JPH0916006A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JPH0916006A
JPH0916006A JP7189797A JP18979795A JPH0916006A JP H0916006 A JPH0916006 A JP H0916006A JP 7189797 A JP7189797 A JP 7189797A JP 18979795 A JP18979795 A JP 18979795A JP H0916006 A JPH0916006 A JP H0916006A
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JP
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heating
exciting coil
heated
fixing
induction
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JP7189797A
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English (en)
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Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
Satoru Izawa
悟 伊澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励磁コイル12と誘導加熱部材11を有し、
励磁コイル12の磁界で誘導加熱される誘導加熱部材1
1の熱で被加熱材Pを加熱する加熱装置について、クイ
ックスタートを可能にし、省電力オンデマンド加熱を可
能にすること、励磁コイル芯材の過度の昇温を防いで温
度制御を容易にすること、電磁ノイズ漏れを防ぐこと。 【構成】 励磁コイルの芯材12aには放熱板14が当
接配置されていること、放熱板の少なくとも一端部が外
方へ突出されて冷却されること、励磁コイルの芯材が放
熱フィンを有すること、被加熱材の加熱部に対応する誘
導加熱部材部分を励磁コイルの磁界で集中的に加熱する
構成であること、強磁性高抵抗率シールド部材を有する
こと等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導加熱(磁気誘導
加熱)方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真装置・静電記録装置等
の画像形成装置において、転写材等の記録媒体上に転写
(間接)方式あるいは直接方式で形成担持させた未定着
トナー画像を永久画像として熱定着させるために用いら
れる加熱装置としての画像加熱定着装置を例にして説明
する。
【0003】画像加熱定着装置としては従来から熱ロー
ラ方式やフィルム加熱方式の装置が広く用いられてい
る。また電磁誘導加熱方式のものも知られている。
【0004】a.熱ローラ方式の装置 熱ローラ方式の装置は、発熱部材(熱源)としてのハロ
ゲンランプを内蔵させた加熱部材としての定着ローラ
(熱ローラ)と加圧部材としての加圧ローラを圧接させ
て加熱部としての定着ニップ部を形成させ、その定着ニ
ップ部に被加熱材としての、未定着トナー画像を担持さ
せた記録媒体(以下、転写材と記す)を導入して挟持搬
送させることで、加熱部としての定着ニップ部において
転写材を定着ローラの熱で加熱して画像の熱定着を行な
わせるものである。
【0005】しかしこの熱ローラ方式の装置は、加熱部
材としての定着ローラの熱容量が大きく、また発熱部材
としてのハロゲンランプの熱が主に輻射で定着ローラの
内面に伝わり、該ローラの肉厚を通って該ローラの外面
に伝わり、加熱部としての定着ニップ部に供給される熱
伝導系であることから、熱伝導過程での熱ロスが大き
く、熱変換効率が悪く、装置のクイックスタートが難し
く、消費電力も多大となっていた。
【0006】b.フィルム加熱方式の装置 特開昭63−313182号公報等に開示のように、発
熱部材(加熱体)としての一般にセラミックヒータと、
加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィルムを
挟ませて加熱部としての定着ニップ部を形成させ、該定
着ニップ部の耐熱性フィルムと加圧ローラとの間に被加
熱材としての、未定着トナー画像を担持させた転写材を
導入して耐熱性フィルムと一緒に定着ニップ部を挟持搬
送させることで、発熱抵抗体への通電により発熱するヒ
ータの熱を耐熱性フィルムを介して転写材に与えること
で転写材を加熱して画像の熱定着を行なわせるものであ
る。
【0007】このフィルム加熱方式の装置は発熱部材と
してのヒータや耐熱性フィルムに低熱容量のものを使用
することで装置にクイックスタート性を具備させること
ができ、省電力の装置とすることができる。
【0008】c.電磁誘導加熱方式の装置 特公平5−9027号公報には、交番磁界により定着ロ
ーラの芯金部に渦電流を発生させジュール熱によって定
着ローラ芯金部を発熱させる構成の装置が提案されてい
る。
【0009】これを図13を用いて説明する。50は強
磁性体を円筒状に形成した定着ローラであり、誘導加熱
により加熱される。加熱手段としては、励磁鉄芯51上
に巻かれた励磁コイル52に、高周波の交流電流を印加
して図中に破線の矢印で示した磁界を発生させ、定着ロ
ーラ50上に渦電流を発生させるものである。53は、
閉磁路を形成するために、定着ローラ50を隔てて励磁
鉄芯51に対向するように配置された補助鉄芯である。
また、54は弾性を有する加圧ローラであり、不図示の
加圧手段によって定着ローラ50側に加圧されており、
転写材P上の未定着トナー画像Tを熱定着するための加
熱部としての定着ニップ部Nを形成している。
【0010】このように渦電流の発生を利用すること
で、加熱部材としての定着ローラ50を直接発熱させ、
発熱位置を未定着トナー画像に近くすることができ、ハ
ロゲンランプを用いた熱ローラよりも消費エネルギーの
効率アップが達成できる。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】しかし上記c項の
ような電磁誘導加熱方式の装置(図13)は、定着ニッ
プ部を集中的に加熱する構成になっておらず、また、定
着ローラ50を使用しているため誘導加熱を用いてもク
イックスタートが不可能であり、省エネルギー対応によ
るオンデマンド定着対応が困難であった。
【0012】また電磁誘導加熱方式の装置の問題点とし
ては、励磁コイルの芯材(コア)には温度依存性があ
り、芯材の温度がキュリー点に達すると急激に透磁率が
低下し、励磁コイルインダクタンスもまた急激に低下し
てしまい、そのために温調制御系に悪影響すること、ま
た電磁ノイズ漏れ等がある。
【0013】そこで本発明は電磁誘導加熱方式の加熱装
置について、クイックスタートが可能であり、省電力オ
ンデマンド加熱が可能な装置を提供すること、励磁コイ
ル芯材の過度の昇温を防いで温度制御を容易にするこ
と、電磁ノイズ漏れを防ぐこと等を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする電磁誘導方式の加熱装置、及び画像形成装置で
ある。
【0015】(1)励磁コイルと誘導加熱部材を有し、
励磁コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で
被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルの芯
材には放熱板が当接配置されていることを特徴とする加
熱装置。
【0016】(2)放熱板が非磁性部材からなることを
特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0017】(3)放熱板の少なくとも一端部が外方へ
突出されて冷却されることを特徴とする徴とする(1)
または(2)に記載の加熱装置。
【0018】(4)励磁コイルと誘導加熱部材を有し、
励磁コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で
被加熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルの芯
材が放熱フィンを有することを特徴とする加熱装置。
【0019】(5)励磁コイルと誘導加熱部材を有し、
励磁コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で
被加熱材を加熱する加熱装置において、被加熱材の加熱
部に対応する誘導加熱部材部分を励磁コイルの磁界で集
中的に加熱する構成であることを特徴とする加熱装置。
【0020】(6)被加熱材の加熱部に対応する誘導加
熱部材部分を励磁コイルの磁界で集中的に加熱する構成
であることを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1つ
に記載の加熱装置。
【0021】(7)被加熱材の加熱部が、励磁コイルと
誘導加熱部材を含む加熱アセンブリと加圧部材との圧接
ニップ部であり、該ニップ部に被加熱材を導入通過させ
ることで加熱することを特徴とする(1)乃至(6)の
何れか1つに記載の加熱装置。
【0022】(8)誘導加熱部材が、加熱部を移動する
フィルム部材であることを特徴とする(1)乃至(7)
の何れか1つに記載の加熱装置。
【0023】(9)励磁コイルと誘導加熱部材を有し、
励磁コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で
被加熱材を加熱する加熱装置において、誘導加熱部材
が、加熱部に対応する部分にのみ配置された強磁性体か
らなる部材であり、かつ高抵抗率強磁性シールド部材を
有することを特徴とする加熱装置。
【0024】(10)誘導加熱部材が、加熱部に対応す
る部分にのみ配置された強磁性体からなる部材であり、
かつ強磁性高抵抗率シールド部材を有することを特徴と
する(1)乃至(7)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0025】(11)加熱部を移動するフィルム部材を
有し、該フィルム部材が強磁性高抵抗率シールド部材を
有することを特徴とする(9)または(10)に記載の
加熱装置。
【0026】(12)励磁コイル固定部材が強磁性高抵
抗率シールド部材で形成されていることを特徴とする
(9)または(10)に記載の加熱装置。
【0027】(13)励磁コイル固定部材の加圧変形防
止部材が強磁性高抵抗率シールド部材で形成されている
ことを特徴とする(9)または(10)に記載の加熱装
置。
【0028】(14)被加熱材が定着処理すべき未定着
画像を担持した記録媒体であり、装置が記録媒体に画像
を熱定着させる加熱定着装置であることを特徴とする
(1)乃至(13)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0029】(15)記録媒体に未定着画像を形成する
画像形成手段と、その未定着画像を記録媒体に熱定着さ
せる加熱定着手段を有する画像形成装置において加熱定
着手段が(1)乃至(13)の何れか1つに記載の加熱
装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0030】
【作用】 .被加熱材の加熱部に対応する誘導加熱部材部分を励
磁コイルの磁界で集中的に加熱する構成により、クイッ
クスタートが可能であり、省電力オンデマンド加熱が可
能となる。
【0031】.集中加熱構成ではこれに近接する励磁
コイル芯材が加熱部の熱を受けて昇温し易いが、その場
合でも、励磁コイル芯材に放熱板を当接配置すること
で、励磁コイル芯材に蓄熱された熱は放熱板によって逃
がされて励磁コイル芯材の過度の昇温が防止され、これ
により励磁コイル芯材の温度依存性による温調制御系へ
の悪影響が除去されて温調制御を容易にする。
【0032】さらには、その放熱板の少なくとも一端部
を外方へ突出させて冷却することで構成とすることで、
放熱効率がアップし、励磁コイル芯材の過度の昇温をよ
り防止する。
【0033】励磁コイル芯材に放熱フィンを具備させる
ことでも励磁コイル芯材の過度の昇温を防止でき、温調
制御系への悪影響が除去されて温調制御を容易にする。
【0034】.加熱部を移動するフィルム部材に強磁
性高抵抗率シールド部材を具備させる、励磁コイル固定
部材を強磁性高抵抗率シールド部材で形成する、励磁コ
イル固定部材の加圧変形防止部材を強磁性高抵抗率シー
ルド部材で形成する等して高抵抗率シールド部材を設け
ることで、それらの部材の発熱を防いで励磁コイル芯材
に過度の昇温を引き起こさせずに、かつ励磁コイルから
発生する電磁ノイズの装置外部への漏れを防ぐことがで
きる。
【0035】
【実施例】
〈第1の実施例〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービー
ムプリンタあるいは複写機である。
【0036】1は電子写真感光ドラムであり、OPC、
アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がア
ルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基体上に形成
されている。感光ドラム1は矢印の時計方向に所定の周
速度(プロセススピード)にて回転駆動され、まず、そ
の表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって一様帯
電される。次に、その帯電処理面に対して不図示のレー
ザースキャナから出力される、目的の画像情報に応じて
ON/OFF制御されたレーザビーム3による走査露
光、あるいは投影光学系による原稿画像のスリット露光
が施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は現像
装置4でトナー画像として現像・可視化される。現像方
法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FE
ED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像と
を組み合わせて用いられることが多い。
【0037】感光ドラム1上のトナー画像は、感光ドラ
ム1とこれに接触させた転写装置としての転写ローラ5
の接触ニップ部である転写部に対して、不図示の給紙機
構部から所定のタイミングで搬送導入された記録媒体と
しての転写材P上に順次転写される。転写材Pは感光ド
ラム1と転写ローラ5の接触ニップ部である転写部を一
定の加圧力で挟持搬送され、また転写ローラ5に印加し
た転写バイアスによりトナー画像の転写を受ける 転写部を通過した転写材は感光ドラム1面から分離され
て、次の(2)項で詳述する加熱装置としての画像加熱
定着装置6へ搬送導入され、この定着装置で未定着のト
ナー画像が永久画像として転写材面に熱定着される。
【0038】一方、転写材が分離された後の感光ドラム
1面はクリーニング装置7により転写残りトナー等の残
存付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して作像に供
される。
【0039】(2)加熱定着装置6 図2は加熱装置としての加熱定着装置6の概略の構成模
型図である。
【0040】10は定着部材(加熱部材)、20は加圧
部材としての加圧ローラである。定着部材10は、図面
に垂直方向を長手とする横長の、液晶ポリマー・フェノ
ール樹脂等からなるステイ13と、このステイ13の下
面中央部にステイ長手に沿って下向き設けた横長溝内に
放熱板14を介して嵌入保持させた図面に垂直方向を長
手とする横長の励磁コイル12(磁界発生手段)と、上
記励磁コイル12を組み込んだステイ13にルーズに外
嵌させた円筒状の、誘導加熱部材として磁性導電性の定
着フィルム11等からなる。ステイ13は励磁コイル1
2の固定部材であると共に、円筒状定着フィルム11の
保持・回転ガイド部材として機能する。励磁コイル12
は定着フィルム11から一定間隔を隔てて配設されてい
る。
【0041】上記の定着部材10と加圧ローラ20を上
下に並行に配列させて圧接させることで加熱部としての
定着ニップ部Nを形成させてある。この定着ニップ部N
において定着フィルム内面に励磁コイル12の下面が対
応位置している。
【0042】加圧ローラ20が不図示の駆動手段により
矢印の反時計方向に回転駆動され、これにより定着ニッ
プ部Nにおける該加圧ローラ20と定着フィルム11の
外面との圧接摩擦力で定着フィルム11に回転力が作用
して該定着フィルム11はステイ13の外回りを矢印の
時計方向に従動回転する。
【0043】加圧ローラ20が回転駆動され、定着フィ
ルム11が従動回転している状態において、励磁コイル
12に対して不図示の電源回路から高周波交流電流が印
加され、また定着ニップ部Nに被加熱材としての、未定
着トナー画像Tを担持した転写材Pが搬送導入される。
【0044】励磁コイル12に高周波交流電流が印加さ
れることで、定着ニップ部Nに集中的に交番磁界が作用
し、定着ニップ部Nにおいて該定着ニップ部Nに対応す
る定着フィルム部分が電磁誘導発熱状態になる。また定
着ニップ部Nに搬送導入された転写材Pは定着フィルム
11の外面に密着して該定着フィルム11と一緒に定着
ニップ部Nを挟持搬送され、定着ニップ部Nの通過過程
で定着ニップ部Nに対応する定着フィルム部分の上記の
電磁誘導発熱で加熱され、未定着トナー画像Tが軟化・
溶融して転写材P面に熱定着する。
【0045】定着ニップ部Nを出た転写材Pは定着フィ
ルム11の外面から分離して排出搬送される。
【0046】a)定着フィルム11 誘導加熱部材として磁性導電性の定着フィルム11は本
実施例のものは図3に層構成模型図を示すように、内側
のベース層11aと、その外側の強磁性導電層(金属
層)11bと、その外側の最外層11cからなる。
【0047】ベース層11aは、ポリイミド、ポリアミ
ドイミド、PEEK、PES、PPS、PFA、PTF
E、FEP等の単体あるいは複合樹脂からなる厚さ10
μm〜100μmのフィルム基材である。
【0048】強磁性導電層11bは、強磁性部材のF
e、Co、フェライト、Ni、Cu、Cr等の金属ある
いはこれらからなる合金の厚み1μm〜100μmの層
である。
【0049】最外層11cは、PFA、PTFE、FE
P、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合
ないし単独で被覆したものである。
【0050】b)励磁コイル12、誘導加熱 図4の励磁コイル12の一端部側の斜視図を示した。1
2aはフェライト等の強磁性体よりなる励磁コイル芯材
としての横長のコアであり、一般にスイッチング電源用
として用いられている代表的な形状としてI型、E型、
U型等がある。本実施例ではI型のコアであり、他の形
状で代用することもできる。このコア12aの側周には
導線12bが巻かれており、該巻線の長手方向端部より
周波数可変電流が交流電源17により通電される。
【0051】励磁コイル12の定着フィルム内面対向側
には断熱層として摩擦抵抗の少ないガラス層やPFA、
PTFE等の離型性層を設けてもよい。
【0052】この励磁コイル12の定着フィルム移動方
向下流側には低熱容量の導電性チップサーミスタ15が
配置されており、上記の定着フィルム内周面に接触して
いる。
【0053】励磁コイル12の巻線12bに交流電源1
7によって10kHz〜1MHの高周波交流電流、好ま
しくは20kHz〜800kHzを印加することで、励
磁コイル12が交番磁界を形成し、その交番磁界が定着
ニップ部Nに集中的に作用し、このとき定着ニップ部N
に対応している定着フィルム部分の強磁性導電層11b
では上記の磁界の変化を妨げるかのように渦電流が流れ
る。この渦電流が強磁性導電層11の表皮抵抗に応じた
ジュール熱を発生させ、定着ニップ部に搬送導入された
被加熱体としての転写材Pを加熱する。
【0054】チップサーミスタ15は、定着フィルム1
1の表面温度を検知し、検知された表面温度情報は、A
/D変換器(不図示)を介してCPU16へと送られ、
これに基づき、CPU16は交流電源17の発振器を最
適周波数に設定し、励磁コイル12の巻線12bに最適
な周波数の交流を印加するよう制御する。以上により定
着フィルム11の表面温度を所定値に制御する。
【0055】d)加圧ローラ20 加圧ローラ20は、芯金21の外側にシリコンゴムやフ
ッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して
形成された弾性層22からなり、この上にPFA、PT
FE、FEP等の離型性層を形成してあってもよい。加
圧部材20は加熱部材10の下面に対して不図示の加圧
手段により長手方向両端部から加熱定着に必要な定着ニ
ップ部Nを形成するべく十分に加圧されている。また、
長手方向端部から芯金21を介して不図示の回転駆動源
により、矢印の反時計方向に回転駆動される。これによ
り前述のように定着フィルム11はステイ13の外側を
従動回転する。
【0056】e)放熱板14 本実施例は、定着フィルム11としてポリイミドベース
の40μm厚のフィルム11aに、Niを主成分とする
厚さ50μmの強磁性導電層11bを形成し、さらに離
型層(最外層)11cとしてPTFEを厚さ20μmで
コーティングしたものを使用した。
【0057】尚、強磁性導電層11bは使用温度領域
内、および1.5MHz以下の使用周波数範囲内におい
て安定した比透磁率を示す部材であり、その比透磁率μ
rは約200である。また強磁性導電層11bの抵抗率
は、室温20℃において約7×10-8Ωm、100℃に
おいて約10×10-8Ωmであり、温度上昇に伴って略
比例的に増加する。
【0058】また、使用時の励磁コイル12の消費電力
は一定になるように制御した。
【0059】上記定着フィルム11には初期消費電力2
00Wで誘導加熱を行った。
【0060】また、加圧ローラ20として、外径14m
mの芯金21の上にシリコンゴムを厚さ3mmで形成
し、さらに離型性層としてFEPをコーティングして、
外径20mm、硬度45°(Asker−C)としたも
のを使用した。
【0061】本構成では、熱容量の小さな定着フィルム
11を、その定着ニップ部対応部分について集中的に発
熱させることが可能であるためクイックスタートが可能
であり、省電力オンデマンド定着が可能である。
【0062】しかし、集中発熱部である定着ニップ部N
に励磁コイル12が近接しているため、定着フィルム温
度の影響を受け易く、励磁コイル芯材(コア)12aが
昇温し易い。また、従来例(図13)と異なり、加熱部
材として定着フィルム11を使用しているため、定着フ
ィルム11の保持・回転ガイド部材としてのステイ13
等が励磁コイル芯材周辺に存在し、励磁コイル12の芯
材12aの放熱性が悪く、芯材12aが昇温し易い。こ
の励磁コイル芯材12aの温度が上昇しキュリー点に達
すると、芯材12aの透磁率が急激に低下し、励磁コイ
ル12のインダクタンスも急激に低下する。
【0063】以下に、励磁コイル芯材12aの透磁率
と、励磁コイル12のインダクタンスの関係について説
明する。
【0064】一般に、無限長ソレノイドの単位長さ当り
のインダクタンスLは励磁コイル芯材12aの透磁率μ
と次式の様な関係がある。
【0065】L=μSn2 ・・・・(1) S:コイル断面積〔m2 〕 n:単位長さ当りの巻数〔回〕 実際には、コイル長は有限であり、漏れ磁束が存在する
ため多少のずれはあるが、(1)式で表されると考えて
よい。
【0066】図5に一般的な励磁コイル芯材の温度依存
性を示す。図5から分かるように、芯材の温度がキュリ
ー点に達すると、急激に透磁率μが低下し、芯材透磁率
μと(1)式の関係にある励磁コイルインダクタンスL
もまた急激に低下してしまう。
【0067】以上に示したように、誘導加熱中に励磁コ
イル芯材12aの温度がキュリー点に達すると、励磁コ
イル12に過電流が流れようとし、それを制御回路が検
知し、供給電源をシャットダウンしてしまい、温度制御
が不可能である。
【0068】そこで励磁コイル芯材12aの昇温につい
て調べた。その結果を表1に示す。なお、温度設定を2
00℃とし、温度測定には熱電対を用いた。
【0069】
【表1】 励磁コイル芯材12aに放熱板14を当接配置しない場
合、加熱開始後、誘導加熱部材11や励磁コイル12等
で発生した熱が励磁コイル芯材12aに伝熱蓄熱され、
次第に芯材12aの温度が上昇していき、やがて今回使
用した芯材12aのキュリー点である230℃付近で供
給電源がシャットダウンしてしまった。
【0070】これに対して、図2のようにように、励磁
コイル芯材12aに厚さ0.5〜3mmのAl板等で構
成された非磁性部材からなる放熱板14を励磁コイル芯
材12aの上面及び側面で長手方向全面にわたって接触
させた場合、励磁コイル芯材12aの温度は徐々に上昇
するものの、該芯材12aのキュリー点にまでは到達せ
ず、飽和した。したがって、励磁コイル芯材12aの透
磁率μの急激な変化はなくなり、連続温度制御が可能と
なった。
【0071】Al板の代わりにCuやヒートパイプ等に
より放熱板14を形成し、芯材12aに当接した場合に
も励磁コイル芯材の温度がキュリー点に達することはな
く、Al放熱板14を当接配置したのと同様の効果が得
られた。
【0072】〈第2の実施例〉(図6) 本実施例は前記の第1の実施例の加熱装置としての加熱
定着装置6について、図6のように、Al放熱板14の
長手方向の長さを定着フィルム11の長手方向長さより
大とし、該Al放熱板14の両端部14a・14aをそ
れぞれ定着フィルム11の両側から外部に1〜4cm程
度突出させ、突出させた部分14a・14aをファン等
の冷却装置により冷却し、励磁コイル芯材12aの放熱
効果をより高めたものである。その他の装置構成や条件
は前記第1の実施例の装置と同様であり、再度の説明は
省略する。
【0073】放熱板14の端部14aを定着フィルム1
1の端部から突出させ冷却した場合と、突出させない場
合の、励磁コイル芯材12aの温度を熱電対を用いて測
定した。その結果を表2に示す。
【0074】
【表2】 尚、温調温度は200℃とした。表2から分かるよう
に、放熱板14の端部14aを定着フィルム11の外部
へ突出させ冷却した場合は、放熱板14の両端を冷却し
ない場合に比べさらに低い温度で芯材温度が飽和した。
【0075】以上の結果より、放熱板14の両端部14
aを定着フィルム11の外部へ突出させ冷却することに
よって、励磁コイル芯材12aの冷却効率がアップし、
励磁コイル芯材昇温のマージンが広がった。
【0076】放熱板14の一端だけを外方突出させて冷
却する構成にすることもできる。
【0077】〈第3の実施例〉(図7・図8) 本実施例では、励磁コイル芯材にAl等の放熱板を当接
配置する代りに、図7のように、励磁コイル12の芯材
12a自体に放熱フィン12cを設けた。
【0078】この放熱フィン12cは励磁コイル芯材1
2aの上部に0.5〜3mmの厚さで1〜3mm程度の
間隔をあけて芯材長手方向全面にわたって形成されてお
り、芯材12aの熱を放熱する。
【0079】このように、芯材上部に放熱フィン12c
を設けることにより、芯材の放熱面積が広くなり、励磁
コイル芯材12aの過度の昇温を防ぐことができる。
【0080】その他の装置構成や条件は前記第1の実施
例の装置と同様であり、再度の説明は省略する。
【0081】上記放熱フィン12cを有する芯材と、放
熱フィン12cがない芯材を用いた場合の芯材温度を熱
電対を用いて測定した。その結果を表3に示す。
【0082】
【表3】 尚、温調温度は200℃とした。表3から放熱フィン1
2cがない場合は、芯材温度が徐々に上昇し、芯材のキ
ュリー点に達してしまい温度制御が困難であるが、芯材
12aに放熱フィン12cを設けた場合、芯材温度がキ
ュリー点に達する前に飽和し温度制御が可能であること
が分かる。
【0083】以上では放熱フィン12cを芯材上部に長
手方向に平行に設けたが、それ以外にも、図8の(a)
のように長手方向に垂直に、或は(b)のように芯材の
上部側面等に設けた場合にも同様の放熱効果が得られ
た。
【0084】以上の結果から、励磁コイル芯材12aに
放熱フィン12cを設けることによって、芯材の過度の
昇温を防ぐことができ、連続加熱が可能となった。
【0085】〈第4の実施例〉(図9・図10) 第1〜第3の実施例の加熱装置としての画像加熱定着装
置においては、誘導加熱部材として、強磁性導電層11
bを有する定着フィルム11を用いたが、本実施例の装
置は、図9のように、強磁性加熱板18を誘導加熱部材
として用いた。
【0086】この強磁性加熱板18は定着ニップ部Nに
おいて定着フィルム11dの内側に定着ニップ部Nの長
手方向に沿って配設してあり、定着フィルム11dはこ
の強磁性加熱板18と加圧ローラ20との間に挟まれて
該強磁性加熱板18の下面に密着して摺動搬送される。
強磁性加熱板18は、Fe、Ni、Co等の強磁性金属
からなり、厚さは0.5〜2mmのものを用いた。
【0087】定着フィルム11dは、Fe、Ni、Co
等の強磁性金属粉をポリイミド、ポリアミドイミド等の
絶縁性樹脂中に5〜40%(体積比)混入し、20μm
〜100μmの厚さに薄膜成形した高抵抗強磁性シール
ド層を有し、最外層にはPFA、PTFE等の離型層を
被覆したものを使用した。
【0088】その他の装置構成や条件は前記第1の実施
例の装置と同様であり、再度の説明は省略する。
【0089】励磁コイル12の巻線12bに高周波交流
電流を印加することで、励磁コイル12が交番磁界を形
成し、その交番磁界が定着ニップ部Nに対応している強
磁性加熱板18に集中的に作用し、該強磁性加熱板18
が電磁誘導発熱して定着フィルム11dを介して定着ニ
ップ部Nが集中的に加熱され、該定着ニップ部Nに導入
された被加熱材としての転写材Pの加熱がなされる。
【0090】本実施例の構成でも磁気誘導加熱によって
定着ニップ部Nを集中的に加熱することができるためク
イックスタートが可能であり、省電力オンデマンド定着
が可能である。
【0091】また、誘導加熱部材として誘導加熱板18
を使用しているため、定着ニップ部Nの形状に自由度が
あり、カールや紙端部の波打ち対策が容易に行なえる。
【0092】しかし、本実施例の構成においても励磁コ
イル芯材12aの昇温が問題となる。また、本実施例の
構成では誘導加熱部材18が定着ニップ部Nにのみ存在
するため、励磁コイル12から発生する交番磁界が装置
外部へ漏れるという問題があった。
【0093】以下に、定着フィルムの違いによって、装
置外への電磁ノイズ漏れがどのように異なるかを示す。
【0094】本実施例の図9の構成で、定着フィルム1
1dにシールド層を持たない場合、励磁コイル12から
発生した電磁ノイズは図10の(a)のように定着フィ
ルム11dを通過し、装置外へ漏れてしまう。
【0095】また、定着フィルム11dのシールド層を
低抵抗率材料(10-8〜10-6Ω・m程度)で形成する
と、(b)のように該シールド層で渦電流が発生し、励
磁コイル12の周辺部材の昇温を招き、励磁コイル芯材
12aの昇温を助長してしまう。
【0096】そこで、本実施例では定着フィルム11d
のシールド層を前述のように高抵抗強磁性材料で形成し
た。この場合は、励磁コイル12から発生した電磁ノイ
ズは(c)のように定着フィルム11d外へ漏れること
はなく、また、シールド層は高抵抗率部材であるため、
侵入磁界によって渦電流が発生しないため発熱せず、励
磁コイル12の周辺部材の昇温を軽減でき、したがって
励磁コイル芯材12aの昇温を防ぐことができる。
【0097】以上に述べたことを確認するために、 a.シールド層を持たない定着フィルム b.低抵抗率シールド層を有する定着フィルム c.高抵抗強磁性シールド層を有する定着フィルム の3種類の定着フィルムを用いて定着フィルム外へ漏れ
る電磁ノイズの測定を行なった。
【0098】その結果、aのシールド層がない定着フィ
ルムを用いた場合、定着フィルムの近傍で電磁ノイズが
検出されたが、bやcの低抵抗率シールド層、高抵抗率
シールド層を有する定着フィルムを用いた場合には、定
着フィルムの近傍でも電磁ノイズは検出されなかった。
【0099】次に上記の3種類の定着フィルムa〜cを
用いて励磁コイル芯材12aの温度上昇の違いを比較し
た。表4は、温調温度が200℃の場合の励磁コイル芯
材12aの最高到達温度を熱電対を用いて測定した結果
を示したものである。
【0100】
【表4】 表4から分か磁コイル芯材12aの温度も抑えられるこ
とが分かる。
【0101】以上の電磁ノイズシールド特性と励磁コイ
ル芯材昇温防止特性をまとめると表5のようになる。
【0102】
【表5】 以上の結果から、定着フィルム内面に強磁性高抵抗率シ
ールド層を設けることにより、励磁コイル12からの電
磁ノイズの漏れを防ぐことができ、かつ励磁コイル芯材
12aの昇温も防ぐことができる。
【0103】尚、シールド部材の昇温はシールド部材の
抵抗率が10-1Ω・m以上では、発生しないことが確認
されている。
【0104】〈第5の実施例〉(図11) 図11は本実施例の装置の構成略図である。上記第4の
実施例の装置では、高抵抗率シールド層を定着フィルム
内面に設けたが、本実施例では励磁コイル12を保持す
るための液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱性絶縁
樹脂からなるプラスチックステー13中に、Ni、F
e、Co等の強磁性金属粉をフィラーとして5〜40%
(体積比)程度混入成型し、高抵抗率シールド部材13
aとしたものである。定着フィルム11eは誘導加熱部
材ではないフィルムである。
【0105】その他の装置構成や条件は前記第1の実施
例の装置と同様であり、再度の説明は省略する。
【0106】本実施例の構成で、装置外への電磁ノイズ
の漏れを測定したところ、装置外への電磁ノイズの漏れ
はなく、前記第4の実施例の装置の場合と同程度の電磁
ノイズシールド特性を得ることができた。
【0107】次に、励磁コイル芯材12aの温度上昇の
様子を測定した。尚、温度測定には熱電対を用いた。加
熱開始後、芯材12aの温度は徐々に上昇するが、やが
て飽和し、芯材12aのキュリー点には到達しなかっ
た。その結果、連続温調制御が可能となった。
【0108】以上の結果から、励磁コイル保持用のプラ
スチックステー13aに強磁性フィラーを混入すること
によって、励磁コイル芯材12aの過度の昇温を引き起
こすことなく、励磁コイル12から発生する電磁ノイズ
を防ぐことができた。
【0109】〈第6の実施例〉(図12) 本実施例では、図12のように、端部加圧によるプラス
チックテー13の撓みを防ぐための強度保持部材(加圧
変形防止部材)19を有する系において、この強度保持
部材19をフェライト等の高抵抗率強磁性部材で形成し
て高抵抗率強磁性シールド部材とした。定着フィルム1
1eは誘導加熱部材ではないフィルムである。
【0110】その他の装置構成や条件は前記第1の実施
例の装置と同様であり、再度の説明は省略する。
【0111】上記の構成で、励磁コイル12から発生す
る電磁ノイズの装置外への漏れを測定したところ、ほと
んど電磁ノイズの漏れは検出されず、前記第4及び第5
の実施例の装置と同様の電磁ノイズシールド特性を得
た。
【0112】また、励磁コイル芯材12aの温度上昇の
様子を熱電対を用いて測定したところ、前記第4及び第
5の実施例の装置と同様に、励磁コイル芯材12aの温
度は芯材のキュリー点に達する前に飽和し、連続温度制
御が可能であった。
【0113】以上の結果から、強度保持部材19をフェ
ライト等の強磁性高抵抗シールド部材によって形成する
ことによっても、励磁コイル芯材12aの過度の昇温を
引き起こすことなく、励磁コイル12から発生する電磁
ノイズを防ぐことができる。
【0114】なお、本発明の加熱装置は以上の各実施例
の画像加熱定着装置としてばかりでなく、その他、例え
ば、画像を担持した記録媒体を加熱して表面性(艶等)
を改質する装置、仮定着処理する装置、シート状物を給
紙して乾燥処理・ラミネート処理する等の加熱装置とし
て広く使用できることは勿論である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、励
磁コイルと誘導加熱部材を有し、励磁コイルの磁界で誘
導加熱される誘導加熱部材の熱で被加熱材を加熱する磁
誘導加熱方式の加熱装置について、クイックスタートを
可能とし、省電力オンデマンド加熱を可能とすることが
できる、励磁コイル芯材の過度の昇温を防止して励磁コ
イル芯材の温度依存性による温調制御系への悪影響を除
去し、温調制御を容易にすることができる、励磁コイル
から発生する電磁ノイズの装置外部への漏れを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】画像加熱定着装置の構成模型図
【図3】定着フィルムの層構成模型図
【図4】励磁コイルの一端部側の斜視図
【図5】励磁コイル芯材の透磁率の温度依存性の特性図
【図6】第2の実施例の装置の構成説明図
【図7】第3の実施例の装置の構成模型図
【図8】(a)・(b)はそれぞれ放熱フィンの他の構
成形態の図
【図9】第4の実施例の装置の構成模型図
【図10】(a)・(b)・(c)は各種の定着フィル
ムの性能説明図
【図11】第5の実施例の装置の構成模型図
【図12】第6の実施例の装置の構成模型図
【図13】電磁加熱方式の加熱定着装置の従来例の略図
【符号の説明】
10 定着部材 11 誘導加熱部材としての定着フィルム 11a 誘導加熱部材ではない定着フィルム 12 励磁コイル 12c 放熱フィン 13 プラスチックステイ 13a 強磁性高抵抗率プラスチックステイ 14 放熱板 15 チップサーミスタ 16 温度制御用CPU 17 交流電源 18 誘導加熱板 19 強度保持部材(プラスチックステイ補強ステ
イ) 20 加圧ローラ N 定着ニップ部(加熱部) P 転写材(被加熱材)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルと誘導加熱部材を有し、励磁
    コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で被加
    熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルの芯材に
    は放熱板が当接配置されていることを特徴とする加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 放熱板が非磁性部材からなることを特徴
    とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 放熱板の少なくとも一端部が外方へ突出
    されて冷却されることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 励磁コイルと誘導加熱部材を有し、励磁
    コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で被加
    熱材を加熱する加熱装置において、励磁コイルの芯材が
    放熱フィンを有することを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 励磁コイルと誘導加熱部材を有し、励磁
    コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で被加
    熱材を加熱する加熱装置において、被加熱材の加熱部に
    対応する誘導加熱部材部分を励磁コイルの磁界で集中的
    に加熱する構成であることを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 被加熱材の加熱部に対応する誘導加熱部
    材部分を励磁コイルの磁界で集中的に加熱する構成であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つ
    に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 被加熱材の加熱部が、励磁コイルと誘導
    加熱部材を含む加熱アセンブリと加圧部材との圧接ニッ
    プ部であり、該ニップ部に被加熱材を導入通過させるこ
    とで加熱することを特徴とする請求項1乃至請求項6の
    何れか1つに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 誘導加熱部材が、加熱部を移動するフィ
    ルム部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項7
    の何れか1つに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 励磁コイルと誘導加熱部材を有し、励磁
    コイルの磁界で誘導加熱される誘導加熱部材の熱で被加
    熱材を加熱する加熱装置において、誘導加熱部材が、加
    熱部に対応する部分にのみ配置された強磁性体からなる
    部材であり、かつ高抵抗率強磁性シールド部材を有する
    ことを特徴とする加熱装置。
  10. 【請求項10】 誘導加熱部材が、加熱部に対応する部
    分にのみ配置された強磁性体からなる部材であり、かつ
    強磁性高抵抗率シールド部材を有することを特徴とする
    請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 加熱部を移動するフィルム部材を有
    し、該フィルム部材が強磁性高抵抗率シールド部材を有
    することを特徴とする請求項9または請求項10に記載
    の加熱装置。
  12. 【請求項12】 励磁コイル固定部材が強磁性高抵抗率
    シールド部材で形成されていることを特徴とする請求項
    9または請求項10に記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 励磁コイル固定部材の加圧変形防止部
    材が強磁性高抵抗率シールド部材で形成されていること
    を特徴とする請求項9または請求項10に記載の加熱装
    置。
  14. 【請求項14】 被加熱材が定着処理すべき未定着画像
    を担持した記録媒体であり、装置が記録媒体に画像を熱
    定着させる加熱定着装置であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項13の何れか1つに記載の加熱装置。
  15. 【請求項15】 記録媒体に未定着画像を形成する画像
    形成手段と、その未定着画像を記録媒体に熱定着させる
    加熱定着手段を有する画像形成装置において加熱定着手
    段が請求項1乃至請求項13の何れか1つに記載の加熱
    装置であることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6849838B2 (en) 2002-03-11 2005-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Heating device using electromagnetic induction and fuser
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JP2010197617A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
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