JP2515323Y2 - クローラ式車両の走行ユニツト - Google Patents

クローラ式車両の走行ユニツト

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JP2515323Y2
JP2515323Y2 JP1990070675U JP7067590U JP2515323Y2 JP 2515323 Y2 JP2515323 Y2 JP 2515323Y2 JP 1990070675 U JP1990070675 U JP 1990070675U JP 7067590 U JP7067590 U JP 7067590U JP 2515323 Y2 JP2515323 Y2 JP 2515323Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,クローラ式車両の走行ユニツトに関するも
のである。
(従来の技術) 従来のクローラ式車両の走行ユニツトでは,油圧モー
タに内蔵したカムの傾斜角度を高速及び低速の2段階に
切り換えて,油圧モータの容量を変化させることによ
り,油圧モータの回転数を変化させ,この油圧モータの
回転を減速機及びスプロケツトを介しクローラシユに伝
え,同クローラシユを駆動して,クローラ式車両を走行
させるようにしている。上記カムを第6,7,8図に示し
た。(5)がカム,(6)が車両用フレーム(図示せ
ず)に固定した油圧モータのボデイ,(7)が上記カム
(5)を同ボデイ(6)の内面に傾転可能に支持する鋼
球で,2速切換プランジヤ(第1図乃至第4図の(8)参
照)の伸縮方向への作動により,カム(5)が鋼球
(7)を中心に矢印方向に傾転して,同カム(5)が高
速及び低速の2段階に切り換えられるようになってい
る。
(考案が解決しようとする課題) 前記第6,7,8図に示す従来の油圧モータのカムには,
次の問題があった。即ち,鋼球(7)の雄球径は,カム
(5)とボデイ(6)とに設けた雌球孔の雌球径よりも
僅かに小さくて,カム(5)の傾転時には,カム(5)
の折点(支点)とボデイ(6)の内面(平面)とが直接
接触する。そのため,カム(5)の折点(支点)がボデ
イ(6)の内面(平面)に線接触することになり,カム
(5)がヘルツ面圧の高い状態で傾転し,カム(5)の
傾転が繰り返されると,ボデイ(6)の内面がカム
(5)の折点(支点)により徐々に摩耗してゆき,遂に
は,鋼球(7)の雄球径と,カム(5)及びボデイ
(6)の雌球径とが同じになり,その結果,ボデイ
(6)の内面が三角形に摩耗して(第8図参照),カム
(5)の支点がL点及びM点の2点になり,カム傾転角
制御のためのモーメントバランスが崩れて,正規の傾転
角が得られず,油圧モータの回転数が変化して,走行速
度が変わってしまうという問題があった。
本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり、そ
の目的とする処は、カムの支点部(折点部)により油圧
モータのボデイの内面を磨耗させることがなくて、高低
速の2速回転制御を長期間にわたり安定的に、確実に行
うことができるクローラ式車両の走行ユニツトを提供し
ようとする点にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、油圧モータ
に内蔵したカムの傾斜角度を高速及び低速の2段階に切
り換えて、油圧モータの容量を変化させることにより、
油圧モータの回転数を変化させ、この油圧モータの回転
を減速機及びスプロケツトを介しクローラシユに伝え
て、同クローラシユを駆動するクローラ式車両の走行ユ
ニツトにおいて、前記車両側フレームに固定した油圧モ
ータのボデイの内面に設けた雌球孔と前記カムの支点部
に設けた雌球孔とに鋼球を嵌合し、同鋼球により前記ボ
デイの内面と前記カムの支点部との間に隙間を形成し
て、支点部を中心とするカムの傾転時にカムの一端部側
の第1ストツパ点とカムの他端部側の第2ストツパ点と
を前記ボデイの内面に選択的に当接させるように構成し
たことを特徴としている。
(作用) 本考案のクローラ式車両の走行ユニツトは前記のよう
に構成されており、カムの傾転時、油圧モータのボデイ
の内面とカムの支点部との間には、隙間δがある。そし
てカムの一端部側の第1ストツパ点とカムの他端部側の
第2ストツパ点との何れかがボデイの内面に当接する。
つまり油圧モータのボデイの内面とカムの支点部とが接
触せず、カムの支点部(折点部)により油圧モータのボ
デイの内面が磨耗することがなくて、高低速の2速回転
制御が長期間にわたり安定的に、確実に行われる。
(実施例) 次に本考案のクローラ式車両の走行ユニツトを第1図
乃至第5図に示す一実施例により説明すると,(1)が
クローラ式車両の走行ユニツトで,同走行ユニツト
(1)は,油圧モータ(2)と減速機(3)と制御弁
(4)とにより構成されている。また(6)が油圧モー
タ(2)のボデイで,同ボデイ(6)がボルト(24)を
介して車両側フレーム(21)に固定されている。また
(5)が同ボデイ(6)内のカム,(7)が鋼球で,同
鋼球(7)がカム(5)の雌球孔とボデイ(6)内面の
雌球孔とに嵌合して,カム(5)を上記ボデイ(6)の
内面に傾転可能に支持する一方,カム(5)の折点とボ
デイ(6)内面との間に隙間δを形成している。また
(8)が上記油圧モータ(2)の2速切換プランジヤ,
(9)が油圧モータ(2)の複数個のピストン,(10)
が減速機(3)の回転ケーシング(減速機(3)の出力
端),(11)が同回転ケーシング(10)と上記車両側フ
レーム(21)に固定した油圧モータ(2)のボデイ
(6)との間に介装したベアリング,(25)がスプロケ
ツト,(25′)が同スプロケツト(25)の歯部,(23)
が同スプロケツト(25)を上記回転ケーシング(10)に
固定するボルト,(22)がクローラシユで,同スプロケ
ツト(25)の歯部(25′)が同クローラシユ(22)に噛
合している。第5図のP1はカム(5)の一端部側の第
1ストツパ点、P2はカム(5)の他端部側の第2スト
ツパ点である。
次に前記第1図乃至第5図に示すクローラ式車両の走
行ユニツトの作用を具体的に説明する。第4図に示すよ
うに圧油を2速切換プランジヤ(8)に供給して,同2
速切換プランジヤ(8)を伸長方向に作動すると,カム
(5)が鋼球(7)を中心に高速位置に傾転し,第2図
に示す右回りモーメントMR=F2×l2が左回りモーメ
ントML=F1×l1[F1はピストン(9)のn個の合
力〕によりも大きくなって,油圧モータ(2)が高速回
転する。この油圧モータ(2)の高速回転は,減速機
(3)の出力端である回転ケーシング(10)→スプロケ
ツト(25)→クローラシユ(22)に伝えられて,同クロ
ーラシユ(22)が高速駆動される。
第3図に示すように2速切換プランジヤ(8)の圧油
をカツトすると,カム(5)が鋼球(7)を中心に低速
位置に傾転し,第2図に示す右回りモーメントMRが0
になって,左回りモーメントML=F1×l1により油圧
モータ(2)が低速回転する。この油圧モータ(2)の
低速回転は,減速機(3)の出力端である回転ケーシン
グ(10)→スプロケツト(25)→クローラシユ(22)に
伝えられて,同クローラシユ(22)が低速駆動される。
カム(5)の傾転時、油圧モータのボデイ(6)の内
面とカム(5)の支点部との間には、隙間δがある。そ
してカム(5)の一端部側の第1ストツパ点P1とカム
(5)の他端部側の第2ストツパ点P2との何れかがボ
デイ(6)の内面に当接する。つまり油圧モータのボデ
イ(6)の内面とカム(5)の支点部とが接触せず、カ
ム(5)の支点部(折点部)により油圧モータのボデイ
(6)の内面が磨耗することがなくて、高低速の2速回
転制御が長期間にわたり安定的に、確実に行われる。
(考案の効果) 本考案のクローラ式車両の走行ユニツトは前記のよう
にカムの傾転時、油圧モータのボデイの内面とカムの支
点部との間には、隙間δがある。そしてカムの一端部側
の第1ストツパ点とカムの他端部側の第2ストツパ点と
の何れかがボデイの内面に当接する。つまり油圧モータ
のボデイの内面とカムの支点部とが接触せず、カムの支
点部(折点部)により油圧モータのボデイの内面が磨耗
することがなくて、高低速の2速回転制御を長期間にわ
たり安定的に、確実に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わるクローラ式車両の走行ユニツト
の一実施例を示す縦断側面図,第2図はその作用説明
図,第3図は低速状態を示す縦断側面図,第4図は高速
状態を示す縦断側面図,第5図はカムの側面図,第6,7,
8図は従来のカムを示す側面図である。 (1)……走行ユニツト,(2)……油圧モータ,
(3)……減速機,(4)……制御弁,(5)……カ
ム,(6)……油圧モータ(2)のボデイ,(7)……
鋼球,δ……隙間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧モータに内蔵したカムの傾斜角度を高
    速及び低速の2段階に切り換えて、油圧モータの容量を
    変化させることにより、油圧モータの回転数を変化さ
    せ、この油圧モータの回転を減速機及びスプロケツトを
    介しクローラシユに伝えて、同クローラシユを駆動する
    クローラ式車両の走行ユニツトにおいて、前記車両側フ
    レームに固定した油圧モータのボデイの内面に設けた雌
    球孔と前記カムの支点部に設けた雌球孔とに鋼球を嵌合
    し、同鋼球により前記ボデイの内面と前記カムの支点部
    との間に隙間を形成して、支点部を中心とするカムの傾
    転時にカムの一端部側の第1ストツパ点とカムの他端部
    側の第2ストツパ点とを前記ボデイの内面に選択的に当
    接させるように構成したことを特徴とするクローラ式車
    両の走行ユニツト。
JP1990070675U 1990-07-04 1990-07-04 クローラ式車両の走行ユニツト Expired - Lifetime JP2515323Y2 (ja)

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JPH0429430U JPH0429430U (ja) 1992-03-10
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