JP2000065464A - 冷却用ショーケース - Google Patents
冷却用ショーケースInfo
- Publication number
- JP2000065464A JP2000065464A JP10236050A JP23605098A JP2000065464A JP 2000065464 A JP2000065464 A JP 2000065464A JP 10236050 A JP10236050 A JP 10236050A JP 23605098 A JP23605098 A JP 23605098A JP 2000065464 A JP2000065464 A JP 2000065464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- evaporating
- shelf
- showcase
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2321/00—Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
- F25D2321/14—Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water
- F25D2321/141—Removal by evaporation
- F25D2321/1412—Removal by evaporation using condenser heat or heat of desuperheaters
Landscapes
- Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
- Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ショーケース自体を大型化することなく蒸発
皿を商品棚の下方に配置すると共に、冷却室の冷却効率
を向上する。 【解決手段】 断熱庫18の冷却室20に、商品23を
陳列する商品棚22が、中仕切り74を挟んで上下2段
で配置される。各商品棚22は、商品23が載置される
前面側に下方傾斜する載置部材24と、これを前方に引
出すための引出機構26とから構成される。商品棚22
は、載置部材24の傾斜方向と平行に斜め下方に引出さ
れる。断熱庫18の底部は、商品棚22の傾斜に沿うよ
うに前面側に下方傾斜するよう構成され、その下部には
断熱庫18を水平に載置するためのハウジング76が配
設される。ハウジング76の内部に画成された下隙間部
42に、冷却室20内で発生した凝縮水や蒸発管58か
ら生ずる除霜水を受容する蒸発皿64が配置される。
皿を商品棚の下方に配置すると共に、冷却室の冷却効率
を向上する。 【解決手段】 断熱庫18の冷却室20に、商品23を
陳列する商品棚22が、中仕切り74を挟んで上下2段
で配置される。各商品棚22は、商品23が載置される
前面側に下方傾斜する載置部材24と、これを前方に引
出すための引出機構26とから構成される。商品棚22
は、載置部材24の傾斜方向と平行に斜め下方に引出さ
れる。断熱庫18の底部は、商品棚22の傾斜に沿うよ
うに前面側に下方傾斜するよう構成され、その下部には
断熱庫18を水平に載置するためのハウジング76が配
設される。ハウジング76の内部に画成された下隙間部
42に、冷却室20内で発生した凝縮水や蒸発管58か
ら生ずる除霜水を受容する蒸発皿64が配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷却用ショーケ
ースに関し、更に詳細には、商品の先入れ先出しを容易
に行ない得る構造を有すると共に、商品の陳列スペース
および冷却効率を向上させ得る冷却用ショーケースに関
するものである。
ースに関し、更に詳細には、商品の先入れ先出しを容易
に行ない得る構造を有すると共に、商品の陳列スペース
および冷却効率を向上させ得る冷却用ショーケースに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストア等で販売される、
冷却保存の必要があるドリンク剤等の商品の冷却保存用
の装置として、冷却用ショーケースが一般的に知られて
いる。この冷却用ショーケースは、図6に示す如く、冷
却の必要がない他の商品が陳列される陳列棚10の適宜
位置に設置されて使用されると共に、該ショーケース1
1は、収納保存する商品23の先入れ先出しを容易に行
ない得る機構を備えている。
冷却保存の必要があるドリンク剤等の商品の冷却保存用
の装置として、冷却用ショーケースが一般的に知られて
いる。この冷却用ショーケースは、図6に示す如く、冷
却の必要がない他の商品が陳列される陳列棚10の適宜
位置に設置されて使用されると共に、該ショーケース1
1は、収納保存する商品23の先入れ先出しを容易に行
ない得る機構を備えている。
【0003】前記冷却用ショーケース11の構造を具体
的に説明すれば、図7に示す如く、前面側に大きく開放
する外箱12と、この外箱12内に所要の間隔を保持し
て組み込まれ、同じく前面側に大きく開放する内箱14
と、両箱12,14間に充填した発泡ウレタン等の断熱
材16とからなる断熱溝造の断熱庫18を備えている。
この断熱庫18における前記内箱14に内部画成した冷
却室20には、商品棚22が後述する方法により設置さ
れ、該商品棚22上にドリンク剤等の商品23が陳列さ
れる。なお商品棚22は、載置される商品23の高さに
より設置段数を適宜に設定可能である(図7の例では2
段)。前記断熱庫18の幅方向一方の外側部には、図8
に示す如く、キャビネット21により所要寸法の機械室
52が画成され、該機械室52に、凝縮器54、凝縮器
ファン55、圧縮機56、蒸発管58、および冷却風用
ファン59等からなる冷却装置50が設置されている。
また、断熱庫18の機械室側の側部上方に吹出口70が
形成されると共に下方には吸気口72が形成され、蒸発
管58との間で熱交換されて冷却風用ファン59により
機械室52から吹出口70を介して冷却室20に送り出
された冷却風は、該冷却室20の商品23を冷却した
後、吸気口72から蒸発管58に接触するよう機械室5
2に戻されて再び冷却されるよう構成されている。
的に説明すれば、図7に示す如く、前面側に大きく開放
する外箱12と、この外箱12内に所要の間隔を保持し
て組み込まれ、同じく前面側に大きく開放する内箱14
と、両箱12,14間に充填した発泡ウレタン等の断熱
材16とからなる断熱溝造の断熱庫18を備えている。
この断熱庫18における前記内箱14に内部画成した冷
却室20には、商品棚22が後述する方法により設置さ
れ、該商品棚22上にドリンク剤等の商品23が陳列さ
れる。なお商品棚22は、載置される商品23の高さに
より設置段数を適宜に設定可能である(図7の例では2
段)。前記断熱庫18の幅方向一方の外側部には、図8
に示す如く、キャビネット21により所要寸法の機械室
52が画成され、該機械室52に、凝縮器54、凝縮器
ファン55、圧縮機56、蒸発管58、および冷却風用
ファン59等からなる冷却装置50が設置されている。
また、断熱庫18の機械室側の側部上方に吹出口70が
形成されると共に下方には吸気口72が形成され、蒸発
管58との間で熱交換されて冷却風用ファン59により
機械室52から吹出口70を介して冷却室20に送り出
された冷却風は、該冷却室20の商品23を冷却した
後、吸気口72から蒸発管58に接触するよう機械室5
2に戻されて再び冷却されるよう構成されている。
【0004】前記断熱庫18の前面側には、図7に示す
如く、当該断熱庫18に開設した開口部18aと対応し
て、該開口部18aを各段の商品棚22毎に開閉自在に
閉成する開閉扉30,30が、枢支部30a,30aを介
して夫々枢支される。また冷却用ショーケース11の背
面側には転倒防止用の複数のフック62が配設され、当
該冷却用ショーケース11を前記陳列棚10に設置する
際に、該フック62を陳列棚10の適宜部位に係合する
ことで転倒を防止するよう構成している。
如く、当該断熱庫18に開設した開口部18aと対応し
て、該開口部18aを各段の商品棚22毎に開閉自在に
閉成する開閉扉30,30が、枢支部30a,30aを介
して夫々枢支される。また冷却用ショーケース11の背
面側には転倒防止用の複数のフック62が配設され、当
該冷却用ショーケース11を前記陳列棚10に設置する
際に、該フック62を陳列棚10の適宜部位に係合する
ことで転倒を防止するよう構成している。
【0005】前記商品棚22は、商品23を陳列載置す
る載置部材24および該載置部材24を前記冷却室20
から前面側に水平に引出し可能とする引出機構26とか
ら構成される。前記引出機構26は、冷却室20の商品
棚22が設置される高さ位置に合わせて冷却室20の幅
方向に離間して水平に配設固定される一対の固定部26
a,26aと、両固定部26a,26aを内部に収容可能
な大きさに設定され、かつ該固定部26a,26aに沿
って前面側に水平に引出し可能に構成される一対の可動
部26b,26bと、この可動部26bが自身の長さを
越えて前面側に引出された際に、該可動部26bを固定
部26aに対して支持する一対の支持部26c,26c
とから構成される。また前記載置部材24は、前記両可
動部26b,26bの所定位置に、前面側に向けて所定
角度で下方傾斜するよう固定された底板24aと、該底
板24aの前端に配設され、底板上に載置されて前方に
傾斜する商品23を支えると共に、前記開閉扉30の閉
成時に該開閉扉30と密着的に当接して冷却室20から
の冷気の流出を抑える前面部24bとを有している。な
お、前記開閉扉30および前面部24bの材質について
は、内部の商品23が確認し易いように、例えばアクリ
ルやガラス等の透明なものが好適に用いられている。
る載置部材24および該載置部材24を前記冷却室20
から前面側に水平に引出し可能とする引出機構26とか
ら構成される。前記引出機構26は、冷却室20の商品
棚22が設置される高さ位置に合わせて冷却室20の幅
方向に離間して水平に配設固定される一対の固定部26
a,26aと、両固定部26a,26aを内部に収容可能
な大きさに設定され、かつ該固定部26a,26aに沿
って前面側に水平に引出し可能に構成される一対の可動
部26b,26bと、この可動部26bが自身の長さを
越えて前面側に引出された際に、該可動部26bを固定
部26aに対して支持する一対の支持部26c,26c
とから構成される。また前記載置部材24は、前記両可
動部26b,26bの所定位置に、前面側に向けて所定
角度で下方傾斜するよう固定された底板24aと、該底
板24aの前端に配設され、底板上に載置されて前方に
傾斜する商品23を支えると共に、前記開閉扉30の閉
成時に該開閉扉30と密着的に当接して冷却室20から
の冷気の流出を抑える前面部24bとを有している。な
お、前記開閉扉30および前面部24bの材質について
は、内部の商品23が確認し易いように、例えばアクリ
ルやガラス等の透明なものが好適に用いられている。
【0006】次に、冷却用ショーケース11の作用につ
いて述べれば、図示しない電源の投入により冷却装置5
0が作動を開始する。この作動により、圧縮機54が冷
媒の圧縮を開始し、ここで圧縮されて高圧圧力状態とな
った冷媒は凝縮器56に送られ、凝縮器ファン55から
の冷却風により冷却される。次いで冷却された冷媒は蒸
発管58に送られ、ここで断熱膨張して該蒸発管58に
接触する空気と熱交換して冷却するようになっている。
そして断熱膨張した冷媒は、前記圧縮機54に戻され再
び循環される。前記蒸発管58により冷却された空気
は、冷却風用ファン59によって前記吹出口70を介し
て冷却室20に吹出され、該冷却室20内の商品23を
冷却する。そして、商品23を充分に冷却した冷却風
は、前記吸気口72から機械室52に吸込まれて再び蒸
発管58により冷却される。
いて述べれば、図示しない電源の投入により冷却装置5
0が作動を開始する。この作動により、圧縮機54が冷
媒の圧縮を開始し、ここで圧縮されて高圧圧力状態とな
った冷媒は凝縮器56に送られ、凝縮器ファン55から
の冷却風により冷却される。次いで冷却された冷媒は蒸
発管58に送られ、ここで断熱膨張して該蒸発管58に
接触する空気と熱交換して冷却するようになっている。
そして断熱膨張した冷媒は、前記圧縮機54に戻され再
び循環される。前記蒸発管58により冷却された空気
は、冷却風用ファン59によって前記吹出口70を介し
て冷却室20に吹出され、該冷却室20内の商品23を
冷却する。そして、商品23を充分に冷却した冷却風
は、前記吸気口72から機械室52に吸込まれて再び蒸
発管58により冷却される。
【0007】前記冷却用ショーケース11からの商品2
3の取出しおよび補充について述べると、前記商品棚2
2が開閉扉30側に傾斜しているので、図9(a)に示す
如く、該商品棚22から商品23の取出しが容易であ
る。また商品23を取出すと同時に、前記商品棚22の
傾斜により後方にストックされている商品23が前方へ
移動することになる。すなわち商品23が売れる毎に後
方の商品23を前方に移動させる手間が省けるもので、
これにより人手を介さずに商品23の先入れ先出しが可
能となっている。更に、前記開閉扉30を開放した状態
で、前記載置部材24の前面部24bを手前に引くと、
図9(b)に示す如く、前記引出機構26の可動部26b
および支持部26cが夫々固定部26aに対して前方に
スライドし、これにより商品棚22は開口部18aから
水平に引出される。従って、商品棚22上にある商品2
3の後(奥)側に、新たな商品23を容易に補充すること
ができる。
3の取出しおよび補充について述べると、前記商品棚2
2が開閉扉30側に傾斜しているので、図9(a)に示す
如く、該商品棚22から商品23の取出しが容易であ
る。また商品23を取出すと同時に、前記商品棚22の
傾斜により後方にストックされている商品23が前方へ
移動することになる。すなわち商品23が売れる毎に後
方の商品23を前方に移動させる手間が省けるもので、
これにより人手を介さずに商品23の先入れ先出しが可
能となっている。更に、前記開閉扉30を開放した状態
で、前記載置部材24の前面部24bを手前に引くと、
図9(b)に示す如く、前記引出機構26の可動部26b
および支持部26cが夫々固定部26aに対して前方に
スライドし、これにより商品棚22は開口部18aから
水平に引出される。従って、商品棚22上にある商品2
3の後(奥)側に、新たな商品23を容易に補充すること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記冷却用ショーケー
ス11では、内部と外部の温度差により冷却室20内で
発生した凝縮水や、前記蒸発管58からの除霜水につい
ては、冷却室20の底部に配設した水受け皿(図示せず)
で受容するよう構成される。この場合に、前記商品棚2
2の載置部材24は前面側に向けて傾斜しているもの
の、該商品棚22は前方に水平に引出される構成のた
め、冷却室20の内底部は水平に設定されている。従っ
て、水受け皿を設置する場合には、前記引出機構26を
構成する固定部26a,26aの下方に水受け皿を設置
するスペースを確保する必要があり、このために冷却用
ショーケース自体の高さ寸法が高くなる難点があった。
また、載置部材24が傾斜配置されているのに対して引
出機構26が水平に配置されているため、両者24,2
6の間には商品23を陳列不可能なデッドスペースを生
じ、少ないスペースで多数の商品を扱うコンビニエンス
ストア等にとっては回避すべき課題となっている。
ス11では、内部と外部の温度差により冷却室20内で
発生した凝縮水や、前記蒸発管58からの除霜水につい
ては、冷却室20の底部に配設した水受け皿(図示せず)
で受容するよう構成される。この場合に、前記商品棚2
2の載置部材24は前面側に向けて傾斜しているもの
の、該商品棚22は前方に水平に引出される構成のた
め、冷却室20の内底部は水平に設定されている。従っ
て、水受け皿を設置する場合には、前記引出機構26を
構成する固定部26a,26aの下方に水受け皿を設置
するスペースを確保する必要があり、このために冷却用
ショーケース自体の高さ寸法が高くなる難点があった。
また、載置部材24が傾斜配置されているのに対して引
出機構26が水平に配置されているため、両者24,2
6の間には商品23を陳列不可能なデッドスペースを生
じ、少ないスペースで多数の商品を扱うコンビニエンス
ストア等にとっては回避すべき課題となっている。
【0009】また、前記水受け皿で受容した凝縮水や除
霜水は、一般に庫外に排出することで処理しているが、
コンビニエンスストア等のように設置スペースに余裕が
なく、前述したように陳列棚10に冷却用ショーケース
11を設置する場合は、前記凝縮水や除霜水を庫外(こ
の場合店舗の床)に排出して処理することは衛生上不可
能であった。そこで、前記水受け皿とは別に機械室52
内に、冷却回路における高圧圧力状態の冷媒が循環する
パイプが配設される蒸発皿64を設け、水受け皿に受容
した凝縮水や除霜水を適宜の配管を介して蒸発皿64に
導き、該凝縮水や除霜水を冷媒の熱を利用して強制蒸発
する構成が採用されている。しかるにこの場合は、部品
点数が多くなると共に、両皿を接続する配管系の組付け
等が煩雑となる難点が指摘される。
霜水は、一般に庫外に排出することで処理しているが、
コンビニエンスストア等のように設置スペースに余裕が
なく、前述したように陳列棚10に冷却用ショーケース
11を設置する場合は、前記凝縮水や除霜水を庫外(こ
の場合店舗の床)に排出して処理することは衛生上不可
能であった。そこで、前記水受け皿とは別に機械室52
内に、冷却回路における高圧圧力状態の冷媒が循環する
パイプが配設される蒸発皿64を設け、水受け皿に受容
した凝縮水や除霜水を適宜の配管を介して蒸発皿64に
導き、該凝縮水や除霜水を冷媒の熱を利用して強制蒸発
する構成が採用されている。しかるにこの場合は、部品
点数が多くなると共に、両皿を接続する配管系の組付け
等が煩雑となる難点が指摘される。
【0010】また、前記蒸発管58および冷却風用ファ
ン59は、断熱庫18の一側部に設けた機械室52内に
設置され、前記冷却室20の幅方向一側に形成される前
記吹出口70から冷却風を送込んで該冷却室20の全体
を冷却するようにしている。しかしながら、このような
構造の場合、断熱庫18が横長で冷却風の経路が長くな
ると、該冷却風がショートカットを起こす可能性が大き
くなり、蒸発管58の配置位置の反対側まで充分な冷却
風が到達せず、冷却ムラの発生が危惧される。更に、冷
却室20内の商品23を取出す際に、開閉扉30を開放
すると外部の熱気が冷却室20内に流入するが、熱気が
開閉扉30の設置位置全面から流入するのに対して、蒸
発管58は冷却室20の一側に配置されるのみであり、
外部からの流入熱への対応が不十分であるといえる。殊
に、前記ショートカットと相まって、蒸発管58の配置
位置とは反対側の温度上昇を抑制し得なくなる問題が指
摘される。
ン59は、断熱庫18の一側部に設けた機械室52内に
設置され、前記冷却室20の幅方向一側に形成される前
記吹出口70から冷却風を送込んで該冷却室20の全体
を冷却するようにしている。しかしながら、このような
構造の場合、断熱庫18が横長で冷却風の経路が長くな
ると、該冷却風がショートカットを起こす可能性が大き
くなり、蒸発管58の配置位置の反対側まで充分な冷却
風が到達せず、冷却ムラの発生が危惧される。更に、冷
却室20内の商品23を取出す際に、開閉扉30を開放
すると外部の熱気が冷却室20内に流入するが、熱気が
開閉扉30の設置位置全面から流入するのに対して、蒸
発管58は冷却室20の一側に配置されるのみであり、
外部からの流入熱への対応が不十分であるといえる。殊
に、前記ショートカットと相まって、蒸発管58の配置
位置とは反対側の温度上昇を抑制し得なくなる問題が指
摘される。
【0011】更にまた、前記機械室52には、強制蒸発
可能な蒸発皿64や圧縮機56等の発熱源があるため、
空気を冷却する前記蒸発管58を断熱ケーシング36で
覆って熱的な遮断を行なう断熱構造が必須となる。この
ため、機械室52が大きくなって冷却用ショーケース1
1自体が大型化する問題を招く。
可能な蒸発皿64や圧縮機56等の発熱源があるため、
空気を冷却する前記蒸発管58を断熱ケーシング36で
覆って熱的な遮断を行なう断熱構造が必須となる。この
ため、機械室52が大きくなって冷却用ショーケース1
1自体が大型化する問題を招く。
【0012】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、冷却室のスペースを有効活用する
ことで、ショーケース自体を大型化することなく蒸発皿
を商品棚の下方に配置すると共に、冷却室の冷却効率を
向上し得る冷却用ショーケースを提供することを目的と
する。
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、冷却室のスペースを有効活用する
ことで、ショーケース自体を大型化することなく蒸発皿
を商品棚の下方に配置すると共に、冷却室の冷却効率を
向上し得る冷却用ショーケースを提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る冷却用
ショーケースは、前面側に形成した開口部を開閉自在に
閉成する開閉扉を備える断熱庫に内部画成した冷却室
に、前面側に向けて下方傾斜する少なくとも1つの商品
棚が配設され、前記断熱庫の外側部に画成した機械室
に、前記冷却室を冷却する冷却装置の凝縮器や圧縮機等
が配置される冷却用ショーケースにおいて、前記商品棚
を、その傾斜角度と平行に前方に引出し可能に構成する
ことで、該棚の下方に画成されて前記冷却室とは断熱さ
れた隙間部に、前記冷却室や冷却装置等から排出された
水を受容して適宜蒸発させる蒸発皿を配置したことを特
徴とする。
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る冷却用
ショーケースは、前面側に形成した開口部を開閉自在に
閉成する開閉扉を備える断熱庫に内部画成した冷却室
に、前面側に向けて下方傾斜する少なくとも1つの商品
棚が配設され、前記断熱庫の外側部に画成した機械室
に、前記冷却室を冷却する冷却装置の凝縮器や圧縮機等
が配置される冷却用ショーケースにおいて、前記商品棚
を、その傾斜角度と平行に前方に引出し可能に構成する
ことで、該棚の下方に画成されて前記冷却室とは断熱さ
れた隙間部に、前記冷却室や冷却装置等から排出された
水を受容して適宜蒸発させる蒸発皿を配置したことを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る冷却用ショー
ケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。なお、図6〜図9を参照して説
明した従来の技術に既出の同一部材については、同じ符
号を付して示し、その詳細説明は省略する。
ケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。なお、図6〜図9を参照して説
明した従来の技術に既出の同一部材については、同じ符
号を付して示し、その詳細説明は省略する。
【0015】図1に示す如く、実施例に係る冷却用ショ
ーケース11の断熱庫18に内部画成した冷却室20に
は、ドリンク剤等の商品23を陳列する商品棚22が、
中仕切り74を挟んで上下2段で配置されている。各商
品棚22は、前述したように商品23が載置される載置
部材24と、これを前方に引出すための引出機構26と
から構成され、載置部材24は前面側に向けて所定角度
で下方傾斜する底板24aと、該底板24aの前端に配
設された前面部24bとを有していることは同じである
が、引出機構26の配設姿勢が異なっている。すなわ
ち、引出機構26を構成する一対の固定部26a,26
aは、底板24aと平行になるよう前面側に向けて下方
傾斜して配置され、各固定部26aに対して可動部26
bおよび支持部26cが夫々スライド自在に配設され
る。このように、引出機構26を傾斜配置したことで、
商品棚22は、前記載置部材24の前面部24bを手前
に引くことで、図2に示す如く、引出機構26のスライ
ドに伴って前方に向けてその傾斜角度と平行に斜め下方
に引出される。
ーケース11の断熱庫18に内部画成した冷却室20に
は、ドリンク剤等の商品23を陳列する商品棚22が、
中仕切り74を挟んで上下2段で配置されている。各商
品棚22は、前述したように商品23が載置される載置
部材24と、これを前方に引出すための引出機構26と
から構成され、載置部材24は前面側に向けて所定角度
で下方傾斜する底板24aと、該底板24aの前端に配
設された前面部24bとを有していることは同じである
が、引出機構26の配設姿勢が異なっている。すなわ
ち、引出機構26を構成する一対の固定部26a,26
aは、底板24aと平行になるよう前面側に向けて下方
傾斜して配置され、各固定部26aに対して可動部26
bおよび支持部26cが夫々スライド自在に配設され
る。このように、引出機構26を傾斜配置したことで、
商品棚22は、前記載置部材24の前面部24bを手前
に引くことで、図2に示す如く、引出機構26のスライ
ドに伴って前方に向けてその傾斜角度と平行に斜め下方
に引出される。
【0016】前記下段側の商品棚22の引出機構26を
傾斜配置したことに伴い、前記断熱庫18の底部は、図
1に示す如く、該引出機構26の傾斜に沿うように前面
側に下方傾斜するよう構成されると共に、その下部には
断熱庫18を水平に載置するためのハウジング76が配
設される。そして、このハウジング76の内部に下隙間
部42が画成されると共に、該下隙間部42には、冷却
室20内で発生した凝縮水や後述する蒸発管58から生
ずる除霜水を受容する蒸発皿64が配置されるよう構成
される。また蒸発皿64には、前記圧縮器56で圧縮さ
れて高圧圧力状態となった冷媒を凝縮器54に供給する
冷媒パイプ60が略U字型に配設されており、前記冷媒
が有する熱を利用することによって、蒸発皿64に貯留
された凝縮水や除霜水を強制蒸発するよう構成してあ
る。ここで、冷媒パイプ60は単純に略U字型に配設さ
れているが、殊にこれに限定されるものではなく、例え
ば屈曲させて蛇行配置することで冷媒からの放熱能力を
向上させてもよい。なお、断熱庫18の底部を傾斜する
ことで、ハウジング76を含めた全体の高さ寸法は、従
来の技術に係る断熱庫と略同一に設定し得るものであ
る。
傾斜配置したことに伴い、前記断熱庫18の底部は、図
1に示す如く、該引出機構26の傾斜に沿うように前面
側に下方傾斜するよう構成されると共に、その下部には
断熱庫18を水平に載置するためのハウジング76が配
設される。そして、このハウジング76の内部に下隙間
部42が画成されると共に、該下隙間部42には、冷却
室20内で発生した凝縮水や後述する蒸発管58から生
ずる除霜水を受容する蒸発皿64が配置されるよう構成
される。また蒸発皿64には、前記圧縮器56で圧縮さ
れて高圧圧力状態となった冷媒を凝縮器54に供給する
冷媒パイプ60が略U字型に配設されており、前記冷媒
が有する熱を利用することによって、蒸発皿64に貯留
された凝縮水や除霜水を強制蒸発するよう構成してあ
る。ここで、冷媒パイプ60は単純に略U字型に配設さ
れているが、殊にこれに限定されるものではなく、例え
ば屈曲させて蛇行配置することで冷媒からの放熱能力を
向上させてもよい。なお、断熱庫18の底部を傾斜する
ことで、ハウジング76を含めた全体の高さ寸法は、従
来の技術に係る断熱庫と略同一に設定し得るものであ
る。
【0017】前記中仕切り74の上方に配置した上段の
商品棚22においても、その引出機構26を傾斜配置す
ることで、その下方には中仕切り74との間に前面側か
ら背面側に向けて拡開する上隙間部40が画成される。
そして、この上隙間部40に、後述する蒸発管配置部8
4に連通して冷却室20の幅方向全長に亘って延在する
冷却風循環路41が前後方向に形成されると共に、該冷
却風循環路41の前記開閉扉30に近接する前部側に、
冷却室20内の空気を取入れる取入口41aが形成され
る。また冷却風循環路41の内部背面側に、モータ78
を動力として作動する冷却風用ファン80が幅方向に離
間して複数基配設され、前記取入口41aから取込んだ
空気を蒸発管配置部84に吹出すよう構成される。この
冷却風用ファン80としては、防水タイプのものが好適
に使用される。また冷却風用ファン80の配設数は、冷
却室20の幅寸法に応じて適宜に設定されるが、例えば
幅方向に延在する回転軸を有する1基のシロッコファン
を採用することも可能である。
商品棚22においても、その引出機構26を傾斜配置す
ることで、その下方には中仕切り74との間に前面側か
ら背面側に向けて拡開する上隙間部40が画成される。
そして、この上隙間部40に、後述する蒸発管配置部8
4に連通して冷却室20の幅方向全長に亘って延在する
冷却風循環路41が前後方向に形成されると共に、該冷
却風循環路41の前記開閉扉30に近接する前部側に、
冷却室20内の空気を取入れる取入口41aが形成され
る。また冷却風循環路41の内部背面側に、モータ78
を動力として作動する冷却風用ファン80が幅方向に離
間して複数基配設され、前記取入口41aから取込んだ
空気を蒸発管配置部84に吹出すよう構成される。この
冷却風用ファン80としては、防水タイプのものが好適
に使用される。また冷却風用ファン80の配設数は、冷
却室20の幅寸法に応じて適宜に設定されるが、例えば
幅方向に延在する回転軸を有する1基のシロッコファン
を採用することも可能である。
【0018】前記断熱庫18における冷却風循環路41
と対応する背面側に、図3に示す如く、内外方向に貫通
する背面開口部81が幅方向に所定長さで開設されてい
る。この背面開口部81の背面側には、断熱庫18の一
部となり冷却室20からの冷気の逃出を遮断するべく該
背面開口部81を閉鎖する密閉部材82が、複数の取付
ネジ17を介して脱着自在に配設されている。また背面
開口部81の前面側には、該開口部81を閉鎖する遮蔽
板83が配設され、該遮蔽板83の上下方向の略中央に
形成した吸込口83aを介して前記冷却風循環路41と
背面開口部81とが連通するよう構成される。更に、遮
蔽板83における前記中仕切り74の下方および前記載
置部材24における底板24aの上方に臨む位置に、冷
却室20の幅方向に延在する吹出口83bが夫々形成さ
れている。なお、吹出口83bについては、複数の吹出
口83bを幅方向に所定間隔離間して形成してもよい。
と対応する背面側に、図3に示す如く、内外方向に貫通
する背面開口部81が幅方向に所定長さで開設されてい
る。この背面開口部81の背面側には、断熱庫18の一
部となり冷却室20からの冷気の逃出を遮断するべく該
背面開口部81を閉鎖する密閉部材82が、複数の取付
ネジ17を介して脱着自在に配設されている。また背面
開口部81の前面側には、該開口部81を閉鎖する遮蔽
板83が配設され、該遮蔽板83の上下方向の略中央に
形成した吸込口83aを介して前記冷却風循環路41と
背面開口部81とが連通するよう構成される。更に、遮
蔽板83における前記中仕切り74の下方および前記載
置部材24における底板24aの上方に臨む位置に、冷
却室20の幅方向に延在する吹出口83bが夫々形成さ
れている。なお、吹出口83bについては、複数の吹出
口83bを幅方向に所定間隔離間して形成してもよい。
【0019】前記背面開口部81の遮蔽板83と密閉部
材82との間に蒸発管配置部84が画成され、該蒸発管
配置部84に、前記冷却装置50を構成する蒸発管58
が配置される。この蒸発管58は、冷却室20の幅方向
略全長に亘って延在し、該冷却室20の全域を均一に冷
却し得るよう構成される。なお蒸発管58は、図4に示
す如く、少ない専有面積で効率よく冷却を行ない得るよ
うに、該蒸発管58を所望の長さで曲げて蛇行形状に加
工すると共に多数のフィン85を配設してユニット化し
たものが採用される。このフィン85の材質としては、
熱伝導度の高いアルミが好適に採用されるが、殊にこれ
に限定されるものではない。
材82との間に蒸発管配置部84が画成され、該蒸発管
配置部84に、前記冷却装置50を構成する蒸発管58
が配置される。この蒸発管58は、冷却室20の幅方向
略全長に亘って延在し、該冷却室20の全域を均一に冷
却し得るよう構成される。なお蒸発管58は、図4に示
す如く、少ない専有面積で効率よく冷却を行ない得るよ
うに、該蒸発管58を所望の長さで曲げて蛇行形状に加
工すると共に多数のフィン85を配設してユニット化し
たものが採用される。このフィン85の材質としては、
熱伝導度の高いアルミが好適に採用されるが、殊にこれ
に限定されるものではない。
【0020】前記蒸発管配置部84の底面には、前面側
から背面側に向けて緩やかな傾斜が付されると共に、最
も低くなる位置に、図1に示すように断熱庫18に配設
されて蒸発管58からの除霜水を前記蒸発皿64に導く
除霜水パイプ66が開口している。これにより、蒸発管
58から発生する除霜水を、冷却室20側に漏らすこと
なく全て蒸発皿64に排出することが可能となってい
る。
から背面側に向けて緩やかな傾斜が付されると共に、最
も低くなる位置に、図1に示すように断熱庫18に配設
されて蒸発管58からの除霜水を前記蒸発皿64に導く
除霜水パイプ66が開口している。これにより、蒸発管
58から発生する除霜水を、冷却室20側に漏らすこと
なく全て蒸発皿64に排出することが可能となってい
る。
【0021】なお、前記背面開口部81は、前記機械室
52が画成される側に開放して該機械室52と連通する
よう構成され、前記密閉部材82を取外した状態で、前
記蒸発器58の取付けや点検並びに交換等を簡単に行な
い得るようになっている。
52が画成される側に開放して該機械室52と連通する
よう構成され、前記密閉部材82を取外した状態で、前
記蒸発器58の取付けや点検並びに交換等を簡単に行な
い得るようになっている。
【0022】
【実施例の作用】次に、実施例に係る冷却用ショーケー
スの作用につき説明する。前記冷却装置50を構成する
圧縮機56の運転により冷媒は圧縮されて高圧圧力状態
となり、前記蒸発皿64に配設された冷媒パイプ60を
介して凝縮器54に送られる。このとき冷媒は蒸発皿6
4に熱を供給し、該蒸発皿64に貯留されている凝縮水
や除霜水を強制蒸発させる。そして凝縮器54に至った
冷媒は、凝縮器ファン54aによる送風により充分に冷
やされ、蒸発管58に送られる。なお、凝縮器54に供
給される冷媒は、蒸発皿64との間で熱交換されて温度
低下しているので、当該凝縮器54として凝縮能力の低
い小型のものを使用することが可能である。従って、機
械室52内における凝縮器54の占める割合を小さくで
き、機械室52自体を小さくし得る。
スの作用につき説明する。前記冷却装置50を構成する
圧縮機56の運転により冷媒は圧縮されて高圧圧力状態
となり、前記蒸発皿64に配設された冷媒パイプ60を
介して凝縮器54に送られる。このとき冷媒は蒸発皿6
4に熱を供給し、該蒸発皿64に貯留されている凝縮水
や除霜水を強制蒸発させる。そして凝縮器54に至った
冷媒は、凝縮器ファン54aによる送風により充分に冷
やされ、蒸発管58に送られる。なお、凝縮器54に供
給される冷媒は、蒸発皿64との間で熱交換されて温度
低下しているので、当該凝縮器54として凝縮能力の低
い小型のものを使用することが可能である。従って、機
械室52内における凝縮器54の占める割合を小さくで
き、機械室52自体を小さくし得る。
【0023】また前述した如く、前記蒸発皿64は、商
品棚22を前方に向けて載置部材24における底板24
aの傾斜方向に引出すよう構成したことで画成される下
隙間部42に配置されている。すなわち、断熱庫18の
高さ寸法を大きくすることなく蒸発皿64の収納空間を
確保し得るので、冷却用ショーケース11自体を小型化
することができる。しかも、機械室52に蒸発皿64を
配設しないから、凝縮水や除霜水の配管系も簡略化し得
る。また蒸発管58は断熱箱18の背面側に配置される
から、発熱源がある機械室52に蒸発管58を配設する
場合に必要となる断熱ケーシング36が不要となり、機
械室52を更に小さくし得る。
品棚22を前方に向けて載置部材24における底板24
aの傾斜方向に引出すよう構成したことで画成される下
隙間部42に配置されている。すなわち、断熱庫18の
高さ寸法を大きくすることなく蒸発皿64の収納空間を
確保し得るので、冷却用ショーケース11自体を小型化
することができる。しかも、機械室52に蒸発皿64を
配設しないから、凝縮水や除霜水の配管系も簡略化し得
る。また蒸発管58は断熱箱18の背面側に配置される
から、発熱源がある機械室52に蒸発管58を配設する
場合に必要となる断熱ケーシング36が不要となり、機
械室52を更に小さくし得る。
【0024】前記蒸発管58に送られた冷媒は、断熱膨
張を起こして該蒸発管58付近の熱を奪うことになる。
このようにして冷却された空気が冷却風循環路41に配
設された複数の冷却風用ファン80により順次冷却室2
0内に送出され、該冷却室20内の商品23を冷却する
ことになる。この場合に、蒸発管58は冷却室20の幅
方向の略全長に亘って延在すると共に、冷却風も冷却室
20の幅方向の所定領域(遮蔽板83の吹出口83b)に
亘って背面側から供給されるので、冷却室20の全域を
均一に冷却することができる。また、前記冷却風循環路
41の取入口41aは、開閉扉30近傍に設けられてい
るから、断熱材16により熱的な遮断が困難であり、か
つ商品23の出入れに伴って外気が入り易い該開閉扉3
0付近の空気を優先的に取入れることが可能である。す
なわち、冷却風が冷却室20の背面側から前面側の短距
離で循環すると共に、外部からの熱をすぐに蒸発管58
に送れるので、冷却風のショートサイクルや開閉扉30
の開閉による冷却ムラ、庫内温度上昇等の発生を好適に
回避できる。
張を起こして該蒸発管58付近の熱を奪うことになる。
このようにして冷却された空気が冷却風循環路41に配
設された複数の冷却風用ファン80により順次冷却室2
0内に送出され、該冷却室20内の商品23を冷却する
ことになる。この場合に、蒸発管58は冷却室20の幅
方向の略全長に亘って延在すると共に、冷却風も冷却室
20の幅方向の所定領域(遮蔽板83の吹出口83b)に
亘って背面側から供給されるので、冷却室20の全域を
均一に冷却することができる。また、前記冷却風循環路
41の取入口41aは、開閉扉30近傍に設けられてい
るから、断熱材16により熱的な遮断が困難であり、か
つ商品23の出入れに伴って外気が入り易い該開閉扉3
0付近の空気を優先的に取入れることが可能である。す
なわち、冷却風が冷却室20の背面側から前面側の短距
離で循環すると共に、外部からの熱をすぐに蒸発管58
に送れるので、冷却風のショートサイクルや開閉扉30
の開閉による冷却ムラ、庫内温度上昇等の発生を好適に
回避できる。
【0025】前記冷却用ショーケース11からの商品2
3の取出しに際しては、前記商品棚22が開閉扉30側
に向けて下方傾斜しているので、該商品棚22の商品2
3の取出しが容易である。また商品23を取出すと同時
に、前記商品棚22の傾斜により後方にストックされて
いる商品23が前方へ移動するから、商品23の先入れ
先出しが達成される。更に、前記開閉扉30を開放した
状態で、前記載置部材24の前面部24bを手前に引く
と、図2に示す如く、前記引出機構26の可動部26b
および支持部26cが夫々固定部26aに対して前方に
スライドし、これにより商品棚22は開口部18aから
前方に向けて斜め下方に引出される。従って、商品棚2
2上にある商品23の後(奥)側に、新たな商品23を容
易に補充することができる。
3の取出しに際しては、前記商品棚22が開閉扉30側
に向けて下方傾斜しているので、該商品棚22の商品2
3の取出しが容易である。また商品23を取出すと同時
に、前記商品棚22の傾斜により後方にストックされて
いる商品23が前方へ移動するから、商品23の先入れ
先出しが達成される。更に、前記開閉扉30を開放した
状態で、前記載置部材24の前面部24bを手前に引く
と、図2に示す如く、前記引出機構26の可動部26b
および支持部26cが夫々固定部26aに対して前方に
スライドし、これにより商品棚22は開口部18aから
前方に向けて斜め下方に引出される。従って、商品棚2
2上にある商品23の後(奥)側に、新たな商品23を容
易に補充することができる。
【0026】また前記蒸発管58については、前記断熱
庫18から密閉部材82を取外すことで容易に点検・補
修可能であると共に、製造時についても該蒸発管58の
取付けが容易になるので、生産性およびメンテナンス性
向上の効果が期待できる。
庫18から密閉部材82を取外すことで容易に点検・補
修可能であると共に、製造時についても該蒸発管58の
取付けが容易になるので、生産性およびメンテナンス性
向上の効果が期待できる。
【0027】
【別の実施例】前記蒸発管58の取付方法については、
図5に示す如く、断熱庫18における機械室54側の側
部に、一体型形状のフィン85を取付けてユニット化し
た蒸発管58を挿入可能な挿入口68を設け、この挿入
口68から蒸発管58を挿入して蒸発管配置部84の所
定位置に配置するようにしてもよい。またこの場合に
は、挿入口68を密閉可能な蓋部材69に、蒸発管58
における冷媒の入口部と出口部の挿通を許容する凹部6
9aを夫々形成して、冷却装置50と蒸発管58との接
続を許容する。なお、蒸発管配置部84については、断
熱庫18の内部に凹設されるものであって、断熱庫18
には背面側に貫通する背面開口部81は設けられていな
い。
図5に示す如く、断熱庫18における機械室54側の側
部に、一体型形状のフィン85を取付けてユニット化し
た蒸発管58を挿入可能な挿入口68を設け、この挿入
口68から蒸発管58を挿入して蒸発管配置部84の所
定位置に配置するようにしてもよい。またこの場合に
は、挿入口68を密閉可能な蓋部材69に、蒸発管58
における冷媒の入口部と出口部の挿通を許容する凹部6
9aを夫々形成して、冷却装置50と蒸発管58との接
続を許容する。なお、蒸発管配置部84については、断
熱庫18の内部に凹設されるものであって、断熱庫18
には背面側に貫通する背面開口部81は設けられていな
い。
【0028】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る冷却
用ショーケースによれば、商品棚の引出構造を変えるこ
とにより生じた隙間部に蒸発皿を配置したので、全体に
占める商品の陳列スペースを低下させることなく、ショ
ーケース自体の高さ寸法を低く抑えることができる。ま
た機械室に蒸発皿を配設しないので、機械室に配置する
部品点数の低減により機械室を小さくして、冷却用ショ
ーケース自体の小型化を図り得る。更に、凝縮水や除霜
水等の水を強制蒸発させる蒸発皿の容量を、機械室の大
きさに規制されることなく容易に拡大して蒸発能力を向
上させることができるから、該蒸発皿での高圧圧力状態
の冷媒の冷却能力向上により凝縮器負荷を低減し得、該
凝縮器を小型のものに変更し得る効果を奏する。
用ショーケースによれば、商品棚の引出構造を変えるこ
とにより生じた隙間部に蒸発皿を配置したので、全体に
占める商品の陳列スペースを低下させることなく、ショ
ーケース自体の高さ寸法を低く抑えることができる。ま
た機械室に蒸発皿を配設しないので、機械室に配置する
部品点数の低減により機械室を小さくして、冷却用ショ
ーケース自体の小型化を図り得る。更に、凝縮水や除霜
水等の水を強制蒸発させる蒸発皿の容量を、機械室の大
きさに規制されることなく容易に拡大して蒸発能力を向
上させることができるから、該蒸発皿での高圧圧力状態
の冷媒の冷却能力向上により凝縮器負荷を低減し得、該
凝縮器を小型のものに変更し得る効果を奏する。
【0029】また、断熱庫の内部背面に凹設した蒸発管
配置部に蒸発管を設置することで、機械室に配置する部
品点数を低減し、これにより機械室を小さくして冷却用
ショーケース自体の小型化を図り得る。更に、前面側の
開閉扉に近接する位置の空気を冷却風循環路に取入れて
蒸発管に供給し得るので、開閉扉の開放に伴う外部から
の流入熱に迅速に対応が可能で、冷却室内の温度上昇を
抑制し得る。更にまた、冷却風は背面側から前面側へ循
環するよう構成されているから、断熱庫の幅寸法を長く
してもショートカットによる冷却ムラの発生を回避する
ことができ、冷却室内の冷却効率が大きく向上する。
配置部に蒸発管を設置することで、機械室に配置する部
品点数を低減し、これにより機械室を小さくして冷却用
ショーケース自体の小型化を図り得る。更に、前面側の
開閉扉に近接する位置の空気を冷却風循環路に取入れて
蒸発管に供給し得るので、開閉扉の開放に伴う外部から
の流入熱に迅速に対応が可能で、冷却室内の温度上昇を
抑制し得る。更にまた、冷却風は背面側から前面側へ循
環するよう構成されているから、断熱庫の幅寸法を長く
してもショートカットによる冷却ムラの発生を回避する
ことができ、冷却室内の冷却効率が大きく向上する。
【図1】 本発明の実施例に係る冷却用ショーケースを
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図2】 実施例に係る冷却用ショーケースを商品棚を
引出した状態で示す側断面図である。
引出した状態で示す側断面図である。
【図3】 実施例に係る冷却用ショーケースを一部切欠
いて示す正面図である。
いて示す正面図である。
【図4】 実施例の蒸発管を示す概略斜視図である。
【図5】 別の実施例に係る蒸発管の取付構造を示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図6】 従来の技術に係る冷却用ショーケースを陳列
棚に配置した状態で示す概略斜視図である。
棚に配置した状態で示す概略斜視図である。
【図7】 従来の技術に係る冷却用ショーケースを示す
側断面図である。
側断面図である。
【図8】 従来の技術に係る冷却用ショーケースを示す
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図9】 従来の技術に係る冷却用ショーケースの商品
の出入れ状態を示す概略説明図である。
の出入れ状態を示す概略説明図である。
18 断熱庫,18a 開口部,20 冷却室,22 商品
棚,30 開閉扉 40 上隙間部,41 冷却風循環路,41a 取入口,
42 下隙間部 50 冷却装置,52 機械室,54 凝縮器,56 圧縮
機,58 蒸発管 60 冷媒パイプ,64 蒸発皿,80 冷却風用ファ
ン,84 蒸発管配置部
棚,30 開閉扉 40 上隙間部,41 冷却風循環路,41a 取入口,
42 下隙間部 50 冷却装置,52 機械室,54 凝縮器,56 圧縮
機,58 蒸発管 60 冷媒パイプ,64 蒸発皿,80 冷却風用ファ
ン,84 蒸発管配置部
フロントページの続き Fターム(参考) 3B110 AA04 BA09 CA10 3L048 AA01 AA08 BA01 BB02 BC02 CA01 CB03 CB05 DA03 DB07 FA00 GA02
Claims (4)
- 【請求項1】 前面側に形成した開口部(18a)を開閉自在
に閉成する開閉扉(30)を備える断熱庫(18)に内部画成し
た冷却室(20)に、前面側に向けて下方傾斜する少なくと
も1つの商品棚(22)が配設され、前記断熱庫(18)の外側
部に画成した機械室(52)に、前記冷却室(20)を冷却する
冷却装置(50)の凝縮器(54)や圧縮機(56)等が配置される
冷却用ショーケースにおいて、前記商品棚(22)を、その
傾斜角度と平行に前方に引出し可能に構成することで、
該棚(22)の下方に画成されて前記冷却室(20)とは断熱さ
れた隙間部(42)に、前記冷却室(20)や冷却装置(50)等か
ら排出された水を受容して適宜蒸発させる蒸発皿(64)を
配置したことを特徴とする冷却用ショーケース。 - 【請求項2】 前記蒸発皿(64)に、前記圧縮機(56)から
凝縮器(54)に冷媒を送る冷媒パイプ(60)が配設される請
求項1記載の冷却用ショーケース。 - 【請求項3】 前記断熱庫(18)の内部背面に蒸発管配置
部(84)を凹設し、該蒸発管配置部(84)に冷却装置(50)を
構成する蒸発管(58)を設置し、該蒸発管(58)で冷却され
た冷却風を背面側から前面側に向けて吹出すよう構成し
た請求項1または2記載の冷却用ショーケース。 - 【請求項4】 前記冷却室(20)には、前記蒸発管配置部
(84)に連通する冷却風循環路(41)が前後方向に延在する
よう画成され、この冷却風循環路(41)に前記冷却装置(5
0)を構成する冷却風用ファン(80)が配置されると共に、
前記開閉扉(30)に近接する前部側に空気の取入口(41a)
が形成された請求項1〜3の何れかに記載の冷却用ショ
ーケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-08-21 JP JP10236050A patent/JP2000065464A/ja active Pending
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