JP2000064759A - アンカー工法および地盤改良工法ならびにこれらに用いる拡大掘削装置 - Google Patents

アンカー工法および地盤改良工法ならびにこれらに用いる拡大掘削装置

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JP2000064759A
JP2000064759A JP10253303A JP25330398A JP2000064759A JP 2000064759 A JP2000064759 A JP 2000064759A JP 10253303 A JP10253303 A JP 10253303A JP 25330398 A JP25330398 A JP 25330398A JP 2000064759 A JP2000064759 A JP 2000064759A
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excavating
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彬 橋本
Koichi Suga
浩一 菅
Yuji Kawashima
雄次 川島
Sadahiro Yaguchi
完洋 矢口
Akira Higuchi
彰 樋口
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】より大きい引張耐力を得るにはアンカー躯体の
長さをより長くする必要がある。 【解決手段】中空の掘削ロッド1の先端に、互いに一側
面を近接し合って掘削ロッド1の前方に向かって突出す
る縮小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるよう
に横向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の
掘削ビット8,8を設け、前記縮小位置から前記拡大位
置に回転するビット作動ロッド10を設け、前記掘削ビ
ット8,8を縮小位置にした状態で前記掘削ロッド1を
回転しながら所要長掘進した後、前記シリンダのピスト
ンロッドを前進作動してこれに連動する前記ビット作動
ロッド10により前記掘削ビット8,8を拡大位置に回
転させることにより小径孔と大径孔とが段差部をもって
連続したアンカー孔の削孔を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グランドアンカ
ー造成のためのアンカー工法および地盤改良工法ならび
にこれに用いる拡大掘削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、先端に掘削ビットを設けたケーシ
ングパイプにより一定口径のアンカー孔を削孔し、これ
に引張鋼材を挿入した後、セメントミルクやモルタルを
注入してアンカーを造成する工法が知られている。
【0003】また従来、先端部周囲に攪拌翼を設けた攪
拌ロッドにより改良深度まで攪拌掘削した後、この攪拌
ロッドを回転しながら引き上げると共に、先端から地盤
改良材を注入して改良土柱を造成する地盤改良工法(C
DM工法)、あるいは注入管またはケーシングロッドで
地盤を削孔後、削孔内の注入管を回転しながら引き上げ
ると共に、先端部から周辺地盤にエアージェットなどと
共に地盤改良材を高圧で噴射して地盤を掘削攪拌しなが
ら注入し、これによって拡大改良土柱を造成する地盤改
良工法(JSG工法、コラムジェットグラウト工法)な
どが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンカー工法で
は、造成されるアンカー躯体がほぼケーシングパイプの
口径に等しい一定外径であるため、その引張耐力はアン
カー躯体の外周面の摩擦抵抗のみに依存しており、より
大きい引張耐力を得るにはアンカー躯体の長さをより長
くする必要があった。
【0005】また上記地盤改良のためのCDM工法で
は、攪拌翼により改良部分以外の部分も抵抗の大きい拡
大掘削を行うため、非能率的で改良部分以外の上部地盤
も攪拌破壊してしまうという問題がある。
【0006】さらにJSG工法やコラムジェットグラウ
ト工法では、改良部分の地盤を高圧のエアーや水などで
拡大掘削するため、改良土柱の径が均等にならず、隣接
土柱との間に未改良部分が生ずるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】中空の掘削ロッドの先端
に、互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向
かって突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互い
に離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転す
る左右一対の掘削ビットを設け、前記掘削ロッドの内部
に進退自在に挿入した連結ロッドの先端に、前記掘削ビ
ットの後端部を押し込んで前記縮小位置から前記拡大位
置に回転するビット作動ロッドを設け、前記連結ロッド
の後端を前記掘削ロッドの後端に設けたシリンダのピス
トンロッドに連結し、前記掘削ビットを縮小位置にした
状態で前記掘削ロッドを回転しながら所要長掘進した
後、前記シリンダのピストンロッドを前進作動してこれ
に連動する前記ビット作動ロッドにより前記掘削ビット
の後端部を押し込んで拡大位置に回転させ、この状態で
掘削ロッドを回転しながら掘進することにより、小径孔
と大径孔とが段差部をもって連続したアンカー孔の削孔
を行ことができ、これによって造成されたアンカー躯体
は、その外周面積の増大に伴う摩擦力の増大のみならず
段差部の支圧面の剪断耐力によって強力な引張抵抗を保
持することになり、従来の摩擦抵抗のみによる一定径の
アンカー躯体に比べて、躯体長を短くすることが可能と
なる。
【0008】中空の掘削ロッドの先端に、互いに一側面
を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮
小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横
向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削
ビットを設け、前記掘削ロッドの内部に進退自在に挿入
した連結ロッドの先端に、前記掘削ビットの後端部を押
し込んで前記縮小位置から前記拡大位置に回転するビッ
ト作動ロッドを設け、前記連結ロッドの後端を前記掘削
ロッドの後端に設けたシリンダのピストンロッドに連結
し、前記掘削ビットを縮小位置にした状態で前記掘削ロ
ッドを回転しながら改良範囲上端深度まで掘進した後、
前記シリンダのピストンロッドを前進作動してこれに連
動する前記ビット作動ロッドにより前記掘削ビットの後
端部を押し込んで拡大位置に回転させ、この状態で掘削
ロッドを回転しながら改良深度まで拡大掘削し、次いで
この掘削ビットを拡大位置に回転させたまま前記掘削ロ
ッドを回転しながら前記改良範囲上端深度まで引き上げ
ると共に、掘削ロッドの先端から地盤改良材を注入して
改良土柱を造成することにより、改良部分以外の部分は
小さな径で能率よく掘削し、改良部分は均等に拡大掘削
して均等な径の改良土柱の造成が可能で、隣接土柱との
間に未改良部分が生ずることがない。
【0009】内部に連結ロッドを進退自在に挿入した掘
削ロッドの先端に、左右一対の掘削ビットをそれぞれ枢
軸により回転自在に取付け、前記掘削ロッドの先端部内
に前記連結ロッドの先端に連結され、前記連結ロッドの
前進時に前記左右の掘削ビットの後端部間に向かって前
進するビット作動ロッドを設け、前記左右の掘削ビット
は互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向か
って突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに
離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する
よう構成し、前記縮小位置においてその後端部の互いに
相対する内側の隅角部が前記ビット作動ロッドの先端前
方に張り出すように形成し、ビット作動ロッドを前進さ
せることによりその先端が左右の掘削ビットの隅角部に
当たってこれを前方に押圧し、モーメントの作用によっ
て拡大掘削ビットをそれぞれ枢軸を中心として互いに横
向きに離れるように回転して拡大位置に広げられるよう
に構成し、これによって掘削ロッド後端のシリンダを作
動するだけで小径孔と大径孔とが段差部をもって連続し
たアンカー孔の削孔を容易に行うことができる。
【0010】内部に連結ロッドを進退自在に挿入した掘
削ロッドの先端に、左右一対の掘削ビットをそれぞれ枢
軸により回転自在に取付け、前記掘削ロッドの先端部内
に前記連結ロッドの先端に連結され、前記連結ロッドの
前進時に前記左右の掘削ビットの後端部間に向かって前
進するビット作動ロッドを設け、前記左右の掘削ビット
は互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向か
って突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに
離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する
よう構成し、前記掘削ビットの後端部にはそれぞれピニ
オンを形成し、このピニオン間に前記ビット作動ロッド
の先端部を挿嵌してその両側に設けたラックを前記ピニ
オンに噛み合わせ、前記ビット作動ロッドを前進するこ
とにより、その先端部のラックと前記ピニオンを介して
左右の掘削ビットをそれぞれ前記枢軸を中心として互い
に横向きに離れるように回転して拡大位置に広げられる
ように構成し、これによって掘削ロッド後端のシリンダ
を作動するだけで小径孔と大径孔とが段差部をもって連
続したアンカー孔の削孔を容易に行うことができると共
に、ビット作動ロッドを後退作動することにより掘削ビ
ットを縮小位置に強制的に戻すことができる。
【0011】中空の掘削ロッドの先端に、互いに一側面
を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮
小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横
向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削
ビットを設け、前記掘削ロッドの内部に進退自在に挿入
した連結ロッドの先端に、前記掘削ビットの後端部を押
し込んで前記縮小位置から前記拡大位置に回転するビッ
ト作動ロッドを設け、前記掘削ロッドの後端に、円筒状
のアウターケースの内部にシリンダコア及びその先端に
一体に連結した継手管を回転自在に嵌合したスイベルを
取付け、前記シリンダコアの中心部に設けたシリンダ室
に、前記シリンダコアの前端から前後にスライド自在に
挿通されたピストンロッドの後端に取付けたピストンを
前後にスライド自在に嵌合し、前記連結ロッドの後端を
前記ピストンロッドに連結することにより、スイベル内
部に合理的かつコンパクトにシリンダを内蔵させ、その
ピストンの進退作動により、掘削ビットを拡大縮小する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】所要数の短管1’をネジ式ジョイ
ントで連結した中空の掘削ロッド1には、その先端に拡
大掘削ユニット2が取付けられ、その内部には所要数の
短管3’をネジ式ジョイントで連結したビット作動用の
連結ロッド3がその周囲に間隙を保持して挿通されてい
る。
【0013】掘削ロッド1の後端には、スイベル4が取
付けられ、このスイベル4の内部には連結ロッド3を進
退作動するためのピストンシリンダ機構が内蔵されてい
る。
【0014】拡大ビットユニット2は、掘削ロッド1の
先端にネジ式ジョイントで連結した本体5と、その先端
部に設けた凹溝6内の左右に基端部を嵌合し、それぞれ
枢軸7により回転自在に取付けた左右一対の掘削ビット
8,8と、連結ロッド3の先端にネジ式ジョイントで連
結し、本体5の中心に貫通させた中心孔9に進退自在に
挿通したビット作動ロッド10とから構成されている。
【0015】左右の掘削ビット8,8は、互いに一側面
を近接し合って掘削ロッド1の前方に向かって突出する
縮小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように
横向きに倒した拡大位置にかけて回転するようになって
いる。
【0016】図1及び図2に示す拡大掘削ビットユニッ
ト2の第一実施例において、左右の掘削ビット8,8
は、縮小位置においてその後端部の互いに相対する内側
の隅角部8a,8aが中心孔9の先端開口の前方に張り
出すように形成され、中心孔9内のビット作動ロッド1
0を前進させることによりその先端が左右の掘削ビット
8,8の隅角部8a,8aに当たってこれを前方に押圧
し、モーメントの作用によって拡大掘削ビット7,7が
それぞれ枢軸7を中心として互いに横向きに離れるよう
に回転して拡大位置に広げられるように構成されてい
る。
【0017】また、図6及び図7に示す拡大掘削ビット
ユニット2の第二実施例において、左右の掘削ビット
8,8の後端部にはそれぞれピニオン11,11が形成
され、このピニオン11,11間に中心孔9内からビッ
ト作動ロッド10の先端部が突出して挿嵌され、この先
端部の両側に設けたラック12,12がピニオン11,
11に噛み合っており、ビット作動ロッド10を前進す
ることによりその先端部のラック12,12がこれと噛
み合うピニオン11,11を介して左右の掘削ビット
8,8をそれぞれ枢軸7を中心として互いに横向きに離
れるように回転して拡大位置に広げられ、またビット作
動ロッド10を後退することによりその先端部のラック
12,12がこれと噛み合うピニオン11,11を介し
て左右の掘削ビット8,8をそれぞれ枢軸7を中心とし
て互いに近接するように回転して縮小位置に戻るように
構成されている。
【0018】拡大掘削ビットユニット2の本体5には、
その前後方向に貫通した吐出孔13が設けられ、これに
よってスイベル4から掘削ロッド1と連結ロッド3との
間隙を通して圧送された掘削水あるいはグラウトをロッ
ド先端から吐出するようになっている。
【0019】スイベル4は、円筒状のアウターケース1
4の内部にシリンダコア15及びその先端に一体に連結
した継手管16を回転自在に嵌合したもので、シリンダ
コア15の中心部に設けたシリンダ室17には、シリン
ダコア15の前端から前後にスライド自在に挿通された
ピストンロッド18の後端に取付けたピストン19が前
後にスライド自在に嵌合されている。
【0020】シリンダコア15には、その外周からシリ
ンダ室17の前後端部に連通する流体通路20,20’
が設けられ、アウターケース14にはその内周面に流体
通路20,20’の外周側開口に連通する環状溝21,
21’が、またこれに連通して油などの流体の給排口2
2,22’が設けられている。
【0021】図4に示すピストン19の後退位置におい
て、同時に連結ロッド3も後退していて図1及び図6に
示すように左右の掘削ビット8,8は縮小位置にあり、
この状態で掘削ロッド1をスイベル4において回転しな
がら掘進するときには、図8に示すようにロッドとほぼ
同形の小径の削孔が行われる。
【0022】そして、この縮小状態で給排口22から環
状溝21及び流体流路20を介してピストン19の後方
のシリンダ室17に油を圧入すると、ピストン19が前
進して連結ロッド3を介してビット作動ロッド10を前
進させ、掘削ビット8,8を拡大位置に広げて図9に示
すように大径の削孔が行うわれ、上記小径の削孔に連続
して大小径を異にする段差をもった削孔を行うことがで
きる。
【0023】継手管16には、その外周から内部空間に
連通する水またはグラウトの導入孔23が設けられ、ア
ウターケース14にはその内周面に導入孔23の外周側
開口に連通する環状溝24が、またこれに連通して水ま
たはグラウトの供給口25が設けられている。
【0024】従って、掘削ロッド1により掘進する際
に、供給口25から環状溝24及び導入孔23を介して
継手管16内に掘削水(清水)を導入し、掘削ロッド1
と連結ロッド3との間隙を通してロッド先端まで圧送
し、吐出孔13から吐出させたり、あるいは同様の経路
によりアンカー躯体造成用のセメントミルクなどのグラ
ウトを削孔内に注入充填したりすることができる。
【0025】以上のように構成された拡大掘削装置を用
いてアンカー施工を行う場合には、まず掘削ビット8,
8を縮小位置にして掘削ロッド1により所定長さ掘進
し、これに続いて掘削ビット8,8を拡大位置にして連
続的に掘進し、小径孔Hと大径孔H’とが段差部DHをも
って連続した削孔を行う。
【0026】この削孔内に引張鋼材を挿入した上で、セ
メントミルク等のグラウトを注入して段差部DHにおいて
支圧面を有するアンカー躯体Wを造成する。
【0027】このようにして造成されたアンカー躯体W
は、その外周面積の増大に伴う摩擦力の増大のみならず
段差部DHの支圧面の剪断耐力によって強力な引張抵抗を
保持することになり、従来の摩擦抵抗のみによる等径の
アンカー躯体に比べて、躯体長を短くすることが可能と
なる。
【0028】また上記拡大掘削装置を用いて地盤改良施
工を行う場合には、掘削ビット8,8を縮小位置にした
状態で掘削ロッド1を回転しながら改良部分の上端深度
まで掘進した後、シリンダ室17のピストンロッド19
を前進作動してこれに連動するビット作動ロッド10に
より掘削ビット8,8の後端部を押し込んで拡大位置に
回転させ、この状態で掘削ロッド1を回転しながら改良
深度まで拡大掘削し、次いでこの掘削ビット8,8を拡
大位置に回転させたまま掘削ロッド1を回転しながら改
良部分上端深度まで引き上げ、これと同時に掘削ロッド
1の先端から地盤改良材を注入して改良土柱を造成する
ことにより、改良部分以外の部分は小さな径で能率よく
掘削し、改良部分は均等に拡大掘削して均等な径の改良
土柱の造成が可能で、隣接土柱との間に未改良部分が生
ずることがない。
【0029】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、この発明
に係る拡大掘削装置を用いてアンカー施工を行う場合、
小径孔と大径孔とが段差部をもって連続したアンカー孔
の削孔を一連に行ことができ、これによって造成された
アンカー躯体は、その外周面積の増大に伴う摩擦力の増
大のみならず段差部の支圧面の剪断耐力によって強力な
引張抵抗を保持することになり、従来の摩擦抵抗のみに
よる一定径のアンカー躯体に比べて、躯体長を短くする
ことが可能となる。
【0030】また、この発明に係る拡大掘削装置を用い
て地盤改良施工を行う場合、改良部分以外の部分は小さ
な径で能率よく掘削し、改良部分は均等に拡大掘削して
均等な径の改良土柱の造成が可能で、隣接土柱との間に
未改良部分が生ずることがない。
【0031】また掘削ロッド後端のシリンダを作動する
だけで小径孔と大径孔とが段差部をもって連続したアン
カー孔の削孔を容易に行うことができ、さらに掘削ビッ
ト後端に設けたピニオンと、ビット作動ロッドの先端部
に設けたラックを噛み合わせることにより、ビット作動
ロッドの後退作動によって掘削ビットを縮小位置に強制
的に戻すことができる。
【0032】さらに、スイベル内部に合理的かつコンパ
クトにシリンダを内蔵させ、そのピストンの進退作動に
より、掘削ビットを拡大縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る縮小状態の掘削ビットの一実施
例を示す縦断側面図である。
【図2】この発明に係る拡大状態の掘削ビットの一実施
例を示す縦断側面図である。
【図3】この発明に係る掘削ロッドの部分縦断側面図で
ある。
【図4】この発明に係るスイベルの一作動状態を示す縦
断側面図である。
【図5】この発明に係るスイベルの他の作動状態を示す
縦断側面図である。
【図6】この発明に係る縮小状態の掘削ビットの他の実
施例を示す縦断側面図である。
【図7】この発明に係る拡大状態の掘削ビットの他の実
施例を示す縦断側面図である。
【図8】この発明のアンカー施工の一態様を示す縦断側
面図である。
【図9】この発明のアンカー施工の他の態様を示す縦断
側面図である。
【図10】この発明により造成されたアンカー躯体の縦
断側面図である。
【図11】この発明の地盤改良施工の一態様を示す縦断
側面図である。
【図12】この発明の地盤改良施工の他の態様を示す縦
断側面図である。
【図13】この発明の地盤改良施工のさらに他の態様を
示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 掘削ロッド 1’ 短管 2 拡大掘削ユニット 3 連結ロッド 3’ 短管 4 スイベル 5 本体 6 凹溝 7 枢軸 8 掘削ビット 8a 隅角部 9 中心孔 10 ビット作動ロッド 11 ピニオン 12 ラック 13 吐出孔 14 アウターケース 15 シリンダコア 16 継手管 17 シリンダ室 18 ピストンロッド 19 ピストン 20 流体通路 20’ 流体通路 21 環状溝 21’ 環状溝 22 給排口 22’ 給排口 23 導入孔 24 環状溝 25 供給口 H 小径孔 H’ 大径孔 DH 段差部 W アンカー躯体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 彬 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (72)発明者 菅 浩一 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (72)発明者 川島 雄次 茨城県土浦市中734−1 るいエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 矢口 完洋 東京都北区赤羽南2−13−8 原工業株式 会社内 (72)発明者 樋口 彰 東京都江戸川区篠崎町2丁目35番地 株式 会社樋口技工内 Fターム(参考) 2D029 CA02 CD04 EB01 EB04 2D040 AA01 AB06 BD05 CA01 CB03 2D041 GA01 GB01 GD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の掘削ロッドの先端に、互いに一側面
    を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮
    小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横
    向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削
    ビットを設け、前記掘削ロッドの内部に進退自在に挿入
    した連結ロッドの先端に、前記掘削ビットの後端部を押
    し込んで前記縮小位置から前記拡大位置に回転するビッ
    ト作動ロッドを設け、前記連結ロッドの後端を前記掘削
    ロッドの後端に設けたシリンダのピストンロッドに連結
    し、前記掘削ビットを縮小位置にした状態で前記掘削ロ
    ッドを回転しながら所要長掘進した後、前記シリンダの
    ピストンロッドを前進作動してこれに連動する前記ビッ
    ト作動ロッドにより前記掘削ビットの後端部を押し込ん
    で拡大位置に回転させ、この状態で掘削ロッドを回転し
    ながら掘進することにより、小径孔と大径孔とが段差部
    をもって連続したアンカー孔の削孔を行うことを特徴と
    するアンカー工法。
  2. 【請求項2】中空の掘削ロッドの先端に、互いに一側面
    を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮
    小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横
    向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削
    ビットを設け、前記掘削ロッドの内部に進退自在に挿入
    した連結ロッドの先端に、前記掘削ビットの後端部を押
    し込んで前記縮小位置から前記拡大位置に回転するビッ
    ト作動ロッドを設け、前記連結ロッドの後端を前記掘削
    ロッドの後端に設けたシリンダのピストンロッドに連結
    し、前記掘削ビットを縮小位置にした状態で前記掘削ロ
    ッドを回転しながら改良範囲上端深度まで掘進した後、
    前記シリンダのピストンロッドを前進作動してこれに連
    動する前記ビット作動ロッドにより前記掘削ビットの後
    端部を押し込んで拡大位置に回転させ、この状態で掘削
    ロッドを回転しながら改良深度まで拡大掘削し、次いで
    この掘削ビットを拡大位置に回転させたまま前記掘削ロ
    ッドを回転しながら前記改良範囲上端深度まで引き上げ
    ると共に、掘削ロッドの先端から地盤改良材を注入して
    改良土柱を造成することを特徴とする地盤改良工法。
  3. 【請求項3】内部に連結ロッドを進退自在に挿入した掘
    削ロッドの先端に、左右一対の掘削ビットをそれぞれ枢
    軸により回転自在に取付け、前記掘削ロッドの先端部内
    に前記連結ロッドの先端に連結され、前記連結ロッドの
    前進時に前記左右の掘削ビットの後端部間に向かって前
    進するビット作動ロッドを設け、前記左右の掘削ビット
    は互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向か
    って突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに
    離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する
    よう構成され、前記縮小位置においてその後端部の互い
    に相対する内側の隅角部が前記ビット作動ロッドの先端
    前方に張り出すように形成され、ビット作動ロッドを前
    進させることによりその先端が左右の掘削ビットの隅角
    部に当たってこれを前方に押圧し、モーメントの作用に
    よって拡大掘削ビットがそれぞれ枢軸を中心として互い
    に横向きに離れるように回転して拡大位置に広げられる
    ように構成してなることを特徴とする拡大掘削装置。
  4. 【請求項4】内部に連結ロッドを進退自在に挿入した掘
    削ロッドの先端に、左右一対の掘削ビットをそれぞれ枢
    軸により回転自在に取付け、前記掘削ロッドの先端部内
    に前記連結ロッドの先端に連結され、前記連結ロッドの
    前進時に前記左右の掘削ビットの後端部間に向かって前
    進するビット作動ロッドを設け、前記左右の掘削ビット
    は互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向か
    って突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに
    離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する
    よう構成され、前記掘削ビットの後端部にはそれぞれピ
    ニオンが形成され、このピニオン間に前記ビット作動ロ
    ッドの先端部が挿嵌されてその両側に設けたラックが前
    記ピニオンに噛み合っており、前記ビット作動ロッドを
    前進することにより、その先端部のラックと前記ピニオ
    ンを介して左右の掘削ビットをそれぞれ前記枢軸を中心
    として互いに横向きに離れるように回転して拡大位置に
    広げられるように構成してなることを特徴とする拡大掘
    削装置。
  5. 【請求項5】中空の掘削ロッドの先端に、互いに一側面
    を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮
    小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横
    向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削
    ビットを設け、前記掘削ロッドの内部に進退自在に挿入
    した連結ロッドの先端に、前記掘削ビットの後端部を押
    し込んで前記縮小位置から前記拡大位置に回転するビッ
    ト作動ロッドを設け、前記掘削ロッドの後端に、円筒状
    のアウターケースの内部にシリンダコア及びその先端に
    一体に連結した継手管を回転自在に嵌合したスイベルを
    取付け、前記シリンダコアの中心部に設けたシリンダ室
    に、前記シリンダコアの前端から前後にスライド自在に
    挿通されたピストンロッドの後端に取付けたピストンが
    前後にスライド自在に嵌合され、前記連結ロッドの後端
    を前記ピストンロッドに連結してなることを特徴とする
    拡大掘削装置。
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