JP2000069695A - 永久磁石ロータ - Google Patents
永久磁石ロータInfo
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Abstract
石ロータにおいて、音,振動を低減する。 【解決手段】 この課題を解決するために本発明は、永
久磁石埋設用打ち抜き穴の形状は同一で、永久磁石11
の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接する
ように設けられた長穴部13の形状を変化させる。
Description
コア内部に埋設することにより、逆突極性または順突極
性を持たせ、マグネットトルクのみならず、リラクタン
ストルクをも利用することにより、高い効率を実現でき
る永久磁石の構造に関する。
した永久磁石ロータのロータコアは、同一形状のロータ
コアシートを同一方向に積層してなっていた。図11
に、筆者らが発明した従来の永久磁石ロータ(特願平9
−195379号公報)の断面図を示す。
タコアシートを積層してなるロータコア50内部に永久
磁石51を埋設し、この永久磁石の端面に接するように
長穴部53を設けた永久磁石ロータである。長穴部53
は、永久磁石埋設用打ち抜き穴52と連続してなり、そ
の形状は全積厚にわたって同一である。ロータコア50
の端部には端版(図示せず)を設け、貫通穴54にリベ
ットピンを通すことにより固定し、シャフト穴55にシ
ャフトを圧入し、シャフトを中心に回転する。
により、永久磁石飛散防止のための管が不要であり、磁
気的エアギャップを小さくできるほか、管に流れる渦電
流による損失を低減できる。また、構造の逆突極性に起
因してリラクタンストルクを利用することができるた
め、効率の高いモータを提供することができた。
久磁石ロータにおいては、音,振動を抑えるため、スキ
ューを行うことが極めて困難であった。特に、焼結磁石
をロータコアに埋設する場合、永久磁石埋設用打ち抜き
穴を大きくする以外、ロータコアのスキューは不可能
で、永久磁石埋設用打ち抜き穴を大きくする以外、ロー
タのスキューは不可能である。しかしながら、永久磁石
埋設用打ち抜き穴を大きくすると、永久磁石の磁極面と
ロータコアの間にエアギャップができ、パーミアンスを
低下させ、効率を低下させる。したがって、ロータコア
内部に永久磁石を埋設した永久磁石ロータにおいて、
音,振動を低減するのは困難であった。
に本発明は、永久磁石埋設用打ち抜き穴の形状は同一
で、永久磁石のロータコアシート面における端部、正極
面の端部、あるいは負極面の端部に接するように設けら
れた長穴部の形状を変化させることにより、音,振動を
低減することを可能とした。
は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシ
ートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設
し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極
面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁石ロータ
であって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、
磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの異なるロ
ータコアシートN種類からなり、それぞれ略同一積厚で
形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が3
/2Pまたは3Pであるとき、θi=θ0+120・i
/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲
の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータで
あって、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久
磁石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可
能となり、音,振動を低減することができる。
かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシートを積層
してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久
磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接
するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、ロ
ータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界から
の角度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシー
トN種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロ
ータ磁極数がP、ステータスロット数が6Pであると
き、θi=θ0+60・i/(P・N)(θ0は0≦θ
i≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,
N)である永久磁石ロータであって、ロータコア内部に
永久磁石を埋設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似
的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減
することができる。
のロータコアシートの、ロータ磁極のロータ回転後進側
の長穴部の、磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、
θi+θ’i=120/Pである、請求項1または請求
項2記載の永久磁石ロータであって、特に120°通電
に適し、磁束を電気角120°に集中させることによ
り、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実
現することができる。
かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積
層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永
久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に
接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、
ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界か
らの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取
り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁
極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pで
あるとき、θj=θ0+120・j・n/(P2)(θ
0は0≦θj≦120/Pとなる範囲の定数、j=1,
2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、3
60・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロー
タ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータで
あって、1種類のロータコアシートで擬似的にスキュー
を施すことが可能であり、音,振動を低減することが可
能である。
かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積
層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永
久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に
接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、
ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界か
らの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取
り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁
極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θj
=θ0+60・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦1
20/Pとなる定数、j=1,2,…,P/n、nはP
/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転させ
たロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ
積層してなる永久磁石ロータであって、1種類のロータ
コアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であ
り、音,振動を低減することが可能である。
である請求項4または請求項5記載の永久磁石ロータで
あって、有効的に音,振動を低減することが可能であ
る。
のロータ回転前進側にある長穴部の、ロータ回転前進側
に隣接するロータ磁極の、ロータ回転後進側の長穴部
の、磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θj+
θ’j=120/Pである、請求項4または請求項5ま
たは請求項6記載の永久磁石ロータであって、特に12
0°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させるこ
とにより、高いトルクを発生させることができ、高い効
率を実現することができる。
かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積
層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永
久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に
近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁
石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切
り欠き端部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、
θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞ
れ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータ
スロット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θi=θ
0+120・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120
/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永
久磁石ロータであって、ロータコア内部に永久磁石を埋
設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似的にスキュー
を施すことが可能となり、音,振動を低減することがで
きる。
かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積
層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永
久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に
近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁
石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切
り欠き端部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、
θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞ
れ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータ
スロット数が6Pであるとき、θi=θ0+60・i/
(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の
定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータであ
って、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久磁
石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可能
となり、音,振動を低減することができる。
目のロータコアシートの、ロータ磁極のロータ回転後進
側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθ’iとし
たとき、θi+θ’i=120/Pである、請求項8ま
たは請求項9記載の永久磁石ロータであって、特に12
0°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させるこ
とにより、高いトルクを発生させることができ、高い効
率を実現することができる。
抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを
積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この
永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部
に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久
磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の
切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθjとしたと
き、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期
的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロ
ット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θj=θ0+
120・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/
Pとなる定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以
下の自然数)であり、360・j/P度回転させたロー
タコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層し
てなる永久磁石ロータであって、特に120°通電に適
し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高
いトルクを発生させることができ、高い効率を実現する
ことができる。
抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを
積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この
永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部
に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久
磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の
切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθjとしたと
き、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期
的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロ
ット数が6Pであるとき、θj=θ0+60・j・n/
(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる範囲の定
数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下の自然
数)であり、360・j/P度回転させたロータコア
を、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる
永久磁石ロータであって、1種類のロータコアシートで
擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を
低減することが可能である。
1である請求項11または請求項12記載の永久磁石ロ
ータであって、有効的に音,振動を低減することが可能
である。
目のロータ回転前進側にある長穴部のロータ回転前進側
に隣接するロータ磁極の、ロータ回転後進側の切り欠き
端部の、磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θj
+θ’j=120/Pである、請求項11または請求項
12または請求項13記載の永久磁石ロータであって、
特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中
させることにより、高いトルクを発生させることがで
き、高い効率を実現することができる。
の異なるロータコアシートまたは、異なる角度のロータ
コアシートを積層したもののうち、積厚方向の端部に位
置するロータコアシートの積厚が、他の部分の積厚より
0.5mm〜2.5mm厚く積層された請求項1または請求
項2または請求項3または請求項4または請求項5また
は請求項6または請求項7または請求項8または請求項
9または請求項10または請求項11または請求項12
または請求項13または請求項14記載の永久磁石ロー
タであって、ロータ積厚方向の端面の磁束の漏れを考慮
し、効果的に音,振動を低減することができる。
久磁石ロータの分解斜視図を示す。図2は第1の実施例
における永久磁石ロータの断面図を示す。図3は、第1
の実施例における永久磁石ロータのコギングトルクおよ
びトルクリップルの低減原理を説明する図である。
ータコアシートを積層してなるロータコア10a,10
b,10c,10d内部に永久磁石11を埋設し、この
永久磁石11の端面に接するように長穴部13a,13
b,13c,13d,16a,16b,16c,16d
を設けた4極の永久磁石ロータである。ロータ回転方向
がRであるとき、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴
部13a,13b,13c,13dの磁極境界からの角
度をθjとしたとき、θjが4通りの値を取り、ステー
タスロット数が、12(=4×3)であり、分布巻のと
き、θj=3.75°,11.25°,18.75°,
26.25°であり、それぞれ90°ずつ回転させたロ
ータコアを、それぞれロータ積厚の略1/4倍ずつ積層
してなる。また、j番目のロータ回転前進側にある長穴
部の、ロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロー
タ回転後進側の長穴部16a,16b,16c,16d
の磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θ’j=2
6.25°、18.75°、11.25°、3.75°
であり、θj+θ’j=30°となる。これにより、ロ
ータコアを積層したとき、ある磁極のロータ回転前進側
または後進側の長穴部の形状は、計4通りできることに
なる。なお、θjおよびθ’jそれぞれの順序は特に問
わない。
減する原理について説明する。図3は、磁極の境界部の
同一ロータ位置における長穴部とステータティースとの
関係を示している。磁極面19から出た磁束は、回転方
向Rに向かって長穴部13cに沿ってステータティース
17にわたる。しかし、ステータにはスロット18が存
在するため、スロット部は磁気抵抗が大きくなる。長穴
部13a,13b,13c,13dとスロットとの位置
関係は、ロータ同位置において4通りあり、長穴部先端
部とスロットとの位置関係は、ティース間の間隔を4等
分したものである。したがって、長穴先端部からステー
タティースにわたる磁束は、7.5°毎にスロットを通
過するため、長穴部がすべて同一形状の時、30°毎に
スロットを通過する場合と比較しリップル数は4倍とな
り、リップル量はおよそ1/4に低減されることにな
る。また、前記特願平9−195379号公報にて説明
している通り、θj+θ’j=30°(=120/4)
であるとき、トルクが最大となり、コギングトルクが極
小となる。また、長穴部の存在により、永久磁石の正磁
極面から負磁極面に短絡する磁束量を低減することが可
能である。
く、金型費用等も有利である。また、永久磁石数を増や
すことなく、容易に擬似的にスキューを施すことがで
き、音,振動を低減することが可能である。
であるとし、ステータティース間隔も等間隔である。ま
た、θjおよびθ’jが最小の場合、長穴部にまで永久
磁石が存在してもかまわない。
するため、異なる角度のロータコアシートを積層したも
ののうち、積厚方向の端部に位置するロータコア10
a,10dの積厚が、他の部分10b,10cの積厚よ
り若干厚めに積層するとよい。積厚や磁石形状の寸法公
差などを考え、積厚差は0.5mm以上、漏れ磁束量を考
慮すると2.5mm以下が望ましい。
永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図5は第2の実施
例における永久磁石ロータの断面図を示す。図6は第2
の実施例における永久磁石ロータのコギングトルクおよ
びトルクリップルの低減原理を説明する図である。
の内容については、省略する。ロータコア20a,20
b,20c,20dは、長穴部の形状の違いにより4種
類ある。ステータスロット数は6(=4×3/2)であ
り、突極集中巻である。
いては、永久磁石のロータ回転の前進側または後進側そ
れぞれにおいて、4磁極とも同一形状である。ロータコ
アのロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロー
タ回転前進側の長穴部23a,23b,23c,23d
の磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiが4通り
の値を取り、θi=3.75°,11.25°,18.
75°,26.25°であり、それぞれロータ積厚の略
1/4倍ずつ積層してなる。また、i種目のロータコア
にあるロータ回転後進側の長穴部26a,26b,26
c,26dの磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、
θ’i=26.25°、18.75°、11.25°、
3.75°であり、θi+θ’i=30°となる。
ある磁極のロータ回転前進側または後進側の長穴部の形
状は、計4通りできることになる。なお、θiおよび
θ’iそれぞれの順序は特に問わない。
減する原理について説明する。図6は、ある磁極の同一
ロータ位置における長穴部とステータティースとの関係
を示している。磁極面29aから出た磁束は、回転方向
Rに向かって長穴部23dに沿って、ステータティース
27aまたは27cにわたる。しかし、ステータにはス
ロット28が存在するため、スロット部は磁気抵抗が大
きくなる。同様に、磁極面29bから出た磁束は、回転
方向Rに向かって長穴部23dに沿って、ステータティ
ース27bにわたる。これは、磁極面29aに接する長
穴部とステータティースとの位置関係と、30°ずれて
いる。同様に、長穴部23a,23b,23c,23d
とスロットとの位置関係は、ロータ同位置において8通
りあり、長穴部先端部とスロットとの位置関係は、ティ
ース間の間隔を8等分したものである。したがって、長
穴先端部からステータティースにわたる磁束は、7.5
°毎にスロットを通過するため、長穴部がすべて同一形
状の時、30°毎にスロットを通過する場合と比較し、
リップル数は4倍となり、リップル量はおよそ1/4に
低減されることになる。また、前記特願平9−1953
79号公報にて説明している通り、θi+θ’i=30
°(=120/4)であるとき、トルクが最大となりコ
ギングトルクが極小となる。また、長穴部の存在により
永久磁石の正磁極面から負磁極面に短絡する磁束量を低
減することが可能である。
穴部の形状は同一であり、半径方向のアンバランスが発
生しない。
永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図8は第3の実施
例における永久磁石ロータの断面図を示す。
の内容については省略する。永久磁石11の端面に近接
した位置のロータ外周に、切り欠き33a,33b,3
3c,33dを設けた4極の永久磁石ロータである。
dは、切り欠きの位置の違いにより4種類ある。ステー
タスロット数は6(=4×3/2)または12(=4×
3)である。
おいては、永久磁石のロータ回転の前進側または後進側
それぞれにおいて、4磁極とも同一位置である。ロータ
コアのロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロ
ータ回転前進側の切り欠きの端部35a,35b,35
c,35dの磁極境界からの角度をθiとしたとき、θ
iが4通りの値を取り、θi=3.75°,11.25
°,18.75°,26.25°であり、それぞれロー
タ積厚の略1/4倍ずつ積層してなる。また、i種目の
ロータコアにあるロータ回転後進側の切り欠きの端部3
6a,36b,36c,36dの磁極境界からの角度を
θ’iとしたとき、θ’i=26.25°、18.75
°、11.25°、3.75°であり、θi+θ’i=
30°となる。
様であるので省略する。本構成においては、永久磁石端
部が切り欠きの奥にあり、減磁界がかかりにくいため、
減磁耐力に優れているといえる。
永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図10は第4の実
施例における永久磁石ロータの断面図を示す。
の部分については省略する。打ち抜かれた電磁鋼板から
なる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコ
ア40a,40b内部に永久磁石41a,42bを埋設
し、この永久磁石41a,41bのロータ回転前進側の
端面に接するように長穴部43a,43bを設けた4極
の永久磁石ロータである。長穴部43a,43bは、4
極のうち2極分だけ設けられている。
分割し、外周側の永久磁石41aおよび内周側の永久磁
石41bのそれぞれの端部がロータ外周に近接する位置
まで伸びたように構成することにより、突極比を向上さ
せリラクタンストルクを大きくすることができる(特開
平8−331783号公報)。また、ロータの回転の前
進側に位置する永久磁石の端部の間隔を、ロータの回転
の後進側に位置する永久磁石の端部の間隔より大きくす
ることにより、特定箇所での磁束の密集を緩和させ鉄損
を減じることができる(特開平8−336246号公
報)。
極のロータ回転前進側の長穴部43a,43bの磁極境
界からの角度をθ2,δ2としたとき、外周側の永久磁
石41aについてはθ2=31°、内周側の永久磁石4
1bについてはδ2=17°である。また、隣接する磁
極のロータ回転前進側には長穴部がなく、磁極のロータ
回転前進側のロータ外周部に近接する部分の、磁極境界
からの角度θ1,δ1は、外周側の永久磁石41aにつ
いてはθ1=23.5°、内周側の永久磁石41bにつ
いてはδ1=9.5°である。ステータスロット数が、
24(=4×6)であり、分布巻のとき、θj=16+
60・j・2/(42)、δj=2+60・j・2/
(42)が成り立つ。それぞれ90°ずつ回転させたロ
ータコアを、それぞれロータ積厚の略1/2倍ずつ積層
してなる。
で省略する。なお、上記の実施例においては、4極の永
久磁石モータについて説明したが、極数、ロータコアや
永久磁石の形状、ステータの形状などはこれらに限定さ
れることなく、本発明の主旨にしたがって種々の変形が
可能であり、これらを発明の範囲から排除するものでは
ない。
記載の発明によれば、ロータ磁極間の磁束の漏れを低減
させつつ、半径方向にアンバランスを発生することな
く、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振
動を低減することができる。
気角120°に集中させることにより、高いトルクを発
生させることができ、高い効率を実現することができ
る。
れば、ロータ磁極間の磁束の漏れを低減させつつ、1種
類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが
可能であり、音,振動を低減することが可能である。
音,振動を低減することが可能である。
気角120°に集中させることにより、高いトルクを発
生させることができ、高い効率を実現することができ
る。
れば、減磁耐力を向上させつつ、半径方向にアンバラン
スを発生することなく、擬似的にスキューを施すことが
可能となり、音,振動を低減することができる。
電気角120°に集中させることにより、高いトルクを
発生させることができ、高い効率を実現することができ
る。
によれば、減磁耐力を向上させつつ、1種類のロータコ
アシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、
音,振動を低減することが可能である。
に音,振動を低減することが可能である。
電気角120°に集中させることにより、高いトルクを
発生させることができ、高い効率を実現することができ
る。
積厚方向の端面の磁束の漏れを考慮し、効果的に音,振
動を低減することができる。
分解斜視図
断面図
原理を説明する図
分解斜視図
断面図
原理を説明する図
分解斜視図
断面図
分解斜視図
の断面図
6c,16d 長穴部 14 リベットピン用穴 15 シャフト用穴 17 ティース 18 スロット 19 磁極面
Claims (15)
- 【請求項1】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロ
ータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁
石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、ある
いは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁
石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長
穴部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの
異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同
一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロッ
ト数が3/2Pまたは3Pであるとき、θi=θ0+1
20・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pと
なる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石
ロータ。 - 【請求項2】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロ
ータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁
石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、ある
いは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁
石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長
穴部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの
異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同
一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロッ
ト数が6Pであるとき、θi=θ0+60・i/(P・
N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、
i=1,2,…,N)である永久磁石ロータ。 - 【請求項3】 i種目のロータコアシートの、ロータ磁
極のロータ回転後進側の長穴部の、磁極境界からの角度
をθ’iとしたとき、θi+θ’i=120/Pであ
る、請求項1または請求項2記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項4】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形の
ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久
磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あ
るいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久
磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の
長穴部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θj
がP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回
繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が
3/2Pまたは3Pであるとき、θj=θ0+120・
j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる
範囲の定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下
の自然数)であり、360・j/P度回転させたロータ
コアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層して
なる永久磁石ロータ。 - 【請求項5】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形の
ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久
磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あ
るいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久
磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の
長穴部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θj
がP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回
繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が
6Pであるとき、θj=θ0+60・j・n/(P2)
(θ0は0≦θj≦120/Pとなる定数、j=1,
2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、3
60・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロー
タ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータ。 - 【請求項6】 n=1である請求項4または請求項5記
載の永久磁石ロータ。 - 【請求項7】 j番目のロータ回転前進側にある長穴部
の、ロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロータ
回転後進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθ’jと
したとき、θj+θ’j=120/Pである、請求項4
または請求項5または請求項6記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項8】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形の
ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久
磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あ
るいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り
欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極の
ロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角
度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN
種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ
磁極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3P
であるとき、θi=θ0+120・i/(P・N)(θ
0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,
2,…,N)である永久磁石ロータ。 - 【請求項9】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形の
ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久
磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あ
るいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り
欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極の
ロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角
度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN
種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ
磁極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θ
i=θ0+60・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦1
20/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)であ
る永久磁石ロータ。 - 【請求項10】 i種目のロータコアシートの、ロータ
磁極のロータ回転後進側の切り欠き端部の、磁極境界か
らの角度をθ’iとしたとき、θi+θ’i=120/
Pである、請求項8または請求項9記載の永久磁石ロー
タ。 - 【請求項11】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形
のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永
久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、
あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切
り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極
のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの
角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、
それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数
がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pである
とき、θj=θ0+120・j・n/(P2)(θ0は
0≦θj≦120/Pとなる定数、j=1,2,…,P
/n、nはP/2以下の自然数)であり、360・j/
P度回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略
n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータ。 - 【請求項12】 打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形
のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永
久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、
あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切
り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極
のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの
角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、
それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数
がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θj=θ
0+60・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120
/Pとなる範囲の定数、j=1,2,…,P/n、nは
P/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転さ
せたロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ず
つ積層してなる永久磁石ロータ。 - 【請求項13】 n=1である請求項11または請求項
12記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項14】 j番目のロータ回転前進側にある長穴
部のロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロータ
回転後進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度を
θ’jとしたとき、θj+θ’j=120/Pである、
請求項11または請求項12または請求項13記載の永
久磁石ロータ。 - 【請求項15】 形状の異なるロータコアシートまた
は、異なる角度のロータコアシートを積層したもののう
ち、積厚方向の端部に位置するロータコアシートの積厚
が、他の部分の積厚より0.5mm〜2.5mm厚く積層さ
れた請求項1または請求項2または請求項3または請求
項4または請求項5または請求項6または請求項7また
は請求項8または請求項9または請求項10または請求
項11または請求項12または請求項13または請求項
14記載の永久磁石ロータ。
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