JP2000065706A - 配管耐圧試験用治具 - Google Patents

配管耐圧試験用治具

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JP2000065706A
JP2000065706A JP10240062A JP24006298A JP2000065706A JP 2000065706 A JP2000065706 A JP 2000065706A JP 10240062 A JP10240062 A JP 10240062A JP 24006298 A JP24006298 A JP 24006298A JP 2000065706 A JP2000065706 A JP 2000065706A
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伸一 江幡
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辰 潮田
Hiroshi Tanabe
洋 田辺
Akira Sasaki
明 佐々木
Tatsuyoshi Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管への装着が容易で且つ何度も繰り返し使
用することのできる配管耐圧試験用治具を提供する。 【解決手段】 配管12の内部に挿入可能とし開口封止
により配管12の内部圧力を受ける閉止板14と、この
閉止板14に接続され当該閉止板14に加わる内部圧力
を用いて配管12の半径方向に押圧力を発生させる内壁
押圧手段15とを設ける。ここで内壁押圧手段15を閉
止板14に接続される閉止補助板20と、当該閉止補助
板20と配管12の内壁34に接触可能な押圧部52と
で構成する。閉止補助板20に連続するセンターテーパ
ボルト42にはテーパ部46が形成されており、当該テ
ーパ部46と押圧部52との摺動接触によって、当該押
圧部52の拡開がなされ、内壁34の押圧を可能にして
いる。このように本治具を構成すれば、閉止板12に加
わる圧力によって容易に密封をなすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラント等で
行われる配管耐圧試験に用いられる配管耐圧試験用治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所や火力発電所などに代表さ
れる発電プラントでは、大小異なる配管が無数に配設さ
れているが、その中でも重要な配管経路においては、配
設後に耐圧試験を実施し前記配管経路の信頼性を確保す
るようにしている。
【0003】図6は、従来の配管耐圧試験の手順を示す
説明図である。同図に示すように、配管耐圧試験では、
対象となる配管1の開口端部2に閉止板3を装着し、こ
れを同図(2)に示すように溶接固定する。そして閉止
板3を溶接した後は、配管端部2の反対側(管奥側)よ
り圧力を加え、規定の圧力状態下で配管継ぎ目4などに
漏れ等の障害が無いか確認するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した配管耐
圧試験においては、その実施毎に開口端部2を溶接によ
り塞がねばならず、その作業の労力と時間は非常に大き
なものになっていた。そして溶接作業は熟練を要し、何
人でも容易にできるものではなかった。また試験終了後
は、溶接した閉止板3をグラインダ等で取り外すととも
に、取り外した閉止板3を作業員が搬出できるように溶
断する必要があった。このため閉止板3は試験毎に廃棄
され、その経済性が問題となっていた。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目し、配管
への装着が容易で且つ何度も繰り返し使用することので
きる配管耐圧試験用治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る配管耐圧試
験用治具は、配管の内部に挿入可能とし開口封止により
前記配管の内部圧力を受ける閉止板と、この閉止板に接
続され当該閉止板に加わる前記内部圧力を用いて前記配
管の半径方向に押圧力を発生させる内壁押圧手段を有す
るように構成した。
【0007】また前記内壁押圧手段を、前記内壁押圧手
段を、前記配管の半径方向に移動可能とする突張部材
と、前記閉止板に接続され前記突張部材にくさび作用を
なす押出部材とで構成してもよく、さらに前記閉止板の
背面側に閉止補助板を設け、この閉止補助板と前記閉止
板との外縁にインロー嵌合部を形成するとともに、当該
インロー嵌合部における前記閉止板と前記閉止補助板の
いずれか一方にパッキン保持斜面を形成し、他方側にパ
ッキン押出面を形成するようにしてもよい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、試験前、すなわち閉止板に
内部圧力が加わらないときは、前記閉止板に接続される
内壁押圧手段が稼働することがない。このため治具本体
を配管の内部に容易に挿入させることができる。そして
配管内部に治具本体を装着した後、配管の内部圧力を上
昇させていくと閉止板にも内部圧力が加わり始めるが、
前述のとおり閉止板には内壁押圧手段が接続されている
ので、閉止板に加わる内部圧力の上昇に伴って、内壁押
圧手段が配管の内壁を押圧していく。このため強い内部
圧力が加わっても、この強い内部圧力が配管半径方向の
押圧力に変換されていくので治具本体が配管内部で強固
に突っ張り、試験中に治具本体が配管開口より飛び出す
ことを防止することができる。また試験終了後に内部圧
力を低下させれば、内壁押圧手段の押圧力も緩むので、
試験後は配管開口から容易に治具本体を取り出すことが
できる。
【0009】なお内壁押圧手段を構成する押出部材と突
張部材との接合部分をテーパにすれば、閉止板に加わる
配管軸方向の力(内部圧力)を分力化し、この分力の一
部を配管の半径方向に伝達することができる。そしてそ
の分力(押圧力)を突張部材によって配管の内壁に伝達
させれば簡単な構造で配管内の掛止を図ることができ
る。言い換えれば閉止板に内部圧力が加わると、その内
部圧力によって押出部材が突張部材を配管半径方向に押
し広げようとし、配管の内壁と突張部材との間の摩擦力
が上昇する。このため閉止板に強い内部圧力が加わって
も治具本体を配管内で掛止させることができる。
【0010】また前記閉止板と前記閉止補助板における
インロー嵌合部のいずれか一方にパッキン保持斜面を形
成し、他方側にパッキン押出面を形成したことから、閉
止板が内部圧力により移動し閉止補助板との距離が近づ
くと封止用パッキンは押出面の作用で拡径され、当該封
止用パッキンは配管の内壁に押し付けられる。このため
内部圧力の上昇に応じて、治具本体の密閉性も向上させ
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る配管耐圧試験用治具
の具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る配管耐圧試験用治具の構造を
示す断面説明図であり、図2は同治具の外観を表す正面
図、側面図、背面図である。これらの図に示すように、
配管耐圧試験用治具10は、配管12の内部に挿入され
当該配管12の内部圧力を受ける閉止板14と、当該閉
止板14における片面側に配置され、前記閉止板14が
受けた内部圧力を配管12の半径方向に変換する内壁押
圧手段15とで構成されている。
【0012】閉止板14は、配管12の内径寸法に対し
僅かな隙間が形成されるだけの最大径を有した円盤状の
形態となっており、内部圧力を直に受ける圧力受け面1
4Aは平坦面に形成されている。一方圧力受け面14A
の反対側となる背面14Bには、その中央部に位置決め
用の突起16が形成されており、後述するセンターテー
パボルトとの位置決めを可能としている。また突起16
における頂上部分には雌ねじ部18が設けられ、後述す
る閉止補助板の摺動領域を制限する締付ボルトの取付を
可能にしている。
【0013】また閉止板14の背面14B側には、閉止
補助板20が接続される。当該閉止補助板20も閉止板
14とほぼ同様の外形を有する円盤状の形態をなしてお
り、その中央部には内壁押圧手段を構成するセンターテ
ーパボルトと嵌合をなすための嵌合穴22が設けられて
いる。また閉止補助板20は、その外周に閉止板14側
へと突出するインロー嵌合部を形成する突出部24を有
している。そして当該突出部24の内側に形成される第
1摺動面26と、閉止板14側に形成された第2摺動面
28とを嵌合させることで双方の間で摺動を可能にして
いる。また突出部24の外側表面は閉止板14の方向に
向かって先細りとなるテーパ面30となっており、一方
閉止板14における第2摺動面28の圧力受け面14A
側の端部からは、押出面32が第2摺動面28に対し垂
直に立ち上がり形成されている。そして閉止板14と閉
止補助板20の双方を嵌合させた際、テーパ面30と、
押出面32と、配管12の内壁34とで閉鎖領域が形成
され、これを封止用パッキン36のパッキン収容部38
としている。なお封止用パッキン36はゴム状の弾性体
からなり、その形状はOリング形状となっている。そし
てパッキン収容部38に封止用パッキン36を装着した
際、当該封止用パッキン36が内壁34を弾性力で押圧
し、封止用パッキン36の前後の空気または液体の流通
を防止するようにしている。ところで封止用パッキン3
6は、パッキン収容部38に収められていることから、
閉止板14と閉止補助板20との双方が接近すると、封
止用パッキン36は、押出面32によって閉止補助板2
0側へと押し出されテーパ面30上を移動することとな
る。そしてテーパ面30上を移動することで封止用パッ
キン36が押し広げられ、内壁34への押圧によって、
封止力が増大していく。また閉止板12と閉止補助板2
0におけるインロー嵌合部の摺動によって封止用パッキ
ンが配管12の内壁に押圧されればよいことから、閉止
板12側にテーパ面を設け、閉止補助板20側に押出面
を設けるようにしてもよい。
【0014】閉止補助板20における突出部24の内側
には、閉止板14と閉止補助板20との摺動範囲を制限
するためのストッパボルト40が装着される。これは閉
止補助板20における閉止板14の反対面側に段付き穴
42を形成しておき、当該段付き穴42にストッパボル
ト40を挿入する。そして閉止補助板20から突出した
ストッパボルト40の先端を、閉止板14の同位置に設
けた雌ねじ穴43に螺合させ、その螺合量により摺動範
囲(双方の離反範囲)を設定するものである。なお接近
時は双方の表面同士が密着をなす。そして双方の摺動範
囲の調整は、上述した封止用パッキン36の変形の度合
いにより設定すればよい。
【0015】閉止補助板20の後方には内壁押圧手段1
5が形成され、嵌合穴22には前記内壁押圧手段15を
構成する押出部材となるセンターテーパボルト42が取
り付けられている。このセンターテーパボルト42は、
その片側端部に嵌合穴22への取付代44を有してお
り、この取付代44から順に、他方端部側に向かって先
細りとなるテーパ部46と、締付用ナットを螺合させる
ための雄ねじ部48とが閉止補助板20から突出するよ
うに連続形成されている。またセンターテーパボルト4
2にはその軸心に沿って締付ボルト挿通穴50が形成さ
れており、締付ボルト70の挿通を図り、当該締付ボル
ト70を雌ねじ部18に螺合可能にしている。
【0016】このように閉止補助板20に端部が取り付
けられたセンターテーパボルト42の外側には、内壁3
4に対して押圧をなす突張部材となる押圧部52が形成
されている。当該押圧部50は、センターテーパボルト
42のテーパ部46に沿って移動可能に接触する球面座
面54と、当該球面座面54に接続されセンターテーパ
ボルト42の半径方向に延長される支持脚56と、当該
支持脚56の先端に装着され内壁34を押圧する当て板
リング58とで構成されている。
【0017】球面座面54は、支持脚56の片側端部を
テーパ部46の斜面方向に沿って倒れ込み可能に保持し
ている。また当て板リング58と支持脚56の先端との
接合部分は、当て板リング58の内周面に形成された受
け溝60に支持脚56の先端に形成された突起62が入
り込む形態となっているので、球面座面54と当て板リ
ング58の相対位置が変動しても、支持脚56が球面座
面54との接合部および突起62を中心として倒れ込
み、当て板リング58への押圧力の伝達を可能にしてい
る。こうした押圧部52は、センターテーパボルト42
の外周上に90度間隔で4箇所配置される。ところで支
持脚56は斜面方向に倒れ込みを可能としているが、そ
の倒れ込み量を制限するため、押圧部52の斜面方向径
大側には脚ブロック62Aが、また斜面方向小径側には
脚ブロック62Bがそれぞれ設けられている。さらに脚
ブロック62A、62Bとを連結するように隣り合う押
圧部52の間を通過するように図示しないブリッジが設
けられ、支持脚56の倒れ込み量の制限を図るととも
に、ブリッジによってテーパ部46上での個々の押圧部
52の相対位置を設定するようにしている。なお脚ブロ
ック62A、62Bの中央部にはテーパ部46より径大
な貫通穴64が設けられ、脚ブロック62A、62Bと
テーパ部46とが干渉するのを防止することができる。
そしてセンターテーパボルト42に対する脚ブロック6
2A、62Bの位置決めは、閉止補助板20の後方に配
置されたガイドリング66の内壁に、脚ブロック62A
の外縁を摺動させることでおこなうようにしている。
【0018】センターテーパボルト42における締付ボ
ルト貫通穴50には、締付ボルト68が挿通される。当
該締付ボルト68はセンターテーパボルト42の長さよ
りも長く形成されており、その先端には閉止板14にお
ける雌ねじ部18に螺合可能な雄ねじ部を有している。
締付ボルト68を締付ボルト貫通穴50に挿入するとと
もに、その先端を雌ねじ部18に螺合させることで、締
付ボルト68のボルト頭部でセンターテーパボルト42
を押さえ込み、閉止板12に対する当該閉止板12の背
面側部材の摺動範囲を設定可能にしている。なお前述し
た締付ボルトの頭部は、後述するセンターテーパボルト
42に螺合される締付用ナットと干渉するのを防止する
目的から、センターテーパボルト42における雄ねじ部
48の外径よりも小さく形成されている。
【0019】センターテーパボルト42における雄ねじ
部48には、締付用ナット70が螺合される。当該締付
用ナット70は、ナット自体の螺合により、脚ブロック
62Bを閉止板12側に向かって押圧可能としている。
ここで脚ブロック62Bは、押圧部52と接しているの
で、脚ブロック62Bの押圧による移動によって押圧部
52に接するテーパ部46の直径が大きくなり、当て板
リング58から内壁34に作用する押圧力が増加する。
【0020】このように構成された配管耐圧試験用治具
10を用いて配管の耐圧試験を行う手順を説明する。ま
ず検査対象となる配管12の開口部72より、閉止板1
2が管奥側となるように配管耐圧試験用治具10を挿入
する。ここで配管耐圧試験用治具10を構成する締付ボ
ルト68を緩め、閉止板12と閉止補助板20との間隔
を開かせて、封止用パッキン36の外径寸法を小径化す
る。そしてこのように封止用パッキン36の小径化を行
った後は、締付用ナット70を緩め、押圧部52をテー
パ部46における小径側へと移動させて、当て板リング
58から内壁34に押圧力が加わらない状態にする。こ
のように締付ボルト68と締付用ナット70とを緩める
ことにより治具本体の外径が縮小することになり、配管
12への挿入を容易に行うことができる。
【0021】配管12の内側に治具本体を送り込み、当
該治具本体の設置位置を設定した後は、今度は締付ボル
トを軽く締めて封止用パッキン36を内壁34に密着さ
せるとともに、締付用ナット70を締めて押圧部52を
テーパ部46の径大側に移動させ、当該テーパ部46の
押開き作用による押圧力が、球面座面54、支持脚5
6、当て板リング58を介して内壁34に伝達するよう
にしている。この状態が図1に示される取付直後であ
り、支持脚56は内壁34に対し傘状に開き、その拡開
方向は開口部72となる。
【0022】配管耐圧試験用治具10を図1に示すよう
な状態に設置した後は、配管12の管奥部(開口部72
の反対側)より圧縮気体または液体を導入させ、配管1
2の内部の圧力を高めていく。
【0023】図2は、配管12内部を弱加圧状態にした
ときの配管耐圧試験用治具10の状態図を示す。同図に
示すように配管12の管奥部より圧縮気体または液体を
導入し始めると、配管12の内部は弱加圧状態になる
が、この場合閉止板14が内圧によって開口部72側へ
と押される。そしてこの押圧作用によって閉止板14は
開口部72側へと移動するが、この移動の際、押出面3
2が封止用パッキン36を押圧し、当該封止用パッキン
36をテーパ面30に沿って移動させる。ここで当該テ
ーパ面30は、開口部72側に沿って径大となっている
ことから、封止用パッキン36がテーパ面30上を移動
するに従って、封止用パッキン36の内壁34への押圧
力が増大し、封止用パッキン36前後での密封性が増
す。そして閉止板14は所定の量だけ移動すると背面1
4Bと閉止補助板20の表面とが密着し、圧縮気体また
は液体から受ける加圧を閉止補助板20以降に伝達させ
る。
【0024】ところで閉止補助板20に圧縮気体または
液体からの押圧力が加わると、閉止補助板20に接続さ
れるセンターテーパボルト42も閉止補助板20に伴っ
て移動する。そしてこのセンターテーパボルト42の移
動により押圧部52を構成する球面座面54が配管12
の半径方向に拡開され、内壁34とテーパ部46との間
で突張力が発生し、当て板リング58が内壁34を押圧
する。テーパ部46上を球面座面54が摺動していくと
双方の間の摩擦力が増大し、球面座面54の移動量が少
なくなるが、センターテーパボルト42の移動は圧縮気
体または液体の押圧力により進むことから、球面座面5
4に接続される支持脚56は、前記球面座面54を支点
としてセンターテーパボルト42の軸心方向に回転す
る。そして支持脚56の回転により傘状に拡開した支持
脚56が猪口状になっていくので、配管12の半径方向
の延び成分により内壁34を押圧する。なお支持脚56
と当て板リング58とは、支持脚56の先端に形成され
た突起が受け溝60に嵌合されていることから、支持脚
56に倒れ込みが生じても当て板リング58の内壁を確
実に押圧可能にしている。
【0025】図4は配管12内部を強加圧状態にしたと
きの配管耐圧試験用治具10の状態図を示す。同図に示
すように配管12の内圧が更に高まると、テーパ部46
による球面座面54の拡開、および支持脚のさらなる猪
口状化が進行し、内壁34に加わる押圧力が増大する。
【0026】このため配管12の内圧が上昇すると、閉
止板14に加わる押圧力も同様に上昇するが、この閉止
板14に加わる押圧力をもとに配管12の内壁34を押
圧する力を作り出していることから、配管12の内圧が
上昇によって本治具10が移動するのを防止することが
できる。そして配管12の内圧を高め、耐圧試験を行っ
た後は、配管12の内部を減圧する。配管12の内部を
常圧に戻した後は、装着の手順と逆になるよう、締付用
ナット70、締付ボルト68を緩め、開口部72より本
治具10を取り出せばよい。
【0027】なお本実施の形態では、閉止板が最も管奥
側になるような構造とし、内圧上昇によって封止用パッ
キン36の密着性が最初に増大し、次いで配管12の内
壁34への押圧力を増大させることとしたが、この形態
に限定されることもなく、閉止板の前方(管奥側)に内
壁押圧手段を配置するようにしてもよい。
【0028】図5は、配管耐圧試験用治具10の第2実
施例を示す。同図(1)に示すように第2実施例におい
ては、まず内壁押圧手段74を配管12に装着する。そ
して内壁押圧手段74を配管12に装着した後は、閉止
板14を内壁押圧手段74に接続させる。このように閉
止板14と内壁押圧手段74との相対位置を逆転させて
も、同図(3)に示すように配管内圧を受ける閉止板1
2の移動を配管12の半径方向の力、すなわち内壁34
への押圧力に変換することから、装着が容易で且つ何度
も繰り返し使用することができる配管耐圧試験用治具1
0を提供することができる。
【0029】なお配管12の肉厚が薄い際には、本治具
10の内壁34への押圧によって前記配管12が変形す
るおそれがあるが、このような状態が予想される場合で
は、配管12の外周に補強用のリングを設け、当該補強
用リングによって本治具10からの突張力を受けるよう
にすればよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、配
管の内部に挿入可能とし開口封止により前記配管の内部
圧力を受ける閉止板と、この閉止板に接続され当該閉止
板に加わる前記内部圧力を用いて前記配管の半径方向に
押圧力を発生させる内壁押圧手段を有したことから、配
管への装着が容易で且つ何度も繰り返し使用することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る配管耐圧試験用治具の構造
を示す断面説明図である。
【図2】同治具の外観を表す正面図、側面図、背面図で
ある。
【図3】配管12内部を弱加圧状態にしたときの配管耐
圧試験用治具10の状態図を示す。
【図4】配管12内部を強加圧状態にしたときの配管耐
圧試験用治具10の状態図を示す。
【図5】配管耐圧試験用治具10の第2実施例を示す。
【図6】従来の配管耐圧試験の手順を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 配管 2 開口端部 3 閉止板 4 配管継ぎ目 10 配管耐圧試験用治具 12 配管 14 閉止板 14A 圧力受け面 14B 背面 15 内壁押圧手段 16 突起 18 雌ねじ部 20 閉止補助板 22 穴部 24 突出部 26 第1摺動面 28 第2摺動面 30 テーパ面 32 押出面 34 内壁 36 封止用パッキン 38 パッキン収容部 40 ストッパボルト 42 センターテーパボルト 44 取付代 46 テーパ部 48 雄ねじ部 50 センターボルト挿通穴 52 押圧部 54 球面座面 56 支持脚 58 当て板リング 60 受け溝 62A、62B 脚ブロック 64 貫通穴 66 ガイドリング 68 締付ボルト 70 締付用ナット 72 開口部 74 内壁押圧手段
フロントページの続き (72)発明者 潮田 辰 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 田辺 洋 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 佐々木 明 千葉県市原市姉崎海岸73番地 矢上工業株 式会社内 (72)発明者 石井 達義 千葉県市原市姉崎海岸73番地 矢上工業株 式会社内 Fターム(参考) 2G061 AA02 AB01 BA01 CB04 DA16 EA05 EB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管の内部に挿入可能とし開口封止によ
    り前記配管の内部圧力を受ける閉止板と、この閉止板に
    接続され当該閉止板に加わる前記内部圧力を用いて前記
    配管の半径方向に押圧力を発生させる内壁押圧手段を有
    することを特徴とする配管耐圧試験用治具。
  2. 【請求項2】 前記内壁押圧手段を、前記配管の半径方
    向に移動可能とする突張部材と、前記閉止板に接続され
    前記突張部材にくさび作用をなす押出部材とで構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管耐圧試験用治
    具。
  3. 【請求項3】 前記閉止板の背面側に閉止補助板を設
    け、この閉止補助板と前記閉止板との外縁にインロー嵌
    合部を形成するとともに、当該インロー嵌合部における
    前記閉止板と前記閉止補助板のいずれか一方にパッキン
    保持斜面を形成し、他方側にパッキン押出面を形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の配管耐圧試験用治
    具。
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