JP2000064951A - 斜板角変更可能な斜板及び斜板の支持構造 - Google Patents
斜板角変更可能な斜板及び斜板の支持構造Info
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Abstract
隔をおいて2本形成することにより、耐久性を向上でき
るようにする。 【解決手段】 斜板角設定面14aの裏側面に、枢支部
を境にして高速当接面31と低速当接面32とを有する
斜板角変更可能な斜板において、前記枢支部に、高速当
接面31の端縁で形成する第1支持線37Aと低速当接
面32の端縁で形成する第2支持線37Bとを、揺動方
向に間隔をおいて形成する。
Description
等の駆動装置に使用される可変容量型油圧モータ等に適
用されている斜板角変更可能な斜板及び斜板の支持構造
に関する。
クローラ走行装置の駆動装置として油圧モータと遊星歯
車装置とを組み合わせたものが用いられている。この油
圧モータは可変容量型で、押動アクチュエータで斜板の
斜板角を変更することにより、高低2速が得られるよう
になっている。
2ー5764号公報)に示すように、本体ケースの受け
面2cに揺動することにより斜板角変更可能な斜板14
の裏側面を対面させ、斜板14の裏側面に枢支部を境に
して高速当接面31と低速当接面32とを形成し、前記
枢支部に一対の嵌合部33を形成して本体ケースに設け
た位置決めボール34に僅少間隙を介して嵌合し、本体
ケースに低速当接面32と当接していて高速当接面31
を受け面2cに当接させる押動アクチュエータ16を設
けており、この押動アクチュエータ16を作動すること
により、高速当接面31と低速当接面32との交差線3
5を枢支(揺動)支点として、斜板14が高低速を切り
換えるべく揺動するようになっている。
交差線を支点にして転動するので、斜板角変更は円滑に
行えるが、枢支(揺動)支点は1本線であるので、長時
間使用すると斜板自体及び本体ケースの受け面が摩耗・
摩減し、嵌合部と位置決めボールとが常に接触して斜板
の揺動抵抗が大きくなり、耐久性に問題がある。
できるようにしたものである。本発明は、斜板の枢支支
点となる支持線を揺動方向に間隔をおいて2本形成する
ことにより、耐久性を向上できるようにした斜板角変更
可能な斜板及び斜板の支持構造を提供することを目的と
する。
のための第1の具体的手段は、斜板角設定面14aの裏
側面に、枢支部を境にして高速当接面31と低速当接面
32とを有する斜板角変更可能な斜板において、前記枢
支部に、高速当接面31の端縁で形成する第1支持線3
7Aと低速当接面32の端縁で形成する第2支持線37
Bとを、揺動方向に間隔をおいて形成していることであ
る。
持線が2本となり、斜板14及びそれを支持する部材の
摩耗・摩減が半減し、耐久性を大幅に向上する。本発明
における課題解決のための第2の具体的手段は、第1の
具体的手段に加えて、前記枢支部に中間面36を形成し
て、この中間面36と高速当接面31との交差線を第1
支持線37Aとし、低速当接面32との交差線を第2支
持線37Bとしていることである。
面32との間に中間面36を形成するだけで、第1支持
線37Aと第2支持線37Bとが簡単かつ容易に形成さ
れる。本発明における課題解決のための第3の具体的手
段は、本体ケース2の受け面2cに揺動することにより
斜板角変更可能な斜板14の裏側面を対面させ、斜板1
4の裏側面に枢支部を境にして高速当接面31と低速当
接面32とを形成し、前記枢支部に一対の嵌合部33を
形成して本体ケース2に設けた位置決めボール34に嵌
合し、本体ケース2に低速当接面32と当接していて高
速当接面31を受け面2cに当接させる押動アクチュエ
ータ16を設け、前記枢支部に、高速当接面31の端縁
と第1支持線37Aで接続されかつ低速当接面32の端
縁と第2支持線37Bで接続される中間面36を形成
し、前記第1、第2支持線37A、37Bを斜板14の
揺動支点としていることである。
7A、37Bを揺動支点として交互に使用して揺動し、
各揺動支点の負荷が激減して耐久性を大幅に向上する。
に基づいて説明する。図1〜3において、可変容量型油
圧モータ装置1を、バックホー等の建設機械のクローラ
走行装置の駆動装置として使用した場合を例示してい
る。可変容量型油圧モータ装置1は、モータ部1Aと変
速部1Bとを有し、モータ部1Aを包囲している本体ケ
ース2が、フランジ2aを介してバックホーの機体側の
トラックフレーム3に連結されており、この本体ケース
2に軸受4を介して回転自在に嵌合しかつ変速部1Bを
包囲している回転ケース5に、クローラと係合するスプ
ロケット6が固定されている。
側に向けて駆動室7を開口しており、この駆動室7の開
口部が直列に連結される油圧ブロック8によって閉鎖さ
れている。駆動室7の中心に同芯状に配置された回転軸
9は、本体ケース2の奥壁2bと油圧ブロック8とによ
って回転自在に支持されており、この回転軸9にシリン
ダブロック10が一体回転自在に装着されている。
ック10の円周方向に沿って円形配置された複数のシリ
ンダ孔10aが形成され、各シリンダ孔10a内に回転
軸9の回転軸芯と平行にスライド自在なアキシャル型の
プランジャ11が配置されている。前記シリンダブロッ
ク10は、スプリング12によって油圧ブロック8に固
定のプレート13に付勢されており、図示していない
が、このプレート13に形成した吸入ポート、排出ポー
トを介して油圧ポンプと連通可能になっていて、プラン
ジャ11を押動する作動油が供排される。
4が斜板角変更可能に支持され、この斜板14は斜板角
設定面14aに、各プランジャ11の先端部の回動ヘッ
ド11aをスラストプレート15を介して摺動自在に受
け止めるている。また、本体ケース2の奥壁2b内に
は、斜板14を揺動する速度切換え手段としての押動ア
クチュエータ16が内蔵されている。この押動アクチュ
エータ16は、油圧シリンダで形成されていてピストン
先端が当て板を介して斜板14と当接しており、圧油供
給により突出作動して、斜板14の斜板角設定面14a
の傾斜角度を小さくして高速切り換え状態にし、作動解
除することにより、斜板角設定面14aの傾斜角度を大
きくして低速切り換え状態にする。
が回転ケース5内に配置されており、この出力軸17
は、本体ケース2の奥壁2bに実質的に支持されてい
て、回転ケース5と遊星歯車式の減速機構18を介して
連動連結されている。減速機構18は2段減速式で、第
1段側は出力軸17に設けた第1太陽歯車20と、この
第1太陽歯車20と噛合した複数個の第1遊星歯車21
と、この第1遊星歯車21が噛合する内歯の第1環歯車
22と、各第1遊星歯車21を軸部23aで支持するホ
ルダ23とを有する。
3の内周と噛合状態で結合されていて出力軸17に遊嵌
している第2太陽歯車24と、この第2太陽歯車24と
噛合しながら第2環歯車27と噛合している複数個の第
2遊星歯車25とを有し、前記各第2遊星歯車25は本
体ケース2の奥壁2bから突出した支持軸26に支持さ
れている。
第2遊星歯車25に近接していて、第2遊星歯車25が
支持軸26上で軸方向に移動しないように規制してお
り、円筒形の回転ケース5はその端部が蓋体28で閉鎖
されていて、この蓋体28には、回転軸9及び本体ケー
ス2に対して第1太陽歯車20の移動を規制する中央突
起28aと、第1太陽歯車20に対して第1遊星歯車2
1及びホルダ23の移動を規制する環状突起28bとが
内方突出状に一体成形されている。
面14aの裏側に2つの面を有し、2つの面を択一的に
本体ケース2の奥壁2bの一側面である受け面2cに当
接して支持されるべく揺動自在になっている。前記裏側
の2つの面は斜板14の揺動の枢支部を境にして高速当
接面31と低速当接面32とであり、斜板角設定面14
aに対する高速当接面31と低速当接面32のそれぞれ
の挟角は従来技術と略同様であり、高速当接面31は低
速当接面32よりも挟角が小さく設定されている。
交差していなく、両面の間に中間面36が形成されてい
る。この中間面36は平坦面に形成されていて、高速当
接面31と交差して第1支持線37Aを形成し、低速当
接面32交差して第2支持線37Bを形成している。す
なわち、中間面36は高速当接面31の端縁と第1支持
線37Aで接続され、低速当接面32の端縁と第2支持
線37Bで接続され、実質的に斜板14の枢支部を形成
しており、前記2本の支持線37A、37Bは平行であ
って、斜板14の揺動方向に間隔をおいて位置してい
る。
け面2cに当接した状態から揺動するとき、まず、第2
支持線37Bを支点にして揺動を開始し、中間面36が
受け面2cに当接し、次に第1支持線37Aを支点にし
て揺動し、高速当接面31が受け面2cに面接される。
従って、斜板14は1揺動中に2本の支持線37A、3
7Bが作用することになり、従来技術の1本支持線に比
較して、2本の支持線37A、37Bが交互に作用する
ときは負荷を受ける時間が半減し、同時に作用するとき
は受ける負荷が半減し、高低速変更に要する時間が従来
技術と同一ならば、各支持線37A、37Bが受ける摩
耗等のダメージは激減する。
の嵌合部33が形成されており、各嵌合部33は奥壁2
bに設けた位置決めボール34に極めて僅かな間隙を有
して嵌合していて、斜板14が径方向及び周方向に大き
くずれるのを規制している。この嵌合部33は半円球状
凹部であり、2本の支持線37A、37Bと接してい
る。
部33と接する位置に形成されていることにより、一対
の嵌合部33の中心線上にある場合よりも線長さが長く
なり、これによっても揺動支点としての耐久性が大幅に
向上される。前記押動アクチュエータ16は、一対の嵌
合部33から略等距離に位置していて、低速当接面32
と当接していて、斜板14を揺動して高速当接面31を
受け面2cに押圧するようになっている。
中心から揺動方向高速側に変位しており、これによりプ
ランジャ11から受けるスラスト力は、高速当接面31
よりも低速当接面32を受け面2cに押圧するように作
用しており、高速当接面31に押動アクチュエータ16
が無くとも低速への変更は可能であり、高速への変更の
ためにだけ押動アクチュエータ16を設ければよい。
変更する押動アクチュエータ16を設けることは可能で
あり、特に、2本の支持線37A、37Bの中心線を斜
板14の中心に一致させる場合、又はそれに近い場合に
は、低速変更用押動アクチュエータ16を設けるほうが
好ましい。また、2本の支持線37A、37Bのどちら
か一方を、斜板14の中心に位置するように、前記枢支
部の位置を設定することは可能である。
板14の裏側の中間面36が側面視円弧状の凹面となっ
ており、斜板14の揺動途中で受け面2cと面接しない
形状となっている。前記中間面36は高低速当接面3
1、32との間に2本の支持線37A、37Bを形成す
るために形成されるもので、受け面2cと強いて面接す
る必要がないので、受け面2cから離れた面又は凹部で
あってもよい。
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
クローラ走行装置の駆動装置に限らず、その他の機器の
駆動装置、トランスミッション等の油圧モータにも適用
できる。また、吐出圧を高低に変化させる油圧ポンプに
採用することも可能である。
は、斜板角設定面14aの裏側面に揺動方向に間隔をお
いて形成した第1支持線37Aと第2支持線37Bとを
枢支支点として揺動でき、枢支支点が1本の場合に比し
て斜板14及びそれを支持する部材の摩耗・摩減が半減
し、耐久性を大幅に向上することができ、製作も組立も
極めて容易にできる。
Claims (3)
- 【請求項1】 斜板角設定面の裏側面に、枢支部を境に
して高速当接面と低速当接面とを有する斜板角変更可能
な斜板において、 前記枢支部に、高速当接面の端縁で形成する第1支持線
と低速当接面の端縁で形成する第2支持線とを、揺動方
向に間隔をおいて形成していることを特徴とする斜板角
変更可能な斜板。 - 【請求項2】 前記枢支部に中間面を形成して、この中
間面と高速当接面との交差線を第1支持線とし、低速当
接面との交差線を第2支持線としていることを特徴とす
る請求項1に記載の斜板角変更可能な斜板。 - 【請求項3】 本体ケースの受け面に揺動することによ
り斜板角変更可能な斜板の裏側面を対面させ、斜板の裏
側面に枢支部を境にして高速当接面と低速当接面とを形
成し、前記枢支部に一対の嵌合部を形成して本体ケース
に設けた位置決めボールに嵌合し、本体ケースに低速当
接面と当接していて高速当接面を受け面に当接させる押
動アクチュエータを設け、前記枢支部に、高速当接面の
端縁と第1支持線で接続されかつ低速当接面の端縁と第
2支持線で接続される中間面を形成し、前記第1、第2
支持線を斜板の揺動支点としていることを特徴とする斜
板角変更可能な斜板の支持構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22892798A JP3509568B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 斜板角変更可能な斜板及び斜板の支持構造 |
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Publications (2)
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JP3509568B2 JP3509568B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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1998
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