JP2000068787A - 可変抵抗回路及び電圧制御発振回路 - Google Patents

可変抵抗回路及び電圧制御発振回路

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JP2000068787A
JP2000068787A JP10240582A JP24058298A JP2000068787A JP 2000068787 A JP2000068787 A JP 2000068787A JP 10240582 A JP10240582 A JP 10240582A JP 24058298 A JP24058298 A JP 24058298A JP 2000068787 A JP2000068787 A JP 2000068787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧制御発振器において、可変抵抗回路の抵
抗値を変化させたときに、発振周波数およびVCOゲイ
ンが変動するのを防止するのに好適な可変抵抗回路およ
び電圧制御発振器を提供する。 【解決手段】 並列接続した複数のp型MOS312〜
316を有し、p型MOS314のゲートを接続切換す
ることにより、抵抗値を制御するようになっている可変
抵抗回路210において、p型MOS318を、ゲート
を接続切換するp型MOS314の低電位側に直列接続
するとともに、p型MOS312〜318を、いずれも
ゲート長がL/2、ゲート面積がWとなるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、電圧制御により
発振周波数を制御する電圧制御発振器に係り、特に、電
圧制御発振器に含まれる遅延回路の出力信号の振幅を調
整する可変抵抗回路に関する。さらに詳しくは、電圧制
御発振器において、可変抵抗回路の抵抗値を変化させた
ときに、発振周波数およびVCOゲインが変動するのを
防止するのに好適な可変抵抗回路および電圧制御発振器
に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧制御発振器(以下、単にVCO(Vo
ltage Controlled Oscillator )という。)は、電圧制
御により発振周波数を制御する回路であって、例えば、
リードライトLSIにおいて、位相検出器を基本要素と
するPLL(Phase locked loop )等に用いられる。こ
うした回路に用いられるVCOは、高速でゼロフェーズ
であること、広範な発振周波数領域、一定のVCOゲイ
ンを有すること等が要求される。
【0003】まず、VCOの一般的な構成を説明する。
図3は、VCOの構成を示す概略構成図である。VCO
100は、図3に示すように、複数(例えば、4つ)の
遅延回路200a〜200dを有し、各遅延回路200
a〜200dを循環接続して、すなわち前段の遅延回路
200a〜200cの出力信号を次段の遅延回路200
b〜200dに入力し、最終段の遅延回路200dの出
力信号を反転して初段の遅延回路200aに入力して構
成されている。遅延回路200aには、VCO100の
出力端子であるコンパレータ300が設けられており、
コンパレータ300は、遅延回路200aの出力信号の
極性が反転したときに、ハイレベルまたはローレベルの
信号を出力するようになっている。
【0004】次に、遅延回路200a〜200dの構成
を詳細に説明する。図4は、遅延回路200aの構成を
示す等価回路図である。なお、遅延回路200a〜20
0dは、いずれも同一に構成されているので、以下、遅
延回路200aの構成についてのみ説明し、遅延回路2
00b〜200dの構成については説明を省略する。
【0005】遅延回路200aは、図4に示すような等
価回路により構成されており、発振周波数を制御する制
御電圧VDDに一端を接続した可変抵抗回路210,22
0と、可変抵抗回路210の他端に一端を接続しかつ他
端を接地したコンデンサ230と、可変抵抗回路220
の他端に一端を接続しかつ他端を接地したコンデンサ2
40と、可変抵抗回路210の他端にドレインを接続し
たn型チャネル電解効果トランジスタ(以下、単にn型
MOSという。)250と、可変抵抗回路220の他端
にドレインを接続したn型MOS260と、n型MOS
250,260のソースに接続した定電流源270と、
で構成されており、n型MOS250,260のゲート
を入力端子とし、その入力端子に入力された電圧の差動
を増幅してn型MOS250,260のドレインから出
力するようになっている。
【0006】このような構成となっているため、VCO
100が動作した場合、出力波形は自然対数の関数とな
り、出力電圧Vおよびその周期Tは、出力信号の最大振
幅をVr 、可変抵抗回路210,220の抵抗値をR、
コンデンサ230,240の容量をC、遅延回路の段数
をNとすると、下式(1),(2)に示すようになる。
【0007】 V = Vr (1−e-t/CR ) (1) T = 2NCR{−ln(0.5)} (2) このとき、可変抵抗回路210,220の抵抗値Rは、
下式(3)に示すように、Vr が一定となるように調整
されている。したがって、周期Tおよび周波数fは、可
変抵抗回路210,220に流れる電流をIとすると、
下式(4),(5)に示すようになる。
【0008】 R = (VDD−Vr )/I (3) T = 2NCVr {−ln(0.5)}/I (4) f = 1/T = I/[2NCVr {−ln(0.5)}] (5) また、VCOゲインKVCO は、電流Iの変化に対する周
波数fの変化の割合となるので、下式(6)に示すよう
になる。
【0009】 KVCO = df/dI = 1/[2NCVr {−ln(0.5)}] (6) 以上のことから、VCO100の発振周波数fは、遅延
回路の段数N、コンデンサ230,240の容量C、出
力信号の最大振幅Vr に反比例するということができ
る。
【0010】次に、従来の可変抵抗回路210,220
の構成を詳細に説明する。図5は、可変抵抗回路210
の構成を示す回路図である。なお、可変抵抗回路21
0,220は、いずれも同一に構成されているので、以
下、可変抵抗回路210の構成についてのみ説明し、可
変抵抗回路220の構成については説明を省略する。
【0011】可変抵抗回路210は、図5に示すよう
に、制御電圧VDDにソースを接続したp型チャネル電解
効果トランジスタ(以下、単にp型MOSという。)2
12と、制御電圧VDDにソースを接続したp型MOS2
14と、p型MOS214のゲートをp型MOS212
のゲートと制御電圧VDDとに接続切換する切換スイッチ
216と、で構成されており、切換信号に基づいて切換
スイッチ216を切り換えることにより、抵抗値を制御
するようになっている。
【0012】p型MOS212,214のドレインは、
いずれも図4に示すコンデンサ230の一端およびn型
MOS250のドレインに接続されている。なお、p型
MOS212のゲートには、各p型MOS212,21
4が線形領域で動作するように所定のバイアス電圧が印
加されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
VCO100、特に可変抵抗回路210,220にあっ
ては、次のような問題があった。すなわち、図4の等価
回路に示した遅延回路200a〜200dは、あくまで
理想的な場合であり、上式(5),(6)中における実
際の容量Cは、コンデンサ230,240のほかに、次
段のゲート容量や配線の寄生容量等により構成される。
このゲート容量には、可変抵抗回路210,220にお
けるp型MOS212,214のゲート容量が含まれて
いる。それら合成のゲート容量CG は、p型MOS21
2,214のゲート幅をL、ゲート面積をW、単位面積
当たりの酸化膜の容量をCOXとすると、切換スイッチ2
16により、p型MOS214のゲートがp型MOS2
12のゲートに接続切換されたときは、下式(7)に示
すようにWLCOXとなるが、p型MOS214のゲート
が制御電圧VDDに接続切換されたときは、下式(8)に
示すようにWLCOX/2となる。したがって、切換の前
後における容量変化の割合は、切換前のゲート容量から
切換後のゲート容量を減算してこれを切換前のゲート容
量で除算することにより、50%となる。
【0014】 CG = WLCOX/2 + WLCOX/2 = WLCOX (7) CG = WLCOX/2 + 0 = WLCOX/2 (8) なお、上式(7),(8)において、第1項は、p型M
OS212のゲート容量であり、第2項は、p型MOS
214のゲート容量である。
【0015】このような値となるのは、各p型MOS2
12,214のゲート容量が次の2つの状態に応じて求
められるからである。すなわち、p型MOS212,2
14が線形領域で動作している場合において、ソース,
ドレイン間に制御電圧VDDが印加されているときは、W
LCOX/2となる。一方、p型MOS212,214が
オフとなっているとき、すなわち制御電圧VDDにソース
およびゲートが接続されているときは、“0”となる。
【0016】以上のようにして、可変抵抗回路210,
220のゲート容量CG は、切換スイッチ216を切り
換えることにより変化する。したがって、発振周波数f
およびVCOゲインKVCO が切換スイッチ216の切換
に伴って変動してしまい、その結果、VCO100を用
いて構成されるPLLの特性が変化してしまうという問
題があった。
【0017】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、電圧制御発振器にお
いて、可変抵抗回路の抵抗値を変化させたときに、発振
周波数およびVCOゲインが変動するのを防止すること
により、電圧制御発振器の特性を一定に保つのに好適な
可変抵抗回路および電圧制御発振器を提供することを目
的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の可変抵抗回路は、並列
接続した複数のトランジスタを有し、前記いずれかのト
ランジスタの制御電圧を切り換えて抵抗値を制御するよ
うになっている可変抵抗回路において、抵抗要素を構成
する新たなトランジスタを、制御電圧の切換対象となる
前記トランジスタの低電位側に直列接続して設けた。
【0019】このような構成であれば、例えば、並列接
続するトランジスタがn+1個、そのうち制御電圧の切
換対象となるトランジスタが1個、これに直列接続する
新たなトランジスタが1個設けられている場合におい
て、制御電圧の切換対象となるトランジスタが線形領域
で動作するようにその制御電圧が切り換えられたとき
は、それら合成のゲート容量CG は、上記トランジスタ
のゲート長をL,LN 、ゲート面積をW,WN 、単位面
積当たりの酸化膜の容量をCOXとすると、下式(9)に
示すようになる。
【0020】 CG = (WLCOX+WN N OX)/2 + nWLCOX/2 = {(n+1)WL + WN N }COX/2 (9) なお、上式(9)において、第1項は、制御電圧の切換
対象となるトランジスタの容量であり、第2項は、これ
に直列接続する新たなトランジスタの容量であり、第3
項は、これらに並列接続するトランジスタの容量であ
る。
【0021】このような値となるのは、各トランジスタ
のゲート容量が次の2つの状態に応じて求められるから
である。すなわち、トランジスタが線形領域で動作して
いる場合において、トランジスタの入力端子と出力端子
との間に電圧が印加されているとき(Case1)は、Wx
x OX/2となる。また、こうした状態でトランジス
タ(例えば、x1 ,x2 )が直列接続されているとき
(Case2)は、(Wx1 x1OX+Wx2x2OX)/2と
なる。
【0022】一方、上記同様の条件下において、制御電
圧の切換対象となるトランジスタがオフとなるようにそ
の制御電圧が切り換えられたときは、それら合成のゲー
ト容量CG は、下式(10)に示すようになる。
【0023】 CG = 0 + WN N OX + nWLCOX/2 = (nWL/2 + WN N )COX (10) なお、上式(10)において、第1項から第3項までは、
上式(9)と同様の内容を示すものである。
【0024】このような値となるのは、各トランジスタ
のゲート容量が上記2つの状態に加えて次の2つの状態
に応じて求められるからである。すなわち、トランジス
タが線形領域で動作している場合において、トランジス
タの入力端子と出力端子との間に電圧が印加されていな
いとき(Case3)は、Wx x OXとなる。一方、トラ
ンジスタがオフとなっているとき(Case4)は、“0”
となる。
【0025】したがって、上式(9)におけるCG をC
G(9)、上式(10)におけるCG をC G(10) とすると、制
御電圧を切り換える前後における容量変化の割合dは、
下式(11) に示すようになり、CG(10) −2(CG(9)
G(10) )>0であることから、50%未満となる。
【0026】 d = (CG(9)−CG(10) )/CG(10) = (WL−WN N )/{(n+1)WL+WN N } (11) なお、この請求項1記載の発明において、制御電圧の切
換対象となるトランジスタは、複数設けられていてもよ
く、この場合、制御電圧を切り換える前後における容量
変化の割合をより低減するには、これら各トランジスタ
の低電位側にそれぞれ新たなトランジスタを設けるのが
好ましい。
【0027】また、制御電圧をどのような値に切り換え
るようにしてもよいが、制御電圧を切り換える前後にお
ける容量変化の割合をより低減するには、制御電圧の切
換状態に、当該トランジスタを線形領域で動作させる状
態(上記Case1〜3が適用可能)と、当該トランジスタ
をオフとする状態(上記Case4が適用可能)と、が含ま
れているのが好ましい。
【0028】また、複数のトランジスタを並列接続する
ことには、各トランジスタを1つずつ並列接続すること
のほか、複数のトランジスタを直列接続したトランジス
タ組を複数生成し、これらをさらに並列接続することも
含まれている。すなわち、複数のトランジスタを接続し
た結果、少なくとも一対のトランジスタが並列関係を有
していれば足りる。
【0029】また、各トランジスタおよび新たなトラン
ジスタの制御電圧は、いずれも同一の電圧源から供給さ
れるものであってもよいし、それぞれ異なる電圧源から
供給されるものであってもよい。すなわち、各トランジ
スタおよび新たなトランジスタの制御端子は、特に、共
通の電圧線に接続されている必要はない。
【0030】また、この請求項1記載の発明における作
用を説明するにあたっては、説明の簡略化を図るため、
各トランジスタは、いずれも同一の容量となるように構
成されている場合について説明したが、これに限らず、
各トランジスタは、いずれも同一の容量となるように構
成されている必要はなく、それぞれ異なる容量となるよ
うに構成されていてもよい。
【0031】この請求項1記載の発明において、「制御
電圧」とは、トランジスタの抵抗値を制御するためにそ
の制御端子に印加する電圧をいう。さらに、本発明に係
る請求項2記載の可変抵抗回路は、請求項1記載の可変
抵抗回路において、前記新たなトランジスタを、前記直
列接続するトランジスタと同一の容量となるように構成
した。
【0032】このような構成であれば、上記請求項1記
載と同様の条件下において、各トランジスタの容量と、
新たなトランジスタの容量と、が同一であるため、LN
=L、WN =Wとなるので、制御電圧を切り換える前後
における容量変化の割合dは、下式(12) に示すように
0%となる。
【0033】 d = (WL−WL)/{(n+1)WL+WL} = 0 (12) さらに、本発明に係る請求項3記載の可変抵抗回路は、
所定電位にソースを接続しかつ少なくとも前記所定電位
にゲートが接続切換可能となっている、MOS型の電界
効果トランジスタである第1のトランジスタを有する可
変抵抗回路において、MOS型の電界効果トランジスタ
である第2のトランジスタを、前記第1のトランジスタ
のドレインに直列接続して設けた。
【0034】このような構成であれば、例えば、第1の
トランジスタが線形領域で動作するようにその制御電圧
が切り換えられたときは、それら合成のゲート容量CG
は、第1および第2のトランジスタのゲート長をL1
2 、ゲート面積をW1 ,W 2 、単位面積当たりのゲー
ト容量COXとすると、下式(13)に示すようになる。
【0035】 CG = (W1 1 OX+W2 2 OX)/2 (13) なお、上式(13)において、第1項は、第1のトランジ
スタの容量であり、第2項は、第2のトランジスタの容
量である。また、各トランジスタのゲート容量は、上記
Case1,2を適用して求められる。
【0036】一方、上記同様の条件下において、第1の
トランジスタのゲートが所定電位にその接続を切り換え
られたときは、第1のトランジスタがオフとなるので、
それら合成のゲート容量CG は、下式(14)に示すよう
になる。
【0037】 CG = 0 + W2 2 OX = W2 2 OX (14) なお、上式(14)において、第1項、第2項は、上式
(13)と同様の内容を示すものである。また、各トラン
ジスタのゲート容量は、上記Case1〜4を適用して求め
られる。
【0038】したがって、上式(13)におけるCG をC
G(13) 、上式(14)におけるCG をCG(14) とすると、
制御電圧を切り換える前後における容量変化の割合d
は、下式(15) に示すようになり、3W2 2 >W1
1 の条件を満たせば、CG(14)−2(CG(13) −C
G(14) )>0となって50%未満となる。
【0039】 d = (CG(13) −CG(14) )/CG(14) = (W1 1 −W2 2 )/W2 2 (15) 一方、本発明に係る請求項4記載の電圧制御発振器は、
請求項1ないし3記載の可変抵抗回路を含む複数の遅延
回路を、環状接続して構成した。
【0040】このような構成であれば、発振信号は、各
遅延回路により遅延された周期をもって出力される。こ
のとき、発振周波数は、発振周波数を制御する発振周波
数制御電圧と、次段の遅延回路のゲート容量と、により
決定されるが、遅延回路が請求項1ないし3記載の可変
抵抗回路を含んでいるので、発振周波数制御電圧の大き
さに応じて可変抵抗回路のトランジスタの制御電圧が切
り換えられたときは、遅延回路のゲート容量が変化する
のが抑制される。
【0041】また、本発明に係る請求項5記載の電圧制
御発振器は、環状接続した複数の遅延回路を有する電圧
制御発振器において、前記遅延回路は、請求項1ないし
3記載の可変抵抗回路と、入力電圧の差動を増幅する対
のトランジスタと、を有し、前記可変抵抗回路の抵抗値
により前記トランジスタの出力信号の振幅を調整するよ
うになっている。
【0042】このような構成であれば、発振信号は、各
遅延回路により遅延された周期をもって、かつ、請求項
1ないし3記載の可変抵抗回路の抵抗値により調整され
た振幅をもってトランジスタから出力される。このと
き、発振周波数およびVCOゲインは、発振周波数を制
御する発振周波数制御電圧と、次段の遅延回路のゲート
容量と、により決定されるが、遅延回路が請求項1ない
し3記載の可変抵抗回路を含んでいるので、発振周波数
制御電圧の大きさに応じて可変抵抗回路のトランジスタ
の制御電圧が切り換えられたときは、遅延回路のゲート
容量が変化するのが抑制される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る可変抵
抗回路の構成を示す回路図である。なお、従来と同一の
部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】この実施の形態は、本発明に係る可変抵抗
回路を、図3,4に示すように、VCO100におい
て、遅延回路200a〜200dの出力信号の振幅を調
整する可変抵抗回路210,220に適用したものであ
る。
【0045】まず、本発明に係る可変抵抗回路210の
構成を説明する。なお、可変抵抗回路210,220
は、いずれも同一に構成されているので、以下、可変抵
抗回路210の構成についてのみ説明し、可変抵抗回路
220の構成については説明を省略する。
【0046】可変抵抗回路210は、図1に示すよう
に、制御電圧VDDにソースを接続したp型MOS312
と、制御電圧VDDにソースを接続したp型MOS314
と、p型MOS312のドレインにソースを接続したp
型MOS316と、p型MOS314のドレインにソー
スを接続したp型MOS318と、p型MOS314の
ゲートをp型MOS312のゲートと制御電圧VDDとに
接続切換する切換スイッチ320と、で構成されてお
り、切換信号に基づいて切換スイッチ320を切り換え
ることにより、抵抗値を制御するようになっている。ま
た、各p型MOS312〜318は、いずれもゲート長
がL/2、ゲート面積がWとなるように構成されてい
る。
【0047】p型MOS316,318のゲートは、い
ずれもp型MOS312のゲートに接続されており、p
型MOS316,318のドレインは、いずれも図4に
示すコンデンサ230の一端およびn型MOS250の
ドレインに接続されている。すなわち、p型MOS31
2,316とp型MOS314,318とは、並列に接
続されており、p型MOS312とp型MOS316
と、およびp型MOS314とp型MOS318とは、
直列に接続されている。なお、p型MOS312のゲー
トには、各p型MOS312〜318が線形領域で動作
するように所定のバイアス電圧が印加されている。
【0048】次に、上記実施の形態の動作を図面を参照
しながら説明する。図2は、p型MOSのゲート容量を
求める場合を説明するための図である。まず、切換スイ
ッチ320により、p型MOS314のゲートがp型M
OS312のゲートに接続切換されたときは、p型MO
S312〜318はいずれも線形領域で動作する。この
とき、各p型MOS312〜318の合成のゲート容量
G は、単位面積当たりの酸化膜の容量をCOXとする
と、下式(16)に示すようになる。
【0049】 CG = {W(L/2)COX+W(L/2)COX}/2 + {W(L/2)COX+W(L/2)COX}/2 = WLCOX (16) なお、上式(16)において、第1項および第2項は、p
型MOS312,316の容量であり、第3項および第
4項は、p型MOS314,318の容量である。
【0050】このような値となるのは、各p型MOS3
12〜318のゲート容量が次の2つの状態に応じて求
められるからである。すなわち、図2(a)に示すよう
に、p型MOSが線形領域で動作している場合におい
て、p型MOSのソース,ドレイン間に制御電圧VDD
印加されているときは、WLCOX/4となる。また、図
2(b)に示すように、p型MOS同士が直列接続され
ているときは、WLCOX/2となる。
【0051】次に、切換スイッチ320により、p型M
OS314のゲートが制御電圧VDDに接続切換されたと
きは、p型MOS312,316,318はいずれも線
形領域で動作するが、p型MOS314はオフとなる。
このとき、各p型MOS312〜318の合成のゲート
容量CG は、下式(17)に示すようになる。
【0052】 CG = {W(L/2)COX+W(L/2)COX}/2 + 0 + W(L/2)COX = WLCOX (17) なお、上式(17)において、第1項から第4項までは、
上式(16)と同様の内容を示すものである。
【0053】このような値となるのは、各p型MOS3
12〜318のゲート容量が上記2つの状態に加えて次
の2つの状態に応じて求められるからである。すなわ
ち、図2(c)に示すように、p型MOSが線形領域で
動作している場合において、p型MOSのソース,ドレ
イン間に制御電圧VDDが印加されていないときは、WL
OX/2となる。一方、図2(d)に示すように、p型
MOSがオフとなっているときは、“0”となる。
【0054】したがって、上式(16)におけるCG をC
G(16) 、上式(17)におけるCG をCG(17) とすると、
切換スイッチ320を切り換える前後における容量変化
の割合dは、下式(18) に示すように0%となる。
【0055】 d = (CG(16) −CG(17) )/CG(17) = (WL−WL)/WL = 0 (18) このようにして、並列接続した複数のp型MOS312
〜316を有し、p型MOS314のゲートを接続切換
することにより、抵抗値を制御するようになっている可
変抵抗回路210において、p型MOS318を、ゲー
トを接続切換するp型MOS314の低電位側に直列接
続したから、p型MOS314,318の合成のゲート
容量は、p型MOS314のゲートをp型MOS312
のゲートに接続切換したときは、各ゲート容量の総和の
1/2となり、p型MOS314のゲートを制御電圧V
DDに接続切換したときは、p型MOS318のゲート容
量となるので、従来に比して、p型MOS314のゲー
トを接続切換しても、その切換前後で各p型MOS31
2〜318の合成のゲート容量が変化するのを比較的防
止することができる。
【0056】特に、p型MOS318を、p型MOS3
14と同一の容量となるように構成したから、p型MO
S314,318の合成のゲート容量は、p型MOS3
14のゲートをp型MOS312のゲートに接続切換し
たときは、各ゲート容量の総和の1/2、すなわちp型
MOS318のゲート容量と等しくなり、p型MOS3
14のゲートを制御電圧VDDに接続切換したときは、p
型MOS318のゲート容量となるので、p型MOS3
14のゲートを接続切換しても、その切換前後で各p型
MOS312〜318の合成のゲート容量が変化するの
をさらに防止することができる。
【0057】また、可変抵抗回路210,220を含む
遅延回路200a〜200dを、環状接続して構成した
から、切換スイッチ320を切り換えたときに、上式
(5),(6)中の容量Cが変化するのが抑制されるの
で、従来に比して、VCO100において、p型MOS
314のゲートを接続切換しても、発振周波数およびV
COゲインKVCO の変動を抑えることができる。
【0058】なお、上記実施の形態においては、p型M
OS312側とp型MOS314側との整合性をとるた
めに、p型MOS312側にp型MOS316を設けた
が、これに限らず、p型MOS316を特に設けなくて
もよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1または2記載の可変抵抗回路によれば、従来に比し
て、トランジスタの制御電圧を切り換えても、その切換
前後で各トランジスタおよび新たなトランジスタの合成
のゲート容量が変化するのを比較的防止することができ
るという効果が得られる。
【0060】特に、本発明に係る請求項2記載の可変抵
抗回路によれば、トランジスタの制御電圧を切り換えて
も、その切換前後で各トランジスタおよび新たなトラン
ジスタの合成のゲート容量が変化するのをさらに防止す
ることができるという効果も得られる。
【0061】また、本発明に係る請求項3記載の可変抵
抗回路によれば、従来に比して、第1のトランジスタの
制御電圧を切り換えても、その切換前後で第1のトラン
ジスタおよび第2のトランジスタの合成のゲート容量が
変化するのを比較的防止することができるという効果が
得られる。
【0062】一方、本発明に係る請求項4または5記載
の電圧制御発振器によれば、従来に比して、発振周波数
およびVCOゲインの変動を抑えることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変抵抗回路および電圧制御発振
器の実施の形態を示す図である。
【図2】p型MOSのゲート容量を求める場合を説明す
るための図である。
【図3】電圧制御発振器100の構成を示す概略図であ
る。
【図4】遅延回路200aの構成を示す等価回路図であ
る。
【図5】従来の可変抵抗回路210の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
100 電圧制御発振器 200a〜200d 遅延回路 300 コンパレータ 210,220 可変抵抗回路 230,240 コンデンサ 250,260 n型MOS 270 定電流源 212,214 p型MOS 312〜318 p型MOS 216,320 切換スイッチ VDD 制御電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列接続した複数のトランジスタを有
    し、前記いずれかのトランジスタの制御電圧を切り換え
    て抵抗値を制御するようになっている可変抵抗回路にお
    いて、 抵抗要素を構成する新たなトランジスタを、制御電圧の
    切換対象となる前記トランジスタの低電位側に直列接続
    して設けたことを特徴とする可変抵抗回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記新たなトランジスタを、前記直列接続するトランジ
    スタと同一の容量となるように構成したことを特徴とす
    る可変抵抗回路。
  3. 【請求項3】 所定電位にソースを接続し且つ少なくと
    も前記所定電位にゲートが接続切換可能となっている、
    MOS型の電界効果トランジスタである第1のトランジ
    スタを有する可変抵抗回路において、 MOS型の電界効果トランジスタである第2のトランジ
    スタを、前記第1のトランジスタのドレインに直列接続
    して設けたことを特徴とする可変抵抗回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の可変抵抗回路を含
    む複数の遅延回路を、環状接続して構成したことを特徴
    とする電圧制御発振器。
  5. 【請求項5】 環状接続した複数の遅延回路を有する電
    圧制御発振器において、 前記遅延回路は、請求項1乃至3記載の可変抵抗回路
    と、入力電圧の差動を増幅する対のトランジスタと、を
    有し、前記可変抵抗回路の抵抗値により前記トランジス
    タの出力信号の振幅を調整するようになっていることを
    特徴とする電圧制御発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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