JP2000067614A - 自転車用照明点灯制御装置 - Google Patents

自転車用照明点灯制御装置

Info

Publication number
JP2000067614A
JP2000067614A JP10239143A JP23914398A JP2000067614A JP 2000067614 A JP2000067614 A JP 2000067614A JP 10239143 A JP10239143 A JP 10239143A JP 23914398 A JP23914398 A JP 23914398A JP 2000067614 A JP2000067614 A JP 2000067614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
lighting
circuit
voltage
dynamo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10239143A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Matsumoto
堅治 松本
Kazumitsu Futami
和光 二見
Tsutomu Sekimoto
力 関本
Yuji Yamazaki
祐路 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morita Miyata Corp
Original Assignee
Miyata Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyata Industry Co Ltd filed Critical Miyata Industry Co Ltd
Priority to JP10239143A priority Critical patent/JP2000067614A/ja
Publication of JP2000067614A publication Critical patent/JP2000067614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車の照明装置を自転車用ダイナモで駆動
する場合に、低速走行時に照度不足を生じることがない
自転車用照明点灯制御装置を提供する。 【解決手段】 自転車のハブダイナモ1の発電電力を整
流回路2で整流し、その整流出力をダイオード2bを介
して照明装置3に供給すると共に、一次電池5の出力電
圧を整流出力電圧が所定電圧以下でオン状態となるスイ
ッチング回路7を介して照明装置3に供給する。照明装
置3は走行状態で且つ周囲光量が低い状態で走行開始直
後の低速走行時にハブダイナモ1の発電電力不足を一次
電池5で補って定格電圧で明るく点灯される。走行状態
から停止したときには照明装置3が所定時間点滅制御さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用ダイナモ
で発電した電力によって前照灯等の照明装置を点灯制御
する自転車用照明点灯制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自転車用照明点灯制御装置として
は、例えば特開平8−164787号公報に記載された
ものがある。
【0003】この従来例には、車輪の回転により発電す
る発電機と、電力を発生する電源となる電池と、前記発
電機及び電池の発電電力によって点灯する照明灯と、前
記発電機と照明灯との間に接続された第1のスイッチ手
段と、前記電池と照明灯との間に接続された第2のスイ
ッチと、周囲の明るさに応じて前記第1のスイッチ手段
を切換る自動点灯消灯回路と、夜間の通常速度での走行
時には前記第1のスイッチ手段により前記発電機と照明
灯とを接続し、且つ夜間の低速走行時及び夜間停止後一
定時間に前記第2のスイッチ手段により前記電池と照明
灯とを接続するように切替を制御する切替制御手段とを
具える自転車用照明装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、自転車の夜間における低速走行時及び
走行停止後一定時間は、電池の電力を照明灯に供給して
これを点灯し、通常速度での走行状態となると、電池に
代えて発電機の発電力を照明灯に供給してこれを点灯す
るようにしているので、低速走行時には電池の電力のみ
によって照明灯を点灯させるので、電池の電力から発電
機の電力に切替える設定電圧を低く設定すると、発電機
の電力が脈流であることにより、照明灯がちらつくと共
に、電池による発光量に対して発電機による発光量が低
下することにより違和感を与えることになるため、電力
を切替える設定電圧を高めに設定する必要があり、電池
の消費電力が大きくなって電池寿命が低下するという未
解決の課題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、低速走行時には自
転車用ダイナモの発電力の不足分を一次電池の電力で補
充することにより、照明装置で所定の光量を維持しなが
ら一次電池の寿命を長寿命化させることができる自転車
用照明点灯制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る自転車用照明点灯制御装置は、自転
車に装着された自転車用ダイナモと、該自転車用ダイナ
モで発電された電圧で照明装置を点灯制御する制御手段
とを備えた自転車用照明点灯制御装置において、前記制
御手段が、自転車用ダイナモの発電電力を整流し、その
整流出力をダイオードを介して前記照明装置に供給する
整流手段と、該整流手段のダイオードと前記照明装置と
の間に整流出力を補充して当該照明装置を所定照度で点
灯させる直流電力を供給する一次電池とを備えているこ
とを特徴としている。
【0007】また、請求項2に係る自転車用照明点灯制
御装置は、自転車に装着された自転車用ダイナモと、該
自転車用ダイナモで発電された電圧で照明装置を点灯制
御する制御手段とを備えた自転車用照明点灯制御装置に
おいて、前記制御手段は、自転車用ダイナモの発電電力
を整流し、その整流出力をダイオードを介して前記照明
装置に供給する整流手段と、該整流手段のダイオードと
前記照明装置との間に整流出力を補充して当該照明装置
を所定照度で点灯させる直流電力を供給する一次電池
と、自転車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
周囲の光量を検出する光量検出手段と、前記走行状態検
出手段で自転車の走行状態を検出し、且つ光量検出手段
の光量が設定値以下であるときに前記照明装置を点灯制
御する点灯制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0008】さらに、請求項3に係る自転車用照明点灯
制御装置は、請求項2に係る発明において、前記点灯制
御手段は、走行状態検出手段で走行状態を検出した後に
走行状態を検出しない状態となったときに、所定時間照
明装置を点滅制御するように構成されていることを特徴
としている。
【0009】さらにまた、請求項4に係る自転車用照明
点灯制御装置は、請求項2又は3に係る発明において、
前記点灯制御手段は、前記整流手段の出力電圧を監視
し、前記照明装置に印加する電圧を定格電圧に維持する
過電圧防止手段を備えていることを特徴としている。
【0010】なおさらに、請求項5に係る自転車用照明
点灯制御装置は、請求項1乃至4の何れかに係る発明に
おいて、前記制御手段は、一次電池とダイオード及び照
明装置の接続点との間に、前記整流手段の整流出力電圧
が当該照明手段の定格電圧に近い所定電圧未満であると
きにオン状態となり、所定電圧以上であるときにオフ状
態となるスイッチング手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0011】また、請求項6に係る自転車用照明点灯制
御装置は、請求項1乃至5の何れかに係る発明におい
て、前記照明装置が自転車の前照灯であることを特徴と
している。
【0012】さらに、請求項7に係る自転車用照明点灯
制御装置は、請求項1乃至6の何れかに係る発明におい
て、前記自転車用ダイナモは、非駆動輪のハブに内蔵さ
れたハブダイナモで構成されていることを特徴としてい
る。
【0013】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施形態における電機
的接続関係を示す回路図である。
【0014】図中、1は自転車の非駆動輪となる前輪の
ハブに内蔵された自転車用ダイナモとしてのハブダイナ
モであって、このハブダイナモ1から前輪の回転数に応
じた周波数の交流信号が出力される。
【0015】このハブダイナモ1の出力側には、負極出
力端子が接地された全波整流を行うダイオードブリッジ
回路2aとその正極側出力端子にアノードを接続したダ
イオード2bとで構成される整流手段としての整流回路
2が接続され、この整流回路2のダイオード2bのカソ
ードが照明装置としての前照灯3の一端に接続され、前
照灯3の他端が点灯制御手段としての点灯制御回路4を
介して接地されている。
【0016】また、4本の乾電池を直列に接続した一次
電池5を有し、その負極側が接地され、正極側がダイオ
ード6を順方向に介して正極電源端子VDDに接続されて
いると共に、スイッチング回路7を介して、整流回路2
のダイオード2bと前照灯3との接続点に接続されてい
る。
【0017】ここで、整流回路2、点灯制御回路4、一
次電池5及びスイッチング回路7で制御手段を構成して
いる。さらに、整流回路2のダイオードブリッジ回路2
aの正極側出力端子がダイオード2cを介して一次電池
5の正極側及びスイッチング回路7間に接続され、その
接続点と接地との間に比較的大きな容量の平滑用コンデ
ンサ2dが接続されている。
【0018】そして、点灯制御回路4は、整流回路2の
出力電圧が比較的低い所定電圧以上となったか否かを検
出して自転車が走行状態であるか否かを検出する走行状
態検出手段としての走行状態検出回路8と、自転車の周
囲の光量を検出する光量検出手段としての光量検出回路
9と、走行状態検出回路8で走行停止状態を検出したと
きに所定時間高レベルのタイマ信号を出力するタイマ回
路10と、このタイマ回路10の高レベルのタイマ信号
が入力されている間所定周波数の発振パルス信号を出力
する発振回路11と、前記前照灯3及び接地間に介挿さ
れ、走行状態検出回路8で走行状態を検出し、且つ光量
検出回路9で低光量状態を検出したときに又は光量検出
回路で低光量状態を検出し、且つ発振回路11から高レ
ベルの発振パルス信号が出力されているときにオン状態
となる通電制御回路12とを備えている。
【0019】ここで、走行状態検出回路8は、整流回路
2のダイオードブリッジ回路2aの正極側出力端子及び
負極側接続端子間に接続された抵抗R1及び低容量の充
放電用コンデンサC1と、この充放電用コンデンサC1
と並列に接続されたコンデンサC1の抵抗R1側が負極
性となることを防止するダイオードD1及び放電用抵抗
R2の並列回路と、ダイオードD1のカソード側及び放
電用抵抗R2の接続点にベース抵抗R3を介してベース
が接続されると共に、エミッタが接地され、且つコレク
タがコレクタ抵抗R4を介して正極電源端子VDDに接続
されたNPN型のスイッチング用トランジスタQ1と、
このトランジスタQ1のコレクタ電圧が入力されたイン
バータIN1及びIN2の直列回路とで構成されてい
る。
【0020】したがって、ハブダイナモ1が発電停止状
態であるか又は発電状態となって整流回路2のダイオー
ドブリッジ回路2aの出力端子間に発生する直流電圧に
よる充電用コンデンサC1の充電電圧がトランジスタQ
1の閾値電圧以上となるまでの間はトランジスタQ1が
オフ状態を維持する。
【0021】そして、インバータIN1から出力される
走行状態検出信号SR1が前記スイッチング回路12に
供給され、インバータIN2から出力される走行状態検
出信号SR2がタイマ回路10に供給されている。
【0022】このため、トランジスタQ1のコレクタ電
圧は高レベルとなっており、インバータIN1から出力
される走行状態検出信号SR1は低レベルとなり、イン
バータIN2から出力される走行状態検出信号SR2は
高レベルとなる。
【0023】この状態から、充放電用コンデンサC1の
充電電圧がトランジスタQ1の閾値電圧以上となると、
トランジスタQ1がオン状態となり、そのコレクタ電圧
が低レベルとなることから、インバータIN1から出力
される走行状態検出信号SR1及びインバータIN2か
ら出力される走行状態検出信号SR2が夫々高レベル及
び低レベルに反転される。
【0024】また、光量検出回路9は、エミッタが接地
され、且つコレクタがコレクタ抵抗R5を介して正極側
電源端子VDDに接続されたNPN型のフォトトランジス
タPTと、このトランジスタPTのコレクタ及びエミッ
タ間に接続された充放電用コンデンサC2とで構成さ
れ、フォトトランジスタPTのコレクタから周囲が明る
いときに低レベル、逆に暗いときに高レベルとなる光量
検出信号SLがスイッチング回路12に出力される。
【0025】さらに、タイマ回路10は、走行状態検出
回路8のインバータIN2の出力信号を微分するコンデ
ンサC3及び抵抗R6で構成された微分回路10aと、
この微分回路10aの微分出力がダイオードD2及びベ
ース抵抗R7を介してベースに供給されると共に、エミ
ッタが接地され、且つコレクタがコレクタ抵抗R8を介
して正極側電源端子VDDに接続されたNPN型のスイッ
チング用トランジスタQ2と、コレクタ抵抗R8と並列
に接続されたコレクタ抵抗R8の抵抗値より数十倍大き
い抵抗値を有する抵抗R9及び結合用コンデンサC4と
の直列回路と、充放電用コンデンサC4の抵抗R9側が
負極性となることを防止するダイオードD3と、抵抗R
9及び結合用コンデンサC4の接続点にベース抵抗R1
0を介してベースが接続されると共に、エミッタが接地
され、且つコレクタがコレクタ抵抗R11を介して正極
側電源端子VDDに接続されたNPN型のスイッチング用
トランジスタQ3と、このトランジスタQ3のコレクタ
から出力されるタイマ信号STがダイオードD4を介し
て前記トランジスタQ2のベース抵抗R7に供給される
と共に、発振回路11に出力される。
【0026】したがって、走行状態検出回路8のインバ
ータIN2から出力される走行状態検出信号SS2が走
行状態を表す低レベルであるときには、トランジスタQ
2がオフ状態を維持するので、結合用コンデンサC4の
両端に夫々正極側電源端子V DDの電圧が印加されている
ので、結合用コンデンサC4は充電されず、トランジス
タQ3のベースに抵抗R9を介して正極側電源端子VDD
の所定電圧が印加されることにより、これがオン状態と
なり、そのコレクタから出力されるタイマ信号STは低
レベルを維持する。
【0027】この状態から、走行状態検出信号SS2が
停止状態を表す高レベルに反転すると、微分回路10a
から走行状態検出信号SS2の立ち上がりで高レベルと
なる微分パルスが出力され、これがダイオードD2を介
してトランジスタQ2のベースに供給されるので、この
トランジスタQ2がオン状態となり、そのコレクタ電圧
が正極側電源端子VDDの正の所定電圧(6V)から0V
に変化する。このコレクタ電圧の変化が結合用コンデン
サC4及びベース抵抗R10を通じてトランジスタQ3
のベースに与えられることにより、このトランジスタQ
3がオフ状態となり、そのコレクタから出力されるタイ
マ信号STが高レベルに反転する。
【0028】このように、タイマ信号STが高レベルに
反転すると、これがダイオードD4を介してトランジス
タQ2及びベース抵抗R7を介してトランジスタQ2の
ベースに供給されるにより、このトランジスタQ2のオ
ン状態が維持される。
【0029】この結果、結合用コンデンサC4における
トランジスタQ2のコレクタ側が接地されることによ
り、結合用コンデンサC4が自身の容量と抵抗R9の抵
抗値とで決定される大きな時定数をもって充電開始さ
れ、その充電電圧がトランジスタQ3の閾値電圧に達す
る迄の間はトランジスタQ3がオフ状態を維持すること
により、タイマ信号STが高レベル状態を継続する。
【0030】そして、約1分程度経過して結合用コンデ
ンサC4の充電電圧がトランジスタQ3の閾値電圧に達
すると、このトランジスタQ3がオン状態に復帰し、タ
イマ信号STが低レベルに復帰する。
【0031】さらにまた、発振回路11は、直列に接続
され2つのナンドゲート回路NA1及びNA2を有し、
ナンドゲート回路NA1の一方の入力側にタイマ回路1
0のタイマ出力が供給され、他方の入力側が抵抗R12
及びコンデンサC5を介してナンドゲート回路NA2の
出力側に接続されると共に、抵抗R12及びコンデンサ
C5の接続点が抵抗R13を介してナンドゲート回路N
A1及びNA2の接続点に接続されると共に、ダイオー
ドD4を逆方向に介して接地された構成を有し、ナンド
ゲート回路NA1の一方の入力側に供給されるタイマ回
路10のタイマ出力が高レベルであるときにコンデンサ
C5の容量と抵抗R13の抵抗値とで決定される時定数
に基づいてナンドゲート回路NA2から例えば0.5秒
周期で高レベル及び低レベルを繰り返す発振パルス信号
を出力する。
【0032】なおさらに、通電制御回路12は、一対の
入力側に夫々走行状態検出回路8のインバータIN1の
出力信号及び光量検出回路9の光量検出信号が入力され
たC−MOSで構成されるナンドゲート回路NA3と、
このナンドゲート回路NA3の出力側に接続されたイン
バータIN3と、このインバータIN3の出力側に接続
されたダイオードD5とで構成される走行時判定回路1
3と、一対の入力側に夫々光量検出回路9の光量検出信
号及び発振回路11の発振パルス信号が入力されたC−
MOSで構成されるナンドゲート回路NA4と、このナ
ンドゲート回路NA4の出力側に接続されたインバータ
IN4と、このインバータIN4の出力側に接続された
ダイオードD6とで構成される停止時判定回路14と、
走行時判定回路13及び停止判定回路14の出力信号が
夫々ベース抵抗R14を介して入力されると共に、コレ
クタが前照灯3に接続されたNPN型のトランジスタQ
4と、このトランジスタQ4のエミッタがベースに、コ
レクタが前照灯3に、エミッタが接地されたNPN型の
トランジスタQ5とで構成されている。
【0033】したがって、通電制御回路12では、走行
時判定回路13から、走行状態検出回路8の走行状態検
出信号SA1が走行状態を表す高レベルであり且つ光量
検出回路9の光量検出信号SLが暗い状態を表す高レベ
ルであるときにのみ高レベルとなるスイッチング信号S
S1が出力され、同様に停止時判定回路14から光量検
出回路9の光量検出信号SLが高レベルであり且つ発振
回路11の発振パルス信号が高レベルであるときにのみ
高レベルとなるスイッチング信号SS2が出力される。
これらスイッチング信号SS1及びSS2が高レベルで
あるときにトランジスタQ3及びQ4がオン状態となっ
て、前照灯3の通電路が形成されて、前照灯3が点灯制
御される。
【0034】また、スイッチング回路7は、整流回路2
のダイオードブリッジ回路2aの正極側出力端子及び接
地間に接続されたツェナー電圧が前照灯3の定格電圧よ
り1V程度低い値に設定されたツェナーダイオードZD
1と抵抗R15とのの直列回路と、そのツェナーダイオ
ードZD1及び抵抗R15の接続点にベース抵抗R16
を介してベースが接続されると共に、エミッタが接地さ
れ、且つコレクタがコレクタ抵抗R17を介して正極側
電源端子VDDに接続されたNPN型のトランジスタQ6
と、そのコレクタ電圧が入力されるインバータIN5
と、このインバータIN5の出力側がベース抵抗R18
を介してベースに接続されると共に、コレクタが前照灯
3に接続されたPNP型のトランジスタQ7と、このト
ランジスタQ7のエミッタにベースが接続されると共
に、コレクタが前照灯3に接続され、且つエミッタが一
次電池5とダイオード2bとの接続点に接続されたNP
N型のトランジスタQ8とを備えている。
【0035】したがって、整流回路2のダイオードブリ
ッジ回路2aの出力端子間の整流出力電圧がツェナーダ
イオードZD1のツェナー電圧未満であるときには、ト
ランジスタQ6がオフ状態となるため、インバータIN
5の出力側が低レベルとなり、これによってトランジス
タQ7及びQ8が共にオン状態となって、一次電池5の
直流電力を前照灯3に通電する通電状態となるが、ダイ
オードブリッジ回路2aの整流出力電圧がツェナーダイ
オードZD1のツェナー電圧以上となると、トランジス
タQ6がオン状態となることにより、インバータIN5
の出力側が高レベルとなり、これによってトランジスタ
Q7及びQ8が共にオフ状態となって、一次電池5から
の直流電力の前照灯3への通電路が遮断される。
【0036】さらに、前述した通電制御回路12には、
前照灯3に定格電圧以上の過電圧がかかることを防止す
る過電圧防止回路15が設けられている。この過電圧防
止回路15は、整流回路2のダイオードブリッジ回路2
aの正極側出力端子と接地との間に接続されたツェナー
電圧が前照灯3の定格電圧に設定されたツェナーダイオ
ードZD2と抵抗R21との直列回路と、このツェナー
ダイオードZD2及び抵抗R21の接続点にベース抵抗
R22を介してベースが接続されると共に、エミッタが
接地され、且つコレクタが通電制御回路12におけるベ
ース抵抗R14とトランジスタQ4のベースとの間に接
続されたNPN型のトランジスタQ9とを備えている。
【0037】さらにまた、正極側電源端子VDDと前照灯
3及び点灯制御回路12のトランジスタQ5との間に抵
抗R23と自転車の尾灯用の発光ダイオードPDの直列
回路が介挿され、また前照灯3とスイッチング回路7と
の接続点と接地との間に前照灯3の電圧変動を吸収する
平滑用コンデンサC6が介挿されている。
【0038】次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、昼間に自転車が停止しているものとすると、この状
態では、非駆動輪となる前輪が停止しているので、ハブ
ダイナモ1は発電停止状態にあり、交流信号は出力され
ない状態となっており、従って整流回路2からも直流出
力電圧は得られない状態となっている。
【0039】この状態では、スイッチング回路7のトラ
ンジスタQ6がオフ状態となり、インバータIN5の出
力側が低レベルとなってトランジスタQ7及びQ8が共
にオン状態となって一次電池5の前照灯3に対する通電
路が確保されている。
【0040】しかしながら、この自転車の停止状態で
は、走行状態検出回路8の充放電用コンデンサC1が放
電状態にあって、トランジスタQ1がオフ状態であるた
め、インバータIN1及びIN2から出力される走行状
態検出信号SR1及びSR2は夫々低レベル及び高レベ
ルとなっている。
【0041】また、昼間であるので、光量検出回路9の
フォトトランジスタPTがオン状態となって光量検出信
号SLも低レベルを維持している。このため、点灯制御
回路12における走行時判定回路13のナンドゲート回
路NA3は、これに入力される走行状態検出信号SR1
及び光量検出信号SLが共に低レベルであるので、その
出力側が高レベルとなり、インバータIN3の出力側が
低レベルとなると共に、タイマ回路10では、微分回路
10aに入力される走行状態検出信号SR2が高レベル
を維持した状態であるので、微分パルスは出力されず、
トランジスタQ2がオフ状態となって、トランジスタQ
3がオン状態となり、タイマ信号STがが低レベルを継
続し、これに応じて発振回路11から発振パルス信号S
Oが出力されず、低レベルを維持しているので、停止時
判定回路14のナンドゲート回路NA4もその入力側に
入力される光量検出信号SL及び発振パルス信号SOが
共に低レベルであるので、その出力側も高レベルとな
り、インバータIN4の出力側が低レベルとなる。
【0042】この結果、トランジスタQ4及びQ5がオ
フ状態を維持することから、前照灯3及び尾灯用発光ダ
イオードPDが消灯状態を継続する。この停止状態から
自転車を走行させると、これに応じてハブダイナモ1か
ら走行速度に応じた発電電力が出力され、これが整流回
路2で整流されて整流出力電圧が上昇する。
【0043】このため、走行状態検出回路8の充放電用
コンデンサC1が直ちに充電されてトランジスタQ1が
オン状態となり、インバータIN1及びIN2から出力
される走行状態検出信号SR1及びSR2が夫々走行状
態を表す低レベル及び高レベルに反転する。
【0044】しかしながら、この状態でも光量検出回路
9の光量検出信号SLが低レベルを維持していることか
ら、点灯制御回路12における走行時判定回路13及び
停止時判定回路14の出力信号は共に低レベルを維持す
ることにより、トランジスタQ4及びQ5がオフ状態を
維持し、前照灯3及び尾灯用発光ダイオードPDが消灯
状態を維持する。
【0045】この昼間の走行状態でトンネルや随道等の
光量の少ない場所を走行する状態となると、これに応じ
て、光量検出回路9のフォトトランジスタPTがオフ状
態となることにより、充電用コンデンサC2が充電状態
となり、その充電電圧が高くなって光量検出信号SLが
高レベルとなると、走行時判定回路13におけるナンド
ゲート回路NA3の入力側に供給される走行状態検出信
号SR1及び光量検出信号SLが共に高レベルとなるこ
とにより、その出力側が低レベルとなり、インバータI
N3の出力側が高レベルに反転することにより、これが
ダイオードD6を介してトランジスタQ4のベースに供
給される。
【0046】このトランジスタQ4がオン状態となり、
これに応じてトランジスタQ5もオン状態となることか
ら、前照灯3及び尾灯用発光ダイオードPDが通電状態
となって点灯される。
【0047】このとき、自転車が所定速度(例えば10
km/h)以上で走行しているときには、ハブダイナモ
1の発電電力が前照灯3を点灯させるに充分であるの
で、整流回路2のダイオードブリッジ回路2aの整流出
力電圧がスイッチング回路7のツェナーダイオードZD
1のツェナー電圧以上となることにより、トランジスタ
Q6がオン状態となり、インバータIN5の出力側が高
レベルとなってトランジスタQ7及びQ8が共にオフ状
態となって、一次電池5から前照灯3への通電路が遮断
されて、前照灯3の大きな消費電力がハブダイナモ1の
発電電力で賄われる。
【0048】一方、夜間で自転車の走行を開始する場合
には、自転車の停止状態では、走行状態検出回路8の走
行状態検出信号SR1及びSR2が共に低レベル及び高
レベルであることにより、光量検出回路9の光量検出信
号SLが高レベルとなっても点灯制御回路12の走行時
判定回路13及び停止時判定回路14の出力側が前述し
た昼間と同様に低レベルを維持し、トランジスタQ4及
びQ5が共にオフ状態となって、前照灯3及び尾灯用発
光ダイオードPDが消灯状態を維持する。
【0049】この夜間の停止状態から自転車を走行開始
させると、その直後に前述したように走行状態検出回路
8の走行状態検出信号SR1及びSR2が夫々高レベル
及び低レベルに反転するので、点灯制御回路12の走行
時判定回路13のナンドゲート回路NA3に入力される
走行状態検出信号SR1及び光量検出信号SLが共に高
レベルとなることにより、その出力側が低レベルとな
り、これに応じてインバータIN3の出力側が高レベル
に反転し、これがトランジスタQ4のベースに供給され
るので、これがオン状態となり、トランジスタQ5もオ
ン状態となって、前照灯3及び尾灯用発光ダイオードP
Dの通電路が形成される。
【0050】このとき、自転車が走行開始直後の極低速
走行状態であるので、整流回路2のダイオードブリッジ
回路2aから出力される整流出力電圧は低電圧であり、
スイッチング回路7のツェナーダイオードZD1のツェ
ナー電圧未満であるので、トランジスタQ6がオフ状態
を維持し、インバータIN5の出力側が低レベルとなる
ことにより、トランジスタQ7及びQ8がオン状態とな
って、一次電池5の出力電圧が前照灯3に印加されるこ
とにより、ハブダイナモ1の発電電力が少ない状態であ
ってもその不足分を一次電池5の出力電圧で補って前照
灯3を定格電圧で明るく点灯させることができ、自転車
前方の視認性を前述した従来例に比較して格段に向上さ
せることができ、安全走行を確保することができる。
【0051】その後、車速の増加と共にハブダイナモ1
の発電電力も増加することにより、一次電池5の出力電
圧による補充電圧も減少し、車速が例えば10km/h
以上の高速走行状態となって整流回路2におけるダイオ
ードブリッジ回路2aの正極側出力電圧がスイッチング
回路7におけるツェナーダイオードZD1のツェナー電
圧以上となると、トランジスタQ6がオン状態となり、
これに応じてインバータIN5の出力側が高レベルとな
ることにより、トランジスタQ7及びQ8が共にオフ状
態となって一次電池5の出力電圧を前照灯3に印加する
通電路が遮断されて、一次電池5及びハブダイナモ1の
電力による前照灯の点灯制御状態からハブダイナモ1の
発電電力のみによる前照灯の制御状態に切換わり、一次
電池5の電力消費を抑制して寿命を長くすることができ
る。
【0052】この高速走行状態で、下り坂を走行する等
してさらに車速が増加し、ダイオードブリッジ回路2a
の直流出力電圧が過電圧防止回路15のツェナーダイオ
ードZD2のツェナー電圧を越える状態となると、トラ
ンジスタQ9がオフ状態から徐々にオン状態に移行する
ことになり、これに応じて通電制御回路12のトランジ
スタQ4のベース電圧が低下することにより、トランジ
スタQ5の通電量が減少されて前照灯3に対して定格電
圧を越える過電圧が印加されることを防止し、ランプ切
れを確実に防止する。
【0053】その後、交差点での赤信号等によって、自
転車の車速を低下させて停止させると、車速の低下によ
ってハブダイナモ1の発電電力が低下し、整流回路2の
ダイオードブリッジ回路2aから出力される整流出力電
圧がスイッチング回路7のツェナーダイオードZD1に
おけるツェナー電圧未満となると、トランジスタQ6が
オフ状態となって、インバータIN5の出力側が低レベ
ルとなることにより、トランジスタQ7及びQ8が共に
オン状態に復帰して、一次電池5によってハブダイナモ
1の発電電力の不足分を補う状態に復帰し、停止間際で
も前照灯3を明るい状態に維持することができる。
【0054】その後、自転車が停止すると、走行状態検
出回路8の充放電用コンデンサC1が放電状態となり、
その充電電圧がトランジスタQ1の閾値電圧未満となる
と、このトランジスタQ1がオフ状態に復帰し、インバ
ータIN1及びIN2から出力される走行状態検出信号
SR1及びSR2が夫々走行停止状態を表す低レベル及
び高レベルに復帰する。
【0055】このため、通電制御回路12における走行
時判定回路13のナンドゲート回路NA3の出力側が高
レベルに復帰し、インバータIN3の出力側が低レベル
に復帰するので、トランジスタQ4のベースが低レベル
となるが、走行時判定回路13に代えて停止判定回路1
4からパルス信号が入力されることにより、トランジス
タQ4及びQ5がオン状態及びオフ状態を繰り返すこと
になり、前照灯3及び尾灯用発光ダイオードPDが点滅
制御される。
【0056】すなわち、走行状態検出回路8のインバー
タIN2から出力される走行状態検出信号SR2が低レ
ベルから高レベルに復帰したときに、タイマ回路10の
微分回路10aから正極側の微分パルスが出力され、こ
れがダイオードD2を介してトランジスタQ2のベース
に供給されることにより、このトランジスタQ2がオン
状態となる。
【0057】このため、トランジスタQ2のコレクタ電
圧がそれまでの直流電源端子VDDの直流電圧(例えば6
V)から接地電圧(0V)に急激に低下することにな
り、このコレクタ電圧の変化が結合用コンデンサC4を
通じてトランジスタQ3のベースに与えられ、このトラ
ンジスタQ3がオフ状態となってタイマ信号STが高レ
ベルに変化する。
【0058】このタイマ信号STは、ダイオードD4を
介してトランジスタQ2のベースに供給されるので、ト
ランジスタQ2はオン状態を継続することになり、結合
用コンデンサC4が抵抗R9を介して大きな時定数で充
電されることになり、約1分後にその充電電圧がトラン
ジスタQ3の閾値電圧以上となるとトランジスタQ3が
オン状態に復帰して、タイマ信号STが低レベルに復帰
し、トランジスタQ2もオフ状態に復帰する。
【0059】そして、タイマ回路10から出力されるタ
イマ信号STが高レベルとなると、発振回路11からコ
ンデンサC5の容量及び抵抗R13の抵抗値で決定され
る時定数で例えば0.5秒周期で高レベル及び低レベル
を繰り返す発振パルス信号SOを出力し、これを通電制
御回路12の停止時判定回路14に供給する。
【0060】このため、停止判定回路14のナンドゲー
ト回路NA4の出力側が発振パルス信号SOが高レベル
となる区間低レベルとなり、これがインバータIN4で
反転されて、その出力側から発振パルス信号SOに同期
したパルス信号が出力され、これがダイオードD7を介
してトランジスタQ4のベースに供給される。
【0061】したがって、トランジスタQ4及びQ5が
発振パルス信号に同期してオン状態及びオフ状態を繰り
返すことになり、前照灯3及び尾灯用発光ダイオードP
Dの通電路が開閉されることにより、これら前照灯3及
び尾灯用発光ダイオードPDが1分間程度点滅制御さ
れ、交差点周囲の自動車等の車両に自転車の存在をより
確実に視認させることができ、車両の左折時の巻き込み
事故や右折時の事故を未然に防止することができ、安全
性を向上させることができる。
【0062】この状態から青信号によって走行を開始す
ると、上述した場合と同様に走行開始直後は、一次電池
5によってハブダイナモ1の発電電力を補充することに
より、前照灯3を明るく点灯させることができ、その後
自転車の走行を停止させたときには、1分間程度前照灯
3の点灯状態を継続することができるので、駐輪設備等
への自転車の格納などの作業を容易に行うことができ
る。
【0063】その後、タイマ回路10の設定時間経過す
ると、タイマ信号STが低レベルに復帰することによ
り、発振回路11の発振パルス信号SOが停止されて低
レベルに復帰し、これによって通電制御回路12の停止
時判定回路14のナンドゲート回路NA4の出力側が高
レベルに復帰し、インバータIN4の出力側が低レベル
に復帰するので、トランジスタQ4及びQ5がオフ状態
を継続することになって、前照灯3及び尾灯用発光ダイ
オードPDが消灯される。
【0064】なお、上記実施形態においては、走行状態
検出回路8でハブダイナモ1の発電電力を整流回路2の
出力電圧から検出することにより、自転車が走行状態で
あるか停止状態であるかを検出するようにした場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、自転
車に加速度センサ等で構成される振動センサを設け、こ
の振動センサのパルス状振動検出信号を例えばリトリガ
ラブルモノマルチバイブレータ及びインバータを使用し
て、走行状態検出信号SR1及びSR2に相当する信号
を得るようにしてもよく、さらにはペダル踏力をトルク
センサで検出するようにしてもよい。
【0065】また、上記実施形態においては、前照灯3
を点灯状態で自転車を停止させたときに、前照灯3の点
灯状態を1分程度継続させる場合について説明したが、
その継続時間及びその点滅周期は任意に設定することが
できる。
【0066】さらに、タイマ回路10も上記構成に限定
されるものではなく、トリガ信号によって所定時間幅の
パルス信号を出力する単安定回路や他のタイマ回路を適
用することができ、発振回路11についても水晶振動子
を使用した発振回路、無安定バイブレータ等の他の任意
の発振回路を適用することができ、通電制御回路12に
ついても任意の回路構成を設定することができる。
【0067】さらにまた、上記実施形態においては、制
御素子としてバイポーラトランジスタを適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、電
界効果トランジスタ等の他の制御素子を適用することが
できることは言うまでもない。
【0068】さらに、上記実施形態においては、光量検
出回路9をフォトトランジスタPTを含んで構成した場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、フォトダイオードやCdS等の光センサを適用する
ことができる。
【0069】さらにまた、上記実施形態においては、自
転車用ダイナモとしてハブダイナモ1を適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、前
輪の側面に接触させるダイナモを適用してもよいことは
言うまでもない。なおさらに、上記実施形態において
は、点灯制御回路4を電子回路で構成する場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロ
コンピュータを使用して演算処理するようにしてもよ
く、この場合には周囲の光量が少なく且つ走行中である
場合に、整流回路2の整流出力電圧が設定電圧未満であ
るときにハブダイナモ1の発電電力を一次電池5の出力
電圧で補い、設定電圧以上であるときにハブダイナモ1
の発電電力のみで前照灯3を消費電力を賄うようにした
り、ハブダイナモ1の出力電圧又は駆動車輪またはクラ
ンク軸に設けた車速センサの検出信号から自転車の車速
を検出し、この車速が設定車速未満であるときには一次
電池5でハブダイナモ1の発電電力を補い、設定車速を
越えると、ハブダイナモ1の発電電力に基づいて前照灯
2の消費電力を賄うように制御することもできる。
【0070】また、上記実施形態においては、照明装置
として前照灯を適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、自転車の側面等の周囲を照
らす照明装置に本発明を適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、照明装置を点灯制御する制御手段として、
自転車用ダイナモの発電電力を整流し、その整流出力を
ダイオードを介して前記照明装置に供給する整流手段
と、該整流手段のダイオードと前記照明装置との間に整
流出力を補充して当該照明装置を所定照度で点灯させる
直流電力を供給する一次電池とを備えているので、自転
車の走行直後や停止直前の自転車用ダイナモの発電電力
が照明装置の定格電圧より低い場合には、自転車用ダイ
ナモの電力不足分を一次電池で補って照明装置を点灯制
御することができ、自転車の走行直後や停止直前でも前
照灯を明るく点灯させることができると共に、自転車用
ダイナモの発電電力と一次電池の電力とを併用している
ので、一次電池の電力消費量を抑制して電池寿命を長期
化させることができるという効果が得られる。
【0072】また、請求項2に係る発明によれば、上記
請求項1に係る発明の効果に加えて自転車の走行状態を
検出する走行状態検出手段と、周囲の光量を検出する光
量検出手段と、前記走行状態検出手段で自転車の走行状
態を検出し、且つ光量検出手段の光量が設定値以下であ
るときに前記照明装置を点灯制御する点灯制御手段とを
備えているので、自転車の走行時に前照灯の点灯が必要
な状態となると自動的に前照灯を点灯制御することがで
きるという効果が得られる。
【0073】さらに、請求項3に係る発明によれば、点
灯制御手段は、走行状態検出手段で走行状態を検出した
後に走行状態を検出しない状態となったときに、所定時
間照明装置を点滅状態に維持するように構成されている
ので、交差点での赤信号による一時停止中に、照明装置
の点滅状態を維持することができ、周囲の車両等に自転
車の存在を確実に視認させることができ、車両の右左折
時の事故を未然に防止することができると共に、停止後
に駐輪設備等への格納を容易に行うことができるという
効果が得られる。
【0074】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、前記点灯制御手段は、前記整流手段の出力電圧を監
視し、前記照明装置に印加する電圧を定格電圧に維持す
る過電圧防止手段を備えているので、照明装置に過電圧
が作用してランプ切れ等を生じることを確実に防止し
て、安全走行を確保することができるという効果が得ら
れる。
【0075】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、前記制御手段は、一次電池とダイオード及び照明装
置の接続点との間に、前記整流手段の整流出力電圧が当
該照明手段の定格電圧に近い所定電圧未満であるときに
オン状態となり、所定電圧以上であるときにオフ状態と
なるスイッチング手段を備えているので、必要以上の一
時電池の電力消費を抑制して、一次電池の寿命をより長
期化させることができるという効果が得られる。
【0076】また、請求項6に係る発明によれば、照明
装置が自転車の前照灯であるので、夜間での安全走行を
確保することができるという効果が得られる。また、請
求項7に係る発明によれば、自転車用ダイナモは、非駆
動輪のハブに内蔵されたハブダイナモで構成されている
ので、乗り手にかける負担が少なくて済むという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電気的接続関係を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 ハブダイナモ(自転車用ダイナモ) 2 整流回路 2a ダイオードブリッジ回路 2b,2c ダイオード 3 前照灯(照明装置) 4 点灯制御回路(点灯制御手段) 5 一次電池 7 スイッチング回路(スイッチング手段) 8 走行状態検出回路(走行状態検出手段) 9 光量検出回路(光量検出手段) 10 タイマ回路 11 発振回路 12 通電制御回路 13 走行時判定回路 14 停止時判定回路 15 過電圧制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関本 力 神奈川県茅ヶ崎市下町屋1−1−1 宮田 工業株式会社内 (72)発明者 山崎 祐路 神奈川県茅ヶ崎市下町屋1−1−1 宮田 工業株式会社内 Fターム(参考) 3K039 AA03 BA01 3K042 AA10 3K080 AA02 AB00 BE00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車に装着された自転車用ダイナモ
    と、該自転車用ダイナモで発電された電圧で照明装置を
    点灯制御する制御手段とを備えた自転車用照明点灯制御
    装置において、前記制御手段は、自転車用ダイナモの発
    電電力を整流し、その整流出力をダイオードを介して前
    記照明装置に供給する整流手段と、該整流手段のダイオ
    ードと前記照明装置との間に整流出力を補充して当該照
    明装置を所定照度で点灯させる直流電力を供給する一次
    電池とを備えていることを特徴とする自転車用照明点灯
    制御装置。
  2. 【請求項2】 自転車に装着された自転車用ダイナモ
    と、該自転車用ダイナモで発電された電圧で照明装置を
    点灯制御する制御手段とを備えた自転車用照明点灯制御
    装置において、前記制御手段は、自転車用ダイナモの発
    電電力を整流し、その整流出力をダイオードを介して前
    記照明装置に供給する整流手段と、該整流手段のダイオ
    ードと前記照明装置との間に整流出力を補充して当該照
    明装置を所定照度で点灯させる直流電力を供給する一次
    電池と、自転車の走行状態を検出する走行状態検出手段
    と、周囲の光量を検出する光量検出手段と、前記走行状
    態検出手段で自転車の走行状態を検出し、且つ光量検出
    手段の光量が設定値以下であるときに前記照明装置を点
    灯制御する点灯制御手段とを備えていることを特徴とす
    る自転車用照明点灯制御装置。
  3. 【請求項3】 前記点灯制御手段は、走行状態検出手段
    で走行状態を検出した後に走行状態を検出しない状態と
    なったときに、所定時間照明装置を点滅制御するように
    構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自転
    車用照明点灯制御装置。
  4. 【請求項4】 前記点灯制御手段は、前記整流手段の出
    力電圧を監視し、前記照明装置に印加する電圧を定格電
    圧に維持する過電圧防止手段を備えていることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の自転車用照明点灯制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、一次電池とダイオード
    及び照明装置の接続点との間に、前記整流手段の整流出
    力電圧が当該照明手段の定格電圧に近い所定電圧未満で
    あるときにオン状態となり、所定電圧以上であるときに
    オフ状態となるスイッチング手段を備えていることを特
    徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の自転車用照明
    点灯制御装置。
  6. 【請求項6】 前記照明装置は自転車の前照灯である請
    求項1乃至5の何れかに記載の自転車用照明点灯制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記自転車用ダイナモは、非駆動輪のハ
    ブに内蔵されたハブダイナモで構成されている請求項1
    乃至6の何れかに記載の自転車用照明点灯制御装置。
JP10239143A 1998-08-25 1998-08-25 自転車用照明点灯制御装置 Pending JP2000067614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10239143A JP2000067614A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 自転車用照明点灯制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10239143A JP2000067614A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 自転車用照明点灯制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000067614A true JP2000067614A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17040408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10239143A Pending JP2000067614A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 自転車用照明点灯制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000067614A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768273B2 (en) 2001-02-28 2004-07-27 Shimano, Inc. Dynamo control circuit for a bicycle
EP1464569A2 (en) * 2003-04-01 2004-10-06 Shimano Inc. Bicycle power supply with discharge function
GB2604023A (en) * 2020-12-22 2022-08-24 Lionel David Sparrow Roger Rechargeable Bicycle Light

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768273B2 (en) 2001-02-28 2004-07-27 Shimano, Inc. Dynamo control circuit for a bicycle
EP1464569A2 (en) * 2003-04-01 2004-10-06 Shimano Inc. Bicycle power supply with discharge function
EP1464569A3 (en) * 2003-04-01 2005-09-14 Shimano Inc. Bicycle power supply with discharge function
CN100352723C (zh) * 2003-04-01 2007-12-05 株式会社岛野 自行车用电源装置
GB2604023A (en) * 2020-12-22 2022-08-24 Lionel David Sparrow Roger Rechargeable Bicycle Light

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI298682B (en) Bicycle power source apparatus
TWI246979B (en) Power supply device for bicycle and power supply method for bicycle
JP3573946B2 (ja) 自動点消灯及びこれを使用した移動体
JP2009126475A (ja) 自転車用照明装置。
KR100473653B1 (ko) 램프 자동제어회로
JP2000067614A (ja) 自転車用照明点灯制御装置
JP2000062523A (ja) 自転車用照明点灯制御装置
JP2002262473A (ja) 自転車用充電制御回路
JP4754081B2 (ja) 自転車用照明装置
JP2000280945A (ja) 自転車用前照灯の光量漸減装置
JP2843538B2 (ja) 自転車の照明装置
JP3272227B2 (ja) 自転車の2灯式自動点灯照明装置
JP2000198477A (ja) 自転車用照明点灯制御装置
JPH11301547A (ja) 自転車用テールランプ制御装置
JPH05170154A (ja) 自転車の自動点灯照明装置
JPH0577775A (ja) 自転車用照明装置
JPH11301546A (ja) 自転車用燈火装置
JP2001130314A (ja) 自転車用照明制御装置
JPS6175077A (ja) 自転車用照明装置
JPH10214501A (ja) 電池式ランプ装置
JPH09290684A (ja) 小型車両のヘッドランプ点灯制御装置
JPS5967134A (ja) 車輌用照明装置
JPS61110635A (ja) 自転車用照明装置
JPH07329852A (ja) 自転車の自動点灯照明装置
JPH09142351A (ja) 自転車用照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040113

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040220