JP2000068515A - 薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置の製造方法

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JP2000068515A
JP2000068515A JP10233390A JP23339098A JP2000068515A JP 2000068515 A JP2000068515 A JP 2000068515A JP 10233390 A JP10233390 A JP 10233390A JP 23339098 A JP23339098 A JP 23339098A JP 2000068515 A JP2000068515 A JP 2000068515A
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film
metal film
semiconductor thin
pattern
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Yasushi Shimogaichi
康 下垣内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜半導体装置に集積形成される薄膜トラン
ジスタの活性層となる多結晶半導体薄膜の大粒径化を達
成する。 【解決手段】 薄膜半導体装置を製造する為、まず前工
程を行ない、絶縁基板0の表面に金属膜を成膜してゲー
ト電極1に加工する。この際、ゲート電極1の中央から
周辺に向かって金属膜の厚みが漸減する様に加工して、
後工程で加熱冷却を行なう際基板0の平面方向に温度勾
配が生じる様に予め前処理を施す。次に成膜工程を行な
い、ゲート絶縁膜23を介してゲート電極1の上方に半
導体薄膜5を形成する。続いて後工程で、レーザ光50
を照射して半導体薄膜5を一旦加熱溶融し冷却過程で結
晶粒を成長させる。この際、温度勾配を利用してゲート
電極1のパタンの中央から周辺に向かって結晶粒の成長
を促進可能である。この後集積工程を行ない、結晶粒が
成長した半導体薄膜5を活性層として薄膜トランジスタ
を集積形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基板上に成膜
された半導体薄膜を活性層とする薄膜トランジスタが集
積的に形成された薄膜半導体装置の製造方法に関する。
より詳しくは、絶縁基板上に半導体薄膜を成膜した後そ
の結晶化を目的として行なわれるレーザ照射技術(結晶
化アニール)に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜半導体装置の製造工程を低温プロセ
ス化する方法の一環として、レーザ光を用いた結晶化ア
ニールが開発されている。これは、絶縁基板上に成膜さ
れた非晶質シリコンや比較的粒径の小さな多結晶シリコ
ンなど非単結晶性の半導体薄膜にレーザ光を照射して局
部的に加熱した後、その冷却過程で半導体薄膜を比較的
粒径の大きな多結晶に転換(結晶化)するものである。
この結晶化した半導体薄膜を活性層(チャネル領域)と
して薄膜トランジスタを集積形成する。この様な結晶化
アニールを採用することで薄膜半導体装置の低温プロセ
ス化が可能になり、耐熱性に優れた高価な石英基板では
なく、安価なガラス基板が使えるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薄膜トランジスタを集
積形成した薄膜半導体装置はアクティブマトリクス型の
表示装置などに多用されている。良好な画質を備えた表
示装置を得る為には、基板全面に亘って良好な動作特性
を有する薄膜トランジスタを集積形成することが重要で
ある。この為には薄膜トランジスタを高移動度化するこ
とが必要であり、この為には比較的大粒径の多結晶から
なる半導体薄膜を均一に作成することが重要である。
【0004】しかしながら、現状の結晶化アニール技術
では、多結晶半導体薄膜の結晶粒径は200乃至500
nm程度である。この程度の結晶粒径から得られる移動
度では、低温プロセスの究極の目的と言われているシス
テムオンパネルは実現できない。システムオンパネルは
画素駆動用のスイッチング素子や水平スキャナ及び垂直
スキャナに用いられる薄膜トランジスタに加え、周辺の
ビデオドライバやタイミングジェネレータを同一基板上
に内蔵させたものである。システムオンパネルを実現す
る為には個々の薄膜トランジスタの移動度を一層高める
必要があり、この為には多結晶半導体薄膜の結晶粒径を
1000nm以上にすることが重要である。
【0005】レーザ光の照射により溶融した半導体薄膜
に温度勾配ができると、温度の低い方から高い方へと結
晶が成長していくことが知られている。この現象を利用
して大粒径化を図る技術が開発されている。具体的に
は、連続発振型のレーザ照射装置と反射防止膜を用いて
半導体薄膜の表面に意図的に温度分布を付け、これによ
り結晶粒の大径化を図っている。即ち、反射防止膜を境
として、レーザ光の吸収率が異なる為、温度勾配がで
き、これに沿って結晶が成長する。しかしながら、この
従来方法は反射防止膜を付ける為工程数が増え、プロセ
スも複雑になるという課題がある。又、近年エキシマレ
ーザ光源が用いられている。この光源はパルス発振であ
り、1ショットの発光時間が20ns乃至200nsと
非常に短い。この様なレーザパルスの照射では発光時間
が短い為基板の平面方向への熱拡散は起きにくく、従来
の反射防止膜を用いた方式では所望の温度勾配が得られ
ないという課題がある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は上述した従来の技
術の課題を解決することを目的とし、レーザ光を半導体
薄膜に照射して大粒径の多結晶を絶縁基板に形成する方
法を提供するものである。本発明によれば、薄膜半導体
装置は以下の工程により製造される。まず前工程を行な
い、絶縁基板の表面に金属膜を成膜して所定のパタンに
加工すると共に、該パタンの中央から周辺に向かって該
金属膜の厚みが漸減するように加工して、後工程で加熱
冷却を行なう際平面方向に温度勾配が生じる様に予め前
処理を施す。次に成膜工程を行ない、絶縁膜を介して該
金属膜の上方に半導体薄膜を形成する。続いて後工程を
行ない、レーザ光を照射して該半導体薄膜を一旦加熱溶
融し冷却過程で結晶粒を成長させる際、該温度勾配を利
用して該パタンの中央から周辺に向かって結晶粒の成長
を促進可能にする。この後集積工程を行ない、結晶粒が
成長した該半導体薄膜を活性層として薄膜トランジスタ
を集積形成する。
【0007】好ましくは、上記後工程は、エキシマレー
ザ光源を用いて発光時間が100ns以上のレーザ光を
該半導体薄膜に照射する。好ましくは、上記前工程は、
該金属膜を該薄膜トランジスタのゲート電極のパタンに
加工する。好ましくは、上記前工程は、該パタンの中央
から周辺に向かって該金属膜の厚みが漸減する様に加工
して、該金属膜の断面をほぼ三角形状、台形形状又は円
弧形状にする。
【0008】本発明によれば、半導体薄膜の下地となる
金属膜をその厚みが中央から周辺に向かって漸減する様
に加工する。下地の金属膜を通じてレーザ光による熱は
拡散する。拡散は金属膜の膜厚に依存し、一番厚い部分
で最も温度が下がる。この為、温度分布は金属膜パタン
の中央から周辺に向かって上昇するようになる。この結
果、金属膜の上方では大粒径の結晶が生成する。この金
属膜はボトムゲート構造のゲート電極を構成しており、
このゲート電極と重なる半導体薄膜のチャネル領域の部
分が特に大粒径化され、薄膜トランジスタの高移動度化
に寄与できる。又、結晶成長には半導体薄膜の再凝固時
間が長い方が有利に働く。この為、発光時間が100n
s以上のレーザ光を用いることが効果的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る薄膜半導
体装置の製造方法の要部を示す模式図である。本薄膜半
導体装置の製造方法では、まず絶縁基板0の表面に金属
膜を成膜して所定のパタンに加工する。ここでは、金属
膜を薄膜トランジスタのゲート電極1のパタンに加工し
ている。ゲート電極1に加工する際、パタンの中央から
周辺に向かって金属膜の厚みが漸減する様に加工する。
図では、ゲート電極1は断面が三角形状に加工されてい
る。これにより、後工程で加熱冷却を行なう際絶縁基板
0の平面方向に温度勾配が生じる様に予め前処理を施す
ことができる。この後ゲート絶縁膜23を介してゲート
電極1の上方に半導体薄膜5を成膜する。ゲート絶縁膜
23はSiO2 やSiNx からなり、プラズマCVD法
又はLP−CVD法で例えば150nmの厚みに堆積さ
れる。半導体薄膜5は例えば30nm乃至100nmの
厚みで非晶質シリコンをプラズマCVD法により成膜す
る。その後、非晶質シリコンに含有されている水素を減
らす為に、400乃至450℃で2時間アニールするこ
とが好ましい。
【0010】この状態でレーザ光50を照射し、半導体
薄膜5を一旦加熱溶融し冷却過程で結晶粒を成長させ
る。この際、温度勾配を利用してゲート電極1のパタン
の中央から周辺に向かって結晶粒の成長を促進可能であ
る。好ましくは、エキシマレーザ光源を用いて発光時間
が100ns以上のレーザ光を半導体薄膜5に照射す
る。ゲート電極1を構成する金属膜を通じてエキシマレ
ーザ光の照射による熱は拡散する。拡散は半導体薄膜5
の下地となる金属膜の厚みに依存し、一番厚い部分で最
も温度が下がる。この為温度分布は中央から周辺に向か
って上昇するようになる。この結果、ゲート電極1の上
部では大粒径の多結晶が生成する。又、結晶成長には半
導体薄膜5の再凝固時間が長い方が有利に働く為、発光
時間(緩和時間)を100ns以上に取ることが好まし
い。
【0011】図2は、図1に示した薄膜トランジスタの
平面形状を模式的に表わしたものである。図示する様
に、半導体薄膜5は薄膜トランジスタの素子領域の形状
に合わせてアイランド状にパタニングされている。半導
体薄膜5の下にはゲート絶縁膜を介してゲート電極1が
予め形成されている。ゲート電極1にはゲート配線1x
が延設されている。半導体薄膜5はゲート電極1の直上
にチャネル領域Chが形成され、その両側に不純物が高
濃度で注入されたソース領域S及びドレイン領域Dが設
けられる。図示する様に、本発明ではゲート電極1によ
り温度勾配が付されている為、半導体薄膜5はチャネル
領域Chの部分で結晶粒5aが大きく成長し、その他の
ソース領域S及びドレイン領域Dで結晶粒5bは余り大
きく成長することはない。薄膜トランジスタではチャネ
ル領域Chの結晶状態が移動度に大きく影響する。特
に、ゲート電極1のチャネル方向長手寸法を3μm以下
とすることにより、チャネル領域Chを少なくとも電流
の流れる方向に沿って単結晶化することが可能である。
なお、レーザ光の照射を用いた結晶化処理では、基板加
熱や紫外線照射を補助的に用いることで、結晶化をより
効率的に行なうことができる。
【0012】図3は、本発明に係る薄膜半導体装置の製
造方法の他の実施形態を示す模式図である。なお、図1
に示した実施形態と対応する部分には対応する参照番号
を付して理解を容易にしている。異なる点は、図1に示
した薄膜トランジスタがボトムゲート構造であるのに対
し、図3に示した薄膜トランジスタはトップゲート構造
である。即ち、半導体薄膜5の上にゲート絶縁膜23を
介してゲート電極1がパタニング形成されている。半導
体薄膜5の下方には下地絶縁膜40を介して遮光膜30
が形成されている。この遮光膜30は金属膜からなり、
本発明に従って断面が三角形状に予め形成されている。
この遮光膜30により絶縁基板0に温度勾配を付けるこ
とが可能になる為、図1に示した実施形態と同様に、ゲ
ート電極1の直下のチャネル領域において、半導体薄膜
5の結晶粒を選択的に大型化することができる。
【0013】図4は、半導体薄膜の下地となる金属膜の
断面形状の例を模式的に表わしたものである。(a)は
ゲート電極1が断面三角形状をしている。その高さ寸法
は100nm乃至300nmである。又、底辺寸法は1
000乃至3000nm程度となる。(b)は断面が円
弧形状をしたゲート電極1を表わしている。これも、ゲ
ートパタンの中央から周辺に向かって厚みが漸減する様
になっている。(c)は断面が台形形状となっている。
この場合、台形の頂部の幅寸法は1000nm以下が望
ましい。(d)は非対称な三角断面形状を有するゲート
電極1である。この場合でも、ゲート電極1を構成する
金属膜はゲートパタンの中央から周辺に向かって厚みが
漸減する様になっていることに変わりはない。
【0014】図5は、図4の(c)に示した断面形状が
台形のゲート電極を形成する具体的な手法を示した工程
図である。まず(a)に示す様に、ガラスなどからなる
絶縁基板0の上にCr,Mo,Wなどからなる金属膜1
aをスパッタリング又は真空蒸着で成膜する。その厚み
は前述した様に100nm乃至300nmである。工程
(b)に進み、金属膜1aの上にレジスト50を塗工す
る。工程(c)に進み、レジスト50をゲート電極のパ
タンに合わせて露光現像する。この後、金属膜1aとレ
ジスト50の界面の密着性を制御する為所謂ポストベー
クを行なう。ポストベークの温度を制御することで、金
属膜1aに対するレジスト50の密着性を意図的に弱め
る。この後(d)に示す様に、パタニングされたレジス
ト50をマスクとして金属膜をウェットエッチングし、
ゲート電極1に加工する。金属膜とレジスト50との間
の密着性が弱い為、ウェットエッチングに用いるエッチ
ング液がレジスト50と金属膜の界面にしみ込む為、サ
イドエッチが進行し、ゲート電極1は台形に加工され
る。サイドエッチ量を調節することで、台形に限られず
三角形や円弧状にゲート電極1を加工することができ
る。なお、ウェットエッチングの代わりにドライエッチ
ングを用いた場合でも、等方性プロセスを用いることに
より、ゲート電極1を三角形状又は円弧形状に形成する
ことが可能である。
【0015】図6は、本発明に係る薄膜半導体装置の製
造方法の実施例を示す工程図である。ここでは、ボトム
ゲート構造の薄膜トランジスタの製造方法を示す。まず
(a)に示す様に、ガラスなどからなる絶縁基板0の上
にCr、Mo、Wなどの金属膜を100乃至300nm
の厚みでスパッタにより堆積し、台形形状にパタニング
してゲート電極1に加工する。その方法は図5に示した
通りである。
【0016】次いで(b)に示す様に、ゲート電極1の
上にゲート絶縁膜を形成する。本例では、ゲート絶縁膜
はゲート窒化膜2(SiNx )/ゲート酸化膜(SiO
2 )の二層構造を用いた。ゲート窒化膜2はSiH4
スとHH3 ガスの混合物を原料気体として用い、プラズ
マCVD法(PCVD法)で成膜した。なお、プラズマ
CVDに代えて常圧CVD、減圧CVDを用いてもよ
い。本実施例では、ゲート窒化膜2を50nmの厚みで
堆積した。ゲート窒化膜2の成膜に連続してゲート酸化
膜3を約200nmの厚みで成膜する。更にゲート酸化
膜3の上に連続的に非晶質シリコンからなる半導体薄膜
4を約30乃至80nmの厚みで成膜した。二層構造の
ゲート絶縁膜と非晶質半導体薄膜4は成膜チャンバの真
空系を破らず連続成膜した。以上の成膜でプラズマCV
D法を用いた場合には、400乃至450℃の温度で窒
素雰囲気中1時間程度加熱処理を行ない、非晶質半導体
薄膜4に含有されていた水素を放出する。所謂脱水素ア
ニールを行なう。次いでレーザ光50を照射し、非晶質
半導体薄膜4を結晶化する。レーザ光50としてはエキ
シマレーザビームを用いることができる。所謂レーザア
ニールは600℃以下のプロセス温度で半導体薄膜を結
晶化する為の有力な手段である。本実施例では、パルス
状に励起され矩形状に整形されたレーザ光50を非晶質
半導体薄膜4に照射して結晶化を行なう。レーザ光50
のパルス幅は100nsを超え、矩形断面のサイズは1
0mm×10mmを超える。例えば、パルス幅は220
nsに設定され、矩形断面は30mm×70mmに設定
される。
【0017】(c)に示す様に、前工程で結晶化された
多結晶半導体薄膜5の上に例えばプラズマCVD法でS
iO2 を約100nm乃至300nmの厚みで形成す
る。このSiO2 を所定の形状にパタニングしてエッチ
ングストッパー膜6に加工する。エッチングストッパー
膜6の直下に位置する多結晶半導体薄膜5の部分はチャ
ネル領域Chとして保護される。続いて、エッチングス
トッパー膜6をマスクとしてイオンドーピングにより不
純物(例えばP+イオン)を半導体薄膜5に注入し、ソ
ース領域S及びドレイン領域Dを形成する。イオンドー
ピングは質量分離をかけることなく電界加速で不純物を
注入するものであり、本実施例では1×1015/cm2
程度のドーズ量で不純物を注入している。なお、図示し
ないが、Pチャネルの薄膜トランジスタを形成する場合
には、Nチャネル型薄膜トランジスタの領域をフォトレ
ジストで被覆した後、不純物をP+イオンからB+イオ
ンに切り換えドーズ量1×1015/cm2 程度でイオン
ドーピングすればよい。この後、多結晶半導体薄膜5に
注入された不純物を活性化する。ここでも、エキシマレ
ーザ光源を用いたレーザ活性化アニールが行なわれる。
即ち、エキシマレーザのパルスを二次元的に走査しなが
らガラス基板0に照射して、多結晶半導体薄膜5に注入
された不純物を活性化する。
【0018】最後に(d)に示す様に、SiO2 を約2
00nmの厚みで成膜し、層間絶縁膜7とする。層間絶
縁膜7の形成後、SiNx をプラズマCVD法で約20
0乃至400nm成膜し、パシベーション膜(キャップ
膜)8とする。この段階で窒素ガス又はフォーミングガ
ス中又は真空中雰囲気下で350℃程度の加熱処理を1
時間行ない、層間絶縁膜7に含まれる水素原子を半導体
薄膜5中に拡散させる。この後、コンタクトホールを開
口し、Mo,Alなどを200乃至400nmの厚みで
スパッタした後、所定の形状にパタニングして配線電極
9に加工する。更に、アクリル樹脂などからなる平坦化
層10を1μm程度の厚みで塗布した後、コンタクトホ
ールを開口する。平坦化層10の上にITOやIXOな
どからなる透明導電膜をスパッタした後、所定の形状に
パタニングして画素電極11に加工する。
【0019】最後に、図7を参照して本発明に従って製
造した薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス
型表示装置の一例を説明する。図示する様に、本表示装
置は一対の絶縁基板101,102と両者の間に保持さ
れた電気光学物質103とを備えたパネル構造を有す
る。電気光学物質103としては、例えば液晶材料を用
いる。下側の絶縁基板101には画素アレイ部104と
駆動回路部とが集積形成されている。駆動回路部は垂直
スキャナ105と水平スキャナ106とに分かれてい
る。又、絶縁基板101の周辺部上端には外部接続用の
端子部107が形成されている。端子部107は配線1
08を介して垂直スキャナ105及び水平スキャナ10
6に接続している。画素アレイ部104には行状のゲー
ト配線109と列状の信号配線110が形成されてい
る。両配線の交差部には画素電極111とこれを駆動す
る薄膜トランジスタ112が形成されている。薄膜トラ
ンジスタ112のゲート電極は対応するゲート配線10
9に接続され、ドレイン領域は対応する画素電極111
に接続され、ソース領域は対応する信号配線110に接
続している。ゲート配線109は垂直スキャナ105に
接続する一方、信号配線110は水平スキャナ106に
接続している。画素電極111をスイッチング駆動する
薄膜トランジスタ112及び垂直スキャナ105と水平
スキャナ106に含まれる薄膜トランジスタは、本発明
に従って作成されたものである。更には、垂直スキャナ
や水平スキャナに加え、ビデオドライバやタイミングジ
ェネレータも絶縁基板101内に集積形成することも可
能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート電極の上部に位置する半導体薄膜を選択的に大粒
径化することにより、高移動度の薄膜トランジスタを作
成することができる。これにより、高品質なアクティブ
マトリクス型の表示装置を作成することができる。特
に、スキャナのみならずビデオドライバやタイミングジ
ェネレータなどの周辺回路全てをパネル内に内蔵した付
加価値のある所謂システムオンパネルの作成が可能にな
り、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜半導体装置の製造方法の要部
を示す模式図である。
【図2】図1に示した薄膜トランジスタの模式的な平面
図である。
【図3】本発明に係る薄膜半導体装置の製造方法の他の
実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明に係る薄膜半導体装置の製造方法に使わ
れる金属膜の断面形状を示す模式図である。
【図5】本発明に係る薄膜半導体装置の製造方法に使わ
れる金属膜の加工方法を示す工程図である。
【図6】本発明に係る薄膜半導体装置の製造方法の実施
例を示す工程図である。
【図7】本発明に従って製造された薄膜半導体装置を用
いたアクティブマトリクス型表示装置を示す模式的な斜
視図である。
【符号の説明】
0・・・絶縁基板、1・・・ゲート電極、5・・・半導
体薄膜、23・・・ゲート絶縁膜、50・・・レーザ光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の表面に金属膜を成膜して所定
    のパタンに加工すると共に、該パタンの中央から周辺に
    向かって該金属膜の厚みが漸減するように加工して、後
    工程で加熱冷却を行う際平面方向に温度勾配が生じる様
    に予め前処理を施す前工程と、 絶縁膜を介して該金属膜の上方に半導体薄膜を形成する
    成膜工程と、 レーザ光を照射して該半導体薄膜を一旦加熱溶融し冷却
    過程で結晶粒を成長させる際、該温度勾配を利用して該
    パタンの中央から周辺に向かって結晶粒の成長を促進可
    能にする後工程と、 結晶粒が成長した該半導体薄膜を活性層として薄膜トラ
    ンジスタを集積形成する集積工程とを行なう薄膜半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記後工程は、エキシマレーザ光源を用
    いて発光時間が100ns以上のレーザ光を該半導体薄
    膜に照射する請求項1記載の薄膜半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記前工程は、該金属膜を該薄膜トラン
    ジスタのゲート電極のパタンに加工する請求項1記載の
    薄膜半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記前工程は、該パタンの中央から周辺
    に向かって該金属膜の厚みが漸減するように加工して、
    該金属膜の断面をほぼ三角形状、台形形状または円弧形
    状にした請求項1記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 所定の間隙を介して互いに接合した一対
    の基板と、該間隙に保持された電気光学物質とを有し、
    一方の透明基板には対向電極を形成し、他方の絶縁基板
    には画素電極及びこれを駆動する薄膜トランジスタを形
    成した表示装置の製造方法であって、 該絶縁基板の表面に金属膜を成膜して所定のパタンに加
    工すると共に、該パタンの中央から周辺に向かって該金
    属膜の厚みが漸減するように加工して、後工程で加熱冷
    却を行う際平面方向に温度勾配が生じる様に予め前処理
    を施す前工程と、絶縁膜を介して該金属膜の上方に半導
    体薄膜を形成する成膜工程と、 レーザ光を照射して該半導体薄膜を一旦加熱溶融し冷却
    過程で結晶粒を成長させる際、該温度勾配を利用して該
    パタンの中央から周辺に向かって結晶粒の成長を促進可
    能にする後工程と、 結晶粒が成長した該半導体薄膜を活性層として薄膜トラ
    ンジスタを集積形成する集積工程とを行なう事を特徴と
    する表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005136138A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Sony Corp 薄膜半導体装置の製造方法、薄膜半導体装置、表示装置の製造方法、および表示装置
KR100592800B1 (ko) 2005-03-11 2006-06-28 박철민 블록공중합체 박막의 미세구조 제어 방법 및 그 장치
JP2007324425A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Sony Corp 薄膜半導体装置及びその製造方法と表示装置
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JP2011515834A (ja) * 2008-02-29 2011-05-19 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 均一な結晶シリコン薄膜を製造するリソグラフィ方法

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