JP2000073009A - 壜擦り傷隠蔽用組成物 - Google Patents

壜擦り傷隠蔽用組成物

Info

Publication number
JP2000073009A
JP2000073009A JP10244544A JP24454498A JP2000073009A JP 2000073009 A JP2000073009 A JP 2000073009A JP 10244544 A JP10244544 A JP 10244544A JP 24454498 A JP24454498 A JP 24454498A JP 2000073009 A JP2000073009 A JP 2000073009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
cst
kinematic viscosity
composition
hiding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10244544A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuo Endo
徳雄 遠藤
Yasuo Nishide
康男 西出
Yoichi Kawamoto
洋一 河本
Kiyoshi Uematsu
清 上松
Kenji Hasegawa
賢治 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAITO PAINT KK
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
DAITO PAINT KK
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAITO PAINT KK, Kirin Brewery Co Ltd filed Critical DAITO PAINT KK
Priority to JP10244544A priority Critical patent/JP2000073009A/ja
Publication of JP2000073009A publication Critical patent/JP2000073009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビールや清涼飲料等のように、繰り返し使用
されているガラス容器に発生する擦り傷を隠蔽できると
ともに、壜に貼られるラベルの性能に何ら影響をしな
い、壜擦り傷隠蔽用組成物を提供する。 【解決手段】 成分として、(1)40℃における動粘
度が5cSt 〜500cStの脂肪族炭化水素又は40℃に
おける動粘度が5cSt 〜500cSt のジオルガノポリシ
ロキサン、100 重量部に対して、(2)40℃における
動粘度が5cSt 未満である脂肪族炭化水素又は40℃に
おける動粘度が5cSt 未満であるジメチルポリシロキサ
ン1 〜2000重量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビールや清涼飲料
等のように、繰り返し使用されているガラス容器に発生
する擦り傷を隠蔽する能力に優れるとともに、壜に対す
るラベル性能(ラベル自体の性能や、ラベルの接着性
等)を阻害しない、壜擦り傷隠蔽用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ビールや清涼飲料等のガラス容器は、回
収して繰り返し利用され、ここ昨今の環境問題でもリサ
イクルの優等生として注目を浴びている。その一方で、
繰り返し使用すると、壜詰め工程や流通過程において互
いに壜同士が擦れ合い、外表面に擦り傷が発生するのが
実態であり、回収使用回数が増すごとに美観が損なわ
れ、結果として、壜詰め飲料の商品価値を低下させてい
た。そのため、ガラス容器に対して擦り傷を隠蔽するコ
ーティング液が長年にわたり研究・開発・提案されてき
た。しかしながら、コーティング液には擦り傷を隠蔽す
るという基本性能だけでなく、以下のような性能がなけ
ればならず、これらを十分満足する壜擦り傷隠蔽用組成
物がなかった。
【0003】特に、ガラス容器に飲料を充填・密封後、
ラベル等を貼付する際、ラベリング前に壜擦り傷隠蔽用
組成物を塗布すると、塗布量によりラベルの接着性能を
阻害することがあり、この現象はガラス容器の温度が低
いほど顕著であった。そのため、壜擦り傷隠蔽用組成物
の塗布量を厳しく制御する必要があった。また、特開昭
57-179053 号や特開平2-21427 号にみられる水分散タイ
プでは、水分散時に使用する乳化剤が影響し、傷隠蔽液
塗布後のラベリング工程でラベルが接着せずに剥がれる
という問題があった。本発明者らは、これまで提案され
てきた様々な壜擦り傷隠蔽用組成物を試作・実験を繰り
返してみたが、ラベル接着性能を阻害せず、かつ要求性
能を満たす壜擦り傷隠蔽用組成物がないというのが現実
であった。
【0004】壜擦り傷隠蔽用組成物に要求される性能 (1) できるだけ少ない塗布量でスリ傷が隠蔽できること (2) ラベルの接着性能を阻害しないこと (3) 塗布膜表面にベトツキやザラツキがないこと (4) ラベル表面に付着してもラベル上のインキを侵し損
傷しないこと (5) アルカリ水溶液による洗浄で壜擦り傷隠蔽用組成物
が容易かつ完全に剥離できること (6) プラスチック箱等にガラス容器を入れ、長距離輸送
した時に塗布表面から白粉化や劣化が見られないこと (7) 塗布したガラス容器を浸水させた時に、油膜などが
浮上しないこと (8) 塗布した容器に臭いがないこと (9) 酸化スズ膜などをハードコーティングしたガラス容
器に塗布しても、塗布ムラなどが発生しないこと (10)塗布装置における洗浄や隠蔽液管理が容易なこと
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、壜
擦り傷隠蔽に優れるとともに、特に、ラベル性能を阻害
することのない、壜擦り傷隠蔽用組成物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、特定の高動
粘度の脂肪族炭化水素又はジオルガノポリシロキサンを
用い、並びに、特定の低動粘度の脂肪族炭化水素又は特
定の低動粘度のジメチルポリシロキサンを用いることに
より、上記課題を達成する壜擦り傷隠蔽用組成物が得ら
れることを見出し、本発明に至ったものである。即ち、
本発明は、(1)40℃における動粘度が5cSt 〜50
0cSt の脂肪族炭化水素又は40℃における動粘度が5
cSt 〜500cSt のジオルガノポリシロキサン100重
量部に対し、(2)40℃における動粘度が5cSt 未満
の脂肪族炭化水素又は40℃における動粘度が5cSt 未
満であるジメチルポリシロキサンを1〜2000重量部
用いることを特徴とする壜擦り傷隠蔽用組成物に関する
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用される成分(1)は、40℃におけ
る動粘度が5cSt 〜500cSt の脂肪族炭化水素又は4
0℃における動粘度が5cSt 〜500cSt のジオルガノ
ポリシロキサンである。ここで、cSt は、センチストー
クスの意味である。成分(1)の動粘度は、JIS K 2283
による測定方法で測定される場合の動粘度である。本発
明で使用される脂肪族炭化水素又はジオルガノポリシロ
キサンは、40℃における動粘度がおのおの5cSt 〜5
00cSt 、好ましくは10cSt 〜100cSt のものであ
る。動粘度が5cSt 未満では、揮発性があり、塗布直後
の擦り傷隠蔽性は良好であるが、数日後塗布したもので
は、揮発により、擦り傷が露出し、効果がなくなってし
まう。また、500cSt を越える場合には、ビンを持っ
た時の感触にベタツキ感があり、また、高粘度のため作
業性も悪い。
【0008】本発明に使用できる脂肪族炭化水素として
は、40℃における動粘度が5cSt〜500cSt である
限り、各種の脂肪族炭化水素を使用することができる。
脂肪族炭化水素は、直鎖状でも、分岐を有するものでも
よい。このような脂肪族炭化水素としては、例えば、合
成もしくは石油留分から分別・精製して得られる流動パ
ラフィン(ノルマルパラフィン、イソパラフィン)、シ
クロパラフィンなどがあり、その他に、ポリブテン、ポ
リイソブテン、ポリペンテン若しくはこれらの水添飽和
物、低級α−オレフィンのオリゴマー又はその水添飽和
物、エチレンやプロピレンなどとα−オレフィン(炭素
数が4以上)との共重合体、並びにこれらの水添飽和
物、主にサメ肝油から得られるスクワレン、及びこれら
に水素添加したスクワランなどが挙げられる。
【0009】また、本発明で使用されるジオルガノポリ
シロキサンとしては、40℃における動粘度が5cSt 〜
500cSt である限り、各種のジオルガノポリシロキサ
ンを使用することができる。このようなジオルガノポリ
シロキサンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン
や、フェニルメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシ
ロキサンなどが挙げられる。ジオルガノポリシロキサン
は基本的性質として、これを塗布された壜を持った時や
や滑るという感触があるため、脂肪族炭化水素が好まし
い。本発明で使用される成分(2)は、40℃における
動粘度が5cSt 未満、好ましくは、3.5cSt 未満である
脂肪族炭化水素か、若しくは40℃における動粘度が5
cSt 未満、好ましくは、3.5cSt 未満であるジメチルポ
リシロキサンである。
【0010】成分(2)は、主に壜への塗布の際のハン
ドリング性を良くし、擦り傷への液の浸透性を良くする
目的で用いるものである。成分(2)は、揮発性を有す
る。好ましくは、成分(2)は、沸点100〜250
℃、好ましくは、110〜220℃を有するものである
ことが適当である。本発明に使用される成分(2)とし
ては、40℃における動粘度が5cSt 未満のものであれ
ば、各種の脂肪族炭化水素を使用することができる。こ
のような脂肪族炭化水素としては、例えば、一般にパラ
フィン系炭化水素と呼ばれるものに、合成もしくは石油
留分から分別・精製して得られる流動パラフィン(ノル
マルパラフィン、イソパラフィン)、シクロパラフィン
などがあり、その他に、ポリブテン、ポリイソブテン、
ポリペンテン若しくはこれらの水素添加飽和物、低級α
−オレフィンのオリゴマー又はその水素添加飽和物など
が挙げられる。適度の揮発性、安全性等から特定の低動
粘度を有する流動パラフィン(ノルマルパラフィン、イ
ソパラフィン)を用いることが最も好ましい。
【0011】また、本発明に使用される成分(2)とし
ては、また、40℃における動粘度が5cSt 未満のもの
であれば、各種のジメチルポリシロキサンを使用するこ
とができる。ジメチルポリシロキサンとしては、直鎖状
だけでなく、環状のジメチルポリシロキサンが含まれ
る。環状ジメチルポリシロキサンとしては、例えば、ヘ
キサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン
などが挙げられる。なお、成分(2)としては、揮発性
があり、沸点が100〜250℃であることが好ましい
が、アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、ケトン系溶
剤等極性を有する溶剤は、ラベル表面のインキを侵し、
また、芳香族炭化水素は、臭気や毒性の点で使用を避け
るべきである。
【0012】本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物において
は、成分(2)は、成分(1)100重量部に対して、
1〜2000重量部が適当であるが、塗布量が少なくて
済む利点を生かすためには、成分(2)は、成分(1)
100重量部に対して、100〜1000重量部が特に
好ましく、この範囲では塗布量のコントロールが容易
で、塗布の際壜擦り傷への塗布液の浸透が良く、また擦
り傷隠蔽性も良好で、更に、塗布壜を持った感触も良
い。本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物は、成分(1)及び
成分(2)からなるものであるが、必要に応じて、上記
成分(1)及び(2)とともに、改質剤を配合すること
ができる。このよう改質剤としては、例えば、壜を持っ
た時の感触を微妙に調整するための脂肪酸エステルや、
ロジン、テルペン系樹脂、石油樹脂、並びに固形、半固
形ワックスなどを使用することができる。
【0013】改質剤は、成分(1)の 100重量部に対し
て、1〜30重量部、好ましくは、5〜20重量部配合す
ることができる。改質剤を30重量部を越えて配合する
と、ラベルインキが侵されたり、壜を持った場合ベタベ
タつく等の問題が生じ易い。上記改質剤以外の添加剤と
しては、塗布する際の流動性を向上させるための界面活
性剤や、可視光や紫外線から保護するための顔料や紫外
線吸収剤、顔料や染料などの着色剤、レベリング剤など
が挙げられる。本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物を塗布す
る方法は特に限定されず、例えば、スプレーコーティン
グや、刷毛塗り、パフ塗り、ローラー塗り、コーティン
グベルト塗り、浸漬法、フローコーター法、転写法など
通常行われている方法が適用できる。
【0014】本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物の塗布量は
任意であるが、擦り傷隠蔽性と塗布壜を持った時の感触
から、100cm2 当り1〜60mg、好ましくは100cm
2 当り3〜30mgが適当である。擦り傷以外の部分の塗
布も可能であるが、塗布後余分な液を擦り傷隠蔽性が悪
くならない程度に拭き取り、塗布の違和感を和らげるこ
とも有効である。また、擦り傷部分のみの塗布でもよ
い。塗布した壜擦り傷隠蔽用組成物の乾燥は、反応によ
る硬化ではないため、揮発成分が揮発すればよく、室温
で30分〜24時間程度放置すればよい。本発明の壜擦り傷
隠蔽用組成物は、特開平3-131548号公報にみられる従来
のシリコーン樹脂を硬化させるタイプと比較すると、擦
り傷を隠蔽するのに、100cm2 当り、60〜90mgの
塗布が必要であったのに対して、100cm2 当り、1〜
60mgという少量の塗布で隠蔽可能である。しかも、比
較的高価であるシリコーン樹脂を使用しないため、価格
も大幅に安く、大量に壜製品を製造する飲料工場などで
は、従来の擦り傷隠蔽に掛かる費用が大きく削減でき
る。
【0015】特開平3-131548号公報にみられるシリコー
ン樹脂など硬化タイプの液は、室温で硬化するため、周
囲の装置やコンベア及びコンベアガイドに付着した壜擦
り傷隠蔽用組成物が1日の稼働で硬化が始まり、保守・
管理が非常に難しいという欠点がある。しかしながら、
本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物は、硬化する成分を含ん
でいないため、周囲の装置やコンベア及びコンベアガイ
ドの保守・管理が容易で、更には、これにともなう清掃
作業も不要である。また、その上に、長距離の輸送によ
りプラスチック箱内の仕切り桟と接触しても白粉化する
ことはなく、塗布表面は美観を損ねることはない。更
に、本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物を容器に塗布する際
には壜擦り傷隠蔽用組成物の固化に対する様々な細かい
配慮は全く不要であり、水の如く扱うことが可能であ
る。
【0016】本発明の壜擦り傷隠蔽用組成物は、直接ラ
ベルの印刷面に塗布されても、ラベルに対して何ら悪影
響を及ぼさず、ラベルの貼付性を阻害することもないた
め、ラベリング工程の前であっても後であってもどちら
でも塗布コーティングすることができる。本発明の壜擦
り傷隠蔽用組成物は、塗布液の硬化時間を考慮する必要
がなく、塗布後数時間以内には揮発性成分が揮発してし
まうため、塗布製品の当日出荷が可能であり、壜詰めし
た、例えば飲料などを新鮮なまま出荷することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明について、更に実施例をあげて
説明する。なお、実施例中の部は重量部を、%は重量%
を表す。実施例1〜12及び比較例1〜9 表1及び表4に示す割合で各成分を配合することによ
り、実施例1〜12及び比較例1〜9の壜擦り傷隠蔽用
組成物を調製し、それを壜体に塗布して、評価用壜体を
得た。評価用壜体の作成条件、ラベル貼付条件及び塗布
膜特性評価方法は次の通りである。評価用壜体の調製: 評価に用いた壜は、擦り傷が側面に
ついたアルカリ洗浄済の 633ml入りビール大壜及び壜体
表面を酸化スズ被膜でハードコーティングされた 633ml
入りビール大壜を用いた。塗布量は、100cm2 当り1
5mgとなるように塗布し、評価用壜体とした。実施例1
2については、塗布量は、100cm2 当り60mgとなる
ように塗布し、評価用壜体とした。ラベル貼付: ラベルに100cm2 当り 0.3g となるよう
カゼイン糊を均一に塗布し、あらかじめ評価液が塗布さ
れた壜体に、このラベルを貼付した。
【0018】塗布膜特性評価: (1) 擦り傷隠蔽性 壜に塗布、乾燥後において擦り傷の隠蔽性を以下の基準
により評価した。 ◎;擦り傷隠蔽性良好。 ○;擦り傷隠蔽性ほぼ良好。 △;擦り傷隠蔽効果わずかに有り。 ×;擦り傷隠蔽効果なし。 (2) ラベルの接着性 塗布直後の未乾燥時及び塗布後2時間経過後の乾燥時
に、ラベルを接着した場合において、壜擦り傷隠蔽用組
成物を塗布していない壜へのラベル接着力と比較し、以
下の基準に従って、評価した。 ◎;無塗布のものと同等またはそれ以上。 ○;無塗布のものよりやや劣るが、ラベル貼付性には問
題ない。 △;無塗布のものより劣り、ラベル貼付性に問題があ
る。 ×;無塗布のものよりかなり劣り、ラベル貼付性に大き
な問題がある。 (3) ベトツキ・ザラツキ性 壜を掴んだ際にベトツキ感やザラツキ感、並びに不快な
手触りがあるかどうかを以下の基準に従って評価した。 ◎;違和感を感じない。 ○;違和感をわずかに感じる。 △;違和感を感じる。 ×;違和感をひどく感じる。
【0019】(4) ラベルの損傷性 ビール大壜にアルミニウム蒸着ラベルを貼り付けたもの
を用意し、これに各壜擦り傷隠蔽用組成物を100cm2
当り15mgとなるように塗布した。この評価用壜体を摩擦
試験機にかけ、摩擦試験用の布の表面に印刷インキの移
りを評価した。 ◎;全くインキの移りがない。 ○;インキの移りがわずかにあるが、印刷面には問題が
ない。 △;インキの移りがあり、印刷面が剥離している。 ×;インキが移り、印刷面がかなり剥離している。 (5) 洗壜性 評価用壜体を液温65℃の水酸化ナトリウム3.5%水溶液に
7 分間浸漬し塗布膜の除去の程度を以下の基準に従って
目視観察した。 ◎;塗布液、ラベルとも完全に剥離する。 ×;塗布液、ラベルのどちらかだけでも完全に剥離でき
ない。 (6) 輸送適性 評価用壜体を輸送振動試験機にかけ、その時の壜表面を
観察し、以下の基準に従って評価した。 ◎;白粉が全く発生しない。 ○;白粉がわずかに生じるが、あまり目立たない。 △;白粉が薄く帯状に生じ、目立つ。 ×;白粉が帯状に生じ、かなり目立つ。
【0020】(7) 油膜浮上性 評価用壜体を水没した時に油膜等の浮上が発生状態を以
下の基準に従って評価した。 ◎;油膜等の浮上が全くみられない。 ○;油膜等の浮上がみられるものの、気にならない。 △;油膜等の浮上がみられ、水面に違和感がある。 ×;油膜等の浮上がかなりあり、水面に膜ができる。 (8) 臭気性 評価用壜体調製後2日以降の臭いの程度を以下の基準に
従って評価した。 ◎;臭いを感じない。 ○;臭いをわずかに感じる。 △;臭いを感じる。 ×;臭いをひどく感じる。 (9) ハードコーティング壜への塗布ムラ性 ◎;壜体表面に均一な膜状に塗布され、ムラ、ハジキを
生じない。 ×;壜体表面に均一な膜を形成せず、ムラ、ハジキが発
生する。 (10)装置、液管理の容易性 ◎;全く留意する点がなく、装置、液の管理が可能であ
る。 ○;若干の留意点があるものの、管理に特に支障になら
ない。 △;留意する点があり、管理が煩わしい。 ×;留意点が多く、実用には使用できない
【0021】
【表1】 表1;実施例処方 動粘度 実施例 成分 40℃ [cSt] 1 2 3 4 5 6 流動パラフィン *1 94.54 100 デセン−1重合体水添物 *2 5.10 100 デセン−1重合体水添物 *3 16.92 100 エチレン/プロピレン *4 380 100 共重合体 スクワラン *5 19.00 100 ポリイソブテンの水添物 *6 16.70 100 流動イソパラフィン *9 0.73 400 1000 (蒸留範囲 115〜142 ℃) 流動イソパラフィン *10 1.42 400 (蒸留範囲 174〜189 ℃) 流動イソパラフィン *11 1.34 100 (蒸留範囲 188〜210 ℃) シクロパラフィン/パラ *12 1.01 400 フィン=1/1混合物(蒸留範囲 153〜196 ℃) デカメチルシクロペンタ 3.45 400 シロキサン(沸点 210℃) 塗布量 [mg/100cm2 ] 15 15 15 15 15 15
【0022】
【表2】 表1(続き);実施例処方 動粘度 実施例 成分 40℃ [cSt] 7 8 9 10 11 12 流動パラフィン *1 94.54 100 デセン−1重合体水添物 *3 16.92 100 スクワラン *5 19.00 70 ポリイソブテンの水添物 *6 16.70 100 ジメチルポリシロキサン *7 14.00 100 メチルフェニルポリ *8 68.50 100 シロキサンミリスチン酸イソプロピル 30 流動イソパラフィン *9 0.73 200 400 (蒸留範囲 115〜142 ℃) 流動イソパラフィン *10 1.42 400 (蒸留範囲 174〜189 ℃) 流動イソパラフィン *11 1.34 400 (蒸留範囲 188〜210 ℃) ジメチルポリシロキサン *13 0.6 400 (沸点 153℃) デカメチルシクロペンタ 400 200 シロキサン(沸点 210℃) 塗布量 [mg/100cm2 ] 15 15 15 15 15 60
【0023】
【表3】 表2;実施例塗布特性 実 施 例 塗布特性 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (1) スリ傷隠蔽性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (2) ラベルの接着性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (3) ベトツキ・ザラツキ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 性 (4) ラベルの損傷性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ (5) 洗壜性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (6) 輸送適性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (7) 油膜浮上性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (8) 臭気性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (9) ハードコーティング◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 壜への塗布ムラ性 (10)装置、液管理の ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 容易性
【0024】
【表4】 表4;比較例処方 動粘度 40℃ 比 較 例 成 分 [cSt] 1 2 3 4 5 流動パラフィン *1 94.54 100 デセン−1のオリゴマー *14 600 100 の水添物 ジメチルポリシロキサン *16 620 100 ジメチルポリシロキサン *7 14.00 ポリイソブテンの水添物 *15 3.00 100 流動イソパラフィン *10 1.42 100 400 400 (蒸留範囲 174〜189 ℃) デカメチルシクロペンタ 3.45 400 シロキサン(沸点210℃) 塗布量 [mg/100cm2 ] 15 15 15 15 15 *17:メトキシシランの重合物
【0025】
【表5】 表4;比較例処方(続き) 動粘度 40℃ 比 較 例 成 分 [cSt] 6 7 8 9 流動パラフィン *1 94.54 100 ジメチルポリシロキサン *7 14.00 100 シリコーンワニス *17 100 (官能基=メトキシ基) テトラブチルチタネート 1 ミリスチン酸イソプロピル 100 ソルビタンモノラウレート 7 7 ポリオキシエチレン(20) 7 7 ソルビタンモノオレエート 流動イソパラフィン *10 1.42 400 (蒸留範囲 174〜189 ℃) デカメチルシクロペンタ 3.45 400 シロキサン(沸点210℃) 水 400 400 塗布量 [mg/100cm2 ] 15 15 15 15 *17:メトキシシランの重合物 比較例8、比較例9は乳化物
【0026】
【表6】 表5;比較例塗布特性 比 較 例 塗布特性 1 2 3 4 5 (1) 擦り傷隠蔽性 △ ×;注 ×;注 △ △ (2) ラベルの接着性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (3) ベトツキ・ザラツキ性 × ◎ ◎ × × (4) ラベルの損傷性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (5) 洗壜性 ◎ ◎ ◎ ○ ○ (6) 輸送適性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (7) 油膜浮上性 ○ ◎ ◎ ○ ○ (8) 臭気性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (9) ハードコーティング壜への ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 塗布ムラ性(10)装置、液管理の容易性 △ ◎ ◎ ◎ ◎
【0027】
【表7】 表5;比較例塗布特性(続き) 比 較 例 塗布特性 6 7 8 9 (1) 擦り傷隠蔽性 ◎ △ ◎ ◎ (2) ラベルの接着性 ◎ × × × (3) ベトツキ・ザラツキ性 ◎ ◎ ◎ ◎ (4) ラベルの損傷性 × ◎ △ △ (5) 洗壜性 ◎ ◎ ◎ ◎ (6) 輸送適性 ◎ △ ◎ ◎ (7) 油膜浮上性 ○ ◎ ○ ○ (8) 臭気性 ◎ ◎ ◎ ◎ (9) ハードコーティング壜への ◎ ◎ ◎ ◎ 塗布ムラ性(10)装置、液管理の容易性 ◎ △ ◎ ◎ 注;12時間後に、揮発し、擦り傷の隠蔽が悪くなる。 上記表において、使用した成分は以下の通りである。 *1:出光興産(株)製、ダフニーオイル KP100 (ヨウ素価0.1 ) *2:ライオン(株)製、リポルーブ 20 (ヨウ素価0.6 ) *3:ライオン(株)製、リポルーブ 40 (ヨウ素価0.3 ) *4:三井石油化学工業(株)製、ルーカントHC40 (ヨウ素価0.3 ) *5:スクワラン(日光ケミカルズ(株)製)(ヨウ素価0.4 ) *6:日本油脂(株)製、パールリーム 6(ヨウ素価0.1) *7:信越化学(株)製、KF96-20 *8:信越化学(株)製、KF50-100 *9:エクソン化学(株)製、アイソパ- E *10:エクソン化学(株)製、アイソパ- H *11:エクソン化学(株)製、アイソパ- L *12:エクソン化学(株)製、エクソール D40 *13:信越化学(株)製、KF96-1 *14:ルーカントHC100 (37重量部) とルーカントHC40(63重量部) を混合し たもの(三井石油化学工業(株)製) *15:日本油脂(株)製、パールリーム 4 *16:信越化学(株)製、KF96-1000, *17:信越化学(株)製、X40-9220
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、特定の高動粘度を有す
る脂肪族炭化水素又はジオルガノポリシロキサンと、特
定の低動粘度を有する脂肪族炭化水素又ジメチルポリシ
ロキサンを併用することにより、ビールや清涼飲料等の
ようなガラス容器に発生する擦り傷を隠蔽するととも
に、ガラス容器に貼られるラベル性能を何ら妨げること
ない、壜擦り傷隠蔽用組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西出 康男 東京都中央区新川2丁目10番1号 麒麟麦 酒株式会社内 (72)発明者 河本 洋一 神奈川県厚木市上依知1043番地 大東ペイ ント株式会社内 (72)発明者 上松 清 神奈川県厚木市上依知1043番地 大東ペイ ント株式会社内 (72)発明者 長谷川 賢治 神奈川県厚木市上依知1043番地 大東ペイ ント株式会社内 Fターム(参考) 3E062 AA09 AB02 AC06 DA02 DA07 JA01 JB23 JC02 4G059 AA01 AC30 FA22 FB05 4J038 BA201 BA202 CB041 CB042 CB121 CB122 DL031 DL032 JA02 KA10 MA15 NA01 NA04 NA11 NA12 NA24 NA27 PB04 PC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)40℃における動粘度が5cSt 〜
    500cSt の脂肪族炭化水素又は40℃における動粘度
    が5cSt 〜500cSt のジオルガノポリシロキサン、10
    0 重量部に対して、 (2)40℃における動粘度が5cSt 未満である脂肪族
    炭化水素又は40℃における動粘度が5cSt 未満である
    ジメチルポリシロキサン、1 〜2000重量部、を含有する
    ことを特徴とする壜擦り傷隠蔽用組成物。
  2. 【請求項2】 成分(1)が100重量部に対し、成分
    (2)が100〜1000重量部である請求項1記載の
    壜擦り傷隠蔽用組成物。
  3. 【請求項3】 成分(1)が脂肪族炭化水素、成分
    (2)が流動パラフィンである請求項1又は請求項2記
    載の壜擦り傷隠蔽用組成物。
JP10244544A 1998-08-31 1998-08-31 壜擦り傷隠蔽用組成物 Pending JP2000073009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244544A JP2000073009A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 壜擦り傷隠蔽用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244544A JP2000073009A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 壜擦り傷隠蔽用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000073009A true JP2000073009A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17120286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10244544A Pending JP2000073009A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 壜擦り傷隠蔽用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000073009A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070791A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 キヤノン株式会社 光学素子、光学素子の製造方法、光学機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070791A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 キヤノン株式会社 光学素子、光学素子の製造方法、光学機器
JP7195823B2 (ja) 2017-10-10 2022-12-26 キヤノン株式会社 光学素子、光学素子の製造方法、光学機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2110750C (fr) Systeme silicone modulateur d'adherence et son utilisation pour la preparation de compositions anti-adherentes durcissables
EP0395077B1 (en) Abrasion-concealing agent for glass containers, abrasion-concealed glass container, and method for concealing abrasions on glass containers
EP0903385B1 (en) Low coefficient of friction silicone release formulations
WO2012156172A1 (en) Ultrahydrophobic coating composition
CN112368337B (zh) 硅酮组合物、剥离片、剥离膜、以及剥离片及剥离膜的制造方法
JPS616152A (ja) 透明ガラス瓶のすり傷遮蔽剤
JP2000073009A (ja) 壜擦り傷隠蔽用組成物
CA2447104A1 (fr) Systeme silicone modulateur d'adherence et son utilisation pour la preparation de compositions anti-adherentes durcissables
JP2013194058A (ja) 樹脂用艶出し保護剤
KR20040060945A (ko) 가구용 광택제 조성물
JP6880315B2 (ja) 低温硬化シリコーン剥離コーティング
JP2005350312A (ja) 瓶の擦り傷隠蔽液
MX2008014131A (es) Metodo de recubrimiento de etiquetas en recipientes.
HU216306B (hu) Bevonóanyag és eljárás üvegből készült termékek felületi sérüléseinek elfedésére
JPS6026057B2 (ja) ガラス容器のすり傷遮蔽方法
JPS6116742B2 (ja)
JP3281317B2 (ja) ガラス容器の擦り傷遮蔽剤および擦り傷遮蔽剤が塗布されたガラス容器
GB2025987A (en) Abrasion Resistant Coating for Foamed Plastic Substrates
JP4539815B2 (ja) ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器
JPH11302542A (ja) 表面保護艶出し剤
JP2005350313A (ja) 瓶の擦り傷隠蔽方法
JPH07242857A (ja) タイヤ用艶出し剤組成物
JPH0610094B2 (ja) ガラス容器の擦り傷遮蔽剤
JP2862752B2 (ja) 碍子用シリコーン組成物
JPH0455343A (ja) ガラス容器用すり傷遮蔽剤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041206