されていく。またこ
の例にあげたように、セルの書込や削除に応じて、関連
するセルのリンクインフォメーションやフィールドFL
2でのポインタの更新、及びフリープールアドレスの更
新が行われていく。
【0141】ところでフリープールアドレスの更新の際
の実際のアドレスは次の[算出方式1]〜[算出方式
4]のように求められる。
【0142】[算出方式1]まずメモリーフリープール
の先頭側からパーティションインフォメーションセルが
追加記憶された場合、フリープールトップアドレスは、
(追加セルのトップアドレス)+(追加セルのデータサ
イズ)で求められる。追加セルのトップアドレスとは、
その直前のフリープールトップアドレスの値である。
【0143】[算出方式2]また、メモリーフリープー
ルの後端側から、ユーザーパーティションノートセルな
どが追加記憶された場合、フリープールボトムアドレス
は、(追加セルのトップアドレス)−1で求められる。
換言すれば、フリープールボトムアドレスは、その直前
のフリープールボトムアドレスの値から追加セルのデー
タサイズを引いた値となる。
【0144】[算出方式3]セルデータの削除の際にお
いて、まずメモリーフリープールの先頭側のセル(パー
ティションインフォメーションセル)が削除された場
合、フリープールトップアドレスは、(残存セルのトッ
プアドレス)+(残存セルのデータサイズ)で求められ
る。残存セルとは、削除処理後にメモリーフリープール
の境界に接することになるセルであり、つまりネクスト
セルポインタが「NO LINK」となっているセルである。
【0145】[算出方式4]またセルデータの削除の際
において、メモリーフリープールの後端側のセル(ユー
ザーパーティションノートセル)が削除された場合、フ
リープールボトムアドレスは、(残存セルのトップアド
レス)−1で求められる。この場合残存セルとは、削除
処理後にメモリーフリープールの境界に後端側から接す
ることになるセルであり、つまりネクストセルポインタ
が「NO LINK」となっているセルである。
【0146】7.MICへのデータ書込処理 上記の例で説明してきたメモリーフリープールへのセル
データ書き込みのためのシステムコントローラ15の処
理を図28で説明する。MIC4のメモリーフリープー
ルに或るセルデータの書き込みを行う場合は、まずステ
ップF401で、同一内容のセルが既にメモリーフリー
プールに存在しているか否かを確認する。つまり今回の
書込がセルの新規書込か或いは既存セルの更新かを判断
する。そして同一内容のセルが存在しなければ、ステッ
プF402以降に進んで、そのセルデータの新規書込を
行うことになる。例えば上記図23の状態からパーティ
ションインフォメーションセル#3を書き込む際に、そ
のパーティションインフォメーションセル#3の有無を
確認する処理となり、その図23の状態ではパーティシ
ョンインフォメーションセル#3は存在しないため、セ
ルデータの新規書込と判断してステップF402に進む
ことになる。
【0147】新規のセルデータの書込を行う場合は、ま
ずステップF402でメモリーフリープールの容量が十
分であるか否かを確認する。即ちSRAM24に取り込
んであるフリープールトップアドレスとフリープールボ
トムアドレスから、その時点でのメモリーフリープール
の容量を確認し、その容量が、今回書き込もうとするセ
ルデータのサイズより大きいか否かを判断する。もしメ
モリーフリープールの容量が不十分であれば、ステップ
F407においてエラーとして処理を終了する。
【0148】メモリーフリープールの容量が十分であれ
ば、ステップF403に進んで、書込動作モード(ライ
トモード)を追加記憶モードに設定する。即ちその時点
のメモリーフリープールの先頭部分もしくは後端部分に
セルを追加記憶するモードである。そしてステップF4
04で、実際にMIC4にアクセスしてメモリーフリー
プールにセルデータを記憶させていく。この書込アクセ
スにはSRAM24に格納されているリンケージデータ
が利用されることになる。
【0149】続いてステップF405では、SRAM2
4内に格納しているリンケージデータ及びフリープール
アドレスを、今回のセルデータの記憶にともなって更新
する。さらに、ステップF406ではMIC4にアクセ
スして、SRAM24内で更新したリンケージデータ及
びフリープールアドレスがMIC4に書き込まれるよう
にする。つまり、図22、図23、図24の各例で説明
したようなリンケージデータ及びフリープールアドレス
の更新が実行されることになる。フリープールアドレス
の更新値は上記算出方式1又は算出方式2で求められ
る。そして以上の処理過程において、エラーがなければ
ステップF419から書込動作を正常終了する。もしエ
ラーが発生した場合は、ステップF420で書込エラー
と判断されて処理を終了する。
【0150】既に存在するセルデータの更新としての書
込処理が行われる場合は、処理はステップF401から
F408に進むことになる。まずステップF408で
は、今回書込(更新)を行おうとするセルデータのサイ
ズがその時点でメモリーフリープールに記憶されている
同一のセルデータのサイズと同じであるか否かを確認す
る。上記規則(3)により、同一サイズであればどのセ
ルであっても更新可能である。従って新旧セルが同一サ
イズである場合はステップF409に進み、ライトモー
ド)を同サイズ書換モードに設定する。即ち既に存在す
るセルに新しいセルデータを上書き記憶させるモードで
ある。そしてステップF410で、SRAM24に格納
されているリンケージデータを利用して、実際にMIC
4の対象アドレスにアクセスしてメモリーフリープール
にセルデータを記憶させていく。以上の処理過程におい
て、エラーがなければステップF419から書込動作を
正常終了する。もしエラーが発生した場合は、ステップ
F420で書込エラーと判断されて処理を終了する。
【0151】一方、ステップF408で、今回書込(更
新)を行おうとするセルデータのサイズがその時点でメ
モリーフリープールに記憶されている同一のセルデータ
のサイズと異なると判断された場合は、ステップF41
1で、その更新対象セルがっっMの境界に接しているセ
ルであるか否かを判断する。この条件が満たされなけれ
ば上記規則(3)により書換はできないため、境界に接
していないセルである場合は、ステップF417に進ん
でエラーとして処理を終える。
【0152】更新対象セルがメモリーフリープールの境
界に接しているセルであった場合、例えば図25、図2
6の説明において例に挙げたユーザーパーティションノ
ート#3を書き換えるような場合は、ステップF412
に進み、メモリーフリープールの容量が十分であるか否
かを確認する。この場合、新たなセルサイズが旧セルサ
イズより小さくなる場合は問題ないが、大きくなるよう
な場合は、その超過分に相当する容量がメモリーフリー
プールに残されていなければならない。そこで即ちSR
AM24に取り込んであるフリープールトップアドレス
とフリープールボトムアドレスから、その時点でのメモ
リーフリープールの容量を確認し、その容量が、今回の
更新の際の超過分のサイズより大きいか否かを判断す
る。もしメモリーフリープールの容量が不十分であれ
ば、ステップF418においてエラーとして処理を終了
する。
【0153】メモリーフリープールの容量が十分であれ
ば、ステップF413に進んで、ライトモードを異サイ
ズ書換モードに設定する。即ちその時点のメモリーフリ
ープールの境界に接しているセルの上書きから場合によ
ってはメモリーフリープールに食い込んで書込を行うモ
ードである。そしてステップF414で、実際にMIC
4にアクセスしてメモリーフリープールにセルデータを
記憶させていく。このときもSRAM24に格納されて
いるリンケージデータを利用してセル位置へのアクセス
を行う。
【0154】続いてステップF415では、SRAM2
4内に格納しているリンケージデータ及びフリープール
アドレスを、今回のセルデータの書込(更新)にともな
って更新する。さらに、ステップF416ではMIC4
にアクセスして、SRAM24内で更新したリンケージ
データ及びフリープールアドレスがMIC4に書き込ま
れるようにする。つまり、図26の例で説明したような
リンケージデータ及びフリープールアドレスの更新が実
行されることになる。フリープールアドレスの更新値は
上記算出方式1又は算出方式2で求められる。そして以
上の処理過程において、エラーがなければステップF4
19から書込動作を正常終了する。もしエラーが発生し
た場合は、ステップF420で書込エラーと判断されて
処理を終了する。
【0155】このような処理により上述してきた各例の
ようなメモリーフリープールへのセルの書込が実現され
る。そして説明してきたように、この書込処理において
は既にSRAM24に読み込んであるリンケージデータ
及びフリープールアドレスを利用している。つまりメモ
リーフリープールの容量確認、セルデータの書込位置、
リンク状況などはSRAM24内のリンケージデータ及
びフリープールアドレスで正確に確認できるものであ
る。従って書込処理に際してリンケージデータ及びフリ
ープールアドレスをMIC4から読み出す必要はなく、
非常に効率的に書込処理が実現できる。また、セルデー
タの書込に応じてリンケージデータ及びフリープールア
ドレスが更新されることになる場合は、MIC4上だけ
でなくSRAM24に格納しているリンケージデータ及
びフリープールアドレスも更新されるため、SRAM2
4には常に最新のデータが格納されることになり、その
後の処理にも適切なデータとすることができる。
【0156】8.MICのデータ削除処理 次に、メモリーフリープールに記憶されたセルデータの
削除のためのシステムコントローラ15の処理を図29
で説明する。上述した例えば磁気テープ上でのパーティ
ションの削除に伴って、削除されたパーティションに対
応するパーティションインフォメーションセル及びユー
ザーパーティションノートセルは削除されることにな
る。そして上述した規則(6)により、例えば或るパー
ティションインフォメーションセルが削除処理として指
定される場合は、それより大きいパーティションナンバ
のパーティションインフォメーションセルは全て削除さ
れることになる(磁気テープ上のパーティションについ
てもこのようになるため(図20参照)それに対応する
ことになる)。
【0157】例えば磁気テープ上のパーティションが図
20(c)の状態にある時にパーティション#2が指定
されて削除処理されると、図20(d)のようにパーテ
ィション#2、#3が削除されることになるが、例えば
このようなときにメモリーフリープール4におけるパー
ティション#2、#3に対応するセルデータを削除する
ために、図29のような処理が行われる。
【0158】まずシステムコントローラ15はステップ
F501として削除指定されたパーティションナンバを
処理用の変数としてのナンバ#xとしてセットする。例
えば上記のようにパーティション#2が削除指定された
場合はナンバ#x=#2とする。
【0159】そしてステップF502ではMIC4内に
パーティションインフォメーションセル#xが存在する
か否かを確認する。磁気テープ上の削除処理が正常であ
れば(存在する或るパーティションが指定されて正しく
パーティション削除が行われた場合であれば)、その時
点でパーティションインフォメーションセル#xは存在
するはずである。もし存在しない場合は、パーティショ
ン削除処理そのものが適正でないため、セルの削除処理
についてもステップF503でエラーとして終了する。
【0160】パーティションインフォメーションセル#
xが存在したらステップF504に進み、そのパーティ
ションインフォメーションセル#x(及びそれ以降のナ
ンバのパーティションインフォメーションセル)を削除
するために、まずSRAM24内でリンケージデータ及
びフリープールアドレスを更新する。そして、ステップ
F505で、MIC4に更新したリンケージデータ及び
フリープールアドレスを送信し、これらの書換を実行さ
せる。
【0161】パーティションインフォメーションセルの
削除は、このようにリンケージデータ及びフリープール
アドレスの書換のみで完了する。例えば図26の状態か
らパーティションインフォメーションセル#2、#3を
削除するには、図27で説明したように、パーティショ
ンインフォメーションセル#1のネクストセルポインタ
NPを「NO LINK」に更新すれば、パーティションイン
フォメーションセル#2、#3はリンクからはずれ存在
しないことになる。つまり削除されたことになる。また
フリープールアドレスの更新値は上記算出方式3で求め
られる。
【0162】続いてステップF506以降に進み、今度
は削除されたパーティションに対応するユーザーパーテ
ィションノートセルの削除を行うことになる。上述した
ようにユーザーパーティションノートセルは必ずしも磁
気テープ上の全パーティションに対応して記憶されてい
るものではない。従って、削除されたパーティションに
ついて対応するユーザーパーティションノートセルが存
在した場合は、それを削除することになる。そしてパー
ティションノートセルはナンバが若い順にメモリーフリ
ープールの後端側から記憶されているものであり、かつ
欠番がある可能性もあるため、削除処理は、換言すれ
ば、削除指定されたパーティションナンバ#xより小さ
いナンバのパーティションノートセルの中であって、か
つ最も大きいナンバのユーザーパーティションノートセ
ルのネクストセルポインタNPを「NO LINK」に更新す
ればよいことになる。
【0163】まず、ステップF506でユーザーパーテ
ィションノートセル#xが存在するか否かを確認する。
存在した場合はステップF509に進んで、まずSRA
M24内でリンケージデータ及びフリープールアドレス
を更新し、そして、ステップF510で、MIC4に更
新したリンケージデータ及びフリープールアドレスを送
信し、これらの書換を実行させることで、削除は完了す
る。
【0164】このときのリンケージデータの更新は、ユ
ーザーパーティションノートセル#xより若いナンバで
最大のナンバのセル、つまりユーザーパーティションノ
ートセル#xのプリビアスセルポインタPPで示されて
いるセルについて、そのネクストセルポインタNPを
「NO LINK」に更新すればよい。するとパーティション
インフォメーションセル#x以降のユーザーパーティシ
ョンノートセルはリンクからはずれ存在しないことにな
る。例えば図27で説明した例はこの場合に該当する。
即ち削除指定されたパーティションナンバ#2(#x=
#2)であるときに図26のようにユーザーパーティシ
ョンノートセル#2が存在していたため、図27のよう
にその直前にリンクされるユーザーパーティションノー
トセル#0のネクストセルポインタNPが「NO LINK」
とされることで、ユーザーパーティションノートセル#
2、#3が削除されたことになる。またフリープールア
ドレスの更新値は上記算出方式4で求められる。
【0165】ところが、ステップF506でユーザーパ
ーティションノートセル#xが存在しないと判断された
場合は、まずステップF507で#x=#0であるか否
かを確認し、#0でなければステップF508でナンバ
#xをデクリメントしてステップF506に戻る。例え
ばパーティション#2が指定されてそれ以降のパーティ
ション#2、#3が削除された場合に、ユーザーパーテ
ィションノートセル#1、#3が存在していたような場
合は、このような処理が行われることになる。つまり、
ナンバ#xの値が#2から#1にデクリメントされた時
点でステップF506で肯定結果が得られるため、ステ
ップF509に進む。そしてステップF509,F51
0で、SRAM24内及びMIC4内でリンケージデー
タ及びフリープールアドレスが更新され削除が完了す
る。このときは、ユーザーパーティションノートセル#
1のネクストセルポインタNPが「NO LINK」とされる
ことで、ユーザーパーティションノートセル#3が削除
されることになる。
【0166】また他の場合として、例えばパーティショ
ン#2が指定されてそれ以降のパーティション#2、#
3が削除された場合に、ユーザーパーティションノート
セル#3のみが存在していたような場合もあり得るが、
このような場合は、ステップF508でナンバ#xが何
回かデクリメントされて#x=#0となった時点でもス
テップF506で該当セル無しと判断されてステップF
507に進み、この時点でステップF511に進むこと
になる。つまりこの場合は存在するユーザーパーティシ
ョンノートセルがあれば、その全てを削除しなければな
らない場合となり、このときはステップF511で、ま
ずSRAM24内で、リンクの起点となるユーザーパー
ティションノートセルポインタの値を「NO LINK」に更
新する。またそれに応じてフリープールアドレスを上記
算出方式4で更新する。そして、ステップF512で、
MIC4に更新したリンケージデータ及びフリープール
アドレスを送信し、これらの書換を実行させることで削
除は完了する。
【0167】なお、このステップF511に進む場合と
しては、パーティション削除処理の際に元々ユーザーパ
ーティションのーとセルが1つも存在していなかったと
いう場合もある。そのときはユーザーパーティションノ
ートセルポインタの値は元々「NO LINK」であるため、
リンケージデータ及びフリープールアドレスの更新は不
要となる。
【0168】以上の処理で削除されたパーティションに
対応するパーティションインフォメーションセル及びユ
ーザーパーティションノートセルの削除が行われること
になり、その処理過程でエラーがなければステップF5
13から処理を正常終了する。一方、何らかのエラーが
発生していた場合は、ステップF514でエラー判断を
行い、処理異常として処理を終えることになる。
【0169】このような処理により上述した例のような
メモリーフリープールにおけるパーティションに関する
セルの削除が実現される。そして、この削除処理におい
ては既にSRAM24に読み込んであるリンケージデー
タ及びフリープールアドレスを利用して、セルデータの
位置やリンク状況を確認する。またフリープールアドレ
スの更新値も算出できる。従って削除処理に際してリン
ケージデータ及びフリープールアドレスをMIC4から
読み出す必要はなく、非常に効率的に削除処理が実現で
きる。また書込時と同様に、MIC4上だけでなくSR
AM24に格納しているリンケージデータ及びフリープ
ールアドレスも更新されるため、SRAM24には常に
最新のデータが格納されることになり、その後の処理に
も適切なデータとすることができる。
【0170】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は、これまで説明してきた各図に示す構
成や動作に限定されるものではなく、テープカセット、
テープストリーマドライブ、及びMICに格納されるべ
きデータのフォーマットや処理動作等は、実際の使用条
件等に応じて適宜変更が可能とされる。
【0171】また実施の形態としては、テープカセット
1のMIC4は端子が接触することでシステムコントロ
ーラ15と通信可能となる接触型のものとしたが、非接
触型のMICを用いるシステムでも本発明は適用でき
る。非接触型のMICとは、MICチップ内に変復調回
路や通信回路及びアンテナを備えるとともに、テープス
トリーマドライブ1側にも対応するアンテナ、変復調回
路、通信回路を備えて、電波通信によりMICへのアク
セスを実現するものである。なおこのような非接触型の
MICを用いる技術は例えば本出願人が先に出願した特
願平10−220352号などに詳しく説明されてい
る。
【0172】また、これまで説明してきた実施の形態と
しては、デジタル信号の記録/再生が行われる不揮発性
メモリ付きの8mmVTR用テープカセットと、このテ
ープカセットに対応するテープストリーマドライブから
なる記録/再生システムについて説明してきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば映像信号や音声信号
の情報をデジタル信号として記録/再生可能な記録/再
生システムにおいても適用が可能である。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録媒体
は、磁気テープとともに配置されているメモリ(MI
C)に、管理情報を追加記憶できるフリー領域が設定さ
れているとともに、当該フリー領域の範囲を管理するフ
リー領域アドレス情報が記憶されているため、ドライブ
装置側でフリー領域内を検索していかなくとも、書込可
能な領域が把握できるという効果がある。またフリー領
域アドレス情報は、フリー領域における管理情報の書込
又は削除に応じて書き換えられる情報とすることで、常
にその時点での最新の情報としての書込可能な領域が示
され、例えば記録媒体の着脱等が行われても常に正しい
フリー領域の情報をドライブ装置に与えることができ
る。
【0174】また、フリー領域に記憶される管理情報に
ついて、同一内容種別の各管理情報単位(例えば上記セ
ル)を連結させた状態で管理するリンケージ情報が記憶
されるようにしている。これにより各管理情報単位を関
連づけるとともに、ドライブ装置側がフリー領域内のデ
ータを実際に確認しなくともリンケージ情報により各管
理情報単位の内容を把握できるという効果がある。また
リンケージ情報は、フリー領域における管理情報単位の
書込又は削除に応じて書き換えられる情報とすること
で、ドライブ装置に対して常に最新の管理情報の記憶状
況を提示できる。
【0175】本発明のテープドライブ装置は、所要の管
理情報単位をメモリ(MIC)のフリー領域に書き込ま
せる動作、及び所要の管理情報単位をメモリのフリー領
域から削除させる動作を、メモリドライブ手段に実行さ
せることができるメモリ更新制御手段とを備えること
で、テープカセット上に用意されたフリー領域に対して
管理情報の書込又は読出又は削除を行ない、テープカセ
ット内のメモリに対して常に最適な管理情報内容を保持
させることができるという効果がある。
【0176】また、装填されたテープカセットのフリー
領域アドレス情報を読み出して格納しておき、所要の管
理情報単位のフリー領域への書き込み動作制御を行う際
には、格納されたフリー領域アドレス情報に基づいて処
理制御を行うようにしている。このため、書込の際にメ
モリにおけるフリー領域内の記憶状況を検索して行かな
くとも書込可能な範囲を判断できる。従ってわざわざメ
モリに対して毎回フリー領域の状況の確認を行ったり、
或いはフリー領域アドレス情報を読み出したりする必要
がなく、書込動作処理を非常に効率的に実行できる。さ
らに、書込可能範囲としての容量や位置に応じて的確な
書込動作処理が可能となる。また、フリー領域への所要
の管理情報単位の書込又は削除処理に際して、当該書込
又は削除処理に応じて格納されたフリー領域アドレス情
報の更新処理を行い、さらにメモリ上でのフリー領域ア
ドレス情報の更新を実行させるようにしている。これに
よりテープドライブ装置側で常に最新のフリー領域アド
レス情報を保持できるとともに、テープカセットのメモ
リ上でも常に最新のフリー領域アドレス情報が記憶され
る状態となり、その後の時点においても、メモリに対し
て効率的なアクセスを実現できることになる。
【0177】また、装填されたテープカセットのリンケ
ージ情報を読み出させて格納しておくとともに、フリー
領域への所要の管理情報単位の書込又は読出又は削除処
理を行う際には、格納されたリンケージ情報に基づいて
処理制御を行うようにしている。従ってアクセスを実行
しようとするたびにメモリに対して毎回フリー領域内の
管理情報単位(セル)の記憶状況や、セル内容の確認を
行ったり、或いはリンケージ情報を読み出したりする必
要がなく、アクセス動作処理を非常に効率的に実行でき
る。また、フリー領域への所要の管理情報単位の書込又
は削除処理に際して、当該書込又は削除処理に応じて格
納されたリンケージ情報の更新処理を行い、さらにメモ
リ上でのリンケージ情報の更新を実行させることで、テ
ープドライブ装置側で常に最新のリンケージ情報を保持
できるとともに、テープカセットのメモリ上でも常に最
新のリンケージ情報が記憶される状態とでき、その後の
時点においても、メモリに対して効率的なアクセスを可
能とできる。さらには例えば管理情報単位の削除など
は、実際のセルデータの消去を行わなくともリンケージ
情報の更新自体によって実現可能となり、これも処理の
効率化を促進することになる。
【0178】そしてこのような本発明の記録媒体及びテ
ープドライブ装置により、記録媒体内のメモリ(MI
C)の管理情報の更新処理は非常に効率化され、管理情
報内容としての信頼性も維持できる。これにより記録媒
体(テープカセット)に対するドライブ動作性能を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のテープストリーマドライ
ブのブロック図である。
【図2】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図3】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図4】磁気テープに記録されるデータ構造の説明図で
ある。
【図5】1トラックのデータ構造を示す模式図である。
【図6】磁気テープ上のエリア構成の説明図である。
【図7】実施の形態のMICのデータ構造の説明図であ
る。
【図8】実施の形態のMICのマニファクチャーパート
の説明図である。
【図9】実施の形態のMICのドライブイニシャライズ
パートの説明図である。
【図10】実施の形態のMICのボリュームインフォメ
ーションの説明図である。
【図11】実施の形態のMICのセル構造の説明図であ
る。
【図12】実施の形態のMICのパーティションインフ
ォメーションセルの説明図である。
【図13】実施の形態のMICのパーティションインフ
ォメーションの説明図である。
【図14】実施の形態のMICのリンケージデータの説
明図である。
【図15】実施の形態のMICのリンケージデータによ
るセルリンクの説明図である。
【図16】実施の形態のドライブ側のメモリ領域の説明
図である。
【図17】実施の形態のテープカセット装填時の処理の
フローチャートである。
【図18】実施の形態のMICリード処理のフローチャ
ートである。
【図19】実施の形態のリンケージデータのリード/ダ
ウンロード処理のフローチャートである。
【図20】実施の形態の磁気テープ上でのパーティショ
ンの設定、追加、削除の説明図である。
【図21】実施の形態のMICのフォーマット前のリン
ケージデータ及びメモリフリープールの状態の説明図で
ある。
【図22】実施の形態のMICのフォーマット後のリン
ケージデータ、メモリフリープール、及びセル状態の説
明図である。
【図23】実施の形態のMICのセル追加記憶時のリン
ケージデータ、メモリフリープール、及びセル状態の説
明図である。
【図24】実施の形態のパーティション追加時のMIC
のリンケージデータ、メモリフリープール、及びセル状
態の説明図である。
【図25】実施の形態のMICのセル追加記憶時のリン
ケージデータ、メモリフリープール、及びセル状態の説
明図である。
【図26】実施の形態のMICのセル書換時のリンケー
ジデータ、メモリフリープール、及びセル状態の説明図
である。
【図27】実施の形態のパーティション削除時のMIC
のリンケージデータ、メモリフリープール、及びセル状
態の説明図である。
【図28】実施の形態のセルデータ書込処理のフローチ
ャートである。
【図29】実施の形態のセルデータのデリート処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
0 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、1
2A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C
14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、
14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、1
4E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システ
ムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メ
カドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
40 ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 正樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 高山 佳久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐野 高信 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D110 AA03 AA25 BB11 BC11 CC02 DA11 DB08 DC03 DC16 DC22 DC28 DD13 DD16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ、及びその磁気テープに関す
    る管理情報を記憶するメモリが設けられ、 前記メモリには、管理情報を追加記憶できるフリー領域
    が設定されているとともに、当該フリー領域の範囲を管
    理するフリー領域アドレス情報が記憶されることを特徴
    とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記フリー領域アドレス情報は、前記フ
    リー領域における管理情報の書込又は削除に応じて書き
    換えられる情報であることを特徴とする請求項1に記載
    の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記フリー領域に記憶される管理情報に
    ついて、同一内容種別の各管理情報単位を連結させた状
    態で管理するリンケージ情報が記憶されることを特徴と
    する請求項1に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記リンケージ情報は、前記フリー領域
    における管理情報単位の書込又は削除に応じて書き換え
    られる情報であることを特徴とする請求項3に記載の記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 磁気テープが収納されるとともに、その
    磁気テープに関する管理情報を記憶するメモリが設けら
    れ、さらに前記メモリには、管理情報を追加記憶できる
    フリー領域が設定されているテープカセットに対応する
    テープドライブ装置として、 装填されたテープカセットの磁気テープに対して情報の
    記録又は再生又は消去を行うことができるテープドライ
    ブ手段と、 装填されたテープカセットのメモリに対して管理情報の
    書込又は読出又は削除を行うことのできるメモリドライ
    ブ手段と、 所要の管理情報単位を前記メモリのフリー領域に書き込
    ませる動作、及び所要の管理情報単位を前記メモリのフ
    リー領域から削除させる動作を、前記メモリドライブ手
    段に実行させることができるメモリ更新制御手段と、 を備えたことを特徴とするテープドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリに前記フリー領域の範囲を管
    理するフリー領域アドレス情報が記憶されているテープ
    カセットが装填された場合に、 前記メモリ更新制御手段は、前記メモリドライブ手段に
    よりフリー領域アドレス情報を読み出させて格納すると
    ともに、 所要の管理情報単位の前記フリー領域への書き込み動作
    制御を行う際には、格納された前記フリー領域アドレス
    情報に基づいて処理制御を行うことを特徴とする請求項
    5に記載のテープドライブ装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ更新制御手段は、前記フリー
    領域への所要の管理情報単位の書込又は削除処理に際し
    て、当該書込又は削除処理に応じて格納されたフリー領
    域アドレス情報の更新処理を行い、さらに前記メモリド
    ライブ手段に、前記メモリ上でのフリー領域アドレス情
    報の更新を実行させることを特徴とする請求項6に記載
    のテープドライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリに、前記フリー領域に記憶さ
    れる管理情報について、同一内容種別の各管理情報単位
    を連結させた状態で管理するリンケージ情報が記憶され
    ているテープカセットが装填された場合に、 前記メモリ更新制御手段は、前記メモリドライブ手段に
    よりリンケージ情報を読み出させて格納するとともに、 前記フリー領域への所要の管理情報単位の書込又は読出
    又は削除処理を行う際には、格納された前記リンケージ
    情報に基づいて処理制御を行うことを特徴とする請求項
    5に記載のテープドライブ装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリ更新制御手段は、前記フリー
    領域への所要の管理情報単位の書込又は削除処理に際し
    て、当該書込又は削除処理に応じて格納されたリンケー
    ジ情報の更新処理を行い、さらに前記メモリドライブ手
    段にリンケージ情報の更新を実行させることを特徴とす
    る請求項8に記載のテープドライブ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6702215B2 (en) 2002-07-03 2004-03-09 Quantum Corporation Repositionable memory element in a single reel tape cartridge
JP2007242014A (ja) * 2006-03-03 2007-09-20 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データ・ストレージ・カートリッジのデータ・ストレージ・メディア及びデータ・ストレージ・カートリッジの管理

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