JP3789290B2 - 拡大掘削装置における掘削ロッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてアースアンカー施工に用いる拡大掘削装置における掘削ロッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、単位外管を順次連結した外管の先端に、互いに一側面を近接し合って掘削ロッドの前方に向かって突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右一対の掘削ビットを設け、この外管の内部に進退自在に挿入した内管の最先端の単位内管の先端に、掘削ビットの後端部を押し込んで縮小位置から拡大位置に回転させるビット作動ロッドを設け、内管の後端を外管の後端に取付けたスイベルに設けたシリンダのピストンロッドに連結し、掘削ビットを縮小位置にした状態で外管を回転しながら所要長掘進した後、シリンダのピストンロッドを前進作動してこれに連動するビット作動ロッドにより掘削ビットの後端部を押し込んで拡大位置に回転させ、この状態で外管を回転しながら掘進することにより、小径孔と大径孔とが段差部をもって連続したアンカー孔の削孔を行うようにした拡大掘削装置が知られている(特開2000−64759号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の拡大掘削装置によりアースアンカーなどを施工する場合に、先ず拡大掘削の際に掘進に伴って地上において単位外管同士および単位内管同士を順次連結する作業を行い、また拡大掘削後においては外管を回転しながら引き上げ、同時にグラウトをビット作動ロッドの先端部から噴出させることにより、回転する掘削ビットで掘削土を攪拌しながら掘削断面全体に均一にグラウトを混入させるが、この外管の引き上げの際に地上においては引き上げた単位外管および単位内管を順次切り離す作業を行う。
【0004】
ところで、これらの内外管を連結または切り離すときには、外管の連結端よりも連結端が低い位置にある内管を一旦引き上げないと、内管同士を連結したり、切り離したりすることができないが、内管の引き上げによりビット作動ロッドも引き上げられてしまうため、拡大位置にある掘削ビットの支えがなくなって掘削ビットが縮小位置に閉じてしまい、接続又は切り離しの度にスイベルを接続してそのシリンダのピストンロッドを前進させることにより、ビット作動ロッドを押し込んで掘削ビットを開く必要があり、連結または切り離し作業に手間がかかって能率が悪いという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記従来の課題を解決するために、内管の最先端の単位内管の内部にその先端開口から出し入れ自在に伸縮管を収納し、この伸縮管の先端にビット本体の中心孔に挿入したときに掘削ビットを拡大位置に回転させるためのビット作動ロッドを突設することにより、内外管を連結または切り離すときに内管を引き上げても、伸縮管はビット本体の中心孔にビット作動ロッドを挿入したままの状態で最先端の単位内管が上昇するため、掘削ビットを常に拡大位置に保持したままの状態で、能率よく内外管を連結または切り離すことを可能とした拡大掘削装置における掘削ロッドを提案するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
内管の最先端の単位内管の内部にその先端開口から出し入れ自在に伸縮管を収納し、この伸縮管の先端にはビット本体の中心孔に挿入したときに掘削ビットを拡大位置に回転させるためのビット作動ロッドを突設し、伸縮管の後端および最先端の単位内管の先端に、伸縮ロッドが突出したときにそれぞれ互いに係止し合うストッパーを設けた。
【0007】
【実施例】
所要数の単位外管1’をネジ式ジョイントで連結した中空の外管1には、その下端にビット本体2がネジ式ジョイントで取付けられている。
【0008】
ビット本体2は、その中心部に中心孔3が上下に貫通して形成され、下端部には凹溝4が形成され、この凹溝4内の左右部に左右一対の羽根板状の掘削ビット5,5がその基端部において嵌合され、それぞれ枢軸6により回転自在に取付けられている。
【0009】
左右の掘削ビット5,5は、互いに一側面を近接し合って外管1の前方に向かって突出する縮小位置(図1)から、90度程度左右対称に互いに離れるように横向きに倒した拡大位置(図2)にかけて回転するようになっている。
【0010】
外管1の内部には、所要数の単位内管7’をネジ式ジョイントで連結した内管7がその周囲に間隙を保持して上下に進退自在に挿通されている。
【0011】
最先端の単位内管7’には、その内部にその先端開口から出し入れ自在とした伸縮管8が収納され、この伸縮管8の先端にはビット本体の中心孔3に挿入したときに掘削ビット5,5を拡大位置に回転させるためのビット作動ロッド9が突設されている。
【0012】
ビット作動ロッド9にはその中心に流出路10が上下に貫通して設けられ、図示しないスイベルから内管7および伸縮管8を通して圧送された掘削水又はセメントミルクなどのグラウトを下方に向かって吐出させるように構成されている。
【0013】
伸縮管8の後端および最先端の単位内管7’の先端に、伸縮ロッド8が下方に向かって突出したときに、それぞれ互いに係止し合うストッパー11,12が設けられている。
【0014】
また、最先端の単位内管’の周囲には外管1との間隙を封鎖するためのパッキング13が取付けられている。
【0015】
上記構成の掘削ロッドを用いてアンカー施工を行う際には、先ず図1に示すように左右の掘削ビット5,5を縮小した状態で外管1を図示しないスイベルにより回転しながら掘進し、所要深度まで外管1とほぼ同形の小径の削孔を行う。
【0016】
そして、この縮小状態でスイベルのピストンを前進作動して進退作動内管およびこれに連結した内管を前進させ、図2に示すように伸縮管8の先端のビット作動ロッド9を中心孔3から下方に吐出させて掘削ビット5,5の後端部を押し込むことにより、掘削ビット5,5を横向きの拡大位置に広げてアンカー本体部の大径の拡大削孔を行う。
【0017】
上記削孔に際してはスイベルから内管9内に掘削水を圧送し、伸縮管8およびビット作動管9の流出路10を介して掘削部に吐出させる。
【0018】
このようにして所要深度まで拡大掘削した後、掘削ビット5,5を拡大位置にしたまま外管1を回転しながら引き上げ、同時にスイベルから内管7内にセメントミルクなどのグラウトを圧送し、流出路10から吐出させることにより、回転する掘削ビット5,5で掘削土を攪拌しながら掘削断面全体に均一にグラウトを混入させる。
【0019】
このように拡大掘削により掘進する際あるいは掘削土を攪拌しながら引き上げる際に、内外管を連結または切り離す必要があるが、このときに内管7を引き上げても、図3に示すように伸縮管8はビット本体2の中心孔2にビット作動ロッド9を挿入したままの状態で最先端の単位内管7’が上昇するため、掘削ビット5,5を常に拡大位置に保持したままの状態で、能率よく内外管を連結または切り離すことが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
以上の通りこの発明によれば、内外管を連結または切り離すときに内管を引き上げても、伸縮管はビット本体の中心孔にビット作動ロッドを挿入したままの状態で最先端の単位内管が上昇するため、掘削ビットを常に拡大位置に保持したままの状態で、能率よく内外管を連結または切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における掘削ビットの縮小状態の態様を示す縦断正面図である。
【図2】この発明における掘削ビットの拡大状態の態様を示す縦断正面図である。
【図3】この発明における内管を引き上げた状態を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 外管
1’ 単位外管
2 ビット本体
3 中心孔
4 凹溝
5 掘削ビット
6 枢軸
7 内管
7’ 単位内管
8 伸縮管
9 ビット作動ロッド
10 流出路
11 ストッパー
12 ストッパー
13 パッキング
Claims (1)
- 互いに一側面を近接し合って外管1の前方に向かって突出する縮小位置から、90度程度左右対称に互いに離れるように横向きに倒した拡大位置にかけて回転する左右の掘削ビットを設け、かつ中心部には上下に貫通する中心孔を設けたビット本体を下端に取付けた外管の内部に、単位内管を複数本連結した内管をその軸方向に進退自在に挿通し、前記内管の最先端の単位内管の内部にその先端開口から出し入れ自在に伸縮管を収納し、前記伸縮管の先端には前記ビット本体の中心孔に挿入したときに前記掘削ビットを拡大位置に回転させるためのビット作動ロッドを突設し、前記伸縮管の後端および前記最先端の単位内管の先端に、前記伸縮管が突出したときにそれぞれ互いに係止し合うストッパーを設けてなることを特徴とする拡大掘削装置における掘削ロッド。
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