JP2000074974A - 半導体検査回路および半導体回路の検査方法 - Google Patents

半導体検査回路および半導体回路の検査方法

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JP2000074974A JP27823098A JP27823098A JP2000074974A JP 2000074974 A JP2000074974 A JP 2000074974A JP 27823098 A JP27823098 A JP 27823098A JP 27823098 A JP27823098 A JP 27823098A JP 2000074974 A JP2000074974 A JP 2000074974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体検査回路および半導体回路の検査方法
によって半導体駆動回路の出力検査を可能にする。 【解決手段】 半導体検査回路および半導体回路の検査
方法を適用する液晶表示装置は、マトリクス状に配置さ
れ行毎に選択される複数の画素電極14、画素電極14の列
に沿った信号線X1-Xn 、信号線X1-Xn を駆動する信号線
駆動回路19、各々対応行の画素電極14の選択に伴って信
号線X1-Xn の電位を対応行の画素電極14に印加する複数
のスイッチング素子13を備え、信号線駆動回路19は複数
の画素信号を伝送する複数のビデオバスA,B と、各々対
応信号線とビデオバスA,B との間に接続される複数組の
アナログスイッチSW1A,SW1B,…と、アナログスイッチSW
1A,SW1B,…を順次選択し、選択組のアナログスイッチSW
1A,SW1B のうちの1つを導通させる選択回路部SR,SC1-S
Cnとを有する。選択回路部SR,SC1-SCnは外部からの制御
信号により選択組のアナログスイッチSW1A,SW1B の両方
を同時に導通させる制御を優先的に行う論理ゲート回路
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体検査回路およ
び半導体回路の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体検査回路および半導体回路
の検査方法について、アクティブマトリクス型の液晶表
示装置を例に取って説明する。アクティブマトリクス型
の液晶表示装置としては、例えば図13に示す液晶表示
装置が知られている。この液晶表示装置は、マトリクス
状に配置されたmxn個の画素電極14、これら画素電
極14の行に沿って形成されるm本の走査線Y1〜Y
m、これら画素電極14の列に沿って形成されるn本の
信号線X1〜Xn、これら走査線Y1〜Ymおよび信号
線X1〜Xnの交差位置近傍に配置される薄膜トランジ
スタ13、走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路
18、および信号線X1〜Xnを駆動する信号線駆動回
路19を有する。駆動回路18,19は画素電極14や
これら画素電極の駆動用配線群と共に同一基板上に形成
される。各薄膜トランジスタ13は対応走査線からの走
査電圧により駆動され対応信号線からの画素信号電圧を
対応画素電極14に供給するスイッチング素子として用
いられる。各画素電極14は液晶層15を介して対向電
極16とそれぞれ対向する。この対向電極16は対向電
極駆動回路20により駆動される。
【0003】走査線駆動回路18は水平走査周期で順次
走査線Y1〜Ymに走査電圧を供給し、信号線駆動回路
19は各水平走査周期において画素信号電圧を信号線X
1〜Xnに供給する。液晶層15はそれぞれの画素電極
14に供給される画素信号電圧と対向電極駆動回路20
から対向電極16に供給される基準電圧との差に対応す
る光透過率分布に設定される。
【0004】ところで、信号線駆動回路19は、画素電
極14に印加される画素信号を供給するという重要な役
割を持つため、万一、信号線駆動回路の出力部に不良が
あると、画素電極14の列単位で画素信号の供給が途絶
え、液晶表示装置の画面に線状の欠陥を生じる。この線
状欠陥はたとえ1本であっても液晶表示装置にとって致
命的なものである。従って、製品の性能・信頼性を確保
するため、信号線駆動回路の出力検査を行わずに出荷す
ることは避けなくてはならない。また、実際に線状欠陥
が発生した液晶表示装置を評価・解析することは、今後
生産される液晶表示装置の良品率を向上に役立つ。従っ
て、信号線駆動回路の出力検査を行うことは極めて大切
な事項である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような駆動回路一
体型の液晶表示装置の場合は、同一ガラス基板上に信号
線と信号線駆動回路が形成されるため、回路素子の集積
密度が高く、信号線駆動回路の出力部にプローブをあて
るための物理的なスペースに余裕がなく、検査自体が不
可能であった。
【0006】以上のように従来の半導体検査回路および
半導体回路の検査方法は、信頼性確保や良品率向上に必
要な信号線駆動回路の検査が困難であるという問題を有
している。
【0007】本発明の目的は上記問題点を鑑みなされた
もので、表示または受光装置の検査のために好適な半導
体検査回路および半導体回路の検査方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、基板上に互いに略平行に配置される少なくとも第1
および第2バスと、前記基板上に互いに略平行に配置さ
れる複数の信号線と、前記基板上に配置され、前記信号
線に対応するタイミングで順次駆動信号を出力する駆動
回路と、前記基板上に前記信号線に対応して配置される
第1および第2のスイッチ素子から成り、各前記スイッ
チ回路の第1のスイッチ素子は前記第1バスと対応する
前記信号線との間に配置され、前記第2のスイッチ素子
は前記第2バスと対応する前記信号線との間に配置され
る複数のスイッチ回路と、前記スイッチ回路を制御信号
に基づいて制御する制御回路と、前記制御回路は各前記
スイッチ回路のそれぞれの前記スイッチ素子が前記駆動
回路からの前記駆動信号に基づいて略同時に前記信号線
と前記バスとの間を導通するよう駆動することを特徴と
する半導体検査回路が提供される。
【0009】本発明の請求項2によれば、前記基板は、
前記信号線と略平行に配置される複数本の走査線と、前
記信号線と前記走査線との各交点近傍に配置されるトラ
ンジスタと、前記トランジスタに接続される画素電極と
が配置された基板であることを特徴とする請求項1に記
載の半導体検査回路が提供される。
【0010】本発明の請求項3によれば、前記第1バス
と前記第2バスには、それぞれ基準電圧に対して互いに
極性が異なる電圧が印加されることを特徴とする請求項
2に記載の半導体検査回路が提供される。
【0011】本発明の請求項4によれば、前記スイッチ
回路の前記第1スイッチ素子はPチャネル型、前記第2
スイッチ素子はNチャネル型であることを特徴とする請
求項3に記載の半導体検査回路が提供される。
【0012】本発明の請求項5によれば、前記スイッチ
回路の前記第1および第2スイッチ素子は活性層が多結
晶シリコンからなることを特徴とする請求項4に記載の
半導体検査回路が提供される。
【0013】本発明の請求項6によれば、前記駆動回路
はしシフトレジスタを有することを特徴とする請求項1
に記載の半導体検査回路が提供される本発明の請求項7
によれば、基板上に互いに略平行に配置される少なくと
も第1および第2バスと、前記基板上に配置される信号
線と、前記第1バスと前記信号線との間に配置される前
記第1のスイッチ素子と、前記第2バスと前記信号線と
の間に配置される前記第2のスイッチ素子ととからなる
スイッチ回路とを備え、前記第1および第2バスをそれ
ぞれ第1および第2電圧に接続し、前記スイッチ回路の
前記第1および第2のスイッチ素子を略同時に導通さ
せ、前記第1および第2バスを流れる電流をそれぞれ検
出することを特徴とする半導体回路の検査方法が提供さ
れる。
【0014】本発明の請求項8によれば、前記信号線は
複数本配置され、前記スイッチ回路は各信号線に対応し
て複数配置され、各々のスイッチ回路において前記スイ
ッチ素子を略同時に順次導通させることを特徴とする請
求項7記載の半導体回路の検査方法が提供される。
【0015】本発明の請求項9によれば、前記検出され
た前記電流を抵抗値に換算することを特徴とする請求項
8に記載の半導体回路の検査方法が提供される。
【0016】本発明の請求項10によれば、前記抵抗値
に基づいて前記スイッチ回路の良否を判定することを特
徴とする請求項9に記載の半導体回路の検査方法が提供
される。
【0017】本発明の請求項11によれば、前記基板は
前記第1または第2バスに隣接した第3バスを含み、前
記第3バスには前記第1および第2電圧と異なる第3電
圧が供給されることを特徴とする請求項10に記載の半
導体回路の検査方法が提供される。
【0018】本発明の請求項12によれば、検出された
前記電流に基づいて前記第1または第2バスと前記第3
バスとの短絡の有無を検出することを特徴とする請求項
11に記載の半導体回路の検査方法が提供される。
【0019】本発明の請求項13によれば、前記基板
は、前記信号線に略直交して配置される走査線と、前記
信号線と前記走査線との略近傍に配置される薄膜トラン
ジスタと、前記薄膜トランジスタに接続される画素電極
とを含むアクティブマトリクス型表示装置であることを
特徴とする請求項12記載の半導体回路の検査方法が提
供される。
【0020】本発明の請求項14によれば、前記基板は
ガラスからなり、前記スイッチ回路および前記薄膜トラ
ンジスタは、それぞれ活性層が多結晶シリコンからなる
ことを特徴とする請求項13に記載の半導体回路の検査
方法が提供される。
【0021】上記した半導体検査回路および半導体回路
検査方法では、信号線駆動回路の不良の有無がアナログ
スイッチ数に比べて十分少ないバスを用いて測定される
電流から判定することができるため、駆動回路に直接多
数のプローブをあてる必要がない。従って、半導体検査
回路および半導体回路検査方法の信頼性を確保するとと
もに良品率を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る液晶表示装置を図面を参照して説明する。
【0023】図1はこの液晶表示装置の構成を示す。こ
の液晶表示装置はマトリクス状に配置されるmxn個の
画素電極14、これら画素電極14の行に沿って形成さ
れるm本の走査線Y1〜Ym、これら画素電極14の列
に沿って形成されるn本の信号線X1〜Xn、mxn個
の画素電極に対応して走査線Y1〜Ymおよび信号線X
1〜Xnの交差位置近傍に非線形スイッチング素子とし
て配置される薄膜トランジスタ13、走査線Y1〜Ym
を駆動する走査線駆動回路18、これら信号線X1〜X
nを駆動する信号線駆動回路19、mxn個の画素電極
に対応して形成されるmxn個の薄膜トランジスタ13
を有するアレイ基板と、複数の画素電極に対向し基準電
位に設定される対向電極16を有する対向基板と、アレ
イ基板および対向基板間に保持される液晶層15とを備
える。各薄膜トランジスタ13は対応走査線が走査線駆
動回路18によって駆動されることにより対応行の画素
電極14が選択されたときに信号線駆動回路19によっ
て駆動される信号線X1〜Xnの電位をこれら対応行の
画素電極14に印加するスイッチング素子として用いら
れる。走査線駆動回路18は水平走査周期で順次走査線
Y1〜Ymに走査電圧を供給し、信号線駆動回路19は
各水平走査周期において画素信号電圧を信号線X1〜X
nに供給する。液晶層15はそれぞれの画素電極14に
供給される画素信号電圧と対向電極駆動回路20から対
向電極16に供給される基準電圧との差に対応する光透
過率分布に設定される。
【0024】ここで、信号線駆動回路19についてさら
に説明する。この信号線駆動回路19はn個のレジスタ
S/R1〜S/Rn、n個の選択回路部SC1〜SC
n、n個の第1アナログスイッチSW1A〜SWnA、
n個の第2アナログスイッチSW1B〜SWnB、並び
にビデオバスAおよびBを有する。ビデオバスAは外部
から供給される正極性の画素信号を伝送し、ビデオバス
Bは正極性の画素信号を反転して外部から供給される負
極性の画素信号を伝送する。レジスタS/R1〜S/R
nは直列に接続され、外部から水平走査周期で供給され
る負論理のスタートパルスを外部から画素信号に同期し
て供給されるクロック信号に応答してラッチし、シフト
パルスを並列的に出力するシフトレジスタSRを構成す
る。
【0025】”出画”モードにおいて、選択回路部SC
1〜SCnはそれぞれレジスタS/R1〜S/Rnがそ
れぞれスタートパルスをラッチするタイミングで第1ア
ナログスイッチSW1A〜SWnAおよび第2アナログ
スイッチSW1B〜SWnBの一方を選択する選択動作
を行う。この選択動作は外部から供給され例えば1フレ
ーム毎に反転される極性信号に基づいて行われる。正極
性フレームでは、nチャネル型の第1アナログスイッチ
SW1A〜SWnAがシフトレジスタSRのシフト動作
に同期して順次選択される。第1アナログスイッチSW
1A〜SWnAはそれぞれ選択回路部SC1〜SCnに
よって選択されたタイミングでビデオバスA上の画素信
号をサンプルホールドし信号線X1〜Xnに出力する。
他方、負極性フレームでは、pチャネル型の第2アナロ
グスイッチSW1B〜SWnBがシフトレジスタSRの
シフト動作に同期して順次選択される。第2アナログス
イッチSW1B〜SWnBはそれぞれ選択回路部SC1
〜SCnによって選択されたタイミングでビデオバスB
上の画素信号をサンプルホールドし信号線X1〜Xnに
出力する。また、この信号線駆動回路19は出力検査時
に検査用制御信号を受取ると共にビデオバスAおよびB
の電流を測定するために検査回路TSに接続される。
【0026】上述の信号線駆動回路19では、n組の第
1および第2アナログスイッチSW1A,SW1B;S
W2A,SW2B;SW3A,SW3B;…;SWn
A,SWnBがそれぞれn本の信号線に割当てられ、シ
フトレジスタSRおよび選択回路部SC1〜SCnがこ
れらn組のアナログスイッチSW1A,SW1B;SW
2A,SW2B;SW3A,SW3B;…;SWnA,
SWnBを順次選択し、選択組のアナログスイッチのう
ちの1つを導通させるために用いられる。
【0027】図2は最終段の選択回路部SCnの構成を
詳細に示す。本実施例の信号線駆動回路は各選択回路部
内に検査制御回路を内蔵している。図2において、イン
バータINV,ノアゲートNR1,ノアゲートNR2が
検査制御回路を構成し、ノアゲートNR3およびノアゲ
ートNR4が選択回路を構成する。なお、単一の検査制
御回路が複数の選択回路に共通に配置されてもよい。こ
の選択回路部SCnでは、極性信号がインバータINV
を介してノアゲートNR1の第1入力端に供給されると
共にノアゲートNR2の第1入力端に直接供給される。
また、検査用制御信号がノアゲートNR1の第2入力端
およびノアゲートNR2の第2入力端に直接供給され
る。ノアゲートNR1の出力信号はノアゲートNR3の
第1入力端に供給され、ノアゲートNR2の出力信号は
ノアゲートNR4の第1入力端に供給される。さらに、
レジスタS/Rnの出力信号がノアゲートNR3の第2
入力端およびノアゲートNR4の第2入力端に供給され
る。ノアゲートNR3の出力信号およびノアゲートNR
4の出力信号はそれぞれ第1アナログスイッチSWnA
および第2アナログスイッチSWnBに供給される。
【0028】これにより、選択回路部SCnは外部から
入力される極性信号と検査用制御信号およびレジスタS
/Rn出力から、S/Rnで決められた各タイミングに
おいて、1つの信号線Xnに対応して設けられたアナロ
グスイッチSWnAおよびSWnBのオン/オフを制御
する。
【0029】検査制御信号はデジタル信号であり、Hレ
ベルあるいはLレベルの一方が”出画”モードを指定
し、他の一方が”検査”モードを指定する。選択回路部
SCnは”出画”モードで従来と同様に動作し、”検
査”モードで、レジスタS/Rnがスタートパルスをラ
ッチするタイミングで、極性信号の論理値”H”,”
L”に関係なく、アナログスイッチSWnAおよびSW
nBの両方をオンする。
【0030】なお、上述の構成は他の選択回路部SC1
〜SC(n−1)においても実質的に同様である。但
し、選択回路部SC1〜SC(n−1)の各々はシフト
レジスタSRの対応レジスタおよび対応組のアナログス
イッチに接続される。
【0031】すなわち、選択回路部SC1〜SCnは図
2に示す回路構成であるため、検査用制御信号により”
検査”モードが指定された場合にシフトレジスタSRで
順次選択される組の第1および第2アナログスイッチの
両方を同時に導通させる制御を極性信号の論理値に関係
なく優先的に行う。
【0032】表1は上述した信号線駆動回路19の動作
を具体的に示す。
【0033】
【表1】 ここで、”検査”モードが設定された状態で行われる信
号線駆動回路19の出力検査方法を説明する。図3は検
査時においてビデオバスAおよびBに流れる電流を測定
する回路構成を示す。すなわち、直流電源VAおよびV
Bがそれぞれ電流計を介してビデオバスAおよびビデオ
バスBに接続される。図4には、それらの直流電源VA
およびVBからそれぞれビデオバスAおよびBに流れる
電流の波形が示される。この電流波形はn組の第1およ
び第2アナログスイッチSW1A,SW1B;SW2
A,SW2B;SW3A,SW3B;…;SWnA,S
WnBの両方がタイミングT1〜Tnで順次オンしたと
きに、ビデオバスA→第1アナログスイッチ→第2アナ
ログスイッチ→ビデオバスBの経路で流れる電流を測定
した結果である。これらタイミングT1〜Tnでの具体
的な電流の経路は表2に示す通りである。
【0034】
【表2】 上述の構成では、電流量はビデオバスAおよびBの配線
抵抗および選択された第1および第2アナログスイッチ
のオン抵抗に依存するが、ビデオバスAおよびBの配線
抵抗は比較的安定しているので、実際の電流量はこれら
アナログスイッチのオン抵抗にほとんど依存する。第4
図に示す波形図からわかるように、各タイミングにおい
て同じ大きさで逆向きの電流が直流電源VAおよびVB
から流れる。電流量の絶対値が時間経過に伴って小さく
なる理由は、ビデオバスAおよびBの配線抵抗のためで
ある。不良が生じていない場合には、図4に示すような
波形が得られる。アナログスイッチの不良は測定波形を
図4に示す波形を基準として比較することにより検出で
きる。
【0035】(1)低移動度不良の検出 図5は、タイミングT3で同時にオンする第1および第
2アナログスイッチSW3AおよびSW3Bのうちで第
2アナログスイッチSW3Bに不良が生じた場合の電流
波形を示す。この電流波形は第2アナログスイッチSW
3Bの移動度が設計値よりも低い低移動度不良を想定し
たものである。
【0036】実際に図5に示す電流波形が得られたとす
ると、図4に示す波形と比較してタイミングT3におけ
る電流値は他のタイミングにおける電流値に比べ明らか
に小さいことがわかる。従って、タイミングT3で同時
にオンするアナログスイッチSW3AおよびSW3Bに
おいて、電流量が小さくなる低移動度不良が生じたこと
が検出できる。タイミングT3におけるビデオバスAの
電流は、タイミングT3のビデオバスBの電流波形と違
ってピークを持った波形である。この現象はアナログス
イッチSW3Aから信号線容量を充放電する電流が流れ
ているときに起きる。従って、低移動度不良はアナログ
スイッチSW3Bで起きていることを特定できる。
【0037】このように本実施形態に係る液晶表示装置
では、アナログスイッチの低移動度不良が他のタイミン
グでの電流波形との比較から検出され、さらに詳細な電
流波形の形状を同一タイミングについて比較することに
より第1および第2アナログスイッチのどちらで不良が
生じたかを特定できる。
【0038】(2)しきい値Vthシフト不良の検出 図6に示す電流波形は、タイミングT2で同時にオンす
る第1および第2アナログスイッチSW2AおよびSW
2Bのうちで第1アナログスイッチSW2Aに不良が生
じた場合の電流波形を示す。この電流波形は第1アナロ
グスイッチSW2Aのしきい値電圧Vthがシフトした
ために、第1アナログスイッチSW2Aが制御信号に関
係なく常時オン状態に維持されるVthシフト不良を想
定したものである。
【0039】実際に図6に示す電流波形が得られたとす
ると、有限電流がシフトレジスタSRの動作前、すなわ
ちタイミングT1以前にビデオバスAに流れていること
がわかる。もしどこにも不良がなければ、シフトレジス
タSRの動作前においてすべてのアナログスイッチSW
1A〜SWnAおよびSW1B〜SWnBはオフ状態に
なっているため全く電流が流れないはずである。従っ
て、Vthシフト不良によって常時オンに維持されるア
ナログスイッチが存在することをタイミングT1以前に
流れる有限電流から推定できる。
【0040】さらに、このタイミングT1以前に流れる
電流はビデオバスA側であるため、アナログスイッチS
W1A〜SWnAのいずれかが常時オンになっているは
ずである。
【0041】ここで、シフトレジスタSRの動作開始後
に得られる電流波形を観察すると、タイミングT2で得
られる電流値だけが他のタイミングで得られる電流値と
異なっている。この現象は常時オンとなっているアナロ
グスイッチに接続された信号線の容量が、シフトレジス
タSRの動作以前からビデオバスAを介して直流電源に
より充放電されているためである。従って、Vthシフ
ト不良により常時オン状態となったアナログスイッチは
タイミングT2で同時にオンされるアナログスイッチS
W2AおよびSW2Bの一方であることがわかる。
【0042】ここで、上述のように、タイミングT1以
前の電流観察から常時オンとなっているアナログスイッ
チはビデオバスAに接続されていることが判明している
ため、アナログスイッチSW2AがVthシフト不良を
起こしていることを特定できる。
【0043】このように本実施形態に係る液晶表示装置
では、Vthシフト不良によって常時オンとなったアナ
ログスイッチについても特定できる。
【0044】次に、本発明の第2実施形態に係る液晶表
示装置を図7を参照して説明する。この液晶表示装置は
以下に述べる構成を除いて第1実施形態の液晶表示装置
と同様に構成される。図1と同様の部分については、図
7において同一参照符号で表わし、その説明を省略す
る。
【0045】図7に示す液晶表示装置では、mx2n個
の画素電極14がマトリクス状に配置される。2n本の
信号線X1〜X2nがこれら画素電極14の列に沿って
形成される。信号線駆動回路19はn個のレジスタS/
R1〜S/Rn、n個の選択回路部SC1〜SCn、n
個の第1アナログスイッチSW1A〜SWnA、n個の
第2アナログスイッチSW1B〜SWnB、n個の第3
アナログスイッチSW1C〜SWnC、n個の第4アナ
ログスイッチSW1D〜SWnD、並びにビデオバス
A、B、C、およびDを有する。ビデオバスAは外部か
ら供給される正極性の奇数列画素信号を伝送し、ビデオ
バスBはこの正極性の奇数列画素信号を反転して外部か
ら供給される負極性の奇数列画素信号を伝送し、ビデオ
バスCは外部から供給される正極性の偶数列画素信号を
伝送し、ビデオバスDはこの正極性の偶数列画素信号を
反転して外部から供給される負極性の偶数列画素信号を
伝送する。レジスタS/R1〜S/Rnは直列に接続さ
れ、外部から水平走査周期で供給される負論理のスター
トパルスを外部から画素信号に同期して供給されるクロ
ック信号に応答してラッチし、シフトパルスを並列的に
出力するシフトレジスタSRを構成する。
【0046】”出画”モードにおいて、選択回路部SC
1〜SCnはそれぞれレジスタS/R1〜S/Rnがそ
れぞれスタートパルスをラッチするタイミングでアナロ
グスイッチSW1A〜SWnAおよびSW1C〜SWn
CとアナログスイッチSW1B〜SWnBおよびSW1
D〜SWnDとの一方を選択する選択動作を行う。この
選択動作は外部から供給され例えば1フレーム毎に反転
される極性信号に基づいて行われる。正極性フレームで
は、nチャネル型のアナログスイッチSW1A〜SWn
AおよびSW1C〜SWnCがシフトレジスタSRのシ
フト動作に同期して順次選択される。第1アナログスイ
ッチSW1A〜SWnAはそれぞれ選択回路部SC1〜
SCnによって選択されたタイミングでビデオバスA上
の画素信号をサンプルホールドして奇数番目の信号線X
1〜X(2n−1)に出力する。第3アナログスイッチ
SW1C〜SWnCはそれぞれ選択回路部SC1〜SC
nによって選択されたタイミングでビデオバスC上の画
素信号をサンプルホールドして偶数番目の信号線X2〜
X2nに出力する。他方、負極性フレームでは、pチャ
ネル型のアナログスイッチSW1B〜SWnBおよびS
W1D〜SWnDがシフトレジスタSRのシフト動作に
同期して順次選択される。第2アナログスイッチSW1
B〜SWnBはそれぞれ選択回路部SC1〜SCnによ
って選択されたタイミングでビデオバスB上の奇数列画
素信号をサンプルホールドし奇数番目の信号線X1〜X
(2n−1)に出力する。第4アナログスイッチSW1
D〜SWnDはそれぞれ選択回路部SC1〜SCnによ
って選択されたタイミングでビデオバスD上の偶数列画
素信号をサンプルホールドして偶数番目の信号線X2〜
X2nに出力する。また、この信号線駆動回路19は出
力検査時に検査用制御信号を受取ると共にビデオバスA
およびBまたはビデオバスCおよびDの電流を測定する
ために検査回路TSに接続される。
【0047】上述の信号線駆動回路19では、n組の第
1および第2アナログスイッチSW1A,SW1B;S
W2A,SW2B;SW3A,SW3B;…;SWn
A,SWnBがそれぞれn本の奇数番目信号線に割当て
られ、n組の第3および第4アナログスイッチSW1
C,SW1D;SW2C,SW2D;SW3C,SW3
D;…;SWnC,SWnDがそれぞれn本の偶数番目
信号線に割当てられ、シフトレジスタSRおよび選択回
路部SC1〜SCnがこれらn組のアナログスイッチS
W1A,SW1B,SW1C,SW1D;SW2A,S
W2B,SW2C,SW2D;SW3A,SW3B,S
W3C,SW3D;…;SWnA,SWnB,SWn
C,SWnDを順次選択し、選択組のアナログスイッチ
のうちで奇数番目信号線に割当てられた1つおよび偶数
番目信号線に割当てられた1つを同時に導通させるため
に用いられる。
【0048】図8は最終段の選択回路部SCnの構成を
詳細に示す。本実施例の信号線駆動回路は各選択回路部
内に検査制御回路を内蔵している。図8において、イン
バータINV,ノアゲートNR1,ノアゲートNR2が
検査制御回路を構成し、ノアゲートNR3およびノアゲ
ートNR4が選択回路を構成する。なお、単一の検査制
御回路が複数の選択回路に共通に配置されてもよい。こ
の選択回路部SCnでは、極性信号がインバータINV
を介してノアゲートNR1の第1入力端に供給されると
共にノアゲートNR2の第1入力端に直接供給される。
また、検査用制御信号がノアゲートNR1の第2入力端
およびノアゲートNR2の第2入力端に直接供給され
る。ノアゲートNR1の出力信号はノアゲートNR3の
第1入力端に供給され、ノアゲートNR2の出力信号は
ノアゲートNR4の第1入力端に供給される。さらに、
レジスタS/Rnの出力信号がノアゲートNR3の第2
入力端およびノアゲートNR4の第2入力端に供給され
る。ノアゲートNR3の出力信号は第1アナログスイッ
チSWnAおよび第3アナログスイッチSWnCに供給
され、ノアゲートNR4の出力信号は第2アナログスイ
ッチSWnBおよび第4アナログスイッチSWnDに供
給される。
【0049】これにより、選択回路部SCnは外部から
入力される極性信号と検査用制御信号およびレジスタS
/Rn出力から、S/Rnで決められた各タイミングに
おいて、奇数番目信号線X(2n-1)に対応して設けられた
アナログスイッチSWnAおよびSWnBのオン/オフ
を制御すると共に、偶数番目信号線X2nに対応して設け
られたアナログスイッチSWnCおよびSWnDのオン
/オフを制御する。
【0050】検査制御信号はデジタル信号であり、Hレ
ベルあるいはLレベルの一方が”出画”モードを指定
し、他の一方が”検査”モードを指定する。選択回路部
SCnは”出画”モードで従来と同様に動作し、”検
査”モードで、レジスタS/Rnがスタートパルスをラ
ッチするタイミングで、極性信号の論理値”H”,”
L”に関係なく、アナログスイッチSWnA、SWn
B、SWnC、およびSWnDの全てをオンする。
【0051】なお、上述の構成は他の選択回路部SC1
〜SC(n−1)においても実質的に同様である。但
し、選択回路部SC1〜SC(n−1)の各々はシフト
レジスタSRの対応レジスタおよび対応組のアナログス
イッチに接続される。
【0052】すなわち、選択回路部SC1〜SCnは図
8に示す回路構成であるため、検査用制御信号により”
検査”モードが指定された場合にシフトレジスタSRで
順次選択される組の第1、第2、第3および第4アナロ
グスイッチの全てを同時に導通させる制御を極性信号に
関係なく優先的に行う。
【0053】表3は上述した信号線駆動回路19の動作
を具体的に示す。
【0054】
【表3】 ここで、”検査”モードが設定された状態で行われる信
号線駆動回路19の出力検査方法を説明する。図9は検
査時においてビデオバスAおよびBに流れる電流を測定
する回路構成を示す。すなわち、直流電源VAおよびV
Bがそれぞれ電流計を介してビデオバスAおよびビデオ
バスBに接続され、直流電源VCおよびVDがビデオバ
スCおよびDに接続される。ここで、これら電源の電圧
はVA≠VB、VC≠VA、VC≠VB、VD≠VA、
VD≠VBという関係に設定され、さらにビデオバスA
およびBの印加電圧の平均値が検査対象でないビデオバ
スCおよびDの印加電圧の平均値と異なる値となるよう
設定される。これにより、これら直流電源VAおよびV
BからそれぞれビデオバスAおよびBには、通常図4に
示すような波形の電流が流れる。この電流波形はn組の
第1、第2、第3、第4アナログスイッチSW1A,S
W1B,SW1C,SW1D;SW2A,SW2B,S
W2C,SW2D;SW3A,SW3B,SW3C,S
W3D;…;SWnA,SWnB,SWnC,SWnD
が4個ずつタイミングT1〜Tnで順次オンしたとき
に、ビデオバスA→第1アナログスイッチ→第2アナロ
グスイッチ→ビデオバスBの経路で流れる電流を測定し
た結果である。これらタイミングT1〜Tnでの具体的
な電流の経路は第1実施形態の表2に示すものと同様で
ある。
【0055】上述の構成では、電流量はビデオバスAお
よびBの配線抵抗および選択された第1および第2アナ
ログスイッチのオン抵抗に依存するが、ビデオバスAお
よびBの配線抵抗は比較的安定しているので、実際の電
流量はこれらアナログスイッチのオン抵抗にほとんど依
存する。図4に示す波形図からわかるように、各タイミ
ングにおいて同じ大きさで逆向きの電流が直流電源VA
およびVBから流れる。電流量の絶対値が時間経過に伴
って小さくなる理由は、ビデオバスAおよびBの配線抵
抗のためである。不良が生じていない場合には、図4に
示すような波形が得られる。アナログスイッチの不良は
測定波形を図4に示す波形を基準として比較することに
より検出できる。
【0056】(1)ビデオバス間の短絡 前述のように、ビデオバスA、B、CおよびDの印加電
圧は全て異なるように設定される。従って、ビデオバス
間の短絡が発生した場合、ビデオバスの電位が正常値と
異なる値となるので、これを検出することができる。
【0057】例えばビデオバスAとビデオバスCがエッ
チング工程の不具合等のためにショートした場合、ビデ
オバスAの電位はVAとVCとの中間値となり、この中
間値はVAとならない。従って、電流値が正常のものと
異なり、不良の発生が検出できる。さらに、各ビデオバ
スの電位を異なるように設定するので、どのビデオバス
と短絡したのかを見分けることができる。
【0058】(2)ビデオバスの断線 ビデオバスの断線が発生した場合、断線箇所以降につい
て電流経路がなくなり、電流量が小さくなるため、これ
を検出することができる。
【0059】例えばビデオバスBが、PEP工程の不具
合等のために、アナログスイッチSW1BとSW2Bと
の間で断線した場合、タイミングT1での電流量は正常
であるが、タイミングT2以降の電流値は正常値に比べ
て小さくなる。従って、断線不良とその発生箇所を検出
することができる。
【0060】(3)信号線間の短絡 これは信号線駆動回路19の不良ではなく、画素部分の
不良であるが、本検査方法で検出することができる。
【0061】例えば信号線X3と信号線X4とが、導電
性ダスト等のために短絡した場合を考える。アナログス
イッチのトランジスタ特性やビデオバスの抵抗値が正常
であれば、信号線X4の電位はビデオバスAおよびBの
電位の平均値(VA+VB)/2となる。同様に、信号
線X4の電位はビデオバスCおよびDの電位の平均値
(VC+VD)/2となる。ビデオバスA,B,Cおよ
びDは互いに異なる電位VA,VB,VC,およびVD
に予め設定されているため、信号線X3およびX4間の
短絡が発生すると、信号線X3およびX4の電位はとも
に正常値から変化する。すなわち、測定する電流計路上
の電位が異なるため、測定電流値も異常となり、これに
より信号線間の短絡不良を検出することができる。
【0062】(4)信号線および走査線間の短絡 これも信号線駆動回路19の不良ではなく、画素部分の
不良であるが、本検査方法で検出することができる。
【0063】例えば、信号線X3が層間絶縁膜不良等の
ために走査線のいずれか1本と短絡した場合、信号線X
3の電位は走査線駆動回路18からの影響で、正常値の
(VA+VB)/2とは異なる値となる。すなわち、測
定する電流計路上の電位が異なるため、測定電流値も異
常となり、これにより信号線および走査線間の短絡不良
を検出することができる。
【0064】各実施形態の液晶表示装置で注目すべき事
項は、電流の測定点がビデオバスAおよびBの入力端だ
けでよいことにある。このため、プロービングする測定
点の数が、信号線数に比べ大幅に少なくでき、高価で規
模の大きなプローブカードを不要としない。さらに信号
線駆動回路19がアレイ基板上に集積される場合であっ
ても、高い素子密度となる信号線駆動回路の出力部周辺
にプローブをあてる必要がないため、信号線駆動回路1
9の出力検査が可能となる。
【0065】なお、各実施形態では、ビデオバスAおよ
びBの両方が検査の対象となったが、これらのうちの一
方だけを検査の対象とすることもできる。この場合、精
度はやや低下するが、実用上の検査、特に不良の有無検
出は可能である。
【0066】また、各実施形態において、薄膜トランジ
スタ13は走査線駆動回路18および信号線駆動回路1
9と共にアレイ基板上にポリシリコン半導体薄膜を用い
て形成されてもよい。この場合、図1および図7に示す
液晶表示装置において、信号線駆動回路19のアナログ
スイッチSW1A〜SWnA,SW1B〜SWnB,S
W1C〜SWnC,SW1D〜SWnDは非線形スイッ
チング素子としてポリシリコン半導体薄膜を用いて形成
されるnチャネル型、pチャネル型、あるいはこれらを
組合わせた薄膜トランジスタで構成されてもよい。
【0067】以下、図1に示す液晶表示装置を例とし
て、アナログスイッチSW1A〜SWnAおよびSW1
B〜SWnBをポリシリコン薄膜トランジスタで構成さ
れる場合を説明する。この場合、例えば図10に示すよ
うにアナログスイッチSW1A〜SWnAがpチャネル
型薄膜トランジスタPTで構成され、アナログスイッチ
SW1B〜SWnBがnチャネル型薄膜トランジスタN
Tで構成される。ここで、共通信号線に割当てられたア
ナログスイッチ対SW1A,SW1B;SW2A,SW
2B,…は同時に導通したときにその抵抗値の差が20
0Ω以内に設定される。
【0068】このような構成で、アナログスイッチ対の
オン抵抗の測定、および抵抗値によるアナログスイッチ
対の良否判断について補足する。
【0069】検査時には、例えばビデオバスAがパッド
から電流計を介して直流電源VAに接続され、ビデオバ
スBがパッドPDから直流電源VBに接続される。
【0070】直流電源VAおよびVBを接続した状態
で、まず薄膜トランジスタPTおよび薄膜トランジスタ
NTのチャネルが同時に低抵抗状態になるようなゲート
電位をそれぞれ印加する。直流電源VBの電圧が直流電
源VAの電圧より大きく設定されていれば、図10にお
いて矢印で示すように、直流電源VBからpチャネル型
薄膜トランジスタPTおよびnチャネル型薄膜トランジ
スタNTを介して直流電源VAに向って電流が流れ、こ
の電流値が電流計で測定される。
【0071】直流電源VAと直流電源VBとの電位差、
並びに電流計で測定された電流値により1組の薄膜トラ
ンジスタPTおよびNTで構成されるアナログスイッチ
対のオン抵抗を算出できる。
【0072】そこで、アナログスイッチ対のオン抵抗を
全信号線X1〜Xnについて検査する場合、シフトレジ
スタSRの制御によりこれら信号線X1〜Xnにそれぞ
れ割当てられた複数組の薄膜トランジスタPTおよびN
Tの両方を順次導通させ、これにより順次得られる電流
値をすべて測定する。上述のようにして、全信号線に対
応する全アナログスイッチ対のオン抵抗を測定できる。
【0073】次に、抵抗値によるアナログスイッチ対の
良否判断の判定方法について実際の流品結果をもちいて
説明する。図11は従来の判定方法で得られるような一
般的な判定結果の一例であるが、信号線X1〜Xnに対
応するアナログスイッチ対のオン抵抗R1〜Rnを示
す。この例では、抵抗値が200〜5000Ωの範囲で
合格と判断していた。つまり、オン抵抗R4のアナログ
スイッチ対は不良と判定される。しかし、この方法で
は、実デバイスとの一致率の悪さが問題となっていた。
【0074】そこで、実デバイスの表示とアナログスイ
ッチ対のオン抵抗との関係を調査した。この結果、隣合
った信号線に接続されるアナログスイッチ対のオン抵抗
の大きさを比較すると画面品位とよく一致することが確
認された。
【0075】以下、式を使って表す。ここで、被検査ア
ナログスイッチ対のオン抵抗をRx(x:対応信号線番
号)とし、各信号線に接続されたアナログスイッチ対の
オン抵抗をRn(n:対応信号線番号)とする。被検査
アナログスイッチ対と前p個のアナログスイッチ対と比
較を行う場合、そのアナログスイッチ対のオン抵抗の差
RΔは式(1)のように表される。また、後続p個と比
較を行った場合には、式(2)のように表される。
【0076】
【数1】 このように前後のアナログスイッチ対と比較を行い、R
Δが式(3)の条件を満たす場合、良品と判断できる。
【0077】 |RΔ| ≦ 200(Ω) … (3) さらに実際のデバイスを用いて検証する。ここでは、一
例として前後2個のアナログスイッチ対との比較を行う
ことにする。(すなわち、式(2)および式(3)にお
いてp=2とした。) ここで調査を行ったデバイスは、アナログスイッチ対が
図10に示すように信号線に接続された試作品であるの
で、このアナログスイッチが不良である場合は画面に垂
直方向の欠線(以下、縦線欠とよぶ)として認識でき
る。図13に実際の判定結果を示す。
【0078】図13に示すように、アナログスイッチ対
のオン抵抗の実測定値の比較により良否判定をおこなう
従来方法では、線欠数がいずれも0本と判定されいてる
が、実デバイスの表示結果とはくい違っている。
【0079】しかしながら、隣合う信号線に接続される
アナログスイッチ対のオン抵抗の大きさで比較を行う本
発明の判定方法では、1サンプルで結果が異なっている
ものの、良好な判定が行われている。また、本方法で
は、不良発生箇所も特定することができる。従って、本
判定方法によれば、簡単な手法でアレイ基板上に形成さ
れた周辺回路の一部であるアナログスイッチ対の検査を
迅速かつ正確に行うことができる。その結果、不良品を
製造工程の早い段階で除去することができ、生産効率を
高めることができる。さらに、不良個所を容易に検出で
きるので、不良の原因を直ちに解析し、対処することが
可能となる。
【0080】本発明は上述した実施形態に限定されず、
その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能である。例
えば、図2および図8に示すインバータINV、ノアゲ
ートNR1、およびノアゲートNR2からなる検査制御
回路を各選択回路部から省略し、例えばこれらインバー
タINV、ノアゲートNR1、およびノアゲートNR2
で構成されるようなロジック回路をアレイ基板上に設
け、このロジック回路から得られる出力信号を各選択回
路を構成するノアゲートNR3およびノアゲートNR4
に共通に供給しても良い。
【0081】なお、上記実施例では液晶表示装置につい
て説明したが、本発明はビデオカメラの受光素子の半導
体増幅器やX線コンピュータトモグラフィのシンチレー
ション素子のライン状またはエリヤ状の受光部の半導体
回路等にも適用することができるものである。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体検査回路
および半導体回路検査方法においては、製品の信頼性確
保や良品率向上に不可欠な駆動回路の出力検査をする際
に、バスの入力端を利用できるため、高価なプローブカ
ードが不要となる。さらに駆動回路がアレイ基板と一体
化される場合に困難であった駆動回路の出力検査も行え
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体検査回路の
構成を示す等価回路図である。
【図2】図1に示す選択回路部の構成をさらに詳細に示
す回路図である。
【図3】図1に示す信号線駆動回路の出力検査方法を説
明するための図である。
【図4】図1に示すアナログスイッチが全て正常である
ときに得られる電流の波形図である。
【図5】図1に示すアナログスイッチの一部が低移動度
不良であるときに得られる電流の波形図である。
【図6】図1に示すアナログスイッチの一部がしきい値
Vthシフト不良であるときに得られる電流の波形図で
ある。
【図7】本発明の第2実施形態に係る半導体検査回路の
構成を示す等価回路図である。
【図8】図7に示す選択回路部の構成をさらに詳細に示
す回路図である。
【図9】図7に示す信号線駆動回路の出力検査方法を説
明するための図である。
【図10】図1に示すアナログスイッチをポリシリコン
薄膜トランジスタで構成した例を示す図である。
【図11】一般的な良否判定結果の例である。
【図12】従来法と本発明とで検出数を比較して示す図
である。
【図13】従来の液晶表示装置の構成を示す等価回路図
である。
【符号の説明】
13…薄膜トランジスタ 14…画素電極 15…液晶層 16…対向電極 18…走査線駆動回路 19…信号線駆動回路 SR…シフトレジスタ SC1〜SCn…選択回路部 S/R1〜SRn…レジスタ X1〜X2n…信号線 Y1〜Yn…走査線 SW1A〜SWnA…第1アナログスイッチ SW1B〜SWnB…第2アナログスイッチ SW1C〜SWnC…第3アナログスイッチ SW1D〜SWnD…第4アナログスイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 27/04 T 5F038 21/822 Fターム(参考) 2G032 AA00 AB02 AD01 AD05 AE07 AE08 AK14 AK15 AL05 2G036 AA27 BA33 CA12 2H088 FA11 HA06 HA08 MA20 2H092 GA05 JA24 KA04 NA30 PA06 5C006 EB01 5F038 AZ10 CD02 CD03 CD06 CD07 CD15 DF11 DT02 DT04 DT05 DT10 DT18 EZ20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に互いに略平行に配置される少な
    くとも第1および第2バスと、前記基板上に互いに略平
    行に配置される複数の信号線と、前記基板上に配置さ
    れ、前記信号線に対応するタイミングで順次駆動信号を
    出力する駆動回路と、前記基板上に前記信号線に対応し
    て配置される第1および第2のスイッチ素子から成り、
    各前記スイッチ回路の第1のスイッチ素子は前記第1バ
    スと対応する前記信号線との間に配置され、前記第2の
    スイッチ素子は前記第2バスと対応する前記信号線との
    間に配置される複数のスイッチ回路と、前記スイッチ回
    路を制御信号に基づいて制御する制御回路と、前記制御
    回路は各前記スイッチ回路のそれぞれの前記スイッチ素
    子が前記駆動回路からの前記駆動信号に基づいて略同時
    に前記信号線と前記バスとの間を導通するよう駆動する
    ことを特徴とする半導体検査回路。
  2. 【請求項2】 前記基板は、前記信号線と略平行に配置
    される複数本の走査線と、前記信号線と前記走査線との
    各交点近傍に配置されるトランジスタと、前記トランジ
    スタに接続される画素電極とが配置された基板であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体検査回路。
  3. 【請求項3】 前記第1バスと前記第2バスには、それ
    ぞれ基準電圧に対して互いに極性が異なる電圧が印加さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の半導体検査回
    路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ回路の前記第1スイッチ素
    子はPチャネル型、前記第2スイッチ素子はNチャネル
    型であることを特徴とする請求項3に記載の半導体検査
    回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ回路の前記第1および第2
    スイッチ素子は活性層が多結晶シリコンからなることを
    特徴とする請求項4に記載の半導体検査回路。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路はしシフトレジスタヲ有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体検査回路。
  7. 【請求項7】 基板上に互いに略平行に配置される少な
    くとも第1および第2バスと、前記基板上に配置される
    信号線と、前記第1バスと前記信号線との間に配置され
    る前記第1のスイッチ素子と、前記第2バスと前記信号
    線との間に配置される前記第2のスイッチ素子ととから
    なるスイッチ回路とを備え、前記第1および第2バスを
    それぞれ第1および第2電圧に接続し、前記スイッチ回
    路の前記第1および第2のスイッチ素子を略同時に導通
    させ、前記第1および第2バスを流れる電流をそれぞれ
    検出することを特徴とする半導体回路の検査方法。
  8. 【請求項8】 前記信号線は複数本配置され、前記スイ
    ッチ回路は各信号線に対応して複数配置され、各々のス
    イッチ回路において前記スイッチ素子を略同時に順次導
    通させることを特徴とする請求項7記載の半導体回路の
    検査方法。
  9. 【請求項9】 前記検出された前記電流を抵抗値に換算
    することを特徴とする請求項8に記載の半導体回路の検
    査方法。
  10. 【請求項10】 前記抵抗値に基づいて前記スイッチ回
    路の良否を判定することを特徴とする請求項9に記載の
    半導体回路の検査方法。
  11. 【請求項11】 前記基板は前記第1または第2バスに
    隣接した第3バスを含み、前記第3バスには前記第1お
    よび第2電圧と異なる第3電圧が供給されることを特徴
    とする請求項10に記載の半導体回路の検査方法。
  12. 【請求項12】 検出された前記電流に基づいて前記第
    1または第2バスと前記第3バスとの短絡の有無を検出
    することを特徴とする請求項11に記載の半導体回路の
    検査方法。
  13. 【請求項13】 前記基板は、前記信号線に略直交して
    配置される走査線と、前記信号線と前記走査線との略近
    傍に配置される薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジ
    スタに接続される画素電極とを含むアクティブマトリク
    ス型表示装置であることを特徴とする請求項12記載の
    半導体回路の検査方法。
  14. 【請求項14】 前記基板はガラスからなり、前記スイ
    ッチ回路および前記薄膜トランジスタは、それぞれ活性
    層が多結晶シリコンからなることを特徴とする請求項1
    3に記載の半導体回路の検査方法。
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