JP3382470B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3382470B2
JP3382470B2 JP25597796A JP25597796A JP3382470B2 JP 3382470 B2 JP3382470 B2 JP 3382470B2 JP 25597796 A JP25597796 A JP 25597796A JP 25597796 A JP25597796 A JP 25597796A JP 3382470 B2 JP3382470 B2 JP 3382470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
core material
recording material
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25597796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10104974A (ja
Inventor
雅彦 鈴見
悟 伊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25597796A priority Critical patent/JP3382470B2/ja
Publication of JPH10104974A publication Critical patent/JPH10104974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3382470B2 publication Critical patent/JP3382470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を利用し
て渦電流を発生させ、被記録材上の未定着画像を加熱、
定着する画像加熱定着装置を用いた電子写真装置、静電
記録装置等の画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の画像加熱定着装置としては、従来
から熱ローラ方式、フィルム加熱方式等の接触加熱方式
が広く用いられている。このような装置は、ハロゲンラ
ンプや発熱抵抗体に電流を流して発熱させ、ローラやフ
ィルムを介してトナー画像の加熱を行っている。 【0003】これ等は、発熱部材から被記録材の通過す
るニップ部までの熱伝導によって熱を供給する加熱方式
であり、上記の加熱方式の場合、熱が伝達する過程で熱
損失が大きく、熱変換効率が悪いという問題があった。 【0004】上記問題を解決する手段として特開平7-11
4276号公報に開示された技術では、交番磁界により定着
フィルムの導電層に渦電流を発生させ、ジュール熱によ
って発熱させることが提案されている。その詳細を図15
を用いて説明する。図15において、101 は強磁性体導電
層を有する円筒状の定着フィルム102 と、該定着フィル
ム102 を摺動回転可能に支持するステイ103 とを有する
定着ローラであり、該定着ローラ101 には加圧ローラ10
4 が圧接されてニップ部を形成している。 【0005】このニップ部の加熱手段としては、ステイ
103 内部に支持され、フェライト等の強磁性材で作られ
たコア材105 に巻かれた励磁コイル106 に高周波の交流
電流を印加して交番磁界を発生させ、定着フィルム102
上に渦電流を発生させてジュール熱を発生させて定着ロ
ーラ101 を誘導加熱により加熱するものである。 【0006】弾性を有する加圧ローラ104 は、図示しな
い加圧手段によって定着ローラ101側に加圧されてお
り、定着ローラ101 と加圧ローラ104 とのニップ部にお
いて、被記録材上の未定着のトナー画像を加熱、加圧し
て定着する。 【0007】このように、渦電流の発生を利用すること
で、加熱部材である定着フィルム102 を直接発熱させ、
発熱位置をトナーに近くすることが出来、ハロゲンラン
プを用いた熱ローラ等よりも消費エネルギーの効率アッ
プが達成できるものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気誘
導加熱方式で用いられる励磁コイルのコア材(フェライ
トコア)には、温度依存性があり、コア材の温度がキュ
リー点温度に達すると、急激に透磁率が低下し、発生磁
束密度が減少するため、加熱能力が低下して定着不可能
となる虞がある。 【0009】例えば、封筒等の小サイズ紙を連続通紙し
て非通紙部に対応するコア材の温度がキュリー点温度を
超えた後に定形サイズ紙が通紙されたような場合には、
該小サイズ紙の非通紙部での加熱が不足し、定形サイズ
紙全面に亘って均一に加熱定着することが出来ず、定着
不良が発生する虞がある。 【0010】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、小サイズの被記録材を定着
た後に定形サイズの被記録材を定着する場合に、小サイ
ズの被記録材の非通紙部での加熱が不足し、定形サイズ
の被記録材全面に亘って均一に加熱定着することが出来
ず、定着不良が発生するのを防止することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明構成は、被記録材に画像を形成する画像形成
手段と、導電層を有する定着部材と、この定着部材の導
電層に渦電流を発生させて定着部材を発熱させるための
励磁コイル及びコア材と、定着部材に接触して被記録材
を挟持搬送する定着ニップ部を形成する加圧部材と、定
着部材の温度を検知する第1の温度検知手段と、第1の
温度検知手段の検知温度が所定値を維持するように励磁
コイルへの給電を制御する制御手段と、を有する画像形
成装置において、前記コア材の温度がキュリー温度を超
えているか否かを検知する第2の温度検知手段と、コア
材の温度がキュリー温度を超えている時間を計測する計
測手段と、を有し、小サイズの被記録材を定着した後に
大サイズの被記録材を定着する際、コア材の温度がキュ
リー温度を超えており且つ計測手段の計測時間が所定時
間より短い場合にこの大サイズの被記録材の給送開始を
遅らせることを特徴とする。 【0012】本発明は、上述の如く構成したので、小サ
イズの被記録材を定着した後に大サイズの被記録材を定
着する場合に、該大サイズの被記録材の全面に亘って均
一に加熱定着することが出来、定着不良を防止すること
が出来る。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【発明の実施の形態】図により本発明に係る画像加熱定
着装置及びこれを備えた画像形成装置の一実施形態を具
体的に説明する。図1は本発明に係る画像加熱定着装置
を備えた画像形成装置の記録部及び定着部の構成を示す
模式断面図、図2は本発明に係る画像加熱定着装置の第
1実施形態の構成を示す断面図、図3は励磁コイルの構
成を示す拡大図、図4はコア材の透磁率の温度依存性を
示す図、図5は小サイズの被記録材を連続して通過させ
た時の非通過部のコア材の昇温状態を示す図、図6は小
サイズの被記録材を連続して通過させた後、定形サイズ
の被記録材を通過させた時の定着状態を示す図、図7は
小サイズの被記録材が連続通過する際の各部の温度を示
す図、図8は本発明に係る画像加熱定着装置の定着シー
ケンスのフローチャート、図9はコア材の冷却速度を示
す図、図10は第1実施形態において定形サイズの被記録
材が定着可能になるまでの時間を示す図である。 【0017】先ず、図1を用いて本発明に係る画像加熱
定着装置を装備した画像形成装置の構成を説明する。図
1において、1は画像形成手段となる電子写真感光体ド
ラムであり、OPC(オーガニックフォトコンダクタ:
有機光電導性感光体)、アモルファスセレン(Se)、
アモルファスシリコン(Si)等の感光材料がアルミニ
ウムやニッケル等のシリンダ状の基盤上に形成されてい
る。 【0018】感光体ドラム1は、図1の矢印a方向に回
転駆動され、先ず、その表面は帯電装置としての帯電ロ
ーラ2によって一様に帯電される。次に、画像情報に応
じてON/OFF制御されたレーザビーム3による走査
露光が施され、静電潜像が形成される。 【0019】この静電潜像は、現像装置4で現像、可視
化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2
成分現像法、FEED(Floating Electrode Effect De
velopment)現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現
象とを組み合わせて用いられることが多い。 【0020】可視化された感光体ドラム1上のトナー画
像は、搬送手段でもあり、転写装置としての転写ローラ
5により所定のタイミングで感光体ドラム1と転写ロー
ラ5との間に搬送された紙や合成樹脂等で構成される被
記録材P上に転写される。この時、被記録材Pは感光体
ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送され
る。 【0021】この未定着画像であるトナー画像が転写さ
れた被記録材Pは画像加熱定着装置6へと搬送され、加
熱及び加圧されて永久画像として定着される。一方、感
光体ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、ク
リーニング装置7により感光体ドラム1表面から除去さ
れる。 【0022】次に、図2〜図10を用いて、本発明に係る
画像加熱定着装置の構成を詳細に説明する。図2におい
て、8は定着部材となる定着ローラであり、9は加圧部
材となる加圧ローラである。この両ローラ8,9により
画像加熱定着手段が構成される。 【0023】定着ローラ8は、画像加熱定着装置6本体
に対して固定されたステイ10に対して摺動回転可能な誘
導加熱部材となる円筒状の定着フィルム11を有してお
り、該定着フィルム11の内部には、ステイ10に支持され
た励磁コイル12が定着フィルム11と加圧ローラ9との定
着ニップ部Nに対向して配置されている。 【0024】定着フィルム11は、その誘導加熱部材とし
て、10-5〜10-10 Ωmの電気良導体である金属、金
属化合物、有機導電体で構成され、より好ましくは透磁
率が高い強磁性を示す鉄(Fe)、コバルト(Co)、
フェライト、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、クロム
(Cr)等の金属、或いはこれ等からなる合金を10μ
m〜100μmの厚みで形成したもので円筒状に構成さ
れる。そして、その外周表面にPFA(テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルエーテル共重合体;四
フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合樹脂)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン;四フッ化エチレン樹脂)、FEP(テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体;四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂)、シリコ
ーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂が混合、或いは単
独で被覆されている。 【0025】この定着フィルム11は、液晶ポリマー、フ
ェノール樹脂等からなるステイ10に余裕を持ってルーズ
に外嵌されており、圧接された加圧ローラ9が図2の矢
印b方向に回転駆動することによって、定着フィルム11
は該加圧ローラ9に従動して画像加熱定着装置6に対し
て固定されたステイ10に対して図2の矢印c方向に摺動
回転可能に配置されている。 【0026】加圧部材となる加圧ローラ9は、芯金9a
の外周にシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム、或
いはシリコーンゴムを発泡して形成された弾性層9bか
らなり、更にこの外表面にPFA、PTFE、FEP等
の離型層を形成しても良い。 【0027】加圧ローラ9は、図示しない加圧手段によ
って、該加圧ローラ9の長手方向両端部で、定着ローラ
8の方向に加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形成する
ように十分に加圧されており、図示しない回転駆動手段
により該加圧ローラ9の長手方向端部から芯金9aを介
して図2の矢印b方向に回転駆動される。これによっ
て、加圧ローラ9に圧接する定着フィルム11はステイ10
の外周を該加圧ローラ9に従動して回転する。 【0028】励磁コイル12は定着フィルム11の内面側で
ステイ10に固定され、該定着フィルム11から所定の間隔
を隔てて配置されている。図3に示すように、励磁コイ
ル12は、フェライト等の強磁性体からなるコア材12aの
外周に導線で構成される巻線12bが巻かれており、該巻
線12bは、励磁コイル12の長手方向端部で、周波数可変
の発振回路を有する電源13に接続されている。 【0029】これによって、電源13から10kHz 〜1MH
z の高周波交流電流、好ましくは、20kHz 〜800kH
z の高周波交流電流を励磁コイル12の巻線12bに印加す
ることで、励磁コイル12が交番磁界を発生する。この
時、定着フィルム11の強磁性導電層では、上記の磁界の
変化を妨げる方向に渦電流が発生し、この渦電流が定着
フィルム11の導電層の表皮抵抗に応じたジュール熱を発
生させ、定着ニップ部Nに搬送された被記録材P上の未
定着トナー画像を加熱定着する。 【0030】コア材12aは、一般にスイッチング電源用
として用いられる代表的な形状として、I型、E型、U
型等があり、本実施形態では、図3に示すように、I型
コアを使用しているが、他の形状のコアを用いて構成す
ることも出来る。 【0031】また、励磁コイル12の定着フィルム11側に
は断熱層として摩擦抵抗の少ないガラス層やPFA、P
TFE等の離型層を設けて構成しても良い。 【0032】励磁コイル12の下面で被記録材Pの給送方
向下流側には、低熱容量の導電性チップサーミスタ14
(第1の温度検知手段)が定着フィルム11の内周面に接
触して配置されており、該サーミスタ14は、定着フィル
ム11の表面温度を検知し、検知された定着フィルム11の
表面温度情報は、図示しないA/D変換器(アナログ/
デジタル変換器)を介して制御手段としてのCPU(中
央情報処理装置)15へと送られ、この温度情報に基づ
き、CPU15は、電源13の発振器を最適な周波数に設定
し、励磁コイル12の巻線12bに最適な周波数の交流電流
を印加するように制御する。これによって、定着フィル
ム11の表面温度は所定値に制御される。 【0033】本実施形態では、定着フィルム11の誘導加
熱部材として厚さ50μmのニッケルフィルムを使用
し、その外表面の離型層としてPTFEを厚さ20μm
でコーティングしたものを使用した。 【0034】また、加圧ローラ9として、外径14mmの
芯金9aの外周にシリコーンゴムを厚さ3mmで形成し、
更にその外表面の離型層としてFEPをコーティングし
て外径20mm、硬度45°(Asker-C;アスカーC硬度
計にて測定)としたものを使用した。 【0035】前述のように、磁気誘導加熱で用いられる
励磁コイル12のコア材12aは、温度依存性を有すること
が知られている。図4は、コア材12aとして使用される
フェライトの透磁率μの温度依存性を示したものであ
る。図4に示すように、フェライトで構成されるコア材
12aの温度Tがキュリー点温度Tc を超えると、コア材
12aの透磁率μが急激に低下する。 【0036】コア材12aの透磁率μが低下すると、発生
磁束密度が減少するため、誘導加熱部材中の渦電流も減
少し、発熱量が減少する。従って、図5に示すように、
給送方向と直交する方向の長さ(以下、単に「幅」とい
う)が比較的小さい第1の被記録材となる小サイズ紙P
n を連続通紙し、非通紙部のコア材12a1の温度がキュリ
ー点温度Tc を超えた後に、図6に示すように、小サイ
ズ紙Pn の幅よりも大きい幅を有する第2の被記録材と
なる定形サイズ紙Pw を通紙した場合、コア材12aは熱
容量が比較的大きいため冷却速度が遅く、一方、誘導加
熱部材は、熱容量が比較的小さいため冷却速度が速いた
め、コア材12aがキュリー点温度Tc を超えた状態で、
定形サイズ紙Pw が通紙される場合がある。 【0037】即ち、図7に示すように、小サイズ紙Pn
を連続通紙した際の通紙部のコア材12a2の温度は、温調
温度TS で一定に温度調節されるが、非通紙部のコア材
12a1の温度は小サイズ紙Pn が通過しないので、熱が吸
収されずにそのまま昇温され続け、やがてキュリー点温
度Tc に到達する。 【0038】この場合、画像加熱定着装置6の定着ニッ
プ部Nが十分に温まっている時は、予熱により定着可能
であるが、定着ニップ部Nが十分に温まっていない場合
には、図6に示すように、前記非通紙部のコア材12a1の
温度がキュリー点温度Tc を超えている部分では、発熱
量が不足し、該非通紙部のコア材12a1に対応する部位の
定形サイズ紙Pw 上の未定着トナー画像の加熱定着が不
可能となり、定着不良が発生する虞がある。 【0039】そこで、本実施形態では、図5に示す小サ
イズ紙Pn の連続通紙時に、コア材12aの温度がキュリ
ー点温度Tc に達しているか否かをモニターし、コア材
12aの温度がキュリー点温度Tc を超えている状態で、
定形サイズ紙Pw をプリントする命令を受けた場合に
は、最後の小サイズ紙Pn と、最初の定形サイズ紙Pw
との給送間隔を適当な時間だけ遅延させて給送する制御
を行うように構成している。 【0040】但し、画像加熱定着装置6の定着ニップ部
Nが十分に温まった状態で定形サイズ紙Pw の全面定着
が可能な場合には、前記給送間隔をあけずに定着を行う
ように制御する。 【0041】前記コア材12aの温度のモニター方法とし
ては、前記非通紙部のコア材12a1にサーミスタ等の温度
検知部材を当接させて、該非通紙部のコア材12a1の温度
を検知する方法も考えられるが、この場合、専用の検知
手段を設けるため、コストアップにつながる。 【0042】従って、本実施形態では、コア材12aの温
度がキュリー点温度Tc を超えた場合に、コア材12aの
透磁率μが急激に低下(励磁コイルインダクタンスが低
下)し、励磁コイル12に所定値以上の電流(過電流)が
流れることを利用してコア材12aの温度がキュリー点温
度Tc を超えたか否かのモニターを行うように構成して
いる。 【0043】即ち、励磁コイル12の巻線12bに接続され
た電源13内で、該巻線12bに印加される電流値を検知
し、過電流の有無を検知することで、コア材12aがキュ
リー点温度Tcに達しているか否かを検知する検知手段
(第2の温度検知手段)を構成している。 【0044】上記構成の制御方法を図8に示すフローチ
ャートを用いて詳細に説明する。先ず、図示しない紙幅
センサ等により、紙サイズ(紙幅)の検知を行い(ステ
ップS1)、小サイズ紙Pn が給送された場合には、
0.2秒間隔で励磁コイル12の電流検知を電源13内部で
行いつつプリント動作を実施する(ステップS2)。こ
の時、励磁コイル12への過電流の有無により、励磁コイ
ル12のコア材12aの温度がキュリー点温度Tc を超えて
いるか否かを検知する(ステップS3)。 【0045】前記ステップS3において、励磁コイル12
への過電流が検知されていない場合、つまり、コア材12
aの温度がキュリー点温度Tc を超えていない場合に
は、紙サイズ検知信号に関係なく連続プリントを行う。 【0046】これに対して、励磁コイル12への過電流を
検知した場合、つまり、コア材12aの温度がキュリー点
温度Tc を超えた場合には、該キュリー点温度Tc に達
した時刻からの経過時間tCを図示しないタイマー等
(計測手段)により測定しつつ(ステップS4)、次に
給送される紙のサイズを検知する(ステップS5)。 【0047】前記ステップS5において、検知された紙
サイズが小サイズ紙Pn であれば、更に連続的にプリン
トを行う。また、前記ステップS5において、検知され
た紙サイズが定形サイズ紙Pw であれば、ステップS6
において、定着ニップ部Nの温度状態を判断し、前記ス
テップS4においてコア材12aの温度がキュリー点温度
Tc に達した時点からの経過時間tC が60秒以上であ
れば、定着ニップ部Nが十分温まっていると判断して連
続的にプリントを行い、前記経過時間tC が60秒未満
であれば、定着ニップ部Nはまだ十分に温まっていない
と判断し、ステップS7において所定の給送間隔をあけ
て(スループットを落として)からプリントを実施す
る。 【0048】また、定形サイズ紙Pw の2枚目以降は、
同様にコア材12aの冷却速度を測定することにより給送
間隔を調節するように構成している。この冷却速度は、
図9に示すように、小サイズ紙Pn を連続通紙した後、
画像加熱定着装置6の加熱をOFFしてからコア材12a
の温度がキュリー点温度Tc 以下になるまでの時間td
(励磁コイル12への過電流がなくなるまでの時間)を測
定し、連続通紙枚数や通紙時間により異なる夫々の時間
td に対して、コア材12aの温度が定形サイズ紙Pw の
全面定着可能温度に到達するまでの時間ts (紙の給送
間隔時間)を測定した。その結果を図10の表1に示す。
尚、この場合、プロセススピードを94mm/s、スループ
ットを16ppm 、温調温度を170℃の条件で定着を行
った。 【0049】小サイズ紙Pn を連続通紙した後に、コア
材12aの温度がキュリー点温度Tcを下回る時間td を
知ることによって、図10の表1に示す時間ts だけ紙の
給送間隔をあけることによって定形サイズ紙Pw の全面
定着が可能であることが分かった。また、図8のステッ
プS4に示す時間tc に関しては、60秒で定形サイズ
紙Pw の全面定着が可能であった。 【0050】実際に上記シーケンスを用いない場合と用
いた場合とで、小サイズ紙Pn を連続通紙した後、定形
サイズ紙Pw の定着を行ったところ、上記シーケンスを
用いない場合では、定形サイズ紙Pw 全面の定着が不可
能であったのに対して、上記シーケンスを用いた場合で
は、定形サイズ紙Pw 全面の定着が可能であった。 【0051】以上の結果より、小サイズ紙Pn を連続給
送した後に定形サイズ紙Pw を給送する場合に、所定の
給送間隔をあけることにより、定形サイズ紙Pw 全面の
定着が可能となった。 【0052】次に本発明に係る画像加熱定着装置の第2
実施形態について説明する。図11は本発明に係る画像加
熱定着装置の第2実施形態の構成を示す断面図、図12は
第2実施形態において定形サイズの被記録材が定着可能
になるまでの時間を示す図である。尚、前記第1実施形
態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省
略する。 【0053】本実施形態では、図11に示すように、励磁
コイル12のコア材12aに、該コア材12aの長尺方向の長
さに対応する長さを有して断面コの字形状に形成された
非磁性高熱伝導部材となるアルミニウム(Al)板21を
当接させて嵌合して配置したものである。 【0054】上記構成では、非磁性高熱伝導部材である
アルミニウム板21をコア材12aに当接させて配置したこ
とで、非通紙部のコア材12a1の過度の昇温をアルミニウ
ム板21を介してコア材12aの長手方向に熱伝導させて該
コア材12aの温度分布をより速く緩和させることが出
来、コア材12aがキュリー点温度Tc に達している時間
を短くすることが出来るようになった。 【0055】他の構成は前記第1実施形態と同様に構成
し、同様の紙間制御を行った。実際に、コア材12aの長
手方向にアルミニウム板21を当接させて配置した場合
に、小サイズ紙Pn の連続通紙終了後からコア材12aが
キュリー点温度Tc を下回るまでの時間td と、定形サ
イズ紙Pw が全面定着可能となるまでの時間ts を測定
した結果を図12の表2に示す。 【0056】図12の表2から分かるように、アルミニウ
ム板21をコア材12aの長尺方向に当接して配置すること
によって、図10の表1と比較して、小サイズ紙Pn を連
続通紙した後、定形サイズ紙Pw が定着可能となるまで
の時間ts が短くなることが分かった。 【0057】以上の結果より、アルミニウム板21をコア
材12aの長手方向に当接させることにより、コア材12a
の温度分布を緩和でき、小サイズ紙Pn を連続通紙した
後の定形サイズ紙Pw の給送間隔を前記第1実施形態よ
りも短くすることが出来る。 【0058】次に本発明に係る画像加熱定着装置の第3
実施形態について説明する。図13は本発明に係る画像加
熱定着装置の第3実施形態の構成を示す断面図、図14は
第3実施形態において定形サイズの被記録材が定着可能
になるまでの時間を示す図である。尚、前記第1実施形
態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省
略する。 【0059】本実施形態では、図13に示すように、励磁
コイル12のコア材12aの表面が対向する周辺長手方向に
断面コの字形状の風路31を設け、該風路31の一端に図示
しないファン等の冷却装置を設けて構成している。そし
て、小サイズ紙Pn の連続通紙によりコア材12aの温度
がキュリー点温度Tc を超えた状態で、定形サイズ紙P
w の定着を行う際には、前記ファン等の冷却装置を作動
させてコア材12aを冷却するようになっている。 【0060】本実施形態では、コア材12aを積極的に冷
却するため、コア材12aの温度がキュリー点温度Tc に
達している時間が短くなり、小サイズ紙Pn を連続通紙
した後に定形サイズ紙Pw を通紙する場合でも、紙の給
送間隔を非常に短く出来るようになった。 【0061】他の構成は前記第1実施形態と同様に構成
し、同様の紙間制御を行った。実際に、コア材12aの近
傍長手方向に風路31を設け、ファンを設置した場合に、
小サイズ紙Pn の連続通紙終了後からコア材12aがキュ
リー点温度Tc を下回るまでの時間td と、定形サイズ
紙Pw が全面定着可能となるまでの時間ts を測定した
結果を図14の表3に示す。 【0062】図14の表3から分かるように、コア材12a
を強制的に冷却するファン及び風路31を設けることによ
って、図10の表1、及び図12の表2と比較して、小サイ
ズ紙Pn を連続通紙した後、定形サイズ紙Pw が定着可
能となるまでの時間ts が更に短くなることが分かっ
た。 【0063】以上の結果により、コア材12aの近傍長手
方向に風路31を設け、冷却ファンで冷却することによ
り、コア材12aの温度がキュリー点温度Tc を超えてい
る時間が短くなり、小サイズ紙Pn を連続通紙した後の
定形サイズ紙Pw の給送間隔を更に短くすることが出来
るようになった。 【0064】尚、前記実施形態の冷却ファンは吸引して
風路31を介してコア材12a周辺の温かい空気を除去して
冷却するものでも、逆に送風して風路31を介してコア材
12aに冷風を当てて冷却するものであっても良い。 【0065】 【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、小サイズの被記録材を定着した後に大サイズ
の被記録材を定着する場合に、大サイズの被記録材の全
に亘って均一に加熱定着することが出来、定着不良を
防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る画像加熱定着装置を備えた画像形
成装置の記録部及び定着部の構成を示す模式断面図であ
る。 【図2】本発明に係る画像加熱定着装置の第1実施形態
の構成を示す断面図である。 【図3】励磁コイルの構成を示す拡大図である。 【図4】コア材の透磁率の温度依存性を示す図である。 【図5】小サイズの被記録材を連続して通過させた時の
非通過部のコア材の昇温状態を示す図である。 【図6】小サイズの被記録材を連続して通過させた後、
定形サイズの被記録材を通過させた時の定着状態を示す
図である。 【図7】小サイズの被記録材が連続通過する際の各部の
温度を示す図である。 【図8】本発明に係る画像加熱定着装置の定着シーケン
スのフローチャートである。 【図9】コア材の冷却速度を示す図である。 【図10】第1実施形態において定形サイズの被記録材が
定着可能になるまでの時間を示す図である。 【図11】本発明に係る画像加熱定着装置の第2実施形態
の構成を示す断面図である。 【図12】第2実施形態において定形サイズの被記録材が
定着可能になるまでの時間を示す図である。 【図13】本発明に係る画像加熱定着装置の第3実施形態
の構成を示す断面図である。 【図14】第3実施形態において定形サイズの被記録材が
定着可能になるまでの時間を示す図である。 【図15】従来例を示す図である。 【符号の説明】 1…感光体ドラム、2…帯電ローラ、3…レーザビー
ム、4…現像装置、5…転写ローラ、6…画像加熱定着
装置、7…クリーニング装置、8…定着ローラ、9…加
圧ローラ、9a…芯金、9b…弾性層、10…ステイ、11
…定着フィルム、12…励磁コイル、12a,12a1,12a2…
コア材、12b…巻線、13…電源、14…サーミスタ、15…
CPU、21…アルミニウム板、31…風路、N…定着ニッ
プ部、P…被記録材、Pn …小サイズ紙、Pw …定形サ
イズ紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 H05B 6/00 - 6/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 被記録材に画像を形成する画像形成手段
    と、導電層を有する定着部材と、この定着部材の導電層
    に渦電流を発生させて定着部材を発熱させるための励磁
    コイル及びコア材と、定着部材に接触して被記録材を挟
    持搬送する定着ニップ部を形成する加圧部材と、定着部
    材の温度を検知する第1の温度検知手段と、第1の温度
    検知手段の検知温度が所定値を維持するように励磁コイ
    ルへの給電を制御する制御手段と、を有する画像形成装
    置において、 前記コア材の温度がキュリー温度を超えているか否かを
    検知する第2の温度検知手段と、コア材の温度がキュリ
    ー温度を超えている時間を計測する計測手段と、を有
    し、小サイズの被記録材を定着した後に大サイズの被記
    録材を定着する際、コア材の温度がキュリー温度を超え
    ており且つ計測手段の計測時間が所定時間より短い場合
    にこの大サイズの被記録材の給送開始を遅らせることを
    特徴とする画像形成装置。
JP25597796A 1996-09-27 1996-09-27 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3382470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25597796A JP3382470B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25597796A JP3382470B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10104974A JPH10104974A (ja) 1998-04-24
JP3382470B2 true JP3382470B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=17286201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25597796A Expired - Fee Related JP3382470B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3382470B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6987251B2 (en) 2003-12-24 2006-01-17 Canon Kabushiki Kaisha Heating apparatus with temperature detection system for identifying and notifying the user that the material to be heated is wound around the induction heating element
JP5470348B2 (ja) * 2011-09-21 2014-04-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5663518B2 (ja) 2012-03-30 2015-02-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10104974A (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7466950B2 (en) Image heating apparatus with related image heating member and heat pipe
JP2007025237A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20070071523A1 (en) Image heating apparatus
US6298213B1 (en) Image forming apparatus with image fixing means of low heat capacity
US20110091230A1 (en) Image heating apparatus
JP2007286407A (ja) ベルト定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4636870B2 (ja) 像加熱装置
JP4508485B2 (ja) 像加熱装置、画像形成装置及び設定方法
JP4717292B2 (ja) 画像形成装置
JP2005208596A (ja) 加熱装置
JP4303349B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP2011090087A (ja) 像加熱装置
JP2002169413A (ja) 画像形成装置
JP2004013045A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP4332274B2 (ja) 画像形成装置
JP5207775B2 (ja) 定着装置
JP5800688B2 (ja) 像加熱装置
JP3382470B2 (ja) 画像形成装置
JP2004325678A (ja) 画像形成装置
JP2002296936A (ja) 電磁加熱を有する定着システム
JPH0996990A (ja) 加熱定着装置及び画像形成装置
JP2000206814A (ja) 加熱定着ロ―ラ
JP2003270998A (ja) 像加熱装置
JPH11297463A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH0916006A (ja) 加熱装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees