JP2000075702A - 加熱装置及びこれを用いた定着装置 - Google Patents

加熱装置及びこれを用いた定着装置

Info

Publication number
JP2000075702A
JP2000075702A JP10247224A JP24722498A JP2000075702A JP 2000075702 A JP2000075702 A JP 2000075702A JP 10247224 A JP10247224 A JP 10247224A JP 24722498 A JP24722498 A JP 24722498A JP 2000075702 A JP2000075702 A JP 2000075702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic metal
metal member
heat generating
temperature
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10247224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3399849B2 (ja
Inventor
Kazunori Kanekura
和紀 金倉
Takuo Shimokawa
拓生 下川
Hiroshi Terada
浩 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24722498A priority Critical patent/JP3399849B2/ja
Publication of JP2000075702A publication Critical patent/JP2000075702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3399849B2 publication Critical patent/JP3399849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用状況に応じてキュリー温度を多段階
に設定することができ、更に被加熱材を短時間で定着温
度に加熱できること。 【解決手段】 キュリー温度の異なる複数の磁性金属部
材を積層してなる発熱手段2と、この発熱手段2に対し
て交番磁束を印可する励磁手段3と、前記交番磁束の周
波数を可変制御する周波数制御手段4とを備える構成を
採る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置やフ
ァクシミリ等の記録装置に適用可能な電磁誘導加熱方式
の加熱装置及びこれを用いた定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱定着型の記録装置では、トナーに代
表される被定着材を被記録材料に加熱定着させるために
定着装置が用いられている。定着装置の加熱方式とし
て、ハロゲンランプ等のランプで加熱するランプ方式
と、交番磁界を磁性導体に鎖交させて渦電流を発生させ
ることで加熱する誘導加熱方式とがある。
【0003】誘導加熱方式の定着装置は、渦電流により
発生するジュール熱を利用することで熱ローラ等の被加
熱材を直接加熱することができるため、ランプ方式に比
べて高効率の加熱を実現できる利点がある。
【0004】特開平8−6413号公報に、誘導加熱方
式の定着装置を画像形成装置に適用した例が開示されて
いる。渦電流が生成される被加熱材の材料としてキュリ
ー温度が定着に必要な温度のものを使用している。磁性
導体は、加熱されてキュリー温度を超えると自発磁化が
無くなるので、被加熱材(導体)中に生成される磁界が
減少して渦電流が減少し発熱が抑制される。従って、被
加熱材の材料としてキュリー温度が定着に必要な温度の
ものを使用すれば、被加熱材の温度がキュリー点となる
定着温度近傍に自己温度制御されることになる。定着温
度の近傍で自己温度制御が働くことにより、複雑な温度
制御を掛けることなく、常に被加熱材の加熱温度を定着
温度近傍に維持することができる。
【0005】このように、電磁誘導方式の熱源を使用
し、かつ、熱ローラに自己温度制御機能を有する磁性導
体を用いた場合は、キュリー点の設定を適切にすれば用
紙上のトナーの定着温度に自己制御が可能となる。この
キュリー点の設定は、磁性導体を構成する金属の組成を
適宜変更することによって行う。例えば、鉄とニッケ
ル、若しくは鉄とニッケルとクロム等の組み合わせによ
り、所望のキュリー点を設定することが可能である。こ
のように金属の組成を決定することによって、キュリー
温度を設定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の定着装置では、設定できるキュリー温度は単一で
あるため、トナー等の被定着材の種類や、被記録材料の
種類に応じてキュリー温度を多段階に変更可能とする利
用ニーズに応えることができないという問題点がある。
【0007】また、記録装置の電源投入時から使用可能
な状態になるまでの時間、つまり立上り時間は、定着装
置が定着温度になるまでの時間で決まることから、立上
り時間を早くするためには被加熱材を定着温度に短時間
で加熱しなければならないが、上記の従来の定着装置で
は立ち上がり時間を早くすることは容易ではないという
問題点がある。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、使用状況に応じてキュリー温度を多段
階に設定することができ、更に被加熱材を短時間で定着
温度に加熱できる加熱装置及びこれを用いた定着装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、キュリー点
の異なる複数の磁性金属部材を積層すると、複数の物性
が現れる点に着目し、励磁部材が磁性金属部材に対して
鎖交する磁界の周波数を切替えることによってキュリー
温度を多段階に設定することができることを見出し、本
発明をするに至った。
【0010】すなわち、本発明は、キュリー温度の異な
る複数の磁性金属部材を積層してなる発熱手段と、この
発熱手段に対して交番磁束を印可する励磁手段と、前記
交番磁束の周波数を可変制御する周波数制御手段とを備
えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、立ち上げ時はキュリー温
度の高い磁性金属部材を発熱させ、定着温度に達したと
きは、定着温度と同等のキュリー温度の低い磁性金属部
材を発熱させることを特徴とする。
【0012】これにより、本発明者は、発熱させる磁性
金属部材を自由に選択し、発熱部のキュリー温度を多段
階に設定することを可能とすると共に、発熱部を短時間
で定着温度に加熱できることを可能とした。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る加熱装
置は、キュリー温度の異なる複数の磁性金属部材を積層
してなる発熱手段と、この発熱手段に対して交番磁束を
印可する励磁手段と、前記交番磁束の周波数を可変制御
する周波数制御手段とを備える構成を採る。
【0014】この構成により、周波数制御手段が発生す
る周波数を切替えることによって、誘導電流が発生する
磁性金属部材を選択することができるため、キュリー温
度を多段階に設定することができる。さらに、立ち上げ
時はキュリー温度の高い磁性金属部材を発熱させ、定着
温度に達したときは、定着温度と同等のキュリー温度の
低い磁性金属部材も発熱させることで、発熱部を短時間
で定着温度に加熱できる。
【0015】また、本発明の第2の態様は、第1の態様
に係る加熱装置において、前記発熱手段は、前記励磁手
段側からキュリー温度の高い順に磁性金属部材を積層し
てなる構成を採る。
【0016】この構成により、キュリー温度の高い磁性
金属部材から加熱することができるため、複数の物性の
切替が可能となる。
【0017】また、本発明の第3の態様は、第2の態様
に係る加熱装置において、キュリー温度の最も低い磁性
金属部材上に非磁性金属部材を積層した構成を採る。
【0018】この構成により、発熱手段がキュリー温度
に到達し、磁束が発熱手段を貫いた場合、非磁性金属部
材にも誘導電流が生じることによって全体の抵抗値が減
少し、発熱量を急激に下げることができるため、第1の
態様より更に自己温度制御特性を向上させることが可能
となる。また磁気ノイズの外部への影響を低減するシー
ルド効果を高めることが出来る。
【0019】また、本発明の第4の態様は、第2の態様
に係る加熱装置において、キュリー温度の最も低い磁性
金属部材と空間を隔てて非磁性金属部材を設けた構成を
採る。
【0020】この構成により、空間を隔てて非磁性金属
部材を設けても磁気的には請求項3と同様の効果を得る
ことができると共に、非磁性金属部材を加熱することが
なくなるため、発熱手段の熱容量を減少させることがで
き、第1の態様より更に所定温度への到達時間を短縮す
ることができる。
【0021】また、本発明の第5の態様は、第2〜第4
の態様のいずれかに記載の加熱装置において、前記発熱
手段は、前記励磁手段側から第1の磁性金属部材と第2
の磁性金属部材とを積層してなる構成を採る。
【0022】この構成により、キュリー点の異なる磁性
金属部材を2種類のみ用いるため、本発明に係る加熱装
置を最も簡易な構成で実現することが可能となる。
【0023】また、本発明の第6の態様は、第5の態様
に係る加熱装置において、前記周波数制御手段は、前記
第1の磁性金属部材に対する表皮深さが前記第1の磁性
金属部材の層厚さ以下となる第1の周波数と、前記第1
の磁性金属部材に対する表皮深さが前記第1の磁性金属
部材の層厚さを超える第2の周波数とを発生する構成を
採る。
【0024】この構成により、第1の周波数又は第2の
周波数を切替えることによって、加熱する対象を選択す
ることができるため、2種類のキュリー温度使い分ける
ことが可能となる。
【0025】また、本発明の第7の態様は、第6の態様
に係る加熱装置において、前記第2の周波数による表皮
深さは、前記第1の磁性金属部材の層厚さと前記第2の
磁性金属部材の層厚さとの総和を超えない構成を採る。
【0026】この構成により、キュリー温度以下であれ
ば磁界が第2の磁性金属部材を貫くことがなくなるた
め、適正な自己温度制御を行うことができる。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1に係る定着装置の要部構成を示す図であ
る。定着装置1は、図示しないトナー等の被定着材を被
記録材料に加熱定着させる発熱部2と、この発熱部2に
対して交番磁界を鎖交させる励磁部材3と、この励磁部
材3に高周波電流を供給する周波数制御部4とから構成
される。
【0028】発熱部2は、トナー等の定着可能温度以上
にキュリー点を有する磁性合金(感温金属ともいう)を
用いる。特に、自己温度制御特性による発熱部2の安定
温度が定着温度以上かつホットオフセット開始温度以下
になるように、磁性合金のキュリー点を調整した、鉄−
ニッケル合金又は鉄−ニッケル−クロム合金を使用す
る。定着可能温度及びホットオフセットはトナー等の被
定着材に依存するので、被定着材に適した定着可能温度
になるように磁性合金の組成を変更する。
【0029】実施の形態1では、図1に示すように、キ
ュリー点の異なる2種類の磁性合金を積層することによ
り発熱部2を構成した。すなわち、発熱部2は、励磁部
材3と対向する位置に設けられた第1の磁性金属部材5
と、これに積層された第2の磁性金属部材6とから構成
される。第1の磁性金属部材5のキュリー点はT1℃で
あり、第2の磁性金属部材6のキュリー点はT2℃であ
る。
【0030】T1とT2との関係は、次式(1)で表さ
れる。 T1>T2 (1) このように、キュリー点の高い第1の磁性金属部材5を
励磁部材3側に設けたのは、2つの物性を使い分けるた
めである。すなわち、後述するように、キュリー点が低
い方を励磁部材3側に設けると、キュリー点の異なる磁
性金属部材を2層重ねても1層のみとした場合と同様な
物性となり、2つの物性を使い分けることができなくな
るからである。
【0031】また、発熱部2の温度がキュリー点未満で
ある場合、発熱部2に流れる渦電流は、表皮効果により
発熱部2の表面の狭い領域に制限され、ジュール熱によ
る発熱効率が高くなる。この場合において、渦電流のほ
とんどが流れる部分の磁界が鎖交する面からの深さを表
皮深さと呼ぶ。表皮深さは、理論的には次式(2)で表
される。 δ=503.3{ρ/(f×μ)}1/2 (2) δ:表皮深さ m ρ:材料の固有抵抗 Ωm f:励磁周波数 Hz μ:材料の比透磁率 上記式(2)から、周波数fを変化させることにより、
表皮深さδを制御することが可能となる。
【0032】励磁部材3には、周波数制御部4から複数
段階の高周波電流が供給される。この周波数制御部4
は、発生する周波数を自由に変更することが可能である
ため、励磁部材3が発熱部2に対して鎖交させる磁界を
多段階に変更することが可能である。
【0033】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態1に係る定着装置の動作について説明する。
【0034】図示しないスイッチを操作し、周波数制御
部4が発生する周波数をf1に設定する。この周波数f
1は、表皮深さが、図1におけるδ1−1内、すなわ
ち、第1の磁性金属部材5の厚さt1以内となるように
設定されている。周波数制御部4は、周波数f1で励磁
部材3に高周波電流を供給し、励磁部材3は、供給され
た高周波電流に応じて高周波磁界を発生する。これによ
り、第1の磁性金属部材5は、生成消滅を繰り返す交番
磁束内に置かれるため、第1の磁性金属部材5中に磁界
の変化を妨げる磁界を生じるように渦電流が発生する。
第1の磁性金属部材5では、表皮効果によって渦電流が
流れる通路断面積が小さく、電気抵抗が大きくなるた
め、大きなジュール熱が発生し、温度が急激に上昇す
る。
【0035】図2(a)は、発熱部2における飽和磁束
密度と発熱部2の温度との関係を示す図である。周波数
制御部4の発生する周波数がf1である場合、図2
(a)におけるのように、第1の磁性金属部材5の温
度が急激に上昇する。なお、この場合、第2の磁性金属
部材6には励磁部材3からの磁束は届かないため、第2
の磁性金属部材6に渦電流は発生しない。発熱部2の温
度がキュリー温度T1に達すると、磁束が第1の磁性金
属部材5を貫くため、渦電流が流れる通路断面積が大き
くなり、抵抗が減少するため、発熱量が減少し、自己温
度制御状態となる。これを図2(a)におけるに示
す。
【0036】次に、図示しない制御部からの指示によ
り、周波数制御部4が発生する周波数をf2に設定す
る。この周波数f2は、表皮深さが、図1におけるδ1
−2内、すなわち、第1の磁性金属部材5の厚さt1以
上で第2の磁性金属部材6の厚さt2を超えない範囲以
内となるように設定されている。この場合、磁束は第1
の磁性金属部材5を突き抜けて第2の磁性金属部材6に
まで到達するため、第1の磁性金属部材5のみならず、
第2の磁性金属部材6でも渦電流が発生する。
【0037】周波数制御部4が発生する周波数がf2で
ある場合、発熱部2の飽和磁束密度の特性は、第1の磁
性金属部材5と第2の磁性金属部材6との中間値を示
す。すなわち、第1の磁性金属部材5及び、第2の磁性
金属部材6単独では、キュリー温度は、それぞれT1、
T2であるが、磁束は第1の磁性金属部材5及び第2の
磁性金属部材6を鎖交するため、両者に渦電流が発生
し、ジュール熱により両者の温度が上昇し、発熱部2全
体のキュリー温度はT1、T2の中間値であるT12の
値をとる。このようにキュリー温度の異なる2種類の磁
性金属部材を積層すると飽和磁束密度の特性が両者の中
間値を採るのは、熱伝導による影響を受けるからであ
る。
【0038】周波数制御部4の発生する周波数がf2で
ある場合、図2(a)におけるのように、発熱部2の
温度が急激に上昇する。
【0039】発熱部2の温度がキュリー温度T12に達
すると、磁束が発熱部2を貫くため、渦電流が流れる通
路断面積が大きくなり、抵抗が減少するため、発熱量が
減少し、自己温度制御状態となる。これを図2(a)に
おけるに示す。
【0040】次に、本発明の実施の形態1に係る定着装
置の他の動作について説明する。図2(b)は、発熱部
2における電源投入後の発熱部2の温度と時間の関係を
示す図である。
【0041】電源投入時、発熱部2は周囲温度と同等に
冷えていが、周波数制御部4により周波数f1を発生す
ることでキュリー温度T1の特性を有する第1の磁性金
属部材5に渦電流が発生し、図2(a)における、図
2(b)におけるのように、第1の磁性金属部材5の
温度が急激に上昇する。図2(b)において発熱部2の
温度が定着温度T3に近づくと周波数制御部4が発生す
る周波数をf2とすると第1の磁性金属部材5及び、第
2の磁性金属部材6の両者に渦電流が発生し、キュリー
温度T12の特性を示す。
【0042】図2(a)におけるに示すように、周波
数がf1からf2に切り替わると飽和磁束密度が変化
し、その特性が第1と第2の磁性金属部材の中間値を示
す。その後、発熱部2の温度がキュリー温度T12に達
すると自己温度制御状態となる。この時の発熱部2の温
度が定着温度となるようにキュリー温度T12が設定さ
れている。これを図2(a)における、図2(b)に
おけるに示す。
【0043】ここで、キュリー温度が1段階の場合、急
速に立ち上げることが不可能で、図2(b)における
に示すようになるが、実施の形態1に係る定着装置は、
立ち上げ時に高いキュリー温度で急速に立ち上げた後、
低いキュリー温度に切替え定着温度を維持することがで
きるため、立上り時間は、キュリー温度が1段階の場合
のs1のときから、s2に短縮できる。
【0044】このように、本発明の実施の形態1に係る
定着装置によれば、周波数を切替えることによって発熱
させる磁性金属部材を選択することができるため、キュ
リー温度を2段階に調整することが可能となる。
【0045】また、立ち上げ時に高いキュリー温度で急
速に立ち上げた後、低いキュリー温度に切替え定着温度
を維持することで、立上り時間を短縮することが可能と
なる。
【0046】なお、周波数制御部4により発生する周波
数をf1からf2に切替えるトリガとして、励磁部材3
に供給される電力値(電流値、電圧値でもよい)を検出
する手段を設け、検出された値の変化量を使用すること
が可能である。すなわち、発熱部2の温度が上昇すると
図2(a)に示すように徐々に飽和磁束密度が低下する
に従い、磁束が第1の磁性金属部材5を貫き、渦電流が
流れる通路断面積が大きくなって抵抗が減少するため、
励磁部材の消費電力が減少していく。従って、励磁部材
が消費する電力値の低下量を検出することによって可能
となる。
【0047】また、発熱部自体又はその周辺の温度を検
知する手段を設け、検出された温度によって励磁部材へ
の電力供給量を制御することによっても同様の効果を得
ることが可能である。
【0048】また、周波数制御部4が発生する周波数を
f1とf2とすると、f1のときの第1の磁性金属部材
5における表皮深さは、図1におけるδ1−1となり、
f2のときの第1の磁性金属部材5における表皮深さ
は、図1におけるδ1−2となる。また、第1の磁性金
属部材の厚さはt1である。従って、 δ1−1≦t1 δ1−2>t1 (3) となるようにf1、f2を制御することによって、磁界
が第1の磁性金属部材5のみに及ぶ場合と、第1の磁性
金属部材5を貫いて第2の磁性金属部材6にまで及ぶ場
合とに切替えることが可能となる。従って、周波数がf
1のときは、キュリー温度がT1となり、f2のとき
は、キュリー温度がT12となるため、2つの物性を必
要に応じて簡易に切替えることが可能となる。
【0049】次に、キュリー温度の異なる第1の磁性金
属部材5と第2の磁性金属部材6との位置関係について
説明する。表皮深さδと、周波数fとの関係は、上記の
式(2)で示したように、 δ=503.3{ρ/(f×μ)}1/2 (2) の関係がある。従って、上記の式(3)より、 δ1−2>δ1−1 (4) であることから、 f1>f2 (5) となる。
【0050】仮に、第1の磁性金属部材5と第2の磁性
金属部材6とのキュリー温度の関係を、T1<T2であ
るとすると、周波数がf2である場合、キュリー温度は
T12(T1<T12)となる。ここで、周波数がf2
である状態からf1に切替えると、キュリー温度はT1
2からT1に変化するが、T1よりもキュリー温度が高
い状態であったT12からキュリー温度が低いT1に変
化させても、キュリー温度T1を既に超えているため、
磁界が第1の磁性金属部材5を貫いて第2の磁性金属部
材6に及び、第2の磁性金属部材6にも誘導電流が流れ
ることとなる。その結果、2つの物性を使い分けること
ができず、1層のみの磁性金属部材を用いた場合と同様
となってしまう。
【0051】そこで、本発明の実施の形態1に係る定着
装置は、励磁部材3、第1の磁性金属部材5、第2の磁
性金属部材6の順に配置した。また、第1の磁性金属部
材5のキュリー温度T1℃と第2の磁性金属部材6のキ
ュリー温度T2℃、周波数f1Hzとf2Hzとは、下
記に示される関係にあることとした。 T1>T2 f1>f2 (6)
【0052】また、第1の磁性金属部材5の厚さt1
と、第2の磁性金属部材6の厚さt2と、周波数がf2
であるときの表皮深さδ2との関係が、 δ2<t1+t2 (7) を満たす場合は、キュリー温度以下では磁界が第1の磁
性金属部材5及び、第2の磁性金属部材6を貫くことが
ないため、自己温度制御が可能となる。
【0053】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係る定着装置について、図面を参照して説明す
る。図3は、本発明の実施の形態2に係る定着装置の要
部構成を示す図である。実施の形態2では、上記の実施
の形態1に係る定着装置における第2の磁性金属部材6
に積層して、自己温度制御特性を向上させるため第1の
磁性金属部材5及び、第2の磁性金属部材6より低い抵
抗の非磁性金属部材7を設けた。非磁性金属部材7とし
てはアルミニウムまたは銅が適当である。その他の構成
については、実施の形態1と同様であるため、説明を省
略する。
【0054】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態2に係る定着装置の動作について説明する。上
記の実施の形態1と同様に、周波数制御部4が発生する
周波数をf1に設定すると、周波数f1に応じて励磁部
材3が磁界を発生する。この場合、磁束は第1の磁性金
属部材5の厚さt1以内に収まるため、第1の磁性金属
部材5のみに渦電流が生ずる。これによりジュール熱が
生じ、発熱部2の温度が図2(a)におけるに示すよ
うに上昇する。
【0055】また、周波数f1で、キュリー温度T1に
達すると、式(1)より、 T1>T2 であるため、第1の磁性金属部材5及び、第2の磁性金
属部材6の双方とも非磁性化し、磁束が発熱部2を貫い
て非磁性金属部材7に到達する。その結果、抵抗値を低
く設定している非磁性金属部材7においても渦電流が発
生し、全体として、渦電流が流れる通路断面積が大きく
なり、抵抗が激減するするため、発熱量が大幅に減少
し、前記実施の形態1の構成よりも自己温度制御性が高
くなるとともに、非磁性金属部材7により、磁気エネル
ギーは反射され内部に閉じ込められることで、シールド
板として作用する。これを図2(a)におけるに示
す。
【0056】また、周波数制御部4が発生する周波数を
f2に設定すると、周波数f2に応じて励磁部材3が磁
界を発生する。この場合、磁束は第1の磁性金属部材5
のみならず、第2の磁性金属部材6にまで及ぶ。従っ
て、第1の磁性金属部材5及び、第2の磁性金属部材6
の双方で渦電流が発生する。
【0057】このように、磁束は第1の磁性金属部材5
及び第2の磁性金属部材6を鎖交するため、両者に渦電
流が発生し、ジュール熱により両者の温度が上昇し、発
熱部2全体のキュリー温度はT1、T2の中間値である
T12の値をとる。これを図2(a)におけるに示
す。
【0058】発熱部2の温度が、キュリー温度T12に
達すると、磁束が第2の磁性金属部材6を貫いて非磁性
金属部材7に到達する。その結果、抵抗値を低く設定し
ている非磁性金属部材7においても渦電流が発生し、全
体として、渦電流が流れる通路断面積が大きくなり、抵
抗が激減するするため、発熱量が大幅に減少し、前記実
施の形態1の構成よりも自己温度制御性が高くなるとと
もに、非磁性金属部材7により、磁気エネルギーは反射
され内部に閉じ込められることで、シールド板として作
用する。これを図2(a)におけるに示す。
【0059】次に、本発明の実施の形態2に係る定着装
置の他の動作について説明する。電源投入時、発熱部2
は周囲温度と同等に冷えていが、周波数制御部4により
周波数f1を発生することでキュリー温度T1の特性を
有する第1の磁性金属部材5に渦電流が発生し、図2
(a)における、図2(b)におけるのように、第
1の磁性金属部材5の温度が急激に上昇する。図2
(b)において発熱部2の温度が定着温度T3に近づく
と周波数制御部4が発生する周波数をf2とすると第1
の磁性金属部材5及び、第2の磁性金属部材6の両者に
渦電流が発生し、キュリー温度T12の特性を示す。
【0060】図2(a)におけるに示すように、周波
数がf1からf2に切り替わると飽和磁束密度が変化
し、その特性が第1と第2の磁性金属部材の中間値をし
めす。その後、発熱部2の温度がキュリー温度T12に
達すると自己温度制御状態となる。この時の発熱部2の
温度が定着温度となるようにキュリー温度T12が設定
されている。これを図2(a)における、図2(b)
におけるに示す。
【0061】ここで、キュリー温度が1段階の場合、急
速に立ち上げることが不可能で、図2(b)における
に示すようになるが、実施の形態1に係る定着装置は、
立ち上げ時に高いキュリー温度で急速に立ち上げた後、
低いキュリー温度に切替え定着温度を維持することがで
きるため、立上り時間は、キュリー温度が1段階の場合
のs1のときから、s2に短縮できる。
【0062】このように、本発明の実施の形態2に係る
定着装置によれば、2段階の温度設定が可能であると共
に、キュリー点に到達した発熱部2の温度を前記実施の
形態1の構成よりも急激に下げることができるため、更
に自己温度制御特性の性能を高めることができ、また磁
気ノイズの外部への影響を低減するシールド効果を高め
ることが出来る。
【0063】また、立ち上げ時に高いキュリー温度で急
速に立ち上げた後、低いキュリー温度に切替え定着温度
を維持することで、立上り時間を短縮することが可能と
なる。
【0064】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係る定着装置について、図面を参照して説明す
る。図4は、本発明の実施の形態3に係る定着装置の要
部構成を示す図である。実施の形態3では、上記の実施
の形態2における非磁性金属部材7を、第2の磁性金属
部材6と空間を設けて配置した。その他の構成について
は、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0065】このように非磁性金属部材7を第2の磁性
金属部材6と空間を設けて配置したのは、励磁部材3が
加熱する対象を第1の磁性金属部材5及び第2の磁性金
属部材6のみとすることにより、熱効率の高い加熱手段
を実現するためである。すなわち、励磁部材3が加熱す
る対象を第1の磁性金属部材5及び第2の磁性金属部材
6のみとすると、非磁性金属部材7を含めて加熱する場
合に比べて熱容量を小さくすることができるからであ
る。また、非磁性金属部材7が第2の磁性金属部材6と
接触していない状態であっても磁気的には全く同様に動
作する。すなわち、第1の磁性金属部材5及び、第2の
磁性金属部材6の温度がキュリー点T1を超えた場合に
は、これらの磁性金属部材が非磁性となって磁束がこれ
らを透過すると、非磁性金属部材7に誘導電流が流れ
る。
【0066】以上のように、本発明の実施の形態3に係
る定着装置によれば、励磁部材3が加熱する対象を第1
の磁性金属部材5及び第2の磁性金属部材6のみとする
ことができるため、熱効率の高い定着装置を実現するこ
とができ、所定温度に到達するまでの時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0067】以下、上記のような動作原理を有する定着
装置の変形例について説明する。
【0068】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4に係る定着装置の全体構成を示す図である。定着
装置501は、中空円筒体の磁性導体からなる発熱部5
02の内部に励磁部材503が配置され、発熱部502
の下側に発熱部502を圧接するように加圧ローラ50
4が回転可能に配置されている。発熱部502と加圧ロ
ーラ504との間に被加熱部材505が挟持搬送され
る。
【0069】発熱部502は、実施の形態1で説明した
ように、異なるキュリー点を持つ磁性金属部材を二つ積
層して構成されている。中空円筒体の内側に第1の磁性
金属部材506を、その外側に第2の磁性金属部材50
7を配置している。
【0070】さらに、第2の磁性金属部材507の外側
に、非磁性金属部材508を、更にその外側にトナー等
の被定着材との離型性を向上させるため、離型層509
を設けている。この離型層509は、耐熱性、耐摩耗
性、弾性を有し、少なくともシリコーン樹脂を含む材料
から形成される。実施の形態4では、フッ素樹脂を含む
材料で離型層509を形成している。
【0071】この構成により、発熱部502を、熱ロー
ラとして使用することが可能となる。
【0072】(実施の形態5)図6は、本発明の実施の
形態5に係る定着装置の全体構成を示す図である。実施
の形態5では、実施の形態3と同様に、第2の磁性金属
部材507と空間を設けて非磁性金属部材701を配置
した。この構成により、励磁部材503が加熱する対象
を第1の磁性金属部材506及び第2の磁性金属部材5
07のみにすることができるため、発熱部502の熱容
量を減少させることができ、その結果、所定温度に到達
する時間を短縮することができる。
【0073】(実施の形態6)図7は、本発明の実施の
形態6に係る定着装置の全体構成を示す図である。実施
の形態6では、実施の形態4に係る定着装置を回転させ
る為、駆動ローラ601からの駆動力を、フィルム状に
形成した発熱部801を介して伝達させる構成を採る。
この発熱部801は、内側から、第1の磁性金属部材8
02、第2の磁性金属部材803、非磁性金属部材80
4、離型層805の順で構成されており、駆動ローラ6
01と従動ローラ806上を回転する。励磁部材503
は、発熱部801の内側から磁束を鎖交するように構成
されている。この構成により、被加熱部材505を発熱
部801との接触領域807での加熱以外に、非接触領
域808において空気を介し間接的に加熱することが可
能となり、被加熱部材505を加熱する時間を長くする
ことが可能であるため、被加熱部材505の定着性を向
上することができる。また、本発明に係る定着装置は、
このように磁性金属部材をフィルム状に形成しても実現
することが可能である。
【0074】(実施の形態7)図8は、本発明の実施の
形態7に係る定着装置の全体構成を示す図である。実施
の形態7では、駆動ローラ601と従動ローラ806と
フィルム602とから駆動系が構成され、このフィルム
602の内側に、発熱部502と、これに磁束を鎖交す
る励磁部材503とを設けた。発熱部502は、励磁部
材503側から、第1の磁性金属部材901、第2の磁
性金属部材902、非磁性金属部材903の順で積層し
て構成されている。この構成により、被加熱部材505
を発熱部801との接触領域807での加熱以外に、非
接触領域808において空気を介し間接的に加熱するこ
とが可能となり、被加熱部材505を加熱する時間を長
くすることが可能であるため、被加熱部材505の定着
性を向上することができる。また、前記の実施の形態6
に対して発熱部がフィルム状ではなく板状の簡単な構成
が可能であるため、低コストに構成することが出来る。
また、本発明に係る定着装置は、このようにフィルム6
02の内側から加熱する形態を採ることも可能である。
【0075】(実施の形態8)図9は、本発明の実施の
形態8に係る定着装置の全体構成を示す図である。実施
の形態8では、発熱部502を、中空円筒上の一部を欠
く断面円弧状の熱ローラ1001に形成した。この熱ロ
ーラ1001は、励磁部材503側から、第1の磁性金
属部材1002、第2の磁性金属部材1003、非磁性
金属部材1004を積層して構成されている。この構成
により、熱ローラ1001のうち、少なくとも定着に要
する領域のみを形成することで、熱容量を減少させるこ
とができ、所定温度に到達する時間を短縮することが可
能となる。
【0076】(実施の形態9)図10は、本発明の実施
の形態9に係る定着装置の全体構成を示す図である。実
施の形態9は、非磁性金属部材1101と、これに積層
された離型層1102から形成されたフィルム1103
を備える。このように、熱ローラとしての発熱部502
ではなく、フィルム1103に非磁性金属部材1101
と離型層1102を設けても、本発明に係る定着装置を
実現することが可能である。
【0077】(実施の形態10)図11は、本発明の実
施の形態10に係る定着装置の全体構成を示す図であ
る。実施の形態10では、発熱部1201を平板状に形
成し、励磁部材503側から第1の磁性金属部材120
2、第2の磁性金属部材1203、非磁性金属部材12
04の順に積層して構成した。被加熱部材505は、発
熱部1201と対向して設けられた搬送板1205上を
搬送ローラ1206の駆動力によって搬送されながら発
熱部1201により加熱される。この構成により、発熱
部を中空円筒形とするよりも熱容量を小さくすることが
できるため、所定温度に到達する時間を短縮することが
可能となる。
【0078】(実施の形態11)図12は、本発明の実
施の形態11に係る定着装置の全体構成を示す図であ
る。実施の形態11では、非磁性金属部材1301を、
被加熱部材505の下側に配置した。このように、発熱
部1201と非磁性金属部材1301との間に空間を設
けることによって、非磁性金属部材1301まで加熱す
ることがなくなり、発熱部1201の熱容量をさらに小
さくすることができるため、所定温度に到達する時間を
さらに短縮することが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、周波数を切替えることによって発熱させる磁
性金属部材を選択することができるため、キュリー温度
を多段階に調整することが可能となる。また、被加熱材
を短時間で定着温度に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る定着装置の要部構
成を示す図
【図2】(a) 発熱部2における飽和磁束密度と発熱
部2の温度との関係を示す図 (b) 発熱部2における電源投入後の発熱部2の温度
と時間の関係を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る定着装置の要部構
成を示す図
【図4】本発明の実施の形態3に係る定着装置の要部構
成を示す図
【図5】本発明の実施の形態4に係る定着装置の全体構
成を示す図
【図6】本発明の実施の形態5に係る定着装置の全体構
成を示す図
【図7】本発明の実施の形態6に係る定着装置の全体構
成を示す図
【図8】本発明の実施の形態7に係る定着装置の全体構
成を示す図
【図9】本発明の実施の形態8に係る定着装置の全体構
成を示す図
【図10】本発明の実施の形態9に係る定着装置の全体
構成を示す図
【図11】本発明の実施の形態10に係る定着装置の全
体構成を示す図
【図12】本発明の実施の形態11に係る定着装置の全
体構成を示す図
【符号の説明】
1 定着装置 2 発熱部 3 励磁部材 4 周波数制御部 5 第1の磁性金属部材 6 第2の磁性金属部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA30 BA31 BB18 BE03 BE04 CA03 CA04 CA28 CA30 CA44 5C074 AA12 BB14 CC26 DD09 EE03 GG13 HH04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キュリー温度の異なる複数の磁性金属部
    材を積層してなる発熱手段と、この発熱手段に対して交
    番磁束を印可する励磁手段と、前記交番磁束の周波数を
    可変制御する周波数制御手段とを備えることを特徴とす
    る加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱手段は、前記励磁手段側からキ
    ュリー温度の高い順に磁性金属部材を積層してなること
    を特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 キュリー温度の最も低い磁性金属部材上
    に非磁性金属部材を積層したことを特徴とする請求項2
    記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 キュリー温度の最も低い磁性金属部材と
    空間を隔てて非磁性金属部材を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱手段は、前記励磁手段側から第
    1の磁性金属部材と第2の磁性金属部材とを積層してな
    ることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに
    記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数制御手段は、前記第1の磁性
    金属部材に対する表皮深さが前記第1の磁性金属部材の
    層厚さ以下となる第1の周波数と、前記第1の磁性金属
    部材に対する表皮深さが前記第1の磁性金属部材の層厚
    さを超える第2の周波数とを発生することを特徴とする
    請求項5記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の周波数による表皮深さは、前
    記第1の磁性金属部材の層厚さと前記第2の磁性金属部
    材の層厚さとの総和を超えないことを特徴とする請求項
    6記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記発熱手段は、内側からキュリー温度
    の高い順に磁性金属部材を積層した中空円筒形状をな
    し、内部に前記励磁手段を有することを特徴とする請求
    項2乃至請求項7のいずれかに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記発熱手段は、断面円弧状の中空円筒
    形状をなし、内部に前記励磁手段を有することを特徴と
    する請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の加熱装
    置。
  10. 【請求項10】 前記発熱手段は、フィルム状に形成さ
    れたことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか
    に記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記発熱手段は、平板状に形成された
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記
    載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記発熱手段は、被加熱部材と接触す
    る面上に離型層を備えることを特徴とする請求項1乃至
    請求項11のいずれかに記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記励磁手段に供給される電力値、電
    圧値、又は電流値のいずれかを検出する手段を備え、前
    記検出値に応じて前記周波数制御手段により前記交番磁
    束の周波数を可変制御することを特徴とする請求項1乃
    至請求項12のいずれかに記載の加熱装置。
  14. 【請求項14】 前記発熱手段又はその周辺の温度を検
    知する手段を備え、前記検出値に応じて前記周波数制御
    手段により前記交番磁束の周波数を可変制御することを
    特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の
    加熱装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の加熱装置を備える定着装置。
JP24722498A 1998-09-01 1998-09-01 定着装置 Expired - Fee Related JP3399849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24722498A JP3399849B2 (ja) 1998-09-01 1998-09-01 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24722498A JP3399849B2 (ja) 1998-09-01 1998-09-01 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000075702A true JP2000075702A (ja) 2000-03-14
JP3399849B2 JP3399849B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=17160310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24722498A Expired - Fee Related JP3399849B2 (ja) 1998-09-01 1998-09-01 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3399849B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003332033A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Fuji Electric Co Ltd 電磁誘導加熱用器具の温度制御方法
JP2007047224A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2007079131A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US7390995B2 (en) 2005-06-01 2008-06-24 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, fixing device and image heater having an adjustable exciting member
JP2008233790A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 定着装置、これを用いた画像形成装置
JP2008249948A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2008287224A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toshiba Corp 定着装置および画像形成装置および加熱制御方法
US7664450B2 (en) 2006-06-16 2010-02-16 Ricoh Company, Ltd. Image fixing apparatus and image forming apparatus
JP2013115049A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Boeing Co:The 誘導加熱されるサセプタの平衡温度を調整するシステム及び方法
US8637632B2 (en) 2005-11-25 2014-01-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method
US11500313B2 (en) 2018-07-31 2022-11-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging system including heating element and cooling device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5136097B2 (ja) * 2008-02-07 2013-02-06 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定着装置および画像形成装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003332033A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Fuji Electric Co Ltd 電磁誘導加熱用器具の温度制御方法
US7390995B2 (en) 2005-06-01 2008-06-24 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, fixing device and image heater having an adjustable exciting member
JP2007047224A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2007079131A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8637632B2 (en) 2005-11-25 2014-01-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method
US7664450B2 (en) 2006-06-16 2010-02-16 Ricoh Company, Ltd. Image fixing apparatus and image forming apparatus
JP2008233790A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 定着装置、これを用いた画像形成装置
JP2008249948A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2008287224A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toshiba Corp 定着装置および画像形成装置および加熱制御方法
JP2013115049A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Boeing Co:The 誘導加熱されるサセプタの平衡温度を調整するシステム及び方法
US10442120B2 (en) 2011-11-28 2019-10-15 The Boeing Company System for adjusting the equilibrium temperature of an inductively-heated susceptor
US11500313B2 (en) 2018-07-31 2022-11-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging system including heating element and cooling device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3399849B2 (ja) 2003-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7065315B2 (en) Fixing apparatus
CN100539769C (zh) 加热装置
JP3170857B2 (ja) 加熱装置
JP2000075702A (ja) 加熱装置及びこれを用いた定着装置
JP2011221567A (ja) 像加熱装置
JP3762836B2 (ja) 定着装置
JP2000030850A (ja) 熱ローラー装置
JP4218478B2 (ja) 電磁誘導加熱装置、定着装置及び電磁誘導加熱装置の制御方法
JP2001043964A (ja) 加熱装置、画像形成装置及び電力制御方法
JP2000039797A5 (ja)
JPH11288190A (ja) 像加熱装置、加熱ローラおよび画像形成装置
JP2006119494A (ja) 定着装置
JP4087498B2 (ja) 定着装置
JP4098886B2 (ja) 定着装置
JP3324351B2 (ja) 誘導加熱定着装置
JP5307340B2 (ja) 電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005077467A (ja) 定着装置
JPH0916006A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3323658B2 (ja) 加熱装置
JP2003084589A (ja) 定着装置
JP4836757B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2001188427A (ja) 誘導加熱装置
JP4402432B2 (ja) 誘導加熱を用いた定着装置
JP5021217B2 (ja) 定着装置、およびそれを用いたカラー画像形成装置
JP5263356B2 (ja) 定着装置、およびそれを用いたカラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees