JP2000075741A - 印字材料の除去装置 - Google Patents

印字材料の除去装置

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JP2000075741A
JP2000075741A JP10240059A JP24005998A JP2000075741A JP 2000075741 A JP2000075741 A JP 2000075741A JP 10240059 A JP10240059 A JP 10240059A JP 24005998 A JP24005998 A JP 24005998A JP 2000075741 A JP2000075741 A JP 2000075741A
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liquid
water
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JP10240059A
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Kazuko Taniguchi
和子 谷口
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Minolta Co Ltd
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    • B41M7/0009Obliterating the printed matter; Non-destructive removal of the ink pattern, e.g. for repetitive use of the support
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、効率良く印字材料を除去す
る。 【解決手段】 乾燥手段3により被記録材2に液体13
を含浸させることなく乾燥させる。液体供給手段4によ
り被記録材2に液体13を含浸させるが、被記録材2は
乾燥手段3によって乾燥されているため、その表層10
1に液体13が十分に浸透する。これにより、被記録材
2の表層101に対する印字材料200の接着力を弱め
ることができる。そこで、印字材料除去手段9により、
被記録材2から印字材料200を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上に印字
された印字材料を除去する印字材料の除去装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シートリサイクルの観点から、印
字されたシートを液体に浸漬することによりシート上の
印字材料を除去して再使用可能とする装置が種々提案さ
れている。例えば、特開平7―36336号公報に開示
のものでは、熱溶融性インキにより画像が記録された紙
に、界面活性剤を溶解した有機溶剤を含浸・乾燥する前
処理工程を行ない、次に水溶液を保持させた後、画像剥
離手段を紙に接着して紙から画像を剥離するようにして
いる。
【0003】しかしながら、いわゆる普通紙から印字材
料を除去するのは、長期間の繰り返し使用ができないな
ど種々の技術的課題が存在し、まだ実用化に至っていな
いのが実情である。
【0004】一方、リサイクル可能な専用シートを用い
る試みも各種提案されており、例えば、特開平7−14
0554号公報には、水膨潤性樹脂からなる表層をもつ
シートから印字材料を除去する装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置では、水膨潤性の表層を有するシートを長期間
使用しない場合に良好に印字材料を除去することができ
なくなる場合のあることが判明した。特に、シートを高
湿度雰囲気下に放置した場合に、印字材料を除去しにく
くなることが判明した。
【0006】そこで、本発明は、少なくとも表層が水膨
潤性の被記録材から良好に印字材料を除去することので
きる新規かつ有用な印字材料の除去装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、少なくとも表層が水膨潤性の
被記録材から印字材料を除去する印字材料の除去装置に
おいて、処理前の被記録材よりも被記録材に含まれる水
分量が小さくなるように被記録材を乾燥する乾燥機を備
えた前処理手段と、該前処理手段により乾燥した被記録
材の表層に水性溶媒を供給する供給手段と、水性溶媒が
供給され膨潤した被記録材の表層から印字材料を除去す
る印字材料除去手段とを備えたものである。
【0008】前記構成により、被記録材を予め乾燥機に
より乾燥させることができる。これにより、供給手段に
よって被記録材の表層に十分に液体を含浸させて表層を
十分に膨潤させることができ、表層に対する印字材料の
接着力を弱めることが可能となる。
【0009】前記印字材料除去手段は、物理的摺擦力で
印字材料を除去するものであってもよい。こうすること
で印字材料が被記録材に残留するのを効果的に防止で
き、より良好に印字材料を除去することができる。
【0010】前記供給手段は、水性溶媒を内部に収容し
た処理槽を有し、この処理層内の液体に被記録材を浸漬
することにより被記録材の表層に水性溶媒を供給するも
のであってもよい。こうすることにより確実にかつ充分
に被記録材の表層に水性溶媒を浸透させることができ、
印字材料をより良好に除去することができる。
【0011】前記前処理手段に含まれる乾燥機が、前記
印字材料除去手段により印字材料を除去された被記録材
から水性溶媒を乾燥除去する乾燥手段を兼ねていてもよ
い。こうすることで、再生された被記録材を直ちに使用
できる印字材料の除去装置の構成を簡素化することがで
きる。
【0012】前記被記録材の表層は、水膨潤性樹脂から
なるものを使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に従って説明する。
【0014】図1は、第一の実施形態に係る印字材料
(トナー)の除去装置を示す。この除去装置は、給紙ロ
ーラ1により搬入されたシート状の被記録材2を、前加
熱ローラ3、第一シャワー装置4を介して処理槽5に搬
送し、第二シャワー装置6、乾燥排出ローラ7を介して
排出するようになっている。
【0015】前加熱ローラ3には、ヒータ50が内蔵さ
れており、搬入された被記録材2を乾燥できるようにな
っている。すなわち、この前加熱ローラ3は、被記録材
2を挟持できるように平行に配設され、内蔵したヒータ
50に通電することにより、その外周面の温度を上昇さ
せて挟持する被記録材2を乾燥できるようになってい
る。前加熱ローラ3の回転速度やヒータへの通電率等は
変更可能となっている。
【0016】第一シャワー装置4は、被記録材2の表層
部に液体13を浸透させて予め膨潤させるために使用さ
れる。本実施形態では、被記録材2の上面および下面の
両方から液体を散布するように構成されている。
【0017】処理槽5の内部には搬送方向に沿って第一
シート搬送ローラ8、掻取ローラ9及び第二シート搬送
ローラ10が順次配設されている。掻取ローラ9は、回
転軸11の周囲にブラシ12を設けた構成である。この
掻取ローラ9は、ブラシ12が液中となる位置のみなら
ず、液外に位置するように配設してもよい。また、ブラ
シ12はナイロン等で形成可能であり、各毛の長さは5
〜20mm程度、太さは10〜60μm程度であればよ
い。掻取ローラ9の回転方向は被記録材2の搬送方向に
対して順方向・逆方向のどちらでも構わないが、順方向
であれば被記録材2の搬送がスムーズに行え、逆方向で
あれば印字材料に作用する物理的力を高めることができ
る。なお、前加熱ローラ3と第一シート搬送ローラ8の
間、第一シート搬送ローラ8と掻取ローラ9の間、掻取
ローラ9と第二シート搬送ローラ10の間、及び、第二
シート搬送ローラ10と乾燥排出ローラ7の間には、そ
れぞれ被記録材2を上下方向からガイドするシートガイ
ド(図示せず)がそれぞれ配設されている。前記処理槽
5には、被記録材2上の印字材料を除去するための液体
13が貯留されている。液体13には、水性溶媒(水、
水に水性有機溶媒を混合したもの等)や水性有機溶媒
等、種々のものが使用でき、界面活性剤等の所望の添加
剤が添加されていてもよい。特に水を使用すると、取り
扱いの容易性や無害性の観点から好ましい。
【0018】第二シャワー装置6は、シート表面に付着
した印材材料を洗い落とすために使用される。本実施形
態では、被記録材2の上面および下面の両方から液体を
散布するように構成されている。
【0019】前記第一シャワー装置4及び第二シャワー
装置6には、ポンプ14により処理槽5内の液体13が
管15を介して供給されるようになっている。処理槽5
内で除去された印字材料は、ポンプ14内のフィルター
(図示せず)によって回収され、第一シャワー装置4及
び第二シャワー装置6には供給されないようになってい
る。また、第一シャワー装置4及び第二シャワー装置6
で、被記録材2に供給された液体13は下方に落下して
処理槽5に回収されるようになっている。
【0020】乾燥排出ローラ7は、前記前加熱ローラ3
と同様にヒータ51が内蔵されており、搬出される被記
録材2を乾燥できるようになっている。また、その回転
速度やヒータ51への通電率等も変更可能である。
【0021】以下、被記録材2について説明する。被記
録材2は少なくとも表層が水膨潤性のものである。
【0022】図2に本実施形態で使用される被記録材2
の一例を示す。図2に示すように、この被記録材2は、
基材層100上に水膨潤性の表層101を形成したもの
である。図2では、電子写真法等の印字装置によって、
表層101上にトナー等の印字材料200が印字された
様子を示している。
【0023】基材層100は耐水性があり、透明または
無機微粒子を添加するなどして不透明化されたプラスチ
ックフィルムが好適に用いられる。プラスチックフィル
ムの材質は特に問わないが、耐熱性等を考慮すると、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメチ
ルメタクリレート等が好ましい。さらに汎用性、値段、
耐久性等を考慮すると、ポリエステル、特にポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレー
ト(PEN)等が望ましい。オーバーヘッドプロジェク
タ用フィルム(OHPフィルム)として入手可能な各種
シートを使用することもできる。また、PET繊維など
のプラスチック繊維を抄紙したものや、プラスチックを
ベースとする紙などの、いわゆる合成紙も市販されてお
り、このような合成紙も基材として有用である。これ以
外にも、金属箔、耐水性の改良された紙、さらに樹脂・
紙・金属などの複合材料も用いることができる。その
他、印字材料の印字および除去の工程を通して平面性を
保つことができ、かつ耐水性と適度な機械的強度とを備
えたものであれば使用することができる。
【0024】基材層100の上に形成される表層101
は水膨潤性を有している。水膨潤性とは水や水性溶媒に
膨潤するが溶解しないことをいう。表層101は水膨潤
性樹脂で形成することができる。水膨潤性樹脂は水溶性
樹脂を架橋することによって形成することができる。水
溶性樹脂に非水溶性の成分を析出あるいは添加すること
により水性溶媒を吸収し膨潤するが該溶媒に溶解しない
特性を付与するようにしてもよい。
【0025】水溶性樹脂としては分子中に水酸基、アミ
ノ基、アミド基、チオール基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基等の活性水素を有する官能基を持つ水溶性樹脂、
例えばポリビニルアルコ−ル、メチルセルロ−ス、ポリ
アクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロ−ス、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が使用できる。
好ましくはポリビニルアルコール、メチルセルロース、
ポリアクリル酸を使用し、中でも水酸基を多く持つポリ
ビニルアルコールが好ましい。このような水溶性樹脂は
水性媒体100重量部に対して2〜30重量部、好まし
くは5〜10重量部溶解させて用いるのが適当である。
【0026】水溶性樹脂を架橋させるには、該樹脂の水
溶液に架橋剤や必要に応じて開始剤を添加すればよい。
架橋剤としては、上記水溶性樹脂分子中に存在する水酸
基、アミド基やカルボキシル基等の官能基と反応性を有
し該水溶性の樹脂を架橋できるものであればよい。例え
ば、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、グリオキ
ザール類、メチロール化合物、メラミン樹脂、ジカルボ
ン酸、アジリジン、ジヒドラジド等が挙げられる。
【0027】以上のような化合物を架橋剤として添加す
る場合、上記水溶性樹脂100重量部に対して0.1〜
100重量部、好ましくは1〜50重量部添加する。少
なすぎると膨潤時の膜強度不足が問題となったり、膜が
溶解する可能性がある。多すぎると架橋剤がバルク成分
となり表層101の強度等に問題が生じる。
【0028】非水溶性成分を添加することによって水溶
性樹脂を不溶化する場合、2つ以上のビニル基を有する
モノマ−もしくはオリゴマ−およびそれらの重合開始剤
を樹脂溶液に添加し、熱重合もしくは紫外線(UV)硬
化させることによって不溶化成分を添加することが好ま
しい。
【0029】2つ以上のビニル基を有するモノマーやオ
リゴマーとしては、ジアクリレ−ト系、ジメタクリレ−
ト系、ウレタンアクリレ−ト系の各モノマーやオリゴマ
ー等が例示できる。
【0030】かかるモノマ−もしくはオリゴマ−は最終
的に得られる表層101の水膨潤時の強度、印字材料の
除去の容易性を考慮してその添加量が決定され、水溶性
樹脂100重量部に対して10〜150重量部、好まし
くは30〜100重量部の範囲で添加すればよい。
【0031】表層101には筆記性を向上させるために
シリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子やアクリル樹脂、スチレン樹脂等の
樹脂微粒子を添加しても良い。かかる微粒子を添加する
場合、水溶性樹脂100重量部に対して1〜200重量
部、好ましくは1〜50重量部添加する。
【0032】また、表層101には通紙性を上げるため
に必要に応じてカチオン性界面活性剤等の帯電防止処理
を施しても良い。帯電防止剤は表層101を形成する材
料に添加しても良いし、表層101を形成した後に、適
当な溶媒に溶解・分散させたものを塗布するようにして
もよい。
【0033】表層101の形成方法としては、溶剤塗布
法が使用できる。具体的には上記の水溶性樹脂、架橋
剤、およびモノマーまたはオリゴマー、必要に応じてそ
の他の添加剤を、水、水/有機溶剤混合物、もしくは有
機溶剤等適当な溶媒に溶解分散させて、上記中間接着層
の上に加熱乾燥後の膜厚が0.5〜30μm、好ましくは
3〜20μm、より好ましくは5〜20μmとなるよう
に塗布すればよい。ぬれ性や水の浸透性を上げるため
に、上記塗布溶液に界面活性剤を添加してもよい。界面
活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性
等の各種の界面活性剤が使用できる。
【0034】塗布溶液の塗布後、表層101を50〜1
80℃、好ましくは80〜150℃に加熱する。表層1
01中に不溶性成分を光照射で形成する場合、照射後に
あるいは照射とともに該加熱を行えばよい。
【0035】基材層100と表層101との間に中間層
102を設けてもよい。中間層102は表層101を基
材層100により強固に接着させる目的で設けられる。
【0036】図3に被記録材2の他の実施形態を示す。
図3に示すように、この被記録材2は基材層100と表
層101との間に中間層102を設けたものである。
【0037】中間層102は接着性の高い樹脂から構成
されている。該中間層102には、所望により表層10
1を構成する樹脂と化学結合可能な官能基を有する化合
物(反応性化合物)が含まれていてもよい。
【0038】中間層102を構成する接着性の高い樹脂
としては、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、好ましくは、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂が挙
げられる。特に基材層100に対して高い接着性を有す
るものを使用することが好ましい。
【0039】所望により中間層102に含まれる反応性
化合物としては、表層101を構成する樹脂と化学結合
可能な官能基を有するものであれば特に限定されない
が、例えばメチロール化合物、イソシアネート化合物、
アルデヒド化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物
などが使用可能である。
【0040】中間層102を基材層100上にコ−トす
るには、樹脂および所望により上記反応性化合物を適当
な溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキ
サン、アセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン(M
EK)等に溶解させた溶液を塗布乾燥する溶剤塗布法
や、反応性化合物を樹脂に溶融させて塗布する溶融塗布
法等で行うことができる。水溶性または親水性のポリウ
レタンやポリエステルなどの樹脂を水に溶解または分散
したものも使用することができる。上記溶剤塗布法や溶
融塗布法により、膜厚が0.5μmから20μm程度、好
ましくは0.5〜10μm程度、より好ましくは0.5
〜6μm程度になるように中間接着層を形成する。厚さ
が0.5μm未満では塗布ムラが生じ易く、未コートの
部分ができやすくなる。20μmを越えると、被記録材
2の強度、耐熱性等に問題が生じる恐れがある。
【0041】反応性化合物は、高分子量体でそれ自体成
膜性があり、基材層100との接着性に優れているもの
であれば、それ自体を溶媒等に溶解させて塗布乾燥して
形成することも可能である。樹脂溶液に添加して塗布す
る場合、反応性化合物の添加量は中間接着層を構成する
樹脂100重量部に対して、例えば5〜50重量部とす
ることができる。
【0042】中間層102を塗布した段階では上記反応
性化合物の一部が中間層102の樹脂中に存在し、その
まま有効成分となって働くものと考えられる。なお、中
間層102にコロナ放電処理を施してもよい。
【0043】紙や繊維質の基材を用いる場合は、中間層
102を形成する塗布溶液に基材を浸漬し、基材中に塗
布溶液を含浸させ、基材を構成する繊維間に中間層材料
を満たすようにしてもよい。
【0044】図4は、被記録材2のさらに他の構成を示
す図である。図4に示すように、この被記録材2は、基
材層100の両面に水膨潤性の表層101を設けたもの
である。
【0045】上記の被記録材2に印字を行うための印字
材料200としては、電子写真に使用されるトナーが好
適に使用されるが、これら以外にもホットメルトインク
を用いるインクジェット法、熱転写法、および印刷法な
どに用いられる記録材料や、その他の油性ペイント剤な
どの被記録材2の表面に付着して皮膜状の像となるタイ
プのものが使用できる。
【0046】次に、前記印字材料の除去装置による脱墨
処理(印字材料の除去処理)を説明する。
【0047】この脱墨処理では、まず、給紙ローラ1に
よって搬入された被記録材2を前加熱ローラ3で加熱す
る。ところで、被記録材2の含水量は、周囲雰囲気の湿
度の影響を受けるが、含有水分量が多い場合、具体的に
は、例えば湿度60%以上の場合、その後シートに液体
13を含浸させることが困難となり、脱墨処理が著しく
阻害される。詳しくは、不明であるが次のように推測さ
れる。被記録材2の表層101には周囲雰囲気に含まれ
る水分が吸着しており、周囲雰囲気の湿度が上がるとと
もに吸着量も増加する。低湿度環境下に放置されていた
場合、被記録材2の表層101の表面部は含水率が低下
し表面のぬれ性は低くなる。このため水分は被記録材2
の表面に吸着するよりも内部に浸透しやすくなり、結果
的に表層101の水膨潤性は維持されると考えられる。
これに対して、高湿度環境下に放置された場合、被記録
材2の表層101の含水率が増大して表面のぬれ性が高
くなり、水分は被記録材2の内部に吸収されるよりも表
面に広がりやすくなる。このため、表層101の膨潤性
が損なわれ、結果的に脱墨性が低下するものと考えられ
る。そこで、予め前記前加熱ローラ3で被記録材2を乾
燥させることにより、その後の吸水性を高めて脱墨を容
易とする(液体付与工程)。
【0048】乾燥工程は、処理前の被記録材2よりも被
記録材2に含まれる水分量が小さくなるように行なえば
よく、特に処理方法に限定はないが、被記録材2の表面
の水分量が25℃環境下において多くとも0.25mg
/cm2となるように乾燥することが望ましい。また、
乾燥する際に被記録材2上の印字材料200が軟化しな
い程度の加熱によって行なうことが好ましい。印字材料
200が軟化すると被記録材2と印字材料200の接着
力が上昇し、脱墨性が悪化する恐れがある。
【0049】具体的には、第一シャワー装置4にて被記
録材2に液体13を供給し、続いて処理槽5内の液体に
被記録材2を浸漬して被記録材2を膨潤させる。この段
階で、被記録材2の表層101と印字材料200との接
着力が弱められる。被記録材2への液体13の供給は、
被記録材2の表層に液体13が十分に浸透するように行
う。処理槽5内の液体13への浸漬時間は、例えば、1
5〜150秒程度とすることができる。また、液体温度
は、15〜45℃程度が好ましい。温度が高すぎると、
液体13の蒸発が多くなり、温度が低すぎると、膨潤に
よる十分な効果が得られないからである。
【0050】続いて、処理槽5内の液体13に浸漬され
た被記録材2に対して掻取ローラ9の回転により、その
ブラシ12によって表面の印字材料200を掻き取る
(トナー除去工程)。この場合、掻取ローラ9を通過す
る被記録材2の搬送速度は、処理時間と脱墨処理性能と
を勘案して決定すればよく、例えば、0.5〜5cm/
sとすればよい。また、掻取ローラ9の回転速度は、シ
ート搬送速度の5倍以上、好ましくは10倍以上とすれ
ばよい。
【0051】前記処理槽5内では脱墨した印字材料20
0が再び被記録材2に付着するのを防止するため、第二
シャワー装置6にて被記録材2に液体13を供給し、付
着した印字材料200を洗い落とす(リンス工程)。こ
の場合、液体13に界面活性剤を含有するものを使用す
ると、この界面活性剤が被記録材2の表層に含浸して被
記録材2の表面状態が変化するものと考えられ、印字と
印字材料200の除去とを繰り返した場合の被記録材2
の耐久性を向上させることができる。
【0052】その後、乾燥排出ローラ7によって被記録
材2を乾燥しながら外部に排出する。
【0053】本発明者は、本発明の効果を確認するため
に、前記前加熱ローラ3によって被記録材2に液体13
を含浸させる前に乾燥させる場合と、乾燥させない場合
とで印字材料200の除去状態について比較実験を行っ
た。下記に本比較実験例で用いた被記録材2の製造方法
について説明する。
【0054】基材層100;基材層100として厚さ1
50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シー
トを使用した。
【0055】中間接着層;ウレタン樹脂分散液(HUX
−232;旭電化工業社製、固形分含有率約30重量
%)200重量部にメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
(スミレーズ613;住友化学社製)10重量部を添加
し撹拌した。得られた溶液をバーコータで基材層100
に塗布し、100℃で5分間加熱し、厚さ1μmの中間
接着層を形成した。
【0056】表層101;ポリビニルアルコールCM−
318(クラレ社製)12重量部を水188重量部に溶
解し樹脂溶液を調製した。該樹脂溶液に、メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂(スミレーズ613;住友化学社
製)0.5重量部と、塩化アンモニウム0.6重量部
と、シリカ微粒子(サイリシア350;富士シリシア社
製、粒径1μm)1重量部とを添加して5分間撹拌し
た。得られた溶液をバーコータで中間接着層の上に塗布
し、140℃で30分間加熱し、厚さ6μmの表層10
1を形成し被記録材2とした。
【0057】以上のようにして得られた被記録材2に対
して、市販の電子写真複写機(ミノルタ社製EP405
0)を用いて画像を形成した。
【0058】印字した被記録材2は、気温25℃、湿度
60%の雰囲気中に18時間放置した後、図1に示した
印字材料200の除去装置により脱墨処理を行い処理の
度合いを目視にて評価した。なお、除去装置の運転条件
は以下のとおりである。
【0059】・毛の長さ10mm、太さ30μmのナイ
ロン製ブラシ毛を有する芯金径12mmのブラシローラ
を使用 ・槽内の水温30℃ ・通紙速度6mm/秒 ・槽内の水への浸漬時間90秒 ・ブラシの回転速度/通紙速度=30
【0060】この場合、印字材料200はほぼ完全に除
去された。一方、比較のため前加熱ローラ3に通電せず
発熱させない状態にした以外は同じ条件で実験を行った
ところ、印字材料200は全く除去できなかった。さら
に、浸漬時間を3分間にして実験を行ったがやはり印字
材料200は全く除去できていなかった。
【0061】図2は、本発明の第二の実施形態に係る印
字材料の除去装置を示す。
【0062】この除去装置では、上方から給排紙ローラ
16、加熱ローラ17、液体供給管18、掻取ローラ1
9、搬送ローラ20及びシート浸漬槽21が配設されて
いる。液体供給管18の側方には液体供給タンク22が
配設されている。シート浸漬槽21の下部と液体供給タ
ンク22の上部とは液体排出管23によって接続されて
おり、その途中に配接したポンプ24によりシート浸漬
槽21から液体供給タンク22に液体13が供給される
ようになっている。なお、シート浸漬槽21の下部には
フィルタ25が設けられ、液体13に中に遊離する印刷
材料等を除去できるようになっている。また、液体供給
タンク22の底壁とシート浸漬槽21の上部とは液体供
給管26によって接続されている。液体供給タンク22
への供給液体量は、液体供給タンク22の底壁に設けた
第一開閉弁27の開度によって調整可能となっている。
また、液体供給タンク22の側壁下方には液体供給管1
8が接続されている。液体供給管18から被記録材2へ
の供給液体量は、液体供給タンク22の側壁下方に設け
た第二開閉弁28の開度によって調整可能となってい
る。さらに、シート浸漬槽21の上部には水位検出セン
サ29が設けられている。なお、前記給排紙ローラ16
及び加熱ローラ17は、前記実施形態で説明した給紙ロ
ーラ1及び前加熱ローラ3と同じ構成であり、掻取ロー
ラ19及び搬送ローラ20も前記実施形態のものと同じ
構成である。
【0063】次に、前記印字材料の除去装置による脱墨
処理を説明する。
【0064】この除去装置でも、前記実施形態のものと
同様に、給排紙ローラ16によって上方から被記録材2
が搬入されると、まず、加熱ローラ17によって被記録
材2を乾燥する。
【0065】そして、液体供給管18から被記録材2に
液体13を供給する。被記録材2は、加熱ローラ17に
よって乾燥されているので、液体13の吸収がスムーズ
に行われ、被記録材2の表層に浸透する。
【0066】続いて、掻取ローラ19及び搬送ローラ2
0に被記録材2を通過させる。掻取ローラ19を通過す
る間も液体供給管18からの液体13の供給を続行して
いるので、液体13は順次下方のシート浸漬槽21に流
下する。
【0067】被記録材2がシート浸漬槽21に浸漬され
れば、所定時間搬送ローラ20の駆動を停止し、被記録
材2に液体13を十分に含浸させる。所定時間経過すれ
ば、搬送ローラ20を逆回転することにより被記録材2
を上動させる。そして、掻取ローラ19にて印字材料2
00を掻き取る。また、液体供給管18から供給する液
体13により印字材料200を流下させる。こうして印
字材料200の除去されたシートは、再度加熱ローラ1
7を通過して乾燥され、給排紙ローラ16にて装置外に
排出される。なお、各ローラ間には図示しないガイドが
設けられており、被記録材2を搬送経路に沿ってガイド
するようにしてある。
【0068】このように、前記第二の実施形態では、前
加熱ローラ及び乾燥排出ローラを加熱ローラ17で兼用
し、第一シャワー装置及び第二シャワー装置を液体供給
管18で兼用し、第一シート搬送ローラ及び第二シート
搬送ローラを搬送ローラ20で兼用するようにした。さ
らに、脱墨処理前の被記録材2の前加熱と脱墨処理後の
被記録材2の乾燥とを加熱ローラ17で兼用するように
した。このため、構成を簡略化してコンパクトに形成す
ることが可能となる。
【0069】なお、前記第二の実施形態では、液体供給
管18により被記録材2に液体13を供給するようにし
たが、この液体供給管18は必ずしも必要なものではな
い。
【0070】前記各実施形態では、ヒータを内蔵する前
加熱ローラ3、乾燥排出ローラ7、加熱ローラ17によ
り被記録材2を乾燥するようにしたが、赤外線ランプ等
により非接触で乾燥するようにしてもよい。乾燥雰囲気
の中を通過させるようにしたり、乾燥気流を吹き付ける
などの方法により乾燥を行なってもよい。脱墨処理すべ
き被記録材2を内部に収容し必要に応じて印字材料の除
去装置に供給する供給カセットを設け、この供給カセッ
ト内を乾燥雰囲気に保ち被記録材2の表層101を充分
乾燥した後、被記録材2を除去装置内部に供給するよう
にしてもよい。
【0071】また、処理槽5内にブラシ12を備えた掻
取ローラ9,19を設けるようにしたが、この掻取ロー
ラ9,19に代えて、処理槽5内に被記録材2に吹き付
け可能な水流を発生させたり、ブレードを使用してもよ
い。また、印字材料200と接着し得る剥離部材に印字
材料200を接着させて印字材料200を剥離する方法
も適用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る印字材料の除去装置によれば、水膨潤性の表層を
有する被記録材から印字材料を除去する印字材料の除去
装置において、処理前の被記録材よりも被記録材に含ま
れる水分量が小さくなるように被記録材を乾燥する乾燥
機を備えた前処理手段と、該前処理手段により乾燥した
被記録材の表層に水性溶媒を供給する供給手段と、水性
溶媒が供給され膨潤した被記録材の表層から印字材料を
除去する印字材料除去手段とを備えたので、良好に印字
材料の除去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の実施形態に係る印字材料の除去装置の
概略図である。
【図2】 被記録材の一実施形態を示す断面図である。
【図3】 被記録材の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図4】 被記録材のさらに他の実施形態を示す断面図
である。
【図5】 第二の実施形態に係る印字材料の除去装置の
概略図である。
【符号の説明】
1…給紙ローラ 2…被記録材 3…前加熱ローラ 4…第一シャワー装置 5…処理槽 6…第二シャワー装置 7…乾燥排出ローラ 9…掻取ローラ 13…液体 14,24…ポンプ 15…液循環ライン 16…給排紙ローラ 17…加熱ローラ 18,26…液体供給管 19…掻取ローラ 21…シート浸漬槽 22…液体供給タンク 23…液体排出管 101…表層 200…印字材料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層が水膨潤性の被記録材か
    ら印字材料を除去する印字材料の除去装置において、処
    理前の被記録材よりも被記録材に含まれる水分量が小さ
    くなるように被記録材を乾燥する乾燥機を備えた前処理
    手段と、該前処理手段により乾燥した被記録材の表層に
    水性溶媒を供給する供給手段と、水性溶媒が供給され膨
    潤した被記録材の表層から印字材料を除去する印字材料
    除去手段とを備えたことを特徴とする印字材料の除去装
    置。
  2. 【請求項2】 前記印字材料除去手段は、物理的摺擦力
    で印字材料を除去するものである請求項1に記載の印字
    材料の除去装置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は、水性溶媒を内部に収容
    した処理槽を有し、該処理層内の液体に被記録材を浸漬
    することにより被記録材の表層に水性溶媒を供給する請
    求項1または請求項2に記載の印字材料の除去装置。
  4. 【請求項4】 前記前処理手段に含まれる乾燥機が、前
    記印字材料除去手段により印字材料を除去された被記録
    材から水性溶媒を乾燥除去する乾燥手段を兼ねる請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の印字材料の除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記被記録材の表層は水膨潤性樹脂から
    なる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の印字材
    料の除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1162518A2 (en) * 2000-06-09 2001-12-12 Minolta Co., Ltd. Sheet regenerating apparatus

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