JP2000074198A - 車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000074198A
JP2000074198A JP24698898A JP24698898A JP2000074198A JP 2000074198 A JP2000074198 A JP 2000074198A JP 24698898 A JP24698898 A JP 24698898A JP 24698898 A JP24698898 A JP 24698898A JP 2000074198 A JP2000074198 A JP 2000074198A
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speed
gear
vehicle
driver
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JP24698898A
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English (en)
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Hideki Ariga
秀喜 有賀
Hisanori Shirai
久則 白井
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現在選択されている変速段を運転者が忘れて
も、道路条件に適した変速段を選択することができるよ
うにする。 【解決手段】運転者による操作に基づいてマニュアル変
速の変速段を選択するための選速部材と、少なくとも車
両の走行条件に基づいて変速段を決定する変速段決定手
段と、前記選速部材による変速段の選択、及び前記変速
段決定手段による変速段の決定のうちの少なくとも一方
に基づいて、運転者に変速情報を知らせるための音情報
を発生させる出力手段とを有する。この場合、選速部材
が操作されて変速段が選択されるか、変速段決定手段に
よって変速段が決定されるかすると、音情報が発生させ
られ、運転者に変速情報が知らされる。したがって、運
転者が現在選択されている変速段を忘れても、運転者に
変速情報が知らされるので、変速情報に基づいて、道路
条件に適した変速段を選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置、車
両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、選速部材
としてのシフトレバーが配設され、運転者が前記シフト
レバーを操作して所定のレンジ位置に置くと、各レンジ
位置に対応させて前進走行(D)レンジ、ニュートラル
(N)レンジ、後進走行(R)レンジ、パーキング
(P)レンジ、ロー(L)レンジ、セカンド(S)レン
ジ等の各レンジのうちの所定のレンジを選択することが
できるようになっている。
【0003】そして、運転者が前記前進走行レンジを選
択すると、車速、スロットル開度等の車両の走行条件が
検出され、自動変速機制御装置によって前記走行条件に
対応する変速段が決定され、該変速段で変速が行われ
る。また、マニュアル変速機の操作性を付加して、前記
走行条件にかかわらず、所定の変速段で変速が行われる
自動変速機も提供されている。この場合、前記運転者が
シフトレバーを操作して所定のマニュアル変速モード位
置に置くと、変速モードが自動変速モードからマニュア
ル変速モードに切り換わる。そして、前記マニュアル変
速モード位置において、前記シフトレバーを前方に倒す
たびに変速段が1段ずつ高速側に切り換えられ、前記シ
フトレバーを後方に倒すたびに変速段が1段ずつ低速側
に切り換えられる。なお、前記シフトレバーを前後方向
に倒すことなく、運転者が所定の高速側スイッチを押す
たびに変速段が1段ずつ高速側に切り換えられ、所定の
低速側スイッチを押すたびに変速段が1段ずつ低速側に
切り換えられるようにすることもできる。
【0004】したがって、例えば、道路の勾配(こうば
い)、コーナの曲率半径等の道路条件に適した変速段で
車両を走行させることができる。なお、現在選択されて
いるレンジ、及び現在選択されている変速段を認識する
ことができるように、運転席の前方のインストルメント
パネルの所定箇所に表示装置が配設され、該表示装置に
現在選択されているレンジ、及び現在選択されている変
速段が表示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、マニュアル変速モードで走
行している間に、道路条件によってステアリングホイー
ル、シフトレバー等の運転操作が頻繁になると現在選択
されている変速段を忘れることがあるが、前記表示装置
を見る余裕がない場合には道路条件に適した変速段を選
択することができなくなってしまう。
【0006】また、コーナを旋回中である場合、ステア
リングホイールを連続的に操作する必要があるので、シ
フトレバーを操作する余裕がなくなってしまう。そこ
で、車両がコーナに差し掛かる前に、シフトレバーを操
作して適正な変速段を選択することが望ましいが、どの
変速段がコーナに適しているかを予測するのが困難であ
る。したがって、コーナに適した変速段を選択すること
ができなくなることがある。
【0007】本発明は、前記従来の自動変速機の問題点
を解決して、運転者が現在選択されている変速段を忘れ
てしまっても、コーナを旋回中であっても、道路条件に
適した変速段を選択することができる車両制御装置、車
両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、運転者による操作に基づいてマ
ニュアル変速の変速段を選択するための選速部材と、少
なくとも車両の走行条件に基づいて変速段を決定する変
速段決定手段と、前記選速部材による変速段の選択、及
び前記変速段決定手段による変速段の決定のうちの少な
くとも一方に基づいて、運転者に変速情報を知らせるた
めの音情報を発生させる出力手段とを有する。
【0009】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、前記変速段決定手段は、車両の走行条件及び道路
条件に基づいて変速段を決定する。本発明の更に他の車
両制御装置においては、さらに、前記変速情報は、前記
選速部材によって選択された変速段の情報である。本発
明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前記変
速情報は、前記変速段決定手段によって決定された変速
段の情報である。
【0010】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記音情報は、前記変速段が低速側変速段
である場合と、高速側変速段である場合とで異なる。本
発明の車両制御方法においては、運転者による操作に基
づいてマニュアル変速の変速段を選択し、少なくとも車
両の走行条件に基づいて変速段を決定し、選速部材によ
る変速段の選択、及び変速段決定手段による変速段の決
定のうちの少なくとも一方に基づいて、運転者に変速情
報を知らせるために音情報を発生させる。
【0011】本発明の記録媒体においては、運転者によ
る操作に基づいてマニュアル変速の変速段を選択し、少
なくとも車両の走行条件に基づいて変速段を決定し、選
速部材による変速段の選択、及び変速段決定手段による
変速段の決定のうちの少なくとも一方に基づいて、運転
者に変速情報を知らせるために音情報を発生させること
を特徴とするプログラムを記録する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における車両制御装置の機能ブロック図であ
る。図において、37は出力手段としての音声出力部、
48は選速部材としてのシフトレバー、101は第1の
変速段決定手段、102は第2の変速段決定手段であ
る。
【0013】図2は本発明の実施の形態における車両制
御装置の概略図、図3は本発明の実施の形態における推
奨車速マップを示す図、図4は本発明の実施の形態にお
ける減速線マップを示す図である。なお、図3におい
て、横軸にノード半径を、縦軸に推奨車速VR を、図4
において、横軸に車両の位置を、縦軸に車速Vを採って
ある。
【0014】図2において、10は自動変速機(A/
T)、11はエンジン(E/G)、12は前記自動変速
機10の全体の制御を行う自動変速機制御装置(EC
U)、13は前記エンジン11の全体の制御を行うエン
ジン制御装置(EFI)、14はナビゲーション装置で
ある。また、41はウインカセンサ、42は運転者の動
作を検出するアクセルセンサ、43は運転者の動作を検
出するブレーキセンサ、44は車速センサ、45はスロ
ットル開度センサ、46は記録媒体としてのROM、4
7は通常モードとナビモードとを選択するためのモード
選択部、48はシフトレバーである。該シフトレバー4
8は、運転者の操作によって、所定のレンジ位置又はマ
ニュアル変速モード位置に選択的に置くことができる。
なお、本実施の形態においては、選速部材としてシフト
レバー48を使用しているが、該シフトレバー48に代
えてスイッチ、キー等を使用することもできる。
【0015】そして、運転者が前記シフトレバー48を
操作して所定のレンジ位置に置くと、各レンジ位置に対
応させて前進走行レンジ、ニュートラルレンジ、後進走
行レンジ、パーキングレンジ、ローレンジ、セカンドレ
ンジ等の各レンジのうちの所定のレンジを選択すること
ができるようになっている。前記運転者が前記前進走行
レンジを選択すると、車速、スロットル開度等の車両の
走行条件が検出され、前記自動変速機制御装置12内の
第1の変速段決定手段101(図1)によって前記走行
条件に対応する変速段が決定され、該変速段で変速が行
われる。
【0016】また、前記運転者がシフトレバー48を操
作して所定のマニュアル変速モード位置に置くと、変速
モードが自動変速モードからマニュアル変速モードに切
り換わる。そして、前記マニュアル変速モード位置にお
いて、前記シフトレバー48を前方に倒すたびに変速段
が1段ずつ高速側に切り換えられ、前記シフトレバー4
8を後方に倒すたびに変速段が1段ずつ低速側に切り換
えられる。なお、前記シフトレバー48を前後方向に倒
すことなく、運転者が所定の高速側スイッチを押すたび
に変速段が1段ずつ高速側に切り換えられ、所定の低速
側スイッチを押すたびに変速段が1段ずつ低速側に切り
換えられるようにすることもできる。
【0017】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
を検出する現在位置検出部15、道路データ等が格納さ
れたデータ記憶部16、入力された情報に基づいて、ナ
ビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーシ
ョン処理部17、入力部34、表示部35、音声入力部
36、音声出力部37及び通信部38を有する。そし
て、前記現在位置検出部15は、GPS(グローバルポ
ジショニングセンサ)21、地磁気センサ22、距離セ
ンサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ2
5、ジャイロセンサ26、図示されない高度計等から成
る。
【0018】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信して、地球上における現在位置を
検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測定するこ
とによって車両が向いている方位を検出し、前記距離セ
ンサ23は、道路上の所定の地点間の距離等を検出す
る。前記距離センサ23としては、例えば、車輪の回転
数を測定し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、
加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出す
るもの等を使用することができる。
【0019】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出するためのものであり、例えば、図示さ
れないステアリングホイールの回転部に取り付けられた
光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、図示されない車
輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。そし
て、前記ビーコンセンサ25は、道路に沿って配設され
たビーコンからの位置情報を受信して現在位置を検出す
る。前記ジャイロセンサ26は、車両の回転角速度を検
出するものであり、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ
等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ26によ
って検出された回転角速度を積分することにより、車両
が向いている方位を検出することができる。
【0020】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25においては、それぞれ単独で現在位置を検出するこ
とができるが、距離センサ23の場合は、距離センサ2
3によって検出された距離と、地磁気センサ22及びジ
ャイロセンサ26によって検出された方位とを組み合わ
せることにより現在位置が検出される。また、距離セン
サ23によって検出された距離と、ステアリングセンサ
24によって検出された舵角とを組み合わせることによ
って現在位置を検出することもできる。
【0021】前記データ記憶部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び各地域
のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各主地域
ごとの情報が格納されたデータファイルを備える。これ
ら各データファイルには、経路を検索するためのデータ
のほか、前記表示部35の画面に、検索した経路に沿っ
て案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的
な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距
離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の
案内情報を表示したりするための各種のデータが格納さ
れる。なお、前記データ記憶部16には、所定の情報を
音声出力部37によって出力するための各種のデータも
格納される。
【0022】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路データがそれぞれ格納され、
前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによっ
て道路状況が表される。なお、前記ノードデータは、前
記地図データファイルに格納された地図データにおける
道路の位置及び形状を表す要素であり、道路上の各ノー
ド及び各ノード間を連結するリンクを示すデータから成
る。そして、前記道路データによって、道路自体につい
ては、幅員、勾配、カント、バンク、路面の状態、道路
の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点
等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、
コーナの入口等が、道路属性については、踏切、高速道
路出口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂
路、道路種別(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ
表される。
【0023】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワ
ーキングメモリとして使用されるRAM32、及び制御
プログラムのほか、目的地までの経路の検索、経路中の
走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログ
ラムが記録された記録媒体としてのROM33から成る
とともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力
部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37
及び通信部38が接続される。
【0024】なお、前記データ記憶部16及びROM3
3は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって
構成される。また、前記データ記憶部16及びROM3
3に代えて、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーデ
ィスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディス
ク、ICカード、光カード等の各種の記録媒体を使用す
ることもできる。
【0025】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記憶部16
に各種のデータが格納されるようになっているが、各種
のプログラム及び各種のデータを同じ外部の記録媒体に
記録することもできる。この場合、例えば、前記ナビゲ
ーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを
配設し、前記外部の記録媒体から前記プログラム及びデ
ータを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともで
きる。したがって、外部の記録媒体を交換することによ
って前記プログラム及びデータを更新することができ
る。また、自動変速機制御装置12の制御プログラム等
も前記外部の記録媒体に記録することができる。このよ
うに、各種の記録媒体に記録された各種のプログラムを
起動し、各種のデータに基づいて各種の処理を行うこと
ができる。
【0026】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行うた
めのものであり、例えば、図示されない情報センサ等に
よって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GP
S21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種の
データを受信する。なお、本発明の機能を実現するため
のプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部
38によって受信し、フラッシュメモリ等に格納するこ
ともできる。
【0027】そして、前記入力部34は、走行開始時の
位置を修正したり、目的地を入力したりするためのもの
であり、表示部35と別に配設されたキーボード、マウ
ス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモ
ートコントロール装置等を使用することができる。ま
た、前記入力部34は、表示部35に画像で表示された
キー又はメニューにタッチすることにより、入力を行う
タッチパネルによって構成することもできる。
【0028】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行する経路に沿った案内等が表示される。前記表示部3
5としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを
投影するホログラム装置等を使用することができる。ま
た、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等に
よって構成され、音声によって必要な情報を入力するこ
とができるようになっている。さらに、音声出力部37
は、それぞれ図示されない音声合成装置及びスピーカを
備え、音情報、例えば、音声合成装置によって合成され
た音声から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出
力し、運転者に知らせる。
【0029】なお、音声合成装置によって合成された音
声のほかに、高音、低音等の音、あらかじめテープに録
音された各種の案内情報をスピーカから出力することも
できる。前記構成のナビゲーション装置14において、
運転者が入力部34を操作して目的地を設定すると、C
PU31の図示されない経路探索手段は、経路探索処理
を行うことによって、現在位置から目的地までの経路を
探索し、経路が探索されると、CPU31の図示されな
い案内・表示手段は、案内・表示処理を行うことによっ
て、表示部35の図示されないディスプレイに経路案内
画面を開き、該経路案内画面に現在位置及び周辺の地図
を表示し、経路案内を開始する。したがって、運転者
は、前記経路案内に従って車両を走行させることができ
る。
【0030】ところで、前記構成の車両制御装置におい
て、自動変速機制御装置12は、ROM46に記録され
た制御プログラムに従ってシフトアップ又はシフトダウ
ンの変速を行うようになっているが、運転者は、前記ナ
ビゲーション装置14とは独立に変速を行うようにした
通常モードと、前記ナビゲーション装置14からの情報
に基づいて変速を行うようにしたナビモードとを選択す
ることができる。
【0031】そして、例えば、運転者がモード選択部4
7を操作して通常モードを選択すると、前記自動変速機
制御装置12は、前記車速センサ44によって検出され
た車速V、及びスロットル開度センサ45によって検出
されたスロットル開度に基づいて、ROM46内の図示
されない変速マップを参照し、前記車速V及びスロット
ル開度に対応する変速段を決定する。
【0032】また、例えば、運転者がモード選択部47
を操作してナビモードを選択すると、前記ナビゲーショ
ン処理部17は、データ記憶部16から所定の道路デー
タを読み出し、変速段を制限するための制御内容を設定
するとともに、該制御内容に対応させて制御推奨フラグ
を自動変速機制御装置12に送信する。そして、自動変
速機制御装置12は、前記制御推奨フラグを受信し、図
示されないアクセルペダルが緩められたこと等の所定の
条件が満たされると、上限の変速段を決定し、該上限の
変速段以上で変速を行わないようにする。なお、常時、
前記ナビゲーション処理部17によって、ナビモードが
選択されたときと同様の処理を行うことができる。
【0033】次に、ナビモードが選択された場合の前記
ナビゲーション処理部17の動作について説明する。な
お、本実施の形態においては、走行制御としてコーナ制
御を行う場合について説明する。まず、前記CPU31
は、現在位置検出部15によって検出された現在位置を
読み込むとともに、データ記憶部16の道路データファ
イルにアクセスし、前記現在位置より前方の位置の道路
データを前記道路データファイルから読み出して、制御
実施条件が成立しているかどうかを判断する。この場
合、該制御実施条件として、前記道路データが前記道路
データファイル内に存在していること、フェール動作が
発生していないこと等が設定される。
【0034】そして、前記制御実施条件が成立すると、
前記CPU31は、道路形状判断処理を行い、道路条件
としての道路形状を判断する。すなわち、CPU31
は、前記現在位置、及び現在位置より前方の位置の道路
データに基づいて、制御リストを作成し、走行する経路
に沿って現在位置を含む道路上の所定の範囲(例えば、
現在位置から1〜2〔km〕)内の各ノードごとに道路
のノード半径を算出する。
【0035】なお、必要に応じて現在位置から目的地ま
での経路を検索し、検索した経路上のノードについてノ
ード半径を算出することもできる。この場合、道路デー
タに従って、各ノードの絶対座標、及び前記各ノードに
隣接する二つのノードの各絶対座標に基づいて演算を行
い、前記ノード半径を算出する。また、道路データとし
てあらかじめデータ記憶部16にノード半径を、例え
ば、各ノードに対応させて格納しておき、必要に応じて
前記ノード半径を読み出すこともできる。
【0036】次に、CPU31は、前記所定の範囲内に
おいて前記ノード半径が閾(しきい)値より小さいノー
ドが検出されると、コーナ制御を必要とするコーナが有
ると判定し、図4の推奨車速マップを参照して、前記ノ
ード半径に対応する推奨車速VR を読み込む。なお、前
記推奨車速マップにおいては、ノード半径が小さくなる
と推奨車速VR が低くされ、ノード半径が大きくなると
推奨車速VR が高くされる。次に、ナビゲーション処理
部17は現在位置から各ノードまでの道路の勾配を算出
する。
【0037】ところで、本実施の形態においては、車両
がコーナに差し掛かると、現在位置からコーナに到達す
るまでに車速Vが前記推奨車速VRiになるような減速が
必要であると判断される。そこで、前記所定の範囲内の
各ノードのうちノード半径が閾値より小さい特定のノー
ドNdi (i=1、2、…)が選択され、該各ノードN
i について推奨車速VRi(i=1、2、…)が算出さ
れ、該推奨車速VRiに基づいて推奨変速段が決定される
ようになっている。
【0038】そのために、CPU31は、各ノードNd
i について、現在の変速段を維持することが望ましいと
考えられる閾値を表す減速加速度基準値α、これ以上減
速加速度(減速の度合い)が大きくなる場合は、変速段
を3速以下にすることが望ましいと考えられる閾値を表
す減速加速度基準値β1、及びこれ以上減速加速度が大
きくなる場合は、変速段を2速以下にすることが望まし
いと考えられる閾値を表す減速加速度基準値β2を設定
する。
【0039】前記各減速加速度基準値α、β1、β2
は、道路の勾配も考慮して設定される。これは、平坦
(たん)な道路において減速を行う場合と、登坂路又は
降坂路において減速を行う場合とでは、同じ距離を走行
させても減速加速度が異なるからである。例えば、登坂
路において、運転者が車両を減速させようとした場合、
積極的にシフトダウンの変速を行わなくても十分な減速
を行うことができる。
【0040】また、前記各減速加速度基準値α、β1、
β2を、道路の勾配に対応させて複数設定することもで
きる。そして、平坦な道路用として1組の減速加速度基
準値α、β1、β2をあらかじめ設定しておき、道路の
勾配に対応させて前記各減速加速度基準値α、β1、β
2を補正することもできる。さらに、車両の総重量を算
出し、例えば、乗員が1名である場合と4名である場合
とで減速加速度基準値α、β1、β2を異ならせること
もできる。この場合、車両の総重量は、例えば、特定の
出力軸トルクを発生させたときの加速度に基づいて算出
することができる。
【0041】続いて、CPU31は、現在位置から各ノ
ードNdi までの区間距離Lを算出し、該区間距離L、
前記推奨車速VR 及び前記減速加速度基準値αに基づい
て、現在の変速段を維持するためのホールド制御用減速
線Mhを、区間距離L、前記推奨車速VR 及び減速加速
度基準値β1、β2に基づいて、シフトダウンの変速を
許可するための減速線、すなわち、変速許可制御用減速
線M1、M2をそれぞれ設定する。なお、前記ホールド
制御用減速線Mhは、前記変速許可制御用減速線M1に
対応させて、例えば、変速許可制御用減速線M1より1
0〔km/h〕だけ低い値にされる。また、ホールド制
御用減速線Mhを変速許可制御用減速線M1より所定距
離分だけずらすこともできる。そして、前記ホールド制
御用減速線Mh及び変速許可制御用減速線M1、M2は
コーナ制御が終了するまで固定される。
【0042】この場合、変速許可制御用減速線M1、M
2は、区間距離Lにおいてそれぞれ減速加速度基準値β
1、β2で減速が行われた場合に、各ノードNdi を推
奨車速VR で走行することができる車速Vの値を示す。
なお、前記ホールド制御用減速線Mh及び変速許可制御
用減速線M1、M2は、いずれも演算することによって
設定することができるだけでなく、演算結果をROM3
3にマップとして記録しておき、該マップを参照するこ
とによって設定することもできる。
【0043】続いて、CPU31は、現在位置に対応す
る第1の設定値としてのホールド制御用減速線Mhの値
Vh、現在位置に対応する第2の設定値としての変速許
可制御用減速線M1の値V1、及び現在位置に対応する
第3の設定値としての変速許可制御用減速線M2の値V
2を算出するとともに、現在の車速Vnow を読み込み、
該車速Vnow と前記値Vh、V1、V2とを比較する。
【0044】そして、車速Vnow が値Vh以上である場
合、ホールド制御が行われ、CPU31の第2の変速段
決定手段(推奨値算出手段)102(図1)は、現在の
実際の変速段(以下「実変速段」という。)と同じ推奨
値を算出する。すなわち、実変速段が4速である場合、
推奨値として4速が算出される。また、前記車速Vnow
が値V1以上であり、値V2より低い場合、変速許可制
御が行われ、前記第2の変速段決定手段102は、推奨
値として3速を算出する。さらに、前記車速Vnow が値
V2以上である場合、変速許可制御が行われ、前記推奨
値算出手段は、推奨値として2速を算出する。
【0045】前記推奨値は、各ノードNdi について算
出され、すべてのノードNdi についての算出が終了し
て制御終了条件が成立すると、前記各推奨値のうち、最
小のものが推奨変速段として決定される。そして、該推
奨変速段は、制御内容として設定される。なお、実際の
道路の曲率は連続的に変化するのに対して、道路の形状
を表すための前記ノードデータは、ディジタルデータと
して前記ノードデータファイル内に格納される。
【0046】したがって、前記各ノードNdi は互いに
所定の距離を置いて形成されるので、各ノードNdi
において推奨値が算出されない場合、推奨変速段を決定
することができず、実際の道路状況に対応したコーナ制
御を行うことができない。そこで、ホールド制御用減速
線Mh及び変速許可制御用減速線M1、M2にノード幅
を形成するようにしている。
【0047】次に、交差点制御判定処理において推奨値
が算出され、該推奨値が制御内容として設定される。そ
して、各制御内容に対応する制御推奨フラグが設定さ
れ、該制御推奨フラグが自動変速機制御装置12に送信
される。続いて、該自動変速機制御装置12内の図示さ
れない変速モード判断手段は、前記制御推奨フラグを受
信すると、自動変速機10においてシフトレバー48を
操作することによってマニュアル変速モードが選択され
ているかどうかを判断する。
【0048】そして、マニュアル変速モードが選択され
ている場合、前記自動変速機制御装置12内の図示され
ないシフト案内処理手段はシフト案内処理を行う。すな
わち、前記シフト案内処理手段は、算出された推奨値が
実変速段より低い場合、制御案内フラグをCPU31に
送信する。CPU31内の図示されない案内手段は、制
御案内フラグの内容を判断し、音声出力部37によって
ダウン案内を行い、実変速段より低い変速段、すなわ
ち、低速側変速段を選択する必要がある旨を音声で表示
する。そして、ダウン案内が行われた後、車両が一定
量、例えば、一定距離走行しても運転者がシフトレバー
48を操作して前記低速側変速段を選択しない場合、前
記自動変速機制御装置12内の図示されない協調制御実
施処理手段は協調制御実施処理を行う。
【0049】一方、ダウン案内が行われた後、車両が一
定距離走行する間に運転者がシフトレバー48を操作し
て前記低速側変速段を選択すると、前記自動変速機制御
装置12は選択された低速側変速段を変速段として決定
し、変速出力を行う。また、前記シフト案内処理手段
は、算出された推奨値が実変速段より高い場合、制御案
内フラグをCPU31に送信する。前記案内手段は、制
御案内フラグの内容を判断し、音声出力部37によって
アップ案内を行い、実変速段より高い変速段、すなわ
ち、高速側変速段を選択する必要がある旨を音声で表示
する。そして、アップ案内が行われた後、車両が一定
量、例えば、一定距離走行しても運転者がシフトレバー
48を操作して前記高速側変速段を選択しない場合、前
記協調制御実施処理手段は協調制御実施処理を行う。そ
のために、距離センサ23によって車両が走行した距離
が検出される。
【0050】一方、アップ案内が行われた後、車両が一
定距離走行する間に運転者がシフトレバー48を操作し
て前記高速側変速段を選択すると、前記自動変速機制御
装置12は選択された高速側変速段を変速段として決定
し、変速出力を行う。このように、変速段が決定される
と、音情報が発生させられ、運転者に変速情報が知らさ
れるので、運転者が現在選択されている変速段を忘れて
も、変速情報に基づいて、道路条件に適した変速段を選
択することができる。
【0051】また、どの変速段がコーナに適しているか
を予測するのが困難であっても、運転者に車両の走行条
件及び道路条件に基づいて決定された変速段の変速情報
が知らされるので、変速情報に基づいて、道路条件に適
した変速段を選択することができる。なお、本実施の形
態においては、前記ダウン案内又はアップ案内を行った
後、一定距離走行しても運転者がシフトレバー48を操
作して前記低速側変速段又は高速側変速段を選択しない
場合、協調制御実施処理手段は協調制御実施処理を行う
ようになっているが、前記ダウン案内又はアップ案内を
行った後、一定時間走行しても運転者がシフトレバー4
8を操作して前記低速側変速段又は高速側変速段を選択
しない場合に協調制御実施処理を行うこともできる。そ
のために、前記ダウン案内又はアップ案内が行われる
と、図示されないタイマによる計時が開始される。
【0052】また、本実施の形態においては、運転者が
シフトレバー48を操作して前記低速側変速段又は高速
側変速段を選択すると、前記自動変速機制御装置12は
選択された低速側変速段又は高速側変速段を変速段とし
て決定し、変速出力を行うようになっているが、このと
き選択された前記低速側変速段又は高速側変速段を音声
出力部37に表示することもできる。
【0053】さらに、本実施の形態においては、推奨値
の算出に伴って前記ダウン案内又はアップ案内が表示さ
れるようになっているが、前記推奨値の算出とは無関係
に、マニュアル変速モードにおいて所定の変速段が選択
されたときに、選択された変速段を音声出力部37に表
示することもできる。また、本実施の形態においては、
前記ダウン案内又はアップ案内が音声出力部37に表示
されるようになっているが、ナビゲーション装置14と
は別に配設された音声出力部に表示することもできる。
【0054】そして、前記協調制御実施処理において、
前記自動変速機制御装置12の図示されない上限変速段
決定手段は、前記制御推奨フラグに基づいて、CPU3
1によって、算出された推奨値が2速、3速及び4速の
いずれであるかを判断し、推奨値が4速である場合、上
限の変速段を決定するための値SS に4をセットする。
また、推奨値が3速である場合、踏み込まれているアク
セルペダルが緩められてアクセルオン→オフになるか、
踏み込まれていないブレーキペダルが踏み込まれてブレ
ーキオフ→オンになると、前記上限変速段決定手段は前
記値SS に3をセットする。そして、推奨値が2速であ
る場合、ブレーキオフ→オンになると、前記上限変速段
決定手段は前記値SS に2をセットする。この場合、例
えば、アクセルオン→オフは、アクセルセンサ42によ
って検出されたアクセルペダルの踏込量が単位時間当た
り10〔%〕以上少なくなり、しかも、アクセルセンサ
42がオフになっている状態をいう。
【0055】なお、推奨値が3速であり、アクセルオン
→オフにならず、ブレーキオフ→オンにもならない場
合、前記上限変速段決定手段は前記値SS に4をセット
する。また、推奨値が2速であり、ブレーキオフ→オン
にならない場合、前記上限変速段決定手段は前記値SS
に3をセットする。このようにして、値SS がセットさ
れると、前記上限変速段決定手段は、前記値SS を上限
の変速段として決定する。そして、該上限の変速段と、
前記第1の変速段決定手段101によって決定された変
速段とを比較し、両変速段のうち、いずれか低い方の変
速段が上限の変速段として選択され、出力される。な
お、前記第2の変速段決定手段102は、車速V、スロ
ットル開度等に基づいてROM46内に記録された車速
線マップを参照し、変速段を選択する。
【0056】その結果、自動変速機制御装置12は、出
力された上限の変速段で変速処理を行い、車両を走行さ
せる。そして、道路のノード半径が閾値より大きくなる
と、コーナ制御が解除され、通常の制御が行われる。次
に、ナビゲーション装置14の動作を示すフローチャー
トについて説明する。
【0057】図5は本発明の実施の形態におけるナビゲ
ーション装置の動作を示すメインフローチャートであ
る。 ステップS1 現在位置を読み込み、該現在位置より前
方の位置の道路データを入力する。 ステップS2 制御実施条件が成立したかどうかを判断
する。制御実施条件が成立した場合はステップS3に進
み、成立していない場合はリターンする。 ステップS3 コーナ制御判定処理を行う。 ステップS4 交差点制御判定処理を行う。 ステップS5 制御推奨フラグを自動変速機制御装置1
2(図2)に送信する。
【0058】次に、図5のステップS3におけるコーナ
制御判定処理のサブルーチンについて説明する。図6は
本発明の実施の形態におけるコーナ制御判定処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。 ステップS3−1 道路形状判断処理を行う。 ステップS3−2 推奨変速段決定処理を行う。 ステップS3−3 制御内容を設定する。
【0059】次に、図6のステップS3−1における道
路形状判断処理のサブルーチンについて説明する。図7
は本発明の実施の形態における道路形状判断処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。 ステップS3−1−1 制御リストを作成する。 ステップS3−1−2 コーナ制御を必要とするコーナ
が有ると判定する。
【0060】次に、図6のステップS3−2における推
奨変速段決定処理のサブルーチンについて説明する。図
8は本発明の実施の形態における推奨変速段決定処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS3−2−1 減速線を変更する。 ステップS3−2−2 推奨値算出処理を行う。 ステップS3−2−3 制御終了条件が成立したかどう
かを判断する。制御終了条件が成立した場合はリターン
し、成立していない場合はステップS3−2−2に戻
る。
【0061】次に、図5のステップS4における交差点
制御判定処理のサブルーチンについて説明する。図9は
本発明の実施の形態における交差点制御判定処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。 ステップS4−1 周辺の道路状況を判断し、道路属
性、複数の交差点間の位置関係等をチェックする。 ステップS4−2 推奨値を算出する。 ステップS4−3 制御内容を設定する。
【0062】次に、図8のステップS3−2−2におけ
る推奨値算出処理のサブルーチンについて説明する。図
10は本発明の実施の形態における推奨値算出処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS3−2−2−1 現在位置から各ノードNd
i までの区間距離Lを算出する。 ステップS3−2−2−2 値Vh(図4)、V1、V
2を算出する。 ステップS3−2−2−3 現在の車速Vnow を読み込
む。 ステップS3−2−2−4 該車速Vnow が前記値Vh
以上であるかどうかを判断する。車速Vnow が値Vh以
上である場合はステップS3−2−2−5に、車速V
now が値Vhより低い場合はステップS3−2−2−1
0に進む。 ステップS3−2−2−5 前記車速Vnow が前記値V
1以上であるかどうかを判断する。車速Vnow が値V1
以上である場合はステップS3−2−2−7に、車速V
now が値V1より低い場合はステップS3−2−2−6
に進む。 ステップS3−2−2−6 ホールドフラグをオンにす
る。 ステップS3−2−2−7 前記車速Vnow が前記値V
2以上であるかどうかを判断する。車速Vnow が値V2
以上である場合はステップS3−2−2−9に、車速V
now が値V2より低い場合はステップS3−2−2−8
に進む。 ステップS3−2−2−8 推奨値として3速を算出す
る。 ステップS3−2−2−9 推奨値として2速を算出す
る。 ステップS3−2−2−10 ホールドフラグがオンで
あるかどうかを判断する。ホールドフラグがオンである
場合はステップS3−2−2−11に進み、ホールドフ
ラグがオフである場合はリターンする。 ステップS3−2−2−11 実変速段を推奨値とす
る。
【0063】次に、自動変速機制御装置12(図2)の
動作を示すフローチャートについて説明する。図11は
本発明の実施の形態における自動変速機制御装置の動作
を示すメインフローチャートである。 ステップS11 アクセルセンサ42(図2)の検出信
号、ブレーキセンサ43の検出信号、車速センサ44に
よって検出された車速V、スロットル開度センサ45に
よって検出されたスロットル開度等の車両情報を読み込
む。 ステップS12 基本自動変速機制御判断処理を行う。 ステップS13 協調制御条件が成立しているかどうか
を判断する。協調制御条件が成立している場合はステッ
プS14に、成立していない場合はステップS16に進
む。この場合、協調制御条件が成立しているかどうか
は、車両が走行制御を行うのに適した状態にあるかどう
かによって判断する。例えば、水温、油温、各種のセン
サの検出信号等が正常な範囲内にあること、ナビゲーシ
ョン装置14との間において通信が正常に行われている
こと、ナビゲーション装置14から受信したデータが正
常であること等が協調制御条件にされる。また、オーバ
ードライブ走行を選択するためのオーバードライブスイ
ッチがオンになっていること、雪道走行用の変速パター
ンを選択するためのセレクトスイッチがオンになってい
ること等を協調制御条件にすることもできる。 ステップS14 ナビゲーション装置14から制御推奨
フラグを受信する。 ステップS15 マニュアル変速モードが選択されてい
るかどうかを判断する。マニュアル変速モードが選択さ
れている場合はステップS16に、選択されていない場
合はステップS17に進む。 ステップS16 シフト案内処理を行う。 ステップS17 協調制御実施処理を行う。 ステップS18 シフトレバー48が操作され、低速側
変速段又は高速側変速段が選択されて、マニュアル変速
が行われたかどうかを判断する。マニュアル変速が行わ
れた場合はステップS20に、行われていない場合はリ
ターンする。 ステップS19 基本自動変速機制御判断処理において
基本の変速マップを参照することによって決定された変
速段と協調制御実施処理において決定された上限の変速
段とを比較し、低い方の変速段を選択する。 ステップS20 前記低速側変速段、高速側変速段、又
は選択された変速段の変速出力を行う。
【0064】次に、図11のステップS16におけるシ
フト案内処理のサブルーチンについて説明する。図12
は本発明の実施の形態におけるシフト案内処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。 ステップS16−1 推奨値が3速であるかどうかを判
断する。推奨値が3速である場合はステップS16−2
に、3速でない場合はステップS16−3に進む。 ステップS16−2 前回の推奨値が4速であるかどう
かを判断する。前回の推奨値が4速である場合はステッ
プS16−4に、4速でない場合はステップS16−6
に進む。 ステップS16−3 前回の推奨値が3速であるかどう
かを判断する。前回の推奨値が3速である場合はステッ
プS16−8に、3速でない場合はステップS16−1
0に進む。 ステップS16−4 実変速段が4速であるかどうかを
判断する。実変速段が4速である場合はステップS16
−5に進み、4速でない場合はリターンする。 ステップS16−5 ダウン案内を行う。 ステップS16−6 ダウン案内後、一定量(一定時間
又は一定距離)走行するかどうかを判断する。ダウン案
内後、一定量走行する場合はステップS16−7に進
み、一定量走行しない場合はリターンする。 ステップS16−7 協調制御実施処理を行う。 ステップS16−8 実変速段が4速より低いかどうか
を判断する。実変速段が4速より低い場合はステップS
16−9に進み、4速である場合はリターンする。 ステップS16−9 アップ案内を行う。 ステップS16−10 アップ案内後、一定量走行する
かどうかを判断する。アップ案内後、一定量走行する場
合はステップS16−7に進み、一定量走行しない場合
はリターンする。
【0065】次に、図12のステップS16−7におけ
る協調制御実施処理のサブルーチンについて説明する。
図13は本発明の実施の形態における協調制御実施処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS16−7−1 ナビゲーション装置14(図
2)から受信した制御推奨フラグのいずれかがオンにな
っているかどうかを判断する。制御推奨フラグのいずれ
かがオンになっている場合はステップS16−7−2
に、全くオンになっていない場合はステップS16−7
−3に進む。 ステップS16−7−2 上限変速段決定処理を行う。 ステップS16−7−3 協調制御実施中であるかどう
かを判断する。協調制御実施中である場合はステップS
16−7−4に進み、協調制御実施中でない場合はリタ
ーンする。なお、協調制御実施中であるかどうかは、コ
ーナ制御において推奨値が算出され、算出された推奨値
に従った変速段で車両が走行させられているかどうかに
よって判断する。 ステップS16−7−4 解除制御判断処理を行い、コ
ーナ制御を終了する。解除制御判断処理においては、例
えば、コーナから離れたことのほか、基本の変速マップ
を参照することによって3速の変速段が決定されたこ
と、所定以上の加速が行われたこと、所定の距離(ガー
ド距離)以上走行してもコーナ制御の終了が行われない
こと等の各解除条件が満たされたときにコーナ制御を終
了する。
【0066】なお、アクセルペダルを所定量以上戻した
こと、アクセルペダルを所定以上の速度で戻したこと、
運転者がオーバドライブスイッチをオンにしたこと等を
解除条件にすることもできる。次に、図13のステップ
S16−7−2における上限変速段決定処理のサブルー
チンについて説明する。
【0067】図14は本発明の実施の形態における上限
変速段決定処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。 ステップS16−7−2−1 ナビゲーション装置14
(図2)から受信した制御推奨フラグに基づいて算出さ
れた推奨値が2速、3速及び4速のいずれであるかを判
断する。推奨値が2速である場合はステップS16−7
−2−2に、推奨値が3速である場合はステップS16
−7−2−3に、推奨値が4速である場合はステップS
16−7−2−6に進む。 ステップS16−7−2−2 ブレーキオフ→オンであ
るかどうかを判断する。ブレーキオフ→オンである場合
はステップS16−7−2−4に、ブレーキオフ→オン
でない場合はステップS16−7−2−5に進む。 ステップS16−7−2−3 アクセルオン→オフであ
るか又はブレーキオフ→オンであるかどうかを判断す
る。アクセルオン→オフであるか又はブレーキオフ→オ
ンである場合はステップS16−7−2−5に、アクセ
ルオン→オフでもなく、ブレーキオフ→オンでもない場
合はステップS16−7−2−6に進む。 ステップS16−7−2−4 値SS に2をセットす
る。 ステップS16−7−2−5 値SS に3をセットす
る。 ステップS16−7−2−6 値SS に4をセットす
る。 ステップS16−7−2−7 上限の変速段を決定す
る。
【0068】本実施の形態においては、車両各部の制御
として、自動変速機10における走行制御について説明
しているが、車両各部の制御として、エンジン11等の
原動機の制御、ステアリング制御、ステアリングアシス
ト制御、ブレーキ制御、ブレーキアシスト制御、サスペ
ンション(ダンパ減衰力等)制御、4WDにおける駆動
力分配制御等に適用することもできる。
【0069】この場合、CPU31は、所定のノードに
到達するまでの車両各部の制御を許可するための減速線
を設定し、推奨値算出手段は、車速及び減速線によって
与えられる設定値に基づいて車両各部の制御の推奨値を
算出する。そして、自動変速機制御装置12は、推奨値
に基づいて車両各部の制御を行う。また、前記推奨値と
しては、例えば、推奨アクセル開度、推奨ブレーキアシ
スト力、推奨ダンパ減衰力、推奨駆動力分配値等が算出
される。
【0070】本実施の形態においては、前記ダウン案内
及びアップ案内を音声で表示するようになっているが、
ダウン案内を低い音で、アップ案内を高い音で表示する
こともできる。そして、音声出力部37による表示を停
止させた状態で、算出された推奨値と実際にマニュアル
変速によって選択された変速段とを比較し、比較結果に
よって運転者の運転技術を算出し、算出結果を点数で表
示することもできる。
【0071】さらに、本実施の形態においては、前記自
動変速機10として各変速段に対応するギヤ比で変速を
行うことができる有段の変速装置が使用されるようにな
っているが、連続して変化するギヤ比で変速を行うこと
ができる無段の変速装置を使用することもできる。ま
た、燃料噴射の回数、スリップ制御を実施した時間等の
情報に基づいて、算出された推奨値に従って変速段を選
択したかどうかによって燃費の向上率を算出することが
できる。
【0072】本実施の形態においては、自動変速モード
とマニュアル変速モードとを切り換えることができるよ
うにした車両について説明しているが、手動変速機だけ
を備える車両に本発明を適用することもできる。なお、
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、運転者による操作に基
づいてマニュアル変速の変速段を選択するための選速部
材と、少なくとも車両の走行条件に基づいて変速段を決
定する変速段決定手段と、前記選速部材による変速段の
選択、及び前記変速段決定手段による変速段の決定のう
ちの少なくとも一方に基づいて、運転者に変速情報を知
らせるための音情報を発生させる出力手段とを有する。
【0074】この場合、選速部材が操作されて変速段が
選択されるか、変速段決定手段によって変速段が決定さ
れるかすると、音情報が発生させられ、運転者に変速情
報が知らされる。したがって、運転者が現在選択されて
いる変速段を忘れても、運転者に変速情報が知らされる
ので、変速情報に基づいて、道路条件に適した変速段を
選択することができる。
【0075】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、前記変速段決定手段は、車両の走行条件及び道路
条件に基づいて変速段を決定する。この場合、どの変速
段がコーナに適しているかを予測するのが困難であって
も、運転者に車両の走行条件及び道路条件に基づいて決
定された変速段の変速情報が知らされるので、変速情報
に基づいて、道路条件に適した変速段を選択することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機
能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における車両制御装置の概
略図である。
【図3】本発明の実施の形態における推奨車速マップを
示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における減速線マップを示
す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装
置の動作を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるコーナ制御判定処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における道路形状判断処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における推奨変速段決定処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における交差点制御判定処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における推奨値算出処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における自動変速機制御
装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態におけるシフト案内処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態における協調制御実施処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態における上限変速段決定
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
33、46 ROM 37 音声出力部 48 シフトレバー 101 第1の変速段決定手段 102 第2の変速段決定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者による操作に基づいてマニュアル
    変速の変速段を選択するための選速部材と、少なくとも
    車両の走行条件に基づいて変速段を決定する変速段決定
    手段と、前記選速部材による変速段の選択、及び前記変
    速段決定手段による変速段の決定のうちの少なくとも一
    方に基づいて、運転者に変速情報を知らせるための音情
    報を発生させる出力手段とを有することを特徴とする車
    両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速段決定手段は、車両の走行条件
    及び道路条件に基づいて変速段を決定する請求項1に記
    載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速情報は、前記選速部材によって
    選択された変速段の情報である請求項1に記載の車両制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速情報は、前記変速段決定手段に
    よって決定された変速段の情報である請求項1に記載の
    車両制御装置。
  5. 【請求項5】 前記音情報は、前記変速段が低速側変速
    段である場合と、高速側変速段である場合とで異なる請
    求項1に記載の車両制御装置。
  6. 【請求項6】 運転者による操作に基づいてマニュアル
    変速の変速段を選択し、少なくとも車両の走行条件に基
    づいて変速段を決定し、選速部材による変速段の選択、
    及び変速段決定手段による変速段の決定のうちの少なく
    とも一方に基づいて、運転者に変速情報を知らせるため
    に音情報を発生させることを特徴とする車両制御方法。
  7. 【請求項7】 運転者による操作に基づいてマニュアル
    変速の変速段を選択し、少なくとも車両の走行条件に基
    づいて変速段を決定し、選速部材による変速段の選択、
    及び変速段決定手段による変速段の決定のうちの少なく
    とも一方に基づいて、運転者に変速情報を知らせるため
    に音情報を発生させることを特徴とするプログラムを記
    録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007232047A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 自動車の制御装置および制御方法
JP2009168048A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Toyota Motor Corp 駆動力制御装置

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