JP2000072873A - 含窒素高分子化合物 - Google Patents

含窒素高分子化合物

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JP2000072873A
JP2000072873A JP10222682A JP22268298A JP2000072873A JP 2000072873 A JP2000072873 A JP 2000072873A JP 10222682 A JP10222682 A JP 10222682A JP 22268298 A JP22268298 A JP 22268298A JP 2000072873 A JP2000072873 A JP 2000072873A
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water
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Nobuyuki Takizawa
信幸 滝沢
Taku Oda
卓 織田
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Kao Corp
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い撥水・撥油性と、その他の高分子素材と
の相溶性又は有機溶媒への溶解性とを両立させた高分子
化合物の提供。 【解決手段】 構造単位(I)と、構造単位(II)とを
有する高分子化合物、及びこの高分子化合物からなる撥
水・撥油剤。 【化1】 〔R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基等、R2は水
素原子又は炭素数1〜6のアルキル基、aは2又は3を
示す。〕 【化2】 〔R3,R4,R5は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基等、
R6はフッ素化アルキル基又はシロキサン基を有するアル
キル基を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撥水・撥油剤に適し
た高分子化合物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
高い撥水・撥油性を示す素材としては、フッ素化合物や
シリコーン化合物が広く知られている。その中でも特に
フッ素化合物は、撥水・撥油性は非常に高いが、汎用樹
脂や各種繊維との親和性が低く、そのためスプレーやコ
ーティングを用いた表面加工による撥水・撥油化が一般
的である。これは、フッ素化合物が主成分の撥水・撥油
剤は、撥水・撥油性を付与させたい材料と混合するだけ
では相分離によって析出してしまい、有効な性能を発揮
できないからである。スプレーやコーティングによる表
面加工を行う場合、フッ素化合物は一部の有機溶媒にし
か溶解性が良好でないために、配合処方が限られるとい
う問題があった。また、シリコーン化合物も上記と同様
の問題を有しており、スプレーやコーティングによる手
法が主である。
【0003】このような状況にて高い撥水・撥油性と、
その他の高分子素材との相溶性又は有機溶媒への溶解性
とを両立した素材の開発が望まれていた。従って、本発
明の課題は、このような性質を有する高分子化合物を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
で表される構造単位と、一般式(II)で表される構造単
位とを有する高分子化合物、及びこの高分子化合物から
なる撥水・撥油剤を提供する。
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、 R1:水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜22のア
ルキル基もしくはアルケニル基又はアリール基を示す。 R2:水素原子又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6の
アルキル基を示す。 a:2又は3を示す。〕
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、 R3,R4,R5:同一又は異なって、水素原子、直鎖もしくは
分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基又はアリール基を示
す。 R6:フッ素化アルキル基を示すか又はシロキサン基を有
するアルキル基を示す。〕
【0009】
【発明の実施の形態】(含窒素高分子化合物)本発明の
高分子化合物において、一般式(I)におけるR1を変化
させることにより低極性から高極性の化合物に対して親
和性を発現させることができる。一般式(I)中のR1
して、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、オ
クタデセニル基、ノナデシル基、エイコシル基及びフェ
ニル基等が挙げられる。これらのうち炭素数1〜3のア
ルキル基が好ましく、特にエチル基が好ましい。
【0010】また、R2として、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げ
られる。これらのうち炭素数1〜3のアルキル基が好ま
しく、特にエチル基が好ましい。
【0011】一般式(I)で表される構造単位からなる
セグメントの重量平均分子量は好ましくは100 〜50,000
であり、より好ましくは500 〜10,000である。この範囲
の場合、汎用高分子素材や汎用溶媒との親和性が良好で
あり好ましい。また、このセグメントは単一構造単位の
繰り返しからなるセグメントであってもよいし、2種以
上の構造単位の繰り返しからなるセグメント(ランダ
ム、ブロック、グラフトいずれでもよい)であってもよ
い。
【0012】一般式(II)におけるR3、R4、R5は同一又
は異なっていてもよいが、具体的にはそれぞれメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基及びフェニル基等が挙げられる。これらのうち
水素原子又はメチル基が好ましく、R3=R4=水素原子、
R5=メチル基であるものが特に好ましい。
【0013】一般式(II)におけるR6はフッ素化アルキ
ル基を示すか又はシロキサン基を有するアルキル基を示
す。ここで、フッ素化アルキル基は炭素数1〜18のもの
が好ましく、下記の基が例示される。この中でも(a) 、
(b) 、(c) で表される基が優れた撥水・撥油性を発現し
特に好ましい。
【0014】CF3CH2- 、CF3CF2CH2- 、CF3(CF2)5CH2CH
2- 、CF3(CF2)7CH2CH2- (a)、CF3(CH2)9CH2CH2- (b)、
CF3(CF2)11CH2CH2- (c) 、
【0015】
【化5】
【0016】また、R6におけるシロキサン基を有するア
ルキル基として、次の基が例示される。
【0017】
【化6】
【0018】〔式中、p:括弧内の構造単位の繰り返し
数を示し、0〜200 の整数である。〕 その中でも特に(d) で表される基であって、p=25〜60
であるものが高い撥水・撥油性を示し好ましい。
【0019】一般式(II)で表される構造単位からなる
セグメントの重量平均分子量は好ましくは 1,000〜1,00
0,000 であり、より好ましくは 5,000〜500,000 であ
る。この範囲の場合、良好な撥水・撥油性を発現するの
で好ましい。また、このセグメントは単一構造単位の繰
り返しからなるセグメントであってもよいし、2種以上
の構造単位の繰り返しからなるセグメント(ランダム、
ブロック、グラフトのいずれでもよい)であってもよ
い。
【0020】本発明の高分子化合物において、一般式
(I)で表される構造単位からなるセグメントと、一般
式(II)で表される構造単位からなるセグメントの重量
比率は、目的に応じて任意に設定できるが、好ましくは
1/99〜99/1、より好ましくは10/90〜90/10、特に
好ましくは25/75〜75/25である。このような範囲にあ
る場合に、より望ましい撥水・撥油性が達成できる。
【0021】一般式(II)で表される構造単位からなる
セグメントに加えて、その性能を損なうことなく、柔軟
性や加工性を向上させる目的で、エチレン、ブタジエ
ン、イソプレンのような不飽和炭化水素単量体から合成
される第三の構造単位を導入することもできる。具体的
にはハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン等の含ハ
ロゲンモノマーから得られる構造単位に加え、次の構造
式で表される構造単位等が挙げられる。
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、 R3,R4,R5:前記の意味を示す。 R10,R11,R12,R13 :同一又は異なって、水素原子又は水
酸基を有していてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜20
のアルキル基もしくはアルケニル基を示すか、又はアリ
ール基を示す。〕 (含窒素高分子化合物の製法)例えば次の製法(i)及
び(ii)によって得られる。
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、 R1,R2,R3,R4,R5,R6,a :前記の意味を示す。 m,n,s :各構造単位の繰り返し数を示す。 Y-:陰イオン基を示す。 X :化合物(ハ)と反応し得る基を示す。〕 ここでX は具体的には、求核反応性を示す官能基を有す
る基である。その官能基としては、例えば、アミノ基
(一級、二級、三級)、ヒドロキシル基、アルコキシ
ド、カルボキシル基、カルボキシレート、エノレート、
カルボアニオン等が挙げられる。その中でもアミノ基が
反応が穏和で効率が高く好ましい。
【0026】化合物(イ)として、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアミノ
プロピルアクリルアミド、N,N−ジプロピルアミノプ
ロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン等が挙げられ
る。その中でもN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレー
トが好ましい。
【0027】Y-は化合物(ハ)を得る際に使用される開
始剤に由来する陰イオンであり、硫酸エステルや鉱酸由
来の陰イオンが例示され、CH3SO4 -、C2H5SO4 -、C4H9SO4
- 等が好ましい。
【0028】化合物(ロ)を得る重合反応は、バルク重
合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等で行なう
が、その中でも特に溶液重合法が好ましい。溶液重合法
で用いる溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル、テ
トラヒドロフラン、グライム、ジグライム、ジオキサン
等のエーテル等が挙げられる。これらは1種以上を用い
ることができる。これらのうち酢酸エチルが最も好まし
い。
【0029】重合は、モノマー混合物及び重合開始剤を
全量仕込んで行ってもよいし、各モノマー及び/又は重
合開始剤を適宜分割又は連続滴下する方法で行ってもよ
い。重合の温度は、使用されるラジカル重合開始剤、モ
ノマー、溶剤の種類等により適宜選定されるが、30〜10
0 ℃が好ましく、40〜90℃が特に好ましい。反応は窒素
等の不活性ガス雰囲気下で行うことができる。また、重
合工程の後、重合反応液から再沈殿、溶媒留去等の公知
の方法で重合体を単離することができる。
【0030】化合物(ロ)と化合物(ハ)を反応させる
場合、60〜100 ℃で加熱攪拌により行なう。反応溶媒は
化合物(ロ)を得る重合反応の場合と同一の溶媒が使用
できる。
【0031】また下記製法(ii)で示すように、特定の構
造を有するセグメントに、撥水・撥油性セグメントを発
現する単量体と共重合可能な反応部位をあらかじめ導入
しておき、つまり化合物(ホ)を調製し、それと撥水・
撥油性を発現する単量体とを共重合させ、撥水・撥油性
セグメントの構築と特定の構造を有するセグメントの連
結を同時に行い、高分子化合物(ニ)を得る方法もあ
る。
【0032】
【化9】
【0033】〔式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,X,Y-,s,a:前
記の意味を示す。〕 本発明の撥水・撥油剤には、本性能を損なわない範囲で
種々の添加剤を加えても良い。
【0034】本発明の撥水・撥油剤で処理され得る物品
は、特に限定なく種々の例を挙げることができる。具体
的には化粧品及びその原料一般、磁気記録材料、精密機
械、繊維、繊維織物、ガラス、紙、木、皮革、毛皮、毛
髪、窯業一般、金属及び酸化物、プラスチック、塗面一
般等がある。
【0035】
【発明の効果】本発明の撥水・撥油剤は、様々な化合物
に高い親和性を発揮する一般式(I)で表される構造単
位のセグメントを有しているため、高い撥水・撥油性を
発揮するセグメントの性質に加え、高い汎用性を有す
る。すなわち本発明の高分子化合物からなる撥水・撥油
剤は、従来の剤と同様又はそれ以上の性能を発揮すると
同時に、通常の汎用溶剤、具体的にはトルエンのような
芳香族、酢酸エチルのようなエステル類、メチルエチル
ケトンのようなケトン類にも良好な溶解性を示し、また
エタノールのようなアルコール類にも均一に分散させる
ことができる。これは従来のフッ素系の撥水・撥油剤が
フロンのようなフッ素系溶剤にしか溶解しなかったこと
と比べると、汎用性の面からはもちろん、環境への負荷
という観点からも好ましい。また、相溶性に優れている
ため、汎用樹脂と混合しても相分離により析出せず、効
率的に樹脂の改質を行える性質を有する。
【0036】
【実施例】実施例1 還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置をと
りつけた四つ口フラスコに、窒素気流下、酢酸エチル20
6.86g、 CH2=CH(CH3)COOC2H4C8F17 (FLUOWETMAE800,
ヘキスト社製)53.29g、ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド15.6g、ラジカル重合開始剤V-65 2.47gを仕
込み、60℃で5時間、80℃で1時間加熱撹拌した。
【0037】還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管及び
撹拌装置をとりつけた四つ口フラスコに、2−エチルオ
キサゾリン300.3g、酢酸エチル 300g、ジエチル硫酸1
8.54gを仕込み、80℃で12時間加熱撹拌し、末端反応性
基を有するポリマーを合成した。これを前記のラジカル
重合で得られた重合体に滴下し、80℃で18時間加熱撹拌
した。連結率は85%であった。得られた高分子化合物を
再沈殿により精製した後、NMRにより構造確認したと
ころ、次式で表される高分子化合物を得たことを確認し
た。重量平均分子量は64,000(クロロホルムGPC)で
あった。
【0038】
【化10】
【0039】実施例2 実施例1と同様の四つ口フラスコに、窒素気流下、酢酸
エチル206.86g、FLUOWET MAE800 53.29g、ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミド 7.8g、ラジカル重合開始
剤V-65 2.12gを仕込み、60℃で5時間、80℃で1時間
加熱撹拌した。
【0040】実施例1と同様の四つ口フラスコに、2−
エチルオキサゾリン 300.3g、酢酸エチル 300g、ジエ
チル硫酸9.27gを仕込み、80℃で12時間加熱撹拌し、末
端反応性基を有するポリマーを合成した。これを前記の
ラジカル重合で得られた重合体に滴下し、80℃で18時間
加熱撹拌した。連結率は86%であった。得られた高分子
化合物を実施例1と同様に精製し、NMRにより構造確
認したところ、次式で表される高分子化合物を得たこと
を確認した。重量平均分子量は74,000(クロロホルムG
PC)であった。
【0041】
【化11】
【0042】実施例3 実施例1と同様の四つ口フラスコに、2−エチルオキサ
ゾリン 300.3g、酢酸エチル 300g、ジエチル硫酸18.5
4 gを仕込み、80℃で12時間加熱撹拌し、末端反応性基
を有するポリマーを合成した。これにジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド15.6gを加え、80℃で12時間加熱
撹拌して末端ラジカル反応性マクロモノマーを合成し
た。
【0043】実施例1と同様の四つ口フラスコに、窒素
気流下、酢酸エチル206.86g、FLUOWET MAE800 53.29
g、上記末端ラジカル反応性マクロモノマー、ラジカル
重合開始剤V-65 2.47gを仕込み、60℃で5時間、80℃
で1時間加熱撹拌した。連結率は70%であった。以後、
実施例1と同様の手順により実施例1と同様の高分子化
合物を得た。重量平均分子量は65,000(クロロホルムG
PC)であった。
【0044】実施例4 実施例1と同様の四つ口フラスコに、2−エチルオキサ
ゾリン 300.3g、酢酸エチル 300g、ジエチル硫酸9.27
gを仕込み、80℃で12時間加熱撹拌し、末端反応性基を
有するポリマーを合成した。これにジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミド 7.8gを加え、80℃で12時間加熱撹
拌して末端ラジカル反応性マクロモノマーを合成した。
【0045】実施例1と同様の四つ口フラスコに、窒素
気流下、酢酸エチル206.86g、FLUOWET MAE800 53.29
g、上記末端ラジカル反応性マクロモノマー、ラジカル
重合開始剤V-65 2.12gを仕込み、60℃で5時間、80℃
で1時間加熱撹拌した。連結率は65%であった。以後、
実施例1と同様の手順により実施例2と同様の高分子化
合物を得た。重量平均分子量は76,000(クロロホルムG
PC)であった。
【0046】実施例5 実施例1と同様の四つ口フラスコに、窒素気流下、酢酸
エチル206.86g、メタクリル酸変性シリコーンX-22-174
DX(信越化学工業(株)製)52.43 g、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド15.6g、ラジカル重合開始剤V
-65 2.24gを仕込み、60℃で5時間、80℃で1時間加熱
撹拌した。
【0047】実施例1と同様の四つ口フラスコに、2−
エチルオキサゾリン 300.3g、酢酸エチル 300g、ジエ
チル硫酸18.54 gを仕込み、80℃で12時間加熱撹拌し、
末端反応性基を有するポリマーを合成した。これを前記
のラジカル重合で得られた重合体に滴下し、80℃で18時
間加熱撹拌した。連結率は79%であった。得られた高分
子化合物を実施例1と同様に精製し、NMRにより構造
確認したところ、次式で表される高分子化合物を得たこ
とを確認した。重量平均分子量は87,000(クロロホルム
GPC)であった。
【0048】
【化12】
【0049】比較例1 実施例1と同様の四つ口フラスコに、窒素気流下、酢酸
エチル206.86g、FLUOWET MAE800 53.29g、ラジカル重
合開始剤V-65 2.47gを仕込み、60℃で撹拌を開始した
ところ、開始後1時間経過した時点で系は白濁を呈し、
その後白色の固体が系から分離し始めるのが確認され
た。その後、4時間撹拌を継続し、さらに80℃で1時間
保った。得られた白色固体は反応溶媒を除去すると堅牢
な固体となり、フッ素系溶剤以外には不溶となった。
【0050】試験例1 実施例1〜4及び比較例1で得られたポリマーを、表1
に示す各溶剤中に1重量%加え、20℃に放置し、その溶
解性を下記基準で目視により評価した。結果を表1に示
す。 ○:透明溶解 △:一部溶解 ×:不溶
【0051】
【表1】
【0052】試験例2 実施例1〜4で得られたポリマーを酢酸エチルに溶解さ
せ、キャスティングにより厚さ約30μmの皮膜を形成し
た。その表面上の水又はn−オクタンの液滴を接触角測
定装置を用いて測定した。結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
フロントページの続き Fターム(参考) 4J043 PA02 PC066 QA08 RA02 SA36 SB01 UA511 YB08 YB19 ZA27 ZA60 ZB31 ZB32 ZB33 ZB35 ZB60 4J100 AL08Q AM21P BA14P BA27P BA31P BA81Q BB17Q BB18Q CA04 CA27 CA31 HA31 HC64 HC69 JA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される構造単位と、一
    般式(II)で表される構造単位とを有する高分子化合
    物。 【化1】 〔式中、 R1:水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜22のア
    ルキル基もしくはアルケニル基又はアリール基を示す。 R2:水素原子又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6の
    アルキル基を示す。 a:2又は3を示す。〕 【化2】 〔式中、 R3,R4,R5:同一又は異なって、水素原子、直鎖もしくは
    分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基又はアリール基を示
    す。 R6:フッ素化アルキル基を示すか又はシロキサン基を有
    するアルキル基を示す。〕
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高分子化合物からなる撥
    水・撥油剤。
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