JP2000073233A - ポリウレタン糸およびその製法 - Google Patents
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Abstract
品性などに優れた特性を有する衣服を得ること。 【解決手段】ポリフッ化ビニリデンを含有することを特
徴とするポリウレタン糸およびポリフッ化ビニリデンを
ポリウレタン溶液に添加し、紡糸することを特徴とする
ポリウレタン糸の製法。
Description
よびその製法に関する。
て衣服等にした際、得られた衣服等の着脱性、フィット
性、着用感、外観品位、耐薬品性などを特に優れたもの
とすることが可能なポリウレタン糸およびその製法に関
する。
からレッグウエア、インナーウエア、スポーツウエアな
どに広く展開されている。そしてポリウレタン糸は、こ
うした特徴をさらに生かすべく、布帛に占める割合がさ
らに高くなっている。その代表的な例が、ストッキング
市場におけるいわゆるゾッキである。ゾッキとすること
により、ストッキングのフィット性、着用感、外観品位
などを従来の交編品より良好なものとすることができた
のである。
ると良好なものとすることができるのである。そして、
これはなにもストッキングに限定されるものではない。
しかし、こうした中で、未だ完全には解決されない問題
として、第1にサイズと着圧の問題があった。
ると、サイズが小さくなりやすく、着圧がやや高くなり
やすいのである。その結果、例えば、着脱性とフィット
性は負相関にあり、両者を向上することが困難な状況に
あった。
ーンに比べ耐薬品性が劣るためポリウレタン糸の混率が
高くなると、布帛全体の耐薬品性が低下するという問題
があった。例えば前記したゾッキに使用する場合、多量
の発汗を放置する場合にその製品寿命が短くなることが
知られていた。
和脂肪酸類に対する耐性が低いためにこのような不具合
が発生すると推定されるのである。
ことによる着脱性とフィット性が負相関になる問題と耐
薬品性低下の問題の解決法としては、原糸から高次加工
まで幾つかの手段が試みられていた。これらの問題の代
表的な手段としては、原糸であれば機械的セット性およ
び熱セット性が高いポリウレタン組成を選択し、特開平
7−82608号公報に開示されたポリテトラフルオロ
エチレンなどの耐薬品性を高める化合物を配合する方法
が開示されていた。さらにまた高次加工面からは、加工
工程のドラフトを下げたり、布帛にコーテイング加工を
施すことが開示されていた。しかし、前者の方法では着
脱性とフィット性が両立する効果は不十分であり、ポリ
テトラフルオロエチレンを配合する場合には原糸および
布帛の破断伸度の低下や透明性の低下を伴っていた。そ
して、後者の高次加工の手段を採用する場合にもコスト
アップするなどの問題点があった。
ウレタン糸を加工して衣服などにした際に、得られた衣
服などの、脱着性、フィット性、着用感、外観品位、耐
薬品性などを優れたものとすることができるポリウレタ
ン糸およびその製法を得ることができる。
り、高い熱セット性があり、さらにある程度の機械セッ
ト性、そして不飽和脂肪酸への耐性を有するポリウレタ
ン糸およびその製法を提供することができる。
は前記の課題を解決するため、以下の特性を有する。す
なわち、ポリフッ化ビニリデンを含有することを特徴と
するポリウレタン糸である。
記の課題を解決するため、以下の特性を有する。
レタン溶液に添加し、紡糸することを特徴とするポリウ
レタン糸の製法である。
に述べる。
述べる。
ものであってよく、特に限定されるものではない。ま
た、その合成法も特に限定されるものではない。
アネートとジアミンからなるポリウレタンウレアであっ
ても、またさらに、ポリオールとジイソシアネートとジ
オールからなるポリウレタンであっても、なんら構わな
い。
分子内に有する化合物を使用したポリウレタンウレアで
あってもよい。
能性以上の多官能性のグライコールやイソシアネート等
が使用されても何ら構わない。
る代表的な構造単位について述べる。
系グリコール、ポリエステル系グリコール、ポリカーボ
ネートジオール等がその代表的なものである。
観点から、ポリエーテル系グリコールを用いることが好
ましい。ポリエーテル系グリコールとしては、例えばポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMG
と略する)、THFおよび3−MeTHFの共重合体で
ある変性PTMG(以下、3M−PTMGと略する)、
THFおよび2,3−ジメチルTHFの共重合体である
変性PTMG、特許第2615131号などに開示され
る側鎖を両側に有するポリオール等はその代表的なもの
として挙げることができる。これらポリエーテル系グリ
コールを1種または2種以上混合もしくは共重合して用
いてもよい。
光性を得る観点から、ブチレンアジペート、ポリカプロ
ラクトンジオール、特開昭61−26612号公報など
に開示されている側鎖を有するポリエステルポリオール
などのポリエステル系グリコールや特公平2−2895
16号公報などに開示されているポリカーボネートジオ
ールを用いることも好ましい。
てもよいし、2種以上混合もしくは共重合して用いるこ
ともできる。本発明に用いるポリオールの分子量は糸に
した際の伸度、強度、耐熱性などを得る観点から数平均
分子量で1000以上8000以下の範囲であることが
好ましい。より好ましくは1800以上6000以下の
範囲である。この範囲の分子量のポリオールを用いるこ
とにより、伸度、強度、弾性回復力、耐熱性に優れた弾
性糸を得ることができる。
フェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す
る)、トリレンジイソシアナート、1,4−ジイソシア
ナトベンゼン、キシリレンジイソシアナート、2,6−
ナフタレンジイソシアナートなどの芳香族ジイソシアネ
ートは、特に耐熱性や強度の高いポリウレタンを合成す
るのに好適である。さらに脂環族ジイソシアネートとし
て、例えばメチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)(以下、H12MDIと略する。)、イソホロンジイソ
シアネート、メチルシクロヘキサン2,4−ジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサン2,6−ジイソシアネー
ト、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ヘキサ
ヒドロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリ
レンジイソシアネート、オクタヒドロ1,5−ナフタレ
ンジイソシアネートなどが挙げられる。脂肪族ジイソシ
アネートは特にポリウレタン糸の黄変を抑制する際に有
効に使用できる。そして、これらのジイソシアネートは
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
子量ジアミンおよび/または低分子ジオールを使用する
ことができる。
アミノ基を分子中に有するものであってもよい。好まし
い低分子量ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミ
ン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミ
ン、p,p’−メチレンジアニリン、1,4−シクロヘ
キシルジアミン、1,3−シクロヘキシルジアミン、ヘ
キサヒドロメタフェニレンジアミン、2−メチルペンタ
メチレンジアミンなどが挙げられる。これらの中から1
種または2種以上を選んで用いることができる。特に好
ましくはエチレンジアミンである。エチレンジアミンを
用いることにより伸度および弾性回復性、さらに耐熱性
に優れた糸を得ることができる。これらの鎖伸長剤に架
橋構造を形成することのできるトリアミン化合物、例え
ば、ジエチレントリアミン等を効果を失わない程度に加
えてもよい。
グリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジ
オール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、ビスヒドロ
キシエチレンテレフタレート、1−メチル−1,2−エ
タンジオールなどは代表的なものである。これらの中か
ら1種または2種以上を選んで用いることができる。特
に好ましくはエチレングリコール、1,3プロパンジオ
ール、1,4ブタンジオールである。これらを用いる
と、ジオール伸長のポリウレタンとしては耐熱性が高
く、また、強度の高い糸を得ることができるのである。
から、本発明のポリウレタン糸の分子量は、数平均分子
量として40000以上150000の範囲であること
が好ましい。
定しており、ポリスチレンにより換算している。
特に好ましいものは、かかるものの中で、ジオールとジ
イソシアネートからなり、かつポリウレタン糸の高温側
の融点が200℃より高く、260℃より低い範囲とな
るものである。本発明における高温側の融点とは、DS
Cで糸を測定した際のセカンドランの値をいい、ポリウ
レタンのいわゆるハードセグメントの融点が該当する。
高温側の融点が200℃以上260℃以下の範囲である
と、工程通過性も含め、実用上の問題はなく、かつ、熱
セット性に優れたものを得ることができるのである。
分子量が1800以上6000以下の範囲にあるPTM
G、ジイソシアネートとしてMDI、ジオールとしてエ
チレングライコール、1,3プロパンジオール、1,4
ブタンジオールのいずれかおよび/またはこれらを併用
して合成され、かつ、高温側の融点が200℃以上26
0℃以下の範囲であるポリウレタン糸は、特に伸度が高
くなり、さらに前記のように、工程通過性も含め、実用
上の問題はなく、かつ、熱セット性に優れるので最も好
ましい。
00℃以上260℃以下にする観点から、事前にテスト
をし、ジイソシアネートとポリオール、ジオールの比率
を選択することが好ましく行われる。本発明のポリウレ
タンの構成は好ましくはかかるものからなるものであ
る。
化ビニリデンが含まれるものである。
ンについては特に制限はなく、高圧法あるいは低圧法で
重合したもの、一旦、高分子量に重合したものを分解す
ることによって低分子量化したものなどが挙げられる。
を選択することにより分子の炭素骨格構造は、直鎖又は
分岐でもよい。
い炭素骨格構造は、直鎖型のものである。ポリフッ化ビ
ニリデンの炭素骨格構造が直鎖型のものであると、得ら
れるポリウレタン糸の強度、伸度が特に良好になるので
ある。
含まれると、原因は不明ではあるが幾つかの予想外の驚
くべき現象が発現する。その1は熱セット性が向上する
ことである。また、その2は機械的なセット性が向上す
ることである。また、破断強度および破断伸度も高くな
る。しかし、応力緩和などの特性には変化は見られな
い。
しても、糸がフィブリル化することもなく、使用に当た
っては従来のポリウレタン糸と何ら変わりがない。
しいものは数平均分子量が、300以上300,000
以下の範囲にあることが好ましい。数平均分子量はGP
Cで測定して求めることができ、ポリスチレン換算値で
ある。
0以下の範囲にあると、得られるポリウレタン糸の特性
が目標のものとせしめるのが容易になる。
好ましいものは、数平均分子量が、300以上300,
000以下のもので、240℃、ずり速度50sec-1
での溶融粘度が5000poise以上50000po
ise以下のものである。
e以上50000poise以下であるポリフッ化ビニ
リデンは、ポリウレタンへの分散および溶解が速く、紡
糸性が良好となる。特に、乾式紡糸工程での受熱によ
る、ポリフッ化ビニリデン含有量低下や糸の変色がな
い。そして、製造されるポリウレタン糸の特性を目標の
特性とせしめるのが容易で、適度な透明度を保持したポ
リウレタン糸を得ることができる。
ましい含有量は、0.1重量%以上20重量%以下の範
囲である。
して特に好ましいのは、1重量%以上18重量%以下の
範囲である。ポリフッ化ビニリデンの含有量が、1重量
%以上18重量%以下の範囲にあると熱セット性、セッ
ト性、強度、伸度が特に良好になるのである。
の用途により変える必要があるので、用途により事前に
テストし、分子量、粘度、ポリフッ化ビニリデンの含有
量を決めることが好ましく行われる。
定剤や顔料などを含有していても何らかまわない。例え
ば耐光剤、酸化防止剤などとして、いわゆるBHTや”
スミライザーGA−80”(住友化学工業(株)製)な
どをはじめとするヒンダードフェノール系薬剤、各種
の”チヌビン”(チバガイギー社製)をはじめとするベ
ンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系薬剤、”スミラ
イザーP−16”(住友化学工業(株)製)のリン系薬
剤、各種のヒンダードアミン系薬剤、酸化鉄、酸化チタ
ンをはじめとする各種顔料、また酸化亜鉛、酸化セリウ
ム、酸化マグネシウム、カーボンブラックをはじめとす
る無機物、フッ素系またはシリコーン系樹脂粉体、ステ
アリン酸マグネシウムをはじめとする金属石鹸、また、
銀や亜鉛やこれらの化合物などを含む殺菌剤、消臭剤、
またシリコーン、鉱物油などの滑剤、硫酸バリウム、酸
化セリウム、ベタインやリン酸系などをはじめとする各
種の帯電防止剤などが含まれたり、またこれらがポリマ
と反応していても何らかまわない。そして、特に光や各
種の酸化窒素などへの耐久性をさらに高めるには、例え
ば、“HN−150”(日本ヒドラジン(株)製)など
の酸化窒素補足剤、例えば、“スミライザーGA−8
0”(住友化学工業(株)製)などの熱酸化安定剤、
“スミソーブ300#622”(住友化学工業(株)
製)などの光安定剤等を使用することは有効である。
について詳細に説明する。
作製する。ポリウレタン溶液の製法、また、溶液の溶質
であるポリウレタンの製法は溶融重合法でも溶液重合法
のいずれであってもよく、他の方法であってもよい。し
かし、より好ましいのは溶液重合法である。溶液重合法
の場合には、ポリウレタンにゲルなどの異物の発生が少
なく、紡糸しやすく、低繊度のポリウレタン糸を得やす
い。
合、溶液にする操作が省けるという利点がある。
しては、ポリオールとして分子量が1800以上600
0以下のPTMG、ジイソシアネートとしてMDI、ジ
オールとしてエチレングライコール、1,3プロパンジ
オール、1,4ブタンジオールのいずれかおよび/また
はこれらを併用して合成され、かつ、高温側の融点が2
00℃以上260℃以下の範囲のものが挙げられる。
AC 、DMF、DMSO、NMPなどやこれらを主成分
とする溶剤の中で、上記の原料を用い合成することによ
り得られる。例えば、こうした溶剤中に、各原料を投
入、溶解せしめ、適度な温度に加熱し反応せしめポリウ
レタンとする、いわゆるワンショット法、また、ポリオ
ールとジイソシアネートを、まず溶融反応せしめ、しか
る後に、該反応物を溶剤に溶解し、前述のジオールと反
応せしめ、ポリウレタンとする方法などが、特に好適な
方法として挙げられる。
レタンの高温側の融点を200℃以上260℃以下の範
囲に調節する代表的な方法は、ポリオール、MDI、ジ
オールの種類と比率をコントロールすることにより達成
され得る。ポリオールの分子量が低い場合には、MDI
の割合を相対的に多くすることにより、高温の融点が高
いポリウレタンを得ることができ、同様にジオールの分
子量が低いときはポリオールの割合を相対的に少なくす
ることにより、高温の融点が高いポリウレタンを得るこ
とができる。
合、高温側の融点を200℃以上にするには、(MDI
のモル数)/(ポリオールのモル数)=1.5以上の割
合で、重合を進めることが好ましい。
末端封鎖剤を1種または2種以上混合して用いても何ら
構わない。これらの代表的なものとしては、ジメチルア
ミン、ジイソプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジ
エチルアミン、メチルプロピルアミン、イソプロピルメ
チルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミ
ン、イソブチルメチルアミン、イソペンチルメチルアミ
ン、ジブチルアミン、ジアミルアミンなどのモノアミ
ン、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロ
パノール、アリルアルコール、シクロペンタノールなど
のモノオール、フェニルイソシアネートなどのモノイソ
シアネートなどを必要に応じて添加することも有効なこ
とである。
し、アミン系触媒や有機金属触媒を1種または2種以上
混合して用いても何ら構わない。これらの代表的なもの
としては、アミン系触媒としては、例えば、N,N−ジ
メチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメ
チルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメ
チル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,N’
−テトラメチルヘキサンジアミン、ビス−2−ジメチル
アミノエチルエーテル、N,N,N’,N’,N’−ペ
ンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルグアニ
ジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペ
ラジン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチル−ピ
ペラジン、N−(2−ジメチルアミノエチル)モルホリ
ン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダ
ゾール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N,
N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N−
メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、トリエタノ
ールアミン等が挙げられる。
ズ、二ラウリン酸ジブチルスズ、オクタン酸鉛ジブチル
等が挙げられる。こうして得られるポリウレタン溶液の
濃度は特に限定されるものではないが、通常、30重量
%以上80重量%以下の範囲とすることが好ましい。
液にポリフッ化ビニリデンを添加するものである。ポリ
フッ化ビニリデンのポリウレタン溶液への添加方法とし
ては、任意の方法が適用できる。その代表的な方法とし
ては、スタティックミキサーによる方法、攪拌による方
法、ホモミキサーによる方法、2軸押し出し機を用いる
方法など多くの手段を採用することができる。ここで、
添加されるポリフッ化ビニリデンは溶液にして添加する
ことが好ましい。ポリフッ化ビニリデン溶液であるとポ
リウレタン溶液への均一な添加が可能となる。
例えば耐光、耐酸化防止剤などをはじめとする薬剤や顔
料などと同時に添加してもよい。次に、添加するポリフ
ッ化ビニリデンは数平均分子量が300以上30000
0以下であることが好ましい。かかる値のポリフッ化ビ
ニリデンを使用することにより、紡糸は安定にでき、か
つ、目標の特性のポリウレタン糸を得ることができるの
である。そして、さらに好ましいポリフッ化ビニリデン
は、240℃、ずり速度50sec-1での溶融粘度が5
000poise以上50000poise以下のもの
である。その理由は、前記の通りである。
に限定されるものではない。例えば、糸の断面は円形で
あっても扁平であっても何らかまわない。
されるものではなく、任意の方法が適用できる。
は、特にゴデローラーと巻取機の速度比の影響を受けや
すいので、糸の使用目的に応じて決めることが好ましく
行われる。
比を1.15以上1.65以下として巻き取ることが好
ましく行われる。そして、特に高いセット性と、低い応
力緩和の糸が要求される場合には、ゴデローラーと巻取
機の速度比を1.15以上1.40以下として巻き取る
ことがより好ましく行われ、1.15以上1.35以下
として巻き取ることがさらに好ましく行われる。一方、
低いセット性と、高い応力緩和の糸が要求される場合に
は、ゴデローラーと巻取機の速度比を1.25以上1.
65以下として巻き取ることが好ましく行われ、1.3
5以上1.65以下として巻き取ることがより好ましく
行われる。
上であることが、強度を高くする面から好ましい。
る。
説明する。 [セット性、応力緩和、強度、伸度]セット性、応力緩
和、強度、伸度は、ポリウレタン糸をインストロン45
02型引張試験機を用い、引張テストすることにより得
た。
張速度で300%伸長を5回繰返した。このときの応力
を(G1)とした。次に該長さを30秒間保持した。3
0秒間保持後の応力を(G2)とした。次に該伸長を回
復せしめ応力が0になった際の資料の長さを(L2)と
した。さらに6回目にポリウレタン糸が切断するまで伸
長した。この破断時の応力を(G3)、破断時の試料長
さを(L3)とした。
た。
分処理し、次にフリーで100℃の沸騰水で2時間処理
し、一日室温で乾燥した。
伸長した(長さ=2×(L5))。該長さのまま115
℃のスチームで、1分間処理した。さらに同長さで、1
30℃の乾熱処理を施し、さらに同長さで、1日室温で
放置した。次に、糸の伸長状態をはずし、その長さ(L
6)を測定した。
5))/(L5) [耐薬品性]糸を100%伸長固定し、オレイン酸のヘ
キサン溶液(5重量%)に24時間浸積処理し、次に
N,N’−ジエチルトルアミドのエタノール溶液(0.
5重量%)に1時間浸積処理した。その後、糸をフリー
で24時間、室温で乾燥し、破断強度(G4)を測定し
た。未処理糸の破断強度(G3)に対する(G4)の保
持率を耐薬品性とした。
DMAC 50mlを加え、糸を完全に溶解した後、エタ
ノール100mlをゆっくりと加え、ポリフッ化ビニリ
デンを沈殿させ、残るポリウレタン溶液を蒸発乾固し、
糸試料中ポリウレタン(B)を単離しておいた。次に、
予め決定された重量比のポリウレタン(B)とポリフッ
化ビニリデンの混合物のIRスペクトルから検量線を作
成しておいた。その手順はポリフッ化ビニリデン含有量
が0重量%、1重量%、3重量%、6重量%、10重量
%、20重量%の試料を作製し、それぞれのIRスペク
トルにおけるν(CO)1700cm-1〜1800cm
-1とν(CF2)890cm-1のピーク面積比(X)を
求めた。IRスペクトル測定にはパーキンエルマー社製
FT−IRを、またその測定サンプルはDMAC による
キャストフィルムを使用した。ピーク面積比(X)に対
するポリフッ化ビニリデン含有率(重量%)の検量線を
作成し、その傾き(α)を得た。最後に、糸試料(A)
をn−ヘキサンで洗浄後、同様の条件にて、IRスペク
トルを測定した。得られたスペクトルにおいてν(C
O)1700cm-1〜1800cm-1とν(CF2)8
90cm-1のピーク面積比(Xs)を求めた。
(α)×(Xs) [実施例1]分子量2900のPTMG、MDIおよび
エチレングリコールからなるポリウレタンのDMAC 溶
液(35重量%)を重合し溶液A1 とした。溶液A1 が
2050gに対し市販のポリフッ化ビニリデン(数平均
分子量48,000、溶融粘度12,000pois
e)のDMAC 溶液(10重量%)を222gを加え、
2時間攪拌し、溶液B1 とした。
剤Cはアメリカ合衆国特許3555115号に記すよう
なt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−
(4−シクロヘキシルイソシアネート)の反応によって
生成せしめたポリウレタンとアメリカ合衆国特許355
3290号に記すようなp−クレゾールとジビニルベン
ゼンの縮合重合体の2対1重量比の混合物である。溶液
B1 に11.1gの添加剤Cを加え、さらに2時間攪拌
し、溶液D1 とした。溶液D1 をゴデローラーと巻取機
の速度比1.40として540m/分のスピードで乾式
紡糸することにより、18デニール、モノフィラメント
の糸を得た。この糸の伸度、強度、セット性、応力緩
和、熱セット性、耐薬品性、ポリフッ化ビニリデン含有
量および融点を表1に示す。
品性は比較例1に比べ総じて高く、セット性および熱セ
ット性は比較例1が25%および55%であることに対
し、本実施例は33%および65%と向上した。
ことに対し、本実施例は85%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。
溶液(5重量%)に24時間浸積、洗濯、乾燥処理後、
このパンストの着用試験を実施したところ、その耐久性
は比較例1の糸を用いた場合の1.3倍となった。
フッ化ビニリデン(数平均分子量72,000、溶融粘
度47,000poise)のDMAC 溶液(10重量
%)を216g加え、2時間攪拌することにより溶液B
2 とした。
え、さらに2時間攪拌し、溶液D2とした。
を1.40として540m/分のスピードで乾式紡糸す
ることにより、18デニール、モノフィラメントの糸を
得た。この糸の伸度、強度、セット性、応力緩和、熱セ
ット性、耐薬品性、ポリフッ化ビニリデン含有量および
融点を併せて表1に示す。
品性は比較例1に比べ総じて高く、セツト性および熱セ
ット性は比較例1が25%および55%であるのに対
し、本実施例は32%および64%に向上した。
のに対し、本実施例は87%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。
溶液(5重量%)に24時間浸積、洗濯、乾燥処理後、
このパンストの着用試験を実施したところ、その耐久性
は比較例1の糸を用いた場合の1.3倍となった。 [実施例3]溶液A1 が2000gに対し、市販のポリ
フッ化ビニリデンのDMAC 溶液(5重量%)を70g
加え、ホモミキサーにより8時間混練することにより溶
液B3 とした。
え、さらに2時間攪拌し、溶液D3とした。溶液D3 を
ゴデローラーと巻取機の速度比を1.40として540
m/分のスピードで乾式紡糸することにより、18デニ
ール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の伸度、強
度、セット性、応力緩和、熱セット性、耐薬品性、ポリ
フッ化ビニリデン含有量および融点を併せて表1に示
す。
品性は比較例1に比べ総じて高く、セツト性および熱セ
ット性は比較例1が25%および55%であるのに対
し、本実施例は30%および61%に向上した。
のに対し、本実施例は72%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。
溶液(5重量%)に24時間浸積、洗濯、乾燥処理後、
このパンストの着用試験を実施したところ、その耐久性
は比較例1の糸を用いた場合の1.3倍となった。 [実施例4]分子量1800のPTMG、MDI、エチ
レンジアミンおよび末端封鎖剤としてジエチルアミンか
らなるポリウレタンのDMAC 溶液(35重量%)25
00gを重合し、溶液A4 とした。
デンDMAc溶液(10重量%)659g加え、2時間
攪拌することにより溶液B4 とした。次に溶液B4 に1
4.1gの添加剤Cを加え、さらに2時間攪拌し、溶液
D4 とした。溶液D4 をゴデローラーと巻取機の速度比
を1.20として600m/分のスピードで乾式紡糸す
ることにより、18デニール、モノフィラメントの糸を
得た。この糸の伸度、強度、セット性、応力緩和、熱セ
ット性、耐薬品性、ポリフッ化ビニリデン含有量および
融点を併せて表1に示す。
品性は比較例2に比べ総じて高く、セツト性および熱セ
ット性は比較例2が18%および25%であるのに対
し、本実施例は31%および45%に向上した。
のに対し、本実施例は90%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。 [実施例5]分子量1800のPTMG、MDI、モル
比80/20のエチレンジアミンと1,3−シクロヘキ
シルジアミンおよび末端封鎖剤としてジエチルアミンか
らなるポリウレタンのDMAC 溶液(35重量%)を重
合し、溶液A5 とした。2500gの溶液A5 に対し、
数平均分子量5,000の市販の鑞状ポリフッ化ビニリ
デン155gを加え、ホモミキサーにより2時間混練す
ることにより溶液B5とした。
え、さらに2時間攪拌し、溶液D5とした。溶液D5 を
ゴデローラーと巻取機の速度比を1.30として600
m/分のスピードで乾式紡糸することにより、18デニ
ール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の伸度、強
度、セット性、応力緩和、熱セット性、耐薬品性、ポリ
フッ化ビニリデン含有量および融点を併せて表1に示
す。
品性は比較例3に比べ総じて高く、セツト性および熱セ
ット性は比較例3が22%および30%であるのに対
し、本実施例は30%および60%に向上した。
のに対し、本実施例は96%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。
溶液(5重量%)に24時間浸積、洗濯、乾燥処理後、
このパンストの着用試験を実施したところ、その耐久性
は比較例3の糸を用いた場合の1.2倍となった。 [実施例6]溶液A1 が2000gに対し、市販のポリ
フッ化ビニリデン(数平均分子量72,000、溶融粘
度47,000poise)のDMAc溶液(10重量
%)を1975gを加え、2時間攪拌することにより溶
液B6 とした。次に溶液B6に13.5gの添加剤Cを
加え、さらに2時間攪拌し、溶液D6 とした。溶液D6
をゴデローラーと巻取機の速度比を1.40として54
0m/分のスピードで乾式紡糸することにより、18デ
ニール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の伸度、
強度、セット性、応力緩和、熱セット性、耐薬品性、ポ
リフッ化ビニリデン含有量および融点を併せて表1に示
す。
比較例1に比べ総じて高く、セツト性および熱セット性
は比較例1が25%および55%であるのに対し、本実
施例は44%および69%に向上した。
のに対し、本実施例は88%のものを得ることができ
た。
ろ、置寸は従来のゾッキパンストよりも大きく、着圧は
従来品よりも低く、脱着性および着用感に優れたゾッキ
パンストを得ることができた。
溶液(5重量%)に24時間浸積、洗濯、乾燥処理後、
このパンストの着用試験を実施したところ、その耐久性
は比較例1の糸を用いた場合の1.4倍となった。 [比較例1]2000gの溶液A1 に10.5gの添加
剤Cを加え、さらに2時間攪拌し、溶液E1 とした。溶
液E1 をゴデローラーと巻取機の速度比を1.40とし
て540m/分のスピードで乾式紡糸することにより、
18デニール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の
伸度、強度、セット性、応力緩和、熱セット性を併せて
表1に示す。
ろ、置寸、着圧などが各実施例に比べて不十分なものし
か得ることができなかった。 [比較例2]2500gの溶液A4 に13.1gの添加
剤Cを加え、さらに2時間攪拌し、溶液E2 とした。溶
液E2 をゴデローラーと巻取機の速度比を1.20とし
て600m/分のスピードで乾式紡糸することにより、
18デニール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の
伸度、強度、セット性、応力緩和、熱セット性を併せて
表1に示す。
ろ、置寸、着圧、外観などが各実施例に比べて不十分な
ものしか得ることができなかった。 [比較例3]2500gの溶液A5 に13.1gの添加
剤Cを加え、さらに2時間攪拌し、溶液E3 とした。溶
液E3 をゴデローラーと巻取機の速度比を1.30とし
て600m/分のスピードで乾式紡糸することにより、
18デニール、モノフィラメントの糸を得た。この糸の
伸度、強度、セット性、応力緩和、熱セット性を併せて
表1に示す。
ろ、置寸、着圧、外観などが実施例5に比べて不十分な
ものしか得ることができなかった。 [比較例4]溶液A1 が2000gに対し、市販のポリ
テトラフルオロエチレンを22g加え、ホモミキサーに
より8時間混練した後、10.8gの添加剤Cを加え、
さらに8時間混練し、溶液F4 とした。溶液F4 をゴデ
ローラーと巻取機の速度比を1.40として540m/
分のスピードで乾式紡糸することにより、ポリテトラフ
ルオロエチレン3重量%含有の18デニール、モノフィ
ラメントの糸を得た。この糸の伸度、強度、セット性、
応力緩和、熱セット性を併せて表1に示す。
%といずれも各実施例に比較して低く、本糸を用いゾッ
キパンストを編んだところ、置寸、着圧、外観などが不
十分なものしか得ることができなかった。
外観品位、着用感、耐薬品性などに優れた特性を有する
衣服を得ることができる。
れた特性により、単独での使用はもとより、各種繊維と
組み合わせることにより、例えば、ソックス、ストッキ
ング、丸編、トリコット、水着、スキーズボン、作業
服、煙火服、洋服、ゴルフズボン、ウエットスーツ、ブ
ラジャー、ガードル、手袋や靴下をはじめとする各種繊
維製品の締め付け材料、紙おしめなどサニタニー品の漏
れ防止用締め付け材料、防水資材の締め付け材料、似せ
餌、造花、電気絶縁材、ワイピングクロス、コピークリ
ーナー、ガスケットなど、種々の用途に展開可能であ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】ポリフッ化ビニリデンを含有することを特
徴とするポリウレタン糸。 - 【請求項2】ポリフッ化ビニリデンの含有量が、0.1
重量%以上20重量%以下であることを特徴とする請求
項1に記載のポリウレタン糸。 - 【請求項3】ポリフッ化ビニリデンの数平均分子量が3
00以上300000以下であることを特徴とする請求
項1または2に記載のポリウレタン糸。 - 【請求項4】ポリフッ化ビニリデンの240℃での溶融
粘度が5000poise以上50000poise以
下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載のポリウレタン糸。 - 【請求項5】ポリウレタンが、ジオールとジイソシアネ
ートから主に合成され、かつ、高温側の融点が200℃
より高く、260℃より低いことを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載のポリウレタン糸。 - 【請求項6】ポリウレタンが、エチレングリコール、
1,3プロパンジオールおよび1,4ブタンジオールか
らなる群から選ばれる少なくとも一種のジオールと、分
子量が1800以上6000以下のポリオールとジフェ
ニルメタンジイソシアネートを主原料として溶液中で合
成されてなり、かつ、高温側の融点が200℃より高
く、260℃より低いことを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載のポリウレタン糸。 - 【請求項7】ポリフッ化ビニリデンをポリウレタン溶液
に添加し、紡糸することを特徴とするポリウレタン糸の
製法。 - 【請求項8】ポリフッ化ビニリデンの数平均分子量が3
00以上300000以下であることを特徴とする請求
項7に記載のポリウレタン糸の製法。 - 【請求項9】紡糸方法が乾式紡糸であることを特徴とす
る請求項7または8に記載のポリウレタン糸の製法。 - 【請求項10】ポリフッ化ビニリデンの、240℃での
溶融粘度が5000poise以上50000pois
e以下であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか
に記載のポリウレタン糸の製法。 - 【請求項11】ポリウレタンが、エチレングリコール、
1,3プロパンジオールおよび1,4ブタンジオールか
らなる群から選ばれる少なくとも一種のジオールと、分
子量が1800以上6000以下のポリオールとジフェ
ニルメタンジイソシアネートを主な原料として用いて溶
液中で合成し、かつ、そのポリウレタンの高温側の融点
が200℃より高く、260℃より低いポリウレタン溶
液を乾式紡糸することを特徴とする請求項7〜10のい
ずれかに記載のポリウレタン糸。 - 【請求項12】紡糸速度を450m/分以上とし、か
つ、ゴデローラーと巻取機の速度比を1.15以上1.
65以下として巻き取ることを特徴とする請求項7〜1
1のいずれかに記載のポリウレタン糸の製法。
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