JP2000075516A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2000075516A JP10242923A JP24292398A JP2000075516A JP 2000075516 A JP2000075516 A JP 2000075516A JP 10242923 A JP10242923 A JP 10242923A JP 24292398 A JP24292398 A JP 24292398A JP 2000075516 A JP2000075516 A JP 2000075516A
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光幸 三森
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牧野  要
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気特性を損なうことなしに耐刷性、滑り性
が改善された電子写真感光体を得る。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層中に下記一般式〔1〕、
〔2〕、又は〔3〕 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有してい
ても良いアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有していても良
い、アルキル基(炭素数8以上)を表し、Rはアルキレ
ン又は、アリーレン基を示す。)で表される化合物が少
なくとも一種類含有することを特徴とする電子写真感光
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、プリンターなどに用いられる耐刷性、
滑り性の優れた電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソン法による電子写真画像形成方
法においては、感光体表面を一様帯電させた後に、この
表面を形成する画像情報に応じた露光を行うことにより
電荷を消失させ、該感光体表面に静電潜像を形成する。
ついで、その静電潜像をトナーによって現像、可視化
し、さらに、トナー像を感光体上から転写紙等に転写
後、定着させる。一方、転写後の感光体は、その表面に
残留するトナーの除去や除電等を行うことにより、表面
が初期化され繰り返し使用される。
【0003】従って、電子写真感光体は帯電特性、感度
が良好で、さらに暗減衰性が小さい等の感光特性が要求
されると共に、繰り返し使用において、耐刷性、耐磨耗
性、耐傷性等の機械的性質や、コロナ放電時に発生する
オゾン等の活性種、露光時の紫外線等に対する耐性につ
いても良好なことが要求される。近年、低公害であり、
製造が容易である特長を持つ有機系の光導電物質を感光
層に用いた研究が盛んに行われ、実用化が進んでいる。
特に光を吸収して電荷を発生する機能と、発生した電荷
を輸送する機能を分離した電荷発生層及び、電荷移動層
からなる積層型の感光体が主流となっている。これらの
感光体は、複写機、レーザープリンター等の分野に広く
用いられている。
【0004】また、電子写真方式の複写機、プリンター
においては、大量の画像を迅速に形成できること、メイ
ンテナンスに手間がかからないことなどが要請されてお
り、これに対応するためには、感光体の高耐刷化が不可
欠であるが、有機系の感光体には、無機系の感光体に比
べて機械的特性が弱く、繰り返し使用すると磨耗しやす
い、傷つきやすいという欠点がある。
【0005】このような欠点を改善するため、種々の検
討が行われている。電荷輸送物質の量を減らすと、磨耗
量は減少するが、感光特性は劣化する。別の手段とし
て、電荷輸送層のバインダーの分子量を増加すると磨耗
量は減少するが、塗布液の粘度が上昇するため、塗布の
段階でタレやムラなどの欠陥が生じやすくなる。また最
近では無機フィラーや潤滑性粒子を電荷輸送層に分散さ
せる方法が考案されているが、粒子によって入射光が散
乱されるため、感度が大きく劣化したり、塗布液中の分
散粒子が放置しておくと沈降するなどの欠点があり、感
光特性、塗布性等の特性を損なわずに機械特性を改善さ
せた電子写真感光体は得られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に基づいてなされたもので、その目的は、長期の繰
り返し使用において磨耗が少なく、クリーニング性及び
キズに対する耐久性に優れ、ブレード等に対する滑り性
が良好で、しかも、電気特性、塗布性などの他の特性を
損なわない電子写真感光体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に関し鋭意検討
を行った結果、導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光体に、特定の正孔輸送性材料
を少なくとも一種類含有させることにより、帯電性、感
度等の感光特性、塗布性等を損なうことなく、耐磨耗
性、耐刷性、滑り性を向上できることを見いだした。即
ち、本発明の要旨は、導電性支持体上に、感光層を有す
る電子写真感光体において、該感光層中に下記一般式
〔1〕又は〔2〕、又は〔3〕
【0008】
【化7】
【0009】
【化8】
【0010】
【化9】
【0011】(Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有
しても良いアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有しても良い、
アルキル基(炭素数8以上)を表し、Rはアルキレン又
は、アリーレン基を示す。)で表される構造を有する化
合物を少なくとも一種類含有することを特徴とする電子
写真感光体に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真感光体は、感光層中に前記一般式
〔1〕又は〔2〕、又は〔3〕で表される構造を有する
化合物を少なくとも一種類含有する。前記一般式〔1〕
〔2〕〔3〕中、Ar1 、Ar2 、及びAr3 は、それ
ぞれ、フェニル基、ピレニル基、ナフチル基等のアリー
ル基;ピロリル基、チエニル基、フリル基、カルバゾリ
ル基等の複素環基;ベンジル基、ナフチルメチル基、フ
ェネチル基等のアラルキル基;等を示し、これらは同一
でも、異なっていても良い。
【0013】これらのアリール基、複素環基、アラルキ
ル基は、置換基を有しても良く、置換基としては、水酸
基;メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;
フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等のアリー
ル基;シアノ基;アルコキシカルボニル基;アリールオ
キシカルボニル基;ニトロ基;塩素原子、臭素原子、よ
う素原子等のハロゲン原子、等があげられる。また、A
1 、Ar2 、及びAr3 はそれぞれ縮合して、単結
合、メチレン基、エチレン基、カルボニル基、ビニリデ
ン基、エチレニレン基等を介した炭素環基;酸素原子、
硫黄原子、チッ素原子等を含む複素環基を形成していて
もよく、更にそれらの環は、前記のような置換基を有し
ていてもよい。
【0014】Xは、炭素数8以上のアルキル基を表す。
このアルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、また、置
換基を有しても良い。置換基としては、水酸基;メチル
基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル
基、ナフチル基、アントラセニル基等のアリール基;シ
アノ基;アルコキシカルボニル基;アリールオキシカル
ボニル基;ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、よう素原子等のハロゲン原子、等があげられる。置
換基を有する場合、潤滑性の点から、フッ素原子である
ことが特に好ましい。
【0015】このアルキルは、炭素数としては8以上で
あり、好ましくは11以上、さらに好ましくは16以
上、特に好ましくは17以上40以下である。耐刷性、
潤滑性の面から、直鎖であることがより好ましい。R
は、置換基を有しても良いアルキレン基、置換基を有し
ても良いアリーレン基を表す。これらのアルキレン基、
アリーレン基は、置換基を有しても良く、置換基として
は、水酸基;メチル基、エチル基、プロピル基等のアル
キル基;フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等
のアリール基;シアノ基;アルコキシカルボニル基;ア
リールオキシカルボニル基;ニトロ基;フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、よう素原子等のハロゲン原子、等が
あげられる。
【0016】また、これらの分子は、さらに好ましくは
潤滑性の点から見て、DSC(走査型示差熱量計)測定
において130℃以下に吸熱ピークを有することは好ま
しい。また、感光体中に、前記一般式(1)〜(3)で
表わされる化合物以外の電荷輸送物質を少なくとも一種
類併用する事は、ポリマーとの相溶性、塗布性を高める
意味において、さらに電気特性を容易にコントロールで
きるという意味において、好ましい。
【0017】本発明の電荷輸送剤の添加量は、少なすぎ
ると機械特性に効果が無く、多すぎると、塗膜の表面が
凸凹になる可能性がある。そこで、添加量は表面層の全
固形分重量に対し、0.01%から80%の範囲が好ま
しく、0.1%から40%がより好ましい。本発明にお
ける、正孔輸送性材料の具体例としては例えば下のよう
なものが挙げられる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】
【表10】
【0028】
【表11】
【0029】
【表12】
【0030】
【表13】
【0031】
【表14】
【0032】
【表15】
【0033】
【表16】
【0034】
【表17】
【0035】
【表18】
【0036】
【表19】
【0037】
【表20】
【0038】
【表21】
【0039】
【表22】
【0040】
【表23】
【0041】
【表24】
【0042】
【表25】
【0043】
【表26】
【0044】
【表27】
【0045】
【表28】
【0046】
【表29】
【0047】
【表30】
【0048】
【表31】
【0049】
【表32】
【0050】本発明の電子写真感光体は、前記の正孔輸
送性材料を1種、または、2種以上感光層中に含有させ
る。感光層は導電性支持体上に積層されるが、導電性支
持体は、例えばアルミニウム、ステンレス鋼、銅、ニッ
ケル、亜鉛、インジウム、金もしくは銀等の金属材料、
又は、表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化錫、
酸化インジウムもしくは導電性高分子等の導電性層を設
けたポリエステル等のポリマー、紙もしくはガラス、等
の絶縁性基体が挙げられる。導電性支持体の表面は、画
質に影響のない範囲で各種の処理を行うことができる。
例えば、表面の酸化処理や薬品処理を行うことができ
る。電極酸化などにより、金属酸化処理した金属ドラム
などが該当する。形状はドラム、シート、ベルト、シー
ムレスベルト等の任意の形状を取ることができる。
【0051】感光層(光伝導層)は、電荷発生層、電荷
輸送層をこの順に積層した機能分離積層型、あるいは、
逆に積層したものである機能逆転積層型、さらには電荷
輸送媒体中に電荷発生材料(電荷発生物質)の粒子を分
散したいわゆる分散型など、いずれの構成も用いること
ができる。たとえばバインダー中に電荷輸送媒体と必要
に応じ、増感剤となる色素や、電子吸引性化合物を添加
した感光層、光を吸収すると極めて高い効率で電荷キャ
リヤーを発生する電荷発生材料(光伝導性粒子)と、電
荷輸送媒体をバインダー中に添加した感光層、電荷輸送
媒体とバインダーからなる電荷発生層と光を吸収すると
極めて高い効率で電荷キャリヤーを発生する電荷発生材
料からなるあるいはこれとバインダーからなる電荷発生
層を積層した感光層等があげられる。
【0052】本発明においては、電荷発生層と電荷輸送
層(電荷移動層)の2層からなる感光層の電荷輸送層中
に、本発明の正孔輸送性材料を用いる場合に、特に長期
の繰り返し使用において磨耗が少なく、クリーニング性
及びキズに対する耐久性に優れ、しかも、電気特性、塗
布性などの他の特性を損なわない電子写真感光体を得る
ことができる。
【0053】具体的には通常、電荷発生材料を直接蒸着
あるいはバインダーとの分散液として塗布して電荷発生
層を作成し、その上に、前記電荷輸送媒体を含む有機溶
剤溶液をキャストするか、あるいは電荷輸送媒体をバイ
ンダー等とともに溶解し、その分散液を塗布することに
より、電荷輸送層を作成することによりこのような積層
型感光体が得られる。また、電荷発生層と電荷輸送層の
積層順序を逆の構成としてもよく、この場合、電荷発生
層に本発明電荷輸送剤を含有させるとより好ましい。ま
た電荷発生材料と電荷輸送材料とが、バインダー中に分
散、溶解した状態で伝導性支持体上に塗布した一層型感
光体であってもよい。
【0054】電荷発生材料としては、セレン、セレン−
テルル合金、セレン−ヒ素合金、硫化カドミウム、アモ
ルファスシリコン等の無機光伝導性粒子;無金属フタロ
シアニン、金属含有フタロシアニン、ペリノン系顔料、
チオインジゴ、キナクリドン、ペリレン系顔料、アント
ラキノン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、トリス
アゾ系顔料、テトラキス系アゾ顔料、シアニン系顔料等
の有機光伝導性粒子が挙げられる。
【0055】更に、多環キノン、ピリリウム塩、チオピ
リリウム塩、インジゴ、アントアントロン、ピラントロ
ン等の各種有機顔料、染料が使用できる。中でも無金属
フタロシアニン、又は、銅、塩化インジウム、塩化ガリ
ウム、錫、オキシチタニウム、亜鉛もしくはバナジウム
等の金属もしくは、その酸化物、塩化物の配位したフタ
ロシアニン類、又は、モノアゾ、ビスアゾ、トリスア
ゾ、もしくは、ポリアゾ類等のアゾ顔料が好ましい。
【0056】中でも、金属含有及び無金属フタロシアニ
ンと上記電荷輸送材料を組合せるとレーザー光に対する
感度が向上した感光体が得られ、特に、導電性支持体上
に、少なくとも、電荷発生材料と電荷輸送材料とを含有
する感光層を有する電子写真用感光体において、該電荷
発生材料として、CuKα線によるX線回折パターンの
ブラック角(2θ±0.2°)9.7°、24.7°、
27.3°の回折ピークで特徴づけられるオキシチタニ
ウムフタロシアニンを含有する電子写真感光体が好まし
い。
【0057】この様にして得られる電子写真用感光体は
高感度で、残留電位が低く帯電性が高く、かつ、繰返し
による変動が小さく、特に、画像濃度に影響する帯電安
定性が良好であることから、高耐久性感光体として用い
ることができる。又750〜850nmの領域の感度が
高いことが、特に半導体レーザープリンター用感光体に
適している。
【0058】前記のオキシチタニウムフタロシアニン粒
子はバインダーポリマーおよび必要に応じ他の有機光導
電性化合物、色素、電子吸引性化合物等と共に溶剤に溶
解あるいは分散し、こうして得られる塗布液を塗布乾燥
して電荷発生層を得る。また、例えば前記のオキシチタ
ニウムフタロシアニンの他に、CuKα線によるX線回
折パターンのブラック角(2θ±0.2°)9.3°、
13.2°、26.2°および27.1°の回折ピーク
で特徴づけられるオキシチタニウムフタロシアニン、X
線回折パターンのブラック角(2θ±0.2°)8.5
°、12.2°、13.8°、16.9°、22.4
°、28.4°および30.1°に回折ピークを示すジ
クロロスズフタロシアニン、又は、ブラック角(2θ±
0.3°)9.2°、14.1°、15.3°、19.
7°、27.1°にピークを有するジヒドロキシシリコ
ンフタロシアニン化合物も好ましい電荷発生材料であ
り、これらと前記のオキシチタニウムフタロシアニンと
の組合せも好ましい態様である。
【0059】感光層に、本発明の正孔輸送性材料以外の
電荷輸送剤を用いる場合、電荷輸送剤としては、ポリビ
ニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリアセナフチ
レン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の
高分子化合物、又は各種ピラゾリン誘導体、カルバゾー
ル誘導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、ス
チルベン誘導体、アリールアミン誘導体、オキサジアゾ
ール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダ
ゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、スチリル化合
物、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール、ア
クリジン誘導体、フェナジン誘導体等の低分子化合物が
使用できる。以上の正孔輸送型の電荷輸送剤の他に、ベ
ンゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノ
ン誘導体、ジフェノキノン誘導体、フルオレノン誘導体
等の電子輸送剤も必要により用いられる。これら電荷輸
送剤は、電荷発生剤との組み合わせ、極性等を考慮し1
種、または2種以上を組み合わせて用いられる。
【0060】感光層に含有される電荷発生剤、電荷輸送
剤が膜形成能が乏しい場合にはバインダーポリマーを用
いて形成されても良い。この場合、電荷発生層はこれら
の物質とバインダーポリマーを溶剤に溶解あるいは分散
して得られる塗布液を塗布乾燥して得ることができる。
バインダーとしては、例えばブタジエン、スチレン、酢
酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、ビニルアルコール、エチルビニルエーテ
ル等のビニル化合物の重合体及び共重合体、あるいは、
ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリウレタン、セルロースエーテル、
フェノキシ樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げら
れる。これらは適当な硬化剤等を用いて熱、光等により
架橋させて用いる事もできる。これらのバインダーは単
独で、または2種類以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0061】機能分離型積層感光体の場合、電荷発生層
における電荷発生剤とバインダーポリマーの割合は、特
に制限はないが、一般には電荷発生剤100重量部に対
し、5〜500重量部、好ましくは20〜300重量部
のバインダーポリマーを使用する。電荷発生剤は通常ボ
ールミル、超音波分散器、ペイントシェイカー、アトラ
イター、サンドグラインダ等により適当な分散媒に分
散、溶解し、必要に応じてバインダー樹脂を添加して塗
布液を調整し、この塗布液をディッピング法、スプレー
法、バーコーター法、ブレード法、ロールコーター法、
ワイヤーバー塗工法、ナイフコーター塗工法、等の塗布
法により塗布後、乾燥する。また電荷発生層は上記電荷
発生剤を蒸着、スパッタリング等の気相製膜法で製膜し
たものであってもよい。電荷発生層の膜厚は、0.01
〜5μm、好ましくは0.05〜2μmになるようにす
る。
【0062】また電荷輸送層において全電荷輸送剤とバ
インダーポリマーの割合は、特に制限はないが、一般に
は全電荷輸送剤100重量部に対し、10〜500重量
部、好ましくは30〜300重量部のバインダーポリマ
ーを使用する。電荷輸送層は、バインダーとして優れた
性能を有する上記のポリマーと混合して電荷輸送剤と共
に適当な溶剤中に溶解し、得られた塗布液を電荷発生層
と同様の方法により塗布することにより、製造すること
ができる。電荷輸送層の膜厚は通常は10μm〜50μ
m、好ましくは13μmから35μmの範囲で使用され
る。
【0063】感光層が単層構造の場合には、上記電荷発
生剤、電荷輸送剤、バインダーポリマーの他に添加剤等
を溶剤に溶解、分散した塗布液を同様の方法により基板
上に塗布することにより感光層が得られる。塗布の際に
使用される溶媒、分散媒としては、ブチルアミン、ジエ
チルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、
N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、1,
2−ジクロルプロパン、1,1,2−トリクロルエタ
ン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロルエチレ
ン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブ、等が
挙げられる。
【0064】これらの溶媒は、1種単独で使用してもよ
く、或いは2種以上を混合溶媒として用いても良い。ま
た、必要に応じて電子吸引性化合物、あるいは、可塑
剤、顔料その他の添加剤を添加しても良い。電子吸引性
化合物としては、テトラシアノキノジメタン、ジシアノ
キノメタン、ジシアノキノビニル基を有する芳香族エス
テル類等のシアノ化合物;2,4,6−トリニトロフル
オレノン等のニトロ化合物;ペリレン等の縮合多環芳香
族化合物;ジフェノキノン誘導体;キノン類;アルデヒ
ド類;ケトン類;エステル類;酸無水物;フタリド類;
置換及び無置換サリチル酸の金属錯体;置換及び無置換
サリチル酸の金属塩;芳香族カルボン酸の金属錯体;芳
香族カルボン酸の金属塩が挙げられる。好ましくは、シ
アノ化合物、ニトロ化合物、縮合多環芳香族化合物、ジ
フェノキノン誘導体、置換及び無置換サリチル酸の金属
錯体、置換及び無置換サリチル酸の金属塩;芳香族カル
ボン酸の金属錯体;芳香族カルボン酸の金属塩を用いる
のがよい。
【0065】更に、本発明の電子写真用感光体の感光層
は成膜性、可とう性、塗布性、機械的強度、製膜性、耐
久性等を向上させるために周知の可塑剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、レベリング剤を含有していてもよい。こ
のようにして形成される感光体は必要に応じて、下引き
層、中間層、表面保護層等を有していてもよいことは言
うまでもない。下引き層は通常、感光層と導電性支持体
の間に使用され、通常使用される公知のものが使用でき
る。下引き層としては酸化チタン、酸化アルミニウム、
ジルコニア、酸化珪素などの無機微粒子、有機微粒子、
ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、カゼ
イン、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、セルロース、
ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラールなどの樹脂等の成分を使用することができ
る。これらの微粒子、樹脂は単独で、または2種以上を
混合して使用できる。厚さは、通常0.01〜50μ
m、好ましくは0.01〜10μmである。感光層と導
電性支持体との間に公知のブロッキング層を設けること
もできる。本感光体に表面保護層を設ける場合、保護層
の厚みは0.01〜20μmが可能であり、好ましくは
0.1〜10μmである。保護層には前記のバインダー
を用いることができるが、前記の電荷発生剤、電荷輸送
剤、添加剤、金属、金属酸化物、などの導電材料を含有
しても良い。このようにして得られる電子写真感光体は
長期間にわたって優れた耐刷性を維持する感光体であ
り、複写機、プリンター、ファックス、製版機等の電子
写真分野に好適である。
【0066】本発明の電子写真感光体を使用するのにあ
たって、帯電器はコロトロン、スコロトロンなどのコロ
ナ帯電器、帯電ロール、帯電ブラシ等の接触帯電器など
が用いられる。露光はハロゲンランプ、蛍光灯、レーザ
ー(半導体、He−Ne)、LED、感光体内部露光方
式等を用いて行われる。現像行程はカスケード現像、1
成分絶縁トナー現像、1成分導電トナー現像、二成分磁
気ブラシ現像などの乾式現像方式や湿式現像方式などが
用いられる。転写行程はコロナ転写、ローラー転写、ベ
ルト転写などの静電転写法、圧力転写法、粘着転写法が
用いられる。定着は熱ローラ定着、フラッシュ定着、オ
ーブン定着、圧力定着などが用いられる。クリーニング
にはブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブ
ラシクリーナー、磁気ローラークリーナー、ブレードク
リーナー、などが用いられる。
【0067】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、こ
れらに限定されるものでない。なお、実施例中「部」と
あるのは、「重量部」を示す。 製造例1
【0068】
【化10】
【0069】上記ヒドロキシ体H、16g(55mmo
l)、ステアリルブロミド23.9g(72mmo
l)、テトラブチルアンモニウムブロマイド(TBA
B)5.1gを300mL四つ口フラスコ中、テトラヒ
ドロフラン(THF)100mlに溶解させ、cras
hed KOH6.2gを添加し、4時間還流下、撹拌
した。放冷後、トルエン200ml、水200mlを添
加し、分液し、有機層を水100mlで中性になるまで
洗った。有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去し、カラムにより精製し、溶媒を減圧留去し、
白色固体(W−1)、13g(24mmol)を得た。
(収率43%)。W−1のIRスペクトルを図1に示
す。
【0070】製造例2
【0071】
【化11】
【0072】ジトリルアミノベンズアルデヒド F 6
0.3g(0.2mol)、を、1L四つ口フラスコに
入れ、THF500mlに溶解させた。20℃±5℃
で、NaBH4 、5g(0.15mol)を添加し、2
時間撹拌した。水200mlを少しずつ添加し、30分
撹拌した。この後、トルエン300ml、水200ml
を加え、分液した。有機層を水200mlで3回洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、淡黄色
蝋状結晶ジトリルアミノベンジルアルコール A、5
0.9g(0.17mmol)を得た。(収率83.9
%)。得られたアルコール体A、16g(53mmo
l)、ステアリルブロミド22.9g(68.6mmo
l)、TBAB5.1gを500mL四つ口フラスコ
中、THF200mlに溶解させ、crashed K
OH6gを添加し、4時間還流下、撹拌した。放冷後、
トルエン200ml、水200mlを添加し、分液し、
有機層を水200mlで中性になるまで洗った。有機層
を、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、カ
ラムにより精製し、溶媒を減圧留去し、THF15ml
に溶解し、ヘキサン100mlに放出し、ゼリー状固体
(W−2)、8g(14.4mmol)を得た。(収率
27%)。W−2のIRスペクトルを図2に示す。
【0073】製造例3
【0074】
【化12】
【0075】ヒドロキシ体A、2g(7mmol)、ス
テアリン酸クロライド2.3g(7.7mmol)、を
50mL四つ口フラスコ中、THF20mlに溶解さ
せ、ピリジン5gを添加し、4時間還流下、撹拌した。
放冷後、トルエン50ml、水50mlを添加し、分液
し、有機層を水100mlで中性になるまで洗った。有
機層を、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、カラムにより精製し、溶媒を減圧留去し、白色固体
(W−3)、2.5g(4.5mmol)を得た。(収
率64%)。W−3のIRスペクトルを図3に示す。
【0076】製造例4
【0077】
【化13】
【0078】ヒドロキシ体A、2g(7mmol)、オ
クチルブロミド1.5g(7.7mmol)、TBAB
2gを50mL四つ口フラスコ中、THF20mlに溶
解させ、KOH6gを添加し、4時間還流下、撹拌し
た。放冷後、トルエン20ml、水20mlを添加し、
分液し、有機層を水100mlで中性になるまで洗っ
た。有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
留去し、カラムにより精製し、溶媒を減圧留去し、無色
液体(W−4)、2g(5mmol)を得た。(収率7
1%)。W−4のIRスペクトルを図4に示す。
【0079】実施例1 (電荷発生層の作製)下記構造を有するアゾ化合物10
部を150部の4−メトキシ−4−メチルペンタノン−
2に加え、サンドグライドミルにて粉砕分散処理を行っ
た。ここで得られた顔料分散液をポリビニルブチラール
(電気化学工業(株)製、商品名#6000−C)の5
%1,2−ジメトキシエタン溶液100部及びフェノキ
シ樹脂(ユニオンカーバイド社製、商品名PKHH)の
5%ジメトキシエタン溶液100部の混合液に加えて、
最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。
【0080】
【化14】
【0081】この電荷発生層液を外径30mm、長さ3
48mm、肉厚1.0mmのアルミシリンダーに浸漬塗
布し、その乾燥膜厚が、0.4g/m2 (約0.4μ
m)となるように電荷発生層を設けた。
【0082】(電荷移動層の作製)次にこの電荷発生層
上に次に示す電荷輸送剤(T−1)80部と
【0083】
【化15】
【0084】シアノ化合物 1.5部
【0085】
【化16】
【0086】本発明の正孔輸送性材料(W−1) 20
【0087】
【化17】
【0088】及びポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学
(株)製、商品名Z−200)を100部テトラヒドロ
フラン、ジオキサンの混合溶媒に溶解させた液を浸漬塗
布した後、125℃で25分乾燥させ、その乾燥膜厚が
21μmになるように電荷移動層を設けた。このように
して得られた電子写真感光体をA1とする。
【0089】実施例2 電荷輸送物質(W−1)を電荷輸送物質(W−2)に変
更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
この電子写真感光体をA2とする。
【0090】
【化18】
【0091】実施例3 電荷輸送物質(W−1)を電荷輸送物質(W−3)に変
更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
この電子写真感光体をA3とする。
【0092】
【化19】
【0093】実施例4 電荷輸送物質(W−1)を電荷輸送物質(W−4)に変
更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
この電子写真感光体をA4とする。
【0094】
【化20】
【0095】比較例1 電荷輸送物質(W−1)を使用せず、電荷輸送剤(T−
1)の部数を100部に変更した以外は実施例1と同様
の方法により感光体を作成した。この電子写真感光体を
P1とする。
【0096】次にこれらの電子写真感光体を市販の複写
機(シャープ(株)製SF7850)に装着し、300
00枚のコピーテストを行った。この時の感光層の膜厚
の変化(10000枚当たりに換算)を表−1に示す。
【0097】
【表33】
【0098】実施例5 膜厚75μmのポリエステルフィルム上にアルミを蒸着
させたものを導電性支持体として用い、前記電荷発生層
液を乾燥後の重量が0.4g/m2 (約0.4μm)と
なるようにワイヤーバーで塗布して乾燥させ電荷発生層
を形成させた。更に実施例1と同じ組成の電荷移動層液
を電荷発生層上にアプリケーターで塗布する。その後、
室温で30分、125℃で20分乾燥させ、乾燥後の膜
厚が20μmになるように電荷移動層を設けた。この電
子写真感光体をA5とする。
【0099】実施例6 電荷輸送物質(W−1)を10部用い、電荷輸送剤(T
−1)の部数を90部に変更した以外は実施例5と同様
にして感光体を作製した。この電子写真感光体をA6と
する。
【0100】実施例7 電荷輸送物質(W−1)を30部用い、電荷輸送剤(T
−1)の部数を70部に変更した以外は実施例5と同様
にして感光体を作製した。この電子写真感光体をA7と
する。
【0101】比較例2 電荷輸送物質(W−1)を使用せず、電荷輸送剤(T−
1)の部数を100部に変更した以外は実施例5と同様
にして感光体を作製した。この電子写真感光体をP2と
する。
【0102】比較例3 電荷輸送物質(W−1)の代わりに同様のアルキル鎖長
を有するステアリルステアレート(WAX)を用いた他
は実施例6と同様にして感光体を作製した。この電子写
真感光体をP3とする。
【0103】実施例8 (電荷発生層の作製)図 に示すCuKα線による粉末
X線スペクトルパターンを有するオキシチタニウムフタ
ロシアニン10部、ポリビニルブチラール(電気化学工
業(株)製、商品名#6000−C)5部に1,2−ジ
メトキシエタン500部を加え、サンドグラインドミル
で粉砕、分散処理を行い電荷発生層液を得た。次に膜厚
75μmのポリエステルフィルム上にアルミを蒸着させ
たものを導電性支持体として用い、前記電荷発生層液を
乾燥後の重量が0.4g/m2 (約0.4μm)となる
ようにワイヤーバーで塗布して乾燥させ電荷発生層を形
成させた。
【0104】(電荷移動層の作製)次にこの電荷発生層
上に次に示す電荷輸送剤(T−2)50部と
【0105】
【化21】
【0106】前記電荷輸送物質(W−1)10部及びポ
リカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名Z
−200)を100部テトラヒドロフラン、ジオキサン
の混合溶媒に溶解させた液を電荷発生層上にアプリケー
ターで塗布する。その後、室温で30分、125℃で2
0分乾燥させ、乾燥後の膜厚が20μmになるように電
荷移動層を設けた。この電子写真感光体をA8とする。
【0107】実施例9 電荷輸送物質(W−1)を20部用い、電荷輸送剤(T
−2)の部数を40部に変更した以外は実施例8と同様
にして感光体を作製した。この電子写真感光体をA9と
する。
【0108】実施例10 電荷輸送物質(W−1)を30部用い、電荷輸送剤(T
−2)の部数を30部に変更した以外は実施例8と同様
にして感光体を作製した。この電子写真感光体をA10
とする。
【0109】次にこれらの電子写真感光体を感光体特性
測定(川口電気(株)製モデルEPA8100)に装着
して、アルミニウム面への流れ込み電流を50μAにな
るように帯電させた後、白色光露光(実施例8、9、1
0、比較例4は780nmの単色光露光)、除電を行
い、その時の帯電性(Vo)、帯電開始から2秒放置後
の電位の低下率(暗減衰DD)、半減露光量(E1/2
基準電位:−450V、白色光ではlux・sec、
780nmではμJ/cm2 )残留電位(Vr)を測定
した。
【0110】さらにこれら電子写真感光体の摩擦係数を
自動摩擦、磨耗解析装置(FACE、DFPM−SS
協和界面科学(株)製)を用いて測定した。このように
して得られた摩擦係数から、対応する電荷輸送物質を添
加していない比較例の摩擦係数を1.0として相対値を
求めた。これらを表−2、表−3にまとめた。
【0111】
【表34】
【0112】
【表35】
【0113】
【発明の効果】本発明より、感光体の電気特性、塗布性
などの基本的特性を損なうこと無しに、低摩擦表面を得
ることができ、耐磨耗性、クリーニング性、耐傷性等の
機械特性に優れた感光体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた正孔輸送性材料(W−1)のI
Rスペクトル
【図2】実施例で用いた正孔輸送性材料(W−2)のI
Rスペクトル
【図3】実施例で用いた正孔輸送性材料(W−3)のI
Rスペクトル
【図4】実施例で用いた正孔輸送性材料(W−4)のI
Rスペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 慎一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H068 AA20 AA21 BA12 BA13 BA14 BA64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光層中に下記一般式〔1〕、
    〔2〕、又は〔3〕 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有してい
    ても良いアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
    基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有していても良
    い、アルキル基(炭素数8以上)を表し、Rはアルキレ
    ン又は、アリーレン基を示す。)で表される化合物が少
    なくとも一種類含有することを特徴とする電子写真感光
    体。
  2. 【請求項2】 感光体中に、さらに上記一般式〔1〕、
    〔2〕又は〔3〕以外の電荷輸送物質を少なくとも一種
    類含有する事を特徴とする請求項1に記載の電子写真感
    光体。
  3. 【請求項3】 感光体中に、電荷発生材料として、無金
    属フタロシアニン又は、金属もしくは金属化合物が配位
    したフタロシアニン、又は、ビスアゾ顔料を含有する感
    光層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 下記一般式〔1〕で表される正孔輸送性
    材料。 【化4】 (式中、Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有してい
    てもよいアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
    基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有していてもよ
    い炭素数8以上のアルキル基を表す。)
  5. 【請求項5】 下記一般式〔2〕で表される正孔輸送性
    材料。 【化5】 (式中、Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有してい
    てもよいアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
    基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有していてもよ
    い炭素数8以上のアルキル基を表し、Rはアルキレン基
    又はアリーレン基を表す。)
  6. 【請求項6】 下記一般式〔3〕で表される正孔輸送性
    材料。 【化6】 (式中、Ar1 〜Ar3 は各々独立に置換基を有してい
    てもよいアリール基、複素環基、ビニル基、縮合多環
    基、アラルキル基を表し、Xは置換基を有していてもよ
    い炭素数8以上のアルキル基を表す。)
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