JP2002088571A - ポリウレタン繊維の製造方法 - Google Patents
ポリウレタン繊維の製造方法Info
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Abstract
熱による解重合を起こさないポリウレタン樹脂溶液から
耐光性、耐酸化窒素性などが高く、またかつヒートセッ
ト性が高い利点を有し、フィット性、良好な外観品位、
優れた着用感が得られるポリウレタン繊維を得ることが
可能なポリウレタン繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】有機ジイソシアネート(a)、数平均分子
量が500〜5,000の高分子ジオール(b)、分子
量300以下の低分子ジオール(c)および分子量20
0以下の1価アルコール(d1)を、有機溶媒中で反応
させるに際し、前記1価アルコール(d1)が、前記高
分子ジオール(b)と前記低分子ジオール(c)の合計
に対して、0.001〜0.03当量となるようにな
し、樹脂分当たりの遊離イソシアネート基含量が0.0
1〜0.1重量%となった段階で、1価アルコール(d
2)を加えることにより、ポリウレタン樹脂溶液を作
り、該ポリウレタン樹脂溶液を紡糸することを特徴とす
るポリウレタン繊維の製造方法。
Description
製造方法に関する。さらに詳しくは、バッチ方式によっ
て溶液安定性に優れたポリウレタン樹脂溶液を製造し、
かかるポリウレタン樹脂溶液を紡糸して、良好な品質の
ポリウレタン繊維を製造する方法に関する。
ウレタン樹脂溶液を用いて弾性繊維、弾性フィルム、エ
ラストマー状の各種成形品、人工皮革の表面膜や各種塗
料などの表面被覆物、含浸剤などに優れたゴム状弾性を
有する種々の物品が製造されている。このポリウレタン
樹脂溶液は、一般に極性溶媒中において有機ジイソシア
ネートと比較的高分子量のジオールおよび鎖延長剤とを
反応させることにより製造され、その後、溶媒を除去す
ることにより成形物が製造される。
造した後、透明な溶液が白濁したり、粘度上昇を起こし
たり、また、溶液を加熱すると解重合を起こして粘度が
低下するといったポリウレタン樹脂溶液の不安定性が、
その溶液をしようするポリウレタン繊維の成形性や物性
を低下させたり、ポリウレタン樹脂溶液の可使時間を制
限するなど、工業的に効率良く製品を生産するためには
解決すべき種々の問題がある。
タン樹脂溶液の粘度を安定化する方法として、例えば、
アミンおよび有機酸、あるいは有機酸のアミン塩を添加
する方法(特公昭41−3472号公報)、水を含んだ
極性溶媒中で鎖延長反応を行う方法(特公昭44−22
311号公報)、脂環式ジアミン、芳香族ジメチルアミ
ン、置換イミノビス脂肪族アミンを用いたポリウレタン
重合体溶液の製造方法(特公昭49−40006号公
報)、金属アセチルアセトンを用いたポリウレタン重合
体溶液の製造方法(特開昭47−15498号公報)、
蟻酸リチウム、アセチルアセトンナトリウム等を添加し
てポリ尿素エラストマー溶液を安定化する方法(特開昭
48−12347号公報)、リチウム塩、脂肪族もしく
は脂環式連鎖停止剤を用いたポリウレタン尿素エラスト
マー(特開平3−139514号公報)、対称性ジアミ
ン、非対称性ジアミンを用いたポリウレタン弾性繊維
(特開平3−279415号公報)、ヒドラジンやジア
ミン液の添加条件を特定してポリウレタン樹脂溶液を製
造する方法(特開昭50−78698号公報)等が知ら
れているが、これらの方法は粘度の安定性や色相などを
若干は改善するものの、ポリウレタン繊維用の溶液とし
ては、未だ満足するまでには至っていない。
粘度安定化については、特公昭47−35317号公報
に、鎖延長剤の量をイソシアネート(以下、NCOと略
記する)基の当量以下にし残りを水で鎖延長する方法が
記載されているが、粘度が安定するまでに粘度が低下
し、安定化した粘度は合成直後の粘度の半分程度になっ
てしまうという欠点があり、満足できるものとは言い難
い。
のような問題点を解決し、透明で粘度安定性が良く、着
色や増粘がなく、熱による解重合を起こさないポリウレ
タン樹脂溶液から耐光性、耐酸化窒素性などが高く、ま
たかつヒートセット性が高い利点を有し、フィット性、
良好な外観品位、優れた着用感が得られるポリウレタン
繊維を得ることが可能なポリウレタン繊維の製造方法を
提供することにある。すなわち、本発明の目的は、優れ
た品質のポリウレタン繊維を工業的に効率良く製造する
ことにある。
を解決するために鋭意検討した結果、着色、増粘、熱安
定性の低下等の溶液物性の低下はウレタン化反応と同時
に起こる副反応、すなわち、ウレタン結合にNCO基が
反応して生成するアロファネート結合やウレア結合にN
CO基が反応して生成するビュレット結合の形成が、ポ
リウレタン樹脂溶液の保管時に粘度上昇させたり、加熱
保管時の安定性を低下させる原因であることを突き止め
た。さらにこれらの副反応を低減する方法について鋭意
検討した結果、ウレタン化反応時、NCO基に対して特
定量の1価アルコールの存在下でウレタン化反応し、反
応末期に、反応系に残存するNCO基に対して過剰量の
1価アルコールまたはモノアミンを加えて反応停止する
ことにより、着色、増粘、熱安定性の低下等の溶液物性
の低下がなく、しかも紡糸した後の糸の物性低下のない
ポリウレタン繊維の製造方法を見出し、本発明に到達し
た。
数平均分子量が500〜5,000の高分子ジオール
(b)、分子量300以下の低分子ジオール(c)およ
び分子量200以下の1価アルコール(d1)を、有機
溶媒中で反応させるに際し、前記1価アルコール(d
1)が、前記高分子ジオール(b)と前記低分子ジオー
ル(c)の合計に対して、0.001〜0.03当量と
なるようになし、樹脂分当たりの遊離イソシアネート基
含量が0.01〜0.1重量%となった段階で、1価ア
ルコール(d2)を加えることにより、ポリウレタン樹
脂溶液を作り、該ポリウレタン樹脂溶液を紡糸すること
を特徴とするポリウレタン繊維の製造方法である。
平均分子量が500〜5,000の高分子ジオール
(b)、分子量300以下の低分子ジオール(c)およ
び分子量200以下の1価アルコール(d1)を、有機
溶媒中で反応させるに際し、前記1価アルコール(d
1)が、前記高分子ジオール(b)と前記低分子ジオー
ル(c)の合計に対して、0.001〜0.03当量と
なるようになし、樹脂分当たりの遊離イソシアネート基
含量が0.01〜0.1重量%となった段階で、モノア
ミン(d3)を加えることにより、ポリウレタン樹脂溶
液を作り、該ポリウレタン樹脂溶液を紡糸することを特
徴とするポリウレタン繊維の製造方法である。
ネート(a)としては、従来からポリウレタン製造に使
用されているものが使用できる。このような有機ジイソ
シアネートには、炭素数(NCO基中の炭素を除く、以
下同様)6〜20の芳香族ジイソシアネート、炭素数2
〜18の脂肪族ジイソシアネート、炭素数4〜15の脂
環式ジイソシアネート、炭素数8〜15の芳香脂肪族ジ
イソシアネート、これらのジイソシアネートの変性体
(カーボジイミド変性体、ウレタン変性体、ウレトジオ
ン変性体など)およびこれらの2種以上の混合物などが
含まれる。
ては、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−
フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略
記する)、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニ
ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジ
フェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネート
などが挙げられる。
ては、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデ
カメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビ
ス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、2−イソ
シアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエー
トなどが挙げられる。
ては、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタン−4,4’−ジイソシアネート、シクロヘキシレ
ンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシ
アネート、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シク
ロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレート、2,5−
ノルボルナンジイソシアネート、2,6−ノルボルナン
ジイソシアネートなどが挙げられる。
としては、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシ
リレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラ
メチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
品の強度を向上させ、優れた耐熱性を得る観点から、芳
香族ジイソシアネートが好ましく、特に好ましいものは
MDIである。
としては、例えば、ポリアルキレンエーテルジオール
(b1)、ポリエステルジオール(b2)、ポリブタジ
エンジオール(b3)およびこれらの2種以上の混合物
が好ましく使用される。
好ましくは500〜5,000であり、より好ましくは
700〜4,500であり、さらに好ましくは1,00
0〜4,000である。
としては、2価アルコールにアルキレンオキサイド(以
下、AOと略記する)が付加した構造の化合物およびこ
れらの2種以上の混合物などが挙げられる。
チレングリコール(以下、EGと略記する)、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−
ブタンジオール(以下、14BGと略記する)、1,6
−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール(以下、D
EGと略記する)、ネオペンチルグリコール、ドデカン
ジオールなどの炭素数2〜12の脂肪族2価アルコー
ル、または、例えば、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンなどの炭
素数6〜10の脂環式2価アルコール、または、例え
ば、キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)
ベンゼン、ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物などの炭素数
8〜20の芳香環含有2価アルコール等が好ましく使用
される。2価アルコールは2種以上を併用することも好
ましい。
エチレンオキサイド(以下、EOと略記する)、プロピ
レンオキサイド(以下、POと略記する)、1,2−ブ
チレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド、1,
3−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン(以下、
THFと略記する)、3−メチルテトラヒドロフラン
(以下、3M−THFと略記する)、スチレンオキサイ
ド、α−オレフィンオキサイド、エピクロルヒドリンな
どが挙げられる。
2種以上の併用の場合はチップ型、バランス型、活性セ
カンダリー型などのブロック付加もしくはランダム付加
でもよく、さらにブロック付加とランダム付加の混合系
であってもよく、例えば、ランダム付加後にチップした
もの、すなわち、好ましくは0〜50重量%、より好ま
しくは5〜40重量%のエチレンオキサイド鎖を分子中
に任意に分布し、好ましくは0〜30重量%、より好ま
しくは5〜25重量%のエチレンオキサイド鎖が分子末
端にチップされたものでもよい。
の伸度を大きくし、しかも柔軟性に富み、回復性も高く
する観点から、特にTHF単独のもの、EOとTHFの
併用のもの、THFと3M−THFの併用(併用の場
合、ランダム付加、ブロック付加、および両者の混合系
であってもよい)が好ましい。
の具体例としてはポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル(以下、PTMGと略記する)、ポリ−3−メチルテ
トラメチレンエーテルグリコール、THF/EO共重合
ジオール、THF/3M−THF共重合ジオールなどが
挙げられる。これらのうち好ましいものはPTMG、T
HF/EO共重合ジオールおよびTHF/3M−THF
共重合ジオール等である。
方法で行うことができ、無触媒でまたは触媒(アルカリ
触媒、アミン系触媒、酸性触媒など)の存在下(とくに
AO付加の後半の段階で)に常圧または加圧下に1段階
または多段階で行なわれるのが好ましい。
の数平均(OH価から計算)分子量は、好ましくは50
0〜5,000であり、より好ましくは700〜4,5
00であり、更に好ましくは1,000〜4,000で
ある。
(b1)の第1級水酸基含有率は、触媒を使用しない場
合でも反応性を向上させ、触媒添加による残留触媒等の
問題点を防止する観点から、好ましくは0〜100%で
あり、より好ましくは30〜100%であり、更に好ま
しくは50〜100%であり、最も好ましくは70〜1
00%である。
アルコールおよび/または分子量1,000以下のポリ
アルキレンエーテルジオールとジカルボン酸とを反応さ
せて得られる縮合ポリエステルジオール、ラクトンの開
環重合により得られるポリラクトンジオール、2価アル
コールと低級アルコール(メタノールなど)の炭酸ジエ
ステルとを反応させて得られるポリカーボネートジオー
ルなどが含まれるのが好ましい。
ルキレンエーテルジオール(b1)の出発物質として例
示した2価アルコールと同様のものが挙げられる。
レンエーテルジオールとしては、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、およびこれらの2種以上の混合物な
どが挙げられる。
アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ドデカン酸な
どの炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸などの炭素数8〜115の
芳香族ジカルボン酸、これらのジカルボン酸のエステル
形成性誘導体(酸無水物、炭素数1〜4の低級アルキル
エステルなど)およびこれらの2種以上の混合物などが
挙げられる。ラクトンとしてはε−カプロラクトン、γ
−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンおよびこれらの
2種以上の混合物などが挙げられる。
2価アルコールおよび/または分子量1,000以下の
ポリエーテルジオールを、ジカルボン酸もしくはそのエ
ステル形成性誘導体、またはその無水物およびAO(例
えば、EOおよび/またはPO)とを反応(縮合)させ
る方法、あるいは開始剤(低分子ジオールおよび/また
は分子量1,000以下のポリエーテルジオール)にラ
クトンを付加させる方法により製造することができる。
具体例としては、ポリエチレンアジペートジオール、ポ
リブチレンアジペートジオール、ポリヘキサメチレンア
ジペートジオール、ポリネオペンチルアジペートジオー
ル、ポリエチレンプロピレンアジペートジオール、ポリ
エチレンブチレンアジペートジオール、ポリブチレンヘ
キサメチレンアジペートジオール、ポリジエチレンアジ
ペートジオール、ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)
アジペートジオール、ポリエチレンアゼレートジオー
ル、ポリエチレンセバケートジオール、ポリブチレンア
ゼレートジオール、ポリブチレンセバケートジオール、
ポリカプロラクトンジオール、3メチルペンタンジオー
ルと炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸とから合成さ
れるポリエステル系ジオール、ポリヘキサメチレンカー
ボネートジオールなどが挙げられる。
(OH価から計算)分子量は、好ましくは500〜5,
000であり、より好ましくは700〜4,500であ
り、さらに好ましくは1,000〜4,000である。
は、1,2−ビニル構造を有するもの、1,2−ビニル
構造と1,4−トランス構造とを有するもの、および
1,4−トランス構造を有するものが挙げられる。1,
2−ビニル構造と1,4−トランス構造の割合は種々に
かえることができ、例えば、モル比で好ましくは10
0:0〜0:100である。またポリブタジエングリコ
ール(b3)にはホモポリマーおよびコポリマー(スチ
レン−ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル−ブタ
ジエンコポリマーなど)、ならびにこれらの水素添加物
も含まれ、かかる水素添加物の水素添加率は好ましくは
20〜100%である。
(OH価から計算)分子量は、好ましくは500〜5,
000であり、より好ましくは700〜4,500であ
り、さらに好ましくは1,000〜4,000である。
ポリアルキレンエーテルジオール(b1)であり、特に
好ましいのはPTMG、THF/EO共重合ジオールお
よびTHF/3M−THF共重合ジオールである。
としては、得られるポリウレタン繊維の強度が大きく、
耐熱性、耐光性などに優れた高物性の最終製品を得る観
点から、例えば、EG、プロピレングリコール、1,3
−プロパンジオール(以下、3Gと略記する)、1,3
−ブチレングリコール、14BG、1,6−ヘキサンジ
オール、DEG、ネオペンチルグリコールなどの炭素数
2〜8の脂肪族グリコール、例えば、1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シ
クロヘキサンなどの炭素数6〜10の脂環式ジオール、
例えば、キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン、ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物などの炭
素数8〜20の芳香環含有ジオールなどが好ましい。こ
れらのうちより好ましいものは脂肪族グリコールであ
り、さらに好ましいものはEG、DEG、14BG、3
Gであり、さらに一層、好ましいものはEG、14B
G、3Gである。
以下が好ましく、より好ましくは62〜120である。
価アルコール(d1)としては、例えば、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブ
チルアルコール、オクチルアルコールなどのアルカノー
ル類、例えば、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブな
どのセロソルブ類、例えば、エチルカルビトール、ブチ
ルカルビトールなどのカルビトール類などの炭素数1〜
10の脂肪族1価アルコール、例えば、シクロヘキサノ
ールなどの炭素数6〜10の脂環族1価アルコール、例
えば、N,N−ジメチルアミノエタノール、N−ヒドロ
キシエチルモルホリンなどの3級アミノ基含有1価アル
コール、例えば、ベンジルアルコールなどの炭素数7〜
15の芳香環含有1価アルコール、例えば、フェノー
ル、クレゾールなどの1価フェノール類のAO(例え
ば、EOおよび/またはPO)付加物などが挙げられ
る。これらのうち好ましいものは脂肪族1価アルコール
であり、特に好ましいものはアルカノール類、とくにn
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコールおよびイソブチルアルコールである。
えば、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと
略記する)、N,N−ジメチルアセトアミド(以下、D
MACと略記する)、N−メチルピロリドンなどのアミ
ド系溶媒、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系
溶媒、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒、ジオキ
サン、THFなどのエーテル系溶媒、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、トルエン、
キシレンなどの芳香族系溶媒などおよびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましいものは
アミド系溶媒であり、特に好ましいものはDMFおよび
DMACである。
価アルコール(d2)は、前述の1価アルコール(d
1)と同様のものが好ましい。
ノアミン(d3)は、例えば、エチルアミン、n−プロ
ピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、
ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ジ−n−ブチルアミンなどのアルキル基の
炭素数1〜8のモノもしくはジアルキルアミン、例え
ば、シクロヘキシルアミンなどの炭素数6〜10の脂環
式モノアミン、例えば、アニリンなどの炭素数6〜10
の芳香族モノアミン、例えば、モノエタノールアミン、
モノイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジ
ソプロパノールアミンなどのアルカノール基の炭素数2
〜4のモノ−もしくはジアルカノールアミン、例えばモ
ルホリンなどの複素環式モノアミンなどおよびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましい
ものはジアルキルアミンである。
ン樹脂溶液の製造において、目的の粘度および分子量の
ものを得られやすくし、溶液の粘度安定性を優れたもの
とし、得られるポリウレタン繊維の強度を優れたものと
する観点から、有機ジイソシアネート(a)と、高分子
ジオール(b)、低分子ジオール(c)および1価アル
コール(d1)からなる活性水素基含有化合物との当量
比は、好ましくは0.95:1〜1.1であり、より好
ましくは0.97:1〜1.05:1である。
(c)の当量比は、ポリウレタン繊維の強度および伸度
を優れたものとする観点から、好ましくは1:0.5〜
1:8であり、より好ましくは1:0.8〜1:5であ
る。
低分子ジオール(c)の合計と1価アルコール(d1)
の当量比は、1:0.001〜1:0.03であること
が重要である。
1未満の場合にはポリウレタン繊維用溶液の粘度安定性
が不良となる問題がある。
0.03を越えると目的の粘度および分子量のものが得
られずポリウレタン繊維の強度が不良となる問題があ
る。
ール(c)の合計と1価アルコール(d1)の当量比
は、好ましくは1:0.002〜1:0.02である。
ン樹脂の数平均分子量(GPC法による)は、繊維の強
度を優れたものとし、粘度安定性を良好なものとする観
点から、好ましくは20,000〜200,000であ
り、より好ましくは40,000〜150,000であ
る。
用量は、溶液の経時的な増粘を防止して、良好な粘度安
定性を得る観点から、反応系中の残存遊離NCO基に対
して3〜50倍当量であるのが好ましく、5〜30倍当
量であるのがより好ましい。
反応系中に残存する遊離NCO基含量は樹脂固形分当た
り0.01〜0.1重量%であるのが好ましく、0.0
2〜0.06重量%であるのがより好ましい。
合の使用量は、残存遊離NCO基に対して1〜1.5当
量であるのが好ましく、1〜1.1当量であるのがより
好ましい。
造は、有機溶媒の存在下で、有機ジイソシアネート
(a)と高分子ジオール(b)と低分子ジオール(c)
と1価アルコール(d1)とをワンショット法で反応せ
しめ、残存するNCO基が特定量となった段階で該NC
O基を1価アルコール(d2)またはモノアミン(d
3)で末端停止反応させることにより行われる。
樹脂分濃度は、ポリウレタン繊維の製造の容易さ、また
目的の溶液粘度とし、経時的に増粘して粘度安定性が不
良となることを防止し、用途の多様性、貯蔵性、デリバ
リー性を得る観点から、好ましくは30〜50重量%で
あり、より好ましくは37〜45重量%である。
される温度と同じでよく、好ましくは20〜100℃で
あり、より好ましくは40〜80℃である。
度(20℃)は、紡糸のしやすさ、また、貯蔵性、デリ
バリー性および粘度安定性の観点から、好ましくは50
0,000〜1,500,000mPa・sであり、よ
り好ましくは600,000〜1、300,000mP
a・sである。
ウレタン反応に通常使用される触媒を使用することも好
ましい。
ン、トリエチレンジアミンなどのアミン系触媒、ジブチ
ルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレートなど
の錫系触媒等が好ましい。
1重量%以下とするのが好ましい。
より製造される溶液を紡糸することにより製造される。
本発明では紡糸方法として乾式紡糸または湿式紡糸法等
が好ましい。乾式紡糸法、湿式紡糸法とも任意の方法を
採用でき、特に限定されるものではない。特に、細い糸
を作るときには、乾式紡糸法が生産性、また糸の透明性
などから好ましい。
溶液に、所望により酸化チタンなどの着色剤、紫外線吸
収剤や酸化防止剤などの各種安定剤、無機充填剤、有機
改質剤、その他の添加剤、各種の滑剤等を含有させるこ
とが好ましい。
い。
するが本発明はこれに限定されるものではない。実施例
および比較例中の部は重量部、%は重量%を表す。
樹脂の数平均分子量、ポリウレタン繊維の糸物性(セッ
ト性、応力緩和、強度、伸度)の測定は次の方法に従っ
て行った。 (1)粘度 試料(ポリウレタン樹脂溶液)を20℃の恒温槽で5時
間温調した後、B型粘度計[東機産業(株)社製BH型
粘度計]で測定した。 (2)溶液粘度安定性 試料(ポリウレタン樹脂溶液)を40℃の恒温槽に20
日間保管し、保管後20℃に温調して粘度を測定した。 (3)数平均分子量 東ソー(株)社製HLC−8020(カラム:東ソーG
MH−XL)を用いて分子量を測定した。 (4)[セット性、応力緩和、強度、伸度] セット性、応力緩和、強度、伸度は、ポリウレタン繊維
をインストロン4502型引張試験機を用い、引張テス
トを行うことにより得られた。
張速度で300%伸長を5回繰返した。このときの応力
を(G1)とした。
保持後の応力を(G2)とした。
時の試料の長さを(L2)とした。
るまで伸長した。
料長さを(L3)とした。
1)] セット性=100×[((L2)−(L1))/(L
1)] 伸度=100×[((L3)−(L1))/(L1)] [実施例1]撹拌機および温度計を備えた四つ口フラス
コに、数平均(OH価から計算)分子量2,300のP
TMG230部、分子量90の14BG21.1部、M
DI84.5部、n−プロピルアルコール2.03部お
よびDMAC503部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で7
0℃で5時間反応させ、次ぎにn−プロピルアルコール
3.4部を加えて[この時の反応系中の遊離NCO含量
は(樹脂固形分換算で)0.038%であった]1時間
末端停止反応を行い、樹脂濃度40%、粘度700,0
00mPa・s/20℃、数平均分子量65,000の
ポリウレタン樹脂溶液(A1)を得た。得られたポリウ
レタン樹脂溶液(A1)を40℃で20日間保管した
が、特に粘度変化、また濁りなどは生じなかった。得ら
れたポリウレタン樹脂溶液を口金に通し、350℃の乾
燥窒素中に吐出し、引き取り速度600m/分でモノフ
ィラメント糸を乾式紡糸した。紡糸性は糸切れもなく良
好であった。得られたポリウレタン繊維は表1に示すと
おり良好な特性のものであった。
に、数平均(OH価から計算)分子量3,100のPT
MG310部、分子量62のEG16.3部、MDI9
1.5部、n−ブチルアルコール5.42部およびDM
F577部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で70℃で5時
間反応させ、次ぎにn−ブチルアルコール7.0部を加
えて[この時の反応系中の遊離NCO含量は(樹脂固形
分換算で)0.048%であった]1時間末端停止反応
を行い、樹脂濃度42%、粘度1,000,000mP
a・s/20℃、数平均分子量58,000のポリウレ
タン樹脂溶液(A2)を得た。得られたポリウレタン樹
脂溶液(A2)を40℃で20日間保管したが、特に粘
度変化、また濁りなどは生じなかった。得られたポリウ
レタン樹脂溶液を口金に通し、400℃の乾燥窒素中に
吐出し、引き取り速度700m/分でモノフィラメント
糸を乾式紡糸した。紡糸性は糸切れもなく良好であっ
た。得られたポリウレタン繊維は表1に示すとおり良好
な特性のものであった。
に、数平均(OH価から計算)分子量3,500のTH
F/3M−THF(モル%比率:85/15の)共重合
ジオール350部、分子量62のEG24.8部、MD
I126部、n−プロピルアルコール1.82部および
DMAC784部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で70℃
で8時間反応させ、次ぎにn−プロピルアルコール6.
4部を加えて[この時の反応系中の遊離NCO含量は
(樹脂固形分換算で)0.036%であった]1時間末
端停止反応を行い、樹脂濃度39%、粘度800,00
0mPa・s/20℃、数平均分子量63,000のポ
リウレタン樹脂溶液(A3)を得た。得られたポリウレ
タン樹脂溶液(A3)を40℃で20日間保管したが、
特に粘度変化、また濁りなどは生じなかった。得られた
ポリウレタン樹脂溶液を口金に通し、400℃の乾燥窒
素中に吐出し、引き取り速度700m/分でモノフィラ
メント糸を乾式紡糸した。紡糸性は糸切れもなく良好で
あった。得られたポリウレタン繊維は表1に示すとおり
伸度が高く、かつ回復性も高い良好な特性のものであっ
た。
に、数平均(OH価から計算)分子量2,900のTH
F/EO(モル%比率:90/10の)共重合ジオール
290部、分子量62のEG17.7部、MDI97.
5部、n−ブチルアルコール1.73部およびDMAC
583部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で70℃で9時間
反応させ、次ぎにn−ブチルアルコール3.0部を加え
て[この時の反応系中の遊離NCO含量は(樹脂固形分
換算で)0.041%であった]1時間末端停止反応を
行い、樹脂濃度41%、粘度900,000mPa・s
/20℃、数平均分子量56,000のポリウレタン樹
脂溶液(A4)を得た。得られたポリウレタン樹脂溶液
(A4)を40℃で20日間保管したが、特に粘度変
化、また濁りなどは生じなかった。得られたポリウレタ
ン樹脂溶液を口金に通し、400℃の乾燥窒素中に吐出
し、引き取り速度700m/分でモノフィラメント糸を
乾式紡糸した。紡糸性は糸切れもなく良好であった。得
られたポリウレタン繊維は表1に示すとおり伸度が高
く、かつ回復性も高い良好な特性のものであった。
に、数平均(OH価から計算)分子量2,300のPT
MG230部、分子量90の14BG21.1部、MD
I84.5部、n−プロピルアルコール0.20部およ
びDMAC503部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で70
℃で5時間反応させ、次ぎにジ−n−ブチルアミン0.
394部を加えて[この時の反応系中の遊離NCO含量
は(樹脂固形分換算で)0.038%であった]1時間
末端停止反応を行い、樹脂濃度40%、粘度710,0
00mPa・s/20℃、数平均分子量66,000の
ポリウレタン樹脂溶液(A5)を得た。得られたポリウ
レタン樹脂溶液(A5)を40℃で20日間保管した
が、特に粘度変化、また濁りなどは生じなかった。得ら
れたポリウレタン樹脂溶液を口金に通し350℃の乾燥
窒素中に吐出し、引き取り速度600m/分でモノフィ
ラメント糸を乾式紡糸した。紡糸性は糸切れもなく良好
であった。得られたポリウレタン繊維は表1に示すとお
り良好な特性のものであった。
に、数平均分子量2,300のPTMG230部、14
BG21.1部、MDI84.5部およびDMAC50
3部を仕込み、乾燥窒素雰囲気下で70℃で5時間反応
させ、次ぎにn−プロピルアルコール0.4部を加えて
[この時の反応系中の遊離NCO含量は(樹脂固形分換
算で)0.043%であった]1時間末端停止反応を行
い、樹脂濃度40%、粘度720,000mPa・s/
20℃、数平均分子量65,000のポリウレタン樹脂
溶液(H1)を得た。得られたポリウレタン樹脂溶液
(H1)を得た。得られたポリウレタン樹脂溶液(H
1)を40℃で20日間保管後、実施例1と同様に繊維
化しようとしたが、最初に1価アルコールを仕込んでい
なかったので、増粘し、溶液粘度安定性が劣ったため
か、糸切れが多発し、糸にはできなかった。
に、数平均(OH価から計算)分子量3,100のPT
MG310部、分子量62のEG16.3部、MDI9
1.5部およびDMF577部を仕込み、乾燥窒素雰囲
気下で70℃で5時間反応させ、次ぎにn−ブチルアル
コール13.1部を加えて[この時の反応系中の遊離N
CO含量は(樹脂固形分換算で)0.036%であっ
た]1時間末端停止反応を行い、樹脂濃度42%、粘度
610,000mPa・s/20℃、数平均分子量4
8,000のポリウレタン樹脂溶液(H2)を得た。得
られたポリウレタン樹脂溶液(H2)を40℃で20日
間保管した。最初に1価アルコールを仕込んでいなかっ
たので溶液粘度安定性に劣ったものであった。得られた
ポリウレタン樹脂溶液(H2)を実施例2と同様に紡糸
しようとしたが良好にできなかったので、紡糸速度を6
00m/分に低下したところ、引き取ることができた。
しかし、得られたポリウレタン繊維は、強度が低く、回
復性に低いものであった。
おける本発明のポリウレタン繊維の製造方法は、良好な
紡糸性を示し、かつ得られるポリウレタン繊維も良好な
糸物性のものであった。
さらに比較例2の場合、ポリウレタン繊維は得られた
が、紡糸性に劣り、かつ得られたポリウレタン繊維も低
強度で実用に供し得ない劣ったものであった。
維は、基本的にウレアを含まないウレタン結合のみから
なるので、耐光性、耐酸化窒素性などが高く、またかつ
ヒートセット性が高い利点があるので、フィット性、良
好な外観品位、優れた着用感が得られる。
み合わせにより、たとえば、ソックス、ゾッキパンス
ト、パンスト、ストッキング、丸編、トリコット、水
着、スキーズボン、作業服、煙火服、洋服、ゴルフズボ
ン、ウエットスーツ、ブラジャー、ガードル、手袋や靴
下、またさらにこれらの繊維製品の締め付け用部材、似
せ餌、紙おしめなどのサニタリー用品の漏れ防止部材、
防水資材の締め付け具、造花、電気絶縁材料、ワイピン
グクロス、ガスケット、靴資材、ゴムひも代替品、模型
飛行機のゴム代替品、花束の結束品、ストレツチ不織布
部品、手袋、ストレッチ包帯部材、クリーンネーム用手
袋、クリーンルーム用頭巾、かつら、マスクなど、種々
の用途に展開可能である。
Claims (10)
- 【請求項1】有機ジイソシアネート(a)、数平均分子
量が500〜5,000の高分子ジオール(b)、分子
量300以下の低分子ジオール(c)および分子量20
0以下の1価アルコール(d1)を、有機溶媒中で反応
させるに際し、前記1価アルコール(d1)が、前記高
分子ジオール(b)と前記低分子ジオール(c)の合計
に対して、0.001〜0.03当量となるようにな
し、樹脂分当たりの遊離イソシアネート基含量が0.0
1〜0.1重量%となった段階で、1価アルコール(d
2)を加えることにより、ポリウレタン樹脂溶液を作
り、該ポリウレタン樹脂溶液を紡糸することを特徴とす
るポリウレタン繊維の製造方法。 - 【請求項2】紡糸法が乾式紡糸または湿式紡糸であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン繊維の製
造方法。 - 【請求項3】1価アルコール(d2)を前記イソシアネ
ート基に対して3倍当量以上とすることを特徴とする請
求項1または2に記載のポリウレタン繊維の製造方法。 - 【請求項4】有機ジイソシアネート(a)、数平均分子
量が500〜5,000の高分子ジオール(b)、分子
量300以下の低分子ジオール(c)および分子量20
0以下の1価アルコール(d1)を、有機溶媒中で反応
させるに際し、前記1価アルコール(d1)が、前記高
分子ジオール(b)と前記低分子ジオール(c)の合計
に対して、0.001〜0.03当量となるようにな
し、樹脂分当たりの遊離イソシアネート基含量が0.0
1〜0.1重量%となった段階で、モノアミン(d3)
を加えることにより、ポリウレタン樹脂溶液を作り、該
ポリウレタン樹脂溶液を紡糸することを特徴とするポリ
ウレタン繊維の製造方法。 - 【請求項5】紡糸法が乾式紡糸または湿式紡糸であるこ
とを特徴とする請求項4に記載のポリウレタン繊維の製
造方法。 - 【請求項6】モノアミン(d3)を前記イソシアネート
基に対して1〜1.5当量とすることを特徴とする請求
項5に記載のポリウレタン繊維の製造方法。 - 【請求項7】ポリウレタン樹脂の数平均分子量を20,
000〜200,000とすることを特徴とする請求項
1〜6のいずれか1項に記載のポリウレタン繊維の製造
方法。 - 【請求項8】溶液の樹脂分濃度を30〜50重量%とす
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載
のポリウレタン繊維の製造方法。 - 【請求項9】溶液の粘度を500,000〜1,50
0,000mPa・s/20℃とすることを特徴とする
請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリウレタン繊維
の製造方法。 - 【請求項10】前記有機ジイソシアネート(a)がジフ
エニルメタンジイソシアネートであり、前記高分子ジオ
ール(b)がポリテトラメチレンエーテルグリコール、
テトラハイドロフラン/エチレンオキサイド共重合ジオ
ールおよびテトラハイドロフラン/3−メチルテトラハ
イドロフラン共重合ジオールからなる群のうちから選択
された少なくとも1種であり、有機溶媒がN,N−ジメ
チルホルムアミドおよび/またはN,N−ジメチルアセ
トアミドであることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
か1項にポリウレタン繊維の製造方法。
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