JPH07103643A

JPH07103643A - ショーケース

Info

Publication number: JPH07103643A
Application number: JP27623393A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Tamura; 裕田村; Masatake Maeda; 正剛前田; Yoshiro Ishizaka; 芳朗石坂; Kazuo Tetsukawa; 和夫鉄川; Shuko Wada; 秀厚和田; Hideya Ikeda; 秀也池田; Kenichi Mochida; 賢一持田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1993-10-07
Filing date: 1993-10-07
Publication date: 1995-04-18

Abstract

(57)【要約】【目的】需要に応じて温蔵室のスペースを増減できる
シューケースを提供する。【構成】本発明のショーケ−ス１は、区画棚１５は背
面パネル１６の一部に重ねて設けられているとともに背
面パネル１６に対して摺動可能な摺動板１６ａ、１６ｂ
を一体に備えるているから、区画棚１５を背面パネル１
６に沿って摺動させて位置を変えることによって温蔵室
１３のスペースを容易に変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、本体内に冷蔵室と温蔵
室とを具備したショーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のショーケースにおいて、例え
ば、特公平４ー７３０７２号公報に開示のショーケース
にあっては、本体内の背面側に冷気ダクトが形成されて
おり、冷蔵室にはかかる冷気ダクトを介して上部から冷
風が供給される一方、温蔵室は断熱材により冷蔵室から
分けるとともに、ヒータにより温蔵室内を暖める構成が
開示されている。

【０００３】これに対して、図７に示すように、本体内
の上方に位置する温蔵室１と下方に位置する冷蔵室２と
を固定した区画棚３により区画し、簡易な構成により温
蔵室１と冷蔵室２とを構成したショーケースが公知であ
る。このショーケースでは、背面パネル４と本体背板５
との間に、本体底部から上方に延出する冷気ダクト６を
形成し、区画棚３に冷気ダクト６を案内するダンパー７
設け、このダンパー７により、冷気ダクト６から冷気を
導入して区画棚３の下に冷気を供給できる構成としてい
る。そして、夏場等には、ダンパー７を用いないで本体
全体を冷蔵室として用い、冬場等にはダンパー７を延出
させて冷風を区画棚３の補助ダクト８へ供給する構成と
し、区画棚の上を温蔵室として用い、その下を冷蔵室と
して用いる構成としている。

【０００４】上述したショーケースによれば、冬場には
冷蔵室のほか区画棚の上を温蔵室として用い、夏場には
ケース全体を冷蔵室として用いることが可能であり、必
要に応じてショーケースの一部を温蔵室として用いた
り、冷蔵室として用いることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、冬場と夏場等
の季節の変わり目等や、地域によっては、冷蔵室と温蔵
室との需要量が異なる場合がある。ところが、上述した
従来のショーケースは、温蔵室を冷蔵室に切り換えるこ
とはできるものの、温蔵室のスペースが固定されている
ため、このような需要の変化に対応できないという問題
点がある。

【０００６】そこで、本発明の目的は、需要に応じて温
蔵室のスペースを増減できるショーケースを提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、本体内の上方に位置する温蔵室と下方に
位置する冷蔵室とが区画棚により上下に区画され、且つ
本体内の背面パネルと本体背板との間に形成された冷気
ダクトを介して前記区画棚から冷蔵室に冷風が供給され
るショーケースにおいて、前記区画棚は前記背面パネル
に沿って上下に移動可能に設けられており、且つ前記区
画棚は、背面パネルの一部に重ねて設けられるとともに
前記背面パネルに対して摺動可能な摺動板を一体に備え
るものである。

【０００８】

【作用】本発明のショーケースでは、冷気ダクトを介し
て区画棚下方の冷蔵室に冷気が導入され、区画棚の下に
冷蔵室、区画棚の上に温蔵室が構成される。

【０００９】温蔵室のスペースを増やしたい場合には、
区画棚を冷気ダクトに沿って下に摺動させて位置を変え
る。これによって、需要に応じて、容易に温蔵室のスペ
ースを増やすことができる。

【００１０】この場合、区画棚の移動にともなって背面
パネルに重なって設けられていた摺動板が移動して、そ
の摺動板が背面パネルの一部を形成する。従って、温蔵
室のスペースを増やしても冷気ダクトに影響を与えるこ
となく、容易に温蔵室のスペースを増減させることがで
きる。

【００１１】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。

【００１２】図１及び図２に示すように、ショーケース
１は、ジュース類、牛乳、惣菜等の食品を店舗内で陳列
するものであって、ショーケース内を冷却空気の送風に
より冷蔵する冷蔵室と、熱により暖める温蔵室（または
冷温切換室）とからなる構成となっている。

【００１３】ショーケース１１は、本体１２内の上方に
位置する温蔵室１３と下方に位置する冷蔵室１４とが区
画棚１５により区画され、且つ本体２内の背面パネル１
６と本体背板１７との間に形成された冷気ダクト１８に
より区画棚１５から冷蔵室１４に冷風が供給されるもの
である。

【００１４】ショーケース１１の本体１２は、前面に開
口１９を有したいわゆるオープンショーケースであり、
断面略コ字状の断熱壁２０の両側にガラスを具備した側
板１０、１０を取り付けて構成している。

【００１５】温蔵室１３は、本体１２の上部に設けられ
ており、ここの天井に冷気ダクト１８が延出されて、必
要に応じて冷蔵室としても用いられるようになってい
る。

【００１６】即ち、冷気ダクト１８の上端が開口１９の
上縁に構成した冷気吐出口２１において温蔵室１３に解
放しており、冷蔵室として用いる場合には、冷気を吐出
するようになっている。温蔵室１３の天井部に取り付け
た鏡面状のステンレス製反射板２３には、赤外線ランプ
２４及びシーズヒータ２５が設けられ、区画棚１５上に
は、プレートヒータ２７が設けられており、温蔵室とし
て用いる場合にはこれらの機器に電力を供給して室内を
加熱する。

【００１７】冷蔵室１４内には、複数段の棚３０ａ、３
０ｂ、３０ｃが取り外し自在に架設されている。この棚
３０ａ、３０ｂ、３０ｃは、本体の両側に立設された支
持柱３１ａ、３１ｂ（図４参照）に形成された係合孔３
２に係止されており、棚３０の位置や間隔を適宜変更で
きるようになっている。

【００１８】区画棚１５は、その上面側にプレートヒー
タ２７を備えるほか、その下面側に設けられた補助仕切
板３１により、後端において冷気ダクト１８に連通する
補助冷気ダクト３４が構成されており、この補助冷気ダ
クト３４の前端は補助冷気吐出口３５において冷蔵室１
４に向けて開口している。そして、冷蔵時には冷気ダク
ト１８から補助冷気ダクト３４に冷気を導入して冷蔵室
１４に吐出している。補助冷気ダクト３４の後端部に
は、冷気ダクト１８内に向けてスライド可能に設けられ
たダンパー３７が配置されており、冷気ダクト１８へむ
けて延出させて冷気ダクト１８から補助冷気ダクト３４
へ冷気を案内している。

【００１９】区画棚１５には、図５に詳図するように、
背面パネル１６の一部に重複して設けられているととも
に前記背面パネルに対して摺動可能な摺動板６１ａ、６
１ｂが一体に設けられている。この摺動板６１ａ、６１
ｂは、本実施例では背面パネル１６の上方及び下方に、
背面パネル１６と平行に延出されている。摺動板６１
ａ、６１ｂは、その幅は背面パネル１６の幅と同じであ
るが、その高さは温蔵室の可変とする容積により異な
り、本実施例では棚一段分の長さを有している。

【００２０】図２の状態では、上方の摺動板６１ａが背
面パネル１６に重ねて設けられており、一方、背面パネ
ル１６は、区画棚１５の移動範囲に対応する箇所が空間
１６ａとなっており、この空間１６ａは下方の摺動板６
１ｂにより閉鎖されている。尚、上方の摺動板６１ａが
重ねられた背面パネル１６には、図４に示すように、プ
レートヒータのプラグ４６を接続するソケット４７が設
けられており、増設した保温棚６２に電力を供給するよ
うになっている。

【００２１】冷蔵室１４の底板３８前端には、冷却室４
１に連通する冷気吸込口４２が形成されており、冷却室
４１の入口に送風機４３が設けられて冷気吸入口４２か
ら取り込んだ空気を冷気ダクト１８に送風している。送
風された空気は、冷気ダクト１８内に配置された冷却器
４４を通過して冷却されている。

【００２２】本体の下部には機械室５１が設けられてお
り、ここに前述の冷却器４４に冷媒を供給する冷凍サイ
クルが形成されている。即ち、機械室５１内には、圧縮
機５２、凝縮器５３及び凝縮器用ファン５４が設けられ
ている。

【００２３】次に、本実施例の作用について説明する。

【００２４】まず、図２に示すように、ショーケース１
を温冷蔵庫として用いる場合について説明するが、ショ
ーケース１１内の温蔵室１３を区画棚一段のみで使用す
る場合には、ダンパー３７を、図２に示す如く後方に移
動させる。そして、送風器４３及び圧縮器５２を運転す
ると、冷却器４４と熱交換した冷気は送風機４３によっ
て、図２中実線矢印で示すように、冷気ダクト１８から
補助冷気ダクト３４に全て冷気が流入し、補助冷気吐出
口３５から冷蔵室１４内に吐出され、開口１９にエアー
カーテンを形成しつつ、冷蔵室１４内を循環して冷却
し、冷気吸入口４２から帰還する。尚、圧縮機５２は、
冷気ダクト１８の吐出冷気温度に基づいて運転制御さ
れ、それによって冷蔵室１４内の商品は、５℃〜１０℃
の所定の冷蔵温度に冷却される。

【００２５】温蔵室１３においては、赤外線ランプ２
４、シーズヒータ２５及びプレートヒータ２７に通電さ
れる。プレートヒータ２７上には、缶コーヒー等の温蔵
商品が載置されており、プレートヒータ２７の熱は直接
これらの商品に伝導して、加熱する。シーズヒータ２５
は発熱して、２００℃〜３００℃の温度となり、その輻
射熱によって温蔵室１３内の空気を加熱し、プレートヒ
ータ２７上の商品を５０℃〜６０℃に保温する。赤外線
ランプ２４は発光して１２０℃〜１５０℃の温度とな
り、商品を保温する他、そこから照射される光によっ
て、プレートヒータ２７上の商品を照明し、それらを顧
客に温かく見せる。

【００２６】このようにして、ショーケースの上方部を
温蔵室として用い、下方部を冷蔵室として用いる。

【００２７】ショーケース１の温蔵室の容積を変える場
合、例えば、温蔵室の棚を２段にする場合には、まず、
図２及び図５に示す状態において、冷蔵室の棚３０ａを
外し、次に、区画棚１５の固定を外し、区画棚１５をそ
のまま下方にスライドさせて、図３に示す位置に設置し
て固定する。これにより、下方の摺動板６１ｂが背面パ
ネル１６と重なる。一方、上方の摺動板６１ａは、背面
パネルの空間１６ａを覆い蓋をする。これによって、温
蔵室１３のスペースを拡大し、その温蔵室１３におい
て、上方の摺動板６１ａの位置にプレートヒータ２７を
有する保温棚６２を取り付ける。そして、図４に示すよ
うに、保温棚６２のプラグ４６をソケット４７に差し込
む。

【００２８】これによって、温蔵室の棚が２段になり、
温蔵品の収納量を増やすことができる。

【００２９】一方、夏期等にショーケース１全体を冷蔵
庫として使用する場合には、ダンパー３７を前方に移動
させる。そして、送風機４３、圧縮機５２が運転される
と、冷却器４４と熱交換した冷気は送風機４３によっ
て、図中破線で示すように、冷気吐出口２１から温蔵室
１３内に吐出されて、開口１９にエアーカーテンを形成
しつつ、温蔵室１３及び冷蔵室１４内を循環して冷却
し、冷気吸入口４２から帰還する。この場合、赤外線ラ
ンプ２４、シーズヒータ２５及びプレートヒータ２７に
は通電されない。また、圧縮機５２は冷蔵室１４内の温
度に基づいて運転制御され、それによって温蔵室１３及
び冷蔵室１４内の商品を５℃〜１０℃の所定の冷蔵温度
に冷却する。

【００３０】本発明は上述した実施例に限らず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。

【００３１】例えば、摺動板は、図３に示すように、背
面パネルより幅の狭い帯板６４とし、背面パネル１６に
形成した溝６５を覆うように摺動するものであってもよ
い。

【００３２】また、温蔵室のスペースを増やした場合に
は、棚の段数を増やすことに限らず、棚の段数はそのま
までスペースのみを増やすだけでもよい。この場合には
背の高い温蔵用商品を載置することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のショーケ−スは、区画棚は背面パネルの一部に重ねて
設けられるとともに背面パネルに対して摺動可能な摺動
板を一体に備えるているから、区画棚を背面パネルに沿
って摺動させて位置を変えることによって温蔵室のスペ
ースを容易に変えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例によるショーケースの外観を示
す斜視図である。

【図２】図１に示すショーケースの縦断面図である。

【図３】温蔵室のスペースを拡大した状態のショーケー
スの縦断面図である。

【図４】温蔵棚の取り付け状態を示す斜視図である。

【図５】摺動板と背面パネルとの関係を示す正面図であ
る。

【図６】本発明の変形例を示す正面図である。

【図７】従来のショーケースを示す縦断面図である。

【符号の説明】

１１ショーケース１２本体１３温蔵室（温冷蔵室）１４冷蔵室１５区画棚１６背面パネル１８冷気ダクト６１ａ、６１ｂ、６４摺動板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者鉄川和夫大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者和田秀厚大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者池田秀也大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者持田賢一大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体内の上方に位置する温蔵室と下方に
位置する冷蔵室とが区画棚により上下に区画され、且つ
本体内の背面パネルと本体背板との間に形成された冷気
ダクトを介して前記区画棚から冷蔵室に冷風が供給され
るショーケースにおいて、前記区画棚は前記背面パネルに沿って上下に移動可能に
設けられており、且つ前記区画棚は、背面パネルの一部
に重ねて設けられるとともに前記背面パネルに対して摺
動可能な摺動板を一体に備えることを特徴とするショー
ケース。