JP2000065863A - 交差コイル式計器 - Google Patents

交差コイル式計器

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JP2000065863A
JP2000065863A JP10233218A JP23321898A JP2000065863A JP 2000065863 A JP2000065863 A JP 2000065863A JP 10233218 A JP10233218 A JP 10233218A JP 23321898 A JP23321898 A JP 23321898A JP 2000065863 A JP2000065863 A JP 2000065863A
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JP
Japan
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bearing hole
bearing
cross
lower housing
coil
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JP10233218A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
雅比古 鈴木
Kinya Tamura
欣也 田村
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロアハウジングに形成されている軸受け穴内
に既に入れてあるスラスト軸受け(鋼球)が、そのスラ
スト軸受けに接近する可動マグネットによる磁気吸引力
を受けても、軸受け穴から吸引離脱されることがないよ
うにする。 【解決手段】 軸受け穴21の内面かつ開口部近傍に、
軸受け穴21の軸芯方向へ突出する複数の突起23を軸
受け穴21の周方向へ等間隔に配設し、さらに上記各突
起23の突出端から軸受け穴21の中心までの寸法は、
指針軸15の半径よりも大きく、かつスラスト軸受け2
2の半径よりも小さく設定されている軸受け部を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを交差巻回
するハウジングの内部に、可動マグネットを内装する交
差コイル式計器に係り、特に可動マグネットの指針軸の
端面を支持する支持ボールを具備せしめた軸受け部を有
する交差コイル式計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車に設備される車速計、エン
ジンの回転計等の計器として用いられる従来の交差コイ
ル式計器の一般的な構成を図6、図7で示す。以下にこ
の従来の交差コイル式計器の主要部構成について述べる
と、1は交差コイル式計器のロアハウジングであり、こ
のロアハウジングの中央部には可動マグネット2を位置
せしめるための可動マグネット収容凹部3が形成されて
おり、その可動マグネット収容凹部3上には、アッパハ
ウジング4が被着され、そのアッパハウジング4と上記
ロアハウジング1とにより、可動マグネット2を回転可
能に収容する密閉空間に形成されている。可動マグネッ
ト2は円形(円盤形)であって、その中心軸線上に指針
軸5が貫通状態で取付けられており、その指針軸5の一
側端部5Aはロアハウジング1に軸支され、また指針軸
5の他側端部5Bは、アッパハウジング4に軸支されて
いる。
【0003】上記ロアハウジング1には、上記指針軸5
の一端部5Aを嵌入支持する軸受け穴6が形成されてお
り、この軸受け穴6内には、指針軸の一側端部5Aの端
面を受ける鋼球のスラスト軸受け7(支持ボール)が内
装されている。また上記アッパハウジング4の中央部に
は指針軸5の他側端部5Bを貫通支持する軸受孔8が形
成されている。
【0004】そこで上記各部材を用いて、交差コイル式
計器を組立てるには、先ずは、ロアハウジング1内に設
けられている軸受け穴6内に鋼球のスラスト軸受け7を
入れ込んだ後に、可動マグネット2に設けられている指
針軸5の一側端部5Aを、上記軸受け穴6内に挿入し、
しかる後、必要に応じて適当量のシリコンオイルを可動
マグネット収容凹部3内に注入し、その後アッパハウジ
ング4の軸受孔8内に指針軸5の他側端部5Bを挿通さ
せながら、そのアッパハウジング4をロアハウジング1
上に被着する。次いで上記ロアハウジング1とアッパハ
ウジング4の外側から、交差コイル9を巻回せしめるこ
とにより交差コイル式計器が組立てられているものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
交差コイル式計器の組立初期時において、既に鋼球のス
ラスト軸受け7を入れてある軸受け穴6内に、可動マグ
ネット2と一体の指針軸5の一側端部5Aを挿入しよう
とするとき、その挿入の直前で可動マグネットあるいは
可動マグネット2の影響で磁化されている指針軸5の一
側端部5Aが、鋼球である上記スラスト軸受け7に接近
すると、マグネットあるいは指針軸一側端部5Aの磁気
吸引力を受けて、軸受け穴6内に収容されていたスラス
ト軸受け7が軸受け穴6内から磁気吸引されてしまい、
このために、特にロアハウジング1への可動マグネット
2の組付作業性が悪いという問題点があった。特に交差
コイル式計器の薄型化が要求されている現在の交差コイ
ル式計器では、上記軸受け穴6の深さが浅く形成されて
おり、また交差コイル式計器の指度安定性を高めるため
に可動マグネットの保磁力を高めていること等の点で、
交差コイル式計器の組付時における上記スラスト軸受け
7の軸受け穴6内からの引き出し現象が顕著に発生して
いた。
【0006】また上記軸受け穴6の断面形状は、図7で
示すように、その内側端面形状がスラスト軸受け7の曲
率よりも大である曲率のU字状曲面に形成されているこ
とから、その軸受け穴6内に入れられているスラスト軸
受け7と、軸受け穴6の内側端面との接触が点接触に近
い状況となっている。従って軸受け穴6の内側端面にお
いてスラスト軸受け7の応力が集中し、これが原因で特
に樹脂製である軸受け穴6の内側端面において激しい摩
耗が発生して耐久性が損なわれると共に可動マグネット
2のスラスト方向にガタが生じやすくなるという問題点
があった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に着目して
なされたもので、交差コイル式計器の組立時において、
ロアハウジングに形成されている軸受け穴内に既に入れ
てある支持ボール(スラスト軸受け(鋼球))が、その
スラスト軸受けに接近する可動マグネットによる磁気吸
引力を受けても、軸受け穴から吸引離脱されることがな
いようにして、交差コイル式計器の組立作業性を高める
ことを第1の目的とする。
【0008】また本発明では、ロアハウジングに設けた
軸受け穴の内側端面と該軸受け穴内に入れた支持ボール
(鋼球のスラスト軸受け)との接触形態を線接触となし
て、軸受け穴の内側端面でのスラスト軸受けによる応力
を分散せしめて、上記軸受け穴の内側端面での集中摩耗
を抑制し、これによって可動マグネットのスラスト方向
のガタ発生を防止して交差コイル式計器の耐久性を高め
ることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の請求項1では、交差コイル式計器の
ロアハウジングに設けた軸受け穴内に、可動マグネット
に設けられている指針軸の一側端面を受ける支持ボール
を収容した軸受け部を有する交差コイル式計器におい
て、上記軸受け穴の内面かつ開口部近傍に、軸受け穴の
軸芯方向へ突出する複数の突起を軸受け穴の周方向に配
設し、さらに上記各突起の突出端から軸受け穴の中心ま
での寸法は、指針軸の半径よりも大きく、かつ支持ボー
ルの半径よりも小さく設定されている軸受け部を設けた
交差コイル式計器であることを特徴としている。
【0010】また本発明の請求項2では、請求項1に加
えて軸受け穴の内端面中央部に窪みを形成した軸受け部
を設けた交差コイル式計器であることを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図5に示
す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本実施形態である交差コイル式計器
の断面構造を示すものであって、11は樹脂成形された
ロアハウジングであり、そのロアハウジング11の中央
部には、可動マグネット12を位置せしめるための可動
マグネット収容凹部13が形成されている。14は上記
可動マグネット収容凹部13の上部に被着されるアッパ
ハウジングであって、このアッパハウジング14と上記
ロアハウジング11とにより、上記可動マグネット12
を回転可能に収容する密閉空間が形成されるものであ
る。
【0013】可動マグネット12は円形であって、その
中心軸線上に指針軸15が貫通状態で取付けられており
その指針軸15の一側端部15Aは、ロアハウジング1
1に設けた後述のロアハウジング側の軸受け部により回
転可能に支持されており、また指針軸15の他側端部1
5Bは、アッパハウジング14に設けたアッパハウジン
グ側の軸受け部16により回転可能に支持されている。
17はロアハウジング11とアッパハウジング14の外
側で交差巻回される交差コイル、18はロアハウジング
11の外側に被着される磁気シールドケース、19は計
器取付基板を示す。
【0014】次にロアハウジング側の軸受け部20の構
成を図2の拡大図に基づいて説明する。21はロアハウ
ジング11に形成されている軸受け穴であって、この軸
受け穴21の内側端面形状は、U形となる円弧形状に形
成されている。22はその軸受け穴21内に入れられた
鋼球のスラスト軸受け(支持ボール)であり、このスラ
スト軸受け22を受け止めている軸受け穴21の内側面
かつ開口近傍位置には、スラスト軸受け22の軸受け穴
21内部からの離脱を防ぐための突起23がロアハウジ
ングと一体に樹脂成形されている。
【0015】この突起23は、図3で示すように軸受け
穴21の内周面方向数個所(本実施形態では4個)に等
間隔で突設してもよく、また図4で示すように、軸受け
穴21の内周面縦方向に連続形成する突条形態であって
もよい。なお、この突起23は、樹脂成形型からむり抜
きで形成する。また上記突起23の突出寸法について
は、その突出寸法を大きく設定すると、軸受け穴21内
へのスラスト軸受け22の入れ込みが困難となるばかり
ではなく、その軸受け穴21内への指針軸15の挿入が
不可能となる場合があり、またその突起23の突出寸法
が小さいと、スラスト軸受け22の離脱阻止効果が発揮
できない。
【0016】そこで本実施形態では、指針軸15の外径
と、軸受け穴21の内径と、突起23内径間の各寸法を
下記のように設定することで本発明の目的が有効に達し
得た。つまり図2において、指針軸15の外径(直径)
が例えば0.6mmであるとき、ロアハウジング11に
形成する軸受け穴21の内径を0.9mmとし、この軸
受け穴21の内面に形成する突起23の突出寸法を0.
1mmとなして直径方向に対応する突起23先端相互間
の間隔寸法を0.7mmに設定した。このとき使用する
スラスト軸受け22の直径(外径)を0.8mmに設定
している。
【0017】このように軸受け穴21の内径に対し、ス
ラスト軸受け22の外径及び各突起23の突出寸法を設
定することにより、交差コイル式計器の組立時における
軸受け穴21内へのスラスト軸受け22の入れ込み作業
を、上記各突起23を弾性変形させながら円滑に行うこ
とができる。そして軸受け穴21内に入れ込まれた後の
スラスト軸受け22は、各突起23が障害となって、磁
力を帯びた指針軸15が軸受け穴21の上部に接近して
も、その磁力によってスラスト軸受け22が軸受け穴2
1外へ磁気吸引離脱されることがなく、スラスト軸受け
22は、軸受け穴21内で位置決めされているので軸受
け穴21内への指針軸15の挿入作業も円滑に行うこと
ができる。
【0018】図5で示す実施形態では、軸受け穴21の
内側端面21Aの中央部に凹段部となる窪み24を形成
したものである。従ってこの実施形態によれば、軸受け
穴21の内側端面21Aに、窪み24による環状の凹段
部を形成していることから、軸受け穴21の内側端面2
1Aで受け止められている球状のスラスト軸受け22
は、その軸受け穴内側端面21Aで線接触されており、
このために従来の点接触によるスラスト軸受け構造に比
してロアハウジングでの集中応力が緩和されるので、軸
受け穴の内側端面21Aにおける集中摩耗が抑制され、
これにより耐久性にも優れた交差コイル式計器を提供す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の交差コイル式計器
によれば、軸受け穴21内に収容した鋼球であるスラス
ト軸受け22(支持ボール)が、その軸受け穴21内よ
り離脱させることがないので、特にロアハウジング11
に設けた軸受け穴21内への指針軸15の挿入作業を円
滑に行うことができ、これにより交差コイル式計器の組
立作業性が改善される。また本発明によればロアハウジ
ングに設けている軸受け穴の内側端面における集中摩耗
が抑制され、これによって交差コイル式計器の耐久性が
高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる交差コイル式計器の実施形態を
示した断面図。
【図2】本発明よりなる交差コイル式計器軸受け部の拡
大断面図。
【図3】図2の平面説明図。
【図4】本発明よりなる軸受け部の他の実施形態を示し
た拡大断面図。
【図5】本発明よりなる軸受け部のさらに他の実施形態
を示した拡大断面図。
【図6】従来の交差コイル式計器を示した断面図。
【図7】図5における要部拡大説明図。
【符号の説明】
11…ロアハウジング 12…可動マグネット 13…可動マグネット収容凹部 14…アッパハウジング 15…指針軸 16…アッパハウジング側の軸受け部 17…交差コイル 18…シールドケース 19…計器取付基板 20…ロアハウジング側の軸受け部 21…軸受け穴 22…スラスト軸受け(支持ボール) 23…突起 24…窪み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差コイル式計器のロアハウジング(1
    1)に設けた軸受け穴(21)内に、可動マグネット
    (12)に設けられている指針軸(15)の一側端面を
    受ける支持ボール(22)を収容した軸受け部を有する
    交差コイル式計器において、上記軸受け穴(21)の内
    面かつ開口部近傍に、軸受け穴(21)の軸芯方向へ突
    出する複数の突起(23)を軸受け穴(21)の周方向
    に配設し、さらに上記各突起(23)の突出端から軸受
    け穴(21)の中心までの寸法は、指針軸(15)の半
    径よりも大きく、かつ支持ボール(22)の半径よりも
    小さく設定されている軸受け部を設けたことを特徴とす
    る交差コイル式計器。
  2. 【請求項2】 軸受け穴(21)の内側端面(21A)
    中央部に凹段部を形成するための窪み(24)を形成し
    た軸受け部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    交差コイル式計器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120118220A1 (en) * 2009-07-21 2012-05-17 Masahiro Watanabe Instrument drive device

Cited By (3)

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CN102472643A (zh) * 2009-07-21 2012-05-23 日本精机株式会社 仪表用驱动装置
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