JP2000072618A - 皮膚外用剤用乳化剤 - Google Patents
皮膚外用剤用乳化剤Info
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Abstract
おいて、スキンケア効果が高く、皮膚刺激性が低く、製
剤化が容易で、品質劣化の恐れがない皮膚外用剤用乳化
剤を提供する。 【解決手段】 (A)炭素数8〜22のモノアルキルグ
リセリルエーテル、(B)炭素数8〜22の脂肪酸及び
アルコールの一種以上並びに(C)レシチンを特定重量
比で含有する皮膚外用剤用乳化剤。
Description
用剤に用いる乳化剤に関し、更に詳細には、それ自身皮
膚への刺激がなく、安定でスキンケア効果に優れた皮膚
外用剤用の乳化物を簡単に調製できる乳化剤に関する。
乾燥等の過酷な外部環境から保護し、かつ、荒れ肌や乾
燥肌などを予防あるいは改善し、更には、加齢による皮
膚の老化を防止する目的で、従来より、各種の油相成分
を界面活性剤により乳化し、加えてグリセリン等の保湿
剤やビタミンE等の皮膚栄養剤を配合した化粧料が広く
使用されてきた。
が皮膚上に塗布されることで、外部の刺激から皮膚を保
護するとともに、肌に一定量の水分を与えることで、荒
れ肌や乾燥肌の改善に寄与している。
記の点で不十分である。 (1)従来の化粧料は、主に、油相が界面活性剤により
乳化ミセルを形成し、連続相である水相に分散した水中
油型(以下o/w型)構造であるので、これらを皮膚に
塗布した場合、連続相である水分は、短時間に蒸発飛散
してしまい、十分な保湿効果を肌に及ぼすことができな
い。 (2)又、水分の蒸発飛散にともない乳化物が破壊され
るため、含有する保湿剤や皮膚栄養剤を十分に皮膚内部
に浸透させることができず、望むべき効果を発揮させる
ことができない。 (3)o/w型の従来の化粧料に使用される乳化剤は、
いずれも親水性が高く、得られる乳化物は、水に溶解し
やすい(耐水性が悪い)。従って、これら高親水性の乳
化剤で調製された化粧料を皮膚に塗布した場合、汗等で
流れやすく、効果の持続性に乏しい。又、これら親水性
の乳化剤は、親水基にポリオキシエチレングリコール構
造を持つものが大部分であり、これらは一般に、皮膚に
対する刺激が大きく、敏感肌やアトピー性皮膚疾患の肌
に対しては使用が困難である。 (4)一方化粧料には、連続相である油相に水が分散し
た油中水型(以下o/w型)構造の製剤も見うけられる
が、これは、肌に塗布した感触がオイリーであり、使用
感に問題がある。
皮膚に対して安全で親和性の大きい角質細胞間脂質又は
これらと類似構造を持つ物質を乳化剤に使用した液晶型
の化粧料が提案されている。具体的には、 (1)角質細胞間脂質(以下セラミド)を皮膚等から抽
出して使用する方法(特開昭62−29508号、特開
昭62−120308号) (2)人工的に合成されたセラミドを使用する方法(特
開昭62−228048号) (3)より細胞間脂質に近い構造とする目的で、セラミ
ドと種々の成分を組み合わせる方法、具体的には、セラ
ミドと脂肪酸、高級アルコール、レシチン、コレステロ
ール、糖脂質等の両親媒性物質、あるいは、界面活性剤
を組み合わせる技術(特開平6−345633号)など
が提案されている。
つ、層状構造(ラメラ構造)を形成し内部に水分を結合
水として保持することで、角質細胞の接着や水分保持に
寄与する特性を利用している(The journal of investi
gative dermatology, vol.96, No.6, 1991, 845-851,
International journal of cosmetic science, 19, 199
7, 143-156, Journal of the society of cosmetic ch
emists, 47, 157-166) 。
があり、満足すべき結果が得られていない。 (1)セラミドは、天然品及び合成品も含めて結晶化し
やすく、又、一般的に化粧品に使用される油相あるいは
溶剤に溶けにくい。従って、製剤化が困難であり、しか
も、経時的に製剤中で結晶化し、品質を損なう等の問題
を生じる。 (2)セラミド自体には乳化力がなく、又、乳化物中で
結晶として析出することが懸念され、これを解決するた
めに、種々の親水性界面活性剤を使用する必要があり、
それらの皮膚刺激性が懸念される。 (3)加えて非常に高価である。
ルに代表されるモノアルキルグリセリルエーテルは、皮
膚に対して感触の良い皮膜を形成し、優れた保湿効果を
発揮する。又、傷の回復速度の促進及び抗炎症効果等の
薬理効果を有しており(化粧品ハンドブック、日光ケミ
カルズ株式会社編、P45 〜47)、皮膚外用剤を調製する
際の乳化剤構成成分として適した特性を有している。し
かも、前記したセラミド類よりも安価であるため、従来
よりアルキルグリセリルエーテルを、皮膚外用剤用の乳
化物成分として使用する試みがなされてきた。
それ自体は、乳化力を持たないので、乳化物に配合する
場合は、他の親水性界面活性剤(ポリエチレングリコー
ル構造を持つノニオン界面活性剤、ラウリル硫酸エステ
ルナトリウム等のアニオン界面活性剤等)を併用する必
要があり、皮膚刺激性、皮膚親和性、効果の持続性等の
問題は、 解決されていない。
膚親和性及びスキンケア効果の持続性に乏しい親水性界
面活性剤を含まず、スキンケア効果が高く、安全な皮膚
外用剤用乳化剤及び乳化物が望まれていた。
リセリルエーテルを使用した系において、高いスキンケ
ア効果を発揮し、皮膚刺激性が低く、しかも製剤化が容
易で、結晶化等の品質劣化のおそれがない、新規な皮膚
外用剤用乳化剤の提供を目的とする。
規な皮膚外用剤用乳化剤及び乳化物を見出すために鋭意
研究を行った結果、モノアルキルグリセリルエーテル
(A)と、高級脂肪酸、高級アルコール(B)と、レシ
チン(C)とを含有する複合乳化剤及びそれらから成る
乳化物が、皮膚に対して刺激がなく、優れたスキンケア
効果を示すことを見出し、本発明を完成した。
22の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有
するモノアルキルグリセリルエーテル、(B)炭素数8
〜22の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和の脂肪酸及びア
ルコールの一種以上並びに(C)レシチンを含有するこ
とを特徴とする皮膚外用剤用乳化剤及び該乳化剤を配合
した皮膚外用剤用乳化物を提供するものである。
使用されるモノアルキルグリセリルエーテル(A)は、
天然では、サメ肝油等に含まれる成分で、液晶形成能を
持つが、乳化性能に乏しく、皮膚外用剤を調製する際、
単独で乳化剤として使用するには十分でない。しかし、
モノアルキルグリセリルエーテル(A)と、高級脂肪
酸、高級アルコール(B)及びレシチン(C)を混合す
ることで、良好な乳化性能を発現するようになる。
明であるが、(A)〜(C)成分が、水との共存によ
り、層状のラメラ液晶構造を形成し、その層間に水及び
油相成分が配向すると考えられ、脂肪酸、高級アルコー
ル及びレシチンは、その層間を広げることで、乳化力の
向上に寄与していることが予想される。
分岐のハロゲン化アルキル又はハロゲン化アルケニル
(ハロゲン化炭化水素)とグリセリンアルコラートとの
縮合反応で、公知の方法で得ることができる。好適に使
用されるハロゲン化アルキル又はハロゲン化アルケニル
としては、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、ヘキ
サデカン、テトラデカン、オクタデカン、ドコサン等の
飽和炭化水素の塩化物、1−ドデセン、1−オクタデセ
ン等の不飽和炭化水素の塩化物等が挙げられる。
リセリンとカセイソーダ又はカセイカリ等でグリセリン
アルコラートを調製し、更に、上記のハロゲン化炭化水
素を反応させることで得られる。反応温度は100℃〜
200℃、反応時間は1時間から5時間が適当である。
得られた生成物は、通常、食塩等の無機塩を含むので、
水洗、更に、メタノール又はエタノールで再結晶を行な
い、精製される。又、他の方法として、イソオクタノー
ル、オクタノール、ラウリルアルコール、オレイルアル
コール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、
イソステアリルアルコール等の高級アルコールとエピク
ロロヒドリンからグリシジルエーテルを調製した後、そ
れらのエポキシ結合を開環することでも得ることができ
る。得られた生成物は同様に食塩等の無機塩を含むの
で、水洗、更に、メタノール又はエタノールで再結晶を
行ない、精製される。
(A)として好適なものは、バチルアルコール(アルキ
ル基炭素数18)、キミルアルコール(アルキル基炭素
数16)、セラキルアルコール(アルケニル基炭素数1
8)、イソステアリルグリセリルエーテル(アルキル基
炭素数18)、モノドコサグリセリルエーテル(アルキ
ル基炭素数22)等が挙げられる。特にバチルアルコー
ルが好適である。アルキル基又はアルケニル基の炭素数
が7以下のモノアルキルグリセリルエーテルの多くは低
温(100℃以下)で揮発性を示し、また、低粘度の液
状となるので乳化剤組成物の調製に支障を来たし、均一
な混合物が得られなくなる。また、皮膚への刺激性があ
る。更に、本発明の乳化剤の乳化力の発現は、乳化する
際の水との共存による、層状のラメラ液晶構造の形成に
由来するものと考えられるが、アルキル基又はアルケニ
ル基の炭素数が7以下のモノアルキルグリセリルエーテ
ルではこのラメラ液晶構造をとることができず、乳化力
が発現しない。
2の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和の脂肪酸としては、
オクタン酸、イソオクタン酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げら
れる。これらの中で、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸が特に好適である。
〜22の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアルコールと
しては、イソオクタノール、オクタノール、ラウリルア
ルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
コレステロール等が挙げられる。これらの中で、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコールが特に好適であ
る。
でも混合しても使用でき、混合する場合は、両者の配合
比は、特に制限がない。
ては、大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大豆レシ
チン、水素添加卵黄レシチン等のレシチン類、これらの
レシチン類を酵素処理によりモノアシル体としたリゾレ
シチン及び又は水素添加リゾレシチン、ヒドロキシル化
したヒドロキシレシチン等を挙げることができる。
ルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン等の
レシチン中のリン脂質分画物もそれぞれ単品及び又は混
合して使用することができる。
の重量比は、(A)/(B)=1.0/99.0〜9
9.0/1.0が好ましく、より好ましくは10.0/
90.0〜90.0/10.0、更に好ましくは30.
0/70.0〜70.0/30.0である。この範囲に
おいて均一で安定な乳化剤が調製できる。
(C)成分の重量比は、〔(A)+(B)〕/(C)=
99.5/0.5〜70.0/30.0が好ましく、よ
り好ましくは99.0/1.0〜70.0/30.0、
特に好ましくは98.0/2.0〜80.0/20.0
である。この範囲において均一で安定な乳化剤が調製で
きる。
て油剤及び又は溶剤を含有させることができる。この場
合、(D)成分と(C)成分の重量比は、(C)/
(D)=90.0/10.0〜10.0/90.0であ
ることが好ましく、より好ましくは(C)/(D)=8
0.0/20.0〜20.0/80.0、更に好ましく
は、(C)/(D)=70.0/30.0〜30.0/
70.0である。
油相成分及び水性媒体が好ましく、スクアラン、流動パ
ラフィン等の炭化水素類、オリーブ油、ホホバ油等の植
物油、トリイソオクタン酸グリセリンエステル、ミリス
チン酸イソプロピルエステル、イソオクタン酸セチルエ
ステル等のエステル類、プロピレングリコール、グリセ
リン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール200
又は400等が挙げられる。(D)成分は、主に、
(C)成分であるレシチンの溶剤として作用し、本発明
の乳化剤を調製する際、各成分の混合がよりしやすくな
る。
及び温度調節器の付いた撹拌機に(A)〜(C)成分及
び(D)成分などの任意成分を一度に投入し、50℃〜
130℃で撹拌混合すれば良い。混合が完了したら、混
合物の融点以上で取出して、放冷すればよく、フレーカ
ー等でフレーク状に成形することもできる。又、予め
(C)成分と(D)成分を混合溶解しておき、融解した
(A)、(B)成分の混合物に、撹拌下、混合しても製
造できる。
よれば、ラメラ液晶構造を有する乳化物を容易に得るこ
とができる。該乳化物は、皮膚刺激性の高い親水性界面
活性剤を含まず、角質細胞間脂質と類似の構造を有し、
角質細胞の接着や水和に寄与することで高いスキンケア
効果を発揮する。このため、該乳化物は皮膚外用剤用と
して特に好適である。この細胞間脂質類似構造は、本発
明の乳化剤単独でも、油相成分と併用しても得られる。
化物を調製する際は、本発明の乳化剤を、乳化物中に
0.1〜30.0%重量、好ましくは、0.5〜30.
0%重量、より好ましくは、1.0〜30.0%重量配
合する。
の場合の両者の好ましい混合比は、重量比で、油相成分
/本発明乳化剤=10.0/0.1〜0.1/10.
0、より好ましくは、10.0/0.5〜0.5/1
0.0、更に好ましくは、10.0/1.0〜1.0/
10.0である。
れる油相成分なら何れも好適に使用できる。具体的に
は、スクアラン、流動パラフィン等の炭化水素類、オリ
ーブ油、ホホバ油等の植物油、牛脂等の動物油、トリイ
ソオクタン酸グリセリンエステル、ミリスチン酸イソプ
ロピルエステル、イソオクタン酸セチルエステル等のエ
ステル類、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコ
ーン等のシリコーン類等が挙げられる。
ルミキサー、ホモミキサー等の通常の乳化装置が使用で
きる。調製法は、予め、油相成分と本発明の乳化剤を、
50℃〜120℃で融解混合しておき、ホモミキサー等
で撹拌下、50℃〜80℃の温水中に投入する方法、又
は、50℃〜80℃で温水中に本乳化剤を混合分散させ
ておき、そこへ、撹拌下、同温度範囲で、油相成分を投
入する方法が挙げられる。
に化粧品で使用される界面活性剤、高級アルコール、脂
肪酸、活性成分、保湿成分、抗菌成分、粘度調整剤、色
素等を併用することができる。
性界面活性剤が特に好ましい。具体的には、ショ糖ジス
テアリン酸エステル等のショ糖エステル、モノステアリ
ン酸グリセリンエステル、モノカプリン酸グリセリンエ
ステル等の脂肪酸グリセリンエステル、モノステアリン
酸ジグリセリンエステル、モノオレイン酸テトラグリセ
リンエステル、トリイソステアリン酸デカグリセリンエ
ステル、ペンタステアリン酸デカグリセリンエステル等
の脂肪酸ポリグリセリンエステル、モノステアリン酸ソ
ルビタンエステル等の脂肪酸ソルビタンエステル、モノ
ステアリン酸ジエチレングリコールエステル等の脂肪酸
ポリエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオ
キシエチレンヒマシ油及び硬化ヒマシ油等が挙げられ
る。
ル、オクタノール、ラウリルアルコール、オレイルアル
コール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、
イソステアリルアルコール、コレステロール等が挙げら
れる。
ン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノー
ル酸、リノレン酸等が挙げられる。
である、アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、ア
スコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のビタミン
C誘導体、アルブチン、コウジ酸等、又、抗酸化成分で
あるビタミンE及びその誘導体又はカテキン等のポリフ
ェノール類、カロチノイド等、又、抗炎症成分である、
ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレ
ン、ヒドロコルチゾン、ビタミンA、ビタミンD、ニコ
チン酸アミド類、パントテン酸カルシウム、アラントイ
ン、γ−オリザノール等、又、皮膚栄養剤であるビタミ
ンE、γ−リノレン酸等が好適に使用できる。また、セ
ラミド類、スフィンゴ脂質類も好適に使用できる。
ール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸等の多糖類、
ピロリドンカルボン酸等のアミノ酸類等が挙げられる。
ン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げ
られる。
タンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビ
ニルポリマー等の水溶性高分子、高級脂肪酸エチレング
リコールエステル等のパール剤等が挙げられる。
ングクリーム、モスチュアクリーム、エモリエントクリ
ーム、マッサージクリーム等の基礎化粧品用のスキンク
リーム類、乳液類等に、また皮膚科用の軟膏等の皮膚治
療薬等に使用できる。
ス製撹拌機に、下記表1に示す配合比で、(A)〜
(D)成分を、合計重量が5kgになるように、一度に
量り込み、80〜85℃で1時間撹拌混合した。混合が
完了した後、85℃で混合物を取出して、ステンレスバ
ット上で放冷、フレークとして乳化剤を得た。
用剤用乳化物を調製した。すなわち、減圧装置とヒータ
ー及び温度調節器の付いた10リッター掻きとり攪拌付
きステンレス製ホモミキサー中で、水以外の成分を85
〜90℃で混合、溶解し、これに同温度の水を徐々に添
加した。更に、同温度で、減圧下(30mmHg以下)
30分攪拌(攪拌速度5000rpm)、室温まで冷却
し、乳化物を得た。
記の方法で行った。その結果を表2に示す。 安定性 調製直後及び50℃×1ヵ月後(100mlの透明ガラス
容器中に保存)の乳化物の外観を目視観察した。 液晶構造 乳化物をガラス板上に薄く延ばし、偏光下顕微鏡観察を
行い、判定した。判定は、液晶の特徴である複屈折構造
を確認することで行った。複屈折構造を確認できるもの
を「可」、できないものを「不可」とした。
した本発明の乳化物は、全て光学異方性を持つ液晶構造
を有していた。又、本発明の乳化物は全て安定であっ
た。
剤を調製し、性能を評価した。すなわち、減圧装置とヒ
ーター及び温度調節器の付いた10リッター掻きとり攪
拌付きステンレス製ホモミキサー中で、水以外の成分を
85〜90℃で混合、溶解し、これに同温度の水を徐々
に添加した。更に、同温度で、減圧下(30mmHg以
下)30分攪拌(攪拌速度5000rpm)、室温まで
冷却し、皮膚外用剤を得た。この皮膚外用剤の液晶構造
も実施例1と同様に確認した。
0人を被験者とし、左右の前腕部の同一部位に皮膚外用
剤をそれぞれ同一面積、同一量となるように塗布し、塗
布したときの「のび・なじみ」、「しっとり感」及び
「油性感の少なさ」について、下記に示す基準で官能評
価を行なった。結果を表3に示す。 評価基準 ◎;特に優れている。 ○;良好である。 △;普通である。 ×;劣る。
対して感触の良い皮膜を形成し、優れた保湿効果を発揮
し、又、傷の回復速度の促進及び抗炎症効果等の薬理効
果を有するモノアルキルグリセリルエーテルを必須成分
として含有し、他の皮膚刺激性の高い親水性界面活性剤
を含まないので、皮膚外用剤の調製に好適に使用でき
る。又、本発明の乳化剤で調製した乳化物は、細胞間脂
質と類似の液晶構造を有し、皮膚へのなじみ・密着性・
持続性に優れ、従って、保湿性が高く、皮膚を柔軟にす
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)炭素数8〜22の直鎖又は分岐の
アルキル基又はアルケニル基を有するモノアルキルグリ
セリルエーテル、(B)炭素数8〜22の直鎖又は分岐
の飽和又は不飽和の脂肪酸及びアルコールの一種以上並
びに(C)レシチンを含有することを特徴とする皮膚外
用剤用乳化剤。 - 【請求項2】 (A)〜(B)成分の比率が、(A)/
(B)=30.0/70.0〜70.0/30.0(重
量比)、かつ〔(A)+(B)〕/(C)=98.0/
2.0〜80.0/20.0(重量比)である請求項1
記載の皮膚外用剤用乳化剤。 - 【請求項3】 更に(D)成分として油剤及び又は溶剤
を含有する請求項1又は2記載の皮膚外用剤用乳化剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項記載の乳化剤
を0.1〜30.0重量%含有する皮膚外用剤用乳化
物。
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