JP2015016023A - ショーケース - Google Patents

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Abstract

【課題】前面ガラスの内面の清掃を容易に行うことができるショーケースを提供する。【解決手段】ショーケース1は、商品Cを陳列する複数段の陳列棚A1〜A4と、これらの陳列棚A1〜A4を収容するケース本体10と、各陳列棚A1〜A4を照らすLED50とを備えている。ケース本体10は、左右の側面枠部材11,11と、これらの側面枠部材11,11の上部に架けわたされた上部フレーム12と、側面枠部材11,11の下部に架けわたされた下部フレーム13と、上部フレーム12および下部フレーム13の前面側に配置された4枚の前面ガラス部材14−1〜14−4と、上部フレーム12および下部フレーム13の背面側に配置された背面扉15とを備えて構成されている。前面ガラス部材14−1〜14−4は、それぞれが開閉支持機構35により前面ガラス部材14−1〜14−4の上部側を回動支点として開閉自在な構成となっている。【選択図】図1

Description

本発明はショーケースに係り、さらに詳しくは、ショーケースを構成する前面ガラスの内面部の清掃性の向上を図れるように構成したショーケースに関する。
例えばコンビニエンスストアにはレジ用カウンターが設置されており、このレジ用カウンターには、卓上型のコールドショーケースや、ホットショーケース等が載置されている。そして、これらの各ショーケースの内面部には、冷却または加温された飲料物や調理済みの食品が陳列されるようになっている。
ところで、以上のような各ショーケース、特にホットショーケースでは、陳列棚に並べられる、例えば、から揚げ等から上がる油分を含んだ湯気等のため、ホットショーケースを構成する前面ガラスの内面部が曇り、ショーケース内面部の商品が見えにくくなる、という課題が生じている。
この場合、通常時は店が閉まった後等に、ショーケースの全体の清掃を行う際に、前面ガラスの内面部の清掃も同時に行うことが多いが、店を開いているときでも前面ガラスの内面部の汚れが目立つときは、そのままにしておいては、その後の商品の販売に悪影響が及ぶので、例えば客足の鈍る時間帯等に、特に汚れの目立つ前面ガラスの内面部を清掃する必要がある。
ショーケースの前面ガラスの内面部を清掃する技術として、透明部材からなる正面壁(前面ガラス)をメインフレーム(ショーケース本体)から引き出しておいて、前面ガラスとショーケース本体との隙間を利用して前面ガラスの内面部を清掃する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、ショーケース全体を、高さ方向中央部に配置された仕切り板で上下方向に二分すると共に、前面透明壁(前面ガラス)の下部を開閉可能な前扉とし、この前扉を開いてからその内面部の清掃ができるようにしたショーケースが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2008−167927号公報 特許第4675098号公報
しかし、上記特許文献1では次のような問題点がある。
すなわち、ホットショーケースで陳列棚にヒーターを設置した場合には、陳列棚とヒーターとが配線で繋がっていることにより、陳列棚を取り外すことが難しい。そのため、ショーケース本体から前面ガラスを引き出しておいて、その隙間に手を差込んで雑巾等で前ガラスの内面を拭かなくてはならない。前面ガラスの面積はかなり広いので、片方の手を反対側まで伸ばして内面全体を拭くのは困難であり、結局、片手で半分ずつ拭くことになり、作業効率も悪く、前ガラスの内面の清掃が大変である。
また、ショーケース本体と同等の前面ガラスを引き出すことになるので、構造的に大規模となり、また強固なレールが必要となる。
さらに、前面ガラスを前方に引き出すことになるので、ショーケースの前方にその移動範囲分のスペースが必要となると共に、前面ガラスを前方に引き出した後、前面ガラスとショーケース本体の横に、清掃のため人が入るスペースが必要となる。その結果、その範囲に物を置くことができないと言う制約がある。
また、上記特許文献2では次のような問題点がある。
まず、ショーケースが上下方向に仕切り板で仕切られ、前面透明壁(前面ガラス)の下部が開閉可能な前扉となっているので、その前扉内面の清掃は、前扉を開閉することで行うことができるので容易に行える。
しかし、仕切り板で仕切られた上方の前面透明壁(前面ガラス)の内面の清掃は困難である。すなわち、開閉可能な前扉を開いておいて、前面側から手をショーケースの内面部に差し込んで前面透明壁の上方の内面を清掃するか、あるいは、ショーケースの背面側から手を伸ばして清掃するかしかなく、いずれの場合も清掃が困難である。
前面側から清掃する場合、開閉可能な前扉を開いて前面透明壁の上方の内面を清掃しなければならず、そのとき、開いている前扉が邪魔となる。そのため、前扉の一方側の横から手を差込んでの清掃となるが、他方側の隅まで手が届きにくく、結果的に両側からそれぞれ清掃することになり、作業効率も悪いという問題が生じる。
〔発明の目的〕
本発明は、上述した各課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、前面ガラスの内面部の清掃を容易に行うことができるショーケースを提供することにある。
前記目的を達成するために、本願発明のショーケースは、商品を陳列する複数段の陳列棚と、これらの陳列棚を収容するケース本体と、前記各陳列棚を照らす照明装置とを備えたショーケースであって、
前記ケース本体を、左側面及び右側面に配置された側面枠部材と、これらの側面枠部材の上部に架けわたされた上部フレームと、前記側面枠部材の下部に架けわたされた下部フレームと、前記上部フレームおよび下部フレームの前面側に配置された前面透明部材と、前記上部フレームおよび下部フレームの背面側に配置された背面扉とを備えて構成し、
前記各前面透明部材を前記各陳列棚に対応して複数枚で構成すると共に、それぞれを、透明部材開閉支持機構により開閉自在に構成し、
前記各透明部材開閉支持機構を、前記各前面透明部材の上部領域に対応して前記各側面枠部材の同位置に設けられた回動支持軸と、前記各前面透明部材に設けられ前記回動支持軸に回動自在に係合する係合部材と、で構成したことを特徴とする。
本願発明のショーケースによれば、前面透明部材が各陳列棚に対応して複数枚で構成されており、それぞれの前面透明部材が開閉支持機構により前面透明部材の上部側を回動支点として開閉自在な構成となっているので、内面部の清掃を必要とする前面透明部材の下部側を開いて、前面透明部材を例えば水平状態にして清掃することができる。そのうえ、前面透明部材が複数枚で構成されており、前面透明部材の一枚一枚の面積が少ないので、清掃が容易であり、かつ短時間で行える。
また、複数枚の前面透明部材のそれぞれが開閉支持機構により独立して開閉できるので、特に汚れが目立ち、緊急に清掃する必要のある前面透明部材がある場合でも、ショーケースの運転を停止せずに、当該前面透明部材のみを開いて清掃することができるので、他段の陳列棚の商品が冷めることもない。
本発明に係るショーケースの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1におけるII矢視のショーケースの全体正面図である。 図2におけるIII矢視の全体右側面図である。 図3におけるIV矢視のショーケースの全体背面図である。 図3におけるV−V線に沿った縦断面図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの最上段の前面ガラスの取り付け状態を示す部分詳細の縦断面図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの途中の段の前面ガラスの取り付け状態を示す部分詳細の断面図である。 図7におけるVIII矢視図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの最下段の前面ガラスの取り付け状態を示す部分詳細の断面図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの前面ガラスの簡易ロック機構を示す詳細縦断面図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの各陳列棚にプライスカードが貼付された状態を表し、同図(A)は4枚の前面ガラスが閉じられた状態、同図(B)は1枚の前面ガラスが開かれた状態の斜視図である。 前記第1実施形態におけるショーケースの一つの前面ガラスを取り外した状態を示す部分動作詳細図である。 本発明に係るショーケースの第2実施形態を示す縦断面図で、図1に相当する図である。 前記第1実施形態のショーケースにおいて陳列棚のトレイに高さの高い商品が陳列されている場合の部分詳細の縦断面図である。 前記第2実施形態のショーケースにおいて図14と対比させた状態を示す部分詳細の縦断面図である。
以下に、図1〜11を参照して本発明に係るショーケースの第1実施形態を説明する。
まず、図1〜4に基づいてショーケース1の全体を説明する。
本実施形態のショーケース1は、例えば、コンビニエンスストアの売り場のレジ用カウンター100の上等に載置されるようになっている。
そして、図1,3において、左側が、客が商品Cを選択・注文し、かつ受け取るための前面側であり、右側が、店の係員がショーケース1の陳列棚に商品を陳列したり、陳列してある商品Cの中から所定の商品Cを取り出して受け渡す背面側である。
本第1実施形態のショーケース1は、内部に商品Cを陳列する複数段(第1実施形態では4段)、すなわち、最上段の陳列棚A1、上から二段目の陳列棚A2、三段目の陳列棚A3、および最下段の陳列棚A4を設けたケース本体10と、各陳列棚A1〜A4を照らす照明装置であるLED50とを備えて構成されている。
ケース本体10は、左側面および右側面に配置された側面枠部材11,11と、これらの側面枠部材11,11の上部に架けわたされた上部フレーム12と、側面枠部材11の下部に架けわたされた下部フレーム13と、上部フレーム12および下部フレーム13の前面側に配置された前面透明部材である前面ガラス14と、上部フレーム12および下部フレーム13の背面側に配置された背面扉15とを備えて構成されている。
そして、前面ガラス14は、各陳列棚A1〜A4に対応して複数枚、つまり、最上段の前面ガラス14−1、上から二段目の前面ガラス14−2、上から三段目の前面ガラス14−3,および最下段の前面ガラス14−4で構成されている。
これらの各前面ガラス14−1〜14−4は、透明部材開閉支持機構であるガラス開閉支持機構30により、それぞれが開閉自在に構成されている。
また、後に詳細を説明するように、ガラス開閉支持機構30は、各前面ガラス14−1〜14−4の上部領域に対応して、側面枠部材11,11の同位置に設けられた回動支持軸31と、各前面ガラス14−1〜14−4に設けられ回動支持軸31に回動自在に係合する係合部材32と、で構成されている。
図1,3に示すように、側面枠部材11,11は、その前面が上部から下部に向かって下部側が広くなるように緩やかな湾曲状に傾斜した形状に形成され、この側面形状に略沿うようにして上記各前面ガラス14−1〜14−4からなる前面ガラス14が設けられている。そして、ショーケース1は、全体略縦型の四角形形状に形成されている。
図3,5に示すように、側面枠部材11の表面には、当該側面枠部材11の外形形状に略沿った形状で切欠き窓部11Aが形成されており、この切欠き窓部11Aには、当該切欠き窓部11Aを塞ぐ側面ガラス16が、側面枠部材11の内側から設けられている。
すなわち、側面枠部材11の内側には、図5に示すように凹部11Bが側面枠部材11の全周にわたって形成されており、この凹部11B内には、板金を断面略コ字状に折り曲げ形成した内側部材17が嵌め込まれている。
ここで、内側部材17の厚さ方向の互いに対向する端部には、その厚さ方向に外側が低くなった段差部17Aが形成され、この段差部17Aに上記側面ガラス16が嵌め込まれるようになっている。
側面ガラス16は、段差部17Aに嵌め込まれると共に外側の一部が、前記側面枠部材11の切欠き窓部11Aを形成する内側側面の端面11Cに支持されている。また、側面ガラス16の内側面は、陳列棚A1〜A4を構成する4段のヒータープレート21−1〜21−4のそれぞれの側面により、上記段差部17A側に押圧された状態となっている。そして、ヒータープレート21−4等は、そのネジ止め用孔21A(図9参照)に内側部材17の内面からビス24をねじ込んで固定されるようになっている。
言い換えれば、側面ガラス16は、上記内側側面の端面11Cおよび段差部17Aと4段のヒータープレート21−1〜21−4とに挟み込まれた状態で保持されている。そして、各ヒータープレート21−1〜21−4と側面ガラス16との間には、側面ガラス16を保護するためのゴムスペーサー19が介在されている。ここで、ゴムスペーサー19と前記板金からなる内側部材17の内側面とは面一状態となっている。
また、側面枠部材11の凹部11Bの深さ寸法と、その凹部11Bに嵌まり込む内側部材17の高さ寸法とは、略同じ寸法となっている。
内側部材17は、側面枠部材11,11の凹部11B内に嵌め込まれると共に、図5,8に示すように、凹部11Bから内側に突出したボス17Bに、内側部材17の表面からビス20をねじ込んで側面枠部材11,11に固定されている。ボス17Bは側面枠部材11,11と一体的に形成されている。
なお、図5では、凹部11B内に1つのボス17Bが設けられた状態が示されているが、ボス17Bは側面枠部材11,11の凹部11Bの全周複数箇所にバランスよく設けられている。
前記上部フレーム12は、図6に詳細を示すように、フレーム上部材12Aと、当該フレーム上部材12Aに接続され、かつ連続する接続天井板12Bとで構成されており、この上部フレーム12は側面枠部材11,11の最上部に架けわたされている。
フレーム上部材12Aは、例えばアルミ押出し成形により断面略円弧状に形成されており、後述する最上段のガラス位置決め機構35の側面部が前面側から見えるのを隠すことができるような幅寸法に形成されている。
また、フレーム上部材12Aは、前記板金からなる内側部材17の外側から(凹部11B内から)ビス等(図略)により取り付けられている。
さらに、接続天井板12Bは、例えばアルミ板で形成されているが、通常の鋼板で形成してもよく、あるいはガラス板で形成してもよい。ガラス板で形成した場合は、ショーケース1の上面からも最上段の陳列棚A1を見ることができる。
なお、フレーム上部材12Aと接続天井板12Bとを一体的に形成してもよい。その場合、一部材ですむので省部材化と製作の手間を少なくすることができる。
前記下部フレーム13は、図9に詳細を示すように、フレーム下部材13Aと、当該フレーム下部材13Aに連続して接続さる接続底板13Bとで構成されており、この下部フレーム13は側面枠部材11,11間の最下部に架けわたされている。
フレーム下部材13Aは、例えばアルミ押出し成形により断面略半円形状に形成されており、最下段の前面ガラス14−4を開いたときでも、最下段の陳列棚A4を構成するヒータープレート21−4が、前面側から見えるのを隠すことができるような幅寸法に形成されている。
また、フレーム下部材13Aは、図5に示すように、前記板金からなる内側部材17の外側から(凹部11B内から)ビス34により取り付けられている。
さらに、下部フレーム13の接続底板13Bの下面四隅には、レジ用カウンター100に載せても滑らず、安定して設置できるようにゴム足60が取り付けられている。
前記前面ガラス14は、前述のように、各陳列棚A1〜A4にそれぞれ対応する前記各前面ガラス14−1〜14−4で構成されている。
各前面ガラス14−1〜14−4は、それぞれ扁平ガラスで形成されており、すべてが同一形状、同一構成となっている。そして、図2に示すように、側面枠部材11,11間の略全幅にわたる長さ寸法に形成されている。
各前面ガラス14−1〜14−4のさらに詳細な構成を、代表して図7に基づいて説明する。
図7には、上記前面ガラス14−3の下部と前面ガラス14−4の上部近傍の詳細が示されている。
前面ガラス14−3および14−4は、それぞれガラス本体部14Aと、そのガラス本体部14Aの縁部全周を覆う補強フレーム部14Bとで構成されている。
そして、この補強フレーム部14Bは、ガラス本体部14Aの上部縁部を覆う上フレーム部14cと、ガラス本体部14Aの下部縁部を覆う下フレーム部14dと、ガラス本体部14Aの左右の縁部を覆う側部フレーム部14eとで構成されている。
なお、図7では、前面ガラス14−3、14−4のみを示してあり、それらについて説明したが、前記前面ガラス14−1、14−2の構成も前面ガラス14−3等と全く同じである。
ここで、補強フレーム部14Bのうち、側部フレーム部14eは、例えば、ステンレス製の薄板で形成され、補強フレーム部14cは、アルミ押出し成形あるいはステンレス製の薄板で形成され、補強フレーム部14dは、アルミ押出し成形により形成されたものが用いられている。
また、各前面ガラス14−1〜14−4の補強部14Bにおける下フレーム部14dの幅寸法は、前面ガラス14−3等を閉じているとき、ショーケース1の前面部から各位置決め機構36〜38およびLED50が、見えないような幅寸法に形成されている。
下フレーム部14dは、上述のように、アルミ押出し成形されたものとなっているので、不透明であり、これにより、下フレーム部14dがガラス位置決め機構35の外側面を覆ったとき、その外側面を隠すことができる。その結果、その部分、つまり、下フレーム部14dを、図11に示すように、商品名や価格を表示するプライスカードPCを貼付するホルダースペースHSとすることができるようになっている。
すなわち、図11に示すように、上記ホルダースペースHSは、ショーケース1の正面側(前面側)で各陳列棚A1〜A4の前面側に位置するようになっている。そして、ホルダースペースHSには、各陳列棚A1〜A4のそれぞれのトレイ22に対応して上記プライスカードPCが貼付されており、これらのプライスカードPCには、例えば、から揚げ、アメリカンドッグ等の商品名が記入されている。
また、プライスカードPCは、トレイ22に陳列される商品に自在に対応できるように、ホルダースペースHSに容易に着脱できるようになっている。
以上のような構成の各前面ガラス14−1〜14−4は、図1,7等に示すように、側面枠部材11,11と前面ガラス14−4等とにわたって設けられた前記ガラス開閉支持機構30により、それぞれが独立して開閉自在な構成とされている。
また、前面ガラス14−4等は、透明部材位置決め機構であるガラス位置決め機構35により所定の位置に位置決めされるようになっている。このガラス位置決め機構35は、各前面ガラス14−1〜14−4の相互間かつ側面枠部材11,11にわたって設けられている。
さらに、ガラス位置決め機構35により各前面ガラス14−1〜14−4が所定の位置に位置決めされた後、ガラス位置決め機構35と各前面ガラス14−1〜14−4とにわたって設けられた前面ガラス用の簡易ロック機構40により所定位置に係止されるようになっている。
前記ガラス開閉支持機構30は、図7,8に詳細を示すように、また、前述したように、ピン状の回動支持軸31と係合部材32とで構成されている。
すなわち、回動支持軸31は、前面ガラス14−4等の外表面の外側でかつ上部領域において、側面枠部材11,11の内側部材17の表面から同位置で、かつ当該内側部材17と一体となって内側に突出して設けられている。
これに対して、係合部材32は、前面ガラス14−4等の幅方向両端面に設けられた略J字形状の板部材で形成され、J字形状の内円部が回動支持軸31と回動自在に係合するようになっている。つまり、各前面ガラス14−1〜14−4は、左右の側面枠部材11,11の内側の2箇所で回動支持軸31により回動自在に支持されていることになる。
また、図7において、前面ガラス14−3をガラス開閉支持機構30の回動支持軸31を回動中心として、矢印A方向に回動させた場合、図12に示すように略水平状態にまで開くことができる。そして、その状態から、係合部材32を回動支持軸31から外す方向に持ち上げることで、前面ガラス14−3をケース本体10から取り外すことも可能な構成となっている。
ここで、図12に示すように、前面ガラス14−3は、回動支持軸31を回動中心として、上部側が寸法L1の長さ、下部側が寸法L2の長さとなっている。前面ガラス14−4の下部側が長くなっているので下部側が重くなっているので、下部側が自重により閉じるようになっている。
前記ガラス位置決め機構35は、図1に示すように、各前面ガラス14−1〜14−4に対応する複数個で構成されている。
すなわち、図1に示すように、前面ガラス14−1の上部に対応する第1の位置決め機構36、前面ガラス14−1の下部と前面ガラス14−2の上部に対応する第2の位置決め機構37、前面ガラス14−2の下部と前面ガラス14−3の上部に対応する上記第2の位置決め機構37、前面ガラス14−3の下部と前面ガラス14−4の上部に対応する上記第2の位置決め機構37、前面ガラス14−4の下部に対応する第3の位置決め機構38とで構成されている。
そして、第1の位置決め機構36と、第2の位置決め機構37と、第3の位置決め機構38との構成は基本的な部分では全く同じであるが、取り付け位置の関係で、わずかに異なった構成となっている。
これらの各位置決め機構36〜38は、すべてアルミ押出し成形品となっている。
まず、図7に基づいて、各位置決め機構36〜38のうち、代表して、第2の位置決め機構37の構成を説明する。
第2の位置決め機構37は、前面ガラス14−3の下部と前面ガラス14−4の上部との相互間、かつ前記各側面枠部材11,11にわたって、前記前面ガラス14−3と前面ガラス14−4を閉じたとき、その上部および下部が当接するようになっている。
第2の位置決め機構37は断面逆凹状に形成されており、その内面部側に前面ガラス14−4の上部が当接する第1のストッパ部37Aが設けられている。この第1のストッパ部37Aは、位置決め機構37の内面部に、前面ガラス14−4の取付け角度と同じ角度で斜め下方に突出して形成された突出部37Bと、この突出部37Bの凹部内に装着された緩衝部材であるゴムパッキン39とで構成されている。
また、第2の位置決め機構37の外面部側に前面ガラス14−3の下部が当接する第2のストッパ部37Cが設けられている。この第2のストッパ部37Cは、位置決め機構37の外面部に上方に突出して形成された略三角形の突出部37Dと、前面ガラス14−3の下フレーム部14dに装着された緩衝部材である上記ゴムパッキン39とで構成され、このゴムパッキン39が上記突出部37Dの一辺の斜辺に当接することで、前面ガラス14−3を閉じたときの衝撃を緩和することができるようになっている。
上記各ゴムパッキン39は、第2の位置決め機構37の突出部37Bの全長にわたって設けられ、また、突出部37Dの側面の全長にわたって当接するようになっている。
ただし、例えば、第2の位置決め機構37の両端部と中央部の2箇所との合計4箇所、あるいはそれ以上の箇所で部分的に当接するようにしてもよい。
第2の位置決め機構37の内面部側において、第1のストッパ部37Aの突出部37B近傍で前面ガラス14−4の上部領域、かつ外表面側には、上記LED50が取付けられている。このLED50は、前面ガラス14−4が対応する第4段目の陳列棚A4を最適な状態で照射できるように、取付け角度等を調整して取付けられている。
また、第2の位置決め機構37の上面において上記略三角形の突出部37Dに隣接する位置には、断面略凹状のカス受23が着脱可能に設けられている。このカス受23は、図1等にも示すように、ヒータープレート21の上面に載置された商品収容用のトレイ22の一端部に接するように設けられており、トレイ22内の商品Cからこぼれたコロモ等のカスを受けるために設けられたものである。
第2の位置決め機構37は、図7に示すように、幅方向の両端2箇所にあけられたねじ止め用孔37Eに、前記側面枠部材11,11の外面からビス(図略)をねじ込んで固定されている。
次に、図6に基づいて、前記第1の位置決め機構36の説明をする。
この第1の位置決め機構36は前記上部フレーム12に前記内側部材17を介して設けられており、最上段の前面ガラス14−1に対応しているため、前記第2の位置決め機構37における第2のストッパ部37Cと簡易ロック機構40とカス受23とを設ける必要がないので、前記第1のストッパ部36Aと、LED50とが設けられた構成となっている。
第1の位置決め機構36は、上面が略平坦な略逆凹状形状に形成されており、その内面部側に、第1のストッパ部36Aと、LED50とが設けられている。そして、第1のストッパ部36Aは、突出部36Bと前記ゴムパッキン39とで構成されている。
この第1の位置決め機構36の側面枠部材11,11への取り付けも、上記第2の位置決め機構37の取り付けと同様に行われる。
今度は、図9に基づいて、前記最下段の前面ガラス14−4の下部および最下段陳列棚A4に対応した第3の位置決め機構38の説明をする。
この第3の位置決め機構38は、最下段の前面ガラス14−4の下部に対応しているため、前記第2の位置決め機構37における第1のストッパ部37AとLED50とを設ける必要がないので、前記第2のストッパ部38Cと、簡易ロック機構40とが設けられた構成となっている。第1のストッパ部とLED50とが設けられていないだけであり、第3の位置決め機構38の構成は前記第2の位置決め機構37と全く同じである。
この第3の位置決め機構38の側面枠部材11,11への取り付けも、上記第2の位置決め機構37の取り付けと同様に行われる。
前述のように、各前面ガラス14−1〜14−4は開閉自在となっているが、図7,9,10に示すように、通常時は前記簡易ロック機構40によりロックされるようになっている。
すなわち、前述のように、前面ガラス14−3等は、回動支持軸31を回動中心として、上部側に対して下部側が重くなっているので、下部側が自重により閉じるようになっているが、さらに、客が各前面ガラス14−1〜14−4を開閉できないように、簡易ロック機構40を設けたものである。
簡易ロック機構40は、第2の位置決め機構37のLED50の外方側の一側面端部に設けられている。簡易ロック機構40は、第2の位置決め機構37の一側面端部の係合部37Gに係合して設けられたロック部材41と、前記下フレーム部14dの下部先端部14fに形成された先端突起部14gとで構成されている。
ロック部材41は、断面C字状に形成されており、第2の位置決め機構37の全長にわたって設けられている。また、ロック部材41の外側面には、図10に示すように、段差状のロック部41aがロック部材41の全長にわたって形成されている。
これに対して、先端突起部14gは、下フレーム部14dを下方に延出させ、かつ延出部先端を断面L字状に折り曲げて形成された下部先端部14fに形成されている。
先端突起部14gはロック部材41側に所定寸法突出しており、この先端突起部14gが、前面ガラス14−3を閉じたとき、ロック部材41の外側面に形成されている上記ロック部41aに嵌り込んで前面ガラス14−3が係止されるようになっている。
なお、図7では、第2の位置決め機構37と前面ガラス14−3とのロック状態を説明したが、前記第1の位置決め機構37と前面ガラス14−1および第3の位置決め機構38と前面ガラス14−4とのロック状態も上記と同様である。
前記4段の陳列棚A1〜A4は、図1〜4に示すように、各段に対応するヒータープレート21−1〜21−4と、それぞれのヒータープレート21−1等の上面にそれぞれ載置されるトレイ22とを備えて構成されている。
ヒータープレート21−4等は、左右の側面枠部材11,11間に架けわたされ、図9に示すように、ヒータープレート21−4等の側面にあけられているネジ止め用孔21Aに、図5に示すように、前記内側部材17からビス24をねじ込んで固定されている。
各ヒータープレート21−1〜21−4には、電源からの配線29Aが、例えば側面に接続されている。また、各ヒータープレート21−1〜21−4は、図3に示すように、それぞれの幅方向の長さが異なっている。
ここで、上から1,2段目のヒータープレート21−1,21−2を加熱用とし、3,4段目のヒータープレート21−3,21−4を常温用とすることもできる。ヒータープレート21−3,21−4を常温用とする場合、そのヒータープレート21−3,21−4への電気の供給を停止することで対応すればよい。
複数段の陳列棚A1〜A4を構成する各ヒータープレート21−1〜21−4の上面には、図1に示すように、各段に例えばそれぞれ4個のトレイ22が載置されるようになっており、これらのトレイ22の内面部には、から揚げ等の陳列商品Cが収容されるようになっている。
また、各トレイ22の前面側端部は、図1に示すように、前記カス受23の一方側の端部と当接するようになっている。
図4に示すように、ケース本体10の背面には、前記背面扉15が設けられており、この背面扉15は、前記陳列棚A1〜A4および各前面ガラス14−1〜14−4に対応する4枚の背面扉15−1〜15−4が設けられている。これらの背面扉15−1〜15−4は、それぞれガラスで形成された引き戸形式の扉となっている。
なお、各段独立方式の引き戸ガラスに換えて4段全部を覆う引き戸形式のガラスとしてもよく、また、各段ごとの観音開き方式、あるいは4段全部を覆う観音開き方式の扉としてもよい。
図1,4に示すように、ケース本体10の背面には、最下段のヒータープレート21Dと下フレーム部14dの背面側端面との間に配置された背面蓋板25が設けられている。この背面蓋板25で囲われた内部空間にはDC/AC変換器(図略)やLED50用の配線、ヒータープレート21A〜21D用の配線29A等が収容されている。
また、背面蓋板25には、ショーケース1の使用状態、例えば第何段目の前面ガラス14が開かれているか、ヒータースイッチが常温用か、加熱用か等を表示する表示基板26、LED50を照射するための照明スイッチ27、各ヒータープレート21A〜21Dに常温用、あるいは加熱用の電気を供給するためのヒータースイッチ28A,28Bが設けられている。さらに、外部電源に接続するための3P電源コード29が設けられている。
次に、本第1実施形態のショーケース1の作用を説明する。
ショーケース1の各前面ガラス14−1〜14−4の内面部が、陳列棚A1〜A4に収容されている商品Cの油分を含んだ湯気や、熱気により汚れた場合、所定の前面ガラス14−1等を開いてから清掃する。
清掃に際しては、図1に示すように、例えば前面ガラス14−3の補強フレーム部14Bにおける下フレーム部14dの下部を手前側に引き寄せるようにして開くと、前面ガラス14−3の係合部材32が回動支持軸31にガイドされ自在に回動して開くことができる。
この際、作業者は、例えば、図7に示すように、前面ガラス14−3の補強フレーム部14Bにおける下フレーム部14dの先端突起部14gを手前側に引いて、第2の位置決め機構37に設けられたロック部材41のロック部41aから先端突起部14gを外すと共に、前面ガラス14−3の下部を手前側に引いて、前面ガラス14−3の係合部材32をガラス開閉支持機構30の回転支持軸31を中心に回動させ、清掃可能な状態、例えば水平状態まで開く。
その後、作業者は、開いた状態を維持しながら、前面ガラス14−1の内側面を清掃する。
清掃が終了したら、前面ガラス14−3の下部を押して前面ガラス14−1を閉じる。前面ガラス14−1の下部を押して閉じて行くと、前面ガラス14−3の下部フレーム部14dの先端突起部14gとロック部材41のロック部41aとが係合して、前面ガラス14−1がガラス位置決め機構35の第2の位置決め機構37に係止される。
他の前面ガラス14−1,14−2,14−4の開閉動作も上記と同様に行われる。
なお、図12に示すように、例えば前面ガラス14−4を回動させて水平状態にした後、斜め上方に持ち上げるようにして、係合部材32と回動支持軸31との係合状態を外すことで、その前面ガラス14−3をケース本体10から取り外すことができる。
そして、このようにすることで、前面ガラス14−3の内面側の清掃をより容易に行うことができる。
また、いずれかの前面ガラス14−4等が破損した場合にも、破損したその前面ガラス14−4等のみを取り外して交換することができるので、例えば、前面ガラスが1枚の全面ガラスで構成されている場合等に比べて交換が容易であり、交換のための費用も少なくてすむ。
以上のような構成のショーケース1によれば次のような効果が得られる。
(1)前面ガラス14が4段の陳列棚A1〜A4に対応して4枚の前面ガラス14−1〜14−4で構成されており、それぞれの前面ガラス14−1〜14−4がガラス開閉支持機構30により前面ガラス14−1〜14−4の上部側を回動支点として開閉自在な構成となっているので、内面部の清掃を必要とする場合、例えば前面ガラス14−3の下部側を開いて、前面ガラス14−3を例えば水平状態にして清掃することができる。前面ガラス14が4枚の前面ガラス14−1〜14−4で構成されており、1枚1枚の前面ガラス14−3等の面積が小さくなっているので、清掃作業も楽であり、清掃が容易となる。
(2)各前面ガラス14−1〜14−4のそれぞれが、ガラス開閉支持機構30により独立して開閉できるので、内面部に汚れが目立つ、例えば、前面ガラス14−1のみを選択して清掃することができる。その結果、清掃中でも他段の陳列棚A2〜A4のトレイ22に収容された商品Cが冷めることがないので、稼働効率の低下を招くことがない。
(3)各前面ガラス14−1〜14−4が、ガラス開閉支持機構30の回転支持軸31に回転自在に支持されており、必要に応じて、取り外すことができる。その結果、例えば前面ガラス14−3の汚れが特にひどい場合、その前面ガラス14−3を取り外して、所定の場所で、例えば水やスチーム等をかけて清掃することができるので、清掃がより容易となる。
(4)各前面ガラス14−1〜14−4が、ガラス開閉支持機構30の回転支持軸31に回転自在に支持されており、必要に応じて、取り外すことができる。その結果、いずれかの前面ガラス14−4等が破損した場合にも、破損したその前面ガラス14−4等のみを取り外して交換することができるので、例えば、前面ガラスが1枚の全面ガラスで構成されている場合等に比べて交換が容易であり、交換のための費用も少なくてすむ。
(5)ガラス開閉支持機構30により各前面ガラス14−1〜14−4が、その上部側に設けられている回動支持軸31を回動支点として開閉自在となっているので、各前面ガラス14−1〜14−4の下部側が上部側に対して重くなっている。そのため、店員等が開かない限りは各前面ガラス14−1〜14−4が自重により閉じた状態を維持でき、勝手に開いたりすることがないので、安全に商品Cを陳列することができる。
(6)各前面ガラス14−1〜14−4の下部と、位置決め機構36〜38の一側面とにわたって設けられた簡易ロック機構40により、通常時には、各前面ガラス14−1〜14−4が位置決め機構36〜38に係止されている。このため、客が各前面ガラス14−1〜14−4を開くことができないので、安全を確保することができる。
(7)LED50が各前面ガラス14−1〜14−4に対応する位置決め機構36,37にそれぞれ取り付けられ、各陳列棚A1〜A4を上方から照射できるようになっているので、各陳列棚A1〜A4の商品Cを高照度で照らすことができる。その結果、商品Cが見やすくなり、客が商品Cを選択しやすくなる。
(8)LED50がガラス位置決め機構35の、各前面ガラス14−1〜14−3の外部に設置されているので、熱に弱いLED50を保護することができるうえに、寿命による交換時にも、ショーケース1を運転したままで交換することができる。
(9)各前面ガラス14−1〜14−4の下フレーム部14dの幅寸法は、ショーケース1の前面部から各位置決め機構36〜38およびLED50が見えないような幅寸法に形成されている。下フレーム部14dは、アルミ押出し成形されたものとなっているので、不透明であり、これにより、下フレーム部14dがガラス位置決め機構35の外側面を覆ったとき、その外側面を隠すことができる。その結果、その部分、つまり、下フレーム部14dを、商品名や価格を表示するプライスカードPCを貼付するホルダースペースHSとすることができるので、新たにホルダースペースを設けなくてよく、下フレーム部14dの有効利用することができる。
(10)背面蓋板25には、表示基板26、照明スイッチ27、およびヒータースイッチ28A,28Bが設けられているので、ショーケース1の使用状態、ヒータースイッチが常温用か加熱用か、LED50が正常か、各ヒータープレート21A〜21Dに設定どおりの電気が供給されているか、等を、ショーケース1の前面側に回らなくても、レジ用カウンター100の中から監視することができる。
(11)背面扉15が、4段の陳列棚A1〜A4および各前面ガラス14−1〜14−4に対応する4枚の引き戸形式の背面扉15−1〜15−4で構成されており、必要な段の陳列棚A1〜A4に対する背面扉15−1等のみを開閉することができるので、例えば、所定の背面扉15−1を開いた場合でも、他の段の商品Cへの悪影響を防止することができる。
次に、図13に基づいて、本発明のショーケースの第2実施形態を説明する。
前記第1実施形態のショーケース1では、4段に構成された陳列棚A1〜A4に対応する4枚の前面ガラス14−1〜14−4がそれぞれ扁平状に形成されていたが、本第2実施形態のショーケース1Aでは、前面ガラス44が4枚の前面ガラス44−1〜44−4で構成されている。そして、前面ガラス44−1〜44−4が、図13,15に示すように、陳列棚A1〜A4側から手前側に膨らむ断面円弧形状の曲面ガラスで形成されているものである。
第1実施形態と第2実施形態とは、前面ガラス14,44の形状が異なるのみで、その他の構成等は全く同じなので、異なる部分のみに異なる符合を付して説明する。
ここで、図14に示すように、陳列棚A3上のトレイ22に高さの高い商品Cが陳列されているとき、前記第1実施形態の、例えば、前面ガラス14−3等のように扁平ガラスで構成されている場合、その商品Cの上部と前面ガラス14との間隔S1が接近することになる。そうすると、その商品Cからの湯気や熱気により前面ガラス14−3の内面が曇り、三段目の陳列棚A3内の商品Cが見えにくくなるという問題が生じる。
本第2実施形態のショーケース1Aでは、上記問題を解決するために提案されたもので、各前面ガラス44−1〜44−4の内面と商品Cとの距離を少しでも多くとり、前面ガラス44−1等の内面部に対して、商品Cからの湯気や熱気の影響を少なくしようとしたものである。
第2実施形態のショーケース1Aでは、その前面ガラス44−1〜44−4が曲面ガラスで形成されているので、その曲面ガラスを取り付けるためのガラス位置決め機構45の形状は、基本的には前記第1実施形態の位置決め機構35と同じであるが、一部の形状がわずかに異なっている。
すなわち、図15に示すように、第2実施形態のガラス位置決め機構45を構成する第3の位置決め機構47は、前面ガラス44−3、前面ガラス44−4等が曲面ガラスで構成されているので、その上部および下部をストップする第1、第2のストッパ部47A,47Cの構成が、曲面ガラスを取り付けることができるように形成されている。
具体的には、本第2実施形態の第1、第2のストッパ部47A,47Cに設けられるゴムパッキンの39の取り付け角度が異なっているものである。
本実施形態のガラス位置決め機構45は、前面ガラス44−1の上部に対応する第1の位置決め機構46、前面ガラス44−1の下部と前面ガラス44−2の上部に対応する第2の位置決め機構47、前面ガラス44−2の下部と前面ガラス44−3の上部に対応する上記第2の位置決め機構47、前面ガラス44−3の下部と前面ガラス44−4の上部に対応する上記第2の位置決め機構47、前面ガラス44−4の下部に対応する第3の位置決め機構48とで構成されている。
そして、これらの各位置決め機構46,48の構造と、上記図15で説明した第2の位置決め機構47の構造とは略同じである。ただし、第1の位置決め機構46では、第2のストッパ部が不要であり、第3の位置決め機構48では、第1のストッパ部とLEDとが不要である。
以上のような構成の第2実施形態のショーケース1Aによれば、前記(1)〜(11)と略同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(12)各前面ガラス44−1〜44−4が曲面ガラスで構成されており、その内面部と商品Cとの間隔S2を、扁平ガラスで構成した第1実施形態の前面ガラス14−1等の場合より多くとることができるので、商品Cからの湯気や熱気の影響を少なくすることができ、その結果、陳列棚A1〜A4内の商品Cを見やすくすることができる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記各実施形態では、各前面ガラス14−1〜14−4、および各前面ガラス44−1〜44−4を、上部側を回動支店として下部側を開閉自在な構成としたが、これに限らず、各前面ガラス14−1〜14−4、および各前面ガラス44−1〜44−4をそれぞれスライド式の開閉構造としてもよい。要は、複数枚で構成された前面ガラス14−1等のそれぞれが単独で開閉できる構成であればよい。
また、前記各実施形態では、前面ガラス14と前面ガラス44とを、それぞれ4段からなる構成としたが、これに限らない。ショーケース1,1Aの大きさに対応させて、3段あるいは5段からなる前面ガラス構成としてもよい。
本願発明は、例えばコンビニエンスストア等で用いられそのレジ用カウンターに設置する際に利用できる。
1 ショーケース(第1実施形態)
10 ケース本体
11 枠体
12 上部フレーム
13 下部フレーム
14 前面ガラス(透明部材)
14A 前面ガラス本体部
14B 補強フレーム部
14c 上フレーム部
14d 下フレーム部
14e 側部フレーム部
14−1 最上段前面ガラス
14−2 二段目前面ガラス
14−3 三段目前面ガラス
14−4 最下段前面ガラス
21 ヒータープレート
30 ガラス開閉支持機構(透明部材開閉支持機構)
31 回動支持軸
32 係合部材
35 ガラス位置決め機構(透明部材位置決め機構)
36 LED(照明装置)
37 第2の位置決め機構
37A 第1のストッパ部
37C 第2のストッパ部
39 ゴムパッキン
40 ガラス用簡易ロック機構(透明部材用簡易ロック機構)
41 ロック部材
41a ロック部
1A ショーケース(第2実施形態)
44−1 最上段前面ガラス
44−2 二段目前面ガラス
44−3 三段目前面ガラス
44−4 最下段前面ガラス
50 LED(照明装置)
A1 最上段陳列棚
A2 二段目陳列棚
A3 三段目陳列棚
A2 最下段陳列棚

Claims (7)

  1. 商品を陳列する複数段の陳列棚と、これらの陳列棚を収容するケース本体と、前記各陳列棚を照らす照明装置とを備えたショーケースであって、
    前記ケース本体を、左側面及び右側面に配置された側面枠部材と、これらの側面枠部材の上部に架けわたされた上部フレームと、前記側面枠部材の下部に架けわたされた下部フレームと、前記上部フレームおよび下部フレームの前面側に配置された前面透明部材と、前記上部フレームおよび下部フレームの背面側に配置された背面扉とを備えて構成し、
    前記各前面透明部材を前記各陳列棚に対応して複数枚で構成すると共に、それぞれを、透明部材開閉支持機構により開閉自在に構成し、
    前記各透明部材開閉支持機構を、前記各前面透明部材の上部領域に対応して前記各側面枠部材の同位置に設けられた回動支持軸と、前記各前面透明部材に設けられ前記回動支持軸に回動自在に係合する係合部材と、で構成したことを特徴とするショーケース。
  2. 請求項1に記載したショーケースにおいて、
    前記各前面透明部材の上部および下部の相互間に配置されると共に前記各側面枠部材にわたって設けられ前記上部および下部が当接する透明部材位置決め機構を設け、
    この透明部材位置決め機構を、断面逆凹状に形成すると共にその内面部側に前記各前面透明部材の上部が当接しかつ位置決めされる第1のストッパ部と、
    前記位置決め機構の外面部側に前記各前面透明部材の下部が当接しかつ位置決めされる第2のストッパ部と、で構成し、
    前記第1のストッパ部を、前記透明部材位置決め機構に装着された緩衝部材を備えて構成すると共に、前記第2のストッパ部を、前記各前面透明部材の下部に装着された緩衝部材を備えて構成したことを特徴とするショーケース。
  3. 請求項1または請求項2に記載したショーケースにおいて、
    前記各前面透明部材を、透明部材本体部とその透明部材本体部の縁部全周を覆う補強フレーム部とで構成し、
    前記補強フレーム部のうち少なくとも各前面ガラスの下部側の補強フレーム部を不透明部材で形成すると共に前記各透明部材位置決め機構が隠れる幅寸法に形成し、
    前記下部側の補強フレーム部を、前記陳列棚に陳列される商品名や価格を表示するプライスカードホルダー貼付部としたことを特徴とするショーケース。
  4. 請求項2または請求項3に記載したショーケースにおいて、
    前記照明装置をLEDで構成すると共に当該LEDを前記透明部材位置決め機構に装備し、前記LEDを前記各前面透明部材の上部の外側領域に配置したことを特徴とするショーケース。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載したショーケースにおいて、
    前記各透明部材位置決め機構に前記各前面透明部材用の簡易ロック機構を設け、
    この簡易ロック機構を、前記各透明部材位置決め機構の端部に設けられたロック部材のロック部と、前記補強フレーム部の下部延長部に設けられ前記ロック部に係合する係合部と、で構成したことを特徴とするショーケース。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載したショーケースにおいて、
    前記各前面透明部材をそれぞれ扁平ガラス部材で構成したことを特徴とするショーケース。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載したショーケースにおいて、
    前記各前面透明部材をそれぞれ前面側が膨らんだ曲面ガラス部材で構成したことを特徴とするショーケース。
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